JP2002137421A - プリント装置及びプリント方法 - Google Patents

プリント装置及びプリント方法

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JP2002137421A
JP2002137421A JP2000335188A JP2000335188A JP2002137421A JP 2002137421 A JP2002137421 A JP 2002137421A JP 2000335188 A JP2000335188 A JP 2000335188A JP 2000335188 A JP2000335188 A JP 2000335188A JP 2002137421 A JP2002137421 A JP 2002137421A
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JP2000335188A
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Minoru Teshigahara
稔 勅使川原
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Osamu Iwasaki
督 岩崎
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Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/147Colour shift prevention

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパス記録方式のプリンタ装置におい
て、双方向カラープリントを行った場合にも走査方向に
起因する色むらの発生を軽減し得るようにする。 【解決手段】 シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)のインクを付与する記録ヘッドを走査方向に対
称的に2組配し、ラスターR1,2,3方向に複数配置
される2次色のピクセルを、インクの付与順序を変更し
て(C→MとM→C)形成する。これにより、ラスター
方向に配置される複数の2次色のピクセルはインクの付
与順序が異なるため、往路または復路のいずれの走査で
ピクセルを形成しようとも付与順序に違いはなく、従っ
てインクの付与順序に起因する色むらの発生を軽減する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数色のインクをプ
リント媒体に付与する記録ヘッドを双方向に走査してカ
ラープリントを行う双方向プリント装置及び方法に関
し、特に双方向カラープリントを行う際に生ずる色むら
を軽減することが可能な双方向プリント装置、プリント
方法及びプリント記録物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント装置、特にインクジェット方式
のプリント装置に於いてはカラープリントにおける記録
スピードの向上が重要なテーマとなっている。記録スピ
ードの向上の手法としては、記録ヘッドの長尺化の他
に、記録ヘッドの記録(駆動)周波数の向上や双方向プ
リントなどが一般的である。双方向プリントは片方向プ
リントに比較して、同じスループットを得るときに必要
エネルギの分散化が時間的になされているので、トータ
ルシステムとしてはコスト的に有効な手段となってい
る。
【0003】しかし、双方向プリント方式は記録装置、
特に、記録ヘッドの構成によっては各色のインクの打ち
込み順序が主走査の往方向と副方向で異なる為に、バン
ド状の色むらが発生するという原理的な問題を有してい
た。この問題は、インクの打ち込み順序に起因するた
め、以下のとおり、異なる色のドットが少しでも重なる
場合は多かれ少なかれ発色の差として現れるものであ
る。
【0004】プリント媒体上に顔料や染料インク等の色
剤を吐出して画像を形成した場合、先行して記録された
ドットのインクがプリント媒体の表層から内部にかけて
最初にプリント媒体に染着する。次に後続のドットを形
成する為のインクがプリント媒体上の先行して記録され
たドットの上に少なくとも一部が重なる状態で配置され
ると、既に先行するインクで染着されている部分よりも
下方の部分に多くインクが染着する為に、発色として先
行して記録されるインクの発色が強くなる傾向がある。
その為に従来、各色の吐出ノズルが主走査方向に配置さ
れる物に於いては、往復プリントを行うと往走査と副走
査でインクの打ち込み順序が逆転するため、発色の差に
よりバンド状の色むらが発生してしまっていた。
【0005】この現象は、インクのみならずプロセスカ
ラーを形成するワックス系色剤等でも、原理は異なるも
のの、先行、後続の関係に起因して同様に発生してしま
う。
【0006】双方向プリントをサポートするインクジェ
ットプリンタでは、以下のような手法で、この問題を避
けるように構成されていた。 1) 色むらを許容する。又は黒(Bk)のみ双方向プリ
ントする。 2) カラーの各色のノズルを副走査方向に並べる、い
わゆる縦並び構成とする。 3) 往路用ノズルと復路用ノズルを有し、各色の打ち
込み順序が同じになるように往路と復路で使用ノズル又
は使用ヘッドを切り替える(特公平3−77066号公
報参照)。 4) 往路と復路でのプリントされるラスタがインター
レースになるようにプリントし、補完的に記録ラスタ毎
に高い周波数で打ち込み順の差による色むらが発生し、
視覚的に均一に見えるようにする(特公平2−4142
1号公報、特開平7−112534号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術1)は、本質的な解決とはならず、さらにカ
ラー画像が入るとスループットが大きく低下してしまう
欠点を有していた。2)の縦並び構成は打ち込み順は往
路と復路とで同一となるが、記録ヘッドが長尺になって
しまう欠点と、各色の打ち込み時間差による発色の差に
弱いとう別の欠点を有していた。
【0008】3)の方法に於いては、例え同じ基板上に
往路と復路用の記録ヘッドが作り込んであっても全く別
の2組の記録ヘッドを用意していることと等価的には同
じになるので、ヘッド間差と同様のバンド状の色差の大
きい色むらが生じてしまう欠点があった。例えば、デー
タとの干渉で往路側と復路側のデータの比率の違いによ
り、記録ヘッドの昇温度合いが異なっている場合は、記
録ヘッド間で吐出量差が生じ、バンド状の色むらが発生
してしまっていた。
【0009】この問題は1パス双方向プリントの場合に
大きな問題となるが、双方向のマルチパスプリントでも
往路のプリントのパスで記録されるドット数と復路のプ
リントのパスで記録されるドット数の差、データを補完
する間引きマスクによるドット数の差、あるいはプリン
トされるラスタとの同調によるプリントされるドット数
の差によっては、同様の問題が発生する。
【0010】4)は規則的に高い周波数の色むらとする
ことで、視覚的に色ムラを認識しにくくするものである
ため、プリントデータによっては干渉によりその色差が
強調される場合があった。例えば、1ラスタ毎に色差を
生じさせる構成においては、網掛け等のハーフトーンで
偶数ラスタのみの出現率が高いところと、奇数ラスタの
みの出現率の高いところが往路と復路とで存在すると、
同じ色を指定しても大きな色差を生じてしまっていた。
【0011】そこで、本発明は上述の課題を解決するた
めになされたものであり、同一走査領域に対し、異なる
ノズル群を用いて複数回主走査を行うことにより画像を
形成するようにした所謂マルチパス記録方式を採るイン
クジェット記録装置において、双方向カラープリントを
行っても走査方向に起因する色むらの発生を軽減するこ
とが可能なプリント装置、プリント方法及びプリント記
録物を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明はプリントデータに拘わらず
走査方向に起因する色むらの発生を軽減することが可能
なプリント装置、プリント方法及びプリント記録物を提
供することを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の記録素子を有する記録素子列を複
