JP2000025208A - 記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ - Google Patents

記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ

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JP2000025208A
JP2000025208A JP19321998A JP19321998A JP2000025208A JP 2000025208 A JP2000025208 A JP 2000025208A JP 19321998 A JP19321998 A JP 19321998A JP 19321998 A JP19321998 A JP 19321998A JP 2000025208 A JP2000025208 A JP 2000025208A
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Hiroki Horikoshi
宏樹 堀越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品位な画像形成と記録処理の高速化を両立
できる記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メ
モリを提供する。 【解決手段】 入力された画像情報の画像特性に関する
画像特性情報を取得し、記録ヘッドが有する複数の吐出
部を複数の吐出部グループにグループ化する。そして、
取得した画像特性情報に基づいて、マルチパス記録制御
部119によって吐出部グループ毎に独立したマルチパ
ス記録制御を、各グループに対応したパス・データ生成
部で生成せるパス・データを用いて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の搬送方
向に配列された複数の吐出部を有する記録ヘッドを記録
媒体の同一記録領域に対して複数回走査させて、入力さ
れた画像情報に基づく画像を前記記録媒体上に完成させ
るマルチパス記録を行う記録装置及びその制御方法、コ
ンピュータ可読メモリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル・コンピュータや複写
装置、ワード・プロセッサ等のOA機器が広く普及して
いる。そして、これらの機器の記録装置の一種として、
インクジェット方式により画像記録を行うインクジェッ
ト装置が急速に発展、普及している。特に、OA機器の
高機能化とともにカラー化が進んでおり、これに伴なっ
て様々なカラー・インクジェット記録装置が開発されて
きている。
【0003】一般にインクジェット記録装置は、記録手
段(記録ヘッド)およびインクタンクを搭載するキャリ
ッジと、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御す
る制御手段とを具備する。そして、複数の吐出口からイ
ンク液滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向
(以下、副走査方向と称する)と直行する方向(以下、
主走査方向と称する)にシリアル走査させ、一方で非記
録時に記録幅に等しい量で記録紙を間欠搬送する。ま
た、カラー・インクジェット記録装置の場合、複数色の
記録ヘッドにより吐出されるインク液滴を記録媒体上で
重ねあわせることによってカラー画像を形成する。
【0004】インクジェット記録装置のインクを吐出し
て記録を行う方法としては、吐出口近傍に発熱素子(電
気/熱エネルギー変換体)を設け、この発熱素子に電気
信号を印加することによりインクを局所的に加熱して圧
力変化を起こさせ、インクを吐出口から吐出させる電気
/熱エネルギー変換体を用いる方法や、圧電素子などの
電気/機械変換体を用いる方法がある。また、インクを
吐出する手段として、ピエゾ素子等の電気圧力変換手段
を用い、インクに機械的圧力を付与してインクを吐出す
る構成も従来より知られている。
【0005】このような方法は、記録データに応じてイ
ンクを微少な液滴として吐出口から記録媒体上に吐出す
ることにより文字や図形などの記録を行うものである。
そして、ノンインパクトであるため騒音が少ないこと、
ランニング・コストが低いこと、装置が小型化しやすい
こと、およびカラー化が比較的容易であること等の利点
を有していることから、コンピュータやワードプロセッ
サー等と併用される。また、単独で使用される複写機、
プリンタ、ファクシミリ等に搭載する記録装置として広
く用いられている。
【0006】従来のインクジェット記録装置の記録方法
において、記録媒体上でインクのにじみのない高発色の
カラー画像を得るためには、インク吸収層を有する専用
コート紙を使用する必要があったが、近年はインクの改
良等によりプリンタや複写機等で大量に使用される普通
紙への記録適性を持たせた方法も実用化されている。ま
た、OHPシートや布、プラスチック・シート等のイン
クの吸収特性が異なる様々な記録媒体への対応が望まれ
ている。こうした要求に応えるため、記録媒体の種類に
係わりなく最良の記録が可能な記録装置の開発および製
品化が進められている。更に、記録媒体の大きさについ
ても、宣伝広告用のポスタや衣類等の織布への記録に求
められるような大サイズの記録媒体への記録を可能とす
