JP2000216973A - 画像作成方法およびその装置 - Google Patents

画像作成方法およびその装置

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JP2000216973A
JP2000216973A JP11013614A JP1361499A JP2000216973A JP 2000216973 A JP2000216973 A JP 2000216973A JP 11013614 A JP11013614 A JP 11013614A JP 1361499 A JP1361499 A JP 1361499A JP 2000216973 A JP2000216973 A JP 2000216973A
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Yoshiharu Kousai
義治 幸西
Hitoshi Hayama
均 羽山
Kenichi Tanabe
賢一 田辺
Hiroshi Ono
博 大野
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の画像を背景画像として利用しつつ、本
体画像に適した濃度の背景画像にその本体画像を合成し
た見栄えの良い合成画像を作成できる画像作成方法およ
びその装置を提供する。 【解決手段】 画素の濃度をn(nは3以上の整数)値
の階調値により表現し、任意の画像を各画素の階調値を
有する画像データにより表現し、背景画像に本体画像を
合成して合成画像を作成する画像作成方法であって、背
景画像の候補を複数種類記憶し、そのうちの任意の1種
を背景画像として選択し、本体画像の全有効画素に共通
のn値の本体階調値を有する本体画像を作成し、背景画
像の各画素の背景階調値を調整した調整背景階調値を背
景階調値の代わりに設定することにより、背景画像を変
更して調整背景画像を作成し、調整背景画像および本体
画像に基づいて、背景画像と本体画像の合成画像を作成
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背景画像に本体画
像を合成した合成画像を作成する画像作成方法およびそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像作成装置では、例え
ば本体画像の画素優先で背景画像に本体画像を合成する
ことにより、合成画像を作成する。本体画像、背景画像
および合成画像は、一般に、それらの画素の階調値をマ
トリクス要素とするドットマトリクスから成る画像デー
タにより表現され処理される。ここで、本体画像データ
や背景画像データは、例えばキー入力(テキスト入力)
できるキャラクタ(文字、数字、記号、簡易図形等)の
画像の場合、そのテキストデータを所定のフォント(ア
ウトラインフォント、ビットマップフォント等)に基づ
いて画像展開して作成・記憶(登録)でき、また、テキ
スト入力が不可の画像も、例えば外字登録や描画登録の
機能によりドットイメージで描画して作成・記憶(登
録)できる。
【0003】また、この種の画像作成装置では、通常、
各画像を作成する前あるいは作成後に、その画像の各画
素の階調値等を指定・設定でき、その情報を画像データ
の情報として記憶する。モノクロ画像の場合、階調値は
その画素の濃淡を示す。また、カラー画像の場合、画像
の各部の色を指定すると、カラーの基本色、すなわち印
刷画像であれば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y
(イエロー)のカラー3原色またはさらにK(ブラッ
ク)を加えた4色を基本色とし、表示画像であれば、R
(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色を基
本色として、各基本色毎の階調値に分解して、それらの
情報を画像データの情報として記憶する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の本体
画像や背景画像は、最初から合成画像を作成するための
要素画像として、すなわち最初から本体画像や背景画像
として、作成・記録(登録)するとは限らない。むし
ろ、個別の画像として単独に表示したり印刷したりする
ために作成する場合の方が多い。合成画像を作成する場
合、最初から合成画像を作成する目的で要素画像(本体
画像や背景画像)を作成・記録(登録)して改めてそれ
らを合成するくらいなら、最初から合成画像そのものを
作成した方が所望の画像を作成しやすい。すなわち、一
般に、すでに記録(登録)されている画像を本体画像や
背景画像として利用して合成した方が、改めて所望の画
像を作成するより手間が掛からない場合に、それらの画
像を合成して合成画像を作成する。
【0005】しかし、上記のように、個別の画像として
単独に表示したり印刷したりするために作成された画像
は、合成することを前提として作成されたものではない
ため、それらを本体画像や背景画像として利用して合成
した合成画像では、その組合せによっては、各画像の濃
度や色あいのバランスが悪く、見にくく見栄えの悪い合
成画像となる。
【0006】本発明は、既存の画像を背景画像として利
用しつつ、本体画像に適した濃度の背景画像にその本体
画像を合成した見栄えの良い合成画像を作成できる画像
作成方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の画像
作成方法は、画素の濃度をn(nは3以上の整数)値の
階調値により表現し、任意の画像をその画像の各画素の
階調値を有する画像データにより表現し、背景画像に本
体画像を合成して合成画像を作成する画像作成方法であ
って、前記背景画像の候補となる画像を表現する画像デ
ータを、前記背景画像を表現する背景画像データの候補
として複数種類記憶する背景画像候補記憶工程と、前記
複数種類の背景画像の候補のうちの任意の1種を前記背
景画像として選択する背景画像選択工程と、前記本体画
像の全有効画素に共通の階調値として前記n値の本体階
調値を有して前記本体画像を表現する本体画像データを
作成する本体画像作成工程と、前記背景画像の各画素の
階調値である背景階調値を調整した調整背景階調値を前
記背景階調値の代わりに設定することにより、前記背景
画像データを変更して調整背景画像データを作成する背
景階調値調整工程と、前記調整背景画像データおよび前
記本体画像データに基づいて、前記背景画像に前記本体
画像を合成した前記合成画像を表現する合成画像データ
を作成する合成画像作成工程と、を備えたことを特徴と
する。
【0008】本発明の請求項23の画像作成装置は、画
素の濃度をn(nは3以上の整数)値の階調値により表
現し、任意の画像をその画像の各画素の階調値を有する
画像データにより表現し、背景画像に本体画像を合成し
て合成画像を作成する画像作成装置であって、前記背景
画像の候補となる画像を表現する画像データを、前記背
景画像を表現する背景画像データの候補として複数種類
記憶する背景画像候補記憶手段と、前記複数種類の背景
画像の候補のうちの任意の1種を前記背景画像として選
択する背景画像選択手段と、前記本体画像の全有効画素
に共通の階調値として前記n値の本体階調値を有して前
記本体画像を表現する本体画像データを作成する本体画
像作成手段と、前記背景画像の各画素の階調値である背
景階調値を調整した調整背景階調値を前記背景階調値の
代わりに設定することにより、前記背景画像データを変
更して調整背景画像データを作成する背景階調値調整手
段と、前記調整背景画像データおよび前記本体画像デー
タに基づいて、前記背景画像に前記本体画像を合成した
前記合成画像を表現する合成画像データを作成する合成
画像作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】この画像作成方法およびその装置では、画
素の濃度をn(nは3以上の整数)値の階調値により表
現し、任意の画像をその画像の各画素の階調値を有する
画像データにより表現し、背景画像に本体画像を合成し
て合成画像を作成する。具体的には、背景画像の候補と
なる画像を表現する画像データを、背景画像を表現する
背景画像データの候補として複数種類記憶し、複数種類
の背景画像の候補のうちの任意の1種を背景画像として
選択し、本体画像の全有効画素に共通の階調値としてn
値の本体階調値を有して本体画像を表現する本体画像デ
ータを作成し、背景画像の各画素の階調値である背景階
調値を調整した調整背景階調値を背景階調値の代わりに
設定することにより、背景画像データを変更して調整背
景画像データを作成し、調整背景画像データおよび本体
画像データに基づいて、背景画像に本体画像を合成した
合成画像を表現する合成画像データを作成する。
【0010】すなわち、複数種類の既存の画像を背景画
像の候補として記憶しておき、そのうちの任意の画像を
背景画像として選択して利用し、その背景画像に本体画
像を合成した合成画像を作成できるとともに、背景画像
側の階調値を調整することにより、本体画像に適した濃
度の背景画像にその本体画像を合成した見栄えの良い合
成画像を作成できる。なお、この場合、本体画像データ
は、各画素に対応する階調値をマトリクス要素とする画
像データとすることもできるが、本体画像は全有効画素
が共通の階調値(n値の本体階調値)なので、各画素の
有効/無効のみを示す2値マトリクスデータ(後述の本
体形状画像データ)と有効画素の階調値(本体階調値)
を示す数値データとして個別に有して、メモリ容量を節
約しても良い。また、背景画像が、それぞれ全有効画素
が同一階調値の1以上の要素画像に分割できる場合に
は、背景画像データとして、要素画像毎に、階調値(要
素画像毎の背景階調値)を示す数値データと各画素の有
効/無効のみを示す2値マトリクスデータとを個別に有
して、メモリ容量を節約しても良い。
【0011】請求項1の画像作成方法において、前記背
景階調値の調整は、前記背景画像の濃度を薄くする調整
であることが好ましい。
【0012】請求項23の画像作成装置において、前記
背景階調値の調整は、前記背景画像の濃度を薄くする調
整であることが好ましい。
【0013】この画像作成方法およびその装置では、背
景階調値の調整は、背景画像の濃度を薄くする調整であ
る。すなわち、濃度の高い方が階調値として大きい場合
には、その階調値を小さい方へ調整し、濃度の低い(淡
い)方が階調値として大きい場合には、その階調値を大
きい方へ調整することにより、背景画像が薄くなり、相
対的に本体画像が濃くなるので、作成(合成)される合
成画像において本体画像側を強調するように調整できる
【0014】請求項1または2の画像作成方法におい
て、前記背景階調値の調整は、各画素に対応する背景階
調値に所定の比率を一律に乗ずることにより行われるこ
とが好ましい。
【0015】請求項23または24の画像作成装置にお
いて、前記背景階調値の調整は、各画素に対応する背景
階調値に所定の比率を一律に乗ずることにより行われる
ことが好ましい。
【0016】この画像作成方法およびその装置では、背
景階調値の調整は、各画素に対応する背景階調値に所定
の比率を一律に乗ずることにより行われる。すなわち、
単に所定の比率を一律に乗ずるだけで、簡単に背景階調
値を調整できる。
【0017】請求項1ないし3のいずれかの画像作成方
法において、前記複数種類の背景画像データの候補に
は、ドットイメージで描画入力することにより任意に作
成された任意画像を表現する任意画像データが含まれる
ことが好ましい。
【0018】請求項23ないし25のいずれかの画像作
成装置において、前記複数種類の背景画像データの候補
には、ドットイメージで描画入力することにより任意に
作成された任意画像を表現する任意画像データが含まれ
ることが好ましい。
【0019】この画像作成方法およびその装置では、複
数種類の背景画像データの候補には、ドットイメージで
描画入力することにより任意に作成された任意画像を表
現する任意画像データが含まれる。すなわち、任意に描
画入力して作成した画像を背景画像として利用できる。
なお、この場合の描画入力のためには、一般的な外字登
録や描画登録の機能を利用できる。
【0020】請求項1ないし4のいずれかの画像作成方
法において、前記本体画像作成工程は、前記本体画像の
元になるテキストデータを入力するテキスト入力工程
と、前記テキストデータを所定のフォントデータに基づ
いて画像展開することにより、前記本体画像の全画素の
うち、前記本体画像の形状を形成する本体形状画像の全
画素に、所定の2値のうちの有効を示す値を割り付け、
前記本体形状画像以外の全画素に、前記所定の2値のう
ちの無効を示す値を割り付けた前記本体形状画像を表現
する本体形状画像データを作成する本体形状画像展開工
程と、を有することが好ましい。
【0021】請求項23ないし26のいずれかの画像作
成装置において、所定のフォントデータを記憶するフォ
ント記憶手段をさらに備え、前記本体画像作成手段は、
前記本体画像の元になるテキストデータを入力するテキ
スト入力手段と、前記テキストデータを所定のフォント
データに基づいて画像展開することにより、前記本体画
像の全画素のうち、前記本体画像の形状を形成する本体
形状画像の全画素を前記本体画像の全有効画素として、
所定の2値のうちの有効を示す値を割り付け、前記本体
形状画像以外の全画素に、前記所定の2値のうちの無効
を示す値を割り付けた前記本体形状画像を表現する本体
形状画像データを作成する本体形状画像展開手段と、を
有することが好ましい。
【0022】この画像作成方法およびその装置では、本
体画像の元になるテキストデータを入力し、テキストデ
ータを所定のフォントデータに基づいて画像展開するこ
とにより、本体画像の全画素のうち、本体画像の形状を
形成する本体形状画像の全画素を本体画像の全有効画素
として、所定の2値のうちの有効を示す値を割り付け、
本体形状画像以外の全画素に、所定の2値のうちの無効
を示す値を割り付けた本体形状画像を表現する本体形状
画像データを作成する。すなわち、例えばキーボード等
でキー入力する等によりテキスト入力し、それを所定の
フォントに基づいて画像展開するだけで、本体画像の形
状を形成する本体形状画像を表現する本体形状画像デー
タを容易に作成できる。
【0023】請求項5の画像作成方法において、前記所
定のフォントデータは、アウトラインフォントデータで
あることが好ましい。
【0024】請求項27の画像作成装置において、前記
所定のフォントデータは、アウトラインフォントデータ
であることが好ましい。
【0025】アウトラインフォントは、輪郭線の座標や
属性等で定義されているため、アウトラインフォントに
基づく画像の展開処理は、一般に、輪郭線の描画処理
(アウトライン展開処理:輪郭線を構成するマトリクス
要素に2値のうちの有効を示す値(有効値)を割り付け
る処理)とその描画された輪郭線内のいわゆる塗り潰し
処理(アウトライン内塗り潰し処理:輪郭線内のマトリ
クス要素の全てに有効値を割り付ける処理)により行わ
れる。このため、アウトラインフォントに基づく一般的
な画像展開方法により、本体画像の輪郭線内の全画素に
対応する全マトリクス要素が有効値を示す本体形状画像
データを作成できる。
【0026】前述のように、本体画像データは、本体画
像の各画素の有効/無効のみを示す2値マトリクスデー
タ(本体形状画像データ)と有効画素の階調値(本体階
調値)を示す数値データとで構成でき、この画像作成方
法およびその装置では、アウトラインフォントに基づい
てその2値マトリクスデータ(本体形状画像データ)を
容易に作成できるので、有効画素に本体階調値を対応づ
ければ(本体階調値を示す数値データを用意すれば)、
本体画像を表現する本体画像データを容易に構成でき
る。すなわち、本体画像の各画素の有効/無効を示す2
値マトリクスデータ(本体形状画像データ)を容易に作
成できるので、本体画像データを容易に作成できる。
【0027】請求項1ないし6のいずれかの画像作成方
法において、前記本体階調値を任意に設定する本体階調
値設定工程をさらに備えたことが好ましい。
【0028】請求項23ないし28のいずれかの画像作
成装置において、前記本体階調値を任意に設定する本体
階調値設定手段をさらに備えたことが好ましい。
【0029】この画像作成方法およびその装置では、本
体階調値を任意に設定する。すなわち、本体階調値を任
意に設定(本体階調値を示す数値データを用意)できる
ので、本体画像の各画素の有効/無効のみを示す2値マ
トリクスデータ(本体形状画像データ)を用意するだけ
で、本体画像を表現する本体画像データを容易に作成
(構成)できる。なお、この本体画像の各画素の有効/
無効のみを示す2値マトリクスデータ(本体形状画像デ
ータ)は、例えば請求項6または28で上述のアウトラ
インフォントデータにより容易に作成できる。
【0030】請求項7の画像作成方法において、前記本
体画像はカラー画像であり、前記本体階調値には、カラ
ー3原色の各原色階調値が含まれ、前記本体階調値の設
定は、前記本体画像の色の設定であることが好ましい。
【0031】請求項29の画像作成装置において、前記
本体画像はカラー画像であり、前記本体階調値には、カ
ラー3原色の各原色階調値が含まれ、前記本体階調値の
設定は、前記本体画像の色の設定であることが好まし
い。
【0032】一般に、カラー画像の各画素の色あいは、
カラー3原色の各原色階調値に分解して表現できる。こ
の画像作成方法およびその装置では、本体画像がカラー
画像ではあるが、本体階調値には、カラー3原色の各原
色階調値が含まれ、本体階調値の設定は、本体画像の色
の設定なので、設定された色をカラー3原色の各原色階
調値に分解して、本体階調値を容易に設定でき、これに
より、本体画像を表現する本体画像データを容易に作成
できる。
【0033】請求項1ないし8のいずれかの画像作成方
法において、前記背景画像はカラー画像であり、前記背
景階調値には、カラーの複数の基本色に対する階調値と
して複数の基本色階調値が含まれ、前記複数の基本色に
は、カラー3原色が含まれ、前記背景階調値の調整は、
前記複数の基本色階調値のそれぞれに対して行うことが
好ましい。
【0034】請求項23ないし30のいずれかの画像作
成装置において、前記背景画像はカラー画像であり、前
記背景階調値には、カラーの複数の基本色に対する階調
値として複数の基本色階調値が含まれ、前記複数の基本
色には、カラー3原色が含まれ、前記背景階調値の調整
は、前記複数の基本色階調値のそれぞれに対して行うこ
とが好ましい。
【0035】この画像作成方法およびその装置では、背
景画像がカラー画像ではあるが、その背景階調値には、
カラーの複数の基本色に対する階調値として複数の基本
色階調値が含まれ、その複数の基本色には、カラー3原
色が含まれ、背景階調値の調整は、複数の基本色階調値
のそれぞれに対して行うので、背景画像がカラー画像で
あっても、背景階調値を容易に調整でき、調整背景階調
値として容易に設定できる。
【0036】請求項9の画像作成方法において、前記背
景階調値の調整は、前記複数の基本色階調値に対して一
律に行われることが好ましい。
【0037】請求項31の画像作成装置において、前記
背景階調値の調整は、前記複数の基本色階調値に対して
一律に行われることが好ましい。
【0038】この画像作成方法およびその装置では、背
景階調値の調整は、複数の基本色階調値に対して一律に
行われる。すなわち、複数の基本色階調値のそれぞれに
対して一律に行うことで、背景画像がカラー画像であっ
ても、さらに容易に背景階調値を調整でき調整背景階調
値として設定できる。
【0039】請求項8ないし10のいずれかの画像作成
方法において、前記カラー3原色は、シアン、マゼンタ
およびイエローであることが好ましい。
【0040】請求項30ないし32のいずれかの画像作
成装置において、前記カラー3原色は、シアン、マゼン
タおよびイエローであることが好ましい。
【0041】この画像作成方法およびその装置では、カ
ラー3原色がC(シアン)、M(マゼンタ)およびY
(イエロー)である。すなわち、いわゆる減法混色によ
り種々の色(カラー)を表現でき、この場合、各種のX
Yプロッタやプリンタ等における印刷など、反射光によ
ってカラー表現する場合に適したカラー画像を作成でき
る。
【0042】請求項8ないし11のいずれかの画像作成
方法において、前記複数の基本色には、前記カラー3原
色の混合色に相当する基本色がさらに含まれることが好
ましい。
【0043】請求項30ないし33のいずれかの画像作
成装置において、前記複数の基本色には、前記カラー3
原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれることが
好ましい。
【0044】この画像作成方法およびその装置では、複
数の基本色には、カラー3原色の混合色に相当する基本
色がさらに含まれる。一般に、カラー画像を複数の基本
色のインク等により印刷を行う場合、例えばC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のカラー3原色
の混合色はK(ブラック)となるが、実際に混色したK
(ブラック)より、K(ブラック)のインクを用意して
単独で印刷した方がきれいなブラックを得られる。この
ため、複数の基本色に、カラー3原色の混合色に相当す
る基本色がさらに含まれることにより、4(基本)色に
よるきれいなカラー画像を印刷画像として印刷できる。
すなわち、この画像作成方法およびその装置では、複数
の基本色に、カラー3原色の混合色に相当する基本色が
さらに含まれるので、反射光によってカラー表現する印
刷画像などの場合にさらに適したカラー画像を作成でき
る。
【0045】請求項1ないし12のいずれかの画像作成
方法において、前記合成画像は、印刷対象物に印刷する
印刷画像として作成されることが好ましい。
【0046】請求項23ないし34のいずれかの画像作
成装置において、前記合成画像は、印刷対象物に印刷す
る印刷画像として作成されることが好ましい。
【0047】この画像作成方法およびその装置では、合
成画像は、印刷対象物に印刷する印刷画像として作成さ
れるので、印刷装置に適用できる。
【0048】請求項13の画像作成方法において、前記
印刷対象物がテープであることが好ましい。
【0049】請求項35の画像作成装置において、前記
印刷対象物がテープであることが好ましい。
【0050】この画像印刷方法およびその装置では、印
刷対象物がテープなので、テープ印刷装置に適用でき
る。
【0051】請求項13または14の画像作成方法にお
いて、前記印刷画像は、インクジェット方式により印刷
されることが好ましい。
【0052】請求項35または36の画像作成装置にお
いて、前記印刷画像は、インクジェット方式により印刷
されることが好ましい。
【0053】この画像作成方法およびその装置では、印
刷画像がインクジェット方式により印刷されるので、イ
ンクジェット方式の印刷装置に適用できる。
【0054】請求項8ないし10のいずれかの画像作成
方法において、前記カラー3原色は、レッド、グリーン
およびブルーであることが好ましい。
【0055】請求項30ないし32のいずれかの画像作
成装置において、前記カラー3原色は、レッド、グリー
ンおよびブルーであることが好ましい。
【0056】この画像作成方法およびその装置では、カ
ラー3原色がR(レッド)、G(グリーン)およびB
(ブルー)である。すなわち、いわゆる加法混色により
種々の色(カラー)を表現でき、この場合、各種のCR
T、プラズマ、液晶のディスプレイのように、それ自体
の発光によってカラー表現する場合に適したカラー画像
を作成できる。なお、この場合、RGBの3色の混合色
(混色)はホワイトとなる。
【0057】請求項1ないし10および16のいずれか
の画像作成方法において、前記合成画像は、表示画面に
表示する表示画像として作成されることが好ましい。
【0058】請求項23ないし32および38のいずれ
かの画像作成装置において、前記合成画像は、表示画面
に表示する表示画像として作成されることが好ましい。
【0059】この画像作成方法およびその装置では、合
成画像は、表示画面に表示する表示画像として作成され
るので、表示装置に適用できる。
【0060】請求項1ないし17のいずれかの画像作成
方法において、前記背景階調値の調整を行うか否かを選
択する背景階調値調整選択工程をさらに備え、前記合成
画像作成工程では、背景階調値の調整を行うことが選択
されたときに、前記調整背景画像データに基づいて前記
合成画像データを作成することが好ましい。
【0061】請求項23ないし39のいずれかの画像作
成装置において、前記背景階調値の調整を行うか否かを
選択する背景階調値調整選択手段をさらに備え、前記合
成画像作成手段は、背景階調値の調整を行うことが選択
されたときに、前記調整背景画像データに基づいて前記
合成画像データを作成することが好ましい。
【0062】この画像作成方法およびその装置では、背
景階調値の調整を行うか否かを選択し、背景階調値の調
整を行うことが選択されたときに、調整背景画像データ
に基づいて合成画像データを作成する。すなわち、調整
することを選択することができ、選択しなかったときに
は、他の方法による合成画像作成を行ったり、合成画像
作成を中止したりすることができ、画像作成の操作性や
機能性を向上できる。
【0063】請求項1ないし18のいずれかの画像作成
方法において、前記n値の階調値のしきい値をm値(m
はn≧m≧2となる整数)で規定してマトリクス要素と
して配列したディザマトリクスデータに基づいて、前記
合成画像を対象としてディザ処理を行うディザ処理工程
をさらに備えたことが好ましい。
【0064】請求項23ないし40のいずれかの画像作
成装置において、前記n値の階調値のしきい値をm値
(mはn≧m≧2となる整数)で規定してマトリクス要
素として配列したディザマトリクスデータに基づいて、
前記合成画像を対象としてディザ処理を行うディザ処理
手段をさらに備えたことが好ましい。
【0065】この画像作成方法およびその装置では、n
値の階調値のしきい値をm値(mはn≧m≧2となる整
数)で規定してマトリクス要素として配列したディザマ
トリクスデータに基づいて、合成画像を対象としてディ
ザ処理を行うので、n値より少ない限定された階調値の
階調画像しか扱えないような表示装置や印刷装置にも適
用できる。
【0066】請求項19の画像作成方法において、前記
本体階調値および前記調整背景階調値の各指定階調値に
ついて、前記ディザマトリクスデータと同一サイズの所
定の2値のマトリクスで表現され、前記ディザマトリク
スデータの各しきい値のうちの前記指定階調値が条件を
満たすしきい値に対応するマトリクス要素に、前記所定
の2値のうちの有効を示す値を割り付け、条件を満たさ
ないしきい値に対応するマトリクス要素に、前記所定の
2値のうちの無効を示す値を割り付けたディザマスクデ
ータを記憶するディザマスク記憶工程をさらに備え、前
記ディザ処理工程は、前記合成画像データの前記ディザ
マスクデータと同一サイズのマトリクス毎に、各マトリ
クスデータの指定階調値に対応するディザマスクデータ
を選択するディザマスク選択工程と、前記各マトリクス
データと対応するディザマスクデータとの対応するマト
リクス要素同士を対象として、双方が有効を示す値のと
きのみ有効を示す値とする論理積演算を行う論理積演算
工程と、を有し、前記論理積演算の結果として、前記合
成画像と同一サイズの合成ディザ画像を前記所定の2値
のマトリクスで表現する合成ディザ画像データを作成す
ることが好ましい。
【0067】請求項41の画像作成装置において、前記
本体階調値および前記調整背景階調値の各指定階調値に
ついて、前記ディザマトリクスデータと同一サイズの所
定の2値のマトリクスで表現され、前記ディザマトリク
スデータの各しきい値のうちの前記指定階調値が条件を
満たすしきい値に対応するマトリクス要素に、前記所定
の2値のうちの有効を示す値を割り付け、条件を満たさ
ないしきい値に対応するマトリクス要素に、前記所定の
2値のうちの無効を示す値を割り付けたディザマスクデ
ータを記憶するディザマスク記憶手段をさらに備え、前
記ディザ処理手段は、前記合成画像データの前記ディザ
マスクデータと同一サイズのマトリクス毎に、各マトリ
クスデータの指定階調値に対応するディザマスクデータ
を選択するディザマスク選択手段と、前記各マトリクス
データと対応するディザマスクデータとの対応するマト
リクス要素同士を対象として、双方が有効を示す値のと
きのみ有効を示す値とする論理積演算を行う論理積演算
手段と、を有し、前記論理積演算の結果として、前記合
成画像と同一サイズの合成ディザ画像を前記所定の2値
のマトリクスで表現する合成ディザ画像データを作成す
ることが好ましい。
【0068】この画像作成方法およびその装置では、本
体階調値や調整背景階調値の各指定階調値について、デ
ィザマトリクスデータと同一サイズの所定の2値のマト
リクスで表現され、ディザマトリクスデータの各しきい
値のうちの指定階調値が条件を満たすしきい値に対応す
るマトリクス要素に、所定の2値のうちの有効値を割り
付け、条件を満たさないしきい値に対応するマトリクス
要素に無効値を割り付けたディザマスクデータを記憶
し、合成画像データのディザマスクデータと同一サイズ
のマトリクス毎に、各マトリクスデータの指定階調値に
対応するディザマスクデータを選択し、各マトリクスデ
ータと対応するディザマスクデータとの対応するマトリ
クス要素同士を対象として、双方が有効を示す値のとき
のみ有効を示す値とする論理積演算を行うことにより、
その論理積演算の結果として、合成画像と同一サイズの
合成ディザ画像を所定の2値のマトリクスで表現する合
成ディザ画像データを作成する。
【0069】一般に、従来なら、合成画像のディザマト
リクスデータと同一サイズのマトリクス毎に、各マトリ
クスデータの各画素の階調値とそれに対応するディザマ
トリクスデータのしきい値とを比較して疑似階調画像を
得る。しかし、この画像作成方法およびその装置では、
本体画像部分の各マトリクスデータについては、本体階
調値に対応するディザマスクデータとの論理積演算、背
景画像部分の各マトリクスデータについては調整背景階
調値に対応するディザマスクデータとの論理積演算で済
む。すなわち、単に論理積演算を行えば良いので、処理
速度の向上(処理時間の短縮)が図れる。なお、この場
合、考え得る指定階調値のそれぞれについてのディザマ
スクデータを予め記憶しておいても良いし、指定階調値
が判明した後に、ディザマトリクスデータとの比較演算
により新たに作成して記憶しても良い。前者の場合、演
算時間が省略できるので、画像作成全体の処理時間短縮
が図れる。一方、後者の場合、ディザマスク記憶用のメ
モリ容量を節約でき、また、ディザマトリクスデータの
サイズの比較演算なので、その処理時間も比較的短くて
済む。
【0070】請求項20の画像作成方法において、前記
背景階調値の調整は、前記背景画像の部分の各マトリク
スデータと前記論理積演算を行うディザマスクデータと
して、前記背景階調値に対応するディザマスクデータの
代わりに前記調整背景階調値に対応するディザマスクデ
ータを設定することにより行われることが好ましい。
【0071】請求項42の画像作成装置において、前記
背景階調値の調整は、前記背景画像の部分の各マトリク
スデータと前記論理積演算を行うディザマスクデータと
して、前記背景階調値に対応するディザマスクデータの
代わりに前記調整背景階調値に対応するディザマスクデ
ータを設定することにより行われることが好ましい。
【0072】この画像作成方法およびその装置では、背
景階調値の調整は、背景画像の部分の各マトリクスデー
タと論理積演算を行うディザマスクデータとして、背景
階調値に対応するディザマスクデータの代わりに調整背
景階調値に対応するディザマスクデータを設定すること
により行われる。すなわち、設定するディザマスクデー
タを変えるという簡単な処理だけで、背景階調値を調整
できる。
【0073】本発明の請求項22の画像作成方法は、背
景画像の複数の候補を記憶しておき、そのうちの1つを
前記背景画像として選択して各画素の濃度を薄くした後
に本体画像を合成することにより、前記背景画像に前記
本体画像を合成した合成画像を作成することを特徴とす
る。
【0074】この画像作成方法では、背景画像の複数の
候補を記憶しておき、そのうちの1つを背景画像として
選択して各画素の濃度を薄くした後に本体画像を合成す
ることにより、背景画像に本体画像を合成した合成画像
を作成するので、既存の画像を背景画像として利用しつ
つ、本体画像に適した濃度の背景画像にその本体画像を
合成した見栄えの良い合成画像を作成できる。
【0075】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像印刷方法およびその装置を適用したテープ印刷装置
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。ま
ず、図1はテープ印刷装置のブロック図である。
【0076】このテープ印刷装置1は、キー入力した所
望の文字などに基づいて作成した印刷画像を、印刷テー
プT1にインクジェット方式でカラー印刷すると共に、
この印刷テープT1の印刷部分を切断してラベルを作成
するものである。また、印刷テープT1に加えラミネー
トテープT2を搭載することで、この印刷テープT1の
印刷部分にラミネートテープT2を貼着し、この状態で
印刷テープT1およびラミネートテープT2を切断して
ラミネート済みのラベルを作成することもできる。以
下、印刷テープT1のみのタイプ、またはそれにラミネ
ートテープT2を加えたタイプの、両タイプのテープを
代表するときは、「テープT」という。
【0077】印刷テープT1は、基材テープと基材テー
プの裏面に塗着した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テ
ープとで構成され、基材テープは、紙やコート層を有す
る紙、あるいはコート層を有するフィルム等のインクを
十分吸収できる素材で構成される。粘着層は、ラベルと
しての印刷テープをファイルなどの貼付対象物に貼り付
けるためのものであり、また剥離紙テープは、この粘着
層にゴミなどが付着するのを防止するためのものであ
る。一方、ラミネートテープT2は、基材テープと基材
テープの裏面に塗着した粘着層とで構成され、基材テー
プは、16〜38μm厚程度の透明なフィルムなどで構
成される。また、印刷テープT1とほぼ同一幅に形成さ
れ、側端を揃え重ねるようにして貼着される。実際に
は、印刷テープT1に対しラミネートテープT2がわず
かに(0.3mm程度)狭幅に形成され、貼着の際のラミ
ネートテープT2の微小な横ずれを吸収できるようにな
っている。
【0078】これら各種のテープTには、テープ幅4.
5mm〜96mm程度の各種(10種類程度)のものが用意
されている。それぞれテープカートリッジ5に収容され
た状態で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット
〜1024ドット程度の解像度の印刷画像が印刷され
る。なお、これらのテープTには、材質の異なるもの
や、地色が白色以外のものなども用意されており、将来
採用されるものも含めれば、少なくとも数十種類のもの
が使用可能となっている。また、テープカートリッジ5
には、印刷テープT1およびラミネートテープT2を搭
載可能なタイプのものと、印刷テープT1のみ搭載可能
なタイプがあり、それぞれ幅が異なる種類のものが用意
されている。
【0079】図1に示すように、テープ印刷装置1は、
基本的な構成として、キーボード3やディスプレイ4を
有してユーザとのインタフェースを行う操作部11、イ
ンクジェット方式の印刷ヘッド7によりテープカートリ
ッジ5のテープT(印刷テープT1)に印刷を行う印刷
部12、印刷後のテープTの切断を行う切断部13、各
種センサを有して各種検出を行う検出部14、各種ドラ
イバを有して各部回路を駆動する駆動部270、電源部
290、および、テープ印刷装置1内の各部を制御する
制御部200を備えている。このため、装置内部には、
印刷部12、切断部13、検出部14などの他、図外の
回路基板が収納されている。この回路基板には、電源部
290の他、駆動部270や制御部200の各回路など
が搭載されている。電源部290の電源ユニットは、A
Cアダプタ接続口や外部から着脱可能なニッカド電池等
の電池に接続され、テープ印刷装置1内の各部に電力を
供給する。
【0080】詳細な図示はしないが、印刷部12は、キ
ャリッジガイド軸にスライド自在に取り付けられたキャ
リッジを、テープTの幅方向に往復動させるためのキャ
リッジモータ(CRモータ)を備えている。また、送り
従動ローラおよび送り駆動ローラを上下に配設して、装
着したテープカートリッジ5の印刷テープT1を挟み込
むように押圧して送る送りローラと、ラミ従動ローラお
よびラミ駆動ローラを上下に配設して、印刷テープT1
およびラミネートテープT2を挟み込むように押圧して
貼着しながら、スリット状のテープ排出口から排出する
ように送るラミネートローラと、それらを減速歯車列を
介して回転駆動させるテープ送りモータ(TFモータ)
とを備えている。また、印刷ヘッド7のインクノズルを
塞ぐとともに、必要に応じてポンプモータによりクリー
ニング処理等を行うヘッドキャップ機構と、テープカー
トリッジ5をセットするイジェクト機構とを備えてい
る。
【0081】また、テープカートリッジ5には、ビット
パターン等による識別情報を示す識別プレートが設けら
れていて、上記キャリッジに搭載したテープ識別センサ
が識別プレートに臨むことで、テープカートリッジ5、
印刷テープT1およびラミネートテープT2の種別や、
個々の印刷テープT1に対する印刷開始位置が検出さ
れ、その検出信号(テープ識別信号)を制御部200に
出力(報告)する。また、上記キャリッジには、その下
部にテープTに印刷を行う印刷ヘッド7が下向きに取り
付けられ、上部にインクを供給するためのインクカート
リッジ8を装着するカートリッジホルダが取り付けら
れ、またインクカートリッジ8はカートリッジホルダに
下向きに装着される。インクカートリッジ8が装着され
ると、インクカートリッジ8の各色のインクタンクが印
刷ヘッド7に連通し、インクの供給が可能になる。な
お、インクタンクには、それぞれC(シアン)、M(マ
ゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒:ブラック)の各色
のインクが充填されている。
【0082】また、上記キャリッジには遮光板が突設し
ており、フォトインタラプタなどから成るホーム位置セ
ンサに臨むと、印刷ヘッド7がホーム位置にあることを
検出して、その検出信号(位置検出信号)を制御部20
0に出力(報告)し、それにより、ゼロ点補正等の位置
補正を行うようになっている。このホーム位置は、印刷
ヘッド7の待機位置であるとともに、印刷のための基準
位置となっており、この基準位置から上記CRモータを
所定のステップ数だけ回転させることにより、上記キャ
リッジをテープTの印刷範囲の幅方向の各位置に精度良
く移動させ、これと同期して印刷ヘッド7を駆動するこ
とにより、テープTの表面に所望の印刷が行われる。
【0083】切断部13は、カッタとそれを切断動作さ
せるカッタモータとを備えている。印刷が完了後には、
テープTは、上記TFモータによって所定距離だけステ
ップ送りされてから停止するので、それと同時にカッタ
モータが駆動され、テープTの切断が行われる。なお、
テープ印刷装置1では、このカッタによる切断動作を手
動でも行えるように、カットキーを設け、モード設定に
よって、自動/手動を切り替えられるようにしている。
【0084】検出部14は、上述のテープ識別センサ、
ホーム位置センサとを備えている。前述のように、テー
プ識別センサは、テープカートリッジ5やテープTの種
別および印刷開始位置を検出し、ホーム位置センサは、
印刷ヘッド7がホーム位置に達したことを検出し、それ
ぞれの検出信号(テープ識別信号、位置検出信号)を制
御部200に出力(報告)する。なお、実状に合わせ
て、テープ印刷装置1の各部に電力を供給する電源部2
90の電源ユニットに接続されてその電位変動を検出す
る電圧センサ、周囲温度センサ、ヘッド表面温度センサ
等の他のセンサを設けることもできるし、一部を省略し
た構成とすることもできる。
【0085】駆動部270は、ディスプレイドライバ、
ヘッドドライバ、モータドライバを備え、ディスプレイ
ドライバは、制御部200から出力される制御信号に基
づき、その指示に従って、操作部11のディスプレイ4
を駆動する。同様に、ヘッドドライバは、制御部200
の指示に従って、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動す
る。また、モータドライバは、印刷部12のTFモータ
を駆動するTFモータドライバと、CRモータを駆動す
るCRモータドライバと、ポンプモータを駆動するポン
プモータドライバと、切断部13のカッタモータを駆動
するカッタモータドライバとを有し、制御部200の指
示に従って、各モータを駆動する。
【0086】操作部11は、キーボード3とディスプレ
イ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向(X方
向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内
側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示
可能な表示画面を有し、ユーザがキーボード3からデー
タを入力して、文字、数字、記号、簡易図形等のキャラ
クタ(以下、これらを代表して「文字」といい、キャラ
クタの意味で使用)を配置した文字列画像やそれを含む
印刷画像を表現するマトリクスデータを作成・編集した
り、その結果等を視認したり、キーボード3から各種指
令・選択指示等を入力したりする際などに用いられる。
【0087】キーボード3には、(いずれも図示しな
い)アルファベットキー群311、記号キー群312、
数字キー群313、平仮名や片仮名等の仮名キー群31
4、および外字を呼び出して選択するための外字キー群
315等を含む文字キー群31の他、各種の動作モード
などを指定するための機能キー群32などが配列されて
いる。
【0088】機能キー群32には、図外の電源キー32
1、印刷動作を指示するための印刷キー322、テキス
ト入力時のデータ確定や改行および選択画面における各
種モードの選択指示のための選択キー323、印刷画像
データの印刷色やその中間色(混色)を指定するための
色指定キー324、文字色や背景色を設定するための色
設定キー325、並びに、それぞれ上(「↑」)、下
(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカー
ソル移動や表示画面の表示範囲を移動させるための4個
のカーソルキー330(330U、330D、330
L、330R:以下「カーソル「↑」キー330U」な
どという。ただし、代表して表現するときは「カーソル
キー330」という。)が含まれる。
【0089】機能キー群32には、さらに、各種指示を
取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更し
たり、描画登録画像データの修正等に用いられるシフト
キー327、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像デ
ータの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換える
ためのイメージキー328、印刷画像データとイメージ
画面に表示する表示画像データとの大きさの比率を変更
するための比率変更(ズーム)キー329、各種スタイ
ルを設定するためのスタイルキー331、ファイル操作
のためのファイルキー332、背景画選択のためのイラ
ストキー333、並びに、テープTを手動でカットする
ためのカットキー340が含まれる。
【0090】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとして説明する。
【0091】図1に示すように、キーボード3は、上述
のような種々の指令およびデータを制御部200に入力
する。
【0092】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、入出力制御回路(IOC)25
0を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。
【0093】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の
他、仮名漢字変換テーブル(辞書)、色変換テーブル、
文字修飾テーブル、ディザマトリクス、所定の基本的な
(規定)ディザマスクなどを含む制御データを記憶する
制御データ領域222を有している。CG−ROM23
0は、テープ印刷装置1に用意されている文字等のフォ
ントデータを記憶していて、文字等を特定するコードデ
ータが与えられたときに、対応するフォントデータを出
力する。
【0094】RAM240は、電源キー320の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくようにバックアップされていて、各種フラグ等とし
て使用される各種レジスタ群241、ユーザがキーボー
ド3から入力した文字等のテキストデータを記憶するテ
キストデータ領域242、ディスプレイ4の表示画面の
表示画像データを記憶する表示画像データ領域243、
印刷画像データを記憶する印刷画像データ領域244、
描画登録画像データを記憶する描画登録画像データ領域
245、処理中または処理結果のディザマスクを記憶す
るディザマスクデータ領域246、印刷色等の色パレッ
ト情報を記憶する色パレットデータ領域247、背景画
の候補となる背景画像データおよびそれに対応する文字
色データを記憶する背景画像データ領域248、文字展
開バッファ(フォント色バッファ)、色変換バッファ、
基本色別配置バッファ、印刷バッファなどの各種バッフ
ァ領域249などの領域を有し、制御処理のための作業
領域として使用される。
【0095】IOC250には、CPU21の機能を補
うとともに各種周辺回路とのインタフェース信号を取り
扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI
などにより構成されて組み込まれている。例えば、種々
の計時を行うタイマなどもIOC250内の機能として
組み込まれている。このため、IOC250は、検出部
14の各種センサやキーボード3と接続され、検出部1
4からの各種検出信号およびキーボード3からの各種指
令や入力データなどをそのままあるいは加工して内部バ
ス260に取り込むとともに、CPU210と連動し
て、CPU210等から内部バス260に出力されたデ
ータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部2
70に出力する。
【0096】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC
250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号
・データ等を入力し、CG−ROM230からのフォン
トデータ、RAM240内の各種データ等を処理し、I
OC250を介してテープ印刷装置1内の各部に各種信
号・データ等を出力することにより、印刷の位置制御、
表示画面の表示制御等を行うとともに、印刷ヘッド7を
制御して所定の印刷条件でテープTに印刷するなど、テ
ープ印刷装置1全体を制御している。
【0097】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図2を参照して説明する。電源キー3
21を押すこと(電源オン)により処理が開始すると、
同図に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前回の
電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フ
ラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、
前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。図
2のその後の処理、すなわちキー入力か否かの判断分岐
(S3)および各種割込処理(S4)は、概念的に示し
た処理である。実際には、テープ印刷装置1では、初期
画面表示(S2)が終了すると、キー入力割込を許可
し、キー入力割込が発生するまでは、そのままの状態を
維持し(S3:No)、何らかのキー入力割込が発生す
ると(S3:Yes)、それぞれの割込処理に移行して
(S4)、その割込処理が終了すると、再度、その状態
を維持する(S3:No)。
【0098】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、印刷画像作成・印刷
の準備ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キー
322を押すことにより、印刷処理割込が発生して、印
刷処理が起動され、印刷画像データに基づいて印刷画像
の印刷ができる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順
は、ユーザが任意に選択できる。
【0099】図3は、テープ印刷装置1における典型的
な画像作成・印刷処理を示すフローチャートである。こ
の処理(S10)では、同図に示すように、まず、文字
等をテキスト入力するなどの各種入力・選択・設定を行
う(S20)。より具体的には、ディスプレイ4により
確認しながら、キーボード3により、まず、任意のキャ
ラクタ(以下「文字」で代表する)を並べたキャラクタ
列(文字列)などを入力したり(S21)、後述の背景
画選択(S22)や合成調整選択(S23)などの他、
文字サイズなどの各種選択・設定などを行う(S2
0)。
【0100】また、文字色自動調整が設定されているか
否かを判別して(S30)、設定されているとき(S3
0:Yes)には、背景画対応文字色設定(S100)
を行うが、これについては後述するものとし、ここで
は、設定されていない(S30:No)として、次に文
字色設定を行う(S40)。また、次に、背景階調値調
整が設定されているか否かを判別して(S50)、設定
されているとき(S50:Yes)には、背景階調値調
整(S60)を行うが、これについても後述するものと
し、ここでは、設定されていない(S50:No)とし
て説明する。各種入力等が終了すると印刷指示待機状態
となる。
【0101】次に、ユーザが任意の時点で印刷キー32
2を押すことにより、印刷が指示されると(S70)、
前述のように、印刷処理割込が発生して、印刷画像作成
が起動され、印刷画像を作成した(S80)後、その印
刷画像を印刷して(S90)、画像作成・印刷処理処理
(S10)を終了する(S110)。
【0102】ところで、例えば256階調の階調値をマ
トリクス要素とするマトリクスデータ(以下「マトリク
ス」)で表現された画像、すなわち、各画素毎にn値
(この場合n=256)の階調値情報を有する画像(階
調画像)を、より少ない(限定された)階調値の画像し
か扱えない装置に出力するためには、その階調値に適合
した画像(疑似階調画像)に変換する必要がある。そし
て、この画像変換(圧縮)処理、すなわち疑似階調処理
の方法(手法)の1つとして、いわゆるディザ法があ
る。このディザ法は、原画像の階調画像の各画素の階調
値に雑音を加えた後に2値化(2値ディザ法)または限
定された多値化(多値ディザ法)を行う手法であり、1
つの領域内を平均化しまとめて1つの陰影や色として認
識する人間の目の特性を利用したものである。例えば2
値ディザ法では、階調画像の各画素の階調値に合わせて
2値(例えば1と0)の配分を変化させて(例えば階調
値に合わせて所定の規則でマトリクス内の「1」を間引
きして)、中間階調(例えば1と0を黒と白としたとき
の灰色)を表現する。代表的な2値ディザ法として、組
織的ディザ法がある。
【0103】組織的ディザ法では、原画像の階調画像の
各画素のn値(nは3以上の整数)の階調値のしきい値
をm値(mはn≧m≧2となる整数)で規定してマトリ
クス要素として配列したディザマトリクスを予め用意
し、原画像の階調画像(のマトリクス)をディザマトリ
クスのサイズのマトリクスに分割し、分割した各マトリ
クス毎にそのマトリクス要素の階調値とそれに対応する
ディザマトリクスのしきい値とを比較演算して、しきい
値が示す条件を満たすか否かを判別し、その判別結果に
従って2値のうちのいずれかを割り付けることにより、
2値のマトリクスで表現された疑似階調画像を作成す
る。例えば条件を満たすときは有効を示す値(例えば
1)、条件を満たさないときは無効を示す値(例えば
0)を割り付けて、2値(1および0)のマトリクスで
表現された疑似階調画像を作成する。
【0104】なお、階調値としきい値の規定の仕方によ
り、例えばしきい値以上の階調値、しきい値を超える階
調値、しきい値以下の階調値、またはしきい値未満の階
調値などを、しきい値が示す条件を満たす階調値と規定
することができるが、以下では、階調値がしきい値以上
(階調値≧しきい値)のときに条件を満たすものを例に
挙げて説明する。もちろん、他の規定の仕方の場合も同
様の原理で処理できる。また、2値ディザ法として上述
の組織的ディザ法を用いるものとし、この2値ディザ法
による疑似階調処理(2値ディザ処理)を行う。
【0105】また、多値ディザ法は、画像変換(圧縮)
後の画像、すなわち疑似階調画像が、2値のマトリクス
で表現された画像(2値画像)ではなく、3値以上の多
階調値のマトリクスで表現された画像(多値画像)とな
るディザ法ではあるが、2値ディザ法と同様に処理でき
る。例えば原画像の階調画像の各画素の階調値が0〜2
55の256値で表現されているとき、0〜64、
64〜128、128〜192、および、192〜
255の4段階に分割し、各段階に対するディザマトリ
クスを用意して、各段階に対して上述の組織的ディザ法
を適用すれば良い。例えば上記の結果の2値を0およ
び1、の結果の2値を1および2、の結果の2値を
2および3、の結果の2値を3および4と規定して、
各段階に対して組織的ディザ法を適用すれば、結果とし
て0〜4の5値の疑似階調画像を作成できる。もちろ
ん、この多値(例えば5値)の疑似階調画像に対しさら
に2値ディザ法を用いて、最終的に2値の疑似階調画像
を得ることもできる。
【0106】上述のディザ法による疑似階調処理(ディ
ザリング:以下「ディザ処理」)は、モノクロ画像(濃
淡の階調値を有する階調画像)ばかりでなく、カラー画
像に対しても適用できる。すなわち、カラー3原色等の
基本色の各階調値に関するディザ処理(カラーディザ処
理)を行うことにより、疑似階調画像(以下、ディザ処
理による疑似階調画像を「ディザ画像」という)を得ら
れる。この場合、例えばディザ(疑似階調)画像をディ
スプレイ等に出力する表示画像として作成する場合に
は、R(レッド)、G(グリーン)およびB(ブルー)
の3原色のRGB各色の階調値に関するディザ処理を行
い、印刷のための印刷画像として作成する場合には、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3原色
のCMY各色の階調値に関するディザ処理、またはさら
にK(ブラック)を加えたCMYKの4基本色の階調値
に関するディザ処理を行えば良い。
【0107】テープ印刷装置1では、本体画像や背景画
像およびそれらを合成した合成画像としてモノクロ画像
ばかりでなく、カラー画像を扱うことができるので、以
下では、カラー画像を扱う場合について説明する。この
場合、例えばRGBまたはCMYのカラー3原色の各色
の階調値、あるいは後者にKを加えたCMYKの4色の
各色の階調値のそれぞれについて、上述の処理により各
ディザ画像を求めて組み合わせれば良い。ただし、テー
プ印刷装置1では、ディスプレイ4に出力する表示画像
は、文字等を入力する度に適宜新たに作成されて表示さ
れ、印刷画像は、印刷指示(印刷キー322の押下)の
後に作成される。以下では、主に印刷画像作成について
説明する。また、この場合、CMYKの4基本色につい
てのディザ画像を直接求めることもできるが、本実施形
態では、CMY各色のディザ画像を求めてから、それら
の各ディザ画像の全てに共通して有効を示す値の画素
(マトリクス要素)を抽出することにより、K色のディ
ザ画像を得るものとする。まず、背景画像との合成を行
わない場合、すなわち背景画像無しを選択した場合(後
述する)、の基本的な印刷画像作成について説明してお
く。
【0108】なお、以下の説明では、図示およびその説
明の都合上(説明の効率上)、理解しやすいように、0
〜4の5階調の階調値を例にし(n=5)、ディザマト
リクスとして2×2のサイズのマトリクスを使用して説
明する。もちろん、64階調や256階調などのときに
も、同様の原理で処理でき、また、ディザマトリクスと
しても4×4のサイズや8×8のサイズを利用すること
もできる。また、同様の理由から、以下では、2×2の
サイズのディザマトリクスとして、ディザマトリクスD
D5(図6(a)、図8(a)参照:同一のディザマト
リクス)を利用する。なお、このような場合、通常、0
〜63の64階調や0〜255の256階調などのよう
に、2進数としての情報の効率上、0〜(2k −1)の
k (kは2以上の自然数)の階調値とするが、以下で
は、説明の効率を優先して0〜4の5階調とする。
【0109】また、前述のように、テープ印刷装置1
は、インクジェット方式の印刷装置なので、印刷画像と
して作成されたディザ画像の有効を示す値「1」のマト
リクス要素は、テープ(印刷対象物)Tに対して印刷ヘ
ッド(インクジェットヘッド)7からインクを吐出すべ
き画素に対応している。また、前述のように、カラー3
原色は、C(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエ
ロー)の3色であり、各種のXYプロッタやプリンタ等
における印刷などの反射光によってカラー表現する場合
に適した、いわゆる減法混色により色(カラー)を表現
している。また、CMYの3原色の混合色(混色)であ
るK(ブラック)を含むCMYKの4色を基本色とす
る。
【0110】図3に示すように、まず、ディスプレイ4
により確認しながら、キーボード3により、例えば文字
列「123」のように文字等を入力し(S20)、次
に、文字等の色設定(S40)等を行う。この場合、色
指定は、ディスプレイ4の表示画面上で、C(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の階調値を、例
えば図7に示す色変換テーブルに規定された色情報(以
下「色パレット情報」)に基づいて色指定キー324に
より指定し、文字を色設定キー325により指示して設
定する。例えば図6(b)および(c)に示すように
(図7も参照)、文字「1」の文字画像(本体画像)に
黒(K)色を指定する(図7のNo.1)。すなわち、
CMY各色の階調値を全て「4」としたことになる。
【0111】また、文字「2」の文字画像には薄い赤紫
を指定する(No.19)。すなわち、CMY3原色の
指定階調値(以下「原色階調値」)として、C色の原色
階調値「0」、M色の原色階調値「2」、Y色の原色階
調値「1」を指定したことになる。同様に、文字「3」
の文字画像には薄いイエローを指定する(No.1
7)。すなわち、C色の原色階調値「0」、M色の原色
階調値「0」、Y色の原色階調値「2」を指定したこと
になる。これらの色パレット情報のデータ(色パレット
データ)CP1、CP2およびCP3は、文字「1」、
「2」および「3」の文字画像(本体画像)の指定階調
値としてRAM240内の色パレットデータ領域247
に記憶される。
【0112】図3に示すように、印刷キー322により
印刷が指定されると(S70)、印刷処理割込が発生し
て、印刷画像作成(S80)が起動され、図4に示すよ
うに、まず、CG−ROM230内のアウトラインフォ
ントに基づいて、文字列「123」の各文字を画像展開
して、図6(b)に示す各文字(各要素画像)の本体形
状画像を表現する本体形状画像データSG1、SG2、
SG3を作成する(S81)。もちろん、アウトライン
フォントに基づく以外にも、例えばドットマップフォン
トに基づく文字や、外字登録や描画登録によりドットマ
ップで登録済みの文字(キャラクタの意味)も利用でき
る。これらは文字展開バッファ(フォント色バッファ)
に展開される。
【0113】なお、この場合、本体画像を表現する本体
画像データは、各画素に対応する階調値をマトリクス要
素とする画像データ(例えばY色に対して図6(d)の
画像データIMG(Y):但し、この種の画像データを
CMYおよびKの各色について有する必要有り)とする
こともできるが、テープ印刷装置1では、本体画像は全
有効画素が共通の階調値(n値の本体階調値)なので、
各画素の有効/無効のみを示す2値マトリクスデータ
(例えば図6(b)の本体形状画像データSG1等)と
有効画素の階調値(本体階調値)を示す数値データ(例
えば図6(c)の色パレットデータCP1等)として個
別に有することにより、メモリ容量を節約する。また、
後述のように、背景画像が、それぞれ全有効画素が同一
階調値の1以上の要素画像に分割できる場合(どのよう
に複雑な画像でも基本的には分割可能)には、背景画像
を表現する背景画像データとして、要素画像毎に、階調
値(要素画像毎の背景階調値)を示す数値データ(例え
ば色パレットデータ)と各画素の有効/無効のみを示す
2値マトリクスデータ(後述の背景形状画像データ)と
を個別に有して、メモリ容量を節約する。
【0114】また、上述のように、テープ印刷装置1で
は、本体画像の元になるテキストデータを入力し、テキ
ストデータを所定のフォントデータに基づいて画像展開
することにより、本体画像の全画素のうち、本体画像の
形状を形成する本体形状画像の全画素を本体画像の全有
効画素として、所定の2値のうちの有効を示す値を割り
付け、本体形状画像以外の全画素に、所定の2値のうち
の無効を示す値を割り付けた本体形状画像を表現する本
体形状画像データを作成する。すなわち、例えばキーボ
ード3でキー入力することによりテキスト入力し、それ
を所定のフォントに基づいて画像展開するだけで、本体
画像の形状を形成する本体形状画像を表現する本体形状
画像データを容易に作成できる。
【0115】また、アウトラインフォントは、輪郭線の
座標や属性等で定義されているため、アウトラインフォ
ントに基づく画像の展開処理は、図4に示すように、一
般に、輪郭線の描画処理(アウトライン展開処理(S8
11):輪郭線を構成するマトリクス要素に2値のうち
の有効を示す値(有効値)を割り付ける処理)とその描
画された輪郭線内のいわゆる塗り潰し処理(アウトライ
ン内塗り潰し処理(S812):輪郭線内のマトリクス
要素の全てに有効値を割り付ける処理)により行われ
る。このため、テープ印刷装置1では、アウトラインフ
ォントに基づく一般的な画像展開方法により、本体画像
の輪郭線内の全画素に対応する全マトリクス要素が有効
値を示す本体形状画像データを作成できる。
【0116】前述のように、本体画像データは、本体画
像の各画素の有効/無効のみを示す2値マトリクスデー
タ(本体形状画像データ)と有効画素の階調値(本体階
調値)を示す数値データ(色パレットデータ)とで構成
でき、このテープ印刷装置1では、アウトラインフォン
トに基づいてその2値マトリクスデータ(本体形状画像
データ)を容易に作成できるので、有効画素に本体階調
値を対応づければ(本体階調値を示す色パレットデータ
を用意することにより)、本体画像を表現する本体画像
データを容易に構成できる。すなわち、本体画像の各画
素の有効/無効を示す2値マトリクスデータ(本体形状
画像データ)を容易に作成できるので、本体画像データ
を容易に作成できる。
【0117】また、一般に、カラー画像の各画素の色あ
いは、カラー3原色の各原色階調値に分解して表現でき
る。このテープ印刷装置1では、本体画像がカラー画像
ではあるが、図3で前述のように、本体階調値を任意に
設定でき、本体階調値には、カラー3原色の各原色階調
値が含まれ、本体階調値の設定は、本体画像の色の設定
(S40)なので、設定された色をカラー3原色CMY
の各原色階調値に分解して、本体階調値を容易に設定で
き、これにより、本体画像を表現する本体画像データを
容易に作成できる。
【0118】図4に示すように、各文字(各要素画像)
の本体形状画像を作成して本体画像作成が終了すると
(S81)、次に、その本体画像についてのディザ処理
を行って本体ディザ画像(例えばY色に対して図8
(c)の本体ディザ画像DGY:但し、この種の画像デ
ータをCMYおよびKの各色について有する必要有り)
を作成し(S82)、続いて、背景画像取得(S8
3)、その背景画像についてのディザ処理(S84)お
よび画像合成(S85)を行って、処理を終了する(S
86)。ただし、前述のように、ここでは、背景画像無
し(全ての要素が無効値)なので、合成結果も本体ディ
ザ画像(例えばY色については図8(c)の本体ディザ
画像DGY)そのものとなる。
【0119】次に、ディザ処理(S82、S84)につ
いて説明しておく。まず、テープ印刷装置1では、ディ
ザマトリクスと同一サイズの所定の2値のマトリクスで
表現されたディザマスクを記憶する。すなわち、ディザ
マトリクスの各しきい値のうちの指定階調値が条件を満
たすしきい値に対応するマトリクス要素に、所定の2値
のうちの有効を示す値を割り付け、条件を満たさないし
きい値に対応するマトリクス要素に、所定の2値のうち
の無効を示す値を割り付けたマトリクスをディザマスク
として記憶する。
【0120】具体的に、図6で前述の例では、図8
(a)に示すように、5つのディザマスクDM5(0)
〜DM5(4)を予め作成して記憶する。この場合のデ
ィザマスクDM5(0)〜DM5(4)は、それぞれ、
ディザマトリクスDD5と同一サイズ(ここでは2×2
のサイズ)の所定の階調画像にディザマトリクスDD5
に基づく2値ディザ処理を行った結果の疑似階調画像の
マトリクスと一致する(これらの場合の疑似階調画像
は、「1」を黒、「0」を白としたときに、各ディザマ
スクDM5(0)〜DM5(4)の下の括弧内にそれぞ
れ図示のようになる)。なお、この場合のディザマスク
DM5(h)の添え字h(=0〜4)は、対応する指定
階調値と一致し、そのディザマスクの種類を表している
ので、以下「マスク番号」という。
【0121】例えば2×2のサイズの階調画像が各画素
毎にn値(ここではn=5)の階調値情報を有し、か
つ、その全画素の階調値情報が例えば指定階調値「0」
を示しているときに、その階調画像の各画素の階調値
「0」をディザマトリクスDD5の各しきい値と比較す
ると、全て条件不成立(階調値<しきい値)となるの
で、2×2のマトリクス要素の値が全て「0」となる。
すなわち、図示のディザマスクDM5(0)は、このと
きの演算結果のマトリクスと一致する。同様に、全画素
の指定階調値が全て「1」の2×2のサイズの階調画像
に対して、ディザマトリクスDD5に基づく2値ディザ
処理を行うと、処理結果のマトリクスのマトリクス要素
のうち、条件が成立する(階調値≧しきい値の)マトリ
クス要素、すなわち「1」となるマトリクス要素は左下
の1つのみなので、図示のディザマスクDM5(1)
は、このときの演算結果のマトリクスと一致する。同様
に、ディザマスクDM5(2)は、全画素の指定階調値
が全て「2」の2×2のサイズの階調画像に対して、デ
ィザマスクDM5(3)は、全画素の指定階調値が全て
「3」の2×2のサイズの階調画像に対して、ディザマ
スクDM5(4)は、全画素の指定階調値が全て「4」
の2×2のサイズの階調画像に対して、それぞれディザ
マトリクスDD5に基づく2値ディザ処理を行った結果
の、それぞれのマトリクスと一致する。
【0122】上述の場合、考え得る指定階調値0〜4の
それぞれについてのディザマスクDM5(0)〜DM5
(4)を予め記憶しているので、使用するときに読み出
すだけで済み、演算時間が省略できるので、画像処理全
体の処理時間短縮が図れる。もちろん、指定階調値が判
明した後に、ディザマトリクスDD5との比較演算によ
り新たに作成して記憶しても良く、その場合、ディザマ
スク記憶用のメモリ容量を節約でき、また、ディザマト
リクスDD5のサイズ(ここでは2×2のサイズ)の比
較演算なので、その処理時間も比較的短くて済む。ま
た、本体(要素)形状画像のディザマスクと同一サイズ
のマトリクス毎に、各マトリクスとディザマスクとの対
応するマトリクス要素同士を対象として、双方が有効を
示す値のときのみ有効を示す値とする論理積演算を行う
ことにより、その論理積演算の結果として、本体形状画
像と同一サイズの所定の2値のマトリクスで表現された
本体(要素)ディザ画像を作成する。
【0123】例えば上述の例の場合、本体形状画像デー
タSG1で表現された本体形状画像の2×2のサイズの
マトリクス毎に、指定階調値「4」の場合のディザマス
クDM5(4)と、対応するマトリクス要素同士の論理
積演算を行うと、演算結果の本体ディザ画像を表現する
本体ディザ画像データは、全体画像である文字列「12
3」の文字列画像(全体画像)のディザ画像(以下「全
体ディザ画像」)を表現する全体ディザ画像データのう
ちの、すなわち例えば図8(c)の(横)24×(縦)
17の全体ディザ画像データDGYのうちの、左側(文
字「1」)の(横)8×(縦)17のマトリクスとな
る。同様に、本体形状画像データSG2で表現された本
体形状画像の2×2のサイズのマトリクス毎に、指定階
調値「1」のディザマスクDM5(1)との論理積演算
を行うと、同図(c)の中央(文字「2」)の本体ディ
ザ画像データとなり、本体形状画像データSG3で表現
された本体形状画像の2×2のサイズのマトリクス毎
に、指定階調値「2」のディザマスクDM5(2)との
論理積演算を行うと、同図(c)の右側(文字「3」)
の本体ディザ画像データとなる。すなわち、単に論理積
演算でよいので、処理速度の向上(処理時間の短縮)が
図れる。また、その論理積演算の入力(ディザマスク、
本体形状画像データ)も出力(本体ディザ画像)も2値
マトリクスなので、メモリ容量を節約できる。
【0124】また、上記の説明では、Y色についてのみ
例示して説明したが、C色やM色についても同様に行
う。図5に示すように、ディザ処理(S120:図4の
S82やS84として利用(起動)される)では、ま
ず、基本色別のディザマスクを選択する(S121)。
例えば、文字「1」の文字画像(本体形状画像)に着目
すると、CMY各色の原色階調値が全て「4」なので、
マスク番号「4」のディザマスクDM5(4)があれ
ば、次のマスク処理(S122)に移行できる。なお、
テープ印刷装置1では、前述のように、考え得る指定階
調値(ここでは原色階調値)の全てを予め作成して記憶
しているが、仮にこの文字「1」の文字画像(本体形状
画像)だけを処理するのであれば、ディザマスクとして
は、ディザマスクDM5(4)だけ記憶すればよい。同
様に、文字「2」の文字画像(本体形状画像)に着目す
ると、C色の原色階調値「0」、M色の原色階調値
「2」、Y色の原色階調値「1」なので、マスク番号
「0」、「2」、「1」のディザマスクDM5(0)、
DM5(2)、DM5(1)が準備されれば、次のマス
ク処理(S122)に移行できる。同様に、文字「3」
の文字画像(本体形状画像)に着目すると、C色の原色
階調値「0」、M色の原色階調値「0」、Y色の原色階
調値「2」なので、マスク番号「0」、「2」のディザ
マスクDM5(0)、DM5(2)が準備されれば、次
のマスク処理(S122)に移行できる。
【0125】図5に示すように、基本色別ディザマスク
選択(S121)が終了すると、次に、基本色別マスク
処理を行う(S122)。すなわち、本体形状画像の
(本体形状画像データを分割したときの)ディザマスク
と同一サイズのマトリクス毎に、各マトリクスとディザ
マスクとの対応するマトリクス要素同士を対象として、
双方が有効を示す値のときのみ有効を示す値とする論理
積演算を行うことにより、その論理積演算の結果とし
て、本体形状画像(を表現する本体形状画像データ)と
同一サイズの所定の2値のマトリクス(本体ディザ画像
データ)で表現された本体ディザ画像を作成する。
【0126】例えば、文字「1」の文字画像(本体形状
画像)に着目すると、CMY各色の原色階調値が全て
「4」なので、本体形状画像データSG1で表現された
本体形状画像の2×2のサイズのマトリクス毎に、原色
階調値(指定階調値)「4」の場合のディザマスクDM
5(4)と、対応するマトリクス要素同士の論理積演算
を行うと、演算結果の本体ディザ画像を表現する本体デ
ィザ画像データは、全体画像である文字列「123」の
文字列画像の全体ディザ画像を表現する全体ディザ画像
データ(原色に対するものを以下「原色全体ディザ画像
データ」という)のうちの、すなわち図8(c)、図9
(a)および図9(b)の(横)24×(縦)17の原
色全体ディザ画像データDGY、DGCおよびDGMの
うちの、それぞれの左側(文字「1」)の(横)8×
(縦)17の本体ディザ画像データ(原色に対するもの
を以下「原色本体ディザ画像データ」という)となる。
【0127】同様に、文字「2」の本体形状画像データ
SG2で表現された本体形状画像の2×2のサイズのマ
トリクス毎に、Y色の原色階調値(指定階調値)「1」
のディザマスクDM5(1)との論理積演算を行うと、
原色全体ディザ画像データDGYのうちの、中央(文字
「2」)の(横)8×(縦)17の原色本体ディザ画像
データとなり、C色の原色階調値(指定階調値)「0」
のディザマスクDM5(0)との論理積演算を行うと、
原色全体ディザ画像データDGCのうちの、中央(文字
「2」)の原色本体ディザ画像データとなり、M色の原
色階調値(指定階調値)「2」のディザマスクDM5
(2)との論理積演算を行うと、原色全体ディザ画像デ
ータDGMのうちの、中央(文字「2」)の原色本体デ
ィザ画像データとなる。
【0128】同様に、文字「3」の文字画像(本体形状
画像)に着目すると、本体形状画像データSG2で表現
された本体形状画像の2×2のサイズのマトリクス毎
に、Y色の原色階調値(指定階調値)「2」のディザマ
スクDM5(2)との論理積演算を行うと、原色全体デ
ィザ画像データDGYのうちの、右側(文字「3」)の
(横)8×(縦)17の原色本体ディザ画像データとな
り、C色およびM色の原色階調値(指定階調値)「0」
のディザマスクDM5(0)との論理積演算を行うと、
原色全体ディザ画像データDGCおよびDGMのうち
の、それぞれの右側(文字「3」)の原色本体ディザ画
像データとなる。
【0129】図8(c)、図9(a)および図9(b)
の上述の原色全体ディザ画像データDGY、DGCおよ
びDGMは、それぞれY色、C色およびM色の基本色別
配置バッファに、各文字の原色本体ディザ画像データを
配置することにより作成される。なお、図5に示すよう
に、基本色別マスク処理(S122)が終了すると、次
に、K(黒)データ作成(S123)を行うが、この処
理(S123)を省略して、図4の印刷画像作成(S8
0)を行い、色別にインク出力して画像印刷(図3のS
90)を行うことにより、CMY3原色による印刷を行
うこともできる。この場合の印刷画像は、図8(d)、
図10(a)および図10(b)に示すように、Y色、
C色およびM色について、それぞれ、印刷画像(疑似階
調画像)PGY、PGCおよびPGMのようになる。た
だし、図示の文字「2」や「3」の輪郭線は理解しやす
いように付したもので、印刷はされない。
【0130】上述の場合、文字「1」については、ディ
ザマスクDM5(4)に基づく原色本体ディザ画像(マ
トリクス)を作業領域に1個作成して、それを3個の基
本色別配置バッファに重複してコピーしても良い。同様
に、文字「3」については、ディザマスクDM5(2)
に基づく原色本体ディザ画像(マトリクス)とディザマ
スクDM5(0)に基づく原色本体ディザ画像(マトリ
クス)との2個を作成して、後者をC色およびM色の基
本色別配置バッファに重複してコピーしても良い。
【0131】図5に示すように、基本色別マスク処理
(S122)が終了すると、次に、K(黒)データ作成
(3色同一ポイント抽出)を行う(S123)。テープ
印刷装置1では、このKデータ作成処理(S123)に
おいて、まず、混色本体ディザ画像を、本体ディザ画像
の新たな1種として作成する。すなわち、テープ印刷装
置1では、本体画像がカラー画像である場合、作成され
た原色本体ディザ画像の全てに共通して有効を示す値の
マトリクス要素を抽出し、抽出したマトリクス要素のみ
に有効を示す値を割り付けた混色本体ディザ画像を、本
体ディザ画像の新たな1種として作成する。この場合、
3原色についての原色本体ディザ画像に加え、それらの
混色についての混色本体ディザ画像を得ることができ
る。この混色本体ディザ画像は、例えば、作成された原
色本体ディザ画像の対応するマトリクス要素同士を対象
として、全てが有効を示す値のときのみ有効を示す値と
する論理積演算の結果として作成される。すなわち、こ
の場合、比較的単純な論理積演算に行うだけで、混色本
体ディザ画像を作成できる。
【0132】上述の例の場合、図6(c)に示す色パレ
ットデータCP2およびCP3から明らかなように、文
字「2」および文字「3」については、原色階調値(こ
こではマスク番号に相当)に「0」が含まれているの
で、同図(d)のDM5(0)との論理積(AND)演
算により、マトリクス要素が全て無効を示す値「0」の
原色本体ディザ画像データが存在することになり(図9
(a)の文字「2」および「3」の部分、同図(b)の
文字「3」の部分)、原色本体ディザ画像の全てに共通
して有効を示す値「1」のマトリクス要素は存在しな
い。これに対し、黒指定の文字「1」は、図6(c)の
色パレットデータCP1および図8(c)および図9
(a)(b)の原色本体ディザ画像から明らかなよう
に、CMY各色の原色本体ディザ画像データの本体画像
に相当する部分のマトリクス要素が全て有効を示す値
「1」である。このため、原色本体ディザ画像の全てに
共通して有効を示す値「1」のマトリクス要素を抽出し
た混色本体ディザ画像は、本体形状画像と一致する。す
なわち、図6(c)の本体形状画像データSG1と同じ
値を持つ本体ディザ画像データ(以下、混色に対するも
のを「混色本体ディザ画像データ」という)により表現
された混色本体ディザ画像が得られる。
【0133】また、原色本体ディザ画像データを配置し
て原色全体ディザ画像データを作成するのと同様に、K
色の基本色別配置バッファに、各文字の混色本体ディザ
画像データを配置することにより、混色(ここではK
色)についての全体ディザ画像データ(混色に対するも
のを以下「混色全体ディザ画像データ」という)により
表現された混色全体ディザ画像が得られる。上述の例の
場合、混色全体ディザ画像データDGKおよびそれをそ
のまま印刷したときの印刷画像(疑似階調画像)PGK
は、それぞれ、前述の図9(a)のC色の原色全体ディ
ザ画像データDGCおよび図10(a)の印刷画像PG
Cと同じになる。
【0134】なお、上述の例の場合、黒色、すなわちK
色そのものが指定色だが、図7に示すように、黒(N
o.1のK欄参照)だけでなく、無彩色の灰色系(N
o.3〜5のK欄参照)や有彩色の明度を変化させたも
の(No.24〜25のK欄参照)であっても、作成さ
れた原色本体ディザ画像の全てに共通して有効を示す値
「1」のマトリクス要素を抽出でき、抽出したマトリク
ス要素のみに有効を示す値「1」を割り付けることによ
り、混色本体ディザ画像が得られ、それを全体画像に対
して適用することにより、混色全体ディザ画像が得られ
る。
【0135】上述の例においては、黒が指定されたの
で、文字「1」の混色本体ディザ画像データは、マスク
番号「4」の場合の本体ディザ画像データと同じ(すな
わち本体形状画像データSG1と同じ値を持つ)ことに
なったが(No.1のK欄参照)、例えば灰色(No.
4のK欄参照:マスク番号「2」)が指定されれば、原
色本体ディザ画像の全てに共通して有効を示す値「1」
のマトリクス要素は、本体形状画像データSG1で表現
された本体形状画像の2×2のサイズのマトリクス毎
に、マスク番号「2」の場合のディザマスクDM5
(2)と論理積演算を行った結果の有効を示す値「1」
のマトリクス要素と一致する。すなわち、この場合の混
色本体ディザ画像は、本体形状画像とマスク番号「2」
のディザマスクDM5(2)に基づいて得られる本体デ
ィザ画像に一致する。
【0136】図5のKデータ作成処理(S123)にお
いて、上述の混色本体ディザ画像の作成を行った後に
は、下記の混色有効マトリクス要素削除処理を行う。そ
して、このK(黒)データ作成処理(S123)が終了
すると、ディザ処理(S120、図4のS82)を終了
し(S124)、図4に示すように、背景画像がある場
合はそれを取得して(S83)、同様のディザ処理を行
い(S84)、画像を合成して(S85)、印刷画像作
成処理(S80)を終了し(S86)、図3に示すよう
に、次に、各基本色別配置バッファの各全体ディザ画像
(のマトリクス)を印刷バッファに転送し、色別にイン
クを出力することにより、疑似階調(ディザ)画像とし
て作成された印刷画像を印刷して(S90)、画像作成
・印刷処理(S10)を終了する(S110)。なお、
上述の説明では、理解しやすいように、一旦、各色別の
基本色別配置バッファに各全体ディザ画像を配置して作
成し、その後印刷バッファに転送したが、印刷バッファ
内の各色別の領域に直接配置するようにしても良い。
【0137】上述のように、テープ印刷装置1では、図
5のKデータ作成処理(S16)において、混色有効マ
トリクス要素削除処理を行う。すなわち、作成された原
色本体ディザ画像の有効を示す値「1」のマトリクス要
素のうち、混色本体ディザ画像の有効を示す値「1」の
マトリクス要素に対応するマトリクス要素の値を、無効
を示す値「0」に変換するための混色有効マトリクス要
素削除処理を行う。これにより、3原色についての原色
本体ディザ画像の有効を示す値「1」のマトリクス要素
のうち、混色本体ディザ画像の有効を示す値「1」と重
複して有効を示すマトリクス要素の有効をキャンセルで
きる。
【0138】3原色についての原色本体ディザ画像およ
びそれらの混色についての混色本体ディザ画像を組み合
わせた(重ね合わせた)場合、混色本体ディザ画像の有
効を示す値のマトリクス要素に対応するマトリクス要素
は、3原色と混色の4個の本体ディザ画像について有効
を示す値が重複することになり、3原色についての原色
本体ディザ画像による混色と、混色本体ディザ画像の混
色とが重複するが、テープ印刷装置1では、上記のキャ
ンセルによりこの重複を回避できる。また、例えば上記
のCMYKの4色の場合、一般に、C(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロー)を実際に混色したK(ブ
ラック)より、K(ブラック)を単独で印刷等した方が
きれいなブラックが得られるので、上記のように、3原
色についての原色本体ディザ画像側の有効を示す値の方
をキャンセルすることにより、4色によるきれいな画像
が得られる。
【0139】この場合、混色有効マトリクス要素削除処
理としては、例えば、混色本体ディザ画像を対象とし
て、有効を示す値と無効を示す値とを反転させる論理反
転演算を行うことにより、混色反転本体ディザ画像を作
成し、原色本体ディザ画像の各原色本体ディザ画像と混
色反転本体ディザ画像との対応するマトリクス要素同士
を対象として、双方が有効を示す値のときのみ有効を示
す値とする論理積演算の結果として作成された本体ディ
ザ画像を、新たな各原色本体ディザ画像とする。すなわ
ち、この場合、比較的単純な論理反転演算や論理積演算
を行うだけで、3原色についての原色本体ディザ画像の
有効を示す値のマトリクス要素のうち、混色本体ディザ
画像の有効を示す値と重複して有効を示すマトリクス要
素の有効をキャンセルできる。
【0140】図6〜図10で前述の例の場合について、
原色本体ディザ画像や混色本体ディザ画像を配置した原
色全体ディザ画像や混色全体ディザ画像としてまとめ
て、上記のキャンセルについて以下に説明する。図8
(c)、図9(a)および図9(b)のY色、C色およ
びM色の原色全体ディザ画像データDGY、DGCおよ
びDGMから、対応するマトリクス要素の全てが共通し
て有効を示す値「1」のマトリクス要素を抽出すること
により、図9(a)のC色の原色全体ディザ画像DGC
と同じ値の、図11(a)に示すK色(混色)の混色全
体ディザ画像データDGKが得られる。
【0141】そして、各原色全体ディザ画像データDG
Y、DGCおよびDGMのマトリクス要素のうち、混色
全体ディザ画像データDGKと重複して有効を示す値
「1」を示すマトリクス要素に無効を示す値「0」を割
り付けると、すなわち、有効を示す値「1」の重複部分
をキャンセルすると、各原色全体ディザ画像データDG
C、DGMおよびDGYの文字「1」の原色本体ディザ
画像データの有効を示す値「1」が全て無効を示す値
「0」となり(図7のNo.1の欄のC2、M2および
Y2参照)、それぞれ、図11(b)〜(d)に示す各
原色全体ディザ画像データDGY2、DGC2およびD
GM2のようになる。
【0142】この結果、図3の画像印刷(S90)の際
には、図11(a)〜(d)のK色(混色)、C色、M
色およびY色の混色全体ディザ画像データDGK、DG
C2、DGM2およびDGY2に基づいて、図12
(a)〜(d)に示すK色、C色、M色およびY色の印
刷画像PGK、PGC2、PGM2およびPGY2の印
刷が為されることにより、全体としてCMYKの4色を
基本色としてカラーディザ処理されたカラー画像が印刷
される。
【0143】ここで、以下の説明の簡略化のため、図3
の印刷画像作成(S80)および画像印刷(S90)の
入出力をイメージ化しておく。例えば図6〜図12で上
述の例における入出力を図13のようにイメージ化して
示す。まず、上述の例では、文字列「123」の文字列
画像(本体画像)を全体画像とし、その要素画像となる
文字「1」、「2」および「3」の文字画像(本体画
像)の本体形状画像データSG1、SG2およびSG3
とそれらの色パレットデータCP1、CP2およびCP
3が入力(データ)であり、印刷画像が出力となる。
【0144】この場合、図6(c)の文字「1」、
「2」および「3」の画像の本体形状画像データSG
1、SG2およびSG3は、図13に網掛け等で各色を
区別して図示した印刷画像PGZ0から容易に想像でき
る。また、色パレットデータCP1、CP2およびCP
3は、図6と同様の形式で、かつ、それぞれが表現する
色に指定された(印刷画像PGZ0上の)画像部分と線
で結んで図示している。すなわち、図13を参照すれ
ば、図6〜図12で上述の例における印刷画像作成(S
80)および画像印刷(S90)の入出力をイメージで
きる。なお、各図の各要素画像(ここでは各文字画像)
の輪郭線は、前述同様、理解し易いように付したもので
あり、印刷はされない(以下、同じ)。
【0145】また、この場合、図13の印刷画像PGZ
0は、図14に示す要素画像PGZ1、PGZ2および
PGZ3の合成画像と見ることもできる。この場合、例
えば図4で前述の印刷画像作成処理(S80)では、ま
ず、文字「1」の、すなわち要素画像PGZ1分の、本
体画像作成(S81)およびディザ処理(S82)を行
い、続いて、文字「2」の、すなわち要素画像PGZ2
分の、本体画像作成(S81)およびディザ処理(S8
2)を行い、続いて、文字「3」の、すなわち要素画像
PGZ3分の、本体画像作成(S81)およびディザ処
理(S82)を行い、背景画像がある場合は、続いて、
背景画像を取得して(S83)、ディザ処理(S84)
を行い、画像合成(S85)によって、図13の合成画
像(印刷画像)PGZ0を表現する合成画像データを作
成して、印刷画像作成処理(S80)を終了する(S8
6)。
【0146】そして、次に、作成された合成画像(印刷
画像)データに基づいて、図3の画像印刷(S90)に
より、印刷画像PGZ0を印刷して、画像作成・印刷処
理(S10)を終了する(S110)。以下、上記のよ
うな場合を、例えば「図13に示す各要素画像の本体形
状画像データ(図示せず)や色パレットデータCP1、
CP2、CP3(CP1〜3)が準備された時点で、図
3に示すように、ユーザにより印刷が指示されると(S
70)、図13に示す印刷画像PGZ0を作成・印刷し
て(S80、S90)、処理を終了する(S11
0)。」のように略して説明する。
【0147】例えば図15(a)は、文字列「私の家」
の文字列画像を印刷画像とする例を示している。この場
合、図13の例について図14の各要素画像に分解した
のと同様に、文字「私」、「の」および「家」の各要素
画像に分解して作成・合成することにより、印刷画像P
C0としても良いが、同図に示すように、文字「私」、
「の」および「家」に共通の色パレットデータCPC0
を有するので、全体を1つの要素画像(この場合、要素
画像=本体画像=合成画像)とすることができる。そし
て、この場合、図15(a)の要素画像の本体形状画像
データ(図示せず)や色パレットデータCPC0が準備
された時点で、図3に示すように、ユーザにより印刷が
指示されると(S70)、図15(a)に示す印刷画像
PC0を作成・印刷して(S80、S90)、処理を終
了する(S110)。
【0148】なお、一般に、文字等とその背景の画像ば
かりでなく、例えば全体画像のうちの任意の1の線図や
絵柄にその濃淡や色を指定した場合も、その任意の1の
線図や絵柄の画像は要素画像であり、その本体となる線
図や絵柄の形状の画像(要素本体画像)は本体形状画像
に相当し、その背景(要素背景画像)とは区分可能であ
り、少なくとも要素本体画像の全有効画素が同一階調値
となる。また、いかに複雑な描画画像も、少なくとも要
素本体画像の全有効画素が同一階調値の要素画像を合成
した合成画像(全体画像)と見て、各要素画像に分解で
き、各要素画像の要素本体画像とそれ以外の要素背景画
像に分解でき、要素本体画像と要素背景画像とは区分可
能なので、各要素画像に対応するディザ画像を作成し
て、それらを組み合わせる(対応するマトリクス要素を
重ね合わせる:合成する)ことにより、その複雑な描画
画像にディザ処理を行ったディザ画像を得ることができ
る。
【0149】例えば図15(b)は、家を図形化した画
像(描画画像)を印刷画像とする例を示している。この
場合、図13の例について図14の各要素画像に分解し
たのと同様に、図16に示すように、各要素画像PB
1、PB2、PB3およびPB4に分解して作成・合成
することにより、印刷画像PB0として印刷できる。そ
して、この場合、図15(b)の各要素画像の本体形状
画像データ(図示せず)や色パレットデータCPB01
〜4が準備された時点で、図3に示すように、ユーザに
より印刷が指示されると(S70)、図15(b)に示
す印刷画像PB0を作成・印刷して(S80、S9
0)、処理を終了する(S110)。なお、各図の各要
素画像の輪郭線は、前述同様、理解し易いように付した
ものであり、印刷はされない。また、特にこの例では、
印刷色が「白」(全階調値0:マスク番号0)の窓部の
要素画像PB4についての各処理は省略可能である(後
述の図17〜図19の窓部についても同じ:このため、
図16(d)では輪郭線を点線(仮想線)で図示してい
る)。
【0150】図4で前述の印刷画像作成処理(S80)
は、一般化すれば、第1要素画像データ準備(S8
1)、第1要素画像ディザ処理(S82)、第2要素画
像データ準備(S83)、第2要素画像ディザ処理(S
84)、第3要素画像データ準備(図示せず)、第3要
素画像ディザ処理(図示せず)、……、画像合成(S8
5)、終了(S86)となるのを、便宜的に、第1要素
画像=本体画像、第2要素画像=背景画像とした例であ
る。すなわち、一般的には、所望の合成画像を構成する
のに必要な要素画像分だけ、その要素画像の画像データ
の準備およびそのディザ処理を行えば良く、図4の処理
には、その概念をも含まれている。ただし、後述の合成
画像の説明等のために(便宜的に)、特に断らない場合
には、新たに作成が必要な要素画像を本体画像といい、
例えば後述の背景画選択(図3のS22)で選択可能な
背景画像などの既存の要素画像を背景画像というものと
する。
【0151】例えば図17は、図15で前述の文字列
「私の家」の文字列画像(後述の説明に合わせてこちら
を本体画像とする)と家を図形化した描画画像(こちら
を背景画像とする)とを合成した合成画像を印刷画像と
する例を示している。この場合、前述のように、図15
(b)の家を図形化した描画画像(背景画像)は、図1
6の各要素画像PB1、PB2、PB3およびPB4に
分解できるので、この図17の合成画像は、本体画像P
C0並びに背景画像の各要素画像PB1、PB2、PB
3およびPB4に分解して作成・合成することにより、
印刷画像(合成画像)PG0として印刷できる。
【0152】そして、この場合、図17の各要素画像の
うち本体画像側の本体形状画像データ(図示せず)、背
景画像側の本体形状画像データ(以下「背景形状画像デ
ータ」という。また、要素画像の形状画像データを総称
して「要素形状画像データ」という)、および、色パレ
ットデータCPC0、CPB01〜3が準備された時点
で、図3に示すように、ユーザにより印刷が指示される
と(S70)、図17に示す印刷画像PG0を作成・印
刷して(S80、S90)、処理を終了する(S11
0)。なお、本体画像側も、図6〜図14で前述の文字
列「123」の例のように、文字毎に色指定(色パレッ
トデータ)を異なる値として、複数の要素画像を合成し
たものとすることもできるが、説明が煩雑になるので、
以下では、上記のように、文字色は1色として説明す
る。もちろん、各文字の色が異なる場合も同様の処理と
なることは言うまでもない。
【0153】なお、図4および上述の印刷画像作成処理
(S80)では、ディザ処理を要素画像(例えば本体画
像および背景画像)毎に行った(S82、S84)が、
例えば図13において、各文字画像(要素画像)の本体
形状画像の輪郭線内の各画素に対して、輪郭線外とは別
のディザマスクによるディザ処理を行える場合には、要
素画像毎のディザ処理(S82、S84等)を省略し
て、画像合成(S85)を先に行ってから、作成された
合成画像に対してディザ処理を行っても良い(図4の点
線のフロー)。また、本実施形態ではインクジェット方
式の印刷なので、多階調値を有する画像を印刷する場合
には、ディザ処理が必要になるが、ディザ処理が不要な
もの、すなわち多階調をそのまま印刷可能なものでは、
ディザ処理を省略できる。
【0154】ところで、一般に、本体画像や背景画像
は、最初から合成画像を作成するための要素画像とし
て、すなわち最初から本体画像や背景画像として、作成
・記録(登録)するとは限らず、むしろ、個別の画像と
して単独に表示したり印刷したりするために作成する場
合の方が多い。すなわち、個別の画像として単独に表示
したり印刷したりするために作成された画像は、合成す
ることを前提として作成されたものではないため、それ
らを本体画像や背景画像として利用して合成した合成画
像では、その組合せによっては、各画像の濃度や色あい
のバランスが悪く、見にくく見栄えの悪い合成画像とな
る。
【0155】そこで、テープ印刷装置1では、図17で
上述のような画像合成により合成画像を作成できる画像
作成方法(第1合成画像作成方法)の他、既存の画像を
背景画像として利用しつつ、本体画像に適した濃度の背
景画像にその本体画像を合成した見栄えの良い合成画像
を作成できる画像作成方法(第2合成画像作成方法)
や、既存の画像を背景画像として利用しつつ、背景画像
の色彩に適した色合いの本体画像をその背景画像に合成
した見栄えの良い合成画像を作成できる画像作成方法
(第3合成画像作成方法)を採用している。
【0156】具体的には、例えば図15(a)と同図
(b)で前述の要素画像として、上記の第1合成画像作
成方法により、図17で上述の合成画像(印刷画像)P
G0を作成できる他、第2合成画像作成方法により、図
18に示すように、図17の合成画像PG0より背景画
像の濃度を薄く調整して本体画像を合成した合成画像
(印刷画像)PGAを作成・印刷でき、また、第3合成
画像作成方法により、図19に示すように、本体画像の
色合い(カラー)を背景画像の色彩に合わせて調整して
合成した合成画像(印刷画像)PGBを作成・印刷でき
る。以下、具体的に詳述する。
【0157】まず、図3で前述の各種入力・選択・設定
(S20)の具体例について説明する。例えば図20に
示すように、1行目の文字(キャラクタ)列「私の家」
を入力後のテキスト入力画面表示の状態(画面T10:
以下、ディスプレイ4の表示画面の表示状態を画面T×
×で表現し、参照番号としてはT××のみで示す。ま
た、カーソル位置はカーソルKで図示する。)で、ユー
ザによりイラストキー333が押されると、同図に示す
ように、画像合成の種々の設定のための「イラスト」の
選択画面、すなわちイラスト設定の第1階層の選択画面
を表示する(T11)。なお、テープ印刷装置1では、
ユーザは、キー入力による各種指示を取消キー326に
より取り消すことができ、この第1階層の状態(T11
〜T13)から取消キー326を押すことにより、元の
テキスト入力画面表示(T10)に戻すことができる
(以下、特に断らないかぎり取消キー326による作用
は同様なので、説明は省略する)。
【0158】この選択画面(T11)では「イラスト」
の選択肢として、例えば「背景画選択」、「合成調
整」、「終り?」などの選択肢を表示する。ユーザはこ
れらの選択肢のうちのいずれか1つを、カーソルキー3
30を操作して反転表示させ、選択キー323を押すこ
とにより、反転表示された選択肢を選択・指定できる。
同図に示すように、イラストキー333が押された直後
には直近に選択された選択肢(それがない場合は初期設
定によりデフォルトで選択される選択肢)、例えば図示
では「背景画選択」が反転表示される(T11)。この
状態(T11)で、ユーザにより選択キー323が押さ
れると、「背景画選択」が選択され、その第2階層(背
景画)の選択画面に画面遷移する(図21参照)。ま
た、この状態(T11)で、カーソル「↓」キー330
Dまたはカーソル「→」キー330Rが押されると、
「合成調整」が反転表示される(T12)。この状態
(T12)で、ユーザにより選択キー323が押される
と、「合成調整」が選択され、その第2階層(合成調
整)の選択画面に画面遷移する(図23参照)。
【0159】上記のように、テープ印刷装置1の選択画
面における反転表示された選択肢は、その状態での選択
キー323の操作で選択される選択肢なので、以下、
「選択表示」という。すなわち、例えば「背景画選択」
が選択表示された状態(T11)で、カーソル「↓」キ
ー330Dまたはカーソル「→」キー330Rが押され
ると、「合成調整」が選択表示された状態(T12)と
なる。また、同様に、「合成調整」が選択表示された状
態(T12)で、カーソル「↑」キー330Uまたはカ
ーソル「←」キー330Lが押されると、「背景画選
択」が選択表示された状態(T11)となる。なお、以
下、効率的に記載(説明)するため、カーソル「↓」キ
ー330Dまたはカーソル「→」キー330Rをカーソ
ルキー330DRといい、同図に示すように右下向きの
黒三角表示のキーで図示する。また、同様に、カーソル
「↑」キー330Uまたはカーソル「←」キー330L
をカーソルキー330ULといい、左上向きの黒三角表
示のキーで図示する。
【0160】また、同様に、「合成調整」が選択表示さ
れた状態(T12)で、カーソルキー330DRが操作
されると、「終り?」が選択表示される(T13)。以
下同様に、カーソルキー330DRが操作される毎に、
「背景画選択」、「合成調整」、「終り?」、「背景画
選択」、「合成調整」、……のように、全ての選択肢が
周期的(サイクリック)に選択表示され(T11〜T1
3)、ユーザは各選択表示状態で選択キー323を押す
(操作する)ことにより、任意の選択肢を選択できる。
また、例えば「合成調整」が選択表示された状態(T1
2)から、カーソルキー330ULが操作される毎に、
逆順に、「合成調整」、「背景画選択」、「終り?」、
「合成調整」、……のように、全ての選択肢がサイクリ
ックに選択表示される。すなわち、ユーザは、カーソル
キー330(カーソルキー330DRまたはカーソルキ
ー330UL)および選択キー323の操作で、任意の
選択肢を選択表示させて選択できる。そして、これらの
選択肢のうち、「終り?」が選択表示された状態(T1
3)で、選択キー323が押されると、元のテキスト入
力画面に戻る(T14:T10と同じ)。
【0161】次に、例えば図21に示すように、「イラ
スト」の選択画面の「背景画選択」が選択表示された状
態(T11:図20と共通)で、選択キー323が押さ
れると、「背景画選択」が選択され、第2階層の「背景
画」の選択画面に画面遷移する(T111)。この「背
景画」の選択画面では、「背景画」の選択肢として、例
えば「生き物」、「草花」、「出来事」、「定型句」、
「建物」、「無し」などの選択肢を表示する。ユーザ
は、第1階層の選択画面のときと同様に、カーソルキー
330の操作により(サイクリックに)任意の選択肢を
選択表示させ(T111〜T114)、選択キー323
を操作して選択できる。そして、これらの選択肢のう
ち、「無し」が選択表示された状態(T114)で、選
択キー323が押されると、「背景画無し」(背景画像
無し:すなわち背景画像との合成を行わないモード)が
設定され(図3のS22)、元の第1階層の「イラス
ト」の選択画面に戻る(T115:T11と同じ)。図
20で前述のように、ここで、ユーザにより「終り?」
が選択表示され、その状態(T13)で、選択キー32
3が押されると、元のテキスト入力画面に戻る(T1
4:T10と同じ)。
【0162】図3に示すように、上記のような設定(S
20)が終了すると、次に、文字色自動調整が設定され
ているか否かを判別し(S30)、ここでは、設定され
ていない(S30:No)ので、次に、ユーザによる文
字色設定(S40)を待つことになる。ここで、例えば
図15(a)で前述の例のように、ユーザにより文字列
「私の家」の各文字に共通の「黒(K)色」が設定され
ると、前述の色パレットデータCPC0を、本体画像の
色パレット情報としてRAM240内の色パレットデー
タ領域247に記憶(設定)する(S40)。文字色設
定が終了すると(S40)、次に、背景階調値調整が設
定されているか否かを判別し(S50)、ここでは、設
定されていない(S50:No)ので、印刷指示(S7
0)を待つ印刷指示待機状態となる。すなわち、この時
点では、図15(a)の要素画像の本体形状画像データ
(図示せず)や色パレットデータCPC0が準備されて
いるので、ユーザにより印刷が指示されると(S7
0)、図15(a)に示す印刷画像PC0を作成・印刷
して(S80、S90)、処理を終了する(S11
0)。
【0163】なお、上記の説明では、「印刷指示(S7
0)を待つ印刷指示待機状態となる時点では、図15
(a)の要素画像の本体形状画像データが準備されてい
る」としたが、実際には、図3および図4で前述のよう
に、本体形状画像データが準備(作成)されるのは、図
4の本体画像作成(S81)による。ただし、印刷指示
待機状態の時点では、本体形状画像データ作成のための
準備は済んでいるので、説明を簡単にするため、以下で
も同様に表現する。また、本実施形態では、印刷指示
(S70)を待ってから印刷画像作成(S80)を行う
こととしたが、ディスプレイ4に出力する表示画像と同
様に、何らかの入力・選択・設定等がある度に、それに
合わせて新たに印刷画像を作成する(図3の処理上の印
刷指示(S70)と印刷画像作成(S80)の順番が逆
になる)ようにしても良い。この場合、上記の文言通
り、印刷指示待機状態の時点では、図15(a)の要素
画像の本体形状画像データが準備されている。
【0164】前述のように、図21の第2階層の「背景
画」の選択画面(T111〜T114)では、「背景
画」の選択肢として、例えば「生き物」、「草花」、
「出来事」、「定型句」、「建物」、「無し」などの選
択肢を表示する。ここで、「生き物」の選択肢は、その
第3階層で「ねずみ(鼠)」、「ねこ(猫)」、「いぬ
(犬)」、「うし(牛)」、「とら(虎)」、……など
の動物を図形化(イメージ画化)した背景画(背景画
像)を選択できる選択肢である。また、「草花」は、そ
の第3階層で「さくら(桜)」、「ひまわり(向日
葵)」、「バラ(薔薇)」、……などの草花を図形化
(イメージ画化)した背景画像を選択できる選択肢であ
る。同様に、「出来事」は、第3階層で「入学式」、
「卒業式」、「運動会」、……などの出来事をイメージ
画化した背景画像を選択できる選択肢である。これらの
背景画像(を表現する背景画像データ)の候補は、描画
登録されて描画登録画像データ領域245に記憶(登
録)された画像(を表現する画像データ)から、背景画
像(を表現する背景画像データ)の候補として選択さ
れ、それに対応する(後述の)文字色データとともに、
予め背景画像データ領域248に記憶されている。
【0165】また、「定型句」の選択肢は、その第3階
層で「大売り出し」、「SALE」、「おすすめ」、…
…などの定型句の文字列画像を背景画像として選択でき
る選択肢である。この場合の背景画像の候補は、任意の
文字列をキーボード3によりテキスト入力し文字色を指
定して背景画像として登録することにより、その文字列
のテキストデータに基づいて、図4で前述の本体画像作
成(S81)と同様に、アウトライン展開およびアウト
ライン内塗り潰しが為されて、背景形状画像データとし
て画像展開され、色パレットデータおよび背景形状画像
データから成る背景画像データとして、対応する(後述
の)文字色データとともに、予め背景画像データ領域2
48に記憶される。すなわち、例えば図15(a)の文
字列「私の家」などの文字列画像も、予め背景画像とし
て登録でき、登録さえしておけば背景画像として選択で
きる。
【0166】そして、図21の「背景画」の各種選択肢
のうち、例えば図22に示すように、「建物」が選択表
示された状態(T113:図21と共通)で、選択キー
323が押されると、「建物」が選択され、第3階層の
「背景画建物」の選択画面に画面遷移する(T123
1)。この「背景画建物」の選択画面では、選択肢とし
て、例えば「教会」、「タワー」、「橋」、……、
「家」などの選択肢を表示する。ユーザは、第1階層等
と同様に、カーソルキー330の操作により(サイクリ
ックに)任意の選択肢を選択表示させ(T1131〜T
1133)、選択キー323を操作して選択できる。そ
して、これらの選択肢のうち、例えば「家」が選択表示
された状態(T1133)で、選択キー323が押され
ると、背景画として「家」が選択・設定され(図3のS
22)、元の第1階層の「イラスト」の選択画面に戻る
(T1134:T11と同じ)。この場合の背景画像の
候補も、描画登録されて描画登録画像データ領域245
に記憶(登録)された画像から背景画像の候補として選
択され、それに対応する(後述の)文字色データととも
に、予め背景画像データ領域248に記憶されている。
そして、上記の例で選択した「家」の背景画(背景画
像)は、図15(b)の家を図形化した描画画像であ
る。
【0167】図20で前述のように、ここで、ユーザに
より「合成調整」が選択表示され、その状態(T12:
図20と図23で共通)で、選択キー323が押される
と、「合成調整」が選択され、図23に示すように、第
2階層の「合成調整」の選択画面に画面遷移する(T1
21)。この「合成調整」の選択画面では、「合成調
整」の選択肢として、例えば「背景階調値」、「文字色
自動」、「無し」などの選択肢を表示する。ユーザは、
第1階層の選択画面のときと同様に、カーソルキー33
0の操作により(サイクリックに)任意の選択肢を選択
表示させ(T121〜T123)、選択キー323を操
作して選択できる。そして、これらの選択肢のうち、
「無し」が選択表示された状態(T123)で、選択キ
ー323が押されると、「合成調整無し」(すなわち画
像合成における調整を行わない第1合成画像作成方法を
使用するモード)が選択・設定され(図3のS23)、
元の第1階層の「イラスト」の選択画面に戻る(T12
4:T12と同じ)。図20で前述のように、ここで、
ユーザにより「終り?」が選択表示され、その状態(T
13)で、選択キー323が押されると、元のテキスト
入力画面に戻る(T14:T10と同じ)。
【0168】図3に示すように、上記のような設定(S
20)が終了すると、次に、文字色自動調整が設定され
ているか否かを判別し(S30)、ここでは、設定され
ていない(S30:No)ので、次に、ユーザによる文
字色設定(S40)を待ち、例えば図15(a)で前述
の例のように、ユーザにより文字列「私の家」の各文字
に共通の「黒(K)色」が設定されると、前述の色パレ
ットデータCPC0を、本体画像の色パレット情報とし
てRAM240内の色パレットデータ領域247に記憶
(設定)する(S40)。文字色設定が終了すると(S
40)、次に、背景階調値調整が設定されているか否か
を判別し(S50)、ここでは、設定されていない(S
50:No)ので、印刷指示(S70)を待つ印刷指示
待機状態となる。すなわち、この時点では、図17の各
要素画像(本体画像および背景画像)の要素形状画像デ
ータ(図示せず)および色パレットデータCPC0、C
PB01〜3が準備されているので、ユーザにより印刷
が指示されると(S70)、図17に示す印刷画像PG
0を作成・印刷して(S80、S90)、処理を終了す
る(S110)。
【0169】上述のように、テープ印刷装置1では、画
素の濃度をn(nは3以上の整数:本実施形態ではn=
5)値の階調値により表現し、任意の画像をその画像の
各画素の階調値を有する画像データにより表現し、背景
画像に本体画像を合成して合成画像を作成する。具体的
には、まず、図21〜図22で前述のように、背景画像
(を表現する背景画像データ)の候補となる画像(を表
現する画像データ)を、それに対応する(後述の)文字
色データとともに、予め背景画像データ領域248に記
憶しておき、複数種類の背景画像の候補のうちの任意の
1種を背景画像として選択する(図3の背景画選択(S
22))。また、前述のように、複数種類の背景画像デ
ータの候補には、ドットイメージで描画入力することに
より任意に作成された任意画像を表現する任意画像デー
タが含まれる。すなわち、任意に描画入力して作成した
画像を背景画像として利用できる。なお、この場合の描
画入力のためには、一般的な外字登録や描画登録の機能
を利用できる。また、この場合の背景画像データは、図
15(b)や図17等で上述のように、その背景画像を
構成する1以上の各要素画像のそれぞれについての色パ
レットデータおよび要素形状画像データから成る。
【0170】そして、上記の第1合成画像作成方法で
は、本体画像の全有効画素に共通の階調値としてn値の
本体階調値を有して本体画像を表現する本体画像データ
のうち、色パレットデータを図3の文字色設定(S4
0)において作成し、本体形状画像データを図4の本体
画像作成(S80)において作成することにより、全体
として色パレットデータおよび本体形状画像データから
成る本体画像データを作成する。そして、背景画像デー
タおよび本体画像データに基づいて、ディザ処理(図4
のS82およびS84、またはS87)により各階調値
を反映させつつ、背景画像に本体画像を合成した合成画
像を表現する合成画像データを作成する(図4の画像合
成(S85))。
【0171】なお、テープ印刷装置1はインクジェット
方式であり、インクの吐出の有無は2値の階調値により
表現される。すなわち、テープ印刷装置1における印刷
部12は、2階調値を有する印刷画像を印刷する印刷装
置を構成している。また、ディスプレイ4も、2階調値
を有する表示画像を表示する表示装置として構成すれ
ば、低価格で構成できる。これらに対し、テープ印刷装
置1で採用している(第1〜第3)合成画像作成方法で
は、いずれも、前述のように、n(本実施形態ではn=
5)値の階調値のしきい値をm値(mはn≧m≧2とな
る整数:本実施形態ではm=n=5)で規定してマトリ
クス要素として配列したディザマトリクスデータDD5
に基づいて、合成画像を対象としてディザ処理(本実施
形態では2値ディザ処理)を行うため、n(=5)値よ
り少ない限定された階調値(ここでは2値)の階調画像
しか扱えないような表示装置や印刷装置にも適用でき、
これにより、テープ印刷装置1にも問題なく適用でき
る。また、テープ印刷装置1では、上記の(2値)ディ
ザ処理をディザマスクDM5(0)〜DM5(4)を利
用して行っているので、この場合、各指定階調値(カラ
ーを表現する基本色の各基本色階調値を含む)の調整
は、ディザマスク(データ)のマスク番号を変えるだけ
で行うことができる。
【0172】このため、下記に説明する第2合成画像作
成方法では、図3の背景階調値調整(S60)におい
て、背景画像の各マトリクスデータと論理積演算を行う
ディザマスクデータとして、背景階調値に対応するディ
ザマスクデータの代わりに、調整背景階調値に対応する
ディザマスクデータを設定する。具体的には、背景画像
の各要素画像の色パレットデータが示すカラー3原色
(CMY)についてのマスク番号を、調整背景階調値用
のマスク番号に変えることにより、背景画像のディザ処
理に使用するディザマスクの設定を変更する。すなわ
ち、この方法によれば、設定するディザマスクを変える
という簡単な処理だけで、背景階調値を調整できる。
【0173】また、前述のように、背景画像(を表現す
る背景画像データ)の候補となる画像(を表現する画像
データ)は、それに対応する文字色データとともに、予
め背景画像データ領域248に記憶されている。ここで
いう文字色データは、色パレットデータの一種である。
すなわち、各背景画像の候補に対応して、その候補と組
み合わせた(合成した)ときに見栄えの良い文字色(本
体画像の色)が予め定められ、組み合わせられる(合成
される)背景画像データに適した文字色を示す色パレッ
トデータ(文字色データ)が、その背景画像データの候
補に対応して予め背景画像データ領域248に記憶され
ている。
【0174】このため、後述の第3合成画像作成方法で
は、図3の背景画対応文字色設定(S100)におい
て、選択された背景画像データに対応する文字色データ
を、本体画像(文字列画像)の色パレットデータとして
設定することにより、本体画像(文字列画像)の各マト
リクスデータと論理積演算を行うディザマスク(デー
タ)として、選択された背景画像との組合せに適したデ
ィザマスクを設定(そのマスク番号を指定)する。
【0175】以下、上記の第2合成画像作成方法および
第3合成画像作成方法について順に説明する。まず、第
2合成画像作成方法を選択・設定するため、図23で前
述の第2階層の「合成調整」の選択画面(T121〜T
123)の各選択肢のうち、「背景階調値」が選択表示
された状態(T121)で、選択キー323が押される
と、「背景階調値調整」(すなわち背景階調値を調整す
る第2合成画像作成方法を使用するモード)が選択・設
定され(図3のS23)、元の第1階層の「イラスト」
の選択画面に戻る(T124:T12と同じ)。そし
て、図20でユーザにより「終り?」が選択表示された
状態(T13)で、選択キー323が押されると、元の
テキスト入力画面に戻る(T14:T10と同じ)。
【0176】図3に示すように、上記のような設定(S
20)が終了すると、次に、文字色自動調整が設定され
ているか否かを判別し(S30)、ここでは、設定され
ていない(S30:No)ので、次に、ユーザによる文
字色設定(S40)を待ち、例えば図15(a)の文字
列「私の家」の各文字に共通の「黒(K)色」が設定さ
れると、色パレットデータCPC0を本体画像の色パレ
ット情報として記憶(設定)する(S40)。文字色設
定が終了すると(S40)、次に、背景階調値調整が設
定されているか否かを判別し(S50)、ここでは、設
定されている(S50:Yes)ので、次に、背景階調
値調整(S60)を行った後、印刷指示(S70)を待
つ印刷指示待機状態となる。この時点では、図18の各
要素画像(本体画像および背景画像)の要素形状画像デ
ータ(図示せず)および色パレットデータCPC0(図
17と同じ)、CPBA1〜3が準備されているので、
ユーザにより印刷が指示されると(S70)、図18に
示す印刷画像PGAを作成・印刷して(S80、S9
0)、処理を終了する(S110)。
【0177】上記の第2合成画像作成方法では、前述の
第1合成画像作成方法と同様に、背景画像(を表現する
背景画像データ)の候補となる画像(を表現する画像デ
ータ)を、複数種類、背景画像データ領域248に記憶
しておき、複数種類の背景画像の候補のうちの任意の1
種を背景画像として選択する(図3の背景画選択(S2
2))。また、本体画像の全有効画素に共通の階調値と
してn値の本体階調値を有して本体画像を表現する本体
画像データのうち、色パレットデータを図3の文字色設
定(S40)において作成し、本体形状画像データを図
4の本体画像作成(S80)において作成することによ
り、全体として本体画像データを作成する(図18の色
パレットデータCPC0は図17と同じなので、本体画
像データは第1合成画像作成方法によるものと同じ)。
【0178】ただし、例えば図17の背景画像について
の色パレットデータCPB01〜CPB04と、図18
の背景画像についての色パレットデータCPBA1〜C
PBA4とを比較すれば明らかなように、図3の背景階
調値調整(S60)において、背景画像の各画素の階調
値である背景階調値(を示す色パレットデータCPB0
1〜CPB04)を調整し、その調整した背景階調値を
調整背景階調値(を示す色パレットデータCPBA1〜
CPBA4)として、背景階調値の代わりに設定するこ
とにより、背景画像データを変更して調整背景画像デー
タを作成する(背景画像データと調整背景画像データで
は、背景形状画像データは同じ)。そして、その調整背
景画像データおよび本体画像データに基づいて、ディザ
処理(図4のS82およびS84、またはS87)によ
り各階調値を反映させつつ、背景画像に本体画像を合成
した合成画像を表現する合成画像データを作成する(図
4の画像合成(S85))。
【0179】すなわち、上記の第2合成画像作成方法で
は、第1合成画像作成方法と同様に、複数種類の既存の
画像を背景画像の候補として記憶しておき、そのうちの
任意の画像を背景画像として選択して利用し、その背景
画像に本体画像を合成した合成画像を作成できるととも
に、第1合成画像作成方法では調整しない背景画像側の
階調値を調整することにより、本体画像に適した濃度の
背景画像にその本体画像を合成した見栄えの良い合成画
像を作成できる。
【0180】また、上記の場合、背景階調値の調整は、
背景画像の濃度を薄くする調整である。すなわち、本実
施形態では、濃度の高い方が階調値として大きいので、
その階調値を小さい方へ調整する。もちろん、本実施形
態と異なり、濃度の低い(淡い)方が階調値として大き
い場合には、その階調値を大きい方へ調整すれば良い。
そして、この調整により、(例えば図18の合成画像P
GAに示すように、図17の合成画像PG0より)背景
画像が薄くなり、相対的に本体画像が濃くなるので、作
成(合成)される合成画像において本体画像側を強調す
るように調整できる。
【0181】また、上記の場合、背景階調値の調整は、
各画素に対応する背景階調値に所定の比率を一律に乗ず
ることにより行われる。すなわち、単に所定の比率を一
律に乗ずるだけで、簡単に背景階調値を調整できる。例
えば図18の合成画像PGAの例では、図17の合成画
像PG0の色パレットデータCPB01〜CPB04が
示す背景階調値(ここではマスク番号)を半分にしてい
る(50%を乗じている)。なお、本実施形態では、説
明の効率上、階調値(マスク番号に相当)を0〜4とし
ているので、細やかな調整はしにくいが、実際の(一般
的な)64階調や256階調等の場合には、もっと細や
かな(例えば背景画像の種類によって、35%〜75%
程度の範囲で切り換えたりなどの)調整ができる。
【0182】また、本実施形態では、背景画像がカラー
画像ではあるが、その背景階調値には、カラーの複数の
基本色に対する階調値として複数の基本色階調値が含ま
れ、その複数の基本色には、カラー3原色が含まれ、背
景階調値の調整は、複数の基本色階調値のそれぞれに対
して行うので、背景画像がカラー画像であっても、背景
階調値を容易に調整でき、調整背景階調値として容易に
設定できる。また、図17から図18への調整のよう
に、本実施形態の第2合成画像作成方法では、背景階調
値の調整は、複数の基本色階調値に対して一律に行われ
る。すなわち、複数の基本色階調値のそれぞれに対して
一律に行うことで、背景画像がカラー画像であっても、
さらに容易に背景階調値を調整でき調整背景階調値とし
て設定できる。なお、複数の基本色階調値に対して個別
に調整して、セピア色等の風合いや透明感の有る薄い色
にするなど、色を変更することも可能である。
【0183】さらに、テープ印刷装置1では、図23で
前述し、また、上記の第1合成画像作成方法と第2合成
画像作成方法から明らかなように、背景階調値の調整を
行うか否かを選択し、背景階調値の調整を行うこと(第
2合成画像作成方法)が選択されたときに、調整背景画
像データに基づいて合成画像データを作成する。すなわ
ち、調整すること(第2合成画像作成方法)を選択する
ことができ、選択しなかったときには、例えば上記の第
1合成画像作成方法や後述の第3合成画像作成方法など
の、他の方法による合成画像作成を行ったり、合成画像
作成を中止したりすることができ、画像作成の操作性や
機能性を向上できる。
【0184】上述のように、この第2合成画像作成方法
では、背景画像の複数の候補を記憶しておき、そのうち
の1つを背景画像として選択して各画素の濃度を薄くし
た後に本体画像を合成することにより、背景画像に本体
画像を合成した合成画像を作成するので、既存の画像を
背景画像として利用しつつ、本体画像に適した濃度の背
景画像にその本体画像を合成した見栄えの良い合成画像
を作成できる。
【0185】次に、第3合成画像作成方法を選択・設定
するため、図23で前述の第2階層の「合成調整」の選
択画面(T121〜T123)の各選択肢のうち、「文
字色自動」が選択表示された状態(T122)で、選択
キー323が押されると、「文字色自動調整」(すなわ
ち文字色を自動調整(自動で設定)する第3合成画像作
成方法を使用するモード)が選択・設定され(図3のS
23)、元の第1階層の「イラスト」の選択画面に戻る
(T124:T12と同じ)。そして、図20でユーザ
により「終り?」が選択表示された状態(T13)で、
選択キー323が押されると、元のテキスト入力画面に
戻る(T14:T10と同じ)。
【0186】図3に示すように、上記のような設定(S
20)が終了すると、次に、文字色自動調整が設定され
ているか否かを判別し(S30)、ここでは、設定され
ている(S30:Yes)ので、次に、背景画対応文字
色設定(S100)を行った後、印刷指示(S70)を
待つ印刷指示待機状態となる。この時点では、図19の
各要素画像(本体画像および背景画像)の要素形状画像
データ(図示せず)、色パレットデータCPCB、並び
に色パレットデータCPB01〜3(図17と同じ)が
準備されているので、ユーザにより印刷が指示されると
(S70)、図19に示す印刷画像PGBを作成・印刷
して(S80、S90)、処理を終了する(S11
0)。
【0187】上記の第3合成画像作成方法では、前述の
第1合成画像作成方法や第2合成画像作成方法と同様
に、背景画像(を表現する背景画像データ)の候補とな
る画像(を表現する画像データ)を、複数種類、背景画
像データ領域248に記憶しておき、複数種類の背景画
像の候補のうちの任意の1種を背景画像として選択する
(図3の背景画選択(S22))。また、本体画像の全
有効画素に共通の階調値としてn値の本体階調値を有し
て本体画像を表現する本体画像データのうち、本体形状
画像データを図4の本体画像作成(S80)において作
成する(図19の色パレットデータCPB01〜CPB
04は図17と同じなので、背景画像データは第1合成
画像作成方法によるものと同じ)。
【0188】ただし、例えば図17の本体画像について
の色パレットデータCPC0と、図19の本体画像につ
いての色パレットデータCPCBとを比較すれば明らか
なように、図3の文字色設定(S40)を行う(例えば
図15(a)の色パレットデータCPC0を設定する)
代わりに、背景画対応文字色設定(S100)におい
て、選択された背景画像(を表現する背景画像データ)
に対応する文字色(を示す文字色データ:本隊階調値デ
ータの候補)を、本体画像(文字列画像)の文字色(を
示す色パレットデータCPCB:本隊階調値データ)と
して設定する。すなわち、選択された背景画像の色彩
(背景画像の背景階調値を示す色パレットデータ:例え
ば図15(b)の色パレットデータCPB01〜CPB
04)に適した(合成したときに相性の良い、見栄えの
良い)色合いとして予め定められた文字色(を示す文字
色データ)を、本体画像(文字列画像)の色(本体階調
値を表現する本体階調値データ:例えば図19の本体画
像についての色パレットデータCPCB)として設定す
る。
【0189】そして、上記本体階調値データ(色パレッ
トデータCPCB)および本体形状画像データを有して
本体画像を表現する本体画像データ並びに背景画像デー
タに基づいて、ディザ処理(図4のS82およびS8
4、またはS87)により各階調値を反映させつつ、背
景画像に本体画像を合成した合成画像を表現する合成画
像データを作成する(図4の画像合成(S85))。
【0190】すなわち、上記の第3合成画像作成方法で
は、第1合成画像作成方法や第2合成画像作成方法と同
様に、複数種類の既存の画像を背景画像の候補として記
憶しておき、そのうちの任意の画像を背景画像として選
択して利用し、その背景画像に本体画像を合成した合成
画像を作成できる。一方、第1合成画像作成方法等とは
異なり、文字色(本体階調値の候補)を、複数種類の背
景画像の候補に対応して複数種類記憶しておいて、背景
画像に対応する文字色(本体階調値の候補)を本体画像
の色(本体階調値)として設定するので、各背景画像の
候補の色彩に適した色合いを、その背景画像の候補に対
応する文字色(本体階調値の候補)として記憶しておく
ことにより、背景画像の色彩に適した色合いの本体画像
をその背景画像に合成した見栄えの良い合成画像を作成
できる。
【0191】また、上記の場合、背景画像(を表現する
背景画像データ)に対応する文字色(を示す文字色デー
タ:本体階調値データの候補)を、本体画像の色(本体
階調値データ)として設定する背景画対応文字色設定
(図3のS100:文字色自動調整:本隊階調値自動設
定)を行うか否かを、図23で前述の「文字色自動」を
選択するか否かにより選択・設定でき、「文字色自動」
(本体階調値自動設定を行うこと)が選択されたとき
に、図3の背景画対応文字色設定(S100)を行う
(背景画像に対応する本体階調値データの候補を本体階
調値データとして設定する)。すなわち、本体画像の色
(本体階調値)の自動設定を行うか否かを選択でき、選
択しなかったときには、例えば第1合成画像作成方法等
と同様に手動などの他の方法により本体階調値を設定し
たり、本体階調値をデフォルト値としたり、合成画像作
成を中止したりすることができ、画像作成の操作性や機
能性を向上できる。
【0192】上述のように、この第3合成画像作成方法
では、カラー画像を背景画像の候補として複数種類記録
しておき、そのうちの1つを背景画像として選択し、選
択された背景画像に応じて本体画像の色を設定した後
に、選択された背景画像に本体画像を合成した合成画像
を作成するので、既存の画像を背景画像として利用しつ
つ、背景画像の色彩に適した色合いの本体画像をその背
景画像に合成した見栄えの良い合成画像を作成できる。
【0193】なお、上述の実施形態では、テープ印刷装
置1における印刷のため、すなわち印刷画像作成のため
の画像作成を例に挙げたが、当然ながら、ディスプレイ
4に表示する表示画像作成のための画像作成にも適用で
きる。前述の印刷の場合にはカラー3原色をCMYと
し、それにKを加えたCMYKの4色を基本色とした
が、表示のためには、カラー3原色は、R(レッド)、
G(グリーン)およびB(ブルー)の3色として、その
3原色を基本色とした画像作成を行うのが好ましい。こ
の場合、いわゆる加法混色により色(カラー)を表現で
きるので、CRT、プラズマ、液晶等のディスプレイの
ように、それ自体の発光によってカラー表現する場合に
適している。また、この場合、RGBの3色の混合色
(混色)は白となる。
【0194】また、上述の実施形態では、インクジェッ
ト方式の例を挙げたが、サーマル方式、レーザ方式等に
も適用できる。また、既存の画像を背景画像として利用
してその背景画像に本体画像を合成した合成画像を作成
するものであれば、例えば一般的な印刷装置や表示装置
その他のどのような装置あるいはどのような目的で作成
する画像作成にも適用できる。もちろん、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0195】
【発明の効果】上述のように、本発明の画像作成方法お
よびその装置によれば、既存の画像を背景画像として利
用しつつ、本体画像に適した濃度の背景画像にその本体
画像を合成した見栄えの良い合成画像を作成できる、な
どの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像作成方法および
その装置を適用したテープ印刷装置1のブロック図であ
る。
【図2】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理
を示すフローチャートである。
【図3】典型的な画像作成・印刷処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図3の印刷画像作成処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図5】図4のディザ処理の一例を示すフローチャート
である。
【図6】ディザマトリクスデータ、本体形状画像デー
タ、色パレットデータおよび対応する階調画像データの
一例を示す説明図である。
【図7】色変換テーブルの一例を示す説明図である
【図8】ディザマトリクスデータ、ディザマスクデー
タ、図6に対応するカラー画像のY色についての本体デ
ィザ画像データ、およびそれに対応する印刷画像の一例
を示す説明図である。
【図9】図6に対応するカラー画像のC色およびM色に
ついての本体ディザ画像データの一例を示す説明図であ
る。
【図10】図9に対応する印刷画像の一例を示す説明図
である。
【図11】図6に対応するカラー画像のK色について抽
出した本体ディザ画像データ、並びに、そのK色の分を
キャンセルしたときの図8および図9に対応するC色、
M色およびY色についての本体ディザ画像データの一例
を示す説明図である。
【図12】図11に対応する印刷画像の一例を示す説明
図である。
【図13】図6〜図12の各データをイメージ化して、
合成画像である印刷画像を作成・印刷するときのデータ
を簡略的に示す説明図である。
【図14】図13の合成画像を要素画像に分解した一例
を示す説明図である。
【図15】本体画像および背景画像の一例についての図
13と同様の説明図である。
【図16】図15(b)の背景画像を要素画像に分解し
た一例を示す説明図である。
【図17】図15の本体画像および背景画像を、第1合
成画像作成方法により合成して作成した合成画像につい
ての図13と同様の説明図である。
【図18】図15の本体画像および背景画像を、第2合
成画像作成方法により合成して作成した合成画像につい
ての図13と同様の説明図である。
【図19】図15の本体画像および背景画像を、第3合
成画像作成方法により合成して作成した合成画像につい
ての図13と同様の説明図である。
【図20】図3の各種入力・選択・設定の合成画像作成
に関する表示画面およびその表示画面上での操作の一例
を示す説明図である。
【図21】図20の下位階層に相当し、図3の背景画選
択に関する表示画面およびその表示画面上での操作の一
例を示す説明図である。
【図22】図21のさらに下位階層に相当する表示画面
およびその表示画面上での操作の一例を示す説明図であ
る。
【図23】図20の下位階層に相当し、図3の合成調整
選択に関する表示画面およびその表示画面上での操作の
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ 5 テープカートリッジ 7 印刷ヘッド 11 操作部 12 印刷部 13 切断部 14 検出部 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 キャラクタジェネレータROM(CG−RO
M) 240 RAM 241 各種レジスタ群 242 テキストデータ領域 243 表示画像データ領域 244 印刷画像データ領域 245 描画登録画像データ領域 246 ディザマスクデータ領域 247 色パレットデータ領域 248 背景画像データ領域 249 各種バッファ領域 250 入出力制御回路(IOC) 260 内部バス 270 駆動部 290 電源部 3xx キー CP〜 色パレットデータ DD5 ディザマトリクスデータ DM5(〜) ディザマスクデータ DG〜 ディザ画像データ P〜 印刷画像 PC〜 本体画像 PB〜 背景画像 PG〜 合成画像 T テープ T1 印刷テープ T2 ラミネートテープ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z (72)発明者 羽山 均 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 田辺 賢一 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 大野 博 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 Fターム(参考) 5B057 AA11 BA23 BA25 BA30 CA01 CA06 CA07 CA12 CA16 CB01 CB06 CB07 CB12 CB16 CC03 CE08 CE11 CE13 CE17 CH11 CH18 DA16 DA17 DB02 DB06 DB08 DB09 DC16 DC36 5C076 AA02 AA12 AA14 AA26 AA27 AA40 BA05 CA10 5C077 LL19 MP06 MP08 NN10 PP15 PP21 PP23 PP27 PP32 PP33 PP37 PQ08 PQ22 RR04 SS05 TT02 TT05 5C079 HB01 HB02 LA02 LA10 LA11 LA31 LA34 LA39 LA40 LB12 LB13 LC05 MA02 MA11 MA19 NA06 PA03

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素の濃度をn(nは3以上の整数)値
    の階調値により表現し、任意の画像をその画像の各画素
    の階調値を有する画像データにより表現し、背景画像に
    本体画像を合成して合成画像を作成する画像作成方法で
    あって、 前記背景画像の候補となる画像を表現する画像データ
    を、前記背景画像を表現する背景画像データの候補とし
    て複数種類記憶する背景画像候補記憶工程と、 前記複数種類の背景画像の候補のうちの任意の1種を前
    記背景画像として選択する背景画像選択工程と、 前記本体画像の全有効画素に共通の階調値として前記n
    値の本体階調値を有して前記本体画像を表現する本体画
    像データを作成する本体画像作成工程と、 前記背景画像の各画素の階調値である背景階調値を調整
    した調整背景階調値を前記背景階調値の代わりに設定す
    ることにより、前記背景画像データを変更して調整背景
    画像データを作成する背景階調値調整工程と、 前記調整背景画像データおよび前記本体画像データに基
    づいて、前記背景画像に前記本体画像を合成した前記合
    成画像を表現する合成画像データを作成する合成画像作
    成工程と、を備えたことを特徴とする画像作成方法。
  2. 【請求項2】 前記背景階調値の調整は、前記背景画像
    の濃度を薄くする調整であることを特徴とする、請求項
    1に記載の画像作成方法。
  3. 【請求項3】 前記背景階調値の調整は、各画素に対応
    する背景階調値に所定の比率を一律に乗ずることにより
    行われることを特徴とする、請求項1または2に記載の
    画像作成方法。
  4. 【請求項4】 前記複数種類の背景画像データの候補に
    は、ドットイメージで描画入力することにより任意に作
    成された任意画像を表現する任意画像データが含まれる
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載
    の画像作成方法。
  5. 【請求項5】 前記本体画像作成工程は、 前記本体画像の元になるテキストデータを入力するテキ
    スト入力工程と、 前記テキストデータを所定のフォントデータに基づいて
    画像展開することにより、前記本体画像の全画素のう
    ち、前記本体画像の形状を形成する本体形状画像の全画
    素に、所定の2値のうちの有効を示す値を割り付け、前
    記本体形状画像以外の全画素に、前記所定の2値のうち
    の無効を示す値を割り付けた前記本体形状画像を表現す
    る本体形状画像データを作成する本体形状画像展開工程
    と、を有することを特徴とする、請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の画像作成方法。
  6. 【請求項6】 前記所定のフォントデータは、アウトラ
    インフォントデータであることを特徴とする、請求項5
    に記載の画像作成方法。
  7. 【請求項7】 前記本体階調値を任意に設定する本体階
    調値設定工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項
    1ないし6のいずれかに記載の画像作成方法。
  8. 【請求項8】 前記本体画像はカラー画像であり、 前記本体階調値には、カラー3原色の各原色階調値が含
    まれ、 前記本体階調値の設定は、前記本体画像の色の設定であ
    ることを特徴とする、請求項7に記載の画像作成方法。
  9. 【請求項9】 前記背景画像はカラー画像であり、 前記背景階調値には、カラーの複数の基本色に対する階
    調値として複数の基本色階調値が含まれ、 前記複数の基本色には、カラー3原色が含まれ、 前記背景階調値の調整は、前記複数の基本色階調値のそ
    れぞれに対して行うことを特徴とする、請求項1ないし
    8のいずれかに記載の画像作成方法。
  10. 【請求項10】 前記背景階調値の調整は、前記複数の
    基本色階調値に対して一律に行われることを特徴とす
    る、請求項9に記載の画像作成方法。
  11. 【請求項11】 前記カラー3原色は、シアン、マゼン
    タおよびイエローであることを特徴とする、請求項8な
    いし10のいずれかに記載の画像作成方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の基本色には、前記カラー3
    原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれることを
    特徴とする、請求項8ないし11のいずれかに記載の画
    像作成方法。
  13. 【請求項13】 前記合成画像は、印刷対象物に印刷す
    る印刷画像として作成されることを特徴とする、請求項
    1ないし12のいずれかに記載の画像作成方法。
  14. 【請求項14】 前記印刷対象物がテープであることを
    特徴とする、請求項13に記載の画像作成方法。
  15. 【請求項15】 前記印刷画像は、インクジェット方式
    により印刷されることを特徴とする、請求項13または
    14に記載の画像作成方法。
  16. 【請求項16】 前記カラー3原色は、レッド、グリー
    ンおよびブルーであることを特徴とする、請求項8ない
    し10のいずれかに記載の画像作成方法。
  17. 【請求項17】 前記合成画像は、表示画面に表示する
    表示画像として作成されることを特徴とする、請求項1
    ないし10および16のいずれかに記載の画像作成方
    法。
  18. 【請求項18】 前記背景階調値の調整を行うか否かを
    選択する背景階調値調整選択工程をさらに備え、 前記合成画像作成工程では、背景階調値の調整を行うこ
    とが選択されたときに、前記調整背景画像データに基づ
    いて前記合成画像データを作成することを特徴とする、
    請求項1ないし17のいずれかに記載の画像作成方法。
  19. 【請求項19】 前記n値の階調値のしきい値をm値
    (mはn≧m≧2となる整数)で規定してマトリクス要
    素として配列したディザマトリクスデータに基づいて、
    前記合成画像を対象としてディザ処理を行うディザ処理
    工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1ないし
    18のいずれかに記載の画像作成方法。
  20. 【請求項20】 前記本体階調値および前記調整背景階
    調値の各指定階調値について、前記ディザマトリクスデ
    ータと同一サイズの所定の2値のマトリクスで表現さ
    れ、前記ディザマトリクスデータの各しきい値のうちの
    前記指定階調値が条件を満たすしきい値に対応するマト
    リクス要素に、前記所定の2値のうちの有効を示す値を
    割り付け、条件を満たさないしきい値に対応するマトリ
    クス要素に、前記所定の2値のうちの無効を示す値を割
    り付けたディザマスクデータを記憶するディザマスク記
    憶工程をさらに備え、 前記ディザ処理工程は、 前記合成画像データの前記ディザマスクデータと同一サ
    イズのマトリクス毎に、各マトリクスデータの指定階調
    値に対応するディザマスクデータを選択するディザマス
    ク選択工程と、 前記各マトリクスデータと対応するディザマスクデータ
    との対応するマトリクス要素同士を対象として、双方が
    有効を示す値のときのみ有効を示す値とする論理積演算
    を行う論理積演算工程と、を有し、 前記論理積演算の結果として、前記合成画像と同一サイ
    ズの合成ディザ画像を前記所定の2値のマトリクスで表
    現する合成ディザ画像データを作成することを特徴とす
    る、請求項19に記載の画像作成方法。
  21. 【請求項21】 前記背景階調値の調整は、前記背景画
    像の部分の各マトリクスデータと前記論理積演算を行う
    ディザマスクデータとして、前記背景階調値に対応する
    ディザマスクデータの代わりに前記調整背景階調値に対
    応するディザマスクデータを設定することにより行われ
    ることを特徴とする、請求項20に記載の画像作成方
    法。
  22. 【請求項22】 背景画像の複数の候補を記憶してお
    き、そのうちの1つを前記背景画像として選択して各画
    素の濃度を薄くした後に本体画像を合成することによ
    り、前記背景画像に前記本体画像を合成した合成画像を
    作成することを特徴とする画像作成方法。
  23. 【請求項23】 画素の濃度をn(nは3以上の整数)
    値の階調値により表現し、任意の画像をその画像の各画
    素の階調値を有する画像データにより表現し、背景画像
    に本体画像を合成して合成画像を作成する画像作成装置
    であって、 前記背景画像の候補となる画像を表現する画像データ
    を、前記背景画像を表現する背景画像データの候補とし
    て複数種類記憶する背景画像候補記憶手段と、 前記複数種類の背景画像の候補のうちの任意の1種を前
    記背景画像として選択する背景画像選択手段と、 前記本体画像の全有効画素に共通の階調値として前記n
    値の本体階調値を有して前記本体画像を表現する本体画
    像データを作成する本体画像作成手段と、 前記背景画像の各画素の階調値である背景階調値を調整
    した調整背景階調値を前記背景階調値の代わりに設定す
    ることにより、前記背景画像データを変更して調整背景
    画像データを作成する背景階調値調整手段と、 前記調整背景画像データおよび前記本体画像データに基
    づいて、前記背景画像に前記本体画像を合成した前記合
    成画像を表現する合成画像データを作成する合成画像作
    成手段と、を備えたことを特徴とする画像作成装置。
  24. 【請求項24】 前記背景階調値の調整は、前記背景画
    像の濃度を薄くする調整であることを特徴とする、請求
    項23に記載の画像作成装置。
  25. 【請求項25】 前記背景階調値の調整は、各画素に対
    応する背景階調値に所定の比率を一律に乗ずることによ
    り行われることを特徴とする、請求項23または24に
    記載の画像作成装置。
  26. 【請求項26】 前記複数種類の背景画像データの候補
    には、ドットイメージで描画入力することにより任意に
    作成された任意画像を表現する任意画像データが含まれ
    ることを特徴とする、請求項23ないし25のいずれか
    に記載の画像作成装置。
  27. 【請求項27】 所定のフォントデータを記憶するフォ
    ント記憶手段をさらに備え、 前記本体画像作成手段は、 前記本体画像の元になるテキストデータを入力するテキ
    スト入力手段と、 前記テキストデータを所定のフォントデータに基づいて
    画像展開することにより、前記本体画像の全画素のう
    ち、前記本体画像の形状を形成する本体形状画像の全画
    素を前記本体画像の全有効画素として、所定の2値のう
    ちの有効を示す値を割り付け、前記本体形状画像以外の
    全画素に、前記所定の2値のうちの無効を示す値を割り
    付けた前記本体形状画像を表現する本体形状画像データ
    を作成する本体形状画像展開手段と、を有することを特
    徴とする、請求項23ないし26のいずれかに記載の画
    像作成装置。
  28. 【請求項28】 前記所定のフォントデータは、アウト
    ラインフォントデータであることを特徴とする、請求項
    27に記載の画像作成装置。
  29. 【請求項29】 前記本体階調値を任意に設定する本体
    階調値設定手段をさらに備えたことを特徴とする、請求
    項23ないし28のいずれかに記載の画像作成装置。
  30. 【請求項30】 前記本体画像はカラー画像であり、 前記本体階調値には、カラー3原色の各原色階調値が含
    まれ、 前記本体階調値の設定は、前記本体画像の色の設定であ
    ることを特徴とする、請求項29に記載の画像作成装
    置。
  31. 【請求項31】 前記背景画像はカラー画像であり、 前記背景階調値には、カラーの複数の基本色に対する階
    調値として複数の基本色階調値が含まれ、 前記複数の基本色には、カラー3原色が含まれ、 前記背景階調値の調整は、前記複数の基本色階調値のそ
    れぞれに対して行うことを特徴とする、請求項23ない
    し30のいずれかに記載の画像作成装置。
  32. 【請求項32】 前記背景階調値の調整は、前記複数の
    基本色階調値に対して一律に行われることを特徴とす
    る、請求項31に記載の画像作成装置。
  33. 【請求項33】 前記カラー3原色は、シアン、マゼン
    タおよびイエローであることを特徴とする、請求項30
    ないし32のいずれかに記載の画像作成装置。
  34. 【請求項34】 前記複数の基本色には、前記カラー3
    原色の混合色に相当する基本色がさらに含まれることを
    特徴とする、請求項30ないし33のいずれかに記載の
    画像作成装置。
  35. 【請求項35】 前記合成画像は、印刷対象物に印刷す
    る印刷画像として作成されることを特徴とする、請求項
    23ないし34のいずれかに記載の画像作成装置。
  36. 【請求項36】 前記印刷対象物がテープであることを
    特徴とする、請求項35に記載の画像作成装置。
  37. 【請求項37】 前記印刷画像は、インクジェット方式
    により印刷されることを特徴とする、請求項35または
    36に記載の画像作成装置。
  38. 【請求項38】 前記カラー3原色は、レッド、グリー
    ンおよびブルーであることを特徴とする、請求項30な
    いし32のいずれかに記載の画像作成装置。
  39. 【請求項39】 前記合成画像は、表示画面に表示する
    表示画像として作成されることを特徴とする、請求項2
    3ないし32および38のいずれかに記載の画像作成装
    置。
  40. 【請求項40】 前記背景階調値の調整を行うか否かを
    選択する背景階調値調整選択手段をさらに備え、 前記合成画像作成手段は、背景階調値の調整を行うこと
    が選択されたときに、前記調整背景画像データに基づい
    て前記合成画像データを作成することを特徴とする、請
    求項23ないし39のいずれかに記載の画像作成装置。
  41. 【請求項41】 前記n値の階調値のしきい値をm値
    (mはn≧m≧2となる整数)で規定してマトリクス要
    素として配列したディザマトリクスデータに基づいて、
    前記合成画像を対象としてディザ処理を行うディザ処理
    手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項23ない
    し40のいずれかに記載の画像作成装置。
  42. 【請求項42】 前記本体階調値および前記調整背景階
    調値の各指定階調値について、前記ディザマトリクスデ
    ータと同一サイズの所定の2値のマトリクスで表現さ
    れ、前記ディザマトリクスデータの各しきい値のうちの
    前記指定階調値が条件を満たすしきい値に対応するマト
    リクス要素に、前記所定の2値のうちの有効を示す値を
    割り付け、条件を満たさないしきい値に対応するマトリ
    クス要素に、前記所定の2値のうちの無効を示す値を割
    り付けたディザマスクデータを記憶するディザマスク記
    憶手段をさらに備え、 前記ディザ処理手段は、 前記合成画像データの前記ディザマスクデータと同一サ
    イズのマトリクス毎に、各マトリクスデータの指定階調
    値に対応するディザマスクデータを選択するディザマス
    ク選択手段と、 前記各マトリクスデータと対応するディザマスクデータ
    との対応するマトリクス要素同士を対象として、双方が
    有効を示す値のときのみ有効を示す値とする論理積演算
    を行う論理積演算手段と、を有し、 前記論理積演算の結果として、前記合成画像と同一サイ
    ズの合成ディザ画像を前記所定の2値のマトリクスで表
    現する合成ディザ画像データを作成することを特徴とす
    る、請求項41に記載の画像作成装置。
  43. 【請求項43】 前記背景階調値の調整は、前記背景画
    像の部分の各マトリクスデータと前記論理積演算を行う
    ディザマスクデータとして、前記背景階調値に対応する
    ディザマスクデータの代わりに前記調整背景階調値に対
    応するディザマスクデータを設定することにより行われ
    ることを特徴とする、請求項42に記載の画像作成装
    置。
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