JP3703351B2 - 往復走査によって記録を行なうインクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録手段を走査しながら被記録媒体にインク等の記録液体を吐出して画像を形成するインクジェット記録方法等に関する。
【0002】
特に、往復走査によって画像品位の低下を防止するインクジェット記録方法等に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、各種の被記録媒体に対して記録を行うインクジェット記録方法は、高密度かつ高速な記録動作が可能であることから、各種装置の出力媒体としてのプリンタ、あるいはポータブルプリンタ等として応用され、かつ商品化されている。
【0004】
この場合、個々の記録装置は、これらの装置固有の機能、使用形態等に対応した構成をとる。
【0005】
一般にインクジェット記録装置は、記録手段(記録ヘッド)およびインクタンクを搭載するキャリッジと、被記録媒体を搬送する搬送手段とこれらを制御するための制御手段とを具備する。そして、複数の吐出口からインク滴を吐出させる記録ヘッドを被記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差する、例えば直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせるとともに、一方で非記録時に被記録媒体を記録幅に等しい量で間欠搬送するものである。
【0006】
この記録方法は、記録信号に応じてインクを記録用紙上に吐出させて記録を行うものであり、ランニングコストが安く、静かな記録方式として広く用いられている。また近年では、複数色のインクを用い、カラー記録装置に応用した製品も数多く実用化されている。
【0007】
インクジェット記録方法をカラー記録装置に応用する場合、記録ヘッドの構成は大きく分けて2つのタイプがある。
【0008】
一つ目は、図14に示すように、インクを吐出する多数のノズルが副走査方向に直線上に配置された記録ヘッドがあげられる。図14(a)は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のインクを吐出させるためのノズル100y、100m、100c、100kを各色がオーバーラップしないように副走査方向に1列に配置したものであり、図14(b)は黒インクを吐出するノズル101kをカラーインクを吐出するノズル101y、101m、101cとは別に構成したものである。図14から明らかなように、イエロー、マゼンタ、シアンに関しては、記録ヘッドの1回の主走査では被記録媒体上の異なる位置に各々の色の画像を形成するため、ブルー、レッド、グリーンのいわゆる2次色を形成する場合、記録ヘッドの走査方向に関わらず色の重ねの順序は一定となる。例えば、ブルーの画像を形成する場合は、まずシアンを記録した後にその上にマゼンタが重ねて記録されることになる。従って記録ヘッド100や記録ヘッド101を用いれば、記録ヘッドの往走査と復走査での記録を行っても色ムラを生じない。
【0009】
しかしながら、高速化のために各色のノズル数を多くすれば記録ヘッドの長さが長くなることで大型化したり、あるいは記録部における被記録媒体の抑え方法が複雑化する傾向にあり、記録ヘッドや装置のコストアップを招いてしまう。
【0010】
二つ目は、例えば図15に示すように、黒インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを吐出する記録ヘッド102k、102c、102m、102yを主走査方向に並べたものがあげられる。この記録ヘッド102を用いる場合、1回の走査で全ての色のインクが画像データに応じて吐出される。
【0011】
ここで高速化のために往走査(図中矢印A方向)と復走査(図中矢印B方向)とを交互に繰り返して画像を形成すると、例えばブルー、レッド、グリーンのいわゆる2次色を形成する場合には、色の重ねの順序が記録ヘッド102の往走査(図中矢印A方向)と復走査(図中矢印B方向)とで異なってしまい、その結果、各走査で色味(色相)が異なり色ムラとなって画像品位を大きく低下させてしまう。
【0012】
以上説明したように、カラー記録装置に適用するインクジェット記録ヘッドの構成は2種類あるが、装置の高速化に適しているのは、各色のノズルが記録ヘッドの走査方向に並んでいるタイプ(後者)であるといえる。しかしながら、前記したように記録ヘッドの往走査と復走査とで色の重ね順序が異なることによる走査毎の色ムラが生じるという問題点があった。
【0013】
この問題を解決するために特公平3−54508では、記録ヘッドの往走査と復走査とで色処理方法を異ならせる手法が開示されている。しかしながら、この方法では往走査と復走査の2種類の色処理テーブルが必要となる。
【0014】
また、通常のプリンタで記録を行なう場合には、ホストコンピュータ上のプリンタドライバで色処理が行なわれ、色処理後の画像データがプリンタ本体に送られ、プリンタ本体では受け取った画像データを記録ヘッドに合わせて加工、処理して記録が行われるが、プリンタドライバで色処理を行う際に、処理している画像データが本体側でどのように記録されるかを予め分かった上で色処理を行う必要がある。すなわち、記録ヘッドの往走査で記録されるか復走査で記録されるかをホストコンピュータ側が分かっていなければならないが、これではプリンタドライバ、プリンタ本体を含めたシステムが非常に複雑化してしまう。
【0015】
さらに、往走査と復走査の色再現範囲(色相)は通常ずれているので、往走査と復走査とで共通の色再現範囲となるように色処理を変えた場合には、色再現範囲が狭くなってしまい画質の低下を招く恐れがある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述したような各色のノズルが走査方向に並んでいる記録ヘッドを用いて往復記録を行なうことで生じる吐出色順の違いによる色むら、および単方向記録しか行なわないことによる記録速度の低下を課題とし、インク吐出順が往復で異なるようなカラー記録装置においても、色むらを低減しつつ、記録速度の向上を図ることが可能なインクジェット記録方法および記録装置等を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのような本発明は、複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直前に記録される第(n−1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第n走査領域の走査方向を決定する工程と、前記決定された走査方向に走査させて前記第n走査領域に対する記録を行う工程とを有し、前記決定工程は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直後に記録される第(n+1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第(n+1)走査領域の走査方向を決定する工程と、前記決定された走査方向に走査させて前記第(n+1)走査領域に対する記録を行う工程とを有し、前記決定工程は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直前に記録される第(n−1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第n走査領域の走査方向を決定する手段を備え、前記決定手段は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とする。
また、本発明は、複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直後に記録される第(n+1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第(n+1)走査領域の走査方向を決定する手段を備え、前記決定手段は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行う記録装置を制御するための制御装置であって、前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直前に記録される第(n−1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第n走査領域の走査方向を決定する手段と、前記決定された走査方向に関する情報を前記記録装置側に送信する送信手段とを備え、前記決定手段は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とする。
また、本発明は、複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行う記録装置を制御するための制御装置であって、前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直後に記録される第(n+1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第(n+1)走査領域の走査方向を決定する手段と、前記決定された走査方向に関する情報を前記記録装置側に送信する送信手段とを備え、前記決定手段は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行う記録装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直前に記録される第(n−1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第n走査領域の走査方向を決定するにあたり、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と逆に定める工程を含む処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
また、本発明は、複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行う記録装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直後に記録される第(n+1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第(n+1)走査領域の走査方向を決定するにあたり、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と逆に定める工程を含む処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について説明する。
【0023】
なお、本発明において用いる「記録」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与することだけでなくパターン等の意味を持たない画像を付与することをも意味するものである。
【0024】
また、また本発明で用いる「被記録媒体」としては紙だけでなく、糸、繊維、布帛、皮革、金属、OHPシート、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等を用いることができる。
【0025】
また、本発明の記録装置は、プリンター、プリンタに用いられるプリンタ部、タイプライター、複写機、通信システムを有するファクシミリや通信システムとプリンタ部とを組み合わせた記録システム、プリンタ部を有するワードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合せた産業用記録装置をワークステーション等を含むものである。
【0026】
また、パーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたはポータブルプリンタをも含むものである。
【0027】
始めに本発明を成すにあたっての考慮した点について説明する。
【0028】
図1は、黒インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを吐出させるためノズル101k、101c、101m、101yを走査方向に並べた記録ヘッドで2次色のブルー(青)のベタ画像を記録する例について説明するものである。
【0029】
図1(a)は従来の記録方法によって生じる色むらを示しており、記録ヘッドの1回の走査幅よりも広い領域のブルー画像を記録する例で、記録ヘッドの往走査と復走査とでシアンインク、マゼンタインクの重なり順序が異なるために、記録ヘッドの走査幅毎に色ムラが発生している。
【0030】
一方、図1(b)は、ブルーのベタ画像が紙送り方向に分離しており、且つ各々のブルー画像は記録ヘッドの1回の走査で記録が可能な幅となっている。この例でも、図示したように各々のブルー画像を記録ヘッドの往走査と復走査の双方で記録するために、記録ヘッドの走査幅毎に色ムラが発生してしまう。
【0031】
しかしながら、実際の画像では図1(a)の方が、図1(b)に比べ色ムラは顕著に見える。これは異なる色相の画像が互いに隣接している場合と隣接していない場合とでは、前者の方が人間の目の検出能力が高いからである。
【0032】
図2は、連続する画像を記録ヘッドの往走査と復走査で記録を行なった場合の往走査と復走査の色差を示したもので、連続する画像のデューティ(インクの付与量)をパラメータとして変化させている。この図において200%の付与量とは、シアンインク、マゼンタインクともに、1/600inch平方の紙面上に、約8.5plのインク滴を2度付与する、つまりそれぞれのインクを1/600inch平方の紙面上に約17plのインクを付与することを意味する。色差は、往走査におけるブルー、復走査におけるブルーの間のLab空間上の距離を示したものである。この図から明らかなように、画像のデューティの高い領域においては色差が大きくなっており、見た目においても色ムラのはっきりした画像になっている。
【0033】
以上説明したように、記録ヘッドの往走査と復走査で記録を行なう場合、目立つような色ムラが常に生じるわけではない。すなわち記録ヘッドの走査幅より小さい画像が互いに隣接していなければ色ムラは目立ちにくく、また、逆に記録ヘッドの走査幅よりも大きい画像であっても画像のデューティが高くなければ色ムラは目立ちにくいといえる。
【0034】
本願はこの特性を利用してなされたものであって、記録を行なう走査領域に対応した画像データの中の異なる複数領域から、色ムラが生じにくいと判断されれば往走査と復走査の双方で記録を行ない、逆に色ムラが生じ易いと判断されれば往走査または復走査のみで記録を行なうようにするものである。複数領域としては、特に記録ヘッドの走査幅の比較的端部に当たる画像データと、記録ヘッドの走査幅全体に当たる画像データとを用いるとよい。
【0035】
なお、以下の実施例においてはインクを吐出するエネルギーを発生する記録素子として、発熱素子を例に挙げて説明するがこれに限らず、圧電素子を用いたものであってもよい。なお、発熱素子としては発熱抵抗体に限らず、熱を発生しインクを吐出できるものであればよい。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0037】
まず、図3に本実施例で使用したインクジェット記録装置の外観を示す。
【0038】
インクジェットカートリッジを搭載するキャリッジ11と、キャリッジを主走査方向に被記録媒体に対して相対的に移動させるキャリッジモーター12と、インクジェット装置の図示しない制御部から電気信号をインクジェットカートリッジに送るためのフレキシブルケーブル13と、インクジェットヘッドユニットの回復処理を行うための回復手段14と、被記録媒体である被記録媒体を積層状態で蓄える給紙トレイ15と、キャリッジの位置を光学式に読みとる光学位置センサ16などを有する。このような構成を有するインクジェット装置は、キャリッジ11をシリアルスキャンさせ、インクジェットヘッドの吐出口(ノズル数)に対応した幅の記録を行う一方、非記録時に被記録媒体を主走査方向と交差(ここでは直交)する方向に所定量、間欠的に搬送する。
【0039】
さらに14を拡大した図141は、吸引および放置キャップであり、142は吐出回復時の吐出した処理液を受ける吐出受け、143は吐出回復時の吐出したインクを受ける吐出受け、144はフェイス面をワイピングするワイパーブレードで矢印の方向に移動しながらフェイス面をワイピングする。
【0040】
図4は、図3に示したインクジェット記録装置の電気制御系の構成例を示すブロック図である。
【0041】
参照符号301は、装置全体を制御するシステムコントローラーであり、内部にはマイクロプロセッサを始め、制御プログラムが収納されている記憶媒体としての記憶素子(ROM)などが配置されている。参照符号302は、主走査方向に記録ヘッドを駆動させるためのドライバである。参照符号304および305は、それぞれドライバ302および303に対応したモータであり、ドライバから速度、移動距離などの情報を受け取り動作する。
【0042】
参照符号306は、ホストコンピュータであり、本発明の記録装置に対して記録すべき情報等を転送するための送信手段を持つ装置である。その形態としては、情報処理装置としてのコンピュータとするほか、イメージリーダなどの形態とすることもできる。
【0043】
参照符号307は、ホストコンピューター306からのデータを一時的に格納するためのバッファであり、システムコントローラ301からデータの読み込みが行われるまで、受信データを蓄積しておく。
【0044】
参照符号308(308k、308c、308m、308y)は、記録すべきデータをイメージデータに展開するためのフレームメモリであり、記録に必要な量のメモリサイズを各色毎に有している。ここでは、被記録用紙一枚分が記録可能なフレームメモリについて説明するが、本発明はフレームメモリのサイズに限定されないことは言うまでもない。参照符号309(309k、309c、309m、309y)は、記録すべきデータを一時的に記憶するための記憶素子であり、記録ヘッドのノズル数に応じて記録容量は変化する。
【0045】
参照符号310は、記録ヘッドをシステムコントローラ301からの指令により適切にコントロールするためのものであり、記録速度、記録データ数などを制御するための記録制御部である。参照符号311はインクを吐出させるための記録ヘッド17k、17c、17m、および17yを駆動するためのドライバであり、記録制御部310からの信号によりコントロールされる。
【0046】
以上の構成において、ホストコンピュータ306から供給される画像データは、受信バッファ307に転送されて一時的に格納され、各色毎のフレームメモリに展開される。次に、当該展開された画像データは、システムコントローラ301によって読み出されてバッファ309に展開される。記録制御部310は、各バッファ内の画像データ及び処理液幼に基づいて記録ヘッド17k、17c、17m、および17yの動作を制御する。
【0047】
上記の如き構成のインクジェット記録装置により行われる記録方法の具体例について更に説明する。
【0048】
(第1の実施例)
以下に、本発明の第1実施例を説明する。
【0049】
図5は、本実施例で使用した記録手段である記録ヘッドの吐出口側から見た図であり、1インチ当たり600個の密度で300個ならんだ吐出口列を持ち色調の異なるインク毎に、黒インクを吐出する記録ヘッド17k、シアンインクを吐出する記録ヘッド17c、マゼンタインクを吐出する記録ヘッド17m、イエローインクを吐出する記録ヘッド17yが記録ヘッドの走査方向にそれぞれ離間して配置されている。
【0050】
各吐出口には対応してインク液路が設けられており、また、各吐出口に対応してインクを吐出するためのエネルギーを発生する記録素子が設けられている。
【0051】
吐出口から吐出されるインクの吐出量はブラックインクは約30ng、それ以外のインクは約15ngである。ここでブラックインクは高濃度を実現するために吐出量を多くしてある。
【0052】
つぎに、記録ヘッドの往走査と復走査を交互に繰り返して画像を記録したときに、各走査毎に色ムラが生じるか否かを検出する方法を説明する。
【0053】
図6(a)は、これから記録を行う記録ヘッドの走査幅×300ドット(記録ヘッドの記録幅)の画像領域(走査領域:1バンドとも言う)の中における画像データの所定領域の記録デューティを算出する方法について示したものであり、ここでは、複数のウインドウとして2つのウインドウを用いた場合を示している。画像領域の境界(異なるバンドとの境界)近傍のデューティを算出するためのウインドウB62を用意し、そのウインドウを画像領域の中を走査させながらウインドウ内の記録デューティをこのウインドウ内の画像データから算出する。
【0054】
ウインドウA61は(横方向の解像度は1インチ当たり600ドット=600dpi)の大きさで記録ヘッドの記録幅全体にわたる記録デューティ(画像領域の被記録媒体搬送方向での全幅にわたるデューティ)を算出するためのもので本実施例では縦300ドット×横128ドットの大きさのウインドウとしている。
【0055】
ウインドウBは各走査によって記録を行なう画像領域の境界(隣接バンドとの境界)に近い領域の記録デューティを算出するためのもので本実施例においては縦32ドット×横128ドットの大きさのウインドウとしている。
【0056】
ウインドウの位置や大きさについては、ウインドウB62の場合には、バンドの端部近傍つまりはバンド間の境界部近傍の記録デューティを読取る位置に設定すればよく、境界63から0.5mm〜5mmの位置から境界63側の範囲の記録デューティを読取る範囲であれば望ましい。また、境界63に最近接のドットの記録デューティを含むような位置に設定することが望ましいが、境界63から数ドットをはずして位置を設定してもよい。
【0057】
ウインドウA61の場合には、ヘッドの走査方向と直交する方向の幅(バンド幅)全体のデューティを読取れる幅のウインドウであることが望ましいが、バンド幅の記録デューティが反映されれば良く、境界63から数ドットをはずして位置を設定してもよい。
【0058】
また、ヘッド走査方向(バンドの長さ方向)のウインドウA,Bの長さは128ドット分としているがこれに限られるものではなく、ウインドウの記録デューティを算出しやすい長さであればよい。
【0059】
上述のウインドウA,Bにおいてはそれぞれのウインドウ内で計算を行なう画像データ数を本実施例では異ならせている。ウインドウAでは走査領域内の平均的な濃度分布を捕らえるために相対的に多くの画像データ数で計算を行なっており、ウインドウBでは境界部分の局所的な濃度分布を捕らえるようにするために相対的に少ない画像データ数で計算を行なっている。
【0060】
しかしながら、この点はウインドウを上述のように境界部とバンド幅を反映するような位置に指定することでも、効果を得ることができるため、必ずしも本実施例のような画像データ数の関係にしなくてもよい。
【0061】
これらのウインドウ内の記録デューティの算出は、記録制御部がバッファ309内に記憶された画像データを用いて行なっている。
【0062】
ウインドウの走査方法としては、図6(b)に示すように、記録ヘッドの走査方向(バンドの長さ方向)に各ウインドウを1ライン単位でずらして記録デューティを算出していく走査方法でも、あるいは同図(c)に示すように、バンドの長さ方向における各ウインドウの長さ毎(本実施例では横方向128ドット毎)にずらして記録デューティを算出していく走査方法でもよい。
【0063】
ウインドウ内のシアン画像の記録デューティDc、マゼンタ画像の記録デューティDm、イエロー画像の記録デューティDyを各々カウントし、足し合わせたDc+Dm+Dyをあるウインドウ位置でのウインドウ内の記録デューティとする。
【0064】
各々のウインドウの記録デューティのしきい値を本実施例では、ウインドウAを125%、ウインドウBを100%に設定した。ここで記録デューティが100%とは、1/600インチ×1/600インチの画素位置に記録されるカラーインクのドットが1個であるときと定義する。従って、例えばシアン100%の画像とはその領域がシアンのドットで埋め尽くされていることを指し、200%とは例えばブルーのベタ画像であり、シアンとマゼンタのドットで埋め尽くされていることを指す。
【0065】
即ち、記録デューティとは、単位記録領域内に付与される色材の比率を言い、一時色の場合は最大100%、2次色の場合は最大200%となる。
【0066】
これから記録を行なう記録領域内の全ての位置におけるウインドウAの記録デューティが125%以下であり、また全ての位置におけるウインドウBの記録デューティが100%以下の条件を満たす場合には往走査、復走査の双方向で記録(往復記録)を行なうことで記録速度を上げ、どちらか一方でも条件を満たさない場合は往走査、または復走査のどちらかで記録(片方向記録)を行うことで記録むらの低減を図っている。
【0067】
なお、本実施例でウインドウAの記録デューティのしきい値をウインドウBのしきい値より小さくしているのは、ウインドウBは境界部の記録デューティであるため少ないむらでも目立つ傾向にあり、逆にウインドウAのしきい値を小さくして厳しくすると片方向記録の割合が大きくなりすぎて、記録速度の低下を招くためである。
【0068】
図7は、以上の動作をフローチャートにしたもので、まずステップ1では画像データに応じて記録ヘッドの第1走査目(n=1)の記録が行われる。この時の走査方向は、本実施例では記録ヘッドのホームポジション側(図3の回復手段側)より開始する例を示したがこれに限定されるわけではない。
【0069】
続いてステップ2で次の走査(第2バンドの記録)に移るためにn=n+1とする。
【0070】
ステップ3では、次の走査(例えば第2走査目)のある位置でのウインドウAおよびウインドウBの記録デューティを各色の記録デューティから算出し、ステップ4ではウインドウAの記録デューティが125%以下か否かを判別する。125%以下のときはステップ5へ進み、125%を超えるときはステップ7へ進む。125%以下の場合にはステップ5に進み、ウインドウBの記録デューティが100%以下か否かを判別し、100%以下のときはステップ6へ進み、100%を超える場合はステップ7へ進む。ステップ6では、前回(ここでは第1走査)の記録方向とは逆方向の記録、すなわち往復記録を行なうよう設定が成される。ステップ7では前回の記録方向と同じ方向の記録、すなわち片方向記録を行うよう設定がなされる。
【0071】
ステップ6の後、各ウインドウがnバンド内ですべてのシフトを終えたかをステップ8で判断し、終えていなければステップ9で次の位置にウインドウをシフトさせる。シフト後ステップ3に戻り、全シフトが終わるまで記録デューティが基準値を越える個所がないか読取り計算を行なう。
【0072】
ウインドウのすべてのシフトが終了しても基準値を越えたウインドウがなかった場合には、第(n−1)バンドとは逆方向での記録を行なう(ステップ10)。
【0073】
ステップ7で先のバンドと同方向での記録が設定されると、本実施例においては、次のウインドウの記録デューティを計算することなく記録を行なう。
【0074】
以上の動作を全ての記録が終了するまで繰り返す。
【0075】
図8は本実施例を適用した例について説明するものである。ここではn=1から6の6つのバンドのデータを示しており、各バンドの記録デューティを濃淡および右側のデューティのグラフで示している。
【0076】
まず、第1走査目(n=1)は往走査で記録を行う。続く第2走査ではウインドウA61の記録デューティとウインドウB62の記録デューティとを算出する。ここでは最高の記録デューティが双方とも80%の記録デューティであったとする。
【0077】
その結果、第2走査の記録方向は第1走査とは逆方向となり復走査での記録となるが、第1走査と第2走査との境界部は記録デューティが低いので色ムラは目立たない。
【0078】
次に第3走査ではウインドウAの記録デューティが115%、ウインドウBの記録デューティが80%と算出されたとする。その結果、第3走査の記録方向は第2走査とは逆方向となり往走査での記録となるが、第2走査と第3走査との境界部も記録デューティが低いので色ムラは目立たない。
【0079】
さらに第4走査ではウインドウAの記録デューティが115%、ウインドウBの記録デューティが150%と算出されたとする。その結果、第4走査の記録方向は第3走査と同じ方向となり往走査での記録となるので、第3走査と第4走査との境界部の色ムラは生じない。
【0080】
続く第5走査ではウインドウAの記録デューティが150%、ウインドウBの記録デューティが80%と算出されたとする。その結果、第5走査の記録方向は第4走査と同じ方向となり往走査での記録となるので、第4走査と第5走査との境界部の色ムラは生じない。
【0081】
最後の第6走査ではウインドウAの記録デューティが150%、ウインドウBの記録デューティが175%と算出されたとする。その結果、第6走査の記録方向は第5走査と同じ方向となり往走査での記録となるので、第5走査と第6走査との境界部の色ムラは生じない。
【0082】
以上説明したように、本実施例によればこれから記録を行う走査内の所定領域の記録デューティを算出し、記録デューティが低いときは往復記録を行ない、記録デューティが高いときは片方向記録を行なうので、色ムラの目立たない画像を短時間で、つまり高速で記録できる。
【0083】
なお、本実施例においては、ウインドウの全シフトが終了する前に計算値が基準値を越えた場合にはその後の計算を行なわずに記録方向を決定して記録を行なったが、全シフトが終了した後に記録に移行してもよい。
【0084】
(第2の実施例)
レッド、グリーン、ブルーの2次色画像を往復記録した場合、往走査、復走査による色ムラの発生度合いが異なる。これはインクの特性や、各色のヘッド間の物理的な距離による色重ねの時間差によるものと考えられる。これを考慮し、所定領域内で記録デューティを算出する際に、単純に各色毎の記録デューティを足し合わせるのに加えて、特定色の記録デューティを算出するようにすると、さらに高品位な画像を高速で記録することが可能となる。
【0085】
本実施例ではこのような2次色画像を考慮した制御の例を示している。
【0086】
例えば、同じデューティの2次色画像を往復で記録した場合にレッド、ブルーに比べ色ムラが目立ちやすいグリーンを考慮した場合のフローを図9にしたがって説明する。
【0087】
第3ステップまでは第1の実施例と同じなので説明を省略する。
【0088】
ステップ4では、まずnバンドのある位置でのウインドウA内のグリーンの記録デューティDc+Dyを算出する。125%以下である場合はステップ5に進み、125%を超えている場合はステップ9へ進む。ステップ5では同じ位置のウインドウA内のトータルの記録デューティDc+Dm+Dyを算出し、150%以下であればステップ6へ進み、150%を超えていればステップ9へ進む。
【0089】
ステップ6、7ではある位置でのウインドウB内のグリーンの記録デューティ、トータルの記録デューティを算出する。グリーンの記録デューティが100%以下、トータルの記録デューティが125%以下のときだけステップ8へ進む。ステップ8では(n−1)走査と逆方向に記録を行ないように設定し、ステップ9では(n−1)走査と同じ方向に記録を行うように設定する。
【0090】
ステップ8の後はステップ10でウインドウがnバンド内のすべての位置をシフトし終えたかを判断し、終わっていなければステップ11でウインドウを一つシフトし、終わっていればnバンドの記録を行なう。
【0091】
以上の説明から明らかなように、色むらが目立ち易いグリーンの画像については第1の実施例と同じように記録デューティをチェックして記録動作を行うが、比較的色むらが目立たないブルーやレッド、あるいは3色の混合画像についてはしきい値が高く設定してあるので第1の実施例よりも高デューティであっても往走査、復走査の双方で記録が行われるので、高速記録が可能となる。
【0092】
(第3の実施例)
図10は、本実施例におけるウインドウを示すもので、第1の実施例と異なる点は、ウインドウB101は被記録媒体の搬送方向上流側の端部近傍の領域の記録デューティを算出するようにしている。図から明らかなように、ウインドウBの縦方向の大きさは、これから記録する走査の端部32ドット分と次の走査の端部16ドット分を含む48ドットとしており、また横方向は第1の実施例と同じ128ドットとしている。
【0093】
第1の実施例との違いは、前記したようにウインドウBが被記録媒体の搬送方向上流側の端部近傍の領域に設けられており、このウインドウB内のデューティを算出し、この記録デューティを考慮してデューティ算出に係わるバンドの次のバンドの走査の方向を決定するように構成したものである。
【0094】
図11は、本実施例のフローチャートを示すものであるが、ステップ1でn=1をセットし、ステップ2で第n走査(例えば第1走査目)のある位置でのウインドウAおよびウインドウBの記録デューティを各色の記録デューティから算出する。ステップ3ではウインドウAの記録デューティが125%以下か否かを判別し、125%以下のときはステップ4へ進み、125%を超えるときはステップ6へ進む。ステップ4へ進んだときは、ウインドウBの記録デューティが100%以下か否かを判別し、100%以下のときはステップ5へ進み、100%を超える場合はステップ6へ進む。
【0095】
ステップ5では、第(n+1)走査(例えばでは第2走査)の記録方向は第n走査(ここでは第1走査)とは逆方向であることを決定する。次に先の実施例と同様にウインドウの全シフトが終了したか否かをステップ7で判断し、終了していなければステップ8に進んでウインドウをシフトしてステップ2に戻る。一方、ステップ6では第(n+1)走査(ここでは第2走査)の記録方向は第n走査(ここでは第1走査)と同じ方向であることを決定する。
【0096】
その後ステップ7にて第nバンドの記録を実行する(ステップ10)。ステップ11にて全ての記録が終了したかを判別し、終了していないときはステップ9でn=n+1として次の走査の処理に移る。以上を記録が終了するまで繰り返す。
【0097】
図12は、本実施例を適用した例について説明するものである。なお、図12における表現は図7に準じている。
【0098】
まず、第1走査(n=1)では、ウインドウA121の記録デューティとウインドウB121の記録デューティを算出する。ここでは双方とも全ウインドウが80%の記録デューティであったとする。その結果、第2走査の記録方向は第1走査とは逆方向であると判断された後、最初に第1走査を往走査で記録を行う。ここで第1走査は往走査で記録を開始しても復走査で記録を開始しても良いが、第1走査を往走査から開始することとすると、第2走査は復走査での記録となる。
【0099】
続く第2走査でもウインドウAの記録デューティとウインドウBの記録デューティを算出する。ここでも双方とも全ウインドウが80%の記録デューティであったとする。その結果、第3走査の記録方向は第2走査とは逆方向となり往走査での記録と判断された後、第2走査の記録が行われる。第1走査と第2走査との境界部は記録デューティが低いので色ムラは目立たない。
【0100】
次に第3走査ではウインドウAの記録デューティが115%、ウインドウBの記録デューティが150%と算出されたとする。その結果、第4走査の記録方向は第3走査とは同じ方向となり往走査での記録と判断され、その後第3走査の記録が行われるが、第2走査と第3走査との境界部も記録デューティが低いので色ムラは目立たない。
【0101】
さらに第4走査ではウインドウAの記録デューティが115%、ウインドウBの記録デューティが80%と算出されたとする。その結果、第5走査の記録方向は第4走査と逆方向となり復走査での記録と判断され、その後第4走査の記録が行われるが、第3走査と第4走査との境界部の色ムラは記録方向が同じであるため生じない。
【0102】
続く第5走査ではウインドウAの記録デューティが150%、ウインドウBの記録デューティが175%と算出されたとする。その結果、第6走査の記録方向は第5走査と同じ方向となり復走査での記録と判断され、その後第5走査の記録が行われるが、第4走査と第5走査との境界部は記録デューティが低いので色ムラは生じない。
【0103】
最後の第6走査ではウインドウAの記録デューティが150%、ウインドウBの記録デューティが80%と算出されたとする。その結果、第6走査の記録方向は第5走査と同じ方向となり復走査での記録と判断され、その後第6走査の記録が行われるが、第5走査と第6走査との境界部の色ムラは記録方向が同じであるため生じない。
【0104】
以上説明したように、本実施例ではこれから記録する走査のデータに基づいて次の走査の方向を決定する。図12で示した例は第1の図8で示した実施例と同じ画像であるが、結果的に第1の実施例と第5、第6の走査方向が異なっている。しかしながらどちらの例も走査間での色ムラは抑えられるのでどちらの方法であっても良いといえる。
【0105】
(その他の実施例1)
第1および第2の実施例においては、ウインドウBには画像データが存在し、その結果被記録媒体の送り量は記録ヘッドの記録幅である300ノズル分とした例について説明したが、ウインドウBの記録デューティが0%であった場合、すなわち画像データが存在しなかったときはその分だけ被記録媒体を余分に搬送させても良い。
【0106】
さらに、ウインドウの大きさは第1に限定されるものではなく、例えば、図13(a)に示すように第1の実施例よりも小さい領域でも良く、また、図13(b)に示すように、これから走査する幅を超えて前回や次回の走査にまたがっても良い。図13(b)の場合は走査の境界部での色ムラの発生をさらに精度高く検出することができる。
【0107】
(その他の実施例2)
以上の各実施例においては、ウインドウを用いた記録デューティの計算を記録装置内のバッファ309(図4)に保持されたデータに基づいて記録制御部310で行なう例を示したが、これに限らず記録装置を制御する装置としてのホストコンピュータ306側で、つまりプリンとドライバによって行なってもよい。
【0108】
この場合には、ホストコンピュータ309側で各走査で記録されるべきバンドの記録データを前述した各実施例のようにウィンドウを用いて記録デューティを計算し、各バンドの走査方向を決定する。そして、ホストコンピュータの送信手段によってホスト側から記録装置側に記録データと一緒、若しくは個別に転送することで記録を実行すればよい。
【0109】
上述のような各実施例の処理を行なうためのプログラム等の制御コマンドは先の実施例のように記録装置内に保持していてもよいが、本実施例のようにホストコンピュータ内に保持していてもよい。またこれに限らず各種記憶媒体に保持されていてもよく、処理を行なう前もしくは処理中にこの記憶媒体から制御コマンド等を読み取って、上述の処理を行なえばよい。
【0110】
なお、記憶媒体としては、フロッピーディスク、CD―ROM、MO、MD、DVD等、制御コマンドを記憶でき外部に読出しができる媒体であれば、磁気的記憶、光学的記憶を問わずいずれの記憶媒体であってもよい。また、上述のような読取り装置から容易に取り外し持ち運びが容易な記憶媒体に限らず、装置に取り付けられるパッケージ化されたROM等であってもよい。
【0111】
また、図16で示されるようなネットワーク機器160に上述の制御コマンドを保持させていおいても良く、この制御コマンドをネットワーク機器に接続されたホストコンピュータにネットワーク機器の送信手段を使い、ネットワークを介して転送するようにしてもよい。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各色インクを吐出する記録ヘッドが走査方向に並んでいる記録装置において、所定領域の画像データから記録デューティを算出して記録方向を決定するために、色ムラが生じにくいと判断された場合には往復記録を行なって高速記録が可能になる。また、色ムラが生じやすいと判断された場合は片方向記録を行ない記録速度の低下を最少限に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】往復記録を行なったときの色ムラを説明する図
【図2】インク打ち込み量と色ムラを示す図
【図3】実施例で用いたインクジェット記録装置の概略構成を説明する図
【図4】実施例で用いたインクジェット記録装置のブロック構成を説明する図
【図5】実施例で用いた記録ヘッドの構成を説明する図
【図6】第1の実施例における記録デューティを算出するためのウインドウを説明する図
【図7】第1の実施例における動作フローを説明する図
【図8】第1の実施例による記録動作を説明する図
【図9】第2の実施例における動作フローを説明する図
【図10】第3の実施例における記録デューティを算出するためのウインドウを説明する図
【図11】第3の実施例における動作フローを説明する図
【図12】第3の実施例による記録動作を説明する図
【図13】記録デューティを算出するウインドウでその他の例を説明する図
【図14】記録ヘッドの構成を説明する図
【図15】記録ヘッドの構成を説明する図
【図16】ネットワーク構成を説明する図
Claims (16)
- 複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方法であって、
前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直前に記録される第(n−1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第n走査領域の走査方向を決定する工程と、
前記決定された走査方向に走査させて前記第n走査領域に対する記録を行う工程とを有し、
前記決定工程は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全ての領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方法であって、
前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直後に記録される第(n+1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第(n+1)走査領域の走査方向を決定する工程と、
前記決定された走査方向に走査させて前記第(n+1)走査領域に対する記録を行う工程とを有し、
前記決定工程は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全ての領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記第1領域の大きさは、前記第2領域の大きさと異なることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記第1の領域の前記搬送方向における幅は、前記n走査領域の前記搬送方向の幅と同じであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記第1領域について定められている前記基準値は、前記第2領域について定められている前記基準値とは異なることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記第2領域について定められている基準値の方が前記第1領域について定められている基準値よりも低いことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録方法。
- 前記複数領域それぞれにおける記録デューティは、前記複数領域それぞれにおける各色別の記録デューティの和であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記複数領域それぞれにおける記録デューティは、前記複数領域それぞれにおける特定色の記録デューティの和であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記記録デューティの算出は、前記記録デューティの算出対象となる領域を前記走査領域内で順次シフトさせながら行うことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
- 複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直前に記録される第(n−1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第n走査領域の走査方向を決定する手段を備え、
前記決定手段は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全ての領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直後に記録される第(n+1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第(n+1)走査領域の走査方向を決定する手段を備え、
前記決定手段は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超える場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全ての領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記第1の領域の前記搬送方向における幅は、前記n走査領域の前記搬送方向の幅と同じであることを特徴とする請求項10または11に記載のインクジェット記録方法。
- 複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行う記録装置を制御するための制御装置であって、
前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直前に記録される第(n−1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第n走査領域の走査方向を決定する手段と、
前記決定された走査方向に関する情報を前記記録装置側に送信する送信手段とを備え、
前記決定手段は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えた場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全ての領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とする制御装置。 - 複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行う記録装置を制御するための制御装置であって、
前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直後に記録される第(n+1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第(n+1)走査領域の走査方向を決定する手段と、
前記決定された走査方向に関する情報を前記記録装置側に送信する送信手段とを備え、
前記決定手段は、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えた場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全ての領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と逆に定めることを特徴とする制御装置。 - 複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行う記録装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直前に記録される第(n−1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第n走査領域の走査方向を決定するにあたり、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えた場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全ての領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第n走査領域の走査方向を前記第(n−1)走査領域の走査方向と逆に定める工程を含む処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 複数の記録素子群を備えた記録手段を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に相対的に走査させて前記被記録媒体上に記録を行う記録装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記第n走査領域の、前記搬送方向における幅のほぼ全域に相当する第1領域と前記第n走査領域の直後に記録される第(n+1)走査領域との境界部近傍に相当する第2領域の少なくとも2つの領域を含む複数領域に対応した記録デューティに基づいて、前記第(n+1)走査領域の走査方向を決定するにあたり、前記複数領域の少なくとも1つの領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えた場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と同じに定め、前記複数領域の全ての領域の記録デューティが予め定めた基準値を超えない場合、前記第(n+1)走査領域の走査方向を前記第n走査領域の走査方向と逆に定める工程を含む処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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