JP7391575B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置及び記録方法に関する。
インクジェット方式の記録装置において、記録媒体の幅の長さの吐出口列を有するフルラインヘッドの記録装置や、シリアルプリンタにおいても長尺な記録ヘッドを有する記録装置が知られている。
特許文献1には、長尺な記録ヘッドを比較的安価な短尺な複数のヘッドチップをノズル列方向にずらして配列することにより長尺化したプリントヘッド、いわゆる「つなぎヘッド」を用いて記録を行うことが記載されている。
特許文献2には、つなぎヘッドのチップ間の着弾ずれに対する濃度変動を抑制するために、複数のチップの吐出口が重複した領域については複数のチップの吐出口を使用して記録を行うことが開示されている。
特開2005-161681号公報 特開2012-6260号公報
記録を行うと、多くのインク滴がほぼ同時に記録媒体上に着弾することになるため、インク滴同士のくっつきによる定着滲み(以下、ビーディング)が発生する。チップが重複しているつなぎ部の吐出口によって記録したつなぎ領域と、重複していない非つなぎ部の吐出口によって記録した非つなぎ領域とではビーディングの発生状態が変わり、つなぎ領域と非つなぎ領域との間で濃度ムラが発生する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の吐出口列がずれて配列された記録ヘッドを用いて記録を行う場合の濃度ムラを抑制することを目的とする。
本発明は、インクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に沿って配列された第1の吐出口列と、インクを吐出するための複数の吐出口が前記所定方向に沿って配列された第2の吐出口列と、を有し、前記第1の吐出口列の端部と前記第2の吐出口列の端部とが前記所定方向と交差する交差方向に並ぶように、前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが前記所定方向にずれて配列された記録ヘッドと、入力画像データから前記記録ヘッドが記録するための記録データを生成する生成手段と、を有し、前記記録ヘッドと記録媒体とを相対的に前記交差方向に移動しながら、前記記録ヘッドから前記記録データに従ってインクを吐出することにより画像を記録し、一度の前記相対移動における記録において、前記第1の吐出口列の前記端部と前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口とによって記録を行う領域は、前記記録データに従って当該領域に記録すべき画素の一部を前記第1の吐出口列を用いて記録し、他部を前記第2の吐出口列を用いて記録し、前記端部以外の吐出口によって記録を行う領域は、前記記録データに従って吐出すべきインクを当該領域と対応する、前記第1の吐出口列および前記第2の吐出口列のいずれか一方から吐出することで画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記生成手段は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンが、前記パターンを2次元フーリエ変換した結果において周波数成分が特定の角度に偏在し、前記第1の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなるように前記記録データを生成することを特徴とする。
本発明によれば、複数の吐出口列がずれて配列された記録ヘッドを用いて記録を行う場合の濃度ムラを抑制することができる。
実施形態に係る記録装置の概念斜視図である。 実施形態に係る記録装置の記録制御系の構成ブロック図である。 実施形態に係る記録装置の画像データ処理のための機能ブロック図である。 比較形態における分割マスクパターンおよび記録データの図である。 比較形態における記録媒体上のインクの着弾状態を示した模式図である。 第1の実施形態における分割マスクパターンおよび記録データの図である。 第1の実施形態における記録媒体上のインクの着弾状態を示した模式図である。 比較形態と第1の実施形態におけるドットの周波数成分が特定の角度に偏在していることを説明する図である。 第2の実施形態における分割マスクパターンおよび記録データの図である。 第2の実施形態における記録媒体上のインクの着弾状態を示した模式図である。 第2の実施形態におけるドットの周波数成分が特定の角度に偏在していることを説明する図である。 第3の実施形態における分割マスクパターンおよび記録データの図である。 第4の実施形態における分割マスクパターンおよび記録データの図である。 第4の実施形態における記録媒体上のインクの着弾状態を示した模式図である。 第5の実施形態における分割マスクパターンおよび記録データの図である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のシリアル方式のインクジェット記録装置(以下、記録装置200)の要部構成を簡略的に示す概要斜視図である。
インクタンク(不図示)は、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)、の4色のインクをそれぞれ収容している。
ヘッドチップ201C~201K、202C~202Kはインクを吐出するための吐出口を有する。各色の吐出口はY方向(所定方向)に配列している。ヘッドチップ201C、202Cはシアンインクを、ヘッドチップ201M、202Mはマゼンタインクを、ヘッドチップ201Y、202Yはイエローインクを、ヘッドチップ201K、202Kはブラックインクを吐出するためのヘッドチップである。ヘッドチップ201C、201M、201Y、201Kは記録ヘッド201に備えられており、ヘッドチップ202C、202M、202Y、202Kは記録ヘッド202に備えられている。記録ヘッド202は記録ヘッド201よりも搬送方向上流側(-Y側)に設けられている。インクタンクからそれぞれ対応するヘッドチップにインクが供給される。
搬送ローラ103は、補助ローラ104とともに記録媒体107を挟持しながら回転して搬送方向(Y方向)へ記録媒体107を搬送するとともに、記録媒体107を保持する役割も担う。図1の記録媒体107はロール紙であるが、カット紙でもよい。キャリッジ(不図示)は、インクタンク、及び、下流側ヘッドチップ201C~201K、上流側ヘッドチップ202C~202Kを有する記録ヘッドを搭載し、X方向に沿って往復移動が可能なように構成されている。インクタンクはキャリッジに着脱可能に取り付けられており、インクタンクのインクが無くなった場合には交換することができる。キャリッジの往復移動中に記録ヘッドから対向する記録媒体107に対してインクを吐出することより記録媒体に画像が記録される。ヘッドチップ201C~201K、202C~202Kの回復動作時等の非記録動作時には、キャリッジは図中の点線で示したホームポジション位置hに待機する。
