JP2786254B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2786254B2 JP1139313A JP13931389A JP2786254B2 JP 2786254 B2 JP2786254 B2 JP 2786254B2 JP 1139313 A JP1139313 A JP 1139313A JP 13931389 A JP13931389 A JP 13931389A JP 2786254 B2 JP2786254 B2 JP 2786254B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写装置などにおける画像記録部、あるい
はコンピュータシステムなどにおける画像出力端末等と
して広く用いられるインクジェット記録装置に関し、特
に濃淡両インクを用いて多値の画像形成が可能なインク
ジェット記録装置に関するものである。
〔従来の技術〕
この種のインクジェット記録装置、例えばカラー複写
機において用いられるこの種のインクジェット記録装置
としては、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの各
色について濃度の異なるインクを用いて多値の画像出力
を得ることができるようにしたものがある。
このような装置では、例えば濃い黒インクが無くなる
と、そのインクの色成分が画像に出力されなくなるの
で、インクが無くなる直前に装置の表示部に警告表示を
行ない、記録(印字)を停止し、その後操作者が無くな
った色のインクを補充することによって装置は再び使用
可能状態となるように構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる装置医では、装置の操作者がイ
ンクが無くなったことに気付いても、原稿の内容により
高品位な画像出力(再生忠実度)を望まない場合や、で
きるだけ早く出力したい場合にも、インクを補充しなけ
れば使用できないという問題点を有していた。
また、所定の色のインクが無くなることなどによって
その色が記録できない場合、他の色のインクにより、あ
るいは、他の色のインクを混色することにより代用記録
を行った場合、色味が変わったりするので所望の画像を
高品位に記録することができないという問題があった。
特に、自動的に代用記録を行う構成においては、操作者
が意図しない代用記録が不用意に行われてしまい、その
際、インクの残量が所定値以下のとき、装置を停止させ
た後、操作者に代用記録を指示させる構成にあっては、
記録のたびにその指示する操作が必要となり装置におけ
る操作性が低下してしまうという問題があった。
本発明は、かかる問題に鑑みて、濃インクおよび淡イ
ンクを用いて濃度階調を表現する構成において、淡イン
クのインク残量が所定値以下となった場合でも、濃イン
クのみを用いた二値記録により記録を続けることが可能
であるインクジェット記録装置を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
そのために、本発明は、同色で濃度の異なる複数のイ
ンクをそれぞれ吐出する複数の記録ヘッドにより記録を
行うインクジェット記録装置において、画像濃度を示す
画像信号を、画像濃度に応じて前記複数の記録ヘッドに
それぞれ対応した濃度データに振り分ける第1の振分け
手段と、画像濃度を示す画像信号を、該画像濃度に応じ
て複数の記録ヘッドのうち比較的濃度の高いインクを吐
出する記録ヘッドのみに対応した濃度データに振り分け
る第2の振分け手段と、第1の振分け手段または第2の
振分け手段により振り分けられた濃度データに基づき、
記録、非記録を示す記録信号を複数の記録ヘッドそれぞ
れに対応させて生成する記録信号生成手段と、第1の振
分け手段により振り分けられた濃度データに基づいて記
録信号生成手段により記録信号を生成し、複数の記録ヘ
ッドにより、記録を行う多値記録手段と、第2の振分け
手段により振り分けられた濃度データに基づいて記録信
号生成手段により記録信号を生成し、比較的濃度の高い
インクを吐出する記録ヘッドにより記録を行う二値記録
手段と、多値記録手段による記録と二値記録手段による
記録とを選択的に切り換える切換手段と、前記複数の記
録ヘッドによる記録が行える場合に多値記録手段による
記録を行い、前記比較的濃度の低いインクを吐出する記
録ヘッドによる記録が行えない場合に切換手段に二値記
録手段による記録に切り換えさせる制御手段とを有する
ことを特徴とする。
〔作 用〕