ることも要求されてきている。このようなインクジェッ
ト記録装置は、優れた記録手段として幅広い産業分野で
需要が高まっており、より一層高品位な画像の提供が求
められ、また、更なる高速化への要求も一段と高まって
いると言える。
【0007】一般に、カラー・インクジェット記録装置
の記録方法は、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イ
エロー(Ye)の3色のカラー・インクを使用し、ま
た、さらにはブラック(Bk)を加えた4色のインクを
使用してカラー記録を実現する。このようなカラー・イ
ンクジェット記録装置においては、主にキャラクタの記
録に用いるモノクロ・インクジェット記録装置と異な
り、カラー・イメージ画像を記録するので、記録される
画像の発色性や階調性、一様性など、様々な要素が要求
される。
【0008】しかし、記録される画像の品位は、記録ヘ
ッド単体の性能に依存するところが大きい。つまり、記
録ヘッドの吐出口の形状や電気/熱変換体(吐出ヒー
タ)のばらつき等の記録ヘッド製作工程時に生じる吐出
口毎の僅かな違いがそれぞれに吐出されるインクの吐出
量や吐出方向の向きに影響を及ぼし、最終的に形成され
る記録画像の濃度ムラとして画像品位を劣化させる原因
となる。その結果として、主走査方向に対して周期的に
エリア・ファクタ100%を満たせない“白”の部分が
存在したり、逆に必要以上にドットが重なり合ったり、
あるいは白筋が記録胃媒体上に発生したりすることとな
る。これらの現象が、通常人間の目で濃度ムラとして感
知される。
【0009】そこで、これらの濃度ムラ対策としてマル
チパス記録方式と呼ばれる方式が提案されている。この
マルチパス記録方式について、図8を用いて説明する。
【0010】尚、図8では、説明を簡単にするために、
8ノズル(吐出口)からなる単一インク色の記録ヘッド
によるマルチパス記録方式を例に挙げて説明する。
【0011】図8は従来のマルチパス記録方式を説明す
るための図である。
【0012】記録ヘッドの主走査方向への第1走査で
は、記録ヘッドの8ノズルの内の先頭の4ノズルを用い
て、千鳥パターン●を記録する。次に、記録ヘッドの記
録幅の半分(ここでは、4ドット幅)だけ副走査方向へ
紙送りを行った後、記録ヘッドの第2走査では、記録ヘ
ッドの8ノズルすべてを用いて、逆千鳥パターン○を記
録することにより、記録ヘッドの記録幅の半分の記録領
域の記録を完成する。即ち、順次4ドット単位の紙送り
と千鳥/逆千鳥パターンの記録を交互に行うことによ
り、4ドット単位の記録領域を1走査毎に完成させてい
く。このようにして、一つのライン(記録ヘッドの記録
幅で1走査した場合の記録領域)を異なる二つのノズル
を用いて記録することにより、濃度ムラを抑えた高品位
な画像を形成することができる。また、マルチパス記録
方式は、インクを乾かしながら記録していくといった効
果も同時に達成できる。
【0013】また、各走査毎の記録を行わない(インク
の吐出を行わない)ためのデータ(パス・データ)を生
成する方式としては、上述のように千鳥/逆千鳥パター
ンを用いて記録データを間引くことによりパス・データ
を生成する方式(固定間引き方式)や、記録ドットと非
記録ドットとが乱数的に配列されたランダム・マスク・
パターンを用いて記録データを間引くことによりパス・
データを生成する方式(ランダム間引き方式)や、記録
ドットを間引くことによりパス・データを生成する方式
(データ間引き方式)等の方式が知られている。
【0014】このようなマルチパス記録方式では、所定
の記録領域を完成するために必要な走査回数である記録
パス数を増やせば、高品位な画像形成が実現されるが、
一方で、記録パス数が増えてしまうために記録時間は増
大してしまう。従って、記録パス数は、要求される画品
位と処理速度との兼ね合いにより選択されるべきであ
る。例えば、多くの自然画像に対しては記録パス数の多
いマルチパス記録の効果は大きく、一方、例えば、文字
やグラフィックの領域、さらには記録完了後の記録媒体
を後加工するための目印(以下、トンボ領域と称する)
などの付加情報に対しては、比較的少ない記録パス数で
十分な画質が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マルチパス記録方式で記録を行うインクジェット記録装
置においては、記録ヘッド内で均一のマルチパス記録制
御を行っており、基本的に1頁内では全ての記録領域に
対して同一記録パス数のマルチパス記録を行っていた。
従って、自然画像と文字画像などが混在する頁の記録に
おいて、精細な自然画像に適するように記録パス数を増
大させると、文字領域やトンボ領域に対して不必要に記
録パス数を増大させることになり、記録の高速化を妨げ
てしまう。また、文字画像に適するように記録パス数を
減少させると、自然画像に対して十分な画品位が得られ
ない結果となる。即ち、画像の特性に応じた最適なマル
チパス記録が行われているとは言い難かった。
【0016】また、記録パス数の変更により記録走査に
おける記録ドット数(デューティ)が変化するために、
例えば、記録パス数を増加させる(記録デューティを下
げる)ことは1頁内の記録中の記録ヘッドの温度上昇を
下げる方法として有効であるが、上記従来のインクジェ
ット記録装置においては、同様の理由でこれが実現でき
なかった。
【0017】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、高品位な画像形成と記録処理の高速化を両立
できる記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メ
モリを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による記録装置は以下の構成を備える。即
ち、また、好ましくは、記録媒体の搬送方向に配列され
た複数の吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体の同一記
録領域に対して複数回走査させて、入力された画像情報
に基づく画像を前記記録媒体上に完成させるマルチパス
記録を行う記録装置であって、前記入力された画像情報
の画像特性に関する画像特性情報を取得する取得手段
と、前記記録ヘッドが有する複数の吐出部を複数の吐出
部グループにグループ化するグループ化手段と、前記取
得手段で取得した画像特性情報に基づいて、前記吐出部
グループ毎に独立したマルチパス記録制御を行う制御手
段とを備える。
【0019】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
画像特性情報に基づいて、前記記録ヘッドの走査記録領
域の記録パス数を決定し、その決定された記録バス数に
応じて前記吐出部グループ毎に独立したマルチパス記録
制御を行う。
【0020】また、好ましくは、前記制御手段は、記録
ヘッドの温度を監視する監視手段を備え、前記監視手段
の監視結果に基づいて、前記吐出部グループ毎に独立し
たマルチパス記録制御を行う。
【0021】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
吐出部グループ毎で実行する同一記録領域へのマルチパ
ス記録の各パスにおける記録データを、前記同一記録領
域に対応する画像情報を間引いて生成する方式と、1パ
ス内の記録ドットを間引いて生成する方式を併用して生
成する、。
【0022】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
吐出部グループそれぞれに対して、全ての記録ドットを
マスクするか否かを、前記画像特性情報に基づいて決定
する。
【0023】また、好ましくは、前記記録ヘッドは、イ
ンクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドで
ある。
【0024】また、好ましくは、前記記録ヘッドは、熱
エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであ
って、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱
エネルギー変換体を備えている。
【0025】上記の目的を達成するための本発明による
記録装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、記録
媒体の搬送方向に配列された複数の吐出部を有する記録
ヘッドを記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査さ
せて、入力された画像情報に基づく画像を前記記録媒体
上に完成させるマルチパス記録を行う記録装置の制御方
法であって、前記入力された画像情報の画像特性に関す
る画像特性情報を取得する取得工程と、前記記録ヘッド
が有する複数の吐出部を複数の吐出部グループにグルー
プ化するグループ化工程と、前記取得工程で取得した画
像特性情報に基づいて、前記吐出部グループ毎に独立し
たマルチパス記録制御を行う制御工程とを備える。
【0026】上記の目的を達成するための本発明による
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。即ち、
記録媒体の搬送方向に配列された複数の吐出部を有する
記録ヘッドを記録媒体の同一記録領域に対して複数回走
査させて、入力された画像情報に基づく画像を前記記録
媒体上に完成させるマルチパス記録を行う記録装置の制
御のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読メ
モリであって、前記入力された画像情報の画像特性に関
する画像特性情報を取得する取得工程のプログラムコー
ドと、前記記録ヘッドが有する複数の吐出部を複数の吐
出部グループにグループ化するグループ化工程のプログ
ラムコードと、前記取得工程で取得した画像特性情報に
基づいて、前記吐出部グループ毎に独立したマルチパス
記録制御を行う制御工程のプログラムコードとを備え
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を詳細に説明する。 (実施形態1)図1は本発明のインクジェット記録装置
の記録部の構成を示す図である。
【0028】401は記録ヘッドであり、4色(Bk,
Cy,Mg,Ye)のカラー・インクがそれぞれ封入さ
れたインクタンクと、それぞれに対応した4つの記録ヘ
ッドが一体化したマルチ記録ヘッドにより構成されてい
る。402は記録ヘッド401を支持し、記録とともに
これらを移動させるキャリッジである。キャリッジ40
2は非記録状態などの待機時には、図のホーム・ポジシ
ョン位置◎にある。403は紙送りローラであり、補助
ローラ404とともに記録紙406を抑えながら図の矢
印の方向に回転し、記録紙406をY方向に随時送って
いく。また、405は給紙ローラであり、記録紙406
の給紙を行うとともに、紙送りローラ403及び補助ロ
ーラ404と同様に記録紙406を抑える役割を果た
す。ここで、記録ヘッド401は、Bk,Cy,Mg,
Yeの4色について紙送り方向に配置された64個のノ
ズルをそれぞれ有しているものとする。
【0029】以上の構成における基本的な往復記録動作
について説明する。
【0030】待機時に、ホーム・ポジション位置◎にあ
るキャリッジ402は、記録開始命令によりX方向に走
査(スキャン)しながら、記録ヘッド401の複数のノ
ズルにより記録データに従い記録紙406上にインクを
吐出し記録を行う。記録紙406の端部まで記録データ
の記録が終了すると、キャリッジ402は元のホーム・
ポジション位置◎に戻る。紙送りローラ403が矢印方
向へ回転することにより、Y方向へ所定幅だけ紙送り
し、再びX方向への記録を開始する。このような走査動
作と紙送り動作との繰り返しにより記録データの記録を
実現する。
【0031】尚、図示していないが、実施形態1のイン
クジェット記録装置内には、記録及び画像処理を制御・
実行するCPU、ROM、RAM、専用回路より構成さ
れる制御部、外部のホスト・コンピュータ等との間で画
像情報や各種制御情報をやりとりするためのインタフェ
ース部、キャリッジ駆動用のキャリッジ・モータ、給紙
ローラ駆動用の給紙モータ、紙搬送駆動用の紙搬送モー
タ等を駆動するためのモータ・ドライバ、記録ヘッド4
01を駆動するための記録ヘッド駆動用のドライバ、ユ
ーザによる制御情報を入力する操作パネル等を備えてい
る。
【0032】実施形態1におけるインクジェット記録装
置は、同一記録領域を複数回走査させて画像を形成する
マルチパス記録方式を採用している。上述した通り、マ
ルチパス記録は、一つのラインを複数のノズルを用いて
画像を形成することにより、ノズル毎のインクの吐出量
や吐出方向の微少な違いによる濃度ムラを抑える記録方
式である。
【0033】実施形態1においては、主走査方向の座標
に応じてパス・データを生成する固定間引き方式と、記
録ドットを間引くことによりパス・データを生成するデ
ータ間引き方式を併用したマルチパス記録を実行する。
また、記録パス数は、2パス記録、4パス記録、8パス
記録を選択可能であるものとする。ここで、4パス記録
における各パスに対する記録ドットの振り分けの様子に
ついて、図2を用いて説明する。
【0034】図2は本発明の実施形態1の4パス記録に
おける各パスに対する記録ドットの振り分けの様子を説
明する図である。
【0035】まず、固定間引き方式による固定間引き
(固定マスク)処理について簡単に説明する。
【0036】実施形態1においては、偶数番目のパス
(パス番号が偶数の走査)において主走査方向の偶数番
目のドット(偶数ドット)を記録し、奇数番目のパス
(パス番号が奇数の走査)において主走査方向の奇数番
目のドット(奇数ドット)を記録する。ここで、パス番
号とは、各パスに割り振られた3ビットの番号であり、
2パス記録では0、1を、4パス記録では0、1、2、
3を繰り返す。そして、パス番号の最下位ビットに従っ
て、偶数パスでは奇数ドットをマスク処理(記録ドット
を非記録ドットに置き換える)し、奇数パスでは偶数ド
ットをマスク処理する。
【0037】次に、データ間引き方式によるデータ間引
き(データ・マスク)処理について説明する。
【0038】実施形態1においては、パス番号の最下位
ビットに従い、固定間引きされた各パス毎のデータに対
して、記録ドットの間引き処理を行うもので、記録パス
数とパス番号(上位2ビット)に応じて各パス・データ
を生成する。具体的には、64のノズル数分の2ビット
のカウンタを設け、ノズル毎に各パス内の記録ドットを
カウントしていく。そして、カウンタ値と、記録パス数
とパス番号に応じてパス毎のデータを生成する。即ち、
8パス記録では、パス番号の上位2ビットとカウンタ値
が一致した記録ドットのみを記録するよう他の記録ドッ
トはマスクする。4パス記録では、パス番号の中位ビッ
トとカウンタ値の下位ビットが一致した記録ドットのみ
を記録するよう他の記録ドットはマスクする。2パス記
録ではデータ間引きは行わない。
【0039】そして、実施形態1では、記録ヘッド40
1のノズルを複数のグループに分割し、その分割された
各ノズル・グループ毎に独立してマルチパス制御を実行
する。特に、実施形態1では、記録ヘッド401に配列
された64ノズルを8ノズル毎の8グループに分割した
場合のマルチバス制御について説明する。
【0040】ここで、64ノズルの各ノズルにノズル番
号として#0〜#63が割り振られているとすると、ま
ず、ノズル#0〜ノズル#7をグループ#A、ノズル#
8〜ノズル#15をグループ#B、ノズル#16〜ノズ
ル#23をグループ#C、ノズル#24〜ノズル#31
をグループ#D、ノズル#32〜ノズル#39をグルー
プ#E、ノズル#40〜ノズル#47をグループ#F、
ノズル#48〜ノズル#55をグループ#G、ノズル#
56〜ノズル#63をグループ#Hとする。
【0041】そして、このような構成に対し、図3に示
すようなパス・データ生成ブロックによって、マルチパ
ス記録制御及びパス・データ生成処理が実行される。
【0042】図3は本発明の実施形態1のマルチパス記
録制御及びパス・データ生成処理を行うパス・データ生
成ブロックの概略を示すブロック図である。
【0043】101はメモリであり、色補正や二値化処
理等を行った結果であるCy,Mg,Ye,Bk各色毎
のニ値データを一時格納する。また、例えば、1頁内の
記録データの画像特性(画像領域、テキスト領域等)を
解析し、その解析結果に従って1頁内の各記録領域の記
録パス数を決定するパス数フラグ(例えば、2パス記録
を行う場合は0、4パス記録を行う場合は1、8パス記
録を行う場合は2)を格納する。
【0044】102は出力制御部であり、メモリ101
から二値データを順次読み出し、そのY座標(ノズル番
号#0〜#63に相当)に従い選択出力する。103〜
110はマスク処理部#A〜マスク処理部#Hであり、
それぞれグループ#A〜グループ#Hに対するグループ
単位のマスク処理を行う。111〜118はパス・デー
タ生成部#A〜パス・データ生成部#Hであり、それぞ
れグループ#A〜グループ#Hに対し、上述した固定間
引き方式とデータ間引き方式の併用によるマルチパス・
データ生成処理を行う。119はマルチパス記録制御部
であり、パス数フラグに従って、各部の状態を監視する
とともに各走査毎のパス・データ生成処理に関わる各種
制御を実行する。
【0045】パス・データ生成動作について説明する。
【0046】メモリ101にはCy,Mg,Ye,Bk
各色二値データが一時格納されており、出力制御部10
2は、外部のリニア・エンコーダ出力に基づく記録ヘッ
ド401を搭載したキャリッジ402の位置を示す位置
情報に従い、記録ヘッド401のノズル数に相当する6
4個の同一カラム(Y座標)の二値データをメモリ10
1から順次読み出す。読み出した二値データは、そのY
座標(対応するノズル番号)に従い、該当するグループ
#A〜#Hのマスク部#A103〜マスク部#H110
へ選択出力する。
【0047】マスク部#A103〜マスク部#H110
では、マルチパス記録制御部119のグループ・マスク
指示が入力されると、これに応答して、該当グループの
全てのデータを0に置き換える。次に、パス・データ生
成部#A111〜パス・データ生成部#H118におい
ては、先に述べたとおり、座標に応じて固定的にデータ
をマスクする固定間引き方式と、記録ドットをカウント
した結果を用いてデータをマスクするデータ間引き方式
とを併用することにより、パス・データ生成処理を行
う。
【0048】次に、ノズル・グループ毎の独立したパス
・データ生成制御について説明する。
【0049】図4及び図5にノズル・グループ毎のパス
・データ生成制御による頁途中での記録パス数の変更の
様子を示す。
【0050】尚、上述したように記録パス数は、上述し
たパス数フラグによって決定され、マルチパス記録制御
部119は、このパス数フラグに基づいて、以下に説明
するような制御を行う。
【0051】図4は8パス記録から4パス記録への変更
の様子を説明する図であり、図5は4パス記録から2パ
ス記録への変更の様子を説明する図である。
【0052】図4において、走査(n)および走査(n
+1)では、記録ヘッド401は全て8パス記録領域に
あるため、全てのノズル・グループは8パス記録を行
い、ここではマスク処理は行われない。走査(n+3)
より一つのノズル・グループずつ順次4パス記録領域に
入っていき、走査(n+3)から走査(n+5)まで
は、4パス記録領域にあるノズル・グループに対しては
全てマスク処理が行われる。走査(n+6)以降は、二
つのノズル・グループ(最初はグループ#Aとグループ
#B)ずつ順次4パス記録を開始する。これ以外の4パ
ス記録領域のノズル・グループはマスクする。走査(n
+9)以降は記録ヘッド401は全て4パス記録領域に
あり、それぞれグループ#Aとグループ#B、グループ
#Cとグループ#D、グループ#Eとグループ#F、グ
ループ#Gとグループ#Hについて同一制御の4パス記
録を実行する。紙送りについては、走査(n+9)後よ
り4パス記録相当の紙送り量に変更する。このようにし
て、記録処理を中断することなく、記録パス数の変更を
実現する。
【0053】また、図5に示した4パス記録から2パス
記録への変更する場合は、上述の説明における8パス記
録を4パス記録、4パス記録を2パス記録にして、同様
の手順で実行すれば良い。
【0054】このようにして、ノズル・グループ毎に独
立したマルチパス記録制御を可能にすることで、頁内で
の記録パス数の変更が可能になり、自然画像などの精細
で高品位な画像形成が要求される領域では記録パス数を
増やし、文字画像やトンボ領域などの付加情報の領域で
は記録パス数を減らすことにより、画像の特性に合致し
た最適なマルチパス記録が実現でき、高速で高品位な画
像形成を実現する。
【0055】最後に、実施形態1で実行される処理のフ
ローチャートについて、図6を用いて説明する。
【0056】図6は本発明の実施形態1で実行される処
理を示すフローチャートである。
【0057】まず、ステップS101で、マルチパス記
録制御部119は、メモリ101より1頁分のパス数フ
ラグを取得する。ステップS102で、取得したパス数
フラグに応じて、各走査記録領域の記録パス数を決定す
る。ステップS103で、決定された各走査記録領域の
記録パス数に応じて、ノズル・グループ毎のパス・デー
タを生成する。その詳細は、上述した通りである。そし
て、生成されたパス・データに基づいて、ノズル・グル
ープ毎のマルチパス記録を実行する。
【0058】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、マルチパス記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、記録ヘッドに配列された複数のノズルをグループ
化し、ノズル・グループ毎に独立したマルチパス記録制
御を可能にすることにより、マルチパス記録を中断する
ことなく頁内での記録パス数の変更が可能になる。これ
より、記録領域の画像特性に応じた最適なマルチパス記
録を可能とし、高画質記録と高速記録を両立した優れた
インクジェット記録装置を実現できる。 (実施形態2)実施形態1では、主として記録画像の画
像特性の変化に応じて適応的にマルチパス記録の記録パ
ス数を切り替える場合について説明した。実施形態2で
は、記録途中での記録ヘッド401の異常昇温時の緊急
措置として、マルチパス記録の記録パス数を切り替える
場合について説明する。
【0059】上述した通り、マルチパス記録における記
録パス数を増やせば、走査毎の記録ドットの数、即ち、
記録デユーティが減少する。記録デユーティを減少させ
ることで、記録ヘッドの昇温を軽減することができの
で、記録中の記録ヘッド401の異常昇温に対して記録
を完全に停止することなく、吐出不良を回避することが
できる。
【0060】そこで、実施形態2では、記録ヘッド40
1自体の温度あるいはその周辺温度を検知する温度セン
サ(不図示)を装置内に設けておき、所定値以上の昇温
を検知した場合に、現在の記録パス数が減少するように
記録パス数を切り替えることにより、異常昇温による記
録機能の停止を回避することができる。また、その後の
温度下降後に、再びパス数を増大させるようにしても良
い。
【0061】以上説明したように、実施形態2によれ
ば、マルチパス記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、記録ヘッドに配列された複数のノズルをグループ
化し、ノズル・グループ毎に独立したマルチパス記録制
御を可能にすることにより、マルチパス記録を中断する
ことなく頁内での記録パス数の変更が可能になる。これ
により、記録ヘッドの温度情報に従い最適なマルチパス
記録を可能とし、記録ヘッドの異常昇温などによる記録
機能の中断及び停止を回避し、信頼性の高い優れたイン
クジェット記録装置を実現できる。
【0062】上記実施形態1、2においては、各色64
ノズルを有する記録ヘッド401に対して8ノズルずつ
グループ化(8グループ)する場合について説明した
が、ノズル数もグループ数もこれに限定されるものでは
ない。また、適応的にノズル・グループを変更する構成
であってもよい。更に、64以外のノズル数を有する記
録ヘッドであってもよい。
【0063】また、4色インクに対応した4つの記録ヘ
ッドが一体化したマルチ記録ヘッドにより構成された記
録ヘッド401を搭載したインクジェット記録装置につ
いて説明したが、各インクに対応して独立した一色ヘッ
ドから構成されるマルチ記録ヘッドを搭載する場合にも
適用できる。また、インク色についても4色に限定する
ものではなく、また濃度の異なる複数のインクを用いた
構成や、同一インクの重ね打ちを行うものであってもよ
い。
【0064】また、記録ヘッド401は、インクタンク
と記録ヘッドが一体的に形成されて交換可能な構成とす
るが、これらインクタンクと記録ヘッドとを分離可能に
構成して、インクがなくなったときにインクタンクだけ
を交換できるようにしても良い。図7にその例を示す。
【0065】図7はインクタンクと記録ヘッドとが分離
可能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視
図である。
【0066】インクカートリッジIJCは、図7に示す
ように、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッ
ドIJHとが分離可能である。インクカートリッジIJ
Cには、これがキャリッジ402に搭載されたときに
は、キャリッジ402側から供給される電気信号を受け
取るための電極(不図示)が設けられており、この電気
信号によって、前述のように記録ヘッドIJHが駆動さ
れてインクが吐出される。尚、図7において、500は
インク吐出口列である。また、インクタンクITには、
インクを保持するために繊維質状もしくは多孔質状のイ
ンク吸収体が設けられており、そのインク吸収体によっ
てインクが保持される。
【0067】また、記録ヘッドから吐出される液滴はイ
ンクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容さ
れる液体はインクであるとして説明したが、その収容物
はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像
の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたり
するために記録媒体に対して吐出される処理液のような
ものがインクタンクに収容されていても良い。
【0068】また、記録データの座標(Y座標)に基づ
いて規則的に記録ドットを振り分ける固定間引き方式と
記録ドットの間引き処理によって記録ドットを振り分け
るデータ間引き方式とを併用して各走査毎の記録データ
