JP4486280B2 - 印刷装置、印刷方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷装置、印刷方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプログラムに係り、特に複数の色のインクを吐出するヘッドを用いて用紙に双方向で印刷する印刷装置、印刷方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルカラー画像の出力装置の一つとして、複数の色のインクを備えたカラーインクジェットプリンタが提案され、画像を印刷するのに広く用いられている。インクジェットプリンタは、複数のノズルを集積配列したヘッドを、紙等の印刷媒体を送る方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に移動しつつ、ヘッドにある複数のノズルから吐出されるインク粒子を印刷媒体上に着弾させることで、インクドットを形成し画像を記録する。インクは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)が基本色として用いられる。
【0003】
かかるインクジェットプリンタでは、印刷速度を向上させるために、主走査方向にヘッドを移動しながらのインク吐出を、ヘッドの往方向と復方向の両方で行う、双方向印刷が行われる。この双方向印刷の場合、往方向時の印刷媒体上にKCMYの色順にインクが印刷媒体に着弾するとすると、復方向時ではその逆のYMCKの色順でインクが印刷媒体に着弾することとなる。
【0004】
このインクの着弾する色順の違いで、後述する理由により色相が微妙に異なってしまうという問題が存在する。すなわち、CとMのインクでブルー(B)を形成する場合、往方向時にC、Mの色順で形成したBと、復方向時にM、Cの色順で形成したBとでは、微妙に色味が異なり、本来均一な色相のBが印刷されるべきところ、主走査方向に縞状に色味が異なるBが印刷されてしまうという問題が生じる。
【0005】
この問題を解決するために、特公平3−77066号公報や特開平8−295034号公報では、往方向用(例えば、KCMYの並び)と復方向用(例えば、YMCKの並び)の独立したヘッドやノズルを設けることで、着弾するインクの色の順を同じにする印刷方法が提案されている。
【0006】
一方、特開平11−207999号公報では、異なる色毎にノズル群を印刷動作方向(主走査方向)に配列されてなるインクジェットヘッドを用いて、主走査方向の往路及び復路の双方でインク吐出を行い、かつ、少なくとも往路と復路、また復路と往路の間に副走査を行うことにより印刷媒体上に画像を形成するインクジェット記録方法において、複数色のインクによる混合色を用いて印刷媒体上に画像を形成する際には、往路と復路の両方共に主走査の往路方向に従って後に印加されるインクを、先に印加されるインクより吐出量を少なくして吐出する印刷方法が開示されている。この従来の印刷方法によれば、往路と復路における表現色差を無く無くして、インクジェットプリンタにおける双方向印字を可能としようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、特公平3−77066号公報や特開平8−295034号公報記載の従来の印刷方法では、往方向時には復方向用の、復方向時には往方向用のノズルやヘッドが使用されないことになり、従来方法と同じ印字速度を実現するためには、2倍のノズルやヘッドが必要となるという問題がある。
【0008】
一方、特開平11−207999号公報記載の従来の印刷方法では、印刷媒体によっては逆効果となり、色相の変化を増長させてしまうことがあるという問題がある。双方向記録における色相の変化の仕方は、印刷媒体に依存するからである。すなわち、再生紙、普通紙、コート紙等のインクが浸透し易い印刷媒体と、光沢紙、OHPシート等のインクが浸透し難い印刷媒体では、色相の変化する方向が異なる。CとMとでBを形成する例で説明する。
【0009】
インクが浸透し易い印刷媒体では、先に着弾したCインクが媒体の表面と内部に留まり、次に着弾したMインクはCインクの更に下の方に回り込むように浸透するので、先に着弾したCが濃い色相となる。すなわち、インクが浸透し易い印刷媒体では、先に着弾したインクの色が支配的となる。これに対し、インクが浸透し難い印刷媒体では、先に着弾したCインクが媒体の表面に留まり、次に着弾したMインクはCインクの上若しくはCインクが載っていない部分へ流れ、後に着弾したMが濃い色相となる。すなわち、インクが浸透し難い印刷媒体では、後に着弾したインクの色が支配的となる。
【0010】
従って、特開平11−207999号公報に記載されている、後に印刷されるインクの吐出量を少なくする印刷方法は、後に着弾したインクの色が支配的となるインクが浸透し難い印刷媒体では有効であるが、先に着弾したインクの色が支配的となるインクが浸透し易い印刷媒体では、先に着弾したインクの色が強くなり、逆効果である。
【0011】
一般に、インクが浸透し難い印刷媒体である光沢紙は、印刷速度よりも高画質を重視した印刷に用いられ、逆にインクが浸透し易い印刷媒体である再生紙、普通紙等は、画質よりも印刷速度を重視した印刷に用いられる。双方向印刷は、印刷速度を向上する目的で行われるので、双方向印刷の上記の色相の変化の問題は、インクが浸透し易い印刷媒体での対策がより重要である。ところが、上記のように、特開平11−207999号公報に記載の従来の印刷方法では、双方向印刷が行われる比率が高い再生紙、普通紙等では、かえって色相の変化を助長させてしまうという問題がある。
【0012】
また、色相の変化の見え方は、印刷する領域にドットをどのように埋めていくかによっても異なる。すなわち、印刷される印刷媒体上のドット記録密度(dpi)と副走査方向のノズル間密度(以下、ノズル密度と称する)が同じヘッドで、ヘッドが1回の主走査方向の移動で、(副走査方向のノズルの列長)×(ヘッドの主走査方向移動量)分の領域(以下、ラスタと称する)の画像を形成する場合(以下、1パスラスタ記録と称する)は、双方向印刷の色相の変化はラスタ毎に交互に出現するため、目立ちやすい。
