JP5246050B2 - 情報処理装置、画像形成装置、印刷データの生成方法、プログラム - Google Patents

情報処理装置、画像形成装置、印刷データの生成方法、プログラム Download PDF

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記録ヘッドを移動させ、ノズル列より液滴を吐出して記録媒体に画像を形成する画像形成装置等に関し、特に、記録ヘッドを往復移動させても往路と復路で双方向色差を低減させることができる情報処理装置、画像形成装置、印刷データの生成方法及びプログラムに関する。
複数色のインク滴を画像データに基づき吐出して画像を用紙などの記録媒体に形成するインクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタは、複数のノズルを集積配列したヘッドを、主走査方向(搬送方向と直交する方向)に移動しつつ、インク滴を記録媒体上に着弾させる。そして、記録媒体を所定量、搬送して、ヘッドを主走査方向に移動させインク滴を着弾させるという作業を繰り返す。複数色のインクとしては、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)が基本色として知られているが、近年はさらに多色化の傾向がある。
初期のインクジェットプリンタでは、ヘッドが主走査方向を移動する際、往方向に移動する時のみインク滴を吐出していたが、印刷速度を向上させるため、復方向においてもインク滴を吐出する双方向印刷が主流となっている。しかし、ヘッドには主走査方向にKCMYの順で各色のノズルが配置されているため、往方向時に記録媒体に着弾したインク滴の順番「KCMY」が、復方向では逆の「YMCK」順になる。このため、インク滴の着弾する色順の違いで、同じ色のインクドットを形成するはずでも(往路と復路でそれぞれC色のインクとM色のインクを吐出するはずでも)、往路でC・Mの順で吐出した場合と復路でM・Cの順で吐出した場合とで、色相が微妙に異なってしまうことがあるとことが知られている。
このような不都合を解消するため、いくつかの技術が考えられている(例えば、特許文献1〜3参照。)。特許文献1には、主走査方向にC,M,Y,KとK、Y、M,Cの順でノズルを搭載したヘッドにより、往路と復路で各インク色の吐出順序が変化しないようにしたカラー記録装置が開示されている。
特許文献2には、印刷媒体名に基づき、インクが浸透し易い記録媒体(先に着弾したインクが濃くなる)か、浸透し難い(後に着弾したインクが濃くなる)記録媒体か、を判定し、画素毎に双方向記録による色相の変化の程度を判定し、入力画像データの色相変化度の大きな色相の出力濃度を下げ、色相変化度の小さな色相の出力濃度を上げる印刷装置が開示されている。
特許文献3には、異なる種類のインクによってドットが形成される領域を特定し、該領域を少なくとも含む記録領域に関しては、片方向記録動作によって記録を行い、その他の記録領域に関しては、双方向記録動作によって記録を行うインクジェット記録装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載されているように、往路印刷時と復路印刷時とでC,M,Y,Kの各インク吐出順序が変化しないよう各色のヘッドを対称に配置すると、2倍の数のヘッドが必要となり、製品コストが増大したり小型化が困難になるという問題がある。
また、特許文献2では、インクが浸透し易い種類と判定された記録媒体への印刷時に、後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも大きくなるように変換することで双方向印刷時の色相の低減を行うため、後に着弾される色のインクの総量が大きくなる。このため、本来の総量に対してインク過多となる傾向に推移するため、インク溢れや滲み等の問題が発生し易くなってしまう。また、先に着弾される色のインク総量よりも後に着弾される色のインク総量を一様に上げているため、色設計時のターゲット色からずれてしまうという問題もある。
また、引用文献3では、出力データにより一方向印刷とするか双方向印刷とするかを切り替えるので、全面カラーのような画像データでは常に片方向印字となってしまうため印刷速度が極端に低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、ヘッド数を増やしたり、記録媒体の種類を考慮したり、印刷速度を落とすことなく、双方向印刷した際の画像の色相の変化を低減できる情報処理装置、画像形成装置、印刷データの生成方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、異なる色の液滴が吐出される複数のノズル列を有する記録ヘッドを往復移動させ、前記ノズル列より液滴を吐出して前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置に、印刷データを供給する情報処理装置であって、吐出される液滴の液滴データを画像データから生成する液滴データ生成手段と、往路と復路の境界から所定距離内に着弾される液滴データを検出するデータ検出手段と、前記所定距離内に着弾される液滴データから、後着弾が重ねて着弾される先着弾を検出する先着弾検出手段と、前記先着弾の液滴サイズを、境界までの距離に応じて小さくする液滴サイズ調整手段と、を有し、液滴サイズが小さくなった液滴データを含む印刷データを画像形成装置に供給する、ことを特徴とする。
ヘッド数を増やしたり、記録媒体の種類を考慮したり、印刷速度を落とすことなく、双方向印刷した際の画像の色相の変化を低減できる情報処理装置、画像形成装置、印刷データの生成方法及びプログラムを提供することができる。
画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面説明図の一例である。 同機構部の平面説明図の一例である。 記録ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図の一例である。 記録ヘッドの液室短手方向(ノズルの並び方向)の断面説明図の一例である。 制御部のハードウェア的なブロック図の一例である。 印刷制御部及びヘッドドライバのブロック図の一例である。 圧電素子に印可される駆動信号の一例を示す図である。 液滴のサイズと駆動信号の関係の一例を示す図である。 インク粘度と駆動信号の関係の一例を示す図である。 画像形成システムの一例を示す図である。 画像処理装置のブロック図の一例である。 インクジェットプリンタが、青色を双方向に印字した印字結果を模式的に示す図の一例である。 色重ね順を説明するための図の一例である。 双方向色差を低減するため、往方向と復方向における先着弾と後着弾のインク滴を模式的に示す図の一例である。 双方向印刷により生じる境界とインク付着量の制御を模式的に示す図の一例である。 プリンタドライバの機能ブロック図の一例である。 画像処理装置が、双方向印刷時に、色差低減処理を行う手順を示すフローチャート図の一例である。 インク滴のサイズダウン処理の一例を示す図である。 エッジシュータ方式のサーマル型ヘッドの一例を示す図である。 サイドシュータ方式のサーマル型ヘッドの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1,2を用いて、本実施形態の画像処理方法で生成された印刷データにより印刷する画像形成装置500の一例について説明する。図1は、画像形成装置500の機構部の全体構成を説明する側面説明図の一例を、図2は、同機構部の平面説明図の一例をそれぞれ示す。
画像形成装置500は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド1とガイドレール2とでキャリッジ3を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ4で駆動プーリ6Aと従動プーリ6Bとの間に張架したタイミングベルト5を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ3には、例えば、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドが配設された4個の記録ヘッドユニット7y、7c、7m、7k(色を区別しないときは「記録ヘッド7」という。)が搭載されている。記録ヘッド7は、複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を鉛直方向の下方に向けている。
記録ヘッド7を構成する液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インク滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段を備えたものなどを使用できる。また、各色毎に独立したヘッド構成に限るものではなく、複数の色のインク滴を吐出する複数のノズルで構成されるノズル列を有する1又は複数の液体吐出ヘッドで構成することもできる。
また、キャリッジ3には、記録ヘッド7に各色のインクを供給するための各色のサブタンク8を搭載している。このサブタンク8にはインク供給チューブ9を介して図示しないメインタンク(インクカートリッジ)からインクが補充供給される。
一方、給紙カセット10などの用紙積載部(圧板)11上に積載した用紙12を給紙するための給紙部として、用紙積載部11から用紙12を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙ローラ)13、及び、給紙ローラ13に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド14を備え、この分離パッド14は給紙ローラ13側に付勢されている。
そして、用紙積載部11から給紙された用紙12を記録ヘッド7の下方側で搬送するため、用紙12を静電吸着して搬送するための搬送ベルト21と、用紙積載部11からガイド15を介して送られる用紙12を搬送ベルト21との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ22と、略鉛直上方に送られる用紙12を略90°方向転換させて搬送ベルト21上に倣わせるための搬送ガイド23と、押さえ部材24で搬送ベルト21側に付勢された押さえコロ25とを備えている。また、搬送ベルト21の周囲に、搬送ベルト21表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ26が配置されている。
ここで、搬送ベルト21は、無端状ベルトであり、搬送ローラ27とテンションローラ28との間に掛け渡されて、副走査モータ31からタイミングベルト32及びタイミングローラ33を介して搬送ローラ27が回転されることで、図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成されている。なお、搬送ベルト21の裏面側には記録ヘッド7による画像形成領域に対応してガイド部材29を配置している。また、帯電ローラ26は、搬送ベルト21の表層に接触し、搬送ベルト21の回動に従動して回転するように配置されている。
図2に示すように、搬送ローラ27の軸には、スリット円板34が同軸に取り付けられ、このスリット円板34のスリットを検知するエンコーダセンサ35が備えられている。スリット円板34及びエンコーダセンサ35によって、搬送ローラ27の回転量を検出するロータリエンコーダ36が実現されている。
また、記録ヘッド7でインク滴が着弾した用紙12を排紙するための排紙部として、画像形成装置500は、搬送ベルト21から用紙12を分離するための分離爪51と、排紙ローラ52及び排紙コロ53と、排紙される用紙12をストックする排紙トレイ54とを備えている。
また、画像形成装置500の背部には両面給紙ユニット61が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット61は搬送ベルト21の逆方向回転で戻される用紙12を取り込んで反転させて再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙する。
また、図2に示すように、キャリッジ3の走査方向の一方側の非印字領域には、記録ヘッド7のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構56が配置されている。維持回復機56は、記録ヘッド7の各ノズル面をキャピングするための各色のキャップ57と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード58と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しないインク滴を吐出させる空吐出を行なうときのインク滴を受ける空吐出受け59などを備えている。
このように構成した画像形成装置500において、用紙積載部11から用紙12が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙12はガイド15で案内され、搬送ベルト21とカウンタローラ22との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド23で案内されて押さえコロ25で搬送ベルト21に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御部によってACバイアス供給部から帯電ローラ26に対して正負が交互に繰り返す交番電圧を印加して、帯電ローラ26が、搬送ベルト21を、交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが交互に所定の幅で繰り返されるパターンで帯電させる。
この帯電した搬送ベルト21上に用紙12が給送されると、用紙12が搬送ベルト21に静電力で吸着され、搬送ベルト21の周回移動によって用紙12が副走査方向に搬送される。
その位置で、キャリッジ3を往路及び復路方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド7を駆動することにより、停止している用紙12にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙12を所定量搬送後、次の行の記録を行なう。制御部は、記録終了信号又は用紙12の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙12を排紙トレイ54に排紙する。
また、両面印刷の場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト21を逆回転させることで、記録済みの用紙12を両面給紙ユニット61内に送り込み、用紙12を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベルト21上に搬送して裏面に記録を行った後、排紙トレイ54に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ3は維持回復機構56側に移動されて、キャップ57で記録ヘッド7のノズル面がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ57で記録ヘッド7をキャッピングした状態でノズルから記録液を吸引し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行い、この回復動作によって記録ヘッド7のノズル面に付着したインクを清掃除去するためにワイパーブレード58でワイピングを行なう。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行なう。これによって、記録ヘッド7の吐出性能を維持する。
