JP2000255043A - 画像印刷方法およびその装置 - Google Patents

画像印刷方法およびその装置

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JP2000255043A JP11061758A JP6175899A JP2000255043A JP 2000255043 A JP2000255043 A JP 2000255043A JP 11061758 A JP11061758 A JP 11061758A JP 6175899 A JP6175899 A JP 6175899A JP 2000255043 A JP2000255043 A JP 2000255043A
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Yoshiharu Kousai
義治 幸西
Hitoshi Hayama
均 羽山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの印刷対象物への浸透率が変化して
も、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質を維
持できる画像印刷方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 1種以上のインクの印刷対象物への浸透
率の変化要因を検出し、浸透率の変化要因の検出結果に
応じた印刷制御条件を設定し、印刷画像を表現する印刷
画像データおよび印刷制御条件に基づいて、1種以上の
インクを用いて印刷画像を印刷対象物に印刷することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを用いて印
刷画像を印刷対象物に印刷する画像印刷方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクを用いた画像印刷としては、イン
クを含ませたリボン等を用いたドット・インパクト方式
やサーマル方式の他、インク滴を吐出するインクジェッ
ト方式の印刷が知られている。例えばインクジェット方
式による印刷では、所望の印刷画像の各ドットに対応す
るインク滴を、インクジェットヘッド(印刷ヘッド)の
各ノズルから印刷対象物に対して吹き付ける(吐出す
る)ことにより、印刷が行われる。また、印刷画像がカ
ラー画像の場合、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y
(イエロー)のカラー3原色またはさらにK(ブラッ
ク)を加えた4基本色のインクを、所望の印刷色に合わ
せて印刷画像の各ドットに吐出することにより、カラー
印刷が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のイ
ンクを用いた画像印刷、特にインクジェット方式による
印刷では、インクが印刷対象物ににじんで、隣接して印
刷されたドット(印刷ドット)と混じり合ったり、逆に
インクが広がらなくて印刷ドットの隙間が広くなること
により、印刷画像の画質が低下することがある。すなわ
ち、印刷ドットの中心にインクを吐出しても、インクの
印刷対象物への浸透の度合い(以下単に「浸透率」)に
よって、印刷ドットの大きさや濃度が異なるので、印刷
密度(印刷ドットの中心間距離の逆数)等の印刷制御条
件を所定の値にしても、印刷画像として所望の画質が得
られないことがある。
【0004】本発明は、インクの印刷対象物への浸透率
が変化しても、そのインクを用いて印刷される印刷画像
の画質を維持できる画像印刷方法およびその装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の画像
印刷方法は、1種以上のインクの印刷対象物への浸透率
の変化要因を検出する浸透率変化要因検出工程と、前記
浸透率の変化要因の検出結果に応じた印刷制御条件を設
定する印刷制御条件設定工程と、印刷画像を表現する印
刷画像データおよび前記印刷制御条件に基づいて、前記
1種以上のインクを用いて前記印刷画像を前記印刷対象
物に印刷する画像印刷工程と、を備えたことを特徴とす
る。
【0006】本発明の請求項18の画像印刷装置は、1
種以上のインクの印刷対象物への浸透率の変化要因を検
出する浸透率変化要因検出手段と、前記浸透率の変化要
因の検出結果に応じて1以上の印刷制御条件を設定する
印刷制御条件設定手段と、印刷画像を表現する印刷画像
データおよび前記印刷制御条件に基づいて、前記1種以
上のインクを用いて前記印刷画像を前記印刷対象物に印
刷する画像印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】この画像印刷方法およびその装置では、1
種以上のインクの印刷対象物への浸透率の変化要因を検
出し、その検出結果に応じて1以上の印刷制御条件を設
定し、印刷画像を表現する印刷画像データおよび印刷制
御条件に基づいて、1種以上のインクを用いて印刷画像
を印刷対象物に印刷する。すなわち、浸透率の変化要因
を検出することにより、浸透率の変化を予測検出でき、
その変化要因の検出結果に応じて印刷制御条件を設定す
るので、浸透率が変化してもそれに応じた適切な印刷制
御条件を設定でき、その印刷制御条件に基づいて印刷画
像を印刷するので、インクの印刷対象物への浸透率が変
化しても、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画
質を維持できる。
【0008】請求項1の画像印刷方法において、前記印
刷制御条件には、前記印刷画像の隣接する印刷ドットの
中心相互間距離に反比例する印刷密度が含まれることが
好ましい。
【0009】請求項18の画像印刷装置において、前記
印刷制御条件には、前記印刷画像の隣接する印刷ドット
の中心相互間距離に反比例する印刷密度が含まれること
が好ましい。
【0010】前述のように、インクの印刷対象物への浸
透率が変化すれば、隣接する印刷ドットが混じり合った
り、逆にインクが広がらなくて印刷ドットの隙間が広く
なることにより、印刷画像の画質が低下することがあ
る。これに対し、この画像印刷方法およびその装置で
は、印刷制御条件には、印刷画像の隣接する印刷ドット
の中心相互間距離に反比例する印刷密度が含まれるの
で、浸透率の変化に応じた印刷密度を設定することがで
き、これにより、インクの印刷対象物への浸透率が変化
しても、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質
を維持できる。
【0011】請求項1または2の画像印刷方法におい
て、前記画像印刷工程では、前記インクにより前記印刷
画像を印刷する印刷ヘッドおよび前記印刷対象物の少な
くとも一方を他方に対して相対移動させながら前記印刷
画像を印刷し、前記印刷制御条件には、前記相対移動の
移動速度が含まれることが好ましい。
【0012】請求項18または19の画像印刷装置にお
いて、前記画像印刷手段は、前記インクにより前記印刷
画像を印刷する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドおよび前
記印刷対象物の少なくとも一方を他方に対して相対移動
させる相対移動手段と、を有して、前記相対移動を行い
ながら前記印刷画像を印刷し、前記印刷制御条件には、
前記相対移動の移動速度が含まれることが好ましい。
【0013】印刷ドットのインクの乾燥までの時間(乾
燥時間)が異なれば、乾燥までのインクの印刷対象物へ
の浸透率が変化し、インクの印刷対象物への浸透率が異
なれば、乾燥時間や印刷ドットの大きさなども異なって
くるため、インクの印刷対象物への浸透率が異なる場合
に、任意の印刷ドットを印刷してから隣接する印刷ドッ
トを印刷するまでの時間や間隔を一律に所定の値とした
のでは、すなわち印刷速度を一律に所定の値としたので
は、印刷方向(ここでは相対移動方向)に隣接する印刷
ドットが混じり合って印刷画像の画質が低下し、逆に必
要以上の不要な乾燥時間を確保すれば印刷速度が遅くな
る。
【0014】この画像印刷方法およびその装置では、イ
ンクにより印刷画像を印刷する印刷ヘッドおよび印刷対
象物の少なくとも一方を他方に対して相対移動させなが
ら印刷画像を印刷し、印刷制御条件には、相対移動の移
動速度が含まれるので、浸透率の変化に応じた相対移動
の移動速度を印刷制御条件として設定でき、これによ
り、印刷速度を変化させることができる。この結果、印
刷画像の画質維持のために最低限必要な乾燥時間が確保
可能な印刷速度にすることができるので、インクの印刷
対象物への浸透率が変化しても、そのインクを用いて印
刷される印刷画像の画質を維持できる。また、浸透率の
変化に応じた適切な印刷速度で印刷ができるので、不要
な印刷速度の低下(印刷時間の遅延)を防止することが
できる。
【0015】請求項1ないし3のいずれかの画像印刷方
法において、前記画像印刷工程では、所定の単位送り信
号に応じて前記印刷対象物をその滑りに応じた単位距離
だけ送る送り工程を有して、前記印刷対象物を送りなが
ら前記印刷画像を印刷し、前記印刷制御条件には、単位
時間当たりに発する前記単位送り信号の数が含まれるこ
とが好ましい。
【0016】請求項18ないし20のいずれかの画像印
刷装置において、前記画像印刷手段は、所定の単位送り
信号を発する送り信号発生手段と、前記所定の単位送り
信号に応じて前記印刷対象物をその滑りに応じた単位距
離だけ送る印刷対象物送り手段と、を有して、前記印刷
対象物送り手段により、前記印刷対象物を送りながら前
記印刷画像を印刷し、前記印刷制御条件には、単位時間
当たりに発する前記単位送り信号の数が含まれることが
好ましい。
【0017】この画像印刷方法およびその装置では、所
定の単位送り信号に応じて印刷対象物をその滑りに応じ
た単位距離だけ送り、これにより、印刷対象物を送りな
がら印刷画像を印刷し、印刷制御条件には、単位時間当
たりに発する単位送り信号の数が含まれる。請求項3お
よび請求項20でも上述のように、インクの乾燥時間に
より浸透率が変化し、浸透率の変化により乾燥時間や印
刷ドットの大きさなども異なってくるため、インクの印
刷対象物への浸透率が異なる場合に、印刷速度を一律に
所定の値としたのでは、印刷方向(ここでは送り方向)
に隣接する印刷ドットが混じり合って印刷画像の画質が
低下し、逆に必要以上の不要な乾燥時間を確保すれば印
刷速度が遅くなるため、印刷速度を浸透率の変化に応じ
て変える必要がある。
【0018】一方、印刷対象物によりその滑りが異な
り、単位送り信号に応じてその滑りに応じた単位距離だ
け印刷対象物を送る場合、所定の印刷速度とするために
はその印刷対象物の滑りに応じた数の単位送り信号を発
する必要があるが、逆に単位送り信号の数を変化させる
ことにより、印刷速度を変えることができる。そして、
この画像印刷方法およびその装置では、印刷制御条件に
は、単位時間当たりに発する単位送り信号の数が含まれ
るので、浸透率の変化に応じた単位送り信号の数を印刷
制御条件として設定でき、これにより、印刷速度を変化
させることができる。この結果、請求項3および請求項
20と同様に、浸透率の変化に応じた適切な印刷速度で
印刷ができるので、インクの印刷対象物への浸透率が変
化しても、画質維持に最低限必要な乾燥時間を確保で
き、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質を維
持できるとともに、不要な印刷速度の低下(印刷時間の
遅延)を防止することができる。
【0019】請求項1ないし4のいずれかの画像印刷方
法において、前記印刷制御条件には、前記印刷画像を印
刷するときの各画素の階調値が含まれることが好まし
い。
【0020】請求項18ないし21のいずれかの画像印
刷装置において、前記印刷制御条件には、前記印刷画像
を印刷するときの各画素の階調値が含まれることが好ま
しい。
【0021】この画像印刷方法およびその装置では、印
刷制御条件には、印刷画像を印刷するときの各画素の階
調値が含まれる。すなわち、例えば印刷画像がモノクロ
画像のときの各画素の濃淡やカラー画像のときの色合い
を示す階調値を、印刷制御条件として設定できるので、
浸透率の変化に応じた各画素の階調値を設定することが
でき、これにより、インクの印刷対象物への浸透率が変
化しても、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画
質を維持できる。
【0022】請求項5の画像印刷方法において、前記印
刷画像はカラー画像であり、前記階調値には、カラーの
複数の基本色に対する基本色階調値が含まれ、前記1種
以上のインクには、前記カラーの複数の基本色のそれぞ
れを印刷色として印刷するためのインクが含まれること
が好ましい。
【0023】請求項22の画像印刷装置において、前記
印刷画像はカラー画像であり、前記階調値には、カラー
の複数の基本色に対する基本色階調値が含まれ、前記1
種以上のインクには、前記カラーの複数の基本色のそれ
ぞれを印刷色として印刷するためのインクが含まれるこ
とが好ましい。
【0024】一般に、カラー画像の各画素の色合い(カ
ラー)は、カラーの複数の基本色に対する基本色階調値
に分解して表現できる。この画像印刷方法およびその装
置では、印刷画像はカラー画像ではあるが、階調値に
は、カラーの複数の基本色に対する基本色階調値が含ま
れ、1種以上のインクには、カラーの複数の基本色のそ
れぞれを印刷色として印刷するためのインクが含まれる
ので、各基本色を印刷色とするインクを用いて、各基本
色階調値に従って印刷することにより、カラー画像であ
る印刷画像を印刷できる。
【0025】請求項6の画像印刷方法において、前記カ
ラーの複数の基本色には、カラー3原色が含まれること
が好ましい。
【0026】請求項23の画像印刷装置において、前記
カラーの複数の基本色には、カラー3原色が含まれるこ
とが好ましい。
【0027】この画像印刷方法およびその装置では、カ
ラーの複数の基本色には、カラー3原色が含まれるの
で、カラー画像の各画素の色合いを、カラー3原色に対
する各基本色(原色)階調値に分解して表現できる。ま
た、この場合、1種以上のインクには、カラー3原色の
それぞれを印刷色として印刷するためのインクが含まれ
るので、各インクを用いて各基本色階調値に従って印刷
することにより、カラー画像である印刷画像を印刷でき
る。なお、この場合のカラー3原色としては、通常、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)が使用さ
れ、いわゆる減法混色により種々の色(カラー)を表現
する。
【0028】請求項7の画像印刷方法において、前記カ
ラーの複数の基本色には、前記カラー3原色の混合色に
相当する基本色がさらに含まれることが好ましい。
【0029】請求項24の画像印刷装置において、前記
カラーの複数の基本色には、前記カラー3原色の混合色
に相当する基本色がさらに含まれることが好ましい。
【0030】この画像印刷方法およびその装置では、カ
ラーの複数の基本色には、カラー3原色の混合色に相当
する基本色がさらに含まれるので、使用するインクに
は、カラー3原色の混合色に相当する基本色のインクが
さらに含まれる。例えばC(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)のカラー3原色の混合色はK(ブ
ラック)となるが、実際に混色したK(ブラック)よ
り、K(ブラック)のインクを用意して単独で印刷した
方がきれいなブラックを得られるので、この画像印刷方
法およびその装置では、4(基本)色によるきれいな印
刷画像を印刷できる。
【0031】請求項1ないし8のいずれかの画像印刷方
法において、前記印刷画像の画質を向上させる画質向上
指定、印刷速度を向上させる速度向上指定、および、画
質も速度も適度として予め定められた印刷制御条件を設
定する最適印刷指定のうちの少なくとも2つのうちから
いずれか1つの印刷条件を指定する印刷条件指定工程を
さらに備え、前記印刷制御条件設定工程では、指定され
た印刷条件に従って、前記浸透率の変化要因の検出結果
に応じて前記印刷制御条件を設定することが好ましい。
【0032】請求項18ないし25のいずれかの画像印
刷装置において、前記印刷画像の画質を向上させる画質
向上指定、印刷速度を向上させる速度向上指定、およ
び、画質も速度も適度として予め定められた最適印刷指
定のうちの少なくとも2つのうちからいずれか1つの印
刷条件を指定する印刷条件指定手段をさらに備え、前記
印刷制御条件設定手段は、指定された印刷条件に従っ
て、前記浸透率の変化要因の検出結果に応じて前記印刷
制御条件を設定することが好ましい。
【0033】インクの印刷対象物への浸透率によって
は、任意の印刷ドットを印刷後、印刷速度を犠牲にし
て、より乾燥するまで待ってから、隣接する印刷ドット
を印刷すれば、例えば印刷密度を高くするなどにより、
印刷画像の画質を向上させることができる場合がある。
また、逆に最低限の印刷画像の画質を維持できる範囲
で、できる限り早く印刷したい場合もある。この画像印
刷方法およびその装置では、印刷画像の画質を向上させ
る画質向上指定、印刷速度を向上させる速度向上指定お
よび最適印刷指定のうちの少なくとも2つのうちからい
ずれか1つの印刷条件を指定し、指定された印刷条件に
従って、浸透率の変化要因の検出結果に応じて印刷制御
条件を設定するので、ユーザの所望により可能な範囲で
の画質向上や速度向上が図れて、ユーザの所望の画質の
印刷画像を所望の速度で印刷し易くなり、操作性や機能
性が向上する。なお、この場合、最適印刷の指定は、デ
フォルト値や過去指定された回数の最も多い印刷制御条
件などの、画質上も速度上も適度として予め定められた
印刷制御条件を設定する指定である。また、この場合、
画質向上指定には、可能な範囲内で最高印刷画質を設定
する画質優先指定の概念も含まれ、同様に、速度向上指
定には、最低限の印刷画像の画質を維持できる範囲内で
最高印刷速度を設定する速度優先指定の概念も含まれ
る。
【0034】請求項1ないし9のいずれかの画像印刷方
法において、前記浸透率変化要因には、前記印刷対象物
の種別が含まれることが好ましい。
【0035】請求項18ないし26のいずれかの画像印
刷装置において、前記浸透率変化要因には、前記印刷対
象物の種別が含まれることが好ましい。
【0036】前述のように、印刷ドットの中心にインク
を吐出しても、インクの印刷対象物への浸透の度合い
(浸透率)によって、印刷ドットの大きさや濃度あるい
は色合いなどが異なるので、印刷密度等の印刷制御条件
を所定の値にしても、印刷画像として所望の画質が得ら
れないことがある。これに対し、この画像印刷方法およ
びその装置では、浸透率変化要因に、印刷対象物の種別
が含まれる。すなわち、浸透率変化要因として印刷対象
物の種別を検出するので、その検出された印刷対象物の
種別によるインクの印刷対象物への浸透率の相違を判別
でき、その浸透率が初期設定や前回設定と異なって変化
しているときには、その浸透率の変化を検出できる。こ
のため、その浸透率の変化に応じた印刷密度等の印刷制
御条件を設定でき、この結果、インクの印刷対象物への
浸透率が変化しても、そのインクを用いて印刷される印
刷画像の画質を維持できる。
【0037】請求項10の画像印刷方法において、前記
印刷対象物の種別には、前記印刷対象物の材質の相違が
含まれることが好ましい。
【0038】請求項27の画像印刷装置において、前記
印刷対象物の種別には、前記印刷対象物の材質の相違が
含まれることが好ましい。
【0039】印刷対象物の材質が異なれば、同じインク
でも浸透率が異なる。この画像印刷方法およびその装置
では、印刷対象物の種別には、印刷対象物の材質の相違
が含まれるので、材質の相違による浸透率の変化を検出
でき、これにより、その浸透率の変化に応じて印刷密度
等の印刷制御条件を設定できる。
【0040】請求項10または11の画像印刷方法にお
いて、前記印刷対象物の種別には、前記印刷対象物のサ
イズの相違が含まれることが好ましい。
【0041】請求項27または28の画像印刷装置にお
いて、前記印刷対象物の種別には、前記印刷対象物のサ
イズの相違が含まれることが好ましい。
【0042】印刷対象物のサイズが異なると、印刷ドッ
トの1ドットラインなどの印刷単位の印刷時間が異な
り、後続のドットラインなどの印刷単位を印刷するまで
の経過時間の差によって、インクの乾燥時間が異なっ
て、乾燥までのインクの浸透率が異なる場合があり、印
刷画像の画質を維持しつつ印刷可能な印刷密度や印刷速
度なども異なる場合がある。この画像印刷方法およびそ
の装置では、印刷対象物の種別には、印刷対象物のサイ
ズの相違が含まれるので、サイズの相違によるインクの
乾燥までの浸透率の変化を検出でき、これにより、その
浸透率の変化に応じて印刷密度等の印刷制御条件を設定
できる。
【0043】請求項1ないし12のいずれかの画像印刷
方法において、前記浸透率変化要因には、環境温度およ
び環境湿度の少なくとも一方が含まれることが好まし
い。
【0044】請求項18ないし29のいずれかの画像印
刷装置において、前記浸透率変化要因には、環境温度お
よび環境湿度の少なくとも一方が含まれることが好まし
い。
【0045】環境温度や環境湿度が異なれば、同じイン
クでも乾燥時間が異なることによって、インクの乾燥ま
での浸透率が異なる場合がある。これに対し、この画像
印刷方法およびその装置では、浸透率変化要因に、環境
温度および環境湿度の少なくとも一方が含まれる。すな
わち、浸透率変化要因として環境温度および環境湿度の
少なくとも一方を検出するので、その検出された環境温
度や環境湿度の差によるインクの印刷対象物への浸透率
の相違を判別して浸透率の変化を検出でき、これによ
り、その浸透率の変化に応じて印刷密度等の印刷制御条
件を設定でき、この結果、インクの印刷対象物への浸透
率が変化しても、そのインクを用いて印刷される印刷画
像の画質を維持できる。
【0046】請求項1ないし13のいずれかの画像印刷
方法において、前記浸透率変化要因には、前記印刷画像
の印刷済みの所定の単位印刷範囲内に存在する印刷ドッ
トの数が含まれることが好ましい。
【0047】請求項18ないし30のいずれかの画像印
刷装置において、前記浸透率変化要因には、前記印刷画
像の印刷済みの所定の単位印刷範囲内に存在する印刷ド
ットの数が含まれることが好ましい。
【0048】所定の単位印刷範囲内に存在する印刷ドッ
トの数が異なれば、同じインクでも乾燥時間が異なるこ
とによって、インクの乾燥までの浸透率が異なる場合が
ある。これに対し、この画像印刷方法およびその装置で
は、浸透率変化要因に、印刷画像の印刷済みの所定の単
位印刷範囲内に存在する印刷ドットの数(累積印刷ドッ
ト数)が含まれる。すなわち、累積印刷ドット数を検出
することにより、インクの浸透率の変化を検出でき、こ
れにより、その浸透率の変化に応じて印刷密度等の印刷
制御条件を設定でき、この結果、インクの印刷対象物へ
の浸透率が変化しても、そのインクを用いて印刷される
印刷画像の画質を維持できる。
【0049】請求項1ないし14のいずれかの画像印刷
方法において、前記浸透率変化要因には、前記印刷対象
物に透明なラミネート部材をラミネートするか否かを示
すラミネート有無が含まれ、ラミネート有と検出された
ときに、前記印刷対象物に印刷された前記印刷画像を覆
うように前記透明なラミネート部材をラミネートするラ
ミネート工程をさらに備えたことが好ましい。
【0050】請求項18ないし31のいずれかの画像印
刷装置において、前記浸透率変化要因には、前記印刷対
象物に透明なラミネート部材をラミネートするか否かを
示すラミネート有無が含まれ、ラミネート有と検出され
たときに、前記印刷対象物に印刷された前記印刷画像を
覆うように前記透明なラミネート部材をラミネートする
ラミネート手段をさらに備えたことが好ましい。
【0051】印刷後の印刷画像をラミネート部材により
ラミネートすると、印刷画像は保護されるが、その反
面、ラミネートする前より格段にインクが乾きにくくな
るので、インクの乾燥時間が異なって、乾燥までのイン
クの浸透率が異なる場合がある。また、これにより、印
刷画像の画質を維持しつつ印刷可能な印刷密度や印刷速
度なども異なる場合がある。また、乾燥前にラミネート
すると、にじみ等を発生させて浸透率を変化させたり、
ラミネート機構等にインクが付着して後続の印刷画像に
悪影響を及ぼす可能性があるので、印刷後に十分に乾燥
させてからラミネートする必要がある。
【0052】これに対し、この画像印刷方法およびその
装置では、浸透率変化要因には、印刷対象物に透明なラ
ミネート部材をラミネートするか否かを示すラミネート
有無が含まれ、ラミネート有と検出されたときに、印刷
対象物に印刷された印刷画像を覆うように透明なラミネ
ート部材をラミネートする。すなわち、ラミネートの有
無によるインクの印刷対象物への浸透率の相違を判別で
き、その浸透率の変化を検出できるので、その浸透率の
変化に応じて印刷密度や印刷速度等の印刷制御条件を設
定でき、この結果、インクの印刷対象物への浸透率が変
化しても、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画
質を維持できる。なお、ラミネート有無と印刷対象物の
種別が対応している場合などでは、ラミネート有無を印
刷対象物の種別に含めて検出しても良いし、任意の印刷
対象物にラミネートが可能な場合などでは、ラミネート
有無を設定できるようにして、その設定結果を検出する
ようにしても良い。
【0053】請求項1ないし15のいずれかの画像印刷
方法において、前記印刷対象物がテープであることが好
ましい。
【0054】請求項18ないし32のいずれかの画像印
刷装置において、前記印刷対象物がテープであることが
好ましい。
【0055】この画像印刷方法およびその装置では、印
刷対象物がテープなので、テープ印刷装置に適用でき
る。
【0056】請求項1ないし16のいずれかの画像印刷
方法において、前記印刷画像がインクジェット方式によ
り印刷されることが好ましい。
【0057】請求項18ないし33のいずれかの画像印
刷装置において、前記印刷画像がインクジェット方式に
より印刷されることが好ましい。
【0058】この画像印刷方法およびその装置では、印
刷画像がインクジェット方式により印刷されるので、イ
ンクジェット方式の印刷装置に適用できる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像印刷方法およびその装置を適用したテープ印刷装置
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。ま
ず、図1はテープ印刷装置の外観斜視図であり、図2
は、その制御系のブロック図である。
【0060】このテープ印刷装置1は、キー入力した所
望の文字などに基づいて作成した印刷画像を、印刷テー
プT1にインクジェット方式でカラー印刷すると共に、
この印刷テープT1の印刷部分を切断してラベルを作成
するものである。また、印刷テープT1に加えラミネー
トテープT2(図3および図4参照)を搭載すること
で、この印刷テープT1の印刷部分にラミネートテープ
T2を貼着し、この状態で印刷テープT1およびラミネ
ートテープT2を切断してラミネート済みのラベルを作
成することもできる。以下、印刷テープT1のみのタイ
プ、またはそれにラミネートテープT2を加えたタイプ
の、両タイプのテープを代表するときは、「テープT」
という。
【0061】印刷テープT1は、基材テープと基材テー
プの裏面に塗着した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テ
ープとで構成され、基材テープは、紙やコート層を有す
る紙、あるいはコート層を有するフィルム等のインクを
十分吸収できる素材で構成される。粘着層は、ラベルと
しての印刷テープをファイルなどの貼付対象物に貼り付
けるためのものであり、また剥離紙テープは、この粘着
層にゴミなどが付着するのを防止するためのものであ
る。
【0062】一方、ラミネートテープT2は、基材テー
プと基材テープの裏面に塗着した粘着層とで構成され、
基材テープは、16〜38μm厚程度の透明なフィルム
などで構成される。また、印刷テープT1とほぼ同一幅
に形成され、側端を揃え重ねるようにして貼着される。
実際には、印刷テープT1に対しラミネートテープT2
がわずかに(0.3mm程度)狭幅に形成され、貼着の際
のラミネートテープT2の微小な横ずれを吸収できるよ
うになっている。
【0063】これら各種のテープTには、テープ幅4.
5mm〜96mm程度の各種(10種類程度)のものが用意
されている。それぞれテープカートリッジ5に収容され
た状態で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット
〜1024ドット程度の印刷画像が印刷される。なお、
これらのテープTには、材質の異なるものや、地色が白
色以外のものなども用意されており、将来採用されるも
のも含めれば、少なくとも数十種類のものが使用可能と
なっている。また、テープカートリッジ5には、印刷テ
ープT1およびラミネートテープT2を搭載可能なタイ
プのもの(図4参照)と、印刷テープT1のみ搭載可能
なタイプがあり、それぞれ幅が異なる「大」、「中」、
「小」の3種類のものが用意されている。
【0064】図1に示すように、テープ印刷装置1は、
装置本体2と、装置本体2の前部に取り付けたキーボー
ド3と、テープT(印刷テープT1+ラミネートテープ
T2:図3参照)を収容したテープカートリッジ5と、
4色のインクを充填したインクカートリッジ8(図3参
照)とで構成されており、テープカートリッジ5および
インクカートリッジ8は、装置本体2に対し着脱自在に
装着されている。装置本体2は、装置ケース23により
その外殻が形成され、装置ケース23の上部には、テー
プカートリッジ5およびインクカートリッジ8を着脱す
るための開閉蓋21が広く設けられている。また、装置
ケース23の側面には、テープTを外部に排出するスリ
ット状のテープ排出口22が形成されている。
【0065】キーボード3は、装置本体2に対し起倒自
在に取り付けられており、テープ印刷装置1を使用する
場合には、キーボード3を引き倒した状態にし、これを
携帯する場合には、キーボード3を引き起こした状態に
する。また、開閉蓋21の右前部には、装置本体2に内
蔵したディスプレイ4に対応して、小窓25が形成され
ている。このキーボード3とディスプレイ4について
は、さらに後述する。
【0066】また、図2に示すように、テープ印刷装置
1は、基本的な構成として、キーボード3やディスプレ
イ4を有してユーザとのインタフェースを行う操作部1
1、インクジェット方式の印刷ヘッド7によりテープカ
ートリッジ5のテープT(印刷テープT1)に印刷を行
う印刷部12、印刷後のテープTの切断を行う切断部1
3、各種センサを有して各種検出を行う検出部14、各
種ドライバを有して各部回路を駆動する駆動部270、
電源部290、および、テープ印刷装置1内の各部を制
御する制御部200を備えている。
【0067】このため、装置ケース23の内部には、印
刷部12、切断部13、検出部14などの他、図外の回
路基板が収納されている。この回路基板には、電源部2
90の他、駆動部270や制御部200の各回路などが
搭載されている。電源部290の電源ユニットEUは、
ACアダプタ接続口24や外部から着脱可能なニッカド
電池等の電池Eに接続され、テープ印刷装置1内の各部
に電力を供給する。
【0068】図3はテープ印刷装置の装置本体の断面図
である。図2および図3に示すように、印刷部12は、
両端を図外のフレームに支持されたキャリッジガイド軸
31と、キャリッジガイド軸31にスライド自在に取り
付けられたキャリッジ32と、正逆走行することでキャ
リッジ32を左右方向(テープTの幅方向)に往復動さ
せる図外のタイミングベルトと、タイミングベルトを正
逆走行させるキャリッジモータ(CRモータ)122
と、送り従動ローラ42および送り駆動ローラ43を上
下に配設して成る送りローラ41と、ラミ従動ローラ4
5およびラミ駆動ローラ46を上下に配設して成るラミ
ネートローラ44と、送り駆動ローラ43およびラミ駆
動ローラ46を図外の減速歯車列を介して回転駆動させ
るテープ送りモータ(TFモータ)121と、印刷ヘッ
ド7のインクノズルを塞ぐとともに、必要に応じてポン
プモータ123によりクリーニング処理等を行うヘッド
キャップ機構(図示せず)と、テープカートリッジ5を
セットするイジェクト機構124とを備えている。
【0069】また、キャリッジ32には、その下部にテ
ープTに印刷を行う印刷ヘッド7が、上部にインクを供
給するためのインクカートリッジ8を装着するカートリ
ッジホルダ34が、それぞれ一体に取り付けられてい
る。この場合、印刷ヘッド7は下向きに取り付けられ、
またインクカートリッジ8はカートリッジホルダ34に
下向きに装着される。インクカートリッジ8が装着され
ると、インクカートリッジ8の各色のインクタンク8a
が印刷ヘッド7に連通し、インクの供給が可能になる。
なお、インクタンク8aには、それぞれC(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒:ブラック)
の各色のインクが充填されている。
【0070】また、キャリッジ32には図外の遮光板が
突設しており、フォトインタラプタなどから成るホーム
位置センサ142に臨むと、印刷ヘッド7がホーム位置
(図示せず)にあることを検出して、ゼロ点補正等の位
置補正を行うようになっている。このホーム位置は、印
刷ヘッド7の待機位置であるとともに、印刷のための基
準位置となっており、この基準位置からCRモータ12
2を所定のステップ数だけ回転させることにより、キャ
リッジ32をテープTの印刷範囲の幅方向の各位置に精
度良く移動させ、これと同期して印刷ヘッド7を駆動す
ることにより、テープTの表面に所望の印刷が行われ
る。
【0071】また、テープカートリッジ5には、ビット
パターン等による識別情報を示す識別プレート115が
設けられていて(図4参照)、キャリッジ32に搭載し
たテープ識別センサ141が識別プレート115に臨む
ことで、テープカートリッジ5、印刷テープT1および
ラミネートテープT2の種別や、個々の印刷テープT1
に対する印刷開始位置が、検出されるようになってい
る。以下、これらの検出信号を「テープ識別信号」とい
う。
【0072】送り駆動ローラ43は装置本体2に設けら
れ、送り従動ローラ42はテープカートリッジ5に設け
られている。装置本体2にテープカートリッジ5を装着
すると、送り従動ローラ42が送り駆動ローラ43との
間に印刷テープT1を挟み込むようにして、これを押圧
する。そして、この状態でTFモータ121を回転させ
ることにより、送り従動ローラ42と送り駆動ローラ4
3との間に挟み込まれた印刷テープT1が先方に送られ
る。
【0073】ラミ駆動ローラ46は装置本体2に設けら
れ、ラミ従動ローラ45はテープカートリッジ5に設け
られている。装置本体2にテープカートリッジ5を装着
すると、ラミ従動ローラ45がラミ駆動ローラ46との
間に印刷テープT1およびラミネートテープT2を挟み
込むようにして、これらを押圧する。そして、この状態
でTFモータ121が回転することにより、ラミ従動ロ
ーラ45とラミ駆動ローラ46との間に挟み込まれた印
刷テープT1とラミネートテープT2とが、貼着しなが
ら先方に送られる。
【0074】切断部13は、カッタ51とそれを切断動
作させるカッタモータ131とを備えている。印刷が完
了後には、テープT(印刷テープT1+ラミネートテー
プT2)は、TFモータ121によって所定距離だけス
テップ送りされてから停止するので、この停止と同時
に、カッタモータ131が駆動され、テープTの切断が
行われる。なお、テープ印刷装置1では、このカッタ5
1の切断動作を手動でも行えるように、カットキー34
0を設け、モード設定によって、自動/手動を切り替え
られるようにしている。
【0075】図2に示すように、検出部14は、上述の
テープ識別センサ141、ホーム位置センサ142の
他、環境(周囲)温度センサ143を備えている。前述
のように、テープ識別センサ141は、テープカートリ
ッジ5やテープTの種別および印刷開始位置を検出し、
ホーム位置センサ142は、印刷ヘッド7がホーム位置
に達したことを検出し、それぞれの検出信号(テープ識
別信号、位置検出信号)を制御部200に入力する。ま
た、同様に、環境(周囲)温度センサ143は、印刷環
境となる周囲温度を検出して検出信号(温度検出信号)
を制御部200に入力する。なお、実状に合わせて、テ
ープ印刷装置1の各部に電力を供給する電源部290の
電源ユニットEUに接続されてその電位変動を検出する
電圧センサ、環境湿度センサ、ヘッド表面温度センサ等
の他のセンサを設けることもできるし、一部を省略した
構成とすることもできる。
【0076】駆動部270は、ディスプレイドライバ2
71と、ヘッドドライバ272と、モータドライバ27
3とを備えている。ディスプレイドライバ271は、制
御部200から出力される制御信号に基づき、その指示
に従って、操作部11のディスプレイ4を駆動する。同
様に、ヘッドドライバ272は、制御部200の指示に
従って、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動する。また、
モータドライバ273は、印刷部12のTFモータ12
1を駆動するTFモータドライバ273aと、CRモー
タ122を駆動するCRモータドライバ273bと、ポ
ンプモータ123を駆動するポンプモータドライバ27
3cと、切断部13のカッタモータ131を駆動するカ
ッタモータドライバ273dとを有し、同様に、制御部
200の指示に従って、各モータを駆動する。
【0077】操作部11は、キーボード3とディスプレ
イ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向(X方
向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内
側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示
可能な表示画面41を有し、ユーザがキーボード3から
データを入力して、文字、数字、記号、図形などのキャ
ラクタ(以下「文字」で代表する)を配置した文字列画
像やそれを含む印刷画像を表現するマトリクスデータを
作成・編集したり、その結果等を視認したり、キーボー
ド3から各種指令・選択指示等を入力したりする際など
に用いられる。
【0078】キーボード3には、(いずれも図示しな
い)アルファベットキー群311、記号キー群312、
数字キー群313、平仮名や片仮名等の仮名キー群31
4、および外字を呼び出して選択するための外字キー群
315等を含む文字キー群31の他、各種の動作モード
などを指定するための機能キー群32などが配列されて
いる。
【0079】機能キー群32には、(いずれも図示しな
い)電源キー320、印刷動作を指示するための印刷キ
ー321、文字サイズや装飾の種類など各種モード等や
各種フォーム等を切り換えるための選択画面を表示させ
るフォームキー322、その各種選択画面における各種
モード等の選択指示やテキスト入力時のデータ確定・改
行等のための選択キー323、印刷画像データの印刷色
やその中間色(混色)を指定するための色指定キー32
4、文字色や背景色を設定するための色設定キー32
5、並びに、それぞれ上(「↑」)、下(「↓」)、左
(「←」)、右(「→」)方向へのカーソル移動や表示
画面41の表示範囲を移動させるための4個のカーソル
キー330(330U、330D、330L、330
R:以下、「カーソル「↑」キー330U」等という)
が含まれる。
【0080】機能キー群32には、さらに、各種指示を
取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更し
たり、描画登録画像データの修正等に用いられるシフト
キー327、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像デ
ータの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換える
ためのイメージキー328、印刷画像データとイメージ
画面に表示する表示画像データとの大きさの比率を変更
するための比率変更(ズーム)キー329、並びに、テ
ープTを手動でカットするためのカットキー340が含
まれる。
【0081】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとして説明する。
【0082】図2に示すように、キーボード3は、上述
のような種々の指令およびデータを制御部200に入力
する。
【0083】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、周辺制御回路(P−CON)2
50を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。
【0084】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の
他、仮名漢字変換テーブル(辞書)、色変換テーブル、
文字修飾テーブル、印刷制御条件設定テーブル、ディザ
マトリクス、所定の基本的な(規定)ディザマスクなど
を含む制御データを記憶する制御データ領域222を有
している。CG−ROM230は、テープ印刷装置1に
用意されている文字等のフォントデータを記憶してい
て、文字等を特定するコードデータが与えられたとき
に、対応するフォントデータを出力する。
【0085】RAM240は、電源キー320の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくようにバックアップされていて、各種レジスタ群2
41、ユーザがキーボード3から入力した文字等のテキ
ストデータを記憶するテキストデータ領域242、表示
画面41の表示画像データを記憶する表示画像データ領
域243、印刷画像データを記憶する印刷画像データ領
域244、描画登録画像データを記憶する描画登録画像
データ領域245、処理中または処理結果のディザマス
クを記憶するディザマスク領域246、印刷色等の色パ
レット情報を記憶する色パレットデータ領域247、文
字展開バッファ(フォント色バッファ)、色変換バッフ
ァ、基本色別配置バッファ、印刷バッファなどの各種バ
ッファ領域248などの領域を有し、制御処理のための
作業領域として使用される。
【0086】P−CON250には、CPU21の機能
を補うとともに各種周辺回路とのインタフェース信号を
取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムL
SIなどにより構成されて組み込まれている。例えば、
種々の計時を行うタイマ(TIM)251などもP−C
ON250内の機能として組み込まれている。このた
め、P−CON250は、検出部14の各種センサやキ
ーボード3と接続され、検出部14からの各種検出信号
およびキーボード3からの各種指令や入力データなどを
そのままあるいは加工して内部バス260に取り込むと
ともに、CPU210と連動して、CPU210等から
内部バス260に出力されたデータや制御信号を、その
ままあるいは加工して駆動部270に出力する。
【0087】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、P−C
ON250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種
信号・データ等を入力し、CG−ROM230からのフ
ォントデータ、RAM240内の各種データ等を処理
し、P−CON250を介してテープ印刷装置1内の各
部に各種信号・データ等を出力することにより、印刷の
位置制御、表示画面41の表示制御等を行うとともに、
印刷ヘッド7を制御して所定の印刷条件でテープTに印
刷するなど、テープ印刷装置1全体を制御している。
【0088】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図5を参照して説明する。電源キー3
20を押すこと(電源オン)により処理が開始すると、
同図に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前回の
電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フ
ラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、
前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。
【0089】図5のその後の処理、すなわちキー入力か
否かの判断分岐(S3)および各種割込処理(S4)
は、概念的に示した処理である。実際には、テープ印刷
装置1では、初期画面表示(S2)が終了すると、キー
入力割込を許可し、キー入力割込が発生するまでは、そ
のままの状態を維持し(S3:No)、何らかのキー入
力割込が発生すると(S3:Yes)、それぞれの割込
処理に移行して(S4)、その割込処理が終了すると、
再度、その状態を維持する(S3:No)。
【0090】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、印刷画像の印刷準備
ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キー321
を押すことにより、印刷処理割込が発生して、印刷処理
が起動され、印刷画像の印刷ができる。
【0091】図6は、テープ印刷装置1における典型的
な画像作成・印刷処理を示すフローチャートである。こ
の処理(S10)では、同図に示すように、まず、文字
等をテキスト入力する(S20)。より具体的には、デ
ィスプレイ4により確認しながら、キーボード3によ
り、まず、例えば文字列「123」のように文字を入力
し(S21)、次に、文字等のサイズや装飾を指定し
(S22)、色指定等を行う(S23)。この場合、サ
イズや装飾は、フォームキー322によりディスプレイ
4の表示画面41上に選択画面を表示させて、カーソル
キー330により選択肢を反転表示させ、選択キー32
3により確定することにより選択して指定する。また、
色指定は、ディスプレイ4の表示画面41上で、C(シ
アン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の階調値を、
色変換テーブルに規定された色情報(色パレット情報)
に基づいて色指定キー324により指定し、文字やその
背景を色設定キー325により指示して設定する。
【0092】また、テープ印刷装置1では、これらの
他、同様にフォームキー322により選択画面を表示さ
せて、カーソルキー330により反転表示させて選択で
きる選択肢として、印刷条件指定があり、その下位階層
で、「よりきれいに」または「より早く」の選択肢を選
択できる(S30)。すなわち、「よりきれいに」は、
印刷画像の画質を向上させる画質向上指定の選択肢であ
り、「より早く」は、印刷速度を向上させる速度向上指
定の選択肢である。また、これらを指定しないときに
は、デフォルト値や過去指定された回数の最も多い印刷
制御条件などの、画質も速度も適度として予め定められ
た印刷制御条件を設定する最適印刷指定となる。なお、
画質と印刷速度のバランスを調整するためには、これら
のうちの少なくとも2つのうちからいずれか1つの印刷
条件を指定できれば良いが、ここでは操作性を考慮して
3通りが選択できるようにしている。
【0093】インクのテープ(印刷対象物)Tへの浸透
率によっては、任意の印刷ドットを印刷後、印刷速度を
犠牲にして、より乾燥するまで待ってから、隣接する印
刷ドットを印刷すれば、例えば印刷密度を高くすること
ができ、印刷画像の画質を向上させることができる場合
がある。また、逆に最低限の印刷画像の画質を維持でき
る範囲で、できる限り早く印刷したい場合もある。テー
プ印刷装置1では、これらの印刷条件を指定し、指定さ
れた印刷条件に従って、浸透率の変化要因の検出結果に
応じて印刷制御条件を設定するので、ユーザの所望によ
り可能な範囲での画質向上や速度向上が図れて、ユーザ
の所望の画質の印刷画像を所望の速度で印刷し易くな
り、操作性や機能性が向上する。
【0094】なお、この場合、「よりきれいに」の画質
向上指定の端的なものとしては、可能な範囲内で最高印
刷画質を指定する画質優先指定があり、ここでいう画質
向上指定には画質優先指定の概念も含まれる。もっと
も、その場合には、「よりきれいに」の代わりに「最も
きれいに」などの選択肢としても良い。また、同様に、
「より早く」の速度向上指定の端的なものとしては、最
低限の印刷画像の画質を維持できる範囲内で最高印刷速
度を指定する速度優先指定があり、ここでいう速度向上
指定には速度優先設定の概念も含まれ、その場合、「よ
り早く」の代わりに「最も早く」などの選択肢としても
良い。本実施形態のテープ印刷装置1では、実際には、
画質優先から速度優先までの間に詳細なランクの数値が
規定されていて、「よりきれいに」を指定すると、現状
の数値より1ランク分、画質優先側に近い数値を設定
し、逆に「より早く」を指定すると、現状の数値より1
ランク分、速度優先側に近い数値を設定する。
【0095】図6に示すように、文字列「123」等の
テキスト入力(S20)や印刷条件指定(S30)など
が終了し、印刷キー321により印刷が指示されると
(S40)、後述の浸透率の変化要因を検出し(S5
0)、印刷制御条件を設定した(S60)後、例えばC
G−ROM230内のアウトラインフォントに基づいて
文字列「123」等の各文字を画像展開するなどによ
り、印刷画像を表現する印刷画像データを作成する(S
70)。一般的な画像は、例えば有効画素を「1」、無
効画素を「0」とした2値マトリクス(ドットマトリク
ス)の画像データなどで表現でき、装置内での実際の処
理は画像データに対して行われる。すなわち、例えば印
刷画像はそれを表現する印刷画像データに基づいて印刷
されたときに印刷画像となるが、以下では、説明を簡略
化して、例えば「印刷画像を表現する印刷画像データを
作成する」を「印刷画像を作成する」のように説明す
る。したがって、ここでは、印刷画像を作成し(S7
0)、その印刷画像を印刷して(S80)、画像作成・
印刷処理(S10)を終了する(S90)。
【0096】なお、上記の例では、印刷指示(S40)
後に浸透率変化要因検出(S50)としているが、浸透
率変化要因としての検出項目には、後述のように事前に
検出できるものもあるので、それらは事前に検出しても
良い。また、印刷画像も印刷指示前に予め作成してお
き、印刷制御条件により修正(または調整)が必要な場
合のみ、画像印刷(S80)のときに修正・調整するよ
うにしても良い。ここで、印刷制御条件設定(S60)
は、本実施形態の場合、浸透率変化要因の検出結果に基
づいて、ROM220の制御データ領域220に記憶さ
れた印刷制御条件設定テーブルを参照することにより行
われる。
【0097】浸透率変化要因としての検出項目(浸透率
変化要因検出項目)には、テープ(印刷対象物)Tの種
別が含まれる。このため、図6の浸透率変化要因検出
(S50)では、図2で前述のテープ識別センサ141
により、テープTの種別、すなわち、テープTの材質、
幅(サイズ)、ラミネートの有無等を検出する。前述の
ように、印刷ドットの中心にインクを吐出しても、イン
クのテープTへの浸透の度合い(浸透率)によって、印
刷ドットの大きさや濃度が異なるので、印刷密度等の印
刷制御条件を所定の値にしても、印刷画像として所望の
画質が得られないことがある。これに対し、このテープ
印刷装置1では、浸透率変化要因としてテープTの種別
を検出するので、テープTの種別によるインクのテープ
Tへの浸透率の相違を判別でき、その浸透率が初期設定
や前回設定と異なって変化しているときには、その浸透
率の変化を検出できる。このため、その浸透率の変化に
応じた印刷密度等の印刷制御条件を設定でき、この結
果、インクのテープTへの浸透率が変化しても、そのイ
ンクを用いて印刷される印刷画像の画質を維持できる。
【0098】また、この場合のテープTの種別には、上
記のように印刷対象物の材質の相違が含まれる。一般
に、印刷対象物の材質が異なれば、同じインクでも浸透
率が異なる。このテープ印刷装置1では、テープ(印刷
対象物)Tの種別にその材質の相違が含まれるので、材
質の相違による浸透率の変化を検出でき、これにより、
その浸透率の変化に応じて印刷密度等の印刷制御条件を
設定できる。
【0099】すなわち、テープTの材質という浸透率変
化要因の相違により浸透率が変化しても、その浸透率の
変化に応じた印刷制御条件(材質の相違に対しては、印
刷密度、CRモータ122の回転速度(CR速度)、T
Fモータ121の回転速度(TF速度)、CMYK各色
についてのカラー階調値など。これらについてはさらに
後述する)を設定でき、この結果、インクのテープ(印
刷対象物)Tへの浸透率が変化しても、そのインクを用
いて印刷される印刷画像の画質を維持できる。
【0100】また、この場合のテープTの種別には、前
述のように、テープ(印刷対象物)の幅(サイズ)の相
違が含まれる。一般に、印刷対象物のサイズが異なる
と、印刷ドットの1ドットラインなどの印刷単位の印刷
時間が異なり、後続のドットラインなどの印刷単位を印
刷するまでの経過時間の差によって、インクの乾燥時間
が異なって、乾燥までのインクの浸透率が異なる場合が
あり、印刷画像の画質を維持しつつ印刷可能な印刷密度
や印刷速度なども異なる場合がある。テープ印刷装置1
では、テープ(印刷対象物)Tの種別にテープTの幅
(サイズ)の相違が含まれるので、サイズの相違による
インクの乾燥までの浸透率の変化を検出でき、これによ
り、その浸透率の変化に応じて印刷制御条件(サイズの
相違に対しては、印刷密度、CR速度、TF速度など)
を設定できる。
【0101】また、浸透率変化要因検出項目には、ラミ
ネートの有無が含まれる。一般に、印刷後の印刷画像を
ラミネート部材によりラミネートすると、印刷画像は保
護されるが、その反面、ラミネートする前より格段にイ
ンクが乾きにくくなるので、インクの乾燥時間が異なっ
て、乾燥までのインクの浸透率が異なる場合がある。ま
た、これにより、印刷画像の画質を維持しつつ印刷可能
な印刷密度や印刷速度なども異なる場合がある。また、
乾燥前にラミネートすると、にじみ等を発生させて浸透
率を変化させたり、ラミネート機構等にインクが付着し
て後続の印刷画像に悪影響を及ぼす可能性があるので、
印刷後に十分に乾燥させてからラミネートする必要があ
る。
【0102】これに対し、テープ印刷装置1では、浸透
率変化要因には、印刷対象物に透明なラミネート部材を
ラミネートするか否かを示すラミネート有無が含まれ、
ラミネート有と検出されたときに、印刷対象物に印刷さ
れた印刷画像を覆うように透明なラミネート部材をラミ
ネートする。すなわち、ラミネートの有無によるインク
のテープ(印刷対象物)Tへの浸透率の相違を判別で
き、その浸透率の変化を検出できるので、その浸透率の
変化に応じて印刷制御条件(ラミネート有無に対して
は、印刷密度、CR速度、TF速度など)を設定でき、
この結果、インクのテープTへの浸透率が変化しても、
そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質を維持で
きる。ここで、本実施形態では、ラミネート有無とテー
プ(印刷対象物)Tの種別が対応しているので、ラミネ
ート有無はテープTの種別に含めて検出できる。なお、
任意のテープ(印刷対象物)Tにラミネートが可能な場
合などでは、ラミネート有無を設定できるようにして、
その設定結果を検出するようにしても良い。
【0103】また、浸透率変化要因検出項目には、環境
温度が含まれる。このため、図6の浸透率変化要因検出
(S50)では、図2で前述の環境温度センサ143に
より、環境温度を検出する。一般に、環境温度が異なれ
ば、同じインクでも乾燥時間が異なることによって、イ
ンクの乾燥までの浸透率が異なる場合がある。これに対
し、テープ印刷装置1では、浸透率変化要因として環境
温度を検出するので、その検出された環境温度の差によ
るインクのテープ(印刷対象物)Tへの浸透率の相違を
判別して浸透率の変化を検出でき、これにより、その浸
透率の変化に応じて印刷制御条件(環境温度に対して
は、印刷密度、CR速度、TF速度など)を設定でき、
この結果、インクのテープTへの浸透率が変化しても、
そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質を維持で
きる。なお、環境湿度も環境温度と同様に浸透率変化要
因となるので、図2でも前述のように、環境湿度センサ
を設けて、環境温度の代わりにまたはそれと併用して環
境湿度を検出するようにしても良い。
【0104】また、浸透率変化要因検出項目には、浸透
率変化要因には、印刷画像の印刷済みの所定の単位印刷
範囲内に存在する印刷ドットの数(累積印刷ドット数)
が含まれる。このため、図6の浸透率変化要因検出(S
50)では、印刷画像の元になるデータ、例えば前述の
文字列「123」のテキストデータ等に基づいて、所定
の単位印刷範囲となる所定の行(line)数毎に存在
することになる印刷ドット数、すなわち、印刷後には印
刷画像の印刷済みの所定の単位印刷範囲内に存在するこ
とになる印刷ドットの数(累積印刷ドット数)を検出す
る。なお、図6で前述のように、印刷画像を印刷指示前
に作成しておくこともできるので、その場合は、印刷画
像を表現する印刷画像データに基づいて印刷する画素
(有効画素)を直接カウントするなどにより、累積印刷
ドット数を検出しても良い。また、図6の画像印刷(S
80)において、実際に印刷画像の印刷をしながら累積
印刷ドット数をカウントし、その値を印刷制御条件とし
てフィードバックする制御にしても良い。
【0105】一般に、所定の単位印刷範囲内に存在する
印刷ドットの数が異なれば、同じインクでも乾燥時間が
異なることによって、インクの乾燥までの浸透率が異な
る場合がある。これに対し、テープ印刷装置1では、累
積印刷ドット数を検出することにより、インクの浸透率
の変化を検出でき、これにより、その浸透率の変化に応
じて印刷制御条件(累積印刷ドット数に対しては、印刷
密度、CR速度、TF速度など)を設定でき、この結
果、インクのテープ(印刷対象物)への浸透率が変化し
ても、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質を
維持できる。
【0106】一方、印刷制御条件には、印刷画像の隣接
する印刷ドットの中心相互間距離に反比例する印刷密度
が含まれる。すなわち、前述のように、インクのテープ
(印刷対象物)Tへの浸透率が変化すれば、隣接する印
刷ドットが混じり合ったり、逆にインクが広がらなくて
印刷ドットの隙間が広くなることにより、印刷画像の画
質が低下することがある。これに対し、テープ印刷装置
1では、図6の印刷制御条件設定(S60)で設定する
印刷制御条件として、印刷画像の隣接する印刷ドットの
中心相互間距離に反比例する印刷密度が含まれるので、
浸透率の変化に応じた印刷密度を設定することができ、
これにより、インクのテープTへの浸透率が変化して
も、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質を維
持できる。
【0107】ところで、テープ印刷装置1では、図1〜
図4等で前述のように、TFモータ121を駆動して印
刷対象物であるテープTをテープ排出口22の方向(テ
ープ送り方向)に送るとともに、CRモータ122を駆
動してそれと直交する方向(テープTの幅方向)に印刷
ヘッド7を移動させながら印刷を行う。すなわち、テー
プTと印刷ヘッド7とは、TFモータ121によりテー
プ送り方向に相対移動するとともに、それと直交するテ
ープ幅方向にも相対移動している。
【0108】一般に、印刷ドットのインクの乾燥までの
時間(乾燥時間)が異なれば、乾燥までのインクの印刷
対象物への浸透率が変化し、インクの印刷対象物への浸
透率が異なれば、乾燥時間や印刷ドットの大きさなども
異なってくるため、インクの印刷対象物への浸透率が異
なる場合に、任意の印刷ドットを印刷してから隣接する
印刷ドットを印刷するまでの時間や間隔を一律に所定の
値としたのでは、すなわち印刷速度を一律に所定の値と
したのでは、印刷方向(ここでは相対移動方向)に隣接
する印刷ドットが混じり合って印刷画像の画質が低下
し、逆に必要以上の不要な乾燥時間を確保すれば印刷速
度が遅くなる。
【0109】これに対し、テープ印刷装置1では、その
印刷制御条件に、相対移動の移動速度が含まれる。具体
的には、その相対移動速度を決定するCR速度やTF速
度が含まれる。もちろん、文字通り、相対移動速度で規
定しても良い。すなわち、浸透率の変化に応じた相対移
動の移動速度を印刷制御条件として設定でき、これによ
り、印刷速度を変化させることができる。特にテープ幅
方向に隣接する印刷ドットは、印刷直後の印刷ドットに
隣接して次の印刷ドットを印刷するので、印刷直後の印
刷ドットの乾燥時間とそれに隣接する印刷ドットを印刷
タイミングに直接影響するCR速度は、TF速度よりさ
らに印刷画像の画質に影響するが、テープ印刷装置1で
は、双方とも印刷制御条件として設定することができ、
これにより、印刷速度を変化させることができる。この
結果、印刷画像の画質維持のために最低限必要な乾燥時
間が確保可能な印刷速度にすることができるので、イン
クのテープ(印刷対象物)Tへの浸透率が変化しても、
そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質を維持で
きる。また、浸透率の変化に応じた適切な印刷速度で印
刷ができるので、不要な印刷速度の低下(印刷時間の遅
延)を防止することができる。
【0110】また、具体的に、テープ印刷装置1では、
上記のTFモータ121やCRモータ122をパルスモ
ータで構成している。すなわち、図2で前述の駆動部2
70のモータドライバ273から、所定のステップパル
スを出力し、そのパルス数(ステップ数)の分だけ回転
させることにより、CR速度やTF速度を制御してい
る。このため、上記の印刷制御条件としてのCR速度や
TF速度には、その所定のパルス数の概念も含まれる。
もちろん、文字通り、CR速度やTF速度をパルス数で
規定しても良い。
【0111】ここで、上述のように、テープ印刷装置1
では、印刷制御条件としてCR速度やTF速度が設定さ
れると、実際に発するパルス数を決定し、その分だけパ
ルスを発することによりCR速度やTF速度を制御する
が、TF速度の制御のためのパルス数は、同一速度に対
してもテープTの種別(特に材質)によって変化させ
る。一般に、印刷対象物によりその滑りが異なり、単位
送り信号に応じてその滑りに応じた単位距離だけ印刷対
象物を送る場合、所定の印刷速度とするためにはその印
刷対象物の滑りに応じた数の単位送り信号を発する必要
があるが、逆に単位送り信号の数を変化させることによ
り、印刷速度を変えることができる。このため、テープ
印刷装置1では、印刷制御条件としてTF速度が設定さ
れると、その下位階層の印刷制御条件としてテープTを
単位距離だけ送るパルス数を、その印刷条件であるテー
プTの種別により変化させる(変化させたパルス数を設
定する)。
【0112】すなわち、テープ印刷装置1では、印刷条
件(浸透率変化要因による浸透率の変化)に応じたパル
ス数(単位送り信号の数)を印刷制御条件として設定で
き、これにより、TF速度(印刷速度)を変化させるこ
とができ、この点においても(テープ送り方向の相対移
動速度の点においても)、CR速度について(テープT
の幅方向の相対移動速度)の制御と同様に、浸透率の変
化に応じた適切な印刷速度(相対移動速度)で印刷がで
きるので、インクのテープ(印刷対象物)Tへの浸透率
が変化しても、画質維持に最低限必要な乾燥時間を確保
でき、そのインクを用いて印刷される印刷画像の画質を
維持できるとともに、不要な印刷速度の低下(印刷時間
の遅延)を防止することができる。
【0113】また、図6の印刷制御条件設定(S60)
で設定する印刷制御条件には、印刷画像を印刷するとき
の各画素の階調値が含まれる。すなわち、例えば印刷画
像がモノクロ画像のときの各画素の濃淡やカラー画像の
ときの色合いを示す階調値を、印刷制御条件として設定
できるので、浸透率の変化に応じた各画素の階調値を設
定することができ、これにより、インクのテープ(印刷
対象物)Tへの浸透率が変化しても、そのインクを用い
て印刷される印刷画像の画質を維持できる。
【0114】ここで、テープ印刷装置1では、印刷画像
がカラー画像の場合、階調値には、カラーの複数の基本
色に対する基本色階調値が含まれ、(1種以上の)イン
クとして、カラーの複数の基本色のそれぞれを印刷色と
して印刷するためのインクが含まれ、カラーの複数の基
本色には、カラー3原色が含まれ、カラーの複数の基本
色には、カラー3原色の混合色に相当する基本色がさら
に含まれる。
【0115】一般に、カラー画像の各画素の色合い(カ
ラー)は、カラーの複数の基本色に対する基本色階調値
に分解して表現できる。上述のように、テープ印刷装置
1では、印刷画像がカラー画像の場合、階調値には、カ
ラーの複数の基本色に対する基本色階調値が含まれ、イ
ンクには、カラーの複数の基本色のそれぞれを印刷色と
して印刷するためのインクが含まれるので、各基本色を
印刷色とするインクを用いて、各基本色階調値に従って
印刷することにより、カラー画像である印刷画像を印刷
できる。また、カラーの複数の基本色には、カラー3原
色が含まれるので、カラー画像の各画素の色合いを、カ
ラー3原色に対する各基本色(原色)階調値に分解して
表現できる。また、この場合、インクには、カラー3原
色のそれぞれを印刷色として印刷するためのインクが含
まれるので、各インクを用いて各基本色階調値に従って
印刷することにより、カラー画像である印刷画像を印刷
できる。なお、この場合のカラー3原色としては、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)が使用さ
れ、いわゆる減法混色により種々の色(カラー)を表現
する。
【0116】また、カラーの複数の基本色には、カラー
3原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれるの
で、使用するインクには、カラー3原色の混合色に相当
する基本色のインクがさらに含まれる。すなわち、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のカラー
3原色の混合色はK(ブラック)となるが、実際に混色
したK(ブラック)より、K(ブラック)のインクを用
意して単独で印刷した方がきれいなブラックを得られる
ので、テープ印刷装置1では、4(基本)色によるきれ
いな印刷画像を印刷できる。
【0117】上述のように、テープ印刷装置1では、C
MYKの4色(1種以上)のインクのテープ(印刷対象
物)Tへの浸透率の変化要因を検出し、その検出結果に
応じて(1以上の)印刷制御条件を設定し、印刷画像を
表現する印刷画像データおよび印刷制御条件に基づい
て、CMYKの4色のインクを用いて印刷画像をテープ
Tに印刷する。すなわち、浸透率の変化要因を検出する
ことにより、浸透率の変化を予測検出でき、その変化要
因の検出結果に応じて印刷制御条件を設定するので、浸
透率が変化してもそれに応じた適切な印刷制御条件を設
定でき、その印刷制御条件に基づいて印刷画像を印刷す
るので、インクのテープTへの浸透率が変化しても、そ
のインクを用いて印刷される印刷画像の画質を維持でき
る。
【0118】なお、上述の実施形態では、インクジェッ
ト方式のテープ印刷装置1の例を挙げたが、1以上のイ
ンクを用いて印刷画像を印刷対象物に印刷するものであ
れば、例えばインクを含ませたリボン等を用いたドット
・インパクト方式やサーマル方式など、一般的な印刷装
置その他の画像印刷にも適用できる。もちろん、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能
である。
【0119】
【発明の効果】上述のように、本発明の画像印刷方法お
よびその装置によれば、インクの印刷対象物への浸透率
が変化しても、そのインクを用いて印刷される印刷画像
の画質を維持できる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像印刷方法および
その装置を適用したテープ印刷装置の外観斜視図であ
る。
【図2】図1のテープ印刷装置の制御系のブロック図で
ある。
【図3】図1のテープ印刷装置の装置本体の断面図であ
る。
【図4】図1のテープ印刷装置に装着するテープカート
リッジの一例の裁断断面図である。
【図5】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理
を示すフローチャートである。
【図6】典型的な画像作成・印刷処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ 5 テープカートリッジ 7 印刷ヘッド 11 操作部 12 印刷部 13 切断部 14 検出部 41 表示画面 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 キャラクタジェネレータROM(CG−RO
M) 240 RAM 241 各種レジスタ群 242 テキストデータ領域 243 表示画像データ領域 244 印刷画像データ領域 245 描画登録画像データ領域 250 周辺制御回路(P−CON) 260 内部バス 270 駆動部 290 電源部 T テープ T1 印刷テープ T2 ラミネートテープ

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1種以上のインクの印刷対象物への浸透
    率の変化要因を検出する浸透率変化要因検出工程と、 前記浸透率の変化要因の検出結果に応じた印刷制御条件
    を設定する印刷制御条件設定工程と、 印刷画像を表現する印刷画像データおよび前記印刷制御
    条件に基づいて、前記1種以上のインクを用いて前記印
    刷画像を前記印刷対象物に印刷する画像印刷工程と、を
    備えたことを特徴とする画像印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記印刷制御条件には、前記印刷画像の
    隣接する印刷ドットの中心相互間距離に反比例する印刷
    密度が含まれることを特徴とする、請求項1に記載の画
    像印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記画像印刷工程では、前記インクによ
    り前記印刷画像を印刷する印刷ヘッドおよび前記印刷対
    象物の少なくとも一方を他方に対して相対移動させなが
    ら前記印刷画像を印刷し、 前記印刷制御条件には、前記相対移動の移動速度が含ま
    れることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像
    印刷方法。
  4. 【請求項4】 前記画像印刷工程では、所定の単位送り
    信号に応じて前記印刷対象物をその滑りに応じた単位距
    離だけ送る送り工程を有して、前記印刷対象物を送りな
    がら前記印刷画像を印刷し、 前記印刷制御条件には、単位時間当たりに発する前記単
    位送り信号の数が含まれることを特徴とする、請求項1
    ないし3のいずれかに記載の画像印刷方法。
  5. 【請求項5】 前記印刷制御条件には、前記印刷画像を
    印刷するときの各画素の階調値が含まれることを特徴と
    する、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像印刷方
    法。
  6. 【請求項6】 前記印刷画像はカラー画像であり、 前記階調値には、カラーの複数の基本色に対する基本色
    階調値が含まれ、 前記1種以上のインクには、前記カラーの複数の基本色
    のそれぞれを印刷色として印刷するためのインクが含ま
    れることを特徴とする、請求項5に記載の画像印刷方
    法。
  7. 【請求項7】 前記カラーの複数の基本色には、カラー
    3原色が含まれることを特徴とする、請求項5に記載の
    画像印刷方法。
  8. 【請求項8】 前記カラーの複数の基本色には、前記カ
    ラー3原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれる
    ことを特徴とする、請求項7に記載の画像印刷方法。
  9. 【請求項9】 前記印刷画像の画質を向上させる画質向
    上指定、印刷速度を向上させる速度向上指定、および、
    画質も速度も適度として予め定められた印刷制御条件を
    設定する最適印刷指定のうちの少なくとも2つのうちか
    らいずれか1つの印刷条件を指定する印刷条件指定工程
    をさらに備え、 前記印刷制御条件設定工程では、指定された印刷条件に
    従って、前記浸透率の変化要因の検出結果に応じて前記
    印刷制御条件を設定することを特徴とする、請求項1な
    いし8のいずれかに記載の画像印刷方法。
  10. 【請求項10】 前記浸透率変化要因には、前記印刷対
    象物の種別が含まれることを特徴とする、請求項1ない
    し9のいずれかに記載の画像印刷方法。
  11. 【請求項11】 前記印刷対象物の種別には、前記印刷
    対象物の材質の相違が含まれることを特徴とする、請求
    項10に記載の画像印刷方法。
  12. 【請求項12】 前記印刷対象物の種別には、前記印刷
    対象物のサイズの相違が含まれることを特徴とする、請
    求項10または11に記載の画像印刷方法。
  13. 【請求項13】 前記浸透率変化要因には、環境温度お
    よび環境湿度の少なくとも一方が含まれることを特徴と
    する、請求項1ないし12のいずれかに記載の画像印刷
    方法。
  14. 【請求項14】 前記浸透率変化要因には、前記印刷画
    像の印刷済みの所定の単位印刷範囲内に存在する印刷ド
    ットの数が含まれることを特徴とする、請求項1ないし
    13のいずれかに記載の画像印刷方法。
  15. 【請求項15】 前記浸透率変化要因には、前記印刷対
    象物に透明なラミネート部材をラミネートするか否かを
    示すラミネート有無が含まれ、 ラミネート有と検出されたときに、前記印刷対象物に印
    刷された前記印刷画像を覆うように前記透明なラミネー
    ト部材をラミネートするラミネート工程をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項1ないし14のいずれかに記
    載の画像印刷方法。
  16. 【請求項16】 前記印刷対象物がテープであることを
    特徴とする、請求項1ないし15のいずれかに記載の画
    像印刷方法。
  17. 【請求項17】 前記印刷画像がインクジェット方式に
    より印刷されることを特徴とする、請求項1ないし16
    のいずれかに記載の画像印刷方法。
  18. 【請求項18】 1種以上のインクの印刷対象物への浸
    透率の変化要因を検出する浸透率変化要因検出手段と、 前記浸透率の変化要因の検出結果に応じて1以上の印刷
    制御条件を設定する印刷制御条件設定手段と、 印刷画像を表現する印刷画像データおよび前記印刷制御
    条件に基づいて、前記1種以上のインクを用いて前記印
    刷画像を前記印刷対象物に印刷する画像印刷手段と、を
    備えたことを特徴とする画像印刷装置。
  19. 【請求項19】 前記印刷制御条件には、前記印刷画像
    の隣接する印刷ドットの中心相互間距離に反比例する印
    刷密度が含まれることを特徴とする、請求項18に記載
    の画像印刷装置。
  20. 【請求項20】 前記画像印刷手段は、 前記インクにより前記印刷画像を印刷する印刷ヘッド
    と、 前記印刷ヘッドおよび前記印刷対象物の少なくとも一方
    を他方に対して相対移動させる相対移動手段と、を有し
    て、前記相対移動を行いながら前記印刷画像を印刷し、 前記印刷制御条件には、前記相対移動の移動速度が含ま
    れることを特徴とする、請求項18または19に記載の
    画像印刷装置。
  21. 【請求項21】 前記画像印刷手段は、 所定の単位送り信号を発する送り信号発生手段と、 前記所定の単位送り信号に応じて前記印刷対象物をその
    滑りに応じた単位距離だけ送る印刷対象物送り手段と、
    を有して、前記印刷対象物送り手段により、前記印刷対
    象物を送りながら前記印刷画像を印刷し、 前記印刷制御条件には、単位時間当たりに発する前記単
    位送り信号の数が含まれることを特徴とする、請求項1
    8ないし20のいずれかに記載の画像印刷装置。
  22. 【請求項22】 前記印刷制御条件には、前記印刷画像
    を印刷するときの各画素の階調値が含まれることを特徴
    とする、請求項18ないし21のいずれかに記載の画像
    印刷装置。
  23. 【請求項23】 前記印刷画像はカラー画像であり、 前記階調値には、カラーの複数の基本色に対する基本色
    階調値が含まれ、 前記1種以上のインクには、前記カラーの複数の基本色
    のそれぞれを印刷色として印刷するためのインクが含ま
    れることを特徴とする、請求項22に記載の画像印刷装
    置。
  24. 【請求項24】 前記カラーの複数の基本色には、カラ
    ー3原色が含まれることを特徴とする、請求項22に記
    載の画像印刷装置。
  25. 【請求項25】 前記カラーの複数の基本色には、前記
    カラー3原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれ
    ることを特徴とする、請求項24に記載の画像印刷装
    置。
  26. 【請求項26】 前記印刷画像の画質を向上させる画質
    向上指定、印刷速度を向上させる速度向上指定、およ
    び、画質も速度も適度として予め定められた最適印刷指
    定のうちの少なくとも2つのうちからいずれか1つの印
    刷条件を指定する印刷条件指定手段をさらに備え、 前記印刷制御条件設定手段は、指定された印刷条件に従
    って、前記浸透率の変化要因の検出結果に応じて前記印
    刷制御条件を設定することを特徴とする、請求項18な
    いし25のいずれかに記載の画像印刷装置。
  27. 【請求項27】 前記浸透率変化要因には、前記印刷対
    象物の種別が含まれることを特徴とする、請求項18な
    いし26のいずれかに記載の画像印刷装置。
  28. 【請求項28】 前記印刷対象物の種別には、前記印刷
    対象物の材質の相違が含まれることを特徴とする、請求
    項27に記載の画像印刷装置。
  29. 【請求項29】 前記印刷対象物の種別には、前記印刷
    対象物のサイズの相違が含まれることを特徴とする、請
    求項27または28に記載の画像印刷装置。
  30. 【請求項30】 前記浸透率変化要因には、環境温度お
    よび環境湿度の少なくとも一方が含まれることを特徴と
    する、請求項18ないし29のいずれかに記載の画像印
    刷装置。
  31. 【請求項31】 前記浸透率変化要因には、前記印刷画
    像の印刷済みの所定の単位印刷範囲内に存在する印刷ド
    ットの数が含まれることを特徴とする、請求項18ない
    し30のいずれかに記載の画像印刷装置。
  32. 【請求項32】 前記浸透率変化要因には、前記印刷対
    象物に透明なラミネート部材をラミネートするか否かを
    示すラミネート有無が含まれ、 ラミネート有と検出されたときに、前記印刷対象物に印
    刷された前記印刷画像を覆うように前記透明なラミネー
    ト部材をラミネートするラミネート手段をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項18ないし31のいずれかに
    記載の画像印刷装置。
  33. 【請求項33】 前記印刷対象物がテープであることを
    特徴とする、請求項18ないし32のいずれかに記載の
    画像印刷装置。
  34. 【請求項34】 前記印刷画像がインクジェット方式に
    より印刷されることを特徴とする、請求項18ないし3
    3のいずれかに記載の画像印刷装置。
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