JP2002143903A - Ni拡散メッキ鋼板の製造方法および鋼板 - Google Patents

Ni拡散メッキ鋼板の製造方法および鋼板

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JP2002143903A JP2000344558A JP2000344558A JP2002143903A JP 2002143903 A JP2002143903 A JP 2002143903A JP 2000344558 A JP2000344558 A JP 2000344558A JP 2000344558 A JP2000344558 A JP 2000344558A JP 2002143903 A JP2002143903 A JP 2002143903A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 Ni拡散メッキ層が軟質でプレス加工時の塑
性加工性,加工後の耐食性に優れ、更に、優れた光沢度
のミラーブライト表面を有するNi拡散メッキ鋼板を提
供することである。 【解決手段】 通常の製法で造られた熱延鋼板を冷間圧
延を行うに当り、少なくとも最終スタンドの圧延ロール
をRa:0.3〜2.0μmのダルロールを用い冷間圧
延鋼板を製造し、無光沢或は半光沢Niメッキ浴でS含
有量を0.05%以下に制御した5〜50g/m2 のN
iメッキ鋼板を製造した後、 650℃以上で再結晶焼鈍
とNiメッキ層の合金化拡散熱処理を行い、 その後、 表
面粗さRaが0.07μm以下のロールでの伸び率が
1.3%以上でドライ調質圧延を施すことを特徴とする
光沢度が950超のミラーブライト表面を有する塑性加
工性と耐食性に優れたNi拡散メッキ層を有するNi拡
散メッキ鋼板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ni拡散メッキ層
が軟質でプレス加工時の塑性加工性、加工後の耐食性に
優れ、更に、優れた光沢度のミラーブライト表面を有す
るNi拡散メッキ鋼板の製造方法および鋼板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】Niメッキ後、 熱処理を施すNi拡散メ
ッキ鋼板の製造方法としては、 文献−1(大村等、大村
英雄: 東洋鋼鈑,29(1991),p43)、特開昭
61−235594号公報、特開平6−2104号公報
の方法がある。これらのいずれの方法においても、 Ni
メッキ後熱処理を施すことによって、 Niメッキ層が再
結晶すると共に軟質化し、プレス加工後においてもNi
メッキ層の良好な塑性加工性が確保され、 優れた耐食性
が得られるのであるが、 本発明が目標とする光沢度の良
好なNi拡散メッキ鋼板は得られない。
【0003】文献−1は、 該社のNiメッキ鋼板の製造
品種の製造法とその特性を紹介したものである。 同文献
は、 「Ni拡散メッキ法はブライトとダル仕上げ表面
(文献ではbright and dull fini
shと記載) の製品が製造でき、 本発明が目標とするミ
ラーブライト表面を有する光沢度の優れたNiメッキ鋼
板は、 半光沢Niメッキ層の上に光沢Niメッキを施し
てミラーブライト(文献ではmirror−like
Iustrous surfaceと記載)表面の製品
が造れること( 熱拡散処理無しの2重めっき処理) が、
また、 硫黄が添加される光沢メッキは、 硫黄がNiメッ
キ層中に吸着され、 その後の拡散熱処理時に硫黄の影響
でNi拡散メッキ層が脆化する。 従って、 光沢メッキに
は熱拡散処理の適用は困難である。」を明らかにしてい
る。
【0004】また、 特開平6−2104号公報は、 文献
−1とほぼ同じ技術に基づいたものでブライト或はダル
の表面仕上げのものはできる技術を開示しているが、ミ
ラーブライト表面のNi拡散メッキ鋼板の開示はない。
更に、 特開昭61−235594号公報も同様にミラー
ブライト表面のNi拡散メッキ鋼板の開示はない。尚、
特開平10−280184号公報には、本発明と目的を
同じくする発明が開示され、最も高い光沢度のものは、
調質圧延ロールを硬質Crロールにすることによって、
最高で、光沢度が1020が得られている実施例が示さ
れているが、硬質Crメッキロールを使わねばならず製
造コストが高くなる。
【0005】以上、 上述のように、 本発明が狙いとする
Niメッキ層が軟質でプレス加工時の塑性加工性に優れ
加工後の耐食性にも優れた光沢度が1020超のミラー
ブライト表面を有するNi拡散メッキ鋼板はなく、又、
製造コストの高い硬質Crメッキロールを使用しないで
通常の調質圧延ロールで950以上の良好な光沢度を有
する鋼板の製造方法もない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、 Ni拡散メッキ層が軟質でプレス加工時の
塑性加工性、加工後の耐食性に優れ、更に、優れた光沢
度のミラーブライト表面を有するNi拡散メッキ鋼板の
製造方法および鋼板を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、 Ni拡散
メッキ層が軟質でプレス加工時の塑性加工性に優れ加工
後の耐食性にも優れたミラーブライト表面を有する光沢
度の優れたNi拡散メッキ鋼板の製造方法および鋼板を
提供することについて、 鋭意検討を行い本発明を完成し
たものであり、 その要旨とするところは下記の通りであ
る。 (1)通常の製法で造られた熱延鋼板を酸洗後、冷間圧
延を行うに当り、少なくとも最終スタンドの圧延ロール
をRa:0.3〜2.0μmのダルロールを用い冷間圧
延鋼板を製造し、脱脂、 酸洗を経て、 Niメッキを行う
に当り、 無光沢或は半光沢Niメッキ浴で浴中のS濃度
を規制し、 Niメッキ層中のS含有量を0.05%以下
に制御した5〜50g/m2 のNiメッキ鋼板を製造し
た後、 650℃以上で再結晶焼鈍とNiメッキ層の合金
化拡散熱処理を行い、 その後、 表面粗さRaが0.07
μm以下のロールでの伸び率が1.3%以上でドライ調
質圧延を施すことを特徴とする光沢度が950超のミラ
ーブライト表面を有し、 最表層のFe濃度が50%以下
であることを特徴とする塑性加工性と耐食性に優れたN
i拡散メッキ層を有するNi拡散メッキ鋼板の製造方
法。
【0008】(2)通常の製法で造られた熱延鋼板を酸
洗後、冷間圧延を行うに当り、少なくとも最終スタンド
の圧延ロールをRa:0.3〜2.0μmのダルロール
を用い冷間圧延鋼板を製造し、再結晶焼鈍後、必要に応
じ調質圧延を施し、その後、Niメッキを行うに当り、
無光沢或は半光沢Niメッキ浴で浴中のS濃度を規制
し、 Niメッキ層中のS含有量を0.05%以下に制御
した5〜50g/m2 のNiメッキ鋼板を製造した後、
550℃以上でNiメッキ層の合金化拡散熱処理を行
い、 その後、 表面粗さRaが0.07μm以下のロール
での伸び率が1.3%以上でドライ調質圧延を施すこと
を特徴とする光沢度が950超のミラーブライト表面を
有し、 最表層のFe濃度が50%以下であることを特徴
とする塑性加工性と耐食性に優れたNi拡散メッキ層を
有するNi拡散メッキ鋼板の製造方法。
【0009】(3)前記(1)または(2)記載のNi
拡散メッキ鋼板の製造法において、 Niメッキ後の調質
圧延工程での、Raが0.07以下のロールでの伸び率
が1.8%以上で、 ドライ調質圧延を施すことを特徴と
する光沢度が1020超であるNi拡散メッキ鋼板の製
造方法。 (4)前記(1)〜(3)のNi拡散メッキ鋼板の製造
法において、Niメッキ後の調質圧延を施すに当り、 少
なくともRa:0.07μm以下のロールが硬質Crメ
ッキロールであることを特徴とする光沢度が1020超
のNi拡散メッキ鋼板の製造方法。
【0010】(5)Niのめっき量が5〜50g/m2
で、 熱処理によりそのNiメッキ層の少なくとも一部が
Fe−Ni合金層を形成しているNi拡散メッキ鋼板に
おいて、 Ni拡散メッキ層のS含有量が0.05%以下
で、 且つ、 Ni拡散メッキ層が圧延ロールで平滑化され
た光沢度が1020超のミラーブライト表面を有し、 最
表層のFe濃度が50%以下であることを特徴とする塑
性加工性と耐食性に優れたNi拡散メッキ鋼板である。