(パス・データ)を生成する構成としたが、本発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、データ間引き方
式を単独で用いる場合や、固定間引き方式を単独で用い
る場合、あるいは、ランダム・マスク・パターンを用い
て記録ドットを振り分けるランダム間引き方式や、これ
らの併用方式など、あらゆる方式を用いた場合でも、本
発明を実現できる。
【0069】また、インク色毎に二値化された記録デー
タをメモリ101に一時格納する場合についてのみ説明
したが、これに限定するものではない。例えば、擬似中
間調処理された記録データであってもよいし、入力され
た記録データであってもよい。また、記録解像度と異な
る解像度に解像度変換された記録データであってもよ
い。
【0070】また、本発明に係るインクジェット記録装
置の形態は、コンピュータやワード・プロセッサをはじ
めとする情報処理装置の画像出力装置として一体又は別
体に設けられるものに限らず、読取装置と組み合わせた
複写装置や通信機能を有するファクシミリ装置などであ
ってもよい。
【0071】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0072】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0073】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0074】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0075】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0076】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0077】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0078】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0079】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0080】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0081】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0082】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0083】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0084】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0085】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0086】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高品位な画像形成と記録処理の高速化を両立できる記録
装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリを提供
できる。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の記録部の構
成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1の4パス記録における各パ
スに対する記録ドットの振り分けの様子を説明する図で
ある。
【図3】本発明の実施形態1のマルチパス記録制御及び
パス・データ生成処理を行うパス・データ生成ブロック
の概略を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態1の8パス記録から4パス記
録への変更の様子を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態1の4パス記録から2パス記
録への変更の様子を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態1で実行される処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】その例を示す図である。
【図8】従来のマルチパス記録方式を説明するための図
である。
【符号の説明】
401 記録ヘッド 402 キャリッジ 403 紙送りローラ 404 補助ローラ 405 給紙ローラ 406 記録紙 101 メモリ 102 出力制御部 103〜110 マスク部#A〜マスク部#H 111〜118 パス・データ生成部#A〜パス・デー
タ生成部#H 119 マルチパス制御部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の搬送方向に配列された複数の
    吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体の同一記録領域に
    対して複数回走査させて、入力された画像情報に基づく
    画像を前記記録媒体上に完成させるマルチパス記録を行
    う記録装置であって、 前記入力された画像情報の画像特性に関する画像特性情
    報を取得する取得手段と、 前記記録ヘッドが有する複数の吐出部を複数の吐出部グ
    ループにグループ化するグループ化手段と、 前記取得手段で取得した画像特性情報に基づいて、前記
    吐出部グループ毎に独立したマルチパス記録制御を行う
    制御手段とを備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記画像特性情報に基
    づいて、前記記録ヘッドの走査記録領域の記録パス数を
    決定し、その決定された記録バス数に応じて前記吐出部
    グループ毎に独立したマルチパス記録制御を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、記録ヘッドの温度を監
    視する監視手段を備え、 前記監視手段の監視結果に基づいて、前記吐出部グルー
    プ毎に独立したマルチパス記録制御を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記吐出部グループ毎
    で実行する同一記録領域へのマルチパス記録の各パスに
    おける記録データを、前記同一記録領域に対応する画像
    情報を間引いて生成する方式と、1パス内の記録ドット
    を間引いて生成する方式を併用して生成する、 ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記吐出部グループそ
    れぞれに対して、全ての記録ドットをマスクするか否か
    を、前記画像特性情報に基づいて決定することを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 記録媒体の搬送方向に配列された複数の
    吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体の同一記録領域に
    対して複数回走査させて、入力された画像情報に基づく
    画像を前記記録媒体上に完成させるマルチパス記録を行
    う記録装置の制御方法であって、 前記入力された画像情報の画像特性に関する画像特性情
    報を取得する取得工程と、 前記記録ヘッドが有する複数の吐出部を複数の吐出部グ
    ループにグループ化するグループ化工程と、 前記取得工程で取得した画像特性情報に基づいて、前記
    吐出部グループ毎に独立したマルチパス記録制御を行う
    制御工程とを備えることを特徴とする記録装置の制御方
    法。
  9. 【請求項9】 前記制御工程は、前記画像特性情報に基
    づいて、前記記録ヘッドの走査記録領域の記録パス数を
    決定し、その決定された記録バス数に応じて前記吐出部
    グループ毎に独立したマルチパス記録制御を行うことを
    特徴とする請求項8に記載の記録装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記制御工程は、記録ヘッドの温度を
    監視する監視工程を備え、 前記監視工程の監視結果に基づいて、前記吐出部グルー
    プ毎に独立したマルチパス記録制御を行うことを特徴と
    する請求項8に記載の記録装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記制御工程は、前記吐出部グループ
    毎で実行する同一記録領域へのマルチパス記録の各パス
    における記録データを、前記同一記録領域に対応する画
    像情報を間引いて生成する方式と、1パス内の記録ドッ
    トを間引いて生成する方式を併用して生成する、 ことを特徴とする請求項8に記載の記録装置の制御方
    法。
  12. 【請求項12】 前記制御工程は、前記吐出部グループ
    それぞれに対して、全ての記録ドットをマスクするか否
    かを、前記画像特性情報に基づいて決定することを特徴
    とする請求項8に記載の記録装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項8に記載の記録装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項8に記載の記録
    装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 記録媒体の搬送方向に配列された複数
    の吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体の同一記録領域
    に対して複数回走査させて、入力された画像情報に基づ
    く画像を前記記録媒体上に完成させるマルチパス記録を
    行う記録装置の制御のプログラムコードが格納されたコ
    ンピュータ可読メモリであって、 前記入力された画像情報の画像特性に関する画像特性情
    報を取得する取得工程のプログラムコードと、 前記記録ヘッドが有する複数の吐出部を複数の吐出部グ
    ループにグループ化するグループ化工程のプログラムコ
    ードと、 前記取得工程で取得した画像特性情報に基づいて、前記
    吐出部グループ毎に独立したマルチパス記録制御を行う
    制御工程のプログラムコードとを備えることを特徴とす
    るコンピュータ可読メモリ。
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