JP2006082254A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 双方向印刷を行なうときに往路印刷と復路印刷では液滴の着弾順序が異なるために色差が生じて色調がずれたり、バンディングが目立ったりするなどして画質が低下する。
【解決手段】 駆動波形生成部107から吐出滴量MjがMj0、Mj1、Mj2(Mj0>Mj1>Mj2)となる3種類の駆動電圧Vp0、Vp1、Vp2(Vp0>Vp1>Vp2)の駆動信号を含む駆動波形を生成出力し、先に着弾する液滴を駆動電圧Vp2の駆動信号で吐出させ、後に着弾する液滴を駆動電圧Vp0の駆動信号で吐出させて、先に着弾する色の液滴の量に対して後で着弾する色の液滴の量を相対的に多くする。
【選択図】 図12

Description

本発明は画像形成装置及び画像形成方法に関する。
例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像形成装置としては、異なる色の記録液の液滴を吐出する複数のノズル列を備えた記録ヘッド又は異なる色の記録液の液滴を吐出する複数のヘッドで構成した記録ヘッドをキャリッジに搭載し、このキャリッジを主走査方向に往復移動させながら、往路及び復路の双方向で印刷(印刷、記録、印字、印写、画像形成はいずれも同義語として使用する。)を行なうことができるシリアルスキャン型の画像形成装置がある。
このような双方向印刷が可能なシリアルスキャン型の画像形成装置においては、例えば、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各記録液を吐出するヘッド(又はノズル列)を主走査方向に並べて配置するため、往路印刷と復路印刷では被記録媒体に対する記録液の液滴の順序が逆になる。
そのため、異なる色の記録液の液滴を被記録媒体上に着弾させて重ね合わせることで所定の色の画像を形成する、例えばマゼンタの液滴とシアンの液滴を同じ位置に着弾させて重ね合わせることでブルー(2次色)のドットを形成する重ね合わせ印人を行なう場合、往路印刷と復路印刷では被記録媒体上に着弾する記録液の液滴の色順が逆になるため、色調がずれたり、バンディング(横スジ)が目立ったりするという不都合が生じる。
そこで、従来、例えば、特許文献1に開示されているように、往路記録及び復路記録に関係なく3原色のインクを重ねる順番が同じになるように3原色のインクを吐出する記録ヘッドを主走査方向に配列し、往路記録及び復路記録で使い分け、ブラックのインクを吐出する記録ヘッドは往路記録及び復路記録で共通に用いることで、異なる色の液滴を常に同じ順序で吐出できるようにしたものがある。
特開特開2001−171151号公報
また、特許文献2に開示されているように、複数色の記録液による混合色を形成する際に、往路印刷及び復路印刷とも、主走査の往路方向に従って後に印加する記録液の吐出量を先の記録液の吐出量より少なくすることにより、色差をなくすようにしたものがある。
特開平11−207999号公報
さらに、特許文献3に開示されているように、少なくとも4つ以上の異なる色相を有する記録液を用いることにより重ね順による色差を低減し、又は混色を避ける必要性をなくようにしたものがある。
特開2003−276300号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された画像形成装置にあっては、記録ヘッドを増やしたことにより記録ヘッドのサイズが大型化してしまうことから、ひいては記録ヘッドを搭載するキャリッジや装置全体の大型化、製作コストの増大を招くという課題が生じる。
また、特許文献2に開示された画像形成方法にあっては、先に着弾する液滴の色(第1色)と後に着弾する液滴の色(第2色)とを重ね合わせたときに、後に着弾する色の液滴が2次色の色相のズレに影響を与える場合、つまり、そのような記録液を使用した場合に限って適用できるものである。
ところが、本発明者の実験によると、特に、顔料系記録液の場合には、先に着弾する液滴の色(第1色)と後に着弾する液滴の色(第2色)とを重ね合わせたときに、先に着弾する色の液滴が2次色の色相のズレに影響を与えるという知見が得られ、これによると、顔料系記録液を使用する場合に、主走査の往路方向に従って後に印加する記録液の吐出量を小さくすると色相のズレが大きくなるという課題が生じる。
また、後に着弾する色の液滴が2次色の色相のズレに影響を与える記録液を用いた場合でも、往路と復路では打ち込み順が反転するにもかかわらず、復路印刷で往路と同じように主走査の往路方向に従って後に印加する記録液の吐出量を小さくすることは、結局、色差を広げる方向となり、記録液総量との両立が困難になるという課題がある。
本発明は上記の課題と知見に基づいてなされたものであり、双方向印刷時に発生する色差を簡単な構成で低減して高速で高画質印刷が可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、往路印刷及び復路印刷のいずれでも、異なる色の複数の液滴を被記録媒体上で重ねてドットを形成するとき、被記録媒体上に先に着弾させる色の液滴の滴量に対して後に着弾させる色の液滴の滴量を相対的に多くする手段を備えている構成とした。
ここで、記録ヘッドに与える駆動波形を往路と復路で色毎に異ならせることが好ましい。なお、本願発明において「記録ヘッドに与える」とは記録ヘッドが複数のヘッドで構成される場合には各ヘッドのアクチュエータ手段に与えることを、記録ヘッドが異なる色の液滴を吐出する複数のノズル列を有するヘッドで構成されている場合には、各ノズル列に対応するアクチュエータ手段に与えることを意味する。
この場合、相対的に滴量の少ない液滴を吐出させる第1の駆動信号と相対的に滴量の多い液滴を吐出させる第2の駆動信号とを含む駆動波形を生成して、走査方向に応じて駆動波形から第1又は第2の駆動信号を選択して記録ヘッドに与えることが好ましく、更に、駆動波形には1つの色の液滴でドットを形成するための第3の駆動信号を含み、単色ドットを形成するときと重ねドットを形成するときとで異なる駆動信号を選択して記録ヘッドに与えることが好ましい。
あるいは、相対的に滴量の少ない液滴を吐出させる第1の駆動信号を含む第1の駆動波形と、相対的に滴量の多い液滴を吐出させる第2の駆動信号を含む第2の駆動波形とを切り替えて記録ヘッドに与えることが好ましい。
本発明に係る画像形成方法は、異なる色の記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを双方向に移動させながら、異なる色の複数の液滴を被記録媒体上で重ねてドットを形成するとき、往路印刷及び復路印刷のいずれでも、被記録媒体上に先に着弾させる色の液滴の滴量に対して後に着弾させる色の液滴の滴量を相対的に多くする構成とした。
本発明に係る画像形成装置及び画像形成方法によれば、往路印刷及び復路印刷のいずれでも、被記録媒体上に先に着弾させる色の液滴の滴量に対して後に着弾させる色の液滴の滴量を相対的に多くするので、双方向印刷における色差を低減して高速で高画質画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成方法を適用した本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド1とガイドレール2とでキャリッジ3を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ4で駆動プーリ6Aと従動プーリ6B間に架け渡したタイミングベルト5を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ3には、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の記録液の液滴(インク滴)を吐出する独立した4個の液体吐出ヘッド7k、7c、7m、7yで構成した記録ヘッド7を主走査方向に沿う方向に配置し、液滴吐出方向を下方に向けて装着している。なお、ここでは独立した液体吐出ヘッドを用いているが、各色の記録液の液滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。また、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。
記録ヘッド7を構成する液体吐出ヘッドとしては、加圧液室内のインクを加圧する圧力発生手段として圧電素子などの電気機械変換素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて記録液の膜沸騰を利用するいわゆるサーマル型のもの、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のもの、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータなどを使用できる。
キャリッジ3には、記録ヘッド7に各色のインクを供給するための各色のサブタンク8を搭載している。このサブタンク8にはインク供給チューブ9を介して図示しないメインタンク(インクカートリッジ)からインクが補充供給される。
一方、給紙カセット10などの用紙積載部(圧板)11上に積載した用紙12を給紙するための給紙部として、用紙積載部11から用紙12を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙ローラ)13及び給紙ローラ13に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド14を備え、この分離パッド14は給紙ローラ13側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙12を記録ヘッド7の下方側で搬送するための搬送部として、用紙12を静電吸着して搬送するための搬送ベルト21と、給紙部からガイド15を介して送られる用紙12を搬送ベルト21との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ22と、略鉛直上方に送られる用紙12を略90°方向転換させて搬送ベルト21上に倣わせるための搬送ガイド23と、押さえ部材24で搬送ベルト21側に付勢された先端加圧コロ25とを備えている。また、搬送ベルト21表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ26を備えている。
ここで、搬送ベルト21は、無端状ベルトであり、搬送ローラ27とテンションローラ28との間に掛け渡されて、副走査モータ31からタイミングベルト32及びタイミングローラ33を介して搬送ローラ27が回転されることで、図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト21の裏面側には記録ヘッド7による画像形成領域に対応してガイド部材29を配置している。
また、図2に示すように、搬送ローラ27の軸には、スリット円板34を取り付け、このスリット円板34のスリットを検知するセンサ35を設けて、これらのスリット円板34及びセンサ35によってエンコーダ36を構成している。
帯電ローラ26は、搬送ベルト21の表層に接触し、搬送ベルト21の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。
また、キャリッジ3の前方側には、図1に示すように、スリットを形成したエンコーダスケール42を設け、キャリッジ3の前面側にはエンコーダスケール42のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ43を設け、これらによって、キャリッジ3の主走査方向位置を検知するためのエンコーダ44を構成している。
さらに、記録ヘッド7で記録された用紙12を排紙するための排紙部として、搬送ベルト21から用紙12を分離するための分離部と、排紙ローラ52及び排紙コロ53と、排紙される用紙12をストックする排紙トレイ54とを備えている。
また、背部には両面給紙ユニット55が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット55は搬送ベルト21の逆方向回転で戻される用紙12を取り込んで反転させて再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙する。
さらに、図2に示すように、キャリッジ3の走査方向の一方側の非印字領域には、記録ヘッド7のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構56を配置している。
この維持回復機596は、記録ヘッド7の各ノズル面をキャピングするための各キャップ57と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード58と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行なうときの液滴を受ける空吐出受け59などを備えている。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部から用紙12が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙12はガイド15で案内され、搬送ベルト21とカウンタローラ22との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド23で案内されて先端加圧コロ25で搬送ベルト21に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ26に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト21が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト21上に用紙12が給送されると、用紙12が搬送ベルト21に静電力で吸着され、搬送ベルト21の周回移動によって用紙12が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を往路及び復路方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド7を駆動することにより、停止している用紙12にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙12を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙12の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙12を排紙トレイ54に排紙する。
また、両面印刷の場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト21を逆回転させることで、記録済みの用紙12を両面給紙ユニット55内に送り込み、用紙12を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベル21上に搬送して裏面に記録を行った後、排紙トレイ54に排紙する
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ3は維持回復機構55側に移動されて、キャップ57で記録ヘッド7のノズル面がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ57で記録ヘッド7をキャッピングした状態でノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行い、この回復動作によって記録ヘッド7のノズル面に付着したインクを清掃除去するためにワイパーブレード58でワイピングを行なう。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド7の安定した吐出性能を維持する。
次に、この画像形成装置の記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドについて図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3は同ヘッドの分解斜視説明図、図4は同ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図、図5は同ヘッドの液室短手方向(ノズルの並び方向)の断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、流路ユニット61とアクチュエータユニット62とを接合し、流路ユニット61をフレーム部材63上に固定するとともに、フレーム部材63内部にアクチュエータユニット62を収納し、更に流路ユニット61を覆うノズルカバー64を装着したものである。
流路ユニット61は、例えば単結晶シリコン基板を異方性エッチングして形成した流路板71と、この流路板71の下面に接合した例えばニッケル電鋳で形成した振動板72と、流路板71の上面に接合したノズル板73とを接合して積層し、これらによって液滴(インク滴)を吐出するノズル74が連通する流路であるノズル連通路75及び液室76、液室76にインクを供給するための共通液室78に連通するインク供給口79などを形成している。
アクチュエータユニット62は、流路ユニット61の振動板72を変形させて液室76内のインクを加圧するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)である電気機械変換素子としての2列の積層型圧電素子81と、この圧電素子81を接合固定する基板82とを備えている。なお、圧電素子81の間には支柱部83を設けている。この支柱部83は圧電素子部材を分割加工することで圧電素子81と同時に形成した部分であるが、駆動電圧を印加しないので単なる支柱となる。
また、このアクチュエータユニット62では、圧電素子81に図示しない駆動回路(駆動IC)に接続するためのFPCなどの電装基板84を接続して、ユニットを構成している。電装基板84もユニット構成部材とすることで、取り扱いが容易になる。
フレーム部材63には、アクチュエータユニット62を収納する貫通部86及び共通液室78となる凹部、この共通液室78に外部からインクを供給するためのインク供給穴87を形成している。このフレーム部材63は、例えばエポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂或いはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成している。
そして、これらの流路ユニット61とアクチュエータユニット62とを接着剤で接合し、更にアクチュエータユニット62をフレーム部材63に接着剤で接合して流路ユニット61とアクチュエータユニット62を一体的に固定している。
そして、これにノズルカバー64を取付けることで、ノズル板73の周縁部(ヘッド外周部)を被覆して、ノズル板73表面に付着するインクが内部に侵入しないようにしている。
ここで、流路板71は、例えば結晶面方位(110)の単結晶シリコン基板を水酸化カリウム水溶液(KOH)などのアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすることで、ノズル連通路75a、加圧液室76となる凹部や穴部を形成したものであるが、単結晶シリコン基板に限られるものではなく、その他のステンレス基板や感光性樹脂などを用いることもできる。
振動板72は、ニッケルの金属プレートから形成したもので、例えばエレクトロフォーミング法(電鋳法)で作製しているが、この他、金属板や金属と樹脂板との接合部材などを用いることもできる。この振動板72に圧電素子81及び支柱部83を接着剤接合し、更にフレーム部材63を接着剤接合している。
ノズル板73は各液室76に対応して直径10〜30μmのノズル74を形成し、流路板71に接着剤接合している。このノズル板73は、後述するように、金属部材からなるノズル形成部材の表面に所要の層を介して最表面に撥水層を形成したものである。
圧電素子81は、圧電材料91と内部電極92とを交互に積層した積層型圧電素子(ここではPZT)である。この圧電素子81の交互に異なる端面に引き出された各内部電極92には個別電極93及び共通電極94が接続されている。なお、この実施の形態では、圧電素子81の圧電方向としてd33方向の変位を用いて液室76内インクを加圧する構成としているが、圧電素子81の圧電方向としてd31方向の変位を用いて加圧液室76内インクを加圧する構成とすることもできる。また、1つの基板82に1列の圧電素子81が設けられる構造とすることもできる。
このように構成した液滴吐出ヘッドヘッドにおいては、圧電素子81に対して選択的に20〜50Vの駆動パルス電圧を印加することによって、パルス電圧が印加された圧電素子81が積層方向に伸長して振動板72をノズル74方向に変形させ、液室76の容積/体積変化によって加圧液室76内の記録液が加圧され、ノズル74から記録液の滴が吐出(噴射)される。
そして、液滴の吐出に伴って加圧液室76内の液圧力が低下し、このときのインク流れの慣性によって加圧液室76内には若干の負圧が発生する。この状態の下において、圧電素子81への電圧の印加をオフ状態にすることによって、振動板72が元の位置に戻って加圧液室76が元の形状になるため、さらに負圧が発生する。このとき、共通液室78から加圧液室76内に記録液が充填される。そこで、ノズル74のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のために圧電素子81にパルス電圧を印加して液滴を吐出させる。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや引き−押し打ちを行うこともできる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部100は、装置全体の制御を司るCPU101と、CPU101が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM102と、画像データ等を一時格納するRAM103と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)104と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC105とを備えている。
また、この制御部100は、パーソナルコンピュータ等の画像処理装置(あるいはデータ処理装置)であるホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F106と、記録ヘッド7を駆動するための駆動波形を生成する駆動波形生成部107と、記録ヘッド7を駆動制御するヘッドドライバ108と、主走査モータ4駆動するための主走査モータ駆動部111と、副走査モータ31を駆動するための副走査モータ駆動部113と、帯電ローラ26に対してACバイアス電圧を供給するACバイアス供給部114と、環境温度及び/又は環境湿度を検出する環境センサ118、図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのI/O116などを備えている。
また、この制御部100には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル117が接続されている。
ここで、制御部100は、パーソナルコンピュータ等の画像処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト90側からの画像データを含む印刷データ(印字データ)等をケーブル或いはネットを介してI/F106で受信する。
そして、CPU101は、I/F106に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッドドライバ108に画像データを転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM102にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
駆動波形生成部107は、駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器等で構成され、1又は複数の駆動信号で構成される駆動波形をヘッドドライバ108に対して出力する。なお、本願において、駆動信号(又は駆動パルス)は記録ヘッド7のアクチュエータ手段を駆動する信号の意味で、駆動波形は1又は複数の駆動信号で構成される波形の意味で使用する。
ヘッドドライバ108は、シリアルに入力される記録ヘッド7の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいて駆動波形生成部107から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的に記録ヘッド7のアクチュエータ手段(圧力発生手段)に印加してヘッドを駆動する。
次に、この制御部におけるヘッド駆動制御に係わる部分の詳細について図7をも参照して説明する。なお、同図では一つの液体吐出ヘッドに対する駆動ユニットの駆動制御に係る部分のみを図示している。
ここで、記録ヘッド7を構成する各液滴吐出ヘッド7k、7c、7m、7y(1つのヘッドを「ヘッドH」という。)は、上述したように複数(ここでは64個とする。)のノズル74に対応する圧力発生手段である圧電素子(PZT)81を有し、各圧電素子81の一方の電極は共通化して共通電極Com(上記の共通電極)としてグランドに接続し、他方の電極は各圧電素子81毎に個別化して選択電極SEL(上記の個別電極)としている。なお、実際にはノズル74は2列設けているので、128個のノズル74を有することになる。
このヘッド駆動制御に係わる部分は、上記CPU101、ROM102、RAM103及び周辺回路を含む主制御部121と、記録ヘッド7を駆動するためのヘッド駆動部122等で構成されている。ヘッド駆動部122は、駆動波形を生成出力する駆動波形生成部107を構成するDAC(D/A変換器)123、電圧増幅部(オペアンプ)124及び電流増幅部125と、ヘッドドライバ108を構成するPZT選択回路126とで構成している。
主制御部121は、パーソナルコンピュータなどの情報処理端末、デジタルカメラ、スキャナなどの画像処理端装置等のホスト側から与えられる画像情報を入力して、駆動波形生成部107に対してヘッドHを駆動するタイミングに合わせて、駆動波形を生成させるための8bitの電圧デ−タを順次駆動波形生成部107のD/A変換回路(DAC)123に出力する。
駆動波形生成部107のDAC123は、主制御部121から与えられた電圧デ−タを例えば0V〜2Vの出力範囲を8bitの分解能で出力する。8bitのデ−タ入力ステップが250nsの場合、駆動信号の立ち上がり時定数tr=5μs、駆動電圧Vp=30V(フルスケ−ル)のとき、DAC123の出力は20ステップの時間刻みで、約0.1V/ステップで0〜2Vまで上昇する。
また、駆動信号の立下り時も同様に、立下り時定数tf=10μsであれば40ステップで5〜3Vまで下降する。さらに、駆動信号に要する時間(立ち上がり開始から、立下り終了までの時間)が50μsとすると、200ステップでフルスケ−ル5Vの駆動信号が形成され、ヘッドの駆動タイミングに合わせて繰り返し出力される。
このDAC123から出力される駆動信号はアンプ124を介して3〜30V(フルスケ−ル時)の範囲でDAC出力レベルに応じて電圧増幅される。電圧増幅された駆動信号は、SEPP回路(NPNトランジスタQ1及びPNPトランジスタQ2)等で構成される低インピ−ダンス回路からなる電流増幅部125を介してヘッドドライバ107のPZT選択回路126へ与えられる。
一方、主制御部121は、インク滴を吐出するノズル74を指定するためのシリアルデータSD(dat0、1)とシフトクロックSCLK、ラッチ信号/LAT、イネーブル信号ENA(ENA0、1、2)をPZT選択回路126へ出力する。
PZT選択回路(ヘッドドライバ)126は、図8に示すように、シフトクロックSCLK、シリアルデータSDを入力とするシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をラッチ信号/LATによってラッチするためのラッチ回路を含むシフトレジスタ回路127と、シフトレジスタ回路127のレジスト値とイネーブル信号ENAをデコードして結果を出力するデコーダ129と、デコーダ出力のレベル変換するレベルシフタ130と、このレベルシフタ130の出力に応じてオン/オフされる各圧電素子81に接続したヘッドアナログスイッチASからなるアナログスイッチ群131とを備えている。このアナログスイッチ群131は、各圧電素子81の選択電極93に接続され、駆動波形生成部107から出力された駆動波形Vcomが入力されている。
したがって、このPZT選択回路126に対してシリアルデータSD及びイネーブル信号ENAを与えて、アナログスイッチASを選択的にオン/オフすることで、アナログスイッチASがオンしている間だけ駆動波形を圧電素子81に印加することができる。
なお、駆動波形は、上記DAC123に入力される8bitの電圧デ−タ値を250nsの時間刻みで制御するので、駆動信号の駆動電圧Vp及び立ち上げ時定数trは、DAC123に入力する電圧デ−タを可変することで容易に制御することができる。また、PZT選択回路126は、ノズル数と回路ビット数(シリアルデータをパラレル変換できるビット数およびアナログスイッチの数)に応じて各色のヘッド当たり1回路又は複数回路を備える必要がある。
ここで、図9に駆動波形を構成する駆動信号の一例を示す。この駆動信号では、立下り波形要素aの間(時間Ta→Tb)で圧電素子81はヘッド基板(ベース基板)82方向に収縮変位するので、加圧液室76内の容積は拡大し、加圧液室76は減圧される。
そして、ホールド波形要素bの間(時間Tb→Tc)加圧液室76は拡大した状態に保持され、その後、立ち上がり波形要素cの間(時間Tc→Td)に圧電素子81がノズル板73方向に伸張変位するので、加圧液室76の容積が縮小し、これにより発生される加圧力でノズル74からインク滴が吐出される。
なお、駆動波形生成部107から出力する駆動波形は、1駆動周期内で、図9に示すような1つの駆動パルス(駆動信号)を含むものでもよいし、連続する2以上の駆動パルス(駆動信号)を含むものでも良い。
次に、この画像形成装置での双方向印刷における本発明に係る画像形成方法について説明する。
まず、本発明者は、染料系インクと顔料系インクについて、異なる色の液滴を重ね合わせて2次色のドットを形成した場合、最初の着弾させる液滴の色(第1色)と、後に着弾させて重ね合わせる液滴の色(第2色)のいずれが2次色の色相のズレに影響を与えるかについて、ベタ画像を印刷して被記録媒体の表及び裏抜けについての評価実験を行った。この結果を表1に示している。
Figure 2006082254
この表1から、重ね合わせによるドットの色(2次色)の色相のずれは、被記録媒体の表側及び裏抜け側のいずれもが後で着弾した第2色に影響される場合(染料系記録液A)と、表側は先に着弾した第1の色に影響され、裏抜け側は後で着弾した第2色に影響される場合(染料系記録液B、顔料系記録液C)とに大別されることが分かる。
そして、染料系記録液と顔料系記録液とを比較した場合、顔料系記録液において色差が大きくなる傾向がある。これは、染料系記録液では染料が液体中でビヒクル成分に溶解しているのに対し、顔料系記録液では顔料が液体中でビヒクル成分に溶解せずに粒子として分散している(非常に微細ではあるが、分子レベルで存在する染料と比べれば遥かに大きい)ために、色を重ね合わせた場合に下地色に対する遮蔽効果が高いことによるものである。
すなわち、被記録媒体(用紙)の厚み方向で、2色の記録液の存在比率に同じだけ偏りあったとしても、染料系よりも顔料系の方が大きな色差として現れやすい。これを具体的に説明すると、同じ滴量で第1の記録液(先行滴)と第2の記録液(後行滴)を同一位置に着弾させた場合、図10(a)に示すように、先行滴d1の顔料が用紙Pの表面に多く存在し、後行滴d2の顔料が裏側に多くあることになる。
このように、先に着弾する第1の記録液の液滴よりも、後に着弾する第2の記録液の液滴の方が紙の奥深くに浸透するのは、次の理由による。つまり、(1)顔料は数十から百数十nm程度の粒子であるため、パルプ繊維上の微細な凹凸に侵入し定着する。繊維上の凹凸の大部分が第1の記録液に含まれる顔料で塞がれるため、第2の記録液に含まれる顔料は定着可能なサイトを見出すことができずビヒクルと共により紙の奥深くへと浸透していくこと、(2)第1の記録液は乾いた用紙表面に付着するためパルプ繊維により急速に水分を奪われ、分散破壊を生じ、用紙表面近傍で凝集するが、第2の記録液は既に第1の記録液により用紙表面が湿潤状態にあるため、第1の記録液のように急速に分散を破壊されることなく紙へ浸透していくことによる。
そこで、本発明では、先に着弾する色の記録液の滴量に対して相対的に後で着弾する色の記録液の滴量を多くして、重ね合わせドットを形成するようにしている。なお、相対的に後で着弾する色の記録液の滴量を多くするとは、後に着弾する記録液の滴量を基準として先に着弾する色の記録液の滴量を少なくすること、先に着弾する記録液の滴量を基準として後で着弾する色の記録液の滴量を多くすること、ある滴量(例えば後述するように単色の滴量)を基準として先に着弾する色の記録液の滴量を少なくし、着弾する色の記録液の滴量を多くすることのいずれの場合も含まれる。
つまり、上述したように、顔料系記録液を用いた場合には、異なる色の重ね合わせるよる2次色のドットを形成する場合、図10(a)に示すように、先に着弾する液滴の色味が強くなるので、双方向印刷で画像を形成するとき、ヘッド(又はノズル列)の配置順序によって、往路と復路では、同じ2次色でも着弾の順序が逆になるので色差が生じることになる。
これに対して、本発明に係る画像形成装置及び画像形成方法においては、先に着弾する色の液滴の滴量に対して後で着弾する色の液滴の滴量を相対的に多くする、例えば後で着弾する記録液の吐出量を先に着弾する記録液の吐出量より多くする、又は先に着弾する記録液の吐出量を後で着弾する記録液の吐出量より少なくすることによって、図10(b)に示すように、相対的には後に着弾する後行滴d2の用紙P表面における固着量が増え、先行滴d1の色味の強さを低減することができる。
そして、記録ヘッド7を走査方向に往復移動させながら双方向(往復)印刷を行なう場合、往路と復路において記録液の吐出順(着弾順)が異なるので、往路及び復路のいずれでも、先に着弾する色の液滴の量に対して相対的に後で着弾する色の液滴の量を多くするように、往路印刷と復路印刷で記録液の液滴量を変化させることにより、往路印刷と復路印刷の間での2次色の色差を低減することができる。
そこで、上述したように先に着弾する色の液滴の量に対して相対的に後で着弾する色の液滴の量を多くするためのヘッド駆動制御の第1例について説明する。
まず、例えば、図11に示すように、往路の走査方向に沿って前方からK(ブラック)のヘッド7k(Kヘッド)、C(シアン)のヘッド7c(Cヘッド)、M(マゼンダ)のヘッド7m(Mヘッド)、Y(イエロー)のヘッド7y(Yヘッド)の順に配置した場合、往路印刷時にはK→C→M→Yの順に各色の液滴が吐出され、復路印刷時にはY→M→C→Kの順に各色の液滴が吐出されることになる。
このとき、例えば、ヘッドに与える駆動信号の駆動電圧Vpを、Vp0、Vp1、Vp2(Vp0>Vp1>Vp2)としたとき、吐出滴量Mjは駆動電圧Vpが高い方が多くなるので、駆動電圧Vp0、Vp1、Vp2に対応する吐出滴量MjをそれぞれMj0、Mj1、Mj3としたとき、Mj0>Mj1>Mj2の関係になる。
したがって、形成するドットの色に応じて各ヘッド7k、7c、7m、7yに与える駆動波形の駆動電圧Vpを図12に示すように選択することで、各ヘッド7k、7c、7m、7yから吐出する記録液の吐出滴量Mjを選択制御して、2次色の色差を低減することができる。なお、記録液は被記録媒体である用紙の表から裏へ向う方向に吐出されるものとする。
例えば、C(シアン)とY(イエロー)の2次色であるG(グリーン)のドットを形成しようとするときは、往路印刷の場合、ヘッド7cから吐出するシアンの液滴の方がヘッド7yから吐出するイエローの液滴より先に用紙に着弾するので、先に着弾するシアンの吐出滴量をイエローの吐出滴量より少なくするために、ヘッド7cに駆動電圧Vp2の駆動信号(吐出滴量Mj2)を、ヘッド7yに駆動電圧Vp0(Vp2<Vp0)の駆動信号(吐出滴量Mj0)を与えてそれぞれ駆動する。一方、復路印刷の場合は、記録液の吐出順(着弾順)が逆になるので、ヘッド7yに駆動電圧Vp2の駆動信号を、ヘッド7cに駆動電圧Vp0の駆動信号を与えて駆動する。
同様に、C(シアン)とM(マゼンタ)の2次色であるB(ブルー)のドットを形成しようとするときは、往路印刷の場合、ヘッド7cから吐出するシアンの液滴の方がヘッド7mから吐出するマゼンタの液滴よりも先に着弾するので、ヘッド7cを駆動電圧Vp2の駆動信号で、ヘッド7mを駆動電圧Vp0の駆動信号で駆動し、復路印刷の場合は、記録液の吐出順(着弾順)が逆になるので、ヘッド7mを駆動電圧Vp2の駆動信号で、ヘッド7cを駆動電圧Vp0の駆動信号で駆動する。
さらに、M(マゼンタ)とY(イエロー)の2次色であるR(レッド)のドットを形成しようとするときは、往路印刷の場合、ヘッド7mから吐出するマゼンタの液滴の方がヘッド7yから吐出するイエローの液滴よりも先に着弾するので、ヘッド7mを駆動電圧Vp2の駆動信号で、ヘッド7yを駆動電圧Vp0の駆動信号で駆動し、復路印刷の場合は、記録液の吐出順(着弾順)が逆になるので、ヘッド7yを駆動電圧Vp2の駆動信号で、ヘッド7mを駆動電圧Vp0の駆動信号で駆動する。
なお、2次色の形成を担わないヘッド7kは一定電圧Vp1(Vp2<Vp1<Vp0)で駆動するものとする。
ここで、駆動信号の駆動電圧Vp0、Vp1、Vp2と吐出滴量Mjの関係について説明する。
一般に、被記録媒体である用紙上に打ち込める単位当たりの記録液量(記録液総量)はベタ画像を形成したときに、コックリング(用紙が吸湿するために生じる凹凸)が発生しないように、単色の場合の吐出滴量Mjの2倍以下に制限される。
そこで、駆動電圧Vp0、Vp1、Vp2で吐出できる吐出滴量Mjをそれぞれ、Mj0、Mj1、Mj2としたとき、上述した例では、単色の場合の吐出滴量は駆動電圧Vp1のときの吐出滴量Mj1であるので、2次色のドットを形成する場合、用紙上に吐出する液滴の滴量が次の(1)式の条件を充たすように、駆動電圧Vp2、Vp1を設定することが好ましい。
Mj2+Mj0≧2×Mj1 …(1)
また、より高い画像品質を得るためには、次の(2)式の条件を充たすことが好ましい。
Mj2+Mj0≧1.5×Mj1 …(2)
このことは、複数の駆動信号からなる駆動波形を用いる場合も同様であり、2次色のドットを形成するときの先行色の液滴量をMj(f)、後行色の液滴量をMj(r)とし、単独色を形成する場合の液滴量をMj(s)とすると、次の(3)式の条件を充たす必要がある。
Mj(f)+Mj(r)≧2×Mj(s) …(3)
また、より高い画像品質を得るためには、次の(4)式の条件を充たすことが好ましい。
Mj(f)+Mj(r)≧1.5×Mj(s) …(4)
そこで、上述したようなヘッド駆動制御を行う場合の制御部の動作について説明する。
ここでは、主制御部121は予めROMに格納されている駆動波形データを選択して、画像形成時に駆動波形生成部107のDAC123に対してそのデータ転送することで、1つの駆動波形生成部107から、図13(a)に示すように、1駆動周期内で駆動電圧Vp2、Vp1、Vp0の各駆動信号(駆動パルス)P2、P1、P0を含む駆動波形Vcomを生成出力し、この駆動波形Vcomを各ヘッド7k、7c、7m、7yのPZT選択回路126に出力する。
つまり、ここでは、駆動波形生成部107から、相対的に吐出滴量Mjの少ない滴量Mj2の液滴を吐出させる第1の駆動信号である駆動電圧Vp2の駆動信号P2と、相対的に吐出滴量Mjの多い滴量Mj0の液滴を吐出させる第2の駆動信号P0と、単色のドットを形成するための吐出滴量Mj1の液滴を吐出させる第3の駆動信号P1とを1駆動周期内に含む駆動波形Vcomを生成して出力させる。
また、主制御部121から各ヘッドヘッド7k、7c、7m、7y毎に設けたPZT選択回路126に対しては、図13(b)に示すイネーブル信号ENA0、1、2を与える。つまり、ここでは、イネーブル信号ENA2が選択されるときには、同図(c)に示すように駆動波形Vcomのうちの駆動電圧Vp2の駆動信号P2が、イネーブル信号ENA1が選択されるときには同図(d)に示すように駆動波形Vcomのうちの駆動電圧Vp1の駆動信号P1が、イネーブル信号ENA0が選択されるときには同図(e)に示すように駆動波形Vcomのうちの駆動電圧Vp0の駆動信号P0がそれぞれ選択される。
そこで、主制御部121から各ヘッドヘッド7k、7c、7m、7y毎に設けたPZT選択回路126に対して2ビットのデータdat0、1を与えることで、図14に示す関係でイネーブル信号ENA0、1、2が選択されて、デコード結果に応じてアナログスイッチASがオン状態になることにより、駆動波形Vcomのうちの所要の駆動信号P2,P1、P1がヘッドに選択的にされる。なお、図14中、アナログスイッチ(アナログSW)の「Z」はハイインピーダンスの状態であること、すなわち電圧レベルが保持される状態を意味し、これを「オフ」状態としている。
このように、往路印刷と復路印刷では色毎に駆動波形を異ならせて記録ヘッドに与えることによって、吐出滴量を異ならせることができるので、容易に精度良く、先行滴の滴量に対して後行滴の滴量を相対的に多くすることができる。
そして、この場合、相対的に滴量の少ない液滴を吐出させる第1の駆動信号と相対的に滴量の多い液滴を吐出させる第2の駆動信号とを含む駆動波形を生成して、走査方向に応じて駆動波形から第1又は第2の駆動信号を選択して記録ヘッドに与えることで、1つの駆動波形生成部から生成出力する駆動波形Vcomを各ヘッド又はノズル列に対して共通に与えることができて、構成が簡単になる。
次に、先行滴の滴量に対して後行滴の滴量を相対的に多くするヘッド駆動制御の第2例について図15をも参照して説明する。
ここでは、相対的に滴量の少ない液滴を吐出させる駆動信号を含む駆動波形と、相対的に滴量の多い液滴を吐出させる駆動信号を含む駆動波形とを選択して記録ヘッドに与えるようにしている。
例えば、主制御部121には、ドット径変調が可能な、つまり、駆動電圧Vpが異なり、小滴、中滴、大滴を吐出させることができる3種類の駆動信号を含み、全体的に駆動電圧Vpを異ならせた3種類の駆動波形Vcom2、Vcom1、Vcomを生成するための駆動データをROM102などに格納しておく。
例えば、図15(b)に示す駆動波形Vcom1と、この駆動波形Vcom1よりも全体的に駆動電圧Vpが低い同図(a)に示す駆動波形Vcom2と、駆動波形Vcom1よりも全体的に駆動電圧Vpが高い同図(c)に示す駆動波形Vcom0とを生成出力できるようにする。この例では、駆動波形Vcom2が相対的に滴量の少ない液滴を吐出させる駆動信号を含む駆動波形、駆動波形Vcom0が相対的に滴量の多い液滴を吐出させる駆動信号を含む駆動波形であり、駆動波形Vcom1が単色のドットを形成するための液滴を吐出させる駆動信号を含む駆動波形である。
そして、主制御部121は、往路印刷時又は復路印刷時に、異なる色の液滴を重ね合せてドットを形成するときは、先に着弾する液滴を吐出するヘッドに対応する駆動波形生成部107に対しては駆動波形Vcom2を生成出力させる駆動データを、後に着弾する液滴を吐出するヘッドに対応する駆動波形生成部107に対しては駆動波形Vcom0を生成出力させる駆動データをそれぞれ与える。
例えば、往路印刷で、C(シアン)とY(イエロー)の2次色であるG(グリーン)のドットを形成しようとしたときは、後に液滴が着弾するヘッド7yからの吐出量を先に液滴が着弾するヘッド7cからの吐出量よりも多くするために、ヘッド7cを駆動波形Vcom2で、ヘッド7yを駆動波形Vcom0で駆動する。一方、復路印刷の場合は、記録液の吐出順(着弾順)が逆になるので、ヘッド7yを駆動波形Vcom2で、ヘッド7cを駆動波形Vcom0でそれぞれ駆動する。
他の2次色であるR(レッド)、B(ブルー)についても同様で、先に着弾する色の液滴を吐出するヘッドを駆動波形Vcom2で、後に着弾する色の液滴を吐出するヘッドを駆動波形Vcom0で駆動できるよう、主制御部121は、往路から復路または復路から往路へキャリッジ3が移行するときに、画像形成開始前までに所要の駆動波形データを選択して、それぞれのヘッドの駆動波形生成部107に転送する。
ただし、この例では、例えば、G(グリーン)のドットを形成するために、先に液滴が着弾するヘッド7cを駆動波形Vcom2で、後で液滴が着弾するヘッド7yを駆動波形Vcom0で駆動すると、その間にあるヘッド7mを駆動波形Vcom2で駆動すれば、シアンとマゼンタを重ね合わせてブルーのドットを形成するときには、先行滴と後行滴の滴量は同じになり、また、ヘッド7mを駆動波形Vcom0で駆動すれば、マゼンタとイエローを重ね合わせてレッドのドットを形成するときには、先行滴と後行滴の滴量は同じになる。この場合、駆動波形Vcom1を用いることで対応することもできる。
また、2次色の小滴を形成するためには、駆動波形Vcom0、Vcom1、Vcom2の小滴部のみをイネーブル信号ENAで切り出してヘッドに印加する。中滴、大滴のときも同様である。なお、2次色の形成を担わないブラック(K)のヘッド7kは駆動波形Vcom1で駆動すればよい。
このように、相対的に滴量の少ない液滴を吐出させる駆動信号を含む駆動波形と、相対的に滴量の多い液滴を吐出させる駆動信号を含む駆動波形とを選択して各ヘッド(又は各ノズル列)に与えるようにすることで、各駆動波形に滴の大きさが異なる駆動信号を含むことができて、より高品質の画像を形成することができる。
次に、先行滴の滴量に対して後行滴の滴量を相対的に多くするヘッド駆動制御の第3例について図16をも参照して説明する。
ここでは、1駆動周期内で駆動電圧が同じ複数の駆動信号(駆動パルス)を含む駆動波形を生成出力して、与える駆動パルスの数を異ならせることによって、ヘッドに与える駆動信号を異ならせるようにしている。
つまり、駆動波形生成部107から図16(a)に示すように1駆動周期内で4個の駆動信号(駆動パルス)を含む駆動波形Vcomを生成出力する。ここで、同図(b)に示すように、「H」となる期間が異なるイネーブル信号ENA0、1、2を与えることにより、イネーブル信号ENA1が「H」のときには同図(d)に示すように3個の駆動パルスからなる駆動波形Vcom1が、イネーブル信号ENA2が「H」のときには同図(c)に示すように2個の駆動パルスからなる駆動波形Vcom2が、イネーブル信号ENA0が「H」のときには同図(e)に示すように4個の駆動パルスからなる駆動波形Vcom0が記録ヘッドに与えられることになる。
これにより、駆動波形Vcom0が与えられると4個の液滴が吐出されて飛翔中に合体して(あるいは着弾時に合体して)滴量Mj0を、同様に駆動波形Vcom1が与えられると3個の液滴が吐出されて滴量Mj1を、駆動波形Vcom2が与えられると2個の液滴が吐出されて滴量Mj2(Mj0>Mj1>Mj2)を得ることができる。
この場合のイネーブル信号ENA0、ENA1、ENA2とデータdatn0、datn1等の関係は前述した図14と同様とする。
したがって、往路印刷において、C(シアン)とY(イエロー)の2次色であるG(グリーン)のドットを形成するときには、シアンの液滴の滴量よりもイエローの液滴の滴量を多くするために、例えば、ヘッド7cのn番目のノズルに対応するデータdatn0=H、datn1=Hを転送することにより、イネーブル信号ENA2が「H」の期間のみアナログスイッチASがオン状態となるので、圧電素子(PZTn)81に印加される駆動パルス数は2パルス(駆動波形Vcom2)となる。また、ヘッド7yのn番目のノズルに対応するデータdatn0=L、datn1=Hを転送すれば、イネーブル信号ENA0が「H」の期間のみアナログスイッチASがオン状態となるので、圧電素子(PZTn)81に印加される駆動パルス数は4パルス(駆動波形Vcom0)となり、後で着弾するイエローの液滴の滴量が多くなる。
一方、復路印刷のときには、イエローの液滴の滴量よりもシアンの液滴の滴量を多くするために、ヘッド7cのn番目のノズルに対応するデータdatn0=L、datn1=Hを転送すれば、圧電素子(PZTn)81に印加されるパルス数は4パルス(駆動波形Vcom0)となり、ヘッド7yのn番目のノズルに対応するデータdatn0=H、datn1=Hを転送すれば、圧電素子(PZTn)81に印加されるパルス数は2パルス(駆動波形Vcom2)となり、後で着弾するシアンの液滴の滴量が多くなる。
その他の2次色のドットを形成する場合についても同様である。
次に、単色(K、C、M、Y)でドットを形成する場合と2次色(R、G、B)でドットを形成する場合が混在するときの例について、前述した図13及び図14を参照して説明する。
まず、前述した図13に示すように、駆動波形Vcomには、単色のドットを形成するときに所望のドット径が得られる滴量Mj1の液滴を吐出させる駆動電圧Vp1の駆動信号P1と、2次色のドットを形成する場合に必要な滴量Mj0,Mj2の液滴を吐出させる駆動電圧Vp0、Vp2の各駆動信号P0、P2(先行滴をVp2、後行滴をVp0)を含み、また、図14に示すように、各ノズルに対応する2ビットのデータdatn0、1とイネーブル信号ENA0、1、2に応じて駆動信号を選択する。
例えば、前述した図11に示すようにヘッド配置の記録ヘッド7を用いて、主走査方向に(1)G(第1のグリーン)→(2)C(シアン)→(3)G(第2のグリーン)の順でドットを連続して形成しようとするときは、まず、ヘッド7Cのm番目のノズルが(1)G(第1のグリーン)のドット形成位置にきたとき、予めPZT選択回路126のシフトレジスタ127にデータdatm0=H、datm1=Hが転送されており、ラッチ信号/LATの入力タイミングでデコ−ダ129に出力され、イネーブル信号ENA2が「H」の期間のみアナログスイッチASがオン状態となるので、駆動波形Vcomの駆動電圧Vp2の駆動信号P2のみが印加される。
続いて、(2)C(シアン)ドットを形成するためには、m番目のノズルが(2)のドット形成位置にきたとき、予めシフトレジスタ127にデータdatm0=H、datm1=Lを転送しておくことで、イネーブル信号ENA1が「H」の期間のみアナログスイッチASがオン状態となるので、駆動波形Vcomの駆動電圧Vp1の駆動信号P1のみが印加される。
さらに、m番目のノズルが(3)G(第2のグリーン)のドット形成位置にきたときは、上述した第1のグリーンのときと同様に、データdatm0=H、datm1=Hを転送してイネーブル信号ENA2が「H」の期間のみアナログスイッチASをオン状態にして、駆動波形Vcomの駆動電圧Vp2の駆動信号のみが印加されるようにする。
一方、ヘッド7yのm番目のノズル(ノズル配列はヘッド7cと同じ)が(1)G(第1のグリーン)のドット径形成位置にきたとき、予めPZT選択回路126のシフトレジスタ127にデータdatm0=L、datm1=Hが転送されており、ラッチ信号/LATの入力タイミングでデコ−ダ129に出力され、イネーブル信号ENA0が「H」の期間のみアナログASがオン状態となるので、ヘッド7cのときより電圧の高い駆動波形Vcomの駆動電圧Vp0の駆動信号P0が印加される。
続いて、m番目のノズルが(2)C(シアン)のドット形成位置にきたときには、予めデータdatm0=L、datm1=Lを転送しておくことで、アナログスイッチASはオフ状態(Z:ハイインピ−ダンス)となり電圧レベルは保持されるので、イエローの液滴は吐出されず、シアンのドットが形成されたままになる。
さらに、m番目のノズルが(3)G(第2のグリーン)のドット形成位置にきたときは、(1)G(第1のグリーン)にきたときと同様に、データdatm0=L、datm1=Hを転送して、イネーブル信号ENA0が「H」の期間のみアナログスイッチASをオン状態させて、駆動波形Vcomの駆動電圧Vp0の駆動信号P0を印加させる。
このように、G(グリーン)ドットを形成するときは、先に吐出するヘッド7cのからにシアンの液滴量を少なくするために駆動電圧Vp2の駆動信号で駆動し、後に吐出するヘッド7yの液滴量を多くするために駆動電圧Vp0の駆動信号で駆動させ、単独のC(シアン)ドットを形成するときは駆動電圧Vp1の駆動信号で駆動させる。
また、復路印刷の場合は、上記とは逆に、先に吐出するヘッド7yからのイエローの液滴量を少なくすために駆動電圧Vp2の駆動信号で駆動し、後に吐出するヘッド7cからのシアンの液滴量を多くするために駆動電圧Vp0の駆動信号で駆動させればよい。
このように、単色のドットを形成するための駆動信号と重ね合わせドットを形成するための駆動信号を含む駆動波形を生成して、異なる駆動信号を選択することによって、双方向印刷時の画像品質を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、本発明を圧力発生手段に圧電素子を用いる記録ヘッドを備えた画像形成装置について適用した例で説明したが、上述した双方向印刷の場合のヘッド配列順と吐出させる色の液滴の滴量の関係についてはその他の圧力発生手段を用いて記録ヘッドを備えた場合でも同様である。
したがって、例えば、サーマル型液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドを用いる場合、発熱抵抗体に通電する時間を制御すれば、通電時間が長いほど吐出する滴量を多くすることができる。発熱抵抗体の一方の電極には、電源(電圧Vp)が共通に接続され、他方はそれぞれ個別のスイッチング素子(例えばトランジスタ)が接続されている。スイッチング素子は印字のためにON/OFF制御するととともに、オンする場合はON時間で通電時間が制御される。
そこで、記録ヘッドの色順(ヘッド又はノズル列配置)に応じて、先に着弾する色の液滴量を後に着弾する液滴量より少なくするために、先に吐出する色のトランジスタON時間を短くすることにより、滴量を制御することができる。
また、上記各実施形態では主として記録ヘッドが異なる色の液滴を吐出する複数のヘッドで構成される場合で説明したが、記録ヘッドが異なる色の液滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドで構成される場合にも同様に適用することができる。
図1は本発明に係る画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図である。 同装置の要部平面説明図である。 同装置に用いる液体吐出ヘッドの分解斜視説明図である。 同ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図である。 同ヘッドの液室短手方向(ノズルの並び方向)の断面説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 同制御部のヘッド駆動制御に係わる部分の説明に供するブロック図である。 図7のPZT選択回路の説明に供するブロック図である。 駆動波形の一例を示す説明図である。 記録液の重ね合わせ時における色差の説明に供する説明図である。 同画像形成装置における画像形成方法に説明に供するヘッド配置例を示す平面説明図である。 同画像形成装置におけるヘッド駆動制御の一例の説明に供する説明図である。 吐出滴量の制御を行うヘッド駆動制御の第1例の説明に供する説明図である。 同じくPZT選択回路におけるデータ、イネーブル信号とアナログスイッチの出力の関係の説明に供する説明図である。 吐出滴量の制御を行うヘッド駆動制御の第2例の説明に供する説明図である。 吐出滴量の制御を行うヘッド駆動制御の第3例の説明に供する説明図である。
符号の説明
3…キャリッジ
7…記録ヘッド
74…ノズル
81…圧電素子(PZT)
122…ヘッド駆動部
123…DAC
124…電圧増幅部
125…電流増幅部
126…PZT選択回路
127…シフトレジスタ
129…デコーダ
130…レベルシフタ
131…アナログスイッチ群

Claims (6)

  1. 異なる色の記録液の液滴を吐出する複数のノズル列又は複数のヘッドを有する記録ヘッドを備え、この記録ヘッドを往路及び復路の双方向に移動させて印刷を行う双方向印刷が可能な画像形成装置において、往路及び復路のいずれでも、異なる色の複数の液滴を被記録媒体上で重ねてドットを形成するとき、前記被記録媒体上に先に着弾させる色の液滴の滴量に対して後に着弾させる色の液滴の滴量を相対的に多くする手段を備えていることを特徴する画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドに与える駆動波形を往路と復路で色毎に異ならせることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、相対的に滴量の少ない液滴を吐出させる第1の駆動信号と相対的に滴量の多い液滴を吐出させる第2の駆動信号とを含む駆動波形を生成して、走査方向に応じて前記駆動波形から第1又は第2の駆動信号を選択して前記記録ヘッドに与えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、前記駆動波形には1つの色の液滴でドットを形成するための第3の駆動信号を含み、単色ドットを形成するときと重ねドットを形成するときとで異なる駆動信号を選択して前記記録ヘッドに与えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2に記載の画像形成装置において、相対的に滴量の少ない液滴を吐出させる第1の駆動信号を含む第1の駆動波形と、相対的に滴量の多い液滴を吐出させる第2の駆動信号を含む第2の駆動波形とを切り替えて前記記録ヘッドに与えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 異なる色の記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを双方向に移動させながら、異なる色の複数の液滴を被記録媒体上で重ねてドットを形成する画像形成方法において、往路印刷及び復路印刷のいずれでも、前記被記録媒体上に先に着弾させる色の液滴の滴量に対して後に着弾させる色の液滴の滴量を相対的に多くすることを特徴とする画像形成方法。
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