尚、本発明では、Ni拡散メッキ層とは、焼鈍によって
延性が向上した「純Niメッキ層+Fe−Ni拡散メッ
キ層」或いは、「Fe−Ni拡散メッキ層」をさす。
又、Ni拡散メッキ鋼板とは、上記のNi拡散メッキ層
を有する鋼板をさす。
【0011】以下に本発明について詳細に述べる。本発
明者らは、 まず、 Niメッキ後、 熱処理を施すNi拡散
メッキ層が優れた塑性加工性を有し、且つ耐食性にも優
れたNi拡散メッキ鋼板について、 種々の検討を行っ
た。Ni拡散メッキ層の塑性加工性について、 再結晶焼
鈍を施していない冷間圧延後のIF鋼に、 無光沢、 半光
沢、 光沢Niメッキを施し、 26.4g/m2 のNiメ
ッキ鋼板を施し、 連続焼鈍で焼鈍温度時間を変え拡散状
態を変えた種々のNi拡散メッキ鋼板に1.0%の調質
圧延を施した試験片を造り、 Niメッキ層中のS含有量
とNi拡散メッキ最表層のFe濃度とを測定すると共
に、試験片を円筒深絞り加工を行い側壁部のNi拡散メ
ッキ層表面を倍率200倍で走査型顕微鏡でNi拡散メ
ッキ層にクラックが入っているか否かの観察(以下、N
i拡散メッキ層の割れ評価試験と記す) と、 絞り缶を塩
水噴霧試験(5%塩水、35℃、6Hr.:以下、単に
SST試験という) を行い赤錆発生率(面積%)の調査
を行った。
【0012】絞り加工後の側壁のNi拡散メッキ層の割
れ性は、1)Ni拡散メッキ層中のS含有率が0.05
%超になると割れが発生し始めることが明らかとなりN
i拡散メッキ層中のS含有率は少なくとも0.05%以
下でなければ良好な塑性加工性を有するNi拡散メッキ
層が得られないことが判明した。 2)Ni拡散メッキ層
の最表層まで拡散してきたFeの含有率は、 少なくとも
50%以下でなければならないことが判明した。 尚、 本
発明の場合は、Ni拡散メッキ層の最表層のFe含有率
が50%まで良好な塑性加工性が得られる理由はNi拡
散メッキの拡散条件が連続焼鈍で均熱時間が10〜12
0secと短いことに起因しているものと思われる。
【0013】絞り缶のSST試験での赤錆発生率は、 N
i拡散メッキ層の健全性で整理できNi拡散メッキ層が
割れていなければ良好な加工後の耐食性が得られず、 優
れた加工後の耐食性を得るには、 Ni拡散メッキ最表層
の拡散してきたFeの含有率は、 少なくとも50%以下
にする必要がある。Niメッキは、 良好な耐食性とメッ
キ層の加工性を得るには、 少なくとも、 無光沢或は半光
沢NiメッキでS含有量が0.05%以下で、 Niメッ
キ目付量が5g/m2 以上に規制しなければならない。
Ni目付量が5g/m2 未満では、Niメッキ後拡散処
理を行った場合でも目付量が少なすぎピンホール欠陥を
防止できなくなり耐食性が確保できなくなる。
【0014】次に、 本発明者らは、 Ni拡散メッキ層が
軟質でプレス加工時の塑性加工性に優れ加工後の耐食性
にも優れ、 且つ、ミラーブライト表面を有する光沢度の
優れたNi拡散メッキ鋼板の製造方法および鋼板を提供
することについて検討を行った。本発明者らは、 特開平
10−280184号公報と同様に、上述の検討におい
て、 一般的に行われている光沢Niメッキはメッキ層中
にSが含有されるため、 Ni拡散メッキ層が脆くなりプ
レス加工時に剥離すること、またプレス加工後の耐食性
も劣化すると言う問題を有していることが明らかとなっ
たので、 無光沢メッキ後拡散処理を行いその上に光沢N
iメッキを行うことを検討した。 その結果、 優れた光沢
度が得られプレス加工後の耐食性も確保できるが、 表層
の光沢メッキは熱処理が成されていないため硬く脆いの
でプレス加工時に光沢メッキ部が割れ剥離脱落しやすい
ことが判明した。 また、 この方法は2重メッキを施す必
要があり製造コストも高くなる。
【0015】そこで、 本発明者らは、 特開平10−28
0184号公報の請求項6の硬質Crメッキロールで調
質圧延で得られる良好な光沢度のNi拡散メッキ鋼板
を、製造コストの安い通常のミラーブライトロールで製
造する方法、および、光沢度が1020超の更に優れた
Ni拡散メッキ鋼板並びに製造方法を種々検討し、本発
明の鋼板および製造方法を見出した。通常のミラーブラ
イトロールを用いた調質圧延方法で更に優れたミラーブ
ライト表面光沢を得る方法について、種々検討した結
果、特開平10−280184号公報のような調質圧延
方法のみでは達成が困難で、冷間圧延時のタンデム圧延
の少なくとも最終スタンドのロールを、通常使用されて
いるスムースロールから、Raが0.3〜2.0μmの
ダルロールにすることが必要であることを見いだした。
【0016】即ち、より光沢度の優れたNi拡散メッキ
鋼板を得るには、冷間圧延ロールよりも平滑なロールに
するのが好ましいと考えられるが、結果は逆で、より粗
いダルロールとすることで、特開平10−280184
号公報の発明の効果を更に向上させることが可能である
ことを見いだしたのである。本発明者等は、その原因を
究明した結果、スムースロールで冷間圧延を施すと、冷
間圧延の後段でロールがスリップしたり焼き付いてでき
るスリップ痕が全面に多数発生し、ミラーブライトロー
ルを用いた調質圧延でもそのスリップ痕が除去できず残
るため到達する光沢度に限界があるが、ダルロールでは
スリップ痕が入らず、金属光沢をした冷間圧延鋼帯がで
き、その後のミラーブライトロールを用いた調質圧延で
より高いレベルの光沢度が得られることを見いだした。
又、更に、製造コストは高くなるが、硬質Crメッキの
ミラーブライトロールで調質圧延を施すと、更に光沢度
が向上し1050以上の極めて優れた光沢度が得られる
ことも見いだした。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成条件の詳細
な説明を行う。対象となるNi拡散メッキ鋼板は、 5 〜
50g/m2 厚みのNi拡散メッキ鋼板で、 メッキ厚み
が5g/m2 未満では処理中に地鉄からのFeの拡散が
速くNi最表層にFe濃度が50%を越えやすくなると
ともに、5g/m2 未満ではNiメッキ時のピンホール
が多くなり耐食性が劣化するので5g/m2 以上に規制
する必要がある。 又、 上限を50g/m2 としたのは、
耐食性の向上効果が飽和しかつ電気メッキで50g/m
2 超のメッキを施すには製造コストが高くなりするの
で、 上限値を50g/m2 とした。
【0018】下地の鋼板は、 Niメッキを施せるもので
あれば特に限定する必要がないが、冷間圧延時に、少な
くとも最終スタンドの圧延ロールをRa:0.3〜2.
0μmのダルロールを用いて冷間圧延された未再結晶の
鋼板を用いる必要がある。尚、 再結晶焼鈍後の鋼板でも
更に調質圧延後の鋼板でも同等の品質が得られるが焼鈍
を2 回行うことになるので経済的には未再結晶板にNi
メッキを行う1回焼鈍法が好ましい。
【0019】Niメッキ条件は、 例えばワット浴のよう
な通常行われているメッキ方法で、無光沢或は半光沢N
iメッキでNiメッキ層中のS含有量が0.05%以下
に規制し、 Niメッキ目付量を5g/m2 以上にしなけ
ればならない。 絞り加工後の側壁のNiメッキ層の割れ
性は、メッキ層中のS含有率が0.05%超になると割
れが発生し始めるようになるのでNiメッキ層中のS含
有率は少なくとも0.05%以下でなければならない。
尚、 Ni目付量が5〜50g/m2 でなければならない
理由は上述の通りである。
【0020】鋼板自体の再結晶焼鈍を兼ねたNi拡散熱
処理は、 連続焼鈍炉で650℃以上で、鋼板の再結晶焼
鈍とNiメッキ層の合金化拡散熱処理とを行う必要があ
る。又、2回焼鈍法の場合は、鋼板の再結晶焼鈍を行
い、Niメッキを施し、その後、Ni拡散熱処理を55
0℃以上で連続焼鈍或いは箱焼鈍で行えばよい。但し、
箱焼鈍法の場合には焼鈍時間が非常に長いのでNi−F
eの相互拡散の距離が長すぎNiメッキ層の最表層のF
e濃度が50%超にならないようにする必要がある。こ
の拡散処理により、Ni拡散メッキ層の塑性加工時並び
に耐食性がすぐれたものになる。
【0021】調質圧延条件は, 表面粗さRaが0.07
μm以下のロールで、 伸び率が1.3%以上になるよう
に行わなければならない。又、1020超の優れた光沢
度を得るには、表面粗さRaが0.07μm以下のロー
ルで、 全伸び率を1.8%以上でなければならない。
又、調質圧延ロールを硬質Crメッキロールとするとき
は、硬質Crメッキロールでの伸び率を1.3%以上に
すると1020超の光沢度が得られ、更に、硬質Crメ
ッキロールでの伸び率を1.8%以上にすると1050
超の極めて優れた光沢度が得られる。以上の製造方法で
得られためっき量が5〜50g/m2 、Ni拡散メッキ
層中のS含有量が0.05%以下で、 且つ、 Ni拡散メ
ッキ層が圧延ロールで平滑化され光沢度の優れたミラー
ブライト表面を有し、 最表層のFe濃度が50%以下で
あるNi拡散メッキ鋼板は、優れた光沢とNi拡散メッ
キ層の優れた塑性加工性と耐食性とを両立させることが
できる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の効果を実施例により説明す
る。表1および表2に示す組成、 熱延、冷延条件で0.
26mm厚みの冷間圧延コイルを製造し、表2に示す条
件で、アルカリ脱脂、 酸洗後ワット浴でのNiメッキ、
鋼板の再結晶焼鈍を兼ねたNi拡散熱処理或いは、鋼板
の再結晶焼鈍後NiメッキおよびNi拡散熱処理を行
い、表3に示す調質圧延を施しNi拡散メッキ鋼板を試
作した。試作したNi拡散メッキ鋼板の品質を調査する
ため、 前述と同様の条件で、 光沢度、 Fe濃度(Fe/
Fe+Ni比%)、円筒絞り加工後の側壁外面をSEM
観察し評価したNi拡散メッキ層の割れ(0:割れ無
し、 ×: 割れ発生)、胴缶外側面のSST耐食試験後の
赤錆発生面積率%を調査し、 その結果を表3に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】供試鋼Aは、 C含有量が0.0019%
で、Tiを0.035%、Nbを0.008%、Bを
0.0003%添加したNb−Ti添加極低炭素鋼で、
軟質で深絞り性に優れた特性が得られる鋼である。供試
鋼Bは、 C含有量が0.040%のブリキ原板として一
般に用いられるAl−K鋼である。試料No.1,2
は、特開平10−280184号公報の従来例で、絞り
缶のNiメッキ層の割れ、赤錆の発生はなく、光沢度も
850,800とまずまずではあるが、本発明の目標と
するレベルには未達である。
【0027】試料No.3,4−1は本発明の請求項2
の実施例で、 光沢度も1025,1040と優れた値が
得られている。試料No.4−2は、調質圧延ロールを
硬質CrメッキしたMB(ミラーブライト)仕様のRa
が0.04μmの調質圧延ロールで2.0%の調質圧延
を行った本請求項4、5の実施例で、1100の極めて
優れた光沢度が得られている。試料No.4−3は、タ
ンデムロールをダルロールとした本発明の冷間圧延条件
であるが、調質圧延ロールをRa:0.10μmのブラ
イトロールとした比較例で、光沢度は800にとどまっ
ている。
【0028】試料No.5は、冷間圧延時のロールがダ
ルロールであるがRaが3.50μmと粗すぎた比較例
で、目標の950以上の光沢度が得られていない。試料
No.6は、低炭Al−K鋼を用いた本発明の実施例
で、良好な光沢度が得られている。試料No.7は、冷
間圧延時のロールを硬質Crメッキのダルロールを使用
した本発明の実施例で、光沢度が1090と極めて優れ
た値が得られている。
【0029】試料No.8,9は、何れも2回焼鈍方式
の本発明の実施例で、良好な光沢度並びに絞り缶のNi
メッキ層の割れおよび赤錆発生のないNiメッキ鋼板が
得られた。試料No.10は、冷間圧延ロールがスムー
スロールで、且つメッキ層中のS濃度が本発明の限度を
超えた比較例で、光沢度が未達で、絞り加工後のNi拡
散メッキ層が割れ、そして耐食性が劣悪となっている。
以上の実施例の結果から明らかなように、 本発明の方法
によって、 「Ni拡散メッキ層が軟質でプレス加工時の
塑性加工性,加工後の耐食性に優れ、更に、優れた光沢
度のミラーブライト表面を有するNi拡散メッキ鋼板の
製造方法および鋼板を提供すること」が十分に達成でき
る。
【0030】
【発明の効果】以上の実施例の結果から明らかなよう
に、 本発明の方法によって、 本発明が解決しようとする
課題の、 「Ni拡散メッキ層が軟質でプレス加工時の塑
性加工性、加工後の耐食性に優れ、更に、優れた光沢度
のミラーブライト表面を有するNi拡散メッキ鋼板の製
造方法および鋼板を提供すること」が十分に達成でき、
工業的価値が極めて大である。
フロントページの続き (72)発明者 濃野 通博 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日本 製鐵株式会社広畑製鐵所内 Fターム(参考) 4E002 AD06 BB09 BC07 BD09 CB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の製法で造られた熱延鋼板を酸洗
    後、冷間圧延を行うに当り、少なくとも最終スタンドの
    圧延ロールをRa:0.3〜2.0μmのダルロールを
    用い冷間圧延鋼板を製造し、脱脂、 酸洗を経て、 Niメ
    ッキを行うに当り、 無光沢或は半光沢Niメッキ浴で浴
    中のS濃度を規制し、 Niメッキ層中のS含有量を0.
    05%以下に制御した5〜50g/m2 のNiメッキ鋼
    板を製造した後、 650℃以上で再結晶焼鈍とNiメッ
    キ層の合金化拡散熱処理を行い、その後、 表面粗さRa
    が0.07μm以下のロールでの伸び率が1.3%以上
    でドライ調質圧延を施すことを特徴とする光沢度が95
    0超のミラーブライト表面を有し、 最表層のFe濃度が
    50%以下であることを特徴とする塑性加工性と耐食性
    に優れたNi拡散メッキ層を有するNi拡散メッキ鋼板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 通常の製法で造られた熱延鋼板を酸洗
    後、冷間圧延を行うに当り、少なくとも最終スタンドの
    圧延ロールをRa:0.3〜2.0μmのダルロールを
    用い冷間圧延鋼板を製造し、再結晶焼鈍後、必要に応じ
    調質圧延を施し、その後、Niメッキを行うに当り、 無
    光沢或は半光沢Niメッキ浴で浴中のS濃度を規制し、
    Niメッキ層中のS含有量を0.05%以下に制御した
    5〜50g/m2 のNiメッキ鋼板を製造した後、 55
    0℃以上でNiメッキ層の合金化拡散熱処理を行い、 そ
    の後、 表面粗さRaが0.07μm以下のロールでの伸
    び率が1.3%以上でドライ調質圧延を施すことを特徴
    とする光沢度が950超のミラーブライト表面を有し、
    最表層のFe濃度が50%以下であることを特徴とする
    塑性加工性と耐食性に優れたNi拡散メッキ層を有する
    Ni拡散メッキ鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のNi拡散メッキ
    鋼板の製造法において、 Niメッキ後の調質圧延工程で
    の、Raが0.07以下のロールでの伸び率が1.8%
    以上で、 ドライ調質圧延を施すことを特徴とする光沢度
    が1020超であるNi拡散メッキ鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のNi拡散メッキ鋼板の製
    造法において、Niメッキ後の調質圧延を施すに当り、
    少なくともRa:0.07μm以下のロールが硬質Cr
    メッキロールであることを特徴とする光沢度が1020
    超のNi拡散メッキ鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 Niのめっき量が5〜50g/m2 で、
    熱処理によりそのNiメッキ層の少なくとも一部がFe
    −Ni合金層を形成しているNi拡散メッキ鋼板におい
    て、 Ni拡散メッキ層のS含有量が0.05%以下で、
    且つ、 Ni拡散メッキ層が圧延ロールで平滑化された光
    沢度が1020超のミラーブライト表面を有し、 最表層
    のFe濃度が50%以下であることを特徴とする塑性加
    工性と耐食性に優れたNi拡散メッキ鋼板。
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