JPH0811298A - インクジェット記録方法及び記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及び記録装置

Info

Publication number
JPH0811298A
JPH0811298A JP6146688A JP14668894A JPH0811298A JP H0811298 A JPH0811298 A JP H0811298A JP 6146688 A JP6146688 A JP 6146688A JP 14668894 A JP14668894 A JP 14668894A JP H0811298 A JPH0811298 A JP H0811298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
ink
recording
data
resolution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6146688A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3271731B2 (ja
Inventor
Shigeyasu Nagoshi
重泰 名越
Jiro Moriyama
次郎 森山
Hiroshi Tajika
博司 田鹿
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
Masao Kato
真夫 加藤
Sadayuki Sugama
定之 須釜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP14668894A priority Critical patent/JP3271731B2/ja
Priority to US08/490,718 priority patent/US6106093A/en
Priority to DE69534125T priority patent/DE69534125T2/de
Priority to EP95304213A priority patent/EP0688131B1/en
Publication of JPH0811298A publication Critical patent/JPH0811298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3271731B2 publication Critical patent/JP3271731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる解像度の変更である、ドットサイズの
変更によって、相対的に高解像度の記録領域と低解像度
の記録領域が近接している場合や高解像度に変更したは
ずの画像自体が、インク画像の画像抜け領域または濃度
強調領域を部分的に発生してしまうといった新規な課題
を解決する。 【構成】 異なる解像度の変更に伴って発生するインク
画像の画像抜け領域または濃度強調領域を、印字すべき
インク画像の記録条件の変更により画質改善する画質向
上工程(高解像度のインク画像を補う、記録媒体の送り
ピッチの変更、低解像度のインク画像に置き換え、高解
像度のインク画像を補う、ドット配置をデータに応じて
変更するもの、或は部分付加と部分削除等)により、画
質の一様性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を記録媒体に
付着させて文字や画像を形成するインクジェット記録方
法及び記録装置に係り、特に、高解像度記録、あるい
は、高階調記録に適するインクジェット記録方法及び記
録方法に関するものであり、通常の紙、専用紙、布、O
HP用紙、等の記録媒体を用いる機器すべてに適用で
き、具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等を挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやワープロ等のOA機器
が広く普及しており、これら機器で入力した情報を記録
媒体上に出力する方式として、例えばワイヤードット方
式、熱転写方式、インクジェット記録方式等、種々の記
録方式が開発され、実用化に至っている。これらの記録
方式は、夫々の方式よりなる印字ヘッドにより、搬送さ
れる記録シートに所定の画像形成を行うものであり、そ
れぞれの印字ヘッドには顕著な差異がある。その中でも
インクジェット記録方式は、記録媒体と非接触のため騒
音が少なく、高画質、高解像度化に有効であるとして近
年注目されている記録方式である。
【0003】インクジェット記録方式における印字ヘッ
ドの構成としては、インクが保持されているシートや、
インクの液路(ノズル)に対応して電気・熱変換体を配
置する構成がある。この構成においては、電気・熱変換
体に、記録情報に対応する駆動信号を印加することによ
り、近接するインクに核沸騰を越える急速な温度上昇を
生じさせる熱エネルギーを電気・熱変換体に発生させ、
印字ヘッドのノズル内の熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的にこの駆動信号に一体一で対応してノズル中
のインク内に気泡を形成させる。この起動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の形成と収縮が行われる
ため、特に応答性に優れたインクの吐出が達成できる。
【0004】インクジェット記録方式の他の構成として
は、インク流路中、或はインク液路周辺に電気・機械変
換体(ヒーターという)を配設し、電気・機械変換体に
記録情報に対応した電圧を印加することにより、電気・
機械変換体が発生する機械的圧力によりインク液滴を飛
翔させ画像を形成する方式も知られている。この吐出エ
ネルギーを発生する手段としての電気・機械変換体とし
ては、ピエゾ素子が広く知られている。
【0005】なお、インクジェット記録方式により高精
細画像を提供するための発明として、特公昭54-41329号
には、大小サイズの異なるドットを用いてドットピッチ
(解像度)が異なる画像(文字)を記録する構成が開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】従来の高解像度記
録、あるいは、高階調記録に適するインクジェット記録
方法及び記録方法においては、解像度変換時や画像の種
類(ここではドットサイズ)が変化した時点での状況に
関して検討されたのもはない。
【0007】本発明者達は、このような解像度変換時や
画像種の変化時について検討したところ新たな問題を見
いだすに至った。即ち、異なる解像度の変更である、ド
ットサイズの変更によって、相対的に高解像度の記録領
域と低解像度の記録領域が近接している場合や高解像度
に変更したはずの画像自体が、インク画像の画像抜け領
域または濃度強調領域を部分的に発生してしまうといっ
た問題である。
【0008】具体的な例をここに挙げる。一般に、高画
質化のための高解像度化に伴い、画像を構成する単位画
素が小さくなるため、単位画素を構成する印字ドット径
を小さくする必要がある。これは、電子写真方式や固形
インクを用いる系とは異なり、液体インクを用いるイン
クジェット方式においては記録媒体上でのインク溢れに
よる画像劣化、記録媒体自身の変形(コックリングと呼
ばれる波打ち減少)を防止するため必要である。また、
その分記録領域の同一面積を印字ドットによって記録す
るには、多くのドットが必要になる。例えば360dp
i(dotsper inches)の解像度で記録を
行う場合、1インチ平方当り360×360(dpi)
のドットを印字するのに対して、高解像記録を行う場
合、例えば720×360(dpi)、720×720
(dpi)の密度で記録する場合は単位面積当りのドッ
ト数が2から4倍になる。
【0009】このような解像度が異なったドットの配置
を行うと、各々の解像度での格子点(ドット配置の中心
点)がズレるためドット配置がシフトしてしまう。この
状況を図10に示す。図10でわかるように、大小ドッ
トが配置されたそれぞれの領域の境界部に実質的なイン
ク画像の画像抜け領域が、ドットシフトによる隙間
(A)として発生してしまう。間隙A部で、記録するべ
きドットの解像度とサイズが変って印字モードが変更し
たことを表している。同図でマス目内の白い部分が白ス
ジとなって表れる。
【0010】また、図11には同一ラスター内に異なる
種類の画像が(ここでは大ドットと小ドット)が混在し
た例を示す。図11に示す大ドットと小ドットの接合部
分にドット配置の格子点ズレによる隙間Bが発生してい
るのがわかる。又、非常に部分的ではあるが濃度強調領
域Cが一部に発生していることが見いだせる。
【0011】このように解像度等の記録画像の種類によ
る印字モードが変更した場合に記録画像の一様性が乱れ
ると言う欠点があった。
【0012】更に、異なる解像度の変更に伴う問題とし
て、特に、高解像度の記録を行う場合、印字濃度向上策
として同一位置に2度同じドットを記録する2度打ちモ
ードでは同一サイズのインク液滴を同一位置に記録した
場合、濃度向上は達成可能であるがインクの滲みによっ
て低解像度部分を強調してしまうためにかえって画像劣
化を生じさせる場合があった。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
新規な課題を解決するのものであり、インクを吐出する
吐出手段を用いて異なる解像度のインク画像を記録媒体
に形成できるインクジェット記録方法において、異なる
解像度の変更に伴って発生するインク画像の画像抜け領
域または濃度強調領域を、印字すべきインク画像の記録
条件の変更により画質改善する画質向上工程を有するこ
とを特徴とするインクジェット記録方法及び、異なる解
像度の変更に伴って発生するインク画像の画像抜け領域
または濃度強調領域を判定する手段と、該判定領域に対
して印字すべきインク画像の記録条件の変更により画質
改善する画質向上手段と、を有することを特徴とするイ
ンクジェット記録装置を提供するものである。
【0014】ここで、本発明の画質向上工程、手段は、
異なる解像度のインク画像が互いに隣接する領域に対し
て、相対的に高解像度のインク画像を補うもの、異なる
解像度のインク画像差に応じて記録媒体の送りピッチを
減少して記録を行うもの、相対的に高解像度のインク画
像が形成される上記隣接領域に対して、相対的に低解像
度のインク画像に置き換えるもの、相対的に高解像度の
インク画像を補うもの相対的に低解像度のデータを相対
的に高解像度のデータに変換して記録を行う際のドット
配置をデータに応じて変更するもの、或は相対的に低解
像度のデータを相対的に高解像度のデータに変換して更
に濃度向上記録を行う際のドット配置をデータに応じて
変更すると共に部分付加と部分削除を行うもの等のよう
に実質的に画質を向上できる方法手段のすべてを含むも
のである。
【0015】特に、記録画像が文字か否かを判別、記録
画像が黒画像であるかカラー画像であるかを判別、記録
画像のデータが比較的低解像度の画像データであるか高
解像度の画像データであるかを判別、記録画像のデータ
が低解像度に変換可能な高解像度データを含むか含まな
いかを判別或は、記録画像の種類が変るときを判別する
等して、吐出されるインク滴の量を変更し、画像を形成
することは本発明にとって具体的な構成例となる。本発
明にとって記録媒体の送り量を可変にすることよりも、
インク滴の量や径を変更できるインクジェット記録ヘッ
ドを用いてインク滴を変更して画質を向上する方法や装
置の方が合理的で対処できる範囲が大幅に大きくなるの
で好ましいものである。
【0016】更に、本発明は、インクを吐出する吐出手
段を用いて異なる解像度のインク画像を記録媒体に形成
できるインクジェット記録方法であって、第1の解像度
表現上の同一画素位置にインク液滴を複数回に分けて重
ねて配置する印字モードであって、上記第1の解像度時
の記録画像データを上記第1の解像度記録時の単位画素
当りのインク液滴配置量よりも多くなるように上記第1
の解像度よりも高い第2の解像度に変換を行い、その後
平滑化処理を行い、上記第2の解像度表現上での単位画
素では同一位置へのインク液滴の重ね配置は行わずに画
像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法
を提供するものである。この方法によって、画像に不良
を発生することなく、高画質化を達成できる。
【0017】本発明は、インクジェット記録方法で、第
1の大きさのインク液滴が配置される同一画素位置にイ
ンク液滴を複数回に分けて重ねて配置する印字モードで
あって、上記第1の大きさのインク液滴記録用の記録画
像データを上記第1の大きさのインク液滴記録用の記録
画像データを上記第1の大きさのインク液滴記録時の単
位画素当りのインク液滴配置量よりも多くなるように上
記第1の大きさのインク液滴よりも小さい第2の大きさ
のインク液滴用に変換を行い、その後平滑化処理を行
い、上記第2の大きさのインク液滴が配置される単位画
素では同一位置へのインク液滴の重ね配置は行わずに画
像を形成する方法を提供する。この方法も画像に不良を
発生することなく、一層高画質化を達成できる。
【0018】要するに、本発明は、記録ドットの大きさ
や記録画像の解像度等の変化に伴って変化する印字モー
ドによってドット配置方式を異ならせることによって印
字モード変更部の画像劣化を減少させることができた。
また、低解像度部分の記録データを高解像度の記録デー
タに変換し、上記変換後の記録データを低解像度データ
用に間引いたりせずに平滑化処理を行って印字すること
によって高密度でかつ濃度向上に十分なインク滴を配置
することで、新規な課題を一掃できた。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)図18に本発明が適用されるシリアル方
式インクジェットカラープリンターの例を示す。
【0020】印字ヘッド1は複数のノズル列を有し、イ
ンク滴を吐出することにより記録媒体上にドット形成に
より画像記録を行うデバイスである。本実施例では、異
なる大きさのインク滴径(つまりは異なるインク吐出
量)を積極的に生成するために電気・機械変換体である
ピエゾ素子を用いている。ピエゾ素子に印加する電圧値
を制御することによって、同一ノズルから異なる吐出量
のインクをが吐出することが可能である。また異なる印
字ヘッドからは異なる色インクが吐出され、これらのイ
ンク滴の混色により記録媒体上にカラー画像が形成され
る。印字ヘッド列1K(黒)、1C(シアン)、1M
(マゼンタ)、1Y(イエロー)はキャリッジ201上
に搭載されており、片方向の一走査中ではこの順番で記
録媒体上に画像を形成する。
【0021】図17(b)は、各色の印字ヘッド列とイ
ンクタンクの構成を示す図である。例えばレッド(以下
R)の画像を形成する場合、まずマゼンタ(以下M)の
インク滴が記録媒体上に着弾され、そのあとMの記録ド
ット上にイエロー(以下Y)が着弾されて混色し、レッ
ドのドットとして見えるようになる。以下同様にグリー
ン(以下G)の画像を形成する場合はC、Yの順番に、
ブルー(以下B)の画像を形成する場合はC、Mの順番
にそれぞれインク滴を着弾し、カラー画像を形成する。
【0022】キャリッジ201はキャリジ駆動モーター
8からの動力をベルト6、7により伝達されて摺動軸上
を移動する。この主走査方向の動作中に桁方向の印字が
行われる。回復ユニット400は印字ヘッドの状態を常
に良好に保つ機能を有しており、非印字状態ではキャッ
プ列420が印字ヘッドの吐出面を閉塞し乾燥等を防止
する。このためキャリッジ201が回復ユニット400
と対向する位置をホームポジション(以下HP)と称し
ている。通常印字動作はこのHPからキャリッジが移動
し印字を行うので本例では図18の左から右に印字を行
うことになる。副走査方向の送りは不図示の紙送りモー
ターにより記録媒体が送られる。同図A方向が紙送り方
向である。9は記録ヘッドへの電気信号を供給するフレ
キシブルケーブルである。またインクの供給はキャリッ
ジ201上に搭載されたインクカセット10K、10
C、10M、10Yから行われる。インクの供給は、図
示の構成に限らず、記録装置本体に設けたインクタンク
から、フレキシブルケーブルと同様にインク供給のため
のチューブ列を設けることによりキャリッジ上の印字ヘ
ッドまで各色毎に供給する構成であっても良い。
【0023】図16は図17に示す記録ヘッドの詳細を
示す。記録ヘッドの構成としては、例えば、特開昭63
ー237669号公報に示すような、電気機械変換体を
使用した構成の記録ヘッドが用いられる。電気機械変体
である圧電素子38を使用し、圧電素子を駆動する駆動
条件を変化させて2種の異なるインク体積を得ることが
可能である。駆動条件とは、駆動エネルギーである電圧
値や駆動時間を制御することであり、また、駆動波形の
制御でもよい。
【0024】図30は、本実施例における記録装置の機
能ブロック図である。記録データや印字モードデータを
受けた記録装置は記録モード判別手段によってどの記録
モードを行うか決定する。記録モード判別の基準は、記
録画像の種類等により行う。例えば、 1.記録データが文字か否か、 2.記録データが黒画像かカラー画像か、 3.低解像度か高解像度か、 4.どの記録媒体が選択されているか、 等により記録モードの判別を行うことができる。今、第
2の記録モードである高密度印字モードが選択された場
合、「第2の液滴吐出設定」によって駆動する印字ヘッ
ドの条件(この場合小ドットの吐出を行う駆動条件)等
が設定される。次の「高解像化処理」では、通常の印字
密度に対応して与えられたデータを、高解像度の記録に
対応した記録データへ変換する処理などを行う。続く
「データ部分加工処理」では低解像度データには存在し
なかった位置への小ドットデータ生成処理等を行う。そ
して「第2の記録条件設定」部では詳細な印字モードの
条件が決定される。即ち、記録媒体の搬送量やキャリッ
ジの移動速度、印字パス数等である。これらの情報を
「記録装置制御系」が受け、実際に印字ヘッドの駆動や
記録媒体搬送モータ等の駆動制御を行う。これらの制御
は、印字ヘッドの数行分あるいはページ分のデータ展開
を行い、予め数走査分の情報を本体が有しているためキ
ャリッジの走査毎に記録モードの切り替えを行うことが
可能な設定になっている。また上記の記録モード判別基
準は画像出力の目的によって変更することが可能であ
り、一例として文字や黒画像であれば必ず高解像度記録
を行うとは限らず、カラー重視の設定ならば文字や黒画
像以外を高解像度記録モードに設定しても良い。
【0025】上記の一連の処理の内、記録装置制御系の
手前までの処理の一部あるいは全部に関して、記録装置
本体が行わなくても記録装置とデータを送受信可能な装
置、例えばホストコンピュータ等で処理しても構わな
い。
【0026】<マルチパス記録方式(ファイン記録方
式)>イメージ画像を印字するに当っては、発色性、階
調性、一様性など様々な要素が必要となる。特に一様性
に関しては、印字ヘッド製造工程中に生じるわずかなノ
ズル単位のばらつきが、印字したときに、各ノズルの吐
出量や吐出方向に影響を及ぼし、最終的には印字画像の
濃度ムラとして画像品位を劣化させる原因となる。
【0027】濃度ムラ発生の例を、簡略化のため単色の
印字ヘッドを例として図26、27を用いて説明する。
図26は、ノズル単位のばらつきが無く、吐出量、吐出
方向等の特性が均一な記録ヘッドによる印字例を示す。
図26(a)において、91は印字ヘッドであり、簡略
化のため8個のノズルにより構成された場合を示す。9
3はマルチノズル92によって吐出されたインクドロッ
プレットであり、本図に示すように一定の吐出量で、一
定方向にインクが吐出されるのが理想である。もし、こ
の様な吐出が行われれば、図26(b)に示したように
紙面上に揃った大きさのドットが着弾される。図26
(c)は各記録ドットの記録画像濃度相対的に示したも
ので、図から明らかなように、全体的にも濃度ムラの無
い一様な画像が得られる。
【0028】しかし、実際には先にも述べたようにノズ
ル1つ1つにはそれぞれバラツキがあり、そのまま上記
と同じように印字を行ってしまうと、図27(a)に示
したようにそれぞれのノズルより吐出されるインクドロ
ップの大きさ及び向きにバラツキが生じ、紙面上におい
ては図27(b)に示すように着弾される。図27
(b)は、印字ヘッドの吐出特性のばらつきが原因とな
り、ヘッド主走査方向に対し、インクが着弾されずにエ
リアファクター100%を満たせない白紙(未印字)の
部分で白スジが発生したり、また逆に必要以上にドット
が重なりあって印字濃度が高い部分に黒スジが発生して
しまうことを示している。このような状態で着弾された
ドットの集まりはノズル並び方向に対し、図27(c)
に示すような濃度分布となり、結果的には、通常人間の
目でみた限りで、これらの現象が濃度ムラとして感知さ
れる。また、紙送り量のバラツキに起因するスジも目立
つ場合もある。図28及び図29によりその方法を簡単
に説明する。この方法によると図26及び図27で示し
た印字領域を完成させるのに印字ヘッド91を3回スキ
ャンして印字を行っており、その記録ヘッドの記録幅の
半分である4画素単位の領域は連続する2回のパスで完
成している。この場合印字ヘッドの8ノズルは、上4ノ
ズルと、下4ノズルの2つのグループに分けられ、1ノ
ズルが1回のスキャンで印字するドットは、規定の画像
データを、ある所定の配列に従い、約半分に間引いたも
のである。そして2回目のスキャン時に紙送りを行った
後、1回目のスキャンとは異なるノズルを用いて、1回
目のスキャンで記録されなかった残りの画像データへド
ットを埋め込み、補完記録を行うことで4画素単位領域
の印字を完成させる。以上の様な記録方式をファイン記
録法と称す。この記録法を用いると、図27で示した印
字ヘッドと同様に吐出特性にばらつきがあるヘッドを使
用しても、同一記録領域を複数のノズルにより画像形成
するため、各ノズル固有の特性による印字画像への影響
が減少するので、印字された画像は図28(b)の様に
なり、図27(b)に見られるような黒スジや白スジが
目立たなくなる。従って記録画像上に見られた濃度ムラ
も図28(c)に示すように、図27の例と比べ、かな
り緩和される。
【0029】上述の様なファイン記録を行う際、1スキ
ャン目と2スキャン目では、画像データを、ある決った
配列に従い互いに相補的となるように埋め合わせる形で
分割するが、通常この配列(間引きパターン)とは図2
9に示す様に、縦横1画素毎に、丁度千鳥格子になるも
のを用いるのが最も一般的である。従って、単位印字領
域(ここでは4画素単位)に於ては千鳥格子を印字する
1スキャン目と、逆千鳥格子を印字する2スキャン目に
よって印字が完成されるものである。図29(a)、2
9(b),29(c)はそれぞれこの千鳥、逆千鳥パタ
ーンを用いた時に一定領域の記録がどのように完成され
ていくかを図26、図27と同様、8ノズルを持った印
字ヘッドを用いて説明したものである。まず1スキャン
目では、図29(a)に示すように下4ノズルを用いて
千鳥パターンの記録を行う。次に2スキャン目には、図
29(b)に示すように紙送りを4画素(全ノズル幅の
1/2)だけ行い、逆千鳥パターンの記録を行う。更に
3スキャン目には図29(c)に示すように再び4画素
(全ノズル幅の1/2)だけの紙送りを行い、再び千鳥
パターンの記録を行う。この様にして順次4画素単位の
紙送りと、千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行うこ
とにより、4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完成
させていく。以上説明したように、同じ領域内を異なる
2種類のノズルにより印字することにより、濃度ムラの
低減された高画質な画像を得ることが可能である。ま
た、目的に応じて千鳥・逆千鳥以外のさまざまな間引き
のためのマスクパターンを使用してもよい。また、2回
の走査により記録領域の記録を完成させるのではなく、
例えば3回や4回の走査により補完的となるパターンを
用いて記録を行ってもよい。
【0030】次に、本発明の実施例における画像形成に
ついて説明する。
【0031】本実施例における画像形成は主に2つの印
字モードを切換えることにより行われる。一つは、通常
の画素密度で印字を行う高速印字モード(高密度記録に
比較して高速で印字が行えるため、高速印字と称する)
であり、もう一つは高解像度で印字を行う高密度印字モ
ードである。また、高速印字モードは、高解像度に比較
して低解像であることから、低解像度モードとも称する
こととする。
【0032】<高速印字モード>まず、本実施例の高速
印字モードについて説明する。
【0033】本実施例の高速印字モードは印字ヘッドの
吐出ノズルを全て用い、一回の走査中に印字を行う(以
下1パス印字)。図22は1パス両方向記録の例であ
り、印字ヘッドが16個の吐出口を有する場合を示して
いる。本例の高速印字モードでは低解像度の画像を印字
するモードとして定義しており、図22中の記録ドット
は縦横(主走査、副走査)ともに360dpiの記録密
度となっている。本例の場合、印字ヘッド中のインク吐
出口の間隔(ピッチ)が低解像度に相当している。記録
密度が低いため単位画素当りのインク滴径は高解像度印
字に比べ大きめのものが適している。インクの特性によ
って異なるが、本実施例では吐出するインク滴体積の比
を低解像度の記録に吐出されるドット(大インク滴)と
高解像度の記録のときに吐出される比較的小さいドット
(小インク滴)とで、ほぼ2:1としている。本例にお
いては、大インク滴の吐出量を約80pl、小インク滴
の吐出量を約40plとして説明する。図19に前述の
1パス印字で記録された低解像度画像のドット配置を詳
しく示す。同図横方向がキャリッジの移動する主走査方
向であり上下方向が記録媒体搬送方向とインク吐出口の
並んでいる副走査方向である。本図の点線で示される縦
線、横線の交点が360dpiの記録密度における格子
点となる。図19の印字例では、360dpiの格子点
のみにd1に示すドットを配置して画像形成している。
図19に示す画像を構成しているドット数は、大インク
滴のドットが40個である。
【0034】<高密度印字モード>次に、本実施例の高
密度印字モードについて説明する。
【0035】図19の記録画像に対して、図20は、主
走査方向の画像密度が2倍の720dpiで記録を行っ
た例を示している。この印字方式では、原画像が360
dpiの解像度であっても、主走査方向に記録ドットを
追加あるいは削減することによって疑似的に高解像度記
録を達成している。図20に示す例では、主走査方向に
360dpiの画素密度の1画素内に2ドット配置す
る。図20でも点線で示す縦横線の交点を360dpi
の格子点としている。図20中、斜線丸部のドット(d
2)が前記の格子点上に配置された記録ドットであり、
d3で示すグレーで塗りつぶされたドットが格子点から
720dpiずらして配置した記録ドットであることを
示している。
【0036】図20に示す画像を形成する記録ドット数
は、図19に示す画像の倍の80個である。図20に示
すように主走査方向に高密度の印字を行う具体的な印字
方式としては、インク吐出の周波数は通常の印字モード
と同一にし、印字ヘッドを搭載したキャリッジの移動速
度を通常の印字モードの半分にする方法がある。あるい
は、前述のマルチパス記録方式を用いて、データを間引
くことなく記録するとともに、2回目のスキャン時の記
録ドットを、1回目のスキャンによる記録ドットの位置
から主走査方向に半画素分ずらした位置に記録すること
によっても高密度記録が達成される。図23は後者の方
式により主走査方向の記録密度を高める方式を示してい
る。図20中のドット(d2)は360dpiの格子点
に配置される記録ドットであり、図23に示す往走査
(図面左から右方向へスキャンして印字する)にて記録
を行なう。また図20に示されるドットd3は、ドット
d2の記録位置から360dpiの半画素ずらして配置
される記録ドットであり復走査(図面右から左に印字す
る)にて記録を行なう。往復走査の、それぞれの走査に
おける記録密度は360dpiであり通常の低解像度記
録のままであるため、キャリッジの移動スピードとイン
ク吐出周波数は低解像度記録のままで良い。結果として
は記録領域を複数回に分割して記録するため同一面積を
画像記録する時間は高速印字モードより分割回数分遅く
なるが、前述のマルチパス印字で説明したように異なる
ノズルを用いてラスター方向の画像を形成するため印字
ヘッドの吐出特性のばらつきによる濃度ムラを低減させ
る効果がある。
【0037】上述の2通りの印字モードを本例では画像
の種類が文字データか否かによって切り替える。通常文
字データは共通の制御コードを含んでいるためこの情報
を検知することによって画像データ中に文字が存在する
か否かの判定が可能である。この検出部は画像データを
扱うホストコンピュータ(CPU)で行なっても良い
し、記録装置内部に上記検出部を有していても構わな
い。文字データは連続した斜線部や曲線部を有している
ため、上記の高密度印字モードを用いて高画質を実現さ
せることができる。また文字データ以外の画像に対して
は、比較的に孤立したドットが多いことが想定されるた
め、高速印字モード(低解像度記録)を行なう。
【0038】図31に示される機能ブロック図は、51
1にて入力されるデータの判別を行う。このデータの判
別は前述の如く記録装置側で行っても良く、また、ホス
ト側で判別を行う構成でも良い。
【0039】このように画像データに応じて印字モード
を切り替えることで画像データに適した記録で記録時間
の短縮が実現できる。即ち、高密度記録が必要な画像に
ついてのみ記録速度の低い印字モードで高画質記録を行
ない、記録密度が低くても問題の少ない画像については
高速印字モードによって記録時間を短縮することができ
る。
【0040】また、以下に低解像度の記録の時吐出され
るインク吐出量と、高解像度の記録の時吐出される吐出
量との体積比を異ならせた例を示す。
【0041】ここでは、吐出するインク滴体積の比を低
解像度の記録に吐出されるドット(大インク滴)と高解
像度の記録のときに吐出される比較的小さいドット(小
インク滴)とで、ほぼ4:1としている。360dpi
×360dpiで形成される1画素中に、約80plの
インク液滴を配置するとして、大インク滴の吐出量を約
80pl、小インク滴の吐出量を約20plとする。
【0042】図21に高密度印字モードのドット配置を
示す。大小サイズの異なるドットの吐出量比が4:1で
あることから360×360dpiの1画素中に大イン
ク滴によるドットを1つ形成する代りに小インク滴が4
つ配置されることになる。点線の縦横線の交点が360
dpiの格子点である。よって実線で示される縦横線上
に配置されるドットは360dpiの半画素分(720
dpiの1画素分)ずらした位置に記録されたことを示
している。また、グレーで塗りつぶしたドットd4は主
走査方向に720dpiの密度、副走査方向に360d
pi単位で記録されたものである。また、斜線で示され
たドットd5は、ドットd4を副走査方向に360dp
iの画素の半画素分ずらした位置に記録されたドットで
ある。本実施例では小インク滴によるドットを176個
配置して記録を行っている。
【0043】図21に示される高解像度の記録画像を得
るとき、入力される記録データは図19に示されるよう
な低解像度の画像に対応するものであるため、高解像度
記録のための記録データを作成することが必要である。
以下、図19の低解像度の画像データから、図21に示
す高解像度の画像を記録するための画像データを得る手
順を説明する。
【0044】まず、図19の原画像データを、原画像デ
ータを中心にして、「原画像データ」、「原画像データ
の右」、「原画像データの下」、「原画像データの右
下」の4つの位置に縦横各2倍の解像度で原画像4倍の
記録位置に対応するデータを作成する。続いて、作成さ
れたデータをもとに、縦横両方向についてエッジ部が連
続する2ドットのコーナーであれば、そのコーナーに高
解像度記録単位での1ドットのデータを加える。ただ
し、そのエッジ部が横方向または縦方向のどちらかに4
ドット以上連続していれば、加えるデータはないものと
する。
【0045】以上の処理により図19の画像データから
図21の画像データを得る。この方法は、スムージング
処理の1例としても適用されるものであり、スムージン
グ処理そのものは、この方法以外の他の方法を適用して
も良い。
【0046】図24を用いて本実施例の記録方法を説明
する。本実施例では、副走査方向(記録紙搬送方向)に
も720dpiの画素密度で記録を行うため、ノズルが
配置される360dpiの半画素分ずらした紙送り動作
が必要になる。本図では1ヘッド内のインク吐出口数を
16個として説明する。まず、図面左から右に記録ヘッ
ドを走査(往方向走査)して記録する時は副走査方向で
360dpiの画素密度で印字を行う。図24中ではグ
レーの丸部で示される。次に、図面右から左にヘッドを
走査しながら記録する時(復方向走査)は、往方向走査
時の記録から副走査方向に360dpiの半画素分ずら
した位置に印字を行っている。即ち、記録媒体の搬送量
Lを7.5ノズル分とすることによって図21の斜線で
示すドットd5の記録が可能となる。図24中では、見
やすいように白丸部で示している。続いて、記録媒体を
搬送量L’(8.5ノズル分)だけ搬送し、副走査方向
に360dpiの密度で記録を行う。これらの動作を繰
り返すことによって、往復の走査により全吐出口幅であ
る16ノズル分の搬送が行われる。この様に360dp
iの半画素分ずらした記録媒体の搬送とマルチパス記録
方式とを併用することによって、主走査方向および副走
査方向ともに720dpiの高密度記録が可能になる。
【0047】本実施例では、記録モードの切り替え基準
となる記録画像の種類を、例えばカラー画像か、黒画像
かによって切り替える。通常、色データに比べ、黒画像
を高密度記録した方が印字結果を良好にする効果が高
い。これは黒が記録画像中において目立ち易いこと、黒
画像として文字のような曲線の再現性を要する画像が多
いこと等が挙げられる。黒画像かカラー画像かはホスト
コンピュータ上で画像データを解析して判別しても構わ
ないし、この判別機能を記録装置本体に持たせても構わ
ない。また、黒ヘッドを駆動するデータが有るか否かの
判断で上述の記録モードの切り替えを行っても構わな
い。
【0048】また、上記印字モードの切り替えは、本実
施例ではページ内で行う。ページ内で印字モードを切り
替えれば高密度記録が必要な行は(本実施例では黒画
像)720dpiの高密度による記録が行われ、記録画
像がカラー画像に変ると図19に示されるような低解像
度の高速印字モードで印字する。なおカラー記録の場
合、二次色等の混色が発生するため黒インク滴に比べイ
ンク量が少ない場合がある。一例として、カラーインク
(CMY)の大小サイズの異なるインク液滴の吐出体積
比が4:1の場合、40(pl):10(pl)のよう
になる。
【0049】図25は、ページ内で印字モードの切り替
えが行われることを想定した印字データによる画像の配
置例を示す。図25に示される画像例は、複数の種類の
画像の組み合せを記録媒体上に配置した例を示してい
る。本実施例では黒画像かカラー画像かで印字モードの
判別を行うため図25のA、D、E、Gで示される領域
は黒画像が存在するため高密度印字モードによる印字と
なる。それ以外の画像領域で黒データが無い場合は図1
9に示した低解像度の高速印字モードによる印字とな
る。ただし、本例ではカラー画像中の黒画像は黒を優先
するため黒画像とした。また、これ以外にも、1行中に
黒データしかない場合を黒画像と定義する場合もある。
この定義によれば図25の領域Aのみが高密度記録モー
ドになり、それ以外の領域は黒データの有無で印字モー
ドが変ることになる。
【0050】また、上記例では記録画像の種類による印
字モード切り替えを、解像度別に行っても構わない。そ
の例としては、記録画像の解像度が印字ヘッドの解像度
より高いか低いかで切り替えても構わないし、しきい値
となる解像度(360dpiや300dpi等)を設定
してそれより画像データの解像度が高いか低いかで切り
替えても構わない。
【0051】図1で、以上に示される記録装置を用い
て、印字モード変更部分の画像劣化防止について説明す
る。なお、本例の記録ヘッドは、同一ヘッド内(同一ノ
ズル、吐出口)で異なるインク滴径のドットを吐出可能
な例で示してある。マス目中の大ドット群は前述の高速
記録モードのような解像度あるいはドット径で記録され
た場合であり、小ドット群は高密度記録モードで記録さ
れたものである。
【0052】図1、10の対比でわかるように、図1の
印字モード変更部であるA部には、各印字モード間でド
ット配置の格子点がずれていること及び本例ではドット
サイズが異なるためドットが配置されない隙間が発生し
ないようにグレー丸部で示されるドットdaを配置し、
図10で発生していた白スジを消している。図10及び
図1での記録方式は前述のマルチパス記録方式で説明さ
れている。即ち、ラスター方向の記録に対して、異なる
インク吐出口を用いて印字ヘッド等に起因する濃度ムラ
等を除去している。同図では、ラスター方向(主走査方
向)で2つのインク吐出口を用いて画像形成を行ってい
ることが判る。また、図10、図1では前述の半画素送
りをおこなっているため記録媒体搬送量は1. 5ノズル
=aと2. ノズル=bを交互に繰り返している。図1で
は印字モード変更部分(境界部)のドット配置を全て塗
りつぶす例を示したがこの限りではない。
【0053】図3は、この境界領域A部に補充するべき
インク画像を示したもので、図3(a)、(b)に示す
ように、上記境界部分のドット配置は間引いた方がより
好ましい場合を示し、同図中の淡いグレーで示されるド
ットdaが付加ドット列である。この具体的な例として
は、インク受容量の少ない記録媒体(OHPシート等)
では少なめに上記隙間を充填したほうが適している場合
がある。また図3- (c)のように印字モード変更以降
に主走査方向の記録開始位置のズレを補正するために同
図の左側に補正ドットを配置する場合もある。図3
(d)〜(f)までは小ドット配置から大ドット配置に
印字モードが変更した場合のドット配置を示している。
ここでは小ドット領域が大ドット領域に侵入するかたち
でドット配置の格子点がズレているため、記録データで
あるドットdc列を間引いて削除する例になる。
【0054】図2には記録媒体の搬送量を一定にした場
合の記録方式を示してある。記録された画像は図1を同
じである。記録媒体搬送量a=1. 5ノズル分としてマ
ルチパス印字方式を行っているため本例では印字ヘッド
全ノズルの8ノズル中2ノズルを用いることがない。図
2の白丸部分が使われていないインク吐出口列である。
本方式による記録によって記録媒体搬送量が一定になる
ため搬送系の設計が容易になる。
【0055】以上のように、印字モード変更部に記録ド
ットを配置あるいは削除すること或は記録媒体の送りピ
ッチを変更することによって、上記変更部の画像劣化が
防止できる。
【0056】(第2実施例)本実施例では、同一ラスタ
ー内に異なる種類の記録画像が混在する場合の画像劣化
防止方を示す。図4(a)では、低解像度格子(360
dpi)格子点を破線表示による縦横線の交点で示して
あり縦横360x360dpiで9画素分が表されてい
る。注目画素d(星印で示されるマス目中心画素)は高
密度記録モードによる記録であり、大ドット1つに対し
て小ドット4つに変換される例である。即ちドットdの
右、右下、真下の3箇所に小さい白丸で示されたドット
d’が配置されることになる。また、同図のドットdx
は前述の低解像度格子上に配置される低解像度データ
(大ドット)であり本図では注目画素dの上部と左部に
合計5つ配置されている(3つの大きな白丸部は画像デ
ータがないことを示している)。このように異なる印字
モードによって記録されたドットが複数個隣接してない
場合、注目画素dと隣接している異なる印字モードによ
って記録された高解像度データdxとの隣接部で高解像
度データ(小ドット)を配置可能な点全てに補完ドット
dyを配置する。図4(a)では、小さい黒丸のdyは
dxと同数の5つ各々高解像度720dpiの格子点上
に配置される。
【0057】次に図4(b)のように異なる印字モード
で記録される画像データが複数ドット列である場合(接
触するドットの数ではない)に上記ドット列(同図中の
星印で示されるドットが2つ)の方向性を考慮して印字
モード変更部へのドット配置を決定する。高解像度デー
タである2つのドットdとddの中心を結ぶ線分(同図
右下がりの実線)に垂直な線分を現在の注目画素dを通
るように設定し、この線分を含まない印字モード変更部
分の境界上に補完ドットdyを配置する。図4(b)に
おいては3つのdyを上記境界部分に配置する。実際に
このような補完ドットの位置検出は、一例としてパター
