JP2001010030A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

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JP2001010030A
JP2001010030A JP18193999A JP18193999A JP2001010030A JP 2001010030 A JP2001010030 A JP 2001010030A JP 18193999 A JP18193999 A JP 18193999A JP 18193999 A JP18193999 A JP 18193999A JP 2001010030 A JP2001010030 A JP 2001010030A
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Hiroki Horikoshi
宏樹 堀越
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において、吐出回復
処理を行うことによる記録時間の長大化を防止するとと
もに、濃度むらのない高品位な記録を行う。 【解決手段】 1つのインク色について第一記録ヘッド
107Aおよび第二記録ヘッド107Bの二つの記録ヘ
ッドを用い、ダブルヘッドデータ生成部104は、マル
チパスデータ生成部103が生成する分割した領域の走
査毎のデータを上記二つの記録ヘッドに振り分ける。こ
の際、第一不吐出検知部109Aもしくは第二不吐出検
知部109Bが対応する記録ヘッドの吐出不良を検知す
ると、ダブルヘッドデータ生成部104は、吐出不良が
生じている記録ヘッドのノズルが吐出すべきデータを他
方のヘッドのノズルに割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置およびインクジェット記録方法に関し、詳細に
は、記録ヘッドにおいてインクの吐出不良が発生した場
合の対処のための構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル・コンピュータや複写
装置、ワード・プロセッサ等のOA機器が広く普及して
おり、これらの機器における画像形成(記録)装置の一
つとしてインクジェット方式によりディジタル画像記録
を行う装置が発展し、また普及しつつある。特に、以上
のようなOA機器では、その高機能化に伴ないカラー化
が進んでおり、これに伴なって様々なカラー・インクジ
ェット記録装置が提供されてきている。
【0003】インクジェット記録装置の代表的なものと
しては、記録ヘッドおよびインクタンクを搭載するキャ
リッジと、記録紙を搬送する搬送機構と、これらの動作
を制御する制御手段とを具えたものである。そして、複
数の吐出口からインク液滴を吐出させる記録ヘッドを記
録紙の搬送方向(以下、「副走査方向」ともいう)と略直
交する方向(以下、「主走査方向」ともいう)にシリアル
・スキャンさせてこの間に記録紙に対してインク吐出を
行い、一方でこのスキャンとスキャンとの間に記録幅に
等しい量で記録紙を間欠搬送し記録を行う。カラー記録
を行う場合は、複数種類のインクの色に応じて複数の記
録ヘッドを具えこれらの記録ヘッドから吐出されるイン
ク滴を重ねあわせることにより、または近接して着弾さ
せることによりカラー画像を記録する。
【0004】また、以上のようなインクジェット記録装
置の記録ヘッドにおいて、インクを吐出させる方法とし
ては、吐出口近傍に発熱素子(電気熱変換素子)を設
け、この発熱素子に電気信号を印可することによりイン
クを局所的に加熱して気泡を生じさせその気泡の圧力に
よってインクを吐出させる方法や、圧電素子などの電気
機械変換素子を用い機械的変形による同様に圧力によっ
てインクを吐出する方法がある。
【0005】このような吐出方式は、記録信号に応じて
インクを微少な液滴として吐出するものであり、ノンイ
ンパクトであることから騒音が少ないこと、ランニング
・コストが低いこと、装置が小型化しやすいこと、およ
びカラー化が比較的容易であること、等種々の利点を有
し、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の記
録手段として併用され、あるいは単独で使用される複写
機、プリンタ、ファクシミリ等において、記録手段とし
て広く用いられている。
【0006】さらに、インクジェット記録方法において
は、インクのにじみがなく、また、高発色のカラー画像
を得るため、従来は、インク吸収層を有する専用コート
紙等を使用する必要があったが、近年はインクの改良等
によってプリンタや複写機等で一般に使用される普通紙
への記録適性を持たせたインクも実用化されている。さ
らにはトランスペアレンシー・フィルムや布、プラスチ
ック・シート等、様々な記録媒体への対応が望まれてお
り、こうした要求に応えるため、用いる記録媒体の種類
に係わりなく最良の記録が可能な記録装置の開発および
製品化が進められている。また、記録媒体のサイズにつ
いても、例えば宣伝広告用のポスタや衣類等に用いる織
布に記録する場合等、比較的大きなサイズのものへの記
録が要求されてきている。
【0007】以上のように、インクジェット記録装置
は、比較的簡便で優れた記録手段として幅広い産業分野
で需要が高まっており、より一層高品位な画像の提供が
求められ、また、高速化への要求も一段と高まっている
と言える。
【0008】インクジェット記録方法によりカラー記録
を行う場合は、一般に、シアン(Cy)、マゼンタ(M
g)、イエロー(Ye)の3色のインクを使用し、また
はこれらにブラック(Bk)を加えた4色のインクを使
用してカラー画像等を記録する。このようなカラー・イ
ンクジェット記録装置においては、ブラックのみのイン
クを用いるモノクロ・インクジェット記録装置において
も求められる上述のような要求に加え、発色性や階調
性、色味や濃度の均一性など、様々な要素がさらに必要
となる。
【0009】ところで、記録品位を支配する比較的大き
な要因の一つとして、記録ヘッドの吐出特性があること
は知られている。記録ヘッドにおけるインク吐出口や電
気熱変換素子(吐出ヒータ)の形状、配設位置のばらつ
き等、記録ヘッドの製作工程で生じる吐出口毎の僅かな
ばらつきがそれぞれに吐出されるインクの吐出量や吐出
方向のばらつきとなって現れ、これらは最終的に形成さ
れる記録画像の濃度ムラとして記録品位を劣化させる原
因となることがある。例えば、記録ヘッドの主走査方向
において周期的にエリア・ファクタ100%を満たせず
記録紙の白の部分が連続する白筋が発生したり、逆に必
要以上にドットが重なり合ったって黒筋が発生したりす
ることとなる。これらの現象が通常人間の目で濃度ムラ
として感知される。
【0010】一方、このような濃度ムラの対策として、
マルチパス記録法と呼ばれる方式が本出願人によって提
案されてもいる。図1を参照してこの記録方式を簡単に
説明する。ここでは、簡単のために8個の吐出口(以
下、「ノズル」ともいう)からなる単一インク色の記録ヘ
ッドを用いた場合を例に挙げて説明する。
【0011】記録ヘッドにおける下半分の4個のノズル
を用いた第1走査おいて、黒丸●のパターンで表される
いわゆる千鳥パターンでインクドットを記録し、4個の
ノズル幅分の紙送りをした後、第2走査で8個の全ノズ
ルを用いて白丸で表される逆千鳥パターンの記録を行
う。これにより、4ノズル分に対応した領域の記録が完
成する。第3回目の走査以降、同様にして4ノズル幅分
の紙送りを介した千鳥/逆千鳥パターンの記録を交互に
繰り返すことによって、順次4ノズル分の領域の記録が
完成して行く。そして、図1に示す例では、各領域のそ
れぞれのドットラインが二つの異なるノズルによって記
録されることにより、各ノズル毎の上述した吐出特性の
ばらつきがそれぞれ記録するドットラインに対して分散
されることになり、それぞれのばらつきによる濃度むら
が緩和されることになる。また、このマルチパス方式は
一定の領域を複数回の走査で記録するものであるため、
各走査間でインクの記録紙への定着を促進することもで
きる。
【0012】マルチパス記録方式において、各走査毎の
記録データを生成する方法としては、上述のように千鳥
/逆千鳥パターンで記録データを間引くことにより各走
査毎の記録データを生成する方法(以下、固定間引きと
称する)、記録の有効/非有効を乱数的に配したランダ
ムマスクパターンを用いて記録データを間引くことによ
り各走査毎の記録データを生成する方法(以下、ランダ
ム間引きと称する)、さらには、記録データにおけるド
ット配置に沿って所定のパターンで記録データを間引く
ことにより各走査毎の記録データを生成する方法(以
下、データ間引きと称する)等が知られている。
【0013】インクジェット記録装置では、以上説明し
てきた記録品位、さらには記録装置の信頼性等に影響を
与えるものとして記録ヘッドにおける吐出不良の問題が
ある。
【0014】すなわち、記録ヘッドがインク吐出を行わ
ない状態で長時間放置された場合等、吐出口近傍のイン
クが増粘し正常な吐出が行えないことがある。また、記
録ドットの密度が高い(記録デューティーが高い)記録動
作が連続する場合等、インク吐出に伴って生じた微細な
気泡が成長しこれが記録ヘッド内の滞留気泡となってそ
の後の吐出に影響を及ぼすこともある。なお、このよう
な滞留気泡は、上述のように記録動作に伴って発生する
ものの他、インク供給路の接続部等を介して空気が浸入
することによっても生じる場合もある。
【0015】また、このような吐出不良が生じている状
態で記録を行うことは記録装置の信頼性を低下させるだ
けでなく、正常に吐出できない状態で記録を継続する
と、記録ヘツドの温度が異常に上昇し、記録ヘッド自体
にダメージを生じさせたり、記録ヘッドの耐久性が損な
われる場合がある。
【0016】以上のような吐出不良に対して、インクジ
ェット記録装置では、吐出を行わない時に記録ヘッド
の吐出口面を被覆してインクの増粘を防止するキャッピ
ングを行うこと、キャッピング状態で吐出口からイン
クを吸引して増粘インクを強制排出させるインク吸引を
行うこと、インク吸収体などで形成される所定のイン
ク受けに対してインクを吐出して増粘インクを排出する
予備吐出を行うこと等、の同復処理が行われる。
【0017】さらに、このような回復処理に関連して、
インクの吐出不良を検知する構成が設けられることもあ
る。例えばそのような検知のための構成として、記録ヘ
ッドのインク吐出経路側方に光センサを配置してその光
路の遮断の有無などによって検知する方法、適正な量の
インクが吐出されないことによって記録ヘッドに生じる
温度上昇およびその後の温度の降下により吐出不良が生
じているか否かを判断する方法、所定のテストパターン
を記録してそこにおける記録不良を読み取ることによて
検知する方法、等が多く用いられている。
【0018】記録処理の高速化へ要求に対する一構成と
しては、各色ごとに複数の記録ヘッドを備えるインクジ
ェット記録装置が提案されている。例えば、一つの色に
ついて二つの記録ヘッドを主走査方向あるいは副走査方
向に配置し、それぞれの記録ヘッドで記録するドットを
振り分けて画像を形成するものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインクジェット記録装置においては、インクの吐出
不良に対する回復処理に関して次のような課題が存在す
る。
【0020】例えば一頁を記録を行っている途中で吐出
不良を検知した場合、速やかに回復処理を行うのが一般
的である。すなわち、記録動作を一時中断して上記回復
処理を行う。この場合、トータルの記録時間を長くして
しまうといった問題が生じる。
【0021】また、マルチパス記録を行うインクジェッ
ト記録装置においては、同一領域に対する複数回の走査
の途中で上記回復処理を行う場合には、記録時間の長大
化とともに、ある走査と走査の間の時間間隔が回復処理
に要した分だけ長くなり、他の領域との関係で濃度むら
を生ずることがある。すなわち、一般に、複数回の走査
で記録する場合、後から打ち込んだインクは、記録紙面
に垂直な方向および記録紙面に沿った方向には浸透する
が、先に着弾したインクが浸透している領域ではそれ程
浸透、定着せず、先に打ち込んだインクが浸透した領域
のさらに下方へ浸透、定着する傾向がある。
【0022】しかし、先の走査で打ち込んだ後に長い時
間間隔をおいて次の走査におけるインクが着弾した場合
には、先のインクの浸透定着が既に終了しているためそ
の領域に比較的に多く浸透する。その結果、回復処理に
よって走査間の時間間隔が長くなってしまった領域が他
の領域より濃度が増し全体として濃度むらを発生する場
合がある。
【0023】また、インク吸引処理などでは、特に大量
のインクを消費するため、むやみに回復処理を行うこと
は好ましくない。
【0024】さらに、回復処理を実行しても正常なイン
ク吐出が不可能な場合には、回復不能になった記録ヘッ
ドを正常吐出可能な記録ヘッドと交換する必要がある。
すなわち、記録ヘッドを交換するまでの間は、吐出不良
による濃度むらを許容するか、記録機能を完全に停止し
てしまうことになる。
【0025】本発明は、以上の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、吐出回復
処理を行うことによる記録時間の長大化を防止するとと
もに濃度むらのない高品位な記録を行うことができるイ
ンクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を
提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、インクを吐出する複数の記録ヘッドを用い、記録デ
ータに基づき複数の記録ヘッドから記録媒体にインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
同一記録領域の記録データを前記複数の記録ヘッドに振
り分けるデータ振り分け手段と、前記複数の記録ヘッド
毎に吐出不良を検知する吐出不良検知手段と、前記吐出
不良検知手段が吐出不良を検知したとき、前記データ振
り分け手段において、当該吐出不良が検知された記録ヘ
ッドに振り分けられるべき記録データを他の記録ヘッド
に振り分けるべく制御する補完制御手段と、を具えたこ
とを特徴とする。
【0027】また、インクを吐出する複数の記録ヘッド
を用い、記録データに基づき複数の記録ヘッドから記録
媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
方法であって、同一記録領域の記録データを前記複数の
記録ヘッドに振り分け、前記複数の記録ヘッド毎に吐出
不良を検知し、前記吐出不良を検知するステップが吐出
不良を検知したとき、前記データ振り分けを行うステッ
プにおいて、当該吐出不良が検知された記録ヘッドに振
り分けられるべき記録データを他の記録ヘッドに振り分
けるべく制御する補完を行う、ステップを有したことを
特徴とする。
【0028】以上の構成によれば、例えば1つのインク
色について複数の記録ヘッドを用い、走査等で記録すべ
き記録領域をこれら複数の記録ヘッドで記録するベく、
その記録領域の記録データを当該複数の記録ヘッドに振
り分けて記録を行う際、ある記録ヘッドに吐出不良が発
生した場合は、他の記録ヘッドに記録データを振り分け
るので、例えば1頁の記録の途中で上記吐出不良が発生
しても他の記録ヘッドがその記録ヘッドで記録する分を
代わって記録することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を詳細に説明する。
【0030】(第一の実施形態)図2は、本発明の一実
施形態に係るインクジェット記録装置の主に記録部の概
略構成を示す斜視図である。
【0031】同図において、501Aおよび501Bは
インクカートリッジを示し、それぞれ、ブラック(B
k)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロ(Ye)4
色のインクを個別に貯留するものであり、それぞれの貯
留室を一体に構成するものである。
【0032】502Aおよび502Bは、それぞれ第一
および第二のヘッドカートリッジを示し、それぞれ、イ
ンクカートリッジ503Aおよび503Bに貯留される
それぞれのインクに対応した4つの記録ヘッドが収納さ
れた一つのユニットの形態で用いられる。すなわち、第
一ヘッドカートリッジ502Aには、Bk、Cy、Mg
およびYeそれぞれのインクを吐出する4つの第一記録
ヘッドが収納され、それぞれは個別に着脱できる構成と
なっている。第二ヘッドカートリッジ502Bも同様に
Bk、Cy、MgおよびYeについて4つの第二記録ヘ
ッド501を収納している。
【0033】図3は、第一および第二記録ヘッドの配列
を模式的に示す図である。同図に示すように、往路走査
方向前側に各インク色の第一記録ヘッドが配置され、先
頭よりBk、Cy,Mg,Yeの記録ヘッドの順で配列
される。後側には各第二記録ヘッドが配置され、配列順
序は、Ye,Mg.Cy,Bkの記録ヘッドの順に配列
される。すなわち、第一および第二のヘッドカートリッ
ジの間で、各記録ヘッドはインク色について対称に配置
される。
【0034】第一記録ヘッド及び第二記録ヘッドは、B
k、Cy、Mg,Yeそれぞれについて、紙送り方向に
配列する64個のインク吐出口(以下、「ノズル」ともい
う)#0〜#63を有している。各ノズルにおいてこれ
に連通するインク路には電気熱変換素子が設けられる。
そして、この電気熱変換素子が発生する熱エネルギーを
利用してインクに気泡を生じさせ気泡の圧力によって上
記ノズルからインクを吐出することができる。
【0035】本実施形態のインクジェット記録装置は、
ノズル毎のインク不吐出を検知できる不吐出検知機能を
備える。具体的には、前述した光路を遮断するインク滴
の有無によって光学的に検知するものである。
【0036】503Aは、上述したインクカートリッジ
501Aおよび第一記録ヘッドを収納したヘッドカート
リッジ502Aをそれぞれ着脱自在に装着するキャリッ
ジである。503Bは、同様にインクカートリッジ50
1Bおよび第二記録ヘッドを収納したヘッドカートリッ
ジ502Bをそれぞれ着脱自在に装着するキャリッジで
ある。キャリッジ503Aおよび503Bは、ガイド軸
508と摺動自在に係合することによりガイド軸308
に沿って移動することができる。キャリッジ503Aお
よび503Bは非記録状態などの待機時にはホーム・ポ
ジションHに位置している。504は紙送りローラを示
し、補助ローラ505とともに記録紙507を挟持しつ
つ図の矢印の方向に回転することにより、記録紙508
7を図中Y方向に搬送することができる。また、506
は一対の給紙ローラを示し、同様に記録紙507を挟持
しながらその給紙を行う。
【0037】以上の構成において、記録の待機時等にホ
ーム・ポジション位置Hにあるキャリッジ503は記録
開始命令に応じてX方向に移動し、これにより、記録紙
507に対する第一記録ヘッド及び第二記録ヘッドの走
査を行う。すなわち、上記移動に伴い、ヘッドカートリ
ッジ502Aおよび502Bの各記録ヘッドから、後述
のように定められるそれぞれの記録データに従い記録紙
507にインクを吐出し記録を行う。記録紙507にお
ける所定の記録範囲の端部までの記録が終了すると、キ
ャリッジ503Aおよび503Bは記録開始位置に戻る
とともに、紙送りローラ504によって、記録紙507
は、矢印Y方向へそれぞれの記録ヘッドの1回の走査に
応じた所定幅だけ搬送され、再びX方向における記録ヘ
ッドの走査が行われる。このような走査(スキャン)と紙
送りとを繰り返えすことにより所定量の記録が行われ
る。
【0038】なお、図示していないが、本実施形態のイ
ンクジェット記録装置は、上述した記録動作や後述の記
録データの生成に係る画像処理等を制御・実行するCP
U,ROM、RAM、さらには専用回路より構成される
制御部、外部のホスト・コンピュータ等との間で画像情
報や各種制御情報をやりとりするためのインタフェース
部、キャリッジ駆動用のキャリッジ・モータ、給紙ロー
ラ駆動用の給紙モータ、紙搬送駆動用の紙搬送モータな
どを駆動するためのモータ・ドライバ、記録ヘッドを駆
動するための記録ヘッド駆動用のドライバ、ユーザによ
る制御情報を入力するための操作パネル等、を備えてい
る。
【0039】図4は、CPU等を有した上述の制御部に
よる本実施形態の各記録ヘッド毎の記録データ生成およ
びその記録データに基づく記録ヘッドの駆動制御のため
の処理構成を示すブロック図である。
【0040】本実施形態では、それぞれの色について一
対の記録ヘッドに記録データを振り分けて記録を行うだ
けでなく、同一領域を複数回走査しそれぞれの走査で異
なるノズルを対応させて画像を形成する上述のマルチパ
ス記録方式を採用する。先に述べたとおり、マルチパス
記録方式は、一つのラインを複数のノズルを用いて画像
を形成することにより、ノズル毎の吐出量や吐出方向の
微妙な違いによる濃度ムラを抑える記録方式である。
【0041】本実施形態では、マルチパス記録方式にお
いてそれぞれの領域を複数回の走査で記録する場合の各
走査毎のデータ(以下、「パス・データ」ともいう)は、主
走査方向の座標に応じてデータを生成する固定間引き
と、その内容がオン(吐出)を示すデータを基に間引きを
行うことによりデータを生成するデータ間引きとを併用
することによって生成する。さらに、このパスデータを
第一および第二の記録ヘッドに振り分ける処理は、上記
データ間引きによって行う。
【0042】なお、上記マルチパス方式について、本実
施形態では、2回の走査でそれぞれの所定領域を記録す
る2パス記録および4回の走査で記録する4パス記録を
ユーザの設定により選択可能であるものとする。この場
合、4パス記録は、2パス記録と比較してより高品位な
画像が形成できるが、走査回数が倍増するために記録時
間がより増すことになる。
【0043】図4において、101はメモリ部を示し、
例えばホスト装置から送られた画像データに対し色変
換、マスキング、ガンマ変換など、記録のための所定の
画像処理を施した後、最終的に2値化を行なって得られ
る2値の記録データを一時的に格納するものである。1
02はメモリ出力制御部を示し、制御部111による記
録エリア制御に基づき、それぞれのインク色に対応する
第一および第二記録ヘッドの配列位置に従って各走査毎
にメモリ部101に格納された二値の記録データを読み
出し、マルチパス・データ生成部103へ出力する。こ
こで、一回のデータ転送では、インク色毎に各記録ヘッ
ドのノズル数分に対応した64ラスター分が転送され
る。また、この64ラスター分のデータは、4パス記録
の場合、4分の1のデータが走査毎に順次シフトされて
変化して行く。
【0044】マルチパス・データ生成部103は、出力
制御部102によって読み出された記録データに基づ
き、後述のように、固定間引きおよびデータ間引きを併
用することによってマルチパス記録方式における各走査
毎のパス・データを生成する。104はダブルへッド・
データ生成部を示し、マルチパス・データ生成部103
によって得られた各走査毎のパス・データをさらに間引
くことにより、各インク色について一対の記録ヘッドに
対するパス・データである、第一パス・データおよび第
二パス・データを生成する。105Aは、第一記録ヘッ
ド制御部を示し、第一記録ヘッド107Aに対しダブル
へッド・データ生成部104によって振り分けられた記
録データを供給するとともに、第一記録ヘッド107A
を駆動するための各種制御信号を発生する。すなわち、
不図示のリニア・エンコーダからのキャリッジ位置情報
によるタイミングに基づき、CPU111からの各種パ
ラメータコマンドおよびダブルへッド・データ生成部1
04からのパスデータに従い第一記録ヘッド107Aを
駆動する。105Bは第二記録ヘッド制御部を示し、第
一記録ヘッド制御部105Aと同様に、第二記録ヘッド
107Bに対しダブルへッド・データ生成部104によ
って振り分けられた記録データを供給するとともに、第
二記録ヘッド107Bを駆動するための各種制御信号を
発生する。
【0045】107Aおよび107Bは、それぞれ第一
記録ヘッドおよび第二記録ヘッドを示し、それぞれ第一
記録ヘッド制御部105Aおよび第二記録ヘッド制御部
105Bから供給される第一パス・データおよび第二パ
ス・データに従い、記録紙面上にインクを吐出する。第
一記録ヘツド107A及び第二記録ヘツド107Bは、
上述したように、それぞれヘッドカートリッジ502A
およびヘッドカートリッジ502Bに格納される、B
k、Cy,Mg,Yeの各インクの記録ヘッドを代表的
に示すものであり、紙送り方向に配列する64個のノズ
ルを備えている。
【0046】109Aおよび109Bは、それぞれ第一
不吐出検知部および第二不吐出検知部を示し、それぞれ
第一記録ヘッド107Aおよび第二記録ヘッド107B
における各ノズルの不吐出等、吐出不良を検出する。
【0047】111は、上述した構成もしくは処理を制
御するCPUを示し、不図示のROM等のメモリに格納
された処理プログラムに従い上記制御を行う。また、こ
の制御では、RAM等のメモリがワークエリアとして用
いられる。
【0048】次に、マルチパス・データ生成部103お
よびダブルヘッド・データ生成部104による、走査毎
の第一および第二パス・データの生成について図5を参
照して簡単に説明する。
【0049】図5は、4パス記録が設定された場合のパ
スデータ生成を説明する図である。前述したとおり、ま
ず、マルチパスデータ生成部103は、固定間引き処理
によって走査毎のパスデータを生成する。詳細には、後
述のように、このマルチパスデータ生成部103では、
4パス記録のうち、まず偶数パスまたは奇数パスのデー
タが生成される。次に、データ間引き処理によって第1
ないし第4パス毎のパスデータが生成される。そして、
このパス毎のパスデータに対し、ダブルヘッドデータ生
成部104はデータ間引き処理によって第一および第二
記録ヘッド用のパス・データを生成する。すなわち、各
走査毎のパスデータは第一記録ヘッド107Aおよび第
二記録ヘッド107Bに振り分けられる。
【0050】図5において、説明の簡略化のため4回の
走査で記録する領域を図に示すようにR1〜R3の3ラ
スターのデータ(以下、これを単に「ドット」ともいう)で
記録する領域とすると、このデータは、まず、マルチパ
スデータ生成部103による固定間引き処理によって、
第1〜第4パスの4回分の走査のうち、偶数番目または
奇数番目のパスデータが生成される。
【0051】具体的には、奇数番目のパス(パス番号が
偶数の走査)で主走査方向(X座標)における偶数番目の
ドット(偶数ドット)を記録し、偶数番目のパス(パス
番号が奇数の走査)で主走査方向における奇数番目のド
ット(奇数ドット)を記録するように間引きを行う。こ
こで、パス番号は、2ビットのデータとして表されその
内容が各走査に対応する。すなわち、4パス記録では、
そのデータの内容は、0、1、2、3が繰り返えされる
が、上記パス番号の下位ビットに従って、その値が
“0”、すなわち奇数パスではX座標が奇数番目のドッ
トをマスク処理(記録ドットを非記録ドットに置き換え
る)し、下位ビットの値が“1”、すなわち偶数パスで
は偶数番目のドットをマスクする処理をする。図5に示
す例では、例えば、ラスターデータR1は、奇数パスで
は、0、2、4、…、12、14、16番目のデータが
出力され、そのうち、0、2、6、12、14、16番
目のデータが記録ドットとして出力される。
【0052】次に、このように出力された偶数パスデー
タまたは奇数パスデータに対し、マルチパスデータ生成
部103は、データ間引き処理を行い、第1〜第4走査
毎の、第1記録ヘッド用パスデータまたは第二記録ヘッ
ド用パスデータの生成を行う。
【0053】この生成処理では、上記パス番号を示す2
ビットのデータに加え、64個のノズル毎にそれぞれ2
ビットのカウンタを設ける。そしてこのカウンタによ
り、各ノズルに対応させてマルチパスデータ生成部10
3から出力された偶数パスデータまたは奇数パスデータ
における記録ドットをカウントする。
【0054】このカウンタ値と上記2ビットのパス番号
が示す上位ビットおよび下位ビットとに応じて第二記録
ヘッドと第二記録ヘッドのパス毎のデータを生成する。
【0055】すなわち、4パス記録では、パス番号の上
位ビットと上記カウンタの上位ビットが一致した記録ド
ットのみを記録するようにし、また、他の記録ドットは
マスクする処理を行う。例えば、奇数パスデータに対し
て間引きを行う場合、パス番号の上位ビットは“0”ま
たは“1”の値をとるが、この値が“0”で、2ビット
カウンタの上位ビットが“0”で一致する場合は、第1
パスでそのデータが記録されるようにマスクを行う。な
お、2パス記録では、パス番号の上位ビットは意味を持
たずマスク処理は行わない。
【0056】さらに、ダブルヘッドデータ生成部104
は、上記カウンタの下位ビットデータを、二つの記録ヘ
ッドに対するデータの振り分けに用いる。すなわち、下
位ビットが“0”時の記録ドットは第一記録ヘッド10
7Aに、“1”の時の記録ドットは第二記録ヘッド10
7Bにそれぞれ振り分けられる。
【0057】以上のようにして、各走査毎に分割された
記録ドットをさらに二分割することによって、各走査毎
の二つの記録ヘッドに対する記録データ、すなわち、第
一記録ヘッドに対する第一パス・データと第二記録ヘッ
ドに対する第二パス・データとを生成し、2パス記録な
らば4ノズル.4パス記録ならば8ノズルで画像を形成
することにより、ノズル毎の微妙なインク吐出方向やイ
ンク滴のサイズなどの個体差を平滑化して画像に与える
影響を軽減することにより、高品位な画像形成が可能と
なる。
【0058】次に、第一記録ヘッドまたは第二記録ヘッ
ドに吐出不良が発生した場合の本実施形態の処理を説明
する。
【0059】前述したとおり、本実施形態によるインク
ジェット記録装置は、それぞれの記録ヘッドの各ノズル
毎に吐出状態を検出する機能を有している。第一不吐出
検知部109Aでは、第一記録ヘッド107Aのノズル
#A0〜ノズル#A63それぞれの吐出状態の検知を行
い、一方、第二不吐出検知部109Bでは、第二記録ヘ
ッド107Bのノズル#B0〜ノズル#B63それぞれ
の吐出状態の検知を行う。
【0060】一頁の記録の途中で不吐出が発生した場合
の補完制御動作について説明する。第一不吐出検知部1
09Aおよび第二不吐出検知部109Bにおいては、記
録開始前および走査毎に各ノズル毎の吐出状態の監視を
行っている。一頁記録の途中で、例えば第一不吐出検出
部109Aが、第一記録ヘッド107Aのノズル#An
における吐出不良を検知すると、CPU111にその旨
が通知される。CPU111は、第一記録ヘッド107
Aのノズル#Anにおける不吐出検知通知に応答して、
ダブルヘッド・データ生成部104に対して補完指示を
要求する。ダブルヘッド・データ生成部104は、これ
をうけて、第一記録ヘッド107Aのノズル#Anに割
り当てるべき記録ドットを、全て第二記録ヘッド107
Bのノズル#Bnに割り当てるよう処理する。すなわ
ち、図8にて後述されるように、不吐検知以降の走査に
おける第一記録ヘッド107Aのノズル#Anに対する
記録ドットは全て第二記録ヘッド107Bが代わりに記
録することになる。一方、第二不吐出検出部109Bが
第二記録ヘッド107Bのノズル#Bmにおける吐出不
良を検知すると、同様にしてCPU111に通知され、
ダブルヘッド・データ生成部104に対して補完指示を
要求し、ダブルヘッド・データ生成部104において、
第二記録ヘッド107Bのノズル#Bmに割り当てるべ
き記録ドットを全て第一記録ヘッド!07Aのノズル#
Amに割り当てるよう処理する。
【0061】図6は、以上説明した処理を含む、第一記
録ヘッドのパスデータを生成する処理手順を示すフロー
チャートであり、ある一種類のインク色の第一記録ヘッ
ドのパスデータ生成について示すものである。
【0062】各走査開始時には、まず、X座標カウンタ
(1bit)とそれぞれのノズル毎の記録ドット・カウ
ンタ#0〜#63(各2bit)をリセットし(ステッ
プS1)、CPU111からの記録開始指示を検知する
まで待機する(ステップS2)。さらに、記録開始指示
に応答して、リニア・エンコーダ出力に従う処理要求を
待機する(ステップS3)。
【0063】カラム処理要求があると、まず、Y座標カ
ウンタ(6bit)をリセットし(ステップS4)、上
述したパス・データ生成処理を実行する(ステップS
A)。なお、この処理については図7を参照して後述す
る。
【0064】さらに、生成されたパス・データについ
て、同様に上述した第一および第二記録ヘッドに振り分
ける処理を行い、第一記録ヘッドおよび第二記録ヘッド
それぞれのパス・データを生成する(ステップSB)。
この処理についても、第一記録ヘッドのパスデータ生成
処理として図8を参照して後述する。
【0065】次に、Y座標カウンタをインクリメントし
(ステップS5)、その値が63になるまではステップ
SA以降の処理を繰り返す(ステップS6)。一方、Y
座標カウンタの値が63であることを判断すると(ステ
ップS6)、そのときのX座標で示される同一カラムの
ノズル数分のデータ処理が完了する。
【0066】次に、X座標カウンタをインクリメントし
(ステップS7)、記録終了指示を監視し(ステップS
8)、指示がなければ、再びリニア・エンコーダ出力に
従う処理要求を待機する(ステップS3)。一方、記録
終了を検知すると、これに応答して記録走査を完了す
る。
【0067】図7は、図6のステップSAに示したパス
・データ生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【0068】この処理では、まず、リニア・エンコーダ
出力に基づいて、ノズル数分(64)のドットに対応す
る二値データdが順次入力される(ステップSA1)。
ここで、d=1が記録ドット。d=0が非記録ドットを
それぞれ表す。記録ドットである(d=1)と判断した
場合には(ステップSA2)、上述のY座標カウンタ値
(=k)が表す番号に対応した上述の記録ドット・カウ
ンタ#kをインクリメントする(ステップSA3)。そ
して、パス番号の下位ビットとX座標カウンタ値とを比
較し(ステップSA4)、これが一致しない場合には、
データのマスク処理を行う(ステップSA5)。すなわ
ち、この処理によって上述の固定間引きが行われ、例え
ば奇数パスのデータとしてX座標の奇数番目のデータが
出力されることになる。
【0069】続いて、4パス記録においては(ステップ
SA6)、パス番号の上位ビットと記録ドット・カウン
タ#kの上位ビットとを比較し(ステップSA7)、こ
れが一致しない場合にはデータのマスク処理を行う(ス
テップSA5)。すなわち、このデータ間引きによって
4パス記録の場合の第1ないし第4パスのいずれかのパ
スデータが生成されることになる。なお、2パス記録の
場合は、このようなマスク処理は行われない。
【0070】図8は、図6のステップSBに示した第一
記録ヘッド用のパス・データ生成処理の詳細を示すフロ
ーチャートであり、ダブルヘッドデータ生成部104に
よる振り分け処理の一部を示すものである。
【0071】基本的には、上述したように、記録ドット
カウンタの下位ビットの値に応じてデータ間引きを行な
い、それぞれ第一記録ヘッドおよび第二記録ヘッドのデ
ータとして振り分ける。しかし、第一記録ヘッドおよび
第二記録ヘッドそれぞれのY座標カウンタ値(k)が表
す番号に対応するノズル#kの不吐出検知結果に応じて
処理を切り替える。
【0072】まず、第一記録ヘッドのノズル#kにおい
て不吐出が検知されている場合には(ステップSB
1)、記録ドット・カウンタ値に関わらずマスク処理し
て一切の記録を行わないよう制御する(ステップSB
4)。
【0073】一方、第一記録ヘッドのノズル#kで不吐
出が検知されておらず(ステップSB1)、第二記録ヘ
ッドのノズル#kにおいても不吐出が検知されていない
場合には(ステップSB2)、第一記録ヘッドの記録ヘ
ッド番号(=0)と記録ドット・カウンタ#kの下位ビ
ットとを比較し(ステップSB3)、これが一致しない
場合にはデータのマスク処理を行う(ステップSB
4)。この処理は、いずれの記録ヘッド(の処理対象ノ
ズル)においても吐出不良が生じていない場合の処理で
ある。
【0074】また、第一記録ヘッドのノズル#kでは不
吐出が検知されず(ステップSB1)、第二記録ヘッド
のノズル#kで不吐出が検知されている場合には(ステ
ップSB2)、マスク処理は行わず、そのまま第1記録
ヘッドの該当ノズル#kのデータとする。すなわち、第
2記録ヘッドのあるノズルに吐出不良が生じている場合
は、第1記録ヘッドにおいてそのデータの記録を行うよ
うにする。
【0075】以上のような手順により、あるインク色の
第一記録ヘッドのパス・データを生成する。同様にし
て、他のインク色、あるいは第二記録ヘッドのパス・デ
ータの生成も行われる。
【0076】以上説明したように、一頁の記録途中でイ
ンクの不吐出等の吐出不良を検知すると、吐出不良の発
生したノズルが記録すべき記録ドットを他方の記録ヘッ
ドに割り当てることにより、一頁内では回復処理を行わ
ずに記録を継続することが可能になり、回復処理による
記録時間の増加を防ぎ、また、記録走査間隔の変化によ
る濃度むらのない正常な画像形成が実現できる。
【0077】(第二の実施形態)上述した第一の実施形
態においては、一頁記録の途中で発生した吐出不良に対
して、一頁記録が完了した段階で回復処理を実行するも
のとしたが、本発明の適用はこれに限定されるものでは
ない。
【0078】回復処理の実行間隔は、複数頁毎であって
もよいし、一頁記録完了後だけでなく所定数の記録走査
毎にも行うものであってもよい。また、吐出不良ノズル
の数に応じて回復処理の可否を制御するものであっても
よい。
【0079】さらには、上述したような回復処理によっ
ても回復不能な吐出不良に対しても適用できる。すなわ
ち、不吐出が発生した記録ヘッドの交換が行われるまで
の間、先に述べた他方の記録ヘッドによる補完記録を行
うものである。好ましくは、不吐出ノズルが所定数に達
した時点でユーザに警告メッセージを発し、記録ヘッド
の早期交換を促す。このようにして、回復不能な不吐出
が発生した段階で全ての記録機能を停止してしまうので
はなく、他方の記録ヘッドにより不吐出ノズルに代わっ
て記録することにより、見かけ上の記録ヘッドの寿命を
延ばすことが可能になり、記録装置のランニング・コス
トを大幅に低減することができる。
【0080】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、複数組の記録ヘッドを備え、これらに記録ドットを
分散して画像形成を行うインクジェット記録装置におい
て、ノズル毎のインク不吐出を検出し、不吐出ノズルが
記録すべき記録ドットを他方の記録ヘッドに割り当て、
補完記録することにより、記録ヘッドの交換を行うこと
なく、記録機能を継続することが可能になる。すなわ
ち、装置としての信頼性を高め、また、記録ヘッドの見
かけ上の寿命を延ばすことで低ランニング・コストを実
現した、優れたインクジェット記録装置を提供できる。
【0081】(その他の実施形態)上記第一の実施形態
および上記第二の実施形態においては、4色インクに対
応した4つの記録ヘッドが一体化したマルチヘッドによ
り構成された記録ヘッドを搭載したインクジェット記録
装置について説明したが、各インクに対応して独立した
個別の記録ヘッドから構成されるマルチヘッドを搭載す
る場合にも適用できる。また、インク色についても4色
に限定するものではなく、また、濃度の異なるインクを
用いた構成や、同一インクの重ね打ちを行うものであっ
てもよい。
【0082】さらに、上記第一の実施形態および第二の
実施形態においては、各インク色について二つの記録ヘ
ッドを備えたインクジェット記録装置において、画素の
座標に基づいて規則的に記録ドットを振り分ける固定間
引き方式と記録ドットの間引き処理によって記録ドット
を振り分けるデータ間引き方式とを併用して各走査毎あ
るいは記録ヘッド毎の記録データ(パス・データ)を生
成する方式について説明した。しかし、本発明の適用は
これに限定されるものではなく、データ間引き方式を単
独で用いる場合や、固定間引き方式を単独で用いる場
合、あるいは、ランダム・マスク・パターンを用いて記
録ドットを振り分けるランダム間引き方式や、これらの
併用方式など、あらゆるデータ振り分け方式に対しても
適用できる。
【0083】また、上記第一の実施形態および第二の実
施形態においては、インク色の配列を対称に配置した二
組の記録ヘッドにより往復記録を行うインクジェット記
録装置に適用する場合について説明したが、同一のイン
ク色配列の二組の記録ヘッドを用いたものであってもよ
いし、また、片方向記録ではなく往復記録を行うもので
あってもよい。また、三組以上の記録ヘッドを備えるも
のであってもよい。
【0084】さらには、上記第一の実施形態および上記
第二の実施形態においては、インク色毎に二値化された
記録データをメモリに一時格納する場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、擬似中間調処理
における中間データを格納するものであってもよいし、
入力データをそのまま格納するものであってもよい。ま
た、記録解像度と異なる解像度のデータ形式であっても
よい。さらに、本発明に係るインクジェット記録装置の
形態は、コンピュータやワード・プロセッサをはじめと
する情報処理装置の両像出力装置として一体又は別体に
設けられるものに限らず、読取装置と組み合わせた複写
装置や通信機能を有するファクシミリ装置などであって
もよい。
【0085】なお、一方の記録ヘッドのノズルに吐出不
良が生じ、この場合にこの吐出不良ノズルと同一ライン
を形成すべき他方の記録ヘッドのノズルについても同様
に吐出不良が発生したときは、一頁記録の途中であるか
否か等に拘わらず吐出回復処理が行われることが望まし
い。
【0086】さらには、記録品位への影響を考慮し、例
えば所定数だけ隣接(連続)したノズルに吐出不良が生じ
た場合には、上記各実施形態で説明したように他方の記
録ヘッドに記録ドットを振り分けて補完記録を行うので
はなく、吐出回復処理へ移行してもよい。
【0087】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0088】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0089】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0090】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0091】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0092】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0093】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0094】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0095】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、例えば1つのインク色について複数の記録ヘ
ッドを用い、走査等で記録すべき記録領域をこれら複数
の記録ヘッドで記録するベく、その記録領域の記録デー
タを当該複数の記録ヘッドに振り分けて記録を行う際、
ある記録ヘッドに吐出不良が発生した場合は、他の記録
ヘッドに記録データを振り分けるので、例えば1頁の記
録の途中で上記吐出不良が発生しても他の記録ヘッドが
その記録ヘッドで記録する分を代わって記録することが
できる。
【0097】この結果、記録動作の中断や停止を回避あ
るいは抑制することが可能になる。すなわち、回復可能
な吐出不良に対しては、回復処理を例えば1頁の間記録
が完了するまで行わないようにして回復処理の実行回数
を低減でき、回復処理による記録時間の増加を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチパス記録を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】上記インクジェット記録装置で用いられる二組
の記録ヘッドのインク色毎の配列を示す図である。
【図4】上記インクジェット記録装置における記録デー
タ生成処理のための構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第一実施形態における記録走査毎の記
録ドットの振り分けを説明する説明図である。
【図6】上記第一の実施例における第一記録ヘッド用の
パス・データの生成処理の概略を説明するフローチャー
トである。
【図7】図6に示す処理において走査毎のパスデータ生
成の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す処理において第一および第二記録ヘ
ッドへのデータ振り分け処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
101 メモリ部 102 出力制御部 103 マルチパスデータ生成部 104 ダブルヘッドデータ生成部 105A 第一記録ヘッド制御部 105B 第二記録ヘッド制御部 107A 第一記録ヘッド 107B 第二記録ヘッド 109A 第一不吐出検知部 109B 第二不吐出検知部 111 CPU 501A、501B インクカートリッジ 502A、502B ヘッドカートリッジ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数の記録ヘッドを用
    い、記録データに基づき複数の記録ヘッドから記録媒体
    にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置
    であって、 同一記録領域の記録データを前記複数の記録ヘッドに振
    り分けるデータ振り分け手段と、 前記複数の記録ヘッド毎に吐出不良を検知する吐出不良
    検知手段と、 前記吐出不良検知手段が吐出不良を検知したとき、前記
    データ振り分け手段において、当該吐出不良が検知され
    た記録ヘッドに振り分けられるべき記録データを他の記
    録ヘッドに振り分けるべく制御する補完制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記データ振り分け手段は、前記同一記
    録領域の記録データにマスク処理をすることによって前
    記複数の記録ヘッドに記録データを振り分け、前記補完
    制御手段は、前記データ振り分け手段におけるマスク処
    理を変更することによって他の記録ヘッドに振り分ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
    装置。
  3. 【請求項3】 記録のために前記複数の記録ヘッドを走
    査する走査手段をさらに具え、前記複数の記録ヘッドは
    前記走査手段による走査方向に配列することを特徴とす
    る請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の記録ヘッドは、それぞれ複数
    のインク吐出口を有し、前記吐出不良検知手段は前記複
    数の記録ヘッドの各々についてインク吐出口毎に吐出不
    良を検知し、および前記補完制御手段は前記走査方向に
    対応する他の記録ヘッドのインク吐出口に記録データを
    振り分けることを特徴とする請求項3に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の記録ヘッドそれぞれの吐出状
    態を良好に保つための回復処理を行う吐出回復手段をさ
    らに具え、前記吐出不良検知手段が吐出不良を検知した
    場合でも、少なくとも所定量の走査が完了するまで前記
    吐出回復手段による回復処理を行わないことを特徴とす
    る請求項3または4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の記録ヘッドそれぞれの吐出状
    態を良好に保つための回復処理を行う吐出回復手段をさ
    らに具え、前記吐出不良検知手段が所定回数吐出不良を
    検知したとき、前記吐出回復手段による吐出回復を実行
    することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記データ振り分け手段は、インク吐出
    をする旨の記録データに対して記録データの座標に基づ
    いて間引きを行うことにより前記複数の記録ヘッドに記
    録データの振り分けを行うことを特徴とする請求項2な
    いし6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記データ振り分け手段は、インク吐出
    をする旨の記録データに対してランダムな間引きを行う
    ことにより前記複数の記録ヘッドに記録データの振り分
    けを行うことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか
    に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の記録ヘッドそれぞれの吐出状
    態を良好に保つための回復処理を行う吐出回復手段をさ
    らに具え、前記吐出不良検知手段が前記複数の記録ヘッ
    ドそれぞれで前記対応するインク吐出口において吐出不
    良を検知したときは、前記吐出回復手段によって前記複
    数の記録ヘッドそれぞれの回復処理を行うことを特徴と
    する請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の記録ヘッドの各々は、熱エ
    ネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の
    圧力によってインクを吐出することを特徴とする請求項
    1ないし9のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  11. 【請求項11】 インクを吐出する複数の記録ヘッドを
    用い、記録データに基づき複数の記録ヘッドから記録媒
    体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方
    法であって、 同一記録領域の記録データを前記複数の記録ヘッドに振
    り分け、 前記複数の記録ヘッド毎に吐出不良を検知し、 前記吐出不良を検知するステップが吐出不良を検知した
    とき、前記データ振り分けを行うステップにおいて、当
    該吐出不良が検知された記録ヘッドに振り分けられるべ
    き記録データを他の記録ヘッドに振り分けるべく制御す
    る補完を行う、 ステップを有したことを特徴とするインクジェット記録
    方法。
  12. 【請求項12】 前記データを振り分けるステップは、
    前記同一記録領域の記録データにマスク処理をすること
    によって前記複数の記録ヘッドに記録データを振り分
    け、前記補完を行うステップは、前記データ振り分けス
    テップにおけるマスク処理を変更することによって他の
    記録ヘッドに振り分けることを特徴とする請求項11に
    記載のインクジェット記録方法。
  13. 【請求項13】 記録のために前記複数の記録ヘッドを
    走査する走査ステップをさらに有し、前記複数の記録ヘ
    ッドは前記走査ステップによる走査方向に配列すること
    を特徴とする請求項11または12に記載のインクジェ
    ット記録方法。
  14. 【請求項14】 前記複数の記録ヘッドは、それぞれ複
    数のインク吐出口を有し、前記吐出不良検知ステップは
    前記複数の記録ヘッドの各々についてインク吐出口毎に
    吐出不良を検知し、および前記補完ステップは前記走査
    方向に対応する他の記録ヘッドのインク吐出口に記録デ
    ータを振り分けることを特徴とする請求項13に記載の
    インクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 前記複数の記録ヘッドそれぞれの吐出
    状態を良好に保つための回復処理を行う吐出回復ステッ
    プをさらに有し、前記吐出不良検知ステップが吐出不良
    を検知した場合でも、少なくとも所定量の走査が完了す
    るまで前記吐出回復ステップによる回復処理を行わない
    ことを特徴とする請求項13または14に記載のインク
    ジェット記録方法。
  16. 【請求項16】 前記複数の記録ヘッドそれぞれの吐出
    状態を良好に保つための回復処理を行う吐出回復ステッ
    プをさらに有し、前記吐出不良検知ステップが所定回数
    吐出不良を検知したとき、前記吐出回復ステップによる
    吐出回復を実行することを特徴とする請求項11ないし
    14のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  17. 【請求項17】 前記データ振り分けステップは、イン
    ク吐出をする旨の記録データに対して記録データの座標
    に基づいて間引きを行うことにより前記複数の記録ヘッ
    ドに記録データの振り分けを行うことを特徴とする請求
    項12ないし16のいずれかに記載のインクジェット記
    録方法。
  18. 【請求項18】 前記データ振り分けステップは、イン
    ク吐出をする旨の記録データに対してランダムな間引き
    を行うことにより前記複数の記録ヘッドに記録データの
    振り分けを行うことを特徴とする請求項12ないし16
    のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  19. 【請求項19】 前記複数の記録ヘッドそれぞれの吐出
    状態を良好に保つための回復処理を行う吐出回復ステッ
    プをさらに有し、前記吐出不良検知ステップが前記複数
    の記録ヘッドそれぞれで前記対応するインク吐出口にお
    いて吐出不良を検知したときは、前記吐出回復ステップ
    によって前記複数の記録ヘッドそれぞれの回復処理を行
    うことを特徴とする請求項14に記載のインクジェット
    記録方法。
  20. 【請求項20】 前記複数の記録ヘッドの各々は、熱エ
    ネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の
    圧力によってインクを吐出することを特徴とする請求項
    11ないし19のいずれかに記載のインクジェット記録
    方法。
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