JPH11115247A - シリアル記録方法、シリアル記録装置及びプリンタドライバ - Google Patents

シリアル記録方法、シリアル記録装置及びプリンタドライバ

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JPH11115247A
JPH11115247A JP10213264A JP21326498A JPH11115247A JP H11115247 A JPH11115247 A JP H11115247A JP 10213264 A JP10213264 A JP 10213264A JP 21326498 A JP21326498 A JP 21326498A JP H11115247 A JPH11115247 A JP H11115247A
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JP10213264A
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Akitoshi Yamada
顕季 山田
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
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Canon Business Machines Inc
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    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
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    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/54Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed with two or more sets of type or printing elements
    • B41J3/543Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed with two or more sets of type or printing elements with multiple inkjet print heads

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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の記録走査領域によって画像を形成する場
合、記録走査領域間で画像の劣化の少ない記録画像を得
ることができるシリアル記録方法、シリアル記録装置及
びプリンタドライバの提供。 【解決手段】 記録ヘッド4A、4Bを記録媒体に対し
て相対的に走査して、重複記録領域23Cを含む複数の
記録走査領域によって画像を形成するために、重複記録
領域23Cに対応する画像データのブレーク位置が所定
単位で複数検出され、検出されたブレーク位置に応じ
て、重複記録領域に対応する画像データが複数の記録走
査領域に選択的に振り分けられ、振り分けられた画像デ
ータに基づいて重複記録領域が形成され、その結果、記
録走査領域間で画像の劣化の少ない記録画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアル記録方
法、シリアル記録装置及びプリンタドライブに係り、特
に記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査して、重
複記録領域を含む複数の記録走査領域によって、記録媒
体上に文字、画像等を記録するシリアル型の画像記録装
置に関するものであって、特に、所定の間隔で配設され
る複数の記録ヘッドがそれぞれ対応する分割記録領域を
記録することが可能なシャトルタイプの記録装置に好適
な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像データに基づいて被記録
媒体上に色材を付与して記録を行う記録装置に好適であ
って、色材として液状の記録インクを吐出させて記録を
行うインクジェット方式の記録装置が使用されている。
この記録装置は、紙、革、不織布、OHP用紙等、さら
には金属等の記録媒体を用いる機器すべてに適用可能で
ある。具体的なこれら適用機器としては、プリンタ、複
写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等が
ある。
【0003】記録ヘッドを走査させながら記録するシリ
アル型記録方式は、記録紙等、記録媒体の全幅をカバー
するフルラインヘッドを用いて記録するラインヘッド式
のものに比べて、安価であること等の理由から、種々の
記録装置において一般的に用いられている。
【0004】シリアル型の記録装置のうち、記録媒体に
色材を発色させるものとしては、専用の感熱用紙にサー
マルヘッドの発熱素子を作用させたり、専用の感光紙に
光学的に記録発色させるものが知られている。また、記
録ヘッドによって色材を記録媒体に付与して記録を行う
方式としては、種種の方式が実用化されたり、提案され
ている。例えば、色材として液状のインクを含浸させた
インクリボンを、印字ワイヤによって記録媒体に押圧、
当接させることでインクを転写させるインパクト記録方
式、固体状の色材を塗布したインクリボンヘッドにサー
マルヘッドの発熱素子を作用させてインク転写を行う熱
溶融転写記録方式もしくは熱昇華転写方式や、液状の記
録インクを吐出させて記録するインクジェット方式があ
る。
【0005】近年では、普通紙記録の観点から、後者の
色材付与型の記録方式が主流となっている。そのなかで
も、特にインクジェット記録方式は、低騒音、低ランニ
ングコスト、装置が小型化しやすい、普通紙記録が可
能、カラー化が容易等の利点を有し、プリンタや複写機
等の記録装置に一般的に用いられている。
【0006】このシリアル記録方式は、記録ヘッドに設
けられる吐出口等、記録素子の限られた比較的小さな範
囲のみで記録が可能となる記録ヘッドをキャリッジに配
設し、記録ヘッドを記録媒体に相対的に走査して形成さ
れる記録走査領域の集合として画像を形成するものであ
る。
【0007】一般的なシリアルプリンタにおいては、バ
ンドとバンドの繋ぎ目に、バンドの繰り返し毎にスジ
(バンディング)が生じてしまう。これは、1バンドを
形成した後の記録媒体の搬送量が、記録ヘッドの幅と一
致していないために生じるものである。また、記録媒体
の搬送量が記録ヘッドの幅と一致している場合でも、記
録方式がインクジェット方式の場合は、バンドの端部の
インクがにじみやすいため、バンディングが生じてしま
う。
【0008】また、隣接するバンド毎に濃度差が生じる
と、特にバンドの境界部分で濃度差が目立ってしまうこ
とになる。バンド毎の濃度差は、バンドが形成される時
間差や、バンド形成時の記録ヘッドの温度差に起因して
生じる。
【0009】バンドの集合として画像を形成するシリア
ル記録方式においては、記録速度を向上させることが比
較的困難であり、記録の高速化は従来からの課題となっ
ていた。これに対し、双方向の走査においてバンドを形
成する双方向記録が提案され、かつ実用化されてきた。
この双方向記録方式により記録速度は単方向のシリアル
記録方式の約2倍に向上できたが、上述した一般的なシ
リアルプリンタのもつ問題点に加え、新たな問題が生じ
てきた。これは、走査駆動部のバックラッシュ等に起因
して往方向と復方向とでの記録位置がわずかにずれるた
め、即ち、レジストレーション(レジ)ずれが生じるた
め、画像品位が低下するというものである。
【0010】この問題点に対して、米国特許番 5,044,7
96号明細書には、画像のライン方向(走査方向)のブレ
ークが検出されると、ブレークを境に往方向と復方向で
記録走査を行い、ブレークが検出されない場合は、単方
向で記録走査を行うことにより、走査方向の差に起因す
る記録位置のずれを目立ちにくくする技術が開示されて
いる。
【0011】また、シリアル記録方式においては、1走
査の記録途中に記録ヘッドの温度が異常に上昇する場合
がある。このような事態が生じる場合には、記録ヘッド
の保護のために走査の途中で記録を中断し、温度が所定
レベルまで低下した後に、または所定時間経過後に中断
箇所から記録を再開していた。このとき、記録の中断箇
所の前後における記録ヘッドの温度差に起因して、画像
濃度に差が生じるという問題があった。また、記録再開
時のレジストレーションが完全に一致しないことによ
り、記録素子の配列方向に繋ぎスジが生じる場合があっ
た。
【0012】なお、記録中における記録ヘッドの温度上
昇は、サーマルヘッドやバブルジェットヘッドのよう
に、熱を用いて記録を行う記録ヘッドに限るものではな
く、ワイヤドットヘッドのように電磁アクチュエーター
を用いるものでも生じる場合がある。
【0013】さらにまた、電源のコストを削減するた
め、限られた容量の電源を用いる場合がある。限られた
容量の電源では、文字のように記録画像のデューティー
が低い場合は、全ての記録素子を用いて1走査分の記録
を行うことができるが、イメージ画像のように記録画像
のデューティーが高い場合は、全ての記録素子を用いて
1走査分の記録を行うことはできない。そこで、記録画
像のデューティーが高い場合には、1走査での消費電力
を低減するため、全ての記録素子を用いて形成されるバ
ンドを分割し、例えば半分の記録素子を用いて2回の記
録走査を行っていた。この場合も、2回の記録走査で形
成されるバンド間に濃度差や繋ぎスジが生じていた。
【0014】双方向記録方式とは別に、シリアル型画像
記録装置の高速化のために比較的有効な一方式が、例え
ば米国特許番号 4,272,771号明細書(特開昭50-81437号
公報)に開示されている。この公報には、印字行の左半
分と右半分のそれぞれ同時に印字するために、1つのキ
ャリッジ機構により支持された左側印字ヘッドアッセン
ブリと右側印字ヘッドアッセンブリとを用い、これによ
り2倍程度の高速化が実現できることが開示されてい
る。さらに、同公報では、印字ヘッドアッセンブリの数
を2つ以上にすることや双方向記録を行なうことによ
り、より高い記録速度を実現できるとしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
記録ヘッドによって同一紙面上を記録する構成において
は、各ヘッド間のレジストレーション(レジ)調節が不
可欠となる。各ヘッドの垂直方向のレジ(縦レジ)が符
合していない場合は、左右のヘッドで記録される画像に
垂直方向のずれが生じ、このズレは特に左右のヘッドで
記録される領域の境界部分では顕著となる。一方、各ヘ
