JP4047003B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源を供給しない間もデータを保持することができる不揮発性の半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体基板上に素子を集積してデータを記憶する半導体記憶装置には、大きく分けて電源を供給している間のみデータを保持できる揮発性メモリーと、電源の供給が無い間もデータを保持できる不揮発性メモリーの2つの種類があり、さらにそれぞれの中で方式や使い方によって分類される。その後者の不揮発性メモリーの中で、現在最も良く用いられている方式の一つに、電気的に書込みと消去が可能なEEPROMがある。その原理は、MOSトランジスタのチャネル上に周りを酸化膜等で絶縁されたフローティングゲート(以下FGと略す。)を形成し、そのFGに電子を注入またはFGから電子を引き抜くことでMOSトランジスタのソース−ドレイン間電流が流れ始めるゲート電圧しきい値(Vt)を変化させてデータを記憶するものである。
【0003】
図19は現在広く用いられているスタック型のEEPROMメモリーセルの断面図である。ウエハー面に対し垂直方向にFG101と、その電位をコントロールするためのコントロールゲート(以下CGと略す。)102が形成され、その両端にソース103とドレイン104が配置されたトランジスタ構造をしている。
【0004】
FG101の電位VFGは、CG102とのカップリング容量によってCG102の電位の影響を受けるが、その度合いはFG101とCG102の間のカップリング容量が、基板やソース103やドレイン104等のその他のノードとのカップリング容量に対しどの程度大きさ(カップリング比CRと呼ぶ)であるかによって決まる。また、FG101の電位VFGはFG101自身に蓄えられている電荷QFGによっても影響を受け、その変動量はFG101の総容量をCFGとすると、Q/CFGとなる。したがって、データを読み出すためCG102に電位VCGが与えられたとき、FG101の電位VFGは、前述のカップリング比CRとVCGの積VCG*CRに、FG101の電荷による変動Q/CFGを加えた値、すなわち、
FG=VCG*CR+Q/CFG
となる。この変動Q/CFGによって、同じ電位をCG102に与えたときでもFG101の電位が異なり、データを読み出す際のメモリーセルトランジスタのオン/オフが決定される。
【0005】
図20はEEPROMメモリーセル方式の一つであるスプリット型メモリーセルの断面図である。このセルは図19のスタック型メモリーセルと異なり、ソース103とドレイン104間のウエハー面方向にFG101とCG102がシリアルに形成されているため、セル電流はFG101下のチャネル状態に加え、CG102下のチャネル状態によっても影響を受ける。ただし、一般にはデータを読み出す際、CG102下のチャネルは十分にオン状態になっており、メモリーセルトランジスタのオン/オフはスタック型セルと同様にFG101の電位によって決定される。
【0006】
いずれのセル構造をもったメモリーにおいても、そのセルに書き込まれているデータ(セルの状態)が、データ“0”(FG101に電子が注入されている状態)であるか、データ“1”(FG101に電子が注入されていない状態)を判別するためには、データ読出し時にそのセルを流れる電流を、基準となるリファレンス電流と比較して、その大小を検知する必要がある。そのための従来の回路構成を図21に示す。
【0007】
図21の回路は、スタック型メモリーセルM1(例としてスタックス型セルを用いるが、スプリット型セルやその他のタイプのセルの場合も全く同様である。)と、リファレンス用メモリーセルのためのP-chトランジスタQ1と、メモリーセルM1のドレインとP-chトランジスタQ1のドレインに接続するビット線BLと、リファレンスビット線/BLと、およびそれらのビット線を等しくVdd/2にプリチャージするトランジスタQ2,Q3と、メモリーセルM1のゲートに接続するワード線WLとP-chトランジスタQ1のゲートに接続するリファレンスワード線RWLと、トランジスタQ2およびQ3のゲートに接続するイコライズ信号線EQRと、メモリーセルM1のソースに接続するソース線SLと、P-chトランジスタQ1のソースに接続するリファレンスソース線RSLと、トランジスタQ2とQ3のソースに接続する電源線VPCと、ビット線BLとリファレンスビット線/BLの電位差を増幅する差動増幅器105にて構成されている。また、ワード線WLとソース線SLとリファレンスワード線RWLとリファレンスソース線RSLとイコライズ信号線EQRには、それぞれドライバ106、107、108、109、110が接続されており、電源線VPCにはVdd/2の電源111が接続されている。なお、前提条件として、リファレンスソース線RSLには電源Vddが、電源線VPCには電源Vdd/2が供給されている状態にある。
【0008】
その読み出し動作は図22に示す様に、初期状態として、ビット線BLとリファレンスビット線/BLをVdd/2にプリチャージし、次にワード線WLの電位を上げてメモリーセルM1にセル電流Imを流すと同時にリファレンスワード線RWLの電位を下げてP-chトランジスタQ1にもリファレンス電流Irを流す。
【0009】
そのとき、リファレンス電流Irの値は、データ“0”(メモリーセルM1に書込みが行われている)の場合にメモリーセルM1に流れるセル電流Im0とデータ“1”(書込みが行われてない)の場合のセル電流Im1のちょうど中間となるようにP-chトランジスタQ1をデザインしておく。その結果、ビット線BLの電位はメモリーセルM1に書込みが行われている場合は直線Aの様に変化し、書込みが行われていない場合は直線Bの様に変化する。そのとき、リファレンスビット線/BLに保持されている電位Vdd/2との差分でデータ“0”/“1”を判定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、メモリーセルとリファレンス用セルとは異なるデバイスのため、プロセスバラツキ等の影響を受け易く、データ“0”書き込み時のセル電流Im0とデータ“1”書き込み時のセル電流Im1のちょうど中間となる電流をリファレンス電流Irとしてリファレンス用メモリーセルのためのP-chトランジスタQ1に流すことが難しい。その分マージンを多く必要とするため、データ“0”状態のセルとデータ“1”状態のセルのゲート電圧しきい値Vt差を大きくする必要があり、そのためデータ“0”のゲート電圧しきい値(Vt値)を下げることが困難であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次のような手段を講じることにより、上記の課題を解決する。本発明の半導体記憶装置は、前提的な構成として、フローティングゲートを有するメモリーセルと、前記メモリーセルが接続されている第1のビット線に同様に接続されたリファレンス用メモリーセルとを備え、前記メモリーセルの読み出し時に前記リファレンス用メモリーセルに流れる電流に対する前記メモリーセルに流れる電流の大小関係の検出をもって前記メモリーセルのデータの判別を行うように構成してある半導体記憶装置において、本発明は、前記リファレンス用メモリーセルを前記メモリーセルと同様のセル構造のものに構成してあり、前記第1のビット線とスイッチ手段を介して接続された第2のビット線を有し、前記電流の大小関係を検出するための差動増幅器であって、前記第1のビット線と前記第2のビット線に接続された差動増幅器を有することを特徴とする。
【0012】
これを、図21に示す従来技術と対照させると、リファレンス電流を流すためのP-chトランジスタQ1に代えて、メモリーセルM1と同じデバイスを用いることに相当する。
【0013】
このような構成の本発明によると、リファレンス用メモリーセルとしてメモリーセルと同じデバイスを用いることで、仮にプロセスバラツキなどで特性が変動しても、メモリーセルとリファレンス用メモリーセルとに同様な変動を起こすことを通じて、変動による影響を吸収することができる。
【0015】
上記の本発明をより具体的レベルで記述すると、次のようにいうことができる。後述する実施の形態との比較対照が容易となるように括弧付き符号を併せて記述する。ただし、本発明はこの括弧付き符号の記述によって後述の実施の形態に限定されるものではない。
【0016】
MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第1のメモリーセル(M1)と、MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第2のメモリーセル(RM1:リファレンス用メモリーセル)と、前記第1のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第1のワード線(WL)と、前記第1のメモリーセルのソースに接続された第1のソース線(SL)と、前記第2のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第2のワード線(RWL)と、前記第2のメモリーセルのソースに接続された第2のソース線(RSL)と、前記第1のソース線に接続された第1の電位供給回路(107:ドライバ)と、前記第2のソース線に接続された第2の電位供給回路(109:ドライバ)と、前記第1の電位供給回路から供給される電位と前記第2の電位供給回路から供給される電位の中間の電位を供給する第3の電位供給回路(111:電源)と、前記第1のメモリーセルおよび第2のメモリーセルのドレインに接続された第1のビット線(BL)と、前記第3の電位供給回路と前記第1のビット線とを電気的に接続および切断する第1のスイッチ素子(Q2)と、第2のビット線(/BL:リファレンスビット線)と、前記第3の電位供給回路と前記第2のビット線とを電気的に接続および切断する第2のスイッチ素子(Q3)と、前記第1のビット線と前記第2のビット線とを入力とする第1の差動増幅器(105)とを備えている半導体記憶装置である。
【0017】
上記において、好ましい態様は、前記第1のメモリーセルと前記第2のメモリーセルが構造および寸法的に等しいことである。プロセスバラツキなどで特性が変動した場合の影響を吸収する作用を充分に発揮させることができる。
【0018】
上記において、好ましい態様は、さらに、前記第2のワード線(RWL)に接続された第4の電位供給回路(108:ドライバ)と、第1の内部電位発生源(116)と、第1の外部ポート(119)と、前記第1の内部電位発生源と前記第1の外部ポートのいずれか1つを選択して前記第4の電位供給回路に接続する第1の選択手段(118:セレクタ)を備えていることである。
【0019】
これによれば、所望とする電位を第2のワード線(RWL)に印加でき、書込みすぎによるゲート電圧しきい値Vtの超過を抑制しつつ、正確に第2のメモリーセル(RM1)のゲート電圧しきい値Vtの調整を行うことができる。
【0020】
さらに、上記において、好ましい態様は、MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第3のメモリーセル(RM5:リファレンス調整用メモリーセル)と、前記第3のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第3のワード線(DRWL)と、前記第3のメモリーセルのソースに接続された第3のソース線(DRSL)と、前記第3のメモリーセルのドレインに接続された第3のビット線(RBL)と、複数本あるビット線(BL)の内いずれか1本を選択する第2の選択手段(122:セレクタ)と、前記第3のビット線と前記第2の選択手段で選択されたビット線であって、前記第1のメモリーセルのドレインと接続されたビット線とを入力とする第2の差動増幅器(124)を備えており、前記第1のビット線と前記第3のビット線に接続された第3の差動増幅器を有することを特徴とする。
【0021】
これによれば、リファレンス調整用の第3のメモリーセル(RM5)に対して上記と同様にして書き込みを行って第3のメモリーセルに基準のゲート電圧しきい値VtEを設定し、この基準のゲート電圧しきい値VtEをリファレンス用の第2のメモリーセル(RM1)のゲート電圧しきい値Vtとして転写する。したがって、工場出荷時だけでなく工場出荷後においても、ユーザーはリファレンス用メモリーセルのゲート電圧しきい値Vtの正確な調整を行うことができる。
【0022】
また、第1の差動増幅器と第2の差動増幅器とがあることから、前者で速度を優先し、後者で正確さを優先するといった使い分けが可能となる。
【0023】
さらに、上記において、好ましい態様は、MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第4のメモリーセル(M9:リファレンス調整用メモリーセル)と、MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第5のメモリーセル(M10:リファレンス調整用メモリーセル)と、前記第4のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第4のワード線(DWL0)と、前記第4のメモリーセルのソースに接続された第4のソース線(DSL0)と、前記第5のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第5のワード線(DWL1)と、前記第5のメモリーセルのソースに接続された第5のソース線(DSL1)とを持ち、前記第4のメモリーセルのドレインが前記第3のビット線(RBL)と接続され、前記第5のメモリーセルのドレインが前記第3のビット線と接続されており、前記第2の選択手段で選択されるビット線は、前記第1のメモリーセルのドレインおよび前記第2のメモリーセルのドレインと接続されており、前記第3のメモリーセルのゲート電圧閾値は、前記第2のメモリーセルのゲート電圧閾値と同じであり、前記第5のメモリーセルのゲート電圧閾値は、書込みを行うときに第1のメモリーセルに設定すべきゲート電圧閾値と同じであり、第6のメモリーセルのゲート電圧閾値は、消去を行うときに第1のメモリーセルに設定すべきゲート電圧閾値と同じであることを特徴とする。
【0024】
この場合、第4のメモリーセルと第5のメモリーセルを、第1のメモリーセルに対するデータ“0”とデータ“1”の状態に対応させ、つまり第1のメモリーセルに対する書き込みと消去に対応させ、書き込み時における第1のメモリーセルのゲート電圧しきい値Vtの調整と、消去時における第1のメモリーセルのゲート電圧しきい値Vtの調整とをともに実現することができる。
【0025】
また、この場合も、第1の差動増幅器と第2の差動増幅器とがあることから、前者で速度を優先し、後者で正確さを優先するといった使い分けが可能となる。
【0026】
上記において、好ましい態様の変形として、前記第1のメモリーセル(M1)に比べ前記第2のメモリーセル(RM6)の幅が狭くなっていることがある。
【0027】
これは、第2のメモリーセルを第1のメモリーセルと同じ条件で消去することによってゲート電圧しきい値Vtを調整するもので、消去中にセルの状態が飽和し、その電流値が一定の値に収束する様なデバイスには有効である。
【0028】
さらに、上記において、好ましい態様は、第1のメモリーセルおよび第1のワード線および第1のビット線をアレイ構造状に複数個持つ場合において、同一ビット線に接続されるメモリーセルのソースは全て同一のソース線に接続されていることである。
【0029】
これによれば、1つのメモリーセルアレイが消去ブロック単位をなし、同一ビット線上に存在するビットは全て同時に消去/書換えすることになり、共通一括でゲート電圧しきい値Vtをリフレッシュすることができる。また、第1のメモリーセルのデータ書き換えに続いて第2のメモリーセルの再度のゲート電圧しきい値Vtの調整(書換え)を行えば、データの書き換えによるディスターブの影響を第2のメモリーセルが受けることはない。
【0030】
さらに、上記において、好ましい態様は、前記第1のワード線(WL)に接続された第5の電位供給回路(106:ドライバ)と、第2の内部電位発生源(141)と、前記第5の電位供給回路と前記第2の内部電位発生源とを接続する第1の電位調整回路(142:レギュレーター)を備えていることである。
【0031】
一般的に、早く書込みを行ったビットは後から書込むビットとビット線やワード線やソース線を共通化している場合にディスターブの影響を受ける傾向があるが、電位調整回路を設けることにより、第1のメモリーセルのゲート電圧しきい値Vtの調整をより正確に行うことができる。。
【0032】
さらに、上記において、好ましい態様は、第1の電源線と、前記第1の電位供給回路(107:ドライバ)と前記第1の電源線とを電気的に接続および切断する第3のスイッチ素子(Q7)と、第2の電源線と、前記第2の電位供給回路(109:ドライバ)と前記第2の電源線とを電気的に接続および切断する第4のスイッチ素子(Q8)を備えていることである。
【0033】
センス動作時には第1のメモリーセルと第2のメモリーセルとで電流の引張り合いを行うが、第1のワード線と第2のワード線の立ち上がりタイミングに差があると、読出しの誤差になる。特にワード線のドライバは長い距離にわたって配置されているため、その配線遅延も無視できない。その対策として全てのワード線およびソース線のドライバに共通する電源の大元でのスイッチングにより、電流引張り合いの開始タイミングを一致させ、読み出しの正確を期している。
【0034】
さらに、上記において、好ましい態様は、第1のワード線および第2のワード線の電位は変化させないで、第1のビット線と第2のビット線の電位を比較することである。
【0035】
第1のワード線(WL)、第2のワード線(RWL)に電位変化があると、容量結合などによって読出し前の第1のビット線(BL)、第2のビット線(/BL)の電位に影響を与えるが、第1のワード線および第2のワード線の電位は変化させないで、第1のビット線と第2のビット線の電位を比較する。その結果、両ワード線の電位変動の影響を受けることなく、データ読み出しを正確に行うことができる。
【0036】
上記において、好ましい態様は、前記第1のビット線(BL)を第6の電位供給回路(144)に対して電気的に接続および切断する第5のスイッチ素子(Q9)と、前記第2のビット線(/BL)を第7の電位供給回路(145)に対して電気的に接続および切断する第6のスイッチ素子(Q10)とを備えていることである。
【0037】
この様な方法を用いることで、Vdd/2の電位を発生させる電源回路が不要になり、かつVdd/2の電源回路よりも正確にVdd/2のプリチャージ電位を発生させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかわる半導体記憶装置の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0039】
(実施の形態1)
図1(a)に図示した本発明の実施の形態1の半導体記憶装置におけるメモリー回路構成図は、実際のアレイの一部を例示的に抜き出して示したものであり、図21で示した従来のメモリー回路構成の内、リファレンス用のP-chトランジスタQ1をスタック型のリファレンス用メモリーセルRM1に置き換えたものである。そのリファレンス用メモリーセルRM1は、構造・寸法的にメモリーセルM1と同じものであり、その電気的特性はアレイ内のメモリーセル間のバラツキの範囲内で同じになる。その他の構成要素については、図21と同じものであるので説明は省略する。
【0040】
図1(b)は図1(a)に示したメモリー回路において、読出し時にメモリーセルM1およびリファレンス用メモリーセルRM1に印加されるバイアス電圧条件を示したものである。
【0041】
図2(a)は図1(a)に示したメモリー回路の各ノードにおける電位の時間変化を示したもので、図の左端に記述されている記号は図1(a)の各ノードに対応している。図2(b)は特にビット線の電位変化について、図2(a)の時刻t3付近を拡大したものである。
【0042】
以下、図1(a)〜図2(b)を使って実施の形態1におけるメモリー回路の読出し動作について説明する。
【0043】
前提条件として、リファレンス用メモリーセルRM1は予めデータ“0”状態のゲート電圧しきい値Vt0とデータ“1”状態のゲート電圧しきい値Vt1のちょうど中間のゲート電圧しきい値VtMを持つ様に状態を設定されているとする。
【0044】
読出し初期の電圧バイアス条件として、図2(a)に示す様に、ビット線BLとリファレンスビット線/BLはグランドレベルにあり、ワード線WLとソース線SLとリファレンスワード線RWLとイコライズ信号線EQRにはそれぞれドライバ106、107、108、110によって0Vが印加され、リファレンスソース線RSLにはドライバ109によって電源電圧Vdd(5V)が印加され、電源線VPCには電源111によってVdd/2(2.5V)が供給されているものとする。
【0045】
時刻t1において、イコライズ信号線EQRが“H”レベル(5V)に変化すると、トランジスタQ2およびトランジスタQ3がオンになり、ビット線BLとリファレンスビット線/BLがVdd/2(2.5V)にプリチャージされる。
【0046】
時刻t2において、イコライズ信号線EQRを“L”レベル(0V)にしてプリチャージを停止した後に、時刻t3において、ワード線WLとリファレンスワード線RWLを“H”レベルに変化させるが、その“H”レベルの電位は図1(b)に示す様に、ワード線WLについては2.5V、リファレンスワード線RWLについては5Vにする。このとき、ソース線SLは0Vに、リファレンスソース線RSLは5Vの電位に保たれ、ビット線BLは2.5Vの状態にあるので、メモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1のゲート−ソース間電位差は等しく2.5Vとなり、メモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1にはそれぞれのゲート電圧しきい値(Vt値)に比例した電流が流れる。
【0047】
メモリーセルM1の状態がデータ“0”の場合は、リファレンス用メモリーセルRM1に流れる電流に比べメモリーセルM1に流れる電流の方が少なくなり、図2(b)に示す様にビット線BLの電位Vblは上昇する。ただし、ビット線BLの電位Vblの上昇につれてリファレンス用メモリーセルRM1のゲート−ソース間電位差は少なくなり、逆にメモリーセルM1のゲート−ソース間電位差は多くなるため、リファレンス用メモリーセルRM1の電流は減少し、メモリーセルM1の電流は増加する。これが電流の引張り合いである。
【0048】
そして、メモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1の電流が等しくなるVbl=V0で安定する。
【0049】
逆に、メモリーセルM1の状態がデータ“1”の場合は、リファレンス用メモリーセルRM1に流れる電流に比べメモリーセルM1に流れる電流の方が多くなり、図2(c)に示す様にビット線BLの電位Vblは下降し、メモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1の電流が等しくなるVbl=V1で安定する。
【0050】
以上の様なメカニズムにより、メモリーセルM1の状態がデータ“0”の場合はビット線BLの電位は初期値Vdd/2に比べ高くなり、メモリーセルM1の状態がデータ“1”の場合はビット線BLの電位は初期値Vdd/2に比べ低くなる。その初期値との電位差が十分な大きさまで達した後の時刻t4において、ワード線WLとリファレンスワード線RWLを“L”レベルに変化させてメモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1に流れる電流を止め、時刻t5において差動増幅器105を使ってビット線BLの電位をリファレンスビット線/BLに保っていた初期値Vdd/2と比較し、その高低を判別することでメモリーセルM1に記憶されているデータを読み出すのである。
【0051】
以上が本実施の形態の読出し動作の説明であるが、次の読出しに備えて、読出し動作が完了した後の時刻t6においてイコライズ信号線EQRを“H”レベルにしてビット線BLとリファレンスビット線/BLをVdd/2にプリチャージしておくことが望ましい。
【0052】
なお、図1(a)ではアレイの一部を例示的に抜き出しているが、実際の使用においては図3に示す様なアレイ構造になっている。図1(a)に対し、アレイの繰り返し要素としてスタック型メモリーセルM2〜M8とリファレンス用メモリーセルRM2〜RM4とトランジスタQ4〜Q5とドライバ112〜113と差動増幅器114が追加され、メモリーセルはM1〜M8で示す様にビット線方向とワード線方向に複数個連続して存在し、リファレンス用メモリーセルはRM1〜RM4に示す様に各ビット線に1つ接続されている。それら新たな構成要素は基本的に図1(a)で例示的に示した構成要素と同じ役割を果たすが、リファレンスビット線/BL〜/BL1については少し異なる。
【0053】
図1(a)を使った説明ではリファレンスビット線/BLは初期電位Vdd/2を保つ部分であったが、一般的にビット線BLとリファレンスビット線/BLは電気特性的に同じもので、リファレンスビット線/BLにデータを読み出してビット線BLに初期電位Vdd/2を保つような図1(a)で示した例とは逆の使い方も可能である。また、そうすることでメモリーコア面積の縮小に有利となる。
【0054】
(実施の形態2)
ところで、本発明の鍵となるのはリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtをデータ“0”とデータ“1”のちょうど中間に設定することであるが、実施の形態1の場合の図1(a)による説明では、“予め設定しておいた”とした。
【0055】
実際には、メモリーセルM1に対する書込みと同じ方法を使ってゲート電圧しきい値Vtを設定することは可能であるが、ベリファイレベルを別途設ける必要が生じたり、書込みすぎによってゲート電圧しきい値Vtが目標より高くなることを防ぐために、書込み時間の増加もしくは複雑な書込みシーケンスの制御が必要となったりする。この様なデメリットを避けるための技術が実施の形態2であり、それを以下に説明する。
【0056】
図4(a)の回路構成は図1(a)に対し、ドライバ115と内部電源116とレギュレーター117とセレクタ118と外部パッド119を加え、本説明に関係の無い構成要素を省略したものになっている。
【0057】
ドライバ115はリファレンス用メモリーセルRM1へ書込みを行うための電位をビット線BLへ供給するためのもので、同様にドライバ108はリファレンスワード線RWLへ電位を供給するものであるが、それらのドライバが供給する電位が従来のものと異なる。
【0058】
図4(b)のデバイス断面図は図19に対しNウェル120とPウェル121を加えたものである。図5(a)は図4(a)の回路構成によるリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtの調整の手順を示したもので、図の左端に記述されている記号は図4(a)の各ノードに対応している。図5(b)は図5(a)における時刻t2〜t3の間のリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtの変化を示した図である。
【0059】
以下、図4(a)〜図5(b)を使って実施の形態2でのリファレンス用メモリーセルRM1への書込み、すなわちゲート電圧しきい値Vtの調整の方法について説明する。
【0060】
通常、メモリーセルへの書込みはソース線にGND(0V)を、ビット線にVdd(5V)を印加することで電子を加速し、ワード線にVddより高い電圧(10V)を印加することで、発生するホットエレクトロンをFG(フローティングゲート)へ取り込む。
【0061】
それに対し、本実施の形態では、リファレンスソース線RSLにドライバ109を使って0Vを印加し、ビット線BLにはドライバ115を使ってVddより高い電圧(6V)を印加し、リファレンスワード線RWLには所望のゲート電圧しきい値Vtと同じ電圧を印加する。所望とするゲート電圧しきい値Vtはデータ“0”書込みのゲート電圧しきい値Vt0よりも低く、リファレンスワード線RWLの電位は従来に比べ低くなる。そのため書込み効率が下がり、書込み時間が長くなるので、それを緩和する必要が生じる。その必要のため、ビット線BLに印加する電位は逆に高くしている。しかし、電位を高くすることに伴う耐圧向上のために、図4(b)に示す様にドレイン周りのレイアウトサイズのマージンを、従来に比べて多くする必要が生じる場合がある。そこで、ビット線BLに印加する電位はリファレンスワード線RWLへの印加電圧との関係を踏まえて高くなりすぎないようにする必要がある。だだし、このことはワード線の電位を下げても書込み速度が遅くならないデバイスに対しては問題とならない。
【0062】
次に、実施の形態2の場合の動作について説明する。
【0063】
まず、初期状態として図5(a)に示す様にワード線WLと、ソース線SLとリファレンスワード線RWLとリファレンスソース線RSLとイコライズ信号線EQRとビット線BLとリファレンスビット線/BLが0Vにあるとする。
【0064】
時刻t1において、ビット線BLを“H”レベル(6V)に変化させた後に、時刻t2において、リファレンスワード線RWLを“H”レベル(すなわち、所望ゲート電圧しきい値Vt)にする。リファレンスワード線RWLのレベルを“L”レベルにする時刻t3まで、リファレンス用メモリーセルRM1に書込みが行われるが、そのゲート電圧しきい値Vtは図5(b)に示す様に徐々にリファレンスワード線RWLに印加している電位に近づき、ついには書込みも止まってリファレンスワード線RWLの電位に収束する。すなわち、所望とする電位をリファレンスワード線RWLに印加できれば、書込みすぎによるゲート電圧しきい値Vtの超過もなく、正確にリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtの調整を行うことができる。
【0065】
(実施の形態3)
ところで、リファレンスワード線RWLに印加する電位としては、内部電源116によって発生させた電位をレギュレーター117を通して調整した電位を使うことも可能であるが、チップ外部、例えばテスター等の電源から供給される電位を直接、リファレンスワード線RWLへ印加できる様に外部パッド119を設け、かつセレクタ118をそれらレギュレーター117および外部パッド119とリファレンスワード線RWLのドライバ108との間に設けることで、場合、場合によって使用する電源を選択する柔軟な方法が可能となる。
【0066】
例えば、レギュレーター117の出力と外部パッド119からの供給電位のそれぞれでリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtの調整を行い、その結果を比較して内部電源116とレギュレーター117の組み合わせの正確さを検査したり、工場出荷時には外部パッド119からの供給電位を使って正確にゲート電圧しきい値Vtの調整を行うという運用方法が考えられる。実施の形態3は、このような技術に関するものである。
【0067】
図6はリファレンス用メモリーセルRM1の正確なゲート電圧しきい値Vtの調整を行う実施の形態3におけるメモリー構成図を示したものである。その回路構成は図1(a)に対し、スタック型のリファレンス調整用メモリーセルRM5とトランジスタQ6とリファレンス調整用ワード線DRWLとリファレンス調整用ソース線DRSLとリファレンス調整用ビット線RBLとプリチャージ信号線PCと電源線DVPCおよびセレクタ122〜123と差動増幅器124とドライバ125〜127と電源128と制御回路129を加え、本説明に関係の無い構成要素を省略したものになっている。
【0068】
図中では省略しているが、図6で示した回路構造はメモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1とトランジスタQ2,Q3と差動増幅器105がワード線方向に繰り返し配置されているアレイ構造になっており、複数あるビット線のうち1本をセレクタ122で選択して、セレクタ123で選択された書込みドライバ115もしくはリファレンス調整用ビット線RBLと接続するようにしてある。また、電源線VPCおよび電源線DVPCにはそれぞれ電源111と電源128によって電位0Vが供給されている。
【0069】
図7は図6の回路構成によるリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtの調整の手順を示したもので、図の左端に記述されている記号は図6の各ノードに対応している。
【0070】
以下、図6〜図7を使って本実施の形態でのゲート電圧しきい値Vtの調整の方法について説明する。
【0071】
まず、前提条件として、リファレンス用メモリーセルRM1は消去状態にあり、リファレンス調整用メモリーセルRM5には図4(a)で示した方法などを使って正確にゲート電圧しきい値Vtの調整が行われているとする。これを基準のゲート電圧しきい値VtEとする。
【0072】
初期状態として、図7に示すようにリファレンスワード線RWLとリファレンスソース線RSLとリファレンス調整用ワード線DRWLとリファレンス調整用ソース線DRSLとイコライズ信号線EQRとプリチャージ信号線PCは0Vにあり、ビット線BLとリファレンス調整用ビット線RBLは不定状態にあるものとする。
【0073】
時刻t1において、イコライズ信号線EQRとプリチャージ信号線PCを“H”レベルにしてビット線BLとリファレンス調整用ビット線RBLをグランドレベルにした後に、時刻t2において、プリチャージを切る。時刻t3において、リファレンスソース線RSLとリファレンス調整用ソース線DRSLを“H”レベル(5V)にする。
【0074】
そして、時刻t4において、リファレンスワード線RWLとリファレンス調整用ワード線DRWLを“H”レベル(5V)すると、ビット線BLにはリファレンスワード線RWLの電位よりリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vt分だけ低くなった電位が発生し、リファレンス調整用ビット線RBLにはリファレンス調整用ワード線DRWLの電位より、リファレンス調整用メモリーセルRM5の基準のゲート電圧しきい値VtE分だけ低くなった電位が発生する。そのビット線BLとリファレンス調整用ビット線RBLの電位差を差動増幅器124を使って判別する。その結果を制御回路129へ送り、ビット線BLの電位がリファレンス調整用ビット線RBLより高い場合は、リファレンス用メモリーセルRM1へ書込みを行い、再び上記の方法でビット線BLとリファレンス調整用ビット線RBLの電位を比較する。これをビット線BLの電位がリファレンス調整用ビット線RBLと等しくなるまで繰り返し行えば、リファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtをリファレンス調整用メモリーセルRM5に設定された基準のゲート電圧しきい値VtEと同じ値に設定することができる。
【0075】
図4(a)で説明した回路構成では工場出荷時には外部から印加される電圧を使って正確にリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtの調整ができるが、出荷後に再びリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtの調整を行う場合は、内部電源116とレギュレーター117の組み合わせの誤差を含んだゲート電圧しきい値Vtの調整しかできない。
【0076】
それに対し、この図6で説明した方法によれば、ユーザーでも正確にリファレンス用メモリーセルRM1のゲート電圧しきい値Vtの設定を行うことができる。
【0077】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について、図8を用いて説明する。図8は図6に示したリファレンス用メモリーセルRM1の正確なゲート電圧しきい値Vtの調整を行う方法をメモリーセルM1に応用したものである。その回路構成は図6に対し、スタック型のリファレンス調整用メモリーセルM9〜M10とワード線DWL0〜DWL1とソース線DSL0〜DSL1とドライバ106〜107とドライバ130〜133を加えたもので、リファレンス調整用メモリーセルM9,M10は、図4(a)で示した方法などを使って、それぞれデータ“0”のゲート電圧しきい値Vt0とデータ“1”のゲート電圧しきい値Vt1に調整してある。その他の構成要素ついては図6と同じである。
【0078】
この図8の回路構成によって、メモリーセルM1に書込みを行うときには図6の回路で説明した同じ方法(ただし、選択するワード線はワード線WLとDWL0)でメモリーセルM1のゲート電圧しきい値Vtを調整することができ、メモリーセルM1を消去するときも図6の回路で説明した同じ方法(ただし、選択するワード線はワード線WLとDWL1)でメモリーセルM1のゲート電圧しきい値Vtを調整することができる。
【0079】
また、図8の回路構成では、読出し時には差動増幅器105を使用し、書込み/消去時のベリファイには差動増幅器124を使用するので、たとえば差動増幅器105は速度を優先した回路を用い、差動増幅器124は正確さを優先した回路を用いるといった工夫が可能となる。
【0080】
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について、図9を用いて説明する。図9の回路構成は図1(a)に対し、リファレンス用メモリーセルRM1を寸法の異なるリファレンス用メモリーセルRM6に置き換えたものであり、リファレンス用メモリーセルRM6は予めデータ“1”(消去)状態にしてある。リファレンス用メモリーセルRM1とリファレンス用メモリーセルRM6の違いはトランジスタ幅のみで、その他のサイズや構造は同じに作ってある。リファレンス用メモリーセルRM6のトランジスタ幅はデータ“1”状態にある時、リファレンス用メモリーセルRM1がデータ“1”状態にある時とデータ“0”(書込み)状態にある時のちょうど中間の読出し電流値が流れるようにデザインしてある。たとえば、リファレンス用メモリーセルRM1がデータ“1”状態の時に100μAの電流が流れ、リファレンス用メモリーセルRM1がデータ“0”状態の時はほとんど流れない(1μA以下)場合は、リファレンス用メモリーセルRM6の幅はリファレンス用メモリーセルRM1の半分になっている。
【0081】
この図9の回路構成によって、リファレンス用メモリーセルRM6をメモリーセルM1等の通常のメモリーセルと同じ条件で消去することによってゲート電圧しきい値Vtを調整することができる。特に、消去中にセルの状態が飽和し、その電流値が一定の値に収束する様なデバイスには有効である。
【0082】
図6で示した方法によってユーザーにおいても正確なリファレンス用メモリーセルの再度のゲート電圧しきい値Vtの調整が可能となったことから、データを記憶しているメモリーセル部分の書換え毎にリファレンス用メモリーセルの再度のゲート電圧しきい値Vtの調整を行うことが可能となった。また、そうすることでメモリーセル部分の書換え動作によるディスターブの影響を回避し、リファレンス用メモリーセル自体への読出しによるディスターブの影響も緩和できる。ただし、そのためにはいくつかの工夫が必要である。その工夫について以下に述べる。
【0083】
(実施の形態6)
図10は図1(a)で示した回路構成がアレイ状に配置され、1つのメモリーコアを形成している状態を示すブロック図である。そのブロック図はメモリーセルが格子状に配置されたメモリーセルアレイ134〜136と、ワード線ドライバがY軸方向に配置されたロウデコーダー137とリファレンス用メモリーセルがX軸方向に配置されたリファレンス用メモリーセルアレイ138とスイッチがX軸方向に配置されたコラムデコーダー139とセンスアンプがX軸方向に配置されたセンスアンプアレイ140から構成される。
【0084】
図8においては1つのメモリーセルアレイは1つの消去ブロック単位を示しており、ビット線の途中で分断されていない。その様なアレイ構成を採ることによって、同一ビット線上に存在するビットは全て同時に消去/書換えすることになり、一部のビットのみにおいてゲート電圧しきい値Vtのレベルがリフレッシュされることはない。
【0085】
一方、リファレンス用メモリーセルはビット線1本当たりに1つ配置されているので、メモリーセルの書換えに合わせてリファレンス用メモリーセルの再度のゲート電圧しきい値Vtの調整を行うことが可能となり、さらにメモリーセル側のデータを書き換えた後に続いてリファレンス用メモリーセルの再度のゲート電圧しきい値Vtの調整(書換え)を行えば、データの書き換えによるディスターブの影響をリファレンス用メモリーセルが受けることはない。
【0086】
図11は図10で示したメモリーコアにおいて、より正確にデータ“0”のセルのゲート電圧しきい値Vtの調整を行う方法を示したものである。その回路構成は図1(a)に対し、ドライバ115と内部電源141とレギュレーター142を加えてある。
【0087】
図12は図10で示したメモリーコアにおいてビット線方向にアドレスを変化させながらメモリーセルへの書込みを行う際の、ベリファイ時のワード線電位の変化を示している。
【0088】
一般にフラッシュメモリーの書込みにおいて、早く書込みを行ったビットは後から書込むビットとビット線やワード線やソース線を共通化している場合にディスターブの影響を受ける。そのため、図10で示した工夫によってメモリーセルとリファレンス用メモリーセルのゲート電圧しきい値Vtの調整の精度を上げても、そのディスターブによって例えば同じビット線に接続されているセルのゲート電圧しきい値Vtに差が生じることがある。その差を予め予想し、図12に示す様に書込みの順番によってベリファイレベルを変化させて、そのゲート電圧しきい値Vtの差を打ち消す。
【0089】
具体的な方法としては、図11のワード線WLの電位をレギュレーター142を使って変化させながら、書込みセルのロウアドレスを変化させる。
【0090】
以上で正確なゲート電圧しきい値Vtの調整を行うための発明に関する説明は終りである。
【0091】
次からは図1(a)を使って説明した読出し動作自体をより正確に行うための発明に関して説明する。
【0092】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について、図13を用いて説明する。図13の回路構成は図1(a)に対し、N-chトランジスタQ7とP-chトランジスタQ8を加えたものであり、トランジスタQ7のゲートは信号線GSWに、ドレインはドライバ107に、ソースはグランドレベルの電源にそれぞれ接続され、トランジスタQ8のゲートは信号線RSWに、ドレインはドライバ109に、ソースはVddレベルの電源に接続されている。
【0093】
図14は図13に示したメモリー回路の各ノードにおける電位の時間変化を示したもので、図の左端に記述されている記号は図13の各ノードに対応している。
【0094】
以下、図13〜図14を使って本実施の形態のメモリー回路の読出し動作について説明する。
【0095】
前提条件として、リファレンス用メモリーセルRM1は予めデータ“0”状態のゲート電圧しきい値Vt0とデータ“1”状態のゲート電圧しきい値Vt1のちょうど中間のゲート電圧しきい値VtMを持つ様に状態を設定されているとする。
【0096】
読出し初期の電圧バイアス条件として図14に示す様に、ビット線BLとリファレンスビット線/BLはグランドレベルにあり、ワード線WLとリファレンスワード線RWLとイコライズ信号線EQRにはそれぞれドライバ106、108、110によって0Vが印加され、信号線GSWは“L”レベル(0V)にあり、信号線RSWは“H”レベル(5V)にあり、プリチャージ信号線VPCには電源111によってVdd/2(2.5V)が供給されている。また、ドライバ107は0Vをソース線SLに、ドライバ109はVdd(5V)をリファレンスソース線RSLに供給する状態になっているが、それらドライバの電源はトランジスタQ7とトランジスタQ8がオフの状態のため高インピーダンス状態にあり、したがってソース線SLとリファレンスソース線RSLも高インピーダンス状態にある。
【0097】
時刻t1において、イコライズ信号線EQRが“H”レベル(5V)に変化すると、トランジスタQ2およびトランジスタQ3がオンになり、ビット線BLとリファレンスビット線/BLがVdd/2(2.5V)にプリチャージされる。
【0098】
時刻t2において、イコライズ信号線EQRを“L”レベル(0V)にしてプリチャージを停止した後に、時刻t3において、ワード線WLとリファレンスワード線RWLを“H”レベルに変化させ、続いて時刻t4において信号線GSWを“H”レベル(5V)に、信号線RSWを“L”レベル(0V)にする。
【0099】
図1(a)に示した方法では時刻t3のワード線WLとリファレンスワード線RWLを“H”レベルに変化させた時点から、メモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1の電流の引張り合いを開始したが、ワード線WLとリファレンスワード線RWLのレベルの立ち上がりタイミングに差があった場合、読出しの誤差になる。特にワード線のドライバは長い距離にわたって配置されているため、その配線遅延も無視できない。その対策として全てのワード線のドライバに共通する電源の大元で引張り合いのタイミングを制御する。
【0100】
それ以外については、図1(a)で説明した内容と同様に、時刻t5において、ワード線WLとリファレンスワード線RWLを“L”レベルに変化させて、メモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1に流れる電流を止め、時刻t6において差動増幅器105を使ってビット線BLの電位をリファレンスビット線/BLに保っていた初期値Vdd/2と比較し、その高低を判別することでメモリーセルM1に記憶されているデータを読み出す。
【0101】
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8について、図15を用いて説明する。図15の回路構成は図13に対し、インバーター143を加え、その入力に信号線GSWを接続し、出力に信号線RSWを接続したものである。
【0102】
図16は図15に示したメモリー回路の各ノードにおける電位の時間変化を示したもので、図の左端に記述されている記号は図15の各ノードに対応している。
【0103】
以下、図15〜図16を使って本実施の形態のメモリー回路の読出し動作について説明する。
【0104】
前提条件として、リファレンス用メモリーセルRM1は予めデータ“0”状態のゲート電圧しきい値Vt0とデータ“1”状態のゲート電圧しきい値Vt1のちょうど中間のゲート電圧しきい値VtMを持つ様に状態を設定されているとする。
【0105】
図16に示す読出し初期から時刻t4までの動作は信号線RSWの記述を除けば基本的に図14と同じなので説明は省略する。
【0106】
時刻t5において、信号線GSWを“L”レベル(0V)に変化させてドライバ107とドライバ109の電源を高インピーダンス状態にして、メモリーセルM1とリファレンス用メモリーセルRM1に流れる電流を止め、時刻t6において、差動増幅器105を使ってビット線BLの電位をリファレンスビット線/BLに保っていた初期値Vdd/2と比較し、その高低を判別することでメモリーセルM1に記憶されているデータを読み出す。
【0107】
図13で示した方法ではワード線WLおよびリファレンスワード線RWLの電位変化が容量結合などによって読出し前のビット線BLとリファレンスビット線/BLの電位に影響を与えるので、その対策としてワード線WLおよびリファレンスワード線RWLの電位は変化させないで、ビット線BLとリファレンスビット線/BLの電位を比較する。
【0108】
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9について、図17を用いて説明する。図17の回路構成は図1(a)に対し、P-chトランジスタQ9とN-chトランジスタQ10とプリチャージ信号線PCHとプリチャージ信号線PCLと電源線VPCHと電源線VPCLと電源144〜145を加えたものである。図18は図17に示したメモリー回路の各ノードにおける電位の時間変化を示したもので、図の左端に記述されている記号は図17の各ノードに対応している。
【0109】
以下、図17〜図18を使って本実施の形態のメモリー回路の読出し動作について説明する。
【0110】
前提条件として、リファレンス用メモリーセルRM1は予めデータ“0”状態のゲート電圧しきい値Vt0とデータ“1”状態のゲート電圧しきい値Vt1のちょうど中間のゲート電圧しきい値VtMを持つ様に状態を設定されているとする。
【0111】
読出し初期の電圧バイアス条件として図18に示す様に、ビット線BLとリファレンスビット線/BLはグランドレベルにあり、ワード線WLとソース線SLとリファレンスワード線RWLとイコライズ信号線EQRにはそれぞれドライバ106、107、108、110によって0Vが印加され、リファレンスソース線RSLにはドライバ109によって電源電圧Vdd(5V)が印加され、プリチャージ信号線PCHは“H”レベル(5V)にあり、プリチャージ信号線PCLは“L”レベル(0V)にあり、電源線VPCHには電源144によってVdd(5V)が供給され、電源線VPCLには電源145によって0Vが供給されているものとする。
【0112】
時刻t1において、プリチャージ信号線PCHが“L”レベルに、プリチャージ信号線PCLが“H”レベルに変化すると、ビット線BLはVddレベル(5V)に、リファレンスビット線/BLはGNDレベル(0V)にプリチャージされる。
【0113】
時刻t2において、プリチャージ信号線PCHを“H”レベルに、プリチャージ信号線PCLを“L”レベルにしてプリチャージを終了させた後、時刻t3において、イコライズ信号線EQRが“H”レベル(5V)に変化すると、トランジスタQ2およびトランジスタQ3がオンになり、ビット線BLとリファレンスビット線/BLにチャージされた電荷が平均化され、ビット線BLとリファレンスビット線/BLの電位がVdd/2(2.5V)で平衡状態になる。
【0114】
プリチャージ電位を発生させた後は、図1(a)で説明した場合と同様な方法でメモリーセルM1に記憶されているデータを読み出すのである。
【0115】
この様な方法を用いることで、Vdd/2の電位を発生させる電源回路が不要になり、かつVdd/2の電源回路よりも正確にVdd/2のプリチャージ電位を発生させることができる。
【0116】
【発明の効果】
本発明によれば、リファレンス用メモリーセルのゲート電圧しきい値Vtをデータ“0”のときのゲート電圧しきい値とデータ“1”のときのゲート電圧しきい値のちょうど中間のゲート電圧しきい値に設定することにより、正確にデータ“0”とデータ“1”のメモリーセルの中間電流を発生させることができ、読出し動作の高速化を図ることができる。
【0117】
また、逆に、書込み後のゲート電圧しきい値を下げて(データ“0”とデータ“1”のセルのゲート電圧しきい値の差を縮小して)信頼性を向上させることができる。ただし、リードディスターブによるリファレンス用メモリーセルのゲート電圧しきい値の変動が懸念されるが、リードディスターブ耐性の極めて高いデバイスであればこの問題は回避できる。逆に、高温放置によるメモリーセルのゲート電圧しきい値の変動がリファレンス用メモリーセルにも起こるため、ゲート電圧しきい値の変動を打ち消しあってリテンション特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図とバイアス印加条件
【図2】 本発明の実施の形態1のスタック型フラッシュメモリーの動作タイミング図
【図3】 本発明の実施の形態1のスタック型フラッシュメモリーのアレイ構成図
【図4】 本発明の実施の形態2のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図とデバイス断面図
【図5】 本発明の実施の形態2のスタック型フラッシュメモリーの動作タイミング図
【図6】 本発明の実施の形態3のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図
【図7】 本発明の実施の形態3のスタック型フラッシュメモリーの動作タイミング図
【図8】 本発明の実施の形態4のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図
【図9】 本発明の実施の形態5のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図
【図10】 本発明の実施の形態6のスタック型フラッシュメモリーのセルブロック構成図
【図11】 本発明の実施の形態6のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図
【図12】 本発明の実施の形態6のスタック型フラッシュメモリー内の電位変化図
【図13】 本発明の実施の形態7のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図
【図14】 本発明の実施の形態7のスタック型フラッシュメモリーの動作タイミング図
【図15】 本発明の実施の形態8のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図
【図16】 本発明の実施の形態8のスタック型フラッシュメモリーの動作タイミング図
【図17】 本発明の実施の形態9のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図
【図18】 本発明の実施の形態9のスタック型フラッシュメモリーの動作タイミング図
【図19】 従来のスタック型フラッシュメモリーセルの断面図
【図20】 従来のスプリット型フラッシュメモリーセルの断面図
【図21】 従来のスタック型フラッシュメモリーの回路構成図
【図22】 従来のスタック型フラッシュメモリー内の電位変化図
【符号の説明】
105 差動増幅器
111 電源回路
114 差動増幅器
116 電源回路
117 レギュレーター
118 セレクタ
119 外部パッド
122〜123 セレクタ
124 差動増幅器
134〜136 メモリーセルアレイ消去ブロック
142 レギュレーター
M1 スタック型のメモリーセル
Q2 トランジスタ
Q3 トランジスタ
BL ビット線
/BL リファレンスビット線
WL ワード線
RWL リファレンスワード線
SL ソース線
RSL リファレンスソース線
EQR イコライズ信号線
VPC プリチャージ電位供給線
RM1〜RM4 リファレンス用メモリーセル
M2〜M8 スタック型のメモリーセル
DRWL リファレンス調整用ワード線
DRSL リファレンス調整用ソース線
PC プリチャージ信号線
DVPC プリチャージ電位供給線
RM5 リファレンス調整用メモリーセル
RBL リファレンスビット線
M9〜M10 リファレンス調整用メモリーセル
PCH プリチャージ信号線
VPCH プリチャージ電位供給線
PCL プリチャージ信号線
VPCL プリチャージ電位供給線

Claims (12)

  1. フローティングゲートを有するメモリーセルと、前記メモリーセルが接続されている第1のビット線に同様に接続されたリファレンス用メモリーセルとを備え、前記メモリーセルの読み出し時に前記リファレンス用メモリーセルに流れる電流に対する前記メモリーセルに流れる電流の大小関係の検出をもって前記メモリーセルのデータの判別を行うように構成してある半導体記憶装置において、
    前記リファレンス用メモリーセルを前記メモリーセルと同様のセル構造のものに構成してあり、
    前記第1のビット線とスイッチ手段を介して接続された第2のビット線を有し、
    前記電流の大小関係を検出するための差動増幅器であって、前記第1のビット線と前記第2のビット線に接続された差動増幅器を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第1のメモリーセルと、
    MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第2のメモリーセルと、
    前記第1のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第1のワード線と、
    前記第1のメモリーセルのソースに接続された第1のソース線と、
    前記第2のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第2のワード線と、
    前記第2のメモリーセルのソースに接続された第2のソース線と、
    前記第1のソース線に接続された第1の電位供給回路と、
    前記第2のソース線に接続された第2の電位供給回路と、
    前記第1の電位供給回路から供給される電位と前記第2の電位供給回路から供給される電位の中間の電位を供給する第3の電位供給回路と、
    前記第1のメモリーセルおよび第2のメモリーセルのドレインに接続された第1のビット線と、
    前記第3の電位供給回路と前記第1のビット線とを電気的に接続および切断する第1のスイッチ素子と、
    第2のビット線と、
    前記第3の電位供給回路と前記第2のビット線とを電気的に接続および切断する第2のスイッチ素子と、
    前記第1のビット線と前記第2のビット線とを入力とする第1の差動増幅器とを備えている半導体記憶装置。
  3. 前記第1のメモリーセルと前記第2のメモリーセルが構造および寸法的に等しい請求項記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第2のワード線に接続された第4の電位供給回路と、
    第1の内部電位発生源と、
    第1の外部ポートと、
    前記第1の内部電位発生源と前記第1の外部ポートのいずれか1つを選択して前記第4の電位供給回路に接続する第1の選択手段とを備えている請求項記載の半導体記憶装置。
  5. MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第3のメモリーセルと、
    前記第3のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第3のワード線と、
    前記第3のメモリーセルのソースに接続された第3のソース線と、
    前記第3のメモリーセルのドレインに接続された第3のビット線と、
    複数本あるビット線の内いずれか1本を選択する第2の選択手段と、
    前記第3のビット線と前記第2の選択手段で選択されたビット線であって、前記第1のメモリーセルのドレインと接続されたビット線とを入力とする第2の差動増幅器とを備えており、
    前記第1のビット線と前記第3のビット線に接続された第3の差動増幅器を有することを特徴とする請求項2または3記載の半導体記憶装置。
  6. MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第4のメモリーセルと、
    MOSトランジスタのチャネル上にコントロールゲートと周辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートが存在するEEPROMセル構造を持つ第5のメモリーセルと、
    前記第4のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第4のワード線と、
    前記第4のメモリーセルのソースに接続された第4のソース線と、
    前記第5のメモリーセルのコントロールゲートに接続された第5のワード線と、
    前記第5のメモリーセルのソースに接続された第5のソース線とを備え、
    前記第4のメモリーセルのドレインが前記第3のビット線と接続され、前記第5のメモリーセルのドレインが前記第3のビット線と接続されており、
    前記第2の選択手段で選択されるビット線は、前記第1のメモリーセルのドレインおよび前記第2のメモリーセルのドレインと接続されており、
    前記第3のメモリーセルのゲート電圧閾値は、前記第2のメモリーセルのゲート電圧閾値と同じであり、
    前記第5のメモリーセルのゲート電圧閾値は、書込みを行うときに第1のメモリーセルに設定すべきゲート電圧閾値と同じであり、
    第6のメモリーセルのゲート電圧閾値は、消去を行うときに第1のメモリーセルに設定すべきゲート電圧閾値と同じであることを特徴とする請求項記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1のメモリーセルに比べ前記第2のメモリーセルの幅が狭い請求項記載の半導体記憶装置。
  8. 第1のメモリーセルおよび第1のワード線および第1のビット線をアレイ構造状に複数個持つ場合において、同一ビット線に接続されるメモリーセルのソースは全て同一のソース線に接続されている請求項記載の半導体記憶装置。
  9. 前記第1のワード線に接続された第5の電位供給回路と、
    第2の内部電位発生源と、
    前記第5の電位供給回路と前記第2の内部電位発生源とを接続する第1の電位調整回路とを備えている請求項記載の半導体記憶装置。
  10. 第1の電源線と、
    前記第1の電位供給回路と前記第1の電源線とを電気的に接続および切断する第3のスイッチ素子と、
    第2の電源線と、
    前記第2の電位供給回路と前記第2の電源線とを電気的に接続および切断する第4のスイッチ素子とを備えている請求項記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第1のワード線および前記第2のワード線の電位は変化させないで、前記第1のビット線と前記第2のビット線の電位を比較するように構成してある請求項10記載の半導体記憶装置。
  12. 前記第1のビット線を第6の電位供給回路に対して電気的に接続および切断する第5のスイッチ素子と、
    前記第2のビット線を第7の電位供給回路に対して電気的に接続および切断する第6のスイッチ素子とを備えている請求項記載の半導体記憶装置。
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