【0013】
同様のヘッドでも、1ラスタ分の画像を複数回の主走査方向の往復移動で形成する場合(以下、多パス記録と称する)は、双方向印刷により色相が異なったドットを主走査方向に高周期で入れ代わって印刷することが可能なので、目立ち難くできる。しかし、この多パス記録は、1パス記録と比較すると、走査回数が増えることから、印刷速度が低下するという問題がある。
【0014】
また、ノズル密度が印刷媒体上のドット記録密度(dpi)よりも粗いヘッドでは、1回の主走査方向の移動ではドットが副走査方向には記録密度分埋まらないため、数回の主走査を行う(以下、インターレース記録と称する)。この場合は、双方向印刷による色相が異なった主走査方向のラインが、副走査方向に高周期で入れ替わるので、色相の変化は知覚されずらい。
【0015】
また、多パス記録やインターレース記録は、1パスラスタ記録と比較すると、一度に印刷媒体に着弾するドットの速度が異なるので、インクの浸透の仕方が異なり、知覚のされ易さだけでなく、双方の色相の変化の度合いも変わってくる。更に、印刷媒体の中で一般に再生紙と呼ばれるものでも、再利用されるパルプの割合や表面処理剤の添加量等が異なり、インクの浸透する様子が異なる。以上に述べたように、双方向印刷による色相の変化は、印刷媒体の種類や記録方式により異なるので、完全に無くすのは困難である。
【0016】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、新たなノズルを増加したり、印刷速度を落としたりすることなしに、印刷媒体の種類に関係なく双方向印刷した画像の色相の変化を少なくし得る印刷装置、印刷方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0017】
上記の目的を達成するため、第1の発明の印刷装置は、インクを吐出するための複数のノズルが印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出する複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双方向印刷を行う印刷装置において、前記印刷媒体の種類を特定する印刷媒体特定手段と、複数の色のインクで形成される色について、前記印刷媒体特定手段から入力された前記印刷媒体の種類がインクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも大きくなるように変換し、前記印刷媒体の種類がインクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも小さくなるように変換する変換手段と、を有する構成としたものである。
【0018】
本発明では、再生紙、普通紙、コート紙等のインクが浸透し易い印刷媒体では、先に着弾したインクの色が支配的となり、光沢紙、OHPシート等のインクが浸透し難い印刷媒体では、後に着弾したインクの色が支配的となるという点に着目し、印刷を実行する印刷媒体が、インクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体のときには、同じ画素に対して後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも大きくされるため、後に着弾したインクを濃くすることができ、他方、インクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体のときには、同じ画素に対して後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも小さくされるため、先に着弾したインクを濃くすることができる。
【0019】
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の印刷装置は、印刷媒体の種類を特定する印刷媒体特定手段と、複数の種類の印刷媒体のそれぞれに対して、ヘッドが往方向移動中と復方向移動中の各々で同じ画素に対して先に着弾する色のインクの総量と後に着弾する色のインクの総量とのインク比率を異ならせた数種類のテストパターンを印刷するテスト印刷手段と、複数の種類の印刷媒体のそれぞれにおいて、数種類のテストパターンから往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さなテストパターンが得られるインク比率とそのときの印刷媒体の種類とを記憶する記憶手段と、印刷媒体特定手段から入力された印刷媒体の種類に基づき、記憶手段から読み出したインク比率で双方向印刷が行われるように、複数のノズル列に入力される複数の色の各画像データの濃度を変換する変換手段とを有する構成としたものである。
【0020】
この発明では、予めテスト印刷し、その印刷結果に基づき、往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さなテストパターンが得られるインク比率とそのときの印刷媒体の種類とを記憶手段に記憶しておき、画像データ印刷時は、印刷に用いる印刷媒体の種類に対応したインク比率を記憶手段から読み出して双方向印刷するようにしたため、往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さくできる。
【0021】
ここで、テスト印刷手段は、印刷を行う印刷媒体の種類が不明な場合に実行することを特徴とする。これにより、往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さなテストパターンが得られるインク比率と種類が不明な印刷媒体とを記憶手段に記憶することができる。
【0022】