本発明によれば、画像信号が示す画像濃度に応じて濃
度の異なる複数のインクにより多値記録を行う構成にお
いて、所定のインクによる記録が行えなくなった場合に
おいても、他の色のインクによる二値記録によって濃度
階調が表現された記録が続行されるので所定のインクの
補充を行わずに速やかな画像出力を行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。
(1)機械的構成 第1図(A)および(B)は本発明の一実施例とし
て、フルカラーインクジェット記録装置の概略構成およ
び要部構成の一例を示す。
まず、第1図(A)において5は記録ヘッドであり、
キャリッジ4上に搭載されてガイドシャフト3に沿って
長手方向に往復動可能となっている。記録ヘッドより吐
出されたインクは、記録ヘッド5と微少間隔をおいて、
プラテン1に記録面を規制された被記録材2に到達し、
その上に画像を形成する。
記録ヘッド5には、フレキシブルケーブル119を介し
て適宜のデータ供給源より画像データに応じた吐出信号
が供給される。記録ヘッド5は、用いるインク色等に応
じて複数個(図では8個)を設けることができる。この
構成およびインク供給系等については第1図(B)につ
き後述する。
なお、第1図(A)において、114はキャリッジ4を
ガイドシャフト3に沿って走査させるためのキャリッジ
モータ、113はモータ114の駆動力をキャリッジ4に伝達
するワイヤである。また、118はプラテンローラ1に結
合して被記録材2を搬送させるためのフィードモータで
ある。
プラテン1に支持された被記録材2の前方にはガイド
シャフト3が配置され、そのガイドシャフト3に沿って
移動するキャリッジ4には、第1図(B)に示すよう
に、シアン用の記録ヘッド5C1,5C2、マゼンタ用の記録
ヘッド5M1,5M2、イエロー用の記録ヘッド5Y1,5Y2および
ブラック用の記録ヘッド5K1,5K2の計8個の記録ヘッド
が搭載されている。この中で5C1,5M1,5Y1,5K1は淡い色
のインク(低濃度インク)を吐出する記録ヘッドであ
り、5C2,5M2,5Y2,5K2は濃い色のインク(高濃度イン
ク)を吐出する記録ヘッドである。
このように各色それぞれ濃淡インクを吐出することに
よって少くとも3値記録が可能であり、多階調の再現が
可能である。低濃度インクは水などの溶媒中のインク濃
度を例えば1%、高濃度インクは同様に例えば3%とす
ることができる。
そして、各色の記録ヘッドには、図面と垂直方向に例
えば128個のインク吐出口を配列してあり、各インク吐
出口に連通する各インク液路には吐出エネルギ発生手段
として、例えば電気熱エネルギ変換体を設けてある。
各色記録ヘッド5C1〜5K1,5C2〜5K2には、途中にギア
ポンプ6C1〜6K1,6C2〜6K2を配設した8本のパイプを介
してインクタンク7C1〜7K1,7C2〜7K2からそれぞれ対応
するインクが供給される。なお図示しないが、各色記録
ヘッドとインクタンクをギアポンプを介さないパイプに
よっても接続している。
記録範囲外の所定位置、例えばキャリッジ4のホーム
位置には、キャップ部材9が設けられている。このキャ
ップ部材9は記録ヘッド5に対してF方向に進退駆動さ
れ、記録休止時あるいは吐出回復動作時などにおいて吐
出面に接合してこれを覆う部材である。
各記録ヘッドの側面には、サーミスタなどの温度検出
器10およびヒータ11が設けられている。これらの温度検
出器からの検出信号は第2図につき後述する制御回路に
入力され、ヒータの通電制御が行われて記録ヘッド5を
所定の温度以上に維持する。
また、各インクタンクには、収納したインク中に浸漬
されて電流値変化によりインク残量の有無を検知するた
めの一対の電極、あるいはインク量が十分にある場合に
はインクによって光軸を遮ぎられる一対のフォトセンサ
その他適宜の形態を可とするインク残量検知センサ12が
設けられ、そのセンサ出力を用いてインク残量無しを報
知し、補給を促すようにすることができる。インク補給
の態様としては、インクタンクが固定のものであればイ
ンク注入、カートリッジ形態のものであればその交換等
である。なお、センサ12としてはインク供給経路の途中
や記録ヘッド内のインク貯留部に設けられるものであっ
てもよい。
(2)制御系の概略 第2図は以上の構成に係る制御系の一構成例を示す。
ここで、50は各部を制御する制御部であり、第8図につ
き後述する処理手順を実行するCPU,その処理手順に対応
したプログラムその他の固定データを格納したROM,およ
び作業用のRAMを有している。
