JP3731364B2 - テープ印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

テープ印刷装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷画像をテープに印刷してカットしたラベルを作成するテープ印刷装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
テープ印刷装置において、例えばキャラクタ(文字、数字、記号、簡易図形等:以下「文字」で代表する)の画像(文字画像)を本体画像として、所定の地色や地模様を有するテープに印刷し、印刷された部分の前後に所望の余白を設けてカットすれば、本体画像の背景画像としてそのテープの地色や地模様を有するカットテープ(いわゆるラベル)が作成できる。すなわち、相異なる地色や地模様を有する種々のテープを用意して、各テープに対して本体画像を印刷すれば、その背景画像として種々の地色や地模様のあるラベルを作成できる。一方、本体画像とその背景画像を有する印刷画像をテープに印刷し、その背景画像として上記の各種テープの地色や地模様などの地画像を種々表現(演出)できれば、その印刷画像の前端および後端をカットすることにより、同様に、本体画像の背景画像として種々の地色や地模様のあるラベルを作成できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の場合、背景画像の種類数分だけ、それを地色や地模様として有するテープが必要となる。一方、後者の場合、テープとしては(例えば白地の)1種類で済むが、印刷画像の前端および後端で正確にカットしないと、作成したラベルのカット端にテープの地色(例えば白)の部分が残ってしまう場合があり、この場合、ラベル作成後にユーザがさらに挟み等でその部分をカットするなどの余分な手間が掛かる。
【0004】
本発明は、本体画像およびその背景画像を有する印刷画像をテープに印刷し、その背景画像としてテープの地色や地模様などの地画像を演出でき、また演出しないときにはテープの無駄を低減でき、かつ、カット位置の精度が高くなくても、カット端まできれいなラベルを得ることができるテープ印刷装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1のテープ印刷装置の制御方法は、本体画像およびその背景画像を有する印刷画像を、テープに主印刷として印刷し、前記テープを前記印刷画像の前端でカットする前カット処理および前記印刷画像の後端でカットする後カット処理を行うことにより、前記印刷画像が印刷されたラベルを作成するとともに、前記背景画像として、何も印刷しない空白画像の設定並びに地色および地模様の少なくとも一方の印刷である地画像設定可能に構成され、前記地画像が設定されたときには、前記地画像を、前記印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に、余印刷として印刷した後、前記後カット処理を行うテープ印刷装置の制御方法であって、前回ラベル作成時に前記背景画像として前記地画像が設定されていたときには、今回ラベル作成時には、前記テープの前端から所定の余印刷長さLA(LA=LAE+α、ここでαは0以上の所定値)分以上後方の位置で前記前カット処理を行うことを特徴とする。
【0006】
このテープ印刷装置の制御方法では、本体画像およびその背景画像を有する印刷画像を、印刷対象物であるテープに主印刷として印刷し、テープを印刷画像の前端でカットする前カット処理および印刷画像の後端でカットする後カット処理を行うことにより、印刷画像が印刷されたラベルを作成する。ここで、背景画像として、何も印刷しない空白画像以外に、テープの地色および地模様の少なくとも一方を演出する地画像を設定可能に構成されているため、前述のように、テープとしては(例えば白地の)1種類で済む。また、地画像が背景画像として設定されたときには、その背景画像に連続する地画像を、印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に、余印刷として印刷した後、印刷画像の後端で後カット処理を行う。すなわち、所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に地画像を印刷してから後カット処理を行うので、後カットのカット位置の精度が高くなくても、後カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。
【0007】
また、この制御方法では、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたときには、今回ラベル作成時には、テープの前端から所定の余印刷長さLA(LA=LAE+α、ここでαは0以上の所定値)分以上後方の位置で前カット処理を行うので、前回ラベル作成時の地画像が今回ラベル作成時の前カット処理後に残ることがない。なお、ここで、所定値αはカット位置の精度(誤差)等を考慮して定めておけばよい。例えば前カットのカット位置の精度が高くなくても、それに合わせて所定値αを大きめに定めておけば、前回ラベル作成時の地画像が残ることが無い。すなわち仮に今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定されていても、前カット端まできれいなラベルが得られる。したがって、このテープ印刷装置の制御方法では、本体画像およびその背景画像を有する印刷画像をテープに印刷し、その背景画像としてテープの地色や地模様などの地画像を演出できるとともに、カット位置の精度が高くなくても、カット端まできれいなラベルを得ることができる。
【0008】
また、上述のテープ印刷装置の制御方法において、前記今回ラベル作成時の前記背景画像として前記地画像が設定されているときには、前記地画像を、前記印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から前記印刷画像の前端まで余分に、余印刷として印刷した後、前記前カット処理を行うことが好ましい。
【0009】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の印刷画像に地画像が設定されているときには、その背景画像に連続する地画像を、印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から印刷画像の前端まで余分に、余印刷として印刷した後、印刷画像の前端で前カット処理を行う。すなわち、所定の前余印刷長さLAS分前方の位置まで余分に地画像を印刷してから前カット処理を行うので、前カットのカット位置の精度が高くなくても、前カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。なお、この場合の前余印刷長さLASは、後余印刷長さLAEに合わせて(LAS=LAEとして)も良いし、任意に定めても良い。
【0010】
また、上述した各テープ印刷装置の制御方法において、前記今回ラベル作成時の前記背景画像として前記地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件に基づいて、前記印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定する印刷制御条件設定工程と、前記印刷画像を表現する印刷画像データおよび前記印刷制御条件に基づいて、前記テープを下流に送りながら印刷ヘッドにより印刷を行う印刷手段を制御することにより、前記テープの送り並びに前記主印刷および前記余印刷を含む各種印刷を行うとともに、前記印刷ヘッドによる印刷位置から前記テープの送りの下流に所定のヘッドカッタ間長さLDだけ離れたカット位置で前記テープをカットするカッタを制御することにより、前記前カット処理および前記後カット処理を含む各種カット処理を行う印刷制御工程と、を備えたことが好ましい。
【0011】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件に基づいて、印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定し、印刷画像を表現する印刷画像データおよび印刷制御条件に基づいて、テープを下流に送りながら印刷ヘッドにより印刷を行う印刷手段を制御することにより、テープの送り並びに主印刷および余印刷を含む各種印刷を行うとともに、印刷ヘッドによる印刷位置からテープの送りの下流に所定のヘッドカッタ間長さLDだけ離れたカット位置でテープをカットするカッタを制御することにより、前カット処理および後カット処理を含む各種カット処理を行う。すなわち、テープ送りおよび各種印刷を行う印刷手段や各種カットを行うカッタを制御することにより、請求項1や2で上述の各種作用が得られる。
【0012】
また、請求項18のテープ印刷装置は、本体画像およびその背景画像を有する印刷画像を、テープに主印刷として印刷し、前記テープを前記印刷画像の前端でカットする前カット処理および前記印刷画像の後端でカットする後カット処理を行うことにより、前記印刷画像が印刷されたラベルを作成するテープ印刷装置であって、前記テープを下流に送りながら印刷ヘッドにより印刷を行う印刷手段と、前記印刷ヘッドによる印刷位置から前記テープの送りの下流に所定のヘッドカッタ間長さLDだけ離れたカット位置で前記テープをカットするカッタと、前記背景画像として何も印刷しない空白画像を設定する空白画像設定並びに前記背景画像として前記テープの地色および地模様の少なくとも一方を演出する地画像を設定する地画像設定を含む複数種類の背景画像設定のうちの1つを選択して設定する背景画像設定手段と、前記背景画像として前記地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件に基づいて、前記印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定する印刷制御条件設定手段と、前記印刷画像を表現する印刷画像データを記憶する記憶手段と、前記印刷画像データおよび前記印刷制御条件に基づいて、前記印刷手段を制御することにより前記主印刷を含む各種印刷を行うとともに、前記カッタを制御することにより前記前カット処理および前記後カット処理を含む各種カット処理を行う印刷制御手段と、を備え、前記印刷制御手段は、今回ラベル作成時の前記印刷画像の背景画像として前記地画像が設定されたときに、前記地画像を、前記印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から前記印刷画像の前端まで余分に、余印刷として印刷した後、前記前カット処理を行うとともに、前記印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に、余印刷として印刷した後、前記後カット処理を行い、前回ラベル作成時に前記背景画像として前記地画像が設定されていたときには、今回ラベル作成時には、前記テープの前端から所定の余印刷長さLA(LA=LAE+α、ここでαは0以上の所定値)分以上後方の位置で前記前カット処理を行うことを特徴とする。
【0013】
このテープ印刷装置は、本体画像およびその背景画像を有する印刷画像を、印刷対象物であるテープに主印刷として印刷し、テープを印刷画像の前端でカットする前カット処理および印刷画像の後端でカットする後カット処理を行うことにより、印刷画像が印刷されたラベルを作成するテープ印刷装置であり、このテープ印刷装置では、背景画像として何も印刷しない空白画像を設定する空白画像設定並びに背景画像としてテープの地色および地模様の少なくとも一方を演出する地画像を設定する地画像設定を含む複数種類の背景画像設定のうちの1つを選択して設定するので、テープとしては(例えば白地の)1種類で済む。また、背景画像として地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件に基づいて、印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定し、印刷画像を表現する印刷画像データおよび印刷制御条件に基づいて、印刷手段を制御することにより主印刷を含む各種印刷を行うとともに、カッタを制御することにより前カット処理および後カット処理を含む各種カット処理を行う。
【0014】
ここで、今回ラベル作成時の印刷画像の背景画像として地画像が設定されたときに、その背景画像に連続する地画像を、印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から印刷画像の前端まで余分に、余印刷として印刷した後、印刷画像の前端で前カット処理を行うとともに、印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に、余印刷として印刷した後、印刷画像の後端で後カット処理を行う。この場合、所定の前余印刷長さLAS分前方の位置まで余分に地画像を印刷してから前カット処理を行うので、前カットのカット位置の精度が高くなくても、前カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。また、所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に地画像を印刷してから後カット処理を行うので、後カットのカット位置の精度が高くなくても、後カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。なお、この場合の前余印刷長さLASと後余印刷長さLAEは、その長さを統一(LAS=LAEと)しても良いし、個別に定めても良い。
【0015】
また、このテープ印刷装置では、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたときには、今回ラベル作成時には、テープの前端から所定の余印刷長さLA(LA=LAE+α、ここでαは0以上の所定値)分以上後方の位置で前カット処理を行うので、前回ラベル作成時の地画像が今回ラベル作成時の前カット処理後に残ることがない。なお、ここで、所定値αはカット位置の精度(誤差)等を考慮して定めておけばよい。例えば前カットのカット位置の精度が高くなくても、それに合わせて所定値αを大きめに定めておけば、前回ラベル作成時の地画像が残ることが無い。すなわち仮に今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定されていても、前カット端まできれいなラベルが得られる。したがって、このテープ印刷装置では、本体画像およびその背景画像を有する印刷画像をテープに印刷し、その背景画像としてテープの地色や地模様などの地画像を演出できるとともに、カット位置の精度が高くなくても、カット端まできれいなラベルを得ることができる。
【0016】
また、上述のテープ印刷装置の制御方法において、前記印刷制御工程は、作成する前記ラベルの前端と前記テープの前端と前記カッタによるカット位置とが一致するまでの前カット制御を行う前カット制御工程と、前記前カット制御終了後に、前記後カット処理を実行するまでの後カット制御を行う後カット制御工程と、を有することが好ましい。
【0018】
一般に、いわゆる前カット処理は、作成する(作成しようとする)ラベルの前端でテープをカットする処理である。このため、前カット処理後には、作成するラベルの前端とテープの前端とカッタによるカット位置とが一致する。逆に言えば、これらが最初から一致する場合、前カット処理は省略できる。すなわち、ここでは、前カット処理を省略するという制御を含めて、前カット制御としている。このテープ印刷装置の制御方法では、印刷制御として、作成するラベルの前端とテープの前端とカット位置とが一致するまでの前カット制御を行い、前カット制御終了後に、後カット処理を実行するまでの後カット制御を行うので、後カット制御開始時には、作成するラベルの前端とテープの前端とカッタによるカット位置とが一致している。また、この状態では、作成するラベルの長さ(すなわち印刷画像長さ)LRのうちのヘッドカッタ間長さLD分は、すでに印刷ヘッドによる印刷位置より下流にある。すなわち、前カット制御によりラベルの長さ(印刷画像長さ)LRのうちのLD分を用意(作成)し、後カット制御によりLR−LD分を用意(作成)すれば良く、各制御を分けて扱うことができる。
【0019】
また、上述のテープ印刷装置の制御方法において、前記前カット制御工程は、印刷を伴わずにまたは前記空白画像の印刷を行いながら第1テープ送り長さLT1(LT1≧0)分だけ前記テープを下流に送る第1テープ送りを行う第1テープ送り工程と、前記第1テープ送り終了後に、印刷を行いながら第1印刷長さLP1(LP1≧0)分だけ前記テープを下流に送る第1印刷を行う第1印刷工程と、前記第1印刷終了後に、前記前カット処理を行う前カット工程と、を有し、前記印刷制御条件に、前記第1テープ送り長さLT1および前記第1印刷長さLP1が含まれることが好ましい。
【0021】
このテープ印刷装置の制御方法では、前カット制御により、印刷を伴わずに(または空白画像の印刷を行いながら)第1テープ送り長さLT1(LT1≧0)分だけテープを下流に送る第1テープ送りを行い、第1テープ送り終了後に、印刷を行いながら第1印刷長さLP1(LP1≧0)分だけテープを下流に送る第1印刷を行い、第1印刷終了後に、前カット処理を行う。この場合、印刷制御条件に、第1テープ送り長さLT1および第1印刷長さLP1が含まれるので、これらの制御は容易である。すなわち、第1テープ送りおよび第1印刷は、単にそれぞれの長さである第1テープ送り長さLT1および第1印刷長さLP1の分だけ行えばよい。なお、上記の第1テープ送りでは、テープ送りのみの制御としても良いし、空白画像の印刷を行うことにより、実質的に(結果的に)印刷を伴わないようにしても良い。
【0022】
また、この場合、例えば第1テープ送り長さLT1≧0であり、LT1=0の場合を含むので、テープの前端から直接第1印刷を行う場合でも、単に印刷制御条件として第1テープ送り長さLT1=0を設定すれば、同一制御で対応できる。第1印刷についても同様であり、第1印刷長さLP1=0の場合を含むので、処理が不要な場合でも、単に印刷制御条件としてLP1=0を設定するだけで、同一制御で対応できる。したがって、このテープ印刷装置の制御方法では、背景画像として地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件が異なっても、その印刷条件に基づいて、印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定することにより、同一制御で対応できる。なお、以下の説明では、必要に応じて各長さLT1およびLP1と各処理との対応を付記する。
【0023】
また、上述のテープ印刷装置の制御方法において、前記前カット制御工程は、前記今回ラベル作成時の前記前カット処理が必要か否かを判別して、必要でないときに、前記前カット処理までの処理を省略する前カット省略判別工程をさらに有することが好ましい。
【0025】
このテープ印刷装置の制御方法では、前カット制御により、今回ラベル作成時の前カット処理が必要か否かを判別して、必要でないときに、前カット処理までの処理を省略するので、全体の処理時間を短縮可能になる。また、通常、今回ラベル作成開始時のテープの前端は、前回ラベル作成時に後カット処理を行った状態(すなわちカット位置)にあるので、例えば第1テープ送り長さLT1=第1印刷長さLP1=0であれば、前カットは不要と判別できる。すなわち、第1テープ送り長さLT1=第1印刷長さLP1=0の場合に、第1テープ送り、第1印刷および前カット処理を行っても、その前カット処理が空振りになるだけで実害はないが、これらを省略することで、処理時間の短縮が図れる。
【0026】
また、上述の印刷制御工程が前カット制御工程と後カット制御工程を有する各制御方法において、前記後カット制御工程は、前記前カット制御終了後に、印刷を行いながら第2印刷長さLP2(LP2≧0)分だけ前記テープを下流に送る第2印刷を行う第2印刷工程と、前記第2印刷終了後に、印刷を伴わずにまたは前記空白画像の印刷を行いながら第2テープ送り長さLT2(LT2≧0)分だけ前記テープを下流に送る第2テープ送りを行う第2テープ送り工程と、前記第2テープ送り終了後に、前記後カット処理を行う後カット工程と、を有し、前記印刷制御条件に、前記第2印刷長さLP2および前記第2テープ送り長さLT2が含まれることが好ましい。
【0028】
このテープ印刷装置の制御方法では、後カット制御により、前カット制御終了後に、印刷を行いながら第2印刷長さLP2(LP2≧0)分だけテープを下流に送る第2印刷を行い、第2印刷終了後に、印刷を伴わずに(または空白画像の印刷を行いながら)第2テープ送り長さLT2(LT2≧0)分だけテープを下流に送る第2テープ送りを行い、第2テープ送り終了後に、後カット処理を行う。この場合、印刷制御条件に、第2印刷長さLP2および第2テープ送り長さLT2が含まれるので、第2印刷および第2テープ送りは、単に各長さLP2およびLT2の分だけ行えばよく、前述と同様に、これらの制御は容易である。また、同様に、上記の第2テープ送りでは、テープ送りのみの制御としても良いし、空白画像の印刷を行うことにより、実質的に(結果的に)印刷を伴わないようにしても良い。
【0029】
また、同様に、それぞれ、第2印刷長さLP2=0、第2テープ送り長さLT2=0の場合を含むので、各処理が不要な場合でも、単に印刷制御条件として各長さに0を設定するだけで、同一制御で対応できる。したがって、このテープ印刷装置の制御方法では、背景画像として地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件が異なっても、その印刷条件に基づいて、印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定し、同一制御で対応してラベルを作成できる。なお、以下の説明では、必要に応じて各長さLP2およびLT2と各処理との対応を付記する。
【0030】
また、上述の前カット制御工程と後カット制御工程を有する各制御方法において、前記後カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記地画像が設定された場合、前記印刷画像の長さを印刷画像長さLRとしたときに、前記前カット制御終了後に、LR−LD分の前記主印刷を行い、その後、前記後余印刷長さLAE分の前記余印刷を行い、その後、LD−LAE分のテープ送りを行い、その後、前記後カット処理を行うことが好ましい。
【0032】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定された場合、印刷画像の長さを印刷画像長さLRとしたときに、後カット制御により、前カット制御終了後に、LR−LD分の主印刷を行い、その後、後余印刷長さLAE分の余印刷を行い(LP2=LR−LD+LAE)、その後、(LT2=)LD−LAE分のテープ送りを行い、その後、後カット処理を行う。これにより、今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定された場合に、その背景画像に連続する地画像を、印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に、余印刷として印刷した後、印刷画像の後端で後カット処理を行うことができ、この結果、後カットのカット位置の精度が高くなくても、後カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。
【0033】
また、上述の前および後カット制御工程を有する各制御方法において、前記後カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定された場合、前記印刷画像の長さを印刷画像長さLRとしたときに、前記前カット制御終了後に、LR−LD分の前記主印刷を行い、その後、LD分のテープ送りを行い、その後、前記後カット処理を行うことが好ましい。
【0035】
このテープ印刷装置の制御方法では、後カット制御により、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、印刷画像の長さを印刷画像長さLRとしたときに、前カット制御終了後に、(LP2=)LR−LD分の主印刷を行い、その後、(LT2=)LD分のテープ送りを行い、その後、後カット処理を行う。前述のように、後カット制御開始時には、作成するラベルの前端とテープの前端とカッタによるカット位置とは一致し、作成するラベルの長さ(すなわち印刷画像長さ)LRのうち、ヘッドカッタ間長さLD分はすでに印刷ヘッドによる印刷位置より下流にあるので、後カット制御により、(LP2=)LR−LD分の主印刷(印刷画像の印刷)を行えば、印刷画像の全ての印刷が終了する。また、その主印刷終了時点では、印刷画像の後端が印刷ヘッドによる印刷位置にあるので、主印刷終了後、(LT2=)LD分のテープ送りを行えば、印刷画像の後端がカット位置と一致する。このため、その状態でテープをカットすれば、印刷画像の後端でテープをカットできる。すなわち、上記の制御により、所望の印刷画像の印刷(主印刷)を全て終了し、かつその印刷画像の後端でテープをカットする後カット処理を行うことができる。
【0036】
また、上述の前および後カット制御工程を有する各制御方法において、前記後カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定された場合、前記印刷画像の長さを印刷画像長さLRとし、前記印刷画像のうちの前記本体画像の後端から前記印刷画像の後端までの空白画像の長さを後空白長さLBEとしたときに、前記前カット制御終了後に、LR−LD−LBE分の前記主印刷を行い、その後、LD+LBE分のテープ送りを行い、その後、前記後カット処理を行うことが好ましい。
【0038】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、印刷画像の長さを印刷画像長さLRとし、印刷画像のうちの本体画像の後端から印刷画像の後端までの空白画像の長さを後空白長さLBEとしたときに、後カット制御により、前カット制御終了後に、(LP2=)LR−LD−LBE分の主印刷を行い、その後、(LT2=)LD+LBE分のテープ送りを行い、その後、後カット処理を行う。前述と同様に、後カット制御開始時には、印刷画像長さLRのうち、ヘッドカッタ間長さLD分はすでに印刷ヘッドによる印刷位置より下流にあるので、印刷画像のうちの本体画像の後端から印刷画像の後端までの空白画像の長さを後空白長さLBEとしたときに、前カット制御終了後に、(LP2=)LR−LD−LBE分の主印刷(印刷画像の印刷)を行えば、印刷画像の本体画像の全ての印刷が終了し、その時点では、本体画像の後端が印刷ヘッドによる印刷位置にあるので、その後、(LT2=)LD+LBE分のテープ送りを行えば、印刷画像の後端がカット位置と一致する。このため、その状態でテープをカットすれば、印刷画像の後端でテープをカットできる。すなわち、上記の制御により、空白画像の印刷を省略して所望の印刷画像の印刷(主印刷)を全て終了し、かつその印刷画像の後端でテープをカットする後カット処理を行うことができる。
【0039】
また、上述の前および後カット制御工程を有する各制御方法において、前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記地画像が設定された場合、前記前余印刷長さLAS分の前記余印刷を行い、その後、前記印刷画像の前端から前記ヘッドカッタ間長さLD分の前記主印刷を行い、その後、前記前カット処理を行うことが好ましい。
【0041】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定された場合、前カット制御により、前余印刷長さLAS分の余印刷を行い、その後、印刷画像の前端からヘッドカッタ間長さLD分の主印刷を行い(LT1=0、LP1=LAS+LD)、その後、前カット処理を行う。これにより、今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定された場合に、前記地画像を、印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から印刷画像の前端まで余分に、余印刷として印刷して、印刷画像の前端で前カット処理を行うことができ、この結果、前カットのカット位置の精度が高くなくても、前カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。なお、通常、カット端をきれいにするために必要な余印刷長さLAは、ヘッドカッタ間長さLDより小さくて良いので、この場合、LA≦LDと定めておくだけで、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたか否かに拘わらず、今回ラベル作成時には、テープの前端から所定の余印刷長さLA分以上後方の位置で前カット処理を行うことになる。
【0042】
また、上述の前・後カット制御工程を有する各制御方法において、前記印刷制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定された場合、前記印刷画像の前端から前記本体画像の前端までの空白画像の長さである前空白長さLBS分の前記主印刷を省略することが好ましい。
【0044】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、印刷制御により、印刷画像の前端から本体画像の前端までの空白画像の長さである前空白長さLBS分の主印刷を省略する。すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、印刷画像の前端から本体画像の前端までは、背景画像として設定された空白画像のみとなるので、この前空白長さLBS分の主印刷は省略できる。一般に、前回ラベル作成時に後カット処理を行った状態(すなわち今回ラベル作成時の前カット制御開始時の状態)では、印刷ヘッドによる印刷位置からカッタによるカット位置までの間のテープ(すなわち前カット制御開始時のヘッドカッタ間のテープ)に空白部分(何も印刷していない部分)が残っている。前空白長さLBS分の主印刷を省略すれば、印刷画像の前端を前カット制御開始時の印刷位置に合わせる必要が無くなり、ヘッドカッタ間のテープの空白部分の一部または全部を前空白長さLBS分の空白画像の一部または全部と見なすことができる。すなわち、前空白長さLBS分の主印刷を省略することにより、省略しないのに比べて、ヘッドカッタ間長さLD分のテープのうちの一部または全部を、作成するラベルの一部として利用できる分だけ、テープの無駄を低減できる。
【0045】
また、今回ラベル作成時に前余白長さLBS分の主印刷を省略可能な上述のテープ印刷装置の制御方法において、前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定された場合、前記ヘッドカッタ間長さLD、前記余印刷長さLAおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD−LA>LBSの判定条件を満たすときに、前記本体画像の前端からLD−LBS分の前記主印刷を行った後、前記前カット処理を行うことが好ましい。
【0047】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、ヘッドカッタ間長さLD、余印刷長さLAおよび前空白長さLBSの関係が、LD−LA>LBSの判定条件を満たすときに、前カット制御により、(LT1=0かつ)本体画像の前端から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行った後、前カット処理を行う。述のように、前回ラベル作成時の後カット制御により、今回ラベル作成時の前カット制御開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープが残っている。このため、この状態で、(LT1=0かつ)本体画像の前端から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行うと、印刷位置より下流に2LD−LBS分のテープが存在し、そのうちカット位置より下流にLD−LBS分のテープが存在する状態になる。すなわち、この状態で前カット処理を行うと、LD−LBS分のテープがカットされる。
【0048】
ここで、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたときには、前回ラベル作成時の後余印刷により、後余印刷長さLAE分の地画像が今回ラベル作成時の前カット制御開始時のテープの前端に残っている。これに対し、テープの前端からLD−LBS分のテープがカットされ、LD−LA>LBSにより、LD−LBS>LA(=LAE+α)なので、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたとしても、その地画像が前カット処理後に残ることはない。また、この場合、前カット処理後にヘッドカッタ間に残ったヘッドカッタ間長さLDのテープには、前端(カット位置に近い方:前カット端)から前空白長さLBS分の空白画像に続いて、印刷画像の本体画像の前端からLD−LBS分が印刷されていることになる。したがって、前空白長さLBS分の主印刷を省略することにより、省略しないのに比べて、ヘッドカッタ間長さLD分のテープのうちのLBS分をラベルの一部として利用できる分だけ、テープの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。
【0049】
また、上述の前余白長さLBS分の主印刷が省略可能な各制御方法において、前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定され、かつ前記前回ラベル作成時の背景画像として前記地画像が設定されていた場合、前記ヘッドカッタ間長さLD、前記余印刷長さLAおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD−LA≦LBS<LDの判定条件を満たすときに、LA+LBS−LD分のテープ送りを行い、その後、前記本体画像の前端からLD−LBS分の前記主印刷を行い、その後、前記前カット処理を行うことが好ましい。
【0051】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定され、かつ前回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定されていた場合、ヘッドカッタ間長さLD、余印刷長さLAおよび前空白長さLBSの関係が、LD−LA≦LBS<LDの判定条件を満たすときに、前カット制御により、(LT1=)LA+LBS−LD分のテープ送りを行い、その後、本体画像の前端から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行い、その後、前カット処理を行う。前述と同様に、今回ラベル作成時の前カット制御開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープが残っている状態で、(LT1=)LA+LBS−LD分のテープ送りを行うと、印刷位置より下流にLA+LBS分のテープが存在し、そのうちカット位置より下流にLA+LBS−LD分のテープが存在する状態となる。この状態で、本体画像の前端から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行うと、印刷位置より下流にLA+LD分のテープが存在し、そのうちカット位置より下流にLA分のテープが存在する状態になる。すなわち、この状態で前カット処理を行うと、LA分のテープがカットされる。
【0052】
上記のように前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていた場合には、前述のように、後余印刷長さLAE分の地画像が今回ラベル作成時の前カット制御開始時のテープの前端に残っているが、前カット処理により余印刷長さLA(=LAE+α)分のテープがカットされるので、その地画像が前カット処理後に残ることはない。また、この場合、前カット処理後にヘッドカッタ間に残ったヘッドカッタ間長さLDのテープには、前カット端から前空白長さLBS分の空白画像に続いて、印刷画像の本体画像の前端からLD−LBS分が印刷されていることになる。したがって、ヘッドカッタ間長さLD分のテープのうちのLBS分をラベルの一部として利用でき、その分だけ、テープの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。
【0053】
また、上述の前余白長さLBS分の主印刷が省略可能な各制御方法において、前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定され、かつ前記前回ラベル作成時の背景画像として前記地画像が設定されていた場合、前記ヘッドカッタ間長さLDおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD≦LBSの判定条件を満たすときに、前記余印刷長さLA分のテープ送りを行った後、前記前カット処理を行うことが好ましい。
【0055】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定され、かつ前回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定されていた場合、ヘッドカッタ間長さLDおよび前空白長さLBSの関係が、LD≦LBSの判定条件を満たすときに、前カット制御により、(LT1=)余印刷長さLA分のテープ送りを行った後(かつLP1=0)、前カット処理を行う。前述と同様に、今回ラベル作成時の前カット制御開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープが残っている状態で、(LT1=)LA分のテープ送りを行うと、印刷位置より下流にLA+LD分のテープが存在し、そのうちカット位置より下流にLA分のテープが存在する状態となる。この状態で(LP1=0かつ)前カット処理を行うと、LA分のテープがカットされる。
【0056】
前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていると、後余印刷長さLAE分の地画像が今回ラベル作成時の前カット制御開始時のテープの前端に残っているが、前カット処理により余印刷長さLA(=LAE+α)分のテープがカットされるので、その地画像が前カット処理後に残ることはない。また、この場合、前カット処理後にヘッドカッタ間に残ったヘッドカッタ間長さLD分のテープは、LD≦LBSなので、全て前空白長さLBS分の空白画像の一部になる。したがって、ヘッドカッタ間長さLD分のテープは全てLBS分の一部として利用でき、テープの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。
【0057】
また、上述の前余白長さLBS分の主印刷が省略可能な各制御方法において、前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定され、かつ前記前回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定されていた場合、前記ヘッドカッタ間長さLDおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD>LBSの判定条件を満たすときに、前記本体画像の前端からLD−LBS分の前記主印刷を行った後、前記前カット処理を行うことが好ましい。
【0059】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定され、かつ前回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定されていた場合、ヘッドカッタ間長さLDおよび前空白長さLBSの関係が、LD>LBSの判定条件を満たすときに、前カット制御により、(LT1=0かつ)本体画像の前端から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行った後、前カット処理を行う。前述と同様に、今回ラベル作成時の前カット制御開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープが残っている状態で、(LT1=0かつ)本体画像の前端から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行うと、印刷位置より下流に2LD−LBS分のテープが存在し、そのうちカット位置より下流にLD−LBS分のテープが存在する状態となる。すなわち、この状態で前カット処理を行うと、LD−LBS分のテープがカットされる。
【0060】
この場合、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていないので、地画像が前カット処理後に残ることはない。また、この場合、前カット処理後にヘッドカッタ間に残ったヘッドカッタ間長さLDのテープには、前カット端から前空白長さLBS分の空白画像に続いて、印刷画像の本体画像の前端からLD−LBS分が印刷されていることになる。したがって、ヘッドカッタ間長さLD分のテープのうちのLBS分をラベルの一部として利用でき、その分だけ、テープの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。
【0061】
また、上述の前余白長さLBS分の主印刷が省略可能な各制御方法において、前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定され、かつ前記前回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定されていた場合、前記ヘッドカッタ間長さLDおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD≦LBSの判定条件を満たすときに、前記前カット処理までの処理を省略することが好ましい。
【0063】
このテープ印刷装置の制御方法では、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定され、かつ前回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定されていた場合、ヘッドカッタ間長さLDおよび前空白長さLBSの関係が、LD≦LBSの判定条件を満たすときに、前カット制御により、前カット処理までの処理を省略する。前述と同様に、今回ラベル作成時の前カット制御開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープが残っているが、前回ラベル作成時に背景画像として空白画像が設定されていて、かつLD≦LBSなので、ヘッドカッタ間長さLD分のテープは、全て前空白長さLBS分の空白画像の一部として利用でき、前カット処理は不要となる。したがって、前カット処理までの処理を省略して、ヘッドカッタ間長さLD分のテープを全てLBS分の一部として利用でき、テープの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。
【0064】
また、上述した各制御方法において、前記テープは、前記前カット処理および前記後カット処理によりカットされた部分を貼付対象物に貼付可能なテープであることが好ましい。
【0066】
このテープ印刷装置の制御方法では、テープが、前カット処理および後カット処理によりカットされた部分を貼付対象物に貼付可能なテープである。すなわち、テープの印刷画像が印刷された部分をカットすることにより、貼付対象物に貼付可能なラベルを作成できる。
【0067】
また、上述した各制御方法において、前記印刷画像は、インクジェット方式で印刷されることが好ましい。
【0069】
このテープ印刷装置の制御方法では、印刷画像は、インクジェット方式で印刷される。すなわち、印刷画像をインクジェット方式で印刷するテープ印刷装置に適用できる。
【0070】
また、上述した各制御方法において、前記印刷画像は、カラーの複数の基本色に分解して印刷され、前記複数の基本色には、カラー3原色が含まれることが好ましい。
【0072】
このテープ印刷装置の制御方法では、印刷画像は、カラーの複数の基本色に分解して印刷され、複数の基本色には、カラー3原色が含まれる。印刷の場合のカラー3原色としては、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)の組合せなどが使用される。この場合、いわゆる減法混色により種々の色(カラー)を表現できるので、種々の色の印刷画像を印刷でき、各種のXYプロッタやプリンタ等における印刷など、反射光によってカラー表現する場合に適したカラー画像の印刷画像を印刷できる。
【0073】
また、上述の制御方法において、前記複数の基本色には、前記カラー3原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれることが好ましい。
【0075】
このテープ印刷装置の制御方法では、複数の基本色には、カラー3原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれる。カラー画像を複数の基本色のインク等により印刷を行う場合、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のカラー3原色の混合色はK(ブラック)となるが、一般に、実際に混色したK(ブラック)より、K(ブラック)のインクを用意して単独で印刷した方がきれいなブラックを得られる。このため、複数の基本色に、カラー3原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれることにより、4(基本)色によるきれいなカラー画像を印刷画像として印刷できる。
【0076】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置およびその制御方法を適用したテープ印刷装置について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1はテープ印刷装置の外観斜視図であり、図2は、その制御系のブロック図である。
【0077】
このテープ印刷装置1は、キー入力した所望の文字などに基づいて作成した印刷画像を、印刷テープT1にインクジェット方式でカラー印刷すると共に、この印刷テープT1の印刷部分を切断してラベルを作成するものである。また、印刷テープT1に加えラミネートテープT2(図3および図4参照)を搭載することで、この印刷テープT1の印刷部分にラミネートテープT2を貼着し、この状態で印刷テープT1およびラミネートテープT2を切断してラミネート済みのラベルを作成することもできる。以下、印刷テープT1のみのタイプ、またはそれにラミネートテープT2を加えたタイプの、両タイプのテープを代表するときは、「テープT」という。
【0078】
印刷テープT1は、基材テープと基材テープの裏面に塗着した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テープとで構成され、基材テープは、紙やコート層を有する紙、あるいはコート層を有するフィルム等のインクを十分吸収できる素材で構成される。粘着層は、ラベルとしての印刷テープをファイルなどの貼付対象物に貼り付けるためのものであり、また剥離紙テープは、この粘着層にゴミなどが付着するのを防止するためのものである。
【0079】
一方、ラミネートテープT2は、基材テープと基材テープの裏面に塗着した粘着層とで構成され、基材テープは、16〜38μm厚程度の透明なフィルムなどで構成される。また、印刷テープT1とほぼ同一幅に形成され、側端を揃え重ねるようにして貼着される。実際には、印刷テープT1に対しラミネートテープT2がわずかに(0.3mm程度)狭幅に形成され、貼着の際のラミネートテープT2の微小な横ずれを吸収できるようになっている。
【0080】
これら各種のテープTには、テープ幅4.5mm〜96mm程度の各種(10種類程度)のものが用意されている。それぞれテープカートリッジ5に収容された状態で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット〜1024ドット程度の印刷画像が印刷される。なお、これらのテープTには、材質の異なるものや、地色が白色以外のものなども用意されており、将来採用されるものも含めれば、少なくとも数十種類のものが使用可能となっている。また、テープカートリッジ5には、印刷テープT1およびラミネートテープT2を搭載可能なタイプのもの(図4参照)と、印刷テープT1のみ搭載可能なタイプがあり、それぞれ幅が異なる「大」、「中」、「小」の3種類のものが用意されている。
【0081】
図1に示すように、テープ印刷装置1は、装置本体2と、装置本体2の前部に取り付けたキーボード3と、テープT(印刷テープT1+ラミネートテープT2:図3参照)を収容したテープカートリッジ5と、4色のインクを充填したインクカートリッジ8(図3参照)とで構成されており、テープカートリッジ5およびインクカートリッジ8は、装置本体2に対し着脱自在に装着されている。装置本体2は、装置ケース23によりその外殻が形成され、装置ケース23の上部には、テープカートリッジ5およびインクカートリッジ8を着脱するための開閉蓋21が広く設けられている。また、装置ケース23の側面には、テープTを外部に排出するスリット状のテープ排出口22が形成されている。
【0082】
キーボード3は、装置本体2に対し起倒自在に取り付けられており、テープ印刷装置1を使用する場合には、キーボード3を引き倒した状態にし、これを携帯する場合には、キーボード3を引き起こした状態にする。また、開閉蓋21の右前部には、装置本体2に内蔵したディスプレイ4に対応して、小窓25が形成されている。このキーボード3とディスプレイ4については、さらに後述する。
【0083】
また、図2に示すように、テープ印刷装置1は、基本的な構成として、キーボード3やディスプレイ4を有してユーザとのインタフェースを行う操作部11、インクジェット方式の印刷ヘッド7によりテープカートリッジ5のテープT(印刷テープT1)に印刷を行う印刷部12、印刷後のテープTの切断を行う切断部13、各種センサを有して各種検出を行う検出部14、各種ドライバを有して各部回路を駆動する駆動部270、電源部290、および、テープ印刷装置1内の各部を制御する制御部200を備えている。
【0084】
このため、装置ケース23の内部には、印刷部12、切断部13、検出部14などの他、図外の回路基板が収納されている。この回路基板には、電源部290の他、駆動部270や制御部200の各回路などが搭載されている。電源部290の電源ユニットEUは、ACアダプタ接続口24や外部から着脱可能なニッカド電池等の電池Eに接続され、テープ印刷装置1内の各部に電力を供給する。
【0085】
図3はテープ印刷装置の装置本体の断面図である。図2および図3に示すように、印刷部12は、両端を図外のフレームに支持されたキャリッジガイド軸31と、キャリッジガイド軸31にスライド自在に取り付けられたキャリッジ32と、正逆走行することでキャリッジ32を左右方向(テープTの幅方向)に往復動させる図外のタイミングベルトと、タイミングベルトを正逆走行させるキャリッジモータ(CRモータ)122と、送り従動ローラ42および送り駆動ローラ43を上下に配設して成る送りローラ41と、ラミ従動ローラ45およびラミ駆動ローラ46を上下に配設して成るラミネートローラ44と、送り駆動ローラ43およびラミ駆動ローラ46を図外の減速歯車列を介して回転駆動させるテープ送りモータ(TFモータ)121と、印刷ヘッド7のインクノズルを塞ぐとともに、必要に応じてポンプモータ123によりクリーニング処理等を行うヘッドキャップ機構(図示せず)と、テープカートリッジ5をセットするイジェクト機構124とを備えている。
【0086】
また、キャリッジ32には、その下部にテープTに印刷を行う印刷ヘッド7が、上部にインクを供給するためのインクカートリッジ8を装着するカートリッジホルダ34が、それぞれ一体に取り付けられている。この場合、印刷ヘッド7は下向きに取り付けられ、またインクカートリッジ8はカートリッジホルダ34に下向きに装着される。インクカートリッジ8が装着されると、インクカートリッジ8の各色のインクタンク8aが印刷ヘッド7に連通し、インクの供給が可能になる。なお、インクタンク8aには、それぞれC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒:ブラック)の各色のインクが充填されている。
【0087】
また、キャリッジ32には図外の遮光板が突設しており、フォトインタラプタなどから成るホーム位置センサ142に臨むと、印刷ヘッド7がホーム位置(図示せず)にあることを検出して、ゼロ点補正等の位置補正を行うようになっている。このホーム位置は、印刷ヘッド7の待機位置であるとともに、印刷のための基準位置となっており、この基準位置からCRモータ122を所定のステップ数だけ回転させることにより、キャリッジ32をテープTの印刷範囲の幅方向の各位置に精度良く移動させ、これと同期して印刷ヘッド7を駆動することにより、テープTの表面に所望の印刷が行われる。
【0088】
また、テープカートリッジ5には、ビットパターン等による識別情報を示す識別プレート115が設けられていて(図4参照)、キャリッジ32に搭載したテープ識別センサ141が識別プレート115に臨むことで、テープカートリッジ5、印刷テープT1およびラミネートテープT2の種別や、個々の印刷テープT1に対する印刷開始位置が、検出されるようになっている。以下、これらの検出信号を「テープ識別信号」という。
【0089】
送り駆動ローラ43は装置本体2に設けられ、送り従動ローラ42はテープカートリッジ5に設けられている。装置本体2にテープカートリッジ5を装着すると、送り従動ローラ42が送り駆動ローラ43との間に印刷テープT1を挟み込むようにして、これを押圧する。そして、この状態でTFモータ121を回転させることにより、送り従動ローラ42と送り駆動ローラ43との間に挟み込まれた印刷テープT1が先方に送られる。
【0090】
ラミ駆動ローラ46は装置本体2に設けられ、ラミ従動ローラ45はテープカートリッジ5に設けられている。装置本体2にテープカートリッジ5を装着すると、ラミ従動ローラ45がラミ駆動ローラ46との間に印刷テープT1およびラミネートテープT2を挟み込むようにして、これらを押圧する。そして。この状態でTFモータ121が回転することにより、ラミ従動ローラ45とラミ駆動ローラ46との間に挟み込まれた印刷テープT1とラミネートテープT2とが、貼着しながら先方に送られる。
【0091】
切断部13は、カッタ51とそれを切断動作させるカッタモータ131とを備えている。印刷が完了後には、テープT(印刷テープT1+ラミネートテープT2)は、TFモータ121によって所定距離だけステップ送りされてから停止するので、この停止と同時に、カッタモータ131が駆動され、テープTの切断が行われる。なお、テープ印刷装置1では、このカッタ51の切断動作を手動でも行えるように、カットキー340を設け、モード設定によって、自動/手動を切り替えられるようにしている。
【0092】
図2に示すように、検出部14は、上述のテープ識別センサ141、ホーム位置センサ142とを備えている。前述のように、テープ識別センサ141は、テープカートリッジ5やテープTの種別および印刷開始位置を検出し、ホーム位置センサ142は、印刷ヘッド7がホーム位置に達したことを検出し、それぞれの検出信号(テープ識別信号、位置検出信号)を制御部200に入力する。なお、実状に合わせて、テープ印刷装置1の各部に電力を供給する電源部290の電源ユニットEUに接続されてその電位変動を検出する電圧センサ、周囲温度センサ、ヘッド表面温度センサ等の他のセンサを設けることもできるし、一部を省略した構成とすることもできる。
【0093】
駆動部270は、ディスプレイドライバ271と、ヘッドドライバ272と、モータドライバ273とを備えている。ディスプレイドライバ271は、制御部200から出力される制御信号に基づき、その指示に従って、操作部11のディスプレイ4を駆動する。同様に、ヘッドドライバ272は、制御部200の指示に従って、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動する。また、モータドライバ273は、印刷部12のTFモータ121を駆動するTFモータドライバ273aと、CRモータ122を駆動するCRモータドライバ273bと、ポンプモータ123を駆動するポンプモータドライバ273cと、切断部13のカッタモータ131を駆動するカッタモータドライバ273dとを有し、同様に、制御部200の指示に従って、各モータを駆動する。
【0094】
操作部11は、キーボード3とディスプレイ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向(X方向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示可能な表示画面41を有し、ユーザがキーボード3からデータを入力して、文字(前述のようにキャラクタの意味で使用)を配置した文字列画像やそれを含む印刷画像を表現するマトリクスデータを作成・編集したり、その結果等を視認したり、キーボード3から各種指令・選択指示等を入力したりする際などに用いられる。
【0095】
キーボード3には、(いずれも図示しない)アルファベットキー群311、記号キー群312、数字キー群313、平仮名や片仮名等の仮名キー群314、および外字を呼び出して選択するための外字キー群315等を含む文字キー群31の他、各種の動作モードなどを指定するための機能キー群32などが配列されている。
【0096】
機能キー群32には、(いずれも図示しない)電源キー320、印刷動作を指示するための印刷キー321、文字サイズや装飾の種類など各種モード等や各種フォーム等を切り換えるための選択画面を表示させるフォームキー322、その各種選択画面における各種モード等の選択指示やテキスト入力時のデータ確定・改行等のための選択キー323、印刷画像データの印刷色やその中間色(混色)を指定するための色指定キー324、文字色や背景色を設定するための色設定キー325、並びに、それぞれ上(「↑」)、下(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカーソル移動や表示画面41の表示範囲を移動させるための4個のカーソルキー330(330U、330D、330L、330R:以下、「カーソル「↑」キー330U」等という)が含まれる。
【0097】
機能キー群32には、さらに、各種指示を取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更したり、描画登録画像データの修正等に用いられるシフトキー327、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像データの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換えるためのイメージキー328、印刷画像データとイメージ画面に表示する表示画像データとの大きさの比率を変更するための比率変更(ズーム)キー329、並びに、テープTを手動でカットするためのカットキー340が含まれる。
【0098】
なお、当然ながら、一般的なキーボードと同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキーがあるものとして説明する。
【0099】
図2に示すように、キーボード3は、上述のような種々の指令およびデータを制御部200に入力する。
【0100】
制御部200は、CPU210、ROM220、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)230、RAM240、周辺制御回路(P−CON)250を備え、互いに内部バス260により接続されている。
【0101】
ROM220は、CPU210で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の他、仮名漢字変換テーブル(辞書)、色変換テーブル、文字修飾テーブル、ディザマトリクス、所定の基本的な(規定)ディザマスクなどを含む制御データを記憶する制御データ領域222を有している。CG−ROM230は、テープ印刷装置1に用意されている文字等のフォントデータを記憶していて、文字等を特定するコードデータが与えられたときに、対応するフォントデータを出力する。
【0102】
RAM240は、電源キー320の操作により電源がオフにされても、記憶したデータを保持しておくようにバックアップされていて、各種レジスタ群241、ユーザがキーボード3から入力した文字等のテキストデータを記憶するテキストデータ領域242、表示画面41の表示画像データを記憶する表示画像データ領域243、印刷画像データを記憶する印刷画像データ領域244、描画登録画像データを記憶する描画登録画像データ領域245、処理中または処理結果のディザマスクを記憶するディザマスク領域246、印刷色等の色パレット情報を記憶する色パレットデータ領域247、文字展開バッファ(フォント色バッファ)、色変換バッファ、基本色別配置バッファ、印刷バッファなどの各種バッファ領域248などの領域を有し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0103】
P−CON250には、CPU21の機能を補うとともに各種周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。例えば、種々の計時を行うタイマ(TIM)251などもP−CON250内の機能として組み込まれている。このため、P−CON250は、検出部14の各種センサやキーボード3と接続され、検出部14からの各種検出信号およびキーボード3からの各種指令や入力データなどをそのままあるいは加工して内部バス260に取り込むとともに、CPU210と連動して、CPU210等から内部バス260に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部270に出力する。
【0104】
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、P−CON250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号・データ等を入力し、CG−ROM230からのフォントデータ、RAM240内の各種データ等を処理し、P−CON250を介してテープ印刷装置1内の各部に各種信号・データ等を出力することにより、印刷の位置制御、表示画面41の表示制御等を行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印刷条件でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体を制御している。
【0105】
次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理フローについて、図5を参照して説明する。電源キー320を押すこと(電源オン)により処理が開始すると、同図に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前回の電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。
【0106】
図5のその後の処理、すなわちキー入力か否かの判断分岐(S3)および各種割込処理(S4)は、概念的に示した処理である。実際には、テープ印刷装置1では、初期画面表示(S2)が終了すると、キー入力割込を許可し、キー入力割込が発生するまでは、そのままの状態を維持し(S3:No)、何らかのキー入力割込が発生すると(S3:Yes)、それぞれの割込処理に移行して(S4)、その割込処理が終了すると、再度、その状態を維持する(S3:No)。
【0107】
上述のように、テープ印刷装置1では、主な処理を割込処理により行うので、印刷画像の印刷準備ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キー321を押すことにより、印刷処理割込が発生して、印刷処理が起動され、印刷画像の印刷ができる。
【0108】
図6は、テープ印刷装置1における典型的な画像作成・印刷処理を示すフローチャートである。この処理(S10)では、同図に示すように、まず、文字等をテキスト入力する(S20)。より具体的には、ディスプレイ4により確認しながら、キーボード3により、まず、任意のキャラクタ(以下「文字」で代表する)を並べたキャラクタ列(文字列)を入力して色等の指定を行う。すなわち、例えば1行目に「ABCDEF」、2行目に「GHIJKL」などのように文字を入力し(S21:図7(a)参照)、次に、文字等のサイズや装飾を指定し(S22)、色指定等を行う(S23)。
【0109】
この場合、サイズや装飾はフォームキー322により選択画面を表示させて、カーソルキー330により選択肢を反転表示させ、選択キー323により確定することにより選択して指定する。また、色指定は、ディスプレイ4の表示画面41上で、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の階調値を、所定の色変換テーブルに規定された色情報に基づいて色指定キー324により指定し、文字やその背景を色設定キー325により指示して設定する。ここでは、本体画像となる文字の印刷色(文字色)としてK(ブラック)を指定し、背景の印刷色(背景色)としてY(イエロー)を指定する。
【0110】
なお、この背景色はテープTの地色を演出するものであり、テープ印刷装置1では、この他、描画登録された描画登録画像のうちの1以上を組み合わせ配置してテープの地模様を演出することができ、この場合、色指定等(S23)においてディスプレイ4上で単位画像を組み立てて選択キー323により確定後、色指定の場合と同様に(模様も一種の色の組合せと見なして)、背景を色設定キー325により指示して設定する。もちろん、この単位画像にも任意の色彩を設定することができる。そして、これにより、背景画像としてその単位画像を連続して規則的に配置した地模様を演出できる。以下、このテープTの地色または地模様を総称して「地画像」というが、図示およびその説明上は煩雑さを避けて、上述のように、地画像としてY(イエロー)の無地を設定して地色のみを演出するものとする。また、背景画像としてこの地画像を設定しないときには、背景画像として何も印刷しない空白画像が設定される。
【0111】
図6に示すように、文字列「ABCDEF」等のテキスト入力(S20)が終了し、印刷キー321により印刷が指示されると(S30)、印刷画像を表現する印刷画像データを作成する(S40)。なお、一般的な画像は、例えば有効画素を「1」、無効画素を「0」とした2値マトリクス(ドットマトリクス)の画像データなどで表現でき、装置内での実際の処理は画像データに対して行われる。すなわち、例えば印刷画像はそれを表現する印刷画像データに基づいて印刷されたときに印刷画像となるが、以下では、説明を簡略化して、例えば「印刷画像を表現する印刷画像データを作成する」を「印刷画像を作成する」のように説明する。したがって、ここでは、印刷画像を作成する(S40)。
【0112】
なお、地画像はテープの地色や地模様を演出するものなので、いわゆる定長設定等により前後の余白等が設けられる場合、その余白等にも印刷される。このため、この印刷画像にはこの種の前後の余白等も含まれる。そして、印刷画像の作成が終了すると(S50)、その印刷画像の印刷および印刷画像の前後端でのカット処理を行って、所望のラベルを作成後(S50)、画像作成・印刷処理(S10)を終了する(S60)。
【0113】
上記の処理(S10)により、例えば図7(a)に示すようなラベルR0を作成できる。すなわち、文字列「ABCDEF」〜「vwxyz」等の文字列画像であるK(ブラック)に指定された本体画像AGG(K)が印刷され、その本体画像AGG(K)の背景画像として、印刷画像の長さを印刷画像長さ(ここではラベルの長さに等しい)LRとしたときのその印刷画像長さLR分の領域に、テープTの地画像(地色)を演出してY(イエロー)に指定された背景画像BGG(Y)が印刷されたラベルR0を作成できる。ここで、各画像の()内は指定色を示している。
【0114】
上述のように、テープ印刷装置1では、例えば本体画像AGG(K)およびその背景画像BGG(Y)を有する印刷画像を、印刷対象物であるテープTに主印刷として印刷し、テープTを印刷画像の前端でカットする前カット処理および印刷画像の後端でカットする後カット処理を行うことにより、印刷画像が印刷されたラベルR0を作成する。また、このテープ印刷装置1では、背景画像として何も印刷しない空白画像(テープT本来の色を仮に白(ホワイト)とし、以下、空白画像が設定された場合の背景画像を背景画像BGG(W)として図示および説明する)を設定する空白画像設定、並びに、背景画像としてテープの地色および地模様の少なくとも一方を演出する地画像を設定する地画像設定を含む複数種類の背景画像設定のうちの1つを選択して設定するので、テープTとしては(例えば白地の)1種類で済む。
【0115】
以下、図示およびその説明の簡略化のため、例えば図7(a)を同図(b)のように簡略化して示す。すなわち、本体画像AGG(K)の前端から後端までの領域(図示の網目の部分)を本体部分AG(K)とし、印刷画像の前端(前カット処理後のラベルの前端)から本体画像AGG(K)の前端(すなわち本体部分AG(K)の前端)までの長さを前背景長さ(背景画像として空白画像が設定されているときは前空白長さ:前余白等はこれに含まれることになる)LBSとし、その間の背景画像BGG(Y)のみの領域(図示の前側の点網掛け部分)を前背景部分BGS(Y)とし、本体画像AGG(K)の後端(本体部分AG(K)の後端)から印刷画像の後端(後カット処理後のラベルの後端)までの長さを後背景長さ(背景画像として空白画像が設定されているときは後空白長さ:後余白等はこれに含まれることになる)LBEとし、その間の背景画像BGG(Y)のみの領域(図示の後側の点網掛け部分)を後背景部分BGE(Y)とする。
【0116】
ところで、詳細は後述するが、テープ印刷装置1では、背景画像として地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件に基づいて、印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定し、印刷画像を表現する印刷画像データおよび印刷制御条件に基づいて、印刷部12(印刷手段)を制御することにより主印刷を含む各種印刷を行うとともに、切断部13のカッタ51を制御することにより前カット処理および後カット処理を含む各種カット処理を行う。ここで、今回ラベル作成時(後述の「前回ラベル作成時」と区別するためにこのように表現する)の印刷画像の背景画像として地画像が設定された場合の、画像印刷(図6のS50)の概要を説明しておく。
【0117】
図8に示すように、通常、今回ラベル作成開始時のテープTの前端は、前回ラベル作成時に後カット処理を行った状態の位置、すなわち、印刷ヘッド7による印刷位置Ppから所定のヘッドカッタ間長さLDだけ離れたカッタ51によるカット位置Pcにある(同図(a)参照)。なお、[]で示す部分は、印刷位置Pp通過後(印刷後)に、結果的に[]内で示す部分となる。テープ印刷装置1では、今回ラベル作成時の印刷画像の背景画像として地画像が設定された場合、まず、テープTを下流(図示の左側)に送りながら、その背景画像に連続する地画像を、印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から印刷画像の前端まで(以下、この部分を前余印刷部分SGS(Y)とする:図示の背景部分と同様の点網掛け部分)余分に印刷(地画像の余分な印刷を以下「余印刷」という)を行う(同図(b)参照)。
【0118】
続いて、印刷画像の前背景長さLBS分の前背景部分BGS(Y)、本体部分AG(K)、後背景長さLBE分の後背景部分BGE(Y)などの印刷画像の印刷(以下、「主印刷」)を行う(図8(c)〜(e)および図9(a)〜(c)参照、ただし、図8(e)と図9(a)は同一)が、その過程で、印刷画像の前端(すなわち前背景部分BGS(Y)の前端、前余印刷部分SGS(Y)の後端)がカット位置Pcに一致した時点で(図8(d)参照)、一旦、テープTの送りを中断し、カッタ51によりテープTをカットする。すなわち、印刷画像の前端で前カット処理を行う(図8(e)参照)。この場合、所定の前余印刷長さLAS分前方の位置まで余分に地画像を印刷してから前カット処理を行うので、前カットのカット位置の精度が高くなくても、前カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。
【0119】
前カット処理が終了し、再度、テープTを下流に送りながら、印刷画像の印刷(主印刷)を続行し(図9(a)〜(c)参照)、主印刷を終了した(同図(c)参照)後も、続けて、背景画像に連続する地画像を、印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで(以下、この部分を後余印刷部分SGE(Y)とする:図示の背景部分と同様の点網掛け部分)余分に余印刷として印刷し(同図(d)参照)、その後、印刷を伴わずにテープTの送りを続行して、印刷画像の後端(すなわち後背景部分BGE(Y)の後端、後余印刷部分SGE(Y)の前端)がカット位置Pcに一致した時点で(同図(e)参照)、テープTの送りを終了し、カッタ51によりテープTをカットする。すなわち、印刷画像の後端で後カット処理を行う(同図(f)参照)。この場合、所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に地画像を印刷してから後カット処理を行うので、後カットのカット位置の精度が高くなくても、後カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。なお、この場合の前余印刷長さLASと後余印刷長さLAEは、その長さを統一(LAS=LAEと)しても良いし、個別に(任意に)定めても良い。
【0120】
図8(a)で上述のように、通常、今回ラベル作成開始時のテープTの前端は、前回ラベル作成時に後カット処理を行った状態であるカット位置Pcにある。ただし、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたときには、図9(f)から明らかなように、前回ラベル作成時の後余印刷部分SGE(Y)相当の部分がテープTの前端に残ることになる。すなわち、この場合、今回ラベル作成開始時のテープTの前端には、図10(a)に示すように、前回ラベル作成時の後余印刷部分(以下、この部分を残余印刷部分RSGEとする:図示の斜線部分)が残ることになる。
【0121】
この図10(a)に示す状態から、図8〜図9で上述のように、印刷画像の背景画像として地画像が設定された場合の画像印刷(図6のS50)を行うと、結果的に、テープTのうち、図10(b)に示す部分が所望のラベルR1となる。一方、印刷画像の背景画像として空白画像が設定された場合にも、上述の図8〜図9と同じ制御をすれば、単に上述の前背景部分BGS(Y)および後背景部分BGE(Y)が前背景部分BGS(W)および後背景部分BGE(W)となるだけで、同様に(結果的に)、テープTのうち、図10(c)に示す部分が所望のラベルR2となる。しかし、今回ラベル作成開始時には、印刷位置Ppより下流(図示左側)に空白部分が残っている。すなわち、たとえ前回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定され、それによりテープTの前端に残余印刷部分RSGEが残っていたとしても、少なくとも残余印刷部分RSGEの後端以降は空白画像であり、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合のその背景画像として一部でも利用できれば、テープTの無駄を低減できる。
【0122】
そこで、詳細は後述するが、テープ印刷装置1では、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合に、印刷位置Ppより下流(図示左側)の空白部分を利用できるように制御している。ただし、上述のように、前回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定されていたときには、テープTの前端に残余印刷部分RSGEが残っているので、その残余印刷部分RSGEが残らないようにしている。具体的には、まず、残余印刷部分RSGEの長さとして所定の余印刷長さLA(LA=LAE+α、ここでαは0以上の所定値)を定め、今回ラベル作成時には、テープTの前端から余印刷長さLA分以上後方の位置で前カット処理を行う。すなわち、これにより、前回ラベル作成時の地画像(残余印刷部分RSGE)が今回ラベル作成時の前カット処理後に残ることがない。なお、ここで、所定値αはカット位置の精度(誤差)等を考慮して定めておけばよい。例えば前カットのカット位置の精度が高くなくても、それに合わせて所定値αを大きめに定めておけば、前回ラベル作成時の地画像が残ることが無い。すなわち仮に今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定されていても、前カット端まできれいなラベルが得られる。
【0123】
したがって、このテープ印刷装置1では、例えば本体画像およびその背景画像を有する印刷画像をテープに印刷し、その背景画像としてテープの地色や地模様などの地画像を演出でき、また演出しないときにはテープの無駄を低減でき、かつ、カット位置の精度が高くなくても、カット端まできれいなラベルを得ることができる。以下、このための画像印刷(図6のS50)の処理について、種々の印刷条件の例を挙げつつ、詳細に説明する。
【0124】
例えば図11に示すように、画像印刷の処理(S50)では、まず、印刷制御条件設定を行い(S51)、続いて、印刷制御を行って(S50C)、処理を終了する(S59)。ここで、まず、印刷制御条件設定(S51)では、例えば図12の左欄に示す印刷条件、すなわち今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件に基づいて、同図の右欄に示すように、印刷画像を印刷するときの種々の印刷制御条件を設定する(S51)。
【0125】
また、続く印刷制御(S50C)では、前述の図6の印刷画像作成(S40)で作成した印刷画像(正確にはその印刷画像を表現する印刷画像データ)、および、上記の印刷制御条件設定(S51)で設定された種々の印刷制御条件に基づいて、印刷部12(テープTを下流に送りながら印刷ヘッド7により印刷を行う印刷手段)を制御することにより、テープTの送り並びに主印刷および余印刷を含む各種印刷を行うとともに、前述のカット位置PcでテープTをカットする切断部13のカッタ51を制御することにより、前カット処理および後カット処理を含む各種カット処理を行う(S51C)。
【0126】
より具体的に、この印刷制御(S50C)では、図11に示すように、まず、作成するラベルの前端とテープTの前端とカット位置Pcとが一致するまでの前カット制御を行い(S50A)、前カット制御が終了後に、後カット処理を実行するまでの後カット制御を行う(S50B)。一般に、いわゆる前カット処理は、作成する(作成しようとする)ラベルの前端でテープTをカットする処理である。このため、前カット処理後には、作成するラベルの前端とテープTの前端とカッタ51によるカット位置Pcとが一致する。逆に言えば、これらが最初から一致する場合、前カット処理は省略できる。すなわち、ここでは、前カット処理を省略するという制御を含めて、前カット制御としている。
【0127】
この場合、前カット制御(S50A)終了後に、後カット処理を実行するまでの後カット制御(S50B)を行うので、後カット制御(S50B)開始時には、作成するラベルの前端とテープTの前端とカット位置Pcとが一致している。また、この状態では、作成するラベルの長さ(すなわち印刷画像長さ)LRのうちのヘッドカッタ間長さLD分は、すでに印刷ヘッド7による印刷位置Ppより下流にある。すなわち、前カット制御(S50A)によりラベルの長さ(印刷画像長さ)LRのうちのLD分を用意(作成)し、後カット制御(S50B)によりLR−LD分を用意(作成)すれば良く、各制御を分けて扱うことができる。
【0128】
さらに具体的に、前カット制御(S50A)では、図11に示すように、まず、今回ラベル作成時の前カット処理が必要か否かを判別し(S52)、必要なときには(S52:Yes)、次に、印刷を伴わずに(または空白画像の印刷を行いながら)第1テープ送り長さLT1(LT1≧0)分だけテープTを下流に送る第1テープ送りを行い(S53)、第1テープ送り終了後に、印刷を行いながら第1印刷長さLP1(LP1≧0)分だけテープTを下流に送る第1印刷を行い(S54)、第1印刷終了後に、前カット処理を行う(S55)。この場合、図12に示すように、印刷制御条件に、第1テープ送り長さLT1および第1印刷長さLP1が含まれるので、これらの制御は容易である。すなわち、第1テープ送り(S53)および第1印刷(S54)は、単にそれぞれの長さである第1テープ送り長さLT1および第1印刷長さLP1の分だけ行えばよい。なお、上記の第1テープ送り(S53)では、テープ送りのみの制御としても良いし、空白画像の印刷を行うことにより、実質的に(結果的に)印刷を伴わないようにしても良い。
【0129】
また、この場合、例えば第1テープ送り長さLT1≧0であり、LT1=0の場合を含むので、テープTの前端から(印刷の伴わない第1テープ送り(S53)をせずに)直接、第1印刷(S54)を行う場合でも、単に印刷制御条件として第1テープ送り長さLT1=0を設定すれば、同一の制御(S50A)で対応できる。第1印刷(S54)についても同様であり、第1印刷長さLP1=0の場合を含むので、処理が不要な場合でも、単に印刷制御条件としてLP1=0を設定するだけで、同一制御(S50A)で対応できる。したがって、このテープ印刷装置1では、背景画像として地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件が図12の左欄に示すように種々異なっても、その印刷条件に基づいて、印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定(S51)することにより、同一の制御(S50A)で対応できる。なお、以下の説明では、必要に応じて各長さLT1およびLP1と各処理との対応を付記する。
【0130】
一方、今回ラベル作成時の前カット処理が必要か否かを判別し(S52)、必要でないときには(S52:No)、前カット処理(S55)までの処理を省略する。これにより、全体の処理時間を短縮可能になる。また、前述のように、通常、今回ラベル作成開始時のテープTの前端は、前回ラベル作成時に後カット処理を行った状態(すなわちカット位置Pc)にあるので、例えば第1テープ送り長さLT1=第1印刷長さLP1=0であれば、前カットは不要と判別できる。すなわち、第1テープ送り長さLT1=第1印刷長さLP1=0の場合に、第1テープ送り(S53)、第1印刷(S54)および前カット処理(S55)を行っても、その前カット処理(S55)が空振りになるだけで実害はないが、これらを省略することで、処理時間の短縮が図れる。
【0131】
次に、後カット制御(S50B)では、前カット制御(S50A)終了後に、印刷を行いながら第2印刷長さLP2(LP2≧0)分だけテープTを下流に送る第2印刷を行い(S56)、第2印刷終了後に、印刷を伴わずに(または空白画像の印刷を行いながら)第2テープ送り長さLT2(LT2≧0)分だけテープTを下流に送る第2テープ送りを行い(S57)、第2テープ送り終了後に、後カット処理を行う(S58)。この場合、図12に示すように、印刷制御条件に、第2印刷長さLP2および第2テープ送り長さLT2が含まれるので、第2印刷(S56)および第2テープ送り(S57)は、単に各長さLP2およびLT2の分だけ行えばよく、前カット制御(S50A)で前述と同様に、これらの制御は容易である。また、前述の第1テープ送り(S53)と同様に、上記の第2テープ送り(S57)では、テープ送りのみの制御としても良いし、空白画像の印刷を行うことにより、実質的に(結果的に)印刷を伴わないようにしても良い。
【0132】
また、同様に、それぞれ、第2印刷長さLP2=0、第2テープ送り長さLT2=0の場合を含むので、各処理が不要な場合でも、単に印刷制御条件として各長さに0を設定するだけで、同一制御(S50B)で対応できる。したがって、このテープ印刷装置1では、背景画像として地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件が図12の左欄に示すように種々異なっても、その印刷条件に基づいて、印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定し(S51)、同一制御(S50A〜C)で対応してラベルを作成できる。なお、以下の説明では、必要に応じて各長さLP2およびLT2と各処理との対応を付記する。
【0133】
以下、図11で上述の印刷制御(S50C)について、図12の左欄に示す各種印刷条件に沿って(そのNo.の順に)、図13〜図18を参照しつつ、さらに詳述する。
【0134】
まず、図12のNo.1の印刷条件が成立する場合、すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定された場合、前カット制御(図8のS50A)により、前余印刷長さLAS分(前余印刷部分SGS(Y)分)の余印刷を行い、その後、印刷画像の前端からヘッドカッタ間長さLD分の主印刷を行い(図8のS52:Yes、S53:LT1=0、S54:LP1=LAS+LD、図13(a)〜(c)参照)、その後、前カット処理を行う(S55、図13(d)参照)。
【0135】
これにより、今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定された場合に、その背景画像に連続する地画像を、印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から印刷画像の前端まで(前余印刷部分SGS(Y)分)余分に、余印刷として印刷して、印刷画像の前端(前背景部分BGS(Y)の前端、前余印刷部分SGS(Y)の後端)で前カット処理を行う(S55、図13(d)参照)ことができ、この結果、前カットのカット位置の精度が高くなくても、前カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。なお、通常、カット端をきれいにするために必要な余印刷長さLAは、ヘッドカッタ間長さLDより小さくて良いので、この場合、LA≦LDと定めておくだけで、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたか否かに拘わらず、今回ラベル作成時には、テープTの前端から所定の余印刷長さLA分以上後方の位置で前カット処理を行うことになる。
【0136】
図12のNo.1の印刷条件が成立する場合(今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定された場合)、続いて、後カット制御(図8のS50B)では、印刷画像長さLRに対し、前カット制御(S50A)終了後に、LR−LD分の主印刷を行い、その後、後余印刷長さLAE分(後余印刷部分SGE(Y)分)の余印刷を行い(図8のS56:LP2=LR−LD+LAE、図13(e)参照)、その後、(LT2=)LD−LAE分のテープ送りを行い(S57、図13(f)参照)、その後、後カット処理を行う(S58)。
【0137】
これにより、今回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定された場合に、その背景画像に連続する地画像を、印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで(後余印刷部分SGE(Y)分)余分に、余印刷として印刷した後、印刷画像の後端(後背景部分BGE(Y)の後端、後余印刷部分SGE(Y)の前端)で後カット処理を行う(S58)ことができ、この結果、後カットのカット位置の精度が高くなくても、後カット端まできれいに地画像が印刷されたラベルが得られる。
【0138】
次に、以下に説明する図12のNo.2〜6に共通して、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、印刷画像の前端から本体画像の前端までの空白画像の長さである前空白長さ(背景画像として空白画像が設定された場合の前背景長さ)LBS分の主印刷を省略する。すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、印刷画像の前端から本体画像の前端までは、背景画像として設定された空白画像のみとなるので、この前空白長さLBS分の主印刷は省略できる。
【0139】
一般に、前回ラベル作成時に後カット処理を行った状態(すなわち今回ラベル作成時の前カット制御開始時の状態)では、印刷ヘッド7による印刷位置Ppからカッタ51によるカット位置Pcまでの間のテープ(すなわち前カット制御開始時のヘッドカッタ間のテープ)Tに空白部分(何も印刷していない部分)が残っている。前空白長さLBS分の主印刷を省略すれば、印刷画像の前端を前カット制御(図8のS50A)開始時の印刷位置Ppに合わせる必要が無くなり、ヘッドカッタ間のテープTの空白部分の一部または全部を前空白長さLBS分の空白画像の一部または全部と見なすことができる。すなわち、前空白長さLBS分の主印刷を省略することにより、省略しないのに比べて、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTのうちの一部または全部を、作成するラベルの一部として利用できる分だけ、テープTの無駄を低減できる。
【0140】
まず、図12のNo.2の印刷条件が成立する場合、すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、ヘッドカッタ間長さLD、余印刷長さLAおよび前空白長さLBSの関係が、LD−LA>LBSの判定条件を満たすときに、前回ラベル作成時の設定に拘わらず、前カット制御(図8のS50A)により、(S52:Yes、S53:LT1=0、図14(a)〜(b)参照、かつ、)本体部分AG(K)の前端(本体画像AGG(K)の前端)から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行った(S54、図14(c)参照)後、前カット処理を行う(S55、図14(d)参照)。
【0141】
前述のように、前回ラベル作成時の後カット制御により、今回ラベル作成時の前カット制御(S50A)開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTが残っている。このため、この状態で、(S53:LT1=0かつ)本体部分AG(K)の前端(本体画像AGG(K)の前端)から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行うと(S54)、印刷位置Ppより下流に2LD−LBS(=LD−LBS+LD)分のテープTが存在し、そのうちカット位置Pcより下流にLD−LBS分のテープTが存在する状態になる(図14(c)参照)。すなわち、この状態で前カット処理を行うと(S55、図14(d)参照)、LD−LBS分のテープTがカットされる。
【0142】
ここで、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたときには、前回ラベル作成時の後余印刷により、後余印刷長さLAE分の地画像が今回ラベル作成時の前カット制御(S50A)開始時のテープTの前端に残っている(図14(a)参照)。これに対し、テープTの前端からLD−LBS分のテープTがカットされ、LD−LA>LBSにより、LD−LBS>LA(=LAE+α)なので、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていたとしても、その地画像が前カット処理後に残ることはない(図14(d)参照)。
【0143】
また、この場合、前カット処理(S55)後にヘッドカッタ間に残ったヘッドカッタ間長さLDのテープTには、前端(カット位置Pcに近い方:前カット端)から前空白長さLBS分の空白画像に続いて(以下、背景画像として空白画像が設定されたときの前背景部分を前空白部分BGS(W)とすると、その前空白部分BGS(W)に続いて)、印刷画像の本体部分AG(K)の前端(本体画像AGG(K)の前端)からLD−LBS分が印刷されていることになる(図14(d)参照)。したがって、前空白長さLBS分の主印刷を省略することにより、省略しないのに比べて、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTのうちのLBS分(前空白部分BGS(W)分)をラベルの一部として利用できる分だけ、テープTの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。
【0144】
図12のNo.2の印刷条件が成立する場合(ただし、後述のNo.3〜6にも共通して)、すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、続いて、後カット制御(図8のS50B)では、印刷画像長さLRに対し、前カット制御(S50A)終了後に、(LP2=)LR−LD分の主印刷を行い(S56、図14(e)参照)、その後、(LT2=)LD分のテープ送りを行い(S57、図14(f)参照)、その後、後カット処理を行う(S58)。
【0145】
前述のように、後カット制御(S50B)開始時には、作成するラベルの前端とテープTの前端とカッタ51によるカット位置Pcとは一致し、作成するラベルの長さ(すなわち印刷画像長さ)LRのうち、ヘッドカッタ間長さLD分はすでに印刷ヘッド7による印刷位置Ppより下流にあるので、後カット制御(S50B)により、(LP2=)LR−LD分の主印刷(印刷画像の印刷)を行えば(S56)、印刷画像の全ての印刷が終了する(図14(e)参照)。
【0146】
また、その主印刷終了時点では、印刷画像の後端(以下、背景画像として空白画像が設定されたときの後背景部分を後空白部分BGE(W)とすると、その後空白部分BGE(W)の後端)が印刷ヘッド7による印刷位置Ppにあるので(図14(e)参照)、主印刷終了後、(LT2=)LD分のテープ送りを行えば(S57)、印刷画像の後端(後空白部分BGE(W)の後端)がカット位置Pcと一致する(図14(f)参照)。このため、その状態でテープTをカットすれば、印刷画像の後端でテープTをカットできる。すなわち、上記の制御(S50B)により、所望の印刷画像の印刷(主印刷)を全て終了し、かつその印刷画像の後端でテープTをカットする後カット処理(S58)を行うことができる。
【0147】
なお、同様に、図12のNo.2〜6に共通して、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定された場合、後カット制御(図8のS50B)では、印刷画像のうちの本体部分AG(K)の後端(本体画像AGG(K)の後端)から印刷画像の後端までの空白画像の長さである後空白長さ(背景画像として空白画像が設定された場合の後背景長さ)LBE分(すなわち後空白部分BGE(W)分)の主印刷を省略して(後空白部分BGE(W)は何も印刷しない部分なので、実際には、主印刷としての制御を省略して)、代わりに印刷を伴わないテープ送りとすることもできる。すなわち、この場合、後カット制御(図8のS50B)では、前カット制御(S50A)終了後に、(LP2=)LR−LD−LBE分の主印刷を行い(S56)、その後、(LT2=)LD+LBE分のテープ送りを行い(S57)、その後、後カット処理を行う(S58)。
【0148】
前述と同様に、後カット制御(S50B)開始時には、印刷画像長さLRのうち、ヘッドカッタ間長さLD分はすでに印刷ヘッド7による印刷位置Ppより下流にあるので、前カット制御(S50A)終了後に、(LP2=)LR−LD−LBE分の主印刷(印刷画像の印刷:本体部分AG(K)分の主印刷)を行えば(S56)、印刷画像の本体部分AG(K)(本体画像AGG(K))の全ての印刷が終了し、その時点では、本体部分AG(K)の後端(本体画像AGG(K)の後端)が印刷ヘッド7による印刷位置Ppにあるので、その後、(LT2=)LD+LBE分のテープ送りを行えば(S57)、印刷画像の後端(後空白部分BGE(W)の後端)がカット位置Pcと一致する。このため、その状態でテープTをカットすれば、印刷画像の後端でテープTをカットできる。すなわち、空白画像の印刷を省略して所望の印刷画像の印刷(主印刷)を全て終了し、かつその印刷画像の後端でテープTをカットする後カット処理(S58)を行うことができる。
【0149】
次に、図12のNo.3の印刷条件が成立する場合、すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定され、かつ前回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定されていた場合、ヘッドカッタ間長さLD、余印刷長さLAおよび前空白長さLBSの関係が、LD−LA≦LBS<LDの判定条件を満たすときに、前カット制御(S50A)により、(S52:Yes後、LT1=)LA+LBS−LD分のテープ送りを行い(S53、図15(a)〜(b)参照)、その後、本体部分AG(K)の前端(本体画像AGG(K)の前端)から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行い(S54、図15(c)参照)、その後、前カット処理を行う(S55、図15(d)参照)。
【0150】
前述のNo.2の場合と同様に、今回ラベル作成時の前カット制御(S50A)開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープが残っている状態で、(LT1=)LA+LBS−LD分のテープ送りを行うと(S53)、印刷位置Ppより下流にLA+LBS分のテープTが存在し、そのうちカット位置より下流にLA+LBS−LD分のテープが存在する状態となる(図15(b)参照)。この状態で、本体部分AG(K)の前端(本体画像AGG(K)の前端)から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行うと(S54)、印刷位置Ppより下流にLA+LD分のテープTが存在し、そのうちカット位置Pcより下流にLA分のテープTが存在する状態になる(図15(c)参照)、。すなわち、この状態で前カット処理を行うと(S55、図15(d)参照)、LA分のテープTがカットされる。
【0151】
前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていた場合には、前述のように、後余印刷長さLAE分の地画像が今回ラベル作成時の前カット制御(S50A)開始時のテープTの前端に残っているが、前カット処理(S55)により余印刷長さLA(=LAE+α)分のテープTがカットされるので、その地画像が前カット処理後に残ることはない(図15(d)参照)。また、この場合、前カット処理(S55)後にヘッドカッタ間に残ったヘッドカッタ間長さLDのテープTには、前カット端から前空白部分BGS(W)に続いて、印刷画像の本体部分AG(K)の前端からLD−LBS分が印刷されている(図15(d)参照)。したがって、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTのうちのLBS分(前空白部分BGS(W)分)をラベルの一部として利用でき、その分だけ、テープTの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。なお、後カット制御(S50B)については、前述の図12のNo.2の場合と同様なので、説明は省略する(図15(e)〜(f)参照)。
【0152】
次に、図12のNo.4の印刷条件が成立する場合、すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定され、かつ前回ラベル作成時の背景画像として地画像が設定されていた場合、ヘッドカッタ間長さLDおよび前空白長さLBSの関係が、LD≦LBSの判定条件を満たすときに、前カット制御(S50A)により、(S52:Yes後、S53:LT1=)LA分のテープ送りを行い(かつS54:LP1=0、図16(a)〜(c)参照)、その後、前カット処理を行う(S55、図16(d)参照)。この場合、前述のNo.2の場合等と同様に、今回ラベル作成時の前カット制御(S50A)開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTが残っている状態で、(LT1=)LA分のテープ送りを行うと(S53)、印刷位置Ppより下流にLA+LD分のテープTが存在し、そのうちカット位置Pcより下流にLA分のテープが存在する状態となる(図16(b)参照)。この状態(かつS54:LP1=0、図16(b)参照)で、前カット処理を行うと(S55、図16(d)参照)、LA分のテープTがカットされる。
【0153】
前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていると、後余印刷長さLAE分の地画像が今回ラベル作成時の前カット制御開始時のテープの前端に残っているが、前カット処理(S55)により余印刷長さLA(=LAE+α)分のテープTがカットされるので、その地画像が前カット処理後に残ることはない(図16(d)参照)。また、この場合、前カット処理(S55)後にヘッドカッタ間に残ったヘッドカッタ間長さLD分のテープTは、LD≦LBSなので、全て前空白長さLBS分の空白画像(前空白部分BGS(W))の一部になる(図16(d)参照)。したがって、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTは全てLBS分(前空白部分BGS(W)分)の一部として利用でき、テープTの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。なお、後カット制御(S50B)については、前述の図12のNo.2の場合等と同様なので、説明は省略する(図16(e)〜(f)参照)。
【0154】
次に、図12のNo.5の印刷条件が成立する場合、すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定され、かつ前回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定されていた場合、ヘッドカッタ間長さLDおよび前空白長さLBSの関係が、LD>LBSの判定条件を満たすときに、前カット制御(S50A)により、(S52:Yes、S53:LT1=0、図17(a)〜(b)参照、かつ、)本体部分AG(K)の前端から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行った(S54、図17(c)参照)後、前カット処理を行う(S55、図17(d)参照)。この場合、前述のNo.2の場合等と同様に、今回ラベル作成時の前カット制御(S50A)開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTが残っている状態で、(S53:LT1=0かつ)本体部分AG(K)の前端から(LP1=)LD−LBS分の主印刷を行うと(S54)、印刷位置Ppより下流に2LD−LBS(=LD−LBS+LD)分のテープTが存在し、そのうちカット位置Pcより下流にLD−LBS分のテープTが存在する状態になる(図17(c)参照)。すなわち、この状態で前カット処理を行うと(S55、図17(d)参照)、LD−LBS分のテープTがカットされる。
【0155】
この場合、前回ラベル作成時に背景画像として地画像が設定されていないので、地画像が前カット処理後に残ることはない(図17(d)参照)。また、この場合、前カット処理(S55)後にヘッドカッタ間に残ったヘッドカッタ間長さLDのテープTには、前カット端から前空白部分BGS(W)に続いて、印刷画像の本体部分AG(K)の前端からLD−LBS分が印刷されている(図17(d)参照)。したがって、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTのうちのLBS分(前空白部分BGS(W)分)をラベルの一部として利用でき、その分だけ、テープTの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。なお、後カット制御(S50B)については、前述の図12のNo.2の場合等と同様なので、説明は省略する(図17(e)〜(f)参照)。
【0156】
最後に、図12のNo.6の印刷条件が成立する場合、すなわち、今回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定され、かつ前回ラベル作成時の背景画像として空白画像が設定されていた場合、ヘッドカッタ間長さLDおよび前空白長さLBSの関係が、LD≦LBSの判定条件を満たすときに、前カット制御(S50A)により、前カット処理までの処理(S53〜S54)を省略する(S52:No、図18(a)〜(d)参照)。
【0157】
この場合、前述のNo.2の場合等と同様に、今回ラベル作成時の前カット制御(S50A)開始時のヘッドカッタ間に、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTが残っているが、前回ラベル作成時に背景画像として空白画像が設定されていて、かつLD≦LBSなので、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTは、全て前空白長さLBS分の空白画像(前空白部分BGS(W))の一部として利用でき、前カット処理(S55)は不要となる(図18(a)〜(d)参照)。したがって、前カット処理までの処理(S53〜S55)を省略して、ヘッドカッタ間長さLD分のテープTは全てLBS分(前空白部分BGS(W)分)の一部として利用でき、テープTの無駄を低減でき、かつ、前カット端まできれいなラベルが得られる。なお、後カット制御(S50B)については、前述の図12のNo.2の場合等と同様なので、説明は省略する(図18(e)〜(f)参照)。
【0158】
なお、上述の実施形態では、本体画像を文字画像としたが、外字登録や描画登録等による図形の画像としても良い。また、本体画像の色をK(黒:ブラック)および背景画像の色をY(イエロー)としたが、これらの組合せは任意である。また、背景画像として設定する地画像としては無地、すなわちテープの地色を演出する例を挙げたが、無地でなくとも、所定の地模様を演出するようなものでも良く、連続して印刷可能であれば、その地模様が種々の色彩により演出されたものでも良い。
【0159】
また、上述の実施形態では、インクジェット方式の例を挙げたが、サーマル方式、レーザ方式、ドット・インパクト方式等にも適用できる。また、印刷画像を印刷してラベルとしてカットできるテープであれば、直接貼付可能に構成されたラベルでなくても例えば糊等で貼るなどの方法を採用できる。もちろん、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0160】
【発明の効果】
上述のように、本発明のテープ印刷装置およびその制御方法によれば、本体画像およびその背景画像を有する印刷画像をテープに印刷し、その背景画像としてテープの地色や地模様などの地画像を演出でき、また演出しないときにはテープの無駄を低減でき、かつ、カット位置の精度が高くなくても、カット端まできれいなラベルを得ることができる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置およびその制御方法を適用したテープ印刷装置1の外観斜視図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の制御系のブロック図である。
【図3】図1のテープ印刷装置の装置本体の断面図である。
【図4】図1のテープ印刷装置に装着するテープカートリッジの一例の裁断断面図である。
【図5】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理を示すフローチャートである。
【図6】典型的な画像作成・印刷処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本体画像、背景画像およびそれらを有する印刷画像、それをラベルとしたときのイメージの一例、並びに、それらを簡略化したイメージの一例を示す説明図である。
【図8】今回ラベル作成時の印刷画像の背景画像として地画像が設定された場合の、図6の画像印刷の処理のイメージの一例を示す説明図である。
【図9】図8に続く、図8と同様の説明図である。
【図10】前回ラベル作成時の印刷画像の背景画像として地画像が設定された場合の、今回ラベル作成開始時のイメージの一例、結果的にラベルとして抽出される部分のイメージの一例、並びに、今回ラベル作成時の印刷画像の背景画像として空白画像が設定された場合の工夫の余地を説明するためのイメージの一例を示す説明図である。
【図11】図6の画像印刷の処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】図11の印刷制御条件設定の処理における種々の印刷条件およびそれに基づいて設定される印刷制御条件の一例を示す説明図である。
【図13】図12の印刷条件のNo.1に基づいて図11の画像印刷の処理を行う場合の、制御イメージの一例を示す説明図である。
【図14】図12の印刷条件のNo.2に基づく場合の、図13と同様の説明図である。
【図15】図12の印刷条件のNo.3に基づく場合の、図13と同様の説明図である。
【図16】図12の印刷条件のNo.4に基づく場合の、図13と同様の説明図である。
【図17】図12の印刷条件のNo.5に基づく場合の、図13と同様の説明図である。
【図18】図12の印刷条件のNo.6に基づく場合の、図13と同様の説明図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
3 キーボード
4 ディスプレイ
5 テープカートリッジ
7 印刷ヘッド
11 操作部
12 印刷部
13 切断部
14 検出部
41 表示画面
51 カッタ
200 制御部
210 CPU
220 ROM
230 キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
240 RAM
241 各種レジスタ群
242 テキストデータ領域
243 表示画像データ領域
244 印刷画像データ領域
245 描画登録画像データ領域
250 周辺制御回路(P−CON)
260 内部バス
270 駆動部
290 電源部
AG(〜) 本体部分
AGG(〜) 本体画像
BGS(〜) 前背景部分、前空白部分
BGE(〜) 後背景部分、後空白部分
BGG(〜) 背景画像
LA 余印刷長さ
LAS 前余印刷長さ
LAE 後余印刷長さ
LBS 前背景長さ、前空白長さ
LBE 後背景長さ、後空白長さ
LD ヘッドカッタ間長さ
LR 印刷画像長さ、ラベル長さ
T テープ
T1 印刷テープ
T2 ラミネートテープ

Claims (18)

  1. 本体画像およびその背景画像を有する印刷画像を、テープに主印刷として印刷し、前記テープを前記印刷画像の前端でカットする前カット処理および前記印刷画像の後端でカットする後カット処理を行うことにより、前記印刷画像が印刷されたラベルを作成するとともに、前記背景画像として、何も印刷しない空白画像の設定並びに地色および地模様の少なくとも一方の印刷である地画像設定可能に構成され、前記地画像が設定されたときには、前記地画像を、前記印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に、余印刷として印刷した後、前記後カット処理を行うテープ印刷装置の制御方法であって、
    前回ラベル作成時に前記背景画像として前記地画像が設定されていたときには、今回ラベル作成時には、前記テープの前端から所定の余印刷長さLA(LA=LAE+α、ここでαは0以上の所定値)分以上後方の位置で前記前カット処理を行うことを特徴とするテープ印刷装置の制御方法。
  2. 前記今回ラベル作成時の前記背景画像として前記地画像が設定されているときには、前記地画像を、前記印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から前記印刷画像の前端まで余分に、余印刷として印刷した後、前記前カット処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載のテープ印刷装置の制御方法。
  3. 前記今回ラベル作成時の前記背景画像として前記地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件に基づいて、前記印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定する印刷制御条件設定工程と、
    前記印刷画像を表現する印刷画像データおよび前記印刷制御条件に基づいて、前記テープを下流に送りながら印刷ヘッドにより印刷を行う印刷手段を制御することにより、前記テープの送り並びに前記主印刷および前記余印刷を含む各種印刷を行うとともに、前記印刷ヘッドによる印刷位置から前記テープの送りの下流に所定のヘッドカッタ間長さLDだけ離れたカット位置で前記テープをカットするカッタを制御することにより、前記前カット処理および前記後カット処理を含む各種カット処理を行う印刷制御工程と、
    を備えたことを特徴とする、請求項1または2に記載のテープ印刷装置の制御方法。
  4. 前記印刷制御工程は、
    作成する前記ラベルの前端と前記テープの前端と前記カッタによるカット位置とが一致するまでの前カット制御を行う前カット制御工程と、
    前記前カット制御終了後に、前記後カット処理を実行するまでの後カット制御を行う後カット制御工程と、
    を有することを特徴とする、請求項3に記載のテープ印刷装置の制御方法。
  5. 前記前カット制御工程は、
    印刷を伴わずにまたは前記空白画像の印刷を行いながら第1テープ送り長さLT1(LT1≧0)分だけ前記テープを下流に送る第1テープ送りを行う第1テープ送り工程と、
    前記第1テープ送り終了後に、印刷を行いながら第1印刷長さLP1(LP1≧0)分だけ前記テープを下流に送る第1印刷を行う第1印刷工程と、
    前記第1印刷終了後に、前記前カット処理を行う前カット工程と、
    を有し、
    前記印刷制御条件に、前記第1テープ送り長さLT1および前記第1印刷長さLP1が含まれることを特徴とする、請求項4に記載のテープ印刷装置の制御方法。
  6. 前記前カット制御工程は、前記今回ラベル作成時の前記前カット処理が必要か否かを判別して、必要でないときに、前記前カット処理までの処理を省略する前カット省略判別工程をさらに有することを特徴とする、請求項5に記載のテープ印刷装置の制御方法。
  7. 前記後カット制御工程は、
    前記前カット制御終了後に、印刷を行いながら第2印刷長さLP2(LP2≧0)分だけ前記テープを下流に送る第2印刷を行う第2印刷工程と、
    前記第2印刷終了後に、印刷を伴わずにまたは前記空白画像の印刷を行いながら第2テープ送り長さLT2(LT2≧0)分だけ前記テープを下流に送る第2テープ送りを行う第2テープ送り工程と、
    前記第2テープ送り終了後に、前記後カット処理を行う後カット工程と、
    を有し、
    前記印刷制御条件に、前記第2印刷長さLP2および前記第2テープ送り長さLT2が含まれることを特徴とする、請求項4ないし6のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  8. 前記後カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記地画像が設定された場合、前記印刷画像の長さを印刷画像長さLRとしたときに、前記前カット制御終了後に、LR−LD分の前記主印刷を行い、その後、前記後余印刷長さLAE分の前記余印刷を行い、その後、LD−LAE分のテープ送りを行い、その後、前記後カット処理を行うことを特徴とする、請求項4ないし7のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  9. 前記後カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定された場合、前記印刷画像の長さを印刷画像長さLRとしたときに、前記前カット制御終了後に、LR−LD分の前記主印刷を行い、その後、LD分のテープ送りを行い、その後、前記後カット処理を行うことを特徴とする、請求項4ないし8のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  10. 前記後カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定された場合、前記印刷画像の長さを印刷画像長さLRとし、前記印刷画像のうちの前記本体画像の後端から前記印刷画像の後端までの空白画像の長さを後空白長さLBEとしたときに、前記前カット制御終了後に、LR−LD−LBE分の前記主印刷を行い、その後、LD+LBE分のテープ送りを行い、その後、前記後カット処理を行うことを特徴とする、請求項4ないし8のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  11. 前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記地画像が設定された場合、前記前余印刷長さLAS分の前記余印刷を行い、その後、前記印刷画像の前端から前記ヘッドカッタ間長さLD分の前記主印刷を行い、その後、前記前カット処理を行うことを特徴とする、請求項4ないし10のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  12. 前記印刷制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定された場合、前記印刷画像の前端から前記本体画像の前端までの空白画像の長さである前空白長さLBS分の前記主印刷を省略することを特徴とする、請求項4ないし11のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  13. 前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定された場合、前記ヘッドカッタ間長さLD、前記余印刷長さLAおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD−LA>LBSの判定条件を満たすときに、前記本体画像の前端からLD−LBS分の前記主印刷を行った後、前記前カット処理を行うことを特徴とする、請求項12に記載のテープ印刷装置の制御方法。
  14. 前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定され、かつ前記前回ラベル作成時の背景画像として前記地画像が設定されていた場合、前記ヘッドカッタ間長さLD、前記余印刷長さLAおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD−LA≦LBS<LDの判定条件を満たすときに、LA+LBS−LD分のテープ送りを行い、その後、前記本体画像の前端からLD−LBS分の前記主印刷を行い、その後、前記前カット処理を行うことを特徴とする、請求項12または13に記載のテープ印刷装置の制御方法。
  15. 前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定され、かつ前記前回ラベル作成時の背景画像として前記地画像が設定されていた場合、前記ヘッドカッタ間長さLDおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD≦LBSの判定条件を満たすときに、前記余印刷長さLA分のテープ送りを行った後、前記前カット処理を行うことを特徴とする、請求項12ないし14のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  16. 前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定され、かつ前記前回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定されていた場合、前記ヘッドカッタ間長さLDおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD>LBSの判定条件を満たすときに、前記本体画像の前端からLD−LBS分の前記主印刷を行った後、前記前カット処理を行うことを特徴とする、請求項12ないし15のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  17. 前記前カット制御工程では、前記今回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定され、かつ前記前回ラベル作成時の背景画像として前記空白画像が設定されていた場合、前記ヘッドカッタ間長さLDおよび前記前空白長さLBSの関係が、LD≦LBSの判定条件を満たすときに、前記前カット処理までの処理を省略することを特徴とする、請求項12ないし16のいずれかに記載のテープ印刷装置の制御方法。
  18. 本体画像およびその背景画像を有する印刷画像を、テープに主印刷として印刷し、前記テープを前記印刷画像の前端でカットする前カット処理および前記印刷画像の後端でカットする後カット処理を行うことにより、前記印刷画像が印刷されたラベルを作成するテープ印刷装置であって、
    前記テープを下流に送りながら印刷ヘッドにより印刷を行う印刷手段と、
    前記印刷ヘッドによる印刷位置から前記テープの送りの下流に所定のヘッドカッタ間長さLDだけ離れたカット位置で前記テープをカットするカッタと、
    前記背景画像として何も印刷しない空白画像を設定する空白画像設定並びに前記背景画像として前記テープの地色および地模様の少なくとも一方を演出する地画像を設定する地画像設定を含む複数種類の背景画像設定のうちの1つを選択して設定する背景画像設定手段と、
    前記背景画像として前記地画像が設定されたか否かを含む所定の印刷条件に基づいて、前記印刷画像を印刷するときの印刷制御条件を設定する印刷制御条件設定手段と、
    前記印刷画像を表現する印刷画像データを記憶する記憶手段と、
    前記印刷画像データおよび前記印刷制御条件に基づいて、前記印刷手段を制御することにより前記主印刷を含む各種印刷を行うとともに、前記カッタを制御することにより前記前カット処理および前記後カット処理を含む各種カット処理を行う印刷制御手段と、
    を備え、
    前記印刷制御手段は、
    今回ラベル作成時の前記印刷画像の背景画像として前記地画像が設定されたときに、前記地画像を、前記印刷画像の前端より所定の前余印刷長さLAS分前方の位置から前記印刷画像の前端まで余分に、余印刷として印刷した後、前記前カット処理を行うとともに、前記印刷画像の後端から所定の後余印刷長さLAE分後方の位置まで余分に、余印刷として印刷した後、前記後カット処理を行い、
    前回ラベル作成時に前記背景画像として前記地画像が設定されていたときには、今回ラベル作成時には、前記テープの前端から所定の余印刷長さLA(LA=LAE+α、ここでαは0以上の所定値)分以上後方の位置で前記前カット処理を行うことを特徴とするテープ印刷装置。
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