JP2003053962A - 画像記録装置、その制御方法、記憶媒体およびプログラム - Google Patents

画像記録装置、その制御方法、記憶媒体およびプログラム

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JP2003053962A JP2002145208A JP2002145208A JP2003053962A JP 2003053962 A JP2003053962 A JP 2003053962A JP 2002145208 A JP2002145208 A JP 2002145208A JP 2002145208 A JP2002145208 A JP 2002145208A JP 2003053962 A JP2003053962 A JP 2003053962A
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Jiro Moriyama
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    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/36Blanking or long feeds; Feeding to a particular line, e.g. by rotation of platen or feed roller
    • B41J11/42Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering
    • B41J11/425Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering for a variable printing material feed amount
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/07Ink jet characterised by jet control

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  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2パス以上のマルチパス記録で視覚的に不均
一な画像の記録を回避して、均一で良好な画像記録を行
うことが可能な画像記録装置を提供する。 【解決手段】 4パス記録(64ノズル、4回の紙送り
量62/600)での単位画素(1/D=1/600)
記録で説明する。1パス目101の記録は、キャリッジ
が主走査方向に移動中にEvenノズルを用いて行い
(主滴とサテライトは離れて着弾)、紙送り量は16/
600(1/Dの偶数倍)とする。2パス目102の記
録は、キャリッジが主走査方向と逆方向に移動中にOd
dノズルを用い(主滴とサテライトは離れて着弾)、紙
送り量は、15/600(1/Dの奇数倍)とする。3
パス目103は、キャリッジが主走査方向に移動中にO
ddノズルを用い(主滴とサテライトは近くに着弾)、
紙送り量は16/600(1/Dの偶数倍)とする。4
パス目104は、キャリッジが主走査方向と逆方向に移
動中にOddノズルを用いて行う(主滴とサテライトは
近くに着弾)。以上の繰り返しで、単位画素の左右に均
等にサテライトを記録できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置およ
びそれらの制御方法並びに記憶媒体に関し、例えば、被
記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記
録装置における均一な画像の記録方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等に
おいて、画像等の記録に用いられる記録装置、あるいは
コンピューターやワードプロセッサー等を含む複合電子
機器やワークステーション等のプリント出力機器として
用いられる記録装置は、画像情報(文字情報等すべての
出力情報を含む)に基づいて用紙やプラスチック薄板等
の記録材(以下、記録媒体とも言う)に画像等を記録す
るように構成されている。
【0003】このような記録装置は、その記録方法によ
り、インクジェット方式、ワイヤドット方式、サーマル
方式、レーザービーム方式等に分けることができる。
【0004】このうち、インクジェット方式の記録装置
(以下、インクジェットプリンタと言う)は、記録ヘッ
ドなどから記録媒体にインクを吐出して記録を行うもの
であり、他の記録方式に比べて高精細化が容易でしかも
高速で静粛性に優れ、かつ安価であるという、種々の利
点を有している。
【0005】一方、近年では、カラー画像などのカラー
出力の重要性も高まり、銀塩写真に匹敵する高画質のカ
ラーインクジェットプリンタも数多く開発されている。
【0006】このようなインクジェットプリンタにおい
ては、記録速度向上のため、複数の記録素子を集積配列
してなる記録ヘッド(以下、マルチヘッドとも言う)と
して、インク吐出口及び液路を複数集積したものを用
い、さらにカラー対応として、複数個の上記マルチヘッ
ドを備えたものが一般的である。
【0007】図1は上記マルチヘッドを用いて紙面上に
記録を行うための一般的なインクジェットプリンタの主
要部の構成を示したものである。
【0008】図1において、1101はインクジェット
カートリッジである。これらは、4色のカラーインク、
すなわちブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの
インクがそれぞれ貯留されたインクタンクとそれぞれの
インクに対応したマルチヘッド1102より構成されて
いる。
【0009】図2はこのマルチヘッド1102に配設さ
れるある一色の吐出口(以下、ノズルともいう)を図1
中z方向から視た模式図である。
【0010】図2において、1201はそれぞれマルチ
ヘッド1102上において1インチ当たりD個のノズル
密度(Ddpi)でD個配列されたノズルである。d個
配列されたノズルをy方向に偶数個目のノズルをEve
nノズル、奇数個目のノズルをOddノズルと言う。
【0011】図1において、1103は紙送りローラで
あり、補助ローラ1104とともに記録媒体Pを挾持し
ながら図の矢印の方向に回転し、記録媒体Pをy方向
(副走査方向、搬送方向、紙送り方向)に随時搬送す
る。
【0012】1105は一対の給紙ローラであり、記録
媒体の給紙を行う。一対のローラ1105は、ローラ1
103および1104と同様、記録媒体Pを挾持して回
転するが、紙送りローラ1103よりもその回転速度を
小さくすることによって記録媒体に張力を作用させるこ
とができる。
【0013】1106は4つのインクジェットカートリ
ッジ1101を支持し、記録とともにこれらの走査を行
わせるためのキャリッジである。キャリッジ1106は
記録を行っていないとき、あるいはマルチヘッド110
2の回復処理などを行うときに図の破線で示した位置の
ホームポジションhに待機する。
【0014】記録開始前にホームポジションhにあるキ
ャリッジ1106は、記録開始命令があると、x方向
(主走査方向)に移動しながら、マルチヘッド1102
の1インチ当たりD個の密度で配列するD個のノズル1
201により、紙面上に幅D/Dインチの記録を行う。
この最初の記録が終了してから2回目の記録が始まる前
に、紙送りローラ1103が矢印方向へ回転することに
より幅D/Dインチだけy方向への紙送りを行う。
【0015】この様にしてキャリッジ1106の1主走
査毎にマルチヘッド1102による幅D/Dインチの記
録(記録媒体の1インチ幅をD個のノズルを用いて記
録)と紙送りを繰り返し行うことにより、例えば一頁分
の記録を完成することができる。なお、このような記録
モードを以下では1パス記録モードという。
【0016】また、別の記録モードとして、記録開始前
にホームポジションhにあるキャリッジ1106は、記
録開始命令があると、x方向(例えば、主走査の順方
向)に移動しながら、マルチヘッド1102の1インチ
当たりD個の密度で配列するD個のノズル1201によ
り、紙面上に幅D/Dインチの記録を行う。
【0017】この時の走査で記録するドットは、規定の
画像データを、所定のパターンで約半分に間引いたもの
である。この最初の記録が終了してから2回目の記録が
始まる前に、紙送りローラ1103が矢印方向へ回転す
ることにより幅D/2Dインチだけのy方向への紙送り
を行う。
【0018】そして、2回目の走査でキャリッジ110
6は1回目の記録とは逆方向に走査(例えば、主走査の
逆方向)を行い、それぞれのパターンに従い記録を行う
ことにより、それぞれのノズルに対応する領域の記録を
完成させる。以上のような記録モードを2パス記録モー
ドと言う。以下、一般にM(≧2)パス記録を総称し
て、マルチパス記録モードと言う。
【0019】この様なマルチパス記録モードで、カラー
プリンタとして高画質に写真画像を記録する場合は最適
である。
【0020】しかしながら、ノズルから吐出されるイン
ク滴の吐出方向、または、吐出の際に主滴から切り離さ
れた主滴よりも小さなインク滴(サテライトと称す。)
により、均一な画像が得られない場合がある。
【0021】特に、d個並べられたノズルのEvenノ
ズルとOddノズルで吐出方向が主走査方向において異
なると、サテライトの紙面上への着弾位置が異なり均一
な画像が得られない場合がある。
【0022】以下、EvenノズルとOddノズルの異
なる吐出方向とサテライトにより均一な画像が得られな
い場合について、図面を用いて詳細に説明する。
【0023】図3(a)〜3(c)はインク滴吐出方向
による主滴とサテライトの記録媒体である紙面上の着弾
位置を表す図である。
【0024】図3(a)は、インク滴吐出方向は紙面に
対して垂直な場合の主滴とサテライトの着弾位置を示す
模式図である。
【0025】図3(b)は、インク滴吐出方向はキャリ
ッジ進行方向に傾いている場合の主滴とサテライトの着
弾位置を示す模式図である。
【0026】図3(c)は、インク滴吐出方向はキャリ
ッジ進行方向の逆に傾いている場合の主滴とサテライト
の着弾位置を示す模式図である。
【0027】図3(a)〜図3(c)において、130
1は主滴、1302はサテライト、1303はキャリッ
ジ進行方向、1304は吐出の傾き方向を示している。
【0028】まず、図3(a)を用いて、インク滴吐出
方向が記録媒体である紙面に対して垂直な場合、すなわ
ちインク滴吐出方向がキャリッジ進行方向に傾いていな
い場合の主滴とサテライトの着弾位について、説明す
る。
【0029】図3(a)において、ノズルから吐出され
る主滴1301とサテライト1302の吐出速度を比較
すると、通常、主滴1301の吐出速度がサテライト1
302の吐出速度より大きい。したがって、インクが吐
出してから記録媒体に着弾までに要する時間は、主滴1
301よりサテライト1302のほうが大きい。その
為、主滴1301が記録媒体である紙面上に着弾したあ
とに、サテライト1302が着弾するため、主滴130
1が着弾してからサテライト1302が着弾するまでに
所定の時間を要する。
【0030】ここで、主滴1301およびサテライト1
302の吐出は、キャリッジ1106の移動中に行われ
るため、主滴1301およびサテライト1302の吐出
速度には、キャリッジ進行方向におけるキャリッジ速度
が加算される。
【0031】このため、記録媒体である紙面上への主滴
1301の着弾点とサテライト1302の着弾点は異な
る位置となる。すなわち、図3(a)に示す主滴130
1の着弾位置に対して、サテライト1302はキャリッ
ジ1106の進行方向に着弾する。
【0032】次に、図3(b)を用いて、インク滴吐出
方向が記録媒体である紙面に対してキャリッジ進行方向
1303に傾いている場合の主滴とサテライトの着弾位
について、説明する。
【0033】図3(b)において、インク滴吐出方向は
キャリッジ進行方向1303に傾いている。その為、サ
テライト1302のキャリッジ進行方向1303の速度
はインク滴吐出方向が紙面に対して垂直な場合(図3
(a))の速度より大きくなるため、サテライト130
2の着弾点は、図3(a)に示したサテライト1302
の着弾点よりさらに主滴1301から離れた図に示す位
置に着弾することとなる。
【0034】次に、図3(c)を用いて、インク滴吐出
方向が記録媒体である紙面に対してキャリッジ進行方向
1303とは逆の方向に傾いている場合の主滴とサテラ
イトの着弾位について、説明する。
【0035】図3(c)において、インク滴吐出方向は
キャリッジの進行方向1303と逆の方向に傾いてい
る。その為、サテライト1302のキャリッジ進行方向
の速度はインク滴吐出方向が紙面に対して垂直な場合
(図3(a))の速度より小さくなるため、サテライト
1302の着弾点は、図3(a)に示したサテライト1
302の着弾点よりさらに主滴1301に近い位置また
はキャリッジ進行方向の逆側に着弾することとなる。図
3(c)ではその一例として、主滴1301とほぼ同位
置にサテライト1302が着弾した場合を示している。
【0036】次に、図4(a)〜4(d)および図5
(a)〜5(d)を用いて、従来のインクジェットプリ
ンタによって行われているマルチパス記録モードにおけ
る記録画質の問題点について説明する。
【0037】なお図4(a)〜4(d)および図5
(a)〜5(d)では、Evenノズルは主走査方向に
インク滴吐出方向が傾いており、Oddノズルは主走査
方向とは逆の方向にインク滴吐出方向が傾いている場合
について説明するが、傾き方向がそれぞれ逆方向であっ
ても同様である。
【0038】まず図4(a)〜4(d)について説明す
る。
【0039】図4(a)〜4(d)は、4パスで記録を
行うマルチパス記録モードで、1/Dインチ四方を単位
記録画素(点線で囲まれる領域)とし、単位記録画素に
4ドットの記録、記録媒体の紙送りを1/ Dインチの偶
数倍で行う場合の模式図であり、以下に説明する4パタ
ーンがある。
【0040】図4(a)はキャリッジが主走査方向
(x)方向に進行中にEvenノズルで1パス目の記録
が始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0041】図4(b)はキャリッジが主走査方向
(x)方向に進行中にOddノズルで1パス目の記録が
始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0042】図4(c)はキャリッジが主走査方向
(x)方向と逆に進行中にEvenノズルで1パス目の
記録が始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0043】図4(d)はキャリッジが主走査方向
(x)方向と逆に進行中にOddノズルで1パス目の記
録が始まる場合のドット配置、を表す模式図である。
【0044】なお、図4(a)〜4(d)において、4
01は1パス目の記録ドット、402は2パス目の記録
ドット、403は3パス目の記録ドット、404は4パ
ス目の記録ドットを示している。実際には、上記1〜4
パス目の4種の記録ドットは重なって記録されており、
図4(a)〜4(d)の場合には、1つの主滴と1つの
サテライトが形成され、これらが単位記録画素の階調を
表現することとなる。しかし、以下の説明では説明を簡
便に行うため、上記表現を用いることとする。なお、図
4(a)〜4(d)は記録媒体上において以下のように
出現する。すなわち、図4(a)と図4(b)(もしく
は、図4(c)と図4(d))が紙送り方向において1
/Dインチ毎に交互に出現する。
【0045】また図4(a)〜4(d)において、単位
記録画素中に記載した矢印(←、→)は各パス記録にお
けるキャリッジの進行方向を示しており、EはEven
ノズルで記録されたドット、OはOddノズルで記録さ
れたドットを示している。次に、以上説明した図4
(a)〜4(d)を用いて、従来のマルチパス記録モー
ドにおける記録画質の問題点について詳細に説明する。
【0046】まず図4(a)のパターンについて説明す
る。
【0047】図4(a)において、1パス目はキャリッ
ジが主走査方向(x)方向に移動中にEvenノズルで
記録が行われる為、主滴301とサテライト302は、
離れた位置に着弾する。
【0048】次に、2パス目は1/ Dインチの偶数倍の
紙送りの後行われる為、同じくEvenノズルで記録が
行われる。さらにキャリッジ106がx方向と逆方向に
移動中に記録が行われる為、主滴301とサテライト3
02は近い位置に着弾する。次に3パス目、4パス目も
それぞれ上記説明した1パス目、2パス目と同様の記録
が行われる為、図4(a)に示す様なドット配置で記録
が行われる。
【0049】すなわち、図4(a)に示すように、キャ
リッジ106が主走査方向(x)に進行中にEvenノ
ズルで1パス目の記録が始まる場合には単位記録画素内
では全てのドットがEvenノズルで記録される。
【0050】次に図4(b)のパターンについて説明す
る。
【0051】図4(b)において、1パス目はキャリッ
ジが主走査方向(x)と逆方向に移動中にOddノズル
で記録が行われる為、主滴301とサテライト302
は、離れた位置に着弾する。
【0052】次に、2パス目は1/ Dインチの偶数倍の
紙送りの後行われる為、同じくOddノズルで記録が行
われる。さらにキャリッジ106がx方向に移動中に記
録が行われる為、主滴301とサテライト302は近い
位置に着弾する。
【0053】次に3パス目、4パス目もそれぞれ上記説
明した1パス目、2パス目と同様の記録が行われる為、
図4(b)に示す様なドット配置で記録が行われる。
【0054】すなわち、図4(b)に示すように、キャ
リッジ106が主走査方向(x)と逆方向に進行中にO
ddノズルで1パス目の記録が始まる場合には単位記録
画素内では全てのドットがOddノズルで記録される。
【0055】同様にして、図4(c)および図4(d)
の場合でも、単位記録画素内では全てのドットがEve
n、Oddノズルのどちらか片方のノズルのみで記録さ
れる。
【0056】図4(a)〜4(d)で図示したように全
ての記録画素がOddノズルまたはEvenノズルで記
録されると、Oddノズル、Evenノズルでインク吐
出量が異なる等の吐出特性が異なる場合もあり、ある画
素では記録したインク量が大で、ある画素では記録した
インク量が小等の視覚的に不均一な画像が記録されるこ
とになる。
【0057】さらに図4(a)と図4(b)(もしくは
図4(c)と図4(d))は、紙送り方向に対して1/
Dインチ毎に交互に現れる。つまり、サテライト130
2の着弾位置が主滴1301に対して1/Dインチ毎に
左右交互に現れる。言い換えれば、主滴の右側にサテラ
イトが出現する画素(図4(a)の画素)と主滴の左側
にサテライトが出現する画素(図4(b)の画素)とが
紙送り方向において1/Dインチ毎に交互に出現するの
である。このため、視覚的に不均一な画像が記録されて
しまうことになる。
【0058】次に、図5(a)〜5(d)について説明
する。
【0059】図5(a)〜5(d)は、4パスで記録を
行うマルチパス記録モードで、1/Dインチ四方を単位
記録画素とし、単位記録画素(点線で囲まれる領域)に
4ドットの記録、記録媒体の紙送りを1/ Dインチの奇
数倍で行う場合の模式図であり、以下に説明する図5
(a)〜図5(d)の4パターンがある。なお、この図
5では、上述した図4と同様、説明を理解し易くするた
めに、4ドットが単記録画素の異なる位置に着弾するか
のように図示しているが、実際には、これら4ドットは
単位記録画素内のほぼ同一点に着弾する。また、図5
(a)〜図5(d)の出現の仕方も図4と同様であり、
図5(a)と図5(b)(もしくは、図5(c)と図5
(d))が紙送り方向において1/Dインチ毎に交互に
出現する。
【0060】図5(a)はキャリッジがx方向に進行中
にEvenノズルで1パス目の記録が始まる場合のドッ
ト配置を示す模式図である。
【0061】図5(b)はキャリッジがx方向に進行中
にOddノズルで1パス目の記録が始まる場合のドット
配置を示す模式図である。
【0062】図5(c)はキャリッジがx方向と逆に進
行中にEvenノズルで1パス目の記録が始まる場合の
ドット配置を示す模式図である。
【0063】図5(d)はキャリッジがx方向と逆に進
行中にOddノズルで1パス目の記録が始まる場合のド
ット配置を示す模式図である。
【0064】なお、図5(a)〜5(d)において、4
01は1パス目の記録ドット、402は2パス目の記録
ドット、403は3パス目の記録ドット、404は4パ
ス目の記録ドットを示し、単位記録画素中に記載した矢
印(←、→)は各パス記録におけるキャリッジの進行方
向を示しており、EはEvenノズルで記録されたドッ
ト、OはOddノズルで記録されたドットを示してい
る。上記の各符号の説明は、図4(a)〜4(d)と同
じであり、重複するのでその説明は省略する。またOd
dノズル、Evenノズルの吐出の傾き方向も上記説明
したように図4(a)〜4(d)と同様である。
【0065】次に、以上説明した図5(a)〜5(d)
を用いて、従来のマルチパス記録モードにおける記録画
質の問題点について詳細に説明する。
【0066】まず図5(a)のパターンについて説明す
る。
【0067】図5(a)において、1パス目はキャリッ
ジが主走査方向(x)方向に移動中にEvenノズルで
記録が行われる為、主滴301とサテライト302は、
離れた位置に着弾する。
【0068】次に、2パス目は1/ Dインチの奇数倍の
紙送りの後、Oddノズルで記録が行われる。またキャ
リッジがx方向と逆方向に移動中に記録が行われる為、
主滴301とサテライト302は離れた位置に着弾す
る。
【0069】次に3パス目、4パス目もそれぞれ上記説
明した1パス目、2パス目と同様の記録が行われる為、
図5(a)に示す様なドット配置で記録が行われる。
【0070】すなわち、図5(a)に示すように、キャ
リッジ106が主走査方向(x)に進行中にEvenノ
ズルで1パス目の記録が始まる場合には単位記録画素内
では全てのドットは、OddノズルまたはEvenノズ
ルを交互に用いて記録される。
【0071】次に図5(b)のパターンについて説明す
る。
【0072】図5(b)において、1パス目はキャリッ
ジが主走査方向(x)方向に移動中にOddノズルで記
録が行われる為、主滴301とサテライト302は近い
位置に着弾する。
【0073】次に、2パス目は1/ Dインチの奇数倍の
紙送りの後、Evenノズルで記録が行われる。またキ
ャリッジ106がx方向と逆方向に移動中に記録が行わ
れる為、主滴301とサテライト302は近い位置に着
弾する。
【0074】次に3パス目、4パス目もそれぞれ上記説
明した1パス目、2パス目と同様の記録が行われる為、
図5(b)に示す様なドット配置で記録が行われる。
【0075】すなわち、図5(b)に示すように、キャ
リッジ106が主走査方向(x)に進行中にOddノズ
ルで1パス目の記録が始まる場合には、単位記録画素内
では全てのドットは、OddノズルまたはEvenノズ
ルを交互に用いて記録される。
【0076】図5(c)および図5(d)の場合につい
ては、説明を省略するが上記説明した図5(a)および
図5(b)と同様に単位記録画素内では全てのドット
は、OddノズルまたはEvenノズルを交互に用いて
記録される。
【0077】すなわち図5(a)〜5(b)で図示した
ように1/D インチの奇数倍の紙送りで記録を行うこ
とにより、全ての単位記録画素がOddノズルまたはE
venノズルのみで記録されることは無くなる。
【0078】しかしながら、図5(a)と図5(b)
(もしくは図5(c)と図5(d))は、紙送り方向に
1/Dインチ毎に交互に現れる。つまり、サテライト3
02の着弾位置が主滴301に対して紙送り方向に1/
Dインチ毎に左右交互に現れる。言い換えれば、主滴の
左右両方にサテライトが出現する画素(図5(a)の画
素)とサテライトが出現しない画素(図5(b)の画
素)とが紙送り方向において1/Dインチ毎に交互に出
現するのである。このため、視覚的に不均一な画像が記
録されてしまうことになる。
【0079】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、記録ヘ
ッドを主走査方向、記録媒体を副走査方向に繰り返し走
査を行いマルチパス(2パス以上)記録で画像を形成す
る従来のインクジェットプリンタにおいては、ノズル間
隔が1/ D インチのマルチヘッドを用い、Oddノズ
ル、Evenノズルで異なる吐出特性をもっている場
合、紙送りを1/ Dインチの偶数倍、または奇数倍の繰
り返しで記録を行うと視覚的に不均一な画像が記録され
てしまうことがあった。
【0080】本発明は上記説明した従来技術の問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、2パ
ス以上のマルチパス記録における視覚的に不均一な画像
の記録を回避して、均一で良好な画像記録を行うことが
可能な画像記録装置、その制御方法、記憶媒体およびプ
ログラムを提供することである。
【0081】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る一実施形態の画像記録装置は、以下の構
成を有する。すなわち、所定のノズルピッチで配列され
各々からインク滴を吐出するノズルを複数個有する記録
ヘッドを、前記ノズルの配列方向と交差する方向に記録
媒体上で走査させ、前記複数個のそれぞれ異なるノズル
からインク滴を吐出させながら前記記録ヘッドを複数回
走査させて所定記録領域を記録するマルチパス記録によ
って画像記録を行う画像記録装置であって、前記走査ご
とに前記記録媒体を搬送方向へ所定の搬送量で搬送する
搬送手段と、前記走査ごとの搬送量を前記ノズルピッチ
の偶数倍の搬送量または奇数倍の搬送量のいずれかとな
るように制御し、さらに前記複数回の走査中に前記ノズ
ルピッチの偶数倍の搬送量と前記奇数倍の搬送量とが少
なくとも1回ずつ含まれるようにする制御手段と、を有
することを特徴とする。
【0082】また例えば、前記複数回の走査におけるそ
れぞれの前記搬送量は、特定の周期を持って出現するこ
とを特徴とする。
【0083】また例えば、前記特定の周期には、前記ノ
ズルピッチの偶数倍および奇数倍の搬送量が同数ずつ含
まれていることを特徴とする。
【0084】また例えば、前記特定の周期には、前記ノ
ズルピッチの偶数倍および奇数倍の搬送量が交互に出現
することを特徴とする。
【0085】また例えば、前記記録ヘッドは複数のノズ
ル列を持つことを特徴とする。
【0086】また例えば、前記記録ヘッドは複数のノズ
ル列を持ち、少なくとも2列は同色のインクを吐出する
ことを特徴とする。
【0087】また例えば、前記記録ヘッドは複数のノズ
ル列を持ち、少なくとも2列は吐出特性の異なるノズル
列であることを特徴とする。
【0088】また例えば、前記吐出特性とは、インク吐
出量が異なることを特徴とする。
【0089】また例えば、前記記録ヘッドは、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー変換体を備えていることを特徴とする。
【0090】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態の画像記録装置の制御方法は、以下の構成を有
する。すなわち、所定のノズルピッチで配列され各々か
らインク滴を吐出するノズルを複数有する記録ヘッド
を、前記ノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上
で走査させ、前記複数個のそれぞれ異なるノズルからイ
ンク滴を吐出させながら前記記録ヘッドを複数回走査さ
せて所定記録領域を記録するマルチパス記録によって画
像記録を行う画像記録装置の制御方法であって、前記走
査ごとに前記記録媒体を搬送方向へ所定量の搬送量で搬
送する搬送工程と、前記走査ごとの搬送量を前記ノズル
ピッチの偶数倍の搬送量または奇数倍の搬送量のいずれ
かとなるように制御し、さらに前記複数回の走査中に前
記ノズルピッチの偶数倍の搬送量と前記奇数倍の搬送量
とが少なくとも1回ずつ含まれるようにする制御工程
と、を有することを特徴とする。
【0091】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態のコンピュータ可読記憶媒体は、以下の構成を
有する。すなわち、所定のノズルピッチで配列され各々
からインク滴を吐出するノズルを複数有する記録ヘッド
を、前記ノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上
で走査させ、前記複数個のそれぞれ異なるノズルからイ
ンク滴を吐出させながら前記記録ヘッドを複数回走査さ
せて所定記録領域を記録するマルチパス記録によって画
像記録を行う画像記録装置を制御するの制御プログラム
を格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記制
御プログラムは、前記走査ごとに前記記録媒体を搬送方
向へ所定の搬送量で搬送する搬送工程のプログラムコー
ドと、前記走査ごとの搬送量を前記ノズルピッチの偶数
倍の搬送量または奇数倍の搬送量のいずれかとなるよう
に制御し、さらに前記複数回の走査中に前記偶数倍の搬
送量と前記奇数倍の搬送量とが少なくとも1回ずつ含ま
れるようにする制御工程のプログラムコードと、を有す
ることを特徴とする。
【0092】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態の画像記録装置を制御する制御プログラムは、
以下の構成を有する。すなわち、所定のノズルピッチで
配列され各々からインク滴を吐出するノズルを複数有す
る記録ヘッドを、前記ノズルの配列方向と交差する方向
に記録媒体上で走査させ、前記複数個のそれぞれ異なる
ノズルからインク滴を吐出させながら前記記録ヘッドを
複数回走査させて所定記録領域を記録するマルチパス記
録によって画像記録を行う画像記録装置を制御する制御
プログラムであって、前記走査ごとに前記記録媒体を搬
送方向へ所定の搬送量で搬送する搬送工程のプログラム
コードと、前記走査ごとの搬送量を前記ノズルピッチの
偶数倍の搬送量または奇数倍の搬送量のいずれかとなる
ように制御し、さらに前記複数回の走査中に前記偶数倍
の搬送量と前記奇数倍の搬送量とが少なくとも1回ずつ
含まれるようにする制御工程のプログラムコードと、を
有することを特徴とする。
【0093】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明に
係る一実施の形態を説明する。
【0094】ただし、本実施の形態では、画像記録装置
としてシリアル方式のインクジェットプリンタを用いて
説明するが、本発明の範囲を記載例に限定する趣旨のも
のではない。
【0095】[第1の実施形態] [制御構成]図6は、本発明の第1の実施形態に係るイ
ンクジェットプリンタの制御構成を示すブロック図であ
る。なお、本実施形態のインクジェットプリンタの機械
的構成は図1に示した一般的なものと同様であるので、
その説明は重複するので省略する。
【0096】図6において、CPU600はメインバス
ライン605を介して後述する各部の制御およびデータ
処理を実行する。すなわち、CPU600は、ROM6
01に格納されるプログラムに従い、図7以降で説明さ
れるヘッド駆動制御、キャリッジ駆動制御およびデータ
処理を以下に説明する各部を介して制御する。
【0097】RAM602はこのCPU600によるデ
ータ処理等のワークエリアとして用いられ、また、これ
らメモリにはその他にハードディスク等がある。
【0098】画像入力部603はホスト装置(図示せ
ず)とのインターフェースを有し、ホスト装置(図示せ
ず)から入力した画像を一時的に保持する。画像信号処
理部604は、色変換、二値化等の外、データ処理を実
行する。
【0099】操作部606はキー等を備え、これにより
オペレータによる制御入力等を可能にする。回復系制御
回路607ではRAM602に格納される回復処理プロ
グラムに従って予備吐出等の回復動作を制御する。すな
わち、回復系モータ608は、記録ヘッド613とこれ
に対向離間するクリーニングブレード609やキャップ
610、吸引ポンプ611を駆動する。
【0100】ヘッド駆動制御回路615は、記録ヘッド
613のインク吐出用電気熱変換体の駆動を制御し、通
常、予備吐出や記録のためのインク吐出を記録ヘッド6
13に行わせる。さらに、キャリッジ駆動制御回路61
6および紙送り制御回路617も同様に、プログラムに
従い、それぞれ、キャリッジの移動および紙送りを制御
する。
【0101】また、記録ヘッド613のインク吐出用の
電気熱変換体が設けられている基板には、保温ヒータが
設けられており、記録ヘッド内のインク温度を所望設定
温度に加熱調整することができる。又、サーミスタ61
2は、同様に上記基板に設けられているもので、実質的
な記録ヘッド内部のインク温度を測定するためのもので
ある。サーミスタ612も同様に、基板にではなく外部
に設けられていても良く記録ヘッドの周囲近傍にあって
も良い。
【0102】[記録ヘッド]次に、本発明の一実施形態
に係る記録ヘッドを、図7に示す模式図を用いて説明す
る。
【0103】図7において、701はブラックインク用
の記録ヘッドであり、702はシアンインク用の記録ヘ
ッドであり、703はマゼンタインク用の記録ヘッドで
あり、704はイエローインク用の記録ヘッドである。
また、各4色の記録ヘッドは、それぞれEvenノズル
列701aおよびOddノズル列701bより構成され
ている。なお上記説明した記録ヘッドは一例であり、こ
れ以外の構成であっても良い。
【0104】ここで、黒のOddノズル列701a及び
Evenノズル列701bは、それぞれ1インチあたり
D=300個の密度(300dpi)で配列されてお
り、各ノズル間の間隔(ノズルピッチ)Pは、P=1/
D=1/300インチ≒84.7μmである。
【0105】すなわち、d=32個の吐出口(32ノズ
ル)を有し、記録ヘッド長さ(d/D)は、d/D=3
2/300インチ≒2.71mmである。また黒のOd
dノズル列701a及びEvenノズル列701bは図
に示すように、紙送り方向(搬送方向)にP/2すなわ
ち1/ 600インチずれた配置になっている。
【0106】したがって、実質的に黒のノズル列701
は、1インチあたりD=600個の密度(600dp
i)で配列された64のノズル数を持っている。
【0107】3色のカラーインクの記録ヘッド、すなわ
ちシアンインク用記録ヘッド702、マゼンタインク用
記録ヘッド703、イエローインク用記録ヘッド704
もまた上記説明した黒インク用記録ヘッド701と同様
である。
【0108】なお、黒のOddノズル列と、3色のカラ
ーのノズルの位置関係は、図に示すように主走査(x)
方向に横並びの構成となっている。
【0109】一方、記録媒体を搬送するための紙送りロ
ーラを駆動するモータの1パルスの分解能は、搬送量に
換算して1インチあたり600ドット分(600dp
i)である。
【0110】仮に、600dpi、64ノズルの黒のノ
ズル列(約2.71mm)で1パス記録モードを行うに
は、記録幅2.71mmだけ搬送方向(副走査方向)に
記録媒体を搬送すればよい。
【0111】なお上記説明した黒のノズル列701は一
例であり、1インチあたりD個の密度(Ddpi)、ノ
ズルピッチP(P=1/D)で配列されていてもよい。
この場合には、記録媒体を搬送するための紙送りローラ
を駆動するモータの1パルスの分解能は、搬送量に換算
して1インチあたりDドット分(Ddpi)あるいは、
その倍数であればよい。
【0112】[マルチパス記録モード]次に、上記説明
した制御構成を有するインクジェットプリンタおよび記
録ヘッドを用いたマルチパス記録モードについて説明す
る。
【0113】以下の説明では、カラーのノズル列をm分
割し、m回の走査で画像を完成させるマルチパス記録モ
ードの一例として、m=4として4分割し、4回の走査
で画像を完成させる4パス記録モードを用いて説明す
る。なお4パス記録モードを用いた説明は一例であり、
2以上のマルチパス記録モードに対しても本実施形態は
適用できる。
【0114】本実施形態では、例えば、図8に示すカラ
ー用の各記録ヘッドを用いた4パスのマルチパス記録モ
ードでは、記録媒体搬送方向の繰り返しの搬送量(紙送
り量)を、1パス目に16/600インチ、2パス目に
15/600インチ、3パス目に16/600インチ、
4パス目に15/600インチとなるように設定し、こ
の繰り返し、つまり1/600インチの偶数倍(1パス
目)、奇数倍(2パス目)、偶数倍(3パス目)、奇数
倍(4パス目)の繰り返しで記録媒体搬送方向の繰り返
しを行うことによって、サテライト着弾位置の影響を受
けずに均一な画像を記録できるようにしている。
【0115】したがって、本実施形態におけるカラーの
4パスのマルチパス記録モードでは4回の紙送り量の合
計である62/600dpiインチの紙送り量で、単位
記録画素を完成する。そのため、図8の63および64
に示すノズルは使用しないで、1〜62のみの62個の
ノズルのみを使用して画像記録する。
【0116】次に、図9(a)〜9(d)および図10
A、図10Bを用いて、カラーの4パスのマルチパス記
録モードにおける本実施形態の画像記録方法を説明す
る。
【0117】図9(a)〜9(d)は4パスで記録を行
うマルチパス記録モードで1/600インチ四方を単位
記録画素とし、単位記録画素に4ドットの記録、紙送り
を1/600インチの偶数倍と奇数倍の繰り返しで行う
場合のドット配置を表す模式図である。
【0118】図9(a)はキャリッジが主走査(x)方
向に進行中にEvenノズルで1パス目の記録が始まる
場合のドット配置を示す模式図である。
【0119】図9(b)はキャリッジが主走査(x)方
向に進行中にOddノズルで1パス目の記録が始まる場
合のドット配置を示す模式図である。
【0120】図9(c)はキャリッジが主走査(x)方
向と逆方向に進行中にEvenノズルで1パス目の記録
が始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0121】図9(d)はキャリッジが主走査(x)方
向と逆方向に進行中にOddノズルで1パス目の記録が
始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0122】なお、図9(a)〜9(d)において、1
01は1パス目の記録ドット、102は2パス目の記録
ドット、103は3パス目の記録ドット、104は4パ
ス目の記録ドットを示している。実際には、上記1〜4
パス目の4種の記録ドットは重なって合成されており、
図9(a)〜9(d)の場合には、1つの主滴と2つの
サテライトが形成され、これらが単位記録画素の階調を
表現することとなる。しかし、以下の説明では説明を簡
便に行うため、上記表現を用いることとする。なお、図
9(a)〜図9(d)は被記録媒体上において以下のよ
うに出現する。すなわち、図9(a)と図9(b)(も
しくは、図9(c)と図9(d))が紙送り方向におい
て1/Dインチ毎に交互に出現する。
【0123】また図9(a)〜9(d)において、単位
記録画素中に記載した矢印(←、→)は各パス記録にお
けるキャリッジの進行方向を示しており、EはEven
ノズルで記録されたドット、OはOddノズルで記録さ
れたドットを示している。また、Oddノズル、Eve
nノズルのインク滴吐出方向の傾きは、Evenノズル
は主走査(x)方向に、Oddノズルはその逆方向に傾
いている場合の図である。
【0124】次に、以上説明した図9(a)〜9(d)
および図10A〜10Dを用いて、マルチパス記録モー
ド(4パス)における画像記録について詳細に説明す
る。
【0125】まず図9(a)について説明する。
【0126】図9(a)において、1パス目はキャリッ
ジがx方向に移動中に任意のEvenノズルを用いて記
録が行われる為、主滴とサテライトは離れた位置に着弾
する。1パス目の記録が終了すると、16/600イン
チの紙送りが行われる。すなわち、図10Aで、1パス
目の単位記録画素の記録は、例えば、Evenノズル2
を用いて行い、1パス目の記録が終了後、次に、16/
600インチの紙送りが行われる。
【0127】次に、2パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のOddノズルを用
いて記録が行われる為、主滴とサテライトは離れた位置
(但し、1パス目と逆方向の離れた位置)に着弾する。
2パス目の記録が終了すると、15/600インチの紙
送りが行われる。すなわち、図10Aで、2パス目の同
じ単位記録画素の記録は、Oddノズル17を用いて行
い、2パス目の記録が終了後、次に、15/600イン
チの紙送りが行われる。
【0128】次に、3パス目はキャリッジがx方向に移
動中に任意のOddノズルを用いて記録が行われる為、
主滴とサテライトは近い位置に着弾する。3パス目の記
録が終了すると、16/600インチの紙送りが行われ
る。すなわち、図10Aで、3パス目の同じ単位記録画
素の記録は、Oddノズル33を用いて行い、3パス目
の記録が終了後、次に、16/600インチの紙送りが
行われる。
【0129】次に、4パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のEvenノズルを
用いて記録が行われる為、主滴とサテライトは近い位置
に着弾する。4パス目の記録が終了すると、15/60
0インチの紙送りが行われる。すなわち、図10Aで、
4パス目の同じ単位記録画素の記録は、Evenノズル
50を用いて行い、4パス目の記録が終了後、次に、1
5/600インチの紙送りが行われる。
【0130】以上説明した4パスによる画像記録が行わ
れる場合には、図9(a)に示すように主滴によって記
録された画素の左右に均等にそれぞれ1個のサテライト
による記録がなされる。
【0131】次に、図9(b)について説明する。
【0132】次に図9(b)において、1パス目はキャ
リッジがx方向に移動中に任意のOddノズルを用いて
記録が行われる為、主滴とサテライトは近い位置に着弾
する。1パス目の記録が終了すると、16/600イン
チの紙送りが行われる。すなわち、図10Bで、1パス
目の単位記録画素の記録は、例えば、Oddノズル1を
用いて行い、1パス目の記録が終了後、次に、16/6
00インチの紙送りが行われる。
【0133】次に、2パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のEvenノズルを
用いて記録が行われる為、主滴とサテライトと近い位置
に着弾する。2パス目の記録が終了すると、15/60
0インチの紙送りが行われる。すなわち、図10Aで、
2パス目の同じ単位記録画素の記録は、Evenノズル
18を用いて行い、2パス目の記録が終了後、次に、1
5/600インチの紙送りが行われる。
【0134】次に、3パス目はキャリッジがx方向に移
動中に任意のEvenノズルを用いて記録が行われる
為、主滴とサテライトは離れた位置に着弾する。3パス
目の記録が終了すると、16/600インチの紙送りが
行われる。すなわち、図10Aで、3パス目の同じ単位
記録画素の記録は、Evenノズル34を用いて行い、
3パス目の記録が終了後、次に、16/600インチの
紙送りが行われる。
【0135】次に、4パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のEvenノズルを
用いて記録が行われる為、主滴とサテライトは離れた位
置(但し、3パス目と逆方向の離れた位置)に着弾す
る。4パス目の記録が終了すると、15/600インチ
の紙送りが行われる。すなわち、図10Aで、4パス目
の同じ単位記録画素の記録は、Oddノズル49を用い
て行い、4パス目の記録が終了後、次に、15/600
インチの紙送りが行われる。
【0136】以上説明した4パスによる画像記録が行わ
れる場合には、図9(b)に示すように主滴によって記
録された画素の左右に均等にそれぞれ1個のサテライト
による記録がなされる。
【0137】なお図9(c)および図9(d)について
は、上記説明した図9(a)および図9(b)と各パス
におけるキャリッジの進行方向が逆方向となる点が異な
るのみであり、図9(c)または図9(d)に示すよう
に主滴によって記録された画素の左右に均等にそれぞれ
1個のサテライトによる記録がなされる点については同
じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0138】このように、ノズルピッチの奇数倍の紙搬
送と偶数倍の紙搬送とを順次繰り返して、600インチ
4方の単位記録画素を4パスで記録(4ドット記録)す
ることにより、EVEN、ODDノズルから吐出された
1個ずつのサテライトが主滴の左右に出現する画素(図
9(a)〜9(d)に示される画素)を記録できる。そ
して、図9(a)〜9(d)では、どの場合において
も、主滴の左右両方に均等数のサテライトが出現するの
で、均一な画像となる。すなわち、この第1の実施形態
では、図9(a)と図9(b)(もしくは、図9(c)
と図9(d))が紙送り方向において1/Dインチ毎に
交互に出現するため、詳しくは、主滴の左右両方に1個
ずつのサテライトが出現する画素(図9(a)の画素)
と主滴の左右両方に1個ずつのサテライトが出現する画
素(図9(b)の画素)とが紙送り方向において1/D
インチ毎に交互に出現するため、全ての画素についてサ
テライトを均一に出現させることができ、図4や図5に
おける従来の問題点を解消することができる。
【0139】なお上記説明では、4パス記録を例に説明
したが、上記説明は2パス以上のマルチパス記録に適用
することができる。また上記説明では、各インクの記録
ヘッドのEven、Oddノズルは、それぞ異なるノズ
ル列で配列されていたが、記録ヘッドの配列は上記例以
外の配列、例えば、Even、Oddノズルが同列に配
列されている一列構成の記録ヘッドであっても良い。
【0140】なお、記録ヘッドのノズル列が、1インチ
あたりD個の密度(Ddpi)、ノズルピッチP(P=
1/D)で配列されている場合には、記録媒体を搬送す
るための紙送りローラを駆動するモータの1パルスの分
解能は、搬送量に換算して1インチあたりDドット分
(Ddpi)あるいは、その倍数であればよい。
【0141】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェットプリンタでは、2パス以上のマルチパス記録
(上記説明例では4パス)において、記録媒体の紙送り
を1/D(上記説明例では1/600インチ)の偶数
倍、奇数倍の繰り返しで行うと、全ての単位記録画素に
Even、Oddノズルから吐出されたドットが均等に
記録され、さらに主滴に対して左右に均等にサテライト
が記録される(振りまかれる)。このため、不均一な画
像の記録を回避でき、良好な画像記録を行うことが可能
である。
【0142】[第2の実施形態]次に、第2の実施形態
のインクジェットプリンタについて説明する。
【0143】第2の実施形態のインクジェットプリンタ
の機械的構成、制御構成および記録ヘッドは、第1の実
施形態で説明したインクジェットプリンタとの機械的構
成(図1)、制御構成(図6)および記録ヘッド(図
7、8)と同じ構成のものを使用することができる。し
たがって、第2の実施形態のインクジェットプリンタの
機械的構成、制御構成および記録ヘッドについての説明
は、重複するので以下の説明ではその説明を省略する。
【0144】[マルチパス記録モード]次に、上記説明
したインクジェットプリンタおよび記録ヘッドを用いた
マルチパス記録モードについて説明する。
【0145】以下の説明では、カラーのノズル列をm分
割し、m回の走査で画像を完成させるマルチパス記録モ
ード(mは2以上)の一例として、m=4として4分割
し、4回の走査で画像を完成させる4パス記録モードを
用いて説明する。
【0146】まず第2の実施形態の特徴について説明す
る。
【0147】第1の実施形態では、4パスのマルチパス
記録モードにおいて、記録媒体の4回の紙送り量が1/
Dインチの偶数、奇数の紙送り量で交互に搬送される場
合でについて本発明を適用する場合について説明した
が、第2の実施形態は、4パスのマルチパス記録モード
において、記録媒体の4回の紙送り量が1/Dインチの
奇数、偶数の紙送り量で交互に搬送されない場合につい
て、本発明を適用する場合について説明する。
【0148】具体的には、例えば、図11に示すよう
に、第1回目の搬送量15/600インチ、第2回目の
搬送量15/600インチ、第3回目の搬送量16/6
00インチ、第4回目の搬送量16/600インチの場
合を例にとり説明する。
【0149】すなわち、第2の実施形態では、図11に
示すカラー用の各記録ヘッドを用いた4パスのマルチパ
ス記録モードでは、記録媒体搬送方向の繰り返しの搬送
量(紙送り量)を、1パス目に15/600インチ、2
パス目に15/600インチ、3パス目に16/600
インチ、4パス目に16/600インチとなるように設
定し、この繰り返し、つまり1/D=1/600インチ
の奇数倍(1パス目)、奇数倍(2パス目)、偶数倍
(3パス目)、偶数倍(4パス目)の繰り返しで記録媒
体の搬送方向の繰り返しを行うことによって、サテライ
ト着弾位置の影響を受けずに均一な画像を記録できるよ
うにしている。
【0150】したがって、本実施形態におけるカラーの
4パスのマルチパス記録モードでは4回の紙送り量の合
計である62/600dpiインチの紙送り量で、単位
記録画素を完成する。そのため、図11の63および6
4に示すノズルは使用しないで、1〜62のみの62個
のノズルのみを使用して画像記録する。
【0151】次に、図12(a)〜12(d)および図
13A、図13Bを用いて、カラーの4パスのマルチパ
ス記録モードにおける本実施形態の画像記録方法を説明
する。
【0152】図12(a)〜12(d)は4パスで記録
を行うマルチパス記録モードで1/600インチ四方を
単位記録画素とし、単位記録画素に4ドットの記録、紙
送りを1/600インチの偶数倍と奇数倍の繰り返しで
行う場合のドット配置を表す模式図である。
【0153】図12(a)はキャリッジが主走査(x)
方向に進行中にEvenノズルで1パス目の記録が始ま
る場合のドット配置を示す模式図である。
【0154】図12(b)はキャリッジが主走査(x)
方向に進行中にOddノズルで1パス目の記録が始まる
場合のドット配置を示す模式図である。
【0155】図12(c)はキャリッジが主走査(x)
方向と逆方向に進行中にEvenノズルで1パス目の記
録が始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0156】図12(d)はキャリッジが主走査(x)
方向と逆方向に進行中にOddノズルで1パス目の記録
が始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0157】なお、図12(a)〜12(d)におい
て、201は1パス目の記録ドット、202は2パス目
の記録ドット、203は3パス目の記録ドット、204
は4パス目の記録ドットを示している。実際には、上記
1〜4パス目の4種の記録ドットは重なって合成されて
おり、図12(a)〜12(d)の場合には、1つの主
滴と2つのサテライトが形成され、これらが単位記録画
素の階調を表現することとなる。しかし、以下の説明で
は説明を簡便に行うため、上記表現を用いることとす
る。なお、図12(a)〜12(d)は記録媒体上にお
いて以下のように出現する。すなわち、図12(a)と
図12(b)(もしくは、図12(c)と図12
(d))が紙送り方向において1/Dインチ毎に交互に
出現する。
【0158】また図12(a)〜12(d)において、
単位記録画素中に記載した矢印(←、→)は各パス記録
におけるキャリッジの進行方向を示しており、EはEv
enノズルで記録されたドット、OはOddノズルで記
録されたドットを示している。
【0159】また、Oddノズル、Evenノズルのイ
ンク滴吐出方向の傾きは、Evenノズルは主走査
(x)方向に、Oddノズルはその逆方向に傾いている
場合の図である。
【0160】次に、以上説明した図12(a)〜12
(d)および図13A〜13Bを用いて、マルチパス記
録モード(4パス)における画像記録について詳細に説
明する。
【0161】まず図12(a)について説明する。
【0162】図12(a)において、1パス目はキャリ
ッジがx方向に移動中に任意のEvenノズルを用いて
記録が行われる為、主滴とサテライトは離れた位置に着
弾する。1パス目の記録が終了すると、15/600イ
ンチの紙送りが行われる。すなわち、図13Aで、1パ
ス目の単位記録画素の記録は、例えば、Evenノズル
2を用いて行い、1パス目の記録が終了後、次に、15
/600インチの紙送りが行われる。
【0163】次に、2パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のOddノズルを用
いて記録が行われる為、主滴とサテライトは離れた位置
(但し、1パス目と逆方向の離れた位置)に着弾する。
2パス目の記録が終了すると、15/600インチの紙
送りが行われる。すなわち、図13Aで、2パス目の同
じ単位記録画素の記録は、Oddノズル17を用いて行
い、2パス目の記録が終了後、次に、15/600イン
チの紙送りが行われる。
【0164】次に、3パス目はキャリッジがx方向に移
動中に任意のOddノズルを用いて記録が行われる為、
主滴とサテライトは近い位置に着弾する。3パス目の記
録が終了すると、16/600インチの紙送りが行われ
る。すなわち、図13Aで、3パス目の同じ単位記録画
素の記録は、Oddノズル33を用いて行い、3パス目
の記録が終了後、次に、16/600インチの紙送りが
行われる。
【0165】次に、4パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のOddノズルを用
いて記録が行われる為、主滴とサテライトは遠い位置に
着弾する。4パス目の記録が終了すると、16/600
インチの紙送りが行われる。すなわち、図13Aで、4
パス目の同じ単位記録画素の記録は、Oddノズル49
を用いて行い、4パス目の記録が終了後、次に、16/
600インチの紙送りが行われる。
【0166】以上説明した4パスによる画像記録が行わ
れる場合には、図12(a)に示すように主滴によって
記録された画素の左右に均等にそれぞれ1個のサテライ
トによる記録がなされる。
【0167】次に、図12(b)について説明する。
【0168】次に図12(b)において、1パス目はキ
ャリッジがx方向に移動中に任意のOddノズルを用い
て記録が行われる為、主滴とサテライトは近い位置に着
弾する。1パス目の記録が終了すると、15/600イ
ンチの紙送りが行われる。すなわち、図13Bで、1パ
ス目の単位記録画素の記録は、例えば、Oddノズル1
を用いて行い、1パス目の記録が終了後、次に、15/
600インチの紙送りが行われる。
【0169】次に、2パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のEvenノズルを
用いて記録が行われる為、主滴とサテライトと近い位置
に着弾する。2パス目の記録が終了すると、15/60
0インチの紙送りが行われる。すなわち、図13Bで、
2パス目の同じ単位記録画素の記録は、Evenノズル
18を用いて行い、2パス目の記録が終了後、次に、1
5/600インチの紙送りが行われる。
【0170】次に、3パス目はキャリッジがx方向に移
動中に任意のEvenノズルを用いて記録が行われる
為、主滴とサテライトは離れた位置に着弾する。3パス
目の記録が終了すると、16/600インチの紙送りが
行われる。すなわち、図13Bで、3パス目の同じ単位
記録画素の記録は、Evenノズル34を用いて行い、
3パス目の記録が終了後、次に、16/600インチの
紙送りが行われる。
【0171】次に、4パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のEvenノズルを
用いて記録が行われる為、主滴とサテライトは近い位置
に着弾する。4パス目の記録が終了すると、16/60
0インチの紙送りが行われる。すなわち、図13Bで、
4パス目の同じ単位記録画素の記録は、Evenノズル
50を用いて行い、4パス目の記録が終了後、次に、1
6/600インチの紙送りが行われる。
【0172】以上説明した4パスによる画像記録が行わ
れる場合には、図12(b)に示すように主滴によって
記録された画素の右に1個のサテライトによる記録がな
される。
【0173】また図12(c)および図12(d)の場
合は、上記説明した図12(a)および図12(b)と
各パスにおけるキャリッジの進行方向が逆方向となる点
が異なる。そのため、図12(c)では、主滴によって
記録された画素の左に1個のサテライトによる記録がな
され、図12(d)では、主滴によって記録された画素
の左右に均等にそれぞれ1個のサテライトによる記録が
なされる点が異なるが、ここでの詳細な説明は省略す
る。
【0174】この第2の実施形態では、図12(a)と
図12(b)が紙送り方向において1/Dインチ毎に交
互に出現し、具体的には、主滴の左右にサテライトが出
現する画素(図12(a)の画素)と主滴の右側にのみ
にサテライトが出現する画素(図12(b)の画素)と
が紙送り方向において1/Dインチ毎に交互に出現す
る。もしくは、図12(c)と図12(d)が紙送り方
向において1/Dインチ毎に交互に出現し、具体的に
は、主滴の左側にのみにサテライトが出現する画素(図
12(c)の画素)と主滴の左右にサテライトが出現す
る画素(図12(d)の画素)とが紙送り方向において
1/Dインチ毎に交互に出現する。従って、この第2の
実施形態における画像記録の場合には、第1の実施形態
における画像記録の場合のように、全ての画素について
主滴の左右に均等にサテライトを出現させることはでき
ない。
【0175】しかしながら、図12に示す第2の実施形
態の場合には、図4で説明した従来技術の問題、すなわ
ち全て1/600インチの偶数倍の紙送り量の場合に問
題となった、全ての単位記録画素がEven、Oddノ
ズルのどちらか一方のみで記録されるという問題を解消
することはできる。また、この第2の実施形態では、主
滴の左右にサテライトが出現する画素と主滴の左右いず
れかにサテライトが出現する画素とが交互に出現する構
成であるため、図4のような主滴の右側にサテライトが
出現する画素と主滴の左側にサテライトが出現する画素
とが交互に出現する構成に比べ、サテライトの偏りを軽
減できる。
【0176】また同様に、第2の実施形態の場合には、
主滴の左右にサテライトが出現する画素を含みつつも、
全ての画素についてサテライトを出現させているので、
図5のような主滴の左右両方にサテライトが出現する画
素とサテライトが出現しない画素とが交互に出現する構
成に比べ、サテライトによる画像劣化を軽減できる。
【0177】以上説明したように、4パス記録におい
て、記録媒体の紙送りを1/600インチの奇数倍、奇
数倍、遇数倍、遇数倍の繰り返しで行うと、すべての単
位記録画素にEven、Oddノズルから吐出されたド
ットを混在して記録することができる。またさらに、サ
テライトによる画像劣化が極力目立たないように、主滴
の左右にサテライトが出現する画素と主滴の左右いずれ
かにサテライトが出現する画素とを紙送り方向において
1/Dインチ毎に交互に出現させているので、図4や図
5における従来の構成に比べ、画像全体としての均一性
が高まり、その結果、不均一な画像の記録を回避でき、
良好な画像記録を行うことが可能なインクジェットプリ
ンタを提供することができる。
【0178】なお上記説明では、4パス記録を例に説明
したが、上記説明は2パス以上のマルチパス記録に適用
することができる。また上記説明では、各インクの記録
ヘッドのEven、Oddノズルは、それぞ異なるれノ
ズル列で配列されていたが、記録ヘッドの配列は上記例
以外の配列、例えば、Even、Oddノズルが同列に
配列されている一列構成の記録ヘッドであっても良い。
【0179】なお、記録ヘッドのノズル列が、1インチ
あたりD個の密度(Ddpi)、ノズルピッチP(P=
1/D)で配列されている場合には、記録媒体を搬送す
るための紙送りローラを駆動するモータの1パルスの分
解能は、搬送量に換算して1インチあたりDドット分
(Ddpi)あるいは、その倍数であればよい。
【0180】[第3の実施形態]次に、第3の実施形態
のインクジェットプリンタについて説明する。
【0181】第3の実施形態のインクジェットプリンタ
の機械的構成、制御構成および記録ヘッドは、第1の実
施形態で説明したインクジェットプリンタとの機械的構
成(図1)、制御構成(図6)および記録ヘッド(図
7、8)と同じ構成のものを使用することができる。し
たがって、第3の実施形態のインクジェットプリンタの
機械的構成、制御構成および記録ヘッドについての説明
は、重複するので以下の説明ではその説明を省略する。
【0182】[マルチパス記録モード]次に、上記説明
したインクジェットプリンタおよび記録ヘッドを用いた
マルチパス記録モードについて説明する。
【0183】以下の説明では、カラーのノズル列をm分
割し、m回の走査で画像を完成させるマルチパス記録モ
ード(mは2以上)の一例として、m=4として4分割
し、4回の走査で画像を完成させる4パス記録モードを
用いて説明する。
【0184】まず第3の実施形態の特徴について説明す
る。
【0185】第1の実施形態および第2の実施形態で
は、Evenノズル、Oddノズルとも吐出するインク
滴の体積が同じ場合について説明したが、第3の実施形
態ではEvenノズルから吐出されるインク滴の体積が
大(大ドット)、Oddノズルから吐出されるインク的
の体積が小(小ドット)である点のみが異なる。
【0186】すなわち、第3の実施形態に用いる記録ヘ
ッドのノズル数、ノズル長さ、ノズルピッチは、第1実
施形態で説明した記録ヘッドと同様であるが、Even
ノズルから吐出されるインク滴の体積が大、Oddノズ
ルから吐出されるインク的の体積が小である点が異な
る。そのため第3の実施形態の記録ヘッドは、第1の実
施形態の記録ヘッド(図8、10A、10B)と同様で
あるので、以下の説明では同じ図(図8、10A、10
B)を用いて説明する。
【0187】なお第3の実施形態では、第1の実施形態
と同様の4パスのマルチパス記録モードにおいて、記録
媒体の4回の紙送り量が1/Dインチの偶数、奇数の紙
送り量で交互に搬送される場合について本発明を適用す
る場合を説明する。
【0188】次に、図14(a)〜14(d)を用い
て、カラーの4パスのマルチパス記録モードにおける本
実施形態の画像記録方法を説明する。
【0189】図14(a)〜14(d)は4パスで記録
を行うマルチパス記録モードで1/600インチ四方を
単位記録画素とし、単位記録画素に大ドット2ドット、
小ドット2ドットの記録、紙送りを1/600インチの
偶数倍と奇数倍の繰り返しで行う場合のドット配置を表
す模式図である。
【0190】図14(a)はキャリッジが主走査(x)
方向に進行中にEvenノズルで1パス目の記録が始ま
る場合のドット配置を示す模式図である。
【0191】図14(b)はキャリッジが主走査(x)
方向に進行中にOddノズルで1パス目の記録が始まる
場合のドット配置を示す模式図である。
【0192】図14(c)はキャリッジが主走査(x)
方向と逆方向に進行中にEvenノズルで1パス目の記
録が始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0193】図14(d)はキャリッジが主走査(x)
方向と逆方向に進行中にOddノズルで1パス目の記録
が始まる場合のドット配置を示す模式図である。
【0194】なお、図14(a)〜14(d)におい
て、301は1パス目の記録ドット、302は2パス目
の記録ドット、303は3パス目の記録ドット、304
は4パス目の記録ドットを示している。実際には、上記
1〜4パス目の4種の記録ドットは重なって記録されて
おり、図14(a)〜14(d)の場合には、1つの主
滴と1つのサテライトが形成され、これらが単位記録画
素の階調を表現することとなる。しかし、以下の説明で
は説明を簡便に行うため、上記表現を用いることとす
る。なお、図14(a)〜14(d)は記録媒体上にお
いて以下のように出現する。すなわち、図14(a)と
図14(b)(もしくは、図14(c)と図14
(d))が紙送り方向において1/Dインチ毎に交互に
出現する。
【0195】また図14(a)〜14(d)において、
単位記録画素中に記載した矢印(←、→)は各パス記録
におけるキャリッジの進行方向を示しており、EはEv
enノズルで記録されたドット、OはOddノズルで記
録されたドットを示している。
【0196】また、Oddノズル、Evenノズルのイ
ンク滴吐出方向の傾きは、Evenノズルは主走査
(x)方向に、Oddノズルはその逆方向に傾いている
場合の図である。
【0197】次に、以上説明した図14(a)〜14
(d)および図10A、10Bを用いて、マルチパス記
録モード(4パス)における画像記録について詳細に説
明する。
【0198】まず図14(a)について説明する。
【0199】図14(a)において、1パス目はキャリ
ッジがx方向に移動中に任意のEvenノズルを用いて
大ドットの記録が行われる為、主滴とサテライトは離れ
た位置に着弾する。1パス目の記録が終了すると、16
/600インチの紙送りが行われる。すなわち、図10
Aで1パス目の単位記録画素の記録は、例えば、Eve
nノズル2を用いて行い、1パス目の記録が終了後、次
に、16/600インチの紙送りが行われる。
【0200】次に、2パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のOddノズルを用
いて小ドットの記録が行われる為、主滴とサテライトは
離れた位置(但し、1パス目と逆方向の離れた位置)に
着弾する。2パス目の記録が終了すると、15/600
インチの紙送りが行われる。すなわち、図10Aで、2
パス目の同じ単位記録画素の記録は、Oddノズル17
を用いて行い、2パス目の記録が終了後、次に、15/
600インチの紙送りが行われる。
【0201】次に、3パス目はキャリッジがx方向に移
動中に任意のOddノズルを用いて小ドットの記録が記
録が行われる為、主滴とサテライトは近い位置に着弾す
る。3パス目の記録が終了すると、16/600インチ
の紙送りが行われる。すなわち、図10Aで、3パス目
の同じ単位記録画素の記録は、Oddノズル33を用い
て行い、3パス目の記録が終了後、次に、16/600
インチの紙送りが行われる。
【0202】次に、4パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のEvenノズルを
用いて大ドットの記録が行われる為、主滴とサテライト
は近い位置に着弾する。4パス目の記録が終了すると、
15/600インチの紙送りが行われる。すなわち、図
10Aで、4パス目の同じ単位記録画素の記録は、Ev
enノズル50を用いて行い、4パス目の記録が終了
後、次に、15/600インチの紙送りが行われる。
【0203】以上説明した4パスによる画像記録が行わ
れる場合には、図14(a)に示すように主滴によって
記録された画素の左右に均等にそれぞれ1個のサテライ
トによる記録がなされる。
【0204】次に、図14(b)について説明する。
【0205】次に図14(b)において、1パス目はキ
ャリッジがx方向に移動中に任意のOddノズルを用い
て小ドット記録が行われる為、主滴とサテライトは近い
位置に着弾する。1パス目の記録が終了すると、16/
600インチの紙送りが行われる。すなわち、図10B
で、1パス目の単位記録画素の記録は、例えば、Odd
ノズル1を用いて行い、1パス目の記録が終了後、次
に、16/600インチの紙送りが行われる。
【0206】次に、2パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のEvenノズルを
用いて大ドット記録が行われる為、主滴とサテライトと
近い位置に着弾する。2パス目の記録が終了すると、1
5/600インチの紙送りが行われる。すなわち、図1
0Aで、2パス目の同じ単位記録画素の記録は、Eve
nノズル18を用いて行い、2パス目の記録が終了後、
次に、15/600インチの紙送りが行われる。
【0207】次に、3パス目はキャリッジがx方向に移
動中に任意のEvenノズルを用いて大ドット記録が行
われる為、主滴とサテライトは離れた位置に着弾する。
3パス目の記録が終了すると、16/600インチの紙
送りが行われる。すなわち、図10Aで、3パス目の同
じ単位記録画素の記録は、Evenノズル34を用いて
行い、3パス目の記録が終了後、次に、16/600イ
ンチの紙送りが行われる。
【0208】次に、4パス目はキャリッジが主走査
(x)方向と逆方向に移動中に任意のEvenノズルを
用いて小ドット記録が行われる為、主滴とサテライトは
離れた位置(但し、3パス目と逆方向の離れた位置)に
着弾する。4パス目の記録が終了すると、15/600
インチの紙送りが行われる。すなわち、図10Aで、4
パス目の同じ単位記録画素の記録は、Oddノズル49
を用いて行い、4パス目の記録が終了後、次に、15/
600インチの紙送りが行われる。
【0209】以上説明した4パスによる画像記録が行わ
れる場合には、図14(b)に示すように主滴によって
記録された画素の左右に均等にそれぞれ1個のサテライ
トによる記録がなされる。
【0210】なお図14(c)および図14(d)につ
いては、上記説明した図14(a)および図14(b)
と各パスにおけるキャリッジの進行方向が逆方向となる
点が異なるのみであり、図14(c)または図14
(d)に示すように主滴によって記録された画素の左右
に均等にそれぞれ1個のサテライトによる記録がなされ
る点については同じであるので、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0211】すなわち、600インチ4方の単位記録画
素を4パスを用いたマルチパス記録(4ドット記録)を
行う場合には、図14(a)〜図14(d)に示すよう
に、どの場合でも主滴によって記録された画素の左右
に、Even、Oddノズルから吐出された1個ずつの
サテライトによる記録がなされる。
【0212】なお上記説明では、4パス記録を例に説明
したが、上記説明は2パス以上のマルチパス記録に適用
することができる。また上記説明では、各インクの記録
ヘッドのEven、Oddノズルは、それぞ異なるれノ
ズル列で配列されていたが、記録ヘッドの配列は上記例
以外の配列、例えば、Even、Oddノズルが同列に
配列されている一列構成の記録ヘッドであっても良い。
【0213】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェットプリンタでは、2パス以上のマルチパス記録
(上記説明例では4パス)において、記録媒体の紙送り
を1/D(上記説明例では1/600インチ)の偶数
倍、奇数倍の繰り返しで行うと、全ての単位記録画素に
Even、Oddノズルから吐出された大ドット、小ド
ットが均等に記録され、さらに主滴に対して左右に均等
にサテライトが記録される(振りまかれる)。このた
め、不均一な画像の記録を回避でき、良好な画像記録を
行うことが可能である。
【0214】なお、上記第1〜第3の実施形態では、各
パス間において実行される紙搬送として、1)ノズルピ
ッチの奇数倍の紙搬送と偶数倍の紙搬送を交互に順次繰
り返していく例、2)ノズルピッチの奇数倍の紙搬送、
奇数倍の紙搬送、偶数倍の紙搬送、偶数倍の紙搬送を順
次繰り返していく例について説明したが、本発明はこの
紙搬送の仕方に限られるものではない。すなわち、本発
明では、記録ヘッドを所定領域に対して複数回走査させ
て、記録ヘッドの複数回の走査により所定領域の記録を
完成させるマルチパス記録を行うに際し、各走査間にお
いて実行される紙搬送として、ノズルピッチの奇数倍の
紙搬送と偶数倍の紙搬送とを少なくとも1回ずつ含ませ
るようにして紙搬送を実行する構成とすればよいのであ
る。
【0215】また、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0216】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0217】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマン
ド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0218】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0219】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0220】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0221】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0222】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0223】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0224】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0225】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0226】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0227】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0228】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0229】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0230】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0231】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0232】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図10A、10B、13
A、13Bに示すに対応するプログラムコードが格納さ
れることになる。
【0233】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
パス以上のマルチパス記録における視覚的に不均一な画
像の記録を回避して、均一で良好な画像記録を行うこと
が可能な画像記録装置およびにその制御方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチヘッドを用いたインクジェットプリンタ
の主要部の構成を説明する図である。
【図2】マルチヘッドに配列される吐出口の模式図を説
明する図である。
【図3】(a)インク滴吐出方向が紙面に対して垂直な
場合、(b)キャリッジ進行方向に傾いている場合、
(c)キャリッジ進行方向の逆に傾いている場合、の主
滴とサテライトの着弾位置を説明する模式図である。
【図4】従来法の4パスのマルチパス記録において、記
録媒体の搬送量が1/Dインチの偶数倍であり、Eve
nノズルは主走査方向にインク滴吐出方向が傾き、Od
dノズルは主走査方向とは逆にインク滴吐出方向が傾い
ている場合に形成される4種のドット配置を示す模式図
である。
【図5】従来法の4パスのマルチパス記録において、記
録媒体の搬送量が1/Dインチの奇数倍であり、Eve
nノズルは主走査方向にインク滴吐出方向が傾き、Od
dノズルは主走査方向とは逆にインク滴吐出方向が傾い
ている場合に形成される4種のドット配置を示す模式図
である。
【図6】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ンタの制御構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る記録ヘッドの模式図
である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る記録ヘッドのE
venノズル、Oddノズルおよび紙送り量を説明する
模式図である。
【図9】本発明の第1の実施形態における4パス記録に
おいて、Evenノズルは主走査方向にインク滴吐出方
向が傾き、Oddノズルは主走査方向とは逆にインク滴
吐出方向が傾いている場合に形成される4種のドット配
置を示す模式図である。
【図10A】本発明の第1の実施形態における4パス記
録(図9(a)の場合)による記録方法を説明する模式
図である。
【図10B】本発明の第1の実施形態における4パス記
録(図9(b)の場合)による記録方法を説明する模式
図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る記録ヘッドの
Evenノズル、Oddノズルおよび紙送り量を説明す
る模式図である。
【図12】本発明の第2の実施形態における4パス記録
によるドット配置を示す模式図である。
【図13A】本発明の第2の実施形態における4パス記
録による記録方法を説明する模式図である。
【図13B】本発明の第2の実施形態における4パス記
録による記録方法を説明する模式図である。
【図14】本発明の第3の実施形態における4パス記録
において、Evenノズルは主走査方向にインク滴吐出
方向が傾き、Oddノズルは主走査方向とは逆にインク
滴吐出方向が傾いている場合に形成される4種のドット
配置を示す模式図である。
【符号の説明】
101 1パス目の記録ドット 102 2パス目の記録ドット 103 3パス目の記録ドット 104 4パス目の記録ドット 201 1パス目の記録ドット 202 2パス目の記録ドット 203 3パス目の記録ドット 204 4パス目の記録ドット 301 1パス目の記録ドット 302 2パス目の記録ドット 303 3パス目の記録ドット 304 4パス目の記録ドット 401 従来法における1パス目の記録ドット 402 従来法における2パス目の記録ドット 403 従来法における3パス目の記録ドット 404 従来法における4パス目の記録ドット 1101 インクジェットカートリッジ 1102 マルチヘッド 1103 紙送りローラ 1104 補助ローラ 1105 給紙ローラ 1106 キャリッジ 1201 ノズル 1301 主滴 1302 サテライト 1303 キャリッジ進行方向 1304 吐出の傾き方向 405 各パスでのキャリッジ進行方向 600 CPU 601 ROM 602 RAM 603 画像入力部 604 画像信号処理部 605 メインバスライン 606 操作部 607 回復系制御回路 608 回復系モータ 609 クリーニングブレード 610 キャップ 611 吸引ポンプ 612 サーミスタ 613 記録ヘッド 614 ヘッド温度制御回路 615 ヘッド駆動制御回路 616 キャリッジ駆動回路 617紙送り制御回路 701 黒のOddノズル列 702 黒のEvenノズル列 703 カラーのOddノズル列 704 カラーのEvenノズル列 P 記録媒体 E Evenノズルで記録されたドット O Oddノズルで記録されたドット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 次郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA08 EC12 EC69 EC74 FA03 FA11 HA22 2C058 AB15 AC07 GA02 GB20

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のノズルピッチで配列され各々から
    インク滴を吐出するノズルを複数個有する記録ヘッド
    を、前記ノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上
    で走査させ、前記複数個のそれぞれ異なるノズルからイ
    ンク滴を吐出させながら前記記録ヘッドを複数回走査さ
    せて所定記録領域を記録するマルチパス記録によって画
    像記録を行う画像記録装置であって、 前記走査ごとに前記記録媒体を搬送方向へ所定の搬送量
    で搬送する搬送手段と、 前記走査ごとの搬送量を前記ノズルピッチの偶数倍の搬
    送量または奇数倍の搬送量のいずれかとなるように制御
    し、さらに前記複数回の走査中に前記ノズルピッチの偶
    数倍の搬送量と前記奇数倍の搬送量とが少なくとも1回
    ずつ含まれるようにする制御手段と、を有することを特
    徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記複数回の走査におけるそれぞれの搬
    送量は、特定の周期を持って出現することを特徴とする
    請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記特定の周期には、前記ノズルピッチ
    の偶数倍および奇数倍の搬送量が同数ずつ含まれている
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記特定の周期には、前記ノズルピッチ
    の偶数倍および奇数倍の搬送量が交互に出現することを
    特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは複数のノズル列を持つ
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは複数のノズル列を持
    ち、少なくとも2列は同色のインクを吐出することを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の
    画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは複数のノズル列を持
    ち、少なくとも2列は吐出特性の異なるノズル列である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吐出特性とは、インク吐出量が異な
    ることを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれか1項に記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 所定のノズルピッチで配列され各々か
    らインク滴を吐出するノズルを複数有する記録ヘッド
    を、前記ノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上
    で走査させ、前記複数個のそれぞれ異なるノズルからイ
    ンク滴を吐出させながら前記記録ヘッドを複数回走査さ
    せて所定記録領域を記録するマルチパス記録によって画
    像記録を行う画像記録装置の制御方法であって、 前記走査ごとに前記記録媒体を搬送方向へ所定量の搬送
    量で搬送する搬送工程と、 前記走査ごとの搬送量を前記ノズルピッチの偶数倍の搬
    送量または奇数倍の搬送量のいずれかとなるように制御
    し、さらに前記複数回の走査中に前記ノズルピッチの偶
    数倍の搬送量と前記奇数倍の搬送量とが少なくとも1回
    ずつ含まれるようにする制御工程と、を有することを特
    徴とする画像記録装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記複数回におけるそれぞれの前記搬
    送量は、特定の周期を持って出現することを特徴とする
    請求項10に記載の画像記録装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記特定の周期には、前記ノズルピッ
    チの偶数倍および奇数倍の搬送量が同数ずつ含まれてい
    ることを特徴とする請求項11に記載の画像記録装置の
    制御方法。
  13. 【請求項13】 前記特定の周期には、前記ノズルピッ
    チの偶数倍および奇数倍の搬送量が交互に出現すること
    を特徴とする請求項11に記載の画像記録装置の制御方
    法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは複数のノズル列を持
    つことを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれ
    か1項に記載の画像記録装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドは複数のノズル列を持
    ち、少なくとも2列は同色のインクを吐出することを特
    徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記
    載の画像記録装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記記録ヘッドは複数のノズル列を持
    ち、少なくとも2列は吐出特性の異なるノズル列である
    ことを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか
    1項に記載の画像記録装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記吐出特性の異なるインクとは、イ
    ンク吐出量が異なることを特徴とする請求項16に記載
    の画像記録装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項10乃至請求項
    17のいずれか1項に記載の画像記録装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 所定のノズルピッチで配列され各々か
    らインク滴を吐出するノズルを複数有する記録ヘッド
    を、前記ノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上
    で走査させ、前記複数個のそれぞれ異なるノズルからイ
    ンク滴を吐出させながら前記記録ヘッドを複数回走査さ
    せて所定記録領域を記録するマルチパス記録によって画
    像記録を行う画像記録装置を制御する制御プログラムを
    格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、 前記制御プログラムは、 前記走査ごとに前記記録媒体を搬送方向へ所定の搬送量
    で搬送する搬送工程のプログラムコードと、 前記走査ごとの搬送量を前記ノズルピッチの偶数倍の搬
    送量または奇数倍の搬送量のいずれかとなるように制御
    し、さらに前記複数回の走査中に前記偶数倍の搬送量と
    前記奇数倍の搬送量とが少なくとも1回ずつ含まれるよ
    うにする制御工程のプログラムコードと、を有すること
    を特徴とする画像記録装置を制御する制御プログラムを
    格納したコンピュータ可読記憶媒体。
  20. 【請求項20】 所定のノズルピッチで配列され各々か
    らインク滴を吐出するノズルを複数有する記録ヘッド
    を、前記ノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上
    で走査させ、前記複数個のそれぞれ異なるノズルからイ
    ンク滴を吐出させながら前記記録ヘッドを複数回走査さ
    せて所定記録領域を記録するマルチパス記録によって画
    像記録を行う画像記録装置を制御する制御プログラムで
    あって、 前記走査ごとに前記記録媒体を搬送方向へ所定の搬送量
    で搬送する搬送工程のプログラムコードと、 前記走査ごとの搬送量を前記ノズルピッチの偶数倍の搬
    送量または奇数倍の搬送量のいずれかとなるように制御
    し、さらに前記複数回の走査中に前記偶数倍の搬送量と
    前記奇数倍の搬送量とが少なくとも1回ずつ含まれるよ
    うにする制御工程のプログラムコードと、を有すること
    を特徴とする画像記録装置を制御する制御プログラム。
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