図1においてホームポジションhに待機している記録ヘッドは、記録開始命令が入力されると、キャリッジの移動に伴い、記録媒体107に対しX方向に相対移動しつつインクを吐出し、記録媒体107上に画像を記録する。この記録ヘッドの1回の移動(走査)によって、ヘッドチップ201C~201K、202C~202Kの吐出口の配列範囲に対応した記録幅を有する、記録媒体107上の所定領域に記録が行われる。搬送方向と交差する交差方向である走査方向(X方向)へのキャリッジの1回の走査による記録が終了すると、キャリッジはホームポジションhに戻り、再びX方向へ走査しながらヘッドチップ201C~201K、202C~202Kにより記録を行う。前回の記録走査が終了してから次の記録走査が始まるまでに、搬送ローラ103が回転して、搬送方向へ、記録幅に相当する分だけ記録媒体が搬送される。このように記録ヘッドの記録走査と記録媒体の搬送を繰り返し、記録ヘッドと記録媒体とを相対的にX方向に移動させることで記録媒体107に対する画像の記録が完成する。ヘッドチップ201C~201K、202C~202Kからインクを吐出する記録動作は、後述の記録制御部210(図2)による制御下で行われる。
なお、上記例の装置は、記録ヘッドが往路方向に走査する時にのみ記録動作を行う、いわゆる片方向記録を行う方式の記録装置として説明した。しかし、記録ヘッドが往路方向への走査時と復路方向への走査時の両方において記録を行う、いわゆる双方向記録を行う方式の記録装置でもよい。また、キャリッジの1回の走査によって吐出口の配列範囲の幅の画像の記録を行う所謂1パス記録(シングルパス)を説明したが、他の記録方式でもよい。例えば、記録媒体を搬送せずにキャリッジを複数回走査して吐出口の配列範囲の幅の画像を記録するようにしてもよい。記録媒体を吐出口の配列範囲の幅よりも小さい距離だけ搬送させて同じ領域に対して複数回インクを吐出することで画像を記録する、所謂マルチパス記録によって記録を行ってもよい。また、記録媒体の幅分(X方向の長さ分)吐出口を配列した所謂フルラインヘッドの記録装置を使用して、記録媒体をY方向に搬送しながら記録を行ってもよい。
また、図1では、インクタンクとヘッドチップ201C~201K、202C~202Kとを着脱可能にキャリッジに搭載する構成を示した。しかし、インクタンクとヘッドチップ201C~201K、202C~202Kとが一体となったカートリッジをキャリッジに搭載する形態でもよい。さらに、複数色のインクを吐出可能な複数色一体型の一つの記録ヘッドをキャリッジに搭載する形態であってもよい。
図2は、記録装置200における記録制御系の構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置200は、インターフェイス240を介して、ホストコンピュータ(以下、ホストPCとも称する)230等のデータ供給装置に接続される。ホストコンピュータ230から送信される各種データや記録に関連する制御信号等は、インクジェット記録装置200の記録制御部210に入力される。記録制御部210は、後述する記録マスクを格納するメモリ、制御演算装置であるCPU(ASICでも良い)を備え、インターフェイス240を介して入力された制御信号に従って後述のモータドライバやヘッドドライバを制御する。記録制御部210は、入力される画像データや、後述のヘッド種別信号発生回路より入力される信号の処理を行う。
搬送モータ203は、記録媒体107の搬送のための搬送ローラ103を回転駆動するモータである。キャリッジモータ204は、記録ヘッド201、202を搭載するキャリッジを往復駆動するモータである。モータドライバ205、206は、搬送モータ203、キャリッジモータ204を回転駆動するドライバである。ヘッドドライバ207、208は記録ヘッド201、202を駆動するドライバであり、記録ヘッドの数に対応して複数設けられている。ヘッド種別信号発生回路209は、キャリッジに搭載されている記録ヘッド201、202の種類や数を示す信号を記録制御部210に供給する。
図3は、記録装置200とホストPC230とで構成される画像処理システムにおける画像データ処理のための機能ブロック図である。記録装置200の記録制御部210は、インターフェイス204を介して、プリンタドライバがインストールされたホストPC230から転送されるデータを処理する。
ホストPC230は、例えばアプリケーションから入力画像データ30を受け取る。受け取った入力画像データ30に対し、1200dpiの解像度でレンダリング処理31をして、記録用多値RGBデータ32を生成する。本実施形態では、記録用多値RGBデータ32は256値をとる。生成された記録用多値RGBデータ32は、記録装置200が備える記録制御部210に転送される。
記録制御部210では、記録用多値RGBデータ32に対し色変換処理35を施し、記録装置のインクの色であるCMYKに対応した多値(256値)CMYKデータ36に変換する。次いで、多値CMYKデータ36に対し量子化処理37(例えば、誤差拡散)を施して2値化し、2値CMYKデータ38を生成する。2値CMYKデータ38に基づき記録ヘッド201、202が駆動される。主走査する領域に対応する2値CMYKデータ38をCPU210のメモリから読み出し、カラム間引きを行ってから、メモリに格納されている分割マスクパターンとの論理積を取ることで走査する領域に記録する記録データを生成し、記録データに従って記録を行う。分割マスクパターンは各画素に対して記録を許容する画素と、記録を禁止する画素とが配列されたものであり、2値データを下流側ヘッドチップ201によって記録するデータと上流側ヘッドチップ202によって記録するデータとに分割する。複数パスによって記録を行う場合にはカラム間引きを行い、2値CMYKデータ38をパス毎のデータに分けるための記録マスクパターンとの論理積をとった後に分割マスクパターンの論理積を取ることで当該走査において記録を行う記録データを生成する。記録マスクパターンは各画素に対して記録を許容する画素と、記録を禁止する画素とが配列されたものであり、2値データを各パスで記録するデータに分割する。分割マスクパターンと記録マスクパターンとカラム間引きの処理の順番は記録装置によって好適な順番に設定すればよい。例えば分割マスクパターンでマスクした後にカラム間引きを行うようにしてもよく、上述した順番に限定されるものではない。
分割マスクパターンが格納されているメモリは、2値CMYKデータ38が格納されているメモリと同一でも異なっても良い。分割マスクパターンは、インク色に関わらず同一でも良いし、インク色毎に異なっても良い。また、本実施形態では記録用多値RGBデータ32までをホストPC230によって生成し、その後の処理は記録制御部210によって行ったが、色変換処理までをホストPCで行うようにするなどしてもよい。また、本実施形態において画像処理を行う記録制御部210は記録装置200の内部に設置されているが、記録装置200と通信可能に記録装置200の外部に設置されていてもよい。
以下では、記録データとして2値CMYKデータのうちブラックインクのデータである2値Kデータを取り上げて、2値Kデータに分割マスクパターンを適用することについて説明する。以下では、2値Kデータはカラム間引きを行った後のデータであるとする。他の色CMYに関しても同様に分割マスクパターンを適用できる。また、淡インクを加えた6色インクで記録する記録装置や、RGBやグレーや淡グレーなどを加えた7色以上のインクで記録する記録装置においても、同様にマスクパターンを適用できる。
<比較形態>
本実施形態の比較形態について説明する。図4は、1回の走査で画像を記録する1パス動作におけるつなぎ部近傍のノズル配列と画像データを示したものである。ここで、ヘッドチップ201kはY方向に吐出口が1/600inchの間隔で配列された吐出口列が2列配置されており、各列の吐出口は1/1200inchずらして配置される構成となっている。2つの吐出口列のX方向の吐出口列間距離をL1とする。ヘッドチップ202Kも同様の構成である。ヘッドチップ201Kと202Kは互いにY方向にずれて配置されており、それぞれの吐出口の端部が吐出口列方向に重なって配置されている。重なっている部分の吐出口をつなぎ部、重なっていないつなぎ部以外の部分の吐出口を非つなぎ部と称する。ヘッドチップ202Kのヘッドチップ201Kと遠い側(-X側)の吐出口列とヘッドチップ201Kのヘッドチップ202Kと近い側(-X側)の吐出口列のX方向の吐出口列間距離をL2とする。
図4に示す分割マスクパターン41、42は図3の画像データ処理にて生成された2値Kデータをヘッドチップ201Kで記録するためのデータと、ヘッドチップ202Kで記録するためのデータとに分割するためのマスクパターンである。分割マスクパターン41、42のつなぎ部用のマスクパターンは分散性の高いパターンである。つなぎ部用のマスクパターンはブルーノイズ特性を持つように分散させている。記録データ51、52は2値Kデータを分割マスクパターンによって分割した、記録ヘッド201、202で記録するための記録データである。記録データ51は搬送方向上流側ヘッドチップ202Kの記録データ、記録データ52は搬送方向下流側ヘッドチップ201kで記録するための記録データを表す。各画素は1/1200inch×1/1200inchであり、ここでの2値Kデータは記録密度(Duty)が50%の千鳥パターンのデータとする。記録データ51、52のつなぎ部によって記録されるつなぎ部用の記録データは、図4に示す分割マスクパターン41、42によってデータをほぼ均等に分割して各ヘッドチップで記録するように分配している。
記録媒体上において、つなぎ部によって記録する領域をつなぎ領域、非つなぎ部によって記録する領域を非つなぎ領域とする。走査速度をS、インク滴が記録媒体に浸透するまでの時間をTとする。非つなぎ領域において、ヘッドチップ201Kの一方の吐出口列の吐出口によってある画素を記録し、搬送方向にある画素に隣接する画素をヘッドチップ201Kの異なる吐出口列の吐出口によって記録をするとする。この場合、ある画素にインクが着弾(到達)してから搬送方向に隣接する画素にインクが着弾するまでの時間はL1/S<Tの関係となる。インク滴が記録媒体に浸透する前に隣接画素にもインク滴が着弾するため、インク滴同士が結合するビーディングが発生する。また、非つなぎ領域において走査方向に隣接する画素にインクが着弾するまでの時間は、隣接する画素までの距離が1/1200inchなので、(1/1200)/S<Tとなり、搬送方向に隣接する場合と同様にビーディングが発生する。一方、つなぎ領域において異なるチップのつなぎ部で隣接画素を記録する場合、搬送方向の隣接画素にインクが着弾するまでの時間は、(L2+L1)/S、または(L2-L1)/Sとなる。L2>>L1でかつL2/S>Tとなる場合、先に着弾したインク滴が記録媒体に浸透してから後続のインク滴が着弾するため、ビーディングは発生しない。
図5の61は、図4の記録データ51、52を記録した場合のインクの着弾状態を表した模式図である。非つなぎ領域のインク滴はビーディングによりインク滴同士が結合して記録媒体上を覆うため、濃度が高くなる。一方、つなぎ領域では異なるチップで記録された隣接画素間でインク滴が結合しないため、記録媒体上にインクで覆われない領域がより多く残り、非つなぎ領域と比べて濃度が低くなる。これにより、つなぎ領域と非つなぎ領域で濃度差によるムラが発生して十分な画質が得られない。
なお、時間Tはインクや記録媒体の浸透特性、温湿度によって変わる。また、上述の例ではKインク同士の場合を示しているが、異なるインク色が隣接して記録される場合はその組み合わせによっても時間Tが変わる。
<実施形態>
図6は、本実施形態の分割マスクパターンと記録データを示す図である。
つなぎ領域と非つなぎ領域のビーディング差が最も小さくなるのは、つなぎ領域をどちらか一方のチップの吐出口で記録する、すなわち、分割しないマスクの場合となる。しかしながら、どちらか一方のチップのみで記録すると、上流側ヘッドチップ202Kと下流側ヘッドチップ201Kの切り替え位置において、インク滴の着弾ずれやにじみによる濃度ムラが発生し、画質低下の原因となる。しかしながら、先に図4、図5を参照して説明した方法のように、ドットを振り分けると、ビーディングによる濃度ムラが発生してしまう。
図6において、分割マスクパターン43、44はつなぎ部用のマスクパターンにおいて2×2画素の単位のクラスタを有し、クラスタ同士が隣接するように配置されている。さらに、図4で示したつなぎ部用の分割マスクパターンよりも分散性が低い。クラスタは合計4個以上のドットが各々他のドットと隣接し、Y方向およびX方向には少なくとも2つのドットが隣接するように集合して群を形成したものであり、2個の画素×2個の画素によって形成されたものを最小のクラスタとする。クラスタ内の画素は、クラスタ内の別の画素と隣接するように形成される。2値Kデータは比較形態と同様に1200dpiの千鳥格子のDuty50%の記録データとする。千鳥格子の2値Kデータでは、つなぎ部で記録されるデータにおいて、着目画素に対して斜めに隣接する画素のデータの少なくとも1ヶ所は同じチップで記録されることになる。図6の記録データ53、54はそれぞれ記録ヘッド201、202で記録するための記録データである。
また、つなぎ部によって記録される画像、すなわちドットによって形成されるドットパターンは、周波数成分が特定の角度に偏在している。周波数成分が特定の角度に偏在しているドットパターンか否かの判定は以下のように行う。まず、記録データを2次元フーリエ変換し、フーリエ変換の結果においてある特定の方向に対して周波成分の量が多い場合にその記録データによって記録されるドットは特定の角度に周波数成分が偏在していると判定する。以下に例を示す。図8は比較形態の記録データ51のつなぎ部によって記録するドットパターンと本実施形態の記録データ53のつなぎ部によって記録するドットパターンを解析した結果を示す図である。図4、図6のつなぎ部によって記録するデータの領域は横12画素×縦8画素分であるが、図8(a-1)、(b-1)では解析のために128画素×128画素のサイズになるように横12画素×縦8画素を縦横に繰り返し並べて拡大している。図8(a-1)、(b-1)を2次元フーリエ変換(2D FFT)したものをそれぞれ図8(a-2)、(b-2)に示す。図8、(a-2)(b-2)において、中心からの距離が周期に相当する。ある中心からある距離離れた部分が白いというとは、その距離に対応する周波数の強度が高いことを意味する。図8(a-2)では全体的にムラのある結果となっており、周波数成分は特定の周期・方向に偏在してはおらず、全体的に分散して分布していることが分かる。このような結果のドットパターンは特定の方向を持つ配置ではないと判定する。対して、図8(b-2)では白い点90が見える。これは、中心から白い点90までの長さを持つ周波数成分の量が多いということである。ここでは周波数成分は135度方向、斜め約3画素の周期に偏在している。周波数成分が多い角度以外の角度は、ドットが隣接している、或いは空白の領域が隣接していることを示している。図8(b-2)のように、2次元フーリエ変換した結果において、白い点がある場合には、そのドットパターンは特定の角度に周波数成分が偏在しているパターンであると判定する。