数配列した記録ヘッドを備え、同一走査領域に対し、前
記記録ヘッドの異なる記録素子列を用いて往路と復路の
双方向へと複数回走査を行うことにより複数色のインク
をプリント媒体に付与してカラー画像を形成するように
したプリント装置において、前記記録ヘッドは、異なる
インクを吐出する記録素子列が順次配列された記録素子
配列部を二組有し、各記録素子配列部の各記録素子列の
配列を走査方向において互いに対称となるよう設定して
なる双方向記録ヘッドにより構成され、同一走査領域に
対し、画像データを複数回の走査においてラスタ方向の
所定のラスタあるいはカラム方向の所定のカラムを相補
的にマスクするマスク手段と、を備えたものである。
【0014】また、本発明は、複数の記録素子を有する
記録素子列を複数配列した記録ヘッドを備え、同一走査
領域に対し、前記記録ヘッドの異なる記録素子列を用い
て往路と復路の双方向へと複数回走査を行うことにより
複数色のインクをプリント媒体に付与してカラー画像を
形成するようにしたプリント装置において、前記記録ヘ
ッドは、異なるインクを吐出する記録素子列が順次配列
された記録素子配列部を二組有し、各記録素子配列部の
各記録素子列の配列を走査方向において互いに対称とな
るよう設定してなる双方向記録ヘッドにより構成され、
カラム方向に複数配置される2次色の画素領域のうち少
なくとも1つに対するインクの付与順序を他のそれと変
更して形成する変更手段と、同一走査領域に対し、画像
データを複数回の走査においてラスタ方向の所定のラス
タ及びカラム方向の所定のカラムを相補的にマスクする
マスク手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明は、複数の記録素子を有する
記録素子列を複数配列した記録ヘッドを備え、同一走査
領域に対し、前記記録ヘッドの異なる記録素子列を用い
て往路と復路の双方向へと複数回走査を行うことにより
複数色のインクをプリント媒体に付与してカラー画像を
形成するようにしたプリント装置において、前記記録ヘ
ッドは、異なるインクを吐出する記録素子列が順次配列
された記録素子配列部を二組有し、各記録素子配列部の
各記録素子列の配列を走査方向において互いに対称とな
るよう設定してなる双方向記録ヘッドにより構成され、
同一走査領域に対し、画像データを複数回の走査におい
てカラム方向及びラスタ方向にランダムで相補的にマス
クするマスク手段と、を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0016】また、本発明は、複数の記録素子を有する
記録素子列を複数配列した記録ヘッドを備え、同一走査
領域に対し、前記記録ヘッドの異なる記録素子列を用い
て往路と復路の双方向へと複数回走査を行うことにより
複数色のインクをプリント媒体に付与してカラー画像を
形成するようにしたプリント方法において、前記記録ヘ
ッドは、異なるインクを吐出する記録素子列が順次配列
された記録素子配列部を二組有し、各記録素子配列部の
各記録素子列の配列を走査方向において互いに対称とな
るよう設定してなる双方向記録ヘッドにより構成され、
同一走査領域に対し、画像データを複数回の走査におい
てラスタ方向の所定のラスタあるいはカラム方向の所定
のカラムを相補的にマスクするマスク工程と、を備えた
ことを特徴とする。
【0017】また、本発明は、複数の記録素子を有する
記録素子列を複数配列した記録ヘッドを備え、同一走査
領域に対し、前記記録ヘッドの異なる記録素子列を用い
て往路と復路の双方向へと複数回走査を行うことにより
複数色のインクをプリント媒体に付与してカラー画像を
形成するようにしたプリント方法において、前記記録ヘ
ッドは、異なるインクを吐出する記録素子列が順次配列
された記録素子配列部を二組有し、各記録素子配列部の
各記録素子列の配列を走査方向において互いに対称とな
るよう設定してなる双方向記録ヘッドにより構成され、
カラム方向に複数配置される2次色の画素領域のうち少
なくとも1つに対するインクの付与順序を他のそれと変
更して形成する変更工程と、同一走査領域に対し、画像
データを複数回の走査においてラスタ方向の所定のラス
タ及びカラム方向の所定のカラムを相補的にマスクする
マスク工程と、を備えたことを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、ラスター方向に複数配
置される2次色を含むプロセスカラーの画素領域は、複
数インクの付与順序が変更されたものが支配的となるた
め、往路または復路のいずれの走査で画素領域を形成し
ようともラスター方向には付与順序に大きな違いはな
く、従ってインクの付与順序に起因する色むらの発生を
軽減することができる。またマルチパス印字を行う際に
はマスクパターンを前記インクの付与順序の変更をラス
ター方向だけでなくカラム方向にも適用することによっ
て往路または復路のいずれの走査で画素領域を形成しよ
うともカラム、ラスター方向共にも付与順序によって起
因する色むらの発生を軽減することができる。
【0019】ここで、「プリント媒体」とは、一般的な
プリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プ
ラスチック・フィルム、金属板等、インクを受容可能な
ものを意味する。
【0020】また、「インク」とは、上記「プリント」
の定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント媒体
上に付与されることによって、画像、模様、パターン等
の形成またはプリント媒体の加工に供され得る色材を意
味する。
【0021】さらに、「画素領域」とは、1または複数
のインクが付与されることにより1次色または2次色を
表現する最小の領域を意味し、ピクセルに限らずスーパ
ーピクセルやサブピクセルを含む。また、画素領域を完
成するのに要する走査の回数は1回に限定されず、複数
回でも良い。
【0022】さらに、「プロセスカラー」とは、2次色
を含み、3色以上のインクをプリント媒体上で混合させ
て発色させた色を意味する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としては、少
なくとも異なる色のドットの組み合わせとなったピクセ
ルに対しては往路プリントと復路プリントで少なくとも
異なる色の先うち後うちの関係が略等しい出現確率とな
るものが支配的になるよう制御する手段を具備する。こ
の思想を実現可能とするプリント装置の構成としては、
主走査方向に各色の記録素子が配列し、ピクセルを形成
可能とした形態が好適である。更にこの形態に於いて、
双方向プリント対応の対称形のヘッドを用いた1パスプ
リントを実行する場合、双方向プリント対応の対称形の
ヘッドあるいは公知の主走査方向に各色の記録素子が配
列したヘッドでの双方向のマルチパスプリントを実行す
る場合が有効であるが、本発明の思想を実現するもので
あれば、これに限るものではない。
【0024】上記形態は、カラー画像の中間調領域、特
に低濃度部で効果的であるが、さらに、一つのピクセル
に対し、少なくとも使用しているインクの内の1色は同
色インクの複数ドットによる構成とし、少なくとも2次
色以上を構成する際に各色の打ち込み順が対称な順序で
あるものが支配的となるような手段を有することは、高
濃度部で効果的である。
【0025】ここで言う、双方向プリント対応の対称形
の記録ヘッドとは、例えば、図3に示すように各色の記
録ノズルを少なくとも主走査方向に関して見た場合、対
称な順序に配列した構成となる記録ヘッドを使用する場
合に於いて、各ピクセルに対して各色の打ち込み順序が
対称な順序になるように各色のノズルからプリント媒体
上に着弾させる構成とした物を言う。
【0026】このような構成の記録ヘッドを用いてプリ
ントを行う際に、各ピクセルに対して2次色を含むプロ
セスカラーを構成する場合、少なくとも1次色の内の1
つのノズルからは複数インクを付与し、かつ主走査方向
に関して見た場合に往走査、復走査で対称な順序に配置
した構成とすることにより、従来例で発生していた横罫
線等の形状データそのものとの同調や、高濃度部に於い
て発生していた打ち込み順の違いによる発色の差を解消
し、更に中間調部から低濃度部にかけて主にディザ等の
ハーフトーニングとの同調により発生していた双方向プ
リントに起因する色むらを少なくとも異なる色のドット
の組み合わせとなったピクセルに対しては往路プリント
と復路プリントで異なる色の先うち後うちの関係が略等
しい出現確率となるよう制御する手段を具備することに
より改善することを可能とした物である。
【0027】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を詳細に説明する。なお、各図において、同一符号で示
す要素はそれぞれ同一または対応する要素を示す。
【0028】[本発明の実施形態における基本構成]図
1は、本発明を適用したインク・ジェット・プリント装
置の実施形態における主要な機構部の基本構成を示す図
である。
【0029】図1において、ヘッド・カートリッジ1が
キャリッジ2に交換可能に搭載されている。ヘッド・カ
ートリッジ1は、プリント・ヘッド部およびインク・タ
ンク部を有し、また、ヘッド部を駆動するための信号な
どを授受するためのコネクタが設けられている(不図
示)。
【0030】ヘッド・カートリッジ1はキャリッジ2に
位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ2
には、上記コネクターを介して各ヘッド・カートリッジ
1に駆動信号等を伝達するためのコネクタ・ホルダ(電
気接続部)が設けられている。
【0031】キャリッジ2は、主走査方向に延在して装
置本体に設置されたガイド・シャフト3に沿って往復移
動可能に案内支持されている。そして、キャリッジ2は
主走査モータ4によりモータ・プーリ5、従動プーリ6
およびタイミング・ベルト7等の駆動機構を介して駆動
されるとともにその位置及び移動が制御される。また、
ホームポジションセンサ30がキャリッジに設けられて
いる。これにより遮蔽板36の位置をキャリッジ2上の
ホームポジションセンサ30が通過した際に位置を知る
ことが可能となる。
【0032】プリント用紙やプラスチック薄板等のプリ
ント媒体8は給紙モータ35からギアを介してピックア
ップローラ31を回転させることによりオートシートフ
ィーダ(以降ASF)32から一枚ずつ分離給紙され
る。更に搬送ローラ9の回転により、ヘッド・カートリ
ッジ1の吐出口面と対向する位置(プリント部)を通っ
て搬送(副走査)される。搬送ローラ9はLFモータ3
4の回転によりギアを介して行われる。その際、給紙さ
れたかどうかの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、ペ
ーパエンドセンサ33をプリント媒体8が通過した時点
で行われる。更に、プリント媒体8の後端が実際にどこ
に有り、実際の後端から現在の記録位置を最終的に割り
出す為にもペーパエンドセンサ33は使用されている。
【0033】なお、プリント媒体8は、プリント部にお
いて平坦なプリント面を形成するように、その裏面をプ
ラテン(不図示)により支持されている。この場合、キ
ャリッジ2に搭載された各ヘッド・カートリッジ1は、
それらの吐出口面がキャリッジ2から下方へ突出して前
記2組の搬送ローラ対の間でプリント媒体8と平行にな
るように保持されている。
【0034】ヘッド・カートリッジ1は例えば、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインク・ジェット・
ヘッド・カートリッジであって、熱エネルギーを発生す
るための電気熱変換体を備えたものである。すなわちヘ
ッド・カートリッジ1のプリント・ヘッドは、上記電気
熱変換体によって印加される熱エネルギーによる膜沸騰
により生じる気泡の圧力を利用して、吐出口よりインク
を吐出してプリントを行うものである。もちろん、圧電
素子によってインクを吐出する等、その他の方式であっ
ても良い。
【0035】図2は、上記インクジェットプリント装置
における制御回路の概略構成を示すブロック図である。
【0036】同図において、コントローラ200は主制
御部であり、例えばマイクロ・コンピュータ形態のCP
U201、プログラムや所要のテーブルその他の固定デ
ータを格納したROM203、画像データを展開する領
域や作業用の領域等を設けたRAM205を有する。ホ
スト装置210は、画像データの供給源(プリントに係
る画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータと
する他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であっても
よい)である。画像データ、その他のコマンド、ステー
タス信号等は、インタフェース(I/F)212を介し
てコントローラ200と送受信される。
【0037】操作部120は操作者による指示入力を受
容するスイッチ群であり、電源スイッチ222、吸引回
復の起動を指示するための回復スイッチ226等を有す
る。
【0038】センサ群230は装置の状態を検出するた
めのセンサ群であり、上述のホームポジションセンサ3
0、プリント媒体の有無を検出するためのペーパエンド
センサ33、および環境温度を検出するために適宜の部
位に設けられた温度センサ234等を有する。
【0039】ヘッド・ドライバ240は、プリント・デ
ータ等に応じてプリント・ヘッド1の吐出ヒータ25を
駆動するドライバである。ヘッド・ドライバ240は、
プリントデータを吐出ヒータ25の位置に対応させて整
列させるシフト・レジスタ、適宜のタイミングでラッチ
するラッチ回路、駆動タイミング信号に同期して吐出ヒ
ータを作動させる論理回路素子の他、ドット形成位置合
わせのために駆動タイミング(吐出タイミング)を適切
に設定するタイミング設定部等を有する。
【0040】プリント・ヘッド1には、サブヒータ24
2が設けられている。サブヒータ242はインクの吐出
特性を安定させるための温度調整を行うものであり、吐
出ヒータ25と同時にプリント・ヘッド基板上に形成さ
れた形態および/またはプリント・ヘッド本体ないしは
ヘッド・カートリッジに取り付けられる形態とすること
ができる。
【0041】モータ・ドライバ250は主走査モータ4
を駆動するドライバであり、副走査モータ34はプリン
ト媒体8を搬送(副走査)するために用いられるモータ
であり、モータ・ドライバ270はそのドライバであ
る。
【0042】給紙モータ34はプリント媒体8をASF
から分離、給紙するために用いられるモータであり、モ
ータ・ドライバ260はそのドライバである。
【0043】(第1の基本構成)図3は、ヘッド・カー
トリッジ1の記録ヘッド部の主要部の第1の基本構成を
部分的に示す模式図である。同図において、100はシ
アンを吐出する第一の記録ヘッド(以降C1)である。
101はマゼンタを吐出する第一の記録ヘッド(M1)
である。102はイエローを吐出する第一の記録ヘッド
(Y1)である。103はイエローを吐出する第二の記
録ヘッド(Y2)である。104はマゼンタを吐出する
第二の記録ヘッド(M2)である。105はシアンを吐
出する第二の記録ヘッド(M2)である。更に、この他
にBkの記録ヘッドを加えても良い。
【0044】これら上記の記録ヘッド群を一つとしてヘ
ッドカートリッジ1を構成している。ヘッドカートリッ
ジ1に於いて、これら上記の個々の記録ヘッドは複数の
吐出ノズルを有している。一例として記録ヘッド100
C1に於いて110はシアンの吐出ノズルである。記録
ヘッド101M1に於いて112はマゼンタの吐出ノズ
ルである。記録ヘッド104M2に於いて113はマゼ
ンタの吐出ノズルである。記録ヘッド105C2に於い
て111はシアンの吐出ノズルである。
【0045】個々の記録ヘッドのノズル群は主走査方向
に対してほぼ垂直な方向に配列されている。厳密には吐
出タイミングのとの関係で主走査方向に多少斜めに配列
されている場合も有る。更に、これらの記録ヘッド群は
主走査方向と同一の方向に配列されている。具体的には
図2の場合は記録ヘッド100C1、101M1、10
2Y1、103Y2、104M2、105C2の各々が
主走査方向と同一の方向に配列されている。
【0046】同図の121のドット位置と120のドッ
ト位置は夫々、記録ヘッド100C1の吐出ノズル11
0から吐出されるドットと、記録ヘッド105C2の吐
出ノズル111から吐出されるドットが、ピクセル(画
素)130の領域に対して配置される位置を示してい
る。ここでは、ドット位置120が図の右上の対角位置
を、ドット位置121が左上の対角位置を示している。
また、R1〜R4は各ピクセルを形成する主走査のライ
ン、すなわち、ラスターを示している。ここでは、1ラ
スター、つまり1走査で1ピクセルが形成される。
【0047】図3に示す例は、シアンの一次色をピクセ
ルとして最大濃度でプリントした場合を示している。ピ
クセル130に対してドット位置120とドット位置1
21の2つを一つのペアとしてプリントしている状態を
示している。この場合、同図の矢印で示す方向にヘッド
カートリッジ1が移動する場合を往路とすると、往路の
場合ピクセル130内に打ち込まれるドットの順番は記
録ヘッド105C2→100C1、復路の場合C1→C
2となる。但し、一次色の場合はどちらも同じ色のイン
クの打ち込みとなる為に、打ち込み順序による発色の差
はこの場合現れない。
【0048】図4は、図3と同一構成のヘッドカートリ
ッジ1を用いてピクセル130のドット位置121に2
つのドットをピクセルとして最大濃度で配置した場合を
示す。この場合は図3のピクセル130の構成と異な
り、ほぼドットが重なったドットonドットの構成とな
っている為に、先行して記録されたドットの発色が最も
強くなるドット配置となっている。この場合も一次色で
あって同一色のドットが配置されている為に、往路と復
路での発色の差は現れない。
【0049】図5は、図3と同一構成のヘッドカートリ
ッジ1を用いてピクセル130のドット位置120,1
21に夫々シアンとマゼンタのドットをピクセルとして
最大濃度で配置した場合を示す。この場合は図3のピク
セル130の構成と異なり、それぞれのピクセル構成に
対し各色のインクがドットonドットの構成となってい
る。例えば二次色としてブルーを表現する場合にはシア
ンとマゼンタを用いるが、ドット位置121で見れば、
往路では記録ヘッド101M1のマゼンタの吐出ノズル
112からのドット、次に記録ヘッド100C1のシア
ンの吐出ノズル110からのドットの順にプリント媒体
上に着弾する。前述の原理からすると、通常は先行して
着弾したマゼンタの発色が優勢な赤紫傾向のドットにド
ット位置121はなる。
【0050】同様に、ドット位置120で見れば、往路
では記録ヘッド105C2のシアンの吐出ノズル111
からのドット、次に記録ヘッド104M2のマゼンタの
吐出ノズル113からのドットの順にプリント媒体上に
着弾する。前述の原理からすると、通常は先行して着弾
したシアンの発色が優勢な青紫傾向のドットにドット位
置120はなる。
【0051】今度は逆に復路でのプリントの状態を考え
てみると、記録ヘッド100C1のシアンの吐出ノズル
110からのドット、次に記録ヘッド101M1のマゼ
ンタの吐出ノズル112からのドットの順にプリント媒
体上に着弾する。通常は先行して着弾したシアンの発色
が優勢な赤紫傾向のドットにドット位置121は発色す
る。同様に、120のドット位置で見れば、復路では記
録ヘッド104M2のマゼンタの吐出ノズル113から
のドット、次に記録ヘッド105C2のシアンの吐出ノ
ズル111からのドットの順にプリント媒体上に着弾す
る。通常は先行して着弾したマゼンタの発色が優勢な赤
紫傾向のドットにドット位置120はなる。
【0052】以上のように、常に赤紫傾向のブルーのド
ットと青紫傾向のブルーのドットがペアで使用されてい
ることになる。微視的にはカラム毎に発色に差のあるド
ットが交互に並んでいることになる。これをマクロ的に
ピクセル130で見ると、打ち込み(付与)順としては
往路はC2からのシアンドット、M2からのマゼンタド
ット、M1からのマゼンタドット、C1からのシアンド
ットとなり、復路ではC1からのシアンドット、M1か
らのマゼンタドット、M2からのマゼンタドット、C2
からのシアンドットとなり、打ち込み順が対称なピクセ
ル構成となる。従って、ピクセル単位ではその中間的な
ブルーの発色を均一に発現させることが可能となる。
【0053】上記の様に、本発明の実現の為には、ピク
セルとしての最大濃度を発色させる場合はピクセルを構
成している2次色を形成する各色が順序として対称的に
ピクセル内に打ち込まれて形成されていることが支配的
な状態となっていることが重要となる。なお、本例では
2次色としてブルー(シアンとマゼンタ)を例に挙げた
が、レッド(マゼンタとイエロー)やグリーン(シアン
とイエロー)の場合も同様であることは、容易に理解で
きよう。さらには、2次色以上のプロセスカラーにおい
ても、プロセスカラーを形成する各色が順序として対称
的にピクセル内に打ち込まれていれば同様の効果を奏す
ることも、容易に理解できよう。
【0054】図6は、図3と同一構成のヘッドカートリ
ッジ1を用いてピクセル130上のドット位置121に
夫々シアンとマゼンタの2つのドットを配置した場合を
示す。この場合、ピクセル構成に対し各色のインクが全
てほぼドットonドットの構成となっている。
【0055】ドット位置121で見れば、往路では記録
ヘッド105C2のシアンの吐出ノズル111からのド
ット、次に記録ヘッド104M2のマゼンタの吐出ノズ
ル113からのドット、次に記録ヘッド101M1のマ
ゼンタの吐出ノズル112からのドット、記録ヘッド1
00C1のシアンの吐出ノズル110からのドットの順
にプリント媒体上に着弾する。復路ではC1からのシア
ンドット、M1からのマゼンタドット、M2からのマゼ
ンタドット、C2からのシアンドットとなり、各色の打
ち込み順が対称なピクセル構成となる。その為、一層ピ
クセル単位ではブルーの発色を均一に発現させることが
可能となる。
【0056】この場合も、重要なことはピクセルとして
の最大濃度を発色させる場合には必ずピクセルを構成し
ている2次色を形成する各色が順序として対照的にピク
セル内に打ち込まれて形成されていることが支配的な状
態となっている点である。
【0057】図7は本実施形態のプリント装置のデータ
バッファ構造を示す図である。
【0058】同図において、プリンタドライバ211は
図2のホスト装置210において画像データの作成や、
作成したデータをプリント装置に転送するプログラムに
対応する。コントローラ200はプリンタドライバ21
1から供給された画像データを必要に応じて展開し、C
MY各色2bitのデータとして振りまき回路207に
供給する。振りまき回路207は後述の図9に示す対応
表に従って、夫々のプリントバッファ205にCMY各
色のデータを書き込む。
【0059】その際に、例えばシアンに2bitのデー
タが書き込まれるとする。この時、本実施の形態の方式
では最大濃度の場合は記録ヘッド100C1用と105
C2用のバッファ205C1、205C2に夫々、1b
itづつ書き込むように構成されている。それぞれの記
録ヘッドが実際に記録を行うピクセル内の所定の位置に
達したときに、それぞれのバッファ上のデータを各記録
ヘッド内のレジスタに読み込み、プリント動作を行う。
このようなデータとバッファ構成により、2ドットペア
で異なる記録ヘッドからサブピクセル上にプリントを行
うことが可能となる。ここではCMYとしたがもちろん
CMYKであっても、濃淡や他の色であっても同様であ
る。
【0060】なお、各プリントバッファ205C1,C
2,M1,M2,Y1,Y2はRAM205内に設けら
れている。
【0061】今までは主にピクセル毎の最大濃度を再現
する場合について述べたが、次にピクセル内で中間調を
再現する場合での往復プリントの再現について説明す
る。ここでは具体的には多値データを受け取って行う場
合の一例を示す。
【0062】本実施例では特に説明しない場合は各ピク
セルに対して各色2ビットで各色3値のデータ(ドット
数が0,1,2に対応)を受け取って再現する場合につ
いて述べる。勿論、ビット数については2ビットに限る
ものでは無く、4ビット等の多ビットでも良い。更に、
2ビットのデータ形式であってもその内の特定の2値だ
けを用いても良い。特にビット数に関しては記録解像度
とドット径の関係、あるいはピクセル毎の階調性、最大
濃度をどの程度にするかという設計思想から決定される
ものであり、本発明の趣旨に於いてどれも実施可能であ
る。
【0063】ピクセル内で中間調を再現する場合には、
上述の2ドットペアーは最大濃度を表現するため、2ド
ットペアーでピクセルにドットを配置することが出来な
い。本発明の実施例において2ドットペアーでドットを
配置しない中間調の場合は、各色が1ドットとなる場合
があり、往路と復路で2次色を再現したときに従来例で
説明した原理により、発色が浸透差で異なってしまう問
題が発生する。
【0064】本実施例では、ピクセルに対して各色の打
ちこみ順が異なるピクセルの発生確率を往路、復路とも
略同一になるように制御することにより、マクロ的に見
た場合の発色を往路、復路とも同一にしようとするもの
である。往路、復路ともに打ちこみ順を記録走査内で切
り替えるために、各色のノズルが主走査方向に対して打
ちこみ順が対称的な並びとなった記録ヘッドを用いるこ
とに本実施例としての特徴がある。即ち、主走査方向に
対して2つ配置された同色の記録ノズルに対してどちら
の記録ノズルでドットを配置するかで、打ちこみ順を同
一主記録走査内で変更することが出来る点に特徴があ
る。
【0065】上述のプリントバッファに展開された記録
データはマルチパス印字を行うためにマスキング回路2
08でマスキングされヘッドドライバへと転送される。
【0066】図8は、往復プリントを行った際の記録デ
ータと記録ノズル列の位置との同調により、使用される
記録ノズルが同調してしまう従来例を示している。図か
ら理解されるように、ブルー(シアンとマゼンタ)を形
成する際、打ちこみ順が同じドットが往路方向と復路方
向でそれぞれ発生し、これらの打ち込み順が異なるた
め、走査方向単位でバンド状の色むらが発生している。
【0067】図10、図11は本実施例での往復プリン
トの様子を示すものである。本実施例では先に示した振
りまき回路207が図9に示すように各色のデータに対
して配置するドットを配分する。図9では主走査方向に
ずれた位置にドットが配置されているがこれに限らず、
ドットオンドットでもそれ以外のずれた位置でも良い。
【0068】図9(a)はシアン(C)に対する入力デ
ータとドットの配置の関係を示している。シアンのデー
タ00に対してはドットを配置しない。データ01に対
しては、図7のプリントバッファー205C1にデータ
を格納したり、プリントバッファー205C2に振りま
き回路207により出現確率がほぼ均等になるように格
納する。すると、データ01に対するドット配置は同図
(a)の01に示すように2種類のどちらかになる。
【0069】最大のデータ10に対してはドットを2個
配置するので、図7のプリントバッファー205C1、
205C2にそれぞれデータが配置され、ドット配置は
同図(a)の10に示すようになる。
【0070】同図(b)はマゼンタ(M)に対する入力
データとドットは位置の関係を示しているが、シアンの
場合と同様であるため説明は省略する。
【0071】同図(c)は2次色のブルー(Blue)
に対する入力データとドット位置の関係を示してる。上
述の1次色(シアンとマゼンタ)の場合は打ちこみ順と
いう概念が無いので発色の差というのは生じないが、2
次色の場合は上述のとおり発色の差が現れるので重要で
ある。
【0072】同図(c)ではBlueへの入力データと
して示しているが、実際はシアンとマゼンタにそれぞれ
00、01、10の均等な信号値が入ってきた場合を示
している。
【0073】入力データ00の場合はドットを配置しな
い。データ01の場合は同図(c)に示すように4通り
の場合が存在する。データ01の場合、振りまき回路2
07がC、M夫々に振りまいたドット位置に対してその
組み合わせとなるため、往路復路で夫々4通り組み合わ
せが存在するためである。一番簡単なシステムとして
は、このまま、夫々4通りの組み合わせで01のデータ
を再現してもよい。
【0074】この振りまき(分配)は、複数(ここで
は、2つ)のバッファにデータを交互(シーケンシャ
ル)に振りまいても良いし、ランダムに振りまいても良
い。要は、ラスター方向の複数のピクセルのインクの付
与順序が一方的にならないようにすれば充分である。望
ましくは、その出現率がほぼ半数になることが、上述の
理由から理想的である。
【0075】画像中のドット間距離を短くし、空間周波
数を上げてざらつき感を低減させたり、ドットが完全に
重なって目立ちやすくするのを防止したり、スジムラを
低減させたりする効果を期待する場合は、ドットが重な
らないように振りまき回路207でCMYの夫々の出現を
ピクセル毎にチェックして振りまくように変更しても良
い。
【0076】データ10の場合は往路と復路で夫々の組
み合わせが出来るが、前述の通りにピクセル単位でみれ
ば打ち込み順が同一である為に同一の発色を得ることが
可能である。
【0077】なお、図9ではシアンとマゼンタ及びその
2次色であるブルーのドット配置について説明したが、
イエローと他の2次色であるグリーン、レッドについて
も同様である。
【0078】図10は本実施例で再現した方法により、
指定されたピクセルに各色均等にシアンとマゼンタのデ
ータ01が入っている場合において、双方向プリントを
行っている状態を示している。この状態では往路でも復
路でもデータの存在するカラム毎に打ち込み順が反転
(C2→M2とM1→C1)している為に、マクロ的に
みればほぼ均一の色再現が可能となっている。
【0079】図11は本実施例で再現した方法により、
指定されたピクセルに各色均等にシアンとマゼンタのデ
ータ10が入っている場合において、双方向プリントを
行っている状態を示している。この状態では往路でも復
路でも打ち込み順が同一(対称)の為に、ほぼ均一の色
再現が可能となっている。
【0080】(第2の基本構成)図12はヘッド・カー
トリッジ1の記録ヘッド部の主要部における第2の基本
構成を部分的に示す模式図である。同図において、構成
要素は図3の記録ヘッド部の構成要素と同様である。た
だし、本実施例で用いられる記録ヘッド部の構成は、図
3とは各色のピクセルを構成するペアーとなる同色の記
録ヘッドの対が副走査方向へ1/2だけ記録ヘッドのノ
ズルのピッチに対してずれている点で相違する構成とな
っている。
【0081】上記の構成において、同図はシアンの一次
色をプリントした場合を示している。ピクセル130に
対してピクセルとしての最大濃度を発色させるためにド
ット位置121とドット位置122の2ドットを一つの
ペアとしてプリントしている状態を示している。同図の
121のドット位置と122のドット位置は夫々、記録
ヘッド100C1の吐出ノズル110から吐出されるド
ットと、記録ヘッド105C2の吐出ノズル111から
吐出されるドットが、ピクセル(画素)130の領域に
対して配置される位置を示している。ここでは、ドット
位置121が図の左上の対角位置を、ドット位置122
が右下の対角位置を示している。また、R11、R12
はピクセル130を形成する主走査のライン、すなわ
ち、ラスターを示している。ここでは、2ラスターで1
ピクセルが形成される。
【0082】この場合、図12の矢印で示す方向にヘッ
ドカートリッジ1が移動する場合を往路とすると、往路
の場合ピクセル130内に打ち込まれるドットの順番は
記録ヘッド105C2→100C1、復路の場合C1→
C2となる。但し、一次色の場合はどちらも同じ色のイ
ンクの打ち込みとなる為、打ち込み順序による発色の差
は現れない。同図ではドット位置121とドット位置1
22のドット同士は重なっては示していないが、実際に
は図13で示すようにドットは一部オーバーラップして
いるのが通常である。
【0083】図14は、図12と同一構成のヘッドカー
トリッジ1を用いてピクセル130上のドット位置12
1,123にドットを配置した場合を示す。この場合も
一次色である同一色のドットが配置されている為に、往
路と復路での発色の差は現れない。
【0084】図15は、図12と同一構成のヘッドカー
トリッジ1を用いてピクセル130上のドット位置12
1,122に夫々シアンとマゼンタのドットを配置した
場合を示す。この場合は図12のピクセル130の構成
と異なり、それぞれのピクセル構成に対し各色のインク
がドットonドットの構成となっている。実施例1の図
6と同様に、ピクセル130で見れば常に均一な発色特
性を示すことが可能となる。
【0085】微視的にはラスター毎に発色に差のあるピ
クセルが交互に並んでいることになるが、これをマクロ
的にピクセル130で見ると、打ち込み順としては往路
はC2からのシアンドット、M2からのマゼンダドッ
ト、M1からのマゼンダドット、C1からのシアンドッ
トとなり、復路ではC1からのシアンドット、M1から
のマゼンダドット、M2からのマゼンダドット、C2か
らのシアンドットとなり、打ち込み順が対称なピクセル
構成となる。その為、ピクセル単位ではその中間的なブ
ルーの発色を均一に発現させることが可能となる。
【0086】上記の様に本発明の思想の実現の為にはこ
の場合、重要なこととして、必ずピクセルとしての最大
濃度を発色させる場合はピクセルを構成している各色が
順序として対照的にピクセル内に打ち込まれて形成され
ていることが支配的な状態となって行われていることが
本発明の必須条件となる。上記により実施例1の時と同
様に130のピクセルで見れば常に均一な発色特性を示
すことが可能となる。
【0087】上記の様に、本発明の実現の為には、ピク
セルとしての最大濃度を発色させる場合は、ピクセルを
構成している2次色を形成する各色が順序として対称的
にピクセル内に打ち込まれて形成されていることが支配
的な状態となっていることが重要となる。なお、本例で
は2次色としてブルー(シアンとマゼンタ)を例に挙げ
たが、レッド(マゼンタとイエロー)やグリーン(シア
ンとイエロー)の場合も同様であることは、容易に理解
できよう。
【0088】図16は、図12と同一構成のヘッドカー
トリッジ1を用いてピクセル130のドット位置121
とドット位置123に各色のインクがドットonドット
で配置された構成を示す。この状態に於いても、図15
と同様にピクセル130で見れば常に均一な発色特性を
示すことが可能となる。
【0089】今までは主にピクセル毎の最大濃度を再現
する場合について述べたが、次にピクセル内で中間調を
再現する場合での往復プリントの再現について説明す
る。ここでは具体的には多値データを受け取って行う場
合の一例を示す。多値データや打ち込み順の変更につい
ては先の実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0090】図17は、往復プリントを行った際の記録
データと記録ノズル列の位置との同調により、使用され
る記録ノズルが同調してしまう従来例を示している。ラ
スターR1とR5にはブルー(シアンとマゼンタ)のド
ットデータがある配置のハーフトーン、乃至、横罫線、
ハッチングをプリントした場合のあるカラムに配置され
たドットの色味を示す。
【0091】往路では、マゼンタ(M)インクが先打ち
され、シアン(C)インクが後打されるのに対し、復路
ではその逆となる。このように、往路と復路ではイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各ヘッドを対称に配置した記録
ヘッドのみでは、プリントデータによっては色味の差が
まだ生じてしまうことが示されている。
【0092】即ち、図から理解されるように、ブルー
(シアンとマゼンタ)を形成する際、打ちこみ順が同じ
ドットが往路方向と復路方向でそれぞれ発生し、これら
の打ち込み順が異なるため、走査方向単位でバンド状の
色むらが発生している。
【0093】図19、図20は本実施例での往復プリン
トの様子を示すものである。本実施例では先に示した振
りまき回路207が図18に示すように各色のデータに
対して配置するドットを配分する。図18のドット配分
も図9と同様であるので説明を省略する。なお、図18
のマゼンタ(M)について、記録ヘッドM1,M2の配
列が図9と1/2ドットピッチずれているため、図9と
はヘッドとドット位置が逆転している。
【0094】なお、図18ではシアンとマゼンタ及びそ
の2次色であるブルーのドット配置について説明した
が、イエローと他の2次色であるグリーン、レッドにつ
いても同様である。
【0095】図19は本実施例で再現した方法により、
指定されたピクセルに各色均等にシアンとマゼンタのデ
ータ01が入っている場合において、双方向プリントを
行っている状態を示している。この状態では往路でも復
路でもデータの存在するカラム毎に打ち込み順が反転
(C2→M1とM2→C1)している為に、マクロ的に
みればほぼ均一の色再現が可能となっている。
【0096】図20は本実施例で再現した方法により、
指定されたピクセルに各色均等にシアンとマゼンタのデ
ータ10が入っている場合において、双方向プリントを
行っている状態を示している。この状態では往路でも復
路でも打ち込み順が同一(対称)の為に、ほぼ均一の色
再現が可能となっている。
【0097】[本発明の特徴的構成]以下に、本発明の
特徴的構成を、第1〜第3の実施形態に基づき説明す
る。なお、この第1〜第3の実施形態では、前述の基本
構成に基づいて、インクジェット記録装置の機構部の概
略構成及び制御回路の構成等は、上記基本構成にて説明
したものと同様のものを適用している。但し、本実施形
態では、同一走査領域に対し、記録ヘッドの異なるノズ
ル群を用いて往路と復路の双方向へと複数回走査を行う
ことにより複数色のインクをプリント媒体に付与してカ
ラー画像を形成する所謂マルチパス記録方式を適用した
ものとなっており、この点が上記基本構成と異なる。
【0098】(第1の実施形態)以下に、本発明の第1
の実施形態を主として図12及び図21に基づき説明す
る。
【0099】この実施形態においては、記録ヘッドとし
て、図12に示すような記録ヘッドを用いる一方、前記
データマスキング回路208に設定されているA,Bの
ラスタマスクパターン(図21(b)参照)を用いると
共に、間引き処理を行って入力された画像信号のマルチ
パス記録を行うようになっている。すなわち、カラム方
向に偶数ラスタマスクAと、奇数ラスタマスクBとによ
り画像データを2分割し、さらに各画像データをラスタ
方向において所定のデューティー比によりマスキング処
理を行って画像記録を行う。
【0100】例えば、説明を簡略化するため、8×8ピ
クセル分のブルーの記録を4回の走査で形成する場合
(4パスを行う場合)には、まず、入力画像に対して、
第1回目の記録走査(往走査)において、奇数ラスタの
画像データのうち50%の画像データ(計25%のデュ
ーティーとなる)のみ記録し、次に偶数ラスタの画像デ
ータのうち、50%の画像データを記録する。この後、
さらに奇数ラスタ中の残り50%の画像信号を記録し、
以上によって1つの画像が完成される。50%に間引く
マスクとしては、1×1の千鳥格子のマスク(以下、フ
ァインマスクという)を用いている。
【0101】なお、この往復走査において、記録媒体は
記録ヘッド長さをパス数で除した長さ、すなわちここで
は25%の長さだけ搬送される。
【0102】この記録動作において、奇数ラスタの記録
では、図21(a)に示すような往路方向(図中、左か
ら右)への走査が行われ、偶数ラスタの記録において
は、同図に示すような復路方向(図中、右から左)への
走査が行われる。このとき、図12に示す対称型記録ヘ
ッドを用いることにより、奇数ラスタは往走査による必
ずM2、C1の記録素子で形成され、偶数ラスタは、復
走査により必ず、M1、C2のノズル列で形成される。
【0103】従って、いずれのラスタにおいても打ち込
み順序はマゼンタドットがシアンドットより先に記録媒
体に打ち込まれることとなり(図21(c)参照)、全
てのドットが同一の発色で形成することができ、色むら
のない画像を形成することきができる。 この場合は、
データを振りまかなくても打ち込み順序が一定となるた
め、色ムラのない画像を形成することができる。なお、
本実施例では、ラスタ方向に間引いたラスタマスクを用
いたが、カラム方向に間引くカラムマスクを用いても打
ち込み順所が一定となるため、色ムラのない画像を形成
することができる。
【0104】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図22に基づき説明する。
【0105】この第2の実施形態は、前述の第1の実施
形態と同様にマルチパス記録方式を採るが、前述の第1
の実施形態においては、ラスタマスクを使用したのに対
し、データマスキング回路208に設定されている千鳥
マスクA,Bを用いたものである。
【0106】この実施形態においては2×2のサイズの
千鳥マスクを用い(図22(b)参照)、第1回目の記
録走査(往走査)において、千鳥マスクAでマスキング
される画像データのうち50%のみ(計25%のデュー
