JPH0778486A - 不揮発性半導体装置 - Google Patents

不揮発性半導体装置

Info

Publication number
JPH0778486A
JPH0778486A JP29272393A JP29272393A JPH0778486A JP H0778486 A JPH0778486 A JP H0778486A JP 29272393 A JP29272393 A JP 29272393A JP 29272393 A JP29272393 A JP 29272393A JP H0778486 A JPH0778486 A JP H0778486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source line
transistor
gate electrode
common source
memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29272393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3646315B2 (ja
Inventor
Akira Maruyama
明 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP29272393A priority Critical patent/JP3646315B2/ja
Publication of JPH0778486A publication Critical patent/JPH0778486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3646315B2 publication Critical patent/JP3646315B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不揮発性半導体装置、特にフラッシュ(一括
消去型)EEPROMにおいて、過剰消去されたメモリ
ートランジスタがあっても誤った読み出し動作が生ずる
のを防止すること。 【構成】 メモリートランジスタ1のデータ読み出し動
作時には、ワードラインWL2がGNDレベルであるた
めNチャネルトランジスタ6がオフ状態となり、また、
Pチャネルトランジスタ7、8もオフ状態となる。従っ
て、例えばメモリートランジスタ3が過剰消去されて
も、メモリートランジスタ3のドレイン電流がビットラ
インBL1からソース電源に流れるのを防止でき、誤っ
た読み出し動作を防止できる。このように本発明によれ
ば、過剰消去されたメモリートランジスタが存在し、そ
れが非選択状態であっても、ビットラインからの電流が
流れないため誤った読み出し動作を防止できる。これに
より、過剰消去を防ぐためのベリファイ動作手段等を設
ける必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体装置に
関し、特にフラッシュ(一括消去型)EEPROMの回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のフラッシュEEPROM
の回路図であり、説明を簡単にするために4つのメモリ
ートランジスタ構成として示している。
【0003】さて、図11に示すように、メモリートラ
ンジスタ1〜4のソース領域には共通ソースラインSL
が接続され、この共通ソースラインSLにはNチャネル
トランジスタ11、Pチャネルトランジスタ12が接続
されている。そして、Nチャネルトランジスタ11のゲ
ート電極には読み出し・書き込み信号が、Pチャネルト
ランジスタ12のゲート電極にはインターフェイス回路
88を介して消去信号が入力される。なお、ここでイン
ターフェイス回路88は、Vdd−GNDの電圧振幅入
力をVpp−GNDの電圧振幅出力に変える働きを持
つ。
【0004】メモリートランジスタ1〜4のコントロー
ルゲート電極にはワードラインWL1、WL2が、ドレ
イン領域にはビットラインBL1、BL2が接続されて
いる。
【0005】アドレス信号は、アドレスバッファ90を
介してXデコーダ回路92、Yデコーダ回路94に入力
される。Xデコーダ回路92では、これによりワードラ
インWL1、WL2へのワードライン信号が生成され
る。また、Yデコーダ回路94では、これによりYデコ
ーダ信号が生成され、ビットライン制御回路95、セン
スアンプ96に、このYデコーダ信号が出力される。
【0006】ビットライン制御回路95では、このYデ
コーダ信号により、データの書き込み制御が行われる。
即ち、ビットライン制御回路95により、データバッフ
ァ98を介して入力されたデータ信号が、このYデコー
ダ信号をアドレスとしてメモリートランジスタ1〜4に
書き込まれる。更に、ビットライン制御回路95では、
メモリートランジスタ1〜4の消去制御、読み出し制御
も行われる。
【0007】また、センスアンプ96では、メモリート
ランジスタ1〜4に記憶されたデータが、Yデコーダ信
号をアドレスとして読み出される。読み出されたデータ
は、データバッファ98を介してデータ信号として出力
される。
【0008】次に、この従来の回路の動作を、図12の
電位図を用いて説明する。
【0009】まず、書き込み動作について説明する。書
き込み動作を行う場合は、図12に示すように、読み出
し・書き込み信号及び消去信号をVDDレベルに設定し
て、トランジスタ11をオン状態、12をオフ状態とす
る。これにより共通ソースラインSLはGNDレベルに
設定される。そして、メモリートランジスタ1に対して
書き込み動作を行う場合には、WL1、BL1を各々高
電圧Vppレベル(例えば12V)、WL2、BL2を
各々GNDレベルに設定する。
【0010】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1のみコントロールゲート電極の電位とドレイン
領域の電位とが同時にVppレベルとなるためチャンネ
ル電流が発生する。この結果、ドレイン領域端部にホッ
トエレクトロンが発生し、フローティングゲート電極に
電子が注入される。これによりメモリートランジスタ1
に書き込み動作が行われ、データ" 0" が記憶されるこ
とになる。一方、メモリートランジスタ2〜4では、コ
ントロールゲート電極の電位とドレイン領域の電位とが
同時にVppレベルとはならないため、チャンネル電流
が発生しない。このためメモリートランジスタ2〜4に
は書き込み動作は行われないことになる。
【0011】次に、消去動作について説明する。消去動
