JPH0896591A - 不揮発性半導体メモリ装置の自動プログラム回路 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置の自動プログラム回路

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JPH0896591A
JPH0896591A JP22985095A JP22985095A JPH0896591A JP H0896591 A JPH0896591 A JP H0896591A JP 22985095 A JP22985095 A JP 22985095A JP 22985095 A JP22985095 A JP 22985095A JP H0896591 A JPH0896591 A JP H0896591A
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鎭棋 金
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亨圭 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程条件等の変化に左右されることなく均一
のセルしきい値電圧を得られるプログラムを実行できる
電気的プログラム可能な不揮発性半導体メモリを提供す
る。 【解決手段】 プログラム検証を行う不揮発性メモリに
プログラム電圧発生回路200を使用する。この回路2
00は、高電圧発生回路10によるプログラム電圧Vp
gmをトリミング回路30で分圧し、該分圧電圧を比較
回路40で基準電圧と比較してその比較結果により高電
圧発生制御回路20が高電圧発生回路10を制御する。
トリミング回路30は、トリミング信号TRMp1 …に
応じてトランジスタ33〜35が導通することで分圧値
が変更されるようになっている。プログラム検証でプロ
グラム失敗が判断されプログラムが繰り返される度にト
リミング信号が順次発生され、これに応じて順次にトラ
ンジスタ33〜35が導通していくので、プログラム電
圧は順次増加していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体メモ
リ装置に関するもので、特に、電気的プログラム可能な
不揮発性半導体メモリ装置の自動プログラム回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電気的プログラムを行う不揮発性メモリ
の代表であるEEPROMは、NAND形のセル構造を
もつものが現在一般的になっている。NAND形のセル
構造を有するEEPROMのメモリセルアレイは、行と
列のマトリックス形態に配列した多数のNANDセルユ
ニットで構成される。図12に、メモリセルアレイの一
部分におけるNANDセルユニットの等価回路図を示
す。NANDセルユニットNU1〜NUmのそれぞれ
は、ドレインが対応ビット線に接続された第1選択トラ
ンジスタ120と、ソースが共通ソース線CSLに接続
された第2選択トランジスタ121と、を有し、これら
第1選択トランジスタ120のソースと第2選択トラン
ジスタ121のドレインとの間に、メモリセルトランジ
スタ(“メモリセル”とする)M1〜M8のドレイン−
ソース通路(チャネル)を直列接続した構造をもってい
る。1列に配列された第1選択トランジスタ120のゲ
ート、メモリセルM1〜M8の制御ゲート、及び第2選
択トランジスタ121のゲートは、それぞれ第1選択線
SL1、ワード線WL1〜WL8、及び第2選択線SL
2に接続されている。
【0003】これら第1、第2選択トランジスタ12
0,121及びメモリセルM1〜M8は、半導体基板の
主表面に形成したP形ウェル内に設けられる。即ち、各
NANDセルユニットNU1〜NUmの第1選択トラン
ジスタ120のソースとメモリセルM1のドレインとの
ソース・ドレイン共通領域、メモリセルM1〜M8のソ
ース・ドレイン共通領域、そして第2選択トランジスタ
121のドレインとメモリセルM8のソースとのドレイ
ン・ソース共通領域が、P形ウェル内に形成される。メ
モリセルM1〜M8の各チャネル上にはトンネル絶縁膜
を介してポリシリコンのフローティングゲートが形成さ
れ、このフローティングゲート上に中間誘電体膜を介し
てポリシリコン或いは高融点金属シリサイドからなる制
御ゲートが形成される。第1選択トランジスタ120の
P形ウェル内にあるドレイン領域は、高融点金属シリサ
イド又は金属で形成した対応ビット線へ開口を通じてそ
れぞれ接続され、第2選択トランジスタ121のP形ウ
ェル内にあるソース領域は、高融点金属シリサイド又は
金属で形成した共通ソース線CSLと接続される。
【0004】このようなEEPROMのメモリセル消去
は、プログラム前、即ちデータ書込前に行われる。メモ
リセルの消去は、P形ウェル領域に消去電圧、例えば約
20Vの電圧を印加し、ワード線WL1〜WL8に基準
電圧、例えば接地電圧Vssを印加することによって行
われる。これによる電界でフローティングゲートの電子
がトンネル絶縁膜を通じてP形ウェル領域へ放出され、
メモリセルはエンハンスメント形のトランジスタにな
る。従って、消去されたメモリセルはデータ“1”を記
憶している。
【0005】ワード線を選択してメモリセルのプログラ
ムを行う、即ちデータ“0”の書込みは、選択対象のワ
ード線にプログラム電圧、例えば18Vの高電圧を印加
し、データ“0”を書込むメモリセルのソースとドレイ
ンに基準電圧、例えば接地電圧Vssを印加することに
よって行われる。これによる電界で、プログラム対象の
メモリセルのフローティングゲートへトンネル絶縁膜を
通じて電子が注入され、当該メモリセルはデプレッショ