次に、非つなぎ部によって記録するドットパターンとつなぎ部によって記録するドットのパターン空間周波数成分の量を比較する。記録データ53、54において、非つなぎ部によって記録するドットよりも、つなぎ部によって記録するドットパターンの方が空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなっている。空間周波数解析は、例えば特開2006-44258号公報に開示されているような周波数成分に対応するパワースペクトルを求める方法として知られている手法を用いることができる。特開2006-44258号公報の図32に示されるように、グラフの横軸が周波数、縦軸をパワーとしてプロットすることで可視化することができる。本実施形態では、パワースペクトルが存在する空間周波数のうち半分より低周波側を半分より高周波側は高周波領域とする。また、低周波領域の各周波数のパワーを「低周波成分」とする。また、低周波数成分を合算した値を「低周波成分の量」とする。すなわち、低周波成分の量は、パワーを低周波領域の周波数で積分したものということができる。低周波成分の量が多いということは、つなぎ部によって記録するドットパターンの方がドットの分布が偏っており、隣接しているドットが多いということを示している。
図7に図6の記録データを記録した場合の、記録媒体上に記録されるインクの状態の模式図を示す。図5で示した分散性が高い分割マスクパターンによって記録されるインクの状態と比較すると、斜め方向に隣接するドットは結合してビーディングするため、ドットの結合率が高くなり、記録媒体上のより広い範囲を埋めることになる。非つなぎ領域のドットは図5の場合と同様に斜め4方向の隣接画素のドットと結合してビーディングしているため、つなぎ領域のドットよりも記録媒体を埋める領域は広いが、その差は小さくなる。すなわち、つなぎヘッドチップのつなぎ部用の分割マスクパターンを非つなぎ部用の分割マスクパターンよりも分散性が低いパターンにすることで、非つなぎ領域との間に発生するビーディング起因の濃度ムラを低減することができる。また、つなぎ領域に記録するドットを2つのヘッドチップに振り分けて記録することによりチップ間の着弾ずれによる濃度ムラの発生を抑制することができる。
他の色のインクについての分割マスクパターンは、Kインクと同じ分割マスクパターンにしてもよいし、また色によって異なる分割マスクパターンを設定してもよい。
(第2の実施形態)
図9、10、11を用いて第2の実施形態を説明する。
第1の実施形態では、上流側ヘッドチップ202と下流側ヘッドチップ201とでつなぎ部で記録するデータを均等に分割した。本実施形態では記録密度によってデータの分割の仕方を変える形態について説明する。
記録密度が低い淡部では非つなぎ領域でも隣接して形成されるドットが少なくなるため、つなぎ領域と非つなぎ領域でのビーディングの発生率の差が小さくなる。また、記録媒体上をインクで埋めきってしまうような記録密度が高い濃部でも、ビーディングによるつなぎ領域と非つなぎ領域との濃度差は小さくなる。そのため、記録密度が中程度の場合においてつなぎ領域と非つなぎ領域のビーディングの発生率の差が大きくなる。本実施形態ではビーディングが最も発生しやすい記録密度のときに濃度ムラを低減できるような記録を行う。記録密度が中程度の場合に本実施形態においてはDuty50%のときにビーディング発生率の差が最も大きくなるとする。ここで、Duty100%(記録密度100%)は、記録データにおいて記録可能なすべての画素にインクを吐出することが定められている状態を指し、Duty50%は記録可能な画素の半分の数の画素にインクの吐出が定められている状態を指す。
図9に本実施形態の分割マスクパターンと記録データを示す。Duty50%の条件においてつなぎ領域と非つなぎ領域の濃度差が小さくなるような分割マスクパターンである。記録密度が中程度、例えばDuty50%の場合には、2値Kデータを上流側ヘッドチップ202K:下流側ヘッドチップ201Kで約8:2で分割し、分割マスクパターンでマスクする。これにより上流側ヘッドチップ202によって記録するドットが、データを均等に分割する場合よりもビーディングが起こりやすくなる。
一方、ビーディングによる濃度ムラが発生しにくい記録密度の場合には、上流側ヘッドチップ202Kと下流側ヘッドチップ201Kの使用比率を均等の5:5に分割して、2値Kデータを分割マスクパターンによって分割することでスジ等の発生を抑制できる。記録データを分割する割合についても8:2と5:5以外の割合を設定してもよい。例えばつなぎ領域と非つなぎ領域との濃度差が出やすい場合には9:1に分割するなどさらに偏らせて分割してもよいし、逆に濃度差が出にくい場合には割合を近づけてもよい。濃度差が小さい場合の割合も均等ではなく偏らせてもよい。また、本実施形態では分割の比率は2つ設定されていたが、3つ以上設定して段階的に分割の比率を変更するようにしてもよい。
以上で説明した分割割合の変更を実行するには、例えば、記録制御部210がつなぎ領域の画像の2値のデータを取得してDUTYを判断し、メモリに保存されているマスクパターンから記録に用いるマスクパターンを選択することで実現できる。
本実施形態では、Duty15%から75%までのときに記録データを8:2で分割する。Duty15%より小さい場合と、Duty75%よりも大きい場合にはつなぎ領域と非つなぎ領域との濃度差が小さいとして記録データを5:5で分割する。分割する比率を変更する記録密度はこれに限るものではなく、濃度ムラが発生しやすい記録密度で分割する比率を変更するように設定すればよい。また記録媒体の種類などによって切り替える記録密度をそれぞれ設定してもよい。
以上説明したように、Duty50%のときに上流側ヘッドチップ202K:下流側ヘッドチップ201Kの記録密度を約8:2で分割して分割マスクパターンでマスクして生成される記録データが図9の記録データ55、56である。記録データ55、56を記録した場合の記録媒体上のインクの状態の模式図を示したのが図10である。図10のつなぎ領域において、上流側ヘッドチップ202Kのつなぎ部で先に記録されるインク滴同士がくっついてビーディングが発生し、下流側ヘッドチップ201kのつなぎ部で後から記録されるインクはビーディングが発生しない状態となる。ここで、記録データ55において、非つなぎ部によって記録するドットよりもつなぎ部によって記録するドットの方が空間周波数の低周波成分が多くなっている。つなぎ領域に吐出されるインクの約80%が上流側ヘッドチップ202Kによって記録されるため、5:5で分割する場合よりもビーディングの発生率が高くなり、つなぎ領域と非つなぎ領域の濃度差が小さくなる。
図11は記録データ55、56のつなぎ部によって記録されるドットパターンを解析した結果を示す図である。図9のつなぎ部によって記録するデータの領域は横12画素×縦8画素分であるが、図11(a-1)、(b-1)では解析のために128画素×128画素のサイズになるように横12画素×縦8画素を縦横に繰り返し並べて拡大している。図11(a-1)、(b-1)を2次元フーリエ変換(2D FFT)したものをそれぞれ図11(a-2)、(b-2)に示す。図11(a-2)(b-2)ともに白い点90が見える。これは、中心から白い点90までの距離が周期に相当する周波数の強度が高いことを意味する。図11では27度、63度、117度、153度の方向に周波数成分が偏在している。周波数成分が多い角度以外の角度は、ドットが隣接している、或いは空白の領域が隣接していることを示している。図11(a-2)(b-2)の結果より、白い点90があるので、図9の記録データによって記録されるドットパターンは特定の角度に周波数成分が偏在していると判定する。
また上述したように、記録データ55において、非つなぎ部によって記録するドットパターンよりも、つなぎ部によって記録するドットパターンの方が空間周波数解析結果における低周波成分の量が多い。そのため、隣接しているドットが多いことが分かる。
以上では、複数のチップのつなぎ部によってつなぎ領域を形成しつつ、チップによってつなぎ部の使用率を偏らせることでビーディングを多く発生させた。そうすることで、つなぎ領域と非つなぎ領域の記録媒体の被覆率の差を小さくして濃度ムラを抑制しつつ、スジの発生を抑制することができる。
(第3の実施形態)
第1、および第2の実施形態では1色のインクについてのつなぎヘッドチップ間の分割マスクパターンの作成方法について示した。本実施形態では、2色間のビーディングが発生する場合の分割マスクパターンについて説明する。
図12に2色のインクの吐出口列の配置を示す。上流側ヘッドチップ202K、202Cの吐出口がX方向にL3の距離で配置される。同様に下流側ヘッドチップ202K、202Cの吐出口もX方向にL3の距離で配置される。同色のインクの吐出口はそれぞれX方向にL2の距離で配置される。
図12に示した記録データ57、58の配置パターンは、網点で塗られた画素はKインク、斜線で塗られた画素はCインクで記録される画素であることを示している。上流側ヘッドチップの202Kと202Cで記録される記録データ57、58に従って記録される非つなぎ領域は一度の走査で全ての画素を記録するため、インク滴同士がくっつきやすく、ビーディングが発生しやすい。一方、記録データ57、58に従って記録されるつなぎ領域では上流側ヘッドチップと下流側ヘッドチップとでデータを分割して記録するため、隣接するドットが記録される確率が下がり、ビーディングは発生し難くなる。記録データ57、58において非つなぎ部によって記録するドットよりもつなぎ部によって記録するドットの方が空間周波数の低周波成分の量が多くなっている。また、つなぎ部によって記録するドットパターンは、特定の角度に周波数成分が偏在しているパターンである。
ここで、2色間のビーディングにおいては、着目する2色のノズル列間距離の関係がL3/S<Tの関係にあるため、KとCでビーディングが発生する。ビーディングが発生する箇所において、2色間の明度が高い側のインク(ここではC)に明度の低い側のインク(ここではK)が流れ込むことにより濃度上昇がより顕著に濃度ムラとして表れる。そのため、この例ではCインクの周囲にほぼ同時に着弾するKインクの数をビーディングによる濃度ムラを発生させるインクの数Aとする。すると、図4のような分散性の高いつなぎ部用のマスクパターンでは、KインクとCインクが隣接して吐出される確率が約半分になるため、記録したときに非つなぎ領域に対してつなぎ領域でのAの数は約1/2となる。一方、図12に示したような一方のヘッドチップで2色のインクが隣接するようなクラスタで分割するマスクにすると、記録したときに非つなぎ領域に対してつなぎ領域でのAの数は約3/4となる。
このように2色のビーディングによる濃度差は、2色のインクが形成する画素がビーディングを起こすような分割マスクパターンを使用して記録を行うことによってビーディングの発生状態の差を非つなぎ領域とつなぎ領域で小さくすることができる。
また、2色間だけではなく、3色以上のインクの間でビーディングが発生しやすいように分割マスクパターンをそれぞれ設定するようにしてもよい。
(第4の実施形態)
本実施形態では、ビーディング状態の違いによる濃度ムラを視認し難くするため、つなぎ部用の分割マスクパターンのクラスタサイズを変動させて急峻な濃度変化を緩和する方法について説明する。
図13は本実施形態における分割マスクパターンと記録データを示した図である。ここでは、第1及び第2の実施形態と同様にKインクのみを記録する場合の例を示している。記録データ59は上流側ヘッドチップ202Kの用の分割マスクパターン47によって生成される上流側ヘッドチップ201K用の記録データである。記録データ60は下流側ヘッドチップ201K用の分割マスクパターン48によって生成される下流側ヘッドチップ201K用の記録データである。記録データ59、60において非つなぎ部によって記録する領域とつなぎ部によって記録する領域の接続部分は記録密度の変動が小さく、かつ隣接する画素の記録密度が高いため、ビーディングが発生しやすくなる。一方、その反対側は記録密度が低くなり、ビーディングが発生し難くなる。また、記録データ59、60において非つなぎ部によって記録するドットよりもつなぎ部によって記録するドットの方が空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなっており、かつ、つなぎ部によって記録するドットは特定の角度に周波数成分が偏在している。
図14に記録データ59、60を記録した場合の記録媒体上のインクの状態の模式図を示す。つなぎ領域の上流側(-Y側)は上流側ヘッドチップ202Kで記録されるドットが多く、上流側ヘッドチップ201Kで記録されるドット間でビーディングが発生する。下流側(+Y側)に行くほど、下流側ヘッドチップ201Kで記録されるドットが多くなり、下流側ヘッドチップ201Kで記録されるドット間でビーディングが発生する。以上説明したように、つなぎ部用の分割マスクパターンのクラスタサイズを搬送方向(Y方向)に変化させることにより、つなぎ領域におけるビーディングの発生率の変化が搬送方向(Y方向)に対して徐々に変化する。そのため、ビーディング発生率の変動による濃度変動も徐々に変化するので、非つなぎ領域とつなぎ領域における濃度変動は、つなぎ部用の分割マスクパターンのクラスタサイズが一定の場合と比較して緩やかになり、濃度ムラとして視認し難くなる。
(第5の実施形態)
上述の実施形態のつなぎヘッドの記録方法は1回のスキャンで画像を形成する1パス記録であった。1パス記録の方がスキャン回数が複数回のマルチパス記録よりも1回のスキャンで記録するインクのドット数が多いためビーディングが発生しやすく、非つなぎ領域とつなぎ領域との濃度ムラが視認しやすい。しかし、マルチパス記録であってもDutyが高い場合や、パス数が少ない場合には1回のスキャン当たりに記録するドット数が多くなることがあり、その場合には濃度ムラが視認されやすくなる虞がある。本実施形態ではマルチパス記録について説明する。
図15は本実施形態における2パスで記録する際のマルチパスマスクと、それによって生成される記録データを示した図である。本実施形態では、分割マスクパターンと複数のパスに分けるための記録マスクパターンとの論理積を取った状態のマスクパターンをマルチパスマスクと称する。記録データは第3実施形態と同様に、網点で塗られた画素はKインク、斜線で塗られた画素はCインクで記録される画素であることを示している。また、簡単化のために図示している画像領域において2パス記録を行うものとし、1回スキャンする毎に12画素/120dpi分だけ記録媒体を搬送する。
図15の上流側ヘッドチップの202Kと202Cを用いて記録する際のマルチパスマスクは71、73、下流側ヘッドチップ201Kと201Cを用いて記録する際のマルチパスマスクは72、74とする。ここで、つなぎ部用のマルチパスマスクでは、上流側ヘッドチップで記録する領域と下流側ヘッドチップで記録する領域を複数の画素で構成される領域単位でKとCに対して同じように切り替える。図15の例では、横3画素、縦4画素の単位で記録に使用するヘッドチップを切り替えている。
図15にマルチパスマスクによって生成される記録データを示す。上流側ヘッドチップのスキャンごとの記録データが記録データ81、下流側ヘッドチップのスキャンごとの記録データが記録データ82である。第1スキャンでは記録データの上流側12画素を記録する。つなぎ部用の記録データは上流側4画素に当たり、つなぎ部によって記録される領域では前述の通り横3画素、縦4画素の単位で使用されるヘッドチップが切り替わる。そのため、つなぎ領域において同一側のヘッドチップから記録される記録媒体上のドット比率は切り替え領域ごとに0%あるいは50%となり、切り替え領域の境界部を除いて非つなぎ領域と同等となる。第2スキャン、第3スキャンにおいても同様につなぎ領域において切り替え領域を設定して記録を行う記録データとなっている。各スキャンの各インクの記録ヘッドから吐出して記録されるつなぎ領域のドットは、それぞれ非つなぎ領域のドットよりも低周波成分が多く、周波数成分が特定の角度に偏在しているパターンである。
以上により、マルチパスにおけるビーディングによるつなぎ領域と非つなぎ領域の濃度差は、つなぎ部用のマルチパスマスクの分散性を高めた場合と比較して低減され、濃度ムラを視認し難くすることが可能となる。
なお、本実施形態におけるつなぎ領域を記録するために使用するヘッドチップの切り替え領域サイズは、1回のスキャン当たりの記録比率が高くビーディング影響が大きいパス数が少ない記録モードと、1回のスキャン当たりの記録比率が低くビーディング影響が発生し難くなるパス数が多い記録モードとで変えても良い。ビーディング影響が少ない記録モードではクラスタサイズを小さくし、記録されるドットの空間周波数の低周波成分を少なくすることで、ビーディングによる粒状感の悪化を低減することができる。
<その他の実施形態>
第1~第4の実施形態では、分割マスクパターンを使用してデータを分割し、第5の実施形態では分割マスクパターンと記録マスクパターンの論理積を取ったマルチパスマスクを使用してデータを分割した。他にも。ブロック間引きパターン、カラム間引きパターン等の他の間引きパターンとまとめてデータに対してマスクしても良い。すなわち、装置の記憶領域に保持する分割パターンは他の間引きパターンとの論理積と取った状態でも良く、また、個別に保持しても良い。また、マスク処理も複数のマスクパターンに対して個別に処理しても良く、また、複数のパターンの論理積を取った後に画像データに対してマスク処理を行っても良い。
また、第3の実施形態の場合には2色のインクによって3ドット×3ドットから成る9ドットのクラスタが複数形成されていると捉えることもできる。このように、つなぎ領域で形成するドットパターンは、非つなぎ領域よりも空間周波数の低周波成分が多く、かつ、クラスタを複数形成するようにしてもよい。より多い画素から成るクラスタの方がクラスタ内でビーディングが発生するため好ましいが、クラスタ同士が隣接するようにすればクラスタサイズが小さくともビーディングを十分発生させることができる。また、クラスタ内でビーディングが発生するため、クラスタ同士は隣接して形成されなくともよい。しかし、図12のようにクラスタ同士が隣接していた方がよりビーディングが発生するため非つなぎ領域との濃度差が小さくなる。
また、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成される画像処理システムに適用してもよい。また、画像データ処理は、記録装置を制御するための外部装置(コンピュータ)において実行してもよい。外部装置においてノズル列の2値データの決定処理まで実行し、これら2値データを記録装置へ転送し、記録装置ではその転送データに基づいて記録を行う。
41~46 分割マスクパターン
51~60 記録データ
61~64 記録媒体上のドット模式図
70~74 マルチパスマスク
81、82 スキャン毎の記録データ
200 インクジェット記録装置
201 上流側ヘッドチップ
202 下流側ヘッドチップ

Claims (22)

  1. インクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に沿って配列された第1の吐出口列と、インクを吐出するための複数の吐出口が前記所定方向に沿って配列された第2の吐出口列と、を有し、前記第1の吐出口列の端部と前記第2の吐出口列の端部とが前記所定方向と交差する交差方向に並ぶように、前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが前記所定方向にずれて配列された記録ヘッドと、
    入力画像データから前記記録ヘッドが記録するための記録データを生成する生成手段と、を有し、前記記録ヘッドと記録媒体とを相対的に前記交差方向に移動しながら、前記記録ヘッドから前記記録データに従ってインクを吐出することにより画像を記録し、一度の前記相対移動における記録において、前記第1の吐出口列の前記端部と前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口とによって記録を行う領域は、前記記録データに従って当該領域に記録すべき画素の一部を前記第1の吐出口列を用いて記録し、他部を前記第2の吐出口列を用いて記録し、前記端部以外の吐出口によって記録を行う領域は、前記記録データに従って吐出すべきインクを当該領域と対応する、前記第1の吐出口列および前記第2の吐出口列のいずれか一方から吐出することで画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記生成手段は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンが、前記パターンを2次元フーリエ変換した結果において周波数成分が特定の角度に偏在し、前記第1の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなるように前記記録データを生成することを特徴とする記録装置。
  2. 前記生成手段は、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンが、前記パターンを2次元フーリエ変換した結果において周波数成分が特定の角度に偏在し、前記第2の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなるように前記記録データを生成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1の吐出口列の吐出口から吐出したインクが記録媒体に浸透する時間は、前記第1の吐出口列の吐出口から吐出したインクが前記記録媒体に到達してから前記第2の吐出口列の吐出口から吐出したインクが前記記録媒体に到達するまでの時間よりも短いことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記生成手段は、各画素に対して記録の許容或いは禁止を定めるためのマスクパターンを用いて前記記録データを生成し、前記入力画像データを前記端部の複数の吐出口によって記録する領域と、前記端部以外の複数の吐出口によって記録する領域とで異なるパターンを持つマスクパターンを用いて前記記録データを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記記録ヘッドは、前記記録媒体との1回の相対移動のみによって記録を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記記録ヘッドが前記記録媒体上を走査することにより記録を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記記録ヘッドが同じ領域に複数回インクを吐出することにより記録を行うことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記端部の複数の吐出口によって記録する前記記録データの、記録が可能な画素のうちの記録を定めている画素の割合を示す記録密度の大きさによって、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数の比率を変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記記録データが、記録が可能な画素のうち半分の画素に記録が定められている、記録密度が50%の記録データであるときは、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数の比率が偏るように記録し、
    前記記録データの記録密度が50%より大きい第1の記録密度より大きい記録密度のときは、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数の比率が均等になるように記録することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記記録データの記録密度が50%のときは、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数の比率が偏るように記録し、
    前記記録データの記録密度が50%より小さい第2の記録密度より小さい記録密度のときは、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの比率が均等になるように記録することを特徴とする請求項8または9に記載の記録装置。
  11. 前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に記録されるドットの数は、前記第1の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって記録されるドットと近い方の数が第2の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に記録されるドットと近い方の数よりも多く、
    前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に記録されるドットの数は、前記第2の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に記録されるドットと近い方の数が第1の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に記録されるドットと近い方の数よりも多いことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 前記記録ヘッドは、第1の色のインクを吐出する前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列と、第2の色のインクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に沿って配列された第3の吐出口列と第4の吐出口列とを有し、
    前記第3の吐出口列の端部と前記第4の吐出口列の端部とが前記交差方向に並ぶように、前記第3の吐出口列と前記第2の吐出口列とが前記所定方向にずれて配列され、
    前記第1の吐出口列と前記第3の吐出口列が前記交差方向に並んで配置され、前記第2の吐出口列と前記第4の吐出口列が前記交差方向に並んで配置され、
    前記生成手段は、前記第1の吐出口列と前記第3の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンが、前記パターンを2次元フーリエ変換した結果において周波数成分が特定の角度に偏在し、前記第1の吐出口列と前記第3の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多いように前記記録データを生成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の記録装置。
  13. 前記第1の吐出口列の吐出口から吐出したインクが記録媒体に浸透する時間は、前記第1の吐出口列の吐出口から吐出したインクが前記記録媒体に到達してから前記第3の吐出口列の吐出口から吐出したインクが前記記録媒体に到達するまでの時間よりも短く、
    前記第2の吐出口列の吐出口から吐出したインクが記録媒体に浸透する時間は、前記第の吐出口列の吐出口から吐出したインクが前記記録媒体に到達してから前記第4の吐出口列の吐出口から吐出したインクが前記記録媒体に到達するまでの時間よりも短いことを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. インクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に沿って配列された第1の吐出口列と、インクを吐出するための複数の吐出口が前記所定方向に沿って配列された第2の吐出口列と、を有し、前記第1の吐出口列の端部と前記第2の吐出口列の端部とが前記所定方向と交差する交差方向に並ぶように、前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが前記所定方向にずれて配列された記録ヘッドと、
    入力画像データから前記記録ヘッドが記録するための記録データを生成する生成手段と、
    を有し、前記記録ヘッドと記録媒体とを相対的に前記交差方向に移動しながら、前記記録ヘッドから前記記録データに従ってインクを吐出することにより画像を記録し、一度の前記相対移動における記録において、前記第1の吐出口列の前記端部と前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口とによって記録を行う領域は、前記記録データに従って当該領域に記録すべき画素の一部を前記第1の吐出口列を用いて記録し、他部を前記第2の吐出口列を用いて記録し、前記端部以外の吐出口によって記録を行う領域は、前記記録データに従って吐出すべきインクを当該領域と対応する、前記第1の吐出口列および前記第2の吐出口列のいずれか一方から吐出することで画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記生成手段は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンが、合計4個以上のドットが各々他のドットと隣接し、前記所定方向および前記交差方向には少なくとも2つのドットが隣接するように集合して群を形成するクラスタが複数形成され、前記第1の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなるように前記記録データを生成することを特徴とする記録装置。
  15. 前記生成手段は、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンが、前記クラスタが複数形成され、前記第2の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなるように前記記録データを生成することを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
  16. インクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に沿って配列された第1の吐出口列と、インクを吐出するための複数の吐出口が前記所定方向に沿って配列された第2の吐出口列と、を有し、前記第1の吐出口列の端部と前記第2の吐出口列の端部とが前記所定方向と交差する交差方向に並ぶように、前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが前記所定方向にずれて配列された記録ヘッドによって画像を記録するための記録データを生成し、前記記録ヘッドと記録媒体とを相対的に前記交差方向に移動しながら、前記記録ヘッドから前記記録データに従ってインクを吐出することにより画像を記録し、一度の前記相対移動における記録において、前記第1の吐出口列の前記端部と前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口とによって記録を行う領域は、前記記録データに従って当該領域に記録すべき画素の一部を前記第1の吐出口列を用いて記録し、他部を前記第2の吐出口列を用いて記録し、前記端部以外の吐出口によって記録を行う領域は、前記記録データに従って吐出すべきインクを当該領域と対応する、前記第1の吐出口列および前記第2の吐出口列のいずれか一方から吐出することで画像を記録する記録方法であって、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンは、前記パターンを2次元フーリエ変換した結果において周波数成分が特定の角度に偏在し、前記第1の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなることを特徴とする記録方法。
  17. 前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンは、前記パターンを2次元フーリエ変換した結果において周波数成分が特定の角度に偏在し、前記第2の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなることを特徴とする請求項16に記載の記録方法。
  18. 前記第1の吐出口列の吐出口から吐出したインクが記録媒体に浸透する時間は、前記第1の吐出口列の吐出口から吐出したインクが前記記録媒体に到達してから前記第2の吐出口列の吐出口から吐出したインクが前記記録媒体に到達するまでの時間よりも短いことを特徴とする請求項16または17に記載の記録方法。
  19. 前記端部の複数の吐出口によって記録する前記記録データの、記録が可能な画素のうちの記録を定めている画素の割合を示す記録密度の大きさによって、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数の比率を変更することを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の記録方法。
  20. 前記記録データが、記録が可能な画素のうち半分の画素に記録が定められている、記録密度が50%の記録データであるとき、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数の比率が偏るように記録し、
    前記記録データの記録密度が50%より大きい第1の記録密度より大きい記録密度のとき、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数の比率が均等になるように記録することを特徴とする請求項19に記載の記録方法。
  21. 前記記録データの記録密度が50%のとき、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数の比率が偏るように記録し、
    前記記録データの記録密度が50%より小さい第2の記録密度より小さい記録密度のとき、前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの数と、前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって記録するドットの比率が均等になるように記録することを特徴とする請求項19または20に記載の記録方法。
  22. インクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に沿って配列された第1の吐出口列と、インクを吐出するための複数の吐出口が前記所定方向に沿って配列された第2の吐出口列と、を有し、前記第1の吐出口列の端部と前記第2の吐出口列の端部とが前記所定方向と交差する交差方向に並ぶように、前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが前記所定方向にずれて配列された記録ヘッドによって画像を記録するための記録データを生成し、前記記録ヘッドと記録媒体とを相対的に前記交差方向に移動しながら、前記記録ヘッドから前記記録データに従ってインクを吐出することにより画像を記録し、一度の前記相対移動における記録において、前記第1の吐出口列の前記端部と前記第2の吐出口列の前記端部の複数の吐出口とによって記録を行う領域は、前記記録データに従って当該領域に記録すべき画素の一部を前記第1の吐出口列を用いて記録し、他部を前記第2の吐出口列を用いて記録し、前記端部以外の吐出口によって記録を行う領域は、前記記録データに従って吐出すべきインクを当該領域と対応する、前記第1の吐出口列および前記第2の吐出口列のいずれか一方から吐出することで画像を記録する記録方法であって、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体との一度の相対的な移動を行っている間に前記第1の吐出口列の前記端部の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンは、合計4個以上のドットが各々他のドットと隣接し、前記所定方向および前記交差方向には少なくとも2つのドットが隣接するように集合して群を形成するクラスタが複数形成され、前記第1の吐出口列の前記端部以外の複数の吐出口によって形成されるドットのパターンよりも空間周波数解析結果における低周波成分の量が多くなることを特徴とする記録方法。
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