上記の目的を達成するため、第3の発明の印刷方法は、インクを吐出するための複数のノズルが印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出する複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双方向印刷を行う印刷方法において、印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のステップと、複数の色のインクで形成される色について、前記印刷媒体特定手段から入力された前記印刷媒体の種類がインクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも大きくなるように変換し、前記印刷媒体の種類がインクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも小さくなるように変換する第2のステップと、を含むことを特徴とする。
【0023】
この第3の発明では、第1の発明の印刷装置と同様に、後に着弾したインクを濃くすることができ、他方、インクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体のときには、同じ画素に対して後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも小さくされるため、先に着弾したインクを濃くすることができる。
【0024】
また、上記の目的を達成するため、第4の発明の印刷方法では、印刷を実行する印刷媒体の種類を特定する第1のステップと、複数の種類の印刷媒体のそれぞれに対して、ヘッドが往方向移動中と復方向移動中の各々で同じ画素に対して先に着弾する色のインクの総量と後に着弾する色のインクの総量とのインク比率を異ならせた数種類のテストパターンを印刷する第2のステップと、複数の種類の印刷媒体のそれぞれにおいて、数種類のテストパターンから往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さなテストパターンが得られるインク比率とそのときの印刷媒体の種類とを記憶手段に記憶するステップと、第1のステップで特定された印刷媒体の種類に基づき、記憶手段から読み出したインク比率で双方向印刷が行われるように、複数のノズル列に入力される複数の色の各画像データの濃度を変換する第4のステップとを含むことを特徴とする。この発明では、第2の発明と同様に、テスト印刷の印刷結果に基づき印刷媒体の種類に対応したインク比率を記憶手段に記憶しておき、画像データ印刷時に記憶手段から印刷媒体に対応したインク比率を読み出して双方向印刷するようにしたため、往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さくできる。
【0025】
また、本発明は、上記の第3及び第4の発明の印刷方法を実行するコンピュータプログラムを記録した記録媒体、及びプログラムも含むものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる印刷装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、この実施の形態の印刷装置は、記録パターンを作成する記録パターン作成部10と、現在印刷する印刷媒体の種類を判定する印刷媒体特定部20と、印刷媒体に印刷する出力画像を出力するインク記録部30とより構成される。
【0027】
図2は図1中の記録パターン作成部10の一実施の形態のブロック図を示す。この記録パターン作成部10は、本実施の形態の特徴となるブロックで、印刷装置の内部のリード・オンリ・メモリ(ROM)に記憶されたプログラムにより実行される形態でもよいし、本機能のプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体から、印刷装置に接続するコンピュータにプログラムをローディングして実行する形態でもよい。
【0028】
記録パターン作成部10は、図2に示すように、色変換部11と、LUT記憶部12と、色相変化度判定部13と、操作パターン記録部14と、γ変換部15と、γ変換テーブル記憶部16と、ハーフトーン処理部17とから構成される。LUT記憶部12は、加法混色の三原色である赤(R)、緑(G)及び青(B)の画像データを、減法混色の三原色であるCMYと黒(K)の計四色の画像データに変換するための色変換テーブル(LUT:look up table)を予め記憶している。
【0029】
走査パターン記録部14には、図5に示すような、印刷媒体上の各画素がヘッドの往・復どちらの方向の移動で記録されるかの情報(以下、走査パターンと称する)が、記録モード毎に記憶されている。図5の走査パターンは、ドット記録密度とノズル密度が等しいヘッドにより、1パスラスタ記録を双方向印字で行う場合で、ノズル列長分の幅で往方向と復方向とが入れ替わっているが、ドット記録密度よりもノズル密度が粗いヘッドでインターレース記録を双方向印字で行う場合は、横1ドットライン毎に往方向と復方向とが入れ替わっているようなパターンとなる。また、γ変換テーブル記憶部16は、画像データの濃度特性を変更するためのγ変換テーブルを予め記憶している。
【0030】
次に、図1のインク記録部30について説明する。図3はインク記録部30の一例の概略構成図を示す。図3において、インク記録部30は、各種制御を司る制御回路31と、キャリッジモータ32と、キャリッジ33の一部が所定位置に固定され、キャリッジモータ34の回転軸とプーリ34との間に張架されている駆動ベルト35と、キャリッジ33の移送をサポートする軸36と、キャリッジ33の原点を検出する位置検出センサ37と、紙送りモータ38とプラテン39により印刷媒体41を搬送する機構と、キャリッジ33に備わっている印字ヘッド部42を駆動してインクを吐出させる機構とより構成されている。
【0031】