ティーとなる)を記録し、次に千鳥マスクBでマスキン
グされる画像データのうち50%の画像データを記録す
る。ここでも、ファインマスクを用いてデューティーを
25%にしている。この後、さらに千鳥マスクAのうち
の残りの50%の画像データを記録し、最後に、千鳥マ
スクBの画像データのうちの残りの50%の画像データ
を記録し、以上によって1つの画像が完成される。な
お、この往復動作において、記録媒体は、記録ヘッド長
さをパス数で除した長さ、すなわちここでは20%の長
さだけ搬送される。
【0107】これによれば、固定マスクを用いてもラス
ター内での記録を4回のパスで形成することができ、記
録ヘッドの吐出よれ等によるスジむらを抑制することが
でき、微視的に見れば、ラスター単位で打ち込み順が異
なり、異なる発色の青のドットが形成されることとなる
が、マクロ的には、さほど色むらを感じることのない一
様な発色の画像を得ることができる。また01データに
おいて、パターンとの同調で打ち込み順の違うドットの
出現率の異なる領域が存在すると、同じ色を指定しても
大きな色差を生じてしまう可能性があるため振りまき回
路207により記録データをランダムに振りまく(分
配)ことでこの問題を解決される。 (第3の実施形
態)この第3の実施形態では、上記第1,第2の実施形
態にて示したようなラスタマスク、あるいは千鳥マスク
を用いず、図23(b)に示すようなランダムマスクを
用いたものとなっている。このランダムマスクにおい
て、“1”は第1回目の走査で記録されるピクセルを、
“2”は第2回目の走査で記録されるピクセルを、
“3” は第2回目の走査で記録されるピクセルを、
“4” は第2回目の走査で記録されるピクセルを、そ
れぞれ示している。なお、各走査は25%デューティで
記録される。
【0108】これによれば、実施例1でラスター内での
記録を2回で行っていたところを、4回のパスで形成す
ることができ、、記録ヘッドの吐出よれ等によるスジむ
らを抑制することができ、また打ち込み順による色むら
もランダム化による分散効果で発色が均一化される。こ
の場合も、データを振りまかなくてもランダムマスクの
効果によってラスタ方向に打ち込み順の異なる2次色が
配置されるため、マクロ的に色ムラを防止することが可
能となる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マルチパス記録方式を採る記録装置において、双方向プ
リントを行う際に生じていたインクの付与順序に起因す
る色むらの発生を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用されるインクジェットプリント装
置の実施形態における主要な機構部の基本構成を示す図
である。
【図2】プリント装置の制御回路の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の実施形態の第1の基本構成における記
録ヘッドと吐出ノズルの配置と、ピクセルの構成の一例
を示す図である。
【図4】記録ヘッドと吐出ノズルの配置とピクセルの構
成の他の例を示す図である。
【図5】記録ヘッドと吐出ノズルの配置とピクセルの構
成の更に他の例を示す図である。
【図6】記録ヘッドと吐出ノズルの配置とピクセルの構
成の更に他の例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態におけるプリントデータのバ
ッファー構成を示すブロック図である。
【図8】従来例で発生する記録データと往路走査、復路
走査の同調を示す図である。
【図9】実施例1で用いる入力データと配置されるドッ
トの位置の関係を示す図である。
【図10】実施例1での低濃度部をプリントしている状
態を示す図である。
【図11】実施例1での高濃度部をプリントしている状
態を示す図である。
【図12】本発明の実施形態の第2の基本構成における
記録ヘッドと吐出ノズルの配置と、ピクセルの構成の一
例を示す図である。
【図13】ピクセルの構成におけるドットの重なり具合
を示す図である。
【図14】記録ヘッドと吐出ノズルの配置とピクセルの
構成の他の例を示す図である。
【図15】記録ヘッドと吐出ノズルの配置とピクセルの
構成の更に他の例を示す図である。
【図16】記録ヘッドと吐出ノズルの配置とピクセルの
構成の更に他の例を示す図である。
【図17】従来例における双方向プリントでのデータの
干渉による色むらの発生原理を示す図である。
【図18】実施例2で用いる入力データと配置されるド
ットの位置の関係を示す図である。
【図19】実施例2での低濃度部をプリントしている状
態を示す図である。
【図20】実施例2での高濃度部をプリントしている状
態を示す図である。
【図21】本発明の第1の実施形態に用いられるラスタ
マスクなどを示す模式図である。
【図22】本発明の第2の実施形態に用いられる千鳥マ
スクなどを示す模式図である。
【図23】本発明の第3の実施形態に用いるランダムマ
スクなどを示す模式図である。
【符号の説明】
1 ヘッド・カートリッジ 2 キャリッジ 200 コントローラ 201 CPU 203 ROM 205 RAM 207 振りまき回路 210 ホスト装置 240 ヘッド・ドライバ
フロントページの続き (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA06 EA11 EC11 EC71 EC74 EC75 EE02 EE10 FA11 HA07 HA22

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を有する記録素子列を複
    数配列した記録ヘッドを備え、同一走査領域に対し、前
    記記録ヘッドの異なる記録素子列を用いて往路と復路の
    双方向へと複数回走査を行うことにより複数色のインク
    をプリント媒体に付与してカラー画像を形成するように
    したプリント装置において、 前記記録ヘッドは、異なるインクを吐出する記録素子列
    が順次配列された記録素子配列部を二組有し、各記録素
    子配列部の各記録素子列の配列を走査方向において互い
    に対称となるよう設定してなる双方向記録ヘッドにより
    構成され、 同一走査領域に対し、画像データを複数回の走査におい
    てラスタ方向の所定のラスタあるいはカラム方向の所定
    のカラムを相補的にマスクするマスク手段と、 を備えたことを特徴とするプリント装置。
  2. 【請求項2】 カラム方向に複数配置される2次色の画
    素領域のうち少なくとも1つに対するインクの付与順序
    を他のそれと変更して形成する変更手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記マスク手段は、奇数カラム、偶数カ
    ラムのいずれか一方あるいは奇数ラスタ、偶数ラスタの
    いずれか一方をマスクすることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のプリント装置。
  4. 【請求項4】 複数の記録素子を有する記録素子列を複
    数配列した記録ヘッドを備え、同一走査領域に対し、前
    記記録ヘッドの異なる記録素子列を用いて往路と復路の
    双方向へと複数回走査を行うことにより複数色のインク
    をプリント媒体に付与してカラー画像を形成するように
    したプリント装置において、 前記記録ヘッドは、異なるインクを吐出する記録素子列
    が順次配列された記録素子配列部を二組有し、各記録素
    子配列部の各記録素子列の配列を走査方向において互い
    に対称となるよう設定してなる双方向記録ヘッドにより
    構成され、 カラム方向に複数配置される2次色の画素領域のうち少
    なくとも1つに対するインクの付与順序を他のそれと変
    更して形成する変更手段と、 同一走査領域に対し、画像データを複数回の走査におい
    てラスタ方向の所定のラスタ及びカラム方向の所定のカ
    ラムを相補的にマスクするマスク手段と、を備えたこと
    を特徴とするプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記マスク手段は、カラム方向またはラ
    スタ方向に複数配置される2次色の画素領域の略半数に
    対する画素データをマスクすることを特徴とする請求項
    3記載のプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記変更手段は、前記マスク手段にマス
    クされない略半数に対する画素データのインクの付与順
    序を変更することを特徴とする請求項2または4記載の
    プリント装置。
  7. 【請求項7】 前記変更手段は、対称に配された複数の
    記録素子を選択することにより画素領域へのインクの付
    与順序を変更することを特徴とする請求項2または4記
    載のプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記変更手段は対称に配された複数の記
    録素子に対応する複数のプリントバッファを有し、この
    複数のプリントバッファに選択的にプリントデータを格
    納することで対応する記録素子からインクを付与するこ
    とにより、各ラスターに複数配置される2次色の画素領
    域のうち少なくとも1つのインクの付与順序を他のそれ
    と変更して形成することを特徴とする請求項2または4
    記載のプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記変更手段は、カラー画像に応じた画
    像信号に基づいて、前記複数のプリントバッファにプリ
    ントデータを分配することにより、各ラスターに複数配
    置される2次色の画素領域のうち少なくとも1つのイン
    クの付与順序を他のそれと変更して形成することを特徴
    とする請求項8記載のプリント装置。
  10. 【請求項10】 前記形成手段は、カラー画像に応じた
    画像信号に基づいて、前記複数のプリントバッファに交
    互にプリントデータを分配することを特徴とする請求項
    9記載のプリント装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、複数色のインクを
    付与する記録素子が走査方向に配され、前記変更手段
    は、前記画素領域にインクを付与すべき前記記録ヘッド
    の走査方向を選択することにより画素領域へのインクの
    付与順序を変更することを特徴とする請求項2または4
    記載のプリント装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは少なくともシアン、
    マゼンタ、イエローのインクを付与する記録素子を有
    し、いずれかの色に対応する記録素子に対して他の色に
    対応する記録素子が走査方向に対称に配されることを特
    徴とする請求項1ないし11いずれか記載のプリント装
    置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは少なくともシアン、
    マゼンタ、イエローのインクを付与する記録素子が走査
    方向に対称的に2組配されることを特徴とする請求項1
    ないし12いずれか記載のプリント装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドはブラックのインクを
    付与する記録素子がさらに配されることを特徴とする請
    求項12または13記載のプリント装置。
  15. 【請求項15】 2次色の画素領域に当該2次色を形成
    するために付与される複数色のインクのうちのある色の
    インクの付与順序を他の色のインクに対して対称とすべ
    く、少なくとも当該ある色のインクを前記画素領域に複
    数付与する手段を有することを特徴とする請求項2記載
    のプリント装置。
  16. 【請求項16】 前記他のインクを前記画素領域に複数
    付与することを特徴とする請求項15記載のプリント装
    置。
  17. 【請求項17】 前記画素領域に付与された複数色のイ
    ンクによるドットは、その全ての重心がほぼ一致してい
    ることを特徴とする請求項15記載のプリント装置。
  18. 【請求項18】 前記画素領域に付与された複数色のイ
    ンクによるドットは、その少なくとも一部が重なってい
    ることを特徴とする請求項15記載のプリント装置。
  19. 【請求項19】 前記ある色のインクと前記他の色のイ
    ンクの付与順序の異なる2次色のドットが前記画素領域
    に複数配されることを特徴とする請求項16記載のプリ
    ント装置。
  20. 【請求項20】 複数の記録素子を有する記録素子列を
    複数配列した記録ヘッドを備え、同一走査領域に対し、
    前記記録ヘッドの異なる記録素子列を用いて往路と復路
    の双方向へと複数回走査を行うことにより複数色のイン
    クをプリント媒体に付与してカラー画像を形成するよう
    にしたプリント装置において、 前記記録ヘッドは、異なるインクを吐出する記録素子列
    が順次配列された記録素子配列部を二組有し、各記録素
    子配列部の各記録素子列の配列を走査方向において互い
    に対称となるよう設定してなる双方向記録ヘッドにより
    構成され、 同一走査領域に対し、画像データを複数回の走査におい
    てカラム方向及びラスタ方向にランダムで相補的にマス
    クするマスク手段と、を備えたことを特徴とするプリン
    ト装置。
  21. 【請求項21】 前記変更手段は、カラー画像に応じた
    画像信号に基づいて、前記複数のプリントバッファにラ
    ンダムにプリントデータを分配することを特徴とする請
    求項20記載のプリント装置。
  22. 【請求項22】 前記記録ヘッドは熱によりインクを吐
    出することを特徴とする請求項1ないし21の何れかに
    記載のプリント装置。
  23. 【請求項23】 複数の記録素子を有する記録素子列を
    複数配列した記録ヘッドを備え、同一走査領域に対し、
    前記記録ヘッドの異なる記録素子列を用いて往路と復路
    の双方向へと複数回走査を行うことにより複数色のイン
    クをプリント媒体に付与してカラー画像を形成するよう
    にしたプリント方法において、 前記記録ヘッドは、異なるインクを吐出する記録素子列
    が順次配列された記録素子配列部を二組有し、各記録素
    子配列部の各記録素子列の配列を走査方向において互い
    に対称となるよう設定してなる双方向記録ヘッドにより
    構成され、 同一走査領域に対し、画像データを複数回の走査におい
    てラスタ方向の所定のラスタあるいはカラム方向の所定
    のカラムを相補的にマスクするマスク工程と、 を備えたことを特徴とするプリント方法。
  24. 【請求項24】 複数の記録素子を有する記録素子列を
    複数配列した記録ヘッドを備え、同一走査領域に対し、
    前記記録ヘッドの異なる記録素子列を用いて往路と復路
    の双方向へと複数回走査を行うことにより複数色のイン
    クをプリント媒体に付与してカラー画像を形成するよう
    にしたプリント方法において、 前記記録ヘッドは、異なるインクを吐出する記録素子列
    が順次配列された記録素子配列部を二組有し、各記録素
    子配列部の各記録素子列の配列を走査方向において互い
    に対称となるよう設定してなる双方向記録ヘッドにより
    構成され、 カラム方向に複数配置される2次色の画素領域のうち少
    なくとも1つに対するインクの付与順序を他のそれと変
    更して形成する変更工程と、 同一走査領域に対し、画像データを複数回の走査におい
    てラスタ方向の所定のラスタ及びカラム方向の所定のカ
    ラムを相補的にマスクするマスク工程と、を備えたこと
    を特徴とするプリント方法。
  25. 【請求項25】 前記記録ヘッドは、複数のインクを付
    与する2組の記録素子を走査方向に対称的に配され、 前記変更工程と前記マスク工程は前記記録ヘッドの1回
    の走査で実行されることを特徴とする請求項24記載の
    プリント方法。
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