ッドの水平方向のレジ(横レジ)が符合していない場合
は、左右のヘッドで記録される領域が分離したり、重複
したりしてしまう。また、左右のヘッドで形成されるバ
ンドの境界部分は、時間差を有して形成されるので、上
述した時間差に起因する濃度差が生じることになる。さ
らに、左右のヘッドの温度が異なれば、温度差に起因す
る濃度差が生じる。さらには、左右のヘッドの濃度特性
が異なる場合にも濃度差が生じることになる。
【0016】これらの問題に対して、特開平6-270488号
公報には、画像のカラム方向(記録素子の配列方向)の
ブレークを検出して左右のヘッドの印字分担の領域を変
更する技術が開示されている。
【0017】以上のようにシリアル記録方式において
は、ヘッドの走査方向または記録素子の配列方向に隣接
するバンド間で、画像に濃度差が生じたり、バンディン
グが生じたり、レジずれが生じたりしていた。
【0018】画像の濃度差は、温度、時間又は濃度特性
に基づいて濃度補正を施すことである程度解消できる
が、さらなる改善が望まれている。バンディングは、バ
ンドの端部の画像濃度を補正することである程度解消で
きるが、さらなる改善が望まれている。レジずれについ
ても、機械的又は電気的なレジ調整によってある程度解
消できるが、さらなる改善が望まれている。
【0019】米国特許番号 5,044,796号明細書、特開平
6-270488号公報に記載の技術は、画像が単純な文字のみ
で構成される場合、つまりライン方向又はカラム方向に
ブレークが存在する場合には有効である。しかしなが
ら、ブレークが存在しない画像、例えば、特殊文字(ア
ンダーライン等)やイメージの場合には有効でなくな
る。また、これらは、画像データが多値の場合につい
て、ブレーク検出をどのように行うかについて全く考慮
がなされていない。
【0020】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
てなされたものであり、複数の記録走査領域によって画
像を形成する場合、記録走査領域間で画像の劣化の少な
い記録画像を得ることができるシリアル記録方法、シリ
アル記録装置及びプリンタドライバの提供を目的として
いる。
【0021】また、本発明の他の目的は、複数の記録走
査領域によって画像を形成する場合、記録走査領域間で
画像に濃度差、バンディング又はレジずれの少ない記録
画像を得ることができるシリアル記録方法、シリアル記
録装置及びプリンタドライバの提供を目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、記録ヘッドを記録媒体に対して
相対的に走査して、重複記録領域を含む複数の記録走査
領域において画像を形成するシリアル記録方法であっ
て、前記重複記録領域に対応する画像データのブレーク
位置を、所定単位で複数回分を検出する検出工程と、前
記検出されたブレーク位置に応じて、前記重複記録領域
に対応する画像データを、前記記録走査領域に対して選
択的に振り分ける振り分け工程と、前記振り分けられた
画像データに基づいて、前記重複記録領域を含む前記記
録走査領域において画像を形成する工程とを具備するこ
とを特徴としている。
【0023】また、好ましくは、記録ヘッドを記録媒体
に対して相対的に走査して、重複記録領域を含む複数の
記録走査領域によって画像を形成するシリアル記録装置
であって、前記重複記録領域に対応する画像データのブ
レーク位置を所定単位で複数検出する検出手段と、前記
検出手段によって検出されたブレーク位置に応じて、重
複記録領域に対応する画像データを前記複数の記録走査
領域に選択的に振り分ける振り分け手段と、前記振り分
け手段によって振り分けられた画像データに基づいて前
記重複記録領域を含む記録走査領域を形成する形成手段
とを具備することを特徴としている。
【0024】そして、好ましくは、ホストコンピュータ
にインストールされ、記録ヘッドを記録媒体に対して相
対的に走査して、重複記録領域を含む複数の記録走査領
域によって画像を形成するプリンタを制御するプリンタ
ドライバであって、重複記録領域に対応する画像データ
のブレーク位置を所定単位で複数検出するコードと、検
出されたブレーク位置に応じて、重複記録領域に対応す
る画像データを前記複数の記録走査領域に選択的に振り
分けるコードと、振り分けられた画像データに基づいて
重複記録領域を含む記録走査領域を前記プリンタに形成
させるコードを具備することを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面参照の上で詳細に説明する。 (第1実施形態)図1において、不図示のシリアル記録
装置を構成するキャリッジ1にはインクジェット方式の
記録ヘッド4Aおよび4Bが72mmのヘッド間隔を有
して搭載され、これらヘッドにそれぞれ供給されるべき
インクを貯留したタンク5Aおよび5Bが搭載される。
これらヘッドおよびタンクは、キャリッジ1に対し個別
に着脱できる構成とされている。なお、後述のように用
いるインクの種類によっては、ヘッドとタンクとが一体
に形成され、これら一体のヘッドおよびタンクがキャリ
ッジ1に対し着脱自在とすることもできる。
【0026】キャリッジ1はガイドレール2により摺動
自在に支持されるとともに、駆動データに基づく駆動力
を伝達するためのベルト等、不図示の駆動機構と係合
し、これによりガイドレール2に沿った走査のための移
動が可能となる。この結果、キャリッジ1はその移動に
より図1に示す走査可能空間内(358mm)に存在す
ることができる。このとき、ヘッド4Aおよび4Bの各
インク吐出口はそれぞれの走査領域(258mm)内に
位置することができる。そして、キャリッジ移動時の加
減速領域であるランプアップおよびランプダウン領域を
除き、ヘッド4Aは図中左側の分割走査領域である分割
記録領域(226mm)を走査し、一方、ヘッド4Bは
図中右側の分割走査領域である分割記録領域(226m
m)を走査することになる。
【0027】キャリッジ1の走査可能空間内の一部に
は、すなわち、延在するプラテン3の下方には、2つの
ヘッド4Aおよび4Bのインク吐出口に対応してキャッ
プ6Aおよび6Bが設けられる。これにより、このホー
ムポジションでの各ヘッドに対するキャッピングを行う
ことができる。また、記録領域内に設けられるキャップ
6Bには、これを介してインク等の吸引を行うためのポ
ンプ7が接続されている。各ヘッド4Aおよび4Bをそ
れぞれ所定のタイミングでキャップ6Bと対向する位置
に移動させ、これにキャッピング動作と同様にキャップ
6Bをヘッド方向へ移動させて当接すれば、この状態で
ポンプ7による吸引動作を行うことができる。また、キ
ャップ6Bに隣接してワイパ8が設けられ、このワイパ
8がヘッドの走査経路中に所定タイミングで突出するこ
とにより、各ヘッドの吐出口面と当接しワイピングを行
うことができる。
【0028】さらに、キャリッジ1の走査可能空間にお
いて、キャップ6Aが設けられる端部とは反対側の端部
には、予備吐出受け9が設けられ、ヘッド4Bは所定の
タイミングでこの位置に移動し予備吐出を行うことがで
きるようにしている。なお、ヘッド4Aの予備吐出は、
同様に、ヘッド4Aがキャップ6Aに対向する位置に移
動することによって可能となる。なお、以上のように、
吸引回復のための構成を記録領域中でしかも兼用する構
成で設けたり、予備吐出受けをそれぞれのヘッド毎に互
いに反対側の端部に設けることにより、キャリッジの走
査可能空間に対し最大記録可能領域を最大限に取ること
ができる。換言すれば、一定の最大記録可能領域に対し
て装置のサイズをできるだけ小さくすることができる。
【0029】以上示した本実施形態の記録装置におい
て、ヘッド4Aおよびヘッド4B相互の吐出口間の距離
であるヘッド間隔(72mm)は、それぞれのヘッドの
走査領域の分担によって可能となる最大記録可能領域
(298mm)の略1/4に設定されている。そして、
重複走査領域の幅は154mmとなる。これらのサイズ
設定は、最大記録可能領域が比較的大サイズのA3(2
97mm×420mmの定型規格)サイズの用紙(被記
録媒体)の幅に対応し、一方、重複走査領域がA5(1
48mm×210mmの定型規格)サイズの用紙の幅に
対応するものである。すなわち、最大記録可能領域の幅
は、重複走査領域の幅の略2倍に設定されている。
【0030】本実施形態では、最大記録可能領域に対応
した、例えばA3サイズの用紙に記録を行う場合、ヘッ
ド4Aおよび4Bからそれぞれ同一種類のインクを吐出
し、それぞれの分割記録領域を分担して記録を行う。こ
れに対し、重複記録領域に対応した、例えばA5サイズ
の用紙に記録を行う場合、一方のヘッド、例えばヘッド
4Bを淡インクを吐出するヘッドに交換し、濃度の異な
る濃および淡インクを用いて、協働して記録を行うこと
ができる。
【0031】図1に示す本実施形態の記録装置によれ
ば、A3サイズを記録する場合、2つのヘッドを用いて
最大記録可能領域を分担して記録するので、1ヘッドに
よる記録の場合と比較して記録速度を向上させることが
できる。これとともに、キャリッジ走査可能空間に対し
て最大記録可能領域を最大限にとることにより、記録装
置のサイズを小型化することができる。
【0032】黒白などの単色記録の場合でも本実施形態
の構成は大きな効果が得られる。複数のインク色を用い
てカラー記録を行う場合には、インクタンクのインク収
納容積の点で効果がより明確に理解され易い。そこで、
本実施形態ではブラック(Bk)、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロー(Y)の4色のインクを用い、色
インクタンクが全て独立に交換可能な構成の例を示す。
すなわち、キャリッジ1の両サイドにはBk,C,M,
Yをそれぞれ吐出する各インク色毎の吐出口群を一体に
設けた記録ヘッド4A,4Bが、中央部にはこれら両記
録ヘッドに共通してインクを供給するBk用タンク、C
用タンク、M用タンク、Y用タンクが搭載される。な
お、本実施形態では、このように2つの記録ヘッドに同
一のインクタンクからインクを供給する構成としたが、
本発明の適用はこれに限ったものではない。例えばイン
クタンクはそれぞれのヘッドに対し1つずつ搭載され、
それらが各ヘッドと一体になっていてもよいし、タンク
がヘッドから取り外し可能になっていてもよい。
【0033】図2は、記録ヘッド4(4A,4B)の発
熱体駆動にかかわるブロック図である。発熱体41−1
〜41−160は、全てのインク吐出口に対応してそれ
ぞれ設けられ、独立に発熱可能な構成となっている。こ
こで、160はY(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)がそれぞれ24、K(ブラック)が64、各
色間がそれぞれ8の合計に対応する。発熱体41をすべ
て同時に駆動すると大きな電流が一度に流れるため、電
源の負荷が増大する。また、配線抵抗などでの電圧降下
により発熱体個々に供給されるエネルギーが減少するの
で、正常な記録が行われない可能性がでてくる。このよ
うに、画像品位上の弊害も懸念される。そこで本実施形
態のヘッドでは記録ヘッド4を若干傾けて配置し、所定
数の発熱体からなるブロック毎に画像データと記録タイ
ミングを調整して吐出を行う公知の時分割駆動を行って
いる。
【0034】時分割駆動方式は種々提案・実施されてい
るもののいずれを採用してもよい。本実施形態では各イ
ンク色間の間隔である8吐出口分も含めて8吐出口づつ
の20ブロックに分けて所定の間隔で順次吐出する。こ
れに対応して、記録ヘッド4の走査速度に対応させて記
録ヘッド4を傾けて吐出を行い、吐出時間差により直線
が傾いて記録されることを防止している。
【0035】発熱体41の発熱により急速に加熱された
吐出口内のインクは、膜沸騰により気泡を形成する。こ
の気泡生成の圧力により、インク滴が記録媒体Pに向か
って吐出され、記録媒体上に文字や画像が形成される。
この時、吐出される各色のインク滴の体積は約40ng
である。吐出口の各々には、吐出口に連通し、発熱体4
1を含むインク液路が設けられており、インク液路が配
設される部位の後方には、これら液路にインクを供給す
るための共通液室が各色毎に設けられる。
【0036】共通液室からインク供給路を介して、各色
のインクタンク5(5A,5B)にインクを供給する。
吐出口の各々に対応するインク液路には、インク滴を吐
出するために利用される熱エネルギーを発生する電気・
熱変換体である発熱体41や、これに電力を供給するた
めの電極配線が設けられている。これら、発熱体41や
電極配線は、シリコン等からなる基板上に成膜技術によ
って形成される。発熱体41の上には、インクと発熱体
41が直接接触しないように保護膜が形成されている。
さらに、この基板上に樹脂やガラス材よりなる隔壁を積
層することによって、上記吐出口、インク液路、共通液
室等が構成される。このように、電気・熱変換体である
発熱体41を使用した記録方式は、インク滴吐出時に熱
エネルギー印加により形成される気泡を使用しているた
め、通称バブルジェット記録方式と呼ばれている。
【0037】アンドゲート42−1〜42−160は、
デコーダ43から出力される時分割のための選択信号
と、ラッチ回路44から出力される駆動データと、駆動
時間を規定するヒートイネーブル信号との論理積をと
り、発熱体41に駆動信号を出力する。シフトレジスタ
45は、シリアルに入力される画像データをパラレルに
変換してラッチ回路44に出力する。
【0038】記録ヘッド4A,4Bの監視機構として、
本実施例ではさらに、記録ヘッド4に温度センサ46を
設けている。これにより、記録ヘッド4A,4Bの温度
に応じた記録ヘッドの最適駆動条件を定めたり、温度情
報に基づいて保守機構を動作させるなどして、記録特性
の安定化を図っている。
【0039】図3は、記録装置とホスト装置としてのホ
ストコンピュータから構成されるシステムを示す図であ
る。ホストコンピュータ側は、OS(オペレーティング
システム)101とこの上で動くアプリケーションソフ
ト102との間で各種データの処理を行うように構成さ
れている。ピクトリアル画像を扱うアプリケーションソ
フト102を使用して作成した画像データを、プリンタ
ドライバ103を介して記録装置に出力してプリントア
ウトを行う場合のデータの流れについて説明する。
【0040】アプリケーションソフト102で処理され
た画像データは、ピクトリアル画像の場合は、多値のR
GBデータとしてプリンタドライバ103に送られる。
プリンタドライバで103では、アプリケーションソフ
ト102から受け取った多値のRGBデータに色処理を
施し、さらにハーフトーン処理して、通常は2値のCM
YKデータに変換する。こうして変換された画像データ
は、ホストコンピュータにおけるプリンタ用のインター
フェース、或いはファイル等の記憶装置へのインターフ
ェースを介して出力される。図3では、記録装置へのイ
ンターフェースを介して画像データを出力している。
【0041】記録装置では、コントローラソフト104
の制御下に、その画像データを受信し、プリントモード
や記録ヘッド106の整合性等をチェックしてから、エ
ンジンソフト105に受信した画像データを渡す。エン
ジンソフト105では、その受け取った画像データをコ
ントローラソフト104により指定されたプリントモー
ドやデータ構造として受け取り、その画像データに基づ
いてインク吐出用パルスを発生させて、記録ヘッド10
6に出力する。これにより、記録ヘッド106は対応す
る色のインクを吐出して記録媒体上にカラー画像を記録
する。
【0042】図4は、図3に示す記録装置のブロック図
である。ホストコンピュータから、記録すべき文字や画
像のデータ(以下、画像データという)が記録装置の受
信バッファに入力される。正しくデータが転送されてい
るかを確認するデータや、記録装置の動作状態を知らせ
るデータが、記録装置からホストコンピュータに送信さ
れる。受信バッファのデータはCPU21の管理のもと
で制御され、プリントバッファ(RAM)24に一次的
に記憶された後、記録ヘッド4A,4Bに記録データと
して与えられる。
【0043】紙送り機構部26は、紙監視機構25の情
報に基づいてCPU21からの指令により、給紙ローラ
やラインフィードローラをモータ等の駆動源を制御する
ことによって駆動する。キャリッジ駆動機構部28は、
キャリッジ位置検出機構27の情報に基づいて、CPU
21からの指令によりキャリッジ駆動源を制御すること
によってキャリッジ1による駆動を制御する。記録ヘッ
ド保守機構部30は、記録ヘッドの温度検出、インク有
りなしなどのセンサなどからなる記録ヘッド監視機構部
29の情報に基づいて、CPU21からの指令によるヘ
ッド4の保守および駆動条件の最適化をすることができ
る。
【0044】図5に示すように、本実施形態では、2つ
の記録ヘッド4A、4Bを用いて記録領域を左右に分担
させて記録する。同図中、実線23Aはヘッド4Aが分
担する記録領域を、波線23Bはヘッド4Bが分担する
記録領域を、斜線23Cはヘッド4A、Bの少なくとも
一方によって記録が可能な重複記録領域を示す。
【0045】図6は、図5に示す記録領域において、重
複記録領域に記録画像が存在する場合を示す。図7
(a)は、図6に示す画像を重複記録領域の中央を境に
単純に記録ヘッド4A、4Bに振り分けて記録した場合
を示す。図7(b)は、図7(a)において、ヘッド4
Aと4Bの間に濃度差があった場合に記録される画像を
示す。同様に、図7(c)は、ヘッド4Aと4Bの間に
水平方向のレジずれ(横レジ)が生じていた場合に記録
される画像を示す。
【0046】図7(b)、(c)から明らかなように、
左右のヘッド4A、4Bによる記録画像に濃度差が生じ
ていたり、レジずれが生じていると、2つの記録領域2
3A、B間で画像品位が劣化してしまう。なお、左右の
ヘッド4A、Bによる記録画像に濃度差が生じるのは、
上述のように、記録時間差、ヘッド温度、ヘッド濃度特
性等に起因している。
【0047】この問題に対し、特開平6-270488号公報で
は、図8に示すように画像のカラム方向(記録素子の配
列方向)のブレーク34を検出して左右のヘッド4A,
Bの印字分担の領域を変更することで、画像劣化を軽減
している。
【0048】しかしながら、特開平6-270488号公報では
単にカラム方向のブレークを検出しているだけなので、
図9に示すような画像の場合ブレークを検出することが
できない。即ち、図9においては、カラム方向には不連
続なブレーク35が存在しているが、連続したブレーク
は存在しない。この場合、特開平6-270488号公報では、
いかなる場所に分担領域を設定しても文字が分割されて
しまうため、分割された部分での画像劣化はさけられな
いことになる。
【0049】本実施形態では、重複記録領域に対応する
画像データのカラム方向のブレーク位置を所定単位で複
数回検出しているので、不連続のカラムブレークでも検
出することができる。即ち、図9においては、記録幅の
1/2単位でブレーク位置を2回検出しているので、不
連続ブレーク35を検出することができる。このブレー
ク35の位置に基づいて、記録ヘッド4Aによって記録
領域23Aを記録し、記録ヘッド4Bによって記録領域
23Bを記録する。これにより、文字が分割されて記録
されることがなく、左右のヘッドによる画像に濃度差や
レジずれが生じていても、画像劣化を軽減することがで
きる。
【0050】ここで、本実施形態における重複記録領域
におけるブレーク位置の検出の概要について説明する。
本実施形態においては、ブレーク位置の検出はホストコ
ンピュータ側のプリンタドライバ103にて行われる。
【0051】図10は、プリンタドライバ103の処理
の流れを示す模式図である。プリンタドライバ103は
アプリケーションソフト102から1バンド分の多値デ
ータを受け取り、ホストコンピュータ内の多値メモリ1
031に格納する。これ以降、図11に示すフローチャ
ートに従って、プリンタドライバ103は複数の位置で
のカラムブレークを検出する。
【0052】ステップS10にてカラムブレークの検出
がスタートし、ステップS11で多値レベルでのブレー
ク検出が実行される。多値レベルでのブレークが検出さ
れないとき、ステップS12で2値レベルでのブレーク
検出が実行され、ステップS13で終了する。
【0053】ステップS11での多値レベルでのブレー
ク検出は、まずステップS110にて低濃度のブレーク
検出が実行される。これは、図12に示す多値レベルの
ブレーク検出のように、完全に濃度が0(0%デューテ
ィー)でなくても低濃度領域(例えば、20%デューテ
ィー以下の領域)で画像を繋いだ場合は、繋ぎ位置がず
れたり、繋ぎ部分に濃度差が生じても、比較的認識され
にくいという視覚特性を考慮したものである。図12に
おいて、符号60Aは左側の記録走査領域を、60Bは
右側の記録走査領域を、61は記録ヘッド4の記録幅を
示し、1103は重複記録領域、1104は重複記録領
域1103内の低濃度領域、1102は低濃度のブレー
ク位置を示す。なお、ブレーク位置1102は低濃度領
域1104内であれば、図示の位置でなくてもよい。
【0054】ステップS110で低濃度ブレークが検出
されないときは、ステップS111にて高濃度のブレー
ク検出が実行される。これは、図13に示すように、高
濃度領域(例えば、80%以上の領域)で画像を繋いだ
場合は、低濃度領域と同様に、繋ぎ位置がずれたり、繋
ぎ部分に濃度差が生じても、比較的認識されにくいとい
う視覚特性を考慮したものである。なお、図13におい
て、1204は重複記録領域1103内の高濃度領域、
1102は高濃度のブレーク位置を示す。なお、ブレー
ク位置1202は高濃度領域1204内であれば、図示
の位置でなくてもよい。
【0055】その後、ステップS112又はS114に
て、左右のヘッド4A、Bに応じた出力補正が行われ
