JP3920943B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、不揮発性メモリセルに書込まれたデータの確認動作を行なう回路構成に関する。より特定的には、電源電位が変動した場合も、不揮発性メモリ素子への書込データの確認動作を安定に行なうことができ、信頼性の高い読出/書込動作が可能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置は、従来外部記憶装置として用いられていた磁気ディスク装置の置き換え等を行なうことをその1つの目的として、開発が進められている。特に携帯型コンピュータにおいて、従来の外部記憶装置であるハードディスク装置やフロッピーディスク装置を置き換えるための要請が強い。
【0003】
上記の場合、特に、低コスト、低電圧・低消費電力、高速書換え、高信頼性等の要求に応える必要がある。
【0004】
図12は、従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを構成するフローティングゲート型トランジスタの構成と、それに対する書込および消去動作における各部の電位を説明するための模式断面図である、(a)は書込動作の場合を、(b)は消去動作の場合をそれぞれ示している。
【0005】
図12を参照して、メモリセルトランジスタは、たとえば、p型半導体基板500表面に形成されるn型ドレイン領域502およびn型ソース領域504と、上記ドレイン領域502およびソース領域504との間のチャネル領域上に薄いトンネル酸化膜(たとえば、膜厚=10nm)を介して形成されるフローティングゲート506と、フローティングゲート506上に、絶縁膜を介して積層される制御ゲート508とを含む。
【0006】
ドレイン領域502には、ビット線BLが接続され、ソース領域504は、ソース線SL(図示せず)を介して、選択的に所定の電位が供給され、あるいはフローティング状態とされる構成となっている。
【0007】
ソースドレイン間の導伝度(コンダクタンス)は、制御ゲートに印加される電位に応じて変化する。上記のような構成においては、制御ゲートに印加される電位が正方向に増加するほどチャネルコンダクタンスが増加する。すなわちドレインソース間に所定の電圧が印加された状態で、制御ゲートの電位を増加させると、ソースドレイン間に流れる電流Idsも増加することになる。
【0008】
ここで、制御ゲートの電位を増加させることにより、ソースドレイン間に電流Idsが流れ始める制御ゲート電位をセルしきい値と呼ぶ。
【0009】
このセルしきい値は、フローティングゲート506が電気的に中性な状態から、フローティングゲート506に電子が蓄積されるにつれて増加する。
【0010】
言い換えると、フローティングゲート506に電子が蓄積されるほど、より高い電圧を制御ゲートに印加しなければ、ソースドレイン間に電流が流れないことになる。
【0011】
フローティングゲートは、文字通り外部から絶縁膜により電気的に遮断されているので、この蓄積された電子により、情報が不揮発的に記憶される構成となっている。したがって、メモリセルにデータが書込まれている状態において、ソースドレイン間に所定の電位差、たとえば1Vを印加し、制御ゲート508には一定の電位、たとえば3Vを与えたときに、ソースドレイン間に電流が流れるか否かによって、このメモリセルに書込まれているデータを判別することになる。
【0012】
図13は、上記メモリセルへデータを書込む場合、データを消去する場合およびデータの読出しを行なう場合のそれぞれにおいて、ビット線BL、制御ゲート508、ソース線SLおよび基板500にそれぞれ印加する電位の一例を示す図である。
【0013】
図12(a)および図13を参照して、以下書込動作および消去動作について簡単に説明する。
【0014】
[書込動作]
メモリセルへのデータの書込みは、フローティングゲート506から蓄積されている電子を引抜くことにより行なう。
【0015】
つまり、データの読出時において、制御ゲート508には電源電圧Vccが印加されるものとすると、書込状態のセルしきい値を0V以上電源電圧Vcc以下となるように設定する。
【0016】
一般に、非選択状態のメモリセルの制御ゲート508の電位レベルは、0Vに保持され、選択状態のメモリセルの制御ゲート508は電源電圧Vccに保持される。したがって、上記のようにセルしきい値を設定すると、選択状態となったメモリセルにデータが書込まれている場合は、そのメモリセルを構成するフローティングゲート型トランジスタには、ソースドレイン間に電流が流れることになる。
【0017】
データの書込みにおいては、一例として、ビット線に5Vの電位を、制御ゲートに−8Vの電位を、基板に0Vの電位を与え、ソース線SLはフローティング状態とする。
【0018】
このように、電位を設定すると、フローティングゲート506からドレイン領域502に電子の引抜きが行なわれる。すなわち、セルしきい値が低下していくことになる。
【0019】
[消去動作]
次に、図12(b)と図13とを参照して、消去動作について説明する。
【0020】
消去動作においては、一例として、ビット線BLはフローティング状態に、制御ゲート508の電位は10Vに、ソース線SLの電位は−8Vに、基板500の電位は−8Vに設定される。
【0021】
この場合は、正側にバイアスされている制御ゲート508に向かって、基板500側、すなわちチャネル領域からフローティングゲート506に対して電子の注入が行なわれる。
【0022】
つまり、フローティングゲート506に電子が蓄積されることとなり、セルしきい値が上昇する。
【0023】
したがって、上述したとおり、読出動作において、ビット線BLの電位を1Vに、制御ゲート508の電位を3Vに、ソース線SLおよび基板500の電位レベルを0Vとすると、消去されたメモリセルが選択された場合は、ソースドレイン間には電流が流れないこととなる。
【0024】
以上説明したとおり、フローティングゲート506への電子の注入または引抜きにより、セルしきい値を変化させることが可能で、読出動作においては選択されたメモリセルに電流が流れるか否かを検知することで、記憶されているデータを読出すことが可能となる。
【0025】
[メモリセルへのプログラム動作]
実際のメモリセルへのデータの書込みは、一般に以下に述べるような手順で行なわれる。
【0026】
すなわち、まずデータの書込みを行なうメモリセルのブロックに含まれる全ビットのメモリセルを消去状態、すなわちセルしきい値が高い状態に揃える。
【0027】
続いて、図12および図13において説明したような書込動作をパルス的に行なうことで、データの書込まれるべきメモリセルトランジスタのフローティングゲートから徐々に電子に引抜きを行なう。つまり、パルス的に電子の引抜きを行なった後、当該書込みが行なわれるメモリセルトランジスタのしきい値の検証(以下、プログラムベリファイと呼ぶ。)を行ない、しきい値が所定の値となっているかの確認を行なう。
【0028】
以下、上記書込および検証を繰返して、徐々にセルトランジスタのしきい値を減少させ、書込みを行なうブロック中で最もセルしきい値の変化が遅いメモリセルのセルしきい値が設定値に到達した時点で書込動作を終了する。
【0029】
以上説明した手順は、メモリセルへのデータの書込手順の一例であるが、後に説明するように、信頼性の高いデータ書込動作を保証するためには、上述したメモリセルしきい値の検証動作を行なうことが不可欠である。
【0030】
メモリセルへのデータ書込におけるセルしきい値の変化を図14に示す。
図14は、横軸にセルしきい値(以下、Vthで表わす)を取り、縦軸に、横軸に対応するセルしきい値を有するメモリセルの数(以下、ビット数と呼ぶ)を取って図示したものである。
【0031】
まず、データの書込みが行なわれるブロック中のメモリセルに対して消去動作を行ない、そのしきい値分布が図14中D1で表すようになったものとする。
【0032】
この場合、やはりブロック中のすべてのメモリセルについて消去状態となっているか否かを検証するために、ワード線に所定の電位、すなわち消去ベリファイ時のワード線電位を印加することで、当該ブロック中に電流の流れるメモリセルが存在しないことの確認動作と消去動作の反復が行なわれる。
【0033】
続いて、パルス的に書込動作が繰返され、プログラム状態においては、ブロック中のセルしきい値の分布が図14中D2で表わされる分布になったものとする。
【0034】
この場合、上述のとおりワード線に所定の電位、すなわちプログラムベリファイ時のワード線電位(以下、VPVRFYで表わす)を印加し、書込みが行なわれたメモリセルについて、電流が流れないことの検証が行なわれる。
【0035】
データ書込動作(プログラム動作)においては、後に述べるように、ワード線に電位VPVRFYを印加して行なうベリファイ動作に高い精度が要求される。
【0036】
すなわち、上記プログラムベリファイにおいて、セルしきい値の変化が設定値以下となり、たとえば図14に示した分布D3となった場合について考えてみる。
【0037】
この場合、分布D3の裾においては、セルしきい値がマイナスの値となっているセル(過剰書込セル)が存在する。
【0038】
このような過剰書込セルの存在は、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置においては、その動作に対する致命的な欠陥となる。
【0039】
つまり、ビット線上のあるメモリセルのデータを読出す際に、同一ビット線上に過剰書込みのセルが存在すると、消去状態、すなわちオフ状態のセルを、オン状態であると誤って判断してしまう。
【0040】
これは、非選択状態、すなわち制御ゲート電位が0Vである過剰書込セルを通って電流が流れてしまうため、選択状態のメモリセルが消去状態、すなわちオフ状態であっても、外部からはオン状態と判断されてしまうためである。
【0041】
図15は、従来のフラッシュメモリにおいて、メモリセルトランジスタQC1,QC2と、ビット線BLを介して接続されたセンスアンプ600の構成を示す概略ブロック図である。
【0042】
すなわち、以下の説明では簡単のために、1つのビット線BLに対して、メモリセルトランジスタが2つ接続されている場合について説明することにする。
【0043】
メモリセルトランジスタQC1およびQC2は、いずれもドレインがビット線BLに接続し、ソースは接地電位と結合しているものとする。
【0044】
メモリセルトランジスタQC1の制御ゲートCG1は、ワード線WL1と接続している。メモリセルトランジスタQC2の制御ゲートCG2は、ワード線WL2と接続している。
【0045】
ビット線BLは、列選択信号Y1に応じて導通/非導通状態となるトランジスタQ23を介して、センスアンプ600と接続している。
【0046】
センスアンプ600は、基本的な構成は、ビット線BLに定電流を供給する電流源として動作するpチャネルMOSトランジスタQ28と、pチャネルMOSトランジスタQ28のドレインノード(以下ノードAと呼ぶ)の電位レベルを入力として受け、読出データRDを出力する反転回路606とを含む。
【0047】
pチャネルMOSトランジスタQ28のソースは電源電位Vccと、ゲートは接地電位Vssとそれぞれ接続している。
【0048】
センスアンプ600は、さらに、電流源として動作し、ソースが電源電位Vccと、ゲートが接地電位Vssと接続するpチャネルMOSトランジスタQ29と、トランジスタQ29のドレインと接地電位Vssとの間に接続されるnチャネルMOSトランジスタQ26と、ドレインがノードAと、ソースがnチャネルMOSトランジスタQ26のゲートおよびnチャネルMOSトランジスタQ23のドレインと、ゲートがnチャネルMOSトランジスタQ26のドレインと接続するnチャネルMOSトランジスタQ25と、ドレインが電源電位Vccと、ソースがnチャネルMOSトランジスタQ26のゲートと、ゲートがnチャネルMOSトランジスタQ25のゲートと接続するnチャネルMOSトランジスタQ27とを含む。
【0049】
以下、nチャネルMOSトランジスタQ25とnチャネルMOSトランジスタQ23との接続点をノードBと呼ぶことにする。
【0050】
次に、センスアンプ600の動作を簡単に説明する。ノードBの電位レベルが低下すると、トランジスタQ26がオフ状態となる。これにより、トランジスタQ25の電位が上昇し、トランジスタQ25の導伝度が上昇するので、トランジスタQ28による電圧降下のためノードAの電位が低下し、反転回路606の出力は“H”レベルとなる。逆に、ノードBの電位レベルが高い場合は、トランジスタT1がオン状態となる。これにより、トランジスタQ25のゲート電位が低下し、トランジスタQ25はオフ状態となる。したがって、ノードAの電位レベルが上昇し、反転回路606の出力は“L”レベルとなる。
【0051】
すなわち、ノードBの電位レベルに応じて、反転回路606から読出データRDが出力される構成となっている。
【0052】
以下では、メモリセルが過剰書込み状態となっている場合の不都合を説明するために、メモリセルトランジスタQC1は、消去状態、すなわちセルしきい値が高い状態であり、セルトランジスタQC2は過剰書込状態、すなわちセルしきい値が負の状態となっているものとする。
【0053】
以上のような状態において、メモリセルトランジスタQC1が選択状態とされ、ワード線WL1の電位レベルが読出時の電位レベル(一般に電源電位Vcc)とされ、メモリセルトランジスタQC2は非選択状態であって、ワード線WL2の電位レベルは0Vであるものとする。
【0054】
トランジスタQ23が列選択信号Y1により導通状態となった場合に、本来メモリセルトランジスタQC1は消去状態であって、オフ状態のため、ノードBの電位レベルは“H”レベルとなって、センスアンプ604からの読出データRDは“L”レベルとなるはずである。
【0055】
しかしながら、非選択状態であるメモリセルトランジスタQC2が過剰書込状態であって、ワード線WL2の電位レベルが0Vである場合も電流が流れる状態となっているため、ノードBの電位レベルが低下する。これに応じて、ノードAの電位レベルも“L”レベルとなるため、読出データRDは“H”レベルとなる。
【0056】
すなわち、本来読出データRDとして“L”レベルが出力されるべきところ、誤って“H”レベルが出力されることになる。
【0057】
したがって、一連のプログラム動作においては、プログラムベリファイを正確に行なうことにより、上記過剰書込状態のメモリセルが発生しないようにすることが必要となる。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】
一方で、低電圧動作・低消費電力動作が要求されることにより、読出時のワード線電位、すなわち電源電位レベルVccが低下するため、書込状態となっているメモリセルのセルしきい値は、上記過剰書込みを防止するために、0V以上であることが必要なだけでなく、読出時のワード線電位に対しても十分なマージンを持っていることが必要となる。
【0059】
すなわち、図14に示したように、プログラムベリファイを行なう際のワード線電位VPVRFYと読出時のワード線電位Vccとは誤動作が生じない程度に十分なマージンを持っていることが必要とされる。
【0060】
一般に、プログラムベリファイ時にワード線に与えられる電位、すなわち制御ゲートに与えれる電位VPVRFYは、読出時のワード線電位Vccよりも低いことが必要であるため、不揮発性半導体記憶装置内の内部降圧回路により発生される。この電位VPVRFYは、一般には外部電源電位Vccの変動に対して一定値を有するように内部降圧回路が設計される。
【0061】
図16は、従来の基準電位発生回路500と、センスアンプ600と、メモリセルアレイ中の要部を示す概略ブロック図である。
【0062】
図16においては、簡単のためにメモリセルトランジスタQ21のみにかかわる部分についてのみ図示することにする。
【0063】
図16においては、ビット線は以下に述べるような階層的な構成を有している。
【0064】
主ビット線BLは、2ビットの制御信号Y1およびY2によりそれぞれゲート電位が制御される列選択nチャネルMOSトランジスタQ23およびQ24を介して、センスアンプ600と接続している。
【0065】
一方、主ビット線BLは、ゲート電位が信号SGにより制御される選択ゲートトランジスタQ22を介して、メモリセルトランジスタQ21のドレインと接続している。メモリセルトランジスタQ21のソース電位は、ソース線SLにより所定の電位に設定される。
【0066】
メモリセルトランジスタQ21の制御ゲートは、ワード線WLと接続し、このワード線WLの電位レベルは、ベリファイ電圧発生回路500から発生するベリファイ電位VPVRFYを受けるワード線ドライバ回路520により駆動される。すなわち、以上の構成は、メモリセルトランジスタQ21に所定のデータが書込まれた後に、メモリセルトランジスタQ21中に書込まれたデータの確認動作(ベリファイ動作)を行なう場合の主要な構成部分のみを示していることになる。
【0067】
ベリファイ動作においては、列選択ゲートQ23およびQ24は導通状態となり、選択ゲートQ22も導通状態となっている。
【0068】
この状態では、ワード線ドライバ回路520は、ワード線WLの電位レベルを、ベリファイ電圧発生回路500から出力される電位VPVRFYに設定する。
【0069】
ソース線SLの電位レベルは、0Vとなっており、センスアンプ600は、メモリセルトランジスタQ21に電流が流れるか否かを検知することで、メモリセルQ21中に記録されているデータの検証動作を行なう。
【0070】
ここで、ベリファイ電圧発生回路500は、一定の基準電位VREFを受けるフィードバック型差動増幅器20で構成されているため、その出力される電位VPVRFYは電源電圧依存性を持たない。
【0071】
ベリファイ電位VPVRFYが電源電圧Vcc依存性を有さないことは以下のような問題を生じる。
【0072】
図17は、電源電位Vccが変動した場合のプログラムベリファイ動作時におけるセンスアンプ600の動作を説明するための動作説明図である。
【0073】
ここで、図17の横軸は、メモリセルトランジスタのソースおよびドレイン間の電圧ないしセンスアンプ600中の定電流源トランジスタQ28のソースドレイン間電圧を示し、縦軸は、メモリセルトランジスタを流れる電流ないし電流源トランジスタQ28を流れる電流を示している。
【0074】
ここで、上述のとおり、プログラムベリファイ時におけるメモリセルトランジスタの制御ゲートに印加される電位VPVRFYは、外部電源電位Vccが変動した場合も一定値が保持されるため、メモリセルトランジスタを流れる電流のソース・ドレイン間電圧依存性は、外部電源電圧Vccが変化しても変化しない。
【0075】
これに対して、電流源トランジスタpチャネルMOSトランジスタQ28の供給する電流は、電源電位Vccの変動に応じて変化する。
【0076】
図17中ICS2 で表わした曲線は、電源電位Vccが典型的な値である場合の電流源トランジスタQ28の供給電流のソース・ドレイン間電圧依存性を示す。一方、曲線ICS1 は、電源電位Vccが規格値の最大である場合の電流源pチャネルMOSトランジスタQ28のドレイン電流のソース・ドレイン間電圧依存性を示す。
【0077】
さらに、曲線ICS3 は、電源電圧Vccが規格値の最小である場合の電流源pチャネルMOSトランジスタQ28のドレイン電流のソース・ドレイン間電圧依存性を示す。
【0078】
図17中において、これら曲線ICS1 〜ICS3 と、メモリセルトランジスタのセル電流特性を示す曲線との交点が、メモリセルトランジスタに一定のベリファイ電位VPVRFYを印加した場合の図15中のセンスアンプ600のノードAの電位レベルを示す。
【0079】
たとえば電源電位Vccが最大値である場合の交点の電位A′は、電源電位Vccが典型値である場合の交点Aの電位レベルよりも上昇している。
【0080】
つまり、電源電位Vccが規格値の最大である場合は、センスアンプ600中の反転回路606の反転しきい値が上昇することを意味する。
【0081】
このことは、言い換えると反転回路606の出力レベルが反転する時点で、メモリセルトランジスタを流れる電流値は、電源電位Vccが典型値である場合に比べて最大値である場合の方が、より大きな値となることが必要なことを意味する。
【0082】
つまり、電源電位Vccが規格値の最大である場合に、プログラムベリファイを行なうときは、メモリセルの制御ゲートに電位VPVRFYが印加された際のセル電流値を増加させる必要がある。このことは、よりセルしきい値を低下させる必要があることを意味し、書込動作およびプログラムベリファイ動作の反復により、よりセルしきい値の低い側まで書込動作が行なわれることになる。
【0083】
これに対して、電源電位Vccが規格値の最小である場合に、プログラムベリファイを行なうときは、センスアンプ600からの読出データRDが反転するためにはメモリセルを流れる電流値は電源電位Vccが典型値である場合よりも小さくてよい。言い換えると、上記電源電位Vccが最大値である場合ほどセルしきい値を低下させなくても、センスアンプ600からの読出データは反転することになる。したがって、この場合に書込動作およびプログラムベリファイ動作を反復すると、より高いセルしきい値において、書込動作が完了したものと判定されることになる。
【0084】
以上説明した電源電位Vccと、データ書込およびプログラムベリファイ動作との関係を、メモリセルトランジスタのチャネルコンダクタンスgC の観点から説明することも可能である。
【0085】
図18は、コントロールゲートに印加される電位VCGとチャネルコンダクタンスgC との関係を消去状態および書込状態について比較したグラフであり、(a)は、電源電位Vccが典型値である場合に書込みおよびプログラムベリファイ動作を行なった場合の関係を、(b)は、電源電位Vccが規格値の最小値である場合に書込みおよびプログラムベリファイ動作を行なった場合の関係をそれぞれ示す。
【0086】
まず図18(a)を参照して、消去状態においては、メモリセルトランジスタのしきい値電圧はVtheであって、コントロールゲートにこのしきい値Vthe以上の電位が印加されるにつれて、メモリセルトランジスタのチャネルコンダクタンスgC が増加していく。
【0087】
この場合、電流源トランジスタpチャネルMOSトランジスタQ28から供給される定電流に対して、メモリセルトランジスタのチャネルコンダクタンスが所定の値gt 以上となると、ノードAの電位が十分低下してそのレベルが“L”レベルであると検知され、図16に示した反転回路606の出力レベルが“H”レベルとなるものとする。
【0088】
一方で、チャネルコンダクタンスgC が所定のしきい値gt 以下である場合は、ノードAの電位レベルが“H”レベルと検知され、反転回路606からの出力が“L”レベルとなるものとする。
【0089】
この状態で、プログラムベリファイおよび書込動作を行なうと、メモリセルトランジスタのコントロールゲートに電位VPVRFYを印加したときのチャネルコンダクタンスがちょうどgt となるような曲線、すなわちしきい値電圧がVthpであるような曲線にVCG−gC 特性曲線が変化するまで書込動作が反復されることになる。
【0090】
以上のようなプログラム動作が行なわれた後、メモリセルからのデータ読出時には、ワード線に電源電位Vccの典型値が印加されるものとすると、この電位Vccとしきい値Vthpとの差が読出時におけるセルしきい値のマージンとなる。
【0091】
上述のとおり、このセルしきい値マージンが十分確保されないと読出時における誤動作の原因となる。
【0092】
一方で、図18(b)を参照して、電源電位Vccが規格値の最小値において、書込動作およびプログラムベリファイ動作を行なった場合について以下考えることにする。
【0093】
この場合は、図16に示した電流源トランジスタpチャネルMOSトランジスタQ28から供給される電流値が減少するため、ノードAの電位が“L”レベルであると判定されるためのチャネルコンダクタンスのしきい値g′t は、図18(a)の場合に比べて低下する。
【0094】
したがって、消去状態におけるメモリセルトランジスタのしきい値電圧が図18(a)の場合と同様のVtheであるとしても、書込およびプログラムベリファイ動作が終了した時点でのしきい値電圧V′thpは図18(a)の場合とは異なったものとなる。
【0095】
すなわち、しきい値のコンダクタンスg′t が減少しているため、VCG−gC 特性曲線は、消去状態における曲線から変化量が小さく、すなわちしきい値V′thpが、しきい値Vthpの値まで減少しなくても、制御ゲート電位が電位VPVRFYにおいて、ノードAの電位が“L”レベルとなったものと検知される。
【0096】
以上のようにして、書込およびプログラムベリファイ動作を行なってデータの書込みが終了した後、読出動作を行なうときには、外部電源電位が典型値に復帰しており、データ読出時において制御ゲートに印加される電源電位Vccが図18(a)の場合と同一となったとしても、この電位Vccと書込状態におけるしきい値電圧V′thpとの差は、図18(a)の場合よりも小さくなる。すなわち、電源電位Vccが典型値よりも小さい状態で書込およびプログラムベリファイ動作を行なったメモリセルに対しては、データ読出時において、セルしきい値のマージンが減少してしまう。
【0097】
さらに、読出し時において、電源電位Vccが規格値の最小値である場合は、セルしきい値のマージンは一層小さくなってしまう。
【0098】
このことは、不揮発性半導体記憶装置にユーザがデータの書込みを行なった後、読出動作を行なう際に、誤動作する確率が上昇することを意味する。
【0099】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、外部電源電圧が変動した場合にも、読出時における十分なセルしきい値マージンを確保することが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0100】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、メモリセルアレイの行に対応して設けられる複数のワード線と、外部電源電位に応じた第1の電位を供給する第1の内部電圧発生手段とを備え、各メモリセルは、第1および第2のノードならびにワード線に接続する制御ノードを有し、セルしきい値が、書込まれるデータに応じて不揮発的に変化し、メモリセルアレイの列に対応して設けられ、各々が少なくとも1つのメモリセルの第1のノードと接続するビット線と、第2の電位を供給する第2の内部電圧発生手段と、外部からのアドレス信号に応じて、ワード線とビット線とを選択して、対応するメモリセルに対して書込動作を行なうデータ書込手段と、複数のセンスアンプと、データ書込手段を制御し、対応するワード線に第2の電位を選択的に供給した場合のセンスアンプの出力に応じて、対応するメモリセルのセルしきい値が外部からの書込データに対応するデータの値となるまで書込動作を反復する書込制御手段とを備え、各センスアンプは、第1の電位を受けて動作し、対応するメモリセルと、ビット線を介して接続し、ビット線を介して対応するメモリセルの第1のノードおよび第2のノード間を流れる電流を供給する電流供給手段と、ビット線と電流供給手段との接続ノードの電位を検知して、読出データを出力する電位検知手段とを含み、第2の内部電圧発生手段は、第1の電位を一端に受け、他端が基準電位ノードと接続する第1の可変抵抗と、基準電位ノードと一端が接続し、他端が接地電位を受ける第2の可変抵抗と、第2の可変抵抗に所定の定電流を供給し、第2の可変抵抗に供給する定電流の電流値を変更するための第3の可変抵抗を含む定電流源と、第1および第2の入力ノードならびに出力ノードを有し、基準電位ノードと第1の入力ノードとが接続し、出力ノードと第2の入力ノードとが接続して、出力ノードに第2の電位を供給する差動増幅手段とを含み、第2の内部電圧発生手段は、第1の電位の値に応じて変化する電流供給手段の供給電流値によりビット線と電流供給手段との接続ノードの電位が変化しないように、第2の電位を変化させる。
【0105】
好ましくは、第1および第2の可変抵抗の各々は、一端と他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、複数の抵抗体のそれぞれと並列に接続される複数のヒューズ素子とを含む。
【0106】
好ましくは、第1および第2の可変抵抗の各々は、一端と他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、複数の抵抗体のそれぞれと並列に接続される複数のスイッチ手段とを含み、スイッチ手段の各々は、書込制御手段からの制御信号に応じて開閉される。
好ましくは、第1および第2の可変抵抗の各々は、一端と他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、複数の抵抗体間の接続ノードのそれぞれと一端との間に接続され、書込制御手段からの制御信号に応じて開閉される複数のスイッチ手段とを含む。
【0107】
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、メモリセルアレイの行に対応して設けられる複数のワード線と、外部電源電位に応じた第1の電位を供給する第1の内部電圧発生手段とを備え、各メモリセルは、第1および第2のノードならびにワード線に接続する制御ノードを有し、セルしきい値が、書込まれるデータに応じて不揮発的に変化し、メモリセルアレイの列に対応して設けられ、各々が少なくとも1つのメモリセルの第1のノードと接続するビット線と、第2の電位を供給する第2の内部電圧発生手段と、外部からのアドレス信号に応じて、ワード線とビット線とを選択して、対応するメモリセルに対して書込動作を行なうデータ書込手段と、複数のセンスアンプと、データ書込手段を制御し、対応するワード線に第2の電位を選択的に供給した場合のセンスアンプの出力に応じて、対応するメモリセルのセルしきい値が外部からの書込データに対応するデータの値となるまで書込動作を反復する書込制御手段とを備え、各センスアンプは、第1の電位を受けて動作し、対応するメモリセルと、ビット線を介して接続し、ビット線を介して対応するメモリセルの第1のノードおよび第2のノード間を流れる電流を供給する電流供給手段と、ビット線と電流供給手段との接続ノードの電位を検知して、読出データを出力する電位検知手段とを含み、第2の内部電圧発生手段は、第1の電位を一端に受け、他端が基準電位ノードと接続する第1の可変抵抗と、基準電位ノードと一端が接続し、他端が接地電位を受ける第2の可変抵抗と、第1および第2の入力ノードならびに出力ノードとを有し、第1の入力ノードと基準電位ノードの接続する差動増幅手段と、出力ノードと第2の入力ノードとの間に、出力ノードから第2の入力ノードへ向かう方向を順方向としてダイオード接続されるMOSトランジスタと、MOSトランジスタから順方向に流れる定電流を受け、MOSトランジスタから受ける定電流の電流値を変更するための第3の可変抵抗を含む定電流源とを含み、第2の内部電圧発生手段は、第1の電位の値に応じて変化する電流供給手段の供給電流値によりビット線と電流供給手段との接続ノードの電位が変化しないように、第2の電位を変化させる。
