JP3646315B2 - 不揮発性半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、不揮発性半導体装置に関し、特にフラッシュ(一括消去型)EEPROMの回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来のフラッシュEEPROMの回路図であり、説明を簡単にするために4つのメモリートランジスタ構成として示している。
【0003】
さて、図11に示すように、メモリートランジスタ1〜4のソース領域には共通ソースラインSLが接続され、この共通ソースラインSLにはNチャネルトランジスタ11、Pチャネルトランジスタ12が接続されている。そして、Nチャネルトランジスタ11のゲート電極には読み出し・書き込み信号が、Pチャネルトランジスタ12のゲート電極にはインターフェイス回路88を介して消去信号が入力される。なお、ここでインターフェイス回路88は、Vdd−GNDの電圧振幅入力をVpp−GNDの電圧振幅出力に変える働きを持つ。
【0004】
メモリートランジスタ1〜4のコントロールゲート電極にはワードラインWL1、WL2が、ドレイン領域にはビットラインBL1、BL2が接続されている。
【0005】
アドレス信号は、アドレスバッファ90を介してXデコーダ回路92、Yデコーダ回路94に入力される。Xデコーダ回路92では、これによりワードラインWL1、WL2へのワードライン信号が生成される。また、Yデコーダ回路94では、これによりYデコーダ信号が生成され、ビットライン制御回路95、センスアンプ96に、このYデコーダ信号が出力される。
【0006】
ビットライン制御回路95では、このYデコーダ信号により、データの書き込み制御が行われる。即ち、ビットライン制御回路95により、データバッファ98を介して入力されたデータ信号が、このYデコーダ信号をアドレスとしてメモリートランジスタ1〜4に書き込まれる。更に、ビットライン制御回路95では、メモリートランジスタ1〜4の消去制御、読み出し制御も行われる。
【0007】
また、センスアンプ96では、メモリートランジスタ1〜4に記憶されたデータが、Yデコーダ信号をアドレスとして読み出される。読み出されたデータは、データバッファ98を介してデータ信号として出力される。
【0008】
次に、この従来の回路の動作を、図12の電位図を用いて説明する。
【0009】
まず、書き込み動作について説明する。書き込み動作を行う場合は、図12に示すように、読み出し・書き込み信号及び消去信号をVDDレベルに設定して、トランジスタ11をオン状態、12をオフ状態とする。これにより共通ソースラインSLはGNDレベルに設定される。そして、メモリートランジスタ1に対して書き込み動作を行う場合には、WL1、BL1を各々高電圧Vppレベル(例えば12V)、WL2、BL2を各々GNDレベルに設定する。
【0010】
以上のように設定すると、メモリートランジスタ1のみコントロールゲート電極の電位とドレイン領域の電位とが同時にVppレベルとなるためチャンネル電流が発生する。この結果、ドレイン領域端部にホットエレクトロンが発生し、フローティングゲート電極に電子が注入される。これによりメモリートランジスタ1に書き込み動作が行われ、データ" 0" が記憶されることになる。一方、メモリートランジスタ2〜4では、コントロールゲート電極の電位とドレイン領域の電位とが同時にVppレベルとはならないため、チャンネル電流が発生しない。このためメモリートランジスタ2〜4には書き込み動作は行われないことになる。
【0011】
次に、消去動作について説明する。消去動作を行う場合には、図12に示すように、読み出し・書き込み信号、消去信号をGNDレベルに設定して、トランジスタ11をオフ状態、12をオン状態とする。これにより共通ソースラインSLはVppレベルに設定される。更に、この状態でWL1、WL2を各々GNDレベル、BL1、BL2を各々オープンレベルに設定する。
【0012】
以上のように設定すると、メモリートランジスタ1〜4は、ソース領域が各々Vppレベル、フローティングゲート電極が各々GNDレベルに設定されるため、フローティングゲート電極とソース領域との間にトンネル電流が発生する。この結果、フローティングゲート電極からソース領域に電子が放出され、消去動作が行われることになる。
【0013】
次に読み出し動作について説明する。読み出し動作を行う場合には、図12に示すように、読み出し、書き込み信号及び消去信号をVDDレベルに設定して、トランジスタ11をオン状態、12をオフ状態とする。これにより共通ソースラインSLはGNDレベルに設定される。そして、メモリートランジスタ1からデータを読み出す場合には、WL1をVDDレベル、BL1を正の電位である読み出しレベルVred (例えば1V)、WL2をGNDレベル、BL2をオープンレベルに設定する。
【0014】
以上のように設定すると、メモリートランジスタ1のみコントロールゲート電極がVDDレベル、ドレイン領域がVred レベル、ソース領域がGNDレベルに設定されることになる。そして、メモリートランジスタ1に書き込み動作が行われている場合、即ち、データ" 0" が記憶されている場合にはビットラインBL1にドレイン電流が流れない。逆に、メモリートランジスタ1に書き込み動作が行われていない場合、即ち、データ" 1" が記憶されている場合にはドレイン電流が流れることになる。従って、センスアンプ96によりこのドレイン電流を検出することにより、記憶されたデータを読み出すことが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
さて、上記従来技術では、上記消去動作時に電子の放出が進みすぎメモリートランジスタのしきい値電位が負になる現象、すなわち過剰消去現象が発生するという問題があった。
【0016】
例えば、今、メモリートランジスタ3が上記消去動作により過剰消去されたと仮定する。また、メモリートランジスタ1には、上記書き込み動作によりデータ" 0" が記憶されていたとする。この状態で、メモリートランジスタ1からデータの読み出しを行った場合、メモリートランジスタ1にはデータ" 0" が記憶されているため、ビットラインBL1には電流が流れないはずである。しかし、メモリートランジスタ3が過剰消去されている場合には、そのコントロールゲート電極がGNDレベルでも図11に示すようなドレイン電流が流れてしまう。このドレイン電流によりセンスアンプ96が誤動作し、メモリートランジスタ1には" 1" が記憶されているという誤った判断がなされてしまう。この結果、読み出し動作不良を引き起こすことになってしまう。
【0017】
このような過剰消去を防止する従来技術として例えば特開平1−294297に示す技術がある。この従来技術では、消去動作時にメモリートランジスタに流れる電流を検出する。そして、電流が検出されると消去電圧を与えているトランジスタをオフ状態にして消去動作を停止するものである。
【0018】
しかし、この従来技術では、電流を検出してトランジスタをオフ状態にする手段が複雑になってしまうという欠点があった。このため、回路が大規模化してしまうという問題が生じた。また、1つのメモリートランジスタが過剰消去された時点で、他のメモリートランジスタに対する消去動作も停止してしまうため、これらの他のメモリートランジスタの下限動作マージンが減少してしまうという事態も生じた。
【0019】
更に、過剰消去を防止する他の従来技術としては、ベリファイ動作と呼ばれる手法を用いた技術がある(例えば特開平4−3395)。このベリファイ動作と呼ばれる手法では、消去動作の後、メモリートランジスタのしきい値電圧が随時モニタされる。そして、全てのメモリートランジスタのしきい値電圧があらかじめ設定されたベリファイ電圧以下であれば、メモリートランジスタの消去は適正に行われたとみなし、その時点で次回からの消去動作は中止される。一方、メモリートランジスタのしきい値電圧が1つでもベリファイ電圧より大きければ、消去は適正に行われていないとみなし、再度消去動作を行った後、ベリファイ動作が再び行われる。そして、全てのメモリートランジスタの消去動作が適正に行われるまで、これらのベリファイ動作、消去動作が繰り返される。
【0020】
しかし、このベリファイ動作手法には、回路規模を大きくし、また、制御が複雑であるという問題があった。また、このベリファイ動作手法では、消去される速度の早いメモリートランジスタ、即ち消去動作の際、メモリートランジスタのしきい値電圧の負方向へのシフト量が大きいメモリートランジスタについては、過剰消去を防止できないという問題も生じた。
【0021】
本発明は以上のような技術的課題を解決するものであり、その目的とするところは過剰消去されたメモリートランジスタが生じても、誤った読み出し動作が生ずるのを防止できる不揮発性半導体装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係る不揮発性半導体装置は、フローティングゲート電極と、コントロールゲート電極と、ソース領域と、ドレイン領域とを備え、前記フローティングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデータの書き込み動作、消去動作を行うメモリートランジスタをマトリクス状に配列し、前記メモリートランジスタのドレイン領域がビットラインに、ソース領域がソースラインに、コントロールゲート電極がワードラインに各々接続される不揮発性半導体装置において、
前記ソースラインに少なくとも書き込み・読み出し動作に必要なソース電源を供給する第一の共通ソースラインと、
前記ソースラインに少なくとも消去動作に必要なソース電源を供給する第二の共通ソースラインと、
同一のワードラインにコントロールゲート電極が接続された単数あるいは複数のメモリートランジスタのソース領域に接続されるソースラインと前記第一の共通ソースラインとの間に設けられ、そのゲート電極が前記ワードラインに接続されたNチャネルトランジスタと、
前記ソースラインと前記第二の共通ソースラインとの間に設けられ、所定の制御信号により開閉されるスイッチ素子とを含み、
前記スイッチ素子はPチャネルトランジスタであり、このPチャネルトランジスタのゲート電極には前記制御信号として消去信号が入力され、この消去信号によりスイッチ素子であるPチャネルトランジスタが開閉されることを特徴とする。
【0023】
また、この場合、前記スイッチ素子はNチャネルトランジスタであり、このNチャネルトランジスタのゲート電極には前記制御信号として消去信号が入力され、この消去信号によりスイッチ素子であるNチャネルトランジスタが開閉されてもよい。
【0024】
また、この場合、前記第一、第二の共通ソースラインを同一の共通ソースラインで共用してもよい。
【0025】
【作用】
本発明によれば、データの読み出し動作時に、非選択のメモリートランジスタに流れる電流が第1の共通ソースラインに流れ込むのを断つことができる。従って、過剰消去されたメモリートランジスタが存在しても、誤った読み出し動作が生ずるのを防ぐことが可能となる。また、この場合、スイッチ素子はPチャネルトランジスタであるため、消去動作時に、このPチャネルトランジスタにおいて電圧降下の問題が生じない。更に、この場合、Pチャネルトランジスタはゲート電極に入力された消去信号により開閉されため、消去動作をブロック単位で行う場合に非常に優位な構成となる。
【0026】
また、本発明によれば、前記スイッチ素子をNチャネルトランジスタにより構成することができる。このように構成すれば、電圧降下の問題は生ずるが、消去動作をブロック単位で行う場合に非常に優位な構成となる。
【0027】
また、本発明によれば、前記第一、第二の共通ソースラインを同一の共通ソースラインで共用することができる。このように共通ソースラインで共用することにより、回路の小規模化を図ることが可能となる。
【0028】
【実施例】
(1)第1の実施例
図1は本発明の第1の実施例を示すフラッシュEEPROMの回路図である。説明を簡単にするため4つのメモリートランジスタ構成とした。但し、実際には、このメモリートランジスタから成るメモリー部は、所望の数のメモリートランジスタがマトリックス状に配列されることにより形成されている。なお、以下の説明では、図11に示す従来例と同一のものについては同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
図1に示すようにメモリートランジスタ1、2のソース領域にはソースラインSLW1が接続され、メモリートランジスタ3、4のソース領域にはソースラインSLW2が接続される。また、メモリートランジスタ1〜4のコントロールゲート電極、ドレイン領域には、ワードラインWL1、WL2、ビットラインBL1、BL2も接続されている。
【0030】
さて、ソースラインSLW1にはNチャネルトランジスタ5及びPチャネルトランジスタ7が接続され、また、ソースラインSLW2にはNチャネルトランジスタ6及びPチャネルトランジスタ8が接続される。そして、Nチャネルトランジスタ5、6のゲート電極には、各々ワードラインWL1、WL2が接続され、これにより第1の共通ソースラインSL1からソースラインSLW1、SLW2へのソース電源(GNDレベル)の供給が行われる。また、Pチャネルトランジスタ7、8のゲート電極には、制御信号として例えば消去信号が入力され、これにより第2の共通ソースラインSL2からソースラインSLW1、SLW2へのソース電源(Vppレベル)の供給が行われることになる。
【0031】
このように本第1の実施例では、ソースラインSLW1、SLW2に対して少なくとも書き込み・読み出し動作時に必要なソース電源を供給する第1の共通ソースラインと、少なくとも消去動作時に必要なソース電源を供給する第2の共通ソースラインとが設けられている。そして、WL1が選択状態(VDDレベル、Vppレベル)になった場合は、SL1とSLW1とは接続状態となり、SL1からSLW1にソース電源(GNDレベル)が供給されるが、SLW2には供給されない。逆に、WL2が選択状態になった場合は、SLW2にはSL1からソース電源(GNDレベル)が供給されるが、SLW1には供給されないことになる。また、消去動作時には、消去信号によりトランジスタ7、8が導通し、SL2からソース電源(Vppレベル)が供給されることになる。
【0032】
次に本第1の実施例の動作について説明する。
【0033】
まず、書き込み動作について説明する。書き込み動作を行う場合は、図2に示すように、消去信号をVDDレベルに設定して、Pチャネルトランジスタ7、8をオフ状態とする。そして、メモリートランジスタ1に対して書き込み動作を行う場合には、WL1、BL1を各々高電圧Vppレベル、WL2、BL2を各々GNDレベルに設定する。
【0034】
以上のように設定すると、Pチャネルトランジスタ7、8はオフ状態であるため、ソースラインSLW1、SLW2と第2の共通ソースラインSL2との接続は断たれる。一方、ワードラインWL1はVppレベルであるためNチャネルトランジスタ5はオン状態となり、ソースラインSLW1のみ第1の共通ソースラインSL1に接続される。以上よりソースラインSLW1のみGNDレベルに設定されることになる。そして、上述のようにワードラインWL1、ビットラインBL1はVppレベルであるため、メモリートランジスタ1のみコントロールゲート電極の電位とドレイン領域の電位とが同時にVppレベルとなりチャンネル電流が発生する。この結果、ドレイン領域端部にホットエレクトロンが発生し、フローティングゲート電極に電子が注入される。これによりメモリートランジスタ1に書き込み動作が行われ、データ" 0" が記憶されることになる。一方、メモリートランジスタ2〜4では、コントロールゲート電極の電位とドレイン領域の電位とが同時にVppレベルとはならないため、チャンネル電流が発生しない。このためメモリートランジスタ2〜4には書き込み動作は行われないことになる。
【0035】
次に、消去動作について説明する。消去動作を行う場合には、図2に示すように消去信号をGNDレベルに設定して、Pチャネルトランジスタ7、8をオン状態にする。更に、この状態でWL1、WL2を各々GNDレベル、BL1、BL2を各々オープンレベルに設定する。
【0036】
以上のように設定すると、ワードラインWL1、WL2はGNDレベルであるためNチャネルトランジスタ5、6はオフ状態となり、ソースラインSLW1、SLW2と第1の共通ソースラインSL1との接続は断たれる。一方、Pチャネルトランジスタ7、8はオン状態であるため、ソースラインSLW1、SLW2は第2の共通ソースラインSL2に接続される。これによりソースラインSLW1、SLW2はVppレベルに設定されることになる。従って、メモリートランジスタ1〜4は、ソース領域が各々Vppレベル、フローティングゲート電極が各々GNDレベルに設定され、これによりフローティングゲート電極とソース領域との間にトンネル電流が発生する。この結果、フローティングゲート電極からソース領域に電子が放出され、消去動作が行われることになる。
【0037】
次に読み出し動作について説明する。読み出し動作を行う場合には、図2に示すように、消去信号をVDDレベルに設定して、Pチャネルトランジスタ7、8をオフ状態とする。そして、メモリートランジスタ1からデータを読み出す場合には、WL1をVDDレベル、BL1を正の電位である読み出しレベルVred 、WL2をGNDレベル、BL2をオープンレベルに設定する。
【0038】
以上のように設定すると、Pチャネルトランジスタ7、8はオフ状態であるため、ソースラインSLW1、SLW2と第2の共通ソースラインSL2との接続は断たれる。一方、ワードラインWL1はVDDレベルであるためNチャネルトランジスタ5はオン状態となり、ソースラインSLW1は第1の共通ソースラインに接続される。これによりソースラインSLW1はGNDレベルに設定される。従って、メモリートランジスタ1のみコントロールゲート電極がVDDレベル、ドレイン領域がVred レベル、ソース領域がGNDレベルに設定されることになる。そして、メモリートランジスタ1に書き込み動作が行われている場合、即ち、データ" 0" が記憶されている場合にはビットラインBL1にドレイン電流が流れない。逆に、メモリートランジスタ1に書き込み動作が行われていない場合、即ち、データ" 1" が記憶されている場合にはドレイン電流が流れることになる。従って、センスアンプ96によりこのドレイン電流を検出することにより、記憶されたデータを読み出すことが可能となる。
【0039】
さて、上述の状態では、ワードラインWL2はGNDレベルであるためNチャネルトランジスタ6はオフ状態となり、ソースラインSLW2と第1の共通ソースラインSL1との接続は断たれる。また、Pチャネルトランジスタ8もオフ状態であるため、ソースラインSLW2と第2の共通ソースラインとの接続も断たれている。従って、ビットラインBL1からメモリートランジスタ3を介してソース電源へと通ずる電流経路は断たれることになる。
【0040】
例えば、今、メモリートランジスタ3が上記消去動作により過剰消去されたと仮定する。また、メモリートランジスタ1には、上記書き込み動作によりデータ" 0" が記憶されていたとする。この状態で、メモリートランジスタ1からデータの読み出しを行った場合、図11に示す前述の従来例では、メモリートランジスタ3にドレイン電流が流れてしまい、読み出し動作不良を引き起こしていた。これに対して、本第1の実施例では、たとえメモリートランジスタ3が過剰消去によりオン状態となっても、BL1からSLW2を介してソース電源に通ずる電流経路が断たれている。従って、このようなドレイン電流は生じず、この結果、このような読み出し動作不良も生じないことになる。
【0041】
以上のように、本第1の実施例では、過剰消去されたメモリートランジスタが生じても、誤った読み出し動作が生ずるのを防止できる。従って、消去動作時にメモリートランジスタに流れる電流を検出して過剰消去を防止する手段や、ベリファイ動作手段等の複雑で大規模な制御手段を設ける必要がない。この結果、ハードウェアの小規模化、高速化を図ることが可能となる。また、本第1の実施例では、過剰消去されたメモリートランジスタからもデータの読み出しができるため、消去動作時にメモリートランジスタのしきい値電圧を十分に低くすることができる。この結果、全てのメモリートランジスタの下限動作マージンを非常に増加させることができるとともに、メモリートランジスタの読み出し速度の高速化を図ることも可能となる。
(2)第2の実施例
図3には、本発明の第2の実施例が示される。ここで図1と同一のものは同一符号を付す。
【0042】
上述の第1の実施例では、読み出し動作時・書き込み動作時にソース電源を供給する第1の共通ソースラインSL1と、消去動作時にソース電源を供給する第2の共通ソースラインとを別々に設けていた。これに対して、本第2の実施例では、図3に示すように、これらの第1、第2の共通ソースラインSL1、SL2を同一の共通ソースラインSLで共用している。そして、共通ソースラインSLには、Nチャネルトランジスタ11、Pチャネルトランジスタ12が接続される。これにより、共通ソースラインSLは、読み出し動作時、書き込み動作時にGNDレベルに、消去動作時にVppレベルに設定されることになる。
【0043】
このように本第2の実施例と第1の実施例とは、第1、第2の共通ソースラインを同一の共通ソースラインSLで共用した他は同一の構成であり、その動作も同じものとなるため、詳しい説明は省略する。
【0044】
なお、第1、第2の実施例では、スイッチ素子であるトランジスタ7、8の開閉は、ゲート電極に入力された消去信号により行われている。これに対して、後述する第3、第4の実施例では、図7、図9に示すように、スイッチ素子であるトランジスタ9、10のゲート電極には、共通ソースライン(第3の実施例ではSL、第4の実施例ではSL2)が接続されている。このように接続することで、トランジスタ9、10はソースラインSLW1、SLW2方向を順方向とするダイオードと等価の回路となる。このため、メモリートランジスタ9、10のソース、ドレイン間では、約2Vの電圧降下が生ずる。
【0045】
これに対して、第1、第2の実施例では、トランジスタ7、8としてPチャネルトランジスタを用い、ゲート電極に入力された消去信号によりトランジスタ7、8を開閉している。従って、第3、第4の実施例のような電圧降下の問題は生じない。このため、Vppレベルをこの電圧降下を考慮して高くする必要がなく、回路の低電圧化を図れ、また、消費電力を低く抑えることが可能となる。
【0046】
また、本第1、第2の実施例の構成は、メモリートランジスタのブロック単位での消去動作を行う場合に、第3、第4の実施例よりも有利な構成となる。
【0047】
即ち、フラッシュEEPROMでは、消去動作は、全てのメモリートランジスタを同時に消去する一括消去により行われる。しかし、このように全てのメモリートランジスタを一括消去すると、メモリートランジスタのしきい値電圧のばらつきが大きくなり、読み出し特性、例えばアクセスタイムの均一化を図ることが困難になるという問題が生ずる。そこで、このようなしきい値電圧のばらつきを防止する理由より、また、フラッシュEEPRROMに要求される1つの機能として、ブロック単位消去あるいはセクター単位消去などの機能が、フラッシュEEPROMの仕様として必要とされている。
【0048】
上記仕様上の必要からブロック単位の消去を考えた場合、例えばメモリー部が256Kbitの容量を持つ場合には、図4に示すように、メモリー部を64Kbit単位のブロックA135、ブロックB136、ブロックC137、ブロックD138に分割する。また、Xデコーダ回路等から成るブロック139、140は、これらのブロック間に配置されることになる。そして、メモリートランジスタの消去動作は、まずブロックA135、次にブロックB136というように、ブロック単位で順々に行うことになる。
【0049】
さて、図5には、図9に示す第4の実施例でブロック単位の消去動作を行う場合の回路図が示される(第3の実施例の場合もこれと同様の回路となる)。
【0050】
図5に示すように、第4の実施例でブロック単位の消去動作を行う場合には、共通ソースラインSL2を、共通ソースラインSL2A〜SL2Dに分割する必要が生ずる。そのため、共通ソースラインSL2と共通ソースラインSL2A〜SL2Dとの間には、各々Pチャネルトランジスタ12A〜12Dが設けられ、Pチャネルトランジスタ12A〜12Dのゲート電極には、選択信号A〜Dが入力される。そして、消去動作時に、選択信号A〜Dによりトランジスタ12A〜12Dが順次選択され、これにより共通ソースラインSL2A〜SL2Dが順次共通ソースラインSL2に接続され、ソース電源(Vppレベル)が供給されることになる。以上のようにして、ブロック単位での消去動作が可能となる。
【0051】
これに対して、本第1の実施例でブロック単位の消去を行う場合には、図6に示すような回路となる(第2の実施例の場合も同様である)。
【0052】
図6に示すように、第1の実施例でブロック単位の消去動作を行う場合には、消去信号を消去信号A〜Dに分割すればよいことになる。そのため、消去信号と消去信号A〜Dとの間には、各々Pチャネルトランジスタ14A〜14Dが設けられ、そのゲート電極には、選択信号A〜Dが入力される。そして、消去動作時に、選択信号A〜Dによりトランジスタ14A〜14Dが順次選択され、これにより消去信号A〜Dが順次Vppレベルとなり、各ブロックのメモリートランジスタのソース領域に共通ソースラインSL2からソース電源(Vppレベル)が供給されることになる。以上のようにして、ブロック単位での消去動作が可能となる。
【0053】
さて、上述のように第4の実施例でブロック単位の消去動作を行う場合には、共通ソースラインSL2を共通ソースラインSL2A〜SL2Bに分割しなければならない。そして、各共通ソースラインSL2A〜SL2Bは、例えば64Kbitものメモリートランジスタに電源を供給する電源ラインである。従って、トランジスタ12A〜12Dには非常に大きな電流供給能力が必要であり、そのトランジスタサイズは極めて大きなものとしなければならない。このため、第4の実施例でブロック単位の消去動作を行うと、回路が大規模化してしまうという問題点が生ずる。また、トランジスタ12A〜12Dのゲート容量も極めて大きくなるため、ブロック選択の切り替えに非常に時間がかかるという問題も生ずる。
【0054】
これに対して、第1の実施例でブロック単位の消去動作を行う第6図の構成では、消去信号を消去信号A〜Dに分割している。そして、これらの消去信号A〜Dは、トランジスタ7A〜7D、8A〜8D等のゲート電極に入力される。このように消去信号A〜Dは、電流の流れないゲート電極を駆動する信号となるため、トランジスタ14A〜14Dの電流供給能力は小さなものでよく、そのトランジスタサイズも小さなものでよい。このため、第1の実施例でブロック単位の消去動作を行う図6の構成では、回路が大規模化してしまうという問題点が生じず、また、ブロック選択の切り替えに非常に時間がかかるという問題も生じない。
【0055】
このように、第1、第2の実施例は、後述する第3、第4の実施例に比べて、ブロック単位の消去を行う場合に優位な構成となる。
【0056】
なお、以上述べた第1、第2の実施例では、スイッチ素子であるトランジスター7、8はPチャネルのトランジスタで構成されていたが、本発明はこれに限らず、トランジスタ7、8をNチャネルのトランジスタで構成することも可能である。そして、Nチャネルトランジスタにした場合は、トランジスタ7、8における電圧降下が生じないという優位点はない。しかし、ブロック単位の消去を行う場合の優位点は、トランジスタ7、8がNチャネル型でもPチャネル型でも有していることになる。
(3)第3の実施例
図7は本発明の第3の実施例を示すフラッシュEEPROMの回路図である。ここで図1と同一のものは同一符号を付す。
【0057】
図7に示すように、ソースラインSLW1は、Nチャネルトランジスタ5、9を介して、ソースラインSLW2にはNチャネルトランジスタ6、10を介して共通ソースラインSLに接続される。そして、Nチャネルトランジスタ5、6のゲート電極には各々ワードラインWL1、WL2が接続される。また、Nチャネルトランジスタ9、10は、ゲート電極が共通ソースラインSLに接続され、これによりソースラインSLW1、SLW2の方向を順方向とするダイオードと等価な回路となっている。
【0058】
次に本第3の実施例の動作について説明する。
【0059】
まず、書き込み動作について説明する。書き込み動作を行う場合は、図8に示すように、読み出し・書き込み信号及び消去信号をVDDレベルに設定して、共通ソースラインSLをGNDレベルに設定する。そして、メモリートランジスタ1に対して書き込み動作を行う場合には、WL1、BL1を各々高電圧Vppレベル、WL2、BL2を各々GNDレベルに設定する。
【0060】
以上のように設定すると、共通ソースラインSLはGNDレベルとなるためNチャネルトランジスタ9、10はオフ状態となる。一方、ワードラインWL1はVppレベルであるためNチャネルトランジスタ5のみオン状態となり、ソースラインSLW1のみ共通ソースラインSLに接続される。これによりソースラインSLW1のみGNDレベルに設定されることになる。そして、上述のようにWL1、ビットラインBL1はVppレベルであるため、メモリートランジスタ1のみチャンネル電流が発生し、フローティングゲート電極に電子が注入される。これによりメモリートランジスタ1にデータの書き込み動作が行われ、データ" 0" が記憶されることになる。一方、メモリートランジスタ2〜4では、コントロールゲート電極の電位とドレイン領域の電位とが同時にVppレベルとはならないため、データの書き込み動作は行われないことになる。
【0061】
次に、消去動作について説明する。消去動作を行う場合には、図8に示すように、読み出し・書き込み信号及び消去信号をGNDレベルに設定して、共通ソースラインSLをVppレベルに設定する。更に、この状態でWL1、WL2を各々GNDレベル、BL1、BL2を各々オープンレベルに設定する。
【0062】
以上のように設定すると、共通ソースラインSLはVppレベルであるため、Nチャネルトランジスタ9、10はオン状態となり、ソースラインSLW1、SLW2は共通ソースラインSLに接続される。これによりソースラインSLW1、SLW2はVppレベル(実際にはNチャネルトランジスタ9、10のしきい値電圧分低い電位)に設定されることになる。従って、メモリートランジスタ1〜4は、ソース領域が各々Vppレベル(上記と同様にしきい値電圧分低い電位)、フローティングゲート電極が各々GNDレベルに設定される。この結果、フローティングゲート電極からソース領域に電子が放出され、消去動作が行われることになる。
【0063】
次に読み出し動作について説明する。読み出し動作を行う場合には、図8に示すように、読み出し・書き込み信号及び消去信号をVDDレベルに設定して、共通ソースラインSLをGNDレベルに設定する。そして、メモリートランジスタ1からデータを読み出す場合には、WL1をVDDレベル、BL1を正の電位である読み出しレベルVred 、WL2をGNDレベル、BL2をオープンレベルに設定する。
【0064】
以上のように設定すると、共通ソースラインSLはGNDレベルとなるためNチャネルトランジスタ9、10はオフ状態となる。一方、ワードラインWL1はVDDレベルであるためNチャネルトランジスタ5のみオン状態となり、ソースラインSLW1のみGNDレベルに設定されることになる。従って、メモリートランジスタ1のみコントロールゲート電極がVDDレベル、ドレイン領域がVredレベル、ソース領域がGNDレベルに設定されることになる。そして、メモリートランジスタ1にデータ" 0" が記憶されている場合にはビットラインBL1にドレイン電流が流れない。逆に、メモリートランジスタ1にデータ" 1" が記憶されている場合にはドレイン電流が流れることになる。従って、センスアンプ96によりこのドレイン電流を検出することにより、記憶されたデータを読み出すことが可能となる。
【0065】
以上の状態では、ワードラインWL2がGNDレベルであり、共通ソースラインSLもGNDレベルであるため、Nチャネルトランジスタ6、10はともにオフ状態となる。従って、ソースラインSLW2と共通ソースラインSLとの接続も断たれ、ビットラインBL1からメモリートランジスタ3を介してソース電源へと通ずる電流経路は断たれることになる。この結果、例えばメモリートランジスタ1からデータの読み出しを行う場合に、メモリートランジスタ3が過剰消去されていたとしても、BL1の電流はメモリートランジスタ3を通じて共通ソースラインSLに流れないことになる。
【0066】
以上より、本第3の実施例は、本第1の実施例と同様の効果を奏する。即ち、過剰消去されたメモリートランジスタが生じても、誤った読み出し動作が生ずるのを防止できる。この結果、ベリファイ動作手段等の複雑な過剰消去防止手段を設ける必要がなく、ハードウェアの小規模化、高速化を図ることが可能となる。また、消去動作時にメモリートランジスタのしきい値電圧を十分に低くすることができるため、メモリートランジスタの下限動作マージンの増加、読み出し速度の高速化を図ることも可能となる。
(4)第4の実施例
図9には、本発明の第4の実施例が示される。ここで図7と同一のものは同一符号を付す。
【0067】
上述の第3の実施例では、読み出し時・書き込み時及び消去動作時のソースラインを共通ソースラインSLで共用していた。これに対して、第4の実施例では、図9に示すように共通ソースラインSLを、第1、第2のの共通ソースラインSL1、SL2に分けている。そして、読み出し動作時・書き込み動作時には、第1の共通ソースラインSL1によりメモリートランジスタにソース電源(GNDレベル)を供給している。また、消去動作時には、第2の共通ソースラインSL2によりメモリートランジスタにソース電源(Vppレベル。但し、実際にはNチャネルトランジスタのしきい値電圧分だけ低い電位)を供給している。
【0068】
このように本第4の実施例と第3の実施例とは、共通ソースラインSLを第1、第2の共通ソースラインに分けた他は同一の構成であり、その動作も同じものとなるため、詳しい説明は省略する。
【0069】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0070】
例えば、上記第1〜第4の実施例では、同一のワードラインが接続されたメモリートランジスタが複数の場合について説明したが、本発明はこれに限らず、単数の場合でも適用できる。
【0071】
本発明において、同一ワードラインが接続されたメモリートランジスタが単数の場合の適用例としては、例えばPLD(プログラマブルロジックデバイス)が考えられる。図10(A)には、本第1の実施例をこのPLDに適用した場合の回路図の一例が示される。図10(A)に示すように、この例では、ワードラインWL1〜WLNには、各々単数のメモリートランジスタ1-1〜1-nが接続されている。そして、これらのメモリートランジスタ1-1〜1-nのソース領域は、Nチャネルトランジスタ5-1〜5-n、Pチャネルトランジスタ7-1〜7-nを介して、第1、第2の共通ソースラインSL1、SL2に接続される。また、ビットラインBLにはPチャネルトランジスタ20が接続され、そのゲート電極には、インバータ22を介して読み出し・書き込み信号が入力されている。そして、このビットラインBLにはインバータ24が接続され、このインバータ24の出力が本回路の出力となる。
【0072】
図10(A)に示す回路を用いれば、所定の論理回路を形成することができる。例えば、図10(B)に示すOR回路を実現する場合には、まず、全てのメモリートランジスタに1-1〜1-nに対して消去動作を行う。その後、ワードラインWL2、WL3、WL4に接続されたメモリートランジスタ1-2、1-3、1-4以外のメモリートランジスタに対して書き込み動作を行う。これにより、メモリートランジスタ1-2、1-3、1-4には" 1" が記憶され、それ以外のトランジスタには" 0" が記憶されることになる。
【0073】
次に、データの読み出し動作を行う。この場合に、上記のようにメモリートランジスタ1-2 、1-3 、1-4 には" 1" が記憶されており、また、Pチャネルトランジスタ20はオン状態になっている。従って、WL2、WL3、WL4のいずれかVDDレベルとなると、ビットラインBLにドレイン電流が流れ、インバータ24の出力はHレベルとなる。逆に、WL2、WL3、WL4のいずれもがGNDレベルとなると、ビットラインBLにはドレイン電流が流れず、インバータ24の出力はLレベルとなる。従って、図10(A)に示す回路は、図10(B)に示すOR回路と同様の機能を有することになる。
【0074】
さて、以上の構成の図10(A)に示す回路では、前述の実施例1と同様に、メモリートランジスタが過剰消去されても、読み出し不良が生ずるのを防止できる。従って、ベリファイ手段等の複雑な過剰消去防止手段を設ける必要がなく、非常に簡易な回路構成となる。
【0075】
なお、同一のワードラインが接続されたメモリートランジスタが単数の場合の本発明の適用例は、図10(A)に示すものに限らない。例えば、本発明は、DRAM、SRAM等の大記憶容量メモリーにおいて生ずる不良メモリトランジスタの救済用の冗長メモリーの切り替えスイッチ等にも適用することが可能である。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、過剰消去されたメモリートランジスタが存在しても、誤った読み出し動作が生ずるのを防ぐことが可能となる。この結果、ベリファイ動作手段等の複雑な過剰消去防止手段を設ける必要がなく、ハードウェアの小規模化、高速化を図ることが可能となる。また、消去動作時にメモリートランジスタのしきい値電圧を十分に低くすることができるため、メモリートランジスタの下限動作マージンの増加、読み出し速度の高速化を図ることも可能となる。また、スイッチ素子であるPチャネルトランジスタでは電圧降下の問題が生じず、消去動作に必要な高電圧レベルをこの電圧降下を考慮して高くする必要がなくなる。従って、回路の低電圧化を図れ、また、消費電力を低く抑えることが可能となる。更に、このPチャネルトランジスタはゲート電極に入力された消去信号により開閉されため、消去動作をブロック単位で行う場合に、各ブロックの消去の選択は制御信号である消去信号を分割して行うことができる。従って、選択のためのトランジスタのサイズを小さくすることができ、回路の小規模化、高速化を図ることが可能となる。
【0077】
また、本発明によれば、前記スイッチ素子をNチャネルトランジスタにより構成することができる。このように構成すれば、電圧降下の問題は生ずるが、消去動作をブロック単位で行う場合に優位な構成となり、回路の小規模化、高速化を図ることが可能となる。
【0078】
また、本発明によれば、共通ソースラインで共用することにより、回路の小規模化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体装置の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】第1の実施例の動作を説明するための電位図である。
【図3】本発明の不揮発性半導体装置の第2の実施例を示す回路図である。
【図4】メモリー部のブロック分割を説明するための概略図である。
【図5】第4の実施例でブロック単位の消去動作を行う場合の回路図である。
【図6】第1の実施例でブロック単位の消去動作を行う場合の回路図である。
【図7】本発明の不揮発性半導体装置の第3の実施例を示す回路図である。
【図8】第3の実施例の動作を説明するための電位図である。
【図9】本発明の不揮発性半導体装置の第4の実施例を示す回路図である。
【図10】図10(A)は、本第1の実施例をPLDに適用した場合の回路図であり、 図10(B)は、この場合に実現される論理回路の一例である。
【図11】従来の不揮発性半導体装置の実施例を示す回路図である。
【図12】従来の不揮発性半導体装置の動作を説明するための電位図である。
【符号の説明】
1〜4 メモリートランジスタ
5、6、9、10、11 Nチャネルトランジスタ
7、8、12 Pチャネルトランジスタ
90 アドレスバッファ
92 Xデコーダ回路
94 Yデコーダ回路
95 ビットライン制御回路
96 センスアンプ
98 データバッファ
BL1、BL2 ビットライン
WL1、WL2 ワードライン
SLW1、SLW2 ソースライン
SL 共通ソースライン
SL1 第1の共通ソースライン
SL2 第2の共通ソースライン

Claims (2)

  1. フローティングゲート電極と、コントロールゲート電極と、ソース領域と、ドレイン領域とを備え、前記フローティングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデータの書き込み動作、消去動作を行うメモリートランジスタをマトリクス状に配列し、前記メモリートランジスタのドレイン領域がビットラインに、ソース領域がソースラインに、コントロールゲート電極がワードラインに各々接続される不揮発性半導体装置において、
    前記ソースラインは、マトリクス上に配列された複数のメモリートランジスタのうち、1本のワードラインに共通接続される前記メモリートランジスタのソース領域を共通接続するように、各ワードラインに対応して配置され、
    前記ソースラインに少なくとも書き込み動作・読み出し動作・消去動作に必要なソース電源を供給する共通ソースラインと、
    前記ソースラインの各々と前記共通ソースラインとの間に設けられ、そのゲート電極が前記ワードラインに接続された第1のNチャネルトランジスタと、
    前記ソースラインの各々と前記共通ソースラインとの間に設けられ、所定の制御信号により開閉される第1のPチャネルトランジスタとを含み、
    前記第1のPチャネルトランジスタのドレインと前記第1のNチャネルトランジスタのドレインとが、前記ソースラインの各々に接続され、
    前記第1のPチャネルトランジスタのゲート電極には前記制御信号として消去信号が入力され、この消去信号により前記第1のPチャネルトランジスタが開閉されることを特徴とする不揮発性半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記書き込み動作及び前記読み出し動作の際に必要なソース電源である第1の電源と前記共通ソースラインとの間に第2のNチャネルトランジスタが設けられ、
    前記第2のNチャネルトランジスタのゲート電極には、前記書き込み動作又は前記読み出し動作の際にアクティブな信号が供給され、
    消去動作時に必要なソース電源である第2の電源と前記共通ソースラインとの間に第2のPチャネルトランジスタが設けられ、
    前記第2のPチャネルトランジスタのゲート電極には、前記消去動作の際にアクティブな前記消去信号が供給されることを特徴とする不揮発性半導体装置。
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