JP3371329B2 - カラー印刷装置 - Google Patents

カラー印刷装置

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JP3371329B2
JP3371329B2 JP33936197A JP33936197A JP3371329B2 JP 3371329 B2 JP3371329 B2 JP 3371329B2 JP 33936197 A JP33936197 A JP 33936197A JP 33936197 A JP33936197 A JP 33936197A JP 3371329 B2 JP3371329 B2 JP 3371329B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドットマトリクス
から成る印刷画像をカラー印刷するカラー印刷装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のカラー印刷装置では、複数の原
色、例えば、イエロー、シアン、マゼンタの3色を、印
刷画像の各ドットに重ね印刷することによって、所望の
色彩を作りながら、多彩なカラー印刷ができるようにし
ている。また、明度なども加味したきれいなカラー印刷
のために、また特にきれいな黒を印刷するために、これ
らの3色にさらにブラック(黒)を加え、4色の原色を
用いて印刷を行うものが主流に成りつつある。
【0003】一方、印刷速度や印刷品質(印刷解像度
等)の向上などの要望に対処するため、印刷対象物の送
り方向と直交する方向への印刷ヘッドの往復移動におい
て、往方向および復方向の双方向の移動で印刷を行うカ
ラー印刷装置も広く普及している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、双方向
印刷の場合、例えば、図21(b)に示すように、印刷
対象物Tに縦の直線L、すなわち印刷対象物Tの送り方
向(同図(a)のPF方向)と同一方向に縦の直線Lを
印刷しようとすると、左右(CR方向)の停止位置やス
テップ送りの機械的なズレ等から、直線Lがギザギザの
線になってしまう。特に、印刷対象物Tの下地色に対し
てコントラストの強い色による印刷では、そのコントラ
ストの強さから印刷部分の輪郭が鮮明になり、印刷され
たドットのズレが目立つ。
【0005】なお、「コントラスト」の語は、一部の分
野において、明度(明暗)や輝度の相違の度合のみを意
味することもあるが、以下では、「コントラスト」の本
来の意味、すなわち「(相違を明示する)対照、対比、
またはそれにより示される差異」の意味で用いる。この
ため、以下の説明における「コントラスト」は、明度等
の相違ばかりでなく、色彩(図22参照:色相や彩
度)、反射率、艶(光沢)、濃淡などの相違を含み、そ
れらの相違の度合、特に視覚的な相違の度合(識別力)
を指す。例えば、白の印刷対象物Tに対して黒色、赤に
対してシアンなどの他、彩度の低いものと高いもの、艶
の多いものと少ないものなどの、視覚的に対照可能な相
違全般を含む概念である。また、コントラストの強い色
とは、(例えば赤に対するシアンなどのように)コント
ラストが顕著なものばかりでなく、それに近い傾向のあ
る色彩(例えば赤に対して青〜緑等の色相を主体とした
色彩)など、印刷部分の輪郭が他の色に比べて視覚的に
明瞭になる程度のものを含む。
【0006】一方、所定の背景画像を有する文字、記
号、図形等のキャラクタ(またはキャラクタ列)画像の
印刷では、全体的なイメージが把握できればある程度ラ
フでも良い背景画像に対して、キャラクタ画像は明瞭で
ある必要があり、キャラクタ画像として印刷されたドッ
トのズレは目立ち易い。さらに、キャラクタ画像を鮮明
に印刷するために、背景画像に対してコントラストの強
い色を用いることも多く、このような場合、印刷された
ドットのズレはさらに目立つようになる。
【0007】したがって、双方向印刷では、上述のよう
な種々の場合に、単方向印刷に比べて、その位置制御に
高い精度が要求される(特開昭62−279957号公
報、特開昭63−280671号公報等参照)。すなわ
ち、左右端におけるゼロ点補正に加え、移動方向による
移動条件の違い等による位置ズレを吸収するための複雑
な位置制御が必要になる。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、本発明の課題は、比較的簡易な位
置制御で、見栄えが良く、かつ高速のカラー印刷が可能
なカラー印刷装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1のカラー印刷装置は、ドットマト
リクスから成る印刷画像を印刷対象物にカラー印刷する
印刷手段と、前記印刷対象物の送りを行う送り手段と、
前記印刷対象物の送り方向と直交する方向に前記印刷手
段を往復移動させる往復動手段と、前記印刷画像の各ド
ットに対する複数の色による印刷を、前記印刷手段に対
して指示することにより、前記往復移動の往路方向また
は復路方向の一方向のみで印刷する単方向印刷および前
記往復移動の双方向で印刷する双方向印刷を行わせる制
御手段と、を備えたカラー印刷装置であって、前記制御
手段は、前記複数の色のうちの、前記印刷対象物の下地
色に対してコントラストの強い色については、前記単方
向印刷を行わせるとともに、他の色については、各色毎
前記双方向印刷を行わせ、且つその双方向印刷のうち
の一方向の印刷は前記単方向印刷と同時の移動において
行わせることを特徴とする。
【0010】このカラー印刷装置では、印刷対象物の色
に対してコントラストの強い色による印刷を、印刷対象
物の送り方向に直交する双方向のうちの単方向による印
刷としているので、印刷動作における印刷手段の移動条
件を、印刷する全てのドットについて同一にすることが
できる。すなわち、双方向印刷における移動方向の違い
等による位置ズレを防止できるので、直線等を描く場合
にも左右の位置ズレが発生しにくい。また、他の色によ
る印刷は、従来と同様の双方向印刷になるので、印刷速
度や印刷品質などの要望に対処することができる一方、
コントラストが比較的弱いため、位置ズレが生じても目
立ちにくい。したがって、このカラー印刷装置では、単
方向印刷と同様の比較的簡易な位置制御で、見栄えが良
く、かつ高速のカラー印刷ができる。
【0011】また、請求項1のカラー印刷装置におい
て、前記印刷画像は、キャラクタ画像とその背景画像を
有し、前記制御手段は、前記キャラクタ画像について
は、前記コントラストの強い色を用いた印刷を行わせ、
前記背景画像については、前記他の色を用いた印刷を行
わせることが好ましい。
【0012】このカラー印刷装置では、印刷画像は、キ
ャラクタ画像とその背景画像を有し、また、キャラクタ
画像については、コントラストの強い色を用いて印刷
し、背景画像については、他の色を用いて印刷するの
で、キャラクタ画像を明瞭かつ際立つように印刷でき
る。また、そのキャラクタ画像は、単方向による印刷と
しているので、双方向印刷における移動方向の違い等に
よる位置ズレを防止できる。
【0013】また、請求項3のカラー印刷装置は、ドッ
トマトリクスから成る印刷画像を印刷対象物にカラー印
刷する印刷手段と、前記印刷対象物の送りを行う送り手
段と、前記印刷対象物の送り方向と直交する方向に前記
印刷手段を往復移動させる往復動手段と、前記印刷画像
の各ドットに対する複数の色による印刷を、前記印刷手
段に対して指示することにより、前記往復移動の往路方
向または復路方向の一方向のみで印刷する単方向印刷
よび前記往復移動の双方向で印刷する双方向印刷を行わ
せる制御手段と、を備えたカラー印刷装置であって、前
記印刷画像は、キャラクタ画像とその背景画像を有し、
前記制御手段は、前記キャラクタ画像については、前記
単方向印刷を行わせるとともに、前記背景画像について
は、それを構成する各色毎に前記双方向印刷を行わせ、
且つその双方向印刷のうちの一方向の印刷は前記単方向
印刷と同時の移動において行わせることを特徴とする。
【0014】このカラー印刷装置では、印刷画像は、キ
ャラクタ画像とその背景画像を有しているが、印刷され
たドットのズレが目立ち易いキャラクタ画像の印刷を、
印刷対象物の送り方向に直交する双方向のうちの単方向
による印刷としているので、双方向印刷における移動方
向の違い等による位置ズレを防止できる一方、比較的ラ
フで良い背景画像の印刷は、従来と同様の双方向印刷に
なるので、印刷速度や印刷品質などの要望に対処するこ
とができる。したがって、このカラー印刷装置では、単
方向印刷と同様の比較的簡易な位置制御で、見栄えが良
く、かつ高速のカラー印刷ができる。
【0015】また、請求項3のカラー印刷装置におい
て、前記制御手段は、前記キャラクタ画像については、
前記複数の色のうちの、前記背景画像に対してコントラ
ストの強い色を用いた印刷を行わせることが好ましい。
【0016】このカラー印刷装置では、キャラクタ画像
については、背景画像に対してコントラストの強い色を
用いた印刷を行うので、背景画像に対してキャラクタ画
像を明瞭かつ際立つように印刷できる。また、そのキャ
ラクタ画像は、単方向による印刷としているので、双方
向印刷における移動方向の違い等による位置ズレを防止
できる。
【0017】また、請求項1ないし4のいずれかのカラ
ー印刷装置における1回の前記往復移動において、前記
単方向印刷により印刷できるドット数が、前記双方向印
刷により印刷できるドット数以上であることが、好まし
い。
【0018】このカラー印刷装置では、1回の往復移動
において、単方向印刷により印刷できるドット数が、双
方向印刷により印刷できるドット数以上なので、単方向
印刷であっても双方向印刷における印刷速度や印刷品質
などを維持することができ、かつ、単方向印刷と同様の
比較的簡易な位置制御で、見栄えの良いカラー印刷がで
きる。
【0019】また、請求項6のカラー印刷装置は、請求
項1ないし5のいずれかのカラー印刷装置において、前
記印刷対象物がテープ状であることを特徴とする。
【0020】このカラー印刷装置は、印刷対象物がテー
プ状なので、上述した請求項1ないし5のカラー印刷装
置と同じ利点を維持しつつ、例えば、ラベル等を作成す
るためのテープ印刷用のカラー印刷装置として適用でき
る。特に、印刷対象物がテープ状の場合、長手方向(送
り方向)に並んだ文字列の各行を、幅方向(直交する往
復移動方向)に複数行印刷するような印刷形態が採られ
ることも多く、このような場合、上述した左右の位置ズ
レ等が文字列の歪みとなって現れるので、より目立ち易
くなってしまう。したがって、その左右方向(幅方向)
の位置ズレを目立ち難くする上述の利点は、印刷対象物
がテープ状である場合に、さらに効果的に作用する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカラー印刷装
置の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0022】図1は、本実施形態のインクジェットプリ
ンタ1(カラー印刷装置)の外観斜視図を示し、図2は
そのプリンタ部2の概略斜視図を示している。このイン
クジェットプリンタ1は、いわゆるラベルプリンタ、ラ
ベルワープロ等と呼ばれるものであって、両図に示すよ
うに、剥離紙付きの印刷用のテープ記録媒体(以下「テ
ープ」と略称する)Tがロール状に巻き取られた状態で
収納されたテープカートリッジ3をカートリッジ装着部
4に装着し、テープカートリッジ3から繰り出されるテ
ープTにインクジェットヘッド7を用いてカラー印刷を
行う形式のものである。テープTには、テープ幅や印刷
色が異なる各種のものが用意されており、これら各種の
テープTは、それぞれテープカートリッジ3に収容され
た状態で提供される。
【0023】以下、インクジェットプリンタ1の具体的
な構成について詳述する。図1に示すように、このイン
クジェットプリンタ1は、全体として薄い直方体形状の
本体ケーシング101を有しており、その上面の前側半
分の部分がキーボード入力部102となっている。キー
ボード入力部102には、印刷動作を指示するための印
刷ボタン103や電源ボタン104等を含む各種のキー
が配列されている。
【0024】キーボード入力部102には、印刷すべき
文字情報などの印字データを入力するためのキーに加え
て、印字データを印刷するときの色を指定するための色
指定キー102Cおよび色設定キー102A(図5参
照)が含まれる。色指定キー102Cには、赤色を指定
するための赤指定キー、黄色を指定するための黄指定キ
ー、同様に、緑指定キー、青指定キー、紫指定キー、黒
指定キー、白指定キー(いずれも図示せず)が含まれ
る。
【0025】ケーシング101の上面の後側の部分に
は、キーボード入力部102のキーを介して入力した文
字情報等を表示するための液晶表示部17が配置されて
いる。一方、本体ケーシング101の後側端面101a
には、その上端側の中央位置にテープ排出口101bが
形成されており、印刷後のテープTがここを介して外部
に排出されるようになっている。また、この排出口10
1bの下側には、開閉蓋105が取付けられていて、こ
の蓋105を開けてテープカートリッジ3の交換を行う
ことができる。また、本体ケーシング101の上面中央
には、後述するインクカートリッジ8を交換するための
開閉蓋106が配置されている。
【0026】本体ケーシング101の内部には、キーボ
ード入力部102が位置する前側部分には、電源ユニッ
ト、ニッカド電池等の電池等(図示せず)が搭載されて
いる。また、後側部分には、図2に示すプリンタ部2が
構成されている。
【0027】図2に示すように、プリンタ部2は、テー
プTの供給源であるテープカートリッジ3が着脱可能に
装着されたカートリッジ装着部4と、ここに装着された
カートリッジ3から繰り出されるテープTに印字を行う
インクジェットヘッド7と、インクジェットヘッド7に
対してインクを供給するために着脱可能に装着されたイ
ンクカートリッジ8と、インクジェットヘッド7をテー
プTの幅方向に往復移動させるキャリッジ9を有してい
る。キャリッジ9には、インクカートリッジ8を着脱可
能に装着するためのインクカートリッジ装着部901が
形成されている。さらに、インクジェットヘッド7のイ
ンクノズルを塞ぐとともに、必要に応じてポンプモータ
111(図5参照)によりクリーニング処理等を行う、
ヘッドキャップ機構11を備えている。
【0028】各部分を詳細に説明すると、プリンタ部2
は上記の各構成部分を搭載するためのベース21を備
え、このベース21の右側壁22から水平に延びるモー
タ取付け板(図示せず)に、キャリッジモータ(以下
「CRモータ」と略称する)91が取付けられている。
このCRモータ91の出力軸は下方向に延びており、そ
の下端にはプーリ92が固着されている。反対側の左側
壁23の側においては、ベース上に支持されたテンショ
ンレバー93の先端にテンションプーリ(図示せず)が
回転自在に支持されている。これらプーリの間には、タ
イミングベルト95が一定の引っ張り状態で架け渡され
ている。
【0029】タイミングベルト95には、インクジェッ
トヘッド7が搭載されたキャリッジ9の上側が連結され
ており、タイミングベルト95の走行に伴って、キャリ
ッジ9が移動する。すなわち、CRモータ91の正逆回
転に伴ってタイミングベルト95が正逆走行し、キャリ
ッジ9に搭載されたインクジェット7およびインクカー
トリッジ8が、左右側壁22、23の間に架け渡された
キャリッジガイド軸97に案内されて、左右方向に往復
移動する。したがって、この左右方向の往復移動、すな
わちテープTの幅方向の往復移動と同期させてインクジ
ェットヘッド7を駆動することにより、テープTの表面
に所望の印刷を行うことができる。
【0030】また、ベース21の右側壁22および左側
壁23には、それぞれフォトインタラプタなどから成る
位置検出センサ107、107が取り付けられており、
キャリッジ9から突設した遮光版108がこれに臨む
と、CRモータ91が停止するようになっている。すな
わち、移動してきたインクジェットヘッド7が左(右)
のホーム位置(図示せず)に達すると、位置検出センサ
107がこれを検出し、CRモータ91を介してインク
ジェットヘッド7をホーム位置に待機させる。このホー
ム位置は、インクジェットヘッド7の待機位置であると
共に、印刷のための基準位置となる。すなわち、位置検
出センサ107によりCRモータ91のゼロ点が常に補
正され、このゼロ点から所定のステップ数だけCRモー
タ91が回転して、テープTの印刷範囲の幅方向の各位
置に精度良く移動させる。
【0031】なお、後述するように、本発明によれば、
片側からの位置検出が正確であれば見栄えの良い印刷が
可能になるので、上記の左右の位置検出センサ107の
いずれかを省略することもできる。
【0032】次に、インクカートリッジ8は、例えば、
4個のインクタンク83(83−1、83−2、83−
3、83−4)を備え、それぞれには、イエロー、シア
ン、マゼンタ、ブラック(黒)のインクが貯留されてい
る。したがって、インクジェットヘッド7の側も、各色
に対応したインクノズル(図示せず)を備えている。
【0033】図3に示すように、インクジェットヘッド
7は、全体として直方体形状のヘッドケース701を備
え、この前壁部分が半導体製造技術によって構成したヘ
ッド本体702であり、このヘッド本体702の表面に
は多数のインクノズル(図示せず)が形成されており、
これらのノズルからインク液滴が吐出する。ヘッドケー
ス701の裏面側には、各色のインクタンク83に対応
して針状突起706(706ー1、706ー2、706
ー3、706−4)が突出している。
【0034】各針状突起706には、筒状のインクフィ
ルタカートリッジ707が装着され、各インクタンク8
3に貯留されている各色のインクが、インク供給口83
1に差し込まれたインクフィルタカートリッジ707お
よびその内側の針状突起706を経由して、インクジェ
ットヘッド7の側に供給される。
【0035】なお、インクジェットヘッド7のヘッドケ
ース701には、左右両側にそれぞれ、キャリッジ9へ
の取付け部708が形成されており、これらの部分がビ
ス止め等によって、キャリッジ9の側に固着される。ま
た、想像線で示すように、ヘッドケース701の内部に
は、その裏面に開いているスリット701aを通して配
線用のフレキシブルケーブル709が配置され、ヘッド
ケース701内において、前側のインクジェットヘッド
7本体に接続され、他端側は、インクジェットヘッド7
の駆動回路281(図5参照)に接続されている。この
ケーブル709を介してインクジェットヘッド7が電気
的に駆動されて、インクの吐出動作が行なわれる。
【0036】図4には、テープカートリッジ3の断面構
成を示してある。テープカートリッジ3は、直方体形状
のカートリッジケース31を有し、この内部空間32に
は、テープTが巻き取られたテープロール33が中央に
配置されている。このカートリッジケース31の前壁3
4の上下方向の中程の部分は、装着状態において丁度、
インクジェットヘッド7のインクノズルに対峙するよう
になっている。
【0037】カートリッジケース31と一体形成された
上ガイド壁35および下ガイド壁36の内側の前壁部分
34Aの表面に沿って、テープTの送りが行われる。こ
の前壁34の下側に形成された送出口37の内側には、
左右一対のテープ押さえローラ38が配置され、カート
リッジケース31の内側に取り付けた板ばね41によっ
て押し付けられ、そのばね力に抗してカートリッジケー
ス31に支持されている。また、ケース前壁部分34A
の内側には、ケース内壁43によって廃インク回収部4
4が区画形成され、インク吸収材45が充填され、その
一部は、一対の回収窓42からインクジェットヘッド7
の側に露出している。
【0038】また、テープTの送り出し動作を常に適切
な状態で行うことができるように、押さえローラ38の
外側に巻き込み防止案内板46が取付けられ、送出口3
7の上側の縁と押さえローラ38の間を封鎖した状態で
下方に向けて延びている。また、下ガイド壁36の内側
に、上端側が徐々に前壁部分34Aの側に接近している
案内補助板47が配置され、テープカートリッジ3から
送り出されたテープTを、印刷位置に向けて確実に案内
している。
【0039】図2に示すように、送りローラ61は、左
右の側壁22、23の間の回転自在に架け渡され、この
送りローラ61を含むテープTの送り機構は、駆動機構
ユニットの左側壁23に取り付けたられた紙送りモータ
(以下「PFモータ」という)62と、この出力を送り
ローラ61に伝達する減速歯車列63を備えている。減
速歯車列63は、左側壁23の外側面にそれぞれ回転自
在に支持されている。
【0040】テープTは、送りローラ61によって上方
に送られ、前壁部分34Aの中程の印刷位置において、
インクジェットヘッド7によって印刷される。テープT
の印刷された部分は、前壁部分34Aと上ガイド壁35
の間の送り通路に沿って送られ、その上端から斜め後方
に向けて延びる一対の案内板54、55および排出ロー
ラ56によって、本体ケースの後ろ側に開けたテープ排
出口101bから排出される。
【0041】次に、図5を参照して、インクジェットプ
リンタ1における制御系の基本的な構成を説明する。制
御系は、基本的に、制御部200、キーボード入力部1
02、位置検出センサ107、プリンタ駆動回路28
0、および液晶駆動回路290を備えている。
【0042】キーボード入力部102は、前述のよう
に、文字や記号などの印字データの他、色指定キー10
2Cや色設定キー102Aのキー入力により、該印字デ
ータを印刷するときの印刷色としての色指定データを制
御部200に入力する。また、位置検出センサ107
は、前述のように、インクジェットヘッド7が左(右)
のホーム位置(図示せず)に達したことを検出し、その
検出信号を制御部200に入力する。また、プリンタ駆
動回路280は、プリンタ部2のインクヘッド7を駆動
するヘッド駆動回路281と、CRモータ91、PFモ
ータ62およびポンプモータ111を駆動するモータ駆
動回路282を備え、制御部200から出力される制御
信号に基づいて、その指示に従ってプリンタ部2内の各
部を制御する。同様に、液晶駆動回路290は、制御部
200の指示に従って液晶表示部17を制御する。
【0043】制御部200は、CPU210、ROM2
20、スタティックRAM230、ダイナミックRAM
240、入力インターフェイス250、出力インターフ
ェイス260を備え、互いに内部バス270により接続
されている。
【0044】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラム等の他、色変換テーブル221や文字修
飾テーブル222などを記憶している。スタティックR
AM230は、キーボード入力部102から入力された
データをテキストデータとして記憶するなど、制御処理
のための作業領域として使用される。このスタティック
RAM230は、前記の電源ボタン104の操作により
電源がオフにされても、記憶したデータを保持しておく
ようにバックアップ回路(図示せず)によって電源の供
給を受けている。ダイナミックRAM240は、キーボ
ード入力部102から入力された結果を印刷データや表
示データとして一次記憶しておくためのバッファであ
り、表示用バッファ241、色変換バッファ242、ド
ット展開バッファ243の他、各種変換バッファ244
などが含まれる。
【0045】また、入力インターフェイス250は、キ
ーボード入力部102や位置検出センサ107と接続さ
れ、キーボード入力部102からの入力データや位置検
出センサ107からの位置検出信号を内部バス270に
取り込むための回路であり、出力インターフェイス26
0は、CPU210等から内部バス270に出力された
データや制御信号を、プリンタ駆動回路280や液晶駆
動回路290に出力する回路である。
【0046】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、入力イ
ンターフェイス250を介してキーボード入力部102
から入力された印字データ、色指定データ等、位置検出
センサ107からの位置検出信号、および、スタティッ
クRAM230やダイナミックRAM240のデータ等
を処理し、出力インターフェイス260を介してプリン
タ駆動回路280や液晶駆動回路290に制御信号を出
力することにより、表示制御等の他、PFモータ62や
CRモータ91を制御してゼロ点補正や印刷の位置制御
等を行うとともに、インクジェットヘッド7を制御して
所定の印刷条件でテープTにカラー印刷するなど、イン
クジェットプリンタ1全体を制御している。
【0047】次に、本発明の特徴となる印刷制御処理に
ついて、図6を参照して説明する。電源オン等により処
理が開始すると、同図に示すように、まず、初期設定を
行う(S1)。その後、キーボード入力部102により
画像データの元になるテキストデータ等を入力すると、
ドットマトリクスから成る画像データを作成する(S
2)。この画像データが、テープTに印刷される印刷画
像の元データとなる。全てのデータの入力等の終了が液
晶表示部17を介して確認され、印刷ボタン103が押
されると、画像データの作成完および印刷開始を検出し
た(S3:Yes)後、次に、右方向印刷か否かを判別
する(S4)。
【0048】この印刷方向の判別(S4)において、図
21(b)で前述の左から右にインクジェットヘッド7
を移動させながらの印刷、すなわち右方向印刷のとき
(S4:Yes)には、次に、P1制御(S5)を行
い、インクジェットヘッド7を逆方向に移動させながら
の印刷、すなわち左方向印刷のとき(S4:No)に
は、次に、P2制御(S6)を行う。P1制御(S5)
およびP2制御(S6)の内容については後述する。
【0049】P1制御(S5)またはP2制御(S6)
が終了すると、次に、印刷終了か否か、すなわち画像デ
ータの全てのドットデータの印刷が終了したか、あるい
は強制終了キー入力等により印刷終了が指示されたか等
により、印刷を終了するか否かを判別する(S7)。そ
して、印刷未終了のとき(S7:No)には、さらに上
述の右方向印刷か否かの判別(S4)〜印刷終了か否か
の判別(S7)のループ処理により印刷を続行し、印刷
終了のとき(S7:Yes)には、再度、キーボード入
力部102によるテキストデータ等を入力〜画像データ
作成の処理(S2)に移り、その後、上述と同様の処理
を行う。
【0050】次に、P1制御(S5)およびP2制御
(S6)の内容について説明する前に、まず、単方向印
刷制御および双方向印刷制御について、原理を整理して
おく。
【0051】図21(c)に示すように、単方向印刷制
御におけるテープTの送りピッチ、すなわち同一のノズ
ルによって印刷できるドットの、テープ送り方向(以
下、同図(a)に示すように、「PF方向」という)の
ズレ分を送りピッチPとし、インクジェットヘッドのノ
ズルのPF方向のピッチをノズルピッチDとし、それぞ
れドット単位で表す。すなわち、同図(c)の右方向印
刷において、送りピッチP=1のときには、同一のノズ
ルにより、1回目の印刷で印刷されるA点のドットと2
回目のB点のドットがPF方向に1ドット分ずれたドッ
ト(隣合うドット)になる。
【0052】例えば、図8の[A]のパターンに示すよ
うに、送りピッチP=1のときには、任意の1つのノズ
ルにより、第1回目の印刷(図中の「Pass」と記
述された右方向の軸に、第n回目の印刷かを数字nで表
す)において、PF方向の任意の1点(図中の「Ste
p」と記述された下方向の軸に、基準位置t=0からの
PF方向のズレ分をドット数の単位で表す)に1ドット
分の印刷を行った(図中のPass=1、Step=
0)後、2回目の印刷で1ドット下にすぐに印刷できる
(図中のPass=2、Step=1、CR方向は1回
目と同一の位置)。すなわち、PF方向に隣合うドット
に、同一のノズルにより印刷できる。
【0053】次に、送りピッチP=2のときには、図8
の[B]のパターンに示すように、ノズルによる1回
目の印刷(Pass=1、Step=0)と、2回目の
印刷(Pass=2、Step=2)は、PF方向に2
ドット分ずれるので、1つのノズルでは隣合うドット
(Step=1)には印刷できない。この場合、ノズル
ピッチD=1であれば、1回目の印刷のときにノズル
により印刷できないドットに次の(下の隣の)ノズル
により印刷できる(Pass=1、Step=1)。
【0054】前述の[A]のパターンの場合、ノズルピ
ッチDに拘らず、ノズルにより全てのドットの印刷が
できたのに対して、[B]のパターンの場合、ノズル
が必要になる。また、送りピッチP=2、ノズルピッチ
D=2では、全てのドットに対する印刷はできない。な
お、各パターンの図中のハッチング部分は、仮に次のノ
ズル(上記の[B]の場合、ノズル)を使用する場合
に、そのノズルによって印刷可能なドットの位置を示
し、同時にそのノズルによる印刷が不要であることを示
している。
【0055】上述のように、全てのドットの印刷ができ
るか否かは、テープTの送りピッチPとインクジェット
ヘッド7のノズルピッチDにより左右される。そして、
これらをパラメータとして、印刷可能ドット(の位置)
R(前述のStepの数で示す)は、 R=(P+k)j+Di ……(1)式 と表すことができる。ここで、jは何回目の印刷かを示
す変数(第n回目の印刷のとき、j=n−1(j=0、
1、2、……))、iはノズルピッチDのときの何番目
のノズルかを示す変数(第n番目のノズルは、i=n−
1(i=0、1、2、……))である。また、kは実際
の印刷において送りピッチPがドットの整数倍にうまく
合わない場合や、後述の全てのドットを印刷するための
条件に合わない場合の補正値であり、この補正値kを含
めたピッチをPと考えれば、上記の(1)式は、 R=Pj+Di ……(2)式 となる。
【0056】次に、上記の(1)式または(2)式につ
いて、図7〜図10を参照してさらに詳述する。図7に
示すように、印刷可能ドットRの値は、例えば、送りピ
ッチP(+k)=1、ノズルピッチD=1のとき(図中
の「No.1−1」の欄:他の欄も「No.P−D」で
示してある)、印刷可能ドットRの式はj+iとなるの
で、例えば、j=0のとき、i=0、1、2、……に対
して、印刷可能ドットR=0、1、2、……となり、ま
た、j=1のとき、i=0、1、2、……に対して、R
=1、2、3、……となる。この場合、i=0だけで
(jを変化させるだけで)、全てのドットの位置(St
ep=0、1、2、……)を表現できるので、i=0、
すなわちi+1番目のノズル(前述のノズル)のみ
で、全てのドットの印刷ができる。
【0057】上記のことは、送りピッチP=1、ノズル
ピッチD=2の場合(「No.1−2」の欄)も同じで
あり、i≧1の各ノズルの存在に拘らず、i=0だけで
全てのドット位置、すなわち印刷可能ドットR=0、
1、2、……を表すことができるので、i=0の1つの
ノズルにより全てのドットの印刷ができる。この送りピ
ッチP=1の場合が、前述した図8の[A]のパターン
に相当し、ノズルピッチDに拘らず、1つのノズルに
より全てのドットの印刷が可能であることを表現してい
る。
【0058】次に、図7の送りピッチP=2、ノズルピ
ッチD=1(「No.2−1の欄)が、前述の図8の
[B]のパターンに相当している。すなわち、j=0、
1、2、……に対して、i=0のノズル(図8の[B]
のノズル)だけでは、印刷可能ドットR=0、2、
4、……となってしまうので、1ドット飛びにしか印刷
できないが、i=1のノズル(ノズル)が印刷可能ド
ットR=1、3、5、……なので、ノズルピッチD=1
の2つのノズル(ノズルおよびノズル)があれば、
全てのドットが印刷できることを表現している。
【0059】一方、図7の送りピッチP=2、ノズルピ
ッチD=2では、印刷可能ドットR=2j+2iとなっ
てしまい、2の倍数、すなわち偶数しか表現できないの
で、奇数の位置のドットには印刷できない。
【0060】また、送りピッチP=2、ノズルピッチD
=3では、i=0、1の2つのノズルを使用することに
より、印刷可能ドットR=0、2、3、4、5、……と
なるので、Step=1以外の全てのドットに印刷が可
能になる。この場合が図8の[C]のパターンに相当
し、Step=2以降のドットは全て印刷可能なので、
例えば、1回目の印刷(Pass=1)のときに、ノズ
ルによる印刷位置がStep=3の位置になるように
インクジェットヘッド7を移動して、ノズルのみの印
刷を行い、2回目の印刷(Pass=2)からノズル
およびノズルによる印刷を行うようにすれば、以下、
全てのドットの印刷ができる。
【0061】このように、ある値以上の印刷可能ドット
Rが全て出現する場合には、インクジェットヘッド7の
最初の位置をずらし、1回目およびそれ以降の何回かの
印刷のときに、一部のノズルのみを使用するように制御
すれば、全てのドットへの印刷ができる。以下の説明で
は、このような場合を「Step=n以降(例えば、上
記の場合Step=2以降)でOKになる」のように表
現する。
【0062】また、前述の図7の送りピッチP=2、ノ
ズルピッチD=2の場合、(1)式の補正値kを使用し
て、例えば、補正値k=1として送りピッチP+k=3
としてしまえば、後述の図9の印刷可能ドットR=3j
+2i(図9の「No.3−2」の欄)のパターンとな
り、3つのノズル、、を使用することにより、S
tep=2以降でOKになる。
【0063】また、同様に、図7の送りピッチP=2、
ノズルピッチD=5の場合、i=0、1の2つのノズル
を使用すれば、印刷可能ドットR≧4の全てが出現する
ので、図8の[D]のパターンに示すように、Step
=4以降でOKになる。図7の送りピッチP=2、ノズ
ルピッチD=7の場合も、同様に、Step=6以降で
OKになる。
【0064】図9は、送りピッチP=3の場合の図7と
同様の図であり、全ての印刷可能ドットRが3の倍数の
みになってしまうノズルピッチD=3、6、……を除
き、i=0、1、2の3つのノズルを使用することによ
り、ノズルピッチD=1、2、4、5、……で、それぞ
れ、Step=0、2、6、8、……以降でOKとな
り、図10に示すように、それぞれ、[E]、[F]、
[G]、[H]のようなパターンで印刷できる。
【0065】次に、図11〜図15を参照して上述の図
8〜図10の変形例に相当する印刷制御の例について説
明する。
【0066】図11は、送りピッチP=4、ノズルピッ
チD=3の場合の印刷可能ドットRの値を示したもので
ある。この場合、図12(a)に示すように、i=0、
1、2、3の4つのノズル、、、を使用すれ
ば、Step=6以降でOKとなり、図13の[J]の
パターンで印刷できる。この場合が図8〜図10と同様
の印刷制御であるが、この他、図12(b)や同図
(c)のように変形した印刷制御も可能である。
【0067】図12(b)に示すように、図11のi=
0、3、6、9の4つのノズル、、、を使用す
れば、Step=24以降でOKとなり、図14の
[K]のパターンで印刷できる。これは、ノズルピッチ
Dを3倍、すなわち印刷可能ドットR=4j+9iにし
て、i=0、1、2、3の4つのノズル、、、
を使用した場合と同じであり、図11のように印刷可能
ドットRを羅列したテーブル等を求めることにより、同
じテーブルを利用して、他の印刷制御の可能性を探るこ
とができる。
【0068】同様に、図12(c)は、図11のi=
0、2、3、5の4つのノズルを選択した場合を示して
おり、この場合、Step=12以降でOKとなり、図
15の[L]のパターンで印刷できる。すなわち、使用
するノズルのノズル間のピッチが変則的でも、図11の
ように求めたテーブル、すなわち、(1)式または
(2)式に基づいて計算した印刷可能ドットRを利用し
て、全てのドットに印刷可能な印刷制御を行うことがで
きる。
【0069】図11〜図15を参照して上述のように、
印刷可能ドットRの値に基づいて、ノズルの選択を変更
した種々の印刷制御が可能であるが、以下の説明では、
理解を容易にするために、最も典型的なノズルの選択、
すなわち図12(a)に相当する場合のみの説明とす
る。
【0070】図12(a)の場合の印刷制御を、図21
(b)のような双方向印刷に利用する場合、図13の
[J]のパターンは、図17の[N]のパターンのよう
に示すことができる。この[N]のパターンにおいて、
Pass=1−0は、図21(b)の右方向の印刷に相
当し、Pass=1−1は、左方向の印刷に相当する。
【0071】例えば、右方向の1回目の印刷で、インク
ジェットヘッド7を移動させながら、ノズルにより図
21(b)のA点のドット([N]のパターンのPas
s=1−0、Step=0)を印刷し、左方向の1回目
の印刷でB点のドット(Pass=1−1、Step=
4)を印刷できる。同様に、2回目の右方向の印刷でC
点のドット(Pass=2−0、Step=8)、左方
向の印刷でD点のドット(Pass=2−1、Step
=12)を印刷できる。
【0072】この場合、インクジェットヘッド7が右端
にあるときの送りピッチPを送りピッチP1、左端にあ
るときの送りピッチPを送りピッチP2とすれば、送り
ピッチP1=送りピッチP2=4となる。また、右方向
印刷のときには、図12(a)のj=0、2、4、……
のときの印刷可能ドットRを印刷でき、左方向印刷のと
きには、j=1、3、5、……のときの印刷可能ドット
Rを印刷できる。
【0073】一方、図11の印刷可能ドットRの値に基
づいて、ノズルの選択以外を変更した印刷制御も可能で
あり、図16は、図11のj=0、2、4、……の印刷
可能ドットRを利用した印刷制御を示している。この場
合、図11のi=0〜7の8つのノズル〜を使用す
れば、Step=14以降でOKとなり、図17の
[M]のパターンで印刷できる。これは、送りピッチP
を2倍、すなわち印刷可能ドットR=8j+3iにし
て、i=0〜7の8つのノズル〜を使用した場合と
同じになる。
【0074】そして、上記の図12(a)および図16
の印刷可能ドットRに基づく図17の[M]および
[N]のパターンの印刷制御を利用して、本発明を実施
することができる。
【0075】次に、本発明の特徴となる印刷制御処理に
おけるP1制御(S5)およびP2制御(S6)につい
て、図6、図12(a)、図16および図17を参照し
て説明する。本実施形態の場合、例えばテープTが白色
の場合等のように、黒色が、他色、すなわちイエロー、
シアン、マゼンタの3色より、テープTの色に対してコ
ントラストが強い場合を想定している。このため、黒色
については、図16および図17の[M]のパターンに
示す単方向印刷制御(図6のS5には、「黒:Uni−
d制御」と示している)を行い、他色については、図1
2(a)および図17の[N]のパターンに示す双方向
印刷制御(図6のS5には、右方向印刷の制御として
「他色:Bi−d−P1制御」、同S6には、左方向印
刷の制御として「他色:Bi−d−P2制御」と示して
いる)を行う。
【0076】図6に示すように、印刷が開始すると(S
3:Yes)、次に、右方向印刷か否かの判別を行う
(S4)。本実施形態の場合、最初は右方向印刷(S
4:Yes)なので、次に、P1制御(S5)を行う。
【0077】ここでは、図17に示すように、まず、画
像データのドット情報に従って、黒色印刷用の8つのノ
ズル〜のうち、ノズル〜を使用して印刷画像の
ドットの印刷を行う([M]のPass=1、Step
=15、18、21:図16のj=0、i=5〜7参
照)。この場合、同図の「N」のパターンに示すよう
に、他色については、Pass=1−0におけるSte
p=14以降に該当する印刷がないので、印刷は行わな
い(図6のS5)。
【0078】図6に示すように、P1制御(S5)が終
了すると、次に、印刷終了か否かを判別し(S7)、印
刷未終了のとき(S7:No)には、次に、右方向印刷
か否かの判別し(S4)、次は左方向印刷(S4:N
o)なので、P2制御(S6)を行う。
【0079】この場合、黒色については単方向印刷制御
なので、印刷は行わず、他の3色については、図17の
「N」のパターンに示すように、Pass=1−1にお
けるStep=14以降に該当する印刷がないので、印
刷は行わない(図6のS6)。もちろん、このことは、
制御情報から予め判別可能なことなので、Pass=1
−1を省略して、すぐに後述のPass=2の制御に移
っても良いが、ここでは、説明の便宜上、順番に説明す
る。
【0080】図6に示すように、P2制御(S6)が終
了すると、次に、印刷終了か否かを判別し(S7)、印
刷未終了のとき(S7:No)には、次は右方向印刷
(S4:Yes)なので、P1制御(S6)を行う。
【0081】ここでは、図17に示すように、黒色用の
8つのノズル〜のうち、ノズル〜を使用して、
単方向印刷制御による印刷画像のドットの印刷を行う
([M]のPass=2、Step=14、17、2
0、23、26、29:図16のj=2、i=2〜7参
照)とともに、他色については、各色印刷用の各4つの
ノズル〜のうち、ノズル、を使用して、双方向
印刷制御による印刷を行う([N]のPass=2−
0、Step=14、17:図12(a)のj=2、i
=2、3参照)(図6のS5)。
【0082】P1制御(S5)が終了すると、次に、印
刷終了か否かを判別し(S7)、印刷未終了のとき(S
7:No)には、次は左方向印刷(S4:No)なの
で、P2制御(S6)を行う。
【0083】ここでは、黒色については単方向印刷制御
なので、印刷は行わず、他色については、「N」のパタ
ーンに示すように、各色用の各4つのノズル〜のう
ち、ノズル〜を使用して、双方向印刷制御による印
刷を行う([N]のPass=2−1、Step=1
5、18、21:図12(a)のj=3、i=1〜3参
照)(図6のS6)。
【0084】P2制御(S6)が終了すると、次に、印
刷終了か否かを判別し(S7)、印刷未終了のとき(S
7:No)には、次は右方向印刷(S4:Yes)なの
で、P1制御(S6)を行う。ここでは、黒色用の8つ
のノズル〜を使用して印刷を行う([M]のPas
s=3、Step=16、19、22、25、28、3
1、34、37:図16のj=4、i=0〜7参照)と
ともに、他色については、各4つのノズル〜を使用
して印刷を行う([N]のPass=3−0、Step
=16、19、22、25:図12(a)のj=4、i
=0〜3参照)(図6のS5)。
【0085】P1制御(S5)が終了すると、次に、印
刷終了か否かを判別し(S7)、印刷未終了のとき(S
7:No)には、次は左方向印刷(S4:No)なの
で、P2制御(S6)を行う。ここでは、黒色について
は印刷は行わず、他色については、「N」のパターンに
示すように、各4つのノズル〜を使用して印刷を行
う([N]のPass=3−1、Step=20、2
3、26、29:図12(a)のj=5、i=1〜3参
照)(図6のS6)。
【0086】P2制御(S6)が終了すると、次に、印
刷終了か否かを判別し(S7)、印刷未終了のとき(S
7:No)には、さらに上述の右方向印刷か否かの判別
(S4)〜印刷終了か否かの判別(S7)のループ処理
により印刷を続行し、印刷終了のとき(S7:Yes)
には、再度、キーボード入力部102によるテキストデ
ータ等を入力〜画像データ作成の処理(S2)に移り、
その後、上述と同様の処理を行う。
【0087】上述のように、このインクジェットプリン
タ(カラー印刷装置)1では、テープ(印刷対象物)T
の色(上述の場合、白色を想定)に対してコントラスト
の強い色(黒色)による印刷を、テープTの送り方向に
直交する双方向のうちの単方向による印刷としているの
で、印刷動作におけるインクジェットヘッド(印刷手
段)の移動条件を、印刷する全てのドットについて同一
にすることができる。すなわち、双方向印刷における移
動方向の違い等による位置ズレを防止できるので、直線
等を描く場合にも左右の位置ズレが発生しにくい(図2
1(d)参照)。
【0088】また、他の色(イエロー、シアン、マゼン
タ)による印刷は、従来と同様の双方向印刷(図21
(b)参照)になるので、印刷速度や印刷品質などの要
望に対処することができる一方、コントラストが比較的
弱いため、位置ズレが生じても目立ちにくい。したがっ
て、このインクジェットプリンタ1では、精度の高い位
置制御を要することなく、単方向印刷と同様の比較的簡
易な位置制御で、見栄えが良く、かつ高速のカラー印刷
ができる。すなわち、例えば、単方向印刷制御と同様に
左端のみを基準として全ての位置制御を行っても、左右
の位置ズレ等が目立たないので、見栄えの良いカラー印
刷となる。
【0089】また、上述の場合、前述の図17のパター
ンからも明かなように、インクジェットヘッド7の1回
の往復移動において、単方向印刷により印刷できるドッ
ト数(同図の[M]のパターンの場合、8ドット)が、
双方向印刷により印刷できるドット数(同図の[N]の
パターンの場合、4ドット×2=8ドット)以上なの
で、単方向印刷であっても双方向印刷における印刷速度
や印刷品質などを維持することができ、かつ、単方向印
刷と同様の比較的簡易な位置制御で、見栄えの良いカラ
ー印刷ができる。
【0090】また、上述のインクジェットプリンタ1
(カラー印刷装置)は、印刷対象物がテープ状なので、
例えば、ラベル等を作成するためのテープ印刷用のカラ
ー印刷装置として適用できる。特に、テープTに印刷す
る場合、長手方向(送り方向:PF方向)に並んだ文字
列の各行を、幅方向(直交する往復移動方向:CR方
向)に複数行印刷するような印刷形態が採られることも
多い。このような場合、左右の位置ズレ等が文字列の歪
みとなって現れるので、より目立ち易くなってしまうの
に対して、その左右方向(幅方向)の位置ズレを目立ち
難くするという上述の利点は、さらに効果的に作用す
る。
【0091】なお、上述した実施形態では、双方向印刷
制御のときの送りピッチP1=送りピッチP2として、
単方向印刷制御に関する送りピッチP=P1+P2=2
×P1としたが、送りピッチP1≠送りピッチP2とす
ることもできる。
【0092】例えば、図18は、単方向印刷制御に関す
る送りピッチP=5、ノズルピッチD=4の場合の印刷
可能ドットRの値を示したものである。上述してきた印
刷可能ドットRのテーブルと異なり、双方向印刷制御の
ときの左方向印刷制御、すなわちP2制御の際の印刷可
能ドットRの値も併せて示している。
【0093】この場合、図18(a)および(b)の
「j−0(j=0、1、2、3、……)」の欄は、図6
のP1制御(S5:「黒:Uni−d制御」および「他
色:Bi−d−P1制御)による印刷可能ドットRを示
しており、図18(a)の「j−2(j=0、1、2、
3、……)」の欄は、送りピッチP1=2のときのP2
制御(S6:「他色:Bi−d−P2制御」)による印
刷可能ドットRを、図18(b)の「j−3(j=0、
1、2、3、……)」の欄は、送りピッチP1=3のと
きのP2制御(S6)による印刷可能ドットRを、示し
ている。
【0094】この図18の印刷可能ドットRに基づい
て、例えば、j−0の欄の印刷可能ドットRに基づい
て、かつ、i=0〜4の5つのノズル〜を使用すれ
ば、Step=12以降でOKとなり、図19または図
20の[O]のパターンに示すような単方向印刷制御
(黒:Uniーd制御)による印刷ができる。
【0095】また、例えば、図18(a)のj−0の
欄、およびj−2の欄の印刷可能ドットRに基づき、か
つ、i=0〜2の3つのノズルを使用すれば、Step
=4以降でOKとなる。この場合、P2制御(j−2の
欄)のときのi=2に対応する印刷可能ドットRは、P
1制御(j−0の欄)のときのi=0に対応する印刷可
能ドットRと同じなので、P2制御ではi=2のノズル
を使用する必要がない。図19の[P]のパターン
は、P1制御(他色:Bi−d−P1制御)のときのノ
ズルによる印刷を、上述してきた各パターンと同様に○
で囲み、P2制御(他色:Bi−d−P2制御)のとき
のノズルによる印刷を○の代わりに□で囲むことによ
り、図18(a)の双方向印刷制御を示したものであ
り、この[P]のパターンからも、Step=4以降で
OKとなることが分かる。
【0096】同様に、図18(b)のj−0の欄、およ
びj−3の欄の印刷可能ドットRに基づき、かつ、i=
0〜2の3つのノズルを使用すれば、Step=7以降
でOKとなる。この場合、P2制御(j−3の欄)のと
きのi=0に対応する印刷可能ドットRは、P1制御
(j−0の欄)のときのi=2に対応する印刷可能ドッ
トRと同じなので、P2制御ではi=0のノズルを使
用する必要がなく、図20の[Q]のパターンに示すよ
うな双方向印刷制御による印刷ができる。
【0097】図19の[O]のパターンで示す単方向印
刷制御と[P]のパターンで示す双方向印刷制御との組
み合わせ、および、図20の[O]のパターンで示す単
方向印刷制御と[Q]のパターンで示す双方向印刷制御
との組み合わせは、前述の図17の[M]のパターンで
示す単方向印刷制御と[N]のパターンで示す双方向印
刷制御との組み合わせと同様に、図6のP1制御(S
5)およびP2制御(S6)として適用できる。これら
の場合の印刷制御は、それぞれのパターンや前述の図1
7のパターンを適用した印刷制御の説明から明らかなの
で、説明は省略する。
【0098】上述の場合にも、コントラストの強い色
(黒色)による印刷を、単方向印刷とするので、直線等
を描く場合にも左右の位置ズレが発生しにくい。また、
他色は双方向印刷とするので、印刷速度や印刷品質など
の要望に対処することができる一方、コントラストが比
較的弱いため、位置ズレが生じても目立ちにくい。
【0099】また、前述の図17と同様の図19や図2
0のパターンから明かなように、1回の往復移動におい
て、単方向印刷により印刷できるドット数(両図の
[O]のパターンの場合、5ドット)が、双方向印刷に
より印刷できるドット数(図19の[P]のパターンお
よび図20の[Q]のパターンの場合、3+2=5ドッ
ト)以上なので、単方向印刷でも双方向印刷の印刷速度
や印刷品質などを維持でき、かつ、比較的簡易な位置制
御で、見栄えの良いカラー印刷ができる。
【0100】なお、上述した実施形態のインクジェット
プリンタ1の場合、図12で前述のように、印刷可能ド
ットRを羅列した種々のテーブル等を求め、同じテーブ
ルを利用してノズルの選択を変更したり、インクジェッ
トヘッド7のノズルピッチDやテープTの送りピッチP
を変更することにより、他の印刷制御とすることもでき
る。また、上述のインクジェットプリンタ1では、片側
からの位置検出が正確であれば見栄えの良い印刷が可能
になるので、左右の位置検出センサ107のいずれかを
省略し、より簡易な位置制御により低価格化を図ること
もできる。
【0101】また、本発明の課題でも前述のように、所
定の背景画像を有する文字、記号、図形等のキャラクタ
(またはキャラクタ列)画像の印刷では、全体的なイメ
ージが把握できればある程度ラフでも良い背景画像に対
して、キャラクタ画像は明瞭である必要があり、キャラ
クタ画像として印刷されたドットのズレは目立ち易い。
そして、このような場合にも、本発明を同様に適用でき
る。
【0102】すなわち、このような場合、印刷されたド
ットのズレが目立ち易いキャラクタ画像の印刷を、双方
向のうちの単方向印刷とすることにより、双方向印刷に
おける移動方向の違い等による位置ズレを防止できる。
一方、比較的ラフで良い背景画像の印刷は、従来と同様
の双方向印刷とすることにより、印刷速度や印刷品質な
どの要望に対処することができる。したがって、このよ
うな場合においても、単方向印刷と同様の比較的簡易な
位置制御で、見栄えが良く、かつ高速のカラー印刷がで
きる。
【0103】また、キャラクタ画像を鮮明に印刷するた
めに、キャラクタ画像については、背景画像に対してコ
ントラストの強い色を用いることも多く、このような場
合、上述の利点はさらに効果的に作用する。すなわち、
背景画像に対してコントラストの強い色を用いた印刷を
行うので、背景画像に対してキャラクタ画像を明瞭かつ
際立つように印刷できるのに加え、そのキャラクタ画像
を単方向印刷としているので、双方向印刷における移動
方向の違い等による位置ズレを防止できる。
【0104】また、前述の実施形態の場合にも上記と同
様の利点がある。すなわち、印刷画像がキャラクタ画像
とその背景画像を有する場合、キャラクタ画像について
は、テープTの色(下地色)に対してコントラストの強
い色を用いて単方向印刷し、背景画像については、他の
色を用いて双方向印刷することにより、そのキャラクタ
画像を明瞭かつ際立つように印刷でき、また、単方向印
刷なので、双方向印刷における移動方向の違い等による
位置ズレを防止できる。
【0105】また、上述の実施形態では、本発明を、テ
ープカートリッジから送り出されるテープTに印刷を行
うインクジェットプリンタに適用したが、その他のイン
クジェットプリンタにも同様に適用できる。例えば、印
刷対象物が通常の印刷紙や葉書等のサイズの単票紙など
であっても良い。また、シアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの4色によりカラー印刷を行う形式のものでな
くても、2色以上の色の印刷ができるものであれば、適
用できる。また、印刷対象物の色によって、コントラス
トの強い色、すなわち単方向印刷制御とする色を切り替
えるようにしても良い。
【0106】さらに、本発明は、インクジェット方式に
限らず、サーマル・ヘッドの発熱体によってインクを昇
華させる昇華型熱転写方式、溶融型熱転写方式などにも
適用できる。この場合、上述してきた各ノズルの代わり
に、各ドットを担当するドットピンにすれば、同様の効
果が得られる。その他、本発明を逸脱しない範囲で、適
宜変更が可能である。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラー印
刷装置によれば、比較的簡易な位置制御で、見栄えが良
く、かつ高速のカラー印刷ができる、などの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの外
観斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタに内蔵されたプ
リンタ部の駆動機構ユニットの概略斜視図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタに搭載されてい
るインクジェットヘッドと、そこに接続される着脱可能
なインクカートリッジのみを取り出して示す概略斜視図
である。
【図4】図1のインクジェットプリンタのテープカート
リッジおよびその装着部分を示す図であり、(A)はそ
の概略断面図であり、(B)はその前壁を示す説明図で
ある。
【図5】図1のインクジェットプリンタにおける制御系
の構成を示すブロック図である。
【図6】図1のインクジェットプリンタにおける印刷制
御処理のフローチャートを示す図である。
【図7】単方向印刷制御および双方向印刷制御に共通す
る、テープの送りピッチ、インクジェットヘッドのノズ
ルピッチ、および、印刷可能ドットの関係を示す図であ
る。
【図8】図7に対応する印刷制御とそのときの印刷可能
ドットのパターンを示す図である。
【図9】テープの送りピッチが異なる場合の、図7と同
様の図である。
【図10】図9に対応する、図8と同様の図である。
【図11】図7や図9とはテープの送りピッチが異なる
場合の、印刷可能ドットの値を示した図である。
【図12】図11による印刷制御の典型例および変形例
を示す図である。
【図13】図12(a)に対応する、図8と同様の図で
ある。
【図14】図12(b)に対応する、図8と同様の図で
ある。
【図15】図12(c)に対応する、図8と同様の図で
ある。
【図16】テープの送りピッチを変更した場合の、図1
2と同様の図である。
【図17】図12(a)および図16の印刷制御を、図
6の印刷制御処理に適用した場合の、図8と同様の図で
ある。
【図18】別の例を示す、図11と同様の図である。
【図19】図18(a)の印刷制御に対応する、図17
と同様の図である。
【図20】図18(b)の印刷制御に対応する、図17
と同様の図である。
【図21】単方向印刷と双方向印刷のイメージを示す図
である。
【図22】色相環を示す参考図である。
【符号の説明】
1・・・インクジェットプリンタ(カラー印刷装置) 2・・・プリンタ部(印刷手段、送り手段、往復動手
段) 7・・・インクジェットヘッド(印刷手段) 62・・・PFモータ(送り手段) 91・・・CRモータ(往復動手段) 200・・・制御部(制御手段) T・・・テープ(印刷対象物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/21 B41J 2/13 B41J 2/51

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットマトリクスから成る印刷画像を印
    刷対象物にカラー印刷する印刷手段と、 前記印刷対象物の送りを行う送り手段と、 前記印刷対象物の送り方向と直交する方向に前記印刷手
    段を往復移動させる往復動手段と、 前記印刷画像の各ドットに対する複数の色による印刷
    を、前記印刷手段に対して指示することにより、前記往
    復移動の往路方向または復路方向の一方向のみで印刷す
    単方向印刷および前記往復移動の双方向で印刷する
    方向印刷を行わせる制御手段と、 を備えたカラー印刷装置であって、 前記制御手段は、前記複数の色のうちの、前記印刷対象
    物の下地色に対してコントラストの強い色については、
    前記単方向印刷を行わせるとともに、他の色について
    は、各色毎に前記双方向印刷を行わせ、且つその双方向
    印刷のうちの一方向の印刷は前記単方向印刷と同時の移
    動において行わせることを特徴とするカラー印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷画像は、キャラクタ画像とその
    背景画像を有し、 前記制御手段は、前記キャラクタ画像については、前記
    コントラストの強い色を用いた印刷を行わせ、前記背景
    画像については、前記他の色を用いた印刷を行わせるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のカラー印刷装置。
  3. 【請求項3】 ドットマトリクスから成る印刷画像を印
    刷対象物にカラー印刷する印刷手段と、 前記印刷対象物の送りを行う送り手段と、 前記印刷対象物の送り方向と直交する方向に前記印刷手
    段を往復移動させる往復動手段と、 前記印刷画像の各ドットに対する複数の色による印刷
    を、前記印刷手段に対して指示することにより、前記往
    復移動の往路方向または復路方向の一方向のみで印刷す
    単方向印刷および前記往復移動の双方向で印刷する
    方向印刷を行わせる制御手段と、 を備えたカラー印刷装置であって、 前記印刷画像は、キャラクタ画像とその背景画像を有
    し、 前記制御手段は、前記キャラクタ画像については、前記
    単方向印刷を行わせるとともに、前記背景画像について
    は、それを構成する各色毎に前記双方向印刷を行わせ、
    且つその双方向印刷のうちの一方向の印刷は前記単方向
    印刷と同時の移動において行わせることを特徴とするカ
    ラー印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記キャラクタ画像に
    ついては、前記複数の色のうちの、前記背景画像に対し
    てコントラストの強い色を用いた印刷を行わせることを
    特徴とする、請求項3に記載のカラー印刷装置。
  5. 【請求項5】 1回の前記往復移動において、前記単方
    向印刷により印刷できるドット数が、前記双方向印刷に
    より印刷できるドット数以上であることを特徴とする、
    請求項1ないし4のいずれかに記載のカラー印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記印刷対象物がテープ状であることを
    特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のカラ
    ー印刷装置。
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