キャリッジモータ32と、プーリ34と、駆動ベルト35と、プラテン38の軸と平行に設置されている軸36と、位置検出センサ37とは、キャリッジ33をプラテン39の軸方向に往復運動させる機構を構成している。すなわち、キャリッジモータ32の回転方向に応じた方向に駆動ベルト35が移動し、これに伴い、キャリッジ33及び印字ヘッド部42が軸36に案内されて図中、キャリッジモータ32の設置位置方向(往方向)か、プーリ34の設置位置方向(復方向)に移送される。
【0032】
制御回路31は、記録パターン作成部10から記録方向とCMYK各インクの吐出量の情報を受け取り、記録処理を実行する。印刷媒体41は主走査方向であるキャリッジ33及び印字ヘッド部42の移送方向(往方向、復方向)と直交する方向(副走査方向)に搬送される。
【0033】
図4は印字ヘッド部42を斜め下方(印字媒体側)から見た一例の概略図を示す。同図において、印字ヘッド部42は、ヘッド本体421と、その上部に設置されている黒インクのカートリッジ422Kと、C、M、Yのカラーインクのカートリッジ423C、423M、423Yとから構成されている。ヘッド本体421には、上部のインクカートリッジのインクの色に対応したノズル列424K、425C、425M、425Yが実装されている。
【0034】
各ノズル列は、それぞれ印刷媒体41の送り方向に配列された複数のノズルからなり、また、ノズル列424K、425C、425M、425Yは、印刷媒体41の送り方向に直交する方向(すなわち、キャリッジ33の移動方向)に配列されており、図4中、左からY(ノズル列425Y)、M(ノズル列425M)、C(ノズル列425C)及びK(ノズル列425K)の順に並んでいる。また、図4において、左から右へ移動するときを往方向、右から左へ移動するときを復方向とする。すなわち、往方向では、KCMY、復方向ではYMCKの順でインクが印刷媒体41に着弾することとなる。
【0035】
ヘッド本体421内部では、カートリッジ422K、423C、423M及び423Yからノズル列424K、425C、425M及び425Yにインクが供給される。ノズル列424K、425C、425M及び425Yを構成する各々のノズルには、圧電素子(図示せず)が備わっている。圧電素子は、周知のように、電圧を印加することにより、形状が変化する性質を有しているので、この形状変化を利用して、ノズルから上部のインクカートリッジのインクを吐出し、印刷媒体上にドットを形成することで印刷(記録)を行う。このとき、圧電素子の形状変化を制御することにより、ドットの大きさを制御することが可能である。
【0036】
なお、本実施の形態では、圧電素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えた方式を用いているが、他の方法によりインクを吐出する印刷装置を用いてもよい。例えば、ノズル近傍に熱を加えることで発生する泡により、インクを吐出する印刷装置(加える熱量の違いでドットの大きさを制御)などにも適用が可能である。
【0037】
再び図1に戻って説明するに、印刷媒体特定部20は、現在記録する印刷媒体の種類を判定する機能を有し、この実施の形態では、印刷装置の使用者が記録モード(例えば、綺麗、速い、写真、グラフ等)を設定する際に、印刷媒体の種類(例えば、普通紙、コート紙、光沢紙、光沢フィルム、OHPシート等)を指定し、その情報を用いることとする。ただし、本発明はこの方法に特定されず、印刷媒体の特徴(滑らかさ、表面光沢度、重さ等)を測定し、自動判断する方法でもよい。
【0038】
次に、本実施の形態の動作について説明する。印刷すべきRGB画像データは、記録パターン作成部10内の色変換部11に供給され、ここでLUT記憶部12からの色変換テーブルに従って、RGBの三色からCMYKの四色に変換された後、色相変化度判定部13に供給される。一方、記録モード情報が記録パターン作成部10内の走査パターン記録部14に供給され、ここで入力記録モードに対応した走査パターンが選択されて色相変化度判定部13に供給される。
【0039】
色相変化度判定部13は、印刷媒体特定部20から入力される印刷媒体名に基づき、これから印刷する印刷媒体がインクが浸透し易い(先に着弾したインクが濃くなる)か、浸透し難い(後に着弾したインクが濃くなる)かを判定し、CMYK画像データの位置情報と、走査パターン記録部14から入力される走査パターンとから、画素毎の双方向記録による色相の変化の程度(以下、色相変化度と称する)を判定し、γ変換部15に供給する。
【0040】
色相変化度は、印刷媒体へのインクの浸透し易さの程度を表す。したがって、色相変化度が大きい場合、インクは印刷媒体に浸透し易く、色相変化度が小さい場合、インクは印刷媒体に浸透し難い。例えば、CMYの色相変化度がそれぞれ1.10,1.0,0.95である場合、インクはCMYの順で印刷媒体に浸透し易い。色相変化度は、例えば印刷媒体41が普通紙ならば、注目画素が往方向の場合はCMYの順で大きく、復方向の場合はYMCの順で大きくなる。また、印刷媒体41が光沢紙ならば、注目画素が往方向の場合はYMCの順で大きく、復方向の場合はCMYの順で大きくなる。更に、走査パターンによっても、その程度が異なる。印刷媒体名と走査パターンに対応した色相変化度は、印刷装置開発者によって前もって実験によって設定されている。
【0041】
γ変換部15では、γ変換テーブル記憶部16から入力されるγ変換テーブルと、色相変化度判定部13から入力される色相変化度とを基に、入力画像データの色相変化度の大きな色相の出力濃度を下げ、色相変化度の小さな色相の出力濃度を上げるように、CMYの各濃度を変更し、ハーフトーン処理部17に画像データ(CMYデータ)を供給する。
【0042】
この色相変化度によるCMYの濃度変化を、普通紙標準記録モードにおける一具体例をあげて説明する。普通紙標準記録モードは、普通紙に対して1パスラスタ記録を双方向で行うモードであるとすると、その走査パターンは、図5に示すようなものとなる。より具体的には、1ノズル列が80個のノズルからなるヘッドの印刷装置であれば、画像データを左上が原点のxy座標で表すと、y座標が0〜79までのドットは往方向、80〜159までのドットは復方向、160〜239までのドットは往方向、・・・というように、80ドットの幅で走査方向が往方向と復方向に交互に入れ替わるパターンとなる。
【0043】
色相変化度判定部13は、走査パターン情報から画像データの各ドットに色相変化度を割り当てる。普通紙の1パスラスタ記録の双方向印字時の色相変化度は、開発時に印刷装置開発者によって行われた実験によって、表1に示すような値として記憶されていたとする。
【0044】
【表1】
Figure 0004486280
表1の例では、画像データのy座標が0〜79までのドットの色相変化度は、Cが1.10、Mが1.0、Yが0.95であり、y座標が80〜159までのドットの色相変化度は、Cが0.9、Mが1.0、Yが1.05である。
【0045】
γ変換部15は、画像データをγ変換する際に、対象ドットにおける各色の色相変化度の値で、γ変換テーブルの値を割ることで、出力濃度を色相変化度によって変化させる。先に述べた色相変化度を求める実験は、このような計算でγ補正テーブルを変更することで双方向印刷による色相の変化が少なくなるような値として、色相変化度を求めておく。
【0046】
いま、γ変換テーブル記憶部16に記憶されている普通紙標準記録モードにおけるγ変換テーブルによるγ変換が、図8に示すような変換であるとする。同図中、横軸が変換前のデータ(入力値)、縦軸が変換後のデータ(出力値)である。この場合、例えば、画像データのy座標が0〜79でCが100、Mが0、Yが150のグリーンのデータ(図8のγ変換テーブルでの通常のγ変換では、Cが60、Mが0、Yが110)は、色相変化度を考慮したγ変換することで、Cは55(=60/1.1)、Mは0、Yは116(=110/0.95)となる。また、画像データのy座標が80〜159でCが100、Mが0、Yが150の同じ色のグリーンのデータは、色相変化度を考慮したγ変換することで、Cは67(=60/0.9)、Mは0、Yは105(=110/1.05)となる。
【0047】
以上述べた方法により、図2のγ変換部15により、色相変化度の大きい色の出力濃度を下げ、色相変化度の小さい色の出力濃度を上げるようにCMYの各濃度が変更される。なお、色相Kの入力データはそのままγ変換部15を通して出力される。
【0048】
図2のγ変換部15から取り出された、色相変化度に応じて出力濃度が変更制御されたCMYのデータと変更制御されていないKのデータからなる画像データは、ハーフトーン処理部17に供給され、ここで各色256階調のCMYKの画像データがインク記録部30が記録可能な階調数に量子化される。ハーフトーン処理部17により量子化された画像データは、CMYK各インクの吐出量の情報として、インク記録部30の図3に示した制御回路31に供給され、記録処理が実行される。このとき、上記の量子化された画像データは、制御回路31から印字ヘッド部42に送られて対応する色のノズル列から対応する色のインクを印刷媒体41に着弾させる。
【0049】
以上、本発明の第1の実施の形態によれば、現在記録する印刷媒体の種類や操作パターンに応じて、双方向印刷による色相の変化が少なくなるような値として、色相変化度を求め、その色相変化度に応じて出力濃度を変更制御することで、インクが浸透し易い印刷媒体に対しては、双方向印刷時に後で着弾されるインクの総量(すなわち、単位面積当たりのインクの吐出量)を、先に着弾されるインクの総量より大きくし、インクが浸透し難い印刷媒体に対しては、後で着弾されるインクの総量を先に着弾されるインクの総量より小さくすることができる。
【0050】
これにより、本実施の形態によれば、ノズルやヘッド数を増やすことなく、また、記録速度を落とすことなく、インクが浸透し易い印刷媒体及びインクが浸透し難い印刷媒体のいずれに対しても色相変化の少ない双方向印刷ができる。
【0051】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は第1の実施の形態において、開発時に印刷装置開発者によって行われた実験により設定していた色相変化度を、印刷装置の使用者がテスト記録により行う点に特徴がある。これにより、同じ普通紙や再生紙という名称の印刷媒体でも、製造メーカやロットの違いにより、パルプの割合や表面処理剤の添加量等が微妙に異なることで、インクの浸透する様子が変わり、双方向時の色相差の程度が異なるという問題に対処することができる。また、このテスト記録は、印刷媒体が未知の場合にのみ一回行うこととするので、印刷処理に要する時間が長くなるという問題はない。
【0052】
図6は本発明になる印刷装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図6に示すように、第2の実施の形態の印刷装置は、印刷媒体特定部20と、インク記録部30と、記録/テストパターン作成部50と、サンプル番号特定部60とから構成されており、テスト記録時と画像データ記録時とで動作が異なる。
【0053】
テスト記録時は、記録/テストパターン作成部50は、各記録モードで幾つかのテストサンプルチャートを印刷し、その印刷結果を基にサンプル番号特定部60から入力されるサンプル番号によって、色相変化度を決定する。画像データ記録時は、記録/テストパターン作成部50は、テスト記録時に決定された色相変化度を用いて、画像テータの記録処理を行う。記録/テストパターン作成部50の動作は、テスト記録時と画像データ記録時とで動作が異なる。テスト記録は、印刷装置の使用者が指定した場合か、印刷媒体が今までに使用されたことがなく、印刷媒体へのインクの浸透し易さの程度が不明な場合に行われる。
【0054】
図7は図6中の記録/テストパターン作成部50の一実施の形態のブロック図を示す。図7中、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図7に示すように、記録/テストパターン作成部50は、色変換部51、テストサンプル画像記憶部52、色相変化度決定部53、サンプル番号/印刷媒体名記憶部54、サンプル番号−色相変化度記憶部55、LUT記憶部12、操作パターン記録部14、γ変換部15、γ変換テーブル記憶部16及びハーフトーン処理部17とから構成される。この記録/テストパターン作成部50の各ブロックの機能は、印刷装置内部のROMに記憶されたプログラムにより実行される形態でもよいし、本機能のプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体から、印刷装置に接続するコンピュータにプログラムをローディングして実行する形態でもよい。
【0055】
図7において、テストサンプル画像記憶部52には、後述するテストサンプルの画像データとサンプル番号が記憶されている。サンプル番号/印刷媒体名記憶部54には、印刷媒体名とそれに対応したサンプル番号が記憶されており、新たな印刷媒体名の記憶も行う。サンプル番号−色相変化度記憶部55は、サンプル番号とそれに対応した色相変化度を記憶している。色相変化度決定部53は、テスト記録が必要であるかどうかの判断と、現状の記録処理(印刷処理)に必要な色相変化度を決定する。
【0056】
テストサンプル画像記憶部52に記憶されている各テストサンプル画像は、双方向印刷による色相差が現われやすい色(例えば、レッド、ブルー、グリーン)で、各記録モードに対応した走査パターンによる往方向、復方向の両方による記録処理が含まれるような位置に配置されている。また、各テストサンプル画像を記録する際の色相変化度に対応したサンプル番号も記憶されている。テスト記録時に、このテストサンプル画像が記録される際には、サンプル番号−色相変化度記憶部55に記憶されているサンプル番号に対応した色相変化度が用いられる。
【0057】
サンプル番号−色相変化度記憶部55は、予めこの印刷装置の開発者により実験で求められた、再生紙、普通紙、専用紙、光沢紙、OHPシート等の印刷媒体の各カテゴリにおいて、平均的な性質若しくは最も多く用いられている特定の印刷媒体における色相変化度を中心として、その値の前後の数種の値の色相変化度と、それらに対応するサンプル番号が記憶されている。同じカテゴリの印刷媒体ならば、メーカやロットの違いによる双方向印刷の色相差はそう大きくはないので、これらの数種の色相変化度の中には、第1の実施の形態で述べた双方向印刷による色相変化の対策により、最も効果的に色相差が低減できるものが存在する。
【0058】
テストサンプル画像の一例の概念図を図9に示す。同図において、左の列からグリーン、レッド、ブルーの画像で、1つの四角(パッチと称する)の上半分が往方向、下半分が復方向で印刷されているものである。横一列の3つのパッチは、それぞれ同じ色相変化度による双方向印刷の色相差の対策がなされている。また、図9のアルファベットは、最も色相差が目立ち難い色相変化のパッチを識別するための記号である。
【0059】
これらの色相変化の対策の効果が微妙に異なるテストサンプルの中には、双方向印刷の色相差が最も効果的に低減されているものが存在する。テスト記録時に、印刷装置の使用者がそれを選択することによって、最適な色相変化度が得られることになる。画像データ記録時には、その色相変化度を用いて第1の実施の形態で用いた方法で印刷処理を行うことによって、その印刷媒体に適した色相変化度による双方向印刷による色相差対策を行うことができる。
【0060】
次に、本実施の形態の動作について説明する。まず、テスト記録時は、対象となる記録モード、印刷媒体に対応するテストサンプル画像記憶部52に記憶されているテストサンプル画像の印刷処理を行う。すなわち、図7に示す記録/テストパターン作成部50内の色変換部51は、テストサンプル画像記憶部52から入力されたテストサンプルのRGB画像データを、LUT記憶部12からの色変換テーブルに従って、RGBの三色からCMYKの四色に変換した後、色相変化度決定部53に供給する。
【0061】
色相変化度決定部53は、サンプル画像データのサンプル番号に対応した色相変化度を、サンプル番号−色相変化度記憶部55から読み取ってγ変換部15に供給し、以後、第1の実施の形態で説明した動作と同様の動作で、各サンプルデータ、双方向印刷時の色相変化の対策の効果が微妙に異なるような記録データに変換し、インク記録部30に送り、テストサンプル画像の印刷処理を実行する。
【0062】
次に、図6のサンプル番号特定部60は、この印刷装置の使用者の判定結果、若しくは測色計等の色差測定装置からの情報に基づき、テスト記録結果のサンプルから、双方向印刷の色差が最も少ないパッチのサンプル番号を取り込む。図7のサンプル番号/印刷媒体名記憶部54は、上記のサンプル番号特定部60から入力されるサンプル番号に基づき、その入力サンプル番号と現在対象としている印刷媒体を特定する印刷媒体名とを対応付けて記憶する。
【0063】
次に、通常の画像データの印刷時の動作について説明する。印刷すべきRGB画像データは、記録/テストパターン作成部50内の色変換部51に供給され、ここでLUT記憶部12からの色変換テーブルに従って、RGBの三色からCMYKの四色に変換された後、色相変化度決定部53に供給される。
【0064】
色相変化度決定部53は、印刷媒体特定部20から入力される現在の記録に使用される印刷媒体名と、サンプル番号/印刷媒体名記憶部54に記憶されている印刷媒体名とを照合する。同じものがあった場合は、画像データ記録時の動作として、その印刷媒体名に対応したサンプル番号を、サンプル番号/印刷媒体名記憶部54から受け取り、更にそのサンプル番号に対応した色相変化度を、サンプル番号−色相変化度記憶部55から受け取り、その色相変化度をγ変換部15に供給する。以後は、第1の実施の形態と同じ方法で画像データの印刷処理が行われる。
【0065】
他方、色相変化度決定部53は、印刷媒体特定部20から入力される現在の記録に使用される印刷媒体名と同じものが、サンプル番号/印刷媒体名記憶部54に記憶されていなかった場合は、使用者にテスト記録を促すか、前述したテスト記録を実行する。テスト記録を促す方法は、印刷装置の表示部を設ける方法や、印刷装置に接続してあるコンピュータのディスプレイに表示する方法等があるが、本発明の要旨とは関係ないので、その詳細な説明は省略する。
【0066】
このようにして、本実施の形態によれば、テスト記録結果に基づき、双方向印刷時に最も色相差が少ない最適な色相変化度を選択して、そのときのサンプル番号と色相変化度とを対応付けてサンプル番号−色相変化度記憶部55に記憶し、かつ、そのときの印刷媒体名とサンプル番号とをサンプル番号/印刷媒体名記憶部54に記憶しておき、画像データ記録時に、使用する印刷媒体の印刷媒体名に応じたサンプル番号をサンプル番号/印刷媒体名記憶部54から読み出し、更にそのサンプル番号に基づきサンプル番号−色相変化度記憶部55から色相変化度を取り込み、その色相変化度とγ変換テーブルに基づいてγ変換処理を行うようにしたため、同じ名称の印刷媒体でも、製造メーカやロットの違いにより、パルプの割合や表面処理剤の添加量等が微妙に異なることで、インクの浸透する様子が変わり、双方向時の色相差の程度が異なるという問題に対処でき、現在対象とする印刷媒体に最も適した色相変化度による双方向印刷の色差対策を行うことが可能となり、双方向印刷による色差が低減された印刷処理が実現できる。
【0067】
なお、本発明は上記の実施の形態の動作を印刷装置内部又は外部に接続されたコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(CD−ROM等)だけでなく、プログラム自体も包含するものである。本発明のプログラムは、記録媒体に記録されている場合は勿論のこと、インターネット等の通信ネットワークその他を介して配信されるプログラムも含むものである。
【0068】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例も包含するものである。例えば、第1の実施の形態では、各色の色相変化度はどの濃度でも一定としたが、原データの濃度によって値を変えてもよい。すなわち、原データの濃度が濃いほど色相の変化が目立ち易くなるので、原データが濃いほど、色相変化度が大きくなるようにしてもよい。また、第1の実施の形態では、γ変換テーブルの値を色相変化度の値で割ることで、出力濃度を色相変化度によって変化させたが、γ変換テーブルの値から色相変化度を引くとか、色相変化度に対するγ変換テーブルの修正量をテーブルで記憶しておく等の他の方法を用いてもよい。
【0069】
また、色相変化度について、インク量を変化させる方法としては、色変換テーブルを変更する方法、ハーフトーンの結果を更に間引いてインク量を減らす方法、吐出するインク量を増減する方法などを用いてもよい。
【0070】
更に、第2の実施の形態で使用するテストサンプル画像は、図9に示したものに限定されるものではなく、数や形状や配置は図9以外のものでもよい。また、第2の実施の形態では、テストサンプルのパッチに対応したサンプル番号に対応して色相変化度を求めたが、各サンプル番号の中間という情報を基に、色相変化度を求めてもよい。例えば、図9のC行のパッチでは効果がやや小さく、D行のパッチでは効果がやや大きい場合は、それらの色相変化度の中間の値を採用する方法でもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、先に着弾したインクの色が支配的となるインクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体への印刷時には、後に着弾したインクを濃くするようにし、他方、後に着弾したインクの色が支配的となるインクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体への印刷時には、先に着弾したインクを濃くするようにしたため、ノズルやヘッド数を増やすことなく、また、記録速度を落とすことなく、インクが浸透し易い印刷媒体及びインクが浸透し難い印刷媒体のいずれに対しても往方向印刷時と復方向印刷時の色相の差を従来に比べて少なくすることができる。
【0072】
また、本発明によれば、予めテスト印刷し、その印刷結果に基づき、往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さなテストパターンが得られるインク比率とそのときの印刷媒体の種類とを記憶手段に記憶しておき、画像データ印刷時は、印刷に用いる印刷媒体の種類に対応したインク比率を記憶手段から読み出して双方向印刷することで、往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さくなるようにしたため、同じ種類の印刷媒体でもパルプの割合や表面処理剤の添加量等が微妙に異なっていても、往方向と復方向で色相差が殆どない双方向印刷ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明印刷装置の第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】図1中の記録パターン作成部の一実施の形態のブロック図である。
【図3】インク記録部の一例の構成図である。
【図4】図3中の印字ヘッド部の一例の概略斜視図である。
【図5】走査パターンの一例を示す図である。
【図6】本発明印刷装置の第2の実施の形態のブロック図である。
【図7】図6中の記録/テストパターン作成部の一実施の形態のブロック図である。
【図8】γ補正テーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態のテストサンプル画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 記録パターン作成部
11、51 色変換部
12 LUT記憶部
13 色相変化度判定部
14 走査パターン記録部
15 γ変換部
16 γ変換テーブル記憶部
17 ハーフトーン処理部
20 印刷媒体特定部
30 インク記録部
31 制御回路
32 キャリッジモータ
33 キャリッジ
41 印刷媒体
42 印字ヘッド部
50 記録/テストパターン作成部
52 テストサンプル画像記憶部
53 色相変化度決定部
54 サンプル番号/印刷媒体名記憶部
55 サンプル番号−色相変化度記憶部
60 サンプル番号特定部

Claims (4)

  1. インクを吐出するための複数のノズルが印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出する複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双方向印刷を行う印刷装置において、
    前記印刷媒体の種類を特定する印刷媒体特定手段と、
    複数の色のインクで形成される色について、前記印刷媒体特定手段から入力された前記印刷媒体の種類がインクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、
    往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも大きくなるように変換し、
    前記印刷媒体の種類がインクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、
    往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも小さくなるように変換する変換手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. インクを吐出するための複数のノズルが印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出する複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双方向印刷を行う印刷方法において、
    印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のステップと、
    複数の色のインクで形成される色について、前記印刷媒体特定手段から入力された前記印刷媒体の種類がインクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、
    往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも大きくなるように変換し、
    前記印刷媒体の種類がインクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、
    往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも小さくなるように変換する第2のステップと、
    を含むことを特徴とする印刷方法。
  3. インクを吐出するための複数のノズルが印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出する複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双方向印刷を行う印刷装置内又は該印刷装置の外部に接続されたコンピュータに、
    印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のステップと、
    複数の色のインクで形成される色について、前記印刷媒体特定手段から入力された前記印刷媒体の種類がインクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、
    往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも大きくなるように変換し、
    前記印刷媒体の種類がインクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、
    往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも小さくなるように変換する第2のステップと、
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  4. インクを吐出するための複数のノズルが印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出する複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双方向印刷を行う印刷装置内又は該印刷装置の外部に接続されたコンピュータに、
    印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のステップと、
    複数の色のインクで形成される色について、前記印刷媒体特定手段から入力された前記印刷媒体の種類がインクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、
    往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも大きくなるように変換し、
    前記印刷媒体の種類がインクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体である場合、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を、
    往路及び復路において、前記ヘッドの進行方向に対して後に着弾される色のインク吐出量が、前記ヘッドの進行方向に対して先に着弾されるインク吐出量よりも小さくなるように変換する第2のステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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