20は被記録材2を搬送するための駆動源をなすモータ
118やその他の駆動機構等から成る副走査系、40はキャ
リッジ4を第1図中S方向に移動させるための駆動源を
なすモータ114やその他の駆動機構等から成る主走査系
である。90は回復系であり、第1図示のキャップ部材9
やその駆動系、さらにはキャップ部材9に結合して吸引
を行うことによりインク吐出口からインクを強制的に排
出させる等の吐出回復装置等を含むものである。
30はイメージリーダその他の不図示の画像供給源から
送出されてくる例えばRGBの画像データについて処理を
施す画像処理部であり、その構成については第4図につ
き後述する。5は第1図示の8個の記録ヘッド5C1〜5K
1,5C2〜5K2を、7はインクタンク7C1〜7K1,7C2〜7K2を
総括的に示すものである。
53はインク無し等のメッセージを表示するための表示
部である。また、54は操作者がコピースタート指令その
他の指示入力を与えるために設けられた指示部である。
本例では、濃インク,淡インクについて、いずれかの
色のインクが無くなると、そのインクについて表示部53
でそのインクが無くなったことを表示する。濃インクが
無くなった場合にはインク無し表示をして、出力が終了
した後停止状態に入る。無くなったインクを補充すると
可動状態になる。そして淡インクが無くなった場合に
は、インク無しを表示した後に自動的に、もしくは操作
者が2値印字による画像出力を所望して指示部54より指
示を送っていた場合には、制御部50で2値印字に切り替
える。
(3)指示部および表示部の主要部 第3図は本例に係る指示部54および表示部53の主要部
の構成例を示したものである。
本例に係る表示部53は、濃インクのシアン(C′),
マゼンタ(M′),イエロー(Y′)およびブラック
(Bk′)に対応して、それぞれインク無し表示器111,11
2,113および114を、さらに淡インクのシアン(C″),
マゼンタ(M″),イエロー(Y″)およびブラック
(Bk″)に対応して、それぞれインク無し表示器115,11
6,117および118を有し、いずれもインクが無くなった場
合に点灯される。
インクが無くなった場合には装置は基本的には停止状
態となるが、本例ではいずれかの淡インクが無くなった
場合において自動的に多値印字モードから2値印字モー
ドに切り替わる。またこのとき2値印字表示部121が2
値印字出力中であることを示すために点灯される。
これらの制御の態様については後述する。
(4)画像処理部 第4図は本例に係る画像処理部30の一構成例を示す。
例えばCCDを含むリーダ等で読みとった濃度データの
レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)につい
て、CCDの感度のバラツキを補正するためにシェーディ
ング補正部31で補正を行う。この信号を対数補正部32で
シアン(C1),マゼンタ(M1),イエロー(Y1)に変換
し、これらが黒抽出部33へ入力される。黒抽出とはC1,M
1,Y1の3色の濃度データから黒インクの打ち込み量Bk1
を計算することであり、本実施例では次式の演算を行っ
た。
Bk1=Min(C1,M1,Y1) さらに黒抽出後の濃度データC1,M1,Y1,Bk1はマスキン
グ部34でマスキング処理される。マスキングとはインク
の重ね合せ時の色のにごりを修正するためのマトリクス
演算処理であり、本例では以下の演算を行う。
そして、この係数は4色すべての色を多値印字する場
合と、例えばシアンのみが2値印字で他の3色が多値印
字される場合とではカラーバランスが異なるので、この
ような場合の係数も予め設定する。
そして、マスキング処理された濃度データは、出力階
調補正部35で後段の2値化回路で用いられる誤差拡散法
(ED法)による疑似中間調表現の際の階調をリニアにす
るための補正が加えられる。そしてこの濃度データC3,M
3,Y3,Bk3より、振り分けテーブル36で濃インクの濃度デ
ータC4′,M4′,Y4′,Bk4′と淡インクの濃度データ
C4″,M4″,Y4″,Bk4″とが生成される。
この振り分けテーブル36は、濃・淡のインクを使って
出力画像の濃度階調がなめらかになるように濃インクと
淡インクの出力値をそれぞれ設定するテーブルであり、
シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色のそれぞ
れテーブルが設定されている。
第5図(A)は、振り分けテーブルの設定の一例を示
すもので、グラフの縦軸を記録(印字)出力レベル、横