〔液体吐出ヘッド〕
図3、4を参照して、記録ヘッド7を構成している液体吐出ヘッドの一例について説明する。図3は記録ヘッド7の液室長手方向に沿う断面説明図の一例であり、図4は記録ヘッド7の液室短手方向(ノズルの並び方向)の断面説明図の一例である。
液体吐出ヘッドは、例えば単結晶シリコン基板を異方性エッチングして形成した流路板101と、この流路板101の下面に接合した例えばニッケル電鋳で形成した振動板102と、流路板101の上面に接合したノズル板103とを接合して積層し、これらによって液滴(インク滴)を吐出するノズル104が連通する流路であるノズル連通路105及び圧力発生室である液室106、液室106に流体抵抗部(供給路)107を通じてインクを供給するための共通液室108に連通するインク供給口109などを形成している。
また、振動板102を変形させて液室106内のインクを加圧するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)である電気機械変換素子としての2列(図3では1列のみ図示)の積層型圧電素子121と、この積層型圧電素子121を接合固定するベース基板122とを備えている。なお、積層型圧電素子121の間には支柱部123を設けている。この支柱部123は圧電素子部材を分割加工することで積層型圧電素子121と同時に形成した部分であるが、駆動電圧を印加しないので単なる支柱となる。
また、積層型圧電素子121には図示しない駆動回路(駆動IC)を搭載したFPCケーブル126を接続している。
そして、振動板102の周縁部をフレーム部材130に接合し、このフレーム部材130には、積層型圧電素子121及びベース基板122などで構成されるアクチュエータユニットを収納する貫通部131及び共通液室108となる凹部、この共通液室108に外部からインクを供給するためのインク供給穴132を形成している。このフレーム部材130は、例えばエポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂或いはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成している。
流路板101は、例えば結晶面方位(110)の単結晶シリコン基板を水酸化カリウム水溶液(KOH)などのアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすることで、ノズル連通路105、液室106となる凹部や穴部を形成したものであるが、単結晶シリコン基板に限られるものではなく、その他のステンレス基板や感光性樹脂などを用いることもできる。
振動板102は、ニッケルの金属プレートから形成したもので、例えばエレクトロフォーミング法(電鋳法)で作製しているが、この他、金属板や金属と樹脂板との接合部材などを用いることもできる。この振動板102に積層型圧電素子121及び支柱部123を接着剤接合し、更にフレーム部材130を接着剤接合している。
ノズル板103は各液室106に対応して直径10〜30μmのノズル104を形成し、流路板101に接着剤接合している。このノズル板103は、金属部材からなるノズル形成部材の表面に所要の層を介して最表面に撥水層を形成したものである。
積層型圧電素子121は、圧電材料151と内部電極152とを交互に積層した積層型圧電素子(ここではPZT)である。この積層型圧電素子121の交互に異なる端面に引き出された各内部電極152には個別電極153及び共通電極154が接続されている。なお、この実施形態では、積層型圧電素子121の圧電方向としてd33方向の変位を用いて液室106内インクを加圧する構成としているが、積層型圧電素子121の圧電方向としてd31方向の変位を用いて液室106内インクを加圧する構成とすることもできる。また、1つのベース基板122に1列の積層型圧電素子121を設けられた構造とすることもできる。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば積層型圧電素子121に印加する電圧を基準電位から下げることによって積層型圧電素子121が収縮し、振動板102が下降して液室106の容積が膨張することで、液室106内にインクが流入し、その後積層型圧電素子121に印加する電圧を上げて積層型圧電素子121を積層方向に伸長させ、振動板102をノズル104方向に変形させて液室106の容積/体積を収縮させることにより、液室106内の記録液が加圧され、ノズル104から記録液の滴が吐出(噴射)される。
そして、積層型圧電素子121に印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板102が初期位置に復元し、液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室108から液室106内に記録液が充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次のインク滴吐出のための動作に移行する。
なお、この液体吐出ヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動信号の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
〔制御部〕
図5を参照して、画像形成装置500の制御部200の概要について説明する。図5は、制御部200のハードウェア的なブロック図の一例を示す。制御部200は、画像形成装置500全体の制御を司るCPU201と、CPU201が実行するプログラム、その他の固定データ(パラメータ等)を格納するROM202と、印刷データや画像データ等を一時格納するRAM203と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)204と、印刷データや画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行なう画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC205とを備えている。
また、制御部200は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行なうためのホストI/F206と、記録ヘッド7を駆動制御するためのデータ転送手段(データ転送部302)、駆動信号を生成する駆動波形生成手段(駆動波形生成部301)を含む印刷制御部207と、キャリッジ3側に設けた記録ヘッド7を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)208と、主走査モータ4及び副走査モータ31を駆動するためのモータ駆動部210と、帯電ローラ26にACバイアスを供給するACバイアス供給部212と、エンコーダセンサ43、35からの各検出信号、環境温度を検出する温度センサ215などの各種センサからの検出信号を入力するためのI/O213などを備えている。また、この制御部200には、画像形成装置500に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作パネル214が接続されている。
制御部200は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置(後述の画像処理装置400)、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル又はネットワークを介してホストI/F206で受信する。
そして、制御部200のCPU201は、ホストI/F206に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC205にて必要な画像処理、印刷データの並び替え処理等を行ない、この印刷データを印刷制御部207からヘッドドライバ208に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンの生成は後述するようにホスト側のプリンタドライバで行なっている。
印刷制御部207は、上述した印刷データをシリアルデータでヘッドドライバ208に転送するとともに、この印刷データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッドドライバ208に出力する。これ以外にも、印刷制御部207は、ROM202に格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバ208に与える駆動波形選択手段を含み、1つの駆動パルス(駆動信号)又は複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動信号を生成してヘッドドライバ208に対して出力する。
ヘッドドライバ208は、シリアルに入力される記録ヘッド7の1行分に相当する印刷データに基づいて、印刷制御部207から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を、選択的に駆動素子(例えば前述したような圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド7を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
また、CPU201は、リニアエンコーダを構成するエンコーダセンサ43からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて主走査モータ4に対する駆動出力値(制御値)を算出する。この制御値をモータ駆動部210に出力すると、モータ駆動部210が主走査モータ4を駆動する。同様に、CPU201は、ロータリエンコーダ36を構成するエンコーダセンサ35からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて副走査モータ31対する駆動出力値(制御値)を算出する。この制御値をモータ駆動部210に出力すると、モータ駆動部210がモータドライバを介して副走査モータ31を駆動する。
〔印刷制御部207、ヘッドドライバ208〕
図6を参照して、印刷制御部207及びヘッドドライバ208の一例について説明する。 図6は、印刷制御部207及びヘッドドライバ208のブロック図の一例を示す。印刷制御部207は、上述したように、1印刷周期内に複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動信号(共通駆動信号)を生成して出力する駆動波形生成部301と、印刷画像に応じた2ビットの印刷データ(階調信号0、1)と、クロック信号、ラッチ信号(LAT)、滴制御信号M0〜M3を出力するデータ転送部302とを備えている。
滴制御信号は、ヘッドドライバ208の後述するスイッチ手段であるアナログスイッチ315の開閉を滴毎に指示する2ビットの信号であり、共通駆動信号の印刷周期に合わせて選択すべき波形でHレベル(ON)に状態遷移し、非選択時にはLレベル(OFF)に状態遷移する。
ヘッドドライバ208は、データ転送部302からの転送クロック(シフトクロック)及び印刷データ(階調データ:2ビット/CH)を入力するシフトレジスタ311と、シフトレジスタ311の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路312と、階調データと滴制御信号M0〜M3をデコードして結果を出力するデコーダ313と、デコーダ313のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ315が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ314と、レベルシフタ314を介して与えられるデコーダ313の出力でオン/オフ(開閉)されるアナログスイッチ315とを備えている。
このアナログスイッチ315は、各積層型圧電素子121の選択電極(個別電極)153に接続され、駆動波形生成部301からの共通駆動信号が入力されている。したがって、シリアル転送された印刷データ(階調データ)と制御信号MN0〜MN3をデコーダ313でデコードした結果に応じてアナログスイッチ315がオンにすることにより、共通駆動信号を構成する所要の駆動信号が通過して(選択されて)積層型圧電素子121に印加される。
〔駆動信号〕
図7及び図8を参照して、インクを使用する場合に好ましい駆動信号の一例について説明する。図7は、積層型圧電素子121に印可される駆動信号の一例を、図8はインク滴のサイズと駆動信号の関係の一例を、それぞれ示す。
駆動波形生成部301は、1印刷周期(1駆動周期)内に、図7に示すように、基準電位Veから立ち下がる波形要素と立下り後の状態から立ち上がる波形要素などで構成される、8個の駆動パルスP1ないしP8からなる駆動信号(駆動波形)を生成して出力する。
一方、アナログスイッチ315は、データ転送部302からの滴制御信号M0〜M3によって使用する駆動パルスを選択する。ここで、駆動パルスの電位Vが基準電位Veから立ち下がる波形要素は、これによって積層型圧電素子121が収縮して液室106の容積が膨張する引き込み波形要素である。また、立下り後の状態から立ち上がる波形要素は、これによって積層型圧電素子121が伸長して液室106の容積が収縮する加圧波形要素である。
そして、データ転送部302からの滴制御信号M0〜M3によって、アナログスイッチ315は、小滴(小ドット)を形成するときには図8(a)に示すように駆動パルスP1を選択し、中滴(中ドット)を形成するときには図8(b)に示すように駆動パルスP4ないしP6を選択し、大滴(大ドット)を形成するときには図8(c)に示すように駆動パルスP2ないしP8を選択し、微駆動の(滴吐出を伴わないでメニスカスを振動させる)ときには図8(d)に示すように微駆動パルスP2を選択して、それぞれ記録ヘッド7の積層型圧電素子121に印加させるようにする。
中滴を形成する場合、駆動パルスP4にて1滴目、駆動パルスP5にて2滴目、駆動パルスP6にて3滴目を吐出させ、飛翔中に合体させて一滴として着弾させる。このとき、圧力室(液室106)の固有振動周期をTcとすると、駆動パルスP4とP5の吐出タイミングの間隔は2Tc±0.5μsが好ましい。駆動パルスP4とP5は、単純引き打ち波形要素で構成されているため、駆動パルスP6も同様の単純引き打ち波形要素にするとインク滴速度が大きくなりすぎてしまい、他の滴種の着弾位置からずれてしまうおそれがある。そこで、駆動パルスP6は、引き込み電圧を小さくする(立下りの電位を少なくする)ことでメニスカスの引き込みを小さくし、3滴目のインク滴速度を抑えている。ただし、必要なインク滴体積をかせぐために立ち上げ電圧は小さくしない。
つまり、複数の駆動パルスのうちの最終駆動パルスの引き込み波形要素では引き込み電圧を相対的に小さくすることによって、当該最終駆動パルスによる滴吐出速度を相対的に小さくして、着弾位置を他の滴種と極力合わせるようにすることができる。
また、微駆動パルスP2は、ノズルのメニスカスの乾燥を防ぐため、インク滴を吐出させずにメニスカスを振動させる駆動信号である。非印字領域ではこの微駆動パルスP2が記録ヘッド7に印加される。また、この微駆動信号である駆動パルスP2を、大滴を構成する駆動パルスの一つとして利用することにより、駆動周期の短縮化(高速化)を達成することができる。
さらに、微駆動パルスP2と駆動パルスP3の吐出タイミングの間隔を、固有振動周期Tc±0.5μsの範囲内に設定することにより、駆動パルスP3によって吐出するインク滴の体積をかせぐことができる。つまり、微駆動パルスP2によって生じた振動周期によって液室106の圧力振動に駆動パルスP3による加圧液室6の膨張を重畳させることによって駆動パルスP3で吐出できる滴の滴体積を駆動パルスP3単独で印加する場合よりも大きくすることができる。
なお、インクの粘度によって必要な駆動信号が異なることから、この画像形成装置500においては、図9に示すように、インク粘度が5mPa・sのときの駆動信号、同じく粘度が10mPa・sのときの駆動信号、同じく20mPa・sのときの駆動信号をそれぞれ用意し、温度センサからの検出温度からインク粘度を判定して、使用する駆動信号を選択するようにしている。
つまり、インク粘度が小さいときは駆動パルスの電圧を相対的に小さく、インク粘度が大きいときは駆動パルスの電圧を相対的に大きくすることにより、インク粘度(温度)によらずインク滴の速度及び体積を略一定に吐出させることができる。また、駆動パルスP2は、インク粘度に合わせて波高値を選択することにより、インク滴を吐出させることなくメニスカスを振動させることができる。
このような駆動パルスから構成される駆動信号を使用することによって、大中小の各滴が用紙に着弾するまでの時間を制御することができ、吐出開始の時間が大中小の各滴で異なっても、各滴をほぼ同じ位置に着弾させることが可能となる。
〔画像形成方法を実現するプログラム及びプログラムを実行するコンピュータ〕
図10を参照して、画像形成システムの一例について説明する。 図10の画像形成システムは、上述した画像形成装置500であるインクジェットプリンタと、画像処理装置400とを有する。本実施形態の画像形成方法は、パーソナルコンピュータ(PC)が実行するものとするので、画像処理装置400はコンピュータを実体とする。
画像形成システムは、PCなどからなる1又は複数台の画像処理装置400と、インクジェットプリンタ500とが、所定のインターフェイス又はネットワークで接続されて構成されている。
図11は、画像処理装置400のブロック図の一例を示す。画像処理装置400は、図11に示すように、CPU401と、メモリ手段である各種のROM402やRAM403とが、バスラインで接続されている。このバスラインには、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置を用いた記憶装置406と、マウスやキーボードなどの入力装置404と、LCDやCRTなどのモニタ405と、光ディスクなどの記憶媒体409を読み取る記憶媒体読取装置408が接続され、また、インターネットなどのネットワークやUSBなどの外部機器と通信を行なう所定のインターフェイス(外部I/F)407が接続されている。
画像処理装置400の記憶装置406には、本実施形態の画像形成方法を提供するプログラムを含む画像処理プログラム410が記憶されている。この画像処理プログラム410は、記憶媒体409から記憶媒体読取装置408により読み取って、あるいは、インターネットなどのネットワークからダウンロードするなどして、記憶装置406にインストールされたものである。インストールにより画像処理装置400は、以下のような画像処理を行なうために動作可能な状態となる。画像処理するこの画像処理プログラム410は、例えばプリンタドライバであり、この他、所定のOS上で動作するものであってもよい。また、特定のアプリケーションソフトの一部をなすものであってもよい。
また、本実施形態の画像処理方法はインクジェットプリンタ500側で実施することもできるが、本実施形態では、インクジェットプリンタ500側は、装置内に画像の描画又は文字のプリント命令を受けて実際に記録するドットパターンを発生する機能を持たない例で説明する。すなわち、ホストとなる画像処理装置400で実行されるアプリケーションソフトなどからのプリント命令は、画像処理装置400(ホストコンピュータ)内にソフトウェアとして組み込まれた本実施形態に係る画像処理プログラム410(プリンタドライバ)により画像処理される。
画像処理プログラム410は、アプリケーションソフトから印刷要求された画像データをラスタライズして、インクジェットプリンタ500が出力可能な多値のドットパターンの印刷データを生成し、それをインクジェットプリンタ500に転送する。インクジェットプリンタ500は印刷データにより印刷出力する。この一連の手順に基づき説明する。
具体的には、画像処理装置400内では、アプリケーションソフトやオペレーティングシステムから送信された、画像の描画又は文字の記録命令(例えば記録する線の位置と太さと形などを記述したものや、記録する文字の書体と大きさと位置などを記述したもの)は描画データメモリに一時的に保存される。これらの命令は、特定のプリント言語で記述されたものである。
そして、描画データメモリに記憶された命令は、ラスタライザによって解釈され、線の記録命令であれば、指定された位置や太さ等に応じたドットパターンに変換され、また、文字の記録命令であれば画像処理装置(ホストコンピュータ)400内に保存されているフォントアウトラインデータから対応する文字の輪郭情報を呼びだし指定された位置や大きさに応じたドットパターンに変換され、イメージデータであれば、そのままドットパターンに変換される。
その後、プリンタドライバがこれらのドットパターンに対して画像処理を施してラスタデータメモリに記憶する。このとき、画像処理装置400は、直交格子を基本記録位置として、ドットパターンの印刷データにラスタライズする。画像処理としては、例えば色を調整するためのカラーマネージメント処理(CMM)やγ補正処理、ディザ法や誤差拡散法などの中間調処理、さらには下地除去処理、インク総量規制処理などがある。そして、ラスタデータメモリに記憶されたドットパターン(印刷データ)がインタフェースを経由してインクジェット記録装置500へ転送される。
本実施形態では記録方法として、記録媒体に対して1回の主走査で画像を形成する、いわゆる1パス印字を用いても良いし、記録媒体の同一領域に対して同一のノズル群あるいは異なるノズル群によって複数回の主走査を行い画像を形成する、いわゆるマルチパス印字を用いても良い。また、主走査方向に記録ヘッド7を並べて同一領域を異なるノズルで打ち分けても良い。これらの記録方法は適宜組み合わせて用いることができる。
本実施形態では前記の1パス印字をさらに高速に印字するために、記録ヘッド7の主走査方向の摺動時の往方向/復方向のいずれにおいても画像を形成する双方向印刷を行っている。
背景技術にて述べたように、画像を形成するためのインクを色毎に順次並べて配置しているインクジェットプリンタ500で双方向印刷を行うと、往方向印刷時の色重ね順と復方向印刷時の色重ね順が逆になり、記録ヘッド7の走査方向による色味差が発生する双方向色差が発生することがある。
本実施形態では、この課題を、往方向印刷時及び復方向印刷時の各々で先に着弾する色のインク付着量を往復方向のつなぎ部に向かって少なくなるように制御することで、解決する。
〔本実施形態の画像処理方法〕
図12は、インクジェットプリンタ500が、青色を双方向に印字した印字結果を模式的に示す図の一例である。図12では、青色を双方向で印字している。青色はM(マゼンダ)とC(シアン)をほぼ同位置に着弾させることで形成される。インクジェットプリンタ400は、往方向印刷時は、マゼンタ⇒シアンの順で着弾させ、復方向印刷時はシアン⇒マゼンタの順で着弾させる。図12では、副走査方向に、往方向印刷時の印刷領域611、復方向印刷時の印刷領域612、往方向印刷時の印刷領域613、を示した。図12に模式的に示すように、色重ね順が逆となることで双方向色差が発生してしまう。
図13は、色重ね順を説明するための図の一例である。図13(a)は、マゼンタが先に着弾する場合であり、図13(b)はシアンが先に着弾した場合の模式図となっている。先に着弾したインク滴は、紙面の表面付近に定着する。したがて、重なるように着弾した次のインク滴は先に着弾したインク滴の周りから紙面下方に浸透する。この結果、印刷結果を外観すると、先に着弾したインク滴が支配的となるため、MとCのインク滴が、復方向印刷時と往方向印刷時とそれぞれ同じ量でも、重ね順が違うことによって色味が違ってしまう。例えば、図13(a)ではマゼンダMが支配的となり、図13(b)ではシアンCが支配的となる。
図14は、双方向色差を低減するため、往方向と復方向における先着弾と後着弾のインク滴を模式的に示す図の一例である。先着弾は例えばマゼンダMであり、後着弾は例えばシアンCである。説明のため図14では、先着弾と後着弾の位置がずれているが、両者はほぼ同じ位置に着弾される。
例えば、予め往方向と復方向の色味を比較しておき、往方向と復方向それぞれの色味が近づくように往復方向と復方向のつなぎ部(以下、境界という)に向かって先に着弾する色のインク付着量を少なくなるように制御する。こうすることで、往方向と復方向の隣接(双方向)色差を低減して双方向色差を視認し難くすることができる。
視覚特性上、隣接色差が最も色の違いを感じるためであり、境界の双方向色差を小さくすれば双方向色差を視認し難くすることができる。
図14に示すように、往方向において境界に最も近い2つのインク滴が、M→Cの順で着弾するが、先着弾Mのインク滴が小さいのでMが支配的とならず、CとMの支配の程度を適切に制御できる。同様に、復方向において境界に最も近い2つのインク滴が、C→Mの順で着弾するが、先着弾Cのインク滴が小さいのでCが支配的とならず、CとMの支配の程度を適切に制御できる。このようにして、往方向と復方向の双方向色差を低減できる。
また、境界近傍において双方向色差が小さくなるようにインク付着量を制御することで、極力、色設計時のターゲット色を損なわないようにすることができる。換言すると、境界の位置に関係なく全域において先に着弾されるインク滴のインク付着量を少なくしてしまうと、色再現域が狭くなってしまうという弊害があるが、境界近傍においてだけ双方向色差が小さくなるようにインク付着量を制御することで、色再現域が狭くなることを防止できる。
双方向印刷では往方向→復方向→往方向→・・・と交互に行われるが、この状況は2つの記録ヘッド7に挟まれた構成と考えることができる。
図15は双方向印刷により生じる境界とインク付着量の制御を模式的に示す図の一例である。図示するように、復方向は前の往方向と後の往方向に挟まれることになる。往方向は前の復方向と後の復方向に挟まれることになる。したがって、往方向と復方向に挟まれた境界と、復方向と往方向に挟まれた境界が、交互に発生する。このため、例えば、副走査方向のヘッド長の半分(1/2)で、それぞれ近い方の境界に向けて、先に着弾する色のインク付着量を徐々に少なくする。例えば、復路Aでは、記録ヘッド7の上半分のノズルから吐出されるインク滴を境界a1に向けて徐々に小さくし、記録ヘッド7の下半分のノズルから吐出されるインク滴を境界a2に向けて徐々に小さくする。この長さは、記録ヘッド7の1/2である必要はなく、例えば、境界から所定距離内(例えば、8ドット分の領域)などのように、1/2よりも小さくできる。インク付着量を制御する領域が小さいほど、PCの負荷を低減できる。
また、境界から所定距離内の距離を、色によって変えてもよい。例えば、ブルーはヘッド長の1/2、緑はヘッド長の1/3等である。肉眼で視認可能な双方向色差は色によって異なるため、色毎に可変とすることが好ましいためである。
また、インク付着量の変化は連続的に変化するようにするのが最適であるが、微小な階段状に段階的にインク付着量を変化するようにしてもよい。変化量が微小なため濃度飛びをバンディングとして視認されることはない。
このように、境界近傍において双方向色差を小さくするため、副走査方向のヘッド長に対しどの程度の範囲でインク付着量を小さくするか、また、副走査方向における単位長さ当たりのインク付着量の変化量、をパラメータとして定めることができる。
なお、境界近傍における双方向色差が微小であっても、インク付着量を制御するようにしてもよいし、双方向色差に応じて(色差が小さい場合)インク付着量を制御しないようにしても良い。例えばΔE(色差)が0.8以下(隣接比較で色の差を感じないレベル)であればインク付着量を制御しないようにすることも可能である。
図16は、プリンタドライバの機能ブロック図の一例を示す。プリンタドライバは、画像処理部321、端部データ検出部322、先着弾判定部323、及び、液滴サイズ低減部324、を有する。これらは、CPUがプログラムを実行することで実現される。
画像処理部321はCMM(Color Management Module)処理、ガンマ補正・中間調処理等の、公知の画像処理を画像データに施す。中間調処理によって、多値のドットデータ(印刷データ)が得られる。端部データ検出部322は、ドットデータが図4にて説明した往路と復路の境界から所定距離内に含まれるか否かを判定する。ドットデータは、各色毎に、各ノズル列の各ノズルと1対1に対応しているので、境界から(すなわち、記録ヘッド7の端部から)所定距離内に含まれるか否かは容易に判定できる。
先着弾判定部323は、境界から所定距離内に含まれるドットデータに対し、後着弾があるか否かを判定する。往路においては、Kのドットデータと同じ着弾位置に着弾するC、M、Yのドットデータがあるか否か、Cのドットデータと同じ着弾位置に着弾するM、Yのドットデータがあるか否か、Mのドットデータと同じ着弾位置に着弾するYのドットデータがあるか否か、を先着弾判定部323は判定する。また、復路においては、Yのドットデータと同じ着弾位置に着弾するM、C、Kのドットデータがあるか否か、Mのドットデータと同じ着弾位置に着弾するC、Kのドットデータがあるか否か、Cのドットデータと同じ着弾位置に着弾するKのドットデータがあるか否か、を先着弾判定部323は判定する。
そして、液滴サイズ低減部324は、後着弾のある先着弾を小さくする。すでに、画像処理部321により得られたドットデータは、M0〜M3に対応した大きさのインク滴なので、これを小さくする。例えば、境界からヘッド長の1/2のドットデータの付着量を低減する場合、さらにヘッド長の1/2の距離を4分割する。最も境界に近い領域のインク滴を元のドットデータ×1/4の大きさに、次に境界に近い領域のインク滴を元のドットデータ×1/3の大きさに、三番目に境界に近い領域のインク滴を元のドットデータ×1/2の大きさに、四番目に境界に近い領域のインク滴を元のドットデータと同じ大きさに、する。
また、元のドットデータのサイズに関係なく、インク滴のサイズを調整してもよい。最も境界に近い領域のインク滴を最小の大きさに、次に境界に近い領域のインク滴を小さい方から数えて2番目の大きさに、三番目に境界に近い領域のインク滴を小さい方から数えて3番目の大きさに、四番目に境界に近い領域のインク滴を小さい方から数えて4番目の大きさに、する。なお、ヘッド長の1/2の距離を分割する数は多いほど、インク付着量の変化が連続的になるので好ましい。
また、必ずしも、境界に向けて先着弾のインク滴のサイズを小さくすることなく、例えば、境界からヘッド長の1/2の距離で、先着弾のインク滴のサイズを一様に、又は、ランダムに、小さくしてもよい。
なお、プログラムとしてのプリンタドライバが画像処理方法をコンピュータに実行させるようにして画像処理装置400を構成したが、画像形成装置500自体が上述した画像処理方法を実行する手段を備えていてもよい。また、画像処理方法を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)を画像形成装置500に搭載してもよい。すなわち、本実施形態の画像処理方法は、プリンタドライバでも画像形成装置500でも好適に実装できる。
〔動作手順〕
図17は、画像処理装置400が、双方向印刷時に、色差低減処理を行う手順を示すフローチャート図の一例である。なお、前提条件として双方向印刷モードか否かや、入力データの種類に係らず一様に処理を施すものとして説明する。
画像処理プログラム410としてのプリンタドライバが起動すると、画像処理部321は、アプリケーションソフトから印刷を依頼された画像データに、CMM処理を施す(S10)。CMM処理は、画像データの色空間から記録装置(画像形成装置500)用の色空間へ変換(RGB表色系→CMY表色系)する処理である。
次に、プリンタドライバは、印刷データが単色か否かを判定する(S20)。単色とは、CMYKのいずれか1色で印刷データを印刷できることをいう。単色で再現できる印刷データには、往方向と復方向で着弾順がことなるという不都合が生じないため、双方向色差低減処理を施す必要がない。このため、単色の場合(S20のYes)、画像処理部321は、単色の画像データ用にガンマ補正・中間調処理を施す(S30)。
画像処理部321は、装置の特性やユーザーの嗜好を反映した入出力補正を行なうγ補正、及び、印刷データを吐出するドットのパターン配置に置き換える多値・少値マトリクスを含む中間調処理を画像データに施す。
単色でない場合(S20のNo)、画像処理部321は、多色の画像データ用にガンマ補正・中間調処理を施す(S40)。これにより、ドットパターンが得られる。
次に、端部データ検出部322は、1つのインク滴毎に、記録ヘッド7の端部域に該当するか否かを判定する(S50)。本実施形態では処理時間を短くするために端部から例えば、8ドット内を端部域と定める。更に広域に渡って処理を施した方が、双方向色差低減には効果的となるため、端部域の範囲は8ドットに限る必要はない。端部域でないと判定されたドットはそのまま出力される。
端部域と判断されたインク滴に対しては、先着弾判定部323は、往方向時に吐出されるドットか否かを判定する(S60)。そして、先着弾判定部323は、先に着弾されるドットか否かを判定する(S70)。
また、先着弾判定部323は、復方向時に吐出されるインク滴が、先に着弾されるインク滴か否かを判定する(S80)。
そして、往方向又は復方向時に、先に着弾されるインク滴に対し、液滴サイズ低減部324は滴サイズダウン処理を施す(S90)。液滴サイズ低減部324は、例えば、端部から8ドット内のインク滴を、境界に近づくにつれ小さいインク滴に変換する。
なお、双方向色差を視認するにはある程度の面積が必要なため、細線(1ドットライン)や小サイズ文字においては双方向色差が発生する面積が微小なため双方向色差は視認されにくい。このため細線(1ドットライン)や小サイズ文字においては、双方向色差低減策を施さないようにすることも可能である。
〔色差低減処理の別の例〕
本実施形態では、インク付着量を制御する方法として、ノズルからのインク吐出量を変えることや、インク吐出量を別の大きさに変更させる方法で制御したが、吐出量を変更する方法として、駆動信号の電圧を制御することで吐出滴量を制御する方法などがある。
また、CMM処理において色変換プロファイルの参照位置を変えることで狙いの色を変えて、インク付着量を制御する方法や、中間調処理において単位面積あたりの滴構成を制御することでインク付着量を制御する方法などがある。
インク付着量制御の基となるノズルからの吐出量を求める方法として、ヘッド単位に設定されているヘッド特性情報を基にノズルからの吐出量を求める方法や、記録媒体上のドット径の測定結果を基に吐出量を求める方法や、記録媒体上の反射濃度の測定値より吐出量を求める方法などがあるが、ノズルからの吐出量を実際に測定する方法が最も高精度に制御する方法である。
また、走査間の双方向色差を、光学測色器を用いて測定し、測定値を基にインク付着量を制御する方法もある。
更に記録媒体の種類を検出し、記録媒体によって補正値を掛けることも有効である。
図18は、インク滴のサイズダウン処理の一例を示す図である。入力された画像データをブルーとする。図18では、大中小滴を打ち分け可能な複数サイズのインク滴を吐出する記録ヘッド7と、単一サイズのインク滴を吐出する記録ヘッド7を、比較して示している。
これまで説明したように、大中小滴を打ち分け可能な場合、往方向では先に着弾するシアンを、復方向では先に着弾するマゼンタに対して滴サイズダウン処理を施す。記録ヘッド7は、境界に向かって元の画像データでは大滴のドットを、中小無に変換することで付着量を制御する。図示するように、往路と復路の境界に近いほど、インク滴が小さくなり、また、インク滴を吐出しないドットが現れる。
これに対し、単一サイズのインク滴を吐出する場合、記録ヘッド7は、端部に向かって滴有りを滴無に変換することで付着量を制御している。また、往方向と復方向のいずれにおいても、境界から1列目と2列目は滴無が3つ、境界から3列目と4列目は滴無が2つ、境界から5列目と6列目は滴無が1つ、になっている。このように境界に近いインク滴ほど吐出しない割合を大きくすることで、複数サイズのインク滴を吐出する場合と同様に、双方向色差を低減できる。
なお、図18では、往方向と復方向で、付着量の制御を同じにしている(往方向と復方向で、吐出順にそれぞれ、1と3列目、2と5列目、1と3列目、2と4列目、1と6列目、2と4列目、に滴無がある)が、往方向と復方向で付着量の制御が異なるようにしてもよい。こうすることで色を分散させることができる。
〔記録ヘッド7の別の例〕
本実施形態の画像形成装置500では圧電素子を用いた記録ヘッド7を用いて説明したが、上述したように、電気熱変換素子を用いて膜沸騰で滴吐出を行うサーマル型ヘッドもよい。圧電型ヘッドでは上述したように駆動信号によって大きさが異なるインク滴を吐出させることができ、階調画像の形成が容易になる。
これに対して、サーマル型ヘッドは、ノズルの高集積化が容易であるので、解像度が高い画像を高速で印刷するのに有利である。サーマル型ヘッドについて図19及び図20を参照して説明する。
図19に示す記録ヘッド7は、エッジシュータ方式のサーマル型ヘッドであり、吐出エネルギー発生体501(該発生体に吐出信号を印加する電極および該発生体に必要に応じて設けられる保護層などは省略してある)を有する基板502に、流路503の側壁およびノズル504を構成する壁材505及び流路503の覆いを構成する天板506を積層して構成されている。この記録ヘッド7では一点鎖線507で示すようにインクが流路503からノズル504に向かって直進する。
このサーマル型ヘッドにおいては、インクが貯えられている図示しない液室から流路503にインクが充填された状態で、図示しない電極を介して記録信号を吐出エネルギー発生体501に印加すると、該発生体501から発生した吐出エネルギーが流路503内のインクに吐出エネルギー発生体501上方(吐出エネルギー作用部)で作用し、その結果、インクがノズル504からインク滴として吐出される。
このようなエッジシュータ方式のサーマル型ヘッドにおいては、各部分の精度良い微細化やノズルのマルチ化、あるいは小型化が極めて容易であり、また量産性に富むという利点を有する。その一方で、滴吐出の際の応答周波数や滴の飛翔速度に限界がある。また、電熱変換素子が発熱することでインク中に気泡が発生するが、この気泡が温度低下により収縮し、吐出エネルギー発生体501近辺で消滅する際の衝撃により吐出エネルギー発生体501が徐々に破壊されるいわゆるキャビテーション現象が生じて、相対的に寿命が比較的短くなるという不利な点がある。
図20に示すサーマル型ヘッドは、サイドシュータ方式の記録ヘッド7であり、吐出エネルギー発生体511(該発生体に吐出信号を印加する電極および該発生体に必要に応じて設けられる保護層などは省略してある)を有する基板512に、流路513の側壁を構成する流路形成部材515を積層し、この流路形成部材515上にノズル514を形成したノズル板516を積層して構成している。この記録ヘッド7では、一点鎖線517で示すように、流路513内の吐出エネルギー作用部へのインクの流れ方向とノズル514の開口中心軸とが直角をなしている。
このような構成とすることによって、吐出エネルギー発生体511からのエネルギーをより効率良くインク滴の形成とその飛行の運動エネルギーへと変換でき、またインクの供給によるメニスカスの復帰も速いという構造上の利点を有し、吐出エネルギー発生体511に発熱素子を用いた場合に特に効果的である。また、エッジシュータにおいて問題となる気泡が消滅する際の衝撃により吐出エネルギー発生体を徐々に破壊する、いわゆるキャビテーション現象をサイドシュータ方式であれば回避することができる。つまり、サイドシュータ方式において、気泡が成長し、その気泡がノズルに達すれば気泡が大気に通じることになり温度低下による気泡の収縮が起こらないことから、記録ヘッド7の寿命が相対的に長くなる。
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置400は、ヘッド数を増やしたり、記録媒体の種類を考慮したり、印刷速度を落とすことなく、双方向印刷した際の画像の色相の変化を低減できる。
〔付記〕
(1)往方向印刷時と復方向印刷時との境界に発生する双方向色差により、先に着弾する色のインク付着量変化量を制御してもよい。
(2)先に着弾する色のインク付着量を端部に向かって制御する際、往方向印刷時と復方向印刷時との境界に発生する双方向色差により、インク付着量を変化させる範囲と変化量を制御してもよい。
(3)往方向印刷時と復方向印刷時との境界に発生する双方向色差を低減するために、先に着弾する色のインク付着量を端部に向かって連続的に変化させてもよい。
(4)往方向印刷時と復方向印刷時との境界に発生する双方向色差を低減するために、先に着弾する色のインク付着量を端部に向かって段階的に変化させてもよい。
(5)色変換部にてインク付着量を変化させる範囲と変化量を制御するようにして、色変換プロファイルの参照位置を変更することで、付着量を制御してもよい。
(6)中間調処理部にてインク付着量を変化させるよう、中間調パラメータを変換して、インク付着量を変化させる範囲と変化量を制御してもよい。
(7)出力データに変換後の各ピクセル単位の滴データを、インク付着量を変化させる範囲と変化量に基づき変換することで、付着量を制御してもよい。
(8)ヘッド特性情報に基づきインク付着量を変化させる範囲と変化量を制御してもよい。
(9)記録ヘッド7からの吐出量の測定値に基づき、インク付着量を変化させる範囲と変化量を制御してもよい。
(10)記録ヘッド7からの吐出量を記録媒体上のドット径の測定値より算出し、ドット径に基づき、インク付着量を変化させる範囲と変化量を制御してもよい。
(11)往方向印刷時と復方向印刷時との境界に発生する双方向色差を、光学式測色器の測定値より算出し、インク付着量を変化させる範囲と変化量を制御してもよい。
(12)インク付着量を変化させる範囲と変化量を印刷に用いられる記録媒体によって制御してもよい。
(13)往路・復路・往路の復路のように2つの記録ヘッドに挟まれるような場合は、記録ヘッド長の1/2以下でインク付着量を変化させる範囲と変化量を制御してもよい。
7 記録ヘッド
10 用紙カセット
11 用紙積載部
12 用紙(記録媒体)
13 給紙ローラ
21 搬送ベルト
22 カウンタローラ
23 搬送ガイド
24 押さえ部材
25 押さえコロ
26 帯電ローラ
27 搬送ローラ
200 制御部
207 印刷制御部
208 ヘッドドライバ
400 画像処理装置
500 画像形成装置
特開平08−295034号公報 特開2003−025613号公報 特開2004−050705号公報

Claims (8)

  1. 異なる色の液滴が吐出される複数のノズル列を有する記録ヘッドを往復移動させ、前記ノズル列より液滴を吐出して前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置に、印刷データを供給する情報処理装置であって、
    吐出される液滴の液滴データを画像データから生成する液滴データ生成手段と、
    往路と復路の境界から所定距離内に着弾される液滴データを検出するデータ検出手段と、
    前記所定距離内に着弾される液滴データから、後着弾が重ねて着弾される先着弾を検出する先着弾検出手段と、
    前記先着弾の液滴サイズを、前記境界までの距離に応じて小さくする液滴サイズ調整手段と、を有し、
    液滴サイズが小さくなった液滴データを含む印刷データを画像形成装置に供給する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記液滴サイズ調整手段は、前記境界に近い前記先着弾ほど液滴サイズを小さくする、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記液滴サイズ調整手段は、前記境界に近いほど前記先着弾を吐出しない割合を大きくする、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記所定距離内の領域は、前記ノズル列の長手方向の中心より前記ノズル列の端部に近い領域である、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の情報処理装置。
  5. 異なる色の液滴が吐出される複数のノズル列を有する記録ヘッドを往復移動させ、前記ノズル列より液滴を吐出して前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    画像データから吐出される液滴の液滴データを生成する液滴データ生成手段と、
    往路と復路の境界から所定距離内に着弾される液滴データを検出するデータ検出手段と、
    所定距離内に着弾される液滴データから、後着弾が重ねて着弾される先着弾を検出する先着弾検出手段と、
    前記記録媒体に付着する前記先着弾の付着量を、画像データから決定された付着量よりも低減する付着量低減手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記付着量低減手段は、ノズルからの吐出量を変えることによって付着量を低減する、
    ことを制御することを特徴とする請求項5項記載の画像形成装置。
  7. 異なる色の液滴が吐出される複数のノズル列を有する記録ヘッドを往復移動させ、前記ノズル列より液滴を吐出して前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置に、供給される印刷データの生成方法であって、
    液滴データ生成手段が、吐出される液滴の液滴データを画像データから生成するステップと、
    データ検出手段が、往路と復路の境界から所定距離内に着弾される液滴データを検出するステップと、
    先着弾検出手段が、所定距離内に着弾される液滴データから、後着弾が重ねて着弾される先着弾を検出するステップと、
    液滴サイズ調整手段が、前記先着弾の液滴サイズを、前記境界からの距離に応じて小さくするステップと、を有し、
    液滴サイズが小さくなった液滴データを含む印刷データを画像形成装置に供給する、
    ことを特徴とする印刷データの生成方法。
  8. 異なる色の液滴が吐出される複数のノズル列を有する記録ヘッドを往復移動させ、前記ノズル列より液滴を吐出して前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置に、供給される印刷データをコンピュータに生成させるプログラムであって、
    コンピュータに、
    画像データから吐出される液滴の液滴データを生成する液滴データ生成ステップと、
    往路と復路の境界から所定距離内に着弾される液滴データを検出するデータ検出ステップと、
    所定距離内に着弾される液滴データから、後着弾が重ねて着弾される先着弾を検出する先着弾検出ステップと、
    前記先着弾の液滴サイズを、前記境界からの距離に応じて小さくする液滴サイズ調整ステップと、
    液滴サイズが小さくなった液滴データを含む印刷データを画像形成装置に供給するステップと、
    を実行させるプログラム。
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