ン形のトランジスタに変更される。
【0006】このプログラム後、対象のメモリセルが設
定通りのしきい値電圧を有するようにプログラム成功し
ているかどうかを検査するプログラム検証動作が行われ
る。このような消去、プログラム、プログラム検証技術
については、本願出願人に譲渡された1994年8月1
9日付公開の韓国特許公開第94−18870号に開示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】EEPROMの大容量
化、高集積化に伴って、ゲート絶縁膜及び中間絶縁膜の
幅、厚さ、チャネル領域の幅、長さ等のメモリセルサイ
ズも縮小する傾向にある。これに応じて製造工程の条件
変化に敏感となるため、ゲート絶縁膜、中間絶縁膜、及
びチャネル領域の幅や厚さの均一性確保も難しくなって
いるのが現状である。このため、プログラム後のメモリ
セルのしきい値電圧が不均一になる可能性がないとはい
えない。もし、プログラム後のメモリセルでいずれか1
つでも所定のしきい値電圧に達していないものがある
と、誤データ読出につながる。そこで、よりいっそう信
頼性を高めるために、上述の韓国特許公開第94−18
870号に開示されているような、メモリセルのプログ
ラム成功を判断するためのプログラム検証回路が提案さ
れている。これによれば、プログラム失敗の可能性は非
常に低いものとなり、信頼性が大きく向上するが、プロ
グラム検証後にその前と同じ一定レベルのプログラム電
圧をもって再びプログラム動作を行うようにしているた
め、プログラムメモリセルのしきい値電圧の不均一発生
を完全に排除しきるには至っていない。またしきい値電
圧は、電源電圧や動作温度等の条件変化の影響も受ける
ので、これらの影響も極力排除できればより好ましいと
いえる。
【0008】このような課題に鑑みて本発明では、電気
的プログラム可能な不揮発性半導体メモリ装置につい
て、工程条件の変化に左右されることなく、また、電源
電圧や動作電圧等の条件変動にも影響され難く、均一の
しきい値電圧を得られるようなプログラム実行を可能と
し、よりいっそうの信頼性向上を図らんとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためには、前のプログラムで失敗したメモリセルに対
してプログラム電圧を変化させて再実行できれば、工程
条件や動作条件の変化を克服してよりプログラム成功率
を上げられ、均一のしきい値電圧を得られると考えられ
る。そこで本発明では、プログラム電圧によるプログラ
ムとプログラム成功を判断するプログラム検証を連続し
て行うようにした電気的プログラム可能な不揮発性半導
体メモリ装置のプログラム方法において、プログラム回
数に応じてプログラム電圧を所定の電圧範囲で順次増加
させて発生することを特徴としたプログラム方法を提供
する。またこの場合に、プログラム電圧が所定の電圧範
囲の上限に達するとそのレベルを維持して以降のプログ
ラムを行うようにすることを特徴とする。更に、このプ
ログラム方法において、プログラム対象外のメモリセル
に対して供給するパス電圧を、プログラム電圧の順次増
加に追従して所定の電圧差を保ち順次増加させることを
特徴とする。
【0010】このようなプログラム方法を可能とする不
揮発性半導体メモリ装置として本発明では、多数のフロ
ーティングゲート形メモリセルからなるメモリセルアレ
イを有し、メモリセルを選択してプログラムするための
プログラム回路と、メモリセルのプログラム成功を判断
するためのプログラム検証回路と、を備えた電気的プロ
グラム可能な不揮発性半導体メモリ装置において、プロ
グラム電圧を発生するための高電圧発生回路と、前記プ
ログラム電圧を分圧して出力するトリミング回路と、こ
のトリミング回路の出力と基準電圧とを比較してその比
較結果を出力する比較回路と、この比較回路の出力に従
って前記高電圧発生回路を動作制御する高電圧発生制御
回路と、を有してなり、プログラム回数に応じて前記ト
リミング回路の分圧値が変わることで、発生されるプロ
グラム電圧のレベルが変化するようになっているプログ
ラム電圧発生回路を備えることを特徴とした不揮発性半
導体メモリ装置を提供する。
【0011】また、行と列のマトリックス形態に配列し
た多数のNANDセルユニットで構成され、各NAND
セルユニットはチャネルを直列接続したフローティング
ゲート形の複数のメモリセルを有してなり、そして、1
行に配列されたメモリセルの各制御ゲートへ接続するワ
ード線を備えたメモリセルアレイと、ワード線を選択し
て該選択ワード線に接続したプログラム対象のメモリセ
ルをプログラムするためのプログラム回路と、プログラ
ム後にメモリセルのプログラム成功を判断するためのプ
ログラム検証回路と、を備えた電気的プログラム可能な
不揮発性半導体メモリ装置において、プログラム対象の
メモリセルのプログラムが成功しないとその度にプログ
ラム電圧を順次増加させて発生し、前記選択ワード線へ
提供するプログラム電圧発生回路と、前記順次に増加す
るプログラム電圧と所定の電圧差を保って順次に増加す
るパス電圧を発生し、前記選択ワード線以外のワード線
へ提供するパス電圧発生回路と、を備えることを特徴と
した不揮発性半導体メモリ装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、添付の図面を参照して作用効果等を交えつつ詳細に
説明する。
【0013】この実施形態では、−1.8Vのしきい値
電圧を有するデプレッション形のNチャネルMOSトラ
ンジスタ(以下“D形トランジスタ”とする)と、約
0.7Vのしきい値電圧を有するエンハンスメント形の
NチャネルMOSトランジスタ(以下“N形トランジス
タ”とする)と、約−0.9Vのしきい値電圧を有する
PチャネルMOSトランジスタ(以下“P形トランジス
タ”とする)と、を使用するものとする。
【0014】図1に、プログラム電圧発生回路200の
回路例を示している。高電圧発生回路10は、プログラ
ム中に、高電圧発生制御回路20によるチャージポンピ
ング信号φppとその相補信号バーφppに応答してプ
ログラム電圧Vpgmを発生する。この高電圧発生回路
10はチャージポンプ方式を使用した一般的な回路で、
電源電圧Vccより高い高電圧のプログラム電圧Vpg
mを発生する。具体的には、高電圧発生回路10は、ノ
ード1にVcc−Vthの初期電圧を提供するN形トラ
ンジスタ17と、ノード1と出力ノード2との間にチャ
ネルを直列接続したN形トランジスタ11〜16と、こ
れらN形トランジスタ11〜16の各ゲートにそれぞれ
接続されたMOSキャパシタ3〜8と、から構成され
る。N形トランジスタ11〜16の各ゲートはそれぞれ
自分のドレインへ接続されており、また、奇数番目のM
OSキャパシタ3,5,……,7のドレイン−ソース共
通点(電極)にはチャージポンピング信号φppが、偶
数番目のMOSキャパシタ4,6,……,8のドレイン
−ソース共通点(電極)には相補チャージポンピング信
号バーφppが、それぞれ入力されている。
【0015】高電圧発生回路10の出力ノード2は、チ
ャネルを直列接続したD形トランジスタ18,19を介
して電源電圧Vccへつながれている。D形トランジス
タ18のゲートにはプログラム制御信号バーPGMが入
力され、D形トランジスタ19のゲートには電源電圧V
ccが入力される。これらD形トランジスタ18,19
は、プログラム終了時に、高電圧発生回路10から出力
されているプログラム電圧Vpgmを電源電圧Vccへ
放電する役割をもつ。
【0016】また、出力ノード2には、プログラム中に
プログラム電圧Vpgmを順次増加させるトリミング回
路30が接続される。このトリミング回路30は、基準
電圧、例えば接地電圧Vssから出力ノード2へN形ト
ランジスタ31のチャネルと抵抗R1 〜R10,Rn,R
mとを直列接続した構成を有している。N形トランジス
タ31のゲートには、インバータ32を介してプログラ
ム制御信号バーPGMが入力される。抵抗Rn及び抵抗
10の接続ノード37と、抵抗R1 及びN形トランジス
タ31のドレインの接続ノード38とは、N形トランジ
スタ33のチャネルを通じて短絡可能にしてある。同様
に、抵抗R1 〜R10間の各接続ノードと接続ノード38
とは、N形トランジスタ35,34,……のチャネルを
通じてそれぞれ短絡可能にしてある。これらN形トラン
ジスタ33〜35の各ゲートには、トリミング信号TR
Mp10〜TRMp1 がそれぞれ入力されている。即ち、
N形トランジスタ33〜35は、トリミング信号TRM
1 〜TRMp10に応じて順次抵抗R1 〜R10のバイパ
スになるバイパス手段である。これにより、各抵抗によ
る分圧値が変化し、抵抗Rm及び抵抗Rnの接続ノード
36から出力される電圧V36を変更可能である。
【0017】比較回路40は、プログラム中に、抵抗R
m及び抵抗Rnの接続ノード36の電圧V36と基準電圧
Vprefとを比較する。チャネルを介して接地電圧Vss
へ共通ノード46をつなげるN形トランジスタ41は、
そのゲートにインバータ47を通じてプログラム制御信
号バーPGMを受け制御される。そして、電源電圧Vc
cと共通ノード46との間には、P形トランジスタ44
及びN形トランジスタ42の各チャネルを直列接続した
第1ブランチと、P形トランジスタ45及びN形トラン
ジスタ43の各チャネルを直列接続した第2ブランチ
と、が並列に設けられている。P形トランジスタ44,
45のゲートは共通に、P形トランジスタ45とN形ト
ランジスタ43との接続ノード48に接続されている。
N形トランジスタ43のゲートには基準電圧Vpref、例
えば約1.67Vが印加される。一方のN形トランジス
タ42のゲートには前記接続ノード36の電圧V36が印
加される。該比較回路40の出力は、P形トランジスタ
44とN形トランジスタ42との接続ノード49からと
られている。この比較回路40は、電圧V36>Vprefの
ときは“L”状態(論理0)を出力し、電圧V36<Vpr
efのときは“H”状態(論理1)を出力する差動増幅回
路の構成である。
【0018】高電圧発生制御回路20は、比較回路40
の出力を受けて高電圧発生回路10を制御し、プログラ
ム電圧Vpgmのレベル維持を行う回路である。比較回
路40の出力、即ち接続ノード49の電圧はNANDゲ
ート22へ入力され、インバータ21を介したプログラ
ム制御信号バーPGMとNAND演算される。NAND
ゲート22の出力は、NANDゲート24,25の各入
力端子にインバータ23を介して入力され、リング発振
器(図示略)からのクロックパルスバーφp,φpとそ
れぞれNAND演算される(バーφpはφpの相補信
号)。このクロックパルスバーφp,φpは約8MHz
の周波数をもつ。そして、NANDゲート24,25の
各出力は、それぞれインバータ26,27を通じてチャ
ージポンピング信号バーφpp,φppとして高電圧発
生回路10へ出力される。
【0019】電圧V36>Vprefのときは高電圧発生制御
回路20の制御で高電圧発生回路は非活性化され、電圧
36<Vprefのときは高電圧発生制御回路20の制御で
高電圧発生回路10が活性化される。即ち、プログラム
電圧Vpgmの増加で電圧V 36が増加すると、高電圧発
生制御回路20による高電圧発生回路10のチャージポ
ンプが非活性化され、それによりプログラム電圧Vpg
mは減少する。また、プログラム電圧Vpgmの減少で
電圧V36が減少すると、高電圧発生制御回路20による
高電圧発生回路10のチャージポンプが活性化され、そ
れによりプログラム電圧Vpgmは増加する。従って、
プログラム電圧Vpgmは、高電圧発生制御路20の制
御でトリミング回路30に応じた一定の電圧レベルに維
持される。
【0020】N形トランジスタ33〜35がすべて非導
通状態にあるとき、出力ノード2の初期プログラム電圧
Vpgmin は、次の数式1により得られる。
【数1】Vpgmin =Vpref〔1+Rm/(R1 +R2
…+R10+Rn+Rm)〕
【0021】N形トランジスタ35が導通してバイパス
になり、抵抗R1 が短絡状態にあるとき、出力ノード2
のプログラム電圧Vpgm1は次の数式2により得られる。
【数2】Vpgm1=Vpref〔1+Rm/(R2 +…+R10
+Rn+Rm)〕
【0022】N形トランジスタ34が導通してバイパス
になり、抵抗R1 ,R2 が短絡状態にあるとき、出力ノ
ード2のプログラム電圧Vpgm2は次の数式3により得ら
れる。
【数3】Vpgm2=Vpref〔1+Rm/(R3 +…+R10
+Rn+Rm)〕
【0023】これら各数式から分かるように、N形トラ
ンジスタ35〜33が順次導通していくと、出力ノード
2のプログラム電圧Vpgmも順次増加していく。従っ
て、所定の電圧範囲、例えば15Vから19.5Vまで
の範囲で順次にプログラム電圧Vpgmを増加させなが
らプログラム及びプログラム検証を行っていくことが可
能となるので、工程条件変化、動作条件変化等の変動要
因に関係なく均一のしきい値電圧を有するメモリセルプ
ログラムの達成が可能である。
【0024】図2〜図6は、図1に示したプログラム電
圧発生回路200を制御するために設ける制御回路の一
例を示した回路図である。
【0025】図2は、トリミング回路30のN形トラン
ジスタ35〜33を順次に1ずつ導通させてプログラム
電圧Vpgmを順次増加させる際に使用するトリミング
信号TRMp1 〜TRMp10を発生するためのトリミン
グ信号発生回路300である。このトリミング信号発生
回路300は、後述する2進カウンタによる計数信号L
1 〜LP4 とその相補信号バーLP1 〜バーLP4
適宜組合わせて演算する複数のNORゲート51〜55
を有した論理回路である。このうちNORゲート55の
出力は、NORゲート56,57で構成されるフリップ
フロップのNORゲート56の一入力端子に入力され
る。このNORゲート56の出力は、インバータ58を
通じてNORゲート51〜55の一入力となる。フリッ
プフロップを構成するNORゲート57の他方の入力端
子にはプログラム制御信号バーPGMが入力され、その
出力はトリミング信号TRMp10となる。
【0026】NORゲート56,57で構成されるフリ
ップフロップは、NORゲート55が選択されたとき、
即ち“H”状態を出力するとき、プログラム中にトリミ
ング信号TRMp10を“H”状態にラッチする。そし
て、インバータ58がNORゲート56の出力を帰還信
号として提供するので、トリミング信号TRMp1 〜T
RMp9 は“L”状態にラッチされた状態となる。即
ち、NORゲート56,57及びインバータ58は、ト
リミング回路30に設けたバイパス手段のうちの最終の
バイパス手段となるN形トランジスタ33が導通した後
は、その導通状態を維持させる、つまり、プログラム電
圧Vpgmを最終段階の上限まで増加させた後にはその
レベルを維持させるためのラッチ手段である。
【0027】例えば、メモリセルのプログラムとプログ
ラム検証を10回繰り返してもプログラムに成功してい
ない場合には、それ以降のプログラムは、10回目の最
終段階で使用した最大プログラム電圧Vpgmmax、例えば
上記の19.5Vを維持して用いる。勿論、この最大プ
ログラム電圧Vpgmmaxは、メモリセルのゲート絶縁膜破
壊や接合ブレークダウンを起こさない値内で選択し得る
ので、19.5Vに限定される訳ではないし、また、ト
リミング信号は10に限られる訳ではない。プログラム
ごとに増加させるプログラム電圧増加値ΔVについて
は、1V以下、好ましくは0.5V程度が適切である。
【0028】図3Aは上述の2進カウンタを示し、図3
Bは、図3Aの2進カウンタ400を構成する各計数段
71〜77の回路例を代表的に1つ示すものである。
【0029】図3Bを参照すると、2進カウンタ400
の各計数段71〜77では、出力端子Oi +1と相補出
力端子バーOi +1との間にN形トランジスタ65〜6
8のチャネルを直列接続してあり、これらのうちN形ト
ランジスタ66,67のゲートは相補クロック入力端子
バーOi へ、N形トランジスタ65,68のゲートはク
ロック入力端子Oi へ接続してある。また、相補出力端
子バーOi +1と出力端子Oi +1との間にはインバー
タ64が接続されている。NANDゲート61は、N形
トランジスタ65及びN形トランジスタ66の接続ノー
ドの信号とリセット端子バーRに入力される信号とを演
算し、その出力を、インバータ63を介してN形トラン
ジスタ66及びN形トランジスタ67の接続ノードへ提
供する。NANDゲート62は、N形トランジスタ67
及びN形トランジスタ68の接続ノードの信号とリセッ
ト端子バーRに入力される信号とを演算し、その出力
を、相補出力端子バーOi +1へ提供する。従って、リ
セット端子バーRに“L”状態のリセット信号が入力さ
れることにより、出力端子Oi +1は“L”状態、相補
出力端子Oi +1は“H”状態となる。そして、入力端
子Oi の入力が“H”状態から“L”状態になる度に出
力端子Oi +1の出力状態が変化する。
【0030】図3Aの2進カウンタ400は、直列接続
した7つの計数段71〜77で構成されている。リセッ
ト端子バーRにはリセット信号バーRSTが供給され、
第1計数段71のクロック入力端子Oi と相補入力端子
バーOi には、クロック信号CKと相補クロック信号バ
ーCKがそれぞれ入力されている。そして、7つの計数
段71〜77の各相補出力端子バーOi +1から相補計
数信号バーLP1 〜バーLP7 が出力され、前段側の4
つの計数段71〜74の出力端子Oi +1から計数信号
LP1 〜LP4 が出力される。このカウンタ400で
は、クロック信号CKが“L”状態になる度に、計数信
号LP1 〜LP4 はカウントアップされ、相補計数信号
バーLP1 〜バーLP7 はカウントダウンされる。
【0031】図4に、2進カウンタ400に提供される
クロック信号CK,バーCKを発生する回路例を示す。
このクロック信号発生回路は、インバータ81〜83及
びNANDゲート84で構成される短パルス発生回路8
0と、短パルス発生回路80の出力を受ける直列インバ
ータ85〜88と、インバータ87,88の出力を入力
とするNORゲート89,90と、から構成されてい
る。NORゲート89,90はフリップフロップとして
動作する。この短パルス発生回路80は、プログラム及
び検証信号バーPGMsが“H”状態になるときに
“L”状態の短パルスを発生する。プログラム及び検証
信号バーPGMsは、プログラム制御信号バーPGMに
応答してタイマ回路(図示略)から発生される。
【0032】図5に、リセット信号バーRSTとプログ
ラム制御信号バーPGMを発生する回路例を示す。この
制御信号発生回路は、図示せぬコマンドレジスタからの
自動プログラムフラグ信号Sapgmに応答して短パルス信
号を発生する短パルス信号発生回路91と、インバータ
92,93とを通じてリセット信号バーRSTを発生す
る。また、自動プログラムフラグ信号Sapgmはインバー
タ94を通じてNORゲート95の入力とされ、プログ
ラム判別信号PDS及びループ計数信号PCout とNO
R演算される。NORゲート95の演算結果がインバー
タ96を通じてプログラム制御信号バーPGMとして出
力される。プログラム判別信号PDSはプログラム検証
により発生する信号で、プログラム検証の結果、メモリ
セルプログラムが成功していると“H”状態で入力さ
れ、メモリセルのうち1つでもプログラムに失敗してい
ると“L”状態で入力される。このようなプログラム検
証技術については、前述の韓国特許公開第94−188
70号に開示されている。
【0033】図6に示すのは、ループ計数信号PCout
を発生するループ計数回路の例である。このループ計数
回路500は、NANDゲート101〜110とNOR
ゲート111で構成された論理回路である。2進カウン
タ400からの相補計数信号バーLP1 〜バーLP7
NANDゲート101〜107にそれぞれ入力される。
これら信号の演算対象となる端子N0〜N6には、計数
するループ回数に応じて接地電圧Vss又は電源電圧V
ccが入力される。例えば、ループ回数を20回に設定
するのであれば、端子N2,N5へ電源電圧Vcc、残
りの端子N0,N1,N3,N4,N6へ接地電圧Vs
sを入力する。
【0034】以上の各回路からなる自動プログラム回路
の動作について、図7に示すタイミング図を参照して説
明する。
【0035】図7に示すように、自動プログラムフラグ
信号Sapgmが“L”状態から“H”状態になることによ
り自動プログラム動作が開始される。プログラム判別信
号PDSとループ計数信号PCout は初期に“L”状態
にあるため、“L”状態から“H”状態になる自動プロ
グラムフラグ信号Sapgmに応じて、図5の制御信号発生
回路は、プログラム制御信号バーPGMを“H”状態か
ら“L”状態にして発生する。また、“H”状態になる
自動プログラムフラグ信号Sapgmに応答して短パルス信
号発生回路91から“L”状態の短パルス信号が発生さ
れ、これによるリセット信号バーRSTで図3Aに示す
2進カウンタ400はリセットされる。また、図示せぬ
タイマ回路から、図7に示すように“L”状態になるプ
ログラム制御信号バーPGMに応答してプログラム及び
検証信号バーPGMsが発生される。このプログラム及
び検証信号バーPGMsは、プログラム制御信号バーP
GMが“L”状態にあるときに、約30μsecの
“L”状態と約10μsecの“H”状態を有するクロ
ックパルスの形態で発生される。プログラム及び検証信
号バーPGMsが“L”状態にある期間はプログラム期
間であり、“H”状態にある期間はプログラム検証期間
である。
【0036】図7の時刻t1 で、プログラム制御信号バ
ーPGMが“L”状態になることにより、図1のプログ
ラム電圧発生回路200がエネーブルされる。即ち、N
形トランジスタ41が導通して比較回路40が活性化さ
れ、またN形トランジスタ31が導通してトリミング回
路30が活性化される。動作初期において電圧V36<V
prefなので、比較回路40は“H”状態を出力する。従
って、インバータ23が“H”状態を出力し、これによ
り発生される高電圧発生制御回路20のチャージポンピ
ング信号φpp,バーφppに応じたチャージポンプ
で、高電圧発生回路10から高電圧が昇圧発生される。
これに従いプログラム電圧Vpgmは、接続ノード36
の電圧V36が基準電圧Vprefに達するまで増加する。こ
のときのプログラム電圧Vpgmは、上記数式1で示さ
れる初期プログラム電圧Vpgmin に維持される。このプ
ログラム電圧Vpgmをもって選択メモリセルをプログ
ラムする技術については、前述の韓国特許公開第94−
18870号に開示されている。
【0037】時刻t2 でプログラム及び検証信号バーP
GMs が“H”状態になり、時間t 1 〜t2 でプログラ
ムされたメモリセルに対するプログラム検証が行われ
る。時刻t2 で“H”状態になるプログラム及び検証信
号バーPGMs により、図4の短パルス発生回路80が
短パルスを発生してインバータ86から“L”状態の短
パルス信号バーφspが発生される。その結果、クロッ
ク信号CK,バーCKが短パルス信号バーφspにほぼ
沿って発生する。すると、図3Aの2進カウンタ400
は、図7に示すように計数信号LP1 を“H”状態とす
る。これにより図2のNORゲート51から、“H”状
態のトリミング信号TRMp1 が出力される。従って、
図1に示すN形トランジスタ35の導通により抵抗R1
がバイパスされ、接続ノード36の電圧V36は基準電圧
Vprefより小さくなる。これに応じて高電圧発生制御回
路20が活性化され、高電圧発生回路10の動作により
プログラム電圧Vpgmは、今度は上記数式2で示され
る増加したプログラム電圧Vpgm1のレベルで発生され
る。
【0038】時間t2 〜t3 のプログラム検証でメモリ
セルのプログラムが成功していなければ、時間t3 〜t
4 において、プログラム電圧Vpgm1をもって再プログラ
ム動作が自動的に行われる。
【0039】時刻t4 で、プログラム及び検証信号バー
PGMs が“H”状態になると、図4の短パルス発生回
路80から“L”状態の短パルスが発生され、インバー
タ86から、図7に示すような“L”状態の短パルスで
短パルス信号バーφspが発生される。これによりクロ
ック信号CKは“L”状態の短パルスになり、図3Aの
2進カウンタ400の計数信号LP1 が“L”、計数信
号LP2 が“H”状態になる。従って、図2のNORゲ
ート52から、“H”状態のトリミング信号TRMp2
が発生される。このトリミング信号TRMp2 に応じて
図1の抵抗R1,R2 がバイパスされ、接続ノード36
の電圧V36は基準電圧Vprefより再び小さくなる。これ
に応答して高電圧発生制御回路20が活性化され、高電
圧発生回路10の動作でプログラム電圧Vpgmは、今
度は上記数式3で示されるプログラム電圧Vpgm2のレベ
ルで発生される。
【0040】時間t4 〜t5 のプログラム検証で、再プ
ログラムにもかかわらずメモリセルプログラムが成功し
ていなければ、時間t5 〜t6 においてプログラムが再
び行われる。
【0041】以降、同様にしてプログラム電圧Vpgm
を順次増加させながら、プログラム及びプログラム検証
を実施していくことになる。これは、プログラム対象の
メモリセルがすべてプログラム成功するまで自動的に繰
り返される。
【0042】図7には、5回目のプログラムでプログラ
ム成功した場合の例が示してある。即ち、5回目のプロ
グラム終了後の時間t10〜t11におけるプログラム検証
で、選択メモリセルのプログラムが成功していればプロ
グラム判別信号PDSが“H”状態になってこれを知ら
せる。すると、図5に示した制御信号発生回路からプロ
グラム制御信号バーPGMが“H”状態で出力され、図
示せぬリングカウンタ等のプログラム関連回路が非活性
化される。そして、このプログラム制御信号バーPGM
が“H”状態になってから約2.5μsecの後に、自
動プログラムフラグ信号Sapgm が“L”状態になる。こ
の約2.5μsecの間に、図3Aに示す2進カウンタ
400からの相補計数信号バーLP1 〜バーLP7 を利
用して、プログラムのループ回数(どれだけプログラム
が繰り返されたか)を検出している。
【0043】図8は、プログラム回数とプログラム電圧
との関係の一例を示したグラフである。図示の例では、
プログラム対象のメモリセルに対して20回までプログ
ラムを行うことが可能になっている。そのうち10回目
のプログラムまでは、プログラム電圧Vpgmが15V
から0.5Vずつ19.5Vまで順次増加する。そして
11回から20回目までは、図2に示すNORゲート5
6,57で構成されるフリップフロップのラッチ動作に
より、プログラム電圧Vpgmは19.5Vの最大プロ
グラム電圧Vpgmmaxを維持するようにされている。
【0044】もし、プログラム対象のメモリセルに対し
て20回まで再プログラムを実施しても、プログラム検
証でその選択メモリセルのプログラム失敗と判断されれ
ば、図6に示したループ計数回路500が“H”状態の
ループ計数信号PCout を発生する。これに従って図5
の制御信号発生回路から“H”状態のプログラム制御信
号バーPGMが出されるので、プログラム電圧Vpgm
の発生は中止されることになる。
【0045】このようにしてプログラム電圧発生回路2
00からプログラム回数に応じて所定の電圧範囲内で順
次増加するプログラム電圧Vpgmが発生され、これが
選択ワード線へ提供される。その際には、選択ワード線
に接続したメモリセルのうちのプログラム対象外のメモ
リセルに対するしきい値電圧変動防止及びストレス防止
を実施しておいた方がよい。これについて以下説明す
る。
【0046】従来のプログラムでは、選択対象外のワー
ド線にパス電圧Vpass、例えば10Vの一定電圧が印加
される。この場合、例えば図12で、ワード線WL2が
選択対象であり、最大プログラム電圧Vpgmmax、即ち1
9.5Vがこのワード線WL2に印加されると仮定す
る。そして、NANDセルユニットNU2内のメモリセ
ルM2はデータ“0”にプログラムされ、NANDセル
ユニットNU1内のメモリセルM2は消去状態のデータ
“1”に維持されなければならないと仮定する。する
と、プログラムで第1選択線SL1には電源電圧Vc
c、例えば5Vが印加され、選択対象外のワード線WL
1,WL3〜WL8にはパス電圧Vpass(=10V)が
印加され、そして、第2選択線SL2には接地電圧Vs
sが印加される。尚且つ、データ“0”にプログラムさ
れるNANDセルユニットNU2内のメモリセルM2に
関連したビット線BL2には接地電圧Vssが印加さ
れ、データ“1”の消去状態に維持されるべきNAND
セルユニットNU1内のメモリセルM2に関連したビッ
ト線BL1には電源電圧Vcc(=5V)が印加され
る。
【0047】この状態でNANDセルユニットNU2内
の第1選択トランジスタ120が導通し、これにより、
NANDセルユニットNU2内のメモリセルM2はデー
タ“0”にプログラムされる。一方、NANDセルユニ
ットNU1に接続したビット線BL1及びNANDセル
ユニットNU1内の第1選択トランジスタ120のゲー
トには5Vの電圧が印加され、NANDセルユニットN
U1内のメモリセルM1の制御ゲートには10Vのパス
電圧Vpassが印加されるため、当該第1選択トランジス
タ120のソースはほぼパス電圧Vpassに充電され、こ
れにより当該第1選択トランジスタ120は非導通化さ
れる。従って、NANDセルユニットNU1内のメモリ
セルM2のソースとドレインはほぼパス電圧Vpassに充
電される。この状態で該メモリセルM2の制御ゲートに
19.5Vのプログラム電圧が急激に印加されると、当
該メモリセルM2は約9.5Vのストレス電圧を受ける
ことになり、製造工程の条件変化によっては、薄いトン
ネル絶縁膜或いは中間誘電体膜の破壊が発生することも
ないとはいえない。絶縁破壊が起こらないまでも、当該
メモリセルM2のしきい値電圧が変わってしまう可能性
があるといえる。従来のものでも信頼性は十分あること
はあるが、より信頼性を高めようと思うのであれば、選
択対象外のワード線電圧についても何らかの措置を施し
ておいた方がより好ましいといえる。そこで、そのため
の構成について、図9〜図11を参照して説明する。
【0048】図9には、選択対象外のワード線に印加す
るパス電圧Vpassを発生するパス電圧発生回路600の
回路例を示してある。この回路600は、図1のプログ
ラム電圧発生回路200とほぼ同様の構成で、但し、N
形トランジスタ31のゲートへプログラム制御信号バー
PGMを反転させて印加するインバータ32を除き、更
に、抵抗R’1 〜R’10,R’n,R’mの値を、プロ
グラム電圧発生回路200の抵抗R1 〜R10,Rn,R
mの値と異なるものとし、出力ノード2からパス電圧V
passを出力するようにしたものである。この場合、図2
〜図6に示す制御用の各回路を流用可能である。このパ
ス電圧発生回路600は、例えば8Vの初期パス電圧V
passinから12.5Vの最大パス電圧Vpassmax まで、
プログラム回数に従って順次増加するパス電圧Vpassを
発生する。このように増加するパス電圧Vpassの発生
は、抵抗R’1 〜R’10,R’n,R’mの値を適切に
調整することで可能である。その動作は、出力されるパ
ス電圧Vpassの値を除いては上述のプログラム電圧発生
回路200の動作と同様なので、その説明は省略する。
また、図2〜図6に示した各回路も、パス電圧発生回路
600に対して同様に動作するので、重複を避け説明は
省略する。
【0049】図10に、パス電圧発生回路600の動作
タイミングを示す。図示から分かる通り、プログラム電
圧Vpgmの代わりにパス電圧Vpassが発生することを
除いては、上記図7のタイミングと同様である。
【0050】図11には、プログラム回数によるプログ
ラム電圧Vpgmとパス電圧Vpassとの関係を示す。同
図から分かるように、プログラム電圧発生回路200と
同様の構成のパス電圧発生回路600を使用すること
で、パス電圧Vpassもプログラム電圧Vpgm同様にプ
ログラム回数に応じて増加させることができ、各プログ
ラムサイクルでプログラム電圧Vpgmとパス電圧Vpa
ssは約7Vの電圧差をもって推移している。従って、最
大プログラム電圧Vpgmmaxが印加される場合でも絶縁破
壊ないしはしきい値電圧変動を起こす可能性を排除でき
る。この電圧差については、プログラム防止対象のメモ
リセルの絶縁破壊、しきい値電圧変動を防止でき得る範
囲であればよく、メモリセルの構造や特性に応じて適切
に設定しておくことが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明にれば、所
定の電圧範囲で順次増加するプログラム電圧、必要に応
じてこれに追従するパス電圧を発生することができるの
で、工程条件変化や動作条件変化に左右されることな
く、また、メモリセルの絶縁破壊発生をより完全に排除
し、均一のメモリセルしきい値電圧を得るプログラムが
可能となる。従って、メモリの信頼性を従来よりいっそ
う向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプログラム電圧発生回路の実施形
態を示す回路図。
【図2】図1のプログラム電圧発生回路用のトリミング
信号発生回路を示す回路図。
【図3】分図Aは、図2のトリミング信号発生回路用の
2進カウンタを示す回路図、分図Bは、分図Aの2進カ
ウンタを構成する各計数段の回路図。
【図4】図3の2進カウンタ用のクロック信号発生回路
を示す回路図。
【図5】図1のプログラム電圧発生回路に提供するプロ
グラム制御信号及び図3の2進カウンタに提供するリセ
ット信号を発生する制御信号発生回路を示す回路図。
【図6】プログラムのループ回数を検出するためのルー
プ計数回路を示す回路図。
【図7】図1のプログラム電圧発生回路の動作タイミン
グを示す信号波形図。
【図8】図1のプログラム電圧発生回路を使用した場合
のプログラム回数とプログラム電圧との関係を示すグラ
フ。
【図9】本発明に係るパス電圧発生回路の実施形態を示
す回路図。
【図10】図9のパス電圧発生回路の動作タイミングを
示す信号波形図。
【図11】図1のプログラム電圧発生回路及び図9のパ
ス電圧発生回路を使用した場合のプログラム回数とプロ
グラム電圧及びパス電圧との関係を示すグラフ。
【図12】一般的なNAND形のセル構造をもつEEP
ROMメモリセルアレイの一部分を示した等価回路図。
【符号の説明】
10 高電圧発生回路 20 高電圧発生制御回路 30 トリミング回路 40 比較回路 Vpgm プログラム電圧 バーPGM プログラム制御信号 TRMp1 〜TRMp10 トリミング信号

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のフローティングゲート形メモリセ
    ルからなるメモリセルアレイを有し、メモリセルを選択
    してプログラムするためのプログラム回路と、メモリセ
    ルのプログラム成功を判断するためのプログラム検証回
    路と、を備えた電気的プログラム可能な不揮発性半導体
    メモリ装置において、 プログラム電圧を発生するための高電圧発生回路と、前
    記プログラム電圧を分圧して出力するトリミング回路
    と、このトリミング回路の出力と基準電圧とを比較して
    その比較結果を出力する比較回路と、この比較回路の出
    力に従って前記高電圧発生回路を動作制御する高電圧発
    生制御回路と、を有してなり、プログラム回数に応じて
    前記トリミング回路の分圧値が変わることで、発生され
    るプログラム電圧のレベルが変化するようになっている
    プログラム電圧発生回路を備えることを特徴とする不揮
    発性半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 トリミング回路は、高電圧発生回路の出
    力端から直列接続した複数の抵抗と、これら抵抗のいず
    れかのバイパスとなるバイパス手段と、を備えてなる請
    求項1記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 トリミング回路のバイパス手段を、抵抗
    に並列接続したトランジスタで構成した請求項2記載の
    不揮発性半導体メモリ装置
  4. 【請求項4】 トリミング回路のバイパス手段は、トリ
    ミング信号発生回路の制御により、プログラム回数に従
    って順次に1ずつ導通するようになっている請求項2又
    は請求項3記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】 トリミング信号発生回路は、トリミング
    回路の最終のバイパス手段を導通させるとその導通状態
    を維持するラッチ手段を有する請求項4記載の不揮発性
    半導体メモリ装置。
  6. 【請求項6】 トリミング信号発生回路を、2進カウン
    タの出力を演算する論理回路とした請求項4又は請求項
    5記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  7. 【請求項7】 2進カウンタの出力に基づいてプログラ
    ムのループ回数を検出し、所定の回数に達するとプログ
    ラム電圧の発生を中止させるループ計数回路を備えた請
    求項6記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  8. 【請求項8】 プログラム電圧発生回路と同様の構成と
    され、プログラム電圧の変化に追従して変化するパス電
    圧を発生するパス電圧発生回路を更に備えた請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  9. 【請求項9】 行と列のマトリックス形態に配列した多
    数のNANDセルユニットで構成され、各NANDセル
    ユニットはチャネルを直列接続したフローティングゲー
    ト形の複数のメモリセルを有してなり、そして、1行に
    配列されたメモリセルの各制御ゲートへ接続するワード
    線を備えたメモリセルアレイと、ワード線を選択して該
    選択ワード線に接続したプログラム対象のメモリセルを
    プログラムするためのプログラム回路と、プログラム後
    にメモリセルのプログラム成功を判断するためのプログ
    ラム検証回路と、を備えた電気的プログラム可能な不揮
    発性半導体メモリ装置において、 プログラム対象のメモリセルのプログラムが成功しない
    とその度にプログラム電圧を順次増加させて発生し、前
    記選択ワード線へ提供するプログラム電圧発生回路と、
    前記順次に増加するプログラム電圧と所定の電圧差を保
    って順次に増加するパス電圧を発生し、前記選択ワード
    線以外のワード線へ提供するパス電圧発生回路と、を備
    えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  10. 【請求項10】 プログラム電圧によるプログラムとプ
    ログラム成功を判断するプログラム検証を連続して行う
    ようにした電気的プログラム可能な不揮発性半導体メモ
    リ装置のプログラム方法において、 プログラム回数に応じてプログラム電圧を所定の電圧範
    囲で順次増加させて発生するようにしたことを特徴とす
    るプログラム方法。
  11. 【請求項11】 プログラム電圧が所定の電圧範囲の上
    限に達するとそのレベルを維持して以降のプログラムを
    行うようにした請求項10記載のプログラム方法。
  12. 【請求項12】 プログラム対象外のメモリセルに対し
    て供給するパス電圧を、プログラム電圧の順次増加に追
    従して所定の電圧差を保ち順次増加させるようにした請
    求項10又は請求項11記載のプログラム方法。
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