JPH07182884A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH07182884A
JPH07182884A JP34730693A JP34730693A JPH07182884A JP H07182884 A JPH07182884 A JP H07182884A JP 34730693 A JP34730693 A JP 34730693A JP 34730693 A JP34730693 A JP 34730693A JP H07182884 A JPH07182884 A JP H07182884A
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memory transistor
negative voltage
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行広 和辻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過剰消去を原因とする誤読み出しの防止、下
限動作マージンの向上、電源の低電圧化、単一電源化を
図れる不揮発性半導体記憶装置を実現すること。 【構成】 メモリートランジスタ1〜4の読み出し動作
時において、Xデコーダ回路5及び負電圧発生回路8に
より、非選択のワードラインWL2に負電圧を印加し、
これにより、過剰消去を原因とする誤読み出しを防止で
きる。また、メモリートランジスタ1〜4の消去動作時
にワードラインWL1、WL2に負電圧を印加し、ソー
スラインSLに印加される高電圧を低電圧化する。これ
により電源の低電圧化、単一電源化が可能となる。更
に、読み出し動作時に基板に負電圧を印加することによ
り、過剰消去を原因とする誤読み出しを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装
置に関し、特にフラッシュ(一括消去型)EEPROM
の回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来のフラッシュEEPROM
の回路図であり、説明を簡単にするために4つのメモリ
ートランジスタ構成として示している。
【0003】さて、図16に示すように、メモリートラ
ンジスタ1〜4のソース領域にはソースラインSLが接
続され、このソースラインSLにはNチャネルトランジ
スタ11、Pチャネルトランジスタ12が接続されてい
る。そして、Nチャネルトランジスタ11のゲート電極
には消去信号の反転信号が、Pチャネルトランジスタ1
2のゲート電極にはインターフェイス回路88を介して
消去信号の反転信号が入力される。なお、ここでインタ
ーフェイス回路88は、Vdd−GNDの電圧振幅入力
をVPP−GNDの電圧振幅出力に変える働きを持つ。
【0004】メモリートランジスタ1〜4のコントロー
ルゲート電極にはワードラインWL1、WL2が、ドレ
イン領域にはビットラインBL1、BL2が接続されて
いる。
【0005】アドレス信号は、アドレスバッファ90を
介してXデコーダ回路92、Yデコーダ回路94に入力
される。Xデコーダ回路92では、これによりワードラ
インWL1、WL2へのワードライン信号が生成され
る。また、Yデコーダ回路94では、これによりYデコ
ーダ信号が生成され、ビットライン制御回路95、セン
スアンプ96に、このYデコーダ信号が出力される。
【0006】ビットライン制御回路95では、このYデ
コーダ信号により、データの書き込み制御が行われる。
即ち、ビットライン制御回路95により、データバッフ
ァ98を介して入力されたデータ信号が、このYデコー
ダ信号をアドレスとしてメモリートランジスタ1〜4に
書き込まれる。更に、ビットライン制御回路95では、
メモリートランジスタ1〜4の消去制御、読み出し制御
も行われる。
【0007】また、センスアンプ96では、メモリート
ランジスタ1〜4に記憶されたデータが、Yデコーダ信
号をアドレスとして読み出される。読み出されたデータ
は、データバッファ98を介してデータ信号として出力
される。
【0008】次に、この従来の回路の動作を、図17の
真理値表を用いて説明する。
【0009】まず、書き込み動作について説明する。書
き込み動作を行う場合は、消去信号をGNDレベルに設
定して、トランジスタ11をオン状態、12をオフ状態
とする。これにより図17に示すようにソースラインS
LはGNDレベルに設定される。そして、メモリートラ
ンジスタ1に対して書き込み動作を行う場合には、WL
1、BL1を各々高電圧VPPレベル(例えば10〜12
V)、WL2をGNDレベル、BL2をオープンレベル
に設定する。
【0010】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1のみコントロールゲート電極の電圧とドレイン
領域の電圧とが同時にVPPレベルとなるためチャンネル
電流が発生する。この結果、ドレイン領域端部にホット
エレクトロンが発生し、フローティングゲート電極に電
子が注入される。これによりメモリートランジスタ1に
書き込み動作が行われ、データ" 0" が記憶されること
になる。一方、メモリートランジスタ2〜4では、コン
トロールゲート電極の電圧とドレイン領域の電圧とが同
時にVPPレベルとはならないため、チャンネル電流が発
生しない。このためメモリートランジスタ2〜4には書
き込み動作は行われないことになる。
【0011】次に、消去動作について説明する。消去動
作を行う場合には、消去信号をVDDレベルに設定し
て、トランジスタ11をオフ状態、12をオン状態とす
る。これにより図17に示すようにソースラインSLは
VPPレベルに設定される。更に、この状態でWL1、W
L2を各々GNDレベル、BL1、BL2を各々オープ
ンレベルに設定する。
【0012】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1〜4は、ソース領域が各々VPPレベル、フロー
ティングゲート電極が各々GNDレベルに設定されるた
め、フローティングゲート電極とソース領域との間にト
ンネル電流が発生する。この結果、フローティングゲー
ト電極からソース領域に電子が放出され、消去動作が行
われることになる。
【0013】次に読み出し動作について説明する。読み
出し動作を行う場合には、消去信号をGNDレベルに設
定して、トランジスタ11をオン状態、12をオフ状態
とする。これにより図17に示すようにソースラインS
LはGNDレベルに設定される。そして、メモリートラ
ンジスタ1からデータを読み出す場合には、WL1をV
DDレベル、BL1を正の電圧である読み出しレベルV
red (例えば1V)、WL2をGNDレベル、BL2を
オープンレベルに設定する。
【0014】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1のみコントロールゲート電極がVDDレベル、
ドレイン領域がVred レベル、ソース領域がGNDレベ
ルに設定されることになる。そして、メモリートランジ
スタ1に書き込み動作が行われている場合、即ち、デー
タ" 0" が記憶されている場合にはビットラインBL1
にドレイン電流が流れない。逆に、メモリートランジス
タ1に書き込み動作が行われていない場合、即ち、デー
タ" 1" が記憶されている場合にはドレイン電流が流れ
ることになる。従って、センスアンプ96によりこのド
レイン電流を検出することにより、記憶されたデータを
読み出すことが可能となる。
【0015】なお、以上の書き込み、消去、読み出し動
作におけるXデコーダ回路92、ビットライン制御回路
95の動作は、書き込み信号、読み出し信号、消去信号
等により制御されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来技術で
は、上記消去動作時に電子の放出が進みすぎメモリート
ランジスタのしきい値電圧が負になる現象、すなわち過
剰消去現象が発生するという問題があった。
【0017】例えば、今、メモリートランジスタ3が上
記消去動作により過剰消去されたと仮定する。また、メ
モリートランジスタ1には、上記書き込み動作によりデ
ータ" 0" が記憶されていたとする。この状態で、メモ
リートランジスタ1からデータの読み出しを行った場
合、メモリートランジスタ1にはデータ" 0" が記憶さ
れているため、ビットラインBL1には電流が流れない
はずである。しかし、メモリートランジスタ3が過剰消
去されている場合には、そのコントロールゲート電極が
GNDレベルでも図16に示すようなドレイン電流が流
れてしまう。このドレイン電流によりセンスアンプ96
が誤動作し、メモリートランジスタ1には" 1" が記憶
されているという誤った判断がなされてしまう。この結
果、読み出し動作不良を引き起こすことになってしま
う。
【0018】このような過剰消去を防止する従来技術と
して例えば特開平1−294297に示す技術がある。
この従来技術では、消去動作時にメモリートランジスタ
に流れる電流を検出する。そして、電流が検出されると
消去電圧を与えているトランジスタをオフ状態にして消
去動作を停止するものである。
【0019】しかし、この従来技術では、1つのメモリ
ートランジスタが過剰消去された時点で、他のメモリー
トランジスタに対する消去動作も停止してしまうため、
これらの他のメモリートランジスタの下限動作マージン
が減少してしまうという問題があった。
【0020】更に、過剰消去を防止する他の従来技術と
しては、ベリファイ動作と呼ばれる手法を用いた技術が
ある(例えば特開平4−3395)。このベリファイ動
作と呼ばれる手法では、消去動作の後、メモリートラン
ジスタのしきい値電圧が随時モニタされる。そして、全
てのメモリートランジスタのしきい値電圧があらかじめ
設定されたベリファイ電圧以下であれば、メモリートラ
ンジスタの消去は適正に行われたとみなし、その時点で
次回からの消去動作は中止される。一方、メモリートラ
ンジスタのしきい値電圧が1つでもベリファイ電圧より
大きければ、消去は適正に行われていないとみなし、再
度消去動作を行った後、ベリファイ動作が再び行われ
る。そして、全てのメモリートランジスタの消去動作が
適正に行われるまで、これらのベリファイ動作、消去動
作が繰り返される。
【0021】しかし、このベリファイ動作手法では、消
去される速度の早いメモリートランジスタ、即ち消去動
作の際、メモリートランジスタのしきい値電圧の負方向
へのシフト量が大きいメモリートランジスタについて
は、過剰消去を防止できないという問題があった。
【0022】更に、従来のフラッシュEEPROM回路
では、消去動作が一括消去又はブロック消去により行わ
れているため、消去動作時にソースラインSLに大量の
電流が流れるという問題があった。このため、ソースラ
インSLに高電圧VPPを供給するための内部昇圧回路の
電流供給能力の制限により、メモリーの記憶容量が制限
されたり、あるいは、高電圧VPPを半導体チップの外部
から供給しなければならないとい問題が生じた。これら
の問題は、電源の低電圧化、単一電源化を図る際におけ
る大きな妨げとなっていた。
【0023】本発明は以上のような技術的課題を解決す
るものであり、その目的とするところは、過剰消去され
たメモリートランジスタが生じても誤った読み出し動作
が生ずるのを防止でき、読み出し動作時の下限動作マー
ジンを向上できる不揮発性半導体記憶装置を実現するこ
とにある。また、本発明の更なる目的は、電源の低電圧
化、単一電源化に好適な不揮発性半導体記憶装置を実現
することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フロ
ーティングゲート電極と、コントロールゲート電極と、
ソース領域と、ドレイン領域とを備え、前記フローティ
ングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデ
ータの書き込み動作、消去動作を行うメモリートランジ
スタをマトリクス状に配列し、前記メモリートランジス
タのドレイン領域がビットラインに、ソース領域がソー
スラインに、コントロールゲート電極がワードラインに
各々接続される不揮発性半導体記憶装置において、前記
ワードラインに所定のワードライン信号を供給するXデ
コーダ回路と、前記Xデコーダ回路に接続され、前記X
デコーダ回路に負電圧電源を供給する負電圧発生回路と
を含み、前記メモリートランジスタの消去動作の際に、
前記Xデコーダ回路及び前記負電圧発生回路により前記
ワードラインに負電圧の前記ワードライン信号を印加す
るとともに、前記メモリートランジスタの読み出し動作
の際に、前記Xデコーダ回路及び前記負電圧発生回路に
より非選択の前記ワードラインに負電圧の前記ワードラ
イン信号を印加することを特徴とする。
【0025】請求項2の発明は、前記ビットラインに供
給されるビットライン信号はビットライン制御回路によ
り生成され、前記ビットライン制御回路が、前記メモリ
ートランジスタの書き込み動作の際に、前記ビットライ
ンに高電圧の印加を行わないことを特徴とする。
【0026】請求項3の発明は、フローティングゲート
電極と、コントロールゲート電極と、ソース領域と、ド
レイン領域とを備え、前記フローティングゲート電極に
対する電子の注入・放出動作によりデータの書き込み動
作、消去動作を行うメモリートランジスタをマトリクス
状に配列し、前記メモリートランジスタのドレイン領域
がビットラインに、ソース領域がソースラインに、コン
トロールゲート電極がワードラインに各々接続される不
揮発性半導体記憶装置において、前記メモリートランジ
スタのしきい値電圧を検出して前記消去動作の停止を行
う消去動作停止回路と、前記ワードラインに所定のワー
ドライン信号を供給するXデコーダ回路と、前記Xデコ
ーダ回路に接続され、前記Xデコーダ回路に負電圧電源
を供給する負電圧発生回路とを含み、前記消去動作停止
回路は、しきい値電圧の低下が最も速いメモリートラン
ジスタのしきい値電圧を検出し、この検出されたしきい
値電圧が所定の設定電圧より低くなった場合に前記消去
動作の停止を行い、前記メモリートランジスタの読み出
し動作の際に、前記Xデコーダ回路及び前記負電圧発生
回路により非選択の前記ワードラインに負電圧の前記ワ
ードライン信号を印加し、前記負電圧が前記消去動作停
止回路における前記設定電圧より低い電圧であることを
特徴とする。
【0027】請求項4の発明は、フローティングゲート
電極と、コントロールゲート電極と、ソース領域と、ド
レイン領域とを備え、前記フローティングゲート電極に
対する電子の注入・放出動作によりデータの書き込み動
作、消去動作を行うメモリートランジスタをマトリクス
状に配列し、前記メモリートランジスタのドレイン領域
がビットラインに、ソース領域がソースラインに、コン
トロールゲート電極がワードラインに各々接続される不
揮発性半導体記憶装置において、前記メモリートランジ
スタの基板に接続され負電圧電源の供給を行う負電圧発
生回路を含み、前記メモリートランジスタの読み出し動
作の際に、前記負電圧発生回路により前記メモリートラ
ンジスタの基板に負電圧を印加することを特徴とする。
【0028】請求項5の発明は、フローティングゲート
電極と、コントロールゲート電極と、ソース領域と、ド
レイン領域とを備え、前記フローティングゲート電極に
対する電子の注入・放出動作によりデータの書き込み動
作、消去動作を行うメモリートランジスタをマトリクス
状に配列し、前記メモリートランジスタのドレイン領域
がビットラインに、ソース領域がソースラインに、コン
トロールゲート電極がワードラインに各々接続される不
揮発性半導体記憶装置において、前記ビットラインに所
定のビットライン信号を供給するビットライン制御回路
と、前記ソースラインに所定のソースライン信号を供給
するソースライン制御回路と、前記ソースライン制御回
路に接続され前記ソースライン制御回路に正電圧電源を
供給する正電圧発生回路とを含み、前記メモリートラン
ジスタの読み出し動作の際に、前記ソースライン制御回
路及び正電圧発生回路により前記ソースラインに正電圧
の前記ソースライン信号を印加するとともに前記ビット
ライン制御回路により前記ビットラインに前記正電圧よ
りも高い電圧の前記ビットライン信号を印加することを
特徴とする。
【0029】請求項6の発明は、前記メモリートランジ
スタの基板に接続され、負電圧電源の供給を行う負電圧
発生回路を更に含み、前記メモリートランジスタの読み
出し動作の際に、前記ソースラインに正電圧の前記ソー
スライン信号を印加するとともに前記負電圧発生回路に
より前記メモリートランジスタの基板に負電圧を印加す
ることを特徴とする。
【0030】請求項7の発明は、前記消去動作によりし
きい値電圧の低下が最も遅いメモリートランジスタのし
きい値電圧としきい値電圧の低下が最も速いメモリート
ランジスタのしきい値電圧との間のしきい値電圧差が十
分小さくなった後に、前記読み出し動作が行われること
を特徴とする。
【0031】請求項8の発明は、前記メモリートランジ
スタの読み出し動作の際に、非選択の前記ワードライン
に負電圧の前記ワードライン信号を印加することを特徴
とする。
【0032】
【作用】請求項1の発明によれば、読み出し動作の際
に、非選択のワードラインに負電圧のワードライン信号
が印加される。これにより、非選択のメモリトランジス
タが過剰消去されていても非選択のメモリトランジスタ
はオン状態とならず、誤まった読み出し動作が行われる
のを有効に防止できる。また、請求項1の発明によれ
ば、消去動作の際に、ワードラインに負電圧のワードラ
イン信号が印加される。これにより、消去動作の際にソ
ースラインに印加すべき高電圧レベルを低くすることが
できる。しかも、請求項1の発明によれば、これらの動
作を同様のハードウェア、即ち同様の負電圧発生回路、
Xデコーダ回路等で行うことが可能となる。
【0033】また、請求項2の発明によれば、メモリー
トランジスタの書き込み動作の際にビットラインに高電
圧の印加が行われない。これにより、電流の流れる経路
が低インピーダンスである部分の電源に高電圧の電源を
使用する必要がなくなる。
【0034】また、請求項3の発明によれば、しきい値
電圧の低下が最も速いメモリートランジスタのしきい値
電圧が所定の設定電圧よりも低くなった場合に消去動作
が停止される。そして、読み出し動作の際に、非選択の
ワードラインに前記設定電圧よりも低い電圧である負電
圧が印加される。これにより、誤った読み出し動作を確
実に防止することが可能となる。
【0035】また、請求項4の発明によれば、メモリー
トランジスタの読み出し動作の際に、メモリートランジ
スタの基板に負電圧が印加される。これにより読み出し
動作の際におけるメモリトランジスタのしきい値電圧を
上昇させることができる。従って、過剰消去されたメモ
リトランジスタのしきい値電圧がGNDレベルより大き
くなるように前記負電圧の値を設定すれば、非選択ワー
ドラインにGNDレベルが印加されても過剰消去された
メモリトランジスタはオン状態とならず、誤った読み出
し動作が行われるのを有効に防止できる。
【0036】また、請求項5の発明によれば、メモリー
トランジスタの読み出し動作の際に、ソースラインに正
電圧のソースライン信号が印加されるとともにビットラ
インに前記正電圧よりも高い電圧の前記ビットライン信
号が印加される。これにより読み出し動作の際における
メモリトランジスタのしきい値電圧を上昇させることが
できる。従って、過剰消去されたメモリトランジスタの
しきい値電圧がGNDレベルより大きくなるように前記
正電圧の値を設定すれば、非選択ワードラインにGND
レベルが印加されても過剰消去されたメモリトランジス
タはオン状態とならず、誤った読み出し動作が行われる
のを有効に防止できる。
【0037】また、請求項6の発明によれば、メモリー
トランジスタの読み出し動作の際に、ソースラインに正
電圧のソースライン信号が印加されるとともにメモリー
トランジスタの基板に負電圧が印加される。これによ
り、負電圧レベルの値及び正電圧レベルの値の絶対値を
それほど大きくしなくても、読み出し動作の際における
メモリートランジスタのしきい値電圧を十分に上昇させ
ることが可能となる。
【0038】また、請求項7の発明によれば、消去動作
によりしきい値電圧の低下が最も遅いメモリートランジ
スタと最も速いメモリートランジスタとの間のしきい値
電圧差が十分小さくなった後に、基板に負電圧を印加し
た読み出し動作、又は、ソース領域に正電圧を印加した
読み出し動作、又は、基板に負電圧を印加するとともに
ソース領域に正電圧を印加した読み出し動作が行われ
る。これにより、メモリートランジスタのしきい値電圧
のばらつき幅が小さくなった後に、メモリートランジス
タのしきい値電圧を上昇させ、メモリートランジスタの
読み出し動作を行うことができる。この結果、過剰消去
を原因とする誤読み出しを防止できるとともに、下限動
作マージンの向上を図ることが可能となる。
【0039】
【実施例】 1.第1の実施例 (1)実施例の構成 図1は本発明の第1の実施例を示すフラッシュEEPR
OMの回路図である。説明を簡単にするため4つのメモ
リートランジスタ構成とした。但し、実際には、このメ
モリートランジスタから成るメモリー部は、所望の数の
メモリートランジスタがマトリックス状に配列されるこ
とにより形成されている。なお、以下の説明では、図1
6に示す従来例と同一のものについては同一符号を付し
て説明を省略する。
【0040】図1に示すように、本実施例は図16に示
す従来例と比較して、負電圧発生回路8が新たに設けら
れている点、また、これに関連してXデコーダ回路5の
構成が異なる点が相違しており、これら以外については
同様の構成となる。本実施例では、これらの負電圧発生
回路8、Xデコーダ回路5を設けることにより、メモリ
ートランジスタの読み出し動作の際に非選択のワードラ
インに負電圧VBBレベルを印加することが可能となる。
【0041】図3には、本実施例を構成する負電圧発生
回路8の一例が示される。図3に示すように、この負電
圧発生回路8は、インバータ回路24、コンデンサー2
5-1〜25-n、Pチャネルトランジスタ26-1〜26-n
を含んで構成される。そして、この負電圧発生回路8で
はノードhに降圧用クロックを印加することで、負電圧
の出力電圧を生成することが可能となる。この出力電圧
は後述するXデコーダ回路5に出力され、Xデコーダ回
路5の負電圧電源となる。なお、他のノード例えばノー
ドi等から出力電圧を取り出すことにより、多数の種類
の負電圧電源を作り出すことも可能である。
【0042】図4(A)には、本第1の実施例に使用さ
れるXデコーダ回路5の一例が示される。但し、説明を
簡単にするために、図4(A)では、Xデコーダ回路5
のうち1本のワードラインWLに接続される部分のみが
示されている。図4(A)に示すように、このXデコー
ダ回路5は、Nチャンネルトランジスタ13、14、1
5、Pチャネルトランジスタ16、17、18、NAN
D回路19を含んで構成される。
【0043】ここでNチャネルトランジスタ14、15
は、他のNチャンネルトランジスタが設けられたウエル
と分離して形成されたウエル内に設けられたNチャネル
トランジスタである。このような構造としたのは、Nチ
ャンネルトランジスタ14、15のソース領域に後述す
るように負電圧VBBが印加された場合に、他のウエルの
電位が変化してしまうことを防止するためである。ま
た、Pチャネルトランジスタ18は、デプレッション型
のPチャネルトランジスタであり、ワードラインWLに
出力された負電圧がNチャネルトランジスタ13側に逆
流するのを防止するために設けられている。また、NA
ND回路19は、アドレス信号をデコードするために設
けられたものである。具体的にはアドレス信号が全てV
DDレベルの場合に、即ち当該ワードラインWLが選択
された場合にGNDレベルを出力することになる。
【0044】さて、図4(A)に示すXデコーダ回路5
は、ワードラインWLが非選択の場合に、負電圧のワー
ドライン信号を出力できるように構成されており、この
点において、従来のXデコーダ回路92と異なる構成と
なっている。そして、この場合に必要となる負電圧電源
は、図3に示す負電圧発生回路8により形成されること
になる。
【0045】(2)実施例の動作 次に本第1の実施例の動作について説明する。
【0046】まず、書き込み動作について説明する。書
き込み動作を行う場合は、図2に示すように消去信号を
GNDレベルに設定しソースラインSLをGNDレベル
に設定する。そして、メモリートランジスタ1に対して
書き込み動作を行う場合には、WL1、BL1を各々高
電圧VPPレベル、WL2をGNDレベル、BL2をオー
プンレベルに設定する。
【0047】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1のみコントロールゲート電極の電圧とドレイン
領域の電圧とが同時にVPPレベルとなり、フローティン
グゲート電極に電子が注入される。これにより、メモリ
ートランジスタ1にのみ書き込み動作が行われデータ"
0" が記憶されることになる。一方、メモリートランジ
スタ2〜4では、コントロールゲート電極とドレイン領
域の電圧が同時にVPPレベルとはならないため、書き込
み動作は行われない。
【0048】次に、消去動作について説明する。消去動
作を行う場合には、図2に示すように消去信号をVDD
レベルに設定しソースラインSLをVPPレベルに設定す
る。更に、この状態でWL1、WL2を各々GNDレベ
ル、BL1、BL2を各々オープンレベルに設定する。
【0049】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1〜4は、ソース領域が各々VPPレベル、フロー
ティングゲート電極が各々GNDレベルに設定され、フ
ローティングゲート電極からソース領域に電子が放出さ
れる。これにより、メモリートランジスタ1〜4に対す
る消去動作が行われることになる。
【0050】次に読み出し動作について説明する。読み
出し動作を行う場合には、図2に示すように消去信号を
GNDレベルに設定しソースラインSLをGNDレベル
に設定する。そして、メモリートランジスタ1からデー
タを読み出す場合には、WL1をVDDレベル、BL1
を読み出しレベルVred に設定する。また、BL2をオ
ープンレベルに設定する。
【0051】さて、図16に示す従来例では、図17の
真理値表に示されるように、非選択のワードライン、即
ちWL2はGNDレベルに設定されていた。これに対し
て、本第1の実施例では、図2の真理値表に示されるよ
うに、非選択ワードラインWL2は負電圧VBBレベルに
設定される。そして、この場合の負電圧VBBは、Xデコ
ーダ回路5及びこれに接続された負電圧発生回路8によ
り形成されることになる。
【0052】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1のみコントロールゲート電極がVDDレベル、
ドレイン領域がVred レベル、ソース領域がGNDレベ
ルに設定されることになる。そして、メモリートランジ
スタ1に書き込み動作が行われている場合、即ち、デー
タ" 0" が記憶されている場合にはビットラインBL1
にドレイン電流が流れない。逆に、メモリートランジス
タ1に書き込み動作が行われていない場合、即ち、デー
タ" 1" が記憶されている場合にはドレイン電流が流れ
ることになる。従って、センスアンプ96によりこのド
レイン電流を検出することにより、記憶されたデータを
読み出すことが可能となる。
【0053】さて、上述の状態では、図2の真理値表に
示すように、非選択のワードラインWL2は負電圧VBB
レベルとなっており、また、ソースラインSLはGND
レベルとなっている。従って、メモリートランジスタ3
のゲート・ソース間電圧差VGSは負電圧VBBボルトとな
る。ここで、今、メモリートランジスタ3が上記消去動
作により過剰消去され、しきい値電圧が負電圧になった
と仮定する。また、メモリートランジスタ1には、上記
書き込み動作によりデータ" 0" が記憶されていたとす
る。この状態で、メモリートランジスタ1からデータの
読み出しを行った場合、図16に示す従来例では、メモ
リートランジスタ3のゲート・ソース電圧VGSが0ボル
トとなり、メモリートランジスタ3がオン状態となって
しまう。これによりメモリートランジスタ3を介したド
レイン電流が流れ、読み出し動作不良を引き起こしてい
た。これに対して、本第1の実施例では、たとえメモリ
ートランジスタ3が過剰消去されていたとしも、前述の
ようにゲート・ソース間電圧VGSが負電圧レベルVBBと
なっているため、メモリートランジスタ3はオン状態と
ならない。従って、メモリートランジスタ3を介したド
レイン電流は流れず、この結果、上記のような読み出し
動作不良も生じないことになる。
【0054】但し、本実施例において読み出し不良を生
じさせないためには、しきい値電圧の低下が最も速いメ
モリートランジスタのしきい値電圧が、過剰消去により
VBBボルト以下とならないことが条件となる。例えば、
上述の例では、メモリートランジスタのしきい値電圧が
VBBボルト以下になると、メモリートランジスタ3を介
したドレイン電流が流れ、読み出し動作不良が生ずるこ
とになる。
【0055】以上のように、本第1の実施例では、過剰
消去されたメモリートランジスタが生じても、誤った読
み出し動作が生ずるのを防止できる。また、本第1の実
施例では、過剰消去されたメモリートランジスタからも
データの読み出しができるため、消去動作時にメモリー
トランジスタのしきい値電圧を十分に低くすることがで
きる。この結果、全てのメモリートランジスタの下限動
作マージンを非常に増加させることができるとともに、
メモリートランジスタの読み出し速度の高速化を図るこ
とも可能となる。
【0056】(3)Xデコーダ回路の動作 次に、図4(A)に示すXデコーダ回路5の動作につい
て簡単に述べる。図2に示す真理値表から明らかなよう
に、本第1の実施例におけるXデコーダ回路5は、VPP
レベル、VDDレベル、GNDレベル、負電圧VBBレベ
ルを出力できるよう構成されていなければならない。以
下、それぞれのレベルの切り換え方法について、図4
(B)に示す真理値表に基づいて説明する。
【0057】まず、ワードラインWLにVPPレベルを出
力する場合には、図4(B)に示すようにノードaをV
PPレベル、ノードbをGNDレベルに設定する。この状
態で、NAND回路19によりノードcをGNDレベル
に設定すると、Nチャネルトランジスタ13はオフ状
態、Pチャネルトランジスタ16はオン状態となる。こ
れにより、ノードdはVPPレベルになる。そして、ノー
ドdがVPPレベルになるとNチャネルトランジスタ14
がオン状態、Pチャネルトランジスタ17がオフ状態と
なる。これにより、ノードeがGNDレベルとなるが、
Nチャネルトランジスタ15はオン状態とならないた
め、ノードdの電圧に変化は生じない。従って、ワード
ラインWLにはVPPレベルが出力されることになる。
【0058】ワードラインWLにVDDレベルを出力す
る場合には、図4(B)に示すようにノードaをVDD
レベル、ノードbをGNDレベルに設定する。この状態
で、NAND回路19によりノードcをGNDレベルに
設定すると、Nチャネルトランジスタ13はオフ状態、
Pチャネルトランジスタ16はオン状態となる。これに
より、ノードdはVDDレベルになる。そして、ノード
dがVDDレベルになるとNチャネルトランジスタ14
がオン状態、Pチャネルトランジスタ17がオフ状態と
なる。これにより、ノードeがGNDレベルとなるが、
Nチャネルトランジスタ15はオン状態とならないた
め、ノードdの電圧に変化は生じない。従って、ワード
ラインWLにはVDDレベルが出力されることになる。
【0059】ワードラインWLにGNDレベルを出力す
る場合には、図4(B)に示すようにノードaをVDD
レベル、ノードbをGNDレベルに設定する。この状態
でNAND回路19により、ノードcをVDDレベルに
設定すると、Nチャネルトランジスタ13はオン状態、
Pチャネルトランジスタ16はオフ状態となる。これに
より、ノードdはGNDレベルになる。そして、ノード
dがGNDレベルになるとNチャネルトランジスタ14
がオフ状態、Pチャネルトランジスタ17がオン状態と
なる。これにより、ノードeはVDDレベルとなる。ノ
ードeがVDDレベルとなると、Nチャネルトランジス
タ15がオン状態となるので、ワードラインWLにはG
NDレベルが出力されることになる。
【0060】ワードラインWLにVBBレベルを出力する
場合には、図4(B)に示すようにノードaをVDDレ
ベル、ノードbを負電圧発生回路8により発生されたV
BBレベルに設定する。この状態でNAND回路19によ
り、ノードcをVDDレベルに設定すると、Nチャネル
トランジスタ13はオン状態、Pチャネルトランジスタ
16はオフ状態となる。これにより、ノードdはGND
レベルになる。そして、ノードdがGNDレベルになる
とNチャネルトランジスタ14がオフ状態、Pチャネル
トランジスタ17がオン状態となる。これにより、ノー
ドeはVDDレベルとなる。ノードeがVDDレベルと
なると、Nチャネルトランジスタ15がオン状態とな
り、ノードdの電圧はVBBレベルに引っ張られ、ノード
dに電圧の変化が生ずる。これにより、ワードラインW
Lには負電圧VBBレベルが出力されることになる。
【0061】以上より、図4(A)に示すXデコーダ回
路5はVPPレベル、VDDレベル、GNDレベル、負電
圧VBBレベルの全てのレベルを出力できることが理解さ
れる。なお、ノードa、b、cに対するVppレベル、
VDDレベル、GNDレベル、VBBレベルの設定は、書
き込み信号、消去信号、読み出し信号、アドレス信号の
切り換え等により行うことになる。
【0062】(4)ソースラインSLに印加される電圧
の低電圧化 さて、従来のフラッシュEEPROM回路では、図2の
真理値表に示すように、消去動作を行う場合には、ソー
スラインSL、即ちメモリートランジスタのソース領域
に非常に高い電圧であるVPPレベル(例えば10〜12
ボルト)を印加しなければならなかった。そして、この
ようにメモリートランジスタのソース領域に高電圧VP
Pレベルを印加すると以下のような2つの問題点が生ず
る。
【0063】まず、第1の問題点について説明する。消
去動作時にソース領域に印加される電圧を高電圧とする
ためには、ソース領域における接合耐圧を十分に高く設
定する必要がある。一方、消去動作時に発生するバンド
間トンネリング電流によりメモリートランジスタのEn
durance特性が劣化するのを防止するためには、
ソース領域の不純物濃度を高くしてバンド間トンネリン
グ電流を減少させる必要がある。そして、これらの二つ
の要求を満たすためには、ソース領域を不純物濃度の高
い層と不純物濃度の低い層の二重構造とする必要ある。
しかし、このようにソース領域を二重構造とする手法に
は、メモリートランジスタの微細化を妨げるという問題
点があった。
【0064】次に、第2の問題点について説明する。通
常、その種のフラッシュEEPROM回路では、前記消
去動作は一括消去あるいはブロック消去により行われ
る。即ち半導体チップ内に存在する全てのメモリートラ
ンジスタ、あるいはブロック内に存在する全てのメモリ
ートランジスタに対して消去動作を行わなければならな
い。このため、高電圧VPPレベルを供給する電源には、
非常に大量の電流が流れることになる。従って、この高
電圧Vppレベルを、半導体チップに内蔵された昇圧回
路により供給するのは困難であり、仮に、この昇圧回路
により高電圧Vppレベルを供給した場合には、この昇
圧回路の面積が非常に増大化してしまう。このため、従
来のフラッシュEEPROM回路では、高電圧Vppを
供給するために、通常の電圧VDDを供給する外部電源
と高電圧Vppを供給する外部電源を2つ用意する方
式、即ち2電源方式を採用していた。このことは、外部
電源電圧の単一化の妨げとなっていた。
【0065】本第1の実施例では、メモリートランジス
タの消去動作の際に、全てのワードラインに負電圧VBB
レベルを印加することで、上記の2つの問題点を解決し
ている。即ち、この場合には、図5の真理値表に示すよ
うに、消去動作時にワードラインWL1、WL2に負電
圧VBBレベル(例えば−9ボルト)を印加することで、
ソースラインSLに印加すべき電圧をVDDレベル(例
えば5ボルト)とすることができる。つまり、図1にお
いて、Pチャンネルトランジスタ12に接続される電源
をVDDレベルとすることができる。これにより、消去
動作の際に、メモリートランジスタのコントロールゲー
ト電極(VBBレベル、例えば−9ボルト)とソース領域
(VDDレベル、例えば5ボルト)との間の電圧差を例
えば14ボルトとすることができるため、トンネル電流
による消去動作が可能となる。
【0066】さて、この場合、負電圧VBBについては図
2に示す負電圧発生回路8により発生させる必要があ
る。しかし、この負電圧VBBは、ワードラインを駆動す
るものであり、入力インピーダンスの非常に高いコント
ロールゲート電極を駆動するものである。従って、負電
圧VBBを供給する負電圧発生回路8には、それほど多く
の電流供給能力は必要とされない。従って、負電圧発生
回路8により半導体チップ内部でこの負電圧VBBを発生
させても、昇圧回路により半導体チップ内部で高電圧V
PPを発生させる場合に生ずるような前述の問題点は生じ
ない。しかも、消去動作の際に負電圧を発生させる回路
は、読み出し動作の際に負電圧を発生させる回路、即ち
Xデコーダ回路5及び負電圧発生回路8により兼用する
ことができる。従って、消去動作の際に負電圧を発生さ
せるために、新たにハードウェアを設ける必要がなくな
る。
【0067】以上のように、本第1の実施例では、読み
出し動作の際に非選択のワードラインに負電圧を印加す
ることで過剰消去を原因とする誤読み出しを有効に防止
できる。そして、この誤読み出しを防止するハードウェ
アと同様のハードウェアを用いて、消去動作の際に全て
のワードラインに負電圧を印加することで、ソースライ
ンに印加すべき高電圧VPPのレベルを低くすることが可
能となる。これにより、メモリートランジスタの構造を
前述のように二重構造とする必要がなくなり、メモリー
トランジスタの小面積化を図ることができる。また、高
電圧VPPを例えばVDDレベルまで低くすれば、ソース
ラインに対する電源の供給を、内部昇圧回路ではなく半
導体チップの外部電源により行うことが可能となる。こ
れにより、半導体チップの電源の単一電源化も可能とな
る。
【0068】なお、図6の真理値表に示すように、消去
動作時のソースラインSLのみならず、書き込み動作時
の選択ビットラインBL1に供給する電源をVDDとす
れば、完全な単一電源化が可能となる。即ち、コントロ
ールゲート電極の入力インピーダンスは非常に高いた
め、ワードラインについては内部昇圧回路によりVPPレ
ベルを供給してもそれほど問題はない。従って、電流の
流れる経路が低インピーダンスである書き込み動作時の
選択ビットラインBL1の電源をVDDとすれば、完全
な単一電源化が可能となる。そして、このように書き込
み動作時の選択ビットラインの電源をVDDとしても、
読み出し動作にそれほど大きな影響を及ぼすこともな
い。
【0069】2.第2の実施例 図7には、本第2の実施例が示される。ここで図1に示
す本第1の実施例と同一のものは同一符号を付して説明
を省略する。
【0070】前述の第1の実施例と比較して、本第2の
実施例では、消去動作停止回路40を含んでいる点が異
なっており、それ以外の部分は同様の構成となってい
る。
【0071】消去動作停止回路40は、Nチャネルトラ
ンジスタ42、44を含んで構成される。そして、Nチ
ャネルトランジスタ42、44は、ソース領域がGND
レベル、ゲート電極が消去信号に接続され、ドレイン領
域が各々ビットラインBL1、BL2に接続されてい
る。この構成により、消去動作停止回路40は、しきい
値電圧の低下が最も速いメモリートランジスタのしきい
値電圧を検出する。そして、検出されたしきい値電圧が
所定の設定電圧、即ちこの場合には0ボルトよりも低い
電圧の場合に消去動作の停止を行うことになる。そし
て、読み出し動作の際に非選択のワードラインに印加さ
れる電圧VBBは、この設定電圧(0ボルト)よりも低い
電圧に設定されている。これにより過剰消去を原因とす
る誤読み出しを確実に防止できる。
【0072】次に、本第2の実施例の動作について、図
8に示す信号波形図に基づいて説明する。
【0073】まず、書き込み動作であるが、図2に示す
第1の実施例の動作と全く同様に行われるため、説明を
省略する。
【0074】次に、消去動作について説明する。消去動
作を行う場合には、図8に示すように消去信号をVDD
レベルに設定しソースラインSLをVPPレベルに設定す
る。更に、この状態でWL1、WL2を各々GNDレベ
ル、BL1、BL2を各々オープンレベルに設定する。
【0075】以上のように設定すると、メモリートラン
ジスタ1〜4は、ソース領域が各々VPPレベル、フロー
ティングゲート電極が各々GNDレベルに設定され、こ
れにより、メモリートランジスタ1〜4に対する消去動
作が行われることになる。
【0076】さて、消去動作が進むと、メモリートラン
ジスタ1〜4のしきい値電圧は徐々に下がってくる。こ
の場合、Pチャネルトランジスタ12の電流供給能力
を、メモリートランジスタ1〜4、Nチャネルトランジ
スタ42、44の電流供給能力よりも十分小さく設定し
ておく。すると、メモリートランジスタ1〜4のうち、
しきい値電圧の低下が最も速いメモリートランジスタが
オン状態になると、図8に示すようにソースラインSL
の電圧が、Nチャンネルトランジスタ42又は44を介
してGNDレベルに引っ張られることになる。この結
果、ソースラインSLの電圧の低下が進む。ソースライ
ンSLの電圧が低下すると、メモリートランジスタ1〜
4のフローティングゲート電極とソース領域間のトンネ
ル電流も減少し、やがて消去動作が停止することにな
る。
【0077】さて、本第2の実施例の場合、消去動作の
際に、ビットラインBL1、BL2はGNDレベルに設
定され、ワードラインWL1、WL2もGNDレベルに
設定されている。そして、上述のように消去動作による
しきい値電圧の低下が最も速いメモリートランジスタが
オン状態となった場合に、ソースラインSLがGNDレ
ベルに引っ張られ、消去動作が停止する。従って、消去
動作が停止した時点のメモリートランジスタ1〜4のし
きい値電圧は0ボルト以上となることが保証される。ま
た、たとえ消去動作停止回路40等の回路の動作速度の
ばらつき、プロセス変動等を考慮したとしても、メモリ
ートランジスタの1〜4のしきい値電圧は例えば−1ボ
ルト以上となることが保証される。
【0078】このように消去動作が停止した後に読み出
し動作を行う。読み出し動作を行う場合には、図8に示
すように消去信号をGNDレベルに設定しソースライン
SLをGNDレベルに設定する。そして、メモリートラ
ンジスタ1からデータを読み出す場合には、WL1をV
DDレベル、BL1を読み出しレベルVred に設定す
る。また、WL2を負電圧VBBレベルに、BL2をオー
プンレベルに設定する。
【0079】以上のように設定することにより、メモリ
ートランジスタ1に対する読み出し動作が可能となる。
この場合、メモリートランジスタ3のコントロールゲー
ト電極は負電圧VBBレベル、ソース領域はGNDレベル
に設定されるため、メモリートランジスタ3のゲート・
ソース間電圧VGSはVBBボルトに設定される。従って、
メモリートランジスタ3のしきい値電圧がVBBボルト以
下でない限り、メモリートランジスタ3はオン状態とな
らないことになる。そして、前述のように、消去動作停
止回路40による消去停止動作により、メモリートラン
ジスタの1〜4のしきい値電圧は0ボルト以上になると
保証され、消去停止部40の動作速度のばらつき、プロ
セス変動等を考慮したとしても例えば−1ボルト以上に
なると保証される。従って、負電圧VBBレベルを0ボル
トより小さく、好ましくは例えば−1ボルト以下とすれ
ば、確実に過剰消去を原因とする誤まった読み出し動作
を防止できる。この点、前述の第1の実施例では、しき
い値電圧の低下速度が極端に速く、消去動作が停止した
時のしきい値電圧がVBBボルト以下となるメモリートラ
ンジスタが存在した場合には、誤まった読み出し動作が
生ずる。これに対して、本第2の実施例では、消去動作
停止回路40によりメモリートランジスタのしきい値電
圧が所定の設定電圧以下とならないことが保証され、こ
の設定電圧以下の電圧でメモリートランジスタの読み出
し動作が行われるため、誤った読み出し動作を確実に防
止できることになる。
【0080】なお、本第2の実施例では、消去停止を行
うしきい値電圧を0ボルトと設定したが、本発明はこれ
に限らずあらゆる値を設定することができる。また、負
電圧VBBレベルの値も少なくとも前記設定電圧よりも小
さければよく、あらゆる値を設定することができる。
【0081】3.第3の実施例 図9には、本第3の実施例が示される。ここで図1に示
す第1の実施例と同一のものは同一符号を付して説明を
省略する。
【0082】本第3の実施例は、前述の第1の実施例と
比較して、負電圧発生回路8がメモリートランジスタ1
〜4の基板に接続され、Xデコーダ回路に接続されてい
ない点が相違する。また、Xデコーダ回路6の構成が第
1の実施例におけるXデコーダ回路5の構成と異なる点
が相違する。そして、それ以外の部分は本第1の実施例
と同様の構成となっている。
【0083】本第3の実施例では、読み出し動作の際
に、負電圧発生回路8がメモリートランジスタ1〜4の
基板に負電圧を印加する構成となっている。このように
基板に負電圧を印加することで、メモリートランジスタ
1〜4のしきい値電圧Vthは上昇する。これにより、誤
った読み出し動作が行われるのを防止することが可能と
なる。
【0084】図11(A)には、本第3の実施例に使用
されるXデコーダ回路6の一例が示される。図11
(A)に示すように、このXデコーダ回路6は、NAN
D回路19、Nチャネルトランジスタ20、21、Pチ
ャネルトランジスタ22、23により構成される。この
構成により、Xデコーダ回路はワードラインWLにVPP
レベル、VDDレベル、GNDレベルの電圧を印加する
ことが可能となる。なお、Nチャネルトランジスタ20
は、ワードラインWLにVPPレベルを出力する際に、高
電圧がノードfの方向に逆流するのを防止するために設
けられている。
【0085】次に、本第3の実施例の動作について、図
10の真理値表を用いて説明する。
【0086】まず、書き込み動作、消去動作であるが、
これは図2に示す第1の実施例の動作と全く同様に行わ
れるため、説明を省略する。
【0087】次に、読み出し動作について説明する。読
み出し動作を行う場合には、図8に示すように消去信号
をGNDレベルに設定しソースラインSLをGNDレベ
ルに設定する。そして、メモリートランジスタ1からデ
ータを読み出す場合には、WL1をVDDレベル、BL
1を読み出しレベルVred に設定する。また、WL2を
GNDレベルに、BL2をオープンレベルに設定する。
更に、負電圧発生回路8によりメモリートランジスタの
基板を負電圧VBBレベルに設定する。
【0088】以上のように設定することにより、メモリ
ートランジスタ1に対する読み出し動作が可能となる。
この場合、メモリートランジスタ3のコントロールゲー
ト電極、ソース領域はGNDレベルに設定されている。
従って、仮にメモリートランジスタ3が過剰消去されて
おり、しきい値電圧が0ボルト以下となっていた場合に
は、メモリートランジスタ3はオン状態となり、誤った
読み出し動作が生じてしまう。しかし、本第3の実施例
では、メモリートランジスタ3の基板は前述のように負
電圧VBBレベルに設定されているため、しきい値電圧が
上昇することになる。
【0089】Vth=|Vth0 |+γ{(|VSB|+2|
ψa|)1/2 −(2|ψa|)1/2} Vth0 :VSB=0(V)の時のしきい値電圧 ψa :バルクポテンシャル VSB :ソース・基板(バルク)間の電圧 即ち、上記のしきい値電圧の式において、基板の電圧が
負電圧VBBレベルであるため(ソース領域はGNDレベ
ル)、|VSB|>0(V)となり、しきい値電圧Vthが
上昇することになる。従って、仮にメモリセルトランジ
スタ3が過剰消去されていたとしても、しきい値電圧V
thが0ボルトよりも大きくなるように負電圧VBBレベル
を設定しておけば、メモリートランジスタ3はオン状態
とならない。この結果、メモリートランジスタ3を介し
たドレイン電流の発生を防止でき、誤った読み出し動作
が行われるのを防止できることになる。
【0090】次に、図11(A)に示すXデコーダ回路
6の動作について図11(B)の真理値表を用いて簡単
に説明する。
【0091】Xデコーダ回路6はワードラインWLにV
PPレベル、VDDレベル、GNDレベルを出力できるよ
う構成されている。
【0092】まず、ワードラインWLにVPPレベルを出
力する場合には、図11(B)に示すようにノードgを
VPPレベルに設定する。この状態でNAND回路19に
よりノードfをGNDレベルに設定すると、Nチャネル
トランジスタ21はオフ状態、Pチャネルトランジスタ
23はオン状態となる。これによりワードラインWLに
はVPPレベルが出力されることになる。
【0093】ワードラインWLにVDDレベルを出力す
る場合には、ノードgをVDDレベルに設定する。この
状態でノードfをGNDレベルに設定すると、Nチャネ
ルトランジスタ21はオフ状態、Pチャネルトランジス
タ23はオン状態となる。これにより、ワードラインW
LにはVDDレベルが出力されることになる。
【0094】ワードラインWLにGNDレベルを出力す
る場合には、ノードgをVDDレベルに設定する。この
状態でノードfにVDDレベルに設定すると、Nチャネ
ルトランジスタ21はオン状態、Pチャネルトランジス
タ23はオフ状態となる。これによりワードラインWL
にはGNDレベルが出力されることになる。
【0095】さて、以上述べたように本第3の実施例で
は、読み出し動作の際にメモリートランジスタの基板に
負電圧VBBレベルを印加することで、過剰消去を防止し
ている。この場合、消去動作を十分に行い、メモリート
ランジスタのしきい値電圧を十分低下させた後に、基板
に負電圧を印加した読み出し動作を行えば、下限動作マ
ージンを非常に向上させることができる。この点は、図
12に示す特性図からも明らかである。
【0096】図12には、消去動作の際の消去電圧印加
時間に対するしきい値電圧の低下についての特性図が示
される。ここで、特性曲線Kはしきい値電圧の低下が最
も遅いメモリートランジスタ(以下、消去の遅いメモリ
ートランジスタと呼ぶ)の特性曲線であり、特性曲線L
はしきい値電圧の低下が最も速いメモリートランジスタ
(以下、消去の速いメモリートランジスタと呼ぶ)の特
性曲線である。図12に示すように、消去電圧印加時間
が増えるにしたがって、しきい値電圧の低下率が徐々に
減少し、しきい値電圧は所定の値に収束する。そして、
消去の速いメモリートランジスタの方が、消去の遅いメ
モリートランジスタよりも速く所定の値に収束すること
になる。従って、消去電圧印加時間が増えるにしたがっ
て、消去の遅いメモリートランジスタのしきい値電圧と
消去の速いメモリートランジスタのしきい値電圧とのし
きい値電圧差が、徐々に小さくなってくる。
【0097】例えば、図12において、消去電圧印加時
間が100μsec の時のこのしきい値電圧差をV1、消
去電圧印加時間が100msec の時のしきい値電圧差を
V4とする。すると、図12に示されように、V1は約
1.5ボルトとなりV4は約0.8ボルトとなり、V4
の方が小さくなっている。即ち、消去動作が進むにつれ
て、このしきい値電圧差が小さくなる。このことは、消
去動作を十分にすることでメモリートランジスタ間での
しきい値電圧のばらつき幅が小さくなることを意味して
いる。従って、消去動作を十分に行い、このしきい値電
圧差、即ちしきい値電圧のばらつき幅が十分に小さくな
った後に、基板をVBBレベルにして読み出し動作を行え
ば、下限動作マージンを非常に向上させることができ
る。
【0098】例えば図12において100msec の時間
の消去動作を行った後に、基板をVBBレベルにして、メ
モリートランジスタのしきい値電圧を約2.0ボルト上
昇させる。すると、この場合の消去の最も速いメモリー
トランジスタしきい値電圧はVL (約0.6ボルト)と
なり、正の値となる。これにより、誤った読み出し動作
が起こらないことを保証できる。一方、消去の最も遅い
メモリートランジスタのしきい値電圧はVH (約1.8
ボルト)となる。従って、十分な下限動作マージンを得
ることができる。これにより安定した、高速の読み出し
動作が可能となり、また、電源の低電圧化に好適なフラ
ッシュEEPROM回路を提供できることになる。
【0099】なお、図12において消去電圧印加時間が
例えば100msec 〜1.0sec となる領域は、消去電
圧印加時間tに対するしきい値電圧Vthの変化量即ち、
△Vth/△tが非常に少ない領域である。従って、この
領域では、しきい値電圧Vthの制御を非常に容易に行う
ことが可能となる。
【0100】4.第4の実施例 図13には、本第4の実施例が示される。ここで図9に
示す第3の実施例と同一のものは同一符号を付して説明
を省略する。
【0101】本第4の実施例は前述の第3の実施例と比
較して、ソースライン制御回路46及びこれに接続され
た正電圧発生回路50を含む点が相違している。また、
ビットライン制御回路107の構成が異なる点、及び、
基板がGNDレベルに印加する点が相違する。それ以外
の部分は本第3の実施例と同様の構成となっている。
【0102】本第4の実施例では、読み出し動作の際
に、ソースライン制御回路46及び正電圧発生回路50
により、ソースラインSLに正電圧VX レベルが印加さ
れる。このようにメモリートランジスタ1〜4のソース
領域に正電圧を印加することにより、メモリートランジ
スタ1〜4のしきい値電圧Vthは上昇し、誤読み出し動
作の防止が可能となる。なお、この時、選択されたビッ
トラインBL1には、ビットライン制御回路107によ
り(VX +Vred)レベルの電圧が印加される。
【0103】ソースライン制御回路46は、Nチャンネ
ルトランジスタ11、48及びPチャンネルトランジス
タ12を含んで構成される。そして、Nチャンネルトラ
ンジスタ11は、ソース領域がGNDレベルとなってお
り、ゲート電極には書き込み信号が入力される。また、
Pチャンネルトランジスタ12は、ソース領域がVPPレ
ベルとなっており、ゲート電極にはインターフェイス回
路88を介して消去信号の反転信号が入力されている。
また、Nチャンネルトランジスタ48は、ソース領域が
正電圧発生回路50に接続されており、ゲート電極には
読み出し信号が接続されている。以上の構成のソースラ
イン制御回路46により、ソースラインSLは、書き込
み動作時にGNDレベル、消去動作時にVPPレベル、読
み出し動作時に正電圧VX レベルに設定されることにな
る。
【0104】図15(A)、(B)には、本第4の実施
例に使用される正電圧発生回路50の例が示される。こ
こで図15(A)に示す回路は、ダイオードのように動
作するように接続されたトランジスタ52、54を直列
に接続することにより構成され、これによりVOUTに
正電圧VX レベルを出力できる。また、図15(B)
は、VDDレベルを抵抗R1、R2で抵抗分割する回路
であり、これによりVOUTに正電圧VX レベルを出力
できることになる。
【0105】次に、本第4の実施例の動作について、図
14の真理値表を用いて説明する。
【0106】まず、書き込み動作、消去動作であるが、
これは図10に示す第3の実施例の動作と全く同様に行
われるため、説明を省略する。
【0107】次に、読み出し動作について説明する。読
み出し動作を行う場合には、図14に示すように、書き
込み信号及び消去信号をGNDレベルに、読み出し信号
をVDDレベルに設定する。これによりNチャネルトラ
ンジスタ11、Pチャネルトランジスタをオフ状態、N
チャネルトランジスタ48をオン状態にして、ソースラ
インSLを正電圧VX レベルに設定する。この場合の正
電圧VX は、正電圧発生回路50により生成される。そ
して、メモリートランジスタ1からデータを読み出す場
合には、WL1をVDDレベル、BL1を読み出しレベ
ル(VX +Vred )に設定する。ここで、BL1を(V
X +Vred )レベルに設定するのは、選択されたメモリ
ートランジスタ1を流れるドレイン電流が、ドレイン領
域からソース領域に流れるようにするためである。そし
て、この(VX +Vred )レベルはビットライン制御部
107により生成される。更に、WL2をGNDレベル
に、BL2をオープンレベルに設定する。
【0108】以上のように設定することにより、メモリ
ートランジスタ1に対する読み出し動作が可能となる。
この場合、メモリートランジスタ3のコントロールゲー
ト電極、ソース領域はGNDレベルに設定されている。
従って、仮にメモリートランジスタ3が過剰消去されて
おり、しきい値電圧が0ボルト以下となっていた場合に
は、メモリートランジスタ3はオン状態となり、誤った
読み出し動作が生じてしまう。しかし、本第4の実施例
では、メモリートランジスタ3のソース領域は正電圧V
X レベルに設定されているため、しきい値電圧が上昇す
ることになる。
【0109】Vth=|Vth0 |+γ{(|VSB|+2|
ψa|)1/2 −(2|ψa|)1/2} 即ち、上記のしきい値電圧の式において、ソース領域の
電圧が正電圧VX レベルであるため(基板はGNDレベ
ル)、|VSB|>0(V)となり、しきい値電圧Vthが
上昇することになる。従って、仮にメモリセルトランジ
スタ3が過剰消去されていたとしても、しきい値電圧V
thが0ボルトよりも大きくなるように正電圧VX レベル
を設定しておけば、メモリートランジスタ3はオン状態
とならない。この結果、メモリートランジスタ3を介し
たドレイン電流の発生を防止でき、誤った読み出し動作
が行われるのを防止できることになる。
【0110】以上のように本第4の実施例では、読み出
し動作の際にメモリートランジスタのソース領域に正電
圧VX レベルを印加することで、過剰消去を防止でき
る。この場合、消去動作を十分に行い、メモリートラン
ジスタのしきい値電圧を十分低下させた後に、ソース領
域に正電圧を印加した読み出し動作を行えば、上述の第
3の実施例と全く同様に、下限動作マージンを非常に向
上させることができる。この点は、前述の図12に示す
特性図からも明らかである。
【0111】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0112】例えばXデコーダ回路、負電圧発生回路、
正電圧発生回路の構成としては、第1〜第4の実施例で
説明したものに限らず、本発明ではあらゆる種類のもの
を用いることができる。また、負電圧発生回路、正電圧
発生回路は、半導体チップ内に必ずしも内蔵する必要は
なく、外部回路から負電圧電源、正電圧電源を供給して
もかまわない。
【0113】また、上記の第1〜第4の実施例では、V
DDを例えば5ボルトとした場合について説明したが、
半導体チップの低電圧化を行う場合には、VDDを例え
ば3ボルト等とした場合にも本発明は当然に適用でき
る。
【0114】また、本第2の実施例における消去動作停
止回路としては前述した構成に限らず、本発明ではあら
ゆる構成の消去動作停止回路を用いることができる。例
えば、ビットラインに流れる電流を検出して、消去動作
を停止するような構成であってもよい。更に、消去動作
停止回路を設ける代わりに、例えばベリファイ手段を設
けてもかまわない。
【0115】また、本発明では、本第1の実施例と本第
3の実施例を組み合わせて読み出し動作を行ってもよ
い。即ち、非選択のワードラインWLをVBBレベルに
し、メモリートランジスタの基板をVBBレベルにして読
み出し動作を行ってもよい。同様に、本第2の実施例と
第3の実施例を組み合わせたり、本第1の実施例と本第
4の実施例を組み合わせたり、本第2の実施例と本第4
の実施例を組み合わせてもよい。以上のような組み合わ
せを行うことにより、前述の図12に示す特性曲線の性
質を利用してしきい値電圧のばらつき幅を小さくすると
ともに、過剰消去を原因とする誤った読み出し動作を確
実に防止できる。
【0116】更に、本第3の実施例と第4の実施例を組
み合わせ、即ちメモリートランジスタの基板を負電圧V
BBレベルに設定とともに、メモリートランジスタのソー
ス領域に正電圧VX レベルに設定して、読み出し動作を
行うことも可能である。このように組み合わせること
で、負電圧VBBレベルの値及び正電圧VX レベルの値の
絶対値をそれほど大きくしなくても、読み出し動作の際
に十分にメモリートランジスタのしきい値電圧を上昇さ
せることが可能となる。
【0117】また、本発明は、本第1〜第5の実施例で
説明した選択書き込み・一括消去の手法のみならず、一
括書き込み・選択消去の手法にも容易に適用できる。特
に、後者の手法は、半導体チップの単一電源化に有効で
ある。
【0118】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、読み出し動作
の際に非選択のワードラインに負電圧のワードライン信
号が印加されるため、過剰消去を原因とする誤まった読
み出し動作が行われるのを有効に防止できる。これによ
り、信頼性の向上、歩留まりの向上、電源電圧の低減
化、下限動作マージンの向上、読み出し動作の高速化等
を図ることができる。更に、ベリファイ動作を行った場
合には、ベリファイ動作の回数を減少させることもでき
る。また、請求項1の発明によれば、消去動作の際にワ
ードラインに負電圧のワードライン信号が印加されるた
め、消去動作の際にソースラインに印加すべき高電圧レ
ベルを低くすることができる。これにより、ソース領域
を不純物濃度の高い層と低い層の二重構造とする必要が
なくなり、メモリーの小面積化、信頼性の向上等を図れ
る。更に、電源の低電圧化、電源の単一電源化等を図る
ことも可能となる。そして、請求項1の発明によれば、
以上の効果を同様のハードウェア、即ち同様の負電圧発
生回路、Xデコーダ回路等で達成できる。従って、請求
項1の発明は、過剰消去を原因とする誤読み出し等を防
止できるとともに、消去動作時のソースライン電圧を低
減化しメモリー面積の小面積化、電源の単一電源化等が
可能であり、しかも、これらの効果を同様のハードウェ
アで達成できるという特有の効果を有していることにな
る。
【0119】また、請求項2の発明によれば、メモリー
トランジスタの書き込み動作の際にビットラインに高電
圧が印加されないため、電流の流れる経路が低インピー
ダンスである部分の電源に、高電圧の電源を使用する必
要がなくなる。これにより、更に完全な電源の単一電源
化が可能となる。
【0120】また、請求項3の発明によれば、しきい値
電圧の低下が最も速いメモリートランジスタのしきい値
電圧が所定の設定電圧よりも低くなった場合に消去動作
が停止され、読み出し動作の際に、非選択のワードライ
ンに前記設定電圧よりも低い負電圧が印加される。これ
により、過剰消去を原因とする誤った読み出し動作が行
われるのを確実に防止することが可能となる。この場
合、回路の動作速度のばらつき、プロセス変動等を考慮
して、上記設定電圧と上記負電圧との電圧差を大きくす
れば、より確実に過剰消去を原因とする誤読み出しを防
止できる。
【0121】また、請求項4の発明によれば、メモリー
トランジスタの読み出し動作の際に、メモリートランジ
スタの基板に負電圧が印加されるため、読み出し動作の
際におけるメモリトランジスタのしきい値電圧を上昇さ
せることができる。従って、過剰消去を原因とする誤っ
た読み出し動作が行われるのを有効に防止できる。これ
により、信頼性の向上、歩留まりの向上、電源電圧の低
減化、下限動作マージンの向上、読み出し動作の高速化
等を図ることができる。更に、ベリファイ動作を行った
場合には、ベリファイ動作の回数を減少させることもで
きる。
【0122】また、請求項5の発明によれば、メモリー
トランジスタの読み出し動作の際に、ソースラインに正
電圧が印加されるため、読み出し動作の際におけるメモ
リトランジスタのしきい値電圧を上昇させることができ
る。従って、過剰消去を原因とする誤った読み出し動作
が行われるのを有効に防止できる。これにより、信頼性
の向上、歩留まりの向上、電源電圧の低減化、下限動作
マージンの向上、読み出し動作の高速化等を図ることが
できる。更に、ベリファイ動作を行った場合には、ベリ
ファイ動作の回数を減少させることもできる。
【0123】また、請求項6の発明によれば、メモリー
トランジスタの読み出し動作の際に、ソースラインに正
電圧、基板に負電圧が印加されるため、負電圧レベル及
び正電圧レベルの値の絶対値をそれほど大きくしなくて
も、読み出し動作の際におけるメモリートランジスタの
しきい値電圧を十分に上昇させることが可能となる。こ
れにより、更に確実な誤読み出し防止が可能となる。
【0124】また、請求項7の発明によれば、メモリー
トランジスタのしきい値電圧のばらつき幅が小さくなっ
た後に、メモリートランジスタのしきい値電圧を上昇さ
せ、メモリートランジスタの読み出し動作を行うことが
できる。従って、過剰消去を原因とする誤読み出しを防
止できるとともに、下限動作マージンの向上を図ること
が可能となる。これにより、信頼性の向上、歩留まりの
向上、電源電圧の低減化、下限動作マージンの向上、読
み出し動作の高速化等を図ることができる。更に、ベリ
ファイ動作を行った場合には、ベリファイ動作の回数を
減少させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の一例を示す回路図
である。
【図2】本第1の実施例の動作を説明するための真理値
表である。
【図3】本発明に使用される負電圧回路の一例を示す回
路図である。
【図4】図4(A)は、Xデコーダ回路の一例を示す回
路図であり、図4(B)は、このXデコーダ回路の動作
を説明するための回路図である。
【図5】消去動作時のワードラインに負電圧を印加した
場合の本第1の実施例の動作を説明するための真理値表
である。
【図6】書き込み動作時のビットラインに高電圧を印加
しない場合の本第1の実施例の動作を説明するための真
理値表である。
【図7】本発明に係る第2の実施例の一例を示す回路図
である。
【図8】本第2の実施例の動作を説明するための信号波
形図である。
【図9】本発明に係る第3の実施例の一例を示す回路図
である。
【図10】本第3の実施例の動作を説明するための真理
値表である。
【図11】図11(A)は、Xデコーダ回路の一例を示
す回路図であり、図11(B)は、このXデコーダ回路
の動作を説明するための回路図である。
【図12】消去電圧印加時間に対するしきい値電圧の特
性曲線を示す特性図である。
【図13】本発明に係る第4の実施例の一例を示す回路
図である。
【図14】本第4の実施例の動作を説明するための真理
値表である。
【図15】図15(A)、(B)は、本発明に使用され
る正電圧発生回路の例を示す回路図である。
【図16】従来の不揮発性半導体装置を示す回路図であ
る。
【図17】従来の不揮発性半導体装置の動作を説明する
ための真理値表である。
【符号の説明】
1〜4 メモリトランジスタ 5、6 Xデコーダー回路 7、107 ビットライン制御回路 8 負電圧発生回路 11 Nチャネルトランジスタ 12 Pチャネルトランジスタ WL1〜WL2 ワードライン BL1〜BL2 ビットライン SL ソースライン 13、14、15 Nチャネルトランジスタ 16、17 Pチャネルトランジスタ 18 デプレッション型Pチャネルトランジスタ 19 NAND回路 20、21 Nチャネルトランジスタ 22、23 Pチャネルトランジスタ 24 インバータ回路 25-1〜25-n コンデンサ 26-1〜26-n Pチャネルトランジスタ 40 消去動作停止回路 46 ソースライン制御回路 50 正電圧発生回路 88 インターフェイス回路 90 アドレスバッファ 94 Yデコーダ回路 96 センスアンプ 98 データバッファ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、ソース領域と、ドレイン領域とを備
    え、前記フローティングゲート電極に対する電子の注入
    ・放出動作によりデータの書き込み動作、消去動作を行
    うメモリートランジスタをマトリクス状に配列し、前記
    メモリートランジスタのドレイン領域がビットライン
    に、ソース領域がソースラインに、コントロールゲート
    電極がワードラインに各々接続される不揮発性半導体記
    憶装置において、 前記ワードラインに所定のワードライン信号を供給する
    Xデコーダ回路と、前記Xデコーダ回路に接続され、前
    記Xデコーダ回路に負電圧電源を供給する負電圧発生回
    路とを含み、 前記メモリートランジスタの消去動作の際に、前記Xデ
    コーダ回路及び前記負電圧発生回路により前記ワードラ
    インに負電圧の前記ワードライン信号を印加するととも
    に、前記メモリートランジスタの読み出し動作の際に、
    前記Xデコーダ回路及び前記負電圧発生回路により非選
    択の前記ワードラインに負電圧の前記ワードライン信号
    を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ビットラインに供給されるビットライン信号はビッ
    トライン制御回路により生成され、前記ビットライン制
    御回路が、前記メモリートランジスタの書き込み動作の
    際に、前記ビットラインに高電圧の印加を行わないこと
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、ソース領域と、ドレイン領域とを備
    え、前記フローティングゲート電極に対する電子の注入
    ・放出動作によりデータの書き込み動作、消去動作を行
    うメモリートランジスタをマトリクス状に配列し、前記
    メモリートランジスタのドレイン領域がビットライン
    に、ソース領域がソースラインに、コントロールゲート
    電極がワードラインに各々接続される不揮発性半導体記
    憶装置において、 前記メモリートランジスタのしきい値電圧を検出して前
    記消去動作の停止を行う消去動作停止回路と、前記ワー
    ドラインに所定のワードライン信号を供給するXデコー
    ダ回路と、前記Xデコーダ回路に接続され、前記Xデコ
    ーダ回路に負電圧電源を供給する負電圧発生回路とを含
    み、 前記消去動作停止回路は、しきい値電圧の低下が最も速
    いメモリートランジスタのしきい値電圧を検出し、この
    検出されたしきい値電圧が所定の設定電圧より低くなっ
    た場合に前記消去動作の停止を行い、 前記メモリートランジスタの読み出し動作の際に、前記
    Xデコーダ回路及び前記負電圧発生回路により非選択の
    前記ワードラインに負電圧の前記ワードライン信号を印
    加し、前記負電圧が前記消去動作停止回路における前記
    設定電圧より低い電圧であることを特徴とする不揮発性
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、ソース領域と、ドレイン領域とを備
    え、前記フローティングゲート電極に対する電子の注入
    ・放出動作によりデータの書き込み動作、消去動作を行
    うメモリートランジスタをマトリクス状に配列し、前記
    メモリートランジスタのドレイン領域がビットライン
    に、ソース領域がソースラインに、コントロールゲート
    電極がワードラインに各々接続される不揮発性半導体記
    憶装置において、 前記メモリートランジスタの基板に接続され負電圧電源
    の供給を行う負電圧発生回路を含み、 前記メモリートランジスタの読み出し動作の際に、前記
    負電圧発生回路により前記メモリートランジスタの基板
    に負電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、ソース領域と、ドレイン領域とを備
    え、前記フローティングゲート電極に対する電子の注入
    ・放出動作によりデータの書き込み動作、消去動作を行
    うメモリートランジスタをマトリクス状に配列し、前記
    メモリートランジスタのドレイン領域がビットライン
    に、ソース領域がソースラインに、コントロールゲート
    電極がワードラインに各々接続される不揮発性半導体記
    憶装置において、 前記ビットラインに所定のビットライン信号を供給する
    ビットライン制御回路と、前記ソースラインに所定のソ
    ースライン信号を供給するソースライン制御回路と、前
    記ソースライン制御回路に接続され前記ソースライン制
    御回路に正電圧電源を供給する正電圧発生回路とを含
    み、 前記メモリートランジスタの読み出し動作の際に、前記
    ソースライン制御回路及び正電圧発生回路により前記ソ
    ースラインに正電圧の前記ソースライン信号を印加する
    とともに前記ビットライン制御回路により前記ビットラ
    インに前記正電圧よりも高い電圧の前記ビットライン信
    号を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記メモリートランジスタの基板に接続され、負電圧電
    源の供給を行う負電圧発生回路を更に含み、 前記メモリートランジスタの読み出し動作の際に、前記
    ソースラインに正電圧の前記ソースライン信号を印加す
    るとともに前記負電圧発生回路により前記メモリートラ
    ンジスタの基板に負電圧を印加することを特徴とする不
    揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれかにおいて、 前記消去動作によりしきい値電圧の低下が最も遅いメモ
    リートランジスタのしきい値電圧としきい値電圧の低下
    が最も速いメモリートランジスタのしきい値電圧との間
    のしきい値電圧差が十分小さくなった後に、前記読み出
    し動作が行われることを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7のいずれかにおいて、 前記メモリートランジスタの読み出し動作の際に、非選
    択の前記ワードラインに負電圧の前記ワードライン信号
    を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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