軸を前段で処理され、入力された濃度データとしてあ
る。
実線は淡インクデータ、破線は濃インクデータであ
り、出力される濃度レベルがリニアになるように、濃レ
ベルの低いところは淡インクで、濃度レベルの高いとこ
ろは濃インクで印字を行い、その中間の濃度レベルを濃
インクと淡インクをバランスよく印字されるように設定
することができる。
なお、イエロー(Y)のように濃インクのみで、濃度
階調を得られる場合には必ずしも淡インクが使用されな
くてもよい場合がある。
また、淡インクが無くなった場合には、濃インクのみ
の2値印字出力ができるようにC,M,Y,Bkについて振り分
けテーブルが設定されている。そのテーブル設定の一例
を第5図(B)に示す。グラフの縦軸は濃インクの印字
出力レベル、横軸は入力される濃度データである。従っ
て、例えばシアンの淡インクが無くなった場合には、シ
アンのみ振り分けテーブルを第5図(A)に示すような
多値印字出力から第5図(B)に示すような2値印字出
力に切り替えるようにする。
ここで、第6図および第7図を用いて本例における誤
差拡散法(ED)による処理内容を説明する。
ここで、画素P1,P2,P3,P4が一次元に並んでいる場合
を考える。画素濃度は8ビット(0〜255)とし、2値
化のスライスレベルを“128"とする。EDにおいてはスラ
イスレベル以上の画素を印字して(濃度は255)、印字
濃度“255"と画素濃度との差を負の発生誤差とし次の処
理画素へ加える。またスライスレベル以下の画素につい
ては、印字せず(濃度は0)、印字濃度0と画素濃度と
の差を正の発生誤差とし次の処理画素へ加える。
第6図について言えば、画素P1については画素濃度は
“100"であり、印字は行わない。このときの発生誤差は
100−0=100となり、これをP2へ加える。次にP2は50+
100=150となるので印字が行われる。このときの発生誤
差は150−255=−105となる。これを順次くり返してい
くことにより、EDによる2値化が行われる。
この説明においては誤差の100%を次の画素へ加える
ものとしたが、実際の画素データに対しては誤差に重み
付けを行って2次元空間へ配分している。第7図はこの
ような重み付けパターンの一例を示すものである。
(5)処理手順 第8図は本例に係る処理手順の主要部の一例を示し、
これに対応したプログラムは第2図の制御部50における
ROMに格納されているものである。
まず、ステップS101ではコピーボタン119の操作の有
無を判定し、操作がなされたときにはステップS102にて
センサ12の出力に基づき濃淡全色のインクがあるか否か
を判定する。ここで肯定判定がなされたときにはステッ
プS103に進み、すべての記録ヘッドを用いて多値記録を
行うべく、上述のようにマスキング係数のテーブル等を
設定し、記録処理等に移行する。
一方、ステップS102にて否定判定がなされた場合に
は、まず濃インクに係る処理を行う。すなわち、シアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)およびブラッ
ク(Bk)のすべての濃インク(C′,M′,Y′,Bk′)に
ついてその有無を調べ(ステップS104,S106,S108,S11
0)、いずれも有ると判定された場合には淡インクに係
る処理を行う。この過程でC,M,Y,Bkのいずれかの濃イン
クが無いと判定された場合には、それぞれステップS10
5,S107,S109,S111に移行し、対応する表示器(第3図参
照)を点灯させて装置を停止し、操作者によるインク補
給を待つ。
淡インクに係る処理においても同様にC,M,Y,Bkの淡イ
ンク(C″,M″,Y″,Bk″)について順次その有無の判
定を行い(ステップS117,S119,S121,S123)、無い場合
には対応した表示を行う(ステップS118,S120,S122,S12
4)。
この後、C,M,Y,Bkの淡インクについてそれぞれの有無
を再度判定し(ステップS126,S129,S132,S135)、それ
ぞれにおいて肯定判定された場合には対応するマスキン
グ係数のテーブルを多値印字のものに設定し(ステップ
S127,S130,S133,S136)、否定判定された場合には2値
印字のものに設定するとともに2値印字表示器121を点
灯する処理(ステップS128,S131,S134,S137)を行う。
これにより、残量がない淡インクについてはこれを対応
する濃インクで代用した2値印字が行われることにな
る。
従来であればインクが無くなった時点で再び装置を可