【0108】
好ましくは、第1および第2の可変抵抗の各々は、一端と他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、複数の抵抗体のそれぞれと並列に接続される複数のヒューズ素子とを含む。
【0109】
好ましくは、第1および第2の可変抵抗の各々は、一端と他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、複数の抵抗体のそれぞれと並列に接続される複数のスイッチ手段とを含み、スイッチ手段の各々は、書込制御手段からの制御信号に応じて開閉される。
【0110】
好ましくは、第1および第2の可変抵抗の各々は、一端と他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、複数の抵抗体の接続ノードのそれぞれと、一端との間に接続され、書込制御手段からの制御信号に応じて開閉される複数のスイッチ手段とを含む。
【0111】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置1000の構成を示す概略ブロック図である。
【0112】
図1を参照して不揮発性半導体記憶装置1000は、外部からのアドレス信号A0〜Aiを受けて、対応する内部行アドレス信号Axと対応する内部列アドレス信号Ayとを出力するアドレスバッファ102と、メモリセルが行列状に配置されるメモリセルアレイ104と、アドレスバッファ102からの内部行アドレス信号Axを受けて、対応するメモリセルアレイ104の行(ワード線)を選択するXデコーダ106と、アドレスバッファ102からの内部列アドレス信号Aiを受けて、メモリセルアレイ104の対応する列を選択するYデコーダ108とを含む。
【0113】
ここで、メモリセルアレイ104は、2つのメモリセルアレイブロックBLK0およびBLK1を含む。図1に示した例では、簡単のために、1つのメモリセルアレイブロックBLK0またはBLK1は、各々4つのメモリセルトランジスタを含み、メモリセルアレイブロックBLK0は、副ビット線SBL1に各々ドレインが接続するメモリセルトランジスタMC1aおよびMC1bと、副ビット線SBL2に各々ドレインが接続するメモリセルトランジスタMC2aおよびMC2bと、主ビット線BL1と副ビット線SBL1との接続を開閉する選択ゲートSG1と、主ビット線BL2と副ビット線SBL2との接続を開閉する選択ゲートSG2とを含む。
【0114】
メモリセルトランジスタMC1aおよびMC2aの制御ゲートは、ともにワード線WL1に接続し、メモリセルトランジスタMC1bおよびMC2bの制御ゲートはワード線WL2に接続している。
【0115】
メモリセルアレイブロックBLK1も、同様に、副ビット線SBL3と各々ドレインが接続するメモリセルトランジスタMC3aおよびMC3bと、副ビット線SBL4と各々ドレインが接続するメモリセルトランジスタMC4aおよびMC4bとを含む。
【0116】
メモリセルアレイブロックBLK1は、さらに、主ビット線BL1と副ビット線SBL3との接続を開閉する選択ゲートSG3と、主ビット線BL2と副ビット線SBL4との接続を開閉する選択ゲートSG4とを含む。
【0117】
メモリセルトランジスタMC3aとMC4aの制御ゲートはワード線WL3に接続し、メモリセルトランジスタMC3bとMC4bの制御ゲートは、ワード線WL4に接続してものとする。
【0118】
Xデコーダ106は、アドレスバッファ102から与えられる内部行アドレス信号Axに応じて、対応するワード線WL1〜WL4のいずれかを選択する。
【0119】
不揮発性半導体記憶装置1000は、さらに、外部電源電圧を受けて、メモリセルへのデータ書込あるいは消去動作に必要な高電圧を発生する高電圧発生回路110と、外部電源電圧Vccを受けて、メモリセルアレイへの書込みあるいは消去動作において必要な負電圧を発生する負電圧発生回路112と、高電圧発生回路110および負電圧発生回路112の出力を受けて、対応する選択ゲートSG1〜SG4のゲート電位を制御し、選択的に副ビット線と主ビット線とを接続するセレクトゲートデコーダ114と、負電圧発生回路112の出力を受けて、メモリセルトランジスタの形成される半導体基板表面のウェル電位を制御するウェル電位駆動回路120とを含む。
【0120】
Xデコーダ106は、高電圧発生回路110および負電圧発生回路112の出力を受けて、書込動作においては、選択されたワード線に所定の負電圧を、消去動作においては、選択されたワード線に高電圧を供給する。
【0121】
不揮発性半導体記憶装置1000は、さらに、メモリセルへの書込動作および消去動作を制御する書込/消去制御回路122と、外部からのデータを受けて内部回路に、あるいはメモリセルから読出されたデータを受けて外部に出力するデータ入出力バッファ124と、データ入出力バッファ124に入力された書込データを受けて、対応するビット線電位を駆動するデータドライバ126と、データ読出時において、ビット線BL1またはBL2を介して、選択されたメモリセルの記憶情報に応じて、対応する読出データを出力するセンスアンプ128と、データドライバ126からの書込データを受けて保持し、高電圧発生回路110からの高電圧を、対応するビット線に供給する書込回路130と、ベリファイ動作時にXデコーダ106にベリファイ電位VPVRFYを供給するベリファイ電圧発生回路100とを含む。
【0122】
データドライバ126およびセンスアンプ128は、ビット線BL1に対しては列選択ゲートSLG1を介して、ビット線BL2に対しては列選択ゲートSLG2を介して接続し、選択ゲートSLG1およびSLG2のゲート電位は、Yデコーダ108により制御される。したがって、アドレスバッファ102からの内部列アドレス信号Ayに応じて、選択されたビット線とセンスアンプ128またはデータドライバ126とが接続される。
【0123】
上記の構成において、ビット線を主ビット線および副ビット線からなる階層構造としているのは以下の理由による。
【0124】
すなわち、1つのビット線BL1にメモリセルアレイブロックBLK0中のメモリセルトランジスタMC1a,MC1bとメモリセルアレイブロックBLK1のメモリセルトランジスタMC3a,MC3bとが同時に接続する構成となっている場合、たとえばメモリセルアレイブロックBLK0中のメモリセルに対してのみデータの書込を行なう場合にも、メモリセルアレイブロックBLK1中のメモリセルトランジスタのドレインにも高電圧が印加されてしまう。このため、隣のメモリセルアレイブロックBLK0へのデータ書込中に、メモリセルアレイブロックBLK1中のメモリセルトランジスタのフローティングゲート中の電荷量が変化し、最悪の場合、書込まれているデータが変化してしまうという問題がある。
【0125】
上記の問題の対策としては、データの書込を行なうメモリセルアレイブロックごとにビット線を別々にすればよい。すなわち、主ビット線BL1,BL2と副ビット線SBL1〜SBL4の2層構造とし、主ビット線はすべてのメモリセルアレイブロックを結び、副ビット線SBL1〜SBL4によって、各メモリセルアレイブロック内でのメモリセルトランジスタを接続する。
【0126】
主ビット線BL1,BL2と副ビット線SBL1〜SBL4との間には、選択ゲートSG1〜SG4が存在し、書込動作においては、選択されていないメモリセルアレイブロックをこの選択ゲートにより主ビット線から電気的に切離す。
【0127】
このようにすることで、1つのメモリセルアレイブロックの書換中に他のメモリセルアレイブロックのメモリセルトランジスタに影響を与えることを防ぐことができる。
【0128】
ただし、以下の説明において明らかとなるように、本発明は上記のようにビット線を階層構造とした場合に限定されることなく、一般の不揮発性半導体記憶装置に適用することが可能である。
【0129】
次に、不揮発性半導体記憶装置1000の動作について簡単に説明する。
[プログラム動作]
メモリセルに対して、データを書込む場合には、アドレスバッファ102に選択されるべきメモリセルのアドレスを指定するアドレス信号A0〜Aiが与えられる。一方、データ入出力バッファ124には、書込まれるべきデータが与えられ、これに応じて、データドライバ126が対応するビット線の電位レベルを駆動する。書込回路130は、ビット線BL1を介して、データドライバ126から書込データを受取る。
【0130】
以下では、選択されたメモリセルがメモリセルアレイブロックBLK0中のMC1aとMC1bであるものとする。まずメモリセルアレイブロックBLK0中のメモリセルアレイMC1aおよびMC1bに対する消去動作が行なわれる。すなわち、書込/消去制御回路122に制御されて、副ビット線SBL1はフローティング状態とされ、高電圧発生回路および負電圧発生回路はそれぞれ所定の高電圧および負電圧を発生する。これに応じて、ソースデコーダ116はソース線SL1を介してメモリセルアレイブロックBLK0中のメモリセルトランジスタMC1aおよびMC1bのソース電位を所定の負電位とする。一方、ウェル電位発生回路120も、メモリセルトランジスタのウェル電位をメモリセルトランジスタのソース電位と同一の負電位(たとえば、−8V)とする。
【0131】
一方Xデコーダ106も、書込/消去制御回路122に制御されて、高電圧発生回路110から出力される高電圧(たとえば、10V)を、ワード線WL1およびWL2に供給する。
【0132】
これにより、メモリセルトランジスタMC1aおよびMC1bのフローティングゲートに基板側から電子が注入され、これらメモリセルトランジスタのしきい値が上昇する。
【0133】
以後書込回路130は、書込/消去制御回路122に制御されて、パルス的にビット線BL1の電位レベルを駆動する。すなわち、メモリセルMC1aに対してのみデータの書込を行なう場合は、ソースデコーダ116は、ソース線SL1をフローティング状態とする。ウェル電位駆動回路120は、書込/消去制御回路122に制御されて、ウェル電位を、たとえば0Vとする。Xデコーダ106は、書込/消去制御回路122に制御されて、負電圧発生回路112から与えられる負電位(たとえば、−8V)をワード線WL1に供給する。書込回路130も、書込/消去制御回路122に制御されて、ビット線BL1のレベルを高電圧発生回路110から出力される高電圧に基づいて、所定の高電位(たとえば、5V)とする。
【0134】
以上のような電位がパルス的にメモリセルトランジスタMC1aに印加されることで、フローティングゲートから電子の引抜きが行なわれ、メモリセルトランジスタMC1aのしきい値電圧が変化する。
【0135】
1回のパルス印加動作が終了すると、不揮発性半導体記憶装置1000は、書込/消去制御回路122に制御されて、以下のようなプログラムベリファイ動作を行なう。すなわち、列選択ゲートSLG1が導通状態となって、センスアンプ128とビット線BL1とが接続される。メモリセルトランジスタMC1aのソースおよびウェル電位は、それぞれソースデコーダ116およびウェル電位駆動回路120により、ともに0Vの電位レベルに保持される。一方、Xデコーダ106は、ベリファイ電圧発生回路100からの出力電位を受けて、この電位をワード線WL1に供給する。選択ゲートSG1は、セレクトゲートデコーダ114により、導通状態となっているので、この状態でセンスアンプ128とメモリセルトランジスタMC1aのドレインとは主ビット線BL1、選択ゲートSG1、副ビット線SBL1を介して接続している。センスアンプ128からの読出データを受けて、書込/消去制御回路122は、メモリセルMC1aに書込まれているデータの確認を行なう。
【0136】
以上の動作により、メモリセルトランジスタMC1aに書込まれるべきデータの書込が完了していないと、書込/消去制御回路122が判断すると、再び、書込のためのパルス電位がメモリセルトランジスタMC1aに印加され、その後プログラムベリファイ動作が行なわれる。
【0137】
メモリセルトランジスタMC1aのしきい値電圧がワード線WL1の電位レベルがベリファイ電圧発生回路100から供給される電位VPVRFYの状態において、書込まれるべきデータに対応する値となるまで、書込パルスの印加とプログラムベリファイ動作が反復される。
【0138】
このようにして、選択されたメモリセルMC1aに対して、所定のデータが書込まれることになる。
【0139】
図2は、本発明の実施の形態1のベリファイ電圧発生回路100の構成を示す概略ブロック図である。
【0140】
ベリファイ電圧発生回路100は、基準電位発生回路10と、基準電位発生回路10から出力される基準電位Vaを一方の入力に受け、プログラムベリファイ電位VPVRFYとを出力する差動増幅アンプ20とを含む。差動増幅アンプ20の出力ノードと第2の入力ノードとから接続され、負帰還がかかる構成となっている。
【0141】
基準電位発生回路10は、外部電源電位Vccと基準電位発生回路10の出力ノードとの間に接続される可変抵抗R1と、基準電位発生回路10の出力ノードと接地電位との間に接続される可変抵抗R2と、可変抵抗R2に所定の定電流を供給する定電流源30とを含む。
【0142】
定電流源30は、一端が電源電位Vccと接続する可変抵抗R3と、ソースが電源電位Vccと接続し、ゲートが可変抵抗R3の他端と接続するpチャネルMOSトランジスタQ3と、ソースが可変抵抗R3の他端と接続し、ゲートがpチャネルMOSトランジスタQ3のドレインと接続するpチャネルMOSトランジスタQ4と、ゲートに電源電位Vccを受け、pチャネルMOSトランジスタQ3のドレインと接地電位との間に接続されるnチャネルMOSトランジスタQ1と、ドレインがpチャネルMOSトランジスタQ4のドレインと、ソースが接地電位と接続し、ドレインおよびゲートが互いに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ2とを含む。
【0143】
定電流源回路30は、さらに、ソースが接地電位と、ゲートがnチャネルMOSトランジスタQ2のゲートと接続するnチャネルMOSトランジスタQ5と、ソースが電源電位Vccと、ドレインがnチャネルMOSトランジスタQ5のドレインと接続し、そのゲートとドレインとが互いに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ6と、ソースが電源電位Vccと、ドレインが可変抵抗R1およびR2の接続点と接続し、ゲートがpチャネルMOSトランジスタQ6のゲートと接続するpチャネルMOSトランジスタQ7とを含む。
【0144】
次に、ベリファイ電圧発生回路100の動作について説明する。
可変抵抗R3の抵抗値を所定の値とすることで、pチャネルMOSトランジスタQ3をサブスレッショルド領域で動作させることが可能である。このとき、pチャネルMOSトランジスタQ3のソースとゲート間の電位差はpチャネルMOSトランジスタQ3のしきい値電圧VQ3thとなる。したがって、可変抵抗R3の両端に印加される電圧もこのしきい値電圧VQ3thとなるため、この可変抵抗R3を流れる電流I3は以下の式で表わされる。
【0145】
I3=VQ3th/R3 …(1)
したがって、トランジスタQ4およびQ2を流れる電流はこの電流値I3に固定される。
【0146】
ここで、トランジスタQ2とトランジスタQ5とはこの2つでカレントミラー回路を構成しているため、トランジスタQ5に流れる電流、すなわちトランジスタQ6に流れる電流もこの電流値I3に固定される。
【0147】
一方、トランジスタQ6とトランジスタQ7もこの2つでカレントミラー回路を構成しているため、トランジスタQ7を流れる電流もこの電流値I3に固定される。
【0148】
したがって、可変抵抗R2には、このトランジスタQ7から定電流I3が供給されることになる。
【0149】
ここで、可変抵抗R1を流れる電流値をI1で表わすことにすると、可変抵抗R1およびR2の接続点の電位、すなわち差動増幅器20に供給される基準電位Vaと、電流I1およびI3との間には以下の関係が成り立つ。
【0150】
Vcc=R1・I1+R2・(I1+I3) …(2)
Va=R2・(I1+I3) …(3)
式(1),(2),(3)から、I1およびI3を消去して、基準電位VaをR1,R2,R3,VccおよびVQ3thで表わすと以下のようになる。
【0151】
Va=[R2・Vcc+R1・R2・VQ3th/R3]/(R1+R2)…(4)
差動増幅器20は、プラス入力ノードに上記基準電位Vaを受け、その出力ノードとマイナス入力ノードとが接続される構成となっている。したがって、差動増幅器20は、利得1の増幅器として動作し、基準電位Vaをもとに、十分な電流駆動能力を持ったプログラムベリファイ電位VPVRFYを出力する。
【0152】
すなわち、プログラムベリファイ電位VPVRFYは、その動作領域において以下の式で表わされる。
【0153】
図3は、式(5)で示したプログラムベリファイ電位VPVRFYの電源電位Vccに対する依存性を示すグラフである。
【0154】
プログラムベリファイ電位VPVRFYは、動作領域においては、電源電位Vccに対し、傾きk=R2/(R1+R2)であって、切片a=R1・R2・VQ3th/[R3・(R1+R2)]の一次関数で表わされる依存性を有する。
【0155】
図18において説明したとおり、センスアンプが、対応するメモリセルからその記憶データの読出を行なう際は、この記憶データが“1”であるか“0”であるかを検出するときのメモリセルの導電度に対する検出しきい値gt が電源電位Vccにより変化する。すなわち、電源電位Vccが小さくなるにつれて、このメモリセル導電度に対する検出しきい値も減少する。
【0156】
したがって、電源電位Vccが減少した際は、プログラムベリファイ時にメモリセルトランジスタの制御ゲート、すなわちワード線に与えるベリファイ電位も低下させる必要がある。
【0157】
このことは、図18(b)において、プログラムベリファイ電位VPVRFYを減少させることで、書込状態におけるメモリセルトランジスタのしきい値V′thpを減少させ、読出時におけるセルしきい値マージンを増大させることに対応する。
【0158】
つまり、図3に示したプログラムベリファイ電位VPVRFYの電源電位Vccに対する依存性が、このセンスアンプの検出しきい値変化に対応するように、抵抗値R1,R2,R3を選ぶことが可能である。
【0159】
図4は、このようにプログラムベリファイ電位VPVRFYを、電源電位Vccの変化に応じて、所定の依存性をもって変化させた場合に、図15に示したセンスアンプ600中の定電流源トランジスタpチャネルMOSトランジスタQ8およびメモリセルトランジスタのソースドレイン間電圧とドレイン電流との関係を表わす図であって、図17に対比される図である。
【0160】
図17においては、プログラムベリファイ動作中に、メモリセルトランジスタの制御ゲートに印加されるプログラムベリファイ電位VPVRFYが一定値であったため、電源電位Vccの変化により定電流源トランジスタpチャネルMOSトランジスタQ8の電流供給能力が変化すると、それに応じて、メモリセルトランジスタを流れる電流と、電流源トランジスタQ28を流れる電流とが釣合う点が、図17のグラフ中において次段のインバータの論理しきい値とは無関係に移動した。すなわち、外部電源電位Vccの変化に応じて、図15中のセンスアンプ604中のノードAの電極レベルが変化してしまい、センスアンプの検出感度(検出しきい値)が変化した。
【0161】
これに対して、図4に示した本願発明の実施の形態1のプログラムベリファイ電圧発生回路100では、電源電圧Vccの減少に伴って、所定の依存性を有してプログラムベリファイ電位VPVRFYも減少する。
【0162】
このため、電源電位Vccが変化することで、図15に示したセンスアンプ600中の電流源トランジスタpチャネルMOSトランジスタQ28の電流供給能力が変化した場合でも、メモリセルトランジスタを流れ得る電流値も同時に変化するため、電源電圧Vccが変化した場合でも、センスアンプ600の検出感度(検出しきい値)は変化することがない。
【0163】
図5は、図2に示した可変抵抗R1の構成の一例を示す図である。
すなわち、可変抵抗R1は、電源電位Vccが供給されるノードAと、基準電位Vaを供給するノードBとの間に直列に接続された抵抗体R11,R12,…,R1n−1,R1nを含む。
【0164】
可変抵抗R1は、さらに、各抵抗体R11〜R1nと並列に接続するヒューズ素子F1〜Fnを含む。
【0165】
ヒューズ素子F1〜Fnを、所定の値となるように切断することで、可変抵抗R1の抵抗値を所望の値に設定することが可能である。
【0166】
可変抵抗R2およびR3についても、全く同様の構成とすることが可能である。
【0167】
図6は、可変抵抗R1の他の例を示す回路図である。
図6に示した可変抵抗R1は、電源電位Vccが供給されるノードAと、基準電位Vaを供給するノードBとの間に、直列に接続される抵抗体R11〜R1nと、各抵抗体R11〜R1nに並列に接続されるnチャネルMOSトランジスタQ1〜Qnを有する。
【0168】
nチャネルMOSトランジスタQ1〜Qnは、それぞれ信号φ1〜φnによって制御されて、開閉される構成となっている。
【0169】
ここで、信号φ1〜φnは、図1に示した書込/消去制御回路122から出力され、nチャネルMOSトランジスタQ1〜Qnをそれぞれ導通状態または非導通状態とすることで、所定の抵抗値に設定する。たとえば、予め設定された抵抗値となるように、書込/消去制御回路122中に、不揮発的に信号φ1〜φnのそれぞれのレベルを記憶したメモリを有する構成とすることで、可変抵抗R1の値を設定することが可能である。
【0170】
可変抵抗R2およびR3についても同様な構成とすることが可能である。
図7は、図2に示した可変抵抗R1のさらに他の例を示す回路図である。
【0171】
図7に示した可変抵抗R1は、電源電位Vccが供給されるノードAと基準電位Vaを供給するノードBとの間に直列に接続される抵抗体R11〜R1nと、これら抵抗体R11〜R1nとのそれぞれの接続点とノードAとの間にソースおよびドレインがそれぞれ接続され、ゲート電位が制御信号φ1〜φnにより制御されるpチャネルMOSトランジスタQ1〜Qnを含む。
【0172】
この場合も、図1に示した書込/消去制御回路122から出力される制御信号φ1〜φnにより、pチャネルMOSトランジスタQ1〜Qnの導通/非導通状態をそれぞれ制御することで、可変抵抗R1を所定の値に設定することが可能である。
【0173】
φ1〜φnの電位レベルの制御については、図6の場合と同様に、書込/消去制御回路122中の不揮発性メモリの記憶データに応じて制御する構成とすることが可能である。
【0174】
可変抵抗R2およびR3についても全く同様の構成とすることが可能である。
図8は、図1に示したセンスアンプ128、Xデコーダ106、ベリファイ電圧発生回路100およびメモリセルアレイ104の要部を示す概略ブロック図である。
【0175】
センスアンプ128の構成は、図15に示したセンスアンプ600の構成と同様であるので、同一部分には同一参照符号を付してその説明は省略する。
【0176】
図8に示した例では、センスアンプ128と主ビット線BLとは、2ビットの信号Y1およびY2により制御される列選択ゲートトランジスタQ23およびQ24を介して接続される構成となっている。
【0177】
以下では、説明を簡略化するために、メモリセル中には1つのメモリセルトランジスタQ21のみが含まれる構成となっているものとする。
【0178】
主ビット線BLと副ビット線SBLとは選択ゲートトランジスタQ22を介して接続されている。トランジスタQ22のゲート電位はセグメントゲートデコーダ114からの信号SGにより制御され、この副ビット線SBLに接続するメモリセルが選択された場合に導通状態となる。
【0179】
メモリセルトランジスタQ21のドレインは、副ビット線SBLを介して選択ゲートトランジスタQ22と接続している。メモリセルトランジスタQ21のソースは、ソース線SLにより、選択的に所定の電位が供給される。
【0180】
メモリセルトランジスタQ21の制御ゲートは、ワード線WLと接続し、ワード線WLの電位レベルはXデコーダ106により制御される。
【0181】
特に、プログラムベリファイ動作中は、ベリファイ電圧発生回路100から供給されるプログラムベリファイ電位VPVRFYが、Xデコーダ106により選択されたワード線WLに供給される構成となっている。
【0182】
ベリファイ電圧発生回路100の動作およびXデコーダ106の選択動作は、図1中の書込/消去制御回路122により制御される。
【0183】
図15において示した従来例と同様に、電流を供給するpチャネルMOSトランジスタQ28のドレインノード、すなわちノードAの電位レベルに応じて、反転回路606が読出データRDを出力する。ワード線WLに所定の電位レベルが印加された際に、メモリセルトランジスタQ21が導通状態となるか、非導通状態であるかに応じて、ノードAの電位レベルが変化し、この電位レベル変化が読出データRDとして出力される。
【0184】
図9は、図8に示した回路の書込動作およびベリファイ動作における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。
【0185】
時刻t1において、書込/消去制御回路122から出力されるプログラム電位印加信号が活性状態(電位レベルVcc)となって、Xデコーダ106は、これに応じて負電圧発生回路112から出力される負電位(たとえば、−8V)を選択されたワード線WLに対して出力する。このとき、主ビット線BLには、書込回路(カラムラッチ)から所定の電位(たとえば、5V)が供給されている。一方、ソース線SLはフローティング状態に保持され、基板電位は0Vに保持されている。
【0186】
したがって、メモリセルトランジスタのフローティングゲートからビット線に対して電子が引抜かれ、選択されたメモリセルトランジスタのセルしきい値が低下する。時刻t2において、プログラム電位印加信号が“L”レベル(接地電位GND)となって、Xデコーダ106は、ワード線WLへの電圧印加を停止する。
【0187】
時刻t3において、書込/消去制御回路122からのプログラムベリファイ電位印加信号が“H”レベルとなって、ベリファイ電位発生回路100から所定のプログラムベリファイ電位VPVRFYが出力される。一方、Xデコーダ106は、ベリファイ電位発生回路100の出力電位を受けて、選択されたワード線WLに対して出力する。
【0188】
このとき、選択されたメモリセルに対応するビット線BLの列選択ゲートQ23およびQ24とともに導通状態となっており、センスアンプ128中の電流源トランジスタQ28からの電流が、メモリセルトランジスタQ1のドレインに供給される。時刻t1〜時刻t2における書込動作において、メモリセルトランジスタQ21のセルしきい値が十分に低下し、プログラムベリファイ電位が制御ゲートに印加されているときのメモリセルトランジスタの導電度が十分大きくなっていれば、センスアンプ128中のノードAの電位レベルが低下し、読出データRDとして“1”レベルが読出される。
【0189】
一方、時刻t1〜時刻t2における書込動作では、メモリセルトランジスタのしきい値変化が不十分で、メモリセルトランジスタQ21の制御ゲートにプログラムベリファイ電圧VPVRFYが印加されている状態での導電度がしきい値以下である場合には、センスアンプ128中のノードAの電位レベルが低下せず、読出データRDとして、“0”レベルが読出される。
【0190】
読出データとして“1”が読出された場合は、書込/消去制御回路122は、選択されたメモリセルに対する書込が終了したものと判断する。
【0191】
一方、読出データが“0”レベルである場合は、書込/消去制御回路122は、書込動作が終了していないものと判断し、再び選択されたメモリセルトランジスタQ21に対して、書込動作を行なうことになる。
【0192】
実施の形態1のベリファイ電位発生回路100では、電源電圧Vccの変化に応じて、プログラムベリファイ電位VPVRFYを変化させる構成としているので、電源電圧Vccの変動に応じて、センスアンプ128のメモリセルトランジスタの導電度に対する検出しきい値が変動した場合でも、読出データRDの検出レベルがそれに応じて変化する。したがって、たとえば、電源電位Vccが低下した場合においても、メモリセルトランジスタQ1のしきい値は読出動作時におけるワード線電位レベルに対して十分な読出マージンを持った値まで変化させることが可能である。
【0193】
なお上記の書込動作において、ワード線,ビット線,ソース線および基板に印加する電位の値やその組合せについては一例にすぎず、トランジスタの特性や読出回路や書込回路の回路構成に応じて変化するものである。
【0194】
たとえば、上記の実施例においては、メモリセルトランジスタのセルしきい値が0V以上ワード線の読出時の電位レベル以下の状態となった場合を、書込状態(“1”の記憶状態)としたが、この状態を消去状態(“0”の記憶状態)となるように回路構成を行なうことも可能で、この場合は、書込動作時におけるメモリセルトランジスタの各部の電位レベルの組合せと消去動作時の電位レベルの組合せとを入替えた構成とすることも可能である。
【0195】
[実施の形態2]
図10は、本発明の実施の形態2のプログラムベリファイ電圧発生回路200の構成を示す概略ブロック図である。
【0196】
プログラムベリファイ電位発生回路200は、電源電位Vccが供給されるノードと接地電位GNDが供給されるノードとの間に直列に接続される可変抵抗R1およびR2と、可変抵抗R1およびR2の接続点の電位Vaをプラス入力ノードに受ける差動増幅回路20と、差動増幅回路20の出力ノードとソースが、差動増幅回路20のマイナス入力ノードとゲートおよびドレインが接続するpチャネルMOSトランジスタQ10と、pチャネルMOSトランジスタQ10のドレインから、所定の定電流を引抜く定電流源回路210とを含む。
【0197】
差動増幅回路20がベリファイ電位VPVRFYを出力する。
以下、差動増幅回路20のマイナス入力ノードの電位レベルをVbで表わすことにする。
【0198】
定電流源回路210は、電源電位Vccが供給されるノードと一端が接続する可変抵抗R3と、電源電位Vccが供給されるノードとソースが、ゲートが可変抵抗R3の他端と接続するpチャネルMOSトランジスタQ3と、可変抵抗R3の他端とソースが、ゲートがpチャネルMOSトランジスタQ3のドレインと接続するpチャネルMOSトランジスタQ4と、pチャネルMOSトランジスタQ3のドレインと接地電位が供給されるノードとの間に接続され、ゲートが電源電位Vccに保持されるnチャネルMOSトランジスタQ1と、pチャネルMOSトランジスタQ4のドレインと、接地電位が供給されるノードとの間にソースおよびドレインが接続され、ドレインとゲートとが接続されるnチャネルMOSトランジスタQ2と、pチャネルMOSトランジスタQ10のドレインが、接地電位が供給されるノードとソースが接続し、ゲートがnチャネルMOSトランジスタQ2のゲートと接続するnチャネルMOSトランジスタQ5とを含む。
【0199】
次に、ベリファイ電位発生回路200の動作について説明する。
定電流源210によって、pチャネルMOSトランジスタQ10には常に所定の定電流が流れている。
【0200】
したがって、差動増幅回路20のマイナスノードの電位レベルVbは、差動増幅回路20の出力電位レベルVPVRFYから常にトランジスタQ10のしきい値VQ10thとこのトランジスタQ10に流れる電流値に応じて定まる定数αとの和である(VQ10th+α)だけシフトした値となっている。
【0201】
すなわち、以下の関係が成り立つ。
Vb=VPVRFY−(VQbth+α) (6)
この電位Vbと、可変抵抗R1およびR2の接続点との電位Va=[R2/(R1+R2)]・Vccとを比較した結果を、差動増幅回路20がVPVRFYとして出力することになる。
【0202】
図11は、図10に示したベリファイ電位発生回路の動作を説明するための図である。
【0203】
以下では、電位Vaの電源電位Vccに対する依存性をもとに、差動増幅回路20の出力する電位VPVRFYのVcc依存性の切片および傾きを求めることにする。
【0204】
まず、差動増幅回路20が電位Vaと電位Vbとの比較結果を増幅し出力することから、以下のようにして、プログラムベリファイ電位VPVRFYの電源電位Vcc依存性における切片を求めることができる。
【0205】
すなわち図11中、点線で示された式Va=[R2/(R1+R2)]・Vccの直線と、直線Vcc−(VQ10th+α)の直線との交点CにおけるVccの値が切片の値になる。
【0206】
電源電位Vccがこの交点Cの値以上となると、差動増幅回路20は、電位Vaと出力ノードからフィードバックされた電位Vbとを比較して出力するため、その出力電位VPVRFYのVcc依存性は、図11中の実線で示されるように、電位VaのVcc依存性と同じ傾きになる。
【0207】
つまり、プログラムベリファイ電位発生回路200から出力されるプログラムベリファイ電位VPVRFYは、その傾きが可変抵抗R1とR2の抵抗比により表わされ、その切片が定電流源回路210により流れる電流とトランジスタQ10のしきい値VQ10によって定まる定数により以下のように表わされる。
【0208】
VPVRFY=[R2/(R1+R2)]・Vcc+(VQ10th+α)…(7)
すなわち、ベリファイ電位発生回路200の出力電位VPVRFYも、電源電位Vccに対して、一次関数で表わされる依存性を有することになる。
【0209】
したがって、実施の形態1のプログラム電位発生回路100と同様に、電源電位Vccが変動し、それに応じてセンスアンプ128のメモリセルの導電度に対するしきい値が変化した場合でも、書込動作後のメモリセルのセルしきい値V′thpと読出動作時におけるワード線電位との間のマージンを確保することが可能である。
【0210】
【発明の効果】
請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置は、読出増幅手段に供給される第1の電位レベルの変化により、読出増幅手段の検出しきい値が変化するのに応じて、メモリセルへ書込まれたデータの確認動作においてメモリセルの制御ノードに印加される第2の電位を変化させるので、検出しきい値が変動した場合でも、正確な書込データの確認動作を行なうことが可能である。
【0211】
請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置は、センスアンプに供給される第1の電位レベルの変化に応じて、メモリセルへの書込動作において、メモリセルの制御ノードに印加する第2の電位を変化させるので、メモリセルへの書込動作を第1の電位の変動とかかわりなく十分なマージンをもって行なうことが可能である。
【0212】
請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、各センスアンプは、電流供給手段により対応するメモリセルに所定の定電流を供給した場合のビット線と電流供給手段との接続ノードの電位に応じて読出データを出力する構成となっているので、第1の電位の変動により電流供給手段の供給電流値が変動しても、データの書込を安定に行なうことが可能である。
【0213】
請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、各メモリセルは、フローティングゲートを有するフローティングゲート型トランジスタを含むので、このフローティングゲートに注入された電荷量に応じて、所定の電位が制御ノードに印加された場合の第1および第2のノード間の導電度を変化させることが可能である。
【0214】
請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置は、差動増幅手段から出力される第2の電位が、第1の電位の変動に対して一次関数的に変化し、その変化の割合を第1および第2の可変抵抗値および定電流源から供給される定電流値により変化させることが可能で、メモリセルに書込まれたデータを確認する際にメモリセルの制御ノードに印加する電位を第1の電位の変化に応じて変化させることが可能である。
【0215】
請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第1および第2の可変抵抗の値を、ヒューズ素子の切断によって所定の値に設定することが可能である。
【0216】
請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第1および第2の可変抵抗の抵抗値を、書込制御手段から制御することが可能で、第1の電位の変動に対する第2の電位の変動の割合を所定の値に設定することが可能である。
【0217】
請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第1および第2の可変抵抗の各々の値を、書込制御手段からの制御信号に応じて設定することが可能で、第1の電位の変動に対する第2の電位の変化の割合を所定の値に設定することが可能である。
【0218】
請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第2の内部電圧発生手段から供給される第2の電位レベルの第1の電位の変動に対する変化の割合を、第1および第2の可変抵抗の抵抗値ならびに定電流源から供給される定電流値により所望の値に設定することが可能である。
【0219】
請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項9の不揮発性半導体装置の構成において、第1および第2の可変抵抗の値を、ヒューズ素子の切断によって所定の値に設定することが可能である。
請求項11記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項9の不揮発性半導体装置の構成において、第1および第2の可変抵抗の抵抗値を、書込制御手段から制御することが可能で、第1の電位の変動に対する第2の電位の変動の割合を所定の値に設定することが可能である。
【0220】
請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項9の不揮発性半導体装置の構成において、第1および第2の可変抵抗の各々の値を、書込制御手段からの制御信号に応じて設定することが可能で、第1の電位の変動に対する第2の電位の変化の割合を所定の値に設定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置1000の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 不揮発性半導体記憶装置1000のベリファイ電圧発生回路100の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】 ベリファイ電圧発生回路100の動作を説明する動作説明図である。
【図4】 実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置におけるセンスアンプの動作を説明するための図である。
【図5】 ベリファイ電圧発生回路100中の可変抵抗の構成を示す回路図である。
【図6】 ベリファイ電圧発生回路100における可変抵抗の他の例を示す回路図である。
【図7】 ベリファイ電圧発生回路100における可変抵抗のさらに他の例を示す回路図である。
【図8】 不揮発性半導体記憶装置1000の要部回路図である。
【図9】 不揮発性半導体記憶装置1000の動作を説明するタイミングチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態2のベリファイ電圧発生回路200の構成を示す概略ブロック図である。
【図11】 ベリファイ電圧発生回路200の動作を説明するための動作説明図である。
【図12】 従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルトランジスタの構成および動作を説明するための断面模式図であり、(a)は書込動作における各部分の電位を、(b)は消去動作における各部の電位をそれぞれ示す。
【図13】 従来の不揮発性半導体記憶装置に対する書込動作,消去動作および読出動作における各電位レベルを示す図である。
【図14】 従来の不揮発性半導体記憶装置のプログラム動作におけるメモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図である。
【図15】 従来の不揮発性半導体記憶装置の要部回路図である。
【図16】 従来の不揮発性半導体記憶装置のベリファイ電圧発生回路500を含む要部回路図である。
【図17】 従来の不揮発性半導体記憶装置のセンスアンプの動作を説明するための動作説明図である。
【図18】 センスアンプ動作の電源電圧依存性を説明するための動作説明図であり、(a)は電源電圧Vccが典型値である場合の、(b)は電源電圧Vccが典型値よりも小さい場合の動作をそれぞれ示す。
【符号の説明】
100 ベリファイ電圧発生回路、102 アドレスバッファ、104 メモリセルアレイ、106 Xデコーダ、108 Yデコーダ、110 高電圧発生回路、112 負電圧発生回路、114 セレクトゲートデコーダ、116,118 ソースデコーダ、120 ウェル電位駆動回路、122 書込/消去制御回路、124 データ入出力バッファ、126 データドライバ、128 センスアンプ、130 書込回路、200 ベリファイ電位発生回路、1000 不揮発性半導体記憶装置。
Claims (8)
- 不揮発性半導体記憶装置であって、
行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイの行に対応して設けられる複数のワード線と、
外部電源電位に応じた第1の電位を供給する第1の内部電圧発生手段とを備え、
前記各メモリセルは、
第1および第2のノードならびに前記ワード線に接続する制御ノードを有し、
セルしきい値が、書込まれるデータに応じて不揮発的に変化し、
前記メモリセルアレイの列に対応して設けられ、各々が少なくとも1つの前記メモリセルの前記第1のノードと接続するビット線と、
第2の電位を供給する第2の内部電圧発生手段と、
外部からのアドレス信号に応じて、前記ワード線と前記ビット線とを選択して、対応するメモリセルに対して書込動作を行なうデータ書込手段と、
複数のセンスアンプと、
前記データ書込手段を制御し、前記対応するワード線に前記第2の電位を選択的に供給した場合の前記センスアンプの出力に応じて、前記対応するメモリセルの前記セルしきい値が外部からの書込データに対応するデータの値となるまで書込動作を反復する書込制御手段とを備え、
前記各センスアンプは、
前記第1の電位を受けて動作し、対応する前記メモリセルと、前記ビット線を介して接続し、前記ビット線を介して前記対応するメモリセルの前記第1のノードおよび前記第2のノード間を流れる電流を供給する電流供給手段と、
前記ビット線と前記電流供給手段との接続ノードの電位を検知して、前記読出データを出力する電位検知手段とを含み、
前記第2の内部電圧発生手段は、
前記第1の電位を一端に受け、他端が基準電位ノードと接続する第1の可変抵抗と、
前記基準電位ノードと一端が接続し、他端が接地電位を受ける第2の可変抵抗と、
前記第2の可変抵抗に所定の定電流を供給し、前記第2の可変抵抗に供給する定電流の電流値を変更するための第3の可変抵抗を含む定電流源と、
第1および第2の入力ノードならびに出力ノードを有し、前記基準電位ノードと前記第1の入力ノードとが接続し、前記出力ノードと前記第2の入力ノードとが接続して、前記出力ノードに前記第2の電位を供給する差動増幅手段とを含み、
前記第2の内部電圧発生手段は、前記第1の電位の値に応じて変化する前記電流供給手段の供給電流値により前記ビット線と前記電流供給手段との接続ノードの電位が変化しないように、前記第2の電位を変化させる不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1および第2の可変抵抗の各々は、
前記一端と他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、
前記複数の抵抗体のそれぞれと並列に接続される複数のヒューズ素子とを含む、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1および第2の可変抵抗の各々は、
前記一端と前記他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、
前記複数の抵抗体のそれぞれと並列に接続される複数のスイッチ手段とを含み、
前記スイッチ手段の各々は、
前記書込制御手段からの制御信号に応じて開閉される、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1および第2の可変抵抗の各々は、
前記一端と他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、
前記複数の抵抗体間の接続ノードのそれぞれと、前記一端との間に接続され、前記書込制御手段からの制御信号に応じて開閉される複数のスイッチ手段とを含む、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 不揮発性半導体記憶装置であって、
行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイの行に対応して設けられる複数のワード線と、
外部電源電位に応じた第1の電位を供給する第1の内部電圧発生手段とを備え、
前記各メモリセルは、
第1および第2のノードならびに前記ワード線に接続する制御ノードを有し、
セルしきい値が、書込まれるデータに応じて不揮発的に変化し、
前記メモリセルアレイの列に対応して設けられ、各々が少なくとも1つの前記メモリセルの前記第1のノードと接続するビット線と、
第2の電位を供給する第2の内部電圧発生手段と、
外部からのアドレス信号に応じて、前記ワード線と前記ビット線とを選択して、対応するメモリセルに対して書込動作を行なうデータ書込手段と、
複数のセンスアンプと、
前記データ書込手段を制御し、前記対応するワード線に前記第2の電位を選択的に供給した場合の前記センスアンプの出力に応じて、前記対応するメモリセルの前記セルしきい値が外部からの書込データに対応するデータの値となるまで書込動作を反復する書込制御手段とを備え、
前記各センスアンプは、
前記第1の電位を受けて動作し、対応する前記メモリセルと、前記ビット線を介して接続し、前記ビット線を介して前記対応するメモリセルの前記第1のノードおよび前記第2のノード間を流れる電流を供給する電流供給手段と、
前記ビット線と前記電流供給手段との接続ノードの電位を検知して、前記読出データを出力する電位検知手段とを含み、
前記第2の内部電圧発生手段は、
前記第1の電位を一端に受け、他端が基準電位ノードと接続する第1の可変抵抗と、
前記基準電位ノードと一端が接続し、他端が接地電位を受ける第2の可変抵抗と、
第1および第2の入力ノードならびに出力ノードとを有し、前記第1の入力ノードと前記基準電位ノードの接続する差動増幅手段と、
前記出力ノードと前記第2の入力ノードとの間に、前記出力ノードから前記第2の入力ノードへ向かう方向を順方向としてダイオード接続されるMOSトランジスタと、
前記MOSトランジスタから順方向に流れる定電流を受け、前記MOSトランジスタから受ける定電流の電流値を変更するための第3の可変抵抗を含む定電流源とを含み、
前記第2の内部電圧発生手段は、前記第1の電位の値に応じて変化する前記電流供給手段の供給電流値により前記ビット線と前記電流供給手段との接続ノードの電位が変化しないように、前記第2の電位を変化させる不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1および第2の可変抵抗の各々は、
前記一端と前記他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、
前記複数の抵抗体のそれぞれと並列に接続される複数のヒューズ素子とを含む、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1および第2の可変抵抗の各々は、
前記一端と前記他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、
前記複数の抵抗体のそれぞれと並列に接続される複数のスイッチ手段とを含み、
前記スイッチ手段の各々は、
前記書込制御手段からの制御信号に応じて開閉される、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1および第2の可変抵抗の各々は、
前記一端と前記他端との間に直列に接続される複数の抵抗体と、
前記複数の抵抗体の接続ノードのそれぞれと、前記一端との間に接続され、前記書込制御手段からの制御信号に応じて開閉される複数のスイッチ手段とを含む、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。
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