る。ステップS114では、重複記録領域1103に対
応する画像は検出されたブレーク位置1102で左右の
ヘッドのいずれかに振り分けられるので、それに応じた
出力補正を行うが、ステップS112では、重複記録領
域1103に対応する画像はどちらのヘッドに振り分け
られるかこの時点では不明であるので、適当な出力補正
を行う。ステップS115では、さらにエッジ部に対し
て出力補正を行う。
【0056】そして、ステップS113又はS116に
て、2値化を行う。2値化されたデータは、図10の2
値メモリ1032に格納される。この2値メモリ103
2は図14に示すように8ドット分のデータがカラム方
向に対応しており、以下、カラムバッファという。カラ
ムバッファの利点の一つは、アクセス単位が記録ヘッド
4の吐出口に対応しているため、プリントバッファのデ
ータを水平−垂直変換する必要がない点である。
【0057】ステップS120では、2値レベルのブレ
ーク検出が行われる。ここでは、8ドット(1バイト)
単位でヌルブレークを検出している。これは、図14に
示すカラムバッファ1032のアクセス単位が8ドット
(1バイト)単位であり、この値が”0”であれば、カ
ラム方向の8ドットに連続して画像データがないこと、
つまり、ヌルデータであることが容易に判断できるため
である。
【0058】多値レベルの低濃度ブレークが検出されな
い場合でも、2値のブランクブレークが検出される場合
があるのは、以下の理由による。即ち、低濃度領域より
も少し高い濃度領域では低濃度ブレークは検出されない
が、この領域の画像データが2値化された場合、大部分
はドット情報が存在しない画像である。つまり、ブラン
クブレークが検出される可能性があるのである。
【0059】2値レベルのブレークは、図15に示され
るようにカラム方向にブレーク位置620,621を検
出するだけでなく、図16に示されるように斜め方向に
ブレーク位置720を検出することができる。ここで、
斜め方向とは、検出方向がカラム(X)方向だけでなく
水平(Y)方向の成分を有することを意味する。
【0060】ステップS120にてヌルブレークが検出
されれば、ステップS121にて検出されたヌルブレー
ク位置で重複記録領域のデータを左の記録走査領域のデ
ータ1033又は右の記録走査領域のデータ1034
(図10)に振り分ける。検出されなければ、ステップ
122にて図17に示すグラデーションマスクパターン
を用いて振り分ける。同図のマスクパターンは、左側の
ヘッド4Aに対して白い部分がマスク部分を示し、右側
のヘッド4Bに対して黒い部分がマスク部分を示す。こ
のマスクを用いることで、境界部分の画像品位の低下を
ある程度抑えることができる。
【0061】なお、ヌルブレークが検出されない場合、
グラデーションマスクパターンによる振り分けの他に、
図18に示すようにドット数が最小になるカラム位置8
21,822に基づいて画像を振り分けてもよい。この
場合も、境界部分の画像品位の低下をある程度抑えるこ
とができる。また、最初にヌルブレークを検出し、次に
ヌルブレークが検出されないとき最小ドット数ブレーク
を検出する替わりに、初めから所定数のドット数以下の
ブレーク(ヌルブレークを含む)位置を検出してもよ
い。2段階で検出するよりも、検出時間を短縮すること
が出来る。
【0062】ステップS123で、既に検出された多値
ブレーク位置に基づいて、重複記録領域の2値画像デー
タを左の記録走査領域のデータ1033又は右の記録走
査領域のデータ1034(図10)に振り分ける。振り
分けられた記録走査領域のデータは、プリンタ側のコン
トローラソフト104に送られ、左右の記録ヘッド4
A、Bによって記録がなされる。
【0063】次に、図11のステップS110にて行わ
れる低濃度ブレークの詳細について、図19に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0064】図19のフローチャートは、ステップS2
0でスタートし、ステップS21で初期設定が行われ、
ステップS22でブレーク位置を検出し、ステップS2
3で検出結果を記憶し、ステップS24にて終了する。
【0065】図20は多値メモリに格納された重複走査
領域の画像データの例を示す図で、X_Left、X_Right、Y
_top、Y_Bototomはそれぞれ、重複走査領域の左端、右
端、上端、下端位置を示す。ステップS21のステップ
S210では、ブレーク検出の開始位置X,Yとして、
X(走査)方向を重複走査領域の中間位置((X_Left+
X_Right)/2))、Y(カラム)方向を重複走査領域
の上端位置(Y_top)に設定する。pはブレークの検出の
位置を変化させるパラメータであり、ここでは”0”に
設定する。この例では、画像データをX方向に7ブロッ
ク、Y方向に8ブロックに分割している。なお、1ブロ
ックは8ドット×8ドットの8ビット/ドットで構成さ
れる。
【0066】ステップS220では、X方向の右側の検
出位置X+Pが重複走査領域の右端X_Rightを越えたか否か
を判断し、越えていなければ、ステップS221で検出
位置の画像データの値(X+P,Y)が所定の閾値未満か否
か、即ち低濃度ブレークか否かを判断する。閾値以上で
あれば、つまり、低濃度ブレークでなければステップS
222で、X方向の左側の検出位置X-Pが重複走査領域
の左端X_Leftを越えたか否かを判断し、越えていなけれ
ば、ステップS223で検出位置の画像データの値(X-
P,Y)が所定の閾値未満か否か、即ち低濃度ブレークか否
かを判断する。閾値以上であれば、つまり、低濃度ブレ
ークでなければ、ステップS224にてpをインクリメ
ントし、ステップS220へ戻り、同じY位置での低濃
度ブレーク位置の検出を続行する。
【0067】ここで、画像データの値(X,Y)はX及び
Y方向にそれぞれ8ドットのブロックのデューティーを
示し、閾値は20%としている。
【0068】ステップS220で右側の検出位置X+Pが
重複走査領域の右端X_Rightを越えていれば、ステップ
S225で左側の検出位置X-Pが重複走査領域の左端X_L
eftを越えたか否かを判断し、越えていなければステッ
プS223に進む。越えていれば、そのY位置ではブレ
ークが検出されなかったことを意味するので、ステップ
S232に進み、エラー処理がなされる。このエラー処
理により、図11のステップS110の判断は、”No”
とされる。
【0069】ステップS221で閾値未満であること、
つまり、ブレークであると判断された場合、ステップS
230でY位置のX方向のブレーク位置ブレークポイント
としてX+Pを格納する。また、次のY位置におけるX方向
の検出位置の初期値を、X+Pに設定する。同様に、ステ
ップS223で閾値未満であること、つまり、ブレーク
であると判断された場合、ステップS231でY位置のX
方向のブレーク位置ブレークポイントとしてX-Pを格納
する。また、次のY位置におけるX方向の検出位置の初期
値を、X-Pに設定する。
【0070】ステップS233でpを”0”に戻し、次
のY位置のブレークを検出するため、Y方向の検出位置を
インクリメントする。ステップS234でY方向の検出
位置が重複走査領域の下端よりも小さいか否かを判断
し、小さければS220に戻ってブレーク検出を続行
し、そうでなければ、ブレーク検出を終了する。この場
合、検出されたブレークの位置はブレークポイントに格
納されている。
【0071】上述の図19に示すフローチャートの処理
によるブレーク検出の例を、先に示した図20を参照し
て説明する。なお、図20中、空白部分は低濃度領域
で、斜線部分は中濃度、又は高濃度領域を示す。
【0072】ステップS210での初期設定で、Xは
3,Yは0、pは0に設定される。(X+P,Y)は(3,0)
となり、(3,0)の値は低濃度領域であるので、ステ
ップS221でブレークが検出され、ステップS230
でブレーク位置(ブレークポイント[0]=3)が格納され
る。ステップS233でYは1にインクリメントされ
る。次のラインでは、(X+P,Y)は(3,1)となり、
(3,1)は低濃度領域ではないため、ステップS22
1ではブレークは検出されない。(X-P,Y)も(3,
1)であるため、ステップS223でもブレークは検出
されない。ステップS224でpが1インクリメントさ
れる。
【0073】次のステップS221では(X+P,Y)は
(4,1)となりブレークは検出されないが、ステップ
S223では(X-P,Y)が(2,1)とない、ブレーク
が検出される。ステップS231でブレーク位置(ブレ
ークポイント[1]=2)が格納される。ステップS233
でYは2にインクリメントされ、pは0に戻される。同
様に、(1,2)、(0,3)がブレーク検出される。
【0074】Yが4の時、(0,4)、(1,4)、
(2,4)、(3,4)ではブレークが検出されず、
(4,4)でブレークが検出される。このとき、Xが0
よりも左側は重複走査領域外であるため、ステップS2
22の判断がYesとなって、検出対象にはならない。そ
の後、(4,5)、(4,6)、(4,7)とブレーク
が検出され、図19の処理を終了する。
【0075】図20に示すブレーク検出位置によって重
複走査領域の多値画像が左右の記録走査領域に振り分け
られると、Yが0〜3の画像は右の記録走査領域で形成
され、4〜7の画像は左の記録走査領域で形成されるこ
とになるため、(1,3)〜(3,3)と(1,4)〜
(3,4)の間で繋ぎスジが発生する場合がある。これ
を解消するため、図11のステップS115で出力濃度
補正を行っている。
【0076】図20に示す画像の場合、ブレーク位置と
しては(6,0)、・・・、(6,7)とするのが、繋
ぎスジの発生が少なく、画像品位上最も好ましい。そこ
で、図19に示すブレーク検出方法に替えて、全てのブ
レーク検出パターンを調べ、その内ブレーク検出位置が
連続するものを採用する画質優先方法としてもよい。図
19に示すブレーク検出方法は、最初に検出されたブレ
ーク位置を採用しているので、画像品位は画質優先方法
に劣るが、検出速度が速く、速度優先方法と言うことが
できる。いずれを採用するかは、ユーザによって指定す
るようにしても、また、記録モード(高品位モード、高
速モード)によって自動的に設定してもよい。
【0077】また、本実施形態ではブロック単位(8ド
ット×8ドット)でブレーク位置を検出したが、1ドッ
ト単位で検出してもよい。この場合、検出数が多くなる
ため検出時間が長くなるが、ブレークの検出率は高くな
る。重複記録領域の水平方向の重複は、7ブロックつま
り、56ドット分としたが、これよりも多く設定すれ
ば、検出領域が広がるのでブレークの検出率が高まり、
これよりも少なく設定すれば、重複部分が狭まるので記
録時間が短縮できる。本実施形態のプリンタの場合、つ
まり、A3サイズの記録を行う場合、40〜50ブロッ
ク(320〜300ドット)程度の重複が検出率と記録
時間の関係から、望ましい。
【0078】以上の説明では、アプリケーションソフト
102からの画像データの解像度とプリンタの記録ヘッ
ド4の解像度が等しいもの(360dpi)として説明
した。しかしながら、アプリケーションソフト102に
よっては、プリンタの解像度と異なる解像度の画像デー
タを作成するものがある。この場合、一般的にはプリン
タドライバ103が解像度変換を行っている。例えば、
アプリケーションソフト102が72dpiの画像デー
タを作成し、プリンタドライバ103が5倍の360d
piの画像データに変換する。
【0079】このような場合、本実施形態においてはド
ット単位で多値ブレーク検出を行う。ドット単位の多値
ブレーク検出ではあるが、解像度が1/5であるため、
検出数はさほど多くはない。一方、ブロック単位の検出
で必要となるデューティーの算出の必要がなく、演算時
間を短縮することが出来る。そして、ブレーク検出の
後、例えば出力補正処理(ステップS112,S11
4)の前後に解像度変換を行う。出力補正の前に解像度
変換を行えば、正確な出力補正が行え、出力補正の後に
解像度変換を行えば、補正時間を短縮できる。
【0080】図11のステップS111で実行される高
濃度ブレーク検出は、図19の低濃度ブレーク検出と基
本的には同じである。つまり、高濃度ブレーク検出は、
図19のステップS221とS223の不等号を逆に
し、閾値を80%にすることで可能となる。
【0081】次に、図11のステップS120にて行わ
れる2値レベルのヌルブレークの詳細について、図21
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0082】図21のフローチャートは、ステップS3
0でスタートし、ステップS31で初期設定が行われ、
ステップS32でブレーク位置を検出し、ステップS3
3で検出結果を記憶し、ステップS34にて終了するも
ので、基本的には図19に示す低濃度ブレーク検出のフ
ローチャートと同じである。図21において、図19と
同様のステップについては説明を省略する。
【0083】図22は2値のカラムバッファに格納され
た重複走査領域の画像データの例を示す図で、X_Left、
X_Right、Y_top、Y_Bototomはそれぞれ、重複走査領域
の左端、右端、上端、下端位置を示す。ステップS31
のステップS310では、ブレーク検出の開始位置X,
Yとして、X(走査)方向を重複走査領域の中間位置
((X_Left+X_Right)/2))、Y(カラム)方向を
重複走査領域の上端位置(Y_top)に設定する。この例で
は、画像データをX方向に便宜上7ドット(実際は、5
6ドット分)、Y方向に8ブロックに分割している。上
述のように、1ブロックは1バイト(8ビット)で、8
ドット分の画像データに対応する。
【0084】ステップS321で検出位置の画像データ
の値(X+P,Y)がヌルか否か、即ちブランクブレークか否
かを判断する。1ブロックに1ドットでも存在すれば、
ヌルではないため、ブランクブレークとは判断されな
い。同様に、S323で検出位置の画像データの値(X-
P,Y)がヌルか否かを判断する。
【0085】ステップS320で右側の検出位置X+Pが
重複走査領域の右端X_Rightを越えていれば、ステップ
S325で左側の検出位置X-Pが重複走査領域の左端X_L
eftを越えたか否かを判断し、越えていなければステッ
プS323に進む。越えていれば、そのY位置ではブレ
ークが検出されなかったことを意味するので、ステップ
S332に進み、エラー処理がなされる。このエラー処
理により、図10のステップS120の判断は、”No”
とされる。
【0086】上述の図21に示すフローチャートの処理
によるブレーク検出の例を、図22に示す。この検出例
も、図20と同様であるので、説明を省略する。なお、
図22中、空白部分はブランク(ヌル)領域で、斜線部
分はドットが存在する領域を示す。
【0087】図22に示す画像の場合も、図20の場合
と同様にブレーク位置としては(6,0)、・・・、
(6,7)とするのが、繋ぎスジの発生が少なく、画像
品位上最も好ましい。そこで、図21に示すブレーク検
出方法に替えて、全てのブレーク検出パターンを調べ、
そのうちブレーク検出位置が連続するものを採用する画
質優先方法としてもよい。図21に示すブレーク検出方
法は、最初に検出されたブレーク位置を採用しているの
で、画像品位は画質優先方法に劣るが、検出速度が速
く、速度優先方法と言うことができる。いずれを採用す
るかは、ユーザによって指定するようにしても、また、
記録モード(高品位モード、高速モード)によって自動
的に設定してもよい。
【0088】また、本実施形態ではブロック単位(1ド
ット×8ドット)でブレーク位置を検出したが、1ドッ
ト単位で検出してもよい。この場合、検出数が多くなる
ため検出時間が長くなるが、ブレークの検出率は高くな
る。重複記録領域の水平方向の重複は、便宜上7ドット
(実際は、56ドット分)としたが、これよりも多く設
定すれば、検出領域が広がるのでブレークの検出率が高
まり、これよりも少なく設定すれば、重複部分が狭まる
ので記録時間が短縮できる。本実施形態のプリンタの場
合、つまり、A3サイズの記録を行う場合、360ドッ
ト程度の重複が検出率と記録時間の関係から、望まし
い。
【0089】本実施形態では、データのアクセス単位が
カラム方向のカラムバッファを用いているので、カラム
方向のブレーク検出が容易であるが、従来のラスター方
向のラスターバッファを用いることは、もちろん可能で
ある。
【0090】以上のように、本実施形態では記録ヘッド
を記録媒体に対して相対的に走査して、重複記録領域を
含む複数の記録走査領域によって画像を形成する際、重
複記録領域に対応する画像データのブレーク位置を所定
単位で複数検出し、検出されたブレーク位置に応じて、
重複記録領域に対応する画像データを前記複数の記録走
査領域に選択的に振り分け、振り分けられた画像データ
に基づいて重複記録領域を含む記録走査領域を形成して
いる。このため、複数の記録ヘッドによって同一紙面上
を記録する構成において、各ヘッド間のレジストレーシ
ョン(レジ)があっていない場合であっても、左右のヘ
ッドで記録される画像に垂直方向のずれや、水平方向の
ずれに起因する画像品位の低下を軽減することが出来
る。また、左右のヘッドで形成されるバンドの境界部分
に、時間差に起因する濃度差が生じたり、左右のヘッド
温度差に起因する濃度差が生じたり、さらには、左右の
ヘッドの濃度特性差に起因する濃度差が生じても、それ
らに基づく画像品位の低下を軽減することが出来る。
【0091】特に、本実施形態では、画像が単純な文字
で構成されず、カラム方向に単純なブレークが存在しな
い場合でも、画像データのブレーク位置を所定単位(バ
イト単位)で複数検出しているので、ブレークの検出率
が極めて高くなる。さらに、低濃度領域又は高濃度領域
で画像を繋いだ場合は繋ぎスジ等が目立ちにくい、とい
う特性に着目して、多値の画像データの場合は低濃度又
は高濃度領域をブレーク位置としているので、多値画像
データのブレーク検出を行うことも可能となる。多値レ
ベルでの画像データの振り分けが可能となるため、多値
レベルでの濃度補正処理を行うことが出来るという利点
がある。
【0092】(第2実施形態)本実施形態は、一般的な
シリアルプリンタにおいて、記録ヘッドの過昇温保護を
行うものである。本実施形態では、1走査の記録途中に
記録ヘッドの温度が異常に上昇する場合には、記録ヘッ
ドの保護のために走査の途中で記録を中断し、温度が所
定レベルまで低下した後に、または所定時間経過後に中
断箇所から記録を再開するよう制御している。このよう
な制御については、公知の技術を採用できるので、詳細
な説明は省略する。
【0093】このとき、記録の中断箇所の前後における
記録ヘッドの温度差に起因して、画像濃度に差が生じる
という問題があった。また、記録再開時のレジストレー
ションが完全に一致しないことにより、記録素子の配列
方向に繋ぎスジが生じる場合があった。
【0094】そこで、図23に示すように本実施形態で
は、1走査の記録における記録の中断までの記録走査領
域23Aと、記録の再開からの記録走査領域23Bを重
複記録領域23Cによって一部重複させる。この重複記
録領域23Cの画像データから第1実施形態で説明した
と同様の方法で、ブレーク位置を検出し、検出されたブ
レーク位置に基づいて重複記録領域23Cの画像データ
を記録走査領域23A又は23Bに振り分ける。
【0095】このため、1走査の記録途中に記録を中断
し、その後記録を再開する場合において、記録再開時の
レジストレーション(レジ)があっていない場合であっ
ても、水平方向のずれに起因する画像品位の低下を軽減
することが出来る。また、左右のヘッドで形成されるバ
ンドの境界部分に、時間差に起因する濃度差が生じた
り、左右のヘッド温度差に起因する濃度差が生じても、
それらに基づく画像品位の低下を軽減することが出来
る。さらに、第1実施形態と同様の効果を有するもので
ある。
【0096】(第3実施形態)本実施形態は、一般的な
シリアルプリンタにおいて、電源のコストを削減するた
め、限られた容量の電源を用いた場合である。本実施形
態の限られた容量の電源では、文字のように記録画像の
デューティーが低い場合は、全ての記録素子を用いて1
走査分の記録を行うことができるが、イメージ画像のよ
うに記録画像のデューティーが高い場合は全ての記録素
子を用いて1走査分の記録を行うことはできない。そこ
で、記録画像のデューティーが高い場合には、1走査で
の消費電力を低減するため、全ての記録素子を用いて形
成されるバンドを分割し、例えば半分の記録素子を用い
て2回の記録走査を行うよう制御している。このような
制御については、公知の技術を採用できるので、詳細な
説明は省略する。
【0097】この場合も、2回の記録走査で形成される
バンド間に濃度差や繋ぎスジが生じる場合があった。
【0098】そこで、図24に示すように本実施形態で
は、2回の記録走査で形成されるバンド140A、14
0Bを重複記録領域140Cによって一部重複させる。
つまり、記録ヘッドの幅(ここでは、64ノズル分)を
上62.5%(40ノズル分)と下62.5%の走査に
分割し、重複記録領域を25%(16ノズル分)とし、
この重複記録領域140Cの画像データからブレーク位
置141を検出する。検出されたブレーク位置141に
基づいて重複記録領域140Cの画像データを記録走査
領域140A又は140Bに振り分ける。
【0099】本実施形態におけるブレーク位置の検出方
法は、ブレーク位置の検出方向がラスター方向であるこ
とを除けば、第1実施形態と基本的には同様である。即
ち、図10に示すジェネラルフローチャートは同様であ
り、図19、図21に示す詳細フローチャートはXとYを
入れ替えたものとすることが出来る。つまり、重複記録
領域140Cを含む2つの記録走査領域140A、14
0Bによって画像を形成する際、重複記録領域140C
に対応する画像データのブレーク位置をラスター方向
(水平方向)に所定単位で複数検出している。
【0100】このため、2回の記録走査で形成されるバ
ンドの境界部分に、時間差に起因する濃度差が生じた
り、走査時のヘッド温度差に起因する濃度差が生じて
も、バンドの境界の画像はブレーク位置によって振り分
けられているので、それらに基づく画像品位の低下を軽
減することが出来る。
【0101】特に、本実施形態では、画像が単純な文字
で構成されず、ラスター方向に単純なブレークが存在し
ない場合でも、画像データのブレーク位置を所定単位
(バイト単位)で複数検出しているので、ブレークの検
出率が極めて高くなる。さらに、低濃度領域又は高濃度
領域で画像を繋いだ場合は繋ぎスジ等が目立ちにくい、
という特性に着目して、多値の画像データの場合は低濃
度又は高濃度領域をブレーク位置としているので、多値
画像データのブレーク検出を行うことも可能となる。多
値レベルでの画像データの振り分けが可能となるため、
多値レベルでの濃度補正処理を行うことが出来るという
利点がある。さらに、第1実施形態と同様の効果を有す
るものである。
【0102】なお、第1実施形態では、カラム方向のブ
レークを検出するため、画像データのメモリをカラムバ
ッファ構成としたが、本実施形態ではラスター方向のブ
レークを検出しているので、従来のラスターバッファを
用いる方がデータのアクセスの点で望ましい。
【0103】(第4実施形態)本実施形態は、一般的な
シリアルプリンタにおいて、バンドとバンドの繋ぎ目に
生じるバンディングを軽減するものである。
【0104】そのため、ある記録走査とその次の記録走
査とにおいて、カラム方向に16ドット分の重複部分を
設ける。図24を援用して説明すれば、本実施形態で
は、2回の記録走査で形成される64ドット幅のバンド
140A、140Bを16ドット分の重複記録領域14
0Cによって一部重複させ、この重複記録領域140C
の画像データからブレーク位置141を検出する。検出
されたブレーク位置141に基づいて重複記録領域14
0Cの画像データを記録走査領域140A又は140B
に振り分ける。本実施形態のブレーク位置の検出は、第
3実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0105】本実施形態によれば、一般的なシリアルプ
リンタにおいて、記録媒体の搬送量のばらつきや、記録
方式がインクジェット方式の場合の、バンド端部のイン
クのにじみに起因して生じるバンディングの発生を低減
することが出来る。また、バンド形成時の時間差や記録
ヘッドの温度差に起因して隣接するバンド毎に濃度差が
生じても、バンドの境界の画像はブレーク位置によって
振り分けられているので、これに起因する画像品位の低
下を軽減することが出来る。さらに、第3実施形態と同
様の効果を有するものである。
【0106】(第5実施形態)本実施形態は、一般的な
シリアルプリンタの双方向記録において、上述の一般的
なシリアルプリンタのもつ問題に加え、往方向と復方向
とでの記録位置がわずかにずれることに起因する画像品
位の低下を軽減するものである。
【0107】そのため、第4実施形態と同様に、ある記
録走査とその次の記録走査とにおいて、カラム方向に1
6ドット分の重複部分を設ける。この重複記録領域の画
像データからブレーク位置を検出し、検出されたブレー
ク位置に基づいて重複記録領域の画像データを記録走査
領域のいずれかに振り分ける。
【0108】本実施形態によれば、双方向記録において
バンドの記録方向の違いに起因して生じるレジずれが生
じても、バンドの境界の画像はブレーク位置によって振
り分けられているので、これに起因する画像品位の低下
を軽減することが出来る。さらに、第4実施形態と同様
の一般的なシリアルプリンタにおいても効果を有するも
のである。
【0109】従来のシリアル記録方式においては、ヘッ
ドの走査方向または記録素子の配列方向に隣接するバン
ド間で、画像に濃度差が生じたり、バンディングが生じ
たり、レジずれが生じたりしていたが、本発明によれ
ば、重複記録領域に対応する画像データのブレーク位置
を所定単位で複数検出し、検出されたブレーク位置に応
じて、重複記録領域に対応する画像データを複数の記録
走査領域に選択的に振り分け、振り分けられた画像デー
タに基づいて重複記録領域を含む記録走査領域を形成し
ているので、それらに起因する画像品位の低下を軽減す
ることが出来る。画像の濃度差は、温度、時間又は濃度
特性に基づいて濃度補正を施すことである程度解消で
き、バンディングは、バンドの端部の画像濃度を補正す
ることである程度解消でき、レジずれについても、機械
的又は電気的なレジ調整によってある程度解消できる
が、さらに本発明のブレーク検出及び画像の振り分けを
適用することで、一層の改善を図ることが出来る。
【0110】特に、ライン方向又はカラム方向に直線的
なブレークが存在しない画像データ(特殊文字やイメー
ジ)や、多値の画像データの場合でもブレーク検出を行
うことが可能であるため、画像データの種類に依ること
なく画像劣化の少ない記録画像を提供することが出来
る。
【0111】なお、上記各実施形態では、ブレーク検出
及び画像の振り分け、2値化をホストコンピュータ側の
プリンタドライバにて行っている。このため、プリンタ
側の処理負荷を軽減でき、プリンタ側へ2値データを転
送しているので、転送時間も短縮できる。本発明はこれ
に限定されるものではなく、上述の処理を全てプリンタ
側で行ってもよい。この場合、ホストコンピュータから
プリンタへのデータ転送は多値レベルで行われる。ま
た、上述の処理をホストコンピュータ側とプリンタ側と
で、適宜分担して行ってもよい。これに依れば、負荷の
分散を図ることが出来る。
【0112】さらに、上述の説明では、黒のノズル(ヘ
ッド)についてのみ説明したが、他の色のノズル(ヘッ
ド)についても同様に検出や、振り分けをすることが出
来る。この場合、各色の画像データに応じて、各色毎に
ブレーク位置が替わることは容易に理解できよう。
【0113】また、上述の実施例では、記録ヘッドの吐
出口の数は、YMCが24、Kが64としたが、各色の
吐出口の数が全て等しくても、例えば、24や32でも
よい。また、各色のヘッドは一体に形成されていなくて
も、色毎に形成されるものでもよい。
【0114】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0115】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0116】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0117】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0118】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0120】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0121】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0122】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0123】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0124】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0125】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0126】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0127】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0128】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0129】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0130】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0131】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0132】また、本発明は上記の各実施形態に限られ
るものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があつても本発明に含まれる。
【0133】
【発明の効果 】以上説明したように、本発明によれ
ば、複数の記録走査領域によって画像を形成する場合、
記録走査領域間で画像の劣化の少ない記録画像を得るこ
とができるシリアル記録方法、シリアル記録装置及びプ
リンタドライバを提供することができる。
【0134】また、加えて、複数の記録走査領域によっ
て画像を形成する場合、記録走査領域間で画像に濃度
差、バンディング又はレジずれの少ない記録画像を得る
ことができる。
【0135】
【図面の簡単な説明】
【図1】記録装置における2つの記録ヘッドを用いた場
合の分割記録および重複記録を説明するための説明図で
ある。
【図2】図1の記録装置で用いられる記録ヘッドの駆動
のための構成を示すブロック図である。
【図3】記録装置とホストコンピュータの関係を示すシ
ステム構成図である。
【図4】記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【図5】画像を2つの記録走査領域で分担して記録する
場合の画像領域を示した図である。
【図6】図5に示す記録領域において、重複記録領域に
記録画像が存在する場合の例を示す図である。
【図7】画像データを中央で振り分けた場合に記録され
る画像(a)、(b)、(c)を夫々示す図である。
【図8】画像データをカラムブレークで振り分けた場合
に記録される画像を示す図である。
【図9】画像データを不連続カラムブレークで振り分け
た場合に記録される画像を示す図である。
【図10】プリンタドライバの処理の流れを示す模式図
である。
【図11】ブレーク検出処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】多値レベルの低濃度ブレーク検出を示す説明
図である。
【図13】多値レベルの高濃度ブレーク検出を示す説明
図である。
【図14】カラムバッファの構成図である。
【図15】2値レベルのブランクブレーク検出を示す説
明図である。
【図16】2値レベルの斜め方向のブランクブレーク検
出を示す説明図である。
【図17】グラデーションマスクのパターンである。
【図18】2値レベルの最小ドット数ブレークを示す説
明図である。
【図19】低濃度ブレーク検出処理を示すフローチャー
トである。
【図20】低濃度ブレーク検出の検出例を示す図であ
る。
【図21】ブランクブレーク検出処理を示すフローチャ
ートである。
【図22】ブランクブレーク検出の検出例を示す図であ
る。
【図23】画像を1走査を中断して2つの記録走査領域
で記録する場合の画像領域を示す図である。
【図24】ラスターブレークの検出例を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 平林 弘光 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタメサ レッドヒル アベ ニュー 3191 キヤノン ビジネス マシ ーンズ,インコーポレイテッド内

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に
    走査して、重複記録領域を含む複数の記録走査領域にお
    いて画像を形成するシリアル記録方法であって、 前記重複記録領域に対応する画像データのブレーク位置
    を、所定単位で複数回分を検出する検出工程と、 前記検出されたブレーク位置に応じて、前記重複記録領
    域に対応する画像データを、前記記録走査領域に対して
    選択的に振り分ける振り分け工程と、 前記振り分けられた画像データに基づいて、前記重複記
    録領域を含む前記記録走査領域において画像を形成する
    工程とを具備することを特徴とするシリアル記録方法。
  2. 【請求項2】 前記画像データは多値であり、また前記
    検出工程は、前記ブレーク位置を所定の閾値に基づいて
    検出することを特徴とする請求項1に記載のシリアル記
    録方法。
  3. 【請求項3】 前記検出工程は、前記画像データが低濃
    度のデューティーよりも低い濃度の位置を、ブレーク位
    置として検出することを特徴とする請求項2に記載のシ
    リアル記録方法。
  4. 【請求項4】 前記検出工程は、前記画像データが高濃
    度のデューティーよりも高い濃度の位置を、ブレーク位
    置として検出することを特徴とする請求項2に記載のシ
    リアル記録方法。
  5. 【請求項5】 前記検出工程は、前記所定の閾値に基づ
    いてブレーク位置が検出できないとき、多値の画像デー
    タを2値の画像データに変換し、かつ前記2値の画像デ
    ータがヌルデータの位置をブレーク位置として検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のシリアル記録方法。
  6. 【請求項6】 前記検出工程の後に、さらに、前記多値
    の画像データを高解像度の多値画像データに変換するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のシリアル記録方法。
  7. 【請求項7】 前記画像データは2値で、かつ前記検出
    工程は画像データがヌルデータの位置をブレーク位置と
    して検出することを特徴とする請求項1に記載のシリア
    ル記録方法。
  8. 【請求項8】 前記画像データは2値であり、かつ前記
    検出工程は画像データに所定数以下のドットが含まれて
    いる位置をブレーク位置として検出することを特徴とす
    る請求項1に記載のシリアル記録方法。
  9. 【請求項9】 前記検出工程は、画像データのブレーク
    位置を複数ドット単位のブロック単位で検出することを
    特徴とする請求項1に記載のシリアル記録方法。
  10. 【請求項10】 前記検出工程は、画像データのブレー
    ク位置をドット単位で検出することを特徴とする請求項
    1に記載のシリアル記録方法。。
  11. 【請求項11】 複数の記録ヘッドを記録走査方向に所
    定間隔を介して配設し、 前記複数の記録走査領域は前記複数の記録ヘッドによっ
    て同時に形成することを特徴とする請求項1に記載のシ
    リアル記録方法。
  12. 【請求項12】 前記重複記録領域は前記記録ヘッドの
    相対走査方向に沿って重複することを特徴とする請求項
    11に記載のシリアル記録方法。
  13. 【請求項13】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドを複数回走査することで順次に形成されることを
    特徴とする請求項11に記載のシリアル記録方法。
  14. 【請求項14】 前記重複記録領域は、前記記録ヘッド
    の相対走査方向と異なる方向に沿って重複することを特
    徴とする請求項13に記載のシリアル記録方法。
  15. 【請求項15】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドの同方向の相対走査によって順次形成されること
    を特徴とする請求項14に記載のシリアル記録方法。
  16. 【請求項16】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドの異なる方向の相対走査によって順次形成される
    ことを特徴とする請求項14に記載のシリアル記録方
    法。
  17. 【請求項17】 前記複数の記録走査領域の前記相対走
    査とは異なる方向の幅は、前記記録ヘッドの幅よりも小
    さいことを特徴とする請求項14に記載のシリアル記録
    方法。
  18. 【請求項18】 前記複数の記録走査領域の前記相対走
    査とは異なる方向の幅は、画像データのデューティーが
    高い場合、前記記録ヘッドの前記記録ヘッドの幅よりも
    小さく設定されることを特徴とする請求項17に記載の
    シリアル記録方法。
  19. 【請求項19】 前記重複記録領域は、前記記録ヘッド
    の相対走査方向に沿って重複することを特徴とする請求
    項13に記載のシリアル記録方法。
  20. 【請求項20】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドの相対走査の途中で中断して形成され、その後前
    記重複記録走査領域を介して前記記録ヘッドの相対走査
    を再開して形成されることを特徴とする請求項19に記
    載のシリアル記録方法。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドの相対走査は、前記記
    録ヘッドの温度が高くなると中断され、所定の条件によ
    り、再開されることを特徴とする請求項20に記載のシ
    リアル記録方法。
  22. 【請求項22】 前記振り分け工程は、前記検出工程に
    よってブレーク位置が検出されない場合、重複記録領域
    に対応する画像データを所定の規則に従って振り分ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリアル記録方法。
  23. 【請求項23】 前記振り分け工程は、前記検出工程に
    よってブレーク位置が検出されない場合、段階的にマス
    ク率が異なるグラデーションマスクパターンに従って、
    重複記録領域に対応する画像データを振り分けることを
    特徴とする請求項22に記載のシリアル記録方法。
  24. 【請求項24】 前記記録ヘッドは複数の色で画像形成
    が可能で、また、前記検出工程は、各色の画像データの
    ブレーク位置を所定単位にそれぞれ複数検出し、 前記振り分け工程は、各色毎にそれぞれ検出されたブレ
    ーク位置に応じて、各色毎に重複記録領域に対応する画
    像データを前記複数の記録走査領域に選択的に振り分け
    ることを特徴とする請求項1に記載のシリアル記録方
    法。
  25. 【請求項25】 記録ヘッドを記録媒体に対して相対的
    に走査して、重複記録領域を含む複数の記録走査領域に
    よって画像を形成するシリアル記録装置であって、 前記重複記録領域に対応する画像データのブレーク位置
    を所定単位で複数検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出されたブレーク位置に応じ
    て、重複記録領域に対応する画像データを前記複数の記
    録走査領域に選択的に振り分ける振り分け手段と、 前記振り分け手段によって振り分けられた画像データに
    基づいて前記重複記録領域を含む記録走査領域を形成す
    る形成手段とを具備することを特徴とするシリアル記録
    装置。
  26. 【請求項26】 前記画像データは多値であり、かつ、
    前記検出手段はブレーク位置を所定の閾値に基づいて検
    出することを特徴とする請求項25に記載のシリアル記
    録装置。
  27. 【請求項27】 前記検出手段は、画像データが低濃度
    のデューティーよりも低い濃度の位置をブレーク位置と
    して検出することを特徴とする請求項26に記載のシリ
    アル記録装置。
  28. 【請求項28】 前記検出手段は、画像データが高濃度
    のデューティーよりも高い濃度の位置をブレーク位置と
    して検出することを特徴とする請求項26に記載のシリ
    アル記録装置。
  29. 【請求項29】 前記検出手段は、前記所定の閾値に基
    づいてブレーク位置が検出できないとき、多値の画像デ
    ータを2値の画像データに変換し、かつ前記2値の画像
    データがヌルデータの位置をブレーク位置として検出す
    ることを特徴とする請求項26に記載のシリアル記録装
    置。
  30. 【請求項30】 前記検出手段によってブレーク位置の
    検出がなされた前記多値の画像データを、高解像度の多
    値画像データに変換する変換手段をさらに具備すること
    を特徴とする請求項26に記載のシリアル記録装置。
  31. 【請求項31】 前記画像データは2値で、かつ前記検
    出手段は画像データがヌルデータの位置をブレーク位置
    として検出することを特徴とする請求項25に記載のシ
    リアル記録装置。
  32. 【請求項32】 前記画像データは2値で、かつ前記検
    出手段は画像データに所定数以下のドットが含まれてい
    る位置をブレーク位置として検出することを特徴とする
    請求項25に記載のシリアル記録装置。
  33. 【請求項33】 前記検出手段は、画像データのブレー
    ク位置を複数ドット単位のブロック単位で検出すること
    を特徴とする請求項25に記載のシリアル記録装置。
  34. 【請求項34】 前記検出手段は、画像データのブレー
    ク位置をドット単位で検出することを特徴とする請求項
    25に記載のシリアル記録装置。
  35. 【請求項35】 複数の前記記録ヘッドが記録走査方向
    に所定間隔を介して配置され、かつ前記複数の記録走査
    領域は前記複数の記録ヘッドによって同時に形成される
    ことを特徴とする請求項25に記載のシリアル記録装
    置。
  36. 【請求項36】 前記重複記録領域は、前記記録ヘッド
    の相対走査方向に沿って重複することを特徴とする請求
    項35に記載のシリアル記録装置。
  37. 【請求項37】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドを複数回走査することで順次に形成されることを
    特徴とする請求項25に記載のシリアル記録装置。
  38. 【請求項38】 前記重複記録領域は、前記記録ヘッド
    の相対走査方向と異なる方向に沿って重複することを特
    徴とする請求項37に記載のシリアル記録装置。
  39. 【請求項39】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドの同方向の相対走査によって順次形成されること
    を特徴とする請求項38に記載のシリアル記録装置。
  40. 【請求項40】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドの異なる方向の相対走査によって順次形成される
    ことを特徴とする請求項38に記載のシリアル記録装
    置。
  41. 【請求項41】 前記複数の記録走査領域の前記相対走
    査とは異なる方向の幅は、前記記録ヘッドの幅よりも小
    さいことを特徴とする請求項38に記載のシリアル記録
    装置。
  42. 【請求項42】 前記複数の記録走査領域の前記相対走
    査とは異なる方向の幅は、画像データのデューティーが
    高い場合、前記記録ヘッドの前記記録ヘッドの幅よりも
    小さく設定されることを特徴とする請求項41に記載の
    シリアル記録装置。
  43. 【請求項43】 前記重複記録領域は、前記記録ヘッド
    の相対走査方向に沿って重複することを特徴とする請求
    項37に記載のシリアル記録装置。
  44. 【請求項44】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドの相対走査の途中で中断して形成され、その後前
    記重複記録走査領域を介して前記記録ヘッドの相対走査
    を再開して形成されることを特徴とする請求項43に記
    載のシリアル記録装置。
  45. 【請求項45】 前記記録ヘッドの相対走査は、前記記
    録ヘッドの温度が高くなると中断され、所定の条件によ
    り、再開されることを特徴とする請求項44に記載のシ
    リアル記録装置。
  46. 【請求項46】 前記振り分手段は、前記検出手段によ
    ってブレーク位置が検出されない場合、重複記録領域に
    対応する画像データを所定の規則に従って振り分けるこ
    とを特徴とする請求項25に記載のシリアル記録装置。
  47. 【請求項47】 前記振り分け手段は、前記検出手段に
    よってブレーク位置が検出されない場合、段階的にマス
    ク率が異なるグラデーションマスクパターンに従って、
    重複記録領域に対応する画像データを振り分けることを
    特徴とする請求項46に記載のシリアル記録装置。
  48. 【請求項48】 前記記録ヘッドは複数の色で画像形成
    が可能で、前記検出手段は、各色の画像データのブレー
    ク位置を所定単位にそれぞれ複数検出し、 前記振り分け手段は、各色毎にそれぞれ検出されたブレ
    ーク位置に応じて、各色毎に重複記録領域に対応する画
    像データを前記複数の記録走査領域に選択的に振り分け
    ることを特徴とする請求項25に記載のシリアル記録装
    置。。
  49. 【請求項49】 ホストコンピュータにインストールさ
    れ、記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査して、
    重複記録領域を含む複数の記録走査領域によって画像を
    形成するプリンタを制御するプリンタドライバであっ
    て、 重複記録領域に対応する画像データのブレーク位置を所
    定単位で複数検出するコードと、 検出されたブレーク位置に応じて、重複記録領域に対応
    する画像データを前記複数の記録走査領域に選択的に振
    り分けるコードと、 振り分けられた画像データに基づいて重複記録領域を含
    む記録走査領域を前記プリンタに形成させるコードを具
    備することを特徴とするプリンタドライバ。
  50. 【請求項50】 画像データは多値で、かつ前記検出コ
    ードはブレーク位置を所定の閾値に基づいて検出するこ
    とを特徴とする請求項49に記載のプリンタドライバ。
  51. 【請求項51】 前記検出コードは、画像データが低濃
    度のデューティーよりも低い濃度の位置をブレーク位置
    として検出することを特徴とする請求項50に記載のプ
    リンタドライバ。
  52. 【請求項52】 前記検出コードは、画像データが高濃
    度のデューティーよりも高い濃度の位置をブレーク位置
    として検出することを特徴とする請求項50に記載のプ
    リンタドライバ。
  53. 【請求項53】 前記検出コードは、前記所定の閾値に
    基づいてブレーク位置が検出できないとき、多値の画像
    データを2値の画像データに変換し、かつ前記2値の画
    像データがヌルデータの位置をブレーク位置として検出
    することを特徴とする請求項49に記載のプリンタドラ
    イバ。
  54. 【請求項54】 前記検出コードによってブレーク位置
    の検出がなされた前記多値の画像データを高解像度の多
    値画像データに変換する変換コードをさらに有すること
    を特徴とする請求項49に記載のプリンタドライバ。
  55. 【請求項55】 前記画像データは2値で、かつ前記検
    出コードは画像データがヌルデータの位置をブレーク位
    置として検出することを特徴とする請求項49に記載の
    プリンタドライバ。
  56. 【請求項56】 前記画像データは2値で、かつ前記検
    出コードは画像データに所定数以下のドットが含まれて
    いる位置をブレーク位置として検出することを特徴とす
    る請求項49に記載のプリンタドライバ。
  57. 【請求項57】 前記検出コードは、画像データのブレ
    ーク位置を複数ドット単位のブロック単位で検出するこ
    とを特徴とする請求項49に記載のプリンタドライバ。
  58. 【請求項58】 前記検出コードは、画像データのブレ
    ーク位置をドット単位で検出することを特徴とする請求
    項49に記載のプリンタドライバ。
  59. 【請求項59】 前記プリンタは複数の記録ヘッドが記
    録走査方向に所定間隔を介して配置され、かつ前記複数
    の記録走査領域は前記複数の記録ヘッドによって同時に
    形成されることを特徴とする請求項49に記載のプリン
    タドライバ。。
  60. 【請求項60】 前記重複記録領域は、前記記録ヘッド
    の相対走査方向に沿って重複することを特徴とする請求
    項59に記載のプリンタドライバ。
  61. 【請求項61】 前記複数の記録走査領域は前記記録ヘ
    ッドを複数回走査することで順次に形成されることを特
    徴とする請求項49に記載のプリンタドライバ。
  62. 【請求項62】 前記重複記録領域は、前記記録ヘッド
    の相対走査方向と異なる方向に沿って重複することを特
    徴とする請求項61に記載のプリンタドライバ。
  63. 【請求項63】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドの同方向の相対走査によって順次形成されること
    を特徴とする請求項62に記載のプリンタドライバ。
  64. 【請求項64】前記複数の記録走査領域は、前記記録ヘ
    ッドの異なる方向の相対走査によって順次形成されるこ
    とを特徴とする請求項62に記載のプリンタドライバ。
  65. 【請求項65】 前記複数の記録走査領域の前記相対走
    査とは異なる方向の幅は、前記記録ヘッドの幅よりも小
    さいことを特徴とする請求項62に記載のプリンタドラ
    イバ。
  66. 【請求項66】 前記複数の記録走査領域の前記相対走
    査とは異なる方向の幅は、画像データのデューティーが
    高い場合、前記記録ヘッドの前記記録ヘッドの幅よりも
    小さく設定されることを特徴とする請求項65に記載の
    プリンタドライバ。
  67. 【請求項67】 前記重複記録領域は、前記記録ヘッド
    の相対走査方向に沿って重複することを特徴とする請求
    項61に記載のプリンタドライバ。
  68. 【請求項68】 前記複数の記録走査領域は、前記記録
    ヘッドの相対走査の途中で中断して形成され、その後前
    記重複記録走査領域を介して前記記録ヘッドの相対走査
    を再開して形成されることを特徴とする請求項67に記
    載のプリンタドライバ。
  69. 【請求項69】 前記記録ヘッドの相対走査は、前記記
    録ヘッドの温度が高くなると中断され、所定の条件によ
    り、再開されることを特徴とする請求項68に記載のプ
    リンタドライバ。
  70. 【請求項70】 前記振り分けコードは、前記検出ステ
    ップによってブレーク位置が検出されない場合、重複記
    録領域に対応する画像データを所定の規則に従って振り
    分けることを特徴とする請求項49に記載のプリンタド
    ライバ。。
  71. 【請求項71】 前記振り分けコードは、前記検出コー
    ドによってブレーク位置が検出されない場合、段階的に
    マスク率が異なるグラデーションマスクパターンに従っ
    て、重複記録領域に対応する画像データを振り分けるこ
    とを特徴とする請求項70に記載のプリンタドライ
    バ。。
  72. 【請求項72】 前記記録ヘッドは複数の色で画像形成
    が可能で、前記検出コードは、各色の画像データのブレ
    ーク位置を所定単位にそれぞれ複数検出し、 前記振り分けコードは、各色毎にそれぞれ検出されたブ
    レーク位置に応じて、各色毎に重複記録領域に対応する
    画像データを前記複数の記録走査領域に選択的に振り分
    けることを特徴とする請求項49に記載のプリンタドラ
    イバ。
JP10213264A 1997-07-28 1998-07-28 シリアル記録方法、シリアル記録装置及びプリンタドライバ Withdrawn JPH11115247A (ja)

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