JP2003025613A - 印刷装置、印刷方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプログラム

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JP2003025613A
JP2003025613A JP2001214602A JP2001214602A JP2003025613A JP 2003025613 A JP2003025613 A JP 2003025613A JP 2001214602 A JP2001214602 A JP 2001214602A JP 2001214602 A JP2001214602 A JP 2001214602A JP 2003025613 A JP2003025613 A JP 2003025613A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/147Colour shift prevention

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  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 往路と復路の両方共に主走査の往路方向に従
って後に印加されるインクを、先に印加されるインクよ
り吐出量を少なくして吐出する印刷方法では、印刷媒体
の種類によっては、逆効果となる。 【解決手段】 記録パターン作成部10は、印刷媒体特
定部20から入力される印刷媒体名に基づき、これから
印刷する印刷媒体がインクが浸透し易い(先に着弾した
インクが濃くなる)か、浸透し難い(後に着弾したイン
クが濃くなる)かを判定し、CMYK画像データの位置
情報と走査パターンとから、画素毎の双方向記録による
色相の変化の程度(色相変化度)を判定し、入力画像デ
ータの色相変化度の大きな色相の出力濃度を下げ、色相
変化度の小さな色相の出力濃度を上げるように、CMY
の各濃度を変更する。これにより、インク記録部30内
のヘッドから吐出されるインクの総量が、先に着弾する
色と後に着弾する色との間で制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷装置、印刷方法
及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプ
ログラムに係り、特に複数の色のインクを吐出するヘッ
ドを用いて用紙に双方向で印刷する印刷装置、印刷方法
及びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプ
ログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルカラー画像の出力装置の一つ
として、複数の色のインクを備えたカラーインクジェッ
トプリンタが提案され、画像を印刷するのに広く用いら
れている。インクジェットプリンタは、複数のノズルを
集積配列したヘッドを、紙等の印刷媒体を送る方向(副
走査方向)と直交する方向(主走査方向)に移動しつ
つ、ヘッドにある複数のノズルから吐出されるインク粒
子を印刷媒体上に着弾させることで、インクドットを形
成し画像を記録する。インクは、ブラック(K)、シア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)が基本色と
して用いられる。
【0003】かかるインクジェットプリンタでは、印刷
速度を向上させるために、主走査方向にヘッドを移動し
ながらのインク吐出を、ヘッドの往方向と復方向の両方
で行う、双方向印刷が行われる。この双方向印刷の場
合、往方向時の印刷媒体上にKCMYの色順にインクが
印刷媒体に着弾するとすると、復方向時ではその逆のY
MCKの色順でインクが印刷媒体に着弾することとな
る。
【0004】このインクの着弾する色順の違いで、後述
する理由により色相が微妙に異なってしまうという問題
が存在する。すなわち、CとMのインクでブルー(B)
を形成する場合、往方向時にC、Mの色順で形成したB
と、復方向時にM、Cの色順で形成したBとでは、微妙
に色味が異なり、本来均一な色相のBが印刷されるべき
ところ、主走査方向に縞状に色味が異なるBが印刷され
てしまうという問題が生じる。
【0005】この問題を解決するために、特公平3−7
7066号公報や特開平8−295034号公報では、
往方向用(例えば、KCMYの並び)と復方向用(例え
ば、YMCKの並び)の独立したヘッドやノズルを設け
ることで、着弾するインクの色の順を同じにする印刷方
法が提案されている。
【0006】一方、特開平11−207999号公報で
は、異なる色毎にノズル群を印刷動作方向(主走査方
向)に配列されてなるインクジェットヘッドを用いて、
主走査方向の往路及び復路の双方でインク吐出を行い、
かつ、少なくとも往路と復路、また復路と往路の間に副
走査を行うことにより印刷媒体上に画像を形成するイン
クジェット記録方法において、複数色のインクによる混
合色を用いて印刷媒体上に画像を形成する際には、往路
と復路の両方共に主走査の往路方向に従って後に印加さ
れるインクを、先に印加されるインクより吐出量を少な
くして吐出する印刷方法が開示されている。この従来の
印刷方法によれば、往路と復路における表現色差を無く
無くして、インクジェットプリンタにおける双方向印字
を可能としようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、特公平3−
77066号公報や特開平8−295034号公報記載
の従来の印刷方法では、往方向時には復方向用の、復方
向時には往方向用のノズルやヘッドが使用されないこと
になり、従来方法と同じ印字速度を実現するためには、
2倍のノズルやヘッドが必要となるという問題がある。
【0008】一方、特開平11−207999号公報記
載の従来の印刷方法では、印刷媒体によっては逆効果と
なり、色相の変化を増長させてしまうことがあるという
問題がある。双方向記録における色相の変化の仕方は、
印刷媒体に依存するからである。すなわち、再生紙、普
通紙、コート紙等のインクが浸透し易い印刷媒体と、光
沢紙、OHPシート等のインクが浸透し難い印刷媒体で
は、色相の変化する方向が異なる。CとMとでBを形成
する例で説明する。
【0009】インクが浸透し易い印刷媒体では、先に着
弾したCインクが媒体の表面と内部に留まり、次に着弾
したMインクはCインクの更に下の方に回り込むように
浸透するので、先に着弾したCが濃い色相となる。すな
わち、インクが浸透し易い印刷媒体では、先に着弾した
インクの色が支配的となる。これに対し、インクが浸透
し難い印刷媒体では、先に着弾したCインクが媒体の表
面に留まり、次に着弾したMインクはCインクの上若し
くはCインクが載っていない部分へ流れ、後に着弾した
Mが濃い色相となる。すなわち、インクが浸透し難い印
刷媒体では、後に着弾したインクの色が支配的となる。
【0010】従って、特開平11−207999号公報
に記載されている、後に印刷されるインクの吐出量を少
なくする印刷方法は、後に着弾したインクの色が支配的
となるインクが浸透し難い印刷媒体では有効であるが、
先に着弾したインクの色が支配的となるインクが浸透し
易い印刷媒体では、先に着弾したインクの色が強くな
り、逆効果である。
【0011】一般に、インクが浸透し難い印刷媒体であ
る光沢紙は、印刷速度よりも高画質を重視した印刷に用
いられ、逆にインクが浸透し易い印刷媒体である再生
紙、普通紙等は、画質よりも印刷速度を重視した印刷に
用いられる。双方向印刷は、印刷速度を向上する目的で
行われるので、双方向印刷の上記の色相の変化の問題
は、インクが浸透し易い印刷媒体での対策がより重要で
ある。ところが、上記のように、特開平11−2079
99号公報に記載の従来の印刷方法では、双方向印刷が
行われる比率が高い再生紙、普通紙等では、かえって色
相の変化を助長させてしまうという問題がある。
【0012】また、色相の変化の見え方は、印刷する領
域にドットをどのように埋めていくかによっても異な
る。すなわち、印刷される印刷媒体上のドット記録密度
(dpi)と副走査方向のノズル間密度(以下、ノズル
密度と称する)が同じヘッドで、ヘッドが1回の主走査
方向の移動で、(副走査方向のノズルの列長)×(ヘッ
ドの主走査方向移動量)分の領域(以下、ラスタと称す
る)の画像を形成する場合(以下、1パスラスタ記録と
称する)は、双方向印刷の色相の変化はラスタ毎に交互
に出現するため、目立ちやすい。
【0013】同様のヘッドでも、1ラスタ分の画像を複
数回の主走査方向の往復移動で形成する場合(以下、多
パス記録と称する)は、双方向印刷により色相が異なっ
たドットを主走査方向に高周期で入れ代わって印刷する
ことが可能なので、目立ち難くできる。しかし、この多
パス記録は、1パス記録と比較すると、走査回数が増え
ることから、印刷速度が低下するという問題がある。
【0014】また、ノズル密度が印刷媒体上のドット記
録密度(dpi)よりも粗いヘッドでは、1回の主走査
方向の移動ではドットが副走査方向には記録密度分埋ま
らないため、数回の主走査を行う(以下、インターレー
ス記録と称する)。この場合は、双方向印刷による色相
が異なった主走査方向のラインが、副走査方向に高周期
で入れ替わるので、色相の変化は知覚されずらい。
【0015】また、多パス記録やインターレース記録
は、1パスラスタ記録と比較すると、一度に印刷媒体に
着弾するドットの速度が異なるので、インクの浸透の仕
方が異なり、知覚のされ易さだけでなく、双方の色相の
変化の度合いも変わってくる。更に、印刷媒体の中で一
般に再生紙と呼ばれるものでも、再利用されるパルプの
割合や表面処理剤の添加量等が異なり、インクの浸透す
る様子が異なる。以上に述べたように、双方向印刷によ
る色相の変化は、印刷媒体の種類や記録方式により異な
るので、完全に無くすのは困難である。
【0016】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
新たなノズルを増加したり、印刷速度を落としたりする
ことなしに、印刷媒体の種類に関係なく双方向印刷した
画像の色相の変化を少なくし得る印刷装置、印刷方法及
びそのためのプログラムを記録した記録媒体並びにプロ
グラムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明の印刷装置は、インクを吐出するための
複数のノズルが印刷媒体の送り方向に配列されたノズル
列が、印刷媒体の送り方向に直交する方向に複数配列さ
れており、かつ、複数のノズル列の各々から互いに異な
る色のインクを吐出させる構成のヘッドを、印刷媒体の
送り方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路
及び復路のそれぞれにおいて複数のノズル列から吐出す
る複数の色のインクを印刷媒体に順次着弾させて双方向
印刷を行う印刷装置において、印刷媒体の種類を特定す
る印刷媒体特定手段と、印刷媒体特定手段から入力され
た印刷媒体の種類が、インクが浸透し易い種類と定めた
印刷媒体への印刷時は、複数のノズル列に入力される複
数の色の各画像データの濃度を、後に着弾される色のイ
ンクの総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも
大きくなるように変換し、インクが浸透し難い種類と定
めた印刷媒体への印刷時は、複数の色の各画像データの
濃度を、後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾
される色のインクの総量よりも小さくなるように変換す
る変換手段とを有する構成としたものである。
【0018】本発明では、再生紙、普通紙、コート紙等
のインクが浸透し易い印刷媒体では、先に着弾したイン
クの色が支配的となり、光沢紙、OHPシート等のイン
クが浸透し難い印刷媒体では、後に着弾したインクの色
が支配的となるという点に着目し、印刷を実行する印刷
媒体が、インクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体のと
きには、同じ画素に対して後に着弾される色のインクの
総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも大きく
されるため、後に着弾したインクを濃くすることがで
き、他方、インクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体の
ときには、同じ画素に対して後に着弾される色のインク
の総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも小さ
くされるため、先に着弾したインクを濃くすることがで
きる。
【0019】また、上記の目的を達成するため、第2の
発明の印刷装置は、印刷媒体の種類を特定する印刷媒体
特定手段と、複数の種類の印刷媒体のそれぞれに対し
て、ヘッドが往方向移動中と復方向移動中の各々で同じ
画素に対して先に着弾する色のインクの総量と後に着弾
する色のインクの総量とのインク比率を異ならせた数種
類のテストパターンを印刷するテスト印刷手段と、複数
の種類の印刷媒体のそれぞれにおいて、数種類のテスト
パターンから往方向印刷時の画素の色相と復方向印刷時
の画素の色相との差が最も小さなテストパターンが得ら
れるインク比率とそのときの印刷媒体の種類とを記憶す
る記憶手段と、印刷媒体特定手段から入力された印刷媒
体の種類に基づき、記憶手段から読み出したインク比率
で双方向印刷が行われるように、複数のノズル列に入力
される複数の色の各画像データの濃度を変換する変換手
段とを有する構成としたものである。
【0020】この発明では、予めテスト印刷し、その印
刷結果に基づき、往方向印刷時の画素の色相と復方向印
刷時の画素の色相との差が最も小さなテストパターンが
得られるインク比率とそのときの印刷媒体の種類とを記
憶手段に記憶しておき、画像データ印刷時は、印刷に用
いる印刷媒体の種類に対応したインク比率を記憶手段か
ら読み出して双方向印刷するようにしたため、往方向印
刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との差が
最も小さくできる。
【0021】ここで、テスト印刷手段は、印刷を行う印
刷媒体の種類が不明な場合に実行することを特徴とす
る。これにより、往方向印刷時の画素の色相と復方向印
刷時の画素の色相との差が最も小さなテストパターンが
得られるインク比率と種類が不明な印刷媒体とを記憶手
段に記憶することができる。
【0022】上記の目的を達成するため、第4の発明の
印刷方法は、インクを吐出するための複数のノズルが印
刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、印刷媒体の
送り方向に直交する方向に複数配列されており、かつ、
複数のノズル列の各々から互いに異なる色のインクを吐
出させる構成のヘッドを、印刷媒体の送り方向に直交す
る方向に往復運動させつつ、その往路及び復路のそれぞ
れにおいて複数のノズル列から吐出する複数の色のイン
クを印刷媒体に順次着弾させて双方向印刷を行う印刷方
法において、印刷を実行する印刷媒体の種類を特定する
第1のステップと、第1のステップで特定された印刷媒
体の種類が、インクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体
への印刷時は、複数のノズル列に入力される複数の色の
各画像データの濃度を、後に着弾される色のインクの総
量が、先に着弾される色のインクの総量よりも大きくな
るように変換し、インクが浸透し難い種類と定めた印刷
媒体への印刷時は、複数の色の各画像データの濃度を、
後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾される色
のインクの総量よりも小さくなるように変換する第2の
ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】この第4の発明では、第1の発明の印刷装
置と同様に、後に着弾したインクを濃くすることがで
き、他方、インクが浸透し難い種類と定めた印刷媒体の
ときには、同じ画素に対して後に着弾される色のインク
の総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも小さ
くされるため、先に着弾したインクを濃くすることがで
きる。
【0024】また、上記の目的を達成するため、第5の
発明の印刷方法では、印刷を実行する印刷媒体の種類を
特定する第1のステップと、複数の種類の印刷媒体のそ
れぞれに対して、ヘッドが往方向移動中と復方向移動中
の各々で同じ画素に対して先に着弾する色のインクの総
量と後に着弾する色のインクの総量とのインク比率を異
ならせた数種類のテストパターンを印刷する第2のステ
ップと、複数の種類の印刷媒体のそれぞれにおいて、数
種類のテストパターンから往方向印刷時の画素の色相と
復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さなテストパ
ターンが得られるインク比率とそのときの印刷媒体の種
類とを記憶手段に記憶する第3のステップと、第1のス
テップで特定された印刷媒体の種類に基づき、記憶手段
から読み出したインク比率で双方向印刷が行われるよう
に、複数のノズル列に入力される複数の色の各画像デー
タの濃度を変換する第4のステップとを含むことを特徴
とする。この発明では、第2の発明と同様に、テスト印
刷の印刷結果に基づき印刷媒体の種類に対応したインク
比率を記憶手段に記憶しておき、画像データ印刷時に記
憶手段から印刷媒体に対応したインク比率を読み出して
双方向印刷するようにしたため、往方向印刷時の画素の
色相と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さくで
きる。
【0025】また、本発明は、上記の第3及び第4の発
明の印刷方法を実行するコンピュータプログラムを記録
した記録媒体、及びプログラムも含むものである。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる印刷装置の
第1の実施の形態のブロック図を示す。同図に示すよう
に、この実施の形態の印刷装置は、記録パターンを作成
する記録パターン作成部10と、現在印刷する印刷媒体
の種類を判定する印刷媒体特定部20と、印刷媒体に印
刷する出力画像を出力するインク記録部30とより構成
される。
【0027】図2は図1中の記録パターン作成部10の
一実施の形態のブロック図を示す。この記録パターン作
成部10は、本実施の形態の特徴となるブロックで、印
刷装置の内部のリード・オンリ・メモリ(ROM)に記
憶されたプログラムにより実行される形態でもよいし、
本機能のプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒
体から、印刷装置に接続するコンピュータにプログラム
をローディングして実行する形態でもよい。
【0028】記録パターン作成部10は、図2に示すよ
うに、色変換部11と、LUT記憶部12と、色相変化
度判定部13と、操作パターン記録部14と、γ変換部
15と、γ変換テーブル記憶部16と、ハーフトーン処
理部17とから構成される。LUT記憶部12は、加法
混色の三原色である赤(R)、緑(G)及び青(B)の
画像データを、減法混色の三原色であるCMYと黒
(K)の計四色の画像データに変換するための色変換テ
ーブル(LUT:look up table)を予め記憶してい
る。
【0029】走査パターン記録部14には、図5に示す
ような、印刷媒体上の各画素がヘッドの往・復どちらの
方向の移動で記録されるかの情報(以下、走査パターン
と称する)が、記録モード毎に記憶されている。図5の
走査パターンは、ドット記録密度とノズル密度が等しい
ヘッドにより、1パスラスタ記録を双方向印字で行う場
合で、ノズル列長分の幅で往方向と復方向とが入れ替わ
っているが、ドット記録密度よりもノズル密度が粗いヘ
ッドでインターレース記録を双方向印字で行う場合は、
横1ドットライン毎に往方向と復方向とが入れ替わって
いるようなパターンとなる。また、γ変換テーブル記憶
部16は、画像データの濃度特性を変更するためのγ変
換テーブルを予め記憶している。
【0030】次に、図1のインク記録部30について説
明する。図3はインク記録部30の一例の概略構成図を
示す。図3において、インク記録部30は、各種制御を
司る制御回路31と、キャリッジモータ32と、キャリ
ッジ33の一部が所定位置に固定され、キャリッジモー
タ34の回転軸とプーリ34との間に張架されている駆
動ベルト35と、キャリッジ33の移送をサポートする
軸36と、キャリッジ33の原点を検出する位置検出セ
ンサ37と、紙送りモータ38とプラテン39により印
刷媒体41を搬送する機構と、キャリッジ33に備わっ
ている印字ヘッド部42を駆動してインクを吐出させる
機構とより構成されている。
【0031】キャリッジモータ32と、プーリ34と、
駆動ベルト35と、プラテン38の軸と平行に設置され
ている軸36と、位置検出センサ37とは、キャリッジ
33をプラテン39の軸方向に往復運動させる機構を構
成している。すなわち、キャリッジモータ32の回転方
向に応じた方向に駆動ベルト35が移動し、これに伴
い、キャリッジ33及び印字ヘッド部42が軸36に案
内されて図中、キャリッジモータ32の設置位置方向
(往方向)か、プーリ34の設置位置方向(復方向)に
移送される。
【0032】制御回路31は、記録パターン作成部10
から記録方向とCMYK各インクの吐出量の情報を受け
取り、記録処理を実行する。印刷媒体41は主走査方向
であるキャリッジ33及び印字ヘッド部42の移送方向
(往方向、復方向)と直交する方向(副走査方向)に搬
送される。
【0033】図4は印字ヘッド部42を斜め下方(印字
媒体側)から見た一例の概略図を示す。同図において、
印字ヘッド部42は、ヘッド本体421と、その上部に
設置されている黒インクのカートリッジ422Kと、
C、M、Yのカラーインクのカートリッジ423C、4
23M、423Yとから構成されている。ヘッド本体4
21には、上部のインクカートリッジのインクの色に対
応したノズル列424K、425C、425M、425
Yが実装されている。
【0034】各ノズル列は、それぞれ印刷媒体41の送
り方向に配列された複数のノズルからなり、また、ノズ
ル列424K、425C、425M、425Yは、印刷
媒体41の送り方向に直交する方向(すなわち、キャリ
ッジ33の移動方向)に配列されており、図4中、左か
らY(ノズル列425Y)、M(ノズル列425M)、
C(ノズル列425C)及びK(ノズル列425K)の
順に並んでいる。また、図4において、左から右へ移動
するときを往方向、右から左へ移動するときを復方向と
する。すなわち、往方向では、KCMY、復方向ではY
MCKの順でインクが印刷媒体41に着弾することとな
る。
【0035】ヘッド本体421内部では、カートリッジ
422K、423C、423M及び423Yからノズル
列424K、425C、425M及び425Yにインク
が供給される。ノズル列424K、425C、425M
及び425Yを構成する各々のノズルには、圧電素子
(図示せず)が備わっている。圧電素子は、周知のよう
に、電圧を印加することにより、形状が変化する性質を
有しているので、この形状変化を利用して、ノズルから
上部のインクカートリッジのインクを吐出し、印刷媒体
上にドットを形成することで印刷(記録)を行う。この
とき、圧電素子の形状変化を制御することにより、ドッ
トの大きさを制御することが可能である。
【0036】なお、本実施の形態では、圧電素子を用い
てインクを吐出するヘッドを備えた方式を用いている
が、他の方法によりインクを吐出する印刷装置を用いて
もよい。例えば、ノズル近傍に熱を加えることで発生す
る泡により、インクを吐出する印刷装置(加える熱量の
違いでドットの大きさを制御)などにも適用が可能であ
る。
【0037】再び図1に戻って説明するに、印刷媒体特
定部20は、現在記録する印刷媒体の種類を判定する機
能を有し、この実施の形態では、印刷装置の使用者が記
録モード(例えば、綺麗、速い、写真、グラフ等)を設
定する際に、印刷媒体の種類(例えば、普通紙、コート
紙、光沢紙、光沢フィルム、OHPシート等)を指定
し、その情報を用いることとする。ただし、本発明はこ
の方法に特定されず、印刷媒体の特徴(滑らかさ、表面
光沢度、重さ等)を測定し、自動判断する方法でもよ
い。
【0038】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。印刷すべきRGB画像データは、記録パターン作成
部10内の色変換部11に供給され、ここでLUT記憶
部12からの色変換テーブルに従って、RGBの三色か
らCMYKの四色に変換された後、色相変化度判定部1
3に供給される。一方、記録モード情報が記録パターン
作成部10内の走査パターン記録部14に供給され、こ
こで入力記録モードに対応した走査パターンが選択され
て色相変化度判定部13に供給される。
【0039】色相変化度判定部13は、印刷媒体特定部
20から入力される印刷媒体名に基づき、これから印刷
する印刷媒体がインクが浸透し易い(先に着弾したイン
クが濃くなる)か、浸透し難い(後に着弾したインクが
濃くなる)かを判定し、CMYK画像データの位置情報
と、走査パターン記録部14から入力される走査パター
ンとから、画素毎の双方向記録による色相の変化の程度
(以下、色相変化度と称する)を判定し、γ変換部15
に供給する。
【0040】色相変化度は、例えば印刷媒体41が普通
紙ならば、注目画素が往方向の場合はCMYの順で大き
く、復方向の場合はYMCの順で大きくなる。また、印
刷媒体41が光沢紙ならば、注目画素が往方向の場合は
YMCの順で大きく、復方向の場合はCMYの順で大き
くなる。更に、走査パターンによっても、その程度が異
なる。印刷媒体名と走査パターンに対応した色相変化度
は、印刷装置開発者によって前もって実験によって設定
されている。
【0041】γ変換部15では、γ変換テーブル記憶部
16から入力されるγ変換テーブルと、色相変化度判定
部13から入力される色相変化度とを基に、入力画像デ
ータの色相変化度の大きな色相の出力濃度を下げ、色相
変化度の小さな色相の出力濃度を上げるように、CMY
の各濃度を変更し、ハーフトーン処理部17に画像デー
タ(CMYデータ)を供給する。
【0042】この色相変化度によるCMYの濃度変化
を、普通紙標準記録モードにおける一具体例をあげて説
明する。普通紙標準記録モードは、普通紙に対して1パ
スラスタ記録を双方向で行うモードであるとすると、そ
の走査パターンは、図5に示すようなものとなる。より
具体的には、1ノズル列が80個のノズルからなるヘッ
ドの印刷装置であれば、画像データを左上が原点のxy
座標で表すと、y座標が0〜79までのドットは往方
向、80〜159までのドットは復方向、160〜23
9までのドットは往方向、・・・というように、80ド
ットの幅で走査方向が往方向と復方向に交互に入れ替わ
るパターンとなる。
【0043】色相変化度判定部13は、走査パターン情
報から画像データの各ドットに色相変化度を割り当て
る。普通紙の1パスラスタ記録の双方向印字時の色相変
化度は、開発時に印刷装置開発者によって行われた実験
によって、表1に示すような値として記憶されていたと
する。
【0044】
【表1】 表1の例では、画像データのy座標が0〜79までのド
ットの色相変化度は、Cが1.10、Mが1.0、Yが
0.95であり、y座標が80〜159までのドットの
色相変化度は、Cが0.9、Mが1.0、Yが1.05で
ある。
【0045】γ変換部15は、画像データをγ変換する
際に、対象ドットにおける各色の色相変化度の値で、γ
変換テーブルの値を割ることで、出力濃度を色相変化度
によって変化させる。先に述べた色相変化度を求める実
験は、このような計算でγ補正テーブルを変更すること
で双方向印刷による色相の変化が少なくなるような値と
して、色相変化度を求めておく。
【0046】いま、γ変換テーブル記憶部16に記憶さ
れている普通紙標準記録モードにおけるγ変換テーブル
によるγ変換が、図8に示すような変換であるとする。
同図中、横軸が変換前のデータ(入力値)、縦軸が変換
後のデータ(出力値)である。この場合、例えば、画像
データのy座標が0〜79でCが100、Mが0、Yが
150のグリーンのデータ(図8のγ変換テーブルでの
通常のγ変換では、Cが60、Mが0、Yが110)
は、色相変化度を考慮したγ変換することで、Cは55
(=60/1.1)、Mは0、Yは116(=110/
0.95)となる。また、画像データのy座標が80〜
159でCが100、Mが0、Yが150の同じ色のグ
リーンのデータは、色相変化度を考慮したγ変換するこ
とで、Cは67(=60/0.9)、Mは0、Yは10
5(=110/1.05)となる。
【0047】以上述べた方法により、図2のγ変換部1
5により、色相変化度の大きい色の出力濃度を下げ、色
相変化度の小さい色の出力濃度を上げるようにCMYの
各濃度が変更される。なお、色相Kの入力データはその
ままγ変換部15を通して出力される。
【0048】図2のγ変換部15から取り出された、色
相変化度に応じて出力濃度が変更制御されたCMYのデ
ータと変更制御されていないKのデータからなる画像デ
ータは、ハーフトーン処理部17に供給され、ここで各
色256階調のCMYKの画像データがインク記録部3
0が記録可能な階調数に量子化される。ハーフトーン処
理部17により量子化された画像データは、CMYK各
インクの吐出量の情報として、インク記録部30の図3
に示した制御回路31に供給され、記録処理が実行され
る。このとき、上記の量子化された画像データは、制御
回路31から印字ヘッド部42に送られて対応する色の
ノズル列から対応する色のインクを印刷媒体41に着弾
させる。
【0049】以上、本発明の第1の実施の形態によれ
ば、現在記録する印刷媒体の種類や操作パターンに応じ
て、双方向印刷による色相の変化が少なくなるような値
として、色相変化度を求め、その色相変化度に応じて出
力濃度を変更制御することで、インクが浸透し易い印刷
媒体に対しては、双方向印刷時に後で着弾されるインク
の総量(すなわち、単位面積当たりのインクの吐出量)
を、先に着弾されるインクの総量より大きくし、インク
が浸透し難い印刷媒体に対しては、後で着弾されるイン
クの総量を先に着弾されるインクの総量より小さくする
ことができる。
【0050】これにより、本実施の形態によれば、ノズ
ルやヘッド数を増やすことなく、また、記録速度を落と
すことなく、インクが浸透し易い印刷媒体及びインクが
浸透し難い印刷媒体のいずれに対しても色相変化の少な
い双方向印刷ができる。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態は第1の実施の形態におい
て、開発時に印刷装置開発者によって行われた実験によ
り設定していた色相変化度を、印刷装置の使用者がテス
ト記録により行う点に特徴がある。これにより、同じ普
通紙や再生紙という名称の印刷媒体でも、製造メーカや
ロットの違いにより、パルプの割合や表面処理剤の添加
量等が微妙に異なることで、インクの浸透する様子が変
わり、双方向時の色相差の程度が異なるという問題に対
処することができる。また、このテスト記録は、印刷媒
体が未知の場合にのみ一回行うこととするので、印刷処
理に要する時間が長くなるという問題はない。
【0052】図6は本発明になる印刷装置の第2の実施
の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図6に示
すように、第2の実施の形態の印刷装置は、印刷媒体特
定部20と、インク記録部30と、記録/テストパター
ン作成部50と、サンプル番号特定部60とから構成さ
れており、テスト記録時と画像データ記録時とで動作が
異なる。
【0053】テスト記録時は、記録/テストパターン作
成部50は、各記録モードで幾つかのテストサンプルチ
ャートを印刷し、その印刷結果を基にサンプル番号特定
部60から入力されるサンプル番号によって、色相変化
度を決定する。画像データ記録時は、記録/テストパタ
ーン作成部50は、テスト記録時に決定された色相変化
度を用いて、画像テータの記録処理を行う。記録/テス
トパターン作成部50の動作は、テスト記録時と画像デ
ータ記録時とで動作が異なる。テスト記録は、印刷装置
の使用者が指定した場合か、印刷媒体が今までに使用さ
れたことがなく、印刷媒体へのインクの浸透し易さの程
度が不明な場合に行われる。
【0054】図7は図6中の記録/テストパターン作成
部50の一実施の形態のブロック図を示す。図7中、図
2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図7に示すように、記録/テストパターン作成部
50は、色変換部51、テストサンプル画像記憶部5
2、色相変化度決定部53、サンプル番号/印刷媒体名
記憶部54、サンプル番号−色相変化度記憶部55、L
UT記憶部12、操作パターン記録部14、γ変換部1
5、γ変換テーブル記憶部16及びハーフトーン処理部
17とから構成される。この記録/テストパターン作成
部50の各ブロックの機能は、印刷装置内部のROMに
記憶されたプログラムにより実行される形態でもよい
し、本機能のプログラムを記録したCD−ROM等の記
録媒体から、印刷装置に接続するコンピュータにプログ
ラムをローディングして実行する形態でもよい。
【0055】図7において、テストサンプル画像記憶部
52には、後述するテストサンプルの画像データとサン
プル番号が記憶されている。サンプル番号/印刷媒体名
記憶部54には、印刷媒体名とそれに対応したサンプル
番号が記憶されており、新たな印刷媒体名の記憶も行
う。サンプル番号−色相変化度記憶部55は、サンプル
番号とそれに対応した色相変化度を記憶している。色相
変化度決定部53は、テスト記録が必要であるかどうか
の判断と、現状の記録処理(印刷処理)に必要な色相変
化度を決定する。
【0056】テストサンプル画像記憶部52に記憶され
ている各テストサンプル画像は、双方向印刷による色相
差が現われやすい色(例えば、レッド、ブルー、グリー
ン)で、各記録モードに対応した走査パターンによる往
方向、復方向の両方による記録処理が含まれるような位
置に配置されている。また、各テストサンプル画像を記
録する際の色相変化度に対応したサンプル番号も記憶さ
れている。このテストサンプル画像が記録される際に
は、サンプル番号−色相変化度記憶部55に記憶されて
いるサンプル番号に対応した色相変化度が用いられる。
【0057】サンプル番号−色相変化度記憶部55は、
予めこの印刷装置の開発者により実験で求められた、再
生紙、普通紙、専用紙、光沢紙、OHPシート等の印刷
媒体の各カテゴリにおいて、平均的な性質若しくは最も
多く用いられている特定の印刷媒体における色相変化度
を中心として、その値の前後の数種の値の色相変化度
と、それらに対応するサンプル番号が記憶されている。
同じカテゴリの印刷媒体ならば、メーカやロットの違い
による双方向印刷の色相差はそう大きくはないので、こ
れらの数種の色相変化度の中には、第1の実施の形態で
述べた双方向印刷による色相変化の対策により、最も効
果的に色相差が低減できるものが存在する。
【0058】テストサンプル画像の一例の概念図を図9
に示す。同図において、左の列からグリーン、レッド、
ブルーの画像で、1つの四角(パッチと称する)の上半
分が往方向、下半分が復方向で印刷されているものであ
る。横一列の3つのパッチは、それぞれ同じ色相変化度
による双方向印刷の色相差の対策がなされている。ま
た、図9のアルファベットは、最も色相差が目立ち難い
色相変化のパッチを識別するための記号である。
【0059】これらの色相変化の対策の効果が微妙に異
なるテストサンプルの中には、双方向印刷の色相差が最
も効果的に低減されているものが存在する。印刷装置の
使用者がそれを選択することによって、最適な色相変化
度が得られることになる。画像データ記録時には、その
色相変化度を用いて第1の実施の形態で用いた方法で印
刷処理を行うことによって、その印刷媒体に適した色相
変化度による双方向印刷による色相差対策を行うことが
できる。
【0060】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。まず、テスト記録時は、対象となる記録モード、印
刷媒体に対応するテストサンプル画像記憶部52に記憶
されているテストサンプル画像の印刷処理を行う。すな
わち、図7に示す記録/テストパターン作成部50内の
色変換部51は、テストサンプル画像記憶部52から入
力されたテストサンプルのRGB画像データを、LUT
記憶部12からの色変換テーブルに従って、RGBの三
色からCMYKの四色に変換した後、色相変化度決定部
53に供給する。
【0061】色相変化度決定部53は、サンプル画像デ
ータのサンプル番号に対応した色相変化度を、サンプル
番号−色相変化度記憶部55から読み取ってγ変換部1
5に供給し、以後、第1の実施の形態で説明した動作と
同様の動作で、各サンプルデータ、双方向印刷時の色相
変化の対策の効果が微妙に異なるような記録データに変
換し、インク記録部30に送り、テストサンプル画像の
印刷処理を実行する。
【0062】次に、図6のサンプル番号特定部60は、
この印刷装置の使用者の判定結果、若しくは測色計等の
色差測定装置からの情報に基づき、テスト記録結果のサ
ンプルから、双方向印刷の色差が最も少ないパッチのサ
ンプル番号を取り込む。図7のサンプル番号/印刷媒体
名記憶部54は、上記のサンプル番号特定部60から入
力されるサンプル番号に基づき、その入力サンプル番号
と現在対象としている印刷媒体を特定する印刷媒体名と
を対応付けて記憶する。
【0063】次に、通常の画像データの印刷時の動作に
ついて説明する。印刷すべきRGB画像データは、記録
/テストパターン作成部50内の色変換部51に供給さ
れ、ここでLUT記憶部12からの色変換テーブルに従
って、RGBの三色からCMYKの四色に変換された
後、色相変化度決定部53に供給される。
【0064】色相変化度決定部53は、印刷媒体特定部
20から入力される現在の記録に使用される印刷媒体名
と、サンプル番号/印刷媒体名記憶部54に記憶されて
いる印刷媒体名とを照合する。同じものがあった場合
は、画像データ記録時の動作として、その印刷媒体名に
対応したサンプル番号を、サンプル番号/印刷媒体名記
憶部54から受け取り、更にそのサンプル番号に対応し
た色相変化度を、サンプル番号−色相変化度記憶部55
から受け取り、その色相変化度をγ変換部15に供給す
る。以後は、第1の実施の形態と同じ方法で画像データ
の印刷処理が行われる。
【0065】他方、色相変化度決定部53は、印刷媒体
特定部20から入力される現在の記録に使用される印刷
媒体名と同じものが、サンプル番号/印刷媒体名記憶部
54に記憶されていなかった場合は、使用者にテスト記
録を促すか、前述したテスト記録を実行する。テスト記
録を促す方法は、印刷装置の表示部を設ける方法や、印
刷装置に接続してあるコンピュータのディスプレイに表
示する方法等があるが、本発明の要旨とは関係ないの
で、その詳細な説明は省略する。
【0066】このようにして、本実施の形態によれば、
テスト記録結果に基づき、双方向印刷時に最も色相差が
少ない最適な色相変化度を選択して、そのときのサンプ
ル番号と色相変化度とを対応付けてサンプル番号−色相
変化度記憶部55に記憶し、かつ、そのときの印刷媒体
名とサンプル番号とをサンプル番号/印刷媒体名記憶部
54に記憶しておき、画像データ記録時に、使用する印
刷媒体の印刷媒体名に応じたサンプル番号をサンプル番
号/印刷媒体名記憶部54から読み出し、更にそのサン
プル番号に基づきサンプル番号−色相変化度記憶部55
から色相変化度を取り込み、その色相変化度とγ変換テ
ーブルに基づいてγ変換処理を行うようにしたため、同
じ名称の印刷媒体でも、製造メーカやロットの違いによ
り、パルプの割合や表面処理剤の添加量等が微妙に異な
ることで、インクの浸透する様子が変わり、双方向時の
色相差の程度が異なるという問題に対処でき、現在対象
とする印刷媒体に最も適した色相変化度による双方向印
刷の色差対策を行うことが可能となり、双方向印刷によ
る色差が低減された印刷処理が実現できる。
【0067】なお、本発明は上記の実施の形態の動作を
印刷装置内部又は外部に接続されたコンピュータに実行
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体(CD−ROM等)だけでなく、プロ
グラム自体も包含するものである。本発明のプログラム
は、記録媒体に記録されている場合は勿論のこと、イン
ターネット等の通信ネットワークその他を介して配信さ
れるプログラムも含むものである。
【0068】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、その他種々の変形例も包含するもの
である。例えば、第1の実施の形態では、各色の色相変
化度はどの濃度でも一定としたが、原データの濃度によ
って値を変えてもよい。すなわち、原データの濃度が濃
いほど色相の変化が目立ち易くなるので、原データが濃
いほど、色相変化度が大きくなるようにしてもよい。ま
た、第1の実施の形態では、γ変換テーブルの値を色相
変化度の値で割ることで、出力濃度を色相変化度によっ
て変化させたが、γ変換テーブルの値から色相変化度を
引くとか、色相変化度に対するγ変換テーブルの修正量
をテーブルで記憶しておく等の他の方法を用いてもよ
い。
【0069】また、色相変化度について、インク量を変
化させる方法としては、色変換テーブルを変更する方
法、ハーフトーンの結果を更に間引いてインク量を減ら
す方法、吐出するインク量を増減する方法などを用いて
もよい。
【0070】更に、第2の実施の形態で使用するテスト
サンプル画像は、図9に示したものに限定されるもので
はなく、数や形状や配置は図9以外のものでもよい。ま
た、第2の実施の形態では、テストサンプルのパッチに
対応したサンプル番号に対応して色相変化度を求めた
が、各サンプル番号の中間という情報を基に、色相変化
度を求めてもよい。例えば、図9のC行のパッチでは効
果がやや小さく、D行のパッチでは効果がやや大きい場
合は、それらの色相変化度の中間の値を採用する方法で
もよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
先に着弾したインクの色が支配的となるインクが浸透し
易い種類と定めた印刷媒体への印刷時には、後に着弾し
たインクを濃くするようにし、他方、後に着弾したイン
クの色が支配的となるインクが浸透し難い種類と定めた
印刷媒体への印刷時には、先に着弾したインクを濃くす
るようにしたため、ノズルやヘッド数を増やすことな
く、また、記録速度を落とすことなく、インクが浸透し
易い印刷媒体及びインクが浸透し難い印刷媒体のいずれ
に対しても往方向印刷時と復方向印刷時の色相の差を従
来に比べて少なくすることができる。
【0072】また、本発明によれば、予めテスト印刷
し、その印刷結果に基づき、往方向印刷時の画素の色相
と復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さなテスト
パターンが得られるインク比率とそのときの印刷媒体の
種類とを記憶手段に記憶しておき、画像データ印刷時
は、印刷に用いる印刷媒体の種類に対応したインク比率
を記憶手段から読み出して双方向印刷することで、往方
向印刷時の画素の色相と復方向印刷時の画素の色相との
差が最も小さくなるようにしたため、同じ種類の印刷媒
体でもパルプの割合や表面処理剤の添加量等が微妙に異
なっていても、往方向と復方向で色相差が殆どない双方
向印刷ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明印刷装置の第1の実施の形態のブロック
図である。
【図2】図1中の記録パターン作成部の一実施の形態の
ブロック図である。
【図3】インク記録部の一例の構成図である。
【図4】図3中の印字ヘッド部の一例の概略斜視図であ
る。
【図5】走査パターンの一例を示す図である。
【図6】本発明印刷装置の第2の実施の形態のブロック
図である。
【図7】図6中の記録/テストパターン作成部の一実施
の形態のブロック図である。
【図8】γ補正テーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態のテストサンプル画像の
一例を示す図である。
【符号の説明】
10 記録パターン作成部 11、51 色変換部 12 LUT記憶部 13 色相変化度判定部 14 走査パターン記録部 15 γ変換部 16 γ変換テーブル記憶部 17 ハーフトーン処理部 20 印刷媒体特定部 30 インク記録部 31 制御回路 32 キャリッジモータ 33 キャリッジ 41 印刷媒体 42 印字ヘッド部 50 記録/テストパターン作成部 52 テストサンプル画像記憶部 53 色相変化度決定部 54 サンプル番号/印刷媒体名記憶部 55 サンプル番号−色相変化度記憶部 60 サンプル番号特定部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための複数のノズルが
    印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷
    媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、
    かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のイ
    ンクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り
    方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び
    復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出す
    る複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双
    方向印刷を行う印刷装置において、 前記印刷媒体の種類を特定する印刷媒体特定手段と、 前記印刷媒体特定手段から入力された前記印刷媒体の種
    類が、インクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体への印
    刷時は、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色
    の各画像データの濃度を、後に着弾される色のインクの
    総量が、先に着弾される色のインクの総量よりも大きく
    なるように変換し、インクが浸透し難い種類と定めた印
    刷媒体への印刷時は、前記複数の色の各画像データの濃
    度を、後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾さ
    れる色のインクの総量よりも小さくなるように変換する
    変換手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 インクを吐出するための複数のノズルが
    印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷
    媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、
    かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のイ
    ンクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り
    方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び
    復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出す
    る複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双
    方向印刷を行う印刷装置において、 前記印刷媒体の種類を特定する印刷媒体特定手段と、 複数の種類の印刷媒体のそれぞれに対して、前記ヘッド
    が往方向移動中と復方向移動中の各々で同じ画素に対し
    て先に着弾する色のインクの総量と後に着弾する色のイ
    ンクの総量とのインク比率を異ならせた数種類のテスト
    パターンを印刷するテスト印刷手段と、 前記複数の種類の印刷媒体のそれぞれにおいて、前記数
    種類のテストパターンから前記往方向印刷時の画素の色
    相と前記復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さな
    テストパターンが得られる前記インク比率とそのときの
    印刷媒体の種類とを記憶する記憶手段と、 前記印刷媒体特定手段から入力された前記印刷媒体の種
    類に基づき、前記記憶手段から読み出した前記インク比
    率で双方向印刷が行われるように、前記複数のノズル列
    に入力される前記複数の色の各画像データの濃度を変換
    する変換手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記テスト印刷手段は、印刷を行う印刷
    媒体の種類が不明な場合に実行することを特徴とする請
    求項2記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 インクを吐出するための複数のノズルが
    印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷
    媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、
    かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のイ
    ンクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り
    方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び
    復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出す
    る複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双
    方向印刷を行う印刷方法において、 印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のス
    テップと、 前記第1のステップで特定された前記印刷媒体の種類
    が、インクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体への印刷
    時は、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の
    各画像データの濃度を、後に着弾される色のインクの総
    量が、先に着弾される色のインクの総量よりも大きくな
    るように変換し、インクが浸透し難い種類と定めた印刷
    媒体への印刷時は、前記複数の色の各画像データの濃度
    を、後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾され
    る色のインクの総量よりも小さくなるように変換する第
    2のステップとを含むことを特徴とする印刷方法。
  5. 【請求項5】 インクを吐出するための複数のノズルが
    印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷
    媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、
    かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のイ
    ンクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り
    方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び
    復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出す
    る複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双
    方向印刷を行う印刷方法において、 印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のス
    テップと、 複数の種類の印刷媒体のそれぞれに対して、前記ヘッド
    が往方向移動中と復方向移動中の各々で同じ画素に対し
    て先に着弾する色のインクの総量と後に着弾する色のイ
    ンクの総量とのインク比率を異ならせた数種類のテスト
    パターンを印刷する第2のステップと、 前記複数の種類の印刷媒体のそれぞれにおいて、前記数
    種類のテストパターンから前記往方向印刷時の画素の色
    相と前記復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さな
    テストパターンが得られる前記インク比率とそのときの
    印刷媒体の種類とを記憶手段に記憶する第3のステップ
    と、 前記第1のステップで特定された前記印刷媒体の種類に
    基づき、前記記憶手段から読み出した前記インク比率で
    双方向印刷が行われるように、前記複数のノズル列に入
    力される前記複数の色の各画像データの濃度を変換する
    第4のステップとを含むことを特徴とする印刷方法。
  6. 【請求項6】 前記第3のステップは、印刷を行う印刷
    媒体の種類が不明な場合に実行することを特徴とする請
    求項5記載の印刷方法。
  7. 【請求項7】 インクを吐出するための複数のノズルが
    印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷
    媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、
    かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のイ
    ンクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り
    方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び
    復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出す
    る複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双
    方向印刷を行う印刷装置内又は該印刷装置の外部に接続
    されたコンピュータに、 印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のス
    テップと、 前記第1のステップで特定された前記印刷媒体の種類
    が、インクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体への印刷
    時は、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の
    各画像データの濃度を、後に着弾される色のインクの総
    量が、先に着弾される色のインクの総量よりも大きくな
    るように変換し、インクが浸透し難い種類と定めた印刷
    媒体への印刷時は、前記複数の色の各画像データの濃度
    を、後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾され
    る色のインクの総量よりも小さくなるように変換する第
    2のステップとを実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 インクを吐出するための複数のノズルが
    印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷
    媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、
    かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のイ
    ンクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り
    方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び
    復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出す
    る複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双
    方向印刷を行う印刷装置の内部又は該印刷装置の外部に
    接続されたコンピュータに、 印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のス
    テップと、 複数の種類の印刷媒体のそれぞれに対して、前記ヘッド
    が往方向移動中と復方向移動中の各々で同じ画素に対し
    て先に着弾する色のインクの総量と後に着弾する色のイ
    ンクの総量とのインク比率を異ならせた数種類のテスト
    パターンを印刷する第2のステップと、 前記複数の種類の印刷媒体のそれぞれにおいて、前記数
    種類のテストパターンから前記往方向印刷時の画素の色
    相と前記復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さな
    テストパターンが得られる前記インク比率とそのときの
    印刷媒体の種類とを記憶手段に記憶する第3のステップ
    と、 前記第1のステップで特定された前記印刷媒体の種類に
    基づき、前記記憶手段から読み出した前記インク比率で
    双方向印刷が行われるように、前記複数のノズル列に入
    力される前記複数の色の各画像データの濃度を変換する
    第4のステップとを実行させるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 インクを吐出するための複数のノズルが
    印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印刷
    媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されており、
    かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色のイ
    ンクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の送り
    方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路及び
    復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐出す
    る複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させて双
    方向印刷を行う印刷装置内又は該印刷装置の外部に接続
    されたコンピュータに、 印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のス
    テップと、 前記第1のステップで特定された前記印刷媒体の種類
    が、インクが浸透し易い種類と定めた印刷媒体への印刷
    時は、前記複数のノズル列に入力される前記複数の色の
    各画像データの濃度を、後に着弾される色のインクの総
    量が、先に着弾される色のインクの総量よりも大きくな
    るように変換し、インクが浸透し難い種類と定めた印刷
    媒体への印刷時は、前記複数の色の各画像データの濃度
    を、後に着弾される色のインクの総量が、先に着弾され
    る色のインクの総量よりも小さくなるように変換する第
    2のステップとを実行させることを特徴とするプログラ
    ム。
  10. 【請求項10】 インクを吐出するための複数のノズル
    が印刷媒体の送り方向に配列されたノズル列が、前記印
    刷媒体の送り方向に直交する方向に複数配列されてお
    り、かつ、該複数のノズル列の各々から互いに異なる色
    のインクを吐出させる構成のヘッドを、前記印刷媒体の
    送り方向に直交する方向に往復運動させつつ、その往路
    及び復路のそれぞれにおいて前記複数のノズル列から吐
    出する複数の色のインクを前記印刷媒体に順次着弾させ
    て双方向印刷を行う印刷装置の内部又は該印刷装置の外
    部に接続されたコンピュータに、 印刷を実行する前記印刷媒体の種類を特定する第1のス
    テップと、 複数の種類の印刷媒体のそれぞれに対して、前記ヘッド
    が往方向移動中と復方向移動中の各々で同じ画素に対し
    て先に着弾する色のインクの総量と後に着弾する色のイ
    ンクの総量とのインク比率を異ならせた数種類のテスト
    パターンを印刷する第2のステップと、 前記複数の種類の印刷媒体のそれぞれにおいて、前記数
    種類のテストパターンから前記往方向印刷時の画素の色
    相と前記復方向印刷時の画素の色相との差が最も小さな
    テストパターンが得られる前記インク比率とそのときの
    印刷媒体の種類とを記憶手段に記憶する第3のステップ
    と、 前記第1のステップで特定された前記印刷媒体の種類に
    基づき、前記記憶手段から読み出した前記インク比率で
    双方向印刷が行われるように、前記複数のノズル列に入
    力される前記複数の色の各画像データの濃度を変換する
    第4のステップとを実行させることを特徴とするプログ
    ラム。
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