JPH09254821A - 車両用ペダル支持構造 - Google Patents

車両用ペダル支持構造

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JPH09254821A
JPH09254821A JP8068515A JP6851596A JPH09254821A JP H09254821 A JPH09254821 A JP H09254821A JP 8068515 A JP8068515 A JP 8068515A JP 6851596 A JP6851596 A JP 6851596A JP H09254821 A JPH09254821 A JP H09254821A
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vehicle
bracket
pedal bracket
support structure
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    • G05G1/00Controlling members, e.g. knobs or handles; Assemblies or arrangements thereof; Indicating position of controlling members
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は運転席のフットスペースに配設され
る車両用ペダルを支持する構造として好適な車両用ペダ
ル支持構造に関し、車両前方にエネルギが入力された際
に確実にペダルを車両前方に退避させることを目的とす
る。 【解決手段】 ペダルブラケット22の上端部に傾斜角
θを有するブラケット側摺動部38を設ける。ブラケッ
ト側摺動部38にスリット38aを設ける。インパネリ
ーンフォース43に車体側摺動部材41を固定する。車
体側摺動部材41に傾斜角θを有し、かつ、ブラケット
側摺動部38と当接する傾斜面42を形成する。傾斜面
42の車両前方側端部とスリット38aとをボルト40
により固定する。ペダルブラケット22のボルト40か
らの離脱方向を、ブラケット側摺動部38および傾斜面
42の傾斜角θと実質的に一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ペダル支持
構造に係り、特に、運転席のフットスペースに配設され
る車両用ペダルを支持する構造として好適な車両用ペダ
ル支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】走行中の車両に大きな減速度が作用する
と、車両の運転者には、運転者を車両前方側へ相対移動
させようとする慣性力が作用する。かかる慣性力により
運転者が車両前方側へ相対移動すると、ステアリングホ
イルを支持するステアリングコラムと、運転者のひざと
が干渉する事態が生じ得る。
【0003】実開平1−73464号には、かかる状況
下で運転者に作用する衝撃を緩和するためのニープロテ
クタが開示されている。上記のニープロテクタは、ステ
アリングコラムを車両に固定するために用いられるブラ
ケットを覆うように、ステアリングコラムの下方側に配
設されている。上記の構成によれば、運転者のひざがス
テアリングコラムのブラケットと直接当接することはな
く、ひざに作用する衝撃を緩和することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の前方
に大きなエネルギが作用すると、車両において大きな減
速度が生ずると共に、エンジンルームと車室とを隔成す
るダッシュパネルに車室側へ向かう変形が生ずる場合が
ある。ダッシュパネルが上記の如く変形すると、運転席
のフットスペースが縮小されて、運転者のひざがステア
リングコラムに干渉し易い状態となる。従って、運転者
のひざに作用する衝撃を緩和するためには、ダッシュパ
ネルに上記の如き変形が生じた際に、大きなフットスペ
ースが確保し得るほど有利である。
【0005】運転席のフットスペースには、ブレーキペ
ダル等の車両用ペダルが支持されている。ダッシュパネ
ルに上記の如き変形が生じた際に、車両用ペダルをダッ
シュパネル側へ相対変位させることができれば、ダッシ
ュパネルの変形に関わらず、運転席において大きなフッ
トスペースを維持することができる。つまり、運転席に
支持される車両用ペダルを、上記の機能が満たされるよ
うに支持することができれば、運転者のひざとステアリ
ングコラムとの干渉を緩和するうえで有利な状態を形成
することが可能である。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ダッシュパネルに車室側へ向かう変形が生じた
際に、車両用ペダルをダッシュパネル側へ相対移動させ
る車両用ペダル支持構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、ペダルブラケットの車両後方側部分を
離脱可能に車体と連結する連結機構と、前記ペダルブラ
ケットが車両後方側へ相対移動する際に、前記ペダルブ
ラケットに支持されるペダルの踏み込み部が車両前方側
へ相対移動するように、前記ペダルブラケットの姿勢を
導くガイド機構と、を備える車両用ペダル支持構造にお
いて、前記ペダルブラケットの前記連結機構からの離脱
方向が、前記ペダルブラケットが前記ガイド機構により
導かれる方向と実質的に一致している車両用ペダル支持
構造により達成される。
【0008】本発明において、ペダルブラケットは、運
転席のフットスペースにペダルを支持する。ペダルブラ
ケットは、その後方側部分が連結機構により車体に連結
されるため、ペダル踏力に対して十分な剛性を発揮す
る。車両前方にエネルギが入力されて、ペダルブラケッ
トが車両後方へ向けて所定値を超える押圧力で押圧され
ると、ペダルブラケットは連結機構から離脱する。連結
機構から離脱したペダルブラケットは、ガイド機構に導
かれて、ペダルの踏み込み部が車両前方へ相対移動する
ようにその姿勢を変化させる。本発明において、ペダル
ブラケットは、連結機構から離脱する時点から、ガイド
機構により導かれるのと実質的に同じ方向に、すなわ
ち、ペダルの踏み込み部を車両前方へ相対移動させる方
向に、その姿勢を変化させる。このため、運転席のフッ
トスペースには、ペダルブラケットが車両後方へ向けて
変位しているにも関わらず、大きなスペースが確保され
る。
【0009】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
ペダルブラケットの車両後方側部分を離脱可能に車体と
連結する連結機構と、前記ペダルブラケットが車両後方
側へ相対移動する際に、前記ペダルブラケットに支持さ
れるペダルの踏み込み部が車両前方側へ相対移動するよ
うに、前記ペダルブラケットの姿勢を導くガイド機構
と、を備える車両用ペダル支持構造において、前記ペダ
ルブラケットの前記連結機構からの離脱方向が、車両前
方にエネルギが入力された際に、前記ペダルブラケット
に伝達される押圧力の方向と実質的に一致している車両
用ペダル支持構造によっても達成される。
【0010】本発明において、連結機構は、ペダルブラ
ケットに対して十分な剛性を付与する。また、ガイド機
構は、ペダルブラケットが車両後方に相対変位した際
に、運転席のフットスペースに大きなスペースを残存さ
せる。本発明において、ペダルブラケットの連結機構か
らの離脱方向は、ペダルブラケットに入力される力の方
向と実質的に一致している。このため、ペダルブラケッ
トは、車両前方にエネルギが入力された際に確実に連結
機構から離脱される。
【0011】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
ペダルブラケットが車両後方側へ相対移動する際に、前
記ペダルブラケットに支持されるペダルの踏み込み部が
車両前方側へ相対移動するように、前記ペダルブラケッ
トの姿勢を導くガイド機構を備える車両用ペダル支持構
造において、前記ガイド機構が、車体側に固定される部
材であって、車両後方側へ向かうほど車両下方へ向かう
傾斜角を増大させる傾斜面を有する車体側摺動部材と、
前記ペダルブラケットに、前記傾斜面と当接するように
形成されるブラケット側摺動部と、を備える車両用ペダ
ル支持構造によっても達成される。
【0012】本発明において、ガイド機構は、ペダルブ
ラケットが車両後方に相対変位した際に、運転席のフッ
トスペースに大きなスペースを残存させる。ガイド機構
は、前記傾斜面を備える車体側摺動部材と、ペダルブラ
ケットに形成されるブラケット側摺動部とを備えてい
る。ペダルブラケットに車両後方側へ向かう相対変位が
生じていない場合は、ブラケット側摺動部は、車体側摺
動部材の車両前方側の部位、すなわち、傾斜角の小さな
部位に当接する。ペダルブラケットに車両後方側へ向か
う相対変位が生ずると、その相対変位量が増加するに連
れて、ブラケット側摺動部の当接部位は、車体側摺動部
材の車両後方側、すなわち、傾斜角の大きな部位に変化
する。ブラケット側摺動部が、車体側摺動部材の傾斜角
の小さな領域に当接している場合は、ペダルブラケット
を車両後方側へ押圧する力の大部分が、車体側摺動部材
とブラケット側摺動部とを摺動させる力に変換される。
このため、車両前方にエネルギが入力された後、ペダル
ブラケットは、容易にガイド機構に導かれる方向に相対
変位する。ブラケット側摺動部が、車体側摺動部の傾斜
角の大きな領域に当接している場合は、ペダルブラケッ
トが車両後方側へ相対変位する際に、ペダルの踏み込み
部が、大きな比率で車両前方側へ相対変位する。このた
め、ペダルの踏み込み部には、車両前方側へ向かう大き
な相対変位が付与される。
【0013】上記の目的は、請求項4に記載する如く、
ペダルブラケットが車両後方側へ相対移動する際に、前
記ペダルブラケットに支持されるペダルの踏み込み部が
車両前方側へ相対移動するように、前記ペダルブラケッ
トの姿勢を導くガイド機構を備える車両用ペダル支持構
造において、前記ガイド機構が、前記ペダルブラケット
に形成され、車両後方側へ向かうほど車両下方へ向かう
傾斜角を減少させる傾斜面を備えるブラケット側摺動部
と、車体側に固定される部材であって、前記傾斜面と当
接する車体側摺動部材と、を備える車両用ペダル支持構
造によっても達成される。
【0014】本発明において、ガイド機構は、ペダルブ
ラケットが車両後方に相対変位した際に、運転席のフッ
トスペースに大きなスペースを残存させる。ガイド機構
は、前記傾斜面を備えるブラケット側摺動部材と、車体
側に固定される車体側摺動部材とを備えている。ペダル
ブラケットに車両後方側へ向かう相対変位が生じていな
い場合は、車体側摺動部材は、ブラケット側摺動部の車
両後方側の部位、すなわち、傾斜角の小さな部位に当接
する。ペダルブラケットに車両後方側へ向かう相対変位
が生ずると、その相対変位量が増加するに連れて、車体
側摺動部材の当接部位は、ブラケット側摺動部の車両前
方側、すなわち、傾斜角の大きな部位に変化する。車体
側摺動部材が、ブラケット側摺動部の傾斜角の小さな領
域に当接している場合は、ペダルブラケットを車両後方
側へ押圧する力の大部分が、車体側摺動部材とブラケッ
ト側摺動部とを摺動させる力に変換される。このため、
車両前方にエネルギが入力された後、ペダルブラケット
は、容易にガイド機構に導かれる方向に相対変位する。
車体側摺動部材が、ブラケット側摺動部の傾斜角の大き
な領域に当接している場合は、ペダルブラケットが車両
後方側へ相対変位する際に、ペダルの踏み込み部が、大
きな比率で車両前方側へ相対変位する。このため、ペダ
ルの踏み込み部には、車両前方側へ向かう大きな相対変
位が付与される。
【0015】上記の目的は、請求項5に記載する如く、
上記請求項3および4記載の車両用ペダル支持構造にお
いて、前記傾斜面が曲面である車両用ペダル支持構造に
よっても達成される。本発明において、ガイド機構が備
える傾斜面は、曲面により形成される。このため、車体
側摺動部材とブラケット側摺動部との当接部における傾
斜角は、ペダルブラケットの相対変位量の増加に伴って
円滑に変化する。
【0016】上記の目的は、請求項6に記載する如く、
上記請求項3乃至5記載の車両用ペダル支持構造におい
て、前記ペダルブラケットが、前記ブラケット側摺動部
の車両後方側に、丸みを有する平滑面を備える車両用ペ
ダル支持構造によっても達成される。
【0017】本発明において、ブラケット側摺動部の車
両後方側には、すなわち、ペダルブラケットが車体側摺
動部材と当接する部位の車両後方側には、丸みを有する
平滑面が形成されている。この平滑面は、ペダルブラケ
ットが車両後方側へ相対変位する際に、ブラケット側摺
動部と車体側摺動部材とが当接する部位に先行して車両
後方側へ相対変位する。車両のエネルギが作用してペダ
ルブラケットに車両後方側へ向かう相対変位が生ずる状
況下では、ペダルブラケットの相対変位方向に不測の部
材が突出する場合がある。平滑面は、ペダルブラケット
が、かかる部材に掛止されるのを防止する。
【0018】上記の目的は、請求項7に記載する如く、
請求項3乃至5記載の車両用ペダル支持構造において、
前記ペダルブラケットが、前記ブラケット側摺動部の車
両後方側に、前記ペダルブラケットの他の部位に比して
容易に変形し得る柔軟部を備える車両用ペダル支持構造
によっても達成される。
【0019】本発明において、ブラケット側摺動部の車
両後方側には、すなわち、ペダルブラケットが車体側摺
動部材と当接する部位の車両後方側には、他の部位に比
して変形し易い柔軟部が形成されている。この柔軟部
は、ペダルブラケットが車両後方側へ相対変位する際
に、ブラケット側摺動部と車体側摺動部材とが当接する
部位に先行して車両後方側へ相対変位する。車両のエネ
ルギが作用してペダルブラケットに車両後方側へ向かう
相対変位が生ずる状況下では、ペダルブラケットの相対
変位方向に不測の部材が突出する場合がある。柔軟部
は、かかる不測の部材と干渉した際に、適当に変形する
ことにより、ペダルブラケットがその部材に掛止される
のを防止する。
【0020】上記の目的は、請求項8に記載する如く、
ペダルブラケットが車両後方側へ相対移動する際に、前
記ペダルブラケットに支持されるペダルの踏み込み部が
車両前方側へ相対移動するように、前記ペダルブラケッ
トの姿勢を導くガイド機構を備える車両用ペダル支持構
造において、前記ペダルブラケットが、ペダルの車両後
方側へ向かう変位を規制するストッパ部と、前記ペダル
が前記ストッパ部による規制を超えて車両後方側へ相対
変位する際に、車両後方側から前記ペダルを押圧する押
圧部と、を備える車両用ペダル支持構造によっても達成
される。
【0021】本発明において、ガイド機構は、ペダルブ
ラケットが車両後方に相対変位した際にペダルブラケッ
トの姿勢を所定の姿勢に導く。ペダルブラケットの姿勢
が所定の姿勢に導かれる際に、ペダルの踏み込み部を車
両前方側へ大きく相対変位させるためには、ペダルの車
両後方側へ向かう相対変位を規制する力が大きいことが
望ましい。本発明において、ペダルの車両後方側へ向か
う相対変位は、ストッパ部の規制力により規制される。
また、ストッパ部の規制力のみでペダルの相対変位が抑
制できない場合には、ストッパ部の規制力に加え、押圧
部によってもその変位を規制する力が発揮される。
【0022】上記の目的は、請求項9に記載する如く、
ペダルブラケットが車両後方側へ相対移動する際に、前
記ペダルブラケットに支持されるペダルの踏み込み部が
車両前方側へ相対移動するように、前記ペダルブラケッ
トの姿勢を導くガイド機構を備える車両用ペダル支持構
造において、前記ガイド機構が、車体側に固定される車
両側摺動部材と、ペダルブラケットに形成されるブラケ
ット側摺動部と、を備えると共に、前記車両側摺動部材
が、インパネリーンフォースに固定されるステアリング
サポートの下面に延在する傾斜面を備える車両用ペダル
支持構造によっても達成される。
【0023】本発明において、ガイド機構は、ペダルブ
ラケットが車両後方に相対変位する際に、車両側摺動部
材とブラケット側摺動部とを摺動させることにより、ペ
ダルブラケットの姿勢を所定の姿勢に導く。ペダルブラ
ケットの近傍には、ステアリングコラムを支持するステ
アリングサポートが、インパネリーンフォースに固定さ
れることにより配設されている。本発明において、車両
側摺動部材が備える傾斜面は、ペダルブラケットが所定
の姿勢に導かれる際に、ペダルブラケットとステアリン
グサポートとの間に干渉が生ずるのを防止する。
【0024】また、上記の目的は、請求項10に記載す
る如く、ペダルブラケットが車両後方側へ相対移動する
際に、前記ペダルブラケットに支持されるペダルの踏み
込み部が車両前方側へ相対移動するように、前記ペダル
ブラケットの姿勢を導くガイド機構を備える車両用ペダ
ル支持構造において、前記ペダルブラケットの上端部近
傍が、インパネリーンフォースに固定されるステアリン
グサポートに対して、車幅方向にオフセットされている
車両用ペダル支持構造によっても達成される。
【0025】本発明において、ガイド機構は、ペダルブ
ラケットが車両後方に相対変位する際に、車両側摺動部
材とブラケット側摺動部とを摺動させることにより、ペ
ダルブラケットの姿勢を所定の姿勢に導く。ペダルブラ
ケットの近傍には、ステアリングコラムを支持するステ
アリングサポートが、インパネリーンフォースに固定さ
れることにより配設されている。本発明において、ペダ
ルブラケットは、その上端部がステアリングサポートに
対してオフセットされているため、ステアリングサポー
トと干渉することなく姿勢を変化させる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6を参照して、
本発明の第1実施例である車両用ペダル支持構造につい
て説明する。図1は、本実施例のペダル支持構造の構成
図を示す。本実施例のペダル支持構造は、マスタシリン
ダ10、リザーバタンク12、およびブレーキブースタ
14を備えている。ブレーキブースタ14には、踏力伝
達軸16の一端が連結されている。また、踏力伝達軸1
6の他端は、ブレーキペダル18のレバー部18aに連
結されている。ブレーキペダル18は、レバー部18a
と、レバー部18aの下端に固定される踏み込み部18
bとを備えている。
【0027】ブレーキブースタ14は、エンジンルーム
側からダッシュパネル20に固定されている。ダッシュ
パネル20は、カウルプレート21の下方に延在してエ
ンジンルームと車室とを隔成する部材であり、ブレーキ
ブースタ14のほぼ中央部に相当する部位に、所定径の
貫通孔20aを備えている。ブレーキブースタ14と踏
力伝達軸16とは、上記の貫通孔20aを介して連結さ
れている。
【0028】ダッシュパネル20の車室側には、ペダル
ブラケット22が固定されている。ペダルブラケット2
2には、ダッシュパネル20の貫通孔20aとほぼ等し
い径を有する貫通孔22aが形成されている。ペダルブ
ラケット22は、踏力伝達軸16が、貫通孔22aを貫
通してブレーキブースタ14と連結されるように配設さ
れる。上述したブレーキブースタ14とペダルブラケッ
ト22とは、車室内側から挿通される4本のボルト24
-1〜24-4によりダッシュパネル20に共締めされてい
る。
【0029】ペダルブラケット22は、車幅方向に所定
距離離間して対向配置される2枚の側壁26-1および2
-2を備えている。側壁26-1および26-2には、開口
部26-1aおよび26-2aが形成されている。側壁26
-1および26-2の間には、ブレーキペダルの回転軸28
が架け渡されている。回転軸28は、その両端において
側壁26-1および26-2に固定されている。回転軸28
には、ブレーキペダル18のレバー部18aの上端が、
回動可能に嵌合されている。
【0030】ブレーキペダル18のレバー部18aに
は、ブレーキペダル18を車両後方側へ付勢するリター
ンスプリング29が掛止されている。ブレーキペダル1
8は、踏み込み部18aにブレーキ踏力が作用していな
い場合には、リターンスプリング29の付勢力により、
図1に示す車両後方側変位端に維持される。一方、踏み
込み部18aにブレーキ踏力が作用すると、回転軸28
を回転中心として、車両前方側へ向けて変位する。
【0031】ペダルブラケット22には、ブレーキスイ
ッチ30およびストッパプレート32が固定されてい
る。一方、ブレーキペダル18のレバー部18aには、
当接部材34が固定されている。図2は、図1に示すブ
レーキスイッチ30、ストッパプレート32、および当
接部材34周辺の拡大図を示す。また、図3は、ストッ
パプレート32を図2に示すIII 矢視で表した斜視図を
示す。
【0032】図3に示す如く、ストッパプレート32
は、2枚の側壁32-1および32-2と、側壁32-1,3
-2の間に延在するストッパ部32-3および押圧部32
-4とを備えている。ストッパ部32-3には、貫通孔32
-3aが設けられている。ストッパ部32は、側壁32-1
および32-2が、共に2ヵ所ずつ(図3において×で示
す箇所)スポット溶接されることによりペダルブラケッ
ト22に固定される。
【0033】図2に示す如く、ブレーキスイッチ30は
可動接点30aを備えている。ブレーキスイッチ30
は、可動接点30aの先端部が貫通孔32-3aを貫通し
てブレーキペダル18のレバー部18aと対向するよう
に、ナット36,37によりストッパプレート32に固
定されている。一方、当接部材34は、可動接点30と
対向する位置に固定されている。ブレーキスイッチ30
は、可動接点と当接部材34とが当接している場合にオ
フ出力を、可動接点と当接部材34aとが離間している
場合にオン出力を発生する。
【0034】ペダルブラケット22に対するブレーキペ
ダル18の車両後方側へ向かう相対変位は、当接部材3
4が可動接点30に当接することにより規制される。ス
トッパプレート32は、ブレーキペダル18が車両後方
側変位端に位置する場合に、押圧部32-4がレバー部1
8aから僅かに離間するように配設されている。
【0035】図4は、ペダルブラケット22の上端部
を、図1に示すIV矢視で表した斜視図を示す。図4に示
す如く、ペダルブラケット22は、側壁26-1と26-2
との間にブラケット側摺動部38および平滑面39を備
えている。ブラケット側摺動部38は、車両前後方向に
延在し、車両前方側が開口端に、かつ、車両後方側が閉
口端に形成されたスリット38aを備えている。また、
平滑面39には、車両後方側が車両下方へ向けて傾斜す
るように、所定曲率の丸みが付与されている。
【0036】図1に示す如く、ペダルブラケット22
は、スリット38aの車両後方側端部に挿通されるボル
ト40により、車体側摺動部材41に連結されている。
車体側摺動部材41は、ステアリングシャフトを支持す
る強度部材であるインパネリーンフォース43に固定さ
れた部材である。車体側摺動部材41の底部には傾斜面
42が形成されている。傾斜面42には、車両後方側が
車両下方へ向かうように、水平方向に対して傾斜角θが
与えられている。同様に、ペダルブラケット22のブラ
ケット側摺動部38には、車両後方側が車両下方へ向か
うように、水平方向に対して傾斜角θが与えられてい
る。
【0037】ペダルブラケット22を車体側摺動部材4
1に連結するボルト40は、ペダルブラケット22が、
車体側摺動部材41に対して、傾斜角θで車両後方かつ
車両下方側へ向けて相対変位することにより、すなわ
ち、ペダルブラケット22のブラケット側摺動部38と
車体側摺動部材41の傾斜面42との面接触を保ちなが
ら相対変位することにより、スリット38aから離脱す
ることができる。ボルト40がスリット38aから離脱
すると、ペダルブラケット22と車体側摺動部材41と
の拘束が解かれるため、以後、ペダルブラケット22
は、車体側摺動部材41に拘束されることなく変位し得
る状態となる。以下、上述したペダルブラケット22の
相対変位方向を傾斜角θの方向と称す。
【0038】車両用ペダル支持構造において、ペダルブ
ラケット22には、ブレーキペダル18を安定に把持す
るに十分な剛性が要求される。このため、ペダルブラケ
ット22が4本のボルト24-1〜24-4によりダッシュ
パネル20にのみ固定されている場合には、ペダルブラ
ケット22自身を頑強な構造とする必要が生ずる。これ
に対して、本実施例の構造の如く、ペダルブラケット2
2が、その上端部において車体側摺動部材41にも固定
される構造によれば、ペダルブラケット22自身を頑強
な構造とすることなく十分な剛性を確保することができ
る。従って、本実施例のペダル支持構造によれば、ペダ
ルブラケット22をダッシュパネル20にのみ固定する
構造に比して、ペダルブラケット22を軽量化すること
ができる。
【0039】本実施例の車両用ペダル支持構造を採用す
る車両に、その前方から所定値を超えるエネルギが入力
されると、マスタシリンダ10、ブレーキブースタ1
4、およびペダルブラケット22が車両後方側へ押圧さ
れる場合がある。かかる押圧力が入力されると、ペダル
ブラケット22は、車体側摺動部材41の傾斜面42と
ブラケット側摺動部38とを摺動させながら車両後方側
へ相対変位する。
【0040】この際、ペダルブラケット22の上端部の
相対変位方向は、車体側摺動部材41によって、傾斜角
θの方向に規制される。上述の如く、ペダルブラケット
22の相対変位の方向が傾斜角θの方向である場合は、
ボルト40がスリット38aから離脱することができ
る。このため、ペダルブラケット22は、車両前方に所
定値を超えるエネルギが入力される状況下においては、
ボルト40に拘束されることなく、傾斜角θの方向に大
きく相対変位することができる。
【0041】図5は、車両前方に所定値を超えるエネル
ギが入力された際に、踏力伝達軸16および回転軸28
の拘束力に起因してブレーキペダル18に生ずる相対変
位の状態を示す。上述の如く、車両前方に所定値を超え
るエネルギが入力されると、ペダルブラケット22の上
端部は、車体側摺動部材41に対して傾斜角θの方向に
相対変位する。その結果、ペダルブラケット22は、ペ
ダルブラケット22と車体側摺動部材41とに相対変位
が生ずる前後で、図5中に実線で示す状態(ペダルブラ
ケット22)から図5中に一点鎖線で示す状態(ペダル
ブラケット22′)に変形する。
【0042】ペダルブラケット22が上記の如く変形す
る過程において、ブレーキペダル18は、踏力伝達軸1
6の拘束力に従いつつ回転軸28回りを回動する。その
結果、ブレーキペダル18は、ペダルブラケット22と
車体側摺動部材41とに相対変位が生ずる前後で、図5
中に実線で示す状態(ブレーキペダル18)から図5中
に一点鎖線で示す状態(ブレーキペダル18′)に相対
変形する。
【0043】ブレーキペダル18が上記の如く相対変位
する過程において、ブレーキペダル18の踏み込み部1
8bは、図5に示す如く、距離αだけ車両前方側へ相対
変位する。つまり、本実施例のペダル支持構造によれ
ば、ブレーキペダル18が踏力伝達軸16および回転軸
28の拘束力に従って相対変位する場合、ペダルブラケ
ット22が車体側摺動部材41に対して車両後方側へ相
対変位する過程で、ブレーキペダル18の踏み込み部1
8bを、距離αだけ車両前方側へ退避させることができ
る。
【0044】ペダルブラケット22が車両後方側へ相対
変位する過程で、ブレーキペダル18の踏み込み部18
bを距離αだけ車両前方側へ退避させることができれ
ば、ペダルブラケット22の相対変位に関わらず、運転
席のフットスペースに大きなスペースを残存させること
ができる。この点、本実施例のペダル支持構造は、車両
前方に所定値を超えるエネルギが作用する状況下で運転
者のひざを保護するうえで有利な構造である。
【0045】ところで、車両前方にエネルギが作用した
際に運転席のフットスペースに大きなスペースを残存さ
せるためには、ブレーキペダル18の踏み込み部18b
に生ずる相対変位量αが大きいほど有利である。また、
ブレーキペダル18の踏み込み部18bに大きな相対変
位量αを発生させるためには、ペダルブラケット22の
上端部に生ずる車両下方へ向かう変位量が大きいほど有
利である。また、ペダルブラケット22が車両後方へ向
けて相対変位する間に、その上端部を大きく車両下方側
へ変位させるためには、ペダルブラケット22が車両後
方側へ相対変位する過程の全てが、ペダルブラケット2
2の上端部を車両下方へ向けて変位させる過程として無
駄なく利用されていることが望ましい。
【0046】本実施例のペダル支持構造においては、上
述の如く、ペダルブラケット22がボルト40から離脱
する段階から、ペダルブラケット22の相対変位方向が
傾斜角θの方向に規制されている。このため、本実施例
のペダル支持構造によれば、ペダルブラケット22が車
両後方側へ相対変位される全ての過程をペダルブラケッ
ト22の上端部を車両下方へ向けて変位させる過程とす
ること、すなわち、ペダルブラケット22が車両後方側
へ相対変位される過程で、ペダルブラケット22の上端
部を車両下方へ向けて大きく変位させることができる。
【0047】このため、本実施例のペダル支持構造によ
れば、ペダルブラケット22がボルト40から離脱する
際の相対変位方向が、車両後方かつ車両下方側に向けら
れていない構造に比して、ブレーキペダル18の踏み込
み部18bを大きく車両前方側へ相対変位させること、
すなわち、運転席のフットスペースに大きなスペースを
残存させることができる。
【0048】ところで、本実施例のペダル支持構造にお
いて、ペダルブラケット22には、ストッパ部32-3
よび押圧部32-4を備えるストッパブレート32が固定
されている。そして、ブレーキペダル18の車両後方側
変位端は、当接部材34がストッパ部32-3に固定され
た可動接点30に当接する位置に規制される。この場
合、ブレーキペダル18の車両後方側へ向かう相対変位
は、ストッパ部32-3の強度に応じた規制力で規制され
る。
【0049】上記の如くブレーキペダル18が車両後方
側変位端に位置する場合において、ブレーキペダル18
が、ストッパ部32-3の発する規制力を超える力で車両
後方側へ押圧されると、ストッパプレート32には、ス
トッパ部32-3の近傍において変形が生ずる。ストッパ
プレート32のストッパ部32-3近傍に変形が生ずる
と、ブレーキペダル18は、ストッパプレート32の押
圧部32-4と当接し始める。そして、ストッパ部32-3
の変形が進行するに連れて、ブレーキペダル18と押圧
部32-4との接触面積が拡大される。この場合、ブレー
キペダル18の車両後方側へ向かう相対変位は、ストッ
パ部32-3の強度、押圧部32-4の強度、およびブレー
キペダル18と押圧部32-4との接触面積の大きさに応
じた規制力で規制される。このため、本実施例のペダル
支持構造においては、ペダルブラケット22の上端部が
車両下方へ向けて変位する場合、ブレーキペダル18
は、回転軸28およびストッパプレート32の拘束力に
従った相対変位を示す。
【0050】図6は、車両前方に所定値を超えるエネル
ギが入力された際に、回転軸28おおびストッパプレー
ト32の拘束力に起因してブレーキペダル18に生ずる
相対変位の状態を示す。図6に示す如く、ブレーキペダ
ル18がストッパプレート32および回転軸28の拘束
力に従って相対変位する場合、ブレーキペダル18の踏
み込み部18bは、距離βだけ車両前方側へ相対変位す
る。距離βは、ブレーキペダル18が踏力伝達軸16お
よび回転軸28の拘束力に従って相対変位する場合に得
られる相対変位量αに比して大きな距離である。
【0051】ストッパ部32-2は、リターンスプリング
29の付勢力に抗ってブレーキペダル18を車両後方側
変位端を規制するための部材である。このため、ストッ
パ部32-3には大きな剛性は要求されない。また、スト
ッパ部32-3に不要な剛性を付与することは、軽量化の
要請に反し好ましくない。
【0052】従来より、ペダル支持構造においては、ブ
レーキペダル18の車両後方側変位端を規制する部材と
して、ストッパ部32-3と側壁32-1,32-2のみから
なるストッパプレートが使用されている。また、上記の
理由からストッパ部32-3には高い剛性は付与されてい
ない。このため、従来のペダル支持構造におけるブレー
キペダル18の相対変位は、主に回転軸28および踏力
伝達軸16の拘束力に起因するものであった。
【0053】これに対して、本実施例のペダル支持構造
においては、ブレーキペダル18の車両後方側変位端を
規制する部材として、ストッパ部32-3と側壁32-1
32 -2とに加え押圧部32-4を備えるストッパプレート
32が使用されている。このため、本実施例のペダル支
持構造においては、ブレーキペダル18を回転軸28お
よびストッパプレート32の拘束力に従って相対変位さ
せることが可能とされている。このように、本実施例の
ペダル支持構造においては、ストッパプレート32が押
圧部32-4を備えていることによっても、運転席のフッ
トスペースに大きなスペースを残存させるうえで有利な
状況が形成されている。
