JPH0640116A - テープ印字装置 - Google Patents

テープ印字装置

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JPH0640116A
JPH0640116A JP4217121A JP21712192A JPH0640116A JP H0640116 A JPH0640116 A JP H0640116A JP 4217121 A JP4217121 A JP 4217121A JP 21712192 A JP21712192 A JP 21712192A JP H0640116 A JPH0640116 A JP H0640116A
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明彦 丹羽
Chitoshi Ito
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  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写作業を行うのに充分な押え代を確保
し、転写作業の行い安いレタリングテープを得ることが
できる印字装置を提供すること。 【構成】 印字のためのイメージデータが作成され
(S14)、レタリングテープのカセットが収納されて
いる場合(S18:YES)には、作成された全てのイ
メージデータの印字が終了するまで、サーマルヘッド1
1及びテープ送りモータ40が駆動されて、1ドット列
分ずつイメージデータがテープTに印字される(S1
6、S17・S18:YES)。その後、余白大に相当
する26mmのテープ空送を行い、印字後端以降に26
mmの余白を作成する(S19:YES、S20)。そ
して、テープTを余白の後端部分で切断するために更に
25mmのテープ空送を行った後(S21)、カッター
を駆動してテープTの切断を行う(S22)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字等のキャラクタを
テープ状の被印字媒体に印字を行うことができるテープ
印字装置に関し、さらに詳しくは、転写用テープ(以
下、レタリングテープ)への印字を行う際に、前後のテ
ープ端と印字開始位置および印字終了位置との間に適正
な間隔を設けることにより、印字したレタリングテープ
から被転写体への転写の際に必要な余白を設けるように
し、使い易いレタリングテープを得ることができるテー
プ印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、テープ上に印字形成された文
字等のキャラクタをテープの背面を擦りつつ紙、布、そ
の他各種の被転写体上に転写可能なレタリングテープを
作成するためのテープ印字装置が種々提案されている。
かかるテープ印字装置においては、一般的にキャラクタ
が印字形成される表面に特殊な接着剤層を形成したレタ
リング用テープ(キャラクタが付着され易く、かつ、背
面を擦ってキャラクタを被転写体上に転写する際にキャ
ラクタが転写され易くする加工が施されている)上に、
インクリボンを介してキャラクタを印字することにより
レタリングテープを作成するように構成されている。
【0003】このようなテープ印字装置、更に詳しくは
感熱式印字機構を備えたテープ印字装置での印字を行う
ためのレタリングテープとして、特開平2−74393
号公報に開示されているものがある。また、上記テープ
印字装置により作成された他種のレタリングテープとし
て、テープの背面をアイロン等により加熱することで、
テープ上に印刷されたキャラクタを被転写媒体上に転写
するアイロンプリント用テープが特開平3−29218
7合公報に開示されている。そして、上記レタリングテ
ープやアイロンプリント用テープの場合、特に転写面の
取扱に注意を要するので、このことに配慮したテープ送
り機構が実開平1−138752号公報に開示されてい
る。これらの技術により、感熱式印字機構を備えたテー
プ印字装置でレタリングテープを作成することが可能と
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなレタリング
テープの目的は、テープ上に印字されたキャラクタを
紙、布、等の被転写体に転写することにあり、その際被
転写体上にテープを押さえるための余白をテープに設け
ることが不可欠である。しかしながら、前記した従来の
テープ印字装置では、余白に関しては何ら考慮をしてい
ないか、または、余白設定機能を有していてもレタリン
グテープ特有の余白の必要性までは考慮されていない。
したがって、余白に関して何ら考慮をしていないテープ
印字装置では、転写時に必要な余白が得られない。ま
た、余白設定機能を有しているがレタリングテープ特有
の余白の必要性までは考慮していないテープ印字装置で
は、レタリングテープ以外のテープに余白がないかまた
は小さい設定で印字した後、レタリングテープに印字す
る場合、印字前に余白を再設定する必要がある。さら
に、その後再びレタリングテープ以外のテープに、もと
の余白設定で印字するためには、再度、余白を設定し直
さなければならず、煩わしい。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、検出手段を介してキャラクタを
印字するテープが特定種類のテープであることを検出し
た場合には、余白設定手段により余白量が設定されてい
るにも拘らず予め決定されている所定の大きな余白を持
って印字することにより、充分な押え代を確保し、転写
作業の行い易い特定種類のテープを得ることができる印
字装置を提供すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、文字、記号等のキャラクタを入力するキャ
ラクタ入力手段と、キャラクタ入力手段を介して入力さ
れたキャラクタを複数種類の各長尺状テープ上に印字す
る印字手段と、印字手段によりテープ上に印字されるキ
ャラクタの前後に余白を設定する余白設定手段とを有す
るテープ印字装置において、前記各テープの種類を検出
する検出手段と、前記検出手段を介して特定種類のテー
プが検出された場合、前記余白設定手段により設定され
た余白に拘らず予め決定された所定の余白を前記特定種
類のテープ上に印字されるキャラクタの前後に形成する
ように前記余白設定手段を制御する余白制御手段とを備
えたことを特徴とする構成のテープ印字装置とされる。
また、前述したテープ印字装置において、前記特定種類
のテープは前記印字手段を介して印字されたキャラクタ
を被転写物上に転写する転写テープであることが望まし
い。
【0007】
【作用】上記構成を有する本発明のテープ印字装置で
は、印字キーが押下されると、検出手段がテープの種類
を検出し、そのテープが特殊種類のテープである場合に
は、余白制御手段が大きい余白に相当する距離のテープ
空送を行い、印字手段がキャラクタ入力手段を介して入
力されたキャラクタの印字を行う。そして、キャラクタ
の印字終了後に再び余白制御手段が大きい余白に相当す
る距離のテープ空送を行う。前記テープが特殊種類以外
のテープの場合には、余白制御手段は、余白設定手段に
より設定された余白の相当する距離のテープ空送を、印
字手段によるキャラクタの印字の前後に行う。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1はテープカセット収納部の収納
カバーを開けて示すテープ印字装置の平面図である。図
1において、テープ印字装置1には文字等のキャラクタ
を複数行にわたって入力するための文字入力キー2、印
字キー3、改行指令を行ったり各種処理の実行を指令す
るリターンキー5等の各種のキーが設けられたキーボー
ド6、キーボード6から入力された文字等を表示する液
晶ディスプレイ7および後述するテープカセット13を
収納するカセット収納部8が配設されている。
【0009】また、カセット収納部8には、図示しない
パルスモータにより回転駆動され、テープカセット13
のリボン巻取スプール21を回動してサーマルインクリ
ボン17を巻取るリボン巻取軸9が立設されており、ま
た、その斜め前方(キーボード6側)には、後述するテ
ープ送りモータ40から適宜の伝達機構を介して回転駆
動され、後述するテープ送りローラ27を回動するため
のテープ送りローラ軸10が立設されている。
【0010】さらに、カセット収納部8の前方には、サ
ーマルインクリボン17を介して後述するフィルムテー
プ15上に印字を行うサーマルヘッド11が固設されて
いる。また、かかるカセット収納部8は、テープ印字装
置1の後方に回動可能に枢支された収納カバー12によ
り開閉され、開状態でテープカセット13の交換等が行
われる。
【0011】さらに、カセット収納部8の後方(図1中
上側)には、収納されたテープカセット13の種類(ラ
ミネートテープ、レタリングテープ等の区別)および有
無を検出するテープ種類センサー4が設けられている。
テープ種類センサー4は、テープカセット13の裏面に
設けられたテープ種類識別部(図示略)の形状を読みと
って、収納されたテープカセット13の種類を検出す
る。なお、センサー4、およびテープ種類識別部の構成
については、公知のものであるので、ここでは詳述しな
い。
【0012】次に、テープカセット13の構成について
図2を参照して説明する。図2はカセット収納部8にテ
ープカセット13を収納した状態を示す平面図(テープ
カセット13は上ケースを除いて示す)である。図2に
おいて、下ケース14内には印字前のレタリングテープ
15が巻回されたテープスプール16、サーマルインク
リボン17が巻回されたリボンスプール18が配設され
ており、これら各スプール16、18は図示しない上ケ
ースの下面に設けられた支持部との協働により回転可能
に支持されている。ここで、レタリングテープ15とし
ては公知の例えば特開平2−74393号公報に開示さ
れているもの等を用いることができる。
【0013】また、各スプール16、18の図2中左方
には、リボン巻取スプール21が同様に回転可能に支持
されており、かかるリボン巻取スプール21は前記した
リボン巻取軸9に噛合されリボン巻取軸9の駆動により
印字で使用されたサーマルインクリボン17を巻取る。
さらに、前記したサーマルヘッド11は下ケース14に
設けられた凹部22に配置され、このサーマルヘッド1
1にはローラホルダ23に回転可能に支持されたプラテ
ンローラ24が圧接可能な位置に対向配置されている。
かかるサーマルヘッド11は多数の発熱素子(本実施例
に係るテープ印字装置1のサーマルヘッド11では12
8個の発熱素子が設けられている)を有しており、サー
マルインクリボン17を介してレタリングテープ15に
文字等の印字を行うものである。
【0014】また、下ケース14のテープ排出部25
(図1、図2中左下側)の近傍にテープ支持ローラ26
が回転可能に支持され、このテープ支持ローラ26には
ローラホルダ23に回転可能に支持されたテープ送りロ
ーラ27が圧接可能な位置に対向配置されている。カセ
ット収納部8において、テープカセット13の前方(図
1、図2中下側)には、ローラホルダ23が支持軸28
により回動可能に枢支され、このローラホルダ23は図
示しない手動の切換機構により印字位置とリリース位置
とに切換可能とされている(図1、図2は共に印字位置
に切換えられた状態を示す)。
【0015】かかるローラホルダ23には、前記したプ
ラテンローラ24およびテープ送りローラ27がそれぞ
れ回転可能、かつ、ローラホルダ23が印字位置に切換
えられたときにサーマルヘッド11および支持ローラ2
6に対し圧接されるように配設されている。なお、テー
プ送りローラ27は前記したテープ送りローラ軸10に
より回転駆動され、同時に、支持ローラ26は図示しな
いギヤ機構でテープ送りローラ27と連動して回転駆動
される。また、支持ローラ26およびテープ送りローラ
27は、これらが協働してサーマルヘッド11によりサ
ーマルインクリボン17を介して文字等が印字されたレ
タリングテープ15を最終的にテープTとして矢印J方
向に送り出すものである。そして、テープ印字装置1の
カセット収納部8のサイドフレーム41には、図示しな
いカッターおよびその駆動機構が設けられており、一連
の印字が済むとカッターによってテープTを切断するよ
うになっている。
【0016】ここで、前記カセット収納部8にはレタリ
ングテープ以外の例えばラミネートテープのカセットを
収納することもできる。ラミネートテープのカセットで
は、前記テープスプール16にフィルムテープが巻回さ
れている。そしてスプール20に剥離紙付き両面粘着テ
ープが剥離紙側を外側に巻回されており、該両面粘着テ
ープは支持ローラ(圧接ローラ)26およびテープ送り
ローラ27の協働によってその粘着面が、レタリングテ
ープ15にかわるフィルムテープに圧着され、最終的に
テープTとして矢印J方向に送り出される。
【0017】次に、このように構成されるテープ印字装
置1の制御系について図3を参照して説明する。図3は
テープ印字装置1の制御ブロック図を示し、制御装置3
0を核として構成されている。制御装置30はCPU3
1、ROM32、CGROM33、及び、RAM34、
からなり、これらはバス35を介して相互に接続されて
いるとともに、入出力インターフェイス36にも接続さ
れている。ここに、ROM32は各種のプログラムを記
憶させておくものであり、後述するテープ印字制御プロ
グラム、余白設定プログラム、その他テープ印字装置1
の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。そ
して、CPU31はかかるROM32に記憶されている
各種のプログラムに基づいて各種の演算を行うものであ
る。
【0018】また、CGROM33にはキーボード6か
ら入力される各キャラクタに対応するドットパターンデ
ータが記憶されている。さらに、RAM34はCPU3
1により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させ
ておくためのものであり、公知のテキストメモリ、イメ
ージバッファ等の各種メモリ及び設定された余白量を示
すフラグデータを記憶するフラグメモリが設けられてい
る。
【0019】ここで、図3に戻って制御ブロック図の説
明を続けると、キーボード6が入出力インターフェイス
36を介して、また、液晶ディスプレイ7、ディスプレ
イコントローラ37が入出力インターフェイス36を介
してそれぞれ制御装置30に接続されており、キーボー
ド6からキャラクタが入力された場合前記したキャラク
タデータがRAM34に順次記憶されていくとともに、
ドットパターン発生制御プログラムおよび表示制御プロ
グラムに基づいてキーボード6を介して入力されたキャ
ラクタが、液晶ディスプレイ7に表示される。また、サ
ーマルヘッド11は駆動回路38を介して駆動され、前
記イメージバッファに展開されたドットデータの印字を
行い、これと同期してテープ送りモータ40は駆動回路
39を介してテープTの送り制御を行うものである。
【0020】続いて、前記のように構成されたテープ印
字装置の動作について図4ないし図8を参照しつつ説明
する。図4はテープ印字制御プログラムのフローチャー
トであり、ステップ(以下、Sと略記する)1において
初期化された後、S2においてキーボード6のいずれか
のキーからのキー入力があったかどうか判断される。キ
ー入力があった場合(S2:YES)にはS3に移行
し、一方、キー入力がない場合(S2:NO)にはキー
入力があるまで待機する。
【0021】S3では、そのキー入力が文字入力キー
2、リターンキー5等テキスト入力および編集のための
キー入力かどうか判断される。テキスト入力および編集
のためのキー入力があった場合(S3:YES)にはS
4に移行し、入力されたキーに対応するテキスト入力お
よび編集処理が行われた後S2に戻る。S3においてテ
キスト入力および編集のためのキー入力ではないと判断
された場合(S3:NO)には、S5においてそのキー
入力が印字キー3からのキー入力かどうか判断される。
印字キー3からのキー入力である場合(S5:YES)
には、S6において余白設定処理を行い、さらにS7に
おいて印字処理が行われた後S2に戻る。余白設定処
理、印字処理については後述する。S5において、その
キー入力が印字キー3からのキー入力でないと判断され
た場合(S5:NO)にはS8に移行し、入力されたキ
ーに対応する処理が行われた後S2に戻る。
【0022】次に、前記S6で行われる余白設定処理に
ついて図5および図6に基づき説明する。図5は余白設
定処理プログラムのフローチャートを示す。図6は該プ
ログラムで使用される余白設定画面である。
【0023】まずS9において、図6の余白設定画面を
液晶ディスプレイ7に表示する。この画面には4種類の
余白設定が表示されており、文字入力キー2の中の
「1」、「2」、「3」、「4」の数字キーのいずれか
を押下することにより余白設定を行う(S10)。即
ち、「1」の数字キーが押下されるとRAM34のフラ
グメモリ内のフラグデータが「1」になり、「2」の数
字キーが押下されるとフラグデータが「2」になり、
「3」の数字キーが押下されるとフラグデータが「3」
になり、「4」の数字キーが押下されるとフラグデータ
が「4」になる。ここで、1の「余白なし」は余白が4
mmであることを、2の「余白小」は余白が8mmであるこ
とを、3の「余白中」は余白が12mmであることを、4
の「余白大」は余白が25mmであることを、それぞれ意
味する。余白設定処理が行われると、図4のS7の印字
処理に移る。
【0024】次に、前記S7で行われる印字処理につい
て図7に基づき説明する。図7は印字処理プログラムの
フローチャートを示す。まず、S11においてRAM3
4のテキストメモリにテキストが記憶されているかどう
かを判断し、テキストが記憶されていない場合(S1
1:NO)には、S22でアラームを発して印字制御を
終了して図4に示すテープ印字制御プログラムに戻る。
テキストが記憶されている場合(S11:YES)に
は、S12でテープ種類センサー4の信号を呼び出す。
そしてS13において、テープカセット13が収納され
ているかどうかを判断し、テープカセット13が収納さ
れていない場合(S13:NO)には、S22でアラー
ムを発して終了する。
【0025】S13でテープカセット13が収納されて
いると判断された場合(S13:YES)にはS14に
おいて、RAM34のテキストメモリに記憶されている
テキストデータに基づいて印字のためのイメージデータ
の作成が行われ、そのイメージデータがRAM34のイ
メージバッファに記憶される。次のS15において、作
成されたイメージデータの印字長が、印字ヘッド11と
カッターとの間の距離25mm以下の場合には、S27
でアラームを発して印字制御を終了して図4に示すテー
プ印字制御プログラムに戻る。尚、前記印字ヘッド11
とカッターとの間の距離は「余白大」に相当する長さで
ある。
【0026】前記印字長が25mmよりも大きい場合に
は、S16において、サーマルヘッド11及びテープ送
りモータ40を駆動して、イメージバッファから読み出
された1ドット列分のイメージデータがテープTに印字
される。1ドット列の印字が終了するとS17におい
て、前記イメージバッファに記憶されている全てのイメ
ージデータの印字が終了したか否かが判断される。印字
が終了していなければ(S17:NO)、S18におい
て、前記テープ種類センサー4の信号に基づいて、収納
されているテープカセット13がレタリングテープのも
のであるかどうかを判断する。レタリングテープのカセ
ットが収納されている場合(S18:YES)には、イ
メージバッファに記憶されている全てのイメージデータ
の印字が終了するまで前記S16〜S18が繰り返し実
行される。
【0027】イメージバッファに記憶されている全ての
イメージデータの印字が終了すると(S17:YE
S)、S19において再び収納されているテープカセッ
ト13がレタリングテープのものであるかどうかを判断
する。レタリングテープのカセットが収納されている場
合(S19:YES)には、S20にて余白大に相当す
る26mmのテープ空送を行い、印字後端以降に25m
mの余白を作成する。そして、S21において、テープ
Tを余白の後端部分で切断するために更に25mmのテ
ープ空送を行う。次のS22において、カッターを駆動
してテープTの切断を行い、印字制御を終了して図4に
示すテープ印字制御プログラムに戻る。
【0028】一方、S18において、レタリングテープ
以外のカセットが収納されていると判断された場合(S
18:NO)、S23において、RAM34のフラグメ
モリに記憶されているフラグデータに基づいて、「余白
大」が設定されているか否かを判断する。フラグデータ
が「4」である場合には「余白大」が設定されているの
で(S23:YES)、前記S16が実行される。フラ
グデータが「1」乃至「3」の場合には「余白なし」ま
たは「余白小」または「余白中」が設定されているので
(S23:NO)、S24において、テープ送りモータ
40により印字に伴ってテープTの送られた量が、26
mmから設定された余白量を引いた量と等しくなったか
否かが判断される。テープTの送られた量が、25mm
から設定された余白量を引いた量と等しくなった場合
(S24)のみ、カッターが作動されてテープTの余白
の前端に生じている余分なテープが切断され、等しくな
い場合(S24:NO)には、前記S16が実行され
る。
【0029】このように、レタリングテープ以外のカセ
ットが収納されている場合には、S16〜S18、S2
3またはS16〜S18、S23〜S24が、イメージ
バッファに記憶されている全てのイメージデータの印字
が終了するまで繰り返される。レタリングテープ以外の
カセットが収納されている場合において、イメージデー
タの印字が終了すると(S17:YES、S19:N
O)、S26において前記フラグデータに基づいて設定
されている余白量のテープ空送が実行され、その後、前
記S21、S22が実行され、印字制御を終了して図4
に示すテープ印字制御プログラムに戻る。
【0030】これらの結果の印字例が、図8(a)〜
(d)に示されている。図8(a)は「余白大」の場合
の印字例で、テープの両端と印字開始位置および印字終
了位置との間に25mmずつの余白がとられている。図8
(b)は「余白中」の場合の印字例で、テープの両端と
印字開始位置および印字終了位置との間に12mmずつの
余白がとられている。図8(c)は「余白小」の場合の
印字例で、テープの両端と印字開始位置および印字終了
位置との間に8mmずつの余白がとられている。図8
(b)は「余白なし」の場合の印字例で、テープの両端
と印字開始位置および印字終了位置との間に4mmずつの
余白がとられている。
【0031】レタリングテープ以外のテープに印字する
場合には前記余白設定プログラムの設定により、これら
の内いずれかを選択することができる。レタリングテー
プに印字する場合には余白設定プログラムの設定にかか
わらず図8(a)の印字結果が得られる。図8(a)の
印字結果では印字されたテキストの前後に、転写時の押
さえ代として充分な余白が確保されていることが理解で
きる。
【0032】以上詳細に説明したとおり本実施例に係る
テープ印字装置では、収納されているテープカセットが
レタリングテープのものである場合、余白設定プログラ
ムの設定にかかわらず「余白大」に相当する余白を持っ
て印字する。これにより、レタリングテープに印字する
際、余白の再設定を行うことなく、充分な押え代をもっ
た転写し易いレタリングテープ印字結果を得ることがで
きるものである。
【0033】なお、前記実施例は本発明を限定するもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々の変形、改良が可能であることはもちろんである。本
発明は、レタリングテープ以外のテープの背面をアイロ
ン等により加熱することで、テープ上に印刷されたキャ
ラクタを被転写媒体上に転写するアイロンプリント用テ
ープを印字する場合にも適応できる。また、上記実施例
においてレタリングテープに設けられる余白量は設定で
きる最大の余白量とし、その量を印字ヘッド11とカッ
ターとの間の距離である25mmとしたが、その余白が
転写作業の行い易い押え代となる量で有れば上記26m
m以外の余白量でも良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明の印字装置では、特定種類のテープを印字する際
に、テープ端と印字開始位置および印字終了位置との間
に充分な間隔を設けることにより、転写時に必要な押え
代を確保した、転写作業の行い易い印字済みの特定種類
のテープを得ることができ、その奏する効果は大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカセット収納部の収納カバーを開けて示
すテープ印字装置の平面図である。
【図2】カセット収納部にテープカセットを収納した状
態を示す平面図である。
【図3】テープ印字装置の制御ブロック図である。
【図4】テープ印字制御プログラムのフローチャートで
ある。
【図5】余白設定処理プログラムのフローチャートであ
る。
【図6】余白設定画面である。
【図7】印字処理プログラムのフローチャートである。
【図8】印字結果の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 2 文字入力キー 3 印字キー 4 テープ種類センサ 6 キーボード 11 サーマルヘッド 30 制御装置 31 CPU 32 ROM 33 CGROM 34 RAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字、記号等のキャラクタを入力する
    キャラクタ入力手段と、キャラクタ入力手段を介して入
    力されたキャラクタを複数種類の各長尺状テープ上に印
    字する印字手段と、印字手段によりテープ上に印字され
    るキャラクタの前後に余白を設定する余白設定手段とを
    有するテープ印字装置において、 前記各テープの種類を検出する検出手段と、 前記検出手段を介して特定種類のテープが検出された場
    合、前記余白設定手段により設定された余白に拘らず予
    め決定された所定の余白を前記特定種類のテープ上に印
    字されるキャラクタの前後に形成するように前記余白設
    定手段を制御する余白制御手段とを備えたことを特徴と
    するテープ印字装置。
  2. 【請求項2】 前記特定種類のテープは前記印字手段
    を介して印字されたキャラクタを被転写物上に転写する
    転写テープであることを特徴とする請求項1記載のテー
    プ印字装置。
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