動状態にするべくインクを補充しなければならないため
にインクを補充する手間と時間とが必要で、速かに画像
出力を行うことを操作者が望んでいるような場合にも従
来では対応できなかった。これに対して本例によれば、
インクが無くなった場合でも続けて画像を出力すること
ができるので、装置を可動状態にするためにインクを補
充する手間と時間とを省くことができ、装置を操作する
自由度が広がることになる。
そして、淡インクの無くなった色については多値印字
から2値印字に切替えて記録がなされるが、他の色につ
いては多値印字で記録が行われるので、すべて2値印字
としてしまうよりも出力画像の品位が高く、多値画像形
成用のプリンタの利点を最大限に生かすことができる。
さらに淡インクが全て無くなったような場合でも、従来
の2値印字以下に画質が低下することなく記録を連続で
きる。
また、2値印字時には表示器121の点灯による報知が
なされるので、操作者はその旨を確実に認識でき、適宜
の時期にインク補充を行えばよい。また、高品位の画像
出力を望む操作者にとって不本意に2値印字が行われる
ような不都合の発生も防止できる。
(6)第2の実施例 以上の実施例においては、いずれかの淡インクが無い
と判定されたときに自動的にこの色については濃インク
を用いた2値印字が行われるようにしたが、これを操作
者の所望に応じて行われるようにしてもよい。
第9図はそのための指示部および表示部の構成例を示
すもので、第3図示の構成にそのような2値印字を行う
べき旨の指示を与えるボタン120を設けたものである。
また、第10図は、上例では自動的に行うようにした2
値印字を当該ボタン120が操作されているときにのみ行
うようにした処理手順を示す。すなわち、本例では第8
図におけるステップS123またはS124とS126との間にステ
ップS125を介挿し、当該指示が既になされていて記録を
続行するときにはステップS126に移行し、なされていな
い場合には装置の動作を停止するようにする。
(7)さらに他の実施例 以上の実施例においては、ある淡インクが無くなった
ときにこれのみを濃インクで代用してその色に関しては
2値印字が行われるようにしたが、このときすべての色
について濃インクを用いて2値画像が形成されるように
してもよい。
また、本発明が適用される記録装置の形態は適宜定め
ることができ、上例のようにシリアルプリンタ形態のも
ののみならず、ラインプリンタ形態のものとしたり、記
録ヘッドとインクタンクが一体のカートリッジの形態を
有していてもよい。さらに用いるインク色やその数につ
いてもこれを任意所望に定めることができる。
また上例では、濃度データを誤差拡散法によって2値
化を行うようにしたが、濃度データを2値化する方法と
してはディザ法,濃度パターン法,CAPIX,平均濃度保存
法などを用いることもできる。
加えて、上例ではある淡インクが無くなったと判定さ
れた場合に、濃インクを用いた2値印字が行われる場合
について述べたが、インクジェット記録ヘッドあるいは
インクタンクが装着されているか否かを調べ、その結果
淡インクに係るものが装着されていなければ濃インクで
印字をおこなうようにしたり、あるいは記録ヘッドが目
詰り等で使用不能になったときにこれを行うようにして
もよい。また、そのような状態がなくなれば再び多値印
字に復帰するようにすることもできる。
さらに加えて、上記第2の実施例では淡インクが無く
なった場合に、装置の指示部に設けたスイッチによって
代用印字が行われるようにしたが、このスイッチは装置
の補修者のみが扱えるように装置の内部に設けるように
してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、濃インクおよ
び淡インクを用いた多値記録と、濃インクのみを用いた
二値記録とが選択的に切り換え可能に構成されるため淡
インクのインク残量が所定値以下となった場合でも、濃
インクのみを値いた二値記録による記録が続行できるの
でその淡インクの補充を行わずに速かな画像出力を行う
ことができ、しかも、操作自由度が向上されたインクジ
ェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)および(B)は、それぞれ、本発明の一実
施例に係るインクジェット記録装置の全体の概略構成例
を示す斜視図およびその主要部の構成例を示す平面図、 第2図はその制御系の構成例を示すブロック図、 第3図はその指示部および表示部の構成例を示す平面
図、 第4図は同じく画像処理部の構成例を示すブロック図、 第5図(A)は多値印字の場合の入力濃度データに対す