ンマッチング等を行う。図4(b)の場合注目画素dに
対して上記線分は8通りあり、それらが現在の注目画素
の周辺に対して合致するか検出していけば良い。
【0058】以上の方式で異なる印字モードによって同
一ラスター中に記録された印字モード変更部境界でのド
ット補完を図5(a)に示す。黒丸で示された部分が図
4で説明した補完ドット群dyである。図5(b)はド
ット配置状況を見やすくした図ある。図11(b)と比
較するとドット補完の効果が判る。
【0059】又、別の画像向上のための記録条件の変更
としては、図11に示す大ドットと小ドットの接合部分
にドット配置の格子点ズレによる隙間B及び非常に部分
的ではあるが濃度強調領域Cのいずれの領域の相対的に
高解像度の小ドットで形成されるデータをも大ドットの
低解像度データに変更して、異なる解像度の隣接領域を
大ドットで記録することによっても解決できる。
【0060】(第3実施例)本実施例は印字モードの種
類として印字ヘッドの吐出周波数あるいは、印字ヘッド
を搭載し移動するキャリッジの走査速度によって高密度
記録モード時のドット配置を異ならせて効率的な印字を
行う。図6(a)に示す低解像度データを高密度記録モ
ードで印字する場合、印字ヘッドの構成、インク吐出周
波数などのパフォーマンスによって記録データの配置が
異なってくる。即ち、インク吐出周波数に限界があるた
め高密度に記録する場合、インク滴の連続配置(特に主
走査方向)には限界がある。図17(b)に示される印
字ヘッドを用いる場合、キャリッジ走査速度を低下させ
て主走査方向に連続的にドット配置を行う。その分印字
速度が低下するため印字速度が低下しないように高解像
度記録であるが吐出周波数が低解像度記録時よりも高く
ならないドット配置として図6(b)にように半画素副
走査方向に配置するドット配置方法がある。本ドット配
置を用いれば、主走査方向のインク吐出が高解像度記録
時に低解像度記録時と同一の周波数になるためキャリッ
ジ速度を低下させることなく印字が可能である。
【0061】また、図6(b)での斜め線成分の画像品
位をよくするために隣接画素の状況でドット位置を変更
する例を図6(c)に示す。本例は注目画素を低解像度
格子点上のドットとして(図中斜線で塗られた丸部d
b)その斜め方向の低解像度格子点に画像データが存在
する時のみ上記存在方向にドットda(グレー丸部)を
配置する。斜め方向に隣接画素がない場合は、右下部に
ドットdaを配置する。また連続した画像の単部では同
図deのように高解像度変換した補完ドットは配置しな
い。孤立点は右下にドットdaを配置する。以上のよう
に低解像度格子点に対して斜め対角方向のみに高解像度
補完画素を配置することによって主走査方向のインク吐
出周波数を上げずに印字ができる。次に図6(d)での
記録の説明を行うと、本例は高画質優先印字モードであ
るためインク吐出周波数は印字ヘッドの上限を越えない
ようにキャリッジ移動速度を低解像度印字時の約半分に
低下させ、主走査方向にも高解像度記録を行う。このよ
うな画質優先印字モードでは主走査方向にもドットd
a、ドットdbともに高解像度で連続記録可能なドット
配置を行う。
【0062】次に、図17(a)に示されるように副走
査方向に半画素(=高解像度記録密度)ずらした印字ヘ
ッドを別個に有する場合、図6中でしめしたドットda
(グレー丸部)も単色のみであるが同一走査中に印字可
能である。この様な高速高画質が両立する印字ヘッドを
用いれば図6(b)、図6(c)のドットdaをドット
dbと同一走査中に印字可能である。なお、図6中の同
一記号は同一の印(ハッチングパターン)で表現されて
いる。
【0063】以上説明したように印字モードの違いとし
てのインク吐出周波数あるいはキャリッジ走査速度ある
いは印字ヘッド構成等の違いによって高解像度データの
記録ドットの配置を異ならせることによって効率的な画
像記録が出来る。
【0064】(第4実施例)本実施例は、印字濃度向上
のため同一画素中に複数回同一画像データを印字する重
ね印字の印字品位向上を達成する。図7(a)に示す低
解像度データの重ね印字の際に低解像度の単位画素当り
に配置する印字データを本例では2倍にする。この時、
高解像度データに変換を行い上記単位格子当り小ドット
を4つを配置する(低解像度での大ドットは図7(b)
の高解像度での小ドット2つで通常は記録される)。こ
のように通常のインク打ち込み量の2倍のドットを高解
像度に変換して行うことによって高解像度で画像の輪郭
や角部が形成される。図8(a)には低解像度格子点に
配置されているドットdb(元データ)とインク打ち込
み量を増加させるために配置したドットdaが示されて
いる。なお、同図は格子点ドットdbどうしが隣接して
ない近傍にはドットdaを配置していないため正確に配
置ドットが2倍になっているわけではない。次のステッ
プで画像データのコーナー部分の補正を行い輪郭部の修
正をする。図8(b)に示すように格子点ドットdbの
みに注目してL字コーナー部にはドットdf(白丸部)
を追加し、角部のドットde(小さい黒丸部)は削除す
る。ドットdeの削除の前にドットdfを追加する。ド
ットdfの追加は、高解像度変換後と追加シーケンス後
のorで判断しどちらか一方の検出でドット配置が決定
し、ドットdfを重ねて同一位置に印字する必要はな
い。以上のように高解像度データ変換時に単位画素当り
のインク打ち込み量を増加させるようにドット配置しそ
の後スムージング等の平滑化処理を行うことによって図
8(c)に示すように濃度向上のための重ね打ちを行っ
てもエッジ部に画像劣化が起こらない。図7(c)と比
較すると上記処理の効果が判る。
【0065】また、図9に低解像度時の大ドット1つに
対して高解像度時の小ドットを4つ必ず配置して平滑化
処理(図9(b))を行なった例を示す。高解像度変換
時に補完ドットを全て配置してあるので上記の平滑化処
理はドットdeの削減のみで良い。図8の例よりコーナ
ー部が目立つが平滑化処理がドット削減のみなので単純
であるという利点がある。
【0066】ここで、本発明の特徴を示すブロック図を
図32に示す。
【0067】図32で、「受信バッファ」にデータ入力
がなされると、「解像度変換手段」によって記録データ
の解像度変換を行う。ここでは画像元データから一律ド
ットの数と位置を展開する。次に解像度変更部分である
この境界部分を「AorB解像度印字モードの隣接部判
断手段」において検知する。ここでは上記A、B異なる
解像度印字モードの隣接エリアが存在するか否かを判断
し、加えてインク打ち込み量がどの画素で多くなるの
か、少なくなるのかを解像度、印字モード、記録媒体、
記録データ、選択された印字ヘッド等の記録手段等の設
定をもとに判断する。次に「隣接エリアの色データ判断
手段」を用いて上記隣接エリアの色データを検知する。
この色データ判断では、A解像度印字モード部分の色と
B解像度印字モード部分の色、およびバックグラウンド
部分の色等、上記隣接エリアの色データをチェックす
る。
【0068】そして「隣接エリアの画質向上手段」で実
際に上記隣接エリア等に記録する記録データ(色、イン
ク打ち込み量、印字モード等)を決定する。隣接する色
同士が同一色のみならば、解像度変換前後で印字ドット
を記録媒体に応じて決定し、解像度変換前後の打ち込み
量に応じて追加、削減等の画質向上を行う。先の実施例
では、記録媒体がインク滲みの少ない場合に優れた場合
を示しているが、普通紙の様にインク滲みが大きい場合
は、かえって高濃度領域が多く発生するので、前述した
インクドットの補填よりは、むしろインク滲みを考慮し
て、高解像度のインクドットや低解像度のインクドット
を間引くことの方が好ましい場合がある。上記隣接色同
士が異なる単色(1色のインク色)でのみであったなら
各々の解像度印字モード領域の色を各々の領域中に追
加、削減をする。また上記隣接色に多値の色データやバ
ックグラウンドカラーが存在する場合は、上記色味変化
が少なくなるように変更をする。これらの過程を経て
「印字データ確定手段」で印字データが確定し、記録動
作に移行可能となる。
【0069】この図32で上記実施例の要部がより明確
になったが、いづれにしても本発明は、従来では認識も
示唆もされていない、異なる解像度の記録を行うことの
できるインクジェット記録において、解像度の変更によ
って発生するインク記録画像の不良を確実に防止できる
ものであるので、各種の記録(捺染、プリント等の総
称)を高品質に形成できる。
【0070】以上各実施例において、図18に示したイ
ンクジェット記録装置を例に本発明を説明し、図18に
示したインクジェット記録装置は、前述の如くインクを
吐出する手段として電気・機械変換手段であるピエゾ素
子を用いたものであるが、本発明は、上述の記録装置に
限らず幅広く適用可能なものである。以下に、本発明が
実施できる記録装置の構成について補足する。
【0071】図12は、本発明を適用可能な他の例であ
り、電気・熱変換手段によりインクを吐出させる方式の
インクジェット記録装置の斜視図を示す。記録装置10
0の給紙位置に挿入された記録媒体106は、送りロー
ラ109によって記録ヘッドユニット103の記録可能
領域へ搬送される。記録可能領域における記録媒体の下
部には、金属製のプラテン108が設けられる。キャリ
ッジ101は、2つのガイド軸104と105によって
定められた方向に移動可能な構成となっており、記録領
域を往復走査する。キャリッジ101には、4色のイン
クを供給するインクタンクとそれらのインクを吐出する
記録ヘッドとを含む記録ヘッドユニット103が搭載さ
れている。本実施例のインクジェット記録装置に設けら
れる4色のインクは、ブラック(Bk)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)である。10
7はスイッチと表示パネルであり、各種記録モードの設
定や記録装置の状態を表示する。
【0072】図13は、記録ヘッドユニットの斜視図で
ある。ブラックインクを収容するブラックインクタンク
21と、他の三色のカラーインクが一体となって収容さ
れるカラーインクタンク20は、それぞれパイプにより
記録ヘッド102に連結され、各タンクのインクが記録
ヘッド102に供給される。吐出口面22には、Bk、
C、M、Y、の各色に対応した複数の吐出口からなる吐
出口列23がある。各色の吐出口の数はそれぞれ32個
である。各色32個ある吐出口の間隔は、ドットピッチ
が約70μmとなる、360dpiの密度で直線状に配
置している。また、各色の吐出口列は、8ドットピッチ
分の間隔を設けて配置されている。また各色の吐出口
は、Bk,C,M,Yの順に記録されるように配列され
ている。
【0073】本実施例のインクジェット記録装置は、イ
ンクの液路(ノズル)に対応して電気・熱変換体を配置
し、記録情報に対応する駆動信号を電気・熱変換体に印
加してノズルからインクを吐出させる、いわゆるバブル
ジェット記録方式を採用するものである。
【0074】図14は、記録ヘッドの電気熱変換体付近
の拡大断面図、図15は、記録ヘッドの電気熱変換体付
近の拡大正面図である。
【0075】記録ヘッドの電気・熱変換体である発熱体
30は、図15に示すように、全てのノズルに対してそ
れぞれ独立に発熱可能な構成の2個の発熱体、H1とH
2が設けられている。
【0076】通常の低解像度での記録時は360dpi
の記録密度で記録する。この時のインク吐出時には、各
吐出口に対応したH1とH2とが同時に発熱される。発
熱体H1,H2の発熱により急速に加熱されたノズル内
のインクは膜沸騰により気泡を形成し、この気泡生成の
圧力により図14に示すようにインク滴35が記録媒体
31に向かって吐出され、記録媒体上に文字や画像を形
成する。この場合の吐出される各色のインク滴の体積は
約40ngである。
【0077】これに対し、高解像度記録時は、各ノズル
のH1だけが発熱するよう制御され、吐出される各色の
インク滴の体積は低解像度の記録時よりも少ない約20
ngである。
【0078】このように、同一のノズルから異なる体積
を吐出することが可能な記録ヘッドを使用して、小さい
体積のインクのみを使用して、高解像度の記録を行っ
た。異なるインク体積の吐出を得るためには、このよう
に各ノズルに2個の電気熱変換体を使用する方法以外に
も、例えば、インク吐出時に電気熱変換体に与えるパワ
ーを制御したり、インクの温度を制御したりすることに
よっても可能であり、本発明においてはいずれの方法も
適用することができる。
【0079】吐出口23の各々には、吐出口に連通する
インク液路が設けられており、インク液路が配設される
部位の後方にはこれら液路にインクを供給するための共
通液室32が設けられる。吐出口の各々に対応するイン
ク液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するため
に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体であ
る発熱体30(図15に示すH1、H2)やこれに電力
を供給するための電極配線が設けられている。これら、
発熱体30や電極配線は、シリコン等からなる基板33
上に成膜技術によって形成される。発熱体30の上には
インクと発熱体が直接接触しないように保護膜36が形
成されている。さらに、この基板上に樹脂やガラス材よ
りなる隔壁34を積層することによって上記吐出口、イ
ンク液路、共通液室等が構成される。
【0080】このように、電気熱変換体を使用した記録
ヘッドは、インク滴吐出時に熱エネルギー印加により形
成される気泡を使用しているため、通称バブルジェット
記録ヘッドと呼ばれている。
【0081】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液的を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0082】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出
来る。
【0083】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0084】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0085】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0086】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0087】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0088】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0089】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0090】なお、上記全実施例にいて記録画像種の変
更部分は上記変更前後では同一の単色であるか異なる単
色の時に有効であり、記録画像が2次色から2次色への
変更であったりバックグラウンドに異なる色データが存
在する場合には上記実施例は有効でなく色味変化等が生
じる可能性がある。
【0091】尚、実施例中の相対的な低解像度を360
dpi、高解像度を720dpiとしたがこの限りでは
なく例えば300と600dpi、400と800dp
iの組み合せであっても本発明の効果は有効である。イ
ンク液滴の大小比あるいは吐出量そのものも本文中の値
以外にも有効である。印字方法として両方向印字につい
て記述したが片方向のみの印字走査でも本件は有効であ
る。また記録画像種による印字モード切り替えが黒画像
を高密度印字として説明したが画像出力の目的によって
はカラー画像を高密度記録にしても構わない。即ち目的
によって判断基準は変るが本発明の効果自体は有効であ
る。
【0092】また、実施例中の異なる解像度のドット配
置については低解像度(大ドット)に対して図面上右斜
め下に移動された場合を主に示したが解像度変換時のド
ット配置はこれに限らずに配置可能である。この場合実
施例中に説明している画像の隙間部分が違う方向に発生
するだけであり本発明の効果についてはなんら変りなく
有効である。
【0093】
【発明の効果】本発明は、異なる解像度の変更に伴って
発生するインク画像の画像抜け領域または濃度強調領域
という新規な課題を解決するのものであり、印字すべき
インク画像の記録条件の変更により画質改善する画質向
上工程或は、異なる解像度の変更に伴って発生するイン
ク画像の画像抜け領域または濃度強調領域を判定する手
段と、該判定領域に対して印字すべきインク画像の記録
条件の変更により画質改善する画質向上手段と、を有す
ることによって、記録画像の画像一様性の乱れを防止で
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のドット配置を示す図である。
【図2】 第1実施例の他の記録方式を示す図である。
【図3】 第1実施例の他のドット配置例を示す図であ
る。
【図4】 第2実施例を示す図である。
【図5】 第2実施例のドット配置を示す図である。
【図6】 第3実施例を示す図である。
【図7】 従来の重ね印字を示す図である。
【図8】 第4実施例を示す図である。
【図9】 第4実施例の他の例を示す図である。
【図10】 従来の記録画像変更部を示す図である。
【図11】 従来の記録画像変更部を示す図である。
【図12】 本発明に適用可能なインクジェット記録装
置の斜視図である。
【図13】 記録ヘッドユニットの斜視図である。
【図14】 記録ヘッドの拡大断面図である。
【図15】 記録ヘッドの吐出手段であるヒーターの配
置を示す拡大断面図である。
【図16】 吐出手段としてピエゾ素子を用いた記録ヘ
ッドの詳細を示す図である。
【図17】 ブラックヘッドを半画素ずらした構成及び
従来の印字ヘッドを示す図である。
【図18】 本発明に適用されるインクジェット記録装
置を示す図である。
【図19】 高速(低解像度記録)を示すドット配置を
示す図である。
【図20】 主走査方向の高密度記録を示すドット配置
を示す図である。
【図21】 高密度(高解像度記録)を示すドット配置
を示す図である。
【図22】 1パス両方向印字を示す図である。
【図23】 2パス両方向印字を示す図(主走査方向の
み高密度記録)である。
【図24】 主走査、副走査共に高密度記録を行う印字
方式を示す図である。
【図25】 記録画像種の組み合せを示す図である。
【図26】 マルチパス印字方式を示す説明図である。
【図27】 マルチパス印字方式を示す説明図である。
【図28】 マルチパス印字方式を示す説明図である。
【図29】 マルチパス印字方式を示す説明図である。
【図30】 本発明に適用できるフローチャートであ
る。
【図31】 本発明に適用できるフローチャートであ
る。
【図32】 本発明の装置を説明するための機能ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 2 排紙ローラ 4 キャリッジ軸 6 ベルト 8 キャリッジモータ 9 ケーブル 10 インクタンク 400 印字ヘッド回復装置 420 保護キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小板橋 規文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 真夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 須釜 定之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出手段を用いて異な
    る解像度のインク画像を記録媒体に形成するインクジェ
    ット記録方法において、 異なる解像度の変更に伴って発生するインク画像の画像
    抜け領域または濃度強調領域を、印字すべきインク画像
    の記録条件の変更により画質改善する画質向上工程を有
    することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録条件は、異なる解像度のインク
    画像が互いに隣接する領域に発生するインク画像の白領
    域の画質を向上する記録条件であることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記記録条件は、上記隣接領域に対し
    て、相対的に高解像度のインク画像を補うものであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録方
    法。
  4. 【請求項4】 前記記録条件は、上記異なる解像度のイ
    ンク画像差に応じて記録媒体の送りピッチを減少して記
    録を行うものであることを特徴とする請求項2に記載の
    インクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記記録条件は、相対的に高解像度のイ
    ンク画像が形成される上記隣接領域に対して、相対的に
    低解像度のインク画像に置き換えるものであることを特
    徴とする請求項2に記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記記録条件は、上記隣接領域に対し
    て、相対的に高解像度のインク画像を補うものである請
    求項2のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 上記記録条件は、相対的に低解像度のデ
    ータを相対的に高解像度のデータに変換して記録を行う
    際のドット配置をデータに応じて変更するものであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録方
    法。
  8. 【請求項8】 前記記録条件は、相対的に低解像度のデ
    ータを相対的に高解像度のデータに変換して更に濃度向
    上記録を行う際のドット配置をデータに応じて変更する
    と共に部分付加と部分削除を行うものであることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 インクを吐出する吐出手段を用いて異な
    る解像度のインク画像を記録媒体に形成できるインクジ
    ェット記録装置において、 異なる解像度の変更に伴って発生するインク画像の画像
    抜け領域または濃度強調領域を判定する手段と、該判定
    領域に対して印字すべきインク画像の記録条件の変更に
    より画質改善する画質向上手段と、を有することを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 インクを吐出する吐出手段を備え、記
    録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置にお
    いて、 記録画像の種類に応じて前記吐出手段から吐出されるイ
    ンク滴の量を変更する制御手段と、記録画素の配置方式
    である印字モードを上記記録画像の種類に応じて変更す
    る手段と、上記印字モードの変更部である記録画像種境
    界部に記録画素の付加あるいは削除を行う画質向上手段
    と、を有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  11. 【請求項11】 インクを吐出する吐出手段を備え、記
    録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置にお
    いて、 記録画像の種類に応じて前記吐出手段から吐出されるイ
    ンク滴の量を変更する制御手段と、記録画素の配置方式
    である印字モードを上記記録画像の種類に応じて変更す
    る手段と、上記印字モードに応じて記録データの元デー
    タと配置を異ならせる画質向上手段と、を有することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、記録画像が文字か否
    かを判別して吐出されるインク滴の量を変更して画像の
    形成を行うことを特徴とする請求項10または11に記
    載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、記録画像が黒画像で
    あるかカラー画像であるかを判別して吐出されるインク
    滴の量を変更して画像の形成を行うこと特徴とする請求
    項10または11に記載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、記録画像のデータが
    比較的低解像度の画像データであるか高解像度の画像デ
    ータであるかを判別して吐出されるインク滴の量を変更
    して画像の形成を行うことを特徴とする請求項10また
    は11に記載のインクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、記録画像のデータが
    低解像度に変換可能な高解像度データを含むか含まない
    かに応じて吐出されるインク滴の量を変更して画像の形
    成を行うことを特徴とする請求項10または11に記載
    のインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、記録画像の種類が変
    るとき前記吐出されるインク滴の量を変更し、画像を形
    成することを特徴とする請求項10または11に記載の
    インクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 印字モードを設定する手段を備え、前
    記制御手段は、前記印字モードに応じて前記吐出される
    インク滴の量を変更して画像を形成することを特徴とす
    る請求項10または11に記載のインクジェット記録装
    置。
  18. 【請求項18】 インクを吐出する吐出手段を用いて異
    なる解像度のインク画像を記録媒体に形成するインクジ
    ェット記録方法において、 第1の解像度表現上の同一画素位置にインク液滴を複数
    回に分けて重ねて配置する印字モードの際に、前記第1
    の解像度時の記録画像データを前記第1の解像度記録時
    の単位画素当りのインク液滴配置量よりも多くなるよう
    に前記第1の解像度よりも高い第2の解像度に変換を行
    い、その後平滑化処理を行い、前記第2の解像度表現上
    での単位画素では同一位置へのインク液滴の重ね配置は
    行わずに画像を形成することを特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。
  19. 【請求項19】 インクを吐出する吐出手段を用いて異
    なる解像度のインク画像を記録媒体に形成するインクジ
    ェット記録方法において、 第1の大きさのインク液滴が配置される同一画素位置に
    インク液滴を複数回に分けて重ねて配置する印字モード
    の際に、前記第1の大きさのインク液滴記録用の記録画
    像データを前記第1の大きさのインク液滴記録時の単位
    画素当りのインク液滴配置量よりも多くなるように前記
    第1の大きさのインク液滴よりも小さい第2の大きさの
    インク液滴用に変換を行い、その後平滑化処理を行い、
    前記第2の大きさのインク液滴が配置される単位画素で
    は同一位置へのインク液滴の重ね配置は行わずに画像を
    形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
JP14668894A 1994-06-17 1994-06-28 インクジェット記録方法及び記録装置 Expired - Fee Related JP3271731B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14668894A JP3271731B2 (ja) 1994-06-28 1994-06-28 インクジェット記録方法及び記録装置
US08/490,718 US6106093A (en) 1994-06-17 1995-06-15 Ink jet recording apparatus capable of recording in different resolutions, and ink jet recording method using such apparatus
DE69534125T DE69534125T2 (de) 1994-06-17 1995-06-16 Tintenstrahlaufzeichnungsgerät mit der Möglichkeit in unterschiedlichen Auflösungen zu drucken
EP95304213A EP0688131B1 (en) 1994-06-17 1995-06-16 Ink jet recording apparatus capable of recording in different resolutions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14668894A JP3271731B2 (ja) 1994-06-28 1994-06-28 インクジェット記録方法及び記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0811298A true JPH0811298A (ja) 1996-01-16
JP3271731B2 JP3271731B2 (ja) 2002-04-08

Family

ID=15413333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14668894A Expired - Fee Related JP3271731B2 (ja) 1994-06-17 1994-06-28 インクジェット記録方法及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3271731B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002225259A (ja) * 2000-11-21 2002-08-14 Seiko Epson Corp 材料の吐出方法、及び吐出装置、カラーフィルタの製造方法及び製造装置、液晶装置の製造方法及び製造装置、el装置の製造方法及び製造装置、並びに電子機器
US6660332B2 (en) 2000-11-21 2003-12-09 Seiko Epson Corporation Methods and apparatus for making color filter by discharging a filter material
WO2006090883A1 (en) * 2005-02-23 2006-08-31 Ricoh Company, Ltd. Image forming device
JP2008006689A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2008080814A (ja) * 2007-12-17 2008-04-10 Seiko Epson Corp 一つの原駆動信号に基づいて行う複数の解像度モードによる印刷
JP2008513233A (ja) * 2004-09-07 2008-05-01 ディマティックス インコーポレイテッド プリントシステムおよびプリント方法における可変解像度
US7618112B2 (en) 2006-08-23 2009-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus
JP2010167791A (ja) * 2005-02-23 2010-08-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US7901741B2 (en) 2001-01-15 2011-03-08 Seiko Epson Corporation Apparatus and method for producing color filters by discharging material
JP2011514854A (ja) * 2008-02-29 2011-05-12 北大方正集▲団▼有限公司 画像印刷方法及び画像印刷装置
JP2011201326A (ja) * 2011-07-21 2011-10-13 Brother Industries Ltd 画像形成装置
US8181595B2 (en) 2002-12-24 2012-05-22 Seiko Epson Corporation Liquid droplet ejecting apparatus, electro-optical device, method of manufacturing the electro-optical device, and electronic apparatus
CN114179505A (zh) * 2020-09-14 2022-03-15 森大(深圳)技术有限公司 打印数据处理方法、装置、设备及存储介质

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6660332B2 (en) 2000-11-21 2003-12-09 Seiko Epson Corporation Methods and apparatus for making color filter by discharging a filter material
US6939407B2 (en) 2000-11-21 2005-09-06 Seiko Epson Corporation Methods and apparatus for making color filter by discharging a filter material
JP2002225259A (ja) * 2000-11-21 2002-08-14 Seiko Epson Corp 材料の吐出方法、及び吐出装置、カラーフィルタの製造方法及び製造装置、液晶装置の製造方法及び製造装置、el装置の製造方法及び製造装置、並びに電子機器
US7901741B2 (en) 2001-01-15 2011-03-08 Seiko Epson Corporation Apparatus and method for producing color filters by discharging material
US8181595B2 (en) 2002-12-24 2012-05-22 Seiko Epson Corporation Liquid droplet ejecting apparatus, electro-optical device, method of manufacturing the electro-optical device, and electronic apparatus
US8393697B2 (en) 2004-09-07 2013-03-12 Fujifilm Dimatix, Inc. Variable resolution in printing system and method
JP2008513233A (ja) * 2004-09-07 2008-05-01 ディマティックス インコーポレイテッド プリントシステムおよびプリント方法における可変解像度
WO2006090883A1 (en) * 2005-02-23 2006-08-31 Ricoh Company, Ltd. Image forming device
US7475958B2 (en) 2005-02-23 2009-01-13 Ricoh Company, Ltd Image forming device
KR100946720B1 (ko) * 2005-02-23 2010-03-12 가부시키가이샤 리코 화상 형성 장치
JP2010167791A (ja) * 2005-02-23 2010-08-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008006689A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US7618112B2 (en) 2006-08-23 2009-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus
JP4626648B2 (ja) * 2007-12-17 2011-02-09 セイコーエプソン株式会社 一つの原駆動信号に基づいて行う複数の解像度モードによる印刷
JP2008080814A (ja) * 2007-12-17 2008-04-10 Seiko Epson Corp 一つの原駆動信号に基づいて行う複数の解像度モードによる印刷
JP2011514854A (ja) * 2008-02-29 2011-05-12 北大方正集▲団▼有限公司 画像印刷方法及び画像印刷装置
JP2011201326A (ja) * 2011-07-21 2011-10-13 Brother Industries Ltd 画像形成装置
CN114179505A (zh) * 2020-09-14 2022-03-15 森大(深圳)技术有限公司 打印数据处理方法、装置、设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3271731B2 (ja) 2002-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7455379B2 (en) Bidirectional printing method and apparatus with reduced color unevenness
JP4164305B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
US7625065B2 (en) Ink jet print head and ink jet printing apparatus
JP5247006B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2000108322A (ja) 記録装置および記録方法
US6834936B2 (en) Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
JP4006198B2 (ja) インクジェット記録方法、記録装置およびデータ処理方法
JP4913939B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US6896356B1 (en) Print apparatus and printing method for forming a color image by applying different color inks to a printing material using a recording head
JP3271731B2 (ja) インクジェット記録方法及び記録装置
JP2002166578A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP4566396B2 (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
JPH07232434A (ja) 記録方法および記録装置
JP4566397B2 (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
EP1088670B1 (en) Two-way print apparatus and print method
JP2001130033A (ja) プリント装置及びプリント方法
JP3297530B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2008143091A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4280400B2 (ja) インクジェット記録方法、記録装置およびデータ処理方法
JPH07132620A (ja) カラーインクジェット記録方法
JPH082088A (ja) インクジェット記録方法及び記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011211

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100125

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees