JP4574163B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関し、より詳細には、同じインクについて複数の記録素子が所定方向に配列された記録素子列を複数備え、該複数の記録素子列を記録媒体に対して配列の方向と交差する方向に相対的に移動させて記録を行う、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
複写装置や、ワードプロセッサ、コンピュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴い、それらの機器の記録装置の一つとして、インクジェット方式による記録ヘッドを用いてデジタル画像記録を行うものが急速に普及している。このような記録装置においては、記録速度の向上のため、複数の記録素子を集積配列してなる記録素子列として、インク吐出口(ノズル)および液路を複数集積した記録ヘッドを用い、さらにカラー対応としては、記録素子列を複数備えた記録ヘッドを用いるものが一般的である。
しかしながら、キャラクタのみを記録するモノクロプリンタと異なり、カラー画像を記録する記録装置においては、記録画質向上のためには、発色性、階調性、一様性など様々な特性の向上が必要となる。特に一様性に関しては、記録素子列の製造工程に起因するわずかなノズル単位のばらつきが、記録したときに、各ノズルのインクの吐出量や吐出方向の向きに影響を及ぼし、最終的には記録画像の濃度のムラとして画像品位を劣化させる原因となる。
このような濃度ムラを低減させるために、米国特許4748453号明細書(特許文献1)に記載されているように、1回の走査で記録可能な領域内の全画素を複数のグループに分け、複数回の走査で当該領域の記録を完成させる、いわゆるマルチパス記録方法が既に考案されている。マルチパス記録を行うことにより、1回の走査で記録可能な領域内の全画素を、走査毎に異なるノズルを用いて記録することができるので、各ノズル固有の記録画像への影響が低減され、記録された画像における濃度ムラがかなり緩和される。
ところが、上記のようなマルチパス記録を行った場合、記録媒体へのインクの打ち込み順序によって優先色が異なり、結果的に人間の視覚特性によって異なる色と認識されてしまうことがある。
例えば、右からブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に各色の記録素子列を配置し、ヘッドの配列方向(左右方向)に往復移動して走査を行う(往路走査が右方向、復路走査が左方向)場合を想定する。
この時、紙面上への記録順序は上記配列順序に対応するので、例えばある一定領域にグリーン(シアン+イエロー)の画素を往路走査で記録する場合には、記録媒体上の各画素の記録位置にシアン、イエローの順にインクが吸収される。従って、この走査では先に吸収されたシアンが優先色となり、シアンの色味の強いグリーンドットが形成される。一方、復路走査では往路と逆の方向に移動しながら記録する。よって打ち込み順序も逆になり、この走査ではイエローの色味の強いグリーンドットが得られることとなる。
以上のような走査を繰り返すことにより、往路走査での記録か、復路走査での記録かに応じて、シアンの色味の強いグリーンドットとイエローの色味が強いグリーンドットとが記録される。ここで、各往復走査毎に記録ヘッドの記録幅だけ記録媒体が搬送された場合には、シアンの色味の強いグリーンの領域とイエローの色味が強いグリーンの領域が記録ヘッドの幅ずつ交互に繰り返され、一様であるはずのグリーンの領域に著しい画像劣化が生ずることになる。
このような、往路走査と復路走査とでインクの打ち込み順序が異なることに起因する色ムラの発生を防止するためには、往路走査又は復路走査のいずれかのみで記録しなければならない。昨今では更なる記録の高速化、高画質化が要求されており、このように各記録領域を単純に複数回に分割して往路走査又は復路走査のいずれかのみで記録するマルチパス記録方法では、記録に関するタイムコストは倍以上となり、記録装置としてはこのような状況はあまり好ましくない。
そこで、特開2001−171151号公報(特許文献2)や特開2000−079681号公報(特許文献3)などに開示されているように、往路走査と復路走査とでインクの打ち込み順序が同じになるように、各インクの記録素子列を2つずつ備え、左右対称に配置したインクジェット記録装置が知られている。
このような装置によれば、往路走査と復路走査とでインクの打ち込み順序が異なることに起因する色ムラが発生することはない。更に、各色に対して2つの記録素子列を備えているのを利用して、マルチパスの走査回数を減らして記録速度を一層向上させることが可能となる。
米国特許4748453号明細書 特開2001−171151号公報 特開2000−079681号公報 特開平10−086353号公報 特開昭58−128862号公報
しかしながら、マルチパスの走査回数を減らして高速記録を行うと、単位時間当りの記録デューティが増し、インクの記録媒体への定着が不十分な状態で更に大量のインク滴が着弾する事態が生じる。
このように、比較的短時間の間に大量にインク滴が記録媒体へ打ち込まれるような場合には、隣接したインクドットの境界部が結合してインクにじが発生し画像品位が著しく低下してしまう。
これに対して特開平10−086353号公報(特許文献4)には、記録ヘッドが対向するプラテン下部にヒータを設け、その輻射熱にて記録媒体とインクを乾燥させることで、インクの記録媒体への定着性を向上させるインクジェット記録方法が開示されている。しかしながら、このような記録方法で用いられるインクジェット記録装置は、大幅なコストアップを余儀なくされるばかりか、記録速度が上昇するに伴ってその効果が減少してしまう。
また、特開昭58−128862号公報(特許文献5)には、記録すべき画像位置をあらかじめ識別し、記録インクと、記録インク中の成分を不溶化または凝集させる成分を有する記録性向上処理液とを重ねて記録するインクジェット記録方法が開示されており、記録インクに先立って処理液を吐出したり、先に吐出された記録インク上に処理液を重ねたり、先に吐出された処理液上に記録インクを重ね、さらにまた処理液を重ねたりすることで、インクの記録媒体への定着性を向上させる方法が開示されている。しかしながらこの方法では、従来の記録インク用の記録ヘッドに加えて処理液用の記録ヘッドを別に設ける必要があるため、コストアップすると共に装置が大型化してしまう。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、マルチパス記録の走査回数を減少させて高速記録を行う際にも、にじみの少ない優れた画像品位での記録が可能であり、かつコストアップや装置の大型化を招くことがない、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、同じ色のインクを吐出するための複数の記録素子が所定方向に配列された記録素子列を複数備え、該複数の記録素子列が前記所定方向と交差する走査方向に配列された記録手段を、記録媒体に対して前記走査方向に往復走査させて双方向記録を行うインクジェット記録装置であって、往走査と復走査を含む複数回の走査によって同じラスタの記録データに基づく記録を前記複数の記録素子列により行う場合に、前記往走査と復走査の両方において前記複数の記録素子列が記録のために使用可能なように、前記同じラスタの記録データを前記複数の記録素子列に分配するための分配手段を備え、前記分配手段は、前記往走査と復走査のそれぞれにおいて、前記複数の記録素子列のうちの走査方向前方に位置する記録素子列により記録されるべき記録データのデューティが前記複数の記録素子列のうちの走査方向後方に位置する記録素子列により記録されるべき記録データのデューティよりも高くなるように、前記同じラスタの記録データの分配を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、マルチパス記録を行う場合に、同じ色のインクに対応した複数の記録素子列のうち、往走査と復走査のいずれにおいても、走査方向において先行する記録素子列の記録デューティが後続記録素子列の記録デューティよりも高くなるように制御される。したがって、先行の記録素子列からの吐出インクと後続の記録素子列からの吐出インクとの結合によるインクにじみの発生を抑制することができる。すなわち、マルチパス記録の2回目以降の走査では、先行する記録素子列からの吐出インクは、前回の走査で吐出されたインクがある程度記録媒体内に浸透する時間が経過した後に吐出されることなる。このため、先行する記録素子列から比較的大量のインクを吐出しても、これら大量の吐出インクと前回走査での吐出インクとの結合によるインクにじみが生じることは少ない。一方、後続記録素子列からの吐出インクは、先行する記録素子列で吐出されたインクが記録媒体内に浸透する時間を経過せずに吐出されることになる。このため、後続の記録素子列から比較的大量のインクを吐出すると、これら大量の吐出インクが先行する記録素子列からの吐出インクと結合し、インクにじみが発生することが多い。よって、後続の記録素子列からは比較的少量のインクが吐出されるよう制御される。
従って、本発明によれば、先行する記録素子列からの吐出インクと後続する記録素子列からの吐出インクが記録媒体表面上で結合することで生じるインクにじを抑制でき、画像品位を保ちつつ高速記録を達成することが可能となる。
また、上記目的は、上記のインクジェット記録装置に対応したインクジェット記録方法、該インクジェット記録方法をコンピュータ装置によって実現するコンピュータプログラム、該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、先行する記録素子列からの吐出インクと後続の記録素子列からの吐出インクが記録媒体表面上で結合することで生じるインクにじを抑制でき、画像品位を保ちつつ高速記録を達成することが可能となる。
以下に、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット方式に従う記録ヘッドを用いた記録装置を例に挙げて説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
始めに、以下の実施形態に共通なインクジェット記録装置の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の記録部の概略構成を示す斜視図である。図2は、記録ヘッドの記録素子列の配置を吐出面側から見た図である。
図1に示すように、本発明に係るインクジェット記録装置は、ガイド軸408に沿ってX方向に移動可能に構成されたキャリッジ403上に、第一記録ヘッド401と第二記録ヘッド402とを搭載している。第一記録ヘッド401及び第二記録ヘッド402は、いずれも、Bk:ブラック,Cy:シアン,Mg:マゼンタ,Ye:イエローの4色のカラーインクをそれぞれ供給するインクタンクを備え、それぞれに対応した4つの記録素子列が一体的に構成されたマルチ記録ヘッドとして構成されている。キャリッジの進行方向(X方向)の先頭が第一記録ヘッド401となるように、2つの記録ヘッドはキャリッジ403に搭載されている。
第一記録ヘッド401及び第二記録ヘッド402の記録素子列の配列を吐出面から見ると、図2に示すように、第一記録ヘッド401の記録素子列は、キャリッジの進行方向(X方向)の先頭からBk,Cy,Mg,Yeの順に配列されており、第二記録ヘッド402の記録素子列は、第一記録ヘッドの記録素子列の配列と対称となるようにYe,Mg,Cy,Bkの順に配列されている。
キャリッジ403は非記録状態などの待機時には、図に◎印で示すホーム・ポジション位置にある。404は紙送りローラであり、補助ローラ405とともに記録媒体407を狭持しつつ図の矢印の方向に回転し、記録媒体407をY方向に搬送する。また、406は給紙ローラであり、記録媒体を積載する不図示のトレーから記録媒体407の給紙を行うとともに、紙送りローラ404及び補助ローラ405と同様に記録媒体407を狭持する役割を果たす。
以上の構成における基本的な往復記録動作について説明する。待機時には、ホーム・ポジション位置◎にあるキャリッジ403は、記録開始命令によりX方向に走査(スキャン)を開始し、第一記録ヘッド401及び第二記録ヘッド402の複数のノズルを記録データに従って選択的に駆動して記録媒体407上にインクを吐出して記録を行う。記録媒体407の端部まで1回の走査による記録が終了すると、キャリッジ403は元のホーム・ポジション位置◎に戻る。ここで、紙送りローラ404が矢印方向へ回転することにより、Y方向へ所定幅だけ記録媒体を搬送し、その後再びX方向へ走査による記録を開始する。このような記録走査と記録媒体の搬送とを交互に繰り返すことにより1枚の記録媒体への記録が行われる。
次に、上記で説明したインクジェット記録ヘッドの制御構成について、図9を参照して説明する。
図中300は、記録装置に対して記録命令などの制御データと記録すべき画像データを送信すると共に、記録装置からステータス情報などを受信するホストコンピュータである。301はホストコンピュータから送信された制御データ及び画像データを受信すると共に、ステータス情報などをホストコンピュータに対して出力する、入出力インターフェイス、302は装置全体を制御するCPU、303は制御プログラムやフォントなどのデータが格納されたROM、304は記録データを一時的に格納する記録バッファやCPUのワークエリアとして使用されるRAM、305はキャリッジの移動や搬送ローラ、給紙ローラ駆動用などの各種駆動用モータ306を駆動するモータドライバ、307及び308は第一記録ヘッド401及び第二記録ヘッド402をそれぞれ駆動するヘッドドライバである。
ホストコンピュータ300から送信された画像データは、入出力インターフェイス301内の受信バッファに一時的に格納され、記録装置で処理可能な記録データに変換されてCPUに供給される。CPU302は、ROM303に格納されている制御プログラムに基づき、CPU302に供給された記録データを各インク単位に分割し、RAM304の記録バッファに一旦格納する。RAM304の記録バッファに格納された記録データは、各インクの記録素子列の駆動順序に合わせてCPU302に再度読み出され、実際の吐出タイミングに合わせてヘッドドライバ307、308に出力され、対応する記録ヘッドが駆動されてインクが吐出されて記録が行われる。
(第1の実施形態)
次に、上述のような記録装置を用い、本発明を適用した第1の実施形態を詳細に説明する。本実施形態は、第一記録ヘッド401及び第二記録ヘッド402の記録動作を、マスクパターンによる間引き処理によって制御するように構成したものである。
第1の実施形態におけるインクジェット記録装置は、第一記録ヘッド401及び第二記録ヘッド402に記録ドットを分散させて往復走査による記録(双方向記録)を行うだけでなく、同一領域を複数回走査させて画像を形成するマルチパス記録方式を採用している。上述したとおり、マルチパス記録は、一つのラインを複数のノズルを用いて画像を形成することにより、ノズル毎のインクの吐出量や吐出方向の微少な違いによる濃度ムラを低減する記録方式である。
第1の実施形態では、マルチパス記録方式の中でも、パス毎の使用ノズルの規則性を排除してランダム的にデータを間引くことにより各パスの記録データ(以下、パス・データとも称する)を生成するランダムマスク間引き方式と、記録ドットを規則的に間引くことにより各パスの記録データを生成するデータ間引き方式を併用したマルチパス記録方式を実行する。なお、本実施形態では記録パス数は2パスであり、第一記録ヘッド401及び第二記録ヘッド402はそれぞれ、Bk,Cy,Mg,Yeの4色について、記録媒体搬送方向に略沿って配置された1280個のノズルをそれぞれ有しているものとする。
図3は、本発明の第1の実施形態における記録ヘッド制御に関するデータの流れを示す機能ブロック図である。
101はメモリ部であり、記録ヘッドの使用するインクの種類に合わせた画像処理がなされた記録データを一時格納する。また、記録ヘッドの記録パス数を示す2ビットのデータを格納する。102はメモリ出力制御部であり、記録ヘッドの各記録素子列の記録媒体面上での相対位置に基づき記録データの読み出し処理を行う。103はマルチパス/ダブルヘッド・データ生成部であり、記録パス数にしたがって記録ドットを間引いて第一記録ヘッド用のパス・データ及び第二記録ヘッド用のパス・データを生成する。
104は第一記録ヘッド制御部であり、第一記録ヘッド401を駆動するための各種制御信号を発生する。105は第二記録ヘッド制御部であり、第二記録ヘッド402を駆動するための各種制御信号を発生する。108は制御部であり、各部の状態を監視するとともに記録ヘッドの駆動に関する各種制御を行う。
図3に示した各機能ブロックと図9に示した制御構成との対応を説明すると、メモリ部101はROM303及びRAM304に対応し、出力制御部102、マルチパス/ダブルヘッド・データ生成部103及び制御部108はCPU302(及び不図示のエンコーダ)に対応し、第一記録ヘッド制御部104及び第二記録ヘッド制御部105はヘッドドライバ307及び308にそれぞれ対応する。
記録ヘッド制御に関する全体の基本的なデータの流れを説明すると、メモリ部101には、不図示の二値化手段により二値化処理された記録データが記録に使用するインク毎に一時格納される。出力制御部102は、制御部108からの記録領域の制御データに基づき、各インクに対応する記録素子列の相対位置に従って、各走査毎にメモリ部101に格納された二値の記録データを読み出し、マルチパス/ダブルヘッド・データ生成部103へ出力する。マルチパス/ダブルヘッド・データ生成部103においては、記録パス数に応じて、ランダムマスク間引き方式とデータ間引き方式の併用によって第一記録ヘッド401に対する第一記録ヘッド用パス・データと、第二記録ヘッド402に対する第二記録ヘッド用パス・データを生成して、それぞれ第一記録ヘッド制御部104、第二記録ヘッド制御部105へ出力する。
次に、各記録ヘッド用のパス・データの生成方法の詳細について説明する。
図4は、本実施形態で使用するマスクパターンの例を示す図であり、(a)は間引き率5%のランダムマスクパターン(以下、ランダムマスクパターンAとも称する)、(b)は(a)のランダムマスクパターンに対して相補的となるように記録/非記録を反転させた間引き率5%のランダムマスクパターン(以下、ランダムマスクパターンBとも称する)である。また、図5は、本実施形態で記録ヘッドに応じて使用するデータ間引きパターンの例を示す図であり、(a)は第一記録ヘッドに対して用いる間引き率50%の千鳥格子の間引きパターン(以下、間引きパターン1とも称する)、(b)は第二記録ヘッドに対して用いる、(a)のパターンに対して相補的となるように記録/非記録を反転させた間引き率50%の逆千鳥格子の間引きパターン(以下、間引きパターン2とも称する)である。
本実施形態ではこれらランダムマスクパターン及び間引きパターンとして、それぞれ記録密度が1200dpiで、ラスタ方向に1280画素、カラム方向に512画素の計655360画素分の記録領域を持つパターンを用意した。なお、図4及び図5において、黒い部分にある画素が記録され、白い部分にある画素は記録されない。
ここで、2パス往復記録の各走査で使用するパス・データをこれらパターンを用いて生成する方法について説明する。第一記録ヘッドに対しては、記録データに対して間引きパターン1によるデータ間引き処理を行った結果について、往方向走査のパス・データを生成する際には、ランダムマスクパターンAを用いて間引き処理を行い、復方向走査のパス・データを生成する際には、ランダムマスクパターンBを用いて間引き処理を行う。一方、第二記録ヘッドに対しては、記録データに対して間引きパターン2によるデータ間引き処理を行った結果について、往方向走査のパス・データを生成する際には、ランダムマスクパターンBを用いて間引き処理を行い、復方向走査のパス・データを生成する際には、ランダムマスクパターンAを用いて間引き処理を行う。
すなわち、本実施形態において往方向及び復方向の走査で各記録ヘッドに対するパス・データは、記録データに対して、
往方向:第一記録ヘッド:間引きパターン1×ランダムマスクパターンA
往方向:第二記録ヘッド:間引きパターン2×ランダムマスクパターンB
復方向:第一記録ヘッド:間引きパターン1×ランダムマスクパターンB
復方向:第二記録ヘッド:間引きパターン2×ランダムマスクパターンA
の処理を施すことによって得られる。ただし、×は論理積を表すものとする。
このように本実施形態では、各記録領域に記録すべきデータの全画素を往復2回の走査それぞれについて、走査の際に先行する記録ヘッド(すなわち、往方向では第一記録ヘッド、復方向では第二記録ヘッド)でより多くの画素を記録するように分配する。
図6は、本実施形態におけるマルチパス/ダブルヘッドデータ生成部での第一記録ヘッド用パス・データの生成処理を示すフローチャートである。メモリ部101から記録データが入力される(ステップS1001)と、まず記録データと図5(a)の間引きパターン1との論理積を得るべく、両者を掛け合わせる(ステップS1002)。次に、メモリ部101に格納されている2ビットの走査回数変数nを読み出し、その下位ビットが0であるか否かに応じて記録ヘッドの走査方向を判定する(ステップS1003)。
ステップS1003において、nの下位ビットが0である場合には往方向走査であるので、ステップS1002で得られたデータとランダムマスクパターンAとの論理積を得るべく、両者を掛け合わせ(ステップ1004−a)、nの下位ビットが0でない、即ち1である場合には復方向走査であるので、ステップS1002で得られたデータとランダムマスクパターンBとの論理積を得るべく、両者を掛け合わせる(ステップS1004−b)。
この時点でパス・データの生成処理が終了し、各走査方向において第一記録ヘッドで記録すべきパス・データが完成する(ステップS1005)。このパス・データは第一記録ヘッド制御部に出力され、適切なタイミングに合わせて記録ヘッドに転送されて記録が行われる。最後に、走査回数変数nに1を加え(ステップS1006)、nの値が2となったか否かを判定し(ステップS1007)、値が2であれば(nの上位ビットが1)第一記録ヘッドの往復両方向のパス・データの生成が終了したとして処理を終了し、値が2未満(nの上位ビットが0)の場合には、ステップS1002に戻って、以降の再度記録データの生成処理を繰り返す。
図7は、本実施形態におけるマルチパス/ダブルヘッドデータ生成部での第二記録ヘッド用パス・データの生成処理を図6と同様に示すフローチャートである。図6に示した第一記録ヘッド用パス・データの生成処理との違いは、第一記録ヘッドについてはステップS1002で間引きパターン1を用いるのに対して、第二記録ヘッドについては間引きパターン2を用いる(ステップS1002’)点、第一記録ヘッドについては往方向走査でランダムマスクパターンAを用い(ステップS1004−a)、復方向走査でランダムマスクパターンBを用いる(ステップS1004−b)のに対して、第二記録ヘッドについては往方向走査でランダムマスクパターンBを用い(ステップS1004−a’)、復方向走査でランダムマスクパターンAを用いる(ステップS1004−b’)点である。
以上説明したように、本実施形態で2パスの往復記録を行った場合、往方向走査の場合には、第一記録ヘッド401が走査方向において先頭側に位置し、先行して記録を行い、復方向走査の場合には、第二記録ヘッド402が走査方向において先頭側に位置し、先行して記録を行う。そして、往方向走査の場合には、先行する第一記録ヘッド401のパス・データの生成に間引きパターン1とランダムマスクパターンAを用い、後続する第二記録ヘッド402のパス・データの生成に間引きパターン2とランダムマスクパターンBを用いる。一方、復方向走査の場合には、先行する第二記録ヘッド402のパス・データの生成に間引きパターン2とランダムマスクパターンAを用い、後続する第一記録ヘッドのパス・データの生成に間引きパターン1とランダムマスクパターンBを用いる。
このため、一様な画像を記録する際には、走査方向において先行する記録ヘッド(の記録素子列)のパス・データは、後続する記録ヘッドのパス・データよりも3倍データ量が多くなる。
このようにすると、前の走査によってインクが吐出されてからの経過時間がある程度確保される、走査方向において先行する記録ヘッドによってインクが吐出される割合(記録デューティ)を増やし、先行する記録ヘッドによってインクが吐出されてからの経過時間が十分確保できない、後続する記録ヘッドによってインクが吐出される割合(記録デューティ)を減らすこととなり、その結果、混色やインクにじみの発生を減少させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、図4に示した記録デューティの割合が75%対25%の2つのランダムマスクパターンA及びBのセットを用いてパス・データを生成する例を説明したが、先行する記録ヘッドの記録デューティが後続する記録ヘッドの記録デューティよりも大きくなり、両者の記録デューティの合計が100%となるようなパターンのセットであれば、他のランダムマスクパターンのセットを使用してもよい。
同様に、間引きパターンとしても、互いに相補的なパターンのセットであれば、図5に示した千鳥格子と逆千鳥格子のパターンのセット以外のパターンのセットを用いてもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明に係る第2の実施形態について説明する。以下の説明では上記第1の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、マスクパターンを使用して各ノズルの駆動データであるパス・データを生成したが、第2の実施形態は、各記録素子列のノズルを複数のブロックに分割し、往復各走査で使用するブロックを選択して、駆動するノズルを選択するものである。
本実施形態における記録装置は、第1の実施形態に関して説明した記録装置と同様な構成であるが、各記録素子列を構成するノズル数が異なっている。
図8は、本実施形態の第一記録ヘッド401及び第二記録ヘッド402を吐出面側から見た図である。Bk,Cy,Mg,Yeの各記録素子列はそれぞれ1296個の吐出口(ノズル)を有している。これら全ての吐出口から同時にインク滴を吐出するのではなく、1296個の記録素子を、それぞれ54個のノズルを含む24個のブロックに分割し、ブロック毎に順次駆動するように制御する。
また、同一ブロックのノズルは、インクを吐出する際に互いの影響を受けにくい様に、24ノズルおきに均等に分散して配置されている。図8には本実施形態の記録ヘッドにおけるノズルとブロック番号との対応例が示されている。すなわち、各記録素子列内の記録素子はそれぞれ24個のブロックに分割されており、同一ブロックのノズルは、例えば図8のように24ノズル間隔で均等に分散して配置されている。
次に、各ブロックの駆動制御に関して、図9を参照して説明する。
図9における制御構成において、記録情報は、記録装置内部の入出力インタフェイス301に一時保存されると同時に、記録装置内で処理可能なデータに変換され、記録ヘッド駆動信号の供給手段を兼ねるCPU302に入力される。CPU302は、ROM303に保存されている制御プログラムに基づき、CPU302に入力されたデータをブロック単位に分割し、RAM304に一旦格納される。RAM304に保持されたデータは、ブロックの駆動順序に合わせてCPU302に再度読み出され、実際に吐出させるタイミングに合わせてヘッドドライバ307からヘッドへと転送される。
この際、CPU302は記録ヘッドの走査方向に応じて、各記録ヘッド毎に駆動するブロックを変更するようにする。具体的な例を挙げると、記録ヘッドが往方向走査(図8の矢印Iの方向に走査)する場合には、第一記録ヘッド401についてはブロック1から9を順次選択して駆動し、第二記録ヘッド402についてはブロック10から12を順次選択して駆動する。一方、記録ヘッドが復方向走査(図8の矢印IIの方向に走査)する場合には、第二記録ヘッドについてはブロック24から16を順次選択して駆動し、第一記録ヘッドについてはブロック15から13を順次選択して駆動するように制御する。
以上のようにして、記録装置内の制御構成においてブロック駆動順序選択を行うことで、記録ヘッドの走査方向に応じて各記録ヘッド内で駆動されるブロック数を変更することができる。本実施形態では、記録ヘッドが往方向に走査する場合には、先行する第一記録ヘッド401内で選択されるブロック数が、後続する第二記録ヘッド内で選択されるブロック数より多くなるようにし、記録ヘッドが復方向に走査する場合には、先行する第二記録ヘッド内で選択されるブロック数が、後続する第一記録ヘッド内で選択されるブロック数より多くなるようにする。
以上説明したように本実施形態によれば、常に走査方向に対して先行する記録ヘッドのノズルが後続する記録ヘッドのノズルよりも多く駆動され、その結果、インクが吐出されてから経過時間の長い先行する記録ヘッドから吐出されるインクの量が、インクが吐出されてからの経過時間が短くなる後続する記録ヘッドから吐出されるインクの量よりも多くなる、これにより、混色やインクにじみの発生を抑制し、記録品位を向上させることが可能とな
なお、先行する記録ヘッドで選択されるブロック数と後続する記録ヘッドで選択されるブロック数の割合に対しても上記の例に限定されるものではなく、先行する記録ヘッドで選択されるブロック数が後続する記録ヘッドで選択されるブロック数よりも多ければ、記録ヘッドの特性や吐出条件、記録媒体などによって適宜選択されるブロックの数や割合を変更してもよい。
また、選択するブロックの組合わせや順序については特に制限はないが、往復2方向の走査で全てのブロックが選択され、記録が完成するようにするようにすればよい。
[その他の実施形態]
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図6および図7に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明に係るインクジェット記録装置の実施形態を説明する記録に関する部分の概略斜視図である。 図1の第一記録ヘッド及び第二記録ヘッドを吐出面側から見た図である。 第1の実施形態の制御ブロックの構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態に用いられるランダムマスクパターンの例を示す模式図である。 第1の実施形態に用いられる間引きパターンの例を示す模式図である。 第1の実施形態での往復2パス記録の第一記録ヘッド用パス・データ生成処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態での往復2パス記録の第二記録用ヘッドパス・データ生成処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における記録ヘッドのノズルとブロック番号との対応を示した模式図である。 図1の記録装置の制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
401、402 記録ヘッド
403 キャリッジ
404 紙送りローラ
405 補助ローラ
406 給紙ローラ
407 記録媒体
101 メモリ部
102 出力制御部
103 マルチパス/ダブルヘッドデータ生成部
104 第一記録ヘッド制御部
105 第二記録ヘッド制御部
300 ホストコンピュータ
301 入出力インターフェイス
302 CPU
303 ROM
304 RAM
305 モータドライバ
306 駆動用モータ
307 ヘッドドライバ

Claims (7)

  1. 同じ色のインクを吐出するための複数の記録素子が所定方向に配列された記録素子列を複数備え、該複数の記録素子列が前記所定方向と交差する走査方向に配列された記録手段を、記録媒体に対して前記走査方向に往復走査させて双方向記録を行うインクジェット記録装置であって、
    往走査と復走査を含む複数回の走査によって同じラスタの記録データに基づく記録を前記複数の記録素子列により行う場合に、前記往走査と復走査の両方において前記複数の記録素子列が記録のために使用可能なように、前記同じラスタの記録データを前記複数の記録素子列に分配するための分配手段を備え、
    前記分配手段は、前記往走査と復走査のそれぞれにおいて、前記複数の記録素子列のうちの走査方向前方に位置する記録素子列により記録されるべき記録データのデューティが前記複数の記録素子列のうちの走査方向後方に位置する記録素子列により記録されるべき記録データのデューティよりも高くなるように、前記同じラスタの記録データの分配を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記分配手段は、前記記録データを間引くためのマスクパターンを用いて、前記同じラスタの記録データを前記複数の記録素子列に分配することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録手段は、前記同じ色のインクに対応した前記複数の記録素子列のセットを複数色分有し、該複数色分の記録素子列が前記走査方向と直交する軸に対して対称に配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 同じ色のインクを吐出するための複数の記録素子が所定方向に配列された複数の記録素子列を前記所定方向と交差する走査方向に配列した記録手段を、記録媒体に対して、前記走査方向に往復走査させて双方向記録を行うインクジェット記録方法であって、
    往走査と復走査を含む複数回の走査によって同じラスタの記録データに基づく記録を前記複数の記録素子列により行う場合に、前記往走査と復走査の両方において前記複数の記録素子列が記録のために使用可能なように、前記同じラスタの記録データを前記複数の記録素子列に分配する分配工程と、
    前記往走査と復走査を含む複数回の走査において、前記分配工程において前記複数の記録素子列に分配された記録データに従って前記双方向記録を行う工程と、を備え、
    前記分配工程では、前記往走査と復走査のそれぞれにおいて、前記複数の記録素子列のうちの走査方向前方に位置する記録素子列により記録されるべき記録データのデューティが前記複数の記録素子列のうちの走査方向後方に位置する記録素子列により記録されるべき記録データのデューティよりも高くなるように、前記同じラスタの記録データの分配を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  5. 前記分配工程では、前記記録データを間引くためのマスクパターンを用いて、前記同じラスタの記録データを前記複数の記録素子列に分配することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記記録手段は、前記同じ色のインクに対応した前記複数の記録素子列のセットを複数色分有し、該複数色分の記録素子列が前記走査方向と直交する軸に対して対称に配列されていることを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録方法。
  7. インクを吐出するための複数の記録素子が所定方向に配列された第1の記録素子列と、前記第1の記録素子列により吐出されるインクと同じ色のインクを吐出するための複数の記録素子が前記所定方向に配列された第2の記録素子列とが、前記所定方向と交差する走査方向に配列された記録手段を用いて、当該記録ヘッドを記録媒体に対して前記走査方向に往復走査させて双方向記録を行うインクジェット記録装置であって
    前記走査方向に前記記録手段を往復走査させる走査手段と、
    前記第1の記録素子列が前記第2の記録素子列よりも走査方向前方に位置する往走査において、同じラスタの記録データを第1のマスクパターンを用いて間引くことにより前記第1の記録素子列によって記録される間引き記録データを生成すると共に、前記同じラスタの記録データを前記第1のマスクパターンよりも間引き率が高い第2のマスクパターンを用いて間引くことにより前記第2の記録素子列によって記録される間引き記録データを生成する第1の生成手段と、
    前記第2の記録素子列が前記第1の記録素子列よりも走査方向前方に位置する復走査において、前記同じラスタの記録データを前記第1のマスクパターンを用いて間引くことにより前記第2の記録素子列によって記録される間引き記録データを生成すると共に、前記同じラスタの記録データを前記第2のマスクパターンを用いて間引くことにより前記第1の記録素子列によって記録される間引き記録データを生成する第2の生成手段と、
    前記往走査において、前記第1の生成手段によって生成された間引き記録データに従って前記第1および第2の記録素子列からインクを吐出させ、且つ、前記復走査において、前記第2の生成手段によって生成された間引き記録データに従って前記第1および第2の記録素子列からインクを吐出させる手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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