る濃淡両インクの出力データを示す説明図、 第5図(B)は2値印字の場合の入力濃度データに対す
る濃インクの出力データを示す説明図、 第6図および第7図は本例で用いた誤差拡散法による2
値化処理の説明図、 第8図は本例に係るインク有無の判定ないし記録用デー
タ設定の処理手順の一例を示すフローチャート、 第9図は本発明の他の実施例に係るインクジェット記録
装置の指示部および表示部の構成例を示す平面図、 第10図は同じくその処理手順の主要部を示すフローチャ
ートである。 5……記録ヘッド、 7……インクタンク、 12……インク残量検知センサ、 20……副走査系、 30……画像処理部、 40……主走査系、 50……制御部、 53……表示部、 54……指示部、 120……2値印字ボタン、 121……2値印字表示器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−269178(JP,A) 特開 昭54−84744(JP,A) 特開 昭61−61182(JP,A) 特開 昭61−200559(JP,A) 特開 昭60−15165(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/175 B41J 2/205

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同色で濃度の異なる複数のインクをそれぞ
    れ吐出する複数の記録ヘッドにより記録を行うインクジ
    ェット記録装置において、 画像濃度を示す画像信号を、該画像濃度に応じて前記複
    数の記録ヘッドにそれぞれ対応した濃度データに振り分
    ける第1の振分け手段と、 画像濃度を示す画像信号を、該画像濃度に応じて前記複
    数の記録ヘッドのうち比較的濃度の高いインクを吐出す
    る記録ヘッドのみに対応した濃度データに振り分ける第
    2の振分け手段と、 前記第1の振分け手段または前記第2の振分け手段によ
    り振り分けられた濃度データに基づき、記録、非記録を
    示す記録信号の複数の前記記録ヘッドそれぞれに対応さ
    せて生成する記録信号生成手段と、 前記第1の振分け手段により振り分けられた濃度データ
    に基づいて前記記録信号生成手段により記録信号を生成
    し、前記複数の記録ヘッドにより、記録を行う多値記録
    手段と、 前記第2の振分け手段により振り分けられた濃度データ
    に基づいて前記記録信号生成手段により記録信号を生成
    し、比較的濃度の高いインクを吐出する記録ヘッドによ
    り記録を行う二値記録手段と、 前記多値記録手段により記録と前記二値記録手段による
    記録とを選択的に切り換える切換手段と、 前記複数の記録ヘッドによる記録が行える場合に前記多
    値記録手段による記録を行い、前記比較的濃度の低いイ
    ンクを吐出する記録ヘッドによる記録が行えない場合に
    前記切換手段に前記二値記録手段による記録に切り換え
    させる制御手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記二値記録手段による記録の実行の有無
    を指示設定する指示設定手段と、 前記複数の記録ヘッドのうち比較的濃度の低いインクを
    吐出する記録ヘッドによる記録が行えるか否かを判断す
    る判断手段と、を有し、 前記制御手段は、前記指示設定手段により前記二値記録
    手段による記録の実行が指示された状態において、前記
    判断手段により比較的濃度の低いインクを吐出する記録
    ヘッドによる記録が行えないことが判断されたとき、前
    記切換手段に、前記二値記録手段による記録に切り換え
    させ記録を行わせることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記複数のインクのインク残量が所定値以
    下となったことを検知する検知手段を加えて備え、該検
    知手段により前記濃度の異なる複数のインクのうち、比
    較的濃度の低いインクのインク残量が所定値以下となっ
    たことが検知されるとき、前記切換手段により前記二値
    記録手段による記録に切り換えることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェット記録装置。
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