JP2007152581A - 記録システム、記録方法、及びホスト装置 - Google Patents

記録システム、記録方法、及びホスト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 写真などに代表される画像特性や印刷条件を考慮に入れてインクのにじみ度を解析し、その結果によって印刷条件の変更を促すことの可能な記録システム、記録方法、及びホスト装置を提供することである。
【解決手段】 まずユーザとのマンマシン操作により記録媒体に画像を記録する際の印刷条件を設定する。次に、その設定された印刷条件に従って、生成された記録データに基づいて記録媒体に記録を行った際にインクによるにじみが発生するかどうかを解析する。そして、解析結果に従って、ユーザに対して印刷条件に関し、警告を与える。
【選択図】 図17

Description

本発明は記録システム、記録方法、及びホスト装置に関し、特に、インクジェット記録装置において記録された画像に発生するインクのにじみを未然に防止する記録システム、記録方法、及びホスト装置に関する。
インクを記録ヘッドのノズルより記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録装置(以下、記録装置)では、従来よりインクと記録媒体の相性等の問題から記録結果ににじみが生じ、文字が潰れ識別が困難になる場合がある。
その問題を解決するために、例えば、特許文献1では、記録する文章に含まれる文字の大きさを調べ、その結果が一定以下である場合には、文字が潰れて判読できないと判断し記録を中止するという技術を提案している。
一方、記録装置の良好な記録品質や色再現性などの特長を生かし、文章印刷にとどまらず、その記録装置は広告出版などのクリエイティブな分野にまで用いられるようになってきている。特に、写真印刷にその記録装置を応用するユーザは増加している。一般に、複数枚の写真を印刷する際、それらの一覧性を向上させることを目的として、記録媒体1枚分の領域に複数枚の写真を均等に割付印刷する、いわゆるインデックスプリントが行われる。
特開2003−150339号公報
しかしながら上記従来例では、インクのにじみによって印刷結果の閲覧に必要な品質を保てず再度印刷を行い、インクと記録媒体が無駄になるといった問題があった。
また、写真印刷へ応用においては、そのインクのにじみが印刷品質を低下させ、写真のディテールを精確に表現できないという問題も生じていた。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、画像の特性や印刷条件を考慮に入れてインクのにじみ度を解析し、その結果によって印刷条件の変更を促すことの可能な記録システム、記録方法、及びホスト装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本発明の記録システムは以下の構成からなる。
即ち、記録データを生成するホスト装置と、前記ホスト装置から転送された記録データを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置とを有した記録システムであって、前記ホスト装置は、前記記録データを生成する生成手段と、ユーザとのマンマシン操作により前記記録媒体に画像を記録する際の印刷条件を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された印刷条件に従って、前記生成手段によって生成された記録データに基づいて前記記録媒体に記録を行った際にインクによるにじみが発生するかどうかを解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に従って、前記ユーザに対して前記設定された印刷条件に関し警告を与える警告手段と、前記設定手段によって設定された印刷条件と、前記生成手段によって生成された記録データとを前記記録装置に送信する送信手段を有し、前記記録装置は、前記ホスト装置から送信された前記印刷条件と前記記録データとを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された印刷条件に従って、前記記録データに基づいて記録媒体に記録を行う記録手段とを有することを特徴とする。
また他の発明によれば、記録データを生成するホスト装置と前記ホスト装置から転送された記録データを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置とを有した記録システムの記録方法であって、前記記録データを生成する生成工程と、ユーザとのマンマシン操作により前記記録媒体に画像を記録する際の印刷条件を設定する設定工程と、前記設定工程において設定された印刷条件に従って、前記生成工程において生成された記録データに基づいて前記記録媒体に記録を行った際にインクによるにじみが発生するかどうかを解析する解析工程と、前記解析工程における解析結果に従って、前記ユーザに対して前記設定された印刷条件に関し警告を与える警告工程と、前記記録装置により記録させるために、前記設定工程において設定された印刷条件と、前記生成工程において生成された記録データとを前記ホスト装置から前記記録装置に転送する転送工程とを有することを特徴とする記録方法を備える。
さらに他の発明によれば、記録データを生成し、前記生成した記録データをインクジェット記録装置に転送するホスト装置であって、前記記録データを生成する生成手段と、ユーザとのマンマシン操作により前記インクジェット記録装置の記録媒体に画像を記録する際の印刷条件を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された印刷条件に従って、前記生成手段によって生成された記録データに基づいて、前記インクジェット記録装置により前記記録媒体に記録を行った際にインクによるにじみが発生するかどうかを解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に従って、前記ユーザに対して前記設定された印刷条件に関し警告を与える警告手段と、前記設定手段によって設定された印刷条件と、前記生成手段によって生成された記録データとを前記記録装置に送信する送信手段を有することを特徴とするホスト装置を備える。
ここで、前記解析手段は、前記記録データをグレー濃淡データに変換する変換手段と、各画素毎に前記グレー濃淡データの値がにじみの発生する範囲を規定する範囲内にあるかどうかを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に従って、前記記録データによって表現される画像の総画素の内、にじみの発生する画素の割合を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された割合を特定の閾値と比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に従って、前記画像に許容できないにじみが発生するかどうかを判定する判定手段とを有することが望ましい。
その際の前記にじみの発生する範囲を規定する範囲は、前記記録媒体の種類と前記インクジェット記録装置で記録を行う記録品位とに従って可変的に設定され、さらに望ましくは、一枚の記録媒体に割付られる画像の数に従って、可変的に設定されると良い。
また、前記警告手段は、ディスプレイに記録の中止を促すメッセージを表示したり、さらには、前記印刷条件の設定変更を促すメッセージを表示すると良い。
そして、メッセージに応じて設定変更を行った印刷条件により記録される画像をディスプレイにプレビューするようにすると良い。
またさらに他の発明によれば、上記構成の記録方法の各工程をコンピュータによって実現することを特徴とするプログラムを備える。
またさらに他の発明によれば、そのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読媒体を備える。
従って本発明によれば、写真などに代表されるオリジナル画像の特性や印刷条件を考慮に入れてインクのにじみ度を解析し、その結果によってユーザに警告を与えることができるという効果がある。これにより、ユーザは印刷条件の変更などを行って画像を記録することができるので、インクのにじみによって品質の悪い画像を記録することがなくなる。これは、インクや記録媒体の無駄な消費を少なくすることなり、さらに割付印刷の品質を向上させることにつながる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみを表すものではない。これに加えて、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。即ち、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<記録システムの概要(図1〜図2)>
図1は本発明の代表的な実施例である記録システム100の概略構成を示すブロック図である。記録システム100は、ホストコンピュータ(以下、ホスト)101で起動可能なアプリケーションにより作成された文書や画像等の記録データを記録装置102で記録媒体上に記録するように構成されている。
図1に示すように、記録システム100は、ホスト101に対して、記録装置102、ハードディスク103、表示装置104、データ入力装置105、メディア読取装置106、通信制御装置107がそれぞれ接続された構成となっている。ホスト101は、所定のシステムプログラムを実行することで、記録システム100全体の動作制御及び監視を行う。
ホスト101は、CPU、RAM、及びROM等を含む種々の構成要素をシステムボード上に配置している。そして、CPUが、ROMやハードディスク103等から所要の処理プログラムを適宜読み出して実行することで、記録システム100全体の動作制御を司る。この実施例では、ホスト101が実行する各種プログラムの格納先をハードディスク103としている。ハードディスク103には、この実施例に従う動作を実現するための処理プログラムや記録データを生成するための各種アプリケーション等を格納している。
尚、この実施例に従う動作を実現するための処理プログラム(プログラムコード)の格納先は、ハードディスク103やROMなどの内蔵メモリに限られるものではない。例えば、CD−ROMやフレキシブルディスク等の可搬性記録媒体にその処理プログラムをホスト101が読取可能な形態で記録して流通させても良い。そして、記録システム100の構築時に、メディア読取装置106、或いは通信制御装置107を介して、ホスト101がその処理プログラムを読み取りハードディスク103にインストールするようにしてもよい。
また、この実施例では、ホスト101のOS(オペレーティングシステム)として、例えば、Windows(登録商標)を用いた場合について説明するが、OSはこれに限られるものではない。
さて、記録装置102は、ホスト101から記録データと共に印刷条件等の情報を受信すると、所定の記録動作を実行して、受信記録データに基づいて記録媒体上に画像を記録する。記録装置102としては、以下に説明するインクジェット記録装置を用いる。また、記録装置102とホスト101とは1対1の接続形態の他に、1対nのネットワーク接続等の様々な接続形態が適用可能である。
表示装置104はホスト101からのシステムプログラムやアプリケーション等の実行による指示に応じて、そのディスプレイに種々のウィンドウ画面を表示する。データ入力装置105は、キーボード、マウス、及びその他のポインティングデバイス等を含み、ユーザからの各種指示を受け付け、これをホスト101に伝える。例えば、その指示には、ユーザから記録装置102に対する印刷条件の設定内容などがある。
メディア読取装置106は、CD−ROMドライブ及びフレキシブルディスク(FD)ドライブ等を含む装置であり、CD−ROMやFD等の記録媒体から読み取った情報をホスト101に転送する。通信制御装置107は、例えば、記録システム100と外部のネットワークを通信可能に接続するための接続インタフェースである。
図2はホストが実行する記録制御機能を示す図である。
ホスト101による記録制御機能には、図2に示すように、以下のものを含んでいる。即ち、アプリケーション201、GDI(グラフィックデバイスインタフェース)202、ユーザインタフェースドライバ203、スプールファイル204、プリントプロセッサ205、プリンタグラフィックスドライバ206、ランゲージモニタ207である。
まず、ホスト101による記録制御機能に含まれる主なる機能について説明する。
ユーザインタフェースドライバ203は、GDI202を介して、記録装置102に対して、記録に使用する用紙サイズなどの印刷条件を設定する機能をもっている。
プリントプロセッサ205は、スプールファイル204に格納された記録データを記録媒体1ページ単位でデータ加工処理する機能をもっている。詳細は後述するが、例えば、プリントプロセッサ205は記録データに基づく割付印刷などのページレイアウトを行う。プリンタグラフィックスドライバ206は、記録データを記録装置102で記録出力可能な形式に変換する機能をもっている。ランゲージモニタ207は、記録装置102との間で双方向の通信を行う。これにより、記録装置102の情報を取得して、表示装置104に表示したり、プリンタグラフィックスドライバ206が生成したデータを記録装置102に転送する。
次に、ホスト101による記録制御機能の一連の動作について説明する。
先ず、アプリケーション201は、ユーザからの操作指示に従って任意の記録データを創成し、記録の実行を指示する。これにより、GDI202は、ユーザインタフェースドライバ203に対して、記録開始のイベントを通知する。続いて、アプリケーション201は、GDI202を介して、この記録データをスプールファイル204に格納する。このとき、スプールファイル204には、ユーザインタフェースドライバ203により、記録装置102での印刷条件の設定内容が予め格納されている。
プリントプロセッサ205は、スプールファイル204から印刷条件の設定内容及び記録データを取得し、その印刷条件の設定内容及び記録データを記録媒体1ページ単位で、プリンタグラフィックスドライバ206に供給する。
プリンタグラフィックスドライバ206は、任意のデータ送受信部(不図示)を経由して、ホスト101から記録装置102に記録データを伝送するために使用されるインタフェースの種別をランゲージモニタ207に問い合わせる。
ランゲージモニタ207はプリンタグラフィックスドライバ206からインタフェースの種別の問い合わせに応答する。即ち、ホスト101から記録装置102に記録データを伝送するために使用されるインタフェースの種別を判別して、プリンタグラフィックスドライバ206に通知する。
そして、プリンタグラフィックスドライバ206はGDI202により生成されたグラフィックス描画コマンド、及び、事前にプリントプロセッサ205から通知された印刷条件の設定内容に基づいて記録用のデータ(以下、記録画像データ)を生成する。このデータ生成時、プリントプロセッサ205から供給された記録ページデータに対して色処理等が施される。そして、プリンタグラフィックスドライバ206は、その記録画像データを、任意のデータ送信部(不図示)を経由して、ランゲージモニタ207に供給する。
ランゲージモニタ207は、ホスト101から記録装置102に記録データを伝送するために使用されるインタフェースを経由して、プリンタグラフィックスドライバ206から供給された記録画像データを、記録装置102に供給する。
記録装置102は、ランゲージモニタ207から供給された記録画像データに基づいて記録媒体Pに画像を記録する。
<インクジェット記録装置の説明(図3)>
図3はインクジェット記録装置102の構成の概要を示す外観斜視図である。
図3に示すように、インクジェット記録装置102(以下、記録装置という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド3をキャリッジ2に搭載している。キャリッジ2には、キャリッジモータM1によって発生する駆動力を伝達機構4より伝え、キャリッジ2を矢印A方向に往復移動させる。記録時には、例えば、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構5を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
また、記録ヘッド3の状態を良好に維持するためにキャリッジ2を回復装置10の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド3の吐出回復処理を行う。
記録装置102のキャリッジ2には記録ヘッド3を搭載するのみならず、記録ヘッド3に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6を装着する。インクカートリッジ6はキャリッジ2に対して着脱自在になっている。
図3に示した記録装置102はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ2にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
さて、キャリッジ2と記録ヘッド3とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド3は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施例の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用している。このため、記録ヘッド3には熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備えている。その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図3に示されているように、キャリッジ2はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構4の駆動ベルト7の一部に連結されており、ガイドシャフト13に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ2は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト13に沿って往復移動する。また、キャリッジ2の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ2の絶対位置を示すためのスケール8が備えられている。この実施例では、スケール8は透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバーを印刷したものを用いており、その一方はシャーシ9に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。
また、記録装置102には、記録ヘッド3の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられている。そして、キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が往復移動されると同時に、記録ヘッド3に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
さらに、図3において、14は記録媒体Pを搬送するために搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ、15はバネ(不図示)により記録媒体Pを搬送ローラ14に当接するピンチローラである。また、16はピンチローラ15を回転自在に支持するピンチローラホルダ、17は搬送ローラ14の一端に固着された搬送ローラギアである。そして、搬送ローラギア17に中間ギア(不図示)を介して伝達された搬送モータM2の回転により、搬送ローラ14が駆動される。
またさらに、20は記録ヘッド3によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するための排出ローラであり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動されるようになっている。なお、排出ローラ20は記録媒体Pをバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)により当接する。22は拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダである。
またさらに、記録装置102には記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例えば、ホームポジションに対応する位置)に、記録ヘッド3の吐出不良を回復するための回復装置10が配設されている。
回復装置10は、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構11と記録ヘッド3の吐出口面をクリーニングするワイピング機構12を備えている。そして、キャッピング機構11による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に排出させ、記録ヘッド3のインク流路内の粘度の増したインクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理を行う。
また、非記録動作時等には、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピング機構11によるキャッピングすることによって、記録ヘッド3を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構12はキャッピング機構11の近傍に配され、記録ヘッド3の吐出口面に付着したインク液滴を拭き取るようになっている。
これらキャッピング機構11及びワイピング機構12により、記録ヘッド3のインク吐出状態を正常に保つことが可能となっている。
<インクジェット記録装置の制御構成(図4)>
図4は図3に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図4に示すように、コントローラ600は、MPU601、ROM602、特殊用途集積回路(ASIC)603、RAM604、システムバス605、A/D変換器606などで構成される。ここで、ROM602は後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納する。ASIC603は、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド3の制御のための制御信号を生成する。RAM604は、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等として用いられる。システムバス605は、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行う。A/D変換器606は以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給する。
また、図2において、101は画像データの供給源となるホストコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホストと総称される。ホスト101と記録装置102との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
さらに、620はスイッチ群であり、電源スイッチ621、プリントスイッチ622、回復スイッチ623などから構成される。プリントスイッチ622はプリント開始を指令するために用いられる。回復スイッチ623は、記録ヘッド3のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するために用いられる。これらのスイッチは操作者による指令入力を受けるために用いられる。
630は装置状態を検出するためのセンサ群であり、位置センサ631、温度センサ632等から構成される。位置センサ631はフォトカプラなどのホームポジションhを検出するためのセンサであり、温度センサ632は記録装置の適宜の箇所に設けられ環境温度を検出するために用いられるセンサである。
さらに、640はキャリッジ2を矢印A方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、642は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
次に、以上のような構成の記録システムにおいて実行されるにじみの発生を防止する処理について説明する。
図5は、ユーザインタフェースドライバ203において割付印刷を設定するために表示装置104に表示される設定画面の一例を示した図である。
図5において、301は記録媒体に割り付ける記録データの数を指定する欄、302は記録データを割り付ける方向を選択する欄、303は割り付ける記録データ間の周りに枠線を記録するかどうかを選択する欄である。ユーザがこれらの欄で所望の選択すると、ユーザインタフェースドライバ203はその選択された情報をスプールファイル204に格納する。
図6は、プリントプロセッサ205が実行する記録データの割付印刷処理におけるインクにじみに関する解析処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS101では、記録処理における記録データの総数を取得する。次に、処理はステップS102において、ユーザインタフェース203で設定した割付印刷に関する情報、例えば、割付枚数をスプールファイル204から取得する。
割付印刷に関する情報を取得すると、処理はステップS103に移り、記録処理を行う総記録データにおいて、特定の記録データを指定する番号(以下、記録データ特定番号i)を初期化してi=0とする。その後、処理はステップS104において、記録データ特定番号iに対応した記録データ(以下、記録データi)をスプールファイル204から取得する。
その後、処理はステップS105において、取得した記録データiに対して記録データにじみ解析処理を実行する。これにより、割付印刷を行う場合に記録データiによる記録によってにじみが発生しないかどうかがチェックされる。そして、必要に応じてにじみ防止処理を行う。その詳細は後述する。
記録データにじみ解析処理の後、処理はステップS106において、記録データ特定番号iの値を“+1”インクリメントし、さらにステップS107では、総ての記録データに対して記録データにじみ解析処理が行われたかどうかを調べる。ここで、その処理が終了していないと判断された場合には処理はステップS104に戻り、総ての記録データに対して記録データにじみ解析処理を行う。
図7は記録データにじみ解析処理の詳細を示したフローチャートである。なお、このフローチャートでは一つの記録データに対して行われる処理が示されている。
この処理では、記録データの各画素の濃度をグレースケール値に変換し、その値が特定の範囲(以下、にじみ発生階調範囲)に含まれるかを判別する。そして、にじみ発生階調範囲に入る画素の記録データの総画素に占める率が特定の割合(以下、にじみ許容率)を超えた場合には、にじみが発生すると判断する。
まず、ステップS201では、前もって定義されたにじみ発生階調範囲を取得する。次に、ステップS202では、記録データの特定の画素を指定する番号(以下、画素特定番号j)をj=0に初期化する。さらにステップS203では、にじみ発生階調範囲に含まれる画素をカウントするための変数(以下、にじみ発生画素数count)をcount=0に初期化する。
これ以降は、記録データの画素ごとに行われる処理となる。
初期化が終わる、処理はステップS204において、画素特定番号jに対応した画素(以下、画素j)の値を式(1)に従ってグレースケール値(Gray)に変換する。
Gray = 0.59×G + 0.3×R + 0.11×B ……(1)
この実施例では記録データがRGB画像データであるとしており、R(赤)、G(緑)、B(青)は夫々、各色成分の輝度値を表している。
なお、カラー画像データの表現方法はRGB空間表現によって限定されるものではなく、他の色空間によって表現されるものでも良い。その場合には、グレースケール値への変換は式(1)に従うものではないことは言うまでもない。
次に、処理はステップS205において、ステップS204で算出したグレースケール値がにじみ発生階調範囲に含まれるかどうかを調べる。ここで、その画素(j)のグレースケール値がにじみ発生階調範囲に含まれると判断された場合には、処理はステップS206に移り、にじみ発生画素数(count)を“+1”インクリメントする。その後、処理はステップS207に進む。これに対して、その画素(j)のグレースケール値がにじみ発生階調範囲に含まれると判断された場合には、処理はそのままステップS207に進む。
ステップS207では、画素特定番号jを“+1”インクリメントし、さらにステップS208では、記録データの総画素に対してにじみ発生階調範囲に含まれるかどうかの判断が終了したかどうかを調べる。ここで、記録データの総画素数をTOTALとすると、TOTAL≧jであれば、その判断を終了したと判断し処理はステップS209に進む。これに対して、TOTAL<jであれば、その判断は終了していていないと判断し、処理はステップS204に戻る。
ステップS209では、画像データにおけるにじみ発生画素数の割合(以下、にじみ発生階調率)を式(2)に従って算出する。
にじみ発生階調率 = にじみ発生画素数/画像データの総画素数 ……(2)
次に処理はステップS210において、ステップS209で求めたにじみ発生階調率によって引き起こされる記録後のにじみがどこまで許容するかを示した割合(以下、にじみ発生許容率)を取得する。この実施例では記録システムに共通の固定値として60%とするが、これ以外の値が設定されていても良い。例えば、印刷条件により、或いはユーザがにじみ発生許容率を設定するようにしても良い。
ステップS211では、ステップS209で算出したにじみ発生階調率(Bur)と、ステップS210で取得したにじみ発生許容率(BurTH)とを比較する。ここで、Bur>BurTHであるなら、にじみが許容できないと判断し、処理はステップS212に移る。詳細は後述するが、ステップS212では記録データに基づく記録結果ににじみが生じない印刷条件に変更するよう、ユーザに促がすなどのにじみ防止処理を実行する。さらに、ステップS213では、ユーザが印刷条件を変更したかどうかを調べる。印刷条件の変更があったと判断された場合には、記録データに対して再度記録データにじみ解析処理を行う必要があるため、処理はステップS201へ戻る。これに対して、印刷条件の変更がないと判断された場合には、処理は終了する。
また、ステップS211において、Bur≦BurTHであるなら、にじみが許容できると判断し、処理は終了する。
次に、にじみ発生階調範囲について説明する。
にじみ発生階調範囲は、明度と記録システムのユーザ利用者が指定した印刷条件に対応したインク使用量との関係において、にじみが発生するインク使用量から導き出したグレースケールの範囲を言う。
図8は割付枚数を80とした場合のにじみ発生階調範囲をテーブル形式で表現した図である。以降、このテーブルをにじみ発生階調範囲テーブルと言う。
なお、この実施例では、にじみ発生階調範囲をテーブル形式で表現しているが、本発明はこれによって限定されるものではない。同様の情報が取得できればどのような方法であってもよい。
さて、図8では、グレースケールを1画素8ビット、即ち、256階調で表現し、黒を“0”とし、白を“255”とした場合の値が示されている。にじみ発生階調範囲はその上限の階調を階調min.、その下限の階調を階調max.で表現する。また、にじみ発生階調範囲は、図8に示すように、印刷条件である用紙の種類と記録品位で変更することができる。しかし、その値は図8に示した印刷条件に限るものでははないことは言うまでもない。
次に、印刷条件によってにじみ発生階調範囲が可変となることを説明する。
図9は用紙の種類として普通紙を用い、異なる記録品位における明度とそれを表現するために必要なインク消費量の関係を示した図である。
図9において、501は記録品位が「速い」場合の明度−インク使用量曲線を、502は記録品位が「きれい」場合の明度−インク使用量曲線を示す。また、503は記録品位が「速い」場合のにじみ発生階調範囲を、504は記録品位が「きれい」場合のにじみ発生階調範囲を示す。
図9から分かるように、記録品位によりインク消費量が異なるため、より多くのインクを消費する品位(「きれい」)の方がにじみ発生階調範囲は広い。また、明度の黒に近い部分がにじみの影響を最も受けやすいため、図8〜図9からも分かるように、階調min.の値は“0”としている。図示していないが、用紙の種類が写真専用の用紙である場合は、用紙の吸収率が良いため、にじみが発生しにくく、にじみ発生階調範囲は狭い。
図10は用紙の種類として普通紙を用い、記録品位「速い」における明度とそれを表現するために必要なインク消費量の関係を示した図である。
図10において、611は明度−インク使用量曲線、602は印刷条件として割付枚数を80枚に設定した場合のにじみ発生階調範囲を、603は印刷条件として割付枚数を63枚に設定した場合のにじみ発生階調範囲である。
割付枚数が少ないと、1つの画像を表現する記録領域が記録媒体上で大きくなるため、にじみの視覚的に与える影響が少なくなる。従って、図10からも示唆されるように、割付枚数が少ないとにじみ発生階調範囲を小さくする。
図11は割付枚数63枚とした場合のにじみ発生階調範囲をテーブル形式で表した図である。図8と図11とを比較すると分かるように、図11に示した値の方が図8に示した割付枚数80枚の場合のにじみ発生階調範囲よりも狭くなっている。この実施例では、このように、割付枚数によって使用するにじみ発生階調範囲テーブルを変更する。
なお、図11から分かるように、写真専用紙Aを用いた場合、すべての記録品位においてにじみが発生しないため、にじみ発生階調範囲が指定されていない。つまり、割付枚数63枚の場合、写真専用紙Aを用いるとにじみ防止処理は実行しない。
なお、にじみ発生階調範囲の決定方法は前述したものに限らず、例えば、にじみ発生階調範囲をすべての階調を含む範囲に設定してもよい。また、その決定に際し、明度に限らず、例えば、彩度など他のスケールを使用してもよい。また、縮小率、各記録データに基づく画像の記録領域の大きさによってにじみ発生階調範囲を変更してもよい。
次に、にじみ発生階調率の算出方法とにじみ発生許容率との比較について説明する。ここでは、説明を簡略にするために一つのオリジナル画像を例に挙げる。
図12は記録システムのホスト101で生成された画像データによって表現される画像である。
図13は図12に示した画像を用紙種類を「普通紙」、記録品位を「速い」として記録した場合の明度と画素数との関係を示す図である。
図13において、801は明度−画素数曲線を、802は割付枚数80枚とした場合のにじみ発生階調max.にじみ発生階調率は約70%を、803は割付枚数63枚とした場合のにじみ発生階調max.にじみ発生階調率は約58%を示している。
この実施例ではにじみ発生許容率は一律60%と設定しているため、用紙の種類「普通紙」、記録品位「速い」、割付枚数80枚の印刷条件は、にじみ防止処理の対象となる。
次に、にじみ防止処理について説明する。
にじみ防止処理はユーザに対して、指定している印刷条件で割付印刷を行うと「にじみ」が発生することを通知し、印刷条件の変更を促がす処理である。
図14は表示装置104に表示されるにじみ発生警告ダイアログの一例を示した図である。
ユーザが割付印刷警告画面からボタン901を選択すると、印刷処理は継続されるが、にじみが発生する印刷結果となる。ユーザがボタン902を選択すると、印刷処理を中止する。また、ユーザがボタン903を選択すると、表示装置104によって印刷条件変更ダイアログが表示される。
図15は印刷条件変更ダイアログの一例を示した図である。
図15において、911、912、913は夫々、にじみが発生しないように印刷条件の設定変更を行うための欄である。ユーザがそれらを変更した場合、記録データに対して再度記録データにじみ解析処理を行う。また、ボタン914を選択すると欄911、912、913で指定した印刷条件が反映されたプレビュー画面が表示装置104に表示される。
また、このような印刷条件の設定変更中に必ずしも印刷条件の変更を促がすメッセージのみならず、印刷条件の変更中止を促すようなメッセージを表示しても良い。
図16はユーザに「にじみ」が発生することを通知するメッセージ画面を示す図である。このようなメッセージを表示することで、ユーザに印刷条件の変更の再考を促すことができる。
記録データにじみ解析処理は以上説明した方法だけに限定されるものではない。例えば、記録データのインク使用量を求め、インク使用量が一定以上であればにじみ防止処理を行うようにしてもよい。また、記録データの属性によっては、複数の異なる記録データのにじみ解析処理結果に基づいて最適の処理を選択して実行してもよい。
さらに、指定した印刷条件が反映されたプレビュー画面に重畳して警告メッセージを表示しても良い。
図17は記録データにじみ解析処理の結果、生成された「にじみ」発生警告ダイアログ931をプレビュー画面に表示する様子を示す図である。
従って以上説明した実施例に従えば、ユーザによって指定された印刷条件で記録を行うと「にじみ」が発生する場合には、プレビューをしたり、ユーザに警告メッセージを表示することができる。これにより、ユーザは印刷条件の変更や再設定などが促され、結果として「にじみ」のない良好な画像を記録することができる。
なお、この実施例で説明した記録システムは、ハードウェアによって実現されても良いし、ソフトウェアによって実現されても、或いは、それらの組み合わせによって実現されても良い。また、この記録システムの特徴部が記録装置に組み込まれてもよい。
本発明の代表的な実施例である記録システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す記録システムの記録制御機能を示す図である。 図1に示す記録システムのインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 図3に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。 ユーザインタフェースドライバ203において割付印刷を設定するために表示装置104に表示される設定画面の一例を示した図である。 プリントプロセッサ205が実行する記録データの割付印刷処理におけるインクにじみに関する解析処理を示すフローチャートである。 記録データにじみ解析処理の詳細を示したフローチャートである。 割付枚数を80とした場合のにじみ発生階調範囲をテーブル形式で表現した図である。 用紙の種類として普通紙を用い、異なる記録品位における明度とそれを表現するために必要なインク消費量の関係を示した図である。 用紙の種類として普通紙を用い、記録品位「速い」における明度とそれを表現するために必要なインク消費量の関係を示した図である。 割付枚数63枚とした場合のにじみ発生階調範囲をテーブル形式で表した図である。 記録システムのホスト101で生成された画像データによって表現される画像である。 図12に示した画像を用紙種類を「普通紙」、記録品位を「速い」として記録した場合の明度と画素数との関係を示す図である。 表示装置104に表示されるにじみ発生警告ダイアログの一例を示した図である。 印刷条件変更ダイアログの一例を示した図である。 「にじみ」の発生をユーザに通知するメッセージ画面を示す図である。 記録データにじみ解析処理の結果、生成された「にじみ」発生警告ダイアログをプレビュー画面に表示する様子を示す図である。
符号の説明
100 記録システム
101 ホストコンピュータ
102 記録装置
103 ハードディスク
104 表示装置
105 データ入出力装置
106 メディア読取装置
107 通信制御装置
601 MPU
602 ROM
603 ASIC
611 インタフェース

Claims (11)

  1. 記録データを生成するホスト装置と、前記ホスト装置から転送された記録データを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置とを有した記録システムであって、
    前記ホスト装置は、
    前記記録データを生成する生成手段と、
    ユーザとのマンマシン操作により前記記録媒体に画像を記録する際の印刷条件を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された印刷条件に従って、前記生成手段によって生成された記録データに基づいて前記記録媒体に記録を行った際にインクによるにじみが発生するかどうかを解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析結果に従って、前記ユーザに対して前記設定された印刷条件に関し警告を与える警告手段と、
    前記設定手段によって設定された印刷条件と、前記生成手段によって生成された記録データとを前記記録装置に送信する送信手段を有し、
    前記記録装置は、
    前記ホスト装置から送信された前記印刷条件と前記記録データとを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された印刷条件に従って、前記記録データに基づいて記録媒体に記録を行う記録手段とを有することを特徴とする記録システム。
  2. 記録データを生成するホスト装置と前記ホスト装置から転送された記録データを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置とを有した記録システムの記録方法であって、
    前記記録データを生成する生成工程と、
    ユーザとのマンマシン操作により前記記録媒体に画像を記録する際の印刷条件を設定する設定工程と、
    前記設定工程において設定された印刷条件に従って、前記生成工程において生成された記録データに基づいて前記記録媒体に記録を行った際にインクによるにじみが発生するかどうかを解析する解析工程と、
    前記解析工程における解析結果に従って、前記ユーザに対して前記設定された印刷条件に関し警告を与える警告工程と、
    前記記録装置により記録させるために、前記設定工程において設定された印刷条件と、前記生成工程において生成された記録データとを前記ホスト装置から前記記録装置に転送する転送工程とを有することを特徴とする記録方法。
  3. 記録データを生成し、前記生成した記録データをインクジェット記録装置に転送するホスト装置であって、
    前記記録データを生成する生成手段と、
    ユーザとのマンマシン操作により前記インクジェット記録装置の記録媒体に画像を記録する際の印刷条件を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された印刷条件に従って、前記生成手段によって生成された記録データに基づいて、前記インクジェット記録装置により前記記録媒体に記録を行った際にインクによるにじみが発生するかどうかを解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析結果に従って、前記ユーザに対して前記設定された印刷条件に関し警告を与える警告手段と、
    前記設定手段によって設定された印刷条件と、前記生成手段によって生成された記録データとを前記記録装置に送信する送信手段を有することを特徴とするホスト装置。
  4. 前記解析手段は、
    前記記録データをグレー濃淡データに変換する変換手段と、
    各画素毎に前記グレー濃淡データの値がにじみの発生する範囲を規定する範囲内にあるかどうかを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に従って、前記記録データによって表現される画像の総画素の内、にじみの発生する画素の割合を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された割合を特定の閾値と比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に従って、前記画像に許容できないにじみが発生するかどうかを判定する判定手段とを有することを特徴とする請求項3に記載のホスト装置。
  5. 前記にじみの発生する範囲を規定する範囲は、前記記録媒体の種類と前記インクジェット記録装置で記録を行う記録品位とに従って可変的に設定されることを特徴とする請求項4に記載のホスト装置。
  6. 前記にじみの発生する範囲を規定する範囲は、さらに、一枚の記録媒体に割付られる画像の数に従って、可変的に設定されることを特徴とする請求項5に記載のホスト装置。
  7. 前記警告手段は、ディスプレイに記録を中止を促すメッセージを表示することを特徴とする請求項3に記載のホスト装置。
  8. 前記警告手段は、ディスプレイに前記印刷条件の設定変更を促すメッセージを表示することを特徴とする請求項3又は7に記載のホスト装置。
  9. 前記メッセージに応じて設定変更を行った印刷条件により記録される画像を前記ディスプレイにプレビューするプレビュー手段をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のホスト装置。
  10. 請求項2に記載の記録方法の各工程をコンピュータによって実現することを特徴とするプログラム。
  11. 請求項10に記載の前記プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
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