【0054】また、本実施例のペダル支持構造において
は、ペダルブラケット22の、ブラケット側摺動部38
の車両後方側には、丸みを有する平滑面39が形成され
ている。平滑面39は、ペダルブラケット22が車両後
方側へ相対変位する際に、ブラケット側摺動部38と車
体側摺動部材41とが当接する部位に先行して車両後方
側へ進行する。ペダルブラケット22が車体後方側へ相
対変位するのは、車両前方に所定値を超えるエネルギが
入力された場合である。かかる状況下では、ペダルブラ
ケット22の車両後方側へ向かう相対変位が進行する過
程で、ペダルブラケット22の進行方向前方、すなわ
ち、平滑面22の進行方向前方に、不測の部材が突出さ
れる場合がある。ペダルブラケット22が、このような
不測の部材に掛止されると、以後、ペダルブラケット2
2が適当に傾倒されず、ブレーキペダル18の踏み込み
部18bが適正に車両前方側へ退避されない事態が生じ
得る。
【0055】これに対して、ペダルブラケット22が備
える平滑面39は、その表面が平滑であると共に、所定
曲率の丸みを帯びているため、平滑面39の進行方向前
方に突出される部材に掛止され難い特性を有している。
このため、本実施例のペダル支持構造によれば、車両前
方に所定値を超えるエネルギが作用した場合に、確実に
所定距離だけブレーキペダル18の踏み込み部18bを
車両前方側へ退避させることができる。
【0056】尚、上記の実施例においては、ボルト40
およびスリット38aが前記請求項1記載の「連結機
構」に、ブラケット側摺動部38および車体側摺動部材
41が前記請求項1記載の「ガイド機構」に、また、傾
斜角θの方向が、前記請求項1記載の「前記ペダルブラ
ケットが前記ガイド機構により導かれる方向」に、それ
ぞれ相当している。更に、上記の実施例においては、ペ
ダルブラケット22の平滑面39が前記請求項6記載の
「平滑面」に、ストッパプレート32のストッパ部32
-3および押圧部32-4がそれぞれ前記請求項8記載の
「ストッパ部」および「押圧部」に、それぞれ相当して
いる。
【0057】ところで、上記の実施例においては、スト
ッパプレート32の押圧部32-4が、ブレーキペダル1
8の、当接部材34と回動軸28との間に対向する位置
に設けられているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、押圧部32-4を、ブレーキペダル18の、当接
部材34の下方側の部位に対向する位置に設けてもよ
い。
【0058】また、上記の実施例においては、車体側摺
動部材41をインパネリーンフォース43に固定する構
造としているが、車体側摺動部材41の支持構造はこれ
に限定されるものではない。すなわち、図1中に二点鎖
線で示す車体側摺動部材44の如く、車体側摺動部材4
4をカウルプレート21により支持する構造としてもよ
い。
【0059】次に、図7を参照して、本発明の第2実施
例である車両用ペダル支持構造について説明する。図7
は、本実施例のペダル支持構造に用いられるペダルブラ
ケット46の上端部の斜視図を示す。尚、図7におい
て、上記図4に示す構成部分と同一の部分については、
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0060】本実施例のペダル支持構造は、上記図1に
示す構造において、ペダルブラケット22に代えてペダ
ルブラケット46を用いることにより実現される。ペダ
ルブラケット46は、ブラケット側摺動部38の車両後
方側にペダルブラケット46の他の部位に比して容易に
変形し得る柔軟部48を備えている。柔軟部48は、ペ
ダルブラケット46が車両後方側へ相対変位する際に、
ブラケット側摺動部38と車体側摺動部材41とが当接
する部位に先行して車両後方側へ進行する。
【0061】柔軟部48は、柔軟部48の進行方向前方
に不測の部材が突出された場合には、自らの形状を変形
させてその部材に掛止されるのを回避する。このため、
本実施例のペダル支持構造によっても、上述した第1実
施例の場合と同様に、車両前方に所定値を超えるエネル
ギが作用した場合に、確実にブレーキペダル18の踏み
込み部18bを車両前方側へ退避させることができる。
尚、上記の実施例においては、ペダルブラケット46の
柔軟部48が前記請求項7記載の「柔軟部」に相当して
いる。
【0062】次に、図8乃至図10を参照して、本発明
の第3実施例である車両用ペダル支持構造について説明
する。図8は、本実施例のペダル支持構造の構成図を示
す。尚、図8において、上記図1に示す構成部分と同一
の部分については、同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0063】本実施例のペダル支持構造には、ペダルブ
ラケット50が用いられている。ペダルブラケット50
は、対向配設される2枚の側壁52-1,52-2を備えて
いる。図9は、ペダルブラケット50を、図8に示すIX
矢視で表した平面図を示す。図9に示す如く、ペダルブ
ラケット50は、側壁52-1と52-2との間にブラケッ
ト側摺動部54-1,54-2、スリット56、および平滑
面39を備えている。ブラケット側摺動部54-1,54
-2は、車両前後方向に延在する部分である。図8に示す
如く、ブラケット側摺動部54-1および54-2には、車
両後方側が車両下方へ向かうように、水平方向に対して
傾斜角θが与えられている。
【0064】図9に示す如く、スリット56の内部に
は、ボルト連結部58が形成されている。ボルト連結部
58は、その車両前方側(図9における左側)が開口端
に、かつ、車両後方側(図9における右側)が閉口端に
形成されたスリット58aを備えている。図8に示す如
く、ボルト連結部58には、車両後方側が車両上方へ向
かうように、水平方向に対して傾斜角θ1 が与えられて
いる。
【0065】また、本実施例のペダル支持構造には、車
体側摺動部材60が用いられている。車体側摺動部材6
0は、その底面に傾斜面62を備えている。傾斜面62
には、車両後方側が車両下方へ向かうように傾斜角θが
付与されている。車体側摺動部材60は、傾斜面62か
ら車両前方かつ下方へ向けて突出されるボルト連結部6
4を備えている。ボルト連結部64の底面には、傾斜面
66が形成されている。傾斜面66には、車両後方側が
車両上方へ向かうように傾斜角θ1 が付与されている。
【0066】ペダルブラケット50と車体側摺動部材6
0とは、ペダルブラケット50の下方からボルト連結部
58のスリット58aに挿通されるボルト40が、ボル
ト連結部64に螺着されることにより固定される。ボル
ト40により車体側摺動部材60に連結されたペダルブ
ラケット50は、ボルト連結部58を傾斜面66に密着
させた状態で、車体側摺動部材60に対して、傾斜角θ
1 で車両後方かつ車両上方側へ向けて距離γだけ相対変
位することができる。一方、ペダルブラケット50のス
リット58aは、図9に示す如く、ペダルブラケット5
0に距離γの相対変位が生ずると、当初スリット58a
に装着されていたボルト40の頭部が、完全にスリット
58aから離脱されるように設計されている。
【0067】このため、図8中に実線で示す如く、ペダ
ルブラケット50と車体側摺動部材60とがボルト40
により連結されている状態から、図8中に二点鎖線で示
す如く、ペダルブラケット50に傾斜角θ1 方向に距離
γの相対変位が生ずると、ボルト40がスリット58a
から離脱して、ペダルブラケット50と車体側摺動部材
60との連結が解除される。
【0068】ペダルブラケット50と車体側摺動部材6
0との連結が解除されると、以後、ペダルブラケット5
0は、車体側摺動部材60に対して大きく相対変位する
ことができる。この際、ペダルブラケット50の上端部
の相対変位方向は、車体側摺動部材60の傾斜面62
と、ペダルブラケット50のブラケット側摺動部5
-1,54-2とが摺動することにより、傾斜角θの方向
に規制される。
【0069】上述の如く、ペダルブラケット50が車両
後方側へ相対変位する際に、ペダルブラケット50の上
端部を車両下方へ向けて変位されると、ペダルブラケッ
ト50に対してブレーキペダル18の踏み込み部18a
を大きく車両前方側へ相対変位させることができる。こ
のため、本実施例のペダル支持構造によっても、車両前
方に所定値を超えるエネルギが作用する場合に、ペダル
ブラケット50が車両後方へ相対変位されるにも関わら
ず、運転席のフットスペースに大きなスペースを残存さ
せることができる。
【0070】ところで、車両に対して、その前方からエ
ネルギが入力された場合、入力されたエネルギは、エン
ジンその他の構成要素、および車両のフレーム等を介し
てペダルブラケット50に伝達される。以下、図10を
参照して、車両前方にエネルギが作用した際にペダルブ
ラケット50に伝達される押圧力の向きについて説明す
る。
【0071】図10は、車両に対して、その前方からエ
ネルギが入力された場合に、マスタシリンダ10および
ブレーキブースタ14に生ずる相対変位の方向を示す。
尚、図10中に実線で示す状態は、車両に対してエネル
ギが入力される以前の状態を示す。また、図10中に二
点鎖線で示す状態は、車両に対してエネルギが入力され
た後の状態を示す。
【0072】図10に示すサイドメンバ68、およびロ
ッカ70は、車両のフレームの一部を構成する部材であ
る。サイドメンバ68は車室前方に延在するように配設
される。一方、ロッカ70は、車室の下部を延在するよ
うに配設される。このため、サイドメンバ68とロッカ
70との間には、上下方向のオフセットが形成される。
また、車室の上方側には、アッパボデーの一部を構成す
るフロントピラー72が延在している。ブレーキブース
タ14が固定されるダッシュパネル20は、その上端部
がフロントピラー72の近傍に、また、その下端部がサ
イドメンバ68の近傍に、それぞれ固定される。
【0073】車両前方からエネルギが入力されると、そ
のエネルギの一部は、サイドメンバ68に入力される。
この際、サイドメンバ68には、車両後方へ向かう押圧
力が作用する。サイドメンバ68と、その後方に連結さ
れるロッカ70とに間には、上述の如く上下方向のオフ
セットが形成されているため、サイドメンバ68に上記
の押圧力が作用すると、サイドメンバ68の端部68a
は、車両後方かつ車両上方に向かって相対変位する。図
10に示す端部68a′は、サイドメンバ68が上記の
如く相対変位することにより実現される端部68aの位
置を示す。
【0074】サイドメンバ68の端部68aが端部68
a′まで変位する過程においては、ダッシュパネル20
が、ダッシュパネル20′の位置まで変位する。ダッシ
ュパネル20の上端部近傍、すなわちフロントピラー7
2の近傍には、サイドメンバ68の端部68aの近傍に
生ずるほど大きな相対変位が生じない。このため、ブレ
ーキブースタ14は、結果として、車両後方かつ車両上
方側に向かう相対変位を示す。図10中に示すブレーキ
ブースタ14′は、相対変位後のブレーキブースタ14
の状態を示す。
【0075】このように、車両前方にエネルギが入力さ
れた場合、ブレーキブースタ14には、車両後方かつ車
両上方へ向かう相対変位が生ずる。このため、ブレーキ
ブースタ14と一緒にダッシュパネル20に共締めされ
ているペダルブラケット50に伝達される押圧力は、車
両後方かつ車両上方へ向かうものとなる。
【0076】上述の如く、本実施例のペダル支持構造に
おいては、ペダルブラケット50が車体側摺動部材60
に対して、車両後方かつ車両上方に向けて、傾斜角θ1
の方向に相対変位することによりボルト40の連結が解
除される。従って、本実施例の構造においては、ペダル
ブラケット50が、ペダルブラケット50に伝達される
押圧力の方向と同一の方向に相対変位することにより、
ペダルブラケット50とボルト40との連結が解除され
る。このため、本実施例の構造によれば、車両前方に所
定値を超えるエネルギが作用した際に、ペダルブラケッ
ト50を確実に車体側摺動部材60から離脱させて、ブ
レーキペダル18の踏み込み部18aを確実に車両前方
側へ退避させることができる。
【0077】ところで、ペダルブラケット50および車
体側摺動部材60は、カウルプレート21等の部材が車
体に組み付けられた後に、その下部空間に配設される。
このため、ペダルブラケット50と車体側摺動部材60
とを固定するボルト40は、ペダルブラケット50の下
方から締めつける必要がある。一方、ペダルブラケット
50の、ボルト連結部58の下方には、ストッパプレー
ト32が配設されている。このため、ボルト40の締め
つけ作業は、ペダルブラケット50の下方から、ストッ
パプレート32との干渉を避けつつ行うことが必要であ
る。
【0078】本実施例において、ボルト40の締め付け
は、図8中に二点鎖線で示す如く、ペダルブラケット7
4の下方からレンチソケット74を挿入することにより
行うことができる。レンチソケット74を図8に示す如
く挿入するにあたって、レンチソケット74の中心軸と
ボルト40の中心軸とを一致させながら、レンチソケッ
ト74とストッパプレート32との干渉を避けるために
は、ボルト40の中心軸が、図8において垂直方向から
反時計回り方向に傾斜しているほど有利である。
【0079】本実施例のペダル支持構造においては、上
述の如く、ペダルブラケット50のボルト連結部58、
および車体側摺動部材60のボルト連結部64が、共に
図8において水平方向から反時計回り方向に角度θ1
け傾斜している。このため、ボルト40は、その中心軸
が、図8において垂直方向から反時計回り方向に角度θ
1 だけ傾斜した状態でペダルブラケット50および車体
側摺動部材60に締結される。つまり、本実施例のペダ
ル支持構造においては、ボルト40の中心軸が、その締
めつけ作業に有利な方向に傾斜されている。従って、本
実施例のペダル支持構造によれば、ブレーキペダル18
の踏み込み部18bを確実に退避させ得るという効果に
加え、ペダル支持構造の組み付け作業を容易化し得ると
いう効果をも得ることができる。
【0080】尚、上記の実施例においては、ボルト連結
部58,64およびボルト40が、前記請求項2記載の
「連結機構」に、ブラケット側摺動部54-1,54-2
よび車体側摺動部材60の傾斜面62が前記請求項2記
載の「ガイド機構」に、また、傾斜角θ1 の方向が前記
請求項2記載の「前記ペダルブラケットの前記連結機構
からの離脱方向」に、それぞれ相当する。
【0081】次に、図11乃至図13を参照して、本発
明の第4実施例である車両用ペダル支持構造について説
明する。図11は、本実施例のペダル支持構造の構成図
を示す。尚、図11において、上記図1に示す構成部分
と同一の部分については、同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0082】本実施例のペダル支持構造は、車体側摺動
部材80が用いられている点に特徴を有している。車体
側摺動部材80は、その底面に傾斜面82を備えてい
る。傾斜面82は、その接線の方向が、車両前方側の領
域では水平方向に対して僅かに時計回り方向に傾斜し、
かつ、車両後方側の部位においては水平方向に対して大
きく時計回り方向に傾斜するように、曲面状に形成され
ている。
【0083】車体側摺動部材80は、その車両前方側の
端部において、ボルト40によりペダルブラケット22
と連結されている。車両前方に所定値を超えるエネルギ
が作用し、ペダルブラケット22に車両後方側へ向かう
相対変位が生ずると、先ずボルト40による拘束が解除
され、次いで、ペダルブラケット22が、そのブラケッ
ト側摺動部38を車体側摺動部材80の傾斜面82に摺
動させながら、車両後方側へ大きく相対変位する。
【0084】図12は、車両前方にエネルギが作用した
際に、そのエネルギに起因してペダルブラケット22に
伝達される押圧力Fの向きと、その押圧力Fに起因して
ペダルブラケット22と車体側摺動部材80との間に作
用する力の向きとの関係を示す。
【0085】上述の如く、車両前方にエネルギが作用す
ると、ペダルブラケット22には、車両後方かつ車両上
方へ向かう押圧力Fが作用する。説明の便宜上、図12
中では、押圧力Fの方向を、水平方向に対して反時計回
り方向に角度θ1 だけ傾斜した方向とする。
【0086】ペダルブラケット22と車体側摺動部材8
0との当接部における車体側摺動部材80の接線方向
が、水平方向に対して角度θだけ時計回り方向に傾斜し
ている場合、押圧力Fのうち、傾斜角θの方向に向かう
成分Fθはペダルブラケット22と車体側摺動部材80
との摺動を促す方向の力として作用する。一方、押圧力
Fのうち、傾斜角θの方向に垂直な成分Ffはペダルブ
ラケット22と車体側摺動部材80との摩擦力を増大さ
せる力として、すなわち、ペダルブラケット22と車体
側摺動部材80との摺動を妨げる方向の力として作用す
る。従って、車両前方のエネルギが入力された際に、ペ
ダルブラケット22を円滑に車両後方側へ相対変位させ
るためには、押圧力Fの成分のうち、傾斜角θ方向の成
分Fθが大きく、かつ、傾斜角θ方向に垂直な成分Ff
が小さいことが望ましい。
【0087】図12中に示すFθ2 およびFf2 は、そ
れぞれペダルブラケット22と車体側摺動部材80との
当接部における車体側摺動部材80の接線方向が、水平
方向に対して角度θ2 だけ時計回り方向に傾斜している
場合に、押圧力Fに対して得られる傾斜角θ方向の成
分、および傾斜角θ方向に垂直な成分を示す。また、図
12中に示すFθ3 およびFf3 は、それぞれ上記の接
線方向が、水平方向に対して角度θ3 (>θ2 )だけ時
計回り方向に傾斜している場合に、押圧力Fに対して得
られる傾斜角θ方向の成分、および傾斜角θ方向に垂直
な成分を示す。
【0088】図12に示す如く、車体側摺動部材80の
接線方向が傾斜角θ2 の方向である場合、かかる接線方
向が傾斜角θ3 の方向である場合に比して、ペダルブラ
ケット22と車体側摺動部材80とを円滑に摺動させる
うえで有利な状況が形成される。換言すれば、ペダルブ
ラケット22と車体側摺動部材80との摺動を円滑に行
わせるためには、車体側摺動部材80の接線方向の傾斜
角θは、小さいほど有利であることになる。
【0089】本実施例のペダル支持構造において、ペダ
ルブラケット22の相対変位方向は、車体側摺動部材8
0により規制されることにより、押圧力Fの方向とは異
なる方向となる。従って、ペダルブラケット22を、車
体側摺動部材80と摺動させながら車両後方側へ相対変
位させるためには、ペダルブラケット22を適当に変形
させることが必要となる。
【0090】ペダルブラケット22を所定形状に変形さ
せるためには、その変形方向に対してペダルブラケット
22が降伏するまでは、ペダルブラケット22に対して
大きな力を加えることが必要である。そして、ペダルブ
ラケット22がその変形方向に対して降伏した後は、比
較的小さな力でその変形を進行させることができる。従
って、本実施例のペダル支持構造において、ペダルブラ
ケット22を、車体側摺動部材80と摺動させながら車
体後方側へ相対変位させるためには、ペダルブラケット
22に押圧力Fが伝達され始めた後、少なくともペダル
ブラケット22が変形し始めるまでは、ペダルブラケッ
ト22の上端部に、車体側摺動部材80の接線方向に向
かう大きな力を作用させることが必要となる。
【0091】図11に示す如く、本実施例のペダル支持
構造によれば、ペダルブラケット22と、車体側摺動部
材80とは、ペダルブラケット22に相対変位が生ずる
以前は、傾斜面82の接線方向の傾斜角θが小さな部分
で互いに当接している。このため、車両前方にエネルギ
が作用し、その結果、ペダルブラケット22に押圧力F
が伝達され始めた後、ペダルブラケット22の相対変位
がある程度進行するまでは、ペダルブラケット22の上
端部には、大きなFθと小さなFfとが作用する。この
ため、本実施例のペダル支持構造によれば、車両前方に
エネルギが作用した場合において、ペダルブラケット2
2を、確実に所定形状に変形させ始めることができる。
【0092】図13は、車体側摺動部材80の傾斜面8
2の傾斜角θが一定である場合にブレーキペダル18の
踏み込み部18aに生ずる相対変位と、傾斜面82が曲
面状に形成されている場合にブレーキペダル18の踏み
込み部18aに生ずる相対変位とを対比して表した図を
示す。
【0093】傾斜面82の傾斜角θが一定である場合は
(図13中には、かかる傾斜面を符号82′を付して示
す)、マスタシリンダ10およびブレーキブースタ14
が図13中に破線で示す状態から実線で示す状態に相対
変位することにより、ペダルブラケット22およびブレ
ーキペダル18が図13中に二点鎖線で表す状態に変位
する(図12中には、かかるペダルブラケットおよびブ
レーキペダルを、それぞれ符号22′および18′を付
して示す)。一方、傾斜面82が曲面状に形成されてい
る場合は、マスタシリンダ10およびブレーキブースタ
14が図13中に破線で示す状態から実線で示す状態に
相対変位することにより、ペダルブラケット22および
ブレーキペダル18が図13中に実線で表す状態に変位
する。図13に示す如く、ブレーキペダル18は、車体
側摺動部材80の傾斜面82の傾斜角θが一定である場
合に比して、車体側摺動部材80の傾斜面82が曲面状
に形成されるいる場合に、車両前方方向へ大きく相対変
位する。
【0094】傾斜面82を曲面状とすると、ペダルブラ
ケット22が車両後方側へ相対変位するに連れて、押圧
力Fのうち、傾斜角θ方向の成分Fθが小さく、傾斜角
θ方向に垂直な成分Ffが大きくなる。このため、傾斜
面82が曲面状である場合は、ペダルブラケット22が
車両後方側へ相対変位するに連れて、ペダルブラケット
22と車体側摺動部材80との摺動を維持するうえで状
況が不利になる。しかしながら、ペダルブラケット22
が一旦変形し始めた後は、上述の如く、比較的小さな力
でその変形を進行させることが可能である。このため、
傾斜面82が曲面状に形成されている場合に、ペダルブ
ラケット22の相対変位の進行に伴ってFθが減少し、
かつ、Ffが増加されても、ペダルブラケット22と車
体側摺動部材80との摺動は、適正に継続される。
【0095】従って、本実施例のペダル支持構造によれ
ば、車両前方にエネルギが作用した場合に、ペダルブラ
ケット22を確実に所定方向に相対変位させ始めること
ができ、かつ、ペダルブラケット22を車体側摺動部材
82の傾斜面に摺動させながら大きく相対変位させるこ
とができる。このため、本実施例のペダル支持構造によ
れば、車両前方にエネルギが作用した場合に、ブレーキ
ペダル18の踏み込み部18bを、確実に、車体前方へ
向けて大きく退避させることができる。
【0096】尚、上記の実施例においては、車体側摺動
部材80が前記請求項3記載の「車体側摺動部材」に、
傾斜面82が前記請求項3記載の「傾斜面」、および前
記請求項5記載の「曲面」に、また、ペダルブラケット
22のブラケット側摺動部38が前記請求項3記載の
「ブラケット側摺動部」に、それぞれ相当している。
【0097】次に、図14を参照して、本発明の第5実
施例である車両用ペダル支持構造について説明する。図
14は、本実施例のペダル支持構造の構成図を示す。
尚、図14において、上記図1に示す構成部分と同一の
部分については、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0098】本実施例のペダル支持構造は、車体側摺動
部材90が用いられている点に特徴を有している。車体
側摺動部材90は、その底面に傾斜面92を備えてい
る。傾斜面92には、車両前方側の領域には、水平方向
に対して図14における時計回り方向に傾斜角θ2 が、
また、車両後方側の領域には、水平方向に対して図14
における時計回り方向に傾斜角θ3 (>θ2 )が付与さ
れている。
【0099】車体側摺動部材90は、その車両前方側の
端部において、ボルト40によりペダルブラケット22
と連結されている。車両前方に所定値を超えるエネルギ
が作用し、ペダルブラケット22に車両後方側へ向かう
相対変位が生ずると、先ずボルト40による拘束が解除
され、次いで、ペダルブラケット22が、そのブラケッ
ト側摺動部38を車体側摺動部材90の傾斜面92に摺
動させながら、車両後方側へ大きく相対変位する。
【0100】本実施例のペダル支持構造において、ペダ
ルブラケット22は、ペダルブラケット22の相対変位
が小さい間は、車体側摺動部材の傾斜角θ2 の領域(傾
斜角の小さな領域)に当接している。このため、ペダル
ブラケット22の相対変位が小さい領域では、ペダルブ
ラケット22の上端部に、大きなFθと小さなFfとを
作用させることができる。
【0101】また、本実施例のペダル支持構造におい
て、ペダルブラケット22の相対変位が進行すると、ペ
ダルブラケット22が、車体側摺動部材の傾斜角θ3
領域(傾斜角の大きな領域)に当接する状態が形成され
る。このため、ペダルブラケット22の相対変位が大き
い領域では、ペダルブラケット22を大きく傾倒させる
ことにより、ブレーキペダル18の踏み込み部18b
を、大きく車両前方側へ退避させることができる。
【0102】従って、本実施例のペダル支持構造によれ
ば、上記図11に示すペダル支持構造と同様に、車両前
方にエネルギが作用した場合に、ブレーキペダル18の
踏み込み部18bを、確実に、車体前方へ向けて大きく
退避させることができる。尚、上記の実施例において
は、車体側摺動部材90が前記請求項3記載の「車体側
摺動部材」に、傾斜面92が前記請求項3記載の「傾斜
面」に、また、ペダルブラケット22のブラケット側摺
動部38が前記請求項3記載の「ブラケット側摺動部」
に、それぞれ相当している。
【0103】次に、図15を参照して、本発明の第6実
施例である車両用ペダル支持構造について説明する。図
15は、本実施例のペダル支持構造の構成図を示す。
尚、図15において、上記図1に示す構成部分と同一の
部分については、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0104】本実施例のペダル支持構造は、ペダルブラ
ケット100および車体側摺動部材102が用いられて
いる点に特徴を有している。ペダルブラケット100
は、その上端面にブラケット側摺動部104を備えてい
る。ブラケット側摺動部104は、その接線の方向が、
車両前方側の領域では水平方向に対して大きく時計回り
方向に傾斜し、かつ、車両後方側の部位においては水平
方向に対して僅かに時計回り方向に傾斜するように、曲
面状に形成されている。
【0105】車体側摺動部材102は、その底面に、ブ
ラケット側摺動部104の車両後方側端部における接線
方向とほぼ同等の傾斜を有する傾斜面106を備えてい
る。車両側摺動部材102は、その車両前方側の端部に
おいて、ボルト40によりペダルブラケット100の車
両後方側端部に連結されている。
【0106】車両前方に所定値を超えるエネルギが作用
し、ペダルブラケット100に車両後方側へ向かう相対
変位が生ずると、ペダルブラケット100がボルト40
の拘束から解除される。以後、ペダルブラケット100
に対して車両後方側へ向かう成分を含む押圧力Fが作用
すると、ペダルブラケット100は、ブラケット側摺動
部104を車体側摺動部材102の傾斜面106に摺動
させながら、車両後方側へ大きく相対変位する。
【0107】本実施例のペダル支持構造において、ペダ
ルブラケット100は、ペダルブラケット100の相対
変位が小さい間は、傾斜角の小さな領域において車体側
摺動部材102に当接している。このため、ペダルブラ
ケット100の相対変位が小さい領域では、ペダルブラ
ケット100の上端部に、大きなFθと小さなFfとを
作用させることができる。
【0108】また、本実施例のペダル支持構造におい
て、ペダルブラケット100の相対変位が進行すると、
ペダルブラケット100が、傾斜角の大きな領域におい
て車体側摺動部材102に当接する状態が形成される。
このため、ペダルブラケット100の相対変位が大きい
領域では、ペダルブラケット100を大きく傾倒させる
ことにより、ブレーキペダル18の踏み込み部18b
を、大きく車両前方側へ退避させることができる。
【0109】従って、本実施例のペダル支持構造によれ
ば、上記図11および図14に示すペダル支持構造と同
様に、車両前方にエネルギが作用した場合に、ブレーキ
ペダル18の踏み込み部18bを、確実に、車体前方へ
向けて大きく退避させることができる。
【0110】尚、上記の実施例においては、ペダルブラ
ケット100のブラケット側摺動部104が前記請求項
4記載の「ブラケット側摺動部」に、ブラケット側摺動
部104の表面が前記請求項4記載の「傾斜面」、及び
前記請求項5記載の「曲面」に、また、車体側摺動部材
102が前記請求項4記載の「車体側摺動部材」に、そ
れぞれ相当している。
【0111】次に、図16を参照して、本発明の第7実
施例である車両用ペダル支持構造について説明する。図
16は、本実施例のペダル支持構造の構成図を示す。
尚、図16において、上記図1および図15に示す構成
部分と同一の部分については、同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0112】本実施例のペダル支持構造は、ペダルブラ
ケット110が用いられている点に特徴を有している。
ペダルブラケット110は、その上端面にブラケット側
摺動部112を備えている。ブラケット側摺動部112
には、車両前方側の領域には、水平方向に対して図16
における時計回り方向に傾斜角θ3 が、また、車両後方
側の領域には、水平方向に対して図16における時計回
り方向に傾斜角θ2 (<θ3 )が付与されている。
【0113】ペダルブラケット110は、その車両後方
側の端部において、ボルト40により車体側摺動部材1
02の車両前方側端部に連結されている。車両前方に所
定値を超えるエネルギが作用し、ペダルブラケット11
0に車両後方側へ向かう相対変位が生ずると、ペダルブ
ラケット110がボルト40の拘束から解除される。以
後、ペダルブラケット110に対して車両後方側へ向か
う成分を含む押圧力Fが作用すると、ペダルブラケット
110は、ブラケット側摺動部112を車体側摺動部材
102の傾斜面106に摺動させながら、車両後方側へ
大きく相対変位する。
【0114】本実施例のペダル支持構造において、ペダ
ルブラケット110は、ペダルブラケット110の相対
変位が小さい間は、傾斜角θ2 の領域(傾斜角の小さな
領域)において車体側摺動部材102に当接している。
このため、ペダルブラケット110の相対変位が小さい
領域では、ペダルブラケット110の上端部に、大きな
Fθと小さなFfとを作用させることができる。
【0115】また、本実施例のペダル支持構造におい
て、ペダルブラケット110の相対変位が進行すると、
ペダルブラケット110が、傾斜角θ3 の領域(傾斜角
の大きな領域)において車体側摺動部材102に当接す
る状態が形成される。このため、ペダルブラケット11
0の相対変位が大きい領域では、ペダルブラケット11
0を大きく傾倒させることにより、ブレーキペダル18
の踏み込み部18bを、大きく車両前方側へ退避させる
ことができる。
【0116】従って、本実施例のペダル支持構造によれ
ば、上記図11、図14、および図15に示すペダル支
持構造と同様に、車両前方にエネルギが作用した場合
に、ブレーキペダル18の踏み込み部18bを、確実
に、車体前方へ向けて大きく退避させることができる。
【0117】尚、上記の実施例においては、ペダルブラ
ケット110のブラケット側摺動部112が前記請求項
4記載の「ブラケット側摺動部」に、ブラケット側摺動
部112の表面が前記請求項4記載の「傾斜面」に、ま
た、車体側摺動部材102が前記請求項4記載の「車体
側摺動部材」に、それぞれ相当している。
【0118】次に、図17乃至図19を参照して、本発
明の第8実施例である車両用ペダル支持構造について説
明する。尚、図17乃至図19において、上記図1乃至
図16に示す構成部分と同一の部分については、同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0119】図17は、車両において従来より一般的に
用いられているペダル支持構造と、ステアリングホイル
支持構造とを側面視で表した構成図を示す。また、図1
8は、図17に示す構造を平面視で表した構成図を示
す。尚、図17および図18において、実線で示す状態
は、車両前方にエネルギが入力される以前の初期状態で
あり、また、一点鎖線で示す状態は、車両前方にエネル
ギが入力されることによりブレーキブースタ14等が車
両後方に相対変位した後の状態である。
【0120】図17および図18に示す如く、インパネ
リーンフォース43には、ステアリングサポート120
が固定されている。ステアリングサポート120は、ス
テアリングシャフト122を支持している。ステアリン
グホイル124は、ステアリングサポート120により
支持されるステアリングシャフト122の一端に固定さ
れている。
【0121】図17に示す如く、ステアリングサポート
120は、その上下方向位置が、ペダルブラケット22
の上端部とほぼ同等位置となるように配設される場合が
ある。また、図18に示す如く、ステアリングサポート
120は、その車幅方向端部が、マスタシリンダ10の
延長線上近傍に位置するように配設される場合がある。
ペダルブラケット22とステアリングサポート120と
が、上記の位置関係に配設されている場合、図17およ
び図18中に一点鎖線で示す如く、ペダルブラケット2
2に車両後方側へ向かう変位が生じた際には、ペダルブ
ラケット22の上端部とステアリングサポート120の
前端部とに干渉が生ずる。
【0122】図17および図18に示すペダル支持構造
において、車両前方にエネルギが作用した際にブレーキ
ペダル18の踏み込み部18bを車両前方側へ退避させ
るためには、ペダルブラケット22が車両後方側へ相対
変位する過程で、その上端部が車両下方へ向けて相対変
位するようにペダルブラケット22を傾倒させることが
有効である。しかしながら、上記の如くペダルブラケッ
ト22の上端部がステアリングサポート120と干渉す
る配置が採用される場合には、両者の干渉を回避しなけ
れば、ペダルブラケット22を適切に傾倒させることは
できない。
【0123】図19は、本発明の第8実施例である車両
用ペダル支持構造の構成図を示す。本実施例のペダル支
持構造は、ステアリングサポート120が、その上下方
向位置がペダルブラケット22の上端部とほぼ同等位置
となるように、かつ、その車幅方向端部がマスタシリン
ダ10の延長線上近傍に位置するように配設される場合
において、ペダルブラケット22を適正に傾倒させ得る
点に特徴を有している。
【0124】図19に示す如く、本実施例のペダル支持
構造には、車体側摺動部材126が用いられている。車
体側摺動部材126は、カウルプレート21の底面に固
定される第1固定面126aと、ステアリングサポート
120の底面に固定される第2固定面126bと、第1
および第2固定面126a,126b間に形成される傾
斜面126cとを備えている。傾斜面126cには、車
両後方側ほど車両下方へ向かう傾斜が付与されている。
【0125】ペダルブラケット22は、ボルト40によ
り車体側摺動部材126の傾斜面126cに連結されて
いる。車両前方に所定値を超えるエネルギが作用し、ペ
ダルブラケット22に車両後方側へ向かう相対変位が生
ずると、ペダルブラケット22がボルト40の拘束から
解除される。以後、ペダルブラケット22の上端部は、
傾斜面126cの表面を摺動しながら車両後方かつ車両
下方へ向けて相対変位する。傾斜面126cの車両後方
側端部がステアリングサポート120の下方へ導かれて
いるため、ペダルブラケット22が車両後方側へ相対変
位する過程で、ペダルブラケット22の上端部と、ステ
アリングサポート120とに干渉が生ずることはない。
【0126】従って、本実施例のペダル支持構造によれ
ば、ステアリングサポート120がペダルブラケット2
2の車両後方側に位置している場合においても、車両前
方にエネルギが作用した場合に、ペダルブラケット22
を適正に傾倒させること、すなわち、ブレーキペダル1
8の踏み込み部18bを車体前方へ向けて大きく退避さ
せることができる。
【0127】尚、上記の実施例においては、車体側摺動
部材126が前記請求項9記載の「車体側摺動部材」
に、ペダルブラケット22のブラケット側摺動部38が
前記請求項9記載の「ブラケット側摺動部」に、また、
車体側摺動部材126の傾斜面126cが前記請求項9
記載の「傾斜面」に、それぞれ相当している。
【0128】次に、図20を参照して、本発明の第9実
施例である車両用ペダル支持構造について説明する。図
20は、本実施例の車両用ペダル支持構造の構成図を示
す。尚、図20において、上記図1乃至図19に示す構
成部分と同一の部分については、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0129】本実施例のペダル支持構造は、上記図19
に示す車体側摺動部材126に代えて、図20に示す車
体側摺動部材130を用いることにより実現される。車
体側摺動部材130は、インパネリーンフォースに固定
される第1固定面130aと、ステアリングサポート1
20の底面に固定される第2固定面130bと、第1お
よび第2固定面130a,130b間に形成される傾斜
面130cとを備えている。傾斜面130cは、上記図
19に示す傾斜面126cと同様に、車両後方側が車両
下方へ向かう傾斜を有している。
【0130】本実施例のペダル支持構造によれば、車両
前方にエネルギが作用すると、ペダルブラケット22
は、ステアリングサポート120と干渉することなく適
正な姿勢に傾倒する。従って、本実施例のペダル支持構
造によれば、上記図19に示すペダル支持構造と同様
に、車両前方にエネルギが作用した場合に、確実にブレ
ーキペダル18の踏み込み部18bを車体前方へ向けて
大きく退避させることができる。尚、上記の実施例にお
いては、車体側摺動部材130が前記請求項9記載の
「車体側摺動部材」に、ペダルブラケット22のブラケ
ット側摺動部38が前記請求項9記載の「ブラケット側
摺動部」に、また、車体側摺動部材130の傾斜面13
0cが前記請求項9記載の「傾斜面」に、それぞれ相当
している。
【0131】次に、図21及び図22を参照して、本発
明の第10実施例である車両用ペダル支持構造について
説明する。図21は、本実施例の車両用ペダル支持構造
の構成図を示す。また、図22は、図21に示すペダル
ブラケット140を、図21に示すXXII矢視で表した図
を示す。尚、図21および図22において、上記図1乃
至図20に示す構成部分と同一の部分については、同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0132】本実施例のペダル支持構造は、ペダルブラ
ケット140が用いられている点に特徴を有している。
図22に示す如く、ペダルブラケット140は、ダッシ
ュパネル14に固定される固定面142と、固定面14
2の両側に配設される側壁144-1および144-2と、
側壁144-1と144-2との間に形成されるブラケット
側摺動部146とを備えている。
【0133】固定面142は、その幅方向の中央にあた
る位置に貫通孔142aを備えている。ペダルブラケッ
ト140は、貫通孔142aの中心がマスタシリンダ1
0の中心軸と一致するように配設される。側壁144-1
および144-2は、ブラケット側摺動部146が、貫通
孔142aの中心から図22において左側にオフセット
した位置に形成されるように、その形状が設計されてい
る。
【0134】側壁144-1と144-2との間には、回転
軸148が架け渡されている。回転軸148には、ブレ
ーキペダル150のレバー部150aの一端が回動可能
に嵌合されている。ブレーキペダル150のレバー部1
50aは、踏み込み部150bの中心軸と貫通孔142
aの中心とにオフセットが発生しないように、途中に湾
曲部150cを備えている。ブレーキペダル150は、
貫通孔142aを貫通する踏力伝達軸(図示せず)を介
してブレーキブースタ14に連結される。
【0135】ペダルブラケット140が、上述の如く貫
通孔142aの中心がマスタシリンダ10の中心軸と一
致するように配設されると、図21に示す如く、ペダル
ブラケット140のブラケット側摺動部146と、ブレ
ーキブースタ14の中心とには車幅方向のオフセットが
形成される。このため、本実施例のペダル支持構造にお
いては、ステアリグサポート120の車幅方向端部が、
ほぼマスタシリンダ10の中心軸の延長線上に存在して
いるにも関わらず、ペダルブラケット140の側壁14
-2と、ステアリングサポート120の車幅方向端部と
の間には、オフセットWが形成されている。
【0136】ペダルブラケット140の側壁144
-2と、ステアリングサポート120の車幅方向端部との
間にオフセットWが形成されていると、ペダルブラケッ
ト140は、ステアリングサポート120と干渉するこ
となく、確実に適正な姿勢に傾倒することができる。こ
のため、本実施例のペダル支持構造によれば、車両前方
にエネルギが作用した場合に、確実にブレーキペダル1
8の踏み込み部18bを車体前方へ向けて大きく退避さ
せることができる。
【0137】ところで、図21および図22には、ペダ
ルブラケット140が車両後方へ向かって相対変位する
際にペダルブラケット140を傾倒させるガイド機構が
示されていないが、ガイド機構は、上記第1乃至第9実
施例の場合と同様に、ブラケット側摺動部146と摺動
する車体側摺動部を設けることで構成することができ
る。尚、上記の実施例においては、ペダルブラケット1
40が前記請求項10記載の「ペダルブラケット」に相
当している。
【0138】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ペダルブラケットが連結機構から離脱する時点か
ら、ペダルの踏み込み部を車両前方へ向けて変位させる
ことができる。このため、本発明に係る車両用ペダル支
持構造によれば、車両前方にエネルギが作用して、ペダ
ルブラケットが車両後方側に相対変位した際に、運転席
のフットスペースに大きなスペースを確保することがで
きる。
【0139】請求項2記載の発明によれば、車両前方に
所定値を超えるエネルギが作用した際に、ペダルブラケ
ットを確実に連結機構から離脱させることができる。こ
のため、本発明に係る車両用ペダル支持構造によれば、
ペダルブラケットが車両後方へ向かって相対変位する際
に、確実にペダルの踏み込み部を車両前方側へ相対変位
させることができる。
【0140】請求項3および4記載の発明によれば、ペ
ダルブラケットの相対変位が小さい領域では、ブラケッ
ト側摺動部と車体側摺動部材との摺動が容易な状況を形
成し、かつ、ペダルブラケットの相対変位が大きい領域
では、ペダルブラケットの車両後方側へ向かう相対変位
量に対して、大きな比率でペダルの踏み込み部を車両前
方側へ相対変位させ得る状況を形成することができる。
このため、本発明に係る車両用ペダル支持構造によれ
ば、車両前方の所定値を超えるエネルギが作用した際
に、確実に、ペダルの踏み込み部を車両前方側へ大きく
相対変位させることができる。
【0141】請求項5記載の発明によれば、車体側摺動
部材とブラケット側摺動部とを、それらの当接面におけ
る傾斜角を円滑に変化させながら、摺動させることがで
きる。このため、本発明に係る車両用ペダル支持構造に
よれば、上記請求項3および4記載の発明が有する効果
と共に、ペダルブラケットを円滑に車両後方側へ相対変
位させ得るという効果を得ることができる。
【0142】請求項6記載の発明によれば、ペダルブラ
ケットの相対変位方向に不測の部材が突出した場合にお
いて、その部材に、先ずペダルブラケットの平滑面を干
渉させることができる。平滑面は丸みを帯びているた
め、部材に掛止され難い。このため、本発明に係る車両
用ペダル支持構造によれば、車両前方に所定値を超える
エネルギが作用した際に、確実にペダルブラケットに所
望の相対変位を与えることができる。
【0143】請求項7記載の発明によれば、ペダルブラ
ケットの相対変位方向に不測の部材が突出した場合にお
いて、その部材に、先ずペダルブラケットの柔軟部を干
渉させることができる。柔軟部は容易に変形することが
できるため、部材と干渉した際に、部材に掛止され難
い。このため、本発明に係る車両用ペダル支持構造によ
れば、車両前方に所定値を超えるエネルギが作用した際
に、確実にペダルブラケットに所望の相対変位を与える
ことができる。
【0144】請求項8記載の発明によれば、ペダルブラ
ケットが車両後方側へ相対変位する際に、ペダルの車両
後方側へ向かう相対変位を、ストッパ部および押圧部に
よって規制することができる。このため、本発明に係る
車両用ペダル支持構造によれば、車両前方に所定値を超
えるエネルギが作用した際に、ペダルブラケットに対す
る車両後方側へ向かうペダルの相対変位量を小さく抑制
することができ、ペダルの踏み込み部を大きく車両前方
側に相対変位させることができる。
【0145】請求項9記載の発明によれば、ペダルブラ
ケットが車両後方側へ相対変位する際に、ペダルブラケ
ットとステアリングサポートとの間に干渉が生ずるのを
防止することができる。このため、本発明に係る車両用
ペダル支持構造によれば、車両前方に所定値を超えるエ
ネルギが作用した際に、確実にペダルブラケットの姿勢
を所定の姿勢に導くこと、すなわち、確実にペダルの踏
み込み部を車両前方側へ相対変位させることができる。
【0146】請求項10記載の発明によれば、ペダルブ
ラケットが車両後方側へ相対変位する際に、ペダルブラ
ケットとステアリングサポートとの間に干渉を生じさせ
ることなくペダルブラケットを所定の姿勢に導くことが
できる。このため、本発明に係る車両用ペダル支持構造
によれば、車両前方に所定値を超えるエネルギが作用し
た際に、確実にペダルブラケットの姿勢を所定の姿勢に
導くこと、すなわち、確実にペダルの踏み込み部を車両
前方側へ相対変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるペダル支持構造の構
成図である。
【図2】図1に示すペダル支持構造のストッパプレート
近傍を拡大して表した図である。
【図3】図1に示すペダル支持構造に用いられるストッ
パプレートを図2に示すIII 矢視で表した斜視図であ
る。
【図4】図1に示すペダル支持構造に用いられるペダル
ブラケット22の上端部を図1に示すIV矢視で表した斜
視図である。
【図5】図1に示すペダル支持構造を採用する車両の前
方に所定値を超えるエネルギが入力された際に、踏力伝
達軸および回転軸の拘束力に起因して、ブレーキペダル
に生ずる相対変位を表す図である。
【図6】図1に示すペダル支持構造を採用する車両の前
方に所定値を超えるエネルギが入力された際に、ストッ
パプレートおよび回転軸の拘束力に起因して、ブレーキ
ペダルに生ずる相対変位を表す図である。
【図7】本発明の第2実施例であるペダル支持構造に用
いられるペダルブラケットの上端部の斜視図である。
【図8】本発明の第3実施例であるペダル支持構造の構
成図である。
【図9】図8に示すペダル支持構造に用いられるペダル
ブラケットを図8に示すIX矢視で表す図である。
【図10】車両前方に所定値を超えるエネルギが入力さ
れた際に、マスタシリンダおよびブレーキブースタに生
ずる相対変位の方向を表す図である。
【図11】本発明の第4実施例であるペダル支持構造の
構成図である。
【図12】図11に示すペダル支持構造を採用する車両
の前方にエネルギが入力された際にペダルブラケットと
車体側摺動部材との間に作用する力の向きを表す図であ
る。
【図13】図11に示すペダル支持構造において車体側
摺動部材の傾斜角θが一定である場合に生ずるブレーキ
ペダルの相対変位と、傾斜面が曲面である場合に生ずる
ブレーキペダルの相対変位とを対比して表す図である。
【図14】本発明の第5実施例であるペダル支持構造の
構成図である。
【図15】本発明の第6実施例であるペダル支持構造の
構成図である。
【図16】本発明の第7実施例であるペダル支持構造の
構成図である。
【図17】車両において従来より一般的に用いられてい
るペダル支持構造と、ステアリングホイル支持構造とを
側面視で表した構成図である。
【図18】図7に示す構造を平面視で表した構成図であ
る。
【図19】本発明の第8実施例であるペダル支持構造の
構成図である。
【図20】本発明の第9実施例であるペダル支持構造の
構成図である。
【図21】本発明の第10実施例であるペダル支持構造
を平面視で表した構成図である。
【図22】図21に示すペダル支持構造に用いられるペ
ダルブラケットを図21に示すXXII矢視で表す図であ
る。
【符号の説明】
14 ブレーキブースタ 18;150 ブレーキペダル 18b;150b 踏み込み部 20 ダッシュパネル 22;46;50;100;110;140 ペダルブ
ラケット 28 回転軸 32 ストッパプレート 32-3 ストッパ部 32-4 押圧部 38;54-1,54-2;104;112;146 ブラ
ケット側摺動部 38a;56,58a スリット 39 平滑面 40 ボルト 41;60;80;90;102;126;130 車
体側摺動部材 42;62,66;82;92;106;126c;1
30c 傾斜面 43 インパネリーンフォース 48 柔軟部 58,64 ボルト連結部 120 ステアリングサポート 124 ステアリングホイル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルブラケットの車両後方側部分を離
    脱可能に車体と連結する連結機構と、前記ペダルブラケ
    ットが車両後方側へ相対移動する際に、前記ペダルブラ
    ケットに支持されるペダルの踏み込み部が車両前方側へ
    相対移動するように、前記ペダルブラケットの姿勢を導
    くガイド機構と、を備える車両用ペダル支持構造におい
    て、 前記ペダルブラケットの前記連結機構からの離脱方向
    が、前記ペダルブラケットが前記ガイド機構により導か
    れる方向と実質的に一致していることを特徴とする車両
    用ペダル支持構造。
  2. 【請求項2】 ペダルブラケットの車両後方側部分を離
    脱可能に車体と連結する連結機構と、前記ペダルブラケ
    ットが車両後方側へ相対移動する際に、前記ペダルブラ
    ケットに支持されるペダルの踏み込み部が車両前方側へ
    相対移動するように、前記ペダルブラケットの姿勢を導
    くガイド機構と、を備える車両用ペダル支持構造におい
    て、 前記ペダルブラケットの前記連結機構からの離脱方向
    が、車両前方にエネルギが入力された際に、前記ペダル
    ブラケットに伝達される押圧力の方向と実質的に一致し
    ていることを特徴とする車両用ペダル支持構造。
  3. 【請求項3】 ペダルブラケットが車両後方側へ相対移
    動する際に、前記ペダルブラケットに支持されるペダル
    の踏み込み部が車両前方側へ相対移動するように、前記
    ペダルブラケットの姿勢を導くガイド機構を備える車両
    用ペダル支持構造において、 前記ガイド機構が、 車体側に固定される部材であって、車両後方側へ向かう
    ほど車両下方へ向かう傾斜角を増大させる傾斜面を有す
    る車体側摺動部材と、 前記ペダルブラケットに、前記傾斜面と当接するように
    形成されるブラケット側摺動部と、 を備えることを特徴とする車両用ペダル支持構造。
  4. 【請求項4】 ペダルブラケットが車両後方側へ相対移
    動する際に、前記ペダルブラケットに支持されるペダル
    の踏み込み部が車両前方側へ相対移動するように、前記
    ペダルブラケットの姿勢を導くガイド機構を備える車両
    用ペダル支持構造において、 前記ガイド機構が、 前記ペダルブラケットに形成され、車両後方側へ向かう
    ほど車両下方へ向かう傾斜角を減少させる傾斜面を備え
    るブラケット側摺動部と、 車体側に固定される部材であって、前記傾斜面と当接す
    る車体側摺動部材と、 を備えることを特徴とする車両用ペダル支持構造。
  5. 【請求項5】 請求項3および4記載の車両用ペダル支
    持構造において、 前記傾斜面が曲面であることを特徴とする車両用ペダル
    支持構造。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5記載の車両用ペダル支持
    構造において、 前記ペダルブラケットが、前記ブラケット側摺動部の車
    両後方側に、丸みを有する平滑面を備えることを特徴と
    する車両用ペダル支持構造。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至5記載の車両用ペダル支持
    構造において、 前記ペダルブラケットが、前記ブラケット側摺動部の車
    両後方側に、前記ペダルブラケットの他の部位に比して
    容易に変形し得る柔軟部を備えることを特徴とする車両
    用ペダル支持構造。
  8. 【請求項8】 ペダルブラケットが車両後方側へ相対移
    動する際に、前記ペダルブラケットに支持されるペダル
    の踏み込み部が車両前方側へ相対移動するように、前記
    ペダルブラケットの姿勢を導くガイド機構を備える車両
    用ペダル支持構造において、 前記ペダルブラケットが、 ペダルの車両後方側へ向かう変位を規制するストッパ部
    と、 前記ペダルが前記ストッパ部による規制を超えて車両後
    方側へ相対変位する際に、車両後方側から前記ペダルを
    押圧する押圧部と、 を備えることを特徴とする車両用ペダル支持構造。
  9. 【請求項9】 ペダルブラケットが車両後方側へ相対移
    動する際に、前記ペダルブラケットに支持されるペダル
    の踏み込み部が車両前方側へ相対移動するように、前記
    ペダルブラケットの姿勢を導くガイド機構を備える車両
    用ペダル支持構造において、 前記ガイド機構が、車体側に固定される車体側摺動部材
    と、ペダルブラケットに形成されるブラケット側摺動部
    と、を備えると共に、 前記車体側摺動部材が、インパネリーンフォースに固定
    されるステアリングサポートの下面に延在する傾斜面を
    備えることを特徴とする車両用ペダル支持構造。
  10. 【請求項10】 ペダルブラケットが車両後方側へ相対
    移動する際に、前記ペダルブラケットに支持されるペダ
    ルの踏み込み部が車両前方側へ相対移動するように、前
    記ペダルブラケットの姿勢を導くガイド機構を備える車
    両用ペダル支持構造において、 前記ペダルブラケットの上端部近傍が、インパネリーン
    フォースに固定されるステアリングサポートに対して、
    車幅方向にオフセットされていることを特徴とする車両
    用ペダル支持構造。
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