JP3399332B2 - テープ印刷装置における分割画像作成方法および分割画像印刷方法並びにそれらの装置 - Google Patents

テープ印刷装置における分割画像作成方法および分割画像印刷方法並びにそれらの装置

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JP3399332B2
JP3399332B2 JP34424297A JP34424297A JP3399332B2 JP 3399332 B2 JP3399332 B2 JP 3399332B2 JP 34424297 A JP34424297 A JP 34424297A JP 34424297 A JP34424297 A JP 34424297A JP 3399332 B2 JP3399332 B2 JP 3399332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば印刷ラベル
などを得るために、入力された文字、記号、図形および
それらの組み合わせから成る印刷画像をテープに印刷す
るテープ印刷装置に関し、特にテープ幅を越える印刷画
像を分割して印刷するテープ印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なテープ印刷装置では、印刷画像
の幅方向のドット数がテープ幅およびその幅に対する印
刷の分解能により制限される。すなわち、最大でもテー
プ幅までの大きさの印刷画像しか印刷できないので、テ
ープ幅により印刷可能な印刷画像の大きさや分解能(ド
ット数)が異なる。一方、装着したテープの幅に印刷可
能な標準文字に対して、テープ幅方向のサイズ(例えば
横書のときの文字高)がn倍の拡大文字の(横書)文字
列を、n枚のテープに分割して印刷できるテープ印刷装
置が提案されている(特開昭63−162256号公報
参照)。
【0003】このテープ印刷装置は、感圧転写する画像
をテープに印刷するいわゆる転写テープを作成するもの
であり、例えばn=2倍の場合、上下の文字の位置合わ
せをしやすいように、文字の上半分を印刷するときには
下側余白をなくし、下半分を印刷するときには上側余白
をなくして印刷(印字)する。また、nが整数でない場
合、例えばn=1.5倍の場合、2番目に印刷されるテ
ープの下半分を空白として印刷する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のテープ
印刷装置を、ラベル作成用のテープ印刷装置として利用
した場合、印刷されラベルとして切断されたテープの端
をぴったりと合わせて貼らないと、その合わせ目に隙間
ができる。すなわち、そのラベルを所望の箇所(貼付領
域)に貼り付けたときに、その隙間から貼付領域の地色
等が見えるなど、違和感のあるラベルとなってしまう。
特に外枠を付加した場合や背景色を有する余白を含む場
合、印刷画像の途中の継ぎ目が目立ってしまう。
【0005】また、貼付領域は、通常、テープ幅の整数
倍(n倍)の大きさ(幅や長さ)とはならないので、貼
付領域に適合した大きさの印刷画像を印刷し、かつテー
プの端をぴったりと合わせて貼れたとしても、貼付領域
からはみ出すことになる。すなわち、印刷されたテープ
の幅方向に余分な余白が生じるので、貼付領域にラベル
として貼り付ける前に、その余分な余白を切断する必要
がある。また、この場合、作成されるラベルとしての幅
等は手計算等により求める必要があり、煩わしく手間が
かかる。また、このテープ印刷装置では、文字等の要素
画像の倍率を設定できるだけなので、所望の外枠を付加
したり、貼付領域に見合う余白まで考慮した印刷画像を
作成して、印刷したりすることはできない。
【0006】本発明は、幅の狭いテープを使用しても、
貼付領域に適合した大きさの印刷画像を、そのテープに
印刷可能かつ印刷後に容易に連結可能な分割画像に分割
できるテープ印刷装置における分割画像作成方法、およ
び、その分割画像を印刷できる分割画像印刷方法、並び
に、それらの装置、を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のテー
プ印刷装置における分割画像作成方法は、印刷後の実テ
ープを貼り付ける予定の貼付領域の一辺の長さを、仮想
テープ幅T0(T0>0)として設定する仮想テープ幅
設定工程と、前記実テープの実テープ幅L(L>0)を
設定する実テープ幅設定工程と、前記仮想テープ幅T0
を被除数とし前記実テープ幅Lを除数としたときの商の
整数部Qから分割数n(n>Q)を決定する分割数決定
工程と、全糊代幅R0(R0=L×n−T0)を求め
て、n個の分割糊代幅Ri(0≦Ri≦L、ここで、i
=1〜n、ただし、総和ΣRi=R0)に割り当てる分
割糊代幅割当工程と、前記仮想テープ幅T0に印刷可能
な基礎ドット幅D0(D0>0)を有する基礎画像デー
タを、n個の分割印刷幅Ti(Ti=L−Ri、i=1
〜n)のそれぞれに相当する分割ドット幅Di(i=1
〜n、ただし、総和ΣDi=D0)を有するn個の分割
画像データに分割する基礎画像分割工程と、前記実テー
プ上における前記分割糊代の位置を特定するための糊代
種類を、複数の糊代種類の中から選択する糊代種類選択
工程と、を備え、前記分割糊代幅割当工程では、選択し
た前記糊代種類に基づいて、前記実テープの前記i番目
の分割画像データが印刷されるi番目の分割画像部分
と、その前および/または後に印刷されるi−1番目お
よび/またはi+1番目の分割画像部分とを、幅方向に
連結するための、上糊代位置および/または下糊代位置
となるように、前記分割糊代幅Riを割り当てることを
特徴とする。また、本発明の請求項2のテープ印刷装置
における分割画像作成方法は、印刷後の実テープを貼り
付ける予定の貼付領域の一辺の長さを、仮想テープ幅T
0(T0>0)として設定する仮想テープ幅設定工程
と、前記実テープの実テープ幅L(L>0)を設定する
実テープ幅設定工程と、前記仮想テープ幅T0を被除数
とし前記実テープ幅Lを除数としたときの商の整数部Q
から分割数n(n>Q)を決定する分割数決定工程と、
全糊代幅R0(R0=L×n−T0)を求めて、n個の
分割糊代幅Ri(0≦Ri≦L、ここで、i=1〜n、
ただし、総和ΣRi=R0)に割り当てる分割糊代幅割
当工程と、前記仮想テープ幅T0に印刷可能な基礎ドッ
ト幅D0(D0>0)を有する基礎画像データを、n個
の分割印刷 幅Ti(Ti=L−Ri、i=1〜n)のそ
れぞれに相当する分割ドット幅Di(i=1〜n、ただ
し、総和ΣDi=D0)を有するn個の分割画像データ
に分割する基礎画像分割工程と、前記実テープ上におけ
る前記分割糊代の位置を、それぞれ前記n個の実テープ
に対して指定する糊代位置指定工程と、を備え、前記分
割糊代幅割当工程では、指定した前記分割糊代の位置に
基づいて、前記実テープの前記i番目の分割画像データ
が印刷されるi番目の分割画像部分と、その前および/
または後に印刷されるi−1番目および/またはi+1
番目の分割画像部分とを、幅方向に連結するための、上
糊代位置および/または下糊代位置となるように、前記
分割糊代幅Riを割り当てることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項7のテープ印刷装置におけ
る分割画像作成装置は、印刷後の実テープを貼り付ける
予定の貼付領域の一辺の長さを、仮想テープ幅T0(T
0>0)として設定する仮想テープ幅設定手段と、その
仮想テープ幅T0に印刷可能な基礎ドット幅D0(D0
>0)を有する基礎画像データを記憶する記憶手段と、
前記実テープの実テープ幅L(L>0)を設定する実テ
ープ幅設定手段と、前記仮想テープ幅T0を被除数とし
前記実テープ幅Lを除数としたときの商の整数部Qから
分割数n(n>Q)を決定する分割数決定手段と、全糊
代幅R0(R0=L×n−T0)を求めて、n個の分割
糊代幅Ri(0≦Ri≦L、ここで、i=1〜n、ただ
し、総和ΣRi=R0)に割り当てる分割糊代幅割当手
段と、前記基礎画像データを、n個の分割印刷幅Ti
(Ti=L−Ri、i=1〜n)のそれぞれに相当する
分割ドット幅Di(i=1〜n、ただし、総和ΣDi=
D0)を有するn個の分割画像データに分割する基礎画
像分割手段と、前記実テープ上における前記分割糊代の
位置を特定するための糊代種類を、複数の糊代種類の中
から選択する糊代種類選択手段と、を備え、前記分割糊
代幅割当手段は、選択した前記糊代種類に基づいて、前
記実テープの前記i番目の分割画像データが印刷される
i番目の分割画像部分と、その前および/または後に印
刷されるi−1番目および/またはi+1番目の分割画
像部分とを、幅方向に連結するための、上糊代位置およ
び/または下糊代位置となるように、前記分割糊代幅R
iを割り当てることを特徴とする。また、本発明の請求
項8のテープ印刷装置における分割画像作成装置は、印
刷後の実テープを貼り付ける予定の貼付領域の一辺の長
さを、仮想テープ幅T0(T0>0)として設定する仮
想テープ幅設定手段と、その仮想テープ幅T0に印刷可
能な基礎ドット幅D0(D0>0)を有する基礎画像デ
ータを記憶する記憶手段と、前記実テープの実テープ幅
L(L>0)を設定する実テープ幅設定手段と、前記仮
想テープ幅T0を被除数とし前記実テープ幅Lを除数と
したときの商の整数部Qから分割数n(n>Q)を決定
する分割数決定手段と、全糊代幅R0(R0=L×n−
T0)を求めて、n個の分割糊代幅Ri(0≦Ri≦
L、ここで、i=1〜n、ただし、総和ΣRi=R0)
に割り当てる分割糊代幅割当手段 と、前記基礎画像デー
タを、n個の分割印刷幅Ti(Ti=L−Ri、i=1
〜n)のそれぞれに相当する分割ドット幅Di(i=1
〜n、ただし、総和ΣDi=D0)を有するn個の分割
画像データに分割する基礎画像分割手段と、前記実テー
プ上における前記分割糊代の位置を、それぞれ前記n個
の実テープに対して指定する糊代位置指定手段と、を備
え、前記分割糊代幅割当手段は、指定した前記分割糊代
の位置に基づいて、前記実テープの前記i番目の分割画
像データが印刷されるi番目の分割画像部分と、その前
および/または後に印刷されるi−1番目および/また
はi+1番目の分割画像部分とを、幅方向に連結するた
めの、上糊代位置および/または下糊代位置となるよう
に、前記分割糊代幅Riを割り当てることを特徴とす
【0009】この分割画像作成方法およびその装置で
は、印刷後のテープ(実テープ)を貼り付ける予定の貼
付領域の一辺の長さを、仮想テープ幅T0として設定
し、その仮想テープ幅T0と実テープ幅Lから、分割数
n(n>(T0/Lの商の整数部Q))を決定する。ま
た、全糊代幅R0(R0=L×n−T0)を求めて、n
個の分割糊代幅Ri(0≦Ri≦L、ここで、i=1〜
n、ただし、総和ΣRi=R0)に割り当て、仮想テー
プ幅T0に印刷可能な基礎ドット幅D0の基礎画像デー
タを、それぞれ分割印刷幅Ti(Ti=L−Ri、i=
1〜n)に相当する分割ドット幅Diのn個の分割画像
データに分割する。
【0010】この場合、仮に実テープ幅Lのn枚のテー
プを幅方向に並べれば、合計L×nの印刷幅に相当する
ドット幅の画像データを印刷できるので、仮想テープ幅
T0(<L×n)に印刷可能な基礎画像データが、上記
n個の分割画像データに配分して余ることは有り得な
い。すなわち、基礎画像データ全体をn個の分割画像デ
ータに配分できる。また、各分割画像データの分割ドッ
ト幅Diは、分割印刷幅Ti(Ti≦L)に相当するの
で、各分割画像データは、実テープ幅Lを有する実テー
プに印刷できる。
【0011】このため、この分割画像作成方法およびそ
の装置によれば、貼付領域に適合した大きさ(ドット
幅)の印刷(基礎)画像データを準備して記憶しておく
ことにより、印刷対象の(実)テープの(実)テープ幅
に拘らず、印刷画像データをそのテープに印刷可能な分
割画像データに分割できる。
【0012】また、これにより、この分割画像作成方法
およびその装置を適用したテープ印刷装置では、幅の狭
いテープを使用しても、n個の分割画像データをそのテ
ープに順に印刷するだけで、全体として1つにまとまっ
た大きな印刷画像全体を印刷できる。すなわち、この分
割画像作成方法およびその装置を狭幅のテープしか扱え
ないような小型のテープ印刷装置に適用した場合でも、
大きな印刷画像全体を印刷できる。また、このため、所
望の外枠を付加したり貼付領域に見合う余白まで考慮し
た印刷画像を作成して印刷したりすることが可能にな
る。
【0013】また、印刷後のテープをn枚のテープに切
断して幅方向に並べた場合の糊代の位置(上糊代位置お
よび/または下糊代位置)になるように各分割糊代幅R
iを配置しておけば、印刷後に各分割糊代幅Riを糊代
として分割画像を連結するだけで、仮想テープ幅T0の
ラベル等となる。すなわち、全糊代幅R0=L×n−T
0なので、分割画像の連結結果の幅は、L×n−ΣVi
=T0となり、仮想テープ幅T0として設定した値に一
致し、これにより、貼付領域にぴったりと合わせて貼り
付けることができる。
【0014】また、この場合、各分割糊代幅Riを利用
して分割画像から基礎画像を合成できるので、貼付領域
に貼り付ける前に余分な余白を切断する等の手間が不要
となる。また、その合わせ目にも隙間ができにくいの
で、外枠を付加した場合や背景色を有する余白を含む場
合にも、途中の継ぎ目が目立つのを防止できる。また、
この場合でも、作成されるラベル等の幅を手計算等によ
り求める必要はなく、貼付領域の一辺の長さを、直接、
仮想テープ幅T0として設定すれば良いので、煩わしい
手間が省略できる。
【0015】したがって、この分割画像作成方法および
その装置によれば、幅の狭いテープを使用しても、貼付
領域に適合した大きさの印刷画像を、そのテープに印刷
可能かつ印刷後に容易に連結可能な分割画像に分割でき
る。また、この分割画像印刷方法およびその装置では、
i番目の分割画像データを印刷したi番目の分割画像部
分と、その前および/または後に印刷したi−1番目お
よび/またはi+1番目の分割画像部分とを、幅方向に
連結するための、上糊代位置および/または下糊代位置
となるように、分割糊代幅Riを配置するので、印刷後
に各分割糊代幅Riを糊代として分割画像を連結するだ
けで、基礎画像を印刷した仮想テープ幅T0のラベル等
とすることができる。また、分割糊代の位置を特定する
ための糊代種類を、複数の糊代種類の中から選択した
り、実テープ上における分割糊代の位置を、それぞれn
個の実テープに対して指定したりすることができるた
め、種々の用途に応じて糊代の位置を使い分けることが
できる。
【0016】また、本発明の請求項のテープ印刷装置
における分割画像印刷方法は、請求項1または2に記載
のテープ印刷装置における分割画像作成方法の各工程
と、前記n個の分割画像データをそれぞれ独立に前記実
テープに印刷するための印刷工程と、を備え、前記印刷
工程では、前記実テープ幅Lに前記分割糊代幅Riおよ
び/または前記分割印刷幅Ti(i=1〜n)を配置
し、分割印刷幅Tiを有する分割印刷領域にi番目の分
割画像データを印刷することを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項のテープ印刷装置
における分割画像印刷装置は、請求項7または8に記載
のテープ印刷装置における分割画像作成装置と、前記n
個の分割画像データをそれぞれ独立に前記実テープに印
刷するための印刷手段と、を備え、前記印刷手段は、前
記実テープ幅Lに前記分割糊代幅Riおよび/または前
記分割印刷幅Ti(i=1〜n)を配置し、分割印刷幅
Tiを有する分割印刷領域にi番目の分割画像データを
印刷することを特徴とする。
【0018】この分割画像印刷方法およびその装置で
は、請求項1、2、7および8の分割画像作成方法およ
びその装置と、分割結果の画像を印刷する印刷工程およ
びその手段を備えるので、請求項1、2、7および8
上述したテープ印刷装置に適用した場合の種々の作用・
効果を得ることができる。また、この分割画像印刷方法
およびその装置では、実テープ幅Lに分割糊代幅Riお
よび/または分割印刷幅Ti(i=1〜n)を配置し、
その分割印刷幅Tiを有する分割印刷領域にi番目の分
割画像データを印刷するので、n個の分割画像データを
分割印刷領域に適切に印刷できる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】また、請求項1または2テープ印刷装置
における分割画像作成方法において、前記実テープ幅L
に相当する実ドット幅Wを有するn個の画像データ領域
のそれぞれにおいて、前記分割糊代幅Riに相当する分
割余白ドット幅Eiおよび/または前記分割ドット幅D
i(i=1〜n)を配置し、分割ドット幅Diの領域に
i番目の分割画像データを配置することにより、実ドッ
ト幅Wを有する実印刷画像データをn個作成する実印刷
画像作成工程をさらに備えたことが好ましい。
【0023】また、請求項7または8テープ印刷装置
における分割画像作成装置において、前記実テープ幅L
に相当する実ドット幅Wを有するn個の画像データ領域
のそれぞれにおいて、前記分割糊代幅Riに相当する分
割余白ドット幅Eiおよび/または前記分割ドット幅D
i(i=1〜n)を配置し、分割ドット幅Diの領域に
i番目の分割画像データを配置することにより、実ドッ
ト幅Wを有する実印刷画像データをn個作成する実印刷
画像作成手段をさらに備えたことが好ましい。
【0024】この分割画像作成方法およびその装置で
は、実テープ幅Lに相当する実ドット幅Wを有する実印
刷画像データをn個作成し、それらは基礎画像データを
構成するn個の分割画像データのうちの各1個を含む。
この場合、各実印刷画像データの実ドット幅Wは実テー
プ幅Lに相当するので、印刷する場合には、テープの端
から印刷を開始できる。すなわち、この分割画像作成方
法およびその装置を適用したテープ印刷装置では、n個
の実印刷画像データを順に印刷するだけで、容易にn個
の分割画像データを印刷できる。また、実印刷画像デー
タを記憶しておけば、次回以降は、分割処理等を行わず
に同一の印刷をいつでも再現できる。
【0025】また、請求項4の分割画像作成方法におい
て、前記実印刷画像作成工程では、前記i番目の分割画
像データと、i−1番目および/またはi+1番目の分
割画像データとを、幅方向に連結したときに、実印刷画
像データが重複する上余白位置および/または下余白位
置となるように、前記分割余白ドット幅Eiを配置する
ことが好ましい。
【0026】また、請求項10の分割画像作成装置にお
いて、前記実印刷画像作成手段は、前記i番目の分割画
像データと、i−1番目および/またはi+1番目の分
割画像データとを、幅方向に連結したときに、実印刷画
像データが重複する上余白位置および/または下余白位
置となるように、前記分割余白ドット幅Eiを配置する
ことが好ましい。
【0027】この分割画像作成方法およびその装置で
は、i番目の分割画像データと、i−1番目および/ま
たはi+1番目の分割画像データとを幅方向に連結した
ときに、実印刷画像データが重複する上余白位置および
/または下余白位置となるように、分割余白ドット幅E
iを配置する。すなわち、この分割画像作成方法および
その装置を適用したテープ印刷装置では、n個の実印刷
画像データを順に印刷するだけで、分割余白ドット幅E
iに対応する印刷後のテープの各分割糊代幅Riを糊代
として分割画像を連結でき、基礎画像を印刷した仮想テ
ープ幅T0のラベル等とすることができる。
【0028】また、本発明の請求項6のテープ印刷装置
における分割画像印刷方法は、請求項4または5に記載
のテープ印刷装置における分割画像作成方法の各工程
と、前記n個の実印刷画像データを前記実テープに順に
印刷するための印刷工程と、を備えたことを特徴とす
る。
【0029】また、本発明の請求項12のテープ印刷装
置における分割画像印刷装置は、請求項10または11
に記載のテープ印刷装置における分割画像作成装置と、
前記n個の実印刷画像データを前記実テープに順に印刷
するための印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
【0030】この分割画像印刷方法およびその装置で
は、請求項4および10、または、請求項5および11
の分割画像作成方法およびその装置と、分割結果の画像
を印刷する印刷工程およびその手段を備えるので、請求
項4および10、または、請求項5および11で上述し
たテープ印刷装置に適用した場合の種々の作用・効果を
得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
分割画像作成方法および分割画像印刷方法並びにそれら
の装置を適用したテープ印刷装置について、添付図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0032】図1はテープ印刷装置の外観斜視図であ
り、図2はテープ印刷装置の装置本体の断面図である。
このテープ印刷装置1は、キー入力した所望の文字など
に基づいて作成した印刷画像を、印刷テープT1にイン
クジェット方式でカラー印刷すると共に、この印刷テー
プT1の印刷部分を切断してラベルを作成するものであ
る。
【0033】また、印刷テープT1に加えラミネートテ
ープT2を搭載することで、この印刷テープT1の印刷
部分にラミネートテープT2を貼着し、この状態で印刷
テープT1およびラミネートテープT2を切断してラミ
ネート済みのラベルを作成することもできる。以下、印
刷テープT1のみのタイプ、またはそれにラミネートテ
ープT2を加えたタイプの、両タイプのテープを代表す
るときは、「テープT」という。
【0034】印刷テープT1は、基材テープと基材テー
プの裏面に塗着した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テ
ープとで構成され、基材テープは、紙やコート層を有す
る紙、あるいはコート層を有するフィルム等のインクを
十分吸収できる素材で構成される。粘着層は、ラベルと
しての印刷テープをファイルなどの貼付対象物に貼り付
けるためのものであり、また剥離紙テープは、この粘着
層にゴミなどが付着するのを防止するためのものであ
る。
【0035】一方、ラミネートテープT2は、基材テー
プと基材テープの裏面に塗着した粘着層とで構成され、
基材テープは、16〜38μm厚程度の透明なフィルム
などで構成される。また、印刷テープT1とほぼ同一幅
に形成され、側端を揃え重ねるようにして貼着される。
実際には、印刷テープT1に対しラミネートテープT2
がわずかに(0.3mm程度)狭幅に形成され、貼着の際
のラミネートテープT2の微小な横ずれを吸収できるよ
うになっている。
【0036】これら各種のテープTには、テープ幅4.
5mm〜96mm程度の各種(10種類程度)のものが用意
されている。それぞれテープカートリッジ4に収容され
た状態で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット
〜1024ドット程度の解像度の印刷画像が印刷され
る。なお、これらのテープTには、材質の異なるもの
や、地色が白色以外のものなども用意されており、将来
採用されるものも含めれば、少なくとも数十種類のもの
が使用可能となっている。
【0037】また、テープカートリッジ4には、印刷テ
ープT1およびラミネートテープT2を搭載可能なタイ
プのもの(図3参照)と、印刷テープT1のみ搭載可能
なタイプがあり、それぞれ幅が異なる「大」、「中」、
「小」の3種類のものが用意されている。
【0038】図1および図2に示すように、テープ印刷
装置1は、装置本体2と、装置本体2の前部に取り付け
たキーボード3と、テープT(印刷テープT1+ラミネ
ートテープT2)を収容したテープカートリッジ4と、
4色のインクを充填したインクカートリッジ5とで構成
されており、テープカートリッジ4およびインクカート
リッジ5は、装置本体2に対し着脱自在に装着されてい
る。
【0039】装置本体2は、装置ケース6によりその外
殻が形成され、装置ケース6の上部には、テープカート
リッジ4およびインクカートリッジ5を着脱するための
開閉蓋7が広く設けられている。また、装置ケース6の
側面には、テープTを外部に排出するスリット状のテー
プ排出口10が形成されている。
【0040】装置ケース6の内部には、テープT(印刷
テープT1+ラミネートテープT2)を送ると共に、印
刷テープT1にラミネートテープT2を貼着するテープ
送り部11、カラー印刷を行う印刷部12、テープTを
切断する切断部13、テープカートリッジ4をセットす
るイジェクト機構15、および、回路基板14などが搭
載されている。
【0041】また、この回路基板14には、ニッカド電
池等の電池や電源ユニットの他、テープ印刷装置1内の
各部を制御する後述の制御部200の各回路などが搭載
されている(図4参照)。
【0042】印刷部12は、両端を図外のフレームに支
持されたキャリッジガイド軸31と、キャリッジガイド
軸31にスライド自在に取り付けられたキャリッジ32
と、正逆走行することでキャリッジ32を左右方向(テ
ープTの幅方向)に往復動させる図外のタイミングベル
トと、タイミングベルトを正逆走行させる図外のキャリ
ッジモータ(CRモータ)122とを備えている。
【0043】また、キャリッジ32には、その下部にテ
ープTに印字を行うインクジェットヘッド121が、上
部にインクを供給するためのインクカートリッジ5を装
着するカートリッジホルダ34が、それぞれ一体に取り
付けられている。この場合、インクジェットヘッド12
1は下向きに取り付けられ、またインクカートリッジ5
はカートリッジホルダ34に下向きに装着される。
【0044】インクカートリッジ5が装着されると、イ
ンクカートリッジ5の各色のインクタンク5aがインク
ジェットヘッド121に連通し、インクの供給が可能に
なる。なお、インクタンク5aには、それぞれイエロ
ー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒)の各色のインク
が充填されている。
【0045】また、キャリッジ32には図外の遮光板が
突設しており、フォトインタラプタなどから成る位置検
出センサ98(図4参照)に臨むと、インクジェットヘ
ッド121がホーム位置(図示せず)にあることを検出
して、ゼロ点補正等の位置補正を行うようになってい
る。
【0046】このホーム位置は、インクジェットヘッド
121の待機位置であるとともに、印刷のための基準位
置となっており、この基準位置からCRモータ122を
所定のステップ数だけ回転させることにより、キャリッ
ジ32をテープTの印刷範囲の幅方向の各位置に精度良
く移動させ、これと同期してインクジェットヘッド12
1を駆動することにより、テープTの表面に所望の印刷
が行われる。
【0047】また、テープカートリッジ4には、ビット
パターン等による識別情報を示す識別プレート115が
設けられていて(図3参照)、キャリッジ32に搭載し
た図外の識別センサ99(図4参照)が識別プレート1
15に臨むことで、テープカートリッジ4、印刷テープ
T1およびラミネートテープT2の種別や、個々の印刷
テープT1に対する印刷開始位置が、検出されるように
なっている。
【0048】さらに、印刷部12は、インクジェットヘ
ッド121のインクノズルを塞ぐとともに、必要に応じ
てポンプモータ123(図4参照)によりクリーニング
処理等を行うヘッドキャップ機構(図示せず)を備えて
いる。
【0049】テープ送り部11は、送り方向に印刷部1
2を挟んで、印刷テープ側送り機構11aとラミネート
テープ側送り機構11bとを有している。印刷テープ側
送り機構11aは、送り従動ローラ42および送り駆動
ローラ43を上下に配設して成る送りローラ41と、送
り駆動ローラ43を回転駆動させる図外のテープ送りモ
ータ(PFモータ)111とを備えている。
【0050】送り駆動ローラ43は装置本体2に設けら
れ、送り従動ローラ42はテープカートリッジ4に設け
られている。装置本体2にテープカートリッジ4を装着
すると、送り従動ローラ42が送り駆動ローラ43との
間に印刷テープT1を挟み込むようにして、これを押圧
する。そして、この状態で送りモータを回転させること
により、送り従動ローラ42と送り駆動ローラ43との
間に挟み込まれた印刷テープT1が先方に送られる。
【0051】ラミネートテープ側送り機構11bは、ラ
ミ従動ローラ45およびラミ駆動ローラ46を上下に配
設して成るラミネートローラ44と、ラミ駆動ローラ4
6を回転駆動させる図外のラミネートモータとを備えて
いる。なお、このラミネートモータと上記のテープ送り
モータとは同一のもの(PFモータ111)であり、図
外の減速歯車列を介して動力分岐させ、それぞれ送りロ
ーラ41およびラミネートローラ44に動力を伝達す
る。
【0052】ラミ駆動ローラ46は装置本体2に設けら
れ、ラミ従動ローラ45はテープカートリッジ4に設け
られている。装置本体2にテープカートリッジ4を装着
すると、ラミ従動ローラ45がラミ駆動ローラ46との
間に印刷テープT1およびラミネートテープT2を挟み
込むようにして、これらを押圧する。そして。この状態
でラミネートモータが回転することにより、ラミ従動ロ
ーラ45とラミ駆動ローラ46との間に挟み込まれた印
刷テープT1とラミネートテープT2とが、貼着しなが
ら先方に送られる。
【0053】切断部13は、カッター51とそれを切断
動作させる図外のカッターモータ131とを備えてい
る。印刷が完了後には、テープT(印刷テープT1+ラ
ミネートテープT2)は、PFモータ111によって所
定距離だけステップ送りされてから停止するので、この
停止と同時に、カッターモータ131が駆動され、テー
プTの切断が行われる。なお、テープ印刷装置1では、
このカッター51の切断動作を手動でも行えるように、
カットキー340を設け、モード設定によって、自動/
手動を切り替えられるようにしている。
【0054】図1に示すように、キーボード3は、装置
本体2に対し起倒自在に取り付けられており、テープ印
刷装置1を使用する場合には、キーボード3を引き倒し
た状態にし、これを携帯する場合には、キーボード3を
引き起こした状態にする。また、開閉蓋7の右前部に
は、装置本体2に内蔵した液晶表示部8に対応して、小
窓9が形成されている。このキーボード3と液晶表示部
8については、下記の制御系の説明において、さらに説
明する。
【0055】次に、図4を参照して、テープ印刷装置1
における制御系の基本的な構成を説明する。制御系は、
基本的に、制御部200、キーボード3、位置検出セン
サ98、識別センサ99、駆動回路部280および液晶
表示部8を備えている。
【0056】位置検出センサ98は、前述のように、イ
ンクジェットヘッド121がホーム位置に達したことを
検出し、識別センサ99は、テープカートリッジ4やテ
ープTの種別および印刷開始位置を検出し、それぞれの
検出信号を制御部200に入力する。
【0057】また、駆動回路部280は、ヘッド駆動回
路281、モータ駆動回路282、および、液晶駆動回
路283を有している。ヘッド駆動回路281は、制御
部200から出力される制御信号に基づき、その指示に
従って、印刷部12のインクジェットヘッド121を駆
動する。同様に、モータ駆動回路282は、制御部20
0の指示に従って、印刷部12のCRモータ122およ
びポンプモータ123、テープ送り部11のPFモータ
111、並びに、切断部13のカッターモータ131を
駆動する。同様に、液晶駆動回路290は、制御部20
0の指示に従って、液晶表示部8を制御する。
【0058】液晶表示部8は、横方向(X方向)約6cm
×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内側に、96
ドット×64ドットの表示画像データを表示可能な表示
画面81を有し、ユーザがキーボード3からデータを入
力して、キャラクタ列画像データや印刷画像データを作
成・編集したり、その結果等を視認したり、キーボード
3から各種指令・選択指示等を入力したりする際などに
用いられる。
【0059】キーボード3には、図外のアルファベット
キー群311、記号キー群312、数字キー群313、
平仮名や片仮名等の仮名キー群314、および外字を呼
び出して選択するための外字キー群315等を含む文字
キー群310の他、各種の動作モードなどを指定するた
めの機能キー群320などが配列されている。
【0060】機能キー群320には、図外の電源キー3
21、印刷動作を指示するための印刷キー322、テキ
スト入力時のデータ確定や改行および選択画面における
各種モードの選択指示のための選択キー323、印刷画
像データの印刷色やその中間色(混色)を指定するため
の色指定キー324、文字色や背景色を設定するための
色設定キー325、並びに、それぞれ上(「↑」)、下
(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカー
ソル移動や表示画面81の表示範囲を移動させるための
4個のカーソルキー330(330U、330D、33
0L、330R:以下、「カーソル「↑」キー330
U」等という)が含まれる。
【0061】機能キー群320には、さらに、各種指示
を取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更
したり、描画登録画像データの修正等に用いられるシフ
トキー327、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像
データの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換え
るためのイメージキー328、印刷画像データとイメー
ジ画面に表示する表示画像データとの大きさの比率を変
更するための比率変更(ズーム)キー329、並びに、
テープTを手動でカットするためのカットキー340が
含まれる。
【0062】機能キー群320には、さらに、後述の仮
想テープ幅を設定するための仮想テープ幅設定キー34
1、その仮想テープ幅に合わせて印刷画像データを分割
した分割画像データを順に印刷するための分割印刷キー
342、行毎に分割した分割画像データを順に印刷する
ための行分割印刷キー343、および、各行に垂直に
(列方向に、長手方向の複数に)分割した分割画像デー
タを順に印刷するための列分割印刷キー344が含まれ
る。
【0063】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー332等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとして説明する。
【0064】図4に示すように、キーボード3は、上述
のような種々の指令およびデータを制御部200に入力
する。
【0065】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(以下、「CG−
ROM」という)230、RAM240、入力インター
フェイス250、出力インターフェイス260を備え、
互いに内部バス270により接続されている。
【0066】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラム等の他、色変換テーブル221や文字修
飾テーブル222などを記憶している。CG−ROM2
30は、テープ印刷装置1に用意されている文字、記
号、図形等のフォントデータを記憶していて、文字等を
特定するコードデータが与えられたときに、対応するフ
ォントデータを出力する。
【0067】RAM240は、電源キー321の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくようにバックアップ回路(図示せず)によって電源
の供給を受けており、各種レジスタ群241や、ユーザ
がキーボード3から入力した文字等のテキストデータを
記憶するテキストメモリ242、表示画面81の表示画
像データを記憶する表示画像データメモリ243、印刷
画像データを記憶する印刷画像データメモリ244、描
画登録画像データを記憶する描画登録画像データメモリ
245の他、色変換バッファなどの各種変換バッファメ
モリ246などの領域を有し、制御処理のための作業領
域として使用される。
【0068】入力インターフェイス250は、キーボー
ド3、位置検出センサ98、識別センサ99などと接続
され、キーボード3からの各種指令や入力データ、位置
検出センサ98からの位置検出信号、識別センサ99か
らの識別情報信号などを、内部バス270に取り込むた
めの回路であり、出力インターフェイス260は、CP
U210等から内部バス270に出力されたデータや制
御信号を、駆動回路部280に出力する回路である。
【0069】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、入力イ
ンターフェイス250を介してキーボード3からの各種
指令や各種データ、位置検出センサ98からの位置検出
信号、識別センサ99からの識別情報信号などを入力
し、CG−ROM230からのフォントデータ、RAM
240内の各種データ等を処理し、出力インターフェイ
ス260を介して駆動回路部280に制御信号を出力す
ることにより、印刷制御や表示画面81の表示制御等を
行うとともに、インクジェットヘッド121を制御して
所定の印刷条件でテープTにカラー印刷するなど、テー
プ印刷装置1全体を制御している。
【0070】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図5を参照して説明する。電源オン等
により処理が開始すると、同図に示すように、まず、テ
ープ印刷装置1を、前回の電源オフ時の状態に戻すため
に、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設
定を行い(S1)、次に、前回の表示画面を初期画面と
して表示する(S2)。
【0071】図5のその後の処理、すなわちキー入力か
否かの判断分岐(S3)および各種割込処理(S4)
は、概念的に示した処理である。実際には、テープ印刷
装置1では、初期画面表示(S2)が終了すると、キー
入力割込を許可し、キー入力割込が発生するまでは、そ
のままの状態を維持し(S3:No)、何らかのキー入
力割込が発生すると(S3:Yes)、それぞれの割込
処理に移行して(S4)、その割込処理が終了すると、
再度、その状態を維持する(S3:No)。
【0072】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、印刷対象となる印刷
画像データができていれば、ユーザが任意の時点で印刷
キー322あるいは各種の分割印刷キー342〜344
を押すことにより、その印刷画像データによる印刷がで
きる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順は、ユーザ
が任意に選択できる。
【0073】そこで、以下では、まず、本発明の特徴と
なる仮想テープ幅の設定を行ってから、分割処理の対象
となる元の印刷画像データ(以下、分割後の画像データ
と区別を容易にするために「基礎画像データ」という)
を分割した分割画像データを作成して順に印刷するとき
の典型的な操作手順を、図6を参照して説明するととも
に、その時点でのキー操作や表示画面81の画面表示処
理その他の装置内部の処理について、図7以降を参照し
て説明する。
【0074】ここでは、図11に示すように、例えば2
40mm(T0)の幅(一辺の長さ)の貼付領域に装飾
外枠付きの「仮想テープ幅サイズ指定自在」の文字列画
像(基礎画像)を印刷したラベル等を作成して貼り付け
る場合を想定する(この場合、ラベルとしてはかなり大
きいので、小さなポスターとして屋外に貼るような想定
も考えられる)。この場合、図6に示すように、まず、
テキスト入力等に基づいて、基礎画像データを作成する
(S91)。
【0075】なお、この基礎画像データ(印刷画像デー
タ)の作成方法自体は、従来のテープ印刷装置における
方法等と同様なので、ここでは説明は省略する。ただ
し、本実施形態のテープ印刷装置1では、装着する実テ
ープとしては存在しない仮想のテープ幅、例えば上記の
240mm幅等を扱うので、その実テープ幅に印刷可能
なドット幅を設定するための演算式またはテーブル等を
必要とする。
【0076】ここでは、最大の96mmテープ幅で印刷
可能なドット幅1024ドットに基づいて、図11の2
40mm幅相当のドット幅2560ドットを導いている
(以下、このような関係を「テープ幅<ドット幅>」で
示し、例えば「240<2560>」のように示す。ま
た、上記の基礎画像データのドット幅を基礎ドット幅D
0と表現する、すなわち上記の場合、基礎ドット幅D0
=2560ドットとなる。)。
【0077】なお、本実施形態のテープ印刷装置1で
は、比較的幅広の96mm幅のテープまで扱えるが、従
来と同等のタイプでは、最大24mm程度のテープ印刷
装置も多く、このレベルの場合、実テープには40mm
幅程度の画像も印刷できないので、下記の分割画像作成
やその印刷方法の適用の必要性が高まることはいうまで
もない。
【0078】図6に示すように、基礎画像データを作成
し、RAM240に格納すると(S91)、次に、仮想
テープ幅T0を設定する(S92)。
【0079】この場合、図5で前述の状態(キー入力割
込待機状態)、例えばテキスト入力後のテキスト表示画
面の状態において、仮想テープ幅設定キー341を押す
と、仮想テープ幅設定割込が発生し、図7に示すよう
に、表示画面81には仮想テープ幅の設定画面を示す
「テープ幅設定」が表示される(画面T10:以下、表
示画面81の表示状態を画面Txxで表現し、参照番号
としてはTxxのみで示す。)。
【0080】初期の状態では、装着されているテープ
(実テープ)のテープ幅(実テープ幅)が表示されるの
で、後述の実テープ幅、例えば96mmが表示される
(T10)。この状態では、表示のテープ幅(96m
m)を、カーソル「↑」キー330Uの押下により1m
m単位で増加させることができ(T11)、逆にカーソ
ル「↓」キー330Dの押下により1mm単位で減少さ
せることができる。本実施形態では、この設定範囲は、
例えば4mm〜1000mmとなっている。なお、設定
する数値を、数字キー群313の入力により直接設定す
ることもできるようになっている。
【0081】このようにして、仮想テープ幅T0として
設定したい幅(240mm)を表示させた状態(T1
2)で、設定確定用の選択キー323を押すと、仮想テ
ープ幅T0の設定が(例えば240mmに)確定する。
仮想テープ幅T0が設定されると(S92)、以下、図
6の糊代種類選択(S95)の糊代の種類を選択する画
面表示(T13)の前までの処理が、内部処理として自
動的に行われる。以下、その内容を順に説明する。
【0082】図6に示すように、仮想テープ幅T0が設
定されると(S92)、次に、識別センサ99から装着
されたテープTの種別情報が取得され、実テープ幅Lが
設定される(S93)。もちろん、上述の仮想テープ幅
T0と同様の方法で、手動でも設定できるようにしても
良い。
【0083】実テープ幅Lが設定されると(S93)、
次に、分割数nおよび余りdzの決定並びに分割糊代幅
Riの割当処理が起動される(S94)。
【0084】この処理(S94)では、図8に示すよう
に、仮想テープ幅T0/実テープ幅Lの商Q(整数)お
よび剰余dzを求め(S21)、続いて、分割数n=Q
+1と決定する(S22)。例えば仮想テープT0=2
40<2560>、実テープ幅L=96<1024>の
場合、商Q=(240/96の整数部)=(2.5の整
数部)=2、余りdz=(240/96の剰余)=24
0−96×2=48となり(S21)、分割数n=Q+
1=3となる(S22)。
【0085】なお、ここで、分割数nは、糊代幅の確保
を可能にするため、商Q以上の整数としているので、分
割数n=Q+2、Q+3、……でも以下の処理と同様の
処理ができる。また、余りdzは、dz=0か否かのみ
得られれば後述の判断分岐(図9のS38)が可能なの
で、割り切れるか否かのみを示すフラグ等で代用しても
良い。
【0086】分割数n(=3)が決定すると(S2
2)、次に、全糊代幅R0=L×n−T0(=96×3
−240=288−240=48<512>)を算出す
る(S23)。
【0087】全糊代幅R0が算出されると(S23)、
次に、分割糊代幅Ri(i=1〜n)を割り当てる(S
24)。ここでは、理解を容易にするため、単純な割当
方法を用い、分割糊代幅Ri=R0/(n−1)とす
る。前述の例では、分割糊代幅R1=R2=R3=48
/(3−1)=24<256>となる(S23)。以
下、添え字iの部分を見やすく区別するため、プログラ
ムの一般的な配列記述と同様に、例えばR(i)等のよ
うに(i)で示す。すなわち、上記の場合、R(i)=
48(ただし、i=1〜3)となる。また、図中では、
「(ただし、i=1〜3)」の部分は、「:i=1〜
3」のように示す(S24参照)。
【0088】なお、上記の例の場合、分割糊代幅R
(i)(i=1〜3)の総和ΣR(i)=24<256
>×3=72<768>となっているが、後述の処理に
よりR(3)=0となるので、総和ΣR(i)=R
(1)+R(2)+R(3)=R(1)+R(2)+0
=24+24+0=48=R0となる。
【0089】また、総和ΣR(i)=R0であれば良い
ので、別の割当方法も使用できる。例えば、同様に、総
和ΣR(i)=R0=0+48+0でも良いし、24+
0+24でも良いし、12+0+36のようにアンバラ
ンスな割当でも良い。最後のケースは、例えば各行84
mm、96mm、60mmの3行の文字列画像を実テー
プ幅L=96mmの3枚のテープに分割する場合など
に、各行を途中で分断せずにすむ。各行を途中で分断し
ない分割方法については、後述する(図13以降参
照)。また、実テープ幅の異なる複数の実テープに分割
することも考えられるが、これについては、ここでは示
唆のみに止める。
【0090】さて、分割糊代幅R(i)=48(ただ
し、i=1〜3)の割当が終了すると(S24)、分割
数nおよび余りdzの決定並びに分割糊代幅Riの割当
処理(S94)が終了して(S25)、図6に示すよう
に、次の、糊代種類選択(S95)の処理が起動され
る。ここで、前述のように、上記各処理(S93〜S9
4)は、その前の仮想テープ幅T0の設定処理(S9
2)において、選択キー323を押して仮想テープ幅T
0が確定後自動的に実行され、次の糊代種類選択処理
(S95)が起動されて、図7に示すように、糊代選択
画面が表示される(T13〜T15)。
【0091】ここでは、まず、「糊しろ位置」という糊
代選択画面を示すメッセージの下に、前回選択した選択
枝、例えば「なし」が表示される(T13)。この状態
からは、カーソル「↓」キー330Dを押すことによ
り、「なし」→「上位置」→「下位置」→「なし」を表
示させることができ、逆にカーソル「↑」キー330U
を押すことにより、「なし」→「下位置」→「上位置」
→「なし」を表示させることができる(T13〜T1
5)。
【0092】そして、所望の選択枝を表示させた状態
で、例えばここでは「下位置」を表示させた状態(T1
5)で、選択キー323を押すと、糊しろ位置が(例え
ば「下位置」に)確定する。
【0093】なお、上記の場合、例えば、分割数nのう
ち、上からj−1番目(1≦j≦n)までの分割画像に
ついては、糊代を下の位置にし(図12参照)、j+1
番目からは上位置にするなどのように入力できるように
しても良い。また、例えばn=3で1番目、3番目には
糊代なし、2番目の上下余白を糊代とする場合のよう
に、上下両位置という位置指定をできるようにしておい
ても良い。これらの場合、例えば「下位置」に糊代があ
れば、上の分割画像から順に貼り易く、「上位置」にあ
れば、例えば屋外に貼ったような場合に糊代部に雨が入
りにくいので、雨をしのぎ易くなるなど、種々の用途に
応じて使い分けができる。
【0094】以下、各分割画像の分割印刷幅T(i)の
上下の糊代の有無とその値を区別するため、上側を分割
上糊代幅Ru(i)、下側を分割下糊代幅Rd(i)、
それらの合計を分割糊代幅R(i)=Ru(i)+Rd
(i)とする。
【0095】所望の選択枝(例えば「下位置」を表示さ
せた状態(T15)で、選択キー323を押し、糊代位
置が(例えば「下位置」に)確定すると、分割印刷幅T
i設定処理(S96)が起動され、図9に示すように、
まず、選択された糊代位置が「なし」か否かを判別し
(S31)、「なし」が選択されているとき(S31:
Yes)には、分割上糊代幅Ru(i)=0(ただし、
i=1〜n(例えばn=3))、分割下糊代幅Rd
(i)=0(ただし、i=1〜n−1(n−1=
2))、および、分割下糊代幅Rd(i)=R0(ただ
し、i=n(=3))と設定する(S32)。
【0096】例えば前述からの例で糊代位置「なし」を
指定した場合には、i=1の分割上糊代幅Ru(i)=
Ru(1)=0、同様に、分割上糊代幅Ru(2)=R
u(3)=0となり、また、分割下糊代幅Rd(1)=
Rd(2)=0となり、i=3の分割下糊代幅Rd
(3)=R0=48<512>となる。
【0097】上述の例の場合、前述の余りdz=48<
512>なので、次の判別処理(S38)で判別結果d
z≠0が判別され(S38:No)、そのまま次の分割
印刷幅T(i)の設定処理(S37)に移行する。
【0098】すなわち、分割印刷幅T(i)の設定処理
(S37)による分割印刷幅T(i)の設定を行った
後、分割印刷幅Ti設定処理(S96)を終了する(S
40)。
【0099】上記の場合、i=1番目の分割印刷幅T
(1)=L−R(1)=L−(Ru(1)+Rd
(1))=96<1024>−0=96<1024>と
なるので、後述の分割画像印刷(図10参照)により、
実テープ幅L(=96mm)全体にドット幅1024ド
ットのi=1番目の分割画像データが印刷され、同様
に、i=2番目にも実テープ幅L(=96mm)全体に
ドット幅1024ドットのi=2番目の分割画像データ
が印刷され、i=3番目には実テープ幅L(=96m
m)の上半分(48mm)にドット幅512ドットのi
=3番目の分割画像データが印刷され、最後に余白が4
8mm、すなわち512ドット分残ることになる。
【0100】以下、i番目の分割画像データのドット幅
を分割ドット幅D(i)と表現する。すなわち、上記の
場合、分割ドット幅D(1)=1024(単位:ドッ
ト)、分割ドット幅D(2)=1024、分割ドット幅
D(3)=512ドットとなり、それぞれ、分割印刷幅
T(1)=96(単位:mm)、分割印刷幅T(2)=
96、分割印刷幅T(3)=48に対応している。ま
た、当然ながら、分割ドット幅の総和ΣDi=D(1)
+D(2)+D(3)=2560は、仮想テープ幅T0
(=240mm)に対応する基礎ドット幅D0(=25
60ドット)と一致する。
【0101】一方、前述の余りdz=0のとき(S3
8:Yes)には、最後のi=n番目には該当する分割
画像データがないため、印刷制御の管理上、最後のi=
n番目を余白のまま、印刷してしまうことを防止するた
め、次に、分割数nにn−1を代入してから(S3
9)、次の分割印刷幅T(i)の設定処理(S37)に
移行する。もちろん、この場合、後述する図10の印刷
開始前に、分割糊代幅R(i)が実テープ幅L以上であ
ることを検出して、印刷を中止するようにすれば、この
代入処理(S39)は不要であり、ひいては、前述の図
8の処理で余りdzを得るための処理(S21の一部)
も不要となる。
【0102】前述の判別処理(S31)において、糊代
位置として「なし」を選択していないとき(S31:N
o)には、次に、選択された糊代位置が「上位置」か否
かを判別し(S33)、「上位置」が選択されていると
き(S33:Yes)には、分割上糊代幅Ru(i)=
0(ただし、i=1)、分割上糊代幅Ru(i)=R
(i)(ただし、i=2〜n(例えばn=3))、およ
び、分割下糊代幅Rd(i)=0(ただし、i=1〜n
(n=3))と設定する(S34)。
【0103】例えば前述からの例で糊代位置「上位置」
を指定した場合には、i=1の分割上糊代幅Ru(1)
=0、分割上糊代幅Ru(2)=R(2)=24<25
6>、分割上糊代幅Ru(3)=R(3)=24<25
6>となり、また、分割下糊代幅Rd(1)=Rd
(2)=Rd(3)=0となる。
【0104】指定された糊代位置「上位置」における分
割糊代幅R(i)(分割上糊代幅Ru(i)および分割
下糊代幅Rd(i))の割当・設定(S34)が終了す
ると、次に、分割印刷幅T(i)の設定処理(S37)
による分割印刷幅T(i)の設定を行った後、分割印刷
幅Ti設定処理(S96)を終了する(S40)。
【0105】例えば前述からの例の場合、分割印刷幅T
(1)=L−R(1)=L−(Ru(1)+Rd
(1))=96<1024>−(0+0)=96<10
24>、分割印刷幅T(2)=96<1024>−(2
4<256>+0)=72<768>、同様に、分割印
刷幅T(3)=72<768>となる。
【0106】すなわち、この場合、後述の分割画像印刷
(図10参照)により、実テープ幅L(=96mm)全
体に分割ドット幅D(1)(=1024ドット)を有す
る(i=)1番目の分割画像データが印刷される。ま
た、その印刷後(i=2)には、実テープ幅Lの上端か
ら分割上糊代幅Ru(2)(=24mm)分の糊代領域
に、256ドットに相当する幅の余白が確保され、その
下の分割印刷幅T(2)(=72mm)分の分割印刷領
域に分割ドット幅D(2)(=768ドット)を有する
(i=)2番目の分割画像データが印刷される。
【0107】以下、分割糊代幅R(i)分の糊代領域に
相当する余白のドット幅を分割余白ドット幅E(i)と
表現し、分割糊代幅R(i)と同様に、上余白を分割上
余白ドット幅Eu(i)および分割下余白ドット幅Ed
(i)と表現したときに、分割余白ドット幅E(i)=
Eu(i)+Ed(i)とする。また、実テープ幅Lに
相当するドット幅を実ドット幅Wと表現する。
【0108】例えば、上記の場合、i=2番目の分割画
像データを印刷するときには、実ドット幅W(=102
4ドット)に相当する実テープ幅L(=96mm)の上
端から分割上糊代幅Ru(2)(=24mm)分の糊代
領域に、分割上余白ドット幅Eu(2)(=256ドッ
ト)を有する余白(空白画像)が確保され、その下の分
割印刷幅T(2)(=72mm)分の分割印刷領域に分
割ドット幅D(2)(=768ドット)を有する(i
=)2番目の分割画像データが印刷される。
【0109】同様に、(i=)3番目の分割画像データ
を印刷するときには、実ドット幅W(=1024ドッ
ト)に相当する実テープ幅L(=96mm)の上端から
分割糊代幅Ru(3)(=24mm)分の糊代領域に、
分割上余白ドット幅Eu(3)(=256ドット)を有
する余白が確保され、その下の分割印刷幅T(3)(=
72mm)分の分割印刷領域に分割ドット幅D(3)
(=768ドット)を有する(i=)3番目の分割画像
データが印刷される。
【0110】前述の判別処理(S33)において、糊代
位置として「上位置」を選択していないとき(S33:
No)には、次に、選択された糊代位置が「下位置」か
否かを判別し(S33)、「下位置」が選択されていな
いとき(S35:No)には、何らかの誤操作または誤
動作として、エラーを表示した後(S41)、分割印刷
幅Ti設定処理(S96)を終了する(S40)。
【0111】一方、「下位置」が選択されているとき
(S35:Yes)には、分割上糊代幅Ru(i)=0
(ただし、i=1〜n(例えばn=3))、分割下糊代
幅Rd(i)=R(i)(ただし、i=1〜n−1(n
−1=2))、および、分割下糊代幅Rd(i)=0
(ただし、i=n(=3))と設定する(S36)。
【0112】例えば前述の例では、糊代位置「下位置」
を指定したので、i=1の分割上糊代幅Ru(1)=R
u(2)=Ru(3)=0、分割下糊代幅Rd(1)=
R(1)=24<256>、分割下糊代幅Rd(2)=
R(2)=24<256>となり、また、分割下糊代幅
Rd(3)=0となる。
【0113】指定された糊代位置「下位置」における分
割糊代幅R(i)(分割上糊代幅Ru(i)および分割
下糊代幅Rd(i))の割当・設定(S36)が終了す
ると、次に、分割印刷幅T(i)の設定処理(S37)
による分割印刷幅T(i)の設定を行った後、分割印刷
幅Ti設定処理(S96)を終了する(S40)。
【0114】例えば前述の例では、分割印刷幅T(1)
=L−R(1)=L−(Ru(1)+Rd(1))=9
6<1024>−(0+24<256>)=72<76
8>、同様に、分割印刷幅T(2)=72<768>、
そして、分割印刷幅T(3)=96<1024>−(0
+0)=96<1024>となる。
【0115】分割印刷幅Ti設定処理が終了すると(S
96)、図6に示すように、次に、分割画像印刷(S9
7)に移行することになるが、この処理は、分割印刷キ
ー342による分割印刷割込によって起動される。
【0116】例えば、図7で前述の糊代種類選択画面で
「下位置」を表示された状態(T15)で、選択キー3
23を押し、糊代位置として「下位置」を確定させる
と、上述した分割印刷幅Ti設定処理(S96)が自動
的に行われる。その後、同じ画面表示(T15)または
他の処理により他の画面(例えばテキスト表示画面)の
表示に遷移した状態で、分割印刷キー342を押すと、
分割印刷割込が発生して、図7に示すように、通常の一
括印刷(一回の印刷で1個の印刷(基礎)画像を印刷)
と異なる「分割印刷」である旨を「分割印刷中」のメッ
セージで表示し(T16)、その画面表示を維持したま
ま、図6の分割画像印刷処理(S97)を起動して、分
割印刷を開始する。
【0117】分割画像印刷処理(S97)が開始する
と、図10に示すように、まず、初期値としてi=1
(番目)を設定し、続いて、分割上糊代幅Ru(i)=
Ru(1)を確保する(S52)。すなわち、この処理
では、次の分割印刷のための開始位置を設定し、開始位
置までの余白領域を糊代領域として確保する(S5
2)。
【0118】ただし、前述の例では、糊代位置「下位
置」を指定して分割上糊代幅Ru(1)=0となってい
るので、上糊代用の余白領域は取らず、テープTの上端
が分割印刷開始位置となる。なお、テープ印刷装置1で
は、前述のように、位置検出センサ98および識別セン
サ99(図4参照)により、印刷位置を正確に制御でき
るようになっている。
【0119】分割上糊代幅Ru(i)=Ru(1)を確
保すると(S52)、次に、分割印刷幅T(1)分の分
割画像、すなわちi=1番目の分割画像データを印刷し
た後(S53)、分割下糊代幅Rd(1)を確保する
(S54)。すなわち、この処理(S54)では、分割
印刷の終了位置の確認を行い、位置等のズレが発生して
いるときには、図7で前述の「分割印刷中」のメッセー
ジの代わりにエラー表示等を行う。
【0120】もちろん、この時点(S54)では、分割
画像の印刷は終了し、かつ、分割下糊代幅Rd(i)
は、分割上糊代幅Ru(i)の確保(S52)と分割印
刷幅T(i)分の印刷(S53)により、実テープ幅L
からそれらを引いた余白分として自動的に確保できるも
のなので、上記のような確認やエラー表示等が不要であ
れば、分割下糊代幅Rd(i)を確保(確認)する処理
(S54)を省略しても良い。
【0121】分割下糊代幅Rd(1)を確保(確認)す
ると(S54)、次に、実テープTのテープ送り&カッ
ト処理を行う(S55)。これは、前述のように、PF
モータ111によりステップ送りされたテープTを、カ
ッター51により切断することにより行われる。この結
果、(i=)1番目の分割画像データを印刷した(i
=)1枚目のテープ(ラベル)が作成される(S5
5)。
【0122】この印刷された(i=)1枚目のテープに
は、実ドット幅Wに相当する実テープ幅Lの上端から分
割上糊代幅Ru(1)分の糊代領域に、分割上余白ドッ
ト幅Eu(1)を有する余白(空白画像)が確保され、
その下の分割印刷幅T(1)分の分割印刷領域に分割ド
ット幅D(1)を有する(i=)1番目の分割画像デー
タが印刷され、その下の分割下糊代幅Rd(1)の糊代
領域に、分割下余白ドット幅Ed(1)を有する余白
(空白画像)が確保される。
【0123】例えば前述の例では、この時点で、図12
(a)に示す(i=)1番目の分割画像データを印刷し
たテープ(ラベル)が作成される。この(i=)1枚目
のテープには、実ドット幅W(=1024ドット)に相
当する実テープ幅L(=96mm)の上端から分割上糊
代幅Ru(1)(=0mm)分の糊代領域に、分割上余
白ドット幅Eu(1)(=0ドット)を有する余白(空
白画像)が確保され、その下の分割印刷幅T(1)(=
72mm)分の分割印刷領域に分割ドット幅D(1)
(=768ドット)を有する(i=)1番目の分割画像
データが印刷され、その下の分割下糊代幅Rd(1)
(=24mm)の糊代領域に、分割下余白ドット幅Ed
(1)(=256ドット)を有する余白(空白画像)が
確保される。
【0124】(i=)1番目の分割画像データを印刷し
た(i=)1枚目のテープ(ラベル)が作成されると
(S55)、次に、n枚目まで終了したか否か、すなわ
ちi≧分割数nとなったか否かを判別する(S56)。
この時点では、まだi<n(i(=1)<3)(S5
6:No)なので、次に、iをインクリメント(i=i
+1)した後、再度、i=1のときと同様の処理を行
う。
【0125】すなわち、i=1のときと同様に、i=2
について、分割上糊代幅Ru(i)=Ru(2)を確保
し(S52)、分割印刷幅T(i)=T(2)分の分割
画像を印刷し(S53)、分割下糊代幅Rd(i)=R
d(1)を確保(確認)した後(S54)、実テープT
のテープ送り&カット処理を行うことにより(S5
5)、(i=)2番目の分割画像データを印刷した(i
=)2枚目のテープ(ラベル)が作成される(S5
5)。
【0126】例えば前述の例では、この時点で、図12
(b)に示す(i=)2番目の分割画像データを印刷し
た(i=)2枚目のテープ(ラベル)が作成される。こ
のテープには、実ドット幅W(=1024ドット)に相
当する実テープ幅L(=96mm)の上端から分割上糊
代幅Ru(2)(=0mm)分の糊代領域に、分割上余
白ドット幅Eu(2)(=0ドット)を有する余白(空
白画像)が確保され、その下の分割印刷幅T(2)(=
72mm)分の分割印刷領域に分割ドット幅D(2)
(=768ドット)を有する(i=)2番目の分割画像
データが印刷され、その下の分割下糊代幅Rd(2)
(=24mm)の糊代領域に、分割下余白ドット幅Ed
(2)(=256ドット)を有する余白(空白画像)が
確保される。
【0127】(i=)2番目の分割画像データを印刷し
た(i=)2枚目のテープ(ラベル)が作成されると
(S55)、次に、n(=3)枚目まで終了したか否か
を判別し(S56)、まだi<n(i(=2)<3)
(S56:No)なので、次に、iをインクリメント
(i=i+1=3)した後、再度、i=1のときと同様
に、i=3について、分割上糊代幅Ru(3)を確保し
(S52)、分割印刷幅T(3)分の分割画像を印刷し
(S53)、分割下糊代幅Rd(1)を確認した後(S
54)、実テープTのテープ送り&カット処理を行うこ
とにより(S55)、(i=)3番目の分割画像データ
を印刷した(i=)3枚目のテープ(ラベル)が作成さ
れる(S55)。
【0128】例えば前述の例では、この時点で、図12
(c)に示す(i=)3番目の分割画像データを印刷し
た(i=)3枚目のテープ(ラベル)が作成される。こ
のテープには、実ドット幅W(=1024ドット)に相
当する実テープ幅L(=96mm)の上端から分割上糊
代幅Ru(3)(=0mm)分の糊代領域に、分割上余
白ドット幅Eu(3)(=0ドット)を有する余白(空
白画像)が確保され、その下の分割印刷幅T(3)(=
96mm)分の分割印刷領域に分割ドット幅D(3)
(=1024ドット)を有する(i=)3番目の分割画
像データが印刷され、その下の分割下糊代幅Rd(3)
(=0mm)の糊代領域に、分割下余白ドット幅Ed
(3)(=0ドット)を有する余白(空白画像)が確保
される。
【0129】(i=)3番目の分割画像データを印刷し
た(i=)3枚目のテープ(ラベル)が作成されると
(S55)、次に、n(=3)枚目まで終了したか否か
を判別し(S56)、i=n(=3)(S56:Ye
s)なので、分割画像印刷処理(S97)を終了して
(S58)、図7に示すように、「分割印刷終了」のメ
ッセージを表示後(T17)、図6に示すように、分割
画像印刷操作(S90)の全てを終了する(S98)。
【0130】上述のように、本発明の一実施形態による
テープ印刷装置1では、印刷後のテープ(実テープ)を
貼り付ける予定の貼付領域の一辺の長さを、仮想テープ
幅T0として設定し、その仮想テープ幅T0と実テープ
幅Lから、分割数n(n>(T0/Lの商の整数部
Q))を決定する。また、全糊代幅R0(R0=L×n
−T0)を求めて、n個の分割糊代幅R(i)(0≦R
(i)≦L、ここで、i=1〜n、ただし、総和ΣR
(i)=R0)に割り当て、仮想テープ幅T0に印刷可
能な基礎ドット幅D0の基礎画像データを、それぞれ分
割印刷幅T(i)(T(i)=L−R(i)、i=1〜
n)に相当する分割ドット幅D(i)のn個の分割画像
データに分割する。
【0131】具体的には、例えば図11および図12で
前述の例の場合、貼付領域の一辺の長さ(幅)240m
mを、仮想テープ幅T0(=240mm)として設定
し、その仮想テープ幅T0と実テープ幅L(=96m
m)から、分割数n=3(>Q(=2))を決定する。
また、全糊代幅R0(=L×n−T0=48mm)を求
めて、n(=3)個の分割糊代幅R(i)、すなわち、
分割糊代幅R(1)=24mm、分割糊代幅R(2)=
24mm、分割糊代幅R(3)=0mmに割り当てる。
この場合、総和ΣR(i)=R(1)+R(2)+R
(3)=24+24+0=R0となる。
【0132】そして、仮想テープ幅T0(=240m
m)に印刷可能な基礎ドット幅D0(=2560ドッ
ト)の基礎画像データを、n(=3)個の分割印刷幅T
(i)=L−R(i)(i=1〜n(=3))、すなわ
ち、分割印刷幅T(1)=72mm、分割印刷幅T
(2)=72mm、分割印刷幅T(3)=96mmに相
当する、それぞれ、分割ドット幅D(1)=768ドッ
ト、分割ドット幅D(2)=768ドット、分割ドット
幅D(3)=1024ドットの、n(=3)個の分割画
像データに分割する。
【0133】この場合、仮に実テープ幅L(上記の例の
場合96mm)のn(=3)枚のテープを幅方向に並べ
れば、合計L×n(=96×3=288mm)の印刷幅
に相当するドット幅(=3072ドット)の画像データ
を印刷できるので、仮想テープ幅T0(=240mm)
に印刷可能な(2560ドットの)基礎画像データが、
上記n(=3)個の分割画像データに配分して余ること
は有り得ない。すなわち、基礎画像データ全体をn個の
分割画像データに配分できる。また、各分割画像データ
の分割ドット幅D(i)は、分割印刷幅T(i)(≦
L)に相当するので、各分割画像データは、実テープ幅
Lを有する実テープに印刷できる。
【0134】このため、テープ印刷装置1に適用した分
割画像作成方法およびその装置によれば、貼付領域に適
合した大きさ(ドット幅)の印刷(基礎)画像データを
準備して記憶しておくことにより、印刷対象の(実)テ
ープの(実)テープ幅に拘らず、印刷画像データをその
テープに印刷可能な分割画像データに分割できる。
【0135】また、これにより、テープ印刷装置1で
は、幅の狭いテープを使用しても、n個の分割画像デー
タをそのテープに順に印刷するだけで、全体として1つ
にまとまった大きな印刷画像全体を印刷できる。すなわ
ち、テープ印刷装置1に適用した分割画像作成方法およ
びその装置を狭幅のテープしか扱えないような小型のテ
ープ印刷装置に適用した場合でも、大きな印刷画像全体
を印刷できる。また、このため、所望の外枠を付加した
り貼付領域に見合う余白まで考慮した印刷画像を作成し
て印刷したりすることが可能になる。
【0136】また、テープ印刷装置1に適用した分割画
像印刷方法およびその装置では、図10で前述のよう
に、実テープ幅Lに分割糊代幅R(i)を配置し、それ
によりその分割印刷幅T(i)を有する分割印刷領域に
i番目の分割画像データを印刷するので、n(=3)個
の分割画像データを分割印刷領域に適切に印刷できる。
この場合、分割印刷幅T(i)の方を配置すれば、他方
の分割糊代幅R(i)の配置も決定するので、同様に、
n(=3)個の分割画像データを分割印刷領域に適切に
印刷できる。もちろん、分割糊代幅R(i)および分割
印刷幅T(i)の双方を配置しても同様なのはいうまで
もない。
【0137】また、テープ印刷装置1に適用した分割画
像印刷方法およびその装置では、i番目の分割画像デー
タを印刷したi番目の分割画像部分と、その前および/
または後に印刷したi−1番目および/またはi+1番
目の分割画像部分とを、幅方向に連結するための、上糊
代位置および/または下糊代位置となるように、分割糊
代幅R(i)を配置している。
【0138】例えば図11および図12で前述の例の場
合、(i=)1番目の分割画像データを印刷した図12
(a)の(i=)1枚目のテープの分割画像部分(分割
印刷幅T(1)の部分)の下部には、分割糊代幅R
(1)を配置している(分割下糊代幅Rd(1)を配置
している)。このため、その後に印刷した図12(b)
の(i+1=)2枚目のテープの2番目の分割画像部分
を、図12(a)の分割下糊代幅Ru(1)の部分を糊
代として連結できる。
【0139】同様に、図12(b)の2枚目のテープの
分割画像部分(分割印刷幅T(2)の部分)の下部に
は、分割下糊代幅Rd(2)を配置しているので、その
部分を糊代として、図12(c)の3枚目のテープの3
番目の分割画像部分を連結できる。そして、これらの連
結により、図11の仮想テープ幅T0の基礎画像を構成
(合成)できる。
【0140】また、図9で糊代位置「上位置」を指定し
た場合の設定(S34)として前述した例では、上記の
図11の例とは逆に、2枚目のテープの2番目の分割画
像部分の上部に、分割上糊代幅Ru(2)を配置し、3
枚目のテープの3番目の分割画像部分の上部に、分割上
糊代幅Ru(3)を配置しているので、これらを糊代と
して、それぞれ、1枚目のテープの分割画像部分、2枚
目のテープの分割画像部分と連結できる。この場合も、
図11の基礎画像を構成(合成)できる。
【0141】また、図12(b)の分割印刷幅T(2)
のうち上部にある一部の画像、すなわち同図(a)の分
割下糊代幅Rd(1)分の画像を同図(a)に移動した
ことを想定する。これは、分割上糊代幅Ru(1)=R
u(3)=0、分割下糊代幅Rd(1)=Rd(3)=
0とし、分割印刷幅T(1)=T(3)=96mmと
し、その代わり、分割上糊代幅Ru(2)=24mm、
分割印刷幅T(2)=48mm、分割上糊代幅Ru
(2)=24mmとすればできる。
【0142】この場合、2枚目のテープの2番目の分割
画像部分の上下に糊代が確保できるので、上の糊代を利
用して、1枚目のテープの1番目の分割画像部分を連結
し、下の糊代を利用して、3枚目のテープの3番目の分
割画像部分を連結すれば、同様に、図11の基礎画像を
構成(合成)できる。
【0143】したがって、テープ印刷装置1に適用した
分割画像印刷方法およびその装置では、上糊代位置およ
び/または下糊代位置となるように、分割糊代幅R
(i)を配置しているので、印刷後に各分割糊代幅R
(i)を糊代として分割画像を連結するだけで、基礎画
像を印刷した仮想テープ幅T0のラベル等とすることが
できる。
【0144】上述のように、印刷後のテープをn枚のテ
ープに切断して幅方向に並べた場合の糊代の位置(上糊
代位置および/または下糊代位置)になるように各分割
糊代幅R(i)を配置しておけば、印刷後に各分割糊代
幅R(i)を糊代として分割画像を連結するだけで、仮
想テープ幅T0のラベル等となる。
【0145】すなわち、全糊代幅R0(=ΣR(i))
=L×n−T0なので、分割画像の連結結果の幅L×n
−ΣR(i)=T0となり、仮想テープ幅T0として設
定した値に一致し、これにより、貼付領域にぴったりと
合わせて貼り付けることができる。
【0146】また、この場合、各分割糊代幅R(i)を
利用して分割画像から基礎画像を合成できるので、貼付
領域に貼り付ける前に余分な余白を切断する等の手間が
不要となる。また、その合わせ目にも隙間ができにくい
ので、外枠を付加した場合や背景色を有する余白を含む
場合にも、途中の継ぎ目が目立つのを防止できる。
【0147】また、この場合でも、作成されるラベル等
の幅を手計算等により求める必要はなく、貼付領域の一
辺の長さを、直接、仮想テープ幅T0として設定すれば
良いので、煩わしい手間が省略できる。
【0148】したがって、本実施形態のテープ印刷装置
1に適用した分割画像作成方法およびその装置によれ
ば、幅の狭いテープを使用しても、貼付領域に適合した
大きさの印刷画像を、そのテープに印刷可能かつ印刷後
に容易に連結可能な分割画像に分割できる。また、その
分割画像を印刷する分割画像印刷方法およびその装置に
よれば、テープ印刷装置に分割画像作成方法およびその
装置をテープ印刷装置に適用したときの上記の種々の作
用・効果を得ることができる。
【0149】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0150】例えば、上述の実施形態では、図10の分
割画像印刷処理(S97)の時点で、基礎画像データを
分割しながら印刷したが、予め印刷前に実テープ幅Lに
合わせた画像データを作成しておけば、同様のことがで
きる。
【0151】具体的には、例えば前述の図12の各図の
印刷されたテープと同じイメージの画像データを作成す
る。以下、この種の画像データを実印刷画像データとい
う。
【0152】この場合、実テープ幅Lに相当する実ドッ
ト幅Wを有するn(=3)個の画像データ領域のそれぞ
れにおいて、分割糊代幅R(i)(分割上糊代幅Ru
(i)+分割下糊代幅Rd(i))に相当する分割余白
ドット幅E(i)(分割上余白ドット幅Eu(i)+分
割下余白ドット幅Ed(i))を配置する。そして、残
る分割印刷幅T(i)に相当する分割ドット幅D(i)
の領域にi番目の分割画像データを配置することによ
り、実ドット幅Wを有する実印刷画像データをi=1〜
nのn(=3)個作成する。また、この場合、分割ドッ
ト幅D(i)側を配置しても、分割余白ドット幅E
(i)および分割ドット幅D(i)の両方を配置して
も、同様である。
【0153】上記の分割画像作成方法およびその装置で
は、実テープ幅Lに相当する実ドット幅Wを有する実印
刷画像データをn個作成し、それらは基礎画像データを
構成するn個の分割画像データのうちの各1個を含む。
この場合、各実印刷画像データの実ドット幅Wは実テー
プ幅Lに相当するので、印刷する場合には、テープの端
から印刷を開始できる。すなわち、これを適用したテー
プ印刷装置では、n個の実印刷画像データを順に印刷す
るだけで、容易にn個の分割画像データを印刷できる。
また、実印刷画像データを記憶しておけば、次回以降
は、分割処理等を行わずに同一の印刷をいつでも再現で
きる。
【0154】また、この場合、図12その他で説明した
印刷されたテープと同じイメージをそのまま実印刷画像
データに採用して、i番目の分割画像データと、i−1
番目および/またはi+1番目の分割画像データとを幅
方向に連結したときに、実印刷画像データが重複する上
余白位置および/または下余白位置となるように、分割
余白ドット幅E(i)を配置するのが、好ましい。
【0155】すなわち、上記のような分割画像作成方法
およびその装置によれば、テープ印刷装置では、n個の
実印刷画像データを順に印刷するだけで、分割余白ドッ
ト幅E(i)に対応する印刷後のテープの各分割糊代幅
R(i)を糊代として分割画像を連結でき、基礎画像を
印刷した仮想テープ幅T0のラベル等とすることができ
る。
【0156】以上に説明した他、上述したテープ印刷装
置1に適用できる分割画像作成方法および分割画像印刷
方法並びにそれらの装置としては、種々、考えられる。
【0157】そこで、以下、第2の実施形態として、文
字列画像(キャラクタ列画像)を途中で分割しないで、
そのキャラクタ列画像を配置した印刷(基礎)画像を分
割する分割画像作成方法およびそれを印刷する分割画像
印刷方法並びにそれらの装置を適用したテープ印刷装置
1について、図13以降を参照して説明する。
【0158】まず、ここでテープ印刷装置1に適用する
分割画像作成方法およびその装置は、外枠や地模様など
を含む背景画像上にm個(1≦m)のキャラクタ列画像
をm行として配置した基礎画像データを、印刷対象の実
テープの実テープ幅Lに分割印刷可能なn個(1<n、
かつ、m≦n)に分割したときのそのn個の分割画像デ
ータを作成する。
【0159】すなわち、背景画像上にm行(1≦m)の
キャラクタ列画像を配置した基礎画像データの基礎ドッ
ト幅D0を、m行に対応するm個を含むn個(1<n、
かつ、m≦n)の各分割ドット幅D(i)(i=1〜
n、ただし、D(i)≦W、総和ΣD(i)=D0)に
割り当て、基礎画像データをn個に分割したときのn個
の分割画像データを作成する。この場合の条件として
は、各行のキャラクタ列画像を配置したm個の分割画像
データの各分割ドット幅D(j)(j=1〜m)の全て
が、実ドット幅Wより小さければ良い。
【0160】例えば、図17(a)に示すように、m=
2の場合、その2行のうちの1行目のキャラクタ列画像
の幅に上部の背景画像の幅を含め、2行目のキャラクタ
画像の幅に下部の背景画像の幅を含めても、各分割ドッ
ト幅D(j)(j=1〜2)が実ドット幅Wより小さけ
れば、それぞれ分割ドット幅D(1)、分割ドット幅D
(2)のn=2個の分割画像を作成できる。また、背景
画像の幅を含めると実ドット幅Wより大きくなる場合に
は、分割数nを増やせば良い。
【0161】すなわち、同図の各分割ドット幅D(j)
(j=3、4)が実ドット幅Wより小さければ、それぞ
れ分割ドット幅D(3)、分割ドット幅D(4)の他、
その枠用のそれぞれ分割ドット幅D(5)、分割ドット
幅D(6)のn=4個の分割画像データを作成できる。
【0162】また、ここで、同図の「2行印刷」の行が
ない場合を想定する。すなわち、分割ドット幅D(3)
の他、上下の外枠用の分割ドット幅D(5)およびD
(6)に相当する画像から構成される基礎画像データを
想定する。
【0163】この場合、「枠付き」の1行、すなわちm
=1となるが、その1行のキャラクタ列画像(「枠付
き」の画像)の上部または下部に配置された背景画像
(外枠画像)の一方(例えば上部)の幅(分割ドット数
D(5))を含めても、その分割ドット幅Dj(j=
1)が実ドット幅Wより小さければ、その背景画像の一
方を含めた幅を分割ドット幅D(1)、他方の背景画像
のみの幅を分割ドット幅D(2)(図示ではD(6)の
部分)とすることにより、n=2個の分割画像データを
作成できる。
【0164】また、背景画像の一方(上部)でも含める
と実ドット幅Wより大きくなる(D(3)+D(5)>
Wの)場合には、それぞれ独立に、上部の背景画像の幅
(D(5))、キャラクタ列画像の幅(D(3))およ
び下部の背景画像の幅(D(6))を各分割ドット幅D
(i)(i=1〜3)として、n=3個の分割画像デー
タを作成できる。
【0165】また、この場合、上部や下部の背景画像の
分割ドット幅(D(5)および/またはD(6))が、
実ドット幅Wよりも大きいとき(D(5)>Wおよび/
またはD(6)>W)には、さらにその背景画像を分割
すれば、4個以上(n≧4)の分割画像データを作成す
ることになる。さらに、m>2の場合も同様である(同
図(b)および図16(c)参照)。
【0166】上記のいずれの場合においても、m行のキ
ャラクタ列画像を配置したm個の分割画像データの各分
割ドット幅D(j)(j=1〜m)の全てが、実ドット
幅Wより小さいので、それぞれ実テープ幅Lに印刷可能
な分割画像データとなる。
【0167】このため、この分割画像作成方法及びその
装置を適用したテープ印刷装置1では、それらのm個の
分割画像データを順に印刷するだけで、各行のキャラク
タ列画像を途中で分割することなく印刷できる。すなわ
ち、全体としての基礎画像データの基礎ドット幅D0が
実ドット幅Wより大きくても、各行のキャラクタ画像を
分割しないで印刷できるので、キャラクタ画像を分割し
て印刷した場合と比べて、印刷後に連結したときの継ぎ
目が目立つのを防止できる。
【0168】したがって、この分割画像作成方法および
その装置によれば、外枠や地模様を含む背景画像上にキ
ャラクタ列画像を配置したテープ幅を越える大きさの印
刷(基礎)画像を構成する要素画像として、それぞれテ
ープに印刷可能な複数の分割画像を作成でき、特に分割
印刷後に連結しても見栄えのよい分割画像を作成でき
る。
【0169】なお、上記の分割画像作成方法およびその
装置の場合、基礎画像データを作成後にn個に分割して
も良いし、n個の分割画像データを直接作成しても良
い。
【0170】そこで、以下、より具体的に、図16
(c)の画像を基礎画像とし、それを配置した基礎画像
データを作成後にn個に分割してn個の分割画像データ
を作成する方法を、図13を参照して説明し、n個の分
割画像データを直接作成する方法を図14および図15
を参照して説明する。
【0171】外枠や地模様を含む背景画像上にm個(1
≦m)のキャラクタ列画像をm行として配置した基礎画
像データを、印刷対象の実テープの実テープ幅Lに分割
印刷可能なn個(1<n、かつ、m≦n)に分割してn
個の分割画像データを作成する分割画像作成方法および
その装置をテープ印刷装置1に適用した場合、図13に
示すように、まず、テキスト入力等により基礎画像デー
タを作成する(S101:図6のS91相当)。
【0172】例えば、図16(a)に示す装飾外枠画像
データ(背景画像)のドット幅が仮基礎ドット幅F0の
場合、その背景画像上に、m(=3)行のテキストデー
タ「第一会議室」、「毎週火曜日」および「設計部打合
せ」をキャラクタ列画像として展開して、m行として配
置することにより、同図(b)の仮基礎画像データを作
成する。
【0173】この場合、この仮基礎ドット幅F0と基礎
ドット幅D0との比率に基づき上記仮基礎画像データを
拡大/縮小して基礎ドット幅D0の基礎画像データを作
成できる。この比率や拡大/縮小等については、図14
で後述の例において説明するので、ここでは、最初から
仮基礎ドット幅F0=基礎ドット幅D0の基礎画像デー
タが作成されるものとして説明する。すなわち同図
(b)と同図(c)の画像データは同じ大きさであると
して説明する。
【0174】基礎画像データが作成されると(S10
1)、次に、仮想テープ幅T0を設定する(S10
2)。なお、この処理は、本例では不要な処理である
が、図6との対比上、この方が理解し易く、かつ、説明
し易いので、本処理を含めておく。もちろん、この処理
は図6のS92に相当する処理なので、本処理を入れて
おけば、上述の仮基礎画像データを拡大/縮小して貼付
領域に適合した基礎画像データとしたり、前述の分割余
白ドット幅E(i)やそれに対応する分割糊代幅R
(i)を配置し易くなるので、前述の第1の実施形態の
概念が全て適用できる。
【0175】仮想テープ幅T0が設定されると(S10
2)、次に、実テープ幅Lが設定された後(S103:
図6のS93相当)、各行の分割ドット幅D(i)を検
出する(S104)。
【0176】各行の分割ドット幅D(i)が検出される
と(S104)、次に、基礎画像データの基礎ドット幅
D0が、実テープ幅Lに印刷可能な実ドット幅Wより大
きく、かつ、m個のキャラクタ列画像のそれぞれを配置
したm個の分割画像データの各分割ドット幅D(j)
(j=1〜m、図16ではm=3、ただしD(1)には
後処理で外枠の上部画像分D(4)を含めて割り当てる
ので、仮D(1)と図示))の全てが、それぞれ実ドッ
ト幅Wより小さいという判別条件を判別する(S10
5)。すなわち、各行を印刷したときに、全て実テープ
幅Lに印刷できるか否かを判別する(S105)。
【0177】この判別処理(S105)により、判別条
件が満足しない場合(S105:No)には、本分割方
法は適用できないので、(図示のAを経由して)図6で
前述の処理を行う。
【0178】前記判別条件が満足した場合(S105:
Yes)には、基礎ドット幅D0を、m行に対応するm
個を含むn個の各分割ドット幅D(i)(i=1〜n、
ただし、D(i)≦W、総和ΣD(i)=D0)に分割
する場合の、分割数n、分割印刷幅T(i)、分割糊代
幅R(i)を決定する(S106)。
【0179】例えば図16では、W≧仮D(1)、W≧
D(2)、W≧D(3)により判別条件を満足し(S1
05:Yes)、W≧仮D(1)+D(4)、W<D
(3)+D(4)、かつ、W≧D(4)なので、分割数
n=4、分割印刷幅T(1)は分割ドット幅D(1)=
仮D(1)+D(4)相当、分割印刷幅T(2)は分割
ドット幅D(2)相当、分割印刷幅T(3)は分割ドッ
ト幅D(3)相当、分割印刷幅T(4)は分割ドット幅
D(4)相当とし、各分割糊代幅R(i)=L−T
(i)と決定する(S106)。
【0180】ここまで、決定した後の処理は、図6で前
述の場合と同様なので、説明は省略する(図示のBを経
由して図6へ移行する)。
【0181】この場合、m行(図16ではm=3)に対
応(i=1〜3に対応)するm個の分割画像データは、
それぞれ実テープ幅Lに印刷可能な分割画像データとな
り、これにより、この分割画像作成方法及びその装置を
適用したテープ印刷装置1でも、各行のキャラクタ画像
を分割しないで印刷できるので、印刷後に連結したとき
の継ぎ目が目立つのを防止できる(図16(c)参
照)。
【0182】したがって、この分割画像作成方法および
その装置によれば、外枠や地模様を含む背景画像上にキ
ャラクタ列画像を配置したテープ幅を越える大きさの印
刷(基礎)画像を、テープに印刷可能なようにn個(図
16ではn=4)に分割することにより、分割印刷後に
連結しても見栄えのよい分割画像を作成できる。
【0183】もちろん、この場合、前述の第1の実施形
態と同様に、実テープ幅Lに分割糊代幅R(i)や分割
印刷幅T(i)(i=1〜n、図16ではn=4)を配
置し、その分割印刷幅T(i)を有する分割印刷領域に
i番目の分割画像データを印刷すれば、n個の分割画像
データを分割印刷領域に適切に印刷できる。
【0184】また、i番目の分割画像データを印刷した
i番目の分割画像部分と、その前後に印刷したi−1番
目および/またはi+1番目の分割画像部分とを、幅方
向に連結するための、上糊代位置および/または下糊代
位置となるように、分割糊代幅R(i)を配置すれば、
印刷後に各分割糊代幅R(i)を糊代として分割画像を
連結するだけで、基礎画像を印刷したラベル等とするこ
とができる。また、この場合、糊代を利用して連結する
ので、継ぎ目の隙間から貼付領域の地色が見えるなどの
不具合を防止することができ、より見栄えの良いラベル
等とすることができる。
【0185】また、予め印刷前に実テープ幅Lに合わせ
た実印刷画像データを作成しておけば、同様のことがで
きる。
【0186】この場合、実テープ幅Lに相当する実ドッ
ト幅Wを有するn個(図16ではn=4)の画像データ
領域のそれぞれにおいて、分割ドット幅D(i)および
/またはその余白となる分割余白ドット幅E(i)(E
(i)=W−D(i)、i=1〜n)を配置し、分割ド
ット幅D(i)の領域にi番目の分割画像データを配置
することにより、実ドット幅Wを有する実印刷画像デー
タをn個作成する。すなわち、実ドット幅Wを有する実
印刷画像データをn個作成し、それらは基礎画像データ
を構成するn個の分割画像データのうちの各1個を含
む。
【0187】上記の場合、各実印刷画像データの実ドッ
ト幅Wは実テープ幅Lに相当するので、印刷する場合に
は、テープの端から印刷を開始できる。すなわち、この
分割画像作成方法およびその装置を適用したテープ印刷
装置1では、n個の実印刷画像データを順に印刷するだ
けで、容易にn個の分割画像データを印刷できる。ま
た、実印刷画像データを記憶しておけば、次回以降は、
分割処理等を行わずに同一の印刷をいつでも再現でき
る。
【0188】また、i番目の分割画像データと、i−1
番目および/またはi+1番目の分割画像データとを幅
方向に連結したときに、実印刷画像データが重複する上
余白位置および/または下余白位置となるように、分割
余白ドット幅E(i)を配置すれば、テープ印刷装置1
では、n個の実印刷画像データを順に印刷するだけで、
分割余白ドット幅E(i)に対応する印刷後のテープの
各分割糊代幅R(i)を糊代として分割画像を連結で
き、基礎画像を印刷したラベル等とすることができる。
また、この場合も、糊代を利用して連結することで、継
ぎ目の隙間から貼付領域の地色が見えるなどの不具合を
防止でき、より見栄えの良いラベル等とすることができ
る。
【0189】次に、外枠や地模様を含む背景画像上にm
個(1≦m)のキャラクタ列画像をm行として配置した
基礎画像データを構成する要素画像データとして、印刷
対象の実テープの実テープ幅Lに分割印刷可能なn個
(1<n、かつ、m≦n)の分割画像データを作成する
分割画像作成方法およびその装置をテープ印刷装置1に
適用した場合について説明する。
【0190】この分割画像作成方法及びその装置では、
図14に示すように、まず、実テープ幅Lを設定後(S
111:図6のS93、図13のS103相当)、仮基
礎ドット幅F0を有する背景画像データ上に、そのまま
m個のキャラクタ列画像のそれぞれを配置したと仮定し
た場合の、各1個のキャラクタ列画像を配置するm個の
仮分割ドット幅F(j)(j=1〜m)を含むn個(m
≦n)の仮分割ドット幅F(i)(i=1〜n、ただ
し、総和ΣFi=F0)およびその中の最大仮分割ドッ
ト幅F(k)(kは1〜nのいずれか)を求める(S1
12)。
【0191】すなわち、記憶された背景画像データの大
きさをそのままにして、その背景画像データ上にm個の
キャラクタ列画像を配置したと仮定した場合の、各1個
のキャラクタ列画像を含むm個の分割画像データと、n
−m個の背景画像だけの分割画像データの、仮分割ドッ
ト幅F(i)およびその中の最大仮分割ドット幅F
(k)を求める。
【0192】例えば、図16(a)に示す背景画像デー
タ(装飾外枠画像データ)がドット幅F0のとき、それ
を仮基礎ドット幅F0として、その背景画像データ上
に、m(=3)行のテキストデータ「第一会議室」、
「毎週火曜日」および「設計部打合せ」をキャラクタ列
画像として展開して、m行として配置したと仮定する。
【0193】すなわち、同図(b)のような展開画像デ
ータを仮定した場合、各1個のキャラクタ列画像を含む
m(=3)個の分割画像データの仮分割ドット幅F
(1)、F(2)、F(3)、および、n−m(=1)
個の背景画像だけの分割画像データの仮分割ドット幅F
(4)を求める。そして、例えば、F(1)≧F(4)
≧F(3)≧F(2)の場合、その中の最大仮分割ドッ
ト幅F(k)=F(1)を求める(S112)。
【0194】次に、実テープ幅Lに印刷可能な実ドット
幅W内に最大仮分割ドット幅F(k)を有する分割画像
データを納めるための拡大または縮小の比率Gを決定す
る(S113)。
【0195】例えば図16において、比率G≦W/F
(k)=W/F(1)となる。例えばW/F(k)=
2.2等のように小数点以下を含む値となった場合、G
=2.2そのままでも良いし、実テープ幅Lとの兼ね合
いや処理の容易さ等からG=2のように整数にしても良
い。もちろん、例えばG=2/3等のように、分数表示
の値にしておいても良い。以下では、説明の容易さから
G=2としておく。
【0196】拡大/縮小の比率Gが決定すると(S11
3)、次に、変数iおよびjを1に初期化後(S11
4)、i(=1)番目の背景画像を比率Gに基づいて印
刷画像データ用のバッファに展開する(S115)。例
えば図16の場合、同図(a)の背景画像データの仮分
割ドット幅F(i)=F(1)の部分、すなわち、背景
画像の上部と前後の外枠部分を、比率G(=2)に基づ
いてバッファに展開する(S115)。
【0197】この場合、背景画像のi(=1)番目の分
割展開した画像(分割展開背景画像)データのドット幅
は、元の同図(b)のドット幅が仮分割ドット幅F
(i)=F(1)なのに対して、分割ドット幅D(i)
=D(1)=G×F(i)=2×F(1)となる。すな
わち、同図(c)の基礎画像データの基礎ドット幅D0
を分割したときと同様になる。
【0198】次に、i(=1)番目には、キャラクタ列
画像が有るか否か、すなわち、そこにキャラクタ画像を
展開するか否かを判別する(S116)。図16の場
合、同図(b)のように、i(=1)番目には「第一会
議室」のキャラクタ画像を展開する(S116:Ye
s)ので、次に、j(=1)行目のテキストデータ「第
一会議室」をキャラクタ列画像として展開して(S11
7)、変数j(=1)を更新する(S118:j=2と
なる)。
【0199】この状態では、図16(c)の分割ドット
幅D(i)=D(1)を有するi(=1)番目の分割画
像データが作成される(S118)ので、次に、バッフ
ァ内の分割画像データを印刷することにより、実テープ
Tに分割印刷幅T(i)=T(1)で印刷される(S1
19)。
【0200】ここで、本実施形態(第2の実施形態)に
おいても、前述の第1の実施形態と同様に、他の表示画
面(例えばテキスト表示画面)の状態で、行分割印刷キ
ー343を押すと、行分割印刷割込が発生して、図15
に示すように、通常の一括印刷と異なる「行分割印刷」
である旨および「1枚目」である旨を、「行分割印刷中
1枚目」のメッセージで表示し(T20:図7のT1
6相当)、その画面表示を維持したまま、図14の行分
割印刷処理(S110)を起動・処理し、図14に示す
ように、分割印刷を行った後(S119)、自動カット
のとき(S120:Yes)には、実テープTのテープ
送り&カット処理を自動で行い(S121)、手動のと
き(S120:No)には、カットキー340の操作を
促す「テープカットして下さい」のメッセージを表示す
る(S125、T21)。
【0201】自動のテープカット処理(S121)が終
了し、または、画面T21の状態からカットキー340
を操作すると(S125)、(i=)1番目の分割ドッ
ト幅D(1)の分割画像データを分割印刷幅T(1)に
合わせて印刷した(i=)1枚目のテープ(ラベル)が
作成され、次に、n枚目まで終了したか否か、すなわち
i≧nとなったか否かを判別する(S122)。
【0202】この時点では、まだ、i=1(<n)なの
で(S122:No)、次にiを更新(インクリメン
ト:+1)した後(S123)、「次の印刷開始 2枚
目」を表示し(T22)、次いで、「行分割印刷中 2
枚目」のメッセージを表示し(T23)、この表示状態
を維持したまま、再度、i=1のときと同様の処理を行
う。
【0203】すなわち、i=1のときと同様に、i(=
2)番目の背景画像を比率Gに基づいて印刷画像データ
用のバッファに展開する(S115)。例えば図16の
場合、同図(a)の背景画像データの仮分割ドット幅F
(2)の前後の外枠部分を、比率G(=2)に基づいて
バッファに展開する(S115)。
【0204】次に、i(=2)番目には、キャラクタ列
画像を展開するか否かを判別する(S116)。図16
の場合、同図(b)のように、i(=2)番目には「毎
週火曜日」のキャラクタ画像を展開する(S116:Y
es)ので、次に、j(=2)行目のテキストデータ
「毎週火曜日」をキャラクタ列画像として展開して(S
117)、変数j(=2)を更新する(S118:j=
3となる)。
【0205】この状態では、図16(c)の分割ドット
幅D(2)を有するi(=2)番目の分割画像データが
作成される(S118)ので、次に、バッファ内の分割
画像データを印刷することにより、実テープTに分割印
刷幅T(2)で印刷される(S119)。
【0206】次に、自動カットのとき(S120:Ye
s)には、自動のテープカット処理(S121)が終了
し、または、手動のとき(S120:No)にはカット
キー340を操作(S125)すると、(i=)2番目
の分割ドット幅D(2)の分割画像データを分割印刷幅
T(2)に合わせて印刷した(i=)2枚目のテープ
(ラベル)が作成され、i=2(<n)なので(S12
2:No)、次にiを更新した後(S123)、「次の
印刷開始 3枚目」〜「行分割印刷中 3枚目」のメッ
セージを表示し、この表示状態を維持したまま、再度、
i=1や2のときと同様の処理を行う。
【0207】すなわち、例えば、図16(a)の(i
=)3番目の背景画像データの仮分割ドット幅F(3)
の前後の外枠部分を、比率G(=2)に基づいてバッフ
ァに展開し(S115)、j(=3)行目のテキストデ
ータ「設計部打合せ」キャラクタ列画像として展開して
(S116:Yes、S117)、変数j(=3)を更
新する(S118:j=4となる)。この状態では、図
16(c)の分割ドット幅D(3)を有する(i=)3
番目の分割画像データが作成される(S118)ので、
次に、バッファ内の分割画像データを印刷することによ
り、実テープTに分割印刷幅T(3)で印刷される(S
119)。
【0208】次に、自動カットのとき(S120:Ye
s)には、自動のテープカット処理(S121)が終了
し、または、手動のとき(S120:No)にはカット
キー340を操作すると、(i=)3番目の分割ドット
幅D(3)の分割画像データを分割印刷幅T(3)に合
わせて印刷した(i=)3枚目のテープ(ラベル)が作
成され、i=3(<n)なので(S122:No)、次
にiを更新した後(S123)、「次の印刷開始 4枚
目」〜「行分割印刷中 3枚目」のメッセージを表示
し、この表示状態を維持したまま、次のi=4の処理に
移行する。
【0209】すなわち、例えば、図16(a)の(i
=)4番目の背景画像データの仮分割ドット幅F(4)
の装飾外枠部分を、比率G(=2)に基づいてバッファ
に展開する(S115)。この状態では、図16(c)
の分割ドット幅D(4)を有する(i=)4番目の分割
画像データが作成され、j(=4)行目にはキャラクタ
列画像を展開しない(S116:No)ので、次に、バ
ッファ内の分割画像データを印刷することにより、実テ
ープTに分割印刷幅T(4)で印刷される(S11
9)。
【0210】次に、自動のテープカット処理(S12
0:Yes〜S121)または手動のカットキー操作
(S120:No〜カットキー340操作:図15のT
24)を終了すると、(i=)4番目の分割ドット幅D
(4)の分割画像データを分割印刷幅T(4)に合わせ
て印刷した(i=)4枚目のテープ(ラベル)が作成さ
れ、i=4(≧n)なので(S122:Yes)、次
に、「分割印刷終了」のメッセージを表示後(T2
5)、図14の行分割印刷処理(S110)の全てを終
了する(S124)。
【0211】上述のように、この分割画像作成方法及び
その装置では、記憶された背景画像データの大きさをそ
のままにして、その背景画像データ上にm(=例えば
3)個のキャラクタ列画像を配置したと仮定した場合
の、各1個のキャラクタ列画像を含むm個の分割画像デ
ータと、n−m(例えばn−m=4−1=1)個の背景
画像だけの分割画像データの、仮分割ドット幅F(i)
およびその中の最大仮分割ドット幅F(k)を求め、実
テープ幅Lに印刷可能な実ドット幅W内に最大分割ドッ
ト幅F(k)を有する分割画像データを納めるための拡
大または縮小の比率G(G≦W/Fk)を決定する。
【0212】すなわち、その比率G(=例えば2)で各
分割画像データを構成する背景画像やキャラクタ画像を
展開すれば、n(=4)個の分割画像データは、全て実
ドット幅W内に納まる。言い換えれば、その拡大・縮小
した各分割画像データは、実テープ幅Lに印刷できる。
このため、この分割画像作成方法およびその装置では、
次にその比率Gに基づいて背景画像データやキャラクタ
列画像データを展開することにより、それぞれ実テープ
幅Lに印刷可能なn個の分割画像データを作成できる。
【0213】これにより、前述の例と同様に、テープ印
刷装置1では、各行のキャラクタ画像を分割しないで印
刷できるので、印刷後に連結したときの継ぎ目が目立つ
のを防止できる。したがって、この分割画像作成方法及
びその装置によれば、外枠や地模様を含む背景画像上に
キャラクタ列画像を配置したテープ幅を越える大きさの
印刷(基礎)画像を構成する要素画像として、それぞれ
テープに印刷可能なn個の分割画像を作成でき、特に分
割印刷後に連結しても見栄えのよい分割画像を作成でき
る。
【0214】また、この場合、i番目の分割画像データ
を作成してからすぐに印刷し、それをn回分繰り返すこ
とにより、図14で上述の印刷画像データ用のバッファ
には、1回の分割印刷に必要な1個の分割画像データし
か必要としないので、記憶容量が節約でき、また、分割
画像の作成と印刷を並行して次々と行えるので、処理速
度を向上できる。
【0215】もちろん、この場合も、前述と同様に、実
テープ幅Lに分割糊代幅R(i)や分割印刷幅T(i)
(i=1〜n、図16ではn=4)を配置して、その分
割印刷幅T(i)を有する分割印刷領域にi番目の分割
画像データを印刷したり、分割された各分割画像部分を
相互に連結するための糊代位置となるように、分割糊代
幅R(i)を配置したり、また、予め印刷前に実テープ
幅Lに合わせた実印刷画像データを作成したり、分割印
刷幅T(i)や分割糊代幅R(i)を配置する代わり
に、その実印刷画像データ上に、対応する分割ドット幅
D(i)や分割余白ドット幅E(i)を配置したりする
ことで、糊代を利用してより見栄えの良いラベル等を作
成できるなどの、前述の種々の作用・効果をさらに付加
できる。
【0216】なお、上記の場合、例えば、図16では、
各行を担当する各分割ドット幅D(j)が異なる場合を
示したが、前述の図17のように、同じ幅にするような
場合、比率Gを求めるなどの内部処理が容易になる。
【0217】また、例えば、表示画面81において、印
刷の際に分割する場所(行間)を指定可能にしておけ
ば、各行を担当する各分割ドット幅D(j)が異なるよ
うな場合に、最初の2行は1枚目のテープ(ラベル)に
印刷し、次の3行目は2枚目のテープに印刷するなど、
ラベルを作成する際に種々の工夫が可能になる。
【0218】また、同様に、1回の分割印刷の区切り
(行間)や行数を指定可能にしておけば、例えば、1枚
目のテープ(ラベル)を印刷後に、色の異なるテープに
交換してから2枚目のテープを印刷するなど、任意の行
数毎にベース(下地)色の異なるテープ(ラベル)を印
刷することができ、種々の趣向を凝らしたラベル等を作
成できる。
【0219】ところで、例えば、図18は、幅24cm
×長さ100cmのラベルを示している。
【0220】このサイズが、幅、長さ共に1/3程度の
幅8cm×33cm程度であれば、96mm(9.6c
m)のテープに印刷できるし、幅が同じ24cm程度で
も長さが1/3程度であれば、図11〜図12で前述の
場合と同じなので、例えば、分割印刷幅Ta(1)<分
割ドット幅Da(1)>=96mm<1024ドット
>、分割印刷幅Ta(2)=72mm<768ドット
>、および、分割印刷幅Ta(2)=72mm<768
ドット>に分割して、分割糊代幅R(2)=分割糊代幅
R(3)=分割上糊代幅Ru(2)=分割上糊代幅Ru
(3)=24mm<256ドット>とすれば、見栄えの
良いラベルを作成できる。
【0221】しかし、全長100cm(1000mm)
ともなると、印刷されラベルとして切断されたテープの
端を合わせて所望の箇所(貼付領域)に貼り付けるとき
に、端を合わせにくく、かつ、貼りにくくなる。
【0222】そこで、次に、第3の実施形態として、キ
ャラクタを長手方向に並べたキャラクタ列画像を配置し
た印刷(基礎)画像の長手方向の複数の要素画像とし
て、それぞれテープに印刷可能な複数の分割画像を作成
でき、特にキャラクタ列画像が長い場合にも、分割印刷
後に連結するだけで見栄えのよい印刷画像を合成可能な
分割画像を作成できる分割画像作成方法およびそれを印
刷する分割画像印刷方法並びにそれらの装置を適用した
テープ印刷装置1について、図18以降を参照して説明
する。
【0223】なお、第3の実施形態の場合も、前述の第
2の実施形態と同様に、基礎画像データを作成後にn個
に分割しても良いし、n個の分割画像データを直接作成
しても良い。
【0224】そこで、以下、図22の画像(図18と同
じ画像)を基礎画像とし、まず、それを配置した基礎画
像データを作成後にn個に分割してn個の分割画像デー
タを作成する方法について説明し、次に、n個の分割画
像データを直接作成する方法について説明する。
【0225】前者の分割画像作成方法およびその装置で
は、それぞれキャラクタを長手方向に並べたm個(1≦
m)のキャラクタ列画像を配置した基礎画像データを、
その長手方向のn個(1<n)に分割して、n個の分割
画像データを作成する。
【0226】この場合、横方向(幅方向に複数)に分割
するか、縦方向(長手方向に複数)に分割するかの違い
だけで、基本的には、第1の実施形態と同様の分割方法
で分割できる。
【0227】この分割画像作成方法およびその装置で
は、まず、印刷対象の実テープの実テープ幅L(L>
0)を設定する。この処理については、前述している
(図6のS93、図13のS103、図14のS111
相当)ので、説明は省略する。
【0228】実テープの実テープ幅Lの設定後には、次
に、基礎画像データの長手方向の基礎ドット幅D0を被
除数とし、実テープ幅Lに印刷可能な実ドット幅Wを除
数としたときの商Q(小数部含む)以上の整数n(n≧
Q)を分割数nとして決定する。
【0229】図22の場合、全長1000mmで基礎ド
ット幅D0=10667ドット相当(1000<106
67>)なので、実テープ幅L=96mm(実ドット幅
W=1024ドット相当)の場合、例えば分割数n=1
1(商Qは10.42)と決定する。
【0230】そして、次に、基礎ドット幅D0を、n個
の分割ドット幅D(i)(i=1〜n、ただし、D
(i)≦W、総和ΣD(i)=D0)に分割することに
より、基礎画像データを、それぞれ各分割ドット幅D
(i)を有するn個の分割画像データに分割する。
【0231】図22の場合、単純に、分割ドット幅D
(1)〜D(10)=1024ドット、D(11)=4
27ドットの分割画像データに分割している。
【0232】上述のように、この分割画像作成方法およ
びその装置では、m個(1≦m、図22では大きさの異
なる2個(m=2))のキャラクタ列画像を配置した基
礎画像データの長手方向の基礎ドット幅D0を、n個の
分割ドット幅D(i)(i=1〜n、ただし、D(i)
≦W、総和ΣD(i)=D0)に分割することにより、
基礎画像データをn個に分割したn個の分割画像データ
を作成する。
【0233】この場合、各分割ドット幅D(i)は、実
テープ幅Lに印刷可能な実ドット幅Wより小さいので、
各分割画像データは、実テープ幅Lの実テープに印刷で
きる。また、この場合、基礎画像データを長手方向のn
個に分割するので、各分割画像データは、m個の各キャ
ラクタ列画像をn個に分割した幅方向の要素画像を有す
ることになる。
【0234】このため、この分割画像作成方法およびそ
の装置を適用したテープ印刷装置1では、上記n個の分
割画像データを順に印刷するだけで、印刷(基礎)画像
全体を印刷できる。また、この場合、基礎画像を合成す
るために分割画像を連結するための継ぎ目は、各キャラ
クタ列画像の幅方向となるので、各キャラクタの線の継
ぎ目が揃ってずれたりすることなく、容易に印刷画像を
合成できる。
【0235】もちろん、この場合も、前述と同様に、実
テープ幅Lに分割糊代幅R(i)や分割印刷幅T(i)
(i=1〜n、図22ではn=11)を配置して、その
分割印刷幅T(i)を有する分割印刷領域にi番目の分
割画像データを印刷したり、分割された各分割画像部分
を相互に連結するための糊代位置となるように、分割糊
代幅R(i)を配置したり、また、予め印刷前に実テー
プ幅Lに合わせた実印刷画像データを作成したり、分割
印刷幅T(i)や分割糊代幅R(i)を配置する代わり
に、その実印刷画像データ上に、対応する分割ドット幅
D(i)や分割余白ドット幅E(i)を配置したりする
ことで、糊代を利用してより見栄えの良いラベル等を作
成できるなどの、前述の種々の作用・効果をさらに付加
できる。
【0236】また、上記の分割数nや分割糊代幅R
(i)を調整して、分割印刷幅T(i)に例えば1行目
の各文字が入るように分割すれば、すなわち、分割の継
ぎ目が文字間となるように分割すれば、さらに継ぎ目が
目立たなくなり、見栄えが良くなる(図24参照)。
【0237】したがって、この分割画像作成方法および
その装置では、キャラクタを長手方向に並べたキャラク
タ列画像を配置した印刷(基礎)画像の長手方向の複数
の要素画像として、それぞれテープに印刷可能な複数の
分割画像を作成でき、特にキャラクタ列画像が長い場合
にも、分割印刷後に連結するだけで見栄えのよい印刷画
像を合成可能な分割画像を作成できる。
【0238】さらに、上記の分割画像作成方法およびそ
の装置において、印刷後の実テープを貼り付ける予定の
貼付領域の長辺の長さを、仮想テープ幅T0(T0>
0)として設定し、その仮想テープ幅T0に印刷可能な
ドット幅を基礎ドット幅D0とした基礎画像データを作
成するようにしてもよい。
【0239】この場合、仮想テープ幅T0に印刷可能な
ドット幅を基礎ドット幅D0とした基礎画像データを作
成するので、この基礎画像データを分割することによ
り、貼付領域に適合した分割画像データを作成できる。
すなわち、この分割画像作成方法およびその装置を適用
したテープ印刷装置1では、n個の分割画像データを順
に印刷して連結するだけで、貼付領域に適合した印刷
(基礎)画像を合成できることになる。
【0240】また、上記の分割画像作成方法およびその
装置において、m個の基準サイズのキャラクタ列画像デ
ータを配置した基準サイズ画像データを記憶しておき、
その基準サイズ画像データの長手方向のドット幅と基礎
ドット幅D0とから決定した比率分だけ、基準サイズ画
像データを拡大または縮小することにより、基礎画像デ
ータを作成するようにしても良い。
【0241】すなわち、前述の第2の実施形態の図16
において、仮基礎ドット幅F0の展開画像データを比率
Gに基づいて拡大/縮小することにより、基礎ドット幅
D0の基礎画像データを作成できたように、基本的に
は、任意の基準サイズのキャラクタ列画像データを配置
した(基準サイズの)画像データを拡大/縮小すれば、
任意のドット幅の画像データを作成できる。
【0242】もちろん、図22の例の場合、作成しよう
とする基礎画像データが(全長1000mmに相当する
ように)大きいので、既存の画像データを基準サイズ画
像データとして利用する場合、おそらくは拡大する方向
となるが、逆にこのような大きなサイズの画像データを
基準サイズ画像データとして利用して、小さなサイズの
基礎画像データを作成することもできる。
【0243】そして、上記の分割画像作成方法およびそ
の装置では、基準サイズ画像データを記憶しておけば、
それを拡大/縮小した基礎画像データの分割画像データ
を作成できるので、既存の画像データを基準サイズ画像
データとして利用することにより、基礎画像データおよ
び分割画像データを作成することもできる。
【0244】また、上述したいずれの場合も、印刷の際
に分割する場所、分割印刷の区切り等を指定可能にして
おけば、ラベルを作成する際に種々の工夫が可能にな
り、種々の趣向を凝らしたラベル等を作成できる。
【0245】次に、図22の画像を基礎画像とし、n個
の分割画像データを直接作成する方法について説明す
る。すなわち、それぞれキャラクタを長手方向に並べた
m個(1≦m)のキャラクタ列画像を配置した基礎画像
データの長手方向のn個(1<n)の要素画像として、
n個の分割画像データを作成する分割画像作成方法およ
びその装置をテープ印刷装置1に適用した場合について
説明する。
【0246】この分割画像作成方法及びその装置では、
図19に示すように、まず、テキスト入力〜基準画像作
成を行う(S201)。ここで作成する基準画像データ
は、前述した基準サイズ画像データを指すので、既存の
画像データがあれば、それを利用しても良い。ここで
は、テキストデータ入力に基づいて、図22の基礎画像
データと相似の長手方向にドット幅F0の基準画像デー
タを作成したものとして説明をする。
【0247】基準画像データが作成されると(S20
1)、次に、仮想テープ幅T0を設定する(S20
2)。この処理も前述と同等なので、説明は省略する
(図6のS92および図13のS102相当)。
【0248】仮想テープ幅T0が設定されると(S20
2)、次に、実テープ幅Lが設定された後(S203:
図6のS93および図13のS103相当)、垂直印刷
か否かを判別する(S205)。
【0249】垂直印刷でないとき(S205:No)に
は、水平方向(幅方向に複数)の分割なので、(図示の
Aを経由して)図6で前述の処理を行う。
【0250】垂直印刷のとき(S205:Yes)に
は、次に、基礎画像データの長手方向の基礎ドット幅D
0を被除数とし、実テープ幅Lに印刷可能な実ドット幅
Wを除数としたときの商Q(小数部含む)以上の整数n
(n≧Q)を分割数nとして決定するとともに、基礎ド
ット幅D0を、n個の分割ドット幅D(i)(i=1〜
n、ただし、D(i)≦W、総和ΣD(i)=D0)に
割り当て、分割印刷幅T(i)、分割糊代幅R(i)を
決定する(S206)。
【0251】図22の場合、全長1000mmで基礎ド
ット幅D0=10667ドット相当(1000<106
67>)なので、実テープ幅L=96mm(実ドット幅
W=1024ドット相当)の場合、例えば分割数n=1
1(商Qは10.42)と決定する。
【0252】また、図22の場合、単純に、分割ドット
幅D(1)〜D(10)=1024ドット、D(11)
=427ドットの分割画像データに割り当てているの
で、分割印刷幅T(1)〜T(10)=96mm<10
24ドット>、分割印刷幅T(11)=40mm<42
7ドット>、分割糊代幅R(1)〜R(10)=0、分
割糊代幅R(11)=56mm<597ドット>と決定
する(S206)。
【0253】もちろん、前述の第1、第2の実施形態と
同様に、基礎ドット幅D0を分割ドット幅D(1)〜D
(11)に均等に割り当て、その分割印刷幅T(i)を
有する分割印刷領域にi番目の分割画像データを印刷し
た場合の相互連結の糊代位置となるように、分割糊代幅
R(i)を配置することもできる。
【0254】分割数n、分割印刷幅T(i)、分割糊代
幅R(i)が決定すると(S206)、次に、基準画像
データ(基準サイズ画像データ)の長手方向のドット幅
F0と基礎ドット幅D0とから拡大または縮小する比率
G=D0/F0を決定する(S207:図14のS11
2相当)。ここでは、比率G=32としておく。
【0255】拡大/縮小の比率Gが決定すると(S20
7)、次に、垂直分割印刷を行う(S210)。
【0256】垂直分割印刷の処理が開始すると、図20
に示すように、まず、変数iを1に初期化後(S21
1)、i(=1)番目の分割画像データに対応する基準
画像データ上の領域を検出する(S212)。図示のS
212内の処理については、後述する。
【0257】図22の場合、(i=)1番目の分割画像
データは、基礎画像データの最初から分割ドット幅D
(1)分なので、次の(テープ幅/比率)分の画像デー
タ取得(S213)では、基準画像データの最初からド
ット幅D(1)/G=1024/32=32ドット分の
画像データを取得する(S213)。
【0258】基準画像データから必要分の画像データを
取得すると(S213)、次に、取得データを90度回
転させ(S214)、比率Gに基づいて拡大/縮小処理
を行った後(S215)、垂直印字バッファに転送して
(S216)、その印字バッファ内の画像データを印刷
する(S217)。
【0259】なお、上述の処理(S214〜S217)
の説明では、図22の基礎画像データの幅方向に長い分
割画像データを印刷するときのイメージを、より理解し
易いように、90度回転や垂直印字バッファ等の語を使
用して説明したが、90度回転したり垂直印字バッファ
を設けたりしなくても、図22の幅方向に長い分割画像
データの上端の方のドット情報から順に出力して印刷す
れば、90度回転や垂直印字用バッファを使用すること
なく、第2の実施形態で前述の印刷画像データ用のバッ
ファを使用して印刷できる。
【0260】(i=)1番目の分割画像データの印刷が
終了すると(S217)、次に、「テープカットして下
さい」のメッセージを表示する(S218)。
【0261】ここで、本例においても、前述の第1や第
2の実施形態と同様に、他の表示画面(例えばテキスト
表示画面)の状態で、列分割印刷キー344を押すと、
列分割印刷割込が発生して、図19の列分割印刷処理
(S200)を起動・処理し、垂直分割印刷処理が起動
された時点で、図21に示すように、「列分割印刷」で
ある旨および「1枚目」である旨を、「列分割印刷中
1枚目」のメッセージで表示し(T30:図7のT16
および図15のT20相当)、その画面表示を維持した
まま、図20の垂直分割印刷処理(S210)を起動・
処理し、図20に示すように、分割印刷を行った後(S
217)、カットキー340の操作を促す「テープカッ
トして下さい」のメッセージを表示する(S218、T
31)。
【0262】「テープカットして下さい」のメッセージ
を表示すると(S218)、カッター51による(S2
19)カットが実施されるまでの間(S220:N
o)、待機し(S219〜S220)、画面T31の状
態からカットキー340が操作されると、カッター51
を検出して(S219)カットを実施した後(S22
0:Yes)、次に、n枚目まで終了したか否か、すな
わちi≧nとなったか否かを判別する(S221)。
【0263】上記の処理(S218〜S220)は、図
14で前述の手動によるカット処理を詳述したものに相
当し、もちろん、前述のように、自動のテープカット処
理(図14のS121相当)を行うようにしても良い。
【0264】手動(または自動)のテープカット処理が
終了し、(i=)1番目の分割ドット幅D(1)の分割
画像データを印刷した(i=)1枚目のテープ(ラベ
ル)が作成されると(S218〜S220)、次に、n
枚目まで終了したか否かを判別し(S221)、この時
点では、まだ、i=1(<n)なので(S221:N
o)、次にiを更新(+1)した後(S222)、「次
の印刷開始 2枚目」を表示し(T32:図15のT2
2相当)、次いで、「列分割印刷中 2枚目」のメッセ
ージを表示し(T33:図15のT22相当)、この表
示状態を維持したまま、再度、i=1のときと同様の処
理を行う。
【0265】すなわち、i=1のときと同様に、i(=
2)番目の分割画像データに対応する基準画像データ上
の領域を検出する(S212)。図22の場合、(i
=)2番目の分割画像データは、基礎画像データの最初
から分割ドット幅D(1)分ずらした位置を先頭位置と
した分割ドット幅D(2)分なので、次の(テープ幅/
比率)分の画像データ取得(S213)では、基準画像
データの32ドット分(D(1)/G分)ずらした位置
を先頭位置としたドット幅D(2)/G=1024/3
2=32ドット分の画像データを取得する(S21
3)。
【0266】そして、基準画像データから必要分の画像
データを取得すると(S213)、以下、i=1のとき
と同様に、取得データを比率Gに基づいて拡大/縮小
後、(i=)2番目の分割画像データを印刷し(S21
4〜S217)、手動(または自動)のテープカット処
理が終了し、(i=)2番目の分割ドット幅D(2)の
分割画像データを印刷した(i=)2枚目のテープ(ラ
ベル)が作成されると(S218〜S220)、n枚目
まで終了したか否かを判別し(S221)、この時点で
は、まだ、i=2(<n)なので(S221:No)、
次にiを更新した後(S222)、「次の印刷開始 3
枚目」に続いて「列分割印刷中 3枚目」のメッセージ
を表示し、この表示状態を維持したまま、再度、i=1
や2のときと同様の処理を行う。
【0267】同様にして、i=1〜10までの10枚の
テープ(ラベル)が作成され、n枚目まで終了したか否
かを判別した時点(S221)では、まだ、i=10
(<n)なので(S221:No)、次にiを更新(i
=11となる)した後(S222)、「次の印刷開始
11枚目」に続いて「列分割印刷中 11枚目」のメッ
セージを表示し、この表示状態を維持したまま、再度、
i=1〜10のときと同様に、i=11(=n)の処理
を行う。
【0268】すなわち、i=1のときと同様に、i(=
11)番目の分割画像データに対応する基準画像データ
上の領域を検出する(S212)。ただし、図22の場
合、(i=)11番目の分割画像データは、基礎画像デ
ータの最初から分割ドット幅D(1)〜D(10)の総
和分ずらした位置を先頭位置とした分割ドット幅D(1
1)=427ドット分(分割印刷幅T(11)=40m
m)であり、かつ、前述のように、分割糊代幅R(1
1)=56mm<597ドット>と決定されているの
で、図22に図示のように、余白だけの分割ドット幅D
(11)の分割画像データとなる。
【0269】したがって、この場合、11(=n)枚目
のテープ(ラベル)は、単に余白だけのテープとしても
良い。また、最後の(n枚目の)テープに中途半端なド
ット数の分割画像を印刷したり上記のような余白印刷を
したりするのを避けたい場合には、図20のi番目の分
割画像データ領域検出(S212)に図示のように、i
=nか否かを判別し(S2121)、i≠(または<)
nのとき(S2121:No)には、先頭位置を検出し
(S2122)、i=nのとき(S2121:Yes)
には、基礎画像データの末尾からテープ幅分(図22に
図示の分割印刷幅TS(11)分、すなわち分割ドット
幅DS(11)分を、最後に(n番目に)印刷する分割
画像データとしても良い。
【0270】ここでは、図示の通り、基礎画像データの
末尾から分割ドット幅DS(11)分の分割画像データ
を印刷するものとして説明する。
【0271】この場合、i(=11)番目の分割画像デ
ータに対応する基準画像データ上の領域を検出する(S
212)。図22の場合、(i=)11番目の分割画像
データは、基礎画像データの末尾から分割ドット幅DS
(11)分ずらした位置を先頭位置とした分割ドット幅
DS(11)分なので、次の(テープ幅/比率)分の画
像データ取得(S213)では、基準画像データの末尾
から32ドット分(DS(11)/G分)ずらした位置
を先頭位置としたドット幅DS(11)/G=1024
/32=32ドット分の画像データを取得する(S21
3)。
【0272】そして、基準画像データから必要分の画像
データを取得すると(S213)、以下、i=1〜10
のときと同様に、取得データを比率Gに基づいて拡大/
縮小後、(i=)11番目の分割画像データを印刷し
(S214〜S217)、手動(または自動)のテープ
カット処理が終了し、(i=)11番目の分割ドット幅
DS(11)の分割画像データを印刷した(i=)11
枚目のテープ(ラベル)が作成されると(S218〜S
220)、n枚目まで終了したか否かを判別し(S22
1)、この時点では、i=11(≧n)なので(S22
1:Yes)、次に、「分割印刷終了」のメッセージを
表示後(T35)、図20の垂直分割印刷処理(S21
0)を終了し(S223)、次いで、図19の列分割印
刷(S200)の全てを終了する(S250)。
【0273】上述のようにして作成された(n=)11
枚のテープ(ラベル)は、図22に示すような1枚の大
きな(基礎画像を印刷した)ラベルとして所望の貼付領
域に貼られ連結される。この場合、10枚目と11枚目
のラベルは、分割糊代幅R(11)を糊代として同一画
像が重なるように貼り付けられる。
【0274】上述のように、この分割画像作成方法およ
びその装置では、m個(1≦m、図22では大きさの異
なる2個(m=2))のキャラクタ列画像を配置した基
礎画像データの長手方向の基礎ドット幅D0を、n個の
分割ドット幅D(i)(i=1〜n、ただし、D(i)
≦W、総和ΣD(i)=D0)に割り当て、それぞれ各
分割ドット幅D(i)を有するn個の分割画像データを
作成する。
【0275】この場合、各分割画像データは実テープ幅
Lの実テープに印刷でき、これを適用したテープ印刷装
置1では、各分割画像データを順に印刷するだけで、印
刷(基礎)画像全体を印刷できる。また、分割画像を連
結するための継ぎ目は幅方向(列方向、垂直方向)とな
るので、継ぎ目が揃ってずれたりすることなく、容易に
印刷画像を合成できる。
【0276】したがって、この分割画像作成方法および
その装置では、キャラクタを長手方向に並べたキャラク
タ列画像を配置した印刷(基礎)画像の長手方向の複数
の要素画像として、それぞれテープに印刷可能な複数の
分割画像を作成でき、特にキャラクタ列画像が長い場合
にも、分割印刷後に連結するだけで見栄えのよい印刷画
像を合成可能な分割画像を作成できる。
【0277】さらに、上記の分割画像作成方法およびそ
の装置では、印刷後の実テープを貼り付ける予定の貼付
領域の長辺の長さを、仮想テープ幅T0(T0>0)と
して設定し、その仮想テープ幅T0に印刷可能なドット
幅を基礎ドット幅D0とするとともに、m個のキャラク
タ列画像データを分割ドット幅D(i)(i=1〜n)
に配置可能な分だけ展開することにより、貼付領域に適
合したi番目の分割画像データを作成している。
【0278】このため、それを適用したテープ印刷装置
1では、n個の分割画像データを順に印刷して連結する
だけで、貼付領域に適合した印刷(基礎)画像を合成で
きる。また、この場合、i番目の分割画像データを作成
してからすぐに印刷し、それをn回分繰り返すため、同
時には、1回の分割印刷に必要な1個の分割画像データ
しか必要としないので、記憶容量が節約でき、また、分
割画像の作成と印刷を並行して次々と行えるので、処理
速度を向上できる。
【0279】また、上述の分割画像作成方法およびその
装置では、m個の基準サイズのキャラクタ列画像データ
を配置した基準サイズ画像データを記憶しておき、その
基準サイズ画像データの長手方向のドット幅F0と基礎
ドット幅D0とから決定した比率G分だけ、分割ドット
幅D(i)(i=1〜n)に配置可能な分の基準サイズ
画像データを拡大または縮小することにより、i番目の
分割画像データを作成している。
【0280】この場合、基準サイズ画像データを記憶し
ておけば、それを拡大/縮小した基礎画像データの分割
画像データを作成できるので、既存の画像データを基準
サイズ画像データとして利用しても分割画像データを作
成できる。
【0281】なお、上述の分割画像作成方法およびその
装置では、予定の貼付領域の長辺の長さを仮想テープ幅
T0として設定し、そこに印刷可能なドット幅を基礎ド
ット幅D0として、基準サイズ画像データの長手方向の
ドット幅F0と基礎ドット幅D0とから比率Gを決定し
たが、貼付領域の短辺の長さを仮想テープ幅T0、その
ドット幅を基礎ドット幅D0として、比率Gを決定して
も良い。
【0282】すなわち、例えば、図23に示すように、
実テープ幅Lに印刷可能な実ドット幅Wの基準サイズ画
像データが、既存の画像データとして存在する場合、上
述の貼付領域の長辺の長さと基準サイズ画像データの長
手方向のドット幅F0に基づいて比率Gを求める方法と
同様に、貼付領域の短辺の長さを仮想ドット幅T0とし
て設定し、その基礎ドット幅D0と基準サイズ画像デー
タの幅方向のドット幅Wとから比率Gを求めることもで
きる。
【0283】また、この場合、実テープ幅L(例えば9
6mm)が検出できれば、その実テープTに印刷可能な
基準サイズ画像データの幅方向の最大ドット幅、すなわ
ち、実ドット幅W(1024ドット)が一義的に決定す
る。このため、実際には基準サイズ画像データが存在し
なくても、仮想テープ幅T0の基礎ドット幅D0と実ド
ット幅Wとから比率Gを求め、その比率Gに基づいて拡
大または縮小する限り、その拡大/縮小結果の画像デー
タは、仮想テープ幅T0内に印刷できる。
【0284】例えば、仮想テープ幅T0として、前述の
第1、第2の実施形態と同様の値、すなわち仮想テープ
幅T0=240mm<D0=2560ドット>を設定
し、実テープ幅L=96mm<1024ドット>(図6
のS93、図13のS103等と同様にテープTの種別
情報から設定)の場合、比率G=240/96<256
0/1024>=2.5となるので、実テープ幅Lの実
テープTに通常の印刷をするために実ドット幅Wの印刷
画像データを作成するのと同様の方法で、ただしその
2.5倍の大きさで、キャラクタ列画像を展開すれば、
短辺のドット幅D0=2560ドットの基礎画像データ
を作成できる。
【0285】そして、このときの実ドット幅W=102
4ドットは実テープ幅L=96mmに印刷可能な最大ド
ット幅なので、実テープ幅L=96mmに印刷可能なド
ット幅の印刷画像データである限り、比率2.5(倍)
で同様に拡大しても、仮想テープ幅T0=240mm内
に印刷可能な基礎画像データとなる。
【0286】また、この場合、例えば、図23のドット
幅d1の部分までの基礎画像データを用意した時点で、
図22の(i=)1番目、2番目の分割印刷幅T
(1)、T(2)の分割画像データを作成したことにな
り、そのまま(i=)2枚目までの印刷も可能となる。
すなわち、分割画像データの記憶容量が節約できるばか
りでなく、基準サイズ画像データの記憶容量が不要また
は一部のみで良くなり、さらに記憶容量を節約でき、か
つ、各画像データの作成や印刷を並行して行うことでさ
らに処理速度を向上できる。
【0287】さらにこの場合、貼付領域の長辺の長さを
気にしなくても良い場合には、印刷前に分割数n等を決
定しないでも(図19のS206を省略しても)、分割
画像データの作成、印刷等を開始できる(この場合、例
えば、図20のS2121の処理は、画像として展開す
るテキストデータの末尾の検出に置き換え、同図のS2
21の処理は、その末尾の印刷が終了したか否かの判別
に置き換え、また、同図のS211とS222の処理は
削除すれば良い)。
【0288】また、第3の実施形態や上述の場合の分割
画像作成方法およびその装置では、実テープ幅Lに分割
糊代幅R(i)および/または分割印刷幅T(i)(i
=1〜n)を配置し、その分割印刷幅T(i)を有する
分割印刷領域にi番目の分割画像データを印刷すること
により、n個の分割画像データを分割印刷領域に適切に
印刷できる。
【0289】また、これらの場合、図22のような分割
ではなく、前述の第1、第2の実施形態と同様に、基礎
ドット幅D0を分割ドット幅D(1)〜D(11)に均
等に割り当て、その分割印刷幅T(i)を有する分割印
刷領域にi番目の分割画像データを印刷した場合の相互
連結の糊代位置となるように、分割糊代幅R(i)を配
置することもできる。
【0290】この場合、印刷後に各分割糊代幅R(i)
を、i番目の分割画像データを印刷したi番目の分割画
像部分と、その前および/または後に印刷したi−1番
目および/またはi+1番目の分割画像部分とを、相互
連結するための糊代として、分割画像を連結するだけ
で、基礎画像を印刷したラベル等とすることができる。
【0291】また、この場合、糊代を利用して連結する
ので、継ぎ目の隙間から貼付領域の地色が見えるなどの
不具合を防止することができ、より見栄えの良いラベル
等とすることができる。
【0292】また、上記の分割数nや分割糊代幅R
(i)を調整して、分割印刷幅T(i)に例えば1行目
の各文字が入るように分割すれば、すなわち、分割の継
ぎ目が文字間となるように分割すれば、さらに継ぎ目が
目立たなくなり、見栄えが良くなる(図24参照)。こ
のことは、例えば、図17(b)のように、各行の文字
の大きさが揃っている場合に、行方向でなく列方向に分
割するときにも適用でき、同様の効果が得られる。特に
同図の各行が長い場合には、有利となる。
【0293】もちろん、この場合も、前述と同様に、予
め印刷前に実テープ幅Lに合わせた実印刷画像データを
作成したり、分割印刷幅T(i)や分割糊代幅R(i)
を配置する代わりに、その実印刷画像データ上に、対応
する分割ドット幅D(i)や分割余白ドット幅E(i)
を配置したりすることで、糊代を利用してより見栄えの
良いラベル等を作成できるなどの、前述の種々の作用・
効果をさらに付加できる。
【0294】また、印刷の際に分割する場所、分割印刷
の区切り等を指定可能にしておけば、ラベルを作成する
際に種々の工夫が可能になり、種々の趣向を凝らしたラ
ベル等を作成できる。
【0295】また、前述の実施形態では、分割糊代幅R
(i)や分割余白ドット幅E(i)として、空白画像を
想定したが、図20で前述の処理(S2123)の考え
方と同様に、空白画像ばかりでなく、分割画像のその部
分を重複して作成したり印刷することにより、分割画像
データやその印刷後の分割画像として同じ画像が重なる
ようにしても良い。この場合、印刷後に片方のその部分
の印刷が薄い場合などに、濃い方を上にして貼り付ける
などの機転を利かせることができる。
【0296】また、糊代や余白と分割画像の間に、例え
ば薄い点線等でその区切りを描いておけば、分割画像を
連結するときの目安となり、便利となる。これは、上述
の重複印刷ではなく、全体が余白になってしまうような
(図20の処理でi=11に対して前述のような)場合
に、連結位置を明確にするときなどに、特に有益な処置
となる。
【0297】また、上述した各実施形態などでは、プロ
グラム上の組易さ等から添え字iに対応する分割画像デ
ータの作成や印刷等をi番目として、i=1から順に作
成・印刷したが、iが大きい方からの順番にしても良い
し、それにとらわれずに任意の順にすることもできるこ
とは言うまでもない。
【0298】なお、テープ印刷装置1内の他の構成につ
いても、種々の応用が考えられる。
【0299】例えば、キー入力の文字、記号、外字登録
された外字、所定の外枠、等を配置した印刷画像の他、
表示画面上に表示した印刷画像のドットやドット群を指
定して例えばシフトキー327等の入力により描画する
描画登録機能を備えることにより、印刷画像データを作
成することもでき、このような印刷画像も分割する対象
とすることができる。
【0300】また、前述の図5では、キー入力による種
々の割込処理を基本に説明したが、各処理毎に独立した
プログラムをマルチタスク処理等により管理するなど
の、他の手法を用いても同様にできることはいうまでも
ない。
【0301】なお、上述した実施形態では、本発明に係
る分割画像作成方法およびそれを印刷する分割画像印刷
方法並びにそれらの装置をインクジェット方式のテープ
印刷装置に適用したが、インクジェット方式に限らず、
サーマル・ヘッドの発熱体によってインクを昇華させる
昇華型熱転写方式、溶融型熱転写方式などにも適用でき
る。
【0302】その他、本発明を逸脱しない範囲で、適宜
変更が可能である。
【0303】
【発明の効果】上述のように、本発明のテープ印刷装置
における分割画像作成方法および分割画像印刷方法並び
にそれらの装置によれば、幅の狭いテープを使用して
も、貼付領域に適合した大きさの印刷画像を、そのテー
プに印刷可能かつ印刷後に容易に連結可能な分割画像に
分割でき、また、その分割画像を印刷できる、などの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外
観斜視図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の装置本体の断面図であ
る。
【図3】図1のテープ印刷装置に装着するテープカート
リッジの一例の裁断断面図である。
【図4】図1のテープ印刷装置の制御系を示す概略ブロ
ック図である。
【図5】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理
を示すフローチャートである。
【図6】分割画像印刷のときの典型的な操作手順を示す
図である。
【図7】図6の分割画像印刷のときの画面表示処理を示
す図である。
【図8】図6の分割数および余りの決定並びに分割糊代
幅の割当の処理を示すフローチャートである。
【図9】図6の分割印刷幅設定の処理を示すフローチャ
ートである。
【図10】図6の分割画像印刷の処理を示すフローチャ
ートである。
【図11】分割前の基礎画像データおよび分割画像印刷
・連結後のラベル(仮想テープ)の一例を示す説明図で
ある。
【図12】図11の基礎画像データの分割画像データお
よびそれを配置した実印刷画像データ、並びに、それら
を印刷した後の実テープ(ラベル)のイメージを示す説
明図である。
【図13】行分割印刷の処理の一例を示すフローチャー
トである。
【図14】行分割印刷の処理の他の一例を示すフローチ
ャートである。
【図15】図14の行分割印刷のときの画面表示処理を
示す図である。
【図16】図14の行分割印刷における背景画像データ
および仮配置基礎画像データ並びに図13および図14
の行分割印刷対象の基礎画像データ
【図17】行分割印刷の基礎画像データの一例を示す図
である。
【図18】図22の基礎画像データを行方向に分割した
ときの基礎画像データの一例を示す図である。
【図19】列分割印刷の処理の一例を示すフローチャー
トである。
【図20】図19の垂直分割印刷の処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図21】図19の列分割印刷のときの画面表示処理を
示す図である。
【図22】列分割印刷の基礎画像データの一例を示す図
である。
【図23】基準サイズ画像データの一例を示す図であ
る。
【図24】分割を変えた他の例における、図22と同様
の図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 装置本体 3 キーボード 4 テープカートリッジ 11 テープ送り部 12 印刷部 121 インクジェットヘッド 13 切断部 8 液晶表示部 81 表示画面 98 位置検出センサ 99 識別センサ 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 CG−ROM 240 RAM T テープ T1 印刷テープ T2 ラミネートテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−58757(JP,A) 特開 平8−290618(JP,A) 特開 平6−155848(JP,A) 特開 平4−340653(JP,A) 特開 昭62−230260(JP,A) 実開 平3−59842(JP,U) 実開 平3−23454(JP,U) 実開 昭63−156762(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 3/36 - 3/37 B41J 5/30 B41J 21/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷後の実テープを貼り付ける予定の貼
    付領域の一辺の長さを、仮想テープ幅T0(T0>0)
    として設定する仮想テープ幅設定工程と、 前記実テープの実テープ幅L(L>0)を設定する実テ
    ープ幅設定工程と、 前記仮想テープ幅T0を被除数とし前記実テープ幅Lを
    除数としたときの商の整数部Qから分割数n(n>Q)
    を決定する分割数決定工程と、 全糊代幅R0(R0=L×n−T0)を求めて、n個の
    分割糊代幅Ri(0≦Ri≦L、ここで、i=1〜n、
    ただし、総和ΣRi=R0)に割り当てる分割糊代幅割
    当工程と、 前記仮想テープ幅T0に印刷可能な基礎ドット幅D0
    (D0>0)を有する基礎画像データを、n個の分割印
    刷幅Ti(Ti=L−Ri、i=1〜n)のそれぞれに
    相当する分割ドット幅Di(i=1〜n、ただし、総和
    ΣDi=D0)を有するn個の分割画像データに分割す
    る基礎画像分割工程と、前記実テープ上における前記分割糊代の位置を特定する
    ための糊代種類を、複数の糊代種類の中から選択する糊
    代種類選択工程と、を備え、 前記分割糊代幅割当工程では、選択した前記糊代種類に
    基づいて、前記実テープの前記i番目の分割画像データ
    が印刷されるi番目の分割画像部分と、その前および/
    または後に印刷されるi−1番目および/またはi+1
    番目の分割画像部分とを、幅方向に連結するための、上
    糊代位置および/または下糊代位置となるように、前記
    分割糊代幅Riを割り当てる ことを特徴とするテープ印
    刷装置における分割画像作成方法。
  2. 【請求項2】 印刷後の実テープを貼り付ける予定の貼
    付領域の一辺の長さを、仮想テープ幅T0(T0>0)
    として設定する仮想テープ幅設定工程と、 前記実テープの実テープ幅L(L>0)を設定する実テ
    ープ幅設定工程と、 前記仮想テープ幅T0を被除数とし前記実テープ幅Lを
    除数としたときの商の整数部Qから分割数n(n>Q)
    を決定する分割数決定工程と、 全糊代幅R0(R0=L×n−T0)を求めて、n個の
    分割糊代幅Ri(0≦Ri≦L、ここで、i=1〜n、
    ただし、総和ΣRi=R0)に割り当てる分割糊代幅割
    当工程と、 前記仮想テープ幅T0に印刷可能な基礎ドット幅D0
    (D0>0)を有する基礎画像データを、n個の分割印
    刷幅Ti(Ti=L−Ri、i=1〜n)のそれぞれに
    相当する分割ドット幅Di(i=1〜n、ただし、総和
    ΣDi=D0)を有するn個の分割画像データに分割す
    る基礎画像分割工程と、 前記実テープ上における前記分割糊代の位置を、それぞ
    れ前記n個の実テープに対して指定する糊代位置指定工
    程と、を備え、 前記分割糊代幅割当工程では、指定した前記分割糊代の
    位置に基づいて、前記実テープの前記i番目の分割画像
    データが印刷されるi番目の分割画像部分と、その前お
    よび/または後に印刷されるi−1番目および/または
    i+1番目の分割画像部分とを、幅方向に連結するため
    の、上糊代位置および/または下糊代位置となるよう
    に、前記分割糊代幅Riを割り当てることを特徴とする
    テープ印刷装置における分割画像作成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のテープ印刷装
    置における分割画像作成方法の各工程と、 前記n個の分割画像データをそれぞれ独立に前記実テー
    プに印刷するための印刷工程と、 を備え、 前記印刷工程では、前記実テープ幅Lに前記分割糊代幅
    Riおよび/または前記分割印刷幅Ti(i=1〜n)
    を配置し、分割印刷幅Tiを有する分割印刷領域にi番
    目の分割画像データを印刷することを特徴とするテープ
    印刷装置における分割画像印刷方法。
  4. 【請求項4】 前記実テープ幅Lに相当する実ドット幅
    Wを有するn個の画像データ領域のそれぞれにおいて、
    前記分割糊代幅Riに相当する分割余白ドット幅Eiお
    よび/または前記分割ドット幅Di(i=1〜n)を配
    置し、分割ドット幅Diの領域にi番目の分割画像デー
    タを配置することにより、実ドット幅Wを有する実印刷
    画像データをn個作成する実印刷画像作成工程をさらに
    備えたことを特徴とする、請求項1または2に記載のテ
    ープ印刷装置における分割画像作成方法。
  5. 【請求項5】 前記実印刷画像作成工程では、前記i番
    目の分割画像データと、i−1番目および/またはi+
    1番目の分割画像データとを、幅方向に連結したとき
    に、実印刷画像データが重複する上余白位置および/ま
    たは下余白位置となるように、前記分割余白ドット幅E
    iを配置することを特徴とする、請求項4に記載のテー
    プ印刷装置における分割画像作成方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載のテープ印刷装
    置における分割画像作成方法の各工程と、 前記n個の実印刷画像データを前記実テープに順に印刷
    するための印刷工程と、 を備えたことを特徴とするテープ印刷装置における分割
    画像印刷方法。
  7. 【請求項7】 印刷後の実テープを貼り付ける予定の貼
    付領域の一辺の長さを、仮想テープ幅T0(T0>0)
    として設定する仮想テープ幅設定手段と、 その仮想テープ幅T0に印刷可能な基礎ドット幅D0
    (D0>0)を有する基礎画像データを記憶する記憶手
    段と、 前記実テープの実テープ幅L(L>0)を設定する実テ
    ープ幅設定手段と、 前記仮想テープ幅T0を被除数とし前記実テープ幅Lを
    除数としたときの商の整数部Qから分割数n(n>Q)
    を決定する分割数決定手段と、 全糊代幅R0(R0=L×n−T0)を求めて、n個の
    分割糊代幅Ri(0≦Ri≦L、ここで、i=1〜n、
    ただし、総和ΣRi=R0)に割り当てる分割糊代幅割
    当手段と、 前記基礎画像データを、n個の分割印刷幅Ti(Ti=
    L−Ri、i=1〜n)のそれぞれに相当する分割ドッ
    ト幅Di(i=1〜n、ただし、総和ΣDi=D0)を
    有するn個の分割画像データに分割する基礎画像分割手
    段と、前記実テープ上における前記分割糊代の位置を特定する
    ための糊代種類を、複数の糊代種類の中から選択する糊
    代種類選択手段と、を備え、 前記分割糊代幅割当手段は、選択した前記糊代種類に基
    づいて、前記実テープの前記i番目の分割画像データが
    印刷されるi番目の分割画像部分と、その前および/ま
    たは後に印刷されるi−1番目および/またはi+1番
    目の分割画像部分とを、幅方向に連結するための、上糊
    代位置および/または下糊代位置となるように、前記分
    割糊代幅Riを割り当てる ことを特徴とするテープ印刷
    装置における分割画像作成装置。
  8. 【請求項8】 印刷後の実テープを貼り付ける予定の貼
    付領域の一辺の長さを、仮想テープ幅T0(T0>0)
    として設定する仮想テープ幅設定手段と、 その仮想テープ幅T0に印刷可能な基礎ドット幅D0
    (D0>0)を有する基礎画像データを記憶する記憶手
    段と、 前記実テープの実テープ幅L(L>0)を設定する実テ
    ープ幅設定手段と、 前記仮想テープ幅T0を被除数とし前記実テープ幅Lを
    除数としたときの商の整数部Qから分割数n(n>Q)
    を決定する分割数決定手段と、 全糊代幅R0(R0=L×n−T0)を求めて、n個の
    分割糊代幅Ri(0≦Ri≦L、ここで、i=1〜n、
    ただし、総和ΣRi=R0)に割り当てる分割糊代幅割
    当手段と、 前記基礎画像データを、n個の分割印刷幅Ti(Ti=
    L−Ri、i=1〜n)のそれぞれに相当する分割ドッ
    ト幅Di(i=1〜n、ただし、総和ΣDi=D0)を
    有するn個の分割画像データに分割する基礎画像分割手
    段と、 前記実テープ上における前記分割糊代の位置を、それぞ
    れ前記n個の実テープに対して指定する糊代位置指定手
    段と、を備え、 前記分割糊代幅割当手段は、指定した前記分割糊代の位
    置に基づいて、前記実テープの前記i番目の分割画像デ
    ータが印刷されるi番目の分割画像部分と、その前およ
    び/または後に印刷されるi−1番目および/またはi
    +1番目の分割画像部分とを、幅方向に連結するため
    の、上糊代位置および/または下糊代位置となるよう
    に、前記分割糊代幅Riを割り当てることを特徴とする
    テープ印刷装置における分割画像作成装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載のテープ印刷装
    置における分割画像作成装置と、 前記n個の分割画像データをそれぞれ独立に前記実テー
    プに印刷するための印刷手段と、 を備え、 前記印刷手段は、前記実テープ幅Lに前記分割糊代幅R
    iおよび/または前記分割印刷幅Ti(i=1〜n)を
    配置し、分割印刷幅Tiを有する分割印刷領域にi番目
    の分割画像データを印刷することを特徴とするテープ印
    刷装置における分割画像印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記実テープ幅Lに相当する実ドット
    幅Wを有するn個の画像データ領域のそれぞれにおい
    て、前記分割糊代幅Riに相当する分割余白ドット幅E
    iおよび/または前記分割ドット幅Di(i=1〜n)
    を配置し、分割ドット幅Diの領域にi番目の分割画像
    データを配置することにより、実ドット幅Wを有する実
    印刷画像データをn個作成する実印刷画像作成手段をさ
    らに備えたことを特徴とする、請求項7または8に記載
    のテープ印刷装置における分割画像作成装置。
  11. 【請求項11】 前記実印刷画像作成手段は、前記i番
    目の分割画像データと、i−1番目および/またはi+
    1番目の分割画像データとを、幅方向に連結したとき
    に、実印刷画像データが重複する上余白位置および/ま
    たは下余白位置となるように、前記分割余白ドット幅E
    iを配置することを特徴とする、請求項10に記載のテ
    ープ印刷装置における分割画像作成装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載のテープ
    印刷装置における分割画像作成装置と、 前記n個の実印刷画像データを前記実テープに順に印刷
    するための印刷手段と、 を備えたことを特徴とするテープ印刷装置における分割
    画像印刷装置。
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