作を行う場合には、図12に示すように、読み出し・書
き込み信号、消去信号をGNDレベルに設定して、トラ
ンジスタ11をオフ状態、12をオン状態とする。これ
により共通ソースラインSLはVppレベルに設定され
る。更に、この状態でWL1、WL2を各々GNDレベ
ル、BL1、BL2を各々オープンレベルに設定する。
【0012】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1〜4は、ソース領域が各々Vppレベル、フロ
ーティングゲート電極が各々GNDレベルに設定される
ため、フローティングゲート電極とソース領域との間に
トンネル電流が発生する。この結果、フローティングゲ
ート電極からソース領域に電子が放出され、消去動作が
行われることになる。
【0013】次に読み出し動作について説明する。読み
出し動作を行う場合には、図12に示すように、読み出
し、書き込み信号及び消去信号をVDDレベルに設定し
て、トランジスタ11をオン状態、12をオフ状態とす
る。これにより共通ソースラインSLはGNDレベルに
設定される。そして、メモリートランジスタ1からデー
タを読み出す場合には、WL1をVDDレベル、BL1
を正の電位である読み出しレベルVred (例えば1
V)、WL2をGNDレベル、BL2をオープンレベル
に設定する。
【0014】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1のみコントロールゲート電極がVDDレベル、
ドレイン領域がVred レベル、ソース領域がGNDレベ
ルに設定されることになる。そして、メモリートランジ
スタ1に書き込み動作が行われている場合、即ち、デー
タ" 0" が記憶されている場合にはビットラインBL1
にドレイン電流が流れない。逆に、メモリートランジス
タ1に書き込み動作が行われていない場合、即ち、デー
タ" 1" が記憶されている場合にはドレイン電流が流れ
ることになる。従って、センスアンプ96によりこのド
レイン電流を検出することにより、記憶されたデータを
読み出すことが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来技術で
は、上記消去動作時に電子の放出が進みすぎメモリート
ランジスタのしきい値電位が負になる現象、すなわち過
剰消去現象が発生するという問題があった。
【0016】例えば、今、メモリートランジスタ3が上
記消去動作により過剰消去されたと仮定する。また、メ
モリートランジスタ1には、上記書き込み動作によりデ
ータ" 0" が記憶されていたとする。この状態で、メモ
リートランジスタ1からデータの読み出しを行った場
合、メモリートランジスタ1にはデータ" 0" が記憶さ
れているため、ビットラインBL1には電流が流れない
はずである。しかし、メモリートランジスタ3が過剰消
去されている場合には、そのコントロールゲート電極が
GNDレベルでも図11に示すようなドレイン電流が流
れてしまう。このドレイン電流によりセンスアンプ96
が誤動作し、メモリートランジスタ1には" 1" が記憶
されているという誤った判断がなされてしまう。この結
果、読み出し動作不良を引き起こすことになってしま
う。
【0017】このような過剰消去を防止する従来技術と
して例えば特開平1−294297に示す技術がある。
この従来技術では、消去動作時にメモリートランジスタ
に流れる電流を検出する。そして、電流が検出されると
消去電圧を与えているトランジスタをオフ状態にして消
去動作を停止するものである。
【0018】しかし、この従来技術では、電流を検出し
てトランジスタをオフ状態にする手段が複雑になってし
まうという欠点があった。このため、回路が大規模化し
てしまうという問題が生じた。また、1つのメモリート
ランジスタが過剰消去された時点で、他のメモリートラ
ンジスタに対する消去動作も停止してしまうため、これ
らの他のメモリートランジスタの下限動作マージンが減
少してしまうという事態も生じた。
【0019】更に、過剰消去を防止する他の従来技術と
しては、ベリファイ動作と呼ばれる手法を用いた技術が
ある(例えば特開平4−3395)。このベリファイ動
作と呼ばれる手法では、消去動作の後、メモリートラン
ジスタのしきい値電圧が随時モニタされる。そして、全
てのメモリートランジスタのしきい値電圧があらかじめ
設定されたベリファイ電圧以下であれば、メモリートラ
ンジスタの消去は適正に行われたとみなし、その時点で
次回からの消去動作は中止される。一方、メモリートラ
ンジスタのしきい値電圧が1つでもベリファイ電圧より
大きければ、消去は適正に行われていないとみなし、再
度消去動作を行った後、ベリファイ動作が再び行われ
る。そして、全てのメモリートランジスタの消去動作が
適正に行われるまで、これらのベリファイ動作、消去動
作が繰り返される。
【0020】しかし、このベリファイ動作手法には、回
路規模を大きくし、また、制御が複雑であるという問題
があった。また、このベリファイ動作手法では、消去さ
れる速度の早いメモリートランジスタ、即ち消去動作の
際、メモリートランジスタのしきい値電圧の負方向への
シフト量が大きいメモリートランジスタについては、過
剰消去を防止できないという問題も生じた。
【0021】本発明は以上のような技術的課題を解決す
るものであり、その目的とするところは過剰消去された
メモリートランジスタが生じても、誤った読み出し動作
が生ずるのを防止できる不揮発性半導体装置を提供する
ことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る不揮発性半導体装置は、フローティング
ゲート電極と、コントロールゲート電極と、ソース領域
と、ドレイン領域とを備え、前記フローティングゲート
電極に対する電子の注入・放出動作によりデータの書き
込み動作、消去動作を行うメモリートランジスタをマト
リクス状に配列し、前記メモリートランジスタのドレイ
ン領域がビットラインに、ソース領域がソースライン
に、コントロールゲート電極がワードラインに各々接続
される不揮発性半導体装置において、前記ソースライン
に少なくとも書き込み・読み出し動作に必要なソース電
源を供給する第一の共通ソースラインと、前記ソースラ
インに少なくとも消去動作に必要なソース電源を供給す
る第二の共通ソースラインと、同一のワードラインにコ
ントロールゲート電極が接続された単数あるいは複数の
メモリートランジスタのソース領域に接続されるソース
ラインと前記第一の共通ソースラインとの間に設けら
れ、そのゲート電極が前記ワードラインに接続されたN
チャネルトランジスタと、前記ソースラインと前記第二
の共通ソースラインとの間に設けられ、所定の制御信号
により開閉されるスイッチ素子とを含み、前記スイッチ
素子はPチャネルトランジスタであり、このPチャネル
トランジスタのゲート電極には前記制御信号として消去
信号が入力され、この消去信号によりスイッチ素子であ
るPチャネルトランジスタが開閉されることを特徴とす
る。
【0023】また、この場合、前記スイッチ素子はNチ
ャネルトランジスタであり、このNチャネルトランジス
タのゲート電極には前記制御信号として消去信号が入力
され、この消去信号によりスイッチ素子であるNチャネ
ルトランジスタが開閉されてもよい。
【0024】また、この場合、前記第一、第二の共通ソ
ースラインを同一の共通ソースラインで共用してもよ
い。
【0025】
【作用】本発明によれば、データの読み出し動作時に、
非選択のメモリートランジスタに流れる電流が第1の共
通ソースラインに流れ込むのを断つことができる。従っ
て、過剰消去されたメモリートランジスタが存在して
も、誤った読み出し動作が生ずるのを防ぐことが可能と
なる。また、この場合、スイッチ素子はPチャネルトラ
ンジスタであるため、消去動作時に、このPチャネルト
ランジスタにおいて電圧降下の問題が生じない。更に、
この場合、Pチャネルトランジスタはゲート電極に入力
された消去信号により開閉されため、消去動作をブロッ
ク単位で行う場合に非常に優位な構成となる。
【0026】また、本発明によれば、前記スイッチ素子
をNチャネルトランジスタにより構成することができ
る。このように構成すれば、電圧降下の問題は生ずる
が、消去動作をブロック単位で行う場合に非常に優位な
構成となる。
【0027】また、本発明によれば、前記第一、第二の
共通ソースラインを同一の共通ソースラインで共用する
ことができる。このように共通ソースラインで共用する
ことにより、回路の小規模化を図ることが可能となる。
【0028】
【実施例】
(1)第1の実施例 図1は本発明の第1の実施例を示すフラッシュEEPR
OMの回路図である。説明を簡単にするため4つのメモ
リートランジスタ構成とした。但し、実際には、このメ
モリートランジスタから成るメモリー部は、所望の数の
メモリートランジスタがマトリックス状に配列されるこ
とにより形成されている。なお、以下の説明では、図1
1に示す従来例と同一のものについては同一符号を付し
て説明を省略する。
【0029】図1に示すようにメモリートランジスタ
1、2のソース領域にはソースラインSLW1が接続さ
れ、メモリートランジスタ3、4のソース領域にはソー
スラインSLW2が接続される。また、メモリートラン
ジスタ1〜4のコントロールゲート電極、ドレイン領域
には、ワードラインWL1、WL2、ビットラインBL
1、BL2も接続されている。
【0030】さて、ソースラインSLW1にはNチャネ
ルトランジスタ5及びPチャネルトランジスタ7が接続
され、また、ソースラインSLW2にはNチャネルトラ
ンジスタ6及びPチャネルトランジスタ8が接続され
る。そして、Nチャネルトランジスタ5、6のゲート電
極には、各々ワードラインWL1、WL2が接続され、
これにより第1の共通ソースラインSL1からソースラ
インSLW1、SLW2へのソース電源(GNDレベ
ル)の供給が行われる。また、Pチャネルトランジスタ
7、8のゲート電極には、制御信号として例えば消去信
号が入力され、これにより第2の共通ソースラインSL
2からソースラインSLW1、SLW2へのソース電源
(Vppレベル)の供給が行われることになる。
【0031】このように本第1の実施例では、ソースラ
インSLW1、SLW2に対して少なくとも書き込み・
読み出し動作時に必要なソース電源を供給する第1の共
通ソースラインと、少なくとも消去動作時に必要なソー
ス電源を供給する第2の共通ソースラインとが設けられ
ている。そして、WL1が選択状態(VDDレベル、V
ppレベル)になった場合は、SL1とSLW1とは接
続状態となり、SL1からSLW1にソース電源(GN
Dレベル)が供給されるが、SLW2には供給されな
い。逆に、WL2が選択状態になった場合は、SLW2
にはSL1からソース電源(GNDレベル)が供給され
るが、SLW1には供給されないことになる。また、消
去動作時には、消去信号によりトランジスタ7、8が導
通し、SL2からソース電源(Vppレベル)が供給さ
れることになる。
【0032】次に本第1の実施例の動作について説明す
る。
【0033】まず、書き込み動作について説明する。書
き込み動作を行う場合は、図2に示すように、消去信号
をVDDレベルに設定して、Pチャネルトランジスタ
7、8をオフ状態とする。そして、メモリートランジス
タ1に対して書き込み動作を行う場合には、WL1、B
L1を各々高電圧Vppレベル、WL2、BL2を各々
GNDレベルに設定する。
【0034】以上のように設定すると、Pチャネルトラ
ンジスタ7、8はオフ状態であるため、ソースラインS
LW1、SLW2と第2の共通ソースラインSL2との
接続は断たれる。一方、ワードラインWL1はVppレ
ベルであるためNチャネルトランジスタ5はオン状態と
なり、ソースラインSLW1のみ第1の共通ソースライ
ンSL1に接続される。以上よりソースラインSLW1
のみGNDレベルに設定されることになる。そして、上
述のようにワードラインWL1、ビットラインBL1は
Vppレベルであるため、メモリートランジスタ1のみ
コントロールゲート電極の電位とドレイン領域の電位と
が同時にVppレベルとなりチャンネル電流が発生す
る。この結果、ドレイン領域端部にホットエレクトロン
が発生し、フローティングゲート電極に電子が注入され
る。これによりメモリートランジスタ1に書き込み動作
が行われ、データ" 0" が記憶されることになる。一
方、メモリートランジスタ2〜4では、コントロールゲ
ート電極の電位とドレイン領域の電位とが同時にVpp
レベルとはならないため、チャンネル電流が発生しな
い。このためメモリートランジスタ2〜4には書き込み
動作は行われないことになる。
【0035】次に、消去動作について説明する。消去動
作を行う場合には、図2に示すように消去信号をGND
レベルに設定して、Pチャネルトランジスタ7、8をオ
ン状態にする。更に、この状態でWL1、WL2を各々
GNDレベル、BL1、BL2を各々オープンレベルに
設定する。
【0036】以上のように設定すると、ワードラインW
L1、WL2はGNDレベルであるためNチャネルトラ
ンジスタ5、6はオフ状態となり、ソースラインSLW
1、SLW2と第1の共通ソースラインSL1との接続
は断たれる。一方、Pチャネルトランジスタ7、8はオ
ン状態であるため、ソースラインSLW1、SLW2は
第2の共通ソースラインSL2に接続される。これによ
りソースラインSLW1、SLW2はVppレベルに設
定されることになる。従って、メモリートランジスタ1
〜4は、ソース領域が各々Vppレベル、フローティン
グゲート電極が各々GNDレベルに設定され、これによ
りフローティングゲート電極とソース領域との間にトン
ネル電流が発生する。この結果、フローティングゲート
電極からソース領域に電子が放出され、消去動作が行わ
れることになる。
【0037】次に読み出し動作について説明する。読み
出し動作を行う場合には、図2に示すように、消去信号
をVDDレベルに設定して、Pチャネルトランジスタ
7、8をオフ状態とする。そして、メモリートランジス
タ1からデータを読み出す場合には、WL1をVDDレ
ベル、BL1を正の電位である読み出しレベルVred 、
WL2をGNDレベル、BL2をオープンレベルに設定
する。
【0038】以上のように設定すると、Pチャネルトラ
ンジスタ7、8はオフ状態であるため、ソースラインS
LW1、SLW2と第2の共通ソースラインSL2との
接続は断たれる。一方、ワードラインWL1はVDDレ
ベルであるためNチャネルトランジスタ5はオン状態と
なり、ソースラインSLW1は第1の共通ソースライン
に接続される。これによりソースラインSLW1はGN
Dレベルに設定される。従って、メモリートランジスタ
1のみコントロールゲート電極がVDDレベル、ドレイ
ン領域がVred レベル、ソース領域がGNDレベルに設
定されることになる。そして、メモリートランジスタ1
に書き込み動作が行われている場合、即ち、データ"
0" が記憶されている場合にはビットラインBL1にド
レイン電流が流れない。逆に、メモリートランジスタ1
に書き込み動作が行われていない場合、即ち、データ"
1" が記憶されている場合にはドレイン電流が流れるこ
とになる。従って、センスアンプ96によりこのドレイ
ン電流を検出することにより、記憶されたデータを読み
出すことが可能となる。
【0039】さて、上述の状態では、ワードラインWL
2はGNDレベルであるためNチャネルトランジスタ6
はオフ状態となり、ソースラインSLW2と第1の共通
ソースラインSL1との接続は断たれる。また、Pチャ
ネルトランジスタ8もオフ状態であるため、ソースライ
ンSLW2と第2の共通ソースラインとの接続も断たれ
ている。従って、ビットラインBL1からメモリートラ
ンジスタ3を介してソース電源へと通ずる電流経路は断
たれることになる。
【0040】例えば、今、メモリートランジスタ3が上
記消去動作により過剰消去されたと仮定する。また、メ
モリートランジスタ1には、上記書き込み動作によりデ
ータ" 0" が記憶されていたとする。この状態で、メモ
リートランジスタ1からデータの読み出しを行った場
合、図11に示す前述の従来例では、メモリートランジ
スタ3にドレイン電流が流れてしまい、読み出し動作不
良を引き起こしていた。これに対して、本第1の実施例
では、たとえメモリートランジスタ3が過剰消去により
オン状態となっても、BL1からSLW2を介してソー
ス電源に通ずる電流経路が断たれている。従って、この
ようなドレイン電流は生じず、この結果、このような読
み出し動作不良も生じないことになる。
【0041】以上のように、本第1の実施例では、過剰
消去されたメモリートランジスタが生じても、誤った読
み出し動作が生ずるのを防止できる。従って、消去動作
時にメモリートランジスタに流れる電流を検出して過剰
消去を防止する手段や、ベリファイ動作手段等の複雑で
大規模な制御手段を設ける必要がない。この結果、ハー
ドウェアの小規模化、高速化を図ることが可能となる。
また、本第1の実施例では、過剰消去されたメモリート
ランジスタからもデータの読み出しができるため、消去
動作時にメモリートランジスタのしきい値電圧を十分に
低くすることができる。この結果、全てのメモリートラ
ンジスタの下限動作マージンを非常に増加させることが
できるとともに、メモリートランジスタの読み出し速度
の高速化を図ることも可能となる。 (2)第2の実施例 図3には、本発明の第2の実施例が示される。ここで図
1と同一のものは同一符号を付す。
【0042】上述の第1の実施例では、読み出し動作時
・書き込み動作時にソース電源を供給する第1の共通ソ
ースラインSL1と、消去動作時にソース電源を供給す
る第2の共通ソースラインとを別々に設けていた。これ
に対して、本第2の実施例では、図3に示すように、こ
れらの第1、第2の共通ソースラインSL1、SL2を
同一の共通ソースラインSLで共用している。そして、
共通ソースラインSLには、Nチャネルトランジスタ1
1、Pチャネルトランジスタ12が接続される。これに
より、共通ソースラインSLは、読み出し動作時、書き
込み動作時にGNDレベルに、消去動作時にVppレベ
ルに設定されることになる。
【0043】このように本第2の実施例と第1の実施例
とは、第1、第2の共通ソースラインを同一の共通ソー
スラインSLで共用した他は同一の構成であり、その動
作も同じものとなるため、詳しい説明は省略する。
【0044】なお、第1、第2の実施例では、スイッチ
素子であるトランジスタ7、8の開閉は、ゲート電極に
入力された消去信号により行われている。これに対し
て、後述する第3、第4の実施例では、図7、図9に示
すように、スイッチ素子であるトランジスタ9、10の
ゲート電極には、共通ソースライン(第3の実施例では
SL、第4の実施例ではSL2)が接続されている。こ
のように接続することで、トランジスタ9、10はソー
スラインSLW1、SLW2方向を順方向とするダイオ
ードと等価の回路となる。このため、メモリートランジ
スタ9、10のソース、ドレイン間では、約2Vの電圧
降下が生ずる。
【0045】これに対して、第1、第2の実施例では、
トランジスタ7、8としてPチャネルトランジスタを用
い、ゲート電極に入力された消去信号によりトランジス
タ7、8を開閉している。従って、第3、第4の実施例
のような電圧降下の問題は生じない。このため、Vpp
レベルをこの電圧降下を考慮して高くする必要がなく、
回路の低電圧化を図れ、また、消費電力を低く抑えるこ
とが可能となる。
【0046】また、本第1、第2の実施例の構成は、メ
モリートランジスタのブロック単位での消去動作を行う
場合に、第3、第4の実施例よりも有利な構成となる。
【0047】即ち、フラッシュEEPROMでは、消去
動作は、全てのメモリートランジスタを同時に消去する
一括消去により行われる。しかし、このように全てのメ
モリートランジスタを一括消去すると、メモリートラン
ジスタのしきい値電圧のばらつきが大きくなり、読み出
し特性、例えばアクセスタイムの均一化を図ることが困
難になるという問題が生ずる。そこで、このようなしき
い値電圧のばらつきを防止する理由より、また、フラッ
シュEEPRROMに要求される1つの機能として、ブ
ロック単位消去あるいはセクター単位消去などの機能
が、フラッシュEEPROMの仕様として必要とされて
いる。
【0048】上記仕様上の必要からブロック単位の消去
を考えた場合、例えばメモリー部が256Kbitの容
量を持つ場合には、図4に示すように、メモリー部を6
4Kbit単位のブロックA135、ブロックB13
6、ブロックC137、ブロックD138に分割する。
また、Xデコーダ回路等から成るブロック139、14
0は、これらのブロック間に配置されることになる。そ
して、メモリートランジスタの消去動作は、まずブロッ
クA135、次にブロックB136というように、ブロ
ック単位で順々に行うことになる。
【0049】さて、図5には、図9に示す第4の実施例
でブロック単位の消去動作を行う場合の回路図が示され
る(第3の実施例の場合もこれと同様の回路となる)。
【0050】図5に示すように、第4の実施例でブロッ
ク単位の消去動作を行う場合には、共通ソースラインS
L2を、共通ソースラインSL2A〜SL2Dに分割す
る必要が生ずる。そのため、共通ソースラインSL2と
共通ソースラインSL2A〜SL2Dとの間には、各々
Pチャネルトランジスタ12A〜12Dが設けられ、P
チャネルトランジスタ12A〜12Dのゲート電極に
は、選択信号A〜Dが入力される。そして、消去動作時
に、選択信号A〜Dによりトランジスタ12A〜12D
が順次選択され、これにより共通ソースラインSL2A
〜SL2Dが順次共通ソースラインSL2に接続され、
ソース電源(Vppレベル)が供給されることになる。
以上のようにして、ブロック単位での消去動作が可能と
なる。
【0051】これに対して、本第1の実施例でブロック
単位の消去を行う場合には、図6に示すような回路とな
る(第2の実施例の場合も同様である)。
【0052】図6に示すように、第1の実施例でブロッ
ク単位の消去動作を行う場合には、消去信号を消去信号
A〜Dに分割すればよいことになる。そのため、消去信
号と消去信号A〜Dとの間には、各々Pチャネルトラン
ジスタ14A〜14Dが設けられ、そのゲート電極に
は、選択信号A〜Dが入力される。そして、消去動作時
に、選択信号A〜Dによりトランジスタ14A〜14D
が順次選択され、これにより消去信号A〜Dが順次Vp
pレベルとなり、各ブロックのメモリートランジスタの
ソース領域に共通ソースラインSL2からソース電源
(Vppレベル)が供給されることになる。以上のよう
にして、ブロック単位での消去動作が可能となる。
【0053】さて、上述のように第4の実施例でブロッ
ク単位の消去動作を行う場合には、共通ソースラインS
L2を共通ソースラインSL2A〜SL2Bに分割しな
ければならない。そして、各共通ソースラインSL2A
〜SL2Bは、例えば64Kbitものメモリートラン
ジスタに電源を供給する電源ラインである。従って、ト
ランジスタ12A〜12Dには非常に大きな電流供給能
力が必要であり、そのトランジスタサイズは極めて大き
なものとしなければならない。このため、第4の実施例
でブロック単位の消去動作を行うと、回路が大規模化し
てしまうという問題点が生ずる。また、トランジスタ1
2A〜12Dのゲート容量も極めて大きくなるため、ブ
ロック選択の切り替えに非常に時間がかかるという問題
も生ずる。
【0054】これに対して、第1の実施例でブロック単
位の消去動作を行う第6図の構成では、消去信号を消去
信号A〜Dに分割している。そして、これらの消去信号
A〜Dは、トランジスタ7A〜7D、8A〜8D等のゲ
ート電極に入力される。このように消去信号A〜Dは、
電流の流れないゲート電極を駆動する信号となるため、
トランジスタ14A〜14Dの電流供給能力は小さなも
のでよく、そのトランジスタサイズも小さなものでよ
い。このため、第1の実施例でブロック単位の消去動作
を行う図6の構成では、回路が大規模化してしまうとい
う問題点が生じず、また、ブロック選択の切り替えに非
常に時間がかかるという問題も生じない。
【0055】このように、第1、第2の実施例は、後述
する第3、第4の実施例に比べて、ブロック単位の消去
を行う場合に優位な構成となる。
【0056】なお、以上述べた第1、第2の実施例で
は、スイッチ素子であるトランジスター7、8はPチャ
ネルのトランジスタで構成されていたが、本発明はこれ
に限らず、トランジスタ7、8をNチャネルのトランジ
スタで構成することも可能である。そして、Nチャネル
トランジスタにした場合は、トランジスタ7、8におけ
る電圧降下が生じないという優位点はない。しかし、ブ
ロック単位の消去を行う場合の優位点は、トランジスタ
7、8がNチャネル型でもPチャネル型でも有している
ことになる。 (3)第3の実施例 図7は本発明の第3の実施例を示すフラッシュEEPR
OMの回路図である。ここで図1と同一のものは同一符
号を付す。
【0057】図7に示すように、ソースラインSLW1
は、Nチャネルトランジスタ5、9を介して、ソースラ
インSLW2にはNチャネルトランジスタ6、10を介
して共通ソースラインSLに接続される。そして、Nチ
ャネルトランジスタ5、6のゲート電極には各々ワード
ラインWL1、WL2が接続される。また、Nチャネル
トランジスタ9、10は、ゲート電極が共通ソースライ
ンSLに接続され、これによりソースラインSLW1、
SLW2の方向を順方向とするダイオードと等価な回路
となっている。
【0058】次に本第3の実施例の動作について説明す
る。
【0059】まず、書き込み動作について説明する。書
き込み動作を行う場合は、図8に示すように、読み出し
・書き込み信号及び消去信号をVDDレベルに設定し
て、共通ソースラインSLをGNDレベルに設定する。
そして、メモリートランジスタ1に対して書き込み動作
を行う場合には、WL1、BL1を各々高電圧Vppレ
ベル、WL2、BL2を各々GNDレベルに設定する。
【0060】以上のように設定すると、共通ソースライ
ンSLはGNDレベルとなるためNチャネルトランジス
タ9、10はオフ状態となる。一方、ワードラインWL
1はVppレベルであるためNチャネルトランジスタ5
のみオン状態となり、ソースラインSLW1のみ共通ソ
ースラインSLに接続される。これによりソースライン
SLW1のみGNDレベルに設定されることになる。そ
して、上述のようにWL1、ビットラインBL1はVp
pレベルであるため、メモリートランジスタ1のみチャ
ンネル電流が発生し、フローティングゲート電極に電子
が注入される。これによりメモリートランジスタ1にデ
ータの書き込み動作が行われ、データ"0" が記憶され
ることになる。一方、メモリートランジスタ2〜4で
は、コントロールゲート電極の電位とドレイン領域の電
位とが同時にVppレベルとはならないため、データの
書き込み動作は行われないことになる。
【0061】次に、消去動作について説明する。消去動
作を行う場合には、図8に示すように、読み出し・書き
込み信号及び消去信号をGNDレベルに設定して、共通
ソースラインSLをVppレベルに設定する。更に、こ
の状態でWL1、WL2を各々GNDレベル、BL1、
BL2を各々オープンレベルに設定する。
【0062】以上のように設定すると、共通ソースライ
ンSLはVppレベルであるため、Nチャネルトランジ
スタ9、10はオン状態となり、ソースラインSLW
1、SLW2は共通ソースラインSLに接続される。こ
れによりソースラインSLW1、SLW2はVppレベ
ル(実際にはNチャネルトランジスタ9、10のしきい
値電圧分低い電位)に設定されることになる。従って、
メモリートランジスタ1〜4は、ソース領域が各々Vp
pレベル(上記と同様にしきい値電圧分低い電位)、フ
ローティングゲート電極が各々GNDレベルに設定され
る。この結果、フローティングゲート電極からソース領
域に電子が放出され、消去動作が行われることになる。
【0063】次に読み出し動作について説明する。読み
出し動作を行う場合には、図8に示すように、読み出し
・書き込み信号及び消去信号をVDDレベルに設定し
て、共通ソースラインSLをGNDレベルに設定する。
そして、メモリートランジスタ1からデータを読み出す
場合には、WL1をVDDレベル、BL1を正の電位で
ある読み出しレベルVred 、WL2をGNDレベル、B
L2をオープンレベルに設定する。
【0064】以上のように設定すると、共通ソースライ
ンSLはGNDレベルとなるためNチャネルトランジス
タ9、10はオフ状態となる。一方、ワードラインWL
1はVDDレベルであるためNチャネルトランジスタ5
のみオン状態となり、ソースラインSLW1のみGND
レベルに設定されることになる。従って、メモリートラ
ンジスタ1のみコントロールゲート電極がVDDレベ
ル、ドレイン領域がVredレベル、ソース領域がGN
Dレベルに設定されることになる。そして、メモリート
ランジスタ1にデータ" 0" が記憶されている場合には
ビットラインBL1にドレイン電流が流れない。逆に、
メモリートランジスタ1にデータ" 1" が記憶されてい
る場合にはドレイン電流が流れることになる。従って、
センスアンプ96によりこのドレイン電流を検出するこ
とにより、記憶されたデータを読み出すことが可能とな
る。
【0065】以上の状態では、ワードラインWL2がG
NDレベルであり、共通ソースラインSLもGNDレベ
ルであるため、Nチャネルトランジスタ6、10はとも
にオフ状態となる。従って、ソースラインSLW2と共
通ソースラインSLとの接続も断たれ、ビットラインB
L1からメモリートランジスタ3を介してソース電源へ
と通ずる電流経路は断たれることになる。この結果、例
えばメモリートランジスタ1からデータの読み出しを行
う場合に、メモリートランジスタ3が過剰消去されてい
たとしても、BL1の電流はメモリートランジスタ3を
通じて共通ソースラインSLに流れないことになる。
【0066】以上より、本第3の実施例は、本第1の実
施例と同様の効果を奏する。即ち、過剰消去されたメモ
リートランジスタが生じても、誤った読み出し動作が生
ずるのを防止できる。この結果、ベリファイ動作手段等
の複雑な過剰消去防止手段を設ける必要がなく、ハード
ウェアの小規模化、高速化を図ることが可能となる。ま
た、消去動作時にメモリートランジスタのしきい値電圧
を十分に低くすることができるため、メモリートランジ
スタの下限動作マージンの増加、読み出し速度の高速化
を図ることも可能となる。 (4)第4の実施例 図9には、本発明の第4の実施例が示される。ここで図
7と同一のものは同一符号を付す。
【0067】上述の第3の実施例では、読み出し時・書
き込み時及び消去動作時のソースラインを共通ソースラ
インSLで共用していた。これに対して、第4の実施例
では、図9に示すように共通ソースラインSLを、第
1、第2のの共通ソースラインSL1、SL2に分けて
いる。そして、読み出し動作時・書き込み動作時には、
第1の共通ソースラインSL1によりメモリートランジ
スタにソース電源(GNDレベル)を供給している。ま
た、消去動作時には、第2の共通ソースラインSL2に
よりメモリートランジスタにソース電源(Vppレベ
ル。但し、実際にはNチャネルトランジスタのしきい値
電圧分だけ低い電位)を供給している。
【0068】このように本第4の実施例と第3の実施例
とは、共通ソースラインSLを第1、第2の共通ソース
ラインに分けた他は同一の構成であり、その動作も同じ
ものとなるため、詳しい説明は省略する。
【0069】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0070】例えば、上記第1〜第4の実施例では、同
一のワードラインが接続されたメモリートランジスタが
複数の場合について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、単数の場合でも適用できる。
【0071】本発明において、同一ワードラインが接続
されたメモリートランジスタが単数の場合の適用例とし
ては、例えばPLD(プログラマブルロジックデバイ
ス)が考えられる。図10(A)には、本第1の実施例
をこのPLDに適用した場合の回路図の一例が示され
る。図10(A)に示すように、この例では、ワードラ
インWL1〜WLNには、各々単数のメモリートランジ
スタ1-1〜1-nが接続されている。そして、これらのメ
モリートランジスタ1-1〜1-nのソース領域は、Nチャ
ネルトランジスタ5-1〜5-n、Pチャネルトランジスタ
7-1〜7-nを介して、第1、第2の共通ソースラインS
L1、SL2に接続される。また、ビットラインBLに
はPチャネルトランジスタ20が接続され、そのゲート
電極には、インバータ22を介して読み出し・書き込み
信号が入力されている。そして、このビットラインBL
にはインバータ24が接続され、このインバータ24の
出力が本回路の出力となる。
【0072】図10(A)に示す回路を用いれば、所定
の論理回路を形成することができる。例えば、図10
(B)に示すOR回路を実現する場合には、まず、全て
のメモリートランジスタに1-1〜1-nに対して消去動作
を行う。その後、ワードラインWL2、WL3、WL4
に接続されたメモリートランジスタ1-2、1-3、1-4以
外のメモリートランジスタに対して書き込み動作を行
う。これにより、メモリートランジスタ1-2、1-3、1
-4には" 1" が記憶され、それ以外のトランジスタに
は" 0" が記憶されることになる。
【0073】次に、データの読み出し動作を行う。この
場合に、上記のようにメモリートランジスタ1-2 、1-3
、1-4 には" 1" が記憶されており、また、Pチャネ
ルトランジスタ20はオン状態になっている。従って、
WL2、WL3、WL4のいずれかVDDレベルとなる
と、ビットラインBLにドレイン電流が流れ、インバー
タ24の出力はHレベルとなる。逆に、WL2、WL
3、WL4のいずれもがGNDレベルとなると、ビット
ラインBLにはドレイン電流が流れず、インバータ24
の出力はLレベルとなる。従って、図10(A)に示す
回路は、図10(B)に示すOR回路と同様の機能を有
することになる。
【0074】さて、以上の構成の図10(A)に示す回
路では、前述の実施例1と同様に、メモリートランジス
タが過剰消去されても、読み出し不良が生ずるのを防止
できる。従って、ベリファイ手段等の複雑な過剰消去防
止手段を設ける必要がなく、非常に簡易な回路構成とな
る。
【0075】なお、同一のワードラインが接続されたメ
モリートランジスタが単数の場合の本発明の適用例は、
図10(A)に示すものに限らない。例えば、本発明
は、DRAM、SRAM等の大記憶容量メモリーにおい
て生ずる不良メモリトランジスタの救済用の冗長メモリ
ーの切り替えスイッチ等にも適用することが可能であ
る。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、過剰消去されたメモリ
ートランジスタが存在しても、誤った読み出し動作が生
ずるのを防ぐことが可能となる。この結果、ベリファイ
動作手段等の複雑な過剰消去防止手段を設ける必要がな
く、ハードウェアの小規模化、高速化を図ることが可能
となる。また、消去動作時にメモリートランジスタのし
きい値電圧を十分に低くすることができるため、メモリ
ートランジスタの下限動作マージンの増加、読み出し速
度の高速化を図ることも可能となる。また、スイッチ素
子であるPチャネルトランジスタでは電圧降下の問題が
生じず、消去動作に必要な高電圧レベルをこの電圧降下
を考慮して高くする必要がなくなる。従って、回路の低
電圧化を図れ、また、消費電力を低く抑えることが可能
となる。更に、このPチャネルトランジスタはゲート電
極に入力された消去信号により開閉されため、消去動作
をブロック単位で行う場合に、各ブロックの消去の選択
は制御信号である消去信号を分割して行うことができ
る。従って、選択のためのトランジスタのサイズを小さ
くすることができ、回路の小規模化、高速化を図ること
が可能となる。
【0077】また、本発明によれば、前記スイッチ素子
をNチャネルトランジスタにより構成することができ
る。このように構成すれば、電圧降下の問題は生ずる
が、消去動作をブロック単位で行う場合に優位な構成と
なり、回路の小規模化、高速化を図ることが可能とな
る。
【0078】また、本発明によれば、共通ソースライン
で共用することにより、回路の小規模化を図ることも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体装置の第1の実施例を
示す回路図である。
【図2】第1の実施例の動作を説明するための電位図で
ある。
【図3】本発明の不揮発性半導体装置の第2の実施例を
示す回路図である。
【図4】メモリー部のブロック分割を説明するための概
略図である。
【図5】第4の実施例でブロック単位の消去動作を行う
場合の回路図である。
【図6】第1の実施例でブロック単位の消去動作を行う
場合の回路図である。
【図7】本発明の不揮発性半導体装置の第3の実施例を
示す回路図である。
【図8】第3の実施例の動作を説明するための電位図で
ある。
【図9】本発明の不揮発性半導体装置の第4の実施例を
示す回路図である。
【図10】図10(A)は、本第1の実施例をPLDに
適用した場合の回路図であり、図10(B)は、この場
合に実現される論理回路の一例である。
【図11】従来の不揮発性半導体装置の実施例を示す回
路図である。
【図12】従来の不揮発性半導体装置の動作を説明する
ための電位図である。
【符号の説明】
1〜4 メモリートランジスタ 5、6、9、10、11 Nチャネルトランジスタ 7、8、12 Pチャネルトランジスタ 90 アドレスバッファ 92 Xデコーダ回路 94 Yデコーダ回路 95 ビットライン制御回路 96 センスアンプ 98 データバッファ BL1、BL2 ビットライン WL1、WL2 ワードライン SLW1、SLW2 ソースライン SL 共通ソースライン SL1 第1の共通ソースライン SL2 第2の共通ソースライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、ソース領域と、ドレイン領域とを備
    え、前記フローティングゲート電極に対する電子の注入
    ・放出動作によりデータの書き込み動作、消去動作を行
    うメモリートランジスタをマトリクス状に配列し、前記
    メモリートランジスタのドレイン領域がビットライン
    に、ソース領域がソースラインに、コントロールゲート
    電極がワードラインに各々接続される不揮発性半導体装
    置において、 前記ソースラインに少なくとも書き込み・読み出し動作
    に必要なソース電源を供給する第一の共通ソースライン
    と、 前記ソースラインに少なくとも消去動作に必要なソース
    電源を供給する第二の共通ソースラインと、 同一のワードラインにコントロールゲート電極が接続さ
    れた単数あるいは複数のメモリートランジスタのソース
    領域に接続されるソースラインと前記第一の共通ソース
    ラインとの間に設けられ、そのゲート電極が前記ワード
    ラインに接続されたNチャネルトランジスタと、 前記ソースラインと前記第二の共通ソースラインとの間
    に設けられ、所定の制御信号により開閉されるスイッチ
    素子とを含み、 前記スイッチ素子はPチャネルトランジスタであり、こ
    のPチャネルトランジスタのゲート電極には前記制御信
    号として消去信号が入力され、この消去信号によりスイ
    ッチ素子であるPチャネルトランジスタが開閉されるこ
    とを特徴とする不揮発性半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記スイッチ素子はNチャネルトランジスタであり、こ
    のNチャネルトランジスタのゲート電極には前記制御信
    号として消去信号が入力され、この消去信号によりスイ
    ッチ素子であるNチャネルトランジスタが開閉されるこ
    とを特徴とする不揮発性半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかにおいて、 前記第一、第二の共通ソースラインを同一の共通ソース
    ラインで共用したことを特徴とする不揮発性半導体装
    置。
JP29272393A 1992-11-09 1993-10-28 不揮発性半導体装置 Expired - Fee Related JP3646315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29272393A JP3646315B2 (ja) 1992-11-09 1993-10-28 不揮発性半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-298854 1992-11-09
JP29885492 1992-11-09
JP29272393A JP3646315B2 (ja) 1992-11-09 1993-10-28 不揮発性半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0778486A true JPH0778486A (ja) 1995-03-20
JP3646315B2 JP3646315B2 (ja) 2005-05-11

Family

ID=26559110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29272393A Expired - Fee Related JP3646315B2 (ja) 1992-11-09 1993-10-28 不揮発性半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3646315B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009718A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体記憶装置及びその駆動方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009718A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体記憶装置及びその駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3646315B2 (ja) 2005-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100596083B1 (ko) Nand형 불휘발성 메모리
JP3373632B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US5847994A (en) Non-volatile semiconductor memory device having a back ground operation mode
JPH10241382A (ja) 半導体集積回路
JPH06275087A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH07182884A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
KR100366011B1 (ko) 제어된 셀 임계 전압 분포를 갖는 불휘발성 반도체 기억장치
JP2003123493A (ja) ソース電位を制御してプログラム動作を最適化した不揮発性メモリ
JP2004355675A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法
JP3318929B2 (ja) 不揮発性半導体装置
KR100308745B1 (ko) 방해가감소된플래쉬메모리시스템및방법
US5995423A (en) Method and apparatus for limiting bitline current
US5398204A (en) Nonvolatile semiconductor system
EP0880180B1 (en) Non-volatile semiconductor memory device with write circuit having a latch and a transfer gate
US5426611A (en) Non-volatile semiconductor device
JP3646315B2 (ja) 不揮発性半導体装置
KR100276947B1 (ko) 전류제어회로및이것을갖는비휘발성반도체기억장치
JP2000100178A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH1055697A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3544731B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3263636B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JP3181478B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH0426996A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2888181B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2634089B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees