JP2003136694A - 記録システム、記録方法、及び記録装置 - Google Patents

記録システム、記録方法、及び記録装置

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JP2003136694A
JP2003136694A JP2001333349A JP2001333349A JP2003136694A JP 2003136694 A JP2003136694 A JP 2003136694A JP 2001333349 A JP2001333349 A JP 2001333349A JP 2001333349 A JP2001333349 A JP 2001333349A JP 2003136694 A JP2003136694 A JP 2003136694A
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善統 中川
Yuji Hamazaki
雄司 濱▲崎▼
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次郎 森山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RAMなどの記録データを一時的に格納する
記憶媒体の容量を抑え、かつホスト側の処理負荷を軽減
し、安価で高速、高画質の記録を達成する。 【解決手段】 ホストが記録装置に備えられた記録ヘッ
ドの1回の走査によって覆われる記録媒体上の領域を単
位として該単位で記録される記録データを生成し、その
生成記録データから、記録ヘッドが1回の走査で記録を
行なう記録データを指定し、さらにその生成された記録
データを付加して記録装置に記録を行なうように指示す
るコマンドを生成して、記録装置に送信すると、マルチ
パス記録が可能な記録装置では、その送信コマンドを受
信して、そのコマンドに指定された記録データを識別
し、その識別された記録データを受信コマンドに付加さ
れた記録データからサンプリングして記憶媒体に格納す
るよう制御し、その格納された記録データを用いて記録
ヘッドを制御して各走査の記録を行なうよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録システム、記録
方法、及び記録装置に関し、特に、例えば、インクジェ
ット記録ヘッドを用いて記録を行なう記録システム、記
録方法、及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等にお
いて画像等の記録手段として用いられる記録装置、ある
いはコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合電子
機器やワークステーション等のプリント出力機器として
用いられる記録装置は、画像情報(文字情報等すべての
出力情報を含む)に基づいて記録用紙やプラスチック薄
板等の記録媒体に画像等を記録するように構成されてい
る。
【0003】このような記録装置は、その記録方法によ
り、インクジェット方式、ワイヤドット方式、サーマル
方式、電子写真方式等に分けることができる。このう
ち、インクジェット方式の記録装置(以下、インクジェ
ット記録装置と言う)は、記録ヘッドを含む記録手段か
ら記録媒体にインクを吐出して記録を行うものであり、
他の記録方式に比べて記録の高精細化が容易でしかも高
速で静粛性に優れ、かつ安価であるという、種々の利点
を有している。一方、近年では、カラー画像などのカラ
ー出力の重要性も高まり、銀塩写真に匹敵する高画質の
カラーインクジェット記録装置も数多く開発されてい
る。
【0004】このようなインクジェット記録装置におい
ては、記録速度向上のため、複数の記録素子を集積配列
して構成される記録ヘッドとして、インク吐出口及び液
路を複数集積したものを用い、さらにカラー対応とし
て、複数個の記録ヘッドを備えたものが一般的である。
【0005】さて、インクジェット記録装置では、一般
に記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復走査させ、そ
の走査中にインクを吐出して記録を行いながら、記録媒
体をキャリッジ走査方向とは垂直の方向に搬送して記録
を完成させる。この記録に当たっては、通常以下のよう
な記録モードが従来よりある。
【0006】(1)1パス記録モード これはキャリッジの走査により、記録ヘッドによる1走
査分の最初の記録が終了してから次の走査による記録が
始まる前に、記録媒体をその搬送方向に記録ヘッドの記
録幅分だけ搬送する。この様にしてキャリッジの1走査
毎に記録ヘッドの記録幅分の記録と記録媒体の搬送とを
繰り返し行うことにより、例えば、記録媒体一頁分の記
録を完成させる。
【0007】(2)マルチパス記録モード ホストからの命令に基づいて記録開始前にホームポジシ
ョンにあるキャリッジは、ホストからの記録開始命令を
受信すると、そのホームポジションから遠ざかる方向
(往方向)に移動しながら、記録ヘッドに記録幅分の記
録を行なうが、その記録は記録ヘッドに備えられた全て
の記録素子を用いて記録を行なうのではなく、所定のパ
ターンに基づいて、用いる記録素子の数を、例えば、2
分の1に間引いて記録を行う。この記録が終了したとき
には、記録媒体の搬送は行なわず、例えば、その記録装
置が往復記録が可能な構成であれば、次に記録ヘッドを
復方向に移動させながら、最初には用いられなかった記
録素子を用いて記録を行なう。このようにして、往方向
と復方向それぞれの1回づつの記録により記録ヘッド1
走査分の領域に対する記録を完成させる。
【0008】ここでは説明を簡単にするために、記録媒
体に対して記録ヘッド2回のパスで記録を完成させる例
について説明したが、一般には、この記録モードはM
(≧2)回の走査によって記録を完成させる記録モード
全てを含んでいる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さて上記従来例によれ
ば、記録開始命令はホストからインクジェット記録装置
に記録データの一部として転送されるが、その転送が順
次記録行(ラスタ)毎のデータを転送する場合であり、
マルチパス記録モードの場合には、1パス目で記録に用
いられないデータは2パス目以降の記録に使用するため
インクジェット記録装置内のRAMに一時的に格納して
おかなければならない。このことは、記録装置に必然的
に大容量のRAMを要求することになる。
【0010】また、特開平11−227181号公報で
は、記録媒体の搬送方向に複数のノズルを有した記録ヘ
ッドを使用し、キャリッジ走査と記録媒体の搬送とを繰
り返しながら画像を形成する記録装置について開示して
いる。その公報によれば、ホストから送られる全ての記
録データの内、各パスの記録に使用する記録ヘッドの各
ノズルに対応したデータだけを圧縮送信して記録する記
録方法が開示されているが、各ノズルデータに対応する
データを取り出し、そのパスの記録では使用しないデー
タを間引く処理とそれに続く圧縮処理が必要となる為、
使用するホストが高性能でない場合、ホストでの処理時
間がかかり、システム全体としてはかえって処理速度が
遅くなる場合があった。
【0011】このように上記従来例では、インクジェッ
ト記録装置に大容量のRAMを必要としたり、1パス記
録毎の各ノズルデータを順次送信するシステムである場
合、ホスト側の処理負荷が大きくなって、システム全体
の処理速度が遅くなる場合があった。
【0012】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、例えばRAMなどの記録データを一時的に格納
する記憶媒体の容量を抑え、かつホスト側の処理負荷を
軽減し、安価で高速、高画質の記録が可能な、記録シス
テム、記録方法、及び記録装置を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の記録システムは以下のような構成からな
る。
【0014】即ち、記録データを生成して送信するホス
トと、前記記録データを受信して記録媒体に記録を行な
う記録ヘッドを走査させてマルチパス記録が可能な記録
装置とを有する記録システムであって、前記ホストは、
前記記録ヘッドの1回の走査によって覆われる記録媒体
上の領域を単位として該単位で記録される記録データを
生成するデータ生成手段と、前記データ生成手段によっ
て生成された記録データについて前記記録ヘッドが1回
の走査で記録を行なう記録データを指定し、前記データ
生成手段によって生成された記録データを付加して前記
記録装置に記録を行なうように指示するコマンドを生成
するコマンド生成手段と、前記コマンド生成手段によっ
て生成されたコマンドを前記記録装置に送信する送信手
段とを有し、前記記録装置は、前記送信手段によって送
信されたコマンドを受信する受信手段と、前記受信手段
によって受信されたコマンドに指定された記録データを
識別する識別手段と、前記記録データを格納する記憶手
段と、前記識別手段によって識別された記録データを前
記受信されたコマンドに付加された記録データからサン
プリングして前記記憶手段に格納するよう制御する記憶
制御手段と、前記記憶手段に格納された記録データを用
いて前記記録ヘッドを制御して各走査の記録を行なうよ
う制御する記録制御手段とを有することを特徴とする記
録システムを備える。
【0015】また他の発明によれば、少なくとも記録デ
ータを生成して送信するホストと前記記録データを受信
して記録媒体に記録を行なう記録ヘッドを走査させてマ
ルチパス記録が可能な記録装置とを用いて記録を行なう
記録方法であって、前記ホストにおいて、前記記録ヘッ
ドの1回の走査によって覆われる記録媒体上の領域を単
位として該単位で記録される記録データを生成するデー
タ生成工程と、前記データ生成工程において生成された
記録データの内、前記記録ヘッドが1回の走査で記録を
行なう記録データを指定し、さらに前記データ生成工程
において生成された記録データを付加して前記記録装置
に記録を行なうように指示するコマンドを生成するコマ
ンド生成工程と、前記コマンド生成手段によって生成さ
れたコマンドを前記記録装置に送信する送信工程と、前
記送信工程において送信されたコマンドを前記記録装置
で受信する受信工程と、前記受信工程において受信され
たコマンドに指定された記録データを識別する識別工程
と、前記識別工程において識別された記録データを前記
受信コマンドに付加された記録データからサンプリング
して前記記録装置の記憶媒体に格納するよう制御する記
憶制御工程と、前記記憶媒体に格納された記録データを
用いて前記記録ヘッドを制御して各走査の記録を行なう
よう制御する記録制御工程とを有することを特徴とする
記録方法を備える。
【0016】さらに他の発明によれば、記録ヘッドの1
回の走査によって覆われる記録媒体上の領域を単位とし
て該単位で記録される記録データを生成し、該生成され
た記録データの内、前記記録ヘッドが1回の走査で記録
を行なう記録データを指定し記録を行なうように指示す
るコマンドを前記生成された記録データとともにホスト
から受信し、マルチパス記録を行なう記録装置であっ
て、前記コマンドを受信する受信手段と、前記受信手段
によって受信されたコマンドに指定された記録データを
識別する識別手段と、前記記録データを格納する記憶手
段と、前記識別手段によって識別された記録データを前
記コマンドとともに受信された記録データからサンプリ
ングして前記記憶手段に格納するよう制御する記憶制御
手段と、前記記憶手段に格納された記録データを用いて
前記記録ヘッドを制御して各走査の記録を行なうよう制
御する記録制御手段とを有することを特徴とする記録装
置を備える。
【0017】ここで、前記記憶手段はRAMであること
が好ましい。
【0018】また、前記コマンドにおける指定は、前記
記録ヘッドの走査方向に関し前記記録ヘッドの1回の走
査での記録に用いられる記録データをサンプリングする
指定であっても良いし、或いは、前記記録媒体の搬送方
向に関し前記記録ヘッドの1回の走査での記録に用いら
れる記録データをサンプリングする指定であっても良い
る。
【0019】さらに、その記録ヘッドは、インクを吐出
して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることが
望ましく、そのインクジェット記録ヘッドは、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するために、インクに与え
る熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えて
いることがさらに望ましい。
【0020】またさらに、そのインクジェット記録ヘッ
ドは、その走査方向に少なくともブラックインクを吐出
する第1のヘッドとカラーインクを吐出する第2のヘッ
ドが並んで配置されていることが望ましく、その場合に
は、前記記録制御手段は、記録媒体の同一領域に関し、
第1回目の走査で第1のヘッドを駆動して記録を行なう
ように制御し、第2回目の走査で前記第2のヘッドを駆
動して記録を行なうように制御するとともに、記録ヘッ
ドの第1回目の走査での記録のために、前記コマンドに
おける指定はモノクロ記録データをサンプリングする指
定であり、第2回目の走査での記録のために、前記コマ
ンドにおける指定はカラー記録データをサンプリングす
る指定であることが望ましい。
【0021】以上の構成により本発明は、ホストが記録
装置に備えられた記録ヘッドの1回の走査によって覆わ
れる記録媒体上の領域を単位として該単位で記録される
記録データを生成し、その生成された記録データの内、
記録ヘッドが1回の走査で記録を行なう記録データを指
定し、さらにその生成された記録データを付加して記録
装置に記録を行なうように指示するコマンドを生成し
て、記録装置に送信すると、マルチパス記録が可能な記
録装置では、その送信コマンドを受信して、そのコマン
ドに指定された記録データを識別し、その識別された記
録データを受信コマンドに付加された記録データからサ
ンプリングして記憶媒体に格納するよう制御し、その格
納された記録データを用いて記録ヘッドを制御して各走
査の記録を行なうよう制御する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の代表的な実施形態ではイン
クジェット記録ヘッドを搭載した記録装置の主要部の構
成を示した斜視図である。
【0024】図1において、101はインクジェットカ
ートリッジである。これらは、4色のカラーインク、す
なわちブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ
(M)およびイエロ(Y)のインクがそれぞれ貯留され
たインクタンクとそれぞれのインクに対応した記録ヘッ
ド102より構成されている。
【0025】図2は記録ヘッド102に配設されるイン
ク吐出口(以下、ノズルという)を図1中z方向から視
た模式図である。
【0026】図2において、201はそれぞれ記録ヘッ
ド102上において1インチ当たりD個のノズル密度
(Ddpi)でd個配列されたノズルである。
【0027】再び図1を参照して説明を続けると、10
3は紙送りローラであり、補助ローラ104とともに記
録媒体Pを挾持しながら図の矢印の方向に回転し、記録
媒体Pをy方向(副走査方向)に随時搬送する。また、
105は一対の給紙ローラであり、記録媒体の給紙を行
う。一対のローラ105は、ローラ103および104
と同様、記録媒体Pを挾持して回転するが、紙送りロー
ラ103よりもその回転速度を小さくすることによって
記録媒体Pに張力を作用させることができる。106は
4つのインクジェットカートリッジ101を保持し、記
録時にはこれらのインクジェットカートリッジを移動さ
せるためのキャリッジである。キャリッジ106は記録
を行っていないとき、あるいは記録ヘッド102の回復
処理などを行うときに図の破線で示した位置のホームポ
ジションhに待機する。
【0028】記録開始前にホームポジションhにあるキ
ャリッジ106は、記録開始命令がホストから送られて
くると、x方向(主走査方向)に移動(走査)しなが
ら、記録ヘッド102の1インチ当たりD個の密度で配
列するd個のノズル201により、紙面上に幅d/Dイ
ンチ、主走査方向の記録解像度Dx(dpi)、副走査
方向の記録解像度Dy(dpi)の記録を行う。この時
のキャリッジ106の移動速度(Vx)はf/Dx(in
ch/sec)で表される。
【0029】図3は、図1に示した記録装置に記録デー
タを生成して送信するホストと記録装置の制御構成を示
すブロック図である。
【0030】図3において、ホスト318では、まず量
子化処理部320でCMYとBkの4色に対応した2値
データが生成される。続いて、ラスタデータ生成部32
1では、まず2値データの先頭から記録ヘッド313の
記録幅のラスタデータ(以下、バンドデータとも称す)
を1走査分作成する。続いて、2値データの先頭から特
定のラスタ分移動したバンドデータを1走査分生成す
る。この繰り返しにより生成された2値データを全て記
録ヘッド313の記録幅をもつラスタデータとする。
【0031】ここで、ラスタデータとは、記録すべき文
字や画像のデータを1ラスタ毎に順次配列したデータで
ある。従って、この段階での生成データは記録ヘッド3
13のノズル解像度に関係ないものである。
【0032】次に、記録データコマンド生成部322で
は、バンドデータ内で1走査の記録で使用されるデータ
を指定する記録データコマンドを生成する。そして、送
信部323では記録装置319(図1で示した記録装
置)へ送信するデータを管理し、記録すべき文字や画像
のデータを記録装置319の画像入力部303に送信す
る。また、正しくデータが転送されているかどうかを確
認するデータ、及び記録装置319の動作状態を知らせ
るデータが記録装置319からホスト318に送信され
る。
【0033】次に、記録装置側の制御構成について説明
する。
【0034】CPU300はメインバスライン305を
介して装置各部の制御及びデータ処理を実行する。即
ち、CPU300は、ROM301に格納されるプログ
ラムに従い、データ処理、ヘッド駆動およびキャリッジ
駆動を以下の各部を介して制御する。RAM302はC
PU300によるデータ処理等のワークエリアとして用
いられ、また、これら情報を記憶する機器としてはRA
Mの他にハードディスク等がある。
【0035】画像入力部303はホスト318とのイン
タフェースを有し、ホスト318から入力した画像を一
時的に保持する。画像信号処理部304は、RAM31
2に格納されたデータを記録ヘッド313で記録可能な
データに受信記録データを処理する等のデータ処理を実
行する。操作部306はキー等を備え、これによりオペ
レータによる入力指示等を可能にする。
【0036】回復系制御回路307ではRAM302に
格納される回復処理プログラムに従って予備吐出等の回
復動作を制御する。即ち、回復系モータ308は、記録
ヘッド313とこれに対向離間するクリーニングブレー
ド309やキャップ310、吸引ポンプ311を駆動す
る。また、ヘッド駆動制御回路315は、記録ヘッド3
13内の回路基板に備えられノズル各々と対応して設け
られる電気熱変換体の駆動を制御し、通常、予備吐出や
記録のためのインク吐出を記録ヘッド313に行わせ
る。さらに、キャリッジ駆動制御回路316および紙送
り制御回路317も同様に、RAM312に格納された
プログラムに従い、それぞれ、キャリッジの移動および
紙送りを制御する。
【0037】また、電気熱変換体が設けられている回路
基板には、保温ヒータ313aが設けられており、記録
ヘッド313内のインク温度を所望設定温度に加熱調整
することができる。又、サーミスタ312は、同様に上
記回路基板に設けられているもので、実質的な記録ヘッ
ド313内部のインク温度を測定する。サーミスタ31
2は、回路基板にではなく外部に設けられていても良く
記録ヘッド313の周囲近傍にあっても良い。
【0038】図4は記録ヘッドのノズル構成を示す模式
図である。
【0039】図4において、401はブラック(Bk)
インクを吐出するノズルのノズル列(以下、黒ノズル
列)、402はシアン(C)、マゼンタ(M)、及びイ
エロ(Y)のカラーインクを吐出するノズルのノズル列
(以下、カラーノズル列)である。
【0040】ここで、黒ノズル列401は1インチあた
りD=600個の密度で(600dpi)、ノズルピッ
チP=(1/600)インチ≒84.7μm、d=48
個の吐出口(48ノズル)、記録ヘッドの記録長(d/
D)=(48/600)インチ≒2.03mmである。
カラーノズル列402も同様である。その為、1スキャ
ンで副走査方向に600dpiの解像度で記録が可能で
ある。
【0041】また、黒及びカラーノズル列のノズルから
の吐出周波数は15kHzであり、キャリッジ106の
主走査方向移動速度は25inch/secである。その為、1
走査で主走査方向にも600dpiの解像度で記録が可
能である。
【0042】また、黒ノズル列401と、カラーノズル
列402の位置関係は、図4に示すようにx方向(これ
は図1に示したx方向と同じ方向である)に横並びの構
成となっている。
【0043】次の以上のような構成の記録装置における
記録動作について、いくつかの実施形態について説明す
る。
【0044】<第1実施形態>図5はこの実施形態に従
う記録データ指定コマンドの構造を示す図である。
【0045】図5に示すように、記録データ指定コマン
ドは(1)その命令を特定するコマンド部、(2)その
コマンドに付随した指示を記述するオペランド部、そし
て、(3)記録ヘッドの1走査によってカバーされる領
域に記録される全データを収容するデータ部とから構成
される。
【0046】さて、上述した記録ヘッドの仕様から考え
て、仮に主走査方向600dpi、副走査方向600d
piの解像度をもつ記録データを1パス記録モードで記
録を行う場合は、記録データ指定コマンドはバンド内全
ての記録データを指定すれば良い。即ち、図5に示すコ
マンドのオペランド部には、“全データ指定”という記
述がホストによりなされて、そのコマンドがホスト31
8から記録装置に転送される。
【0047】このとき、CPU300はそのコマンドの
コマンド部とオペランド部の内容からデータ部によって
転送されたデータを全部用いるものとしてそのデータ部
のデータを全てRAM312に格納する。
【0048】また、2パスのマルチパス記録モードで記
録を行う場合は、ホスト318は次のように記録データ
指定コマンドを生成する。
【0049】即ち、第1走査(1パス目)の記録時に
は、記録データ指定コマンドのオペランド部に“奇数カ
ラム指定”と記述してコマンド生成を行い、第2走査
(2パス目)の記録時には“偶数カラム指定”と記述し
てコマンド生成を行なう。なお、データ部の内容は、1
パス目も2パス目も同じで、オペランド部が“全データ
指定”の時と同じ記録ヘッドの1走査によってカバーさ
れる領域に記録される全データである。
【0050】以上のようにしてホスト318で生成され
たバンドデータは記録装置319へと送信される。
【0051】図6は2パス記録時の記録装置における処
理を示したフローチャートである。
【0052】まず、ステップS100ではコマンドを受
信し、ステップS110では受信コマンドの種別を識別
する。そして、ステップS120では受信コマンドが記
録データ指定コマンドであるかどうかを判別する。
【0053】ここで、他のコマンドであると判別された
場合には処理は他の処理に進むが、受信コマンドが記録
データ指定コマンドであると判別された場合には処理は
ステップS130に進み、オペランド部の記述内容を識
別する。さらに、ステップS140ではその記述内容が
“全データ指定”であるかどうかを調べる。ここで、
“全データ指定”であれば処理は上述した1パス記録モ
ードへと進む。これに対して、その記述内容が“全デー
タ指定”でなければ記録モードは2パス記録モードであ
ると認識して処理はステップS150に進む。
【0054】ステップS150ではさらに、オペランド
部の記述内容が“奇数カラム指定”であるかどうかを判
別する。ここで、“奇数カラム指定”であることが判別
されたなら、処理はステップS160に進み、画像入力
部303において一時的にバッファリングされている受
信したコマンドのデータ部から奇数カラムのみをサンプ
リングして、そのサンプルされたデータをRAM312
に格納する。
【0055】これに対して、“偶数カラム指定”である
ことが判別されたなら、処理はステップS170に進
み、画像入力部303において一時的にバッファリング
されている受信したコマンドのデータ部から偶数カラム
のみをサンプリングして、そのサンプルされたデータを
RAM312に格納する。
【0056】ステップS160或いはS170の処理が
終了後、処理はステップS100に戻り、次のコマンド
受信を待ち合わせる。
【0057】従って以上説明した実施形態に従えば、ホ
ストにおいて各パス記録に必要な記録データの取り出し
や間引きの必要はなく、記録データ指定コマンドのオペ
ランドの指定だけで記録装置に対してマルチパス記録に
おけるデータの間引きを行わせることが可能となり、さ
らに、記録装置側でもそのオペランドに指定されたデー
タのサンプリングを画像入力部からRAMへのデータ転
送前に行なうので、RAMにはマルチパス記録の各パス
において必要なデータだけが格納されることになる。
【0058】これにより、マルチパス記録において必要
なRAM容量を削減することができる。
【0059】<第2実施形態>第1実施形態では、記録
データが主走査方向に600dpi、副走査方向に60
0dpiの解像度であるとしたが、この実施形態では記
録データが主走査方向に1200dpi、副走査方向に
600dpiの解像度である場合について説明する。な
お、記録データの解像度の情報については、記録データ
指定コマンドの送信に先立ってホストから別のコマンド
を記録装置に送信することによって通知しても良いし、
図5に示した記録データ指定コマンドに第2オペランド
を設けて、そこで通知しても良い。
【0060】ともあれ、上述した記録ヘッドの仕様、即
ち、吐出周波数15kHz、キャリッジ速度25inch/sec
では1走査ではで主走査方向に600dpiの解像度の
記録までしかできないので、この実施形態における記録
には2パスのマルチパス記録モードを使用する。
【0061】2パスのマルチパス記録モードにおいて、
1パス目の記録データ指定コマンドは奇数カラムのデー
タを指定する。第1実施形態と同様、記録装置319に
送信されたデータはCPU300で判別され1パス目の
記録に必要なデータのみをRAM302に格納する。
【0062】さて、RAM302に格納された記録デー
タは奇数カラムのデータであるため、記録ヘッド313
は1走査で主走査方向に1つとびの記録データが用いら
れることになる。しかしながら、この記録データは主走
査方向に1200dpiの解像度をもっているので、1
つとびに用いられても、実質的には600dpiの記録
がなされる。
【0063】次に、2パス目の記録データ指定コマンド
は偶数カラムのデータを指定する。第1実施形態と同
様、記録装置319に送信されたデータはCPU300
で判別され2パス目の記録に必要なデータのみをRAM
302に格納する。
【0064】2パス目の記録にあたってはCPU300
は主走査方向に600dpiの記録間隔の半分だけ記録
タイミングをずらして記録が行なわれるように制御す
る。さて、RAM302に格納された記録データは偶数
カラムのデータであるため、記録ヘッドでは1走査で主
走査方向に1つとびの記録データが用いられることにな
る。しかしながら、この記録データは元々主走査方向に
1200dpiの解像度をもっているので、1つとびに
用いられても、実質的には600dpiの記録がなされ
る。
【0065】図7はこの実施形態に従ってなされた記録
の様子を示す模式図である。
【0066】図7に示されているように、記録開始位置
が1パス目と2パス目で600dpiのドットの半分、
即ち、主走査方向に1200dpiの1ドット分だけず
れているため、2パス目の記録が完了すると実質的に1
200dpiの記録解像度の画像が記録される。
【0067】従って以上説明した実施形態に従えば、主
走査方向に記録ヘッドの仕様を越える記録データ、例え
ば、2倍の解像度の記録データがが入力されても、RA
Mの容量を増やすことなくマルチパス記録により記録を
行なうことができる。
【0068】<第3実施形態>第1実施形態では、記録
データが主走査方向に600dpi、副走査方向に60
0dpiの解像度であるとしたが、この実施形態では記
録データが主走査方向に600dpi、副走査方向に1
200dpiの解像度である場合について説明する。
【0069】記録ヘッドのノズル解像度は600dpi
であるため、1走査では副走査方向に600dpiの解
像度の記録までしかできないので、第2実施形態と同様
にこの実施形態でも、2パスのマルチパス記録モードを
使用する。
【0070】この実施形態では、図5に示した記録デー
タ指定コマンドのオペランド部には副走査方向のデータ
に関連して、“奇数行指定”、“偶数行指定”の記述が
できるものとする。
【0071】2パスのマルチパス記録モードにおいて、
1パス目の記録データ指定コマンドのオペランドには
“奇数行指定”と記述する。第1実施形態と同様、記録
装置319に送信されたデータはCPU300で判別さ
れ1パス目の記録に必要なデータのみがRAM302に
格納される。
【0072】RAM302に格納された記録データは奇
数行目の記録データであるため、記録ヘッドは1走査で
副走査方向に1つとびの記録データを用いる。しかしな
がら、この記録データは元々副走査方向に1200dp
iの解像度をもっているので、1つとびに用いられて
も、実質的には副走査方向に600dpiの記録がなさ
れる。
【0073】次に、2パス目の記録データ指定コマンド
のオペランドには“偶数行指定”と記述する。第1実施
形態と同様記録装置319に送信されたデータはCPU
300で判別され2パス目の記録に必要なデータのみが
RAM302に格納される。
【0074】2パス目の記録にあたってはCPU300
は副走査方向に600dpiの記録間隔の半分だけ記録
媒体を搬送して記録が行なわれるように制御する。さ
て、RAM302に格納された記録データは偶数行のデ
ータであるため、記録ヘッドでは1走査で副走査方向に
1つとびの記録データが用いられることになる。しかし
ながら、この記録データは元々副走査方向に1200d
piの解像度をもっているので、1つとびに用いられて
も、実質的には600dpiの記録がなされる。
【0075】図8はこの実施形態に従ってなされた記録
の様子を示す模式図である。
【0076】図8に示されているように、副走査方向に
ついて記録開始位置が1パス目と2パス目で600dp
iのドットの半分、即ち、副走査方向に1200dpi
の1ドット分だけずれているため、2パス目の記録が完
了すると実質的に1200dpiの記録解像度の画像が
記録される。
【0077】従って以上説明した実施形態に従えば、副
走査方向に記録ヘッドの仕様を越える記録データ、例え
ば、記録ヘッドの解像度の2倍の解像度の記録データが
入力されても、RAMの容量を増やすことなくマルチパ
ス記録によりその解像度に応じた記録を行なうことがで
きる。
【0078】<第4実施形態>ここでは、ブラックイン
クとカラーインクの滲み防止の為に、黒ノズル列401
とカラーノズル列402とからのインク吐出を同一走査
内に同時に行わず、マルチパス記録によって記録を行な
う場合について説明する。
【0079】この実施形態では、図5に示した記録デー
タ指定コマンドのオペランド部にはデータ色成分に関連
して、“白黒データ”、“カラーデータ”の記述ができ
るものとする。
【0080】まず、1パス目の記録データ指定コマンド
のオペランドには、“白黒データ”を指定する。このよ
うな指定がなされると、記録装置319に送信されたデ
ータはCPU300で判別され白黒記録に必要なデータ
のみがRAM302に格納される。RAM302に格納
された記録データは白黒データであるため、記録ヘッド
は1走査において黒ノズル列401からのインク吐出し
か発生しない。
【0081】次に、2パス目のデータは1パス目と同じ
データであるが、記録データ指定コマンドのオペランド
には“カラーデータ”が指定される。そのため記録装置
319に送信されたデータはCPU300で判別されカ
ラー記録に必要なデータのみがRAM302に格納され
る。RAM302に格納された記録データはカラーデー
タであるため、記録ヘッドは1走査においてカラーノズ
ル列402からのインク吐出しか発生しない。
【0082】従って以上説明した実施形態に従えば、白
黒記録とカラー記録とが別のパスでなされるため、ブラ
ックインクとカラーインクが記録されるまでに時間差が
生じその結果、ブラックインクとカラーインクの滲み防
止が可能となる。
【0083】以上の実施形態において、記録ヘッドから
吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにイ
ンクタンクに収容される液体はインクであるとして説明
したが、その収容物はインクに限定されるものではな
い。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、そ
の画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出
される処理液のようなものがインクタンクに収容されて
いても良い。
【0084】しかしながら、以上説明した実施形態は、
特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギー
を発生する手段(例えば電気熱変換体等)を備え、前記
熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式
を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成で
きる。
【0085】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状にすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0086】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0087】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0088】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0089】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0090】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0091】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0092】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0093】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0094】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0095】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録装置にはマルチパス記録の各パスでの記録に必要な記
録データを格納する記憶媒体を備えれば良いので、例え
ば、そのためのRAM容量を抑えることができる。ま
た、ホスト側では生成された記録データをそのままコマ
ンドとともに記録装置に送信すればよいので、ホストに
処理負荷がかからず、たとえ、ホストの処理性能が高く
なくとも高速な記録データの生成と送信が達成される。
【0097】これにより、システム全体として、安価で
高速な記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態ではインクジェット
記録ヘッドを搭載した記録装置の主要部の構成を示した
斜視図である。
【図2】記録ヘッド102に配設されるインク吐出口を
図1中z方向から視た模式図である。
【図3】図1に示した記録装置に記録データを生成して
送信するホストと記録装置の制御構成を示すブロック図
である。
【図4】記録ヘッドのノズル構成を示す模式図である。
【図5】本発明の第1実施形態に従う記録データ指定コ
マンドの構造を示す図である。
【図6】2パス記録時の記録装置における処理を示した
フローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に従ってなされた記録の
様子を示す模式図である。
【図8】本発明の第3実施形態に従ってなされた記録の
様子を示す模式図である。
【符号の説明】
101 インクジェットカートリッジ 102 記録ヘッド 103 紙送りローラ 104 補助ローラ 105 給紙ローラ 106 キャリッジ 201 ノズル 301 ROM 302 RAM 303 画像入力部 304 画像信号処理部 305 メインバスライン 306 操作部 307 回復系制御回路 308 回復系モータ 309 クリーニングブレード 310 キャップ 311 吸引ポンプ 312 サーミスタ 314 ヘッド温度制御回路 315 ヘッド駆動制御回路 316 キャリッジ駆動回路 317 紙送り制御回路 318 ホスト 320 量子化処理部 321 ラスタデータ生成部 322 記録データ指定コマンド生成部 323 データ送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 次郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA24 EC03 EC06 EC74 2C062 KA01 KA07 5B021 AA01 BB01 BB02 DD08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データを生成して送信するホスト
    と、前記記録データを受信して記録媒体に記録を行なう
    記録ヘッドを走査させてマルチパス記録が可能な記録装
    置とを有する記録システムであって、 前記ホストは、 前記記録ヘッドの1回の走査によって覆われる記録媒体
    上の領域を単位として該単位で記録される記録データを
    生成するデータ生成手段と、 前記データ生成手段によって生成された記録データにつ
    いて前記記録ヘッドが1回の走査で記録を行なう記録デ
    ータを指定し、前記データ生成手段によって生成された
    記録データを付加して前記記録装置に記録を行なうよう
    に指示するコマンドを生成するコマンド生成手段と、 前記コマンド生成手段によって生成されたコマンドを前
    記記録装置に送信する送信手段とを有し、 前記記録装置は、 前記送信手段によって送信されたコマンドを受信する受
    信手段と、 前記受信手段によって受信されたコマンドに指定された
    記録データを識別する識別手段と、 前記記録データを格納する記憶手段と、 前記識別手段によって識別された記録データを前記受信
    されたコマンドに付加された記録データからサンプリン
    グして前記記憶手段に格納するよう制御する記憶制御手
    段と、 前記記憶手段に格納された記録データを用いて前記記録
    ヘッドを制御して各走査の記録を行なうよう制御する記
    録制御手段とを有することを特徴とする記録システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも記録データを生成して送信す
    るホストと前記記録データを受信して記録媒体に記録を
    行なう記録ヘッドを走査させてマルチパス記録が可能な
    記録装置とを用いて記録を行なう記録方法であって、 前記ホストにおいて、前記記録ヘッドの1回の走査によ
    って覆われる記録媒体上の領域を単位として該単位で記
    録される記録データを生成するデータ生成工程と、 前記データ生成工程において生成された記録データの
    内、前記記録ヘッドが1回の走査で記録を行なう記録デ
    ータを指定し、さらに前記データ生成工程において生成
    された記録データを付加して前記記録装置に記録を行な
    うように指示するコマンドを生成するコマンド生成工程
    と、 前記コマンド生成手段によって生成されたコマンドを前
    記記録装置に送信する送信工程と、 前記送信工程において送信されたコマンドを前記記録装
    置で受信する受信工程と、 前記受信工程において受信されたコマンドに指定された
    記録データを識別する識別工程と、 前記識別工程において識別された記録データを前記受信
    コマンドに付加された記録データからサンプリングして
    前記記録装置の記憶媒体に格納するよう制御する記憶制
    御工程と、 前記記憶媒体に格納された記録データを用いて前記記録
    ヘッドを制御して各走査の記録を行なうよう制御する記
    録制御工程とを有することを特徴とする記録方法。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドの1回の走査によって覆われ
    る記録媒体上の領域を単位として該単位で記録される記
    録データを生成し、該生成された記録データの内、前記
    記録ヘッドが1回の走査で記録を行なう記録データを指
    定し記録を行なうように指示するコマンドを前記生成さ
    れた記録データとともにホストから受信し、マルチパス
    記録を行なう記録装置であって、 前記コマンドを受信する受信手段と、 前記受信手段によって受信されたコマンドに指定された
    記録データを識別する識別手段と、 前記記録データを格納する記憶手段と、 前記識別手段によって識別された記録データを前記コマ
    ンドとともに受信された記録データからサンプリングし
    て前記記憶手段に格納するよう制御する記憶制御手段
    と、 前記記憶手段に格納された記録データを用いて前記記録
    ヘッドを制御して各走査の記録を行なうよう制御する記
    録制御手段とを有することを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段はRAMであることを特徴
    とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記コマンドにおける指定は、前記記録
    ヘッドの走査方向に関し前記記録ヘッドの1回の走査で
    の記録に用いられる記録データをサンプリングする指定
    であることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記コマンドにおける指定は、前記記録
    媒体の搬送方向に関し前記記録ヘッドの1回の走査での
    記録に用いられる記録データをサンプリングする指定で
    あることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項3乃至6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
    えていることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェット記録ヘッドは、該記
    録ヘッドの走査方向に少なくともブラックインクを吐出
    する第1のヘッドとカラーインクを吐出する第2のヘッ
    ドが並んで配置されることを特徴とする請求項7に記載
    の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録制御手段は、記録媒体の同一
    領域に関し、第1回目の走査で前記第1のヘッドを駆動
    して記録を行なうように制御し、第2回目の走査で前記
    第2のヘッドを駆動して記録を行なうように制御すると
    ともに、 前記記録ヘッドの前記第1回目の走査での記録のため
    に、前記コマンドにおける指定はモノクロ記録データを
    サンプリングする指定であり、 前記記録ヘッドの前記第2回目の走査での記録のため
    に、前記コマンドにおける指定はカラー記録データをサ
    ンプリングする指定であることを特徴とする請求項9に
    記載の記録装置。
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