JPH0636702A - インナーシールド用素材およびその製造法 - Google Patents
インナーシールド用素材およびその製造法Info
- Publication number
- JPH0636702A JPH0636702A JP4213309A JP21330992A JPH0636702A JP H0636702 A JPH0636702 A JP H0636702A JP 4213309 A JP4213309 A JP 4213309A JP 21330992 A JP21330992 A JP 21330992A JP H0636702 A JPH0636702 A JP H0636702A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annealing
- steel sheet
- inner shield
- rolling
- cold rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1216—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
- C21D8/1233—Cold rolling
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1277—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties involving a particular surface treatment
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D7/00—Electroplating characterised by the article coated
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D7/00—Electroplating characterised by the article coated
- C25D7/001—Magnets
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/02—Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
- H01J29/06—Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D3/00—Electroplating: Baths therefor
- C25D3/02—Electroplating: Baths therefor from solutions
- C25D3/12—Electroplating: Baths therefor from solutions of nickel or cobalt
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D5/00—Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
- C25D5/48—After-treatment of electroplated surfaces
- C25D5/50—After-treatment of electroplated surfaces by heat-treatment
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ユーザーの黒化処理工程を省略し、且つ、磁
気特性および耐錆性にすぐれたインナーシールド用素材
およびその製造法を提供する。また、メッキ工程での通
板の容易化、および焼鈍時のニッケルメッキ鋼板の密着
防止化を図ったインナーシールド用素材の製造法を提供
する。 【構成】 特定の表面粗さを有するアルミキルド冷延鋼
板の片面または両面に、ニッケル−鉄の拡散層が存在
し、さらにその上にニッケル層が存在するインナーシー
ルド用素材。メッキ後に焼鈍をすることによって、結晶
粒の調整をし、磁気特性を大幅に改善したインナーシー
ルド用素材を製造する。
気特性および耐錆性にすぐれたインナーシールド用素材
およびその製造法を提供する。また、メッキ工程での通
板の容易化、および焼鈍時のニッケルメッキ鋼板の密着
防止化を図ったインナーシールド用素材の製造法を提供
する。 【構成】 特定の表面粗さを有するアルミキルド冷延鋼
板の片面または両面に、ニッケル−鉄の拡散層が存在
し、さらにその上にニッケル層が存在するインナーシー
ルド用素材。メッキ後に焼鈍をすることによって、結晶
粒の調整をし、磁気特性を大幅に改善したインナーシー
ルド用素材を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分解】本発明は、カラーTV受像管内に
配設されるインナーシールド用素材の製造法に関し、特
にユーザーでの黒化処理工程を省略し、且つ磁気特性及
び耐錆性に優れたインナーシールド用素材の製造法に関
する。
配設されるインナーシールド用素材の製造法に関し、特
にユーザーでの黒化処理工程を省略し、且つ磁気特性及
び耐錆性に優れたインナーシールド用素材の製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラーTV受像管に配設される磁気遮蔽
材は、電子ビームの地磁気による偏向影響を防止するた
めにブラウン管の内部(インナーシールド材)もしくは
外部(アウターシールド材)に配設されている。そのた
め磁気遮蔽材には、高透磁率や低保磁力等の磁気特性が
要求されるのは当然であるが、その他放熱性や製造工程
中での耐錆性等の特性も併せて要求される。このための
従来技術としては、例えば、特公昭64−1894号公
報(以下前者という。)では、インナーシールド用素材
としてNiまたはCrメッキ鋼板を用い、カラー受像管
製造工程中の熱工程に於いて、黒化被膜を形成すること
を特徴とするカラー受像管の製造法について述べられて
いる。但し、これはあく迄もカラー受像管の製造法であ
り、インナーシールド用素材の製造法には触れていな
い。
材は、電子ビームの地磁気による偏向影響を防止するた
めにブラウン管の内部(インナーシールド材)もしくは
外部(アウターシールド材)に配設されている。そのた
め磁気遮蔽材には、高透磁率や低保磁力等の磁気特性が
要求されるのは当然であるが、その他放熱性や製造工程
中での耐錆性等の特性も併せて要求される。このための
従来技術としては、例えば、特公昭64−1894号公
報(以下前者という。)では、インナーシールド用素材
としてNiまたはCrメッキ鋼板を用い、カラー受像管
製造工程中の熱工程に於いて、黒化被膜を形成すること
を特徴とするカラー受像管の製造法について述べられて
いる。但し、これはあく迄もカラー受像管の製造法であ
り、インナーシールド用素材の製造法には触れていな
い。
【0003】また、特開平2−228466号公報(以
下後者という。)では、インナーシールド用素材製造工
程中の連続焼鈍ラインで、酸化性ガスと非酸化性ガスを
用いて、薄鋼板表面にFeO主体の黒化皮膜を形成する
方法が述べられている。この方法によれば、カラー受像
管メーカーサイドで実施されているいわゆる黒化処理工
程の省略が可能であるとしている。
下後者という。)では、インナーシールド用素材製造工
程中の連続焼鈍ラインで、酸化性ガスと非酸化性ガスを
用いて、薄鋼板表面にFeO主体の黒化皮膜を形成する
方法が述べられている。この方法によれば、カラー受像
管メーカーサイドで実施されているいわゆる黒化処理工
程の省略が可能であるとしている。
【0004】前者は、NiまたはCrメッキ鋼板を使用
することにより、従来のメッキなし薄鋼板(=冷延鋼
板)の黒化処理工程省略が可能なことを示唆しており、
実際極薄Crメッキ鋼板がインナーシールド用に一部で
使用されている。しかし、前者に記載の極薄Crメッキ
鋼板は通常、焼鈍→調質圧延→メッキという工程を経て
製造され、調質圧延で焼鈍後の結晶粒に歪が加わり、ど
うしても磁気特性が劣るという欠点があった。この磁気
特性は、素材製造工程を変更して、焼鈍→メッキという
工程を採れば改善される。しかし焼鈍後のメッキ工程に
おいては次のような困難があって今まで行われていなか
った。即ち、メッキライン通板前の素材は極薄(通常、
板厚0.15mmが専ら使用されている。)であり、且
つ焼鈍工程後であることから軟質化しており、メッキラ
イン通板時、素材にいわゆる”絞り”を生じ、通板が全
く不可能になったり、よしんば通板出来たとしても形状
が悪くなり、インナーシールド用としては使用出来ない
という問題点がある。
することにより、従来のメッキなし薄鋼板(=冷延鋼
板)の黒化処理工程省略が可能なことを示唆しており、
実際極薄Crメッキ鋼板がインナーシールド用に一部で
使用されている。しかし、前者に記載の極薄Crメッキ
鋼板は通常、焼鈍→調質圧延→メッキという工程を経て
製造され、調質圧延で焼鈍後の結晶粒に歪が加わり、ど
うしても磁気特性が劣るという欠点があった。この磁気
特性は、素材製造工程を変更して、焼鈍→メッキという
工程を採れば改善される。しかし焼鈍後のメッキ工程に
おいては次のような困難があって今まで行われていなか
った。即ち、メッキライン通板前の素材は極薄(通常、
板厚0.15mmが専ら使用されている。)であり、且
つ焼鈍工程後であることから軟質化しており、メッキラ
イン通板時、素材にいわゆる”絞り”を生じ、通板が全
く不可能になったり、よしんば通板出来たとしても形状
が悪くなり、インナーシールド用としては使用出来ない
という問題点がある。
【0005】一方、後者は磁気特性の面では前者に比較
し有利な製造方法と考えられる。後者における黒化皮膜
形成は連続焼鈍炉により次のようにおこなわれる。すな
わち、 昇温過程:酸化性ガスでFe3O4を形成→均熱過
程:非酸化性ガス中Fe3O4をFeOに変態させる→
冷却過程:非酸化性ガス中で急冷し、FeO主体の黒化
皮膜を形成するという連続した3つの異なる熱処理を経
て行われる。これは、Fe3O4の密着力が劣るので,F
eOへの変態により改善し、カラー受像管メーカーの黒
化工程を省略可能ならしめる新しい技術である。しか
し、後者には次の2点、即ち、 加工に耐える黒化膜を形成すべくヒートパターンおよ
び雰囲気を厳密に制御しなければならない。 厳密に制御された範囲で製造しFeO主体の黒化膜を
形成させる、旨述べられており、密着性の悪いFe3O4
が一部形成されるおそれがある。 また、後者の発明は製造条件の厳密なコントロールが不
可欠であり、しかも密着性の悪いFe3O4が形成されて
いる可能性があり、製造面、品質保証面で問題があると
考えられる。
し有利な製造方法と考えられる。後者における黒化皮膜
形成は連続焼鈍炉により次のようにおこなわれる。すな
わち、 昇温過程:酸化性ガスでFe3O4を形成→均熱過
程:非酸化性ガス中Fe3O4をFeOに変態させる→
冷却過程:非酸化性ガス中で急冷し、FeO主体の黒化
皮膜を形成するという連続した3つの異なる熱処理を経
て行われる。これは、Fe3O4の密着力が劣るので,F
eOへの変態により改善し、カラー受像管メーカーの黒
化工程を省略可能ならしめる新しい技術である。しか
し、後者には次の2点、即ち、 加工に耐える黒化膜を形成すべくヒートパターンおよ
び雰囲気を厳密に制御しなければならない。 厳密に制御された範囲で製造しFeO主体の黒化膜を
形成させる、旨述べられており、密着性の悪いFe3O4
が一部形成されるおそれがある。 また、後者の発明は製造条件の厳密なコントロールが不
可欠であり、しかも密着性の悪いFe3O4が形成されて
いる可能性があり、製造面、品質保証面で問題があると
考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
従来技術の問題点に鑑み、ユーザーの黒化処理工程を省
略し、且つ、磁気特性および耐錆性にすぐれたインナー
シールド用素材およびその製造法を提供することにあ
る。また、メッキ工程での通板の容易化、および焼鈍時
のNiメッキ鋼板の密着防止化を図ったインナーシール
ド用素材の製造法を提供することにある。
従来技術の問題点に鑑み、ユーザーの黒化処理工程を省
略し、且つ、磁気特性および耐錆性にすぐれたインナー
シールド用素材およびその製造法を提供することにあ
る。また、メッキ工程での通板の容易化、および焼鈍時
のNiメッキ鋼板の密着防止化を図ったインナーシール
ド用素材の製造法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は特定の表面粗さを有するアルミキルド冷延
鋼板の片面または両面に、ニッケル−鉄の拡散層が存在
し、さらにその上にニッケル層が存在するインナーシー
ルド用素材を提供する。また、低炭素アルミキルド鋼
を、酸洗→冷間圧延→Niメッキ→焼鈍の工程を経てイ
ンナーシールド用素材を製造する。即ち、メッキ後に焼
鈍をすることによって、結晶粒の調整をし、磁気特性を
大幅に改善したインナーシールド用素材を製造する。ま
た、Niメッキ前に冷間圧延をし、Niメッキ工程での
通板を容易にして、且つ、焼鈍工程でのNiメッキ鋼板
の密着防止を図る。さらに請求項3の発明では、酸洗→
一次冷間圧延→焼鈍→二次冷間圧延→Niメッキ→再焼
鈍の各工程を経てインナーシールド用素材を製造する。
即ち、冷間圧延工程間に一度焼鈍を行うことにより、よ
り磁気特性を向上させる。
め、本発明は特定の表面粗さを有するアルミキルド冷延
鋼板の片面または両面に、ニッケル−鉄の拡散層が存在
し、さらにその上にニッケル層が存在するインナーシー
ルド用素材を提供する。また、低炭素アルミキルド鋼
を、酸洗→冷間圧延→Niメッキ→焼鈍の工程を経てイ
ンナーシールド用素材を製造する。即ち、メッキ後に焼
鈍をすることによって、結晶粒の調整をし、磁気特性を
大幅に改善したインナーシールド用素材を製造する。ま
た、Niメッキ前に冷間圧延をし、Niメッキ工程での
通板を容易にして、且つ、焼鈍工程でのNiメッキ鋼板
の密着防止を図る。さらに請求項3の発明では、酸洗→
一次冷間圧延→焼鈍→二次冷間圧延→Niメッキ→再焼
鈍の各工程を経てインナーシールド用素材を製造する。
即ち、冷間圧延工程間に一度焼鈍を行うことにより、よ
り磁気特性を向上させる。
【0008】即ち、本発明は表面粗さが0.2μmRa
〜2.0μmRaであって、片面または両面にニッケル
−鉄の拡散層および厚み0.1μm〜5.0μmのニッ
ケル層が存在するインナーシールド用素材、アルミキル
ド冷延鋼板の表面粗さを0.2μmRa〜2.0μmR
aに形成する冷間圧延工程と、前記冷延鋼板の片面また
は両面に、厚み0.1μm〜5.0μmのニッケル層を
形成する表面処理工程と、前記冷延鋼板を焼鈍する工程
とを含むインナーシールド用素材の製造法、および一次
冷間圧延工程と、アルミキルド冷延鋼板を550℃〜6
80℃で焼鈍する工程と、前記焼鈍後の冷延鋼板を表面
粗さを0.2μmRa〜2.0μmRaに形成する二次
冷間圧延工程と、前記冷延鋼板の片面または両面に、厚
み0.1μm〜5.0μmのニッケル層を形成する表面
処理工程と、前記冷延鋼板を再焼鈍する工程とを含むイ
ンナーシールド用素材の製造法、によって構成される。
〜2.0μmRaであって、片面または両面にニッケル
−鉄の拡散層および厚み0.1μm〜5.0μmのニッ
ケル層が存在するインナーシールド用素材、アルミキル
ド冷延鋼板の表面粗さを0.2μmRa〜2.0μmR
aに形成する冷間圧延工程と、前記冷延鋼板の片面また
は両面に、厚み0.1μm〜5.0μmのニッケル層を
形成する表面処理工程と、前記冷延鋼板を焼鈍する工程
とを含むインナーシールド用素材の製造法、および一次
冷間圧延工程と、アルミキルド冷延鋼板を550℃〜6
80℃で焼鈍する工程と、前記焼鈍後の冷延鋼板を表面
粗さを0.2μmRa〜2.0μmRaに形成する二次
冷間圧延工程と、前記冷延鋼板の片面または両面に、厚
み0.1μm〜5.0μmのニッケル層を形成する表面
処理工程と、前記冷延鋼板を再焼鈍する工程とを含むイ
ンナーシールド用素材の製造法、によって構成される。
【0009】
【作用】以下、請求項2と請求項3に分けて具体的に各
工程を説明する。 請求項2について [酸洗]ホットコイルスケールを酸液中で除去する工程
である。酸としては硫酸、塩酸が使用される。なお、ス
ケール除去を促進するため、ライン入側に設置したスケ
ール・ブレーカー等により表面スケールに亀裂を入れる
方法も併せて用いられる。
工程を説明する。 請求項2について [酸洗]ホットコイルスケールを酸液中で除去する工程
である。酸としては硫酸、塩酸が使用される。なお、ス
ケール除去を促進するため、ライン入側に設置したスケ
ール・ブレーカー等により表面スケールに亀裂を入れる
方法も併せて用いられる。
【0010】[冷間圧延]連続冷間圧延機により、熱延
コイルをおよそ目的に応じた板厚まで冷間圧延する。ま
た表面ダルロールを用いることにより、冷間圧延時に鋼
板表面をダル化し、表面粗さを調整する。ここでのロー
ルからの転写率はおよそ10〜20%である。圧延油は
パーム油を使用し、板厚、表面欠陥、形状に注意する。
他に鯨油、牛脂をベースとした合成油等も圧延油として
使用可能である。また圧延後は、圧延油を除去するため
オルソけい酸ソーダ等の液中で電解脱脂(クリーニン
グ)を行う。脱脂能力を高める目的で界面活性剤を添加
する。なお、脱脂能力を向上させるため、電解は浴中の
鋼板を一方の電極としてH2 およびO2 を鋼板表面に発
生させ、表面に付着している圧延油を機械的に分離除去
することも有効である。
コイルをおよそ目的に応じた板厚まで冷間圧延する。ま
た表面ダルロールを用いることにより、冷間圧延時に鋼
板表面をダル化し、表面粗さを調整する。ここでのロー
ルからの転写率はおよそ10〜20%である。圧延油は
パーム油を使用し、板厚、表面欠陥、形状に注意する。
他に鯨油、牛脂をベースとした合成油等も圧延油として
使用可能である。また圧延後は、圧延油を除去するため
オルソけい酸ソーダ等の液中で電解脱脂(クリーニン
グ)を行う。脱脂能力を高める目的で界面活性剤を添加
する。なお、脱脂能力を向上させるため、電解は浴中の
鋼板を一方の電極としてH2 およびO2 を鋼板表面に発
生させ、表面に付着している圧延油を機械的に分離除去
することも有効である。
【0011】[調質圧延]本発明では、冷間圧延工程で
表面粗さを調整することもできるが、冷間圧延後に表面
粗さの調整を行う目的で調質圧延を行ってもよい。通
常、表面処理鋼板製造工程での調質圧延は、焼鈍後にひ
き続いて行われ、腰折れやストレッチャー・ストレイ
ンの発生の防止、形状の平坦化、表面粗度の付与等
を目的としている。圧下率は、一般に0.5〜3%程度
の非常に軽い冷間圧延で、圧延油は使用せず、乾式で圧
延する。しかし本発明では、焼鈍工程後に調質圧延を行
うのでなく、冷間圧延→クリーニング後調質圧延を行
い、表面をダル化することにより、焼鈍工程での焼鈍密
着防止、表面庇発生の防止を図る。
表面粗さを調整することもできるが、冷間圧延後に表面
粗さの調整を行う目的で調質圧延を行ってもよい。通
常、表面処理鋼板製造工程での調質圧延は、焼鈍後にひ
き続いて行われ、腰折れやストレッチャー・ストレイ
ンの発生の防止、形状の平坦化、表面粗度の付与等
を目的としている。圧下率は、一般に0.5〜3%程度
の非常に軽い冷間圧延で、圧延油は使用せず、乾式で圧
延する。しかし本発明では、焼鈍工程後に調質圧延を行
うのでなく、冷間圧延→クリーニング後調質圧延を行
い、表面をダル化することにより、焼鈍工程での焼鈍密
着防止、表面庇発生の防止を図る。
【0012】[Niメッキ]Niメッキ前の原板を脱脂
→酸洗により表面の清浄化と活性化を行った後、Niメ
ッキを施す。本発明において、Niメッキを施すのは、
Niメッキが耐錆性にすぐれ、且つ、鋼板自体が有する
磁気特性にも悪影響を与えないためである。またNiメ
ッキを施してある鋼板は、カラーTV受像管製造メーカ
ー(ユーザー)での黒化処理工程を省略することが出来
るという大きなメリットが有るからである。Niメッキ
は通常ワット浴と称される硫酸ニッケル浴を用いるが、
その他塩化ニッケル浴、スルファミン酸浴等の通常Ni
メッキ浴として用いられている浴であれば使用できる。
但し、本発明におけるNiメッキは、従来Niメッキ鋼
板として使用されているものよりメッキ厚みは薄くて足
りる。Niアノードはニッケルペレットをチタン製バス
ケットに入れ、化学繊維のアノードバッグでチタンバス
ケットを包み、スライムやスラッジが浴中懸濁物となる
のを防止するのがよい。また、メッキ浴中に懸濁物が存
在すると共析により突起状の表面欠陥やメッキ層にピン
ホールを発生するので、メッキ浴は常時循環濾過する。
耐食性を満足させるためにはメッキ付着量は多い方が好
ましいが、上記工夫により少量目付量でも十分な耐食性
が得られる。したがってNiメッキ付着量の下限は0.
1μmとし、上限は経済的観点から5.0μmとする。
→酸洗により表面の清浄化と活性化を行った後、Niメ
ッキを施す。本発明において、Niメッキを施すのは、
Niメッキが耐錆性にすぐれ、且つ、鋼板自体が有する
磁気特性にも悪影響を与えないためである。またNiメ
ッキを施してある鋼板は、カラーTV受像管製造メーカ
ー(ユーザー)での黒化処理工程を省略することが出来
るという大きなメリットが有るからである。Niメッキ
は通常ワット浴と称される硫酸ニッケル浴を用いるが、
その他塩化ニッケル浴、スルファミン酸浴等の通常Ni
メッキ浴として用いられている浴であれば使用できる。
但し、本発明におけるNiメッキは、従来Niメッキ鋼
板として使用されているものよりメッキ厚みは薄くて足
りる。Niアノードはニッケルペレットをチタン製バス
ケットに入れ、化学繊維のアノードバッグでチタンバス
ケットを包み、スライムやスラッジが浴中懸濁物となる
のを防止するのがよい。また、メッキ浴中に懸濁物が存
在すると共析により突起状の表面欠陥やメッキ層にピン
ホールを発生するので、メッキ浴は常時循環濾過する。
耐食性を満足させるためにはメッキ付着量は多い方が好
ましいが、上記工夫により少量目付量でも十分な耐食性
が得られる。したがってNiメッキ付着量の下限は0.
1μmとし、上限は経済的観点から5.0μmとする。
【0013】[焼鈍]焼鈍工程ではNiメッキした鋼板
を箱形焼鈍により、鋼板の再結晶および結晶粒成長を図
り、磁気特性向上させる。炉内にはH2 、N2 ガスを流
入し、Niメッキの酸化変色を防ぐ。熱処理条件は58
0℃〜620℃ぐらいでおよそ5〜8時間程度が必要で
ある。この工程は、冷延により繊維状に伸ばされた圧延
組織を焼鈍により再結晶、粒成長させることにより、最
大透磁率μmを高くし、保持力Hcを小さくする。ま
た、この熱処理により、Niメッキ層の再結晶、Fe−
Ni拡散相が生じ、Niメッキ層の靱性、密着性、耐食
性の向上も図る。なお、焼鈍温度、時間の適正選択、前
述の冷間圧延または調質圧延による表面ダル化およびコ
イル巻き取りテンション調整等を行い、焼鈍工程におけ
る鋼板同士の密着防止を図る。
を箱形焼鈍により、鋼板の再結晶および結晶粒成長を図
り、磁気特性向上させる。炉内にはH2 、N2 ガスを流
入し、Niメッキの酸化変色を防ぐ。熱処理条件は58
0℃〜620℃ぐらいでおよそ5〜8時間程度が必要で
ある。この工程は、冷延により繊維状に伸ばされた圧延
組織を焼鈍により再結晶、粒成長させることにより、最
大透磁率μmを高くし、保持力Hcを小さくする。ま
た、この熱処理により、Niメッキ層の再結晶、Fe−
Ni拡散相が生じ、Niメッキ層の靱性、密着性、耐食
性の向上も図る。なお、焼鈍温度、時間の適正選択、前
述の冷間圧延または調質圧延による表面ダル化およびコ
イル巻き取りテンション調整等を行い、焼鈍工程におけ
る鋼板同士の密着防止を図る。
【0014】請求項3について 基本的には請求項2の工程と同じであるが、請求項3の
発明では、冷間圧延工程間で焼鈍をし、さらにNiメッ
キのあとに再焼鈍をする点に相違がある。すなわち、酸
洗→一次冷間圧延→焼鈍→二次冷間圧延→Niメッキ→
再焼鈍の各工程を経てインナーシールド用素材を製造す
る。したがって、請求項3の説明は前記相違点のみにつ
いて説明する。
発明では、冷間圧延工程間で焼鈍をし、さらにNiメッ
キのあとに再焼鈍をする点に相違がある。すなわち、酸
洗→一次冷間圧延→焼鈍→二次冷間圧延→Niメッキ→
再焼鈍の各工程を経てインナーシールド用素材を製造す
る。したがって、請求項3の説明は前記相違点のみにつ
いて説明する。
【0015】[一次冷間圧延]基本的には、前記請求項
2の冷間圧延と同じである。異なる点は最終厚みよりお
よそ20〜50%厚めの板厚に仕上げる点である。
2の冷間圧延と同じである。異なる点は最終厚みよりお
よそ20〜50%厚めの板厚に仕上げる点である。
【0016】[焼鈍]請求項3の発明では、冷間圧延工
程間に一度焼鈍をする。ここで焼鈍を行う理由は、後工
程の二次冷間圧延→(場合により調質圧延をすることも
ある)と関係がある。即ち、二次冷間圧延工程前に焼鈍
を行い再焼鈍前の冷間圧延での圧延率を小さくし、再焼
鈍工程で結晶をより大きく成長させ、磁気特性を良くす
るためである。
程間に一度焼鈍をする。ここで焼鈍を行う理由は、後工
程の二次冷間圧延→(場合により調質圧延をすることも
ある)と関係がある。即ち、二次冷間圧延工程前に焼鈍
を行い再焼鈍前の冷間圧延での圧延率を小さくし、再焼
鈍工程で結晶をより大きく成長させ、磁気特性を良くす
るためである。
【0017】[二次冷間圧延]本工程で最終板厚にまで
仕上げる点で請求2と相違するが、他の点は同じであ
る。但し、本工程後の形状、板厚は製品の品質に直結す
るので、圧延中においては、形状、板厚に注意を払う必
要がある。
仕上げる点で請求2と相違するが、他の点は同じであ
る。但し、本工程後の形状、板厚は製品の品質に直結す
るので、圧延中においては、形状、板厚に注意を払う必
要がある。
【0018】[再焼鈍]また請求項3の発明では、再焼
鈍をする。請求項2においては、熱延コイル2.3mm
を冷間圧延により、製品厚0.15mmに仕上げると、
圧下率はおよそ93.5%になり、高圧下率となる。圧
下率が高いと、焼鈍後の結晶粒は小さくなり、ひいては
磁気特性も悪くなる。従って、請求項3では、焼鈍→二
次冷間圧延工程を付加することにより、再焼鈍前の圧下
率を低くして、およそ20〜50%とすることにより再
結晶粒の粗大化を図った。請求項3は請求項2に比較
し、焼鈍→二次冷間圧延工程が付加されているが、これ
は最終焼鈍前の冷間圧延の圧下率を小さくして、再焼鈍
後の結晶粒(最終製品の結晶粒)を大きくするため、の
一連の工程である。なお、使用する焼鈍炉や雰囲気ガス
等は請求項2と同じである。
鈍をする。請求項2においては、熱延コイル2.3mm
を冷間圧延により、製品厚0.15mmに仕上げると、
圧下率はおよそ93.5%になり、高圧下率となる。圧
下率が高いと、焼鈍後の結晶粒は小さくなり、ひいては
磁気特性も悪くなる。従って、請求項3では、焼鈍→二
次冷間圧延工程を付加することにより、再焼鈍前の圧下
率を低くして、およそ20〜50%とすることにより再
結晶粒の粗大化を図った。請求項3は請求項2に比較
し、焼鈍→二次冷間圧延工程が付加されているが、これ
は最終焼鈍前の冷間圧延の圧下率を小さくして、再焼鈍
後の結晶粒(最終製品の結晶粒)を大きくするため、の
一連の工程である。なお、使用する焼鈍炉や雰囲気ガス
等は請求項2と同じである。
【0019】
(1)成分 表1に示した成分の低炭素アルミキルド鋼を用いて下記
の工程でインナーシールド材を製造した。
の工程でインナーシールド材を製造した。
【0020】
【表1】
【0021】(2)製造工程 [酸洗]熱硫酸を用いホットコイルスケールを除去し
た。またスケール除去を容易にするためライン入側に設
置したスケール・ブレーカーにて表面スケールに亀裂を
入れた。
た。またスケール除去を容易にするためライン入側に設
置したスケール・ブレーカーにて表面スケールに亀裂を
入れた。
【0022】[冷間圧延]連続冷間圧延機により、およ
そ2.3mmの熱延コイルをおよそ0.15mmぐらい
にまで冷間圧延した。圧延油はパーム油を使用し、板
厚、表面欠陥および形状に注意した。
そ2.3mmの熱延コイルをおよそ0.15mmぐらい
にまで冷間圧延した。圧延油はパーム油を使用し、板
厚、表面欠陥および形状に注意した。
【0023】[クリーニング]圧延油除去のため、オル
ソけい酸ソーダ等の液中で電解脱脂を行った。液温は8
0〜100℃で、脱脂能力を高める目的で界面活性剤を
添加した。
ソけい酸ソーダ等の液中で電解脱脂を行った。液温は8
0〜100℃で、脱脂能力を高める目的で界面活性剤を
添加した。
【0024】[調質圧延]圧下率0.5%程度の圧延を
おこなった結果、いくつかの表面粗さの鋼板を得た。こ
の結果を表2に示す。本発明の範囲内の表面粗さを有す
る場合は、焼鈍時における密着は全く生じなかった。ち
なみに比較例に示す表面粗さの小さな鋼板では密着が生
じた。
おこなった結果、いくつかの表面粗さの鋼板を得た。こ
の結果を表2に示す。本発明の範囲内の表面粗さを有す
る場合は、焼鈍時における密着は全く生じなかった。ち
なみに比較例に示す表面粗さの小さな鋼板では密着が生
じた。
【0025】[Niメッキ]下記のような条件でいくつ
かのNiメッキ厚のサンプルを作成した。 Niメッキ浴組成 NiSO4・6H2O:300g/l,NiCl2・6H2
O:45g/l ほう酸:40g/l,界面活性剤:0.5mg/l pH:4.3,電流密度:5A/dm2,浴温:55
℃,電気量:77クーロン
かのNiメッキ厚のサンプルを作成した。 Niメッキ浴組成 NiSO4・6H2O:300g/l,NiCl2・6H2
O:45g/l ほう酸:40g/l,界面活性剤:0.5mg/l pH:4.3,電流密度:5A/dm2,浴温:55
℃,電気量:77クーロン
【0026】[耐食性評価]Niメッキ後の表面処理鋼
板の耐食性を次のように評価し、その結果を表2に示
す。耐食性評価のためのサンプル前処理は次のようにし
た。すなわちトリクロルエタンで洗浄し、乾燥→熱処理
(空焼450℃×10分)を行ったものをサンプルとし
た。このサンプルを恒温恒湿槽で、湿度95%中で,9
0℃×40時間保持し、サンプル表面の錆発生状態を目
視で評価した。表2中◎は耐食性が極めて優れている場
合を示し、○は従来品と同等程度の耐食性を示す場合で
あり、×は従来品よりも耐食性が劣っている場合を示
す。本発明の範囲内厚みのNiメッキをしたものはいず
れも優れた耐食性を示した。
板の耐食性を次のように評価し、その結果を表2に示
す。耐食性評価のためのサンプル前処理は次のようにし
た。すなわちトリクロルエタンで洗浄し、乾燥→熱処理
(空焼450℃×10分)を行ったものをサンプルとし
た。このサンプルを恒温恒湿槽で、湿度95%中で,9
0℃×40時間保持し、サンプル表面の錆発生状態を目
視で評価した。表2中◎は耐食性が極めて優れている場
合を示し、○は従来品と同等程度の耐食性を示す場合で
あり、×は従来品よりも耐食性が劣っている場合を示
す。本発明の範囲内厚みのNiメッキをしたものはいず
れも優れた耐食性を示した。
【0027】[焼鈍]620℃×6時間の熱処理条件で
箱焼鈍を行った。雰囲気ガスは5.5%H2+94.5
%N2を用いた。
箱焼鈍を行った。雰囲気ガスは5.5%H2+94.5
%N2を用いた。
【0028】[磁気特性評価]焼鈍後の鋼板の磁気特性
評価を簡易エプスタイン法(Hm=10Oe)を用いて
行った。その結果を表2に示す。ここで簡易エプスタイ
ン法とは、電気鋼板試験方法(JIS C 2550)
に準拠した磁化特性測定法である。サンプルは、10m
m×100mmで、圧延平行方向2枚、直角方向2枚を
簡易エプスタイン試験枠にセットし、B−Hヒステリシ
ス曲線を測定し、残留磁気Br、保磁力Hc、最大透磁
率(μm)を求めた。なお、測定には理研電子(株)製
の簡易エプスタイン測定装置を用いた。表2に示すよう
に、本発明実施例の材料は優れた磁気特性を示した。
評価を簡易エプスタイン法(Hm=10Oe)を用いて
行った。その結果を表2に示す。ここで簡易エプスタイ
ン法とは、電気鋼板試験方法(JIS C 2550)
に準拠した磁化特性測定法である。サンプルは、10m
m×100mmで、圧延平行方向2枚、直角方向2枚を
簡易エプスタイン試験枠にセットし、B−Hヒステリシ
ス曲線を測定し、残留磁気Br、保磁力Hc、最大透磁
率(μm)を求めた。なお、測定には理研電子(株)製
の簡易エプスタイン測定装置を用いた。表2に示すよう
に、本発明実施例の材料は優れた磁気特性を示した。
【0029】
【表2】
【0030】[請求項3の実施例]請求項3の実施例を
表3に示す。一次冷間圧延後に焼鈍をすることによっ
て、二次冷間圧延で表面粗さをより大きくすることが出
来、Niメッキ後の再焼鈍での密着防止が完全になる。
また焼鈍を二度することにより磁気特性も向上する。
表3に示す。一次冷間圧延後に焼鈍をすることによっ
て、二次冷間圧延で表面粗さをより大きくすることが出
来、Niメッキ後の再焼鈍での密着防止が完全になる。
また焼鈍を二度することにより磁気特性も向上する。
【0031】
【表3】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、本
発明範囲内の表面粗さを有する鋼板は、焼鈍時における
密着は全く生ぜず、優れたインナーシルド用素材として
用いることが出来る。また、本発明のNiメッキを施し
た鋼板は耐食性が極めて優れているので、カラー受像管
メーカーサイドで実施されているいわゆる黒化処理工程
の省略が可能であり、安価なインナーシルド用素材を提
供出来る。さらに、本発明のインナーシルド用素材は優
れた磁気特性を示す。
発明範囲内の表面粗さを有する鋼板は、焼鈍時における
密着は全く生ぜず、優れたインナーシルド用素材として
用いることが出来る。また、本発明のNiメッキを施し
た鋼板は耐食性が極めて優れているので、カラー受像管
メーカーサイドで実施されているいわゆる黒化処理工程
の省略が可能であり、安価なインナーシルド用素材を提
供出来る。さらに、本発明のインナーシルド用素材は優
れた磁気特性を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 表面粗さが0.2μmRa〜2.0μm
Raであって、片面または両面にニッケル−鉄の拡散層
および厚み0.1μm〜5.0μmのニッケル層が存在
するインナーシールド用素材。 - 【請求項2】 アルミキルド冷延鋼板の表面粗さを0.
2μmRa〜2.0μmRaに形成する冷間圧延工程
と、前記冷延鋼板の片面または両面に、厚み0.1μm
〜5.0μmのニッケル層を形成する表面処理工程と、
前記冷延鋼板を焼鈍する工程とを含むインナーシールド
用素材の製造法。 - 【請求項3】 一次冷間圧延工程とアルミキルド冷延鋼
板を550℃〜680℃で焼鈍する工程と、前記焼鈍後
の冷延鋼板を表面粗さを0.2μmRa〜2.0μmR
aに形成する二次冷間圧延工程と、前記冷延鋼板の片面
または両面に、厚み0.1μm〜5.0μmのニッケル
層を形成する表面処理工程と、前記冷延鋼板を再焼鈍す
る工程とを含むインナーシールド用素材の製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4213309A JP2762328B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | インナーシールド用素材およびその製造法 |
CN93108538A CN1044946C (zh) | 1992-07-16 | 1993-07-15 | 安装在彩色阴极射线管内部的内屏蔽材料及其制造方法 |
KR1019930013353A KR100267893B1 (ko) | 1992-07-16 | 1993-07-15 | 칼라 음극선관 내에 부착되는 내부 차폐용 소재와 그 제조방법 |
US08/378,873 US5618401A (en) | 1992-07-16 | 1995-01-24 | Inner-shield material to be attached inside a color cathode ray tube and manufacturing method thereof |
US08/773,006 US5821686A (en) | 1992-07-16 | 1996-12-24 | Inner-shield material to be attached inside a color cathode ray tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4213309A JP2762328B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | インナーシールド用素材およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636702A true JPH0636702A (ja) | 1994-02-10 |
JP2762328B2 JP2762328B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=16637005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4213309A Expired - Fee Related JP2762328B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | インナーシールド用素材およびその製造法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5618401A (ja) |
JP (1) | JP2762328B2 (ja) |
KR (1) | KR100267893B1 (ja) |
CN (1) | CN1044946C (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0829555A4 (en) * | 1995-06-01 | 2000-07-26 | Toyo Kohan Co Ltd | NICKEL-PLATED STEEL SHEET RESISTANT TO BONDING IN HEAT TREATMENT AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
KR100579412B1 (ko) * | 2001-09-27 | 2006-05-12 | 주식회사 포스코 | 극저주파 차폐강판의 제조방법 |
KR100604202B1 (ko) * | 2004-03-17 | 2006-07-24 | 한국생산기술연구원 | 이너쉴드용 냉연강판 및 그 제조방법 |
JP2017214617A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 新日鐵住金株式会社 | 磁気シールド鋼板およびその製造方法 |
WO2023210821A1 (ja) * | 2022-04-29 | 2023-11-02 | 東洋鋼鈑株式会社 | 表面処理鋼箔及びその製造方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3544590B2 (ja) * | 1995-09-19 | 2004-07-21 | 東洋鋼鈑株式会社 | カラー受像管用磁気シールド用素材 |
US5871851A (en) * | 1997-07-31 | 1999-02-16 | Nippon Steel Corporation | Magnetic shielding material for television cathode-ray tube and process for producing the same |
US6939623B2 (en) * | 2000-12-19 | 2005-09-06 | Posco | High strength steel plate having superior electromagnetic shielding and hot-dip galvanizing properties |
JP3698140B2 (ja) * | 2000-12-28 | 2005-09-21 | 住友金属建材株式会社 | インナー磁気シールド素材とその製造方法 |
JP3509778B2 (ja) * | 2001-06-01 | 2004-03-22 | ソニー株式会社 | 陰極線管及び陰極線管の製造方法 |
CN100389227C (zh) * | 2002-06-28 | 2008-05-21 | 日铁住金钢板株式会社 | 用于阴极射线管的内部磁屏蔽材料及其制造方法 |
US20070009653A1 (en) * | 2003-10-14 | 2007-01-11 | Sumitomo Metal Steel Products Inc. | Inner magnetic shielding material and method for production thereof |
JP7499131B2 (ja) * | 2020-09-18 | 2024-06-13 | ニデックインスツルメンツ株式会社 | シールド部材の製造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021331A (ja) * | 1983-07-14 | 1985-02-02 | Nippon Steel Corp | Fe−Ni系低熱膨張合金板の製造方法 |
JPS6215733A (ja) * | 1985-07-12 | 1987-01-24 | Hitachi Ltd | カラ−受像管の製造方法 |
JPS62280329A (ja) * | 1986-05-30 | 1987-12-05 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 成形性および電磁波シ−ルド特性の優れたブラウン管用インナ−シ−ルド材の製造方法 |
JPS641894A (en) * | 1987-06-24 | 1989-01-06 | Shimizu Corp | Cast-in-place lining method for shield tunnel |
JPH0225201A (ja) * | 1988-07-13 | 1990-01-26 | Nisshin Steel Co Ltd | シャドウマスク用金属板及びその製造方法 |
JPH0261029A (ja) * | 1988-08-29 | 1990-03-01 | Nippon Steel Corp | Tvブラウン管用のインナーシールド材およびその製造方法 |
JPH02270248A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-05 | Nkk Corp | シヤドウマスク用金属薄板及びその製造方法 |
Family Cites Families (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2115750A (en) * | 1936-07-13 | 1938-05-03 | Thomas Steel Company | Method of coating strip steel and products thereof |
SE206570C1 (ja) * | 1956-03-09 | 1966-08-02 | ||
NL125143C (ja) * | 1961-02-27 | |||
US4292565A (en) * | 1979-04-19 | 1981-09-29 | Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha | Shadow mask assembly for a cathode ray tube |
DE3162156D1 (en) * | 1980-04-17 | 1984-03-15 | Tokyo Shibaura Electric Co | Color picture tube provided with an inner magnetic shield |
JPS575239A (en) * | 1980-06-10 | 1982-01-12 | Toshiba Corp | Manufacture of color picture tube |
JPS6048594B2 (ja) * | 1982-09-20 | 1985-10-28 | 川崎製鉄株式会社 | ホ−ロ−の前処理工程が省略可能なホ−ロ−用鋼板 |
JPS59105243A (ja) * | 1982-12-07 | 1984-06-18 | Toshiba Corp | シャドウマスクの製造方法 |
JPS59211942A (ja) * | 1983-05-17 | 1984-11-30 | Toshiba Corp | カラ−受像管用部材 |
JPS613472A (ja) * | 1984-06-16 | 1986-01-09 | Kawasaki Steel Corp | 太陽電池基板 |
JPS6139344A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-25 | Toshiba Corp | シャドウマスク |
JPS61218205A (ja) * | 1985-03-23 | 1986-09-27 | Nec Corp | オフセツトアンテナ装置 |
JPS61235594A (ja) * | 1985-04-11 | 1986-10-20 | Nisshin Steel Co Ltd | 優れた加工性、耐食性を有するNiめつき鋼板およびその製造法 |
JPH0727760B2 (ja) * | 1985-09-26 | 1995-03-29 | 株式会社東芝 | カラ−受像管 |
JPS62126524A (ja) * | 1985-11-27 | 1987-06-08 | Toshiba Corp | インナ−シ−ルドの製造方法 |
US4775599A (en) * | 1985-12-24 | 1988-10-04 | Kawasaki Steel Corporation | Cold rolled steel sheets having an improved press formability |
JPS62238003A (ja) * | 1986-04-07 | 1987-10-19 | Nisshin Steel Co Ltd | シャドウマスクの製造法 |
JP2684080B2 (ja) * | 1989-01-23 | 1997-12-03 | 東洋鋼鈑株式会社 | シャドウマスク用素材およびその製造法 |
JPH0699793B2 (ja) * | 1989-02-28 | 1994-12-07 | 新日本製鐵株式会社 | 冷延鋼板の黒化処理方法 |
JPH02280329A (ja) * | 1989-04-21 | 1990-11-16 | Mitsumi Electric Co Ltd | 絶縁膜のエッチング方法 |
JP2991379B2 (ja) * | 1989-08-31 | 1999-12-20 | 片山特殊工業株式会社 | Niメッキ鋼板からなる成型品の製造法、Niメッキ鋼板の製造法およびNiメッキ鋼板 |
US5252151A (en) * | 1990-02-15 | 1993-10-12 | Nkk Corporation | Fe-Ni alloy sheet for shadow mask having a low silicon segregation and method for manufacturing same |
JPH03266388A (ja) * | 1990-03-14 | 1991-11-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 面状発熱体 |
JPH06115393A (ja) * | 1992-10-01 | 1994-04-26 | Temisu Oak:Kk | キャリー |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP4213309A patent/JP2762328B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-07-15 CN CN93108538A patent/CN1044946C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1993-07-15 KR KR1019930013353A patent/KR100267893B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1995
- 1995-01-24 US US08/378,873 patent/US5618401A/en not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-12-24 US US08/773,006 patent/US5821686A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021331A (ja) * | 1983-07-14 | 1985-02-02 | Nippon Steel Corp | Fe−Ni系低熱膨張合金板の製造方法 |
JPS6215733A (ja) * | 1985-07-12 | 1987-01-24 | Hitachi Ltd | カラ−受像管の製造方法 |
JPS62280329A (ja) * | 1986-05-30 | 1987-12-05 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 成形性および電磁波シ−ルド特性の優れたブラウン管用インナ−シ−ルド材の製造方法 |
JPS641894A (en) * | 1987-06-24 | 1989-01-06 | Shimizu Corp | Cast-in-place lining method for shield tunnel |
JPH0225201A (ja) * | 1988-07-13 | 1990-01-26 | Nisshin Steel Co Ltd | シャドウマスク用金属板及びその製造方法 |
JPH0261029A (ja) * | 1988-08-29 | 1990-03-01 | Nippon Steel Corp | Tvブラウン管用のインナーシールド材およびその製造方法 |
JPH02270248A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-05 | Nkk Corp | シヤドウマスク用金属薄板及びその製造方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0829555A4 (en) * | 1995-06-01 | 2000-07-26 | Toyo Kohan Co Ltd | NICKEL-PLATED STEEL SHEET RESISTANT TO BONDING IN HEAT TREATMENT AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
KR100579412B1 (ko) * | 2001-09-27 | 2006-05-12 | 주식회사 포스코 | 극저주파 차폐강판의 제조방법 |
KR100604202B1 (ko) * | 2004-03-17 | 2006-07-24 | 한국생산기술연구원 | 이너쉴드용 냉연강판 및 그 제조방법 |
JP2017214617A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 新日鐵住金株式会社 | 磁気シールド鋼板およびその製造方法 |
WO2023210821A1 (ja) * | 2022-04-29 | 2023-11-02 | 東洋鋼鈑株式会社 | 表面処理鋼箔及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2762328B2 (ja) | 1998-06-04 |
CN1082763A (zh) | 1994-02-23 |
CN1044946C (zh) | 1999-09-01 |
US5618401A (en) | 1997-04-08 |
KR100267893B1 (ko) | 2000-10-16 |
US5821686A (en) | 1998-10-13 |
KR940002893A (ko) | 1994-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3045612B2 (ja) | 高耐食性ニッケルめっき鋼帯およびその製造法 | |
JP2762328B2 (ja) | インナーシールド用素材およびその製造法 | |
JP2017133080A (ja) | 方向性電磁鋼板およびその製造方法 | |
CN111971419B (zh) | Ni扩散镀层钢板以及Ni扩散镀层钢板的制造方法 | |
JP3439912B2 (ja) | 深絞り加工性に優れた電池缶材料及びその製造方法 | |
JP2002143903A (ja) | Ni拡散メッキ鋼板の製造方法および鋼板 | |
JP6687919B2 (ja) | 方向性電磁鋼板およびその製造方法 | |
JP6341382B2 (ja) | 方向性電磁鋼板とその製造方法 | |
JP2007146236A (ja) | 液晶フロントフレーム用表面処理鋼板、その製造方法およびその製造方法により製造された液晶フロントフレーム | |
JP3775215B2 (ja) | 磁気シールド材、磁気シールド材用鋼板とその製造方法 | |
JP3276582B2 (ja) | Ni拡散メッキ鋼板及びその製造方法 | |
JPH11158548A (ja) | Tvブラウン管シュリンクバンド用熱延鋼板およびその製造方法 | |
JP7568497B2 (ja) | マルテンサイト系ステンレス鋼材およびその製造方法 | |
JPS60255924A (ja) | 磁気シ−ルド部材用素材鋼板の製造方法 | |
WO2024147359A1 (ja) | 方向性電磁鋼板 | |
WO2023210821A1 (ja) | 表面処理鋼箔及びその製造方法 | |
KR100338708B1 (ko) | 오스테나이트계스테인레스광휘소둔강판의표면광택성향상방법 | |
JPH1180909A (ja) | 張力付加型被膜の密着性の良い低鉄損方向性珪素鋼板 およびその製造方法 | |
JPH08199270A (ja) | 磁気特性に優れたFe−Ni系合金板およびその製造方法 | |
JPH0663607A (ja) | Fe−Ni系合金板の製造方法 | |
JP2005154793A (ja) | ステッピングモーター用表面処理鋼板、ステッピングモーター用表面処理鋼板の製造方法及び、それを用いたステッピングモーター | |
JPH04120215A (ja) | 磁気特性および表面性状に優れた方向性けい素鋼板の製造方法 | |
JP2001032083A (ja) | 歪感受性が小さく磁気特性に優れた方向性珪素鋼板 | |
JP3953406B2 (ja) | カラー受像管用アパーチャーグリル用素材、アパーチャーグリルおよびカラー受像管 | |
JP2000119810A (ja) | ブラウン管マスクフレーム用鋼板およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980224 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080327 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090327 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |