JPH06115393A - キャリー - Google Patents

キャリー

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JPH06115393A
JPH06115393A JP26380292A JP26380292A JPH06115393A JP H06115393 A JPH06115393 A JP H06115393A JP 26380292 A JP26380292 A JP 26380292A JP 26380292 A JP26380292 A JP 26380292A JP H06115393 A JPH06115393 A JP H06115393A
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JP
Japan
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carry
traveling
ballast
iron wheel
state
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Pending
Application number
JP26380292A
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English (en)
Inventor
Kenzo Okuda
健造 奥田
Takashi Ishiyama
隆 石山
Ikuo Mitsui
郁夫 三井
Kotaro Mitsui
幸太郎 三井
Shuji Noritake
修二 則武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUI MEEKUSU KK
TEMISU OAK KK
Sanken Co Ltd
Original Assignee
MITSUI MEEKUSU KK
TEMISU OAK KK
Sanken Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by MITSUI MEEKUSU KK, TEMISU OAK KK, Sanken Co Ltd filed Critical MITSUI MEEKUSU KK
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Publication of JPH06115393A publication Critical patent/JPH06115393A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バラストの散布性能、作業性の向上、故障時
のレールへの負荷低減、緊急退避構造の簡素化を図るこ
とにより、信頼性の高いキャリーを得る。 【構成】 荷台14の両側壁22、24の開度は開度調
節用油圧シリンダによって調節することができるように
なっているので、バラストの散布量を調節することがで
きる。また、荷台14の底壁には山型の底板58が載置
されているのでバラストが確実に流下される。これらの
ことからバラストの散布性能を向上させることができ、
ひいてはキャリー10の信頼性を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行しながらバラスト
を散布するキャリーに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道のレール間及びレール両側には、レ
ールの安定化を図る目的でバラスト(砕石)が敷き詰め
られている。バラストを敷き詰めるには種々の方法が考
えられるが、一般にはレール上を徐行しながら荷台に積
載されたバラストを散布していく所謂キャリーが用いら
れている。なお、この種のキャリーは、鉄道用以外にも
例えば下水道の基礎構築等の際にも用いられている。
【0003】この種のキャリーでは、オペレータ室と、
オペレータ室の後部に配置された荷台と、荷台の下方に
配置された駆動部と、から概ね構成されている。荷台
は、後壁部(若しくは、後壁部及び両壁部)が上縁部回
りに開閉可能とされていると共にダンプアップ可能とさ
れている。また、駆動部は、クローラ走行及び鉄輪走行
の二種の走行が選択できる構造となっている。なお、走
行の切り換えには、油圧シリンダが用いられている。さ
らに、オペレータ室にはオペレータが着座するシートの
他、種々の操作レバー、スイッチ等が配設されている。
【0004】このようなキャリーを用いて実際にバラス
トの散布作業を行う場合には、まずクローラ走行によっ
てレール上に載り(以下、本明細書では「載線」とい
う)、次いで荷台の後壁部(若しくは、後壁部及び両壁
部)を上縁部回りに開放すると共にダンプアップさせ、
この状態で鉄輪走行によってレール上を徐行しながらバ
ラストを散布していく。
【0005】なお、この種のキャリーでは、不測の故障
(例えば、キャタピラの駆動不能)等が生じた場合にレ
ール上から緊急退避する必要があるので、そのための構
造として鉄輪が90°回転可能になっている。これによ
り、緊急退避する場合には、レールに直交して退避用レ
ールを載置し、このレールに90°回転させた鉄輪を載
せて横行して退避することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
キャリーによる場合、荷台の両側壁の開放角度の調整が
できなかったため、荷台のダンプアップ角度に応じてバ
ラストが両側壁を押し開くのみで、バラストの散布量を
調節することまではできなかった。
【0007】また、レールの両側のみにバラストを散布
したい場合があるが、このような場合に荷台の両側壁を
開放しただけでは、荷台の底面が平らであるためバラス
トが散布されにくかった。
【0008】さらに、オペレータ室のシートは当然のこ
とながらキャリー進行方向を前向きとして据えつけられ
ているため、バラストの散布状況をオペレータが目視し
ながら作業を進めようとした場合等には、オペレータは
後方を振り向きながら作業を進める必要があり、作業性
が低下していた。
【0009】またさらに、鉄輪走行中に万一油圧シリン
ダ等に故障が生じてジャッキアップ状態の維持が不能に
陥った場合、キャリーはその自重を伴ってジャッキアッ
プしていた分だけ急激にキャタピラ側からレール上に落
下する。このため、レールに損傷を与えるおそれがあっ
た。
【0010】またさらに、緊急退避用として鉄輪を90
°回転させる構造を採っているので、その構造が複雑化
すると共に精度を出すのが困難であった。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、バラストの散
布性能、作業性の向上、故障時のレールへの負荷低減、
緊急退避構造の簡素化を図ることにより、信頼性の高い
キャリーを得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るキャリーは、箱状の荷台の後壁部及び側壁部のいず
れか又は両方を上縁部回りに開放状態として走行するこ
とにより、荷台後方及び荷台側方のいずれか又は両方へ
前記荷台に積載されたバラストを散布するキャリーであ
って、前記荷台に、前記側壁部の開度を調節する開度調
節手段を設けたことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の本発明に係るキャリーは、
箱状の荷台の後壁部及び側壁部のいずれか又は両方を上
縁部回りに開放状態として走行することにより、荷台後
方及び荷台側方のいずれか又は両方へ前記荷台に積載さ
れたバラストを散布するキャリーであって、前記荷台の
底部上面を荷台幅方向中間部から荷台幅方向両側部にか
けて下り勾配の斜面としたことを特徴としている。
【0014】請求項3記載の本発明に係るキャリーは、
シートクッション及びシートバックから成り進行方向を
前向きにして設置されたオペレータ着座用のシートを備
え、走行しながらバラストを散布するキャリーであっ
て、進行方向及び反進行方向に沿って前記シートクッシ
ョンにおける進行方向側端部位置と反進行方向側端部位
置との間を移動可能に、前記シートバックを前記シート
クッションに取り付けたことを特徴としている。
【0015】請求項4記載の本発明に係るキャリーは、
駆動回転することにより接地面上をクローラ走行するキ
ャタピラと、駆動回転することにより軌道に沿って鉄輪
走行する鉄輪と、伸縮可能な棒状部材を介して前記鉄輪
を支持し、伸縮することによってクローラ走行可能状態
と鉄輪走行可能状態とを選択的に切り換えるジャッキ手
段と、を備え、前記鉄輪走行しながらバラストを散布す
るキャリーであって、前記鉄輪走行時に前記棒状部材に
装着され、装着された状態では前記棒状部材の短縮可能
長さを制限し、前記棒状部材の伸長状態保持力が解消さ
れた場合にも、前記キャタピラの前記軌道からの離間状
態を維持させるストッパを有することを特徴としてい
る。
【0016】請求項5記載の本発明に係るキャリーは、
駆動回転することにより軌道に沿って鉄輪走行する鉄輪
を備え、走行しながらバラストを散布するキャリーであ
って、前記軌道からの緊急退避時に前記鉄輪に装着さ
れ、前記軌道上にこれを跨いで載置された退避用レール
に沿って転動可能な転動手段を有することを特徴として
いる。
【0017】
【作用】請求項1記載の本発明に係るキャリーによれ
ば、箱状の荷台の後壁部及び側壁部のいずれか又は両方
を上縁部回りに開放状態として走行することにより、荷
台後方及び荷台側方のいずれか又は両方へ荷台に積載さ
れたバラストが散布される。
【0018】ここで、本発明によれば、側壁部の開度を
調節する開度調節手段が荷台に設けられているので、側
壁部の開度を所望の開度に設定することができる。この
ため、ダンプアップ角度に多少のバラツキがあっても、
設定した開度に応じた量のバラストを散布することがで
きる。従って、バラストの散布性能が向上される。
【0019】請求項2記載の本発明に係るキャリーによ
れば、箱状の荷台の後壁部及び側壁部のいずれか又は両
方を上縁部回りに開放状態として走行することにより、
荷台後方及び荷台側方のいずれか又は両方へ荷台に積載
されたバラストが散布される。
【0020】ここで、本発明によれば、荷台の底部上面
が荷台幅方向中間部から荷台幅方向両側部にかけて下り
勾配の斜面とされているので、バラストはこの斜面に沿
って落下する。このため、荷台の底部上面が平らとなっ
ている場合に比べて、バラストが確実に散布される。従
って、バラストの散布性能が向上される。
【0021】請求項3記載の本発明に係るキャリーによ
れば、通常は、進行方向を前向きとして設置されたシー
トのシートクッションにオペレータが着座し、進行方向
に沿ってキャリーを走行させながらバラストが散布され
る。
【0022】ここで、例えば、バラストの散布状況を目
視しながら散布作業を行う場合等には、オペレータによ
って、シートクッションにおける反進行方向側端部位置
に位置されたシートバックが、進行方向側端部位置まで
移動される。これにより、シートは進行方向を後ろ向き
にして設置されたのと同じになる。この状態で、オペレ
ータがシートのシートクッションに着座すれば、振り向
きながら作業を行う必要もなくバラストの散布状況を普
通の姿勢で目視しながら散布作業を行うことができる。
従って、バラストの散布作業の作業性が向上される。
【0023】請求項4記載の本発明に係るキャリーによ
れば、キャリーを載線させる場合には、ジャッキ手段に
よってクローラ走行可能状態とされる。このため、キャ
タピラを駆動回転させれば接地面上をクローラ走行する
ので、キャリーを載線させることができる。
【0024】載線後、ジャッキ手段によってクローラ走
行可能状態から鉄輪走行可能状態に切り換えられる。こ
のため、鉄輪を駆動回転させればキャリーは軌道に沿っ
て鉄輪走行することができるので、バラストの散布作業
を行うことができる。また、この鉄輪走行時には、スト
ッパが棒状部材に装着される。
【0025】ここで、鉄輪走行時に、ジャッキ手段に故
障が生じ棒状部材の伸長状態保持力が解消されてしまう
ことが考えられる。しかしながら、本発明によれば、ス
トッパが棒状部材に装着されているので、棒状部材の短
縮可能長さが制限される。このため、前記場合において
も、キャタピラの軌道からの離間状態は維持される。従
って、キャリーの自重を伴い急激にキャリーがキャタピ
ラ側から軌道上に落下することを防止することができ
る。この結果、このような故障時における軌道への負荷
が著しく低減される。
【0026】請求項5記載の本発明に係るキャリーによ
れば、鉄輪を駆動回転させることによりキャリーは軌道
に沿って走行し、バラストが散布される。
【0027】ここで、軌道から緊急退避する必要が生じ
た場合には、まず軌道上にこれを跨いで退避用レールが
載置される。これと同時に、転動手段が鉄輪に装着され
る。装着された転動手段は退避用レールに沿って転動可
能であるので、転動手段が転動することによりキャリー
は退避用レールに沿って軌道から退避される。このた
め、鉄輪自体を90°回転させる場合に比べ、緊急退避
構造の簡素化が図られる。
【0028】
【実施例】以下、図1〜図9を用いて、請求項1〜請求
項5記載の本発明の一実施例に係るキャリー10につい
て説明する。
【0029】図1及び図2に示されるように、このキャ
リー10は、オペレータが乗り込むオペレータ室12
と、オペレータ室12の後方に配置された荷台14と、
荷台14の下方に配置された駆動部16と、から概ね構
成されている。
【0030】〔荷台14の全体構成〕荷台14は、上方
が開放されかつ平面視で矩形状とされた箱体形状とされ
ており、前壁18、後壁部としての後壁20、側壁部と
しての左右の側壁22、24、及び底壁26(これにつ
いては、図4参照)を備えている。また、各側壁22、
24は、荷台14の隅部に立設された前部支柱25と後
部支柱27に支持されている。なお、各側壁22、24
の前部支柱25及び後部支柱27への支持構造について
は後に詳述する。
【0031】前壁18は、格子状に配置された鉄骨によ
って裏面側が補強された底壁26の前端縁に直角に固着
されている。この前壁18と対向して配置された後壁2
0は、開閉自在とされている。すなわち、後壁20の上
端面両側にはそれぞれアーム30が固着されており、こ
のアーム30が左右の後部支柱27の上端面にそれぞれ
取り付けられたヒンジ部32においてピン結合されてい
る。これにより、後壁20は、ヒンジ部32のピンを回
転中心として開閉自在となっている。なお、後壁20の
下端縁には一対の舌片34が固着されており、この舌片
34によって通常は後壁20はロックされている。
【0032】図3に示されるように、左側の側壁22に
は、その下端部表面に下縁バー36が固着されている。
下縁バー36の長手方向寸法は側壁22の長手方向寸法
よりも所定長さ長くなっている。このため、下縁バー3
6の前端部は、側壁22の前端部よりも所定長さ突出し
ている。また、左側の側壁22には、その上端部両側に
それぞれフランジ38が固着されている。これに対応し
て、前部支柱25及び後部支柱27の側面には、フラン
ジ40がそれぞれ固着されている。そして、双方のフラ
ンジ38とフランジ40とがピン42によって結合され
ることにより、側壁22は後部支柱27のピン42回り
に開閉可能とされている。なお、この点については、右
側の側壁24についても同様であるので、その構成の説
明は省略する。
【0033】また、荷台14の前部支柱25と後部支柱
27の上端部間には差し枠28が取り付けられており、
これによりキャリー10の走行中に後述するバラスト6
0がこぼれるのを防止することができる。
【0034】〔左右の側壁22、24の開度調節機構〕
上述した左右の側壁22、24には、その開度を調節す
るための機構がそれぞれ設けられており、以下この機構
について説明する。なお、この際、左側の側壁22の開
度調節機構と右側の側壁24の開度調節機構とは同一構
成であるので、前述した側壁22、24の場合と同様に
左側の側壁22用の開度調節機構についてのみ説明する
ことにする。
【0035】図3に示されるように、荷台14の前壁1
8の前面下方位置には、その中央部付近に取付ブラケッ
ト44が固着されている。この取付ブラケット44に
は、開度調節手段としての開度調節用油圧シリンダ46
のシリンダ48の基端部48Aが回動可能に軸支されて
いる。シリンダ48内にはピストンロッド50が緊密に
挿入されている。また、シリンダ48には油圧ホース5
2が接続されており、図示しない油圧ポンプの駆動を制
御することによりシリンダ48内を所定の油圧にするこ
とができる。これにより、ピストンロッド50はシリン
ダ48に対して伸縮されるようになっている。
【0036】ピストンロッド50の先端部は、ブラケッ
ト54を介してピン56で側壁22の下縁バー36の前
端部に軸支されている。従って、油圧が調節されてピス
トンロッド50がシリンダ48から伸び出すと、ピスト
ンロッド50によって側壁22の下縁バー36が押圧さ
れ、これによって側壁22がその上縁位置(ピン56の
位置)を回転中心として回転し下縁側を開放する構成で
ある。
【0037】〔荷台14の底部構造〕次に、図1及び図
4を用いながら、荷台14の底壁26に載置される底板
58について説明する。
【0038】これらの図に示されるように、底板58は
平面視で矩形状とされ、かつ、その幅方向に沿って切断
した断面形状が山型(二等辺三角形)とされている。ま
た、底板58の傾斜面58Aの傾斜勾配は所定の下り勾
配(比較的緩勾配)とされている。これにより、バラス
ト60(図3参照)がこの底板58に積載されると、バ
ラスト60は底板58の傾斜面58Aに沿って側壁2
2、24側へと流下する構成である。なお、底板58の
頂部前側及び後ろ側には、それぞれフック62が固着さ
れており、クレーンによって吊り上げ又は吊り下げるこ
とによって、底板58は脱着される構造になっている。
【0039】〔オペレータ室12のシート構造〕次に、
図1及び図5を用いながら、オペレータ室12の構成に
ついて説明する。
【0040】図5に示されるように、オペレータ室12
内にはオペレータ着座用のシート64が配設されてい
る。シート64は、支柱66に支持されたシートクッシ
ョン68と、このシートクッション68の後端部に起立
状態で配置されたシートバック70と、を備えている。
【0041】シートクッション68の両側部中央には、
それぞれ一対のリンク72、74の各々一端部がピン結
合によって取り付けられている。各リンク72、74の
他端部は、シートバック70の両側部下側に取り付けら
れた三角形状の支持ブラケット76にピン結合されてい
る。従って、シートバック70は、シートクッション6
8に対して回動可能とされている。そして、図5におい
て、シートバック70がシートクッション68の後端位
置で起立する実線図示状態が進行方向を前向きとしたシ
ート64の外観であり、シートバック70がシートクッ
ション68の前端位置で起立する二点鎖線図示状態が進
行方向を後ろ向きとしたシート64の外観である。
【0042】これに対応して、オペレータ室12には、
鉄輪走行用アクセルレバー78及び後述する鉄輪108
を上下動させるためのジャッキアップレバー80がシー
ト64の前後にそれぞれ設けられている。同様に、前後
の鉄輪走行用アクセルレバー78及びジャッキアップレ
バー80の両脇には、それぞれ開度調節盤82が設けら
れている(図5には左側の側壁22用の開度調節盤82
のみ図示)。この開度調節盤82にはボタンが上下に二
つ設けられており、上側のボタンが側壁22を閉止させ
るためのものであり、下側のボタンが側壁22を開放さ
せるためのものである。また、荷台14をダンプアップ
させるためのダンピングレバー84は軸芯を略Y字形に
屈曲された形状とされており、シートバック70が前後
いずれの位置にあっても把持操作可能に構成されてい
る。さらに、クローラ走行用レバー86の長孔を挟んだ
両脇には、前進を表示する「F」の文字と後進を表示す
る「R」の文字とが前後逆になるように表示されてい
る。なお、クローラ走行用レバー86の隣に配設されて
いるのは、クローラ走行時に用いるアクセルレバー87
である。
【0043】さらに、図1に示されるように、扉88と
扉90とはいずれも開閉可能に構成されている。従っ
て、オペレータは、シート64の前向き、後ろ向きに応
じて扉88、90のいずれかを用いて乗降することがで
きる。なお、図1に示される状態は、シート64が進行
方向を前向きとして配置されている場合の扉88の使用
態様を示したものである。
【0044】〔荷台14のダンプアップ構造〕次に、図
1及び図2を用いながら、荷台14のダンプアップ構造
について説明する。
【0045】荷台14の底壁26の裏面側には、ダンプ
アップ用油圧シリンダ92が配設されている。ダンプア
ップ用油圧シリンダ92は、シリンダ94とシリンダ9
4に対して伸縮するピストンロッド96とから成り、図
示しない油圧ポンプを駆動することによりシリンダ94
に対してピストンロッド96が伸縮するようになってい
る。このピストンロッド96の先端部が、荷台14の底
壁26の裏面中央部に回転自在に連結されている。一
方、底壁26の裏面側には、一対のヒンジ部97(図2
参照)が配設されており、荷台14のダンプアップ時の
回転中心として機能している。従って、ピストンロッド
96が伸長することにより、荷台14がヒンジ部97を
回転中心として押し上げられてダンプダウン状態(図2
図示状態)からダンプアップ状態(図1図示状態)にな
る。
【0046】〔駆動部16の構造〕次に、図1、図6、
及び図9を用いながら、キャリー10を駆動するための
駆動部16の構成について説明する。図1に示されるよ
うに、駆動部16は、クローラ走行するための構造と、
鉄輪走行するための構造と、から成り、以下この順に説
明する。
【0047】荷台14の下方側には、その両側にそれぞ
れキャタピラ98が配置されている。各キャタピラ98
の内側前向部には歯車状の駆動輪100が配置され、ま
た内側後向部にはキャタピラ調整用の遊動輪200が配
置されていて、この駆動輪100に駆動力が付与されて
回転することにより、キャタピラ98が回転するように
なっている。なお、駆動輪100及び遊動輪200の間
には長尺状の補強フレーム102が配置されており、そ
の上縁とキャタピラ98の上縁との間には一対のガイド
ローラ104が配置されている。また、補強フレーム1
02の下縁とキャタピラ98の下縁との間には四対の補
助輪106か配置されている。各補助輪106は、補強
フレーム102に回動自在に支持されており、走行する
路面の凹凸に応じて上下動しながら回転するようになっ
ている。なお、上述したキャタピラ98は、オペレータ
室12内のクローラ走行用レバー86を操作することに
より駆動回転し、アクセルレバー87を操作することに
より馬力が増減するようになっている。
【0048】一方、図1、図6、図9に示されるよう
に、一対のキャタピラ98の前後位置には、それぞれ一
対の鉄輪108が配置されている。なお、この鉄輪10
8は絶縁構造になっている。各鉄輪108の両側面には
若干離間してフランジ110が配置されており、これら
のフランジ110に鉄輪108は回転自在に軸支されて
いる。これらのフランジ110は、一対の鉄輪108間
を掛け渡すように配置された断面く字形の支持フランジ
112に固着されている。
【0049】この支持フランジ112の長手方向両端部
には、それぞれジャッキ手段としての鉄輪用油圧シリン
ダ114のシリンダ116の端部がピン結合によって連
結されている。また、鉄輪用油圧シリンダ114のピス
トンロッド118の端部は、キャリー10の本体側にや
はりピン結合によって連結されている。従って、鉄輪用
油圧シリンダ114は、図示しない油圧ポンプを駆動さ
せることによりピストンロッド118がシリンダ116
に対して伸縮するようになっている。なお、上述した鉄
輪108は、オペレータ室12内の鉄輪走行用アクセル
レバー78を操作することにより駆動回転して前進また
は後進するようになっている。また、鉄輪用油圧シリン
ダ114は、ジャッキアップレバー80を操作すること
により伸縮し、鉄輪108が上下動するようになってい
る。
【0050】そして、鉄輪用油圧シリンダ114が伸長
した状態では、鉄輪108が軌道としてのレール120
上に載置される。この図1及び図6に示される状態が、
請求項4記載の「鉄輪走行可能状態」であり、この状態
で走行すれば「鉄輪走行」となる。また、鉄輪用油圧シ
リンダ114が短縮した状態では、支持フランジ112
が回転して鉄輪108がレール120上から離間される
と共にキャタピラ98が着地される。この状態が、請求
項4記載の「クローラ走行可能状態」であり、この状態
で走行すれば「クローラ走行」となる。
【0051】〔ストッパ122の構造〕次に、図6及び
図7を用いて、鉄輪走行時に用いられるストッパ122
について説明する。
【0052】図7に示されるように、ストッパ122
は、軸直角断面が半円形とされた樋状の装着部124
と、この装着部124の長手方向両端部に固着された1
/2リング形状のストッパ部126と、双方のストッパ
部126の間に固着された把手部128と、装着部12
4の長手方向中間部に取り付けられたロック部130
と、から構成されている。
【0053】装着部124は、上述した鉄輪用油圧シリ
ンダ114のピストンロッド118の周面にあてがうこ
とができるようにその径寸法が設定されている。また、
一方のストッパ部126はキャリー10の本体側に当接
されており、また他方のストッパ部126は、シリンダ
116の端面に当接されている。
【0054】ロック部130は、装着部124と同一径
寸法の押さえ部132を備えている。押さえ部132の
一端部は装着部124の側縁部に蝶番で回動自在に取り
付けられている。押さえ部132の他端部表面にはフッ
ク132Aが固着されている。これに対応して、装着部
124の反対側の側縁部には、クランプ134が取り付
けられている。クランプ134は、装着部124の反対
側の側壁部に回動自在に取り付けられた本体134A
と、本体134Aの両側部に二枚板構造とされた連結部
134Bと、連結部134Bの一方の板に一端が係止さ
れ他方の板に他端が係止され全体としては連結部134
Bに巻装された圧縮コイルバネ134Cと、によって構
成されている。
【0055】図6に示されるように、上述したストッパ
122が鉄輪用油圧シリンダ114のピストンロッド1
18の周面に装着された状態では、鉄輪用油圧シリンダ
114の短縮長さが制限されている。なお、本実施例で
は、鉄輪用油圧シリンダ114が最大量伸長した状態で
鉄輪走行可能状態とされ、かつ、この状態でストッパ1
22がピストンロッド118の露出部分(シリンダ11
6から突出している部分)の全体を覆うように装着され
るので、この状態では鉄輪用油圧シリンダ114の短縮
は不可能とされている。
【0056】〔緊急退避用の構造〕次に、図8及び図9
を用いながら、キャリー10の緊急退避構造について説
明する。
【0057】図8に示されるように、各鉄輪108に
は、これに対応して予め転動手段としてのコロ付輪止1
36が装備されている。当然のことながら、このコロ付
輪止136は、通常時には使用されることはなく、緊急
退避時にのみ使用されるものである。
【0058】このコロ付輪止136は、鉄輪108の周
面に係合する湾曲形状の受け部138と、この受け部1
38の下方に配置された転動部140と、を備えてい
る。受け部138の側面には鉤状のフック138Aが固
着されており、鉄輪108の外側内周面に挿入係止され
るようになっている。また、転動部140は一対の側板
142を備えており、この側板142間には複数のコロ
144が軸支されている。これらのコロ144は、鉄輪
108の回転方向と直交する方向へ転動するように配置
されている。
【0059】一方、コロ付輪止136に対応して、予め
退避用レールとしての横取り治具146が装備されてい
る。横取り治具146は長尺状とされており、その長手
直角断面はコ字形とされている。また、横取り治具14
6の内側開放部の幅方向寸法は、転動部140の一対の
側板142間の距離とほぼ一致している。従って、転動
部140は横取り治具146に嵌入可能である(図9参
照)。
【0060】さらに、横取り治具146の長手方向両端
部の外側には、それぞれ軸芯をコ字形に屈曲させた把手
148が取り付けられている。また、横取り治具146
の長手方向の一方の端部には、ストッパフランジ150
が固着されている。ストッパフランジ150は、一部ス
リット状に切りかかれた矩形状の板材とされている。そ
して、ストッパフランジ150は、その下端部が横取り
治具146の下端面よりも若干下側へ突出するように横
取り治具146の両側面に固着されている。この突出し
た部分がレール120の側面に当接係止されることによ
り、横取り治具146がレール120に対して直交した
状態からずれるのを防止している。
【0061】さらに、横取り治具146の長手方向のス
トッパフランジ150と反対側には、丸状のボス(図示
省略)が固着されており、ストッパフランジ150にこ
のボスを挿入することにより横取り治具146を繋ぐこ
とができるようになっている。
【0062】なお、上述したコロ付輪止136及び横取
り治具146を用いて、キャリー10を横行させレール
120から退避する際には、図示しない緊急退避用用の
手動ポンプが用いられるようになっている。
【0063】以下に、本実施例の作用を説明する。ま
ず、荷台14にバラスト60が積載されたキャリー10
をクローラ走行によってレール120上に載線させる。
載線後、オペレータがジャッキアップレバー80を操作
することにより、鉄輪用油圧シリンダ114が伸長され
る。これにより、鉄輪108がレール120上に載置さ
れ、更にキャリー10の本体がジャッキアップされてキ
ャタピラ98がレール120から離間される。このよう
にして、クローラ走行状態から鉄輪走行可能状態へと切
り換えられる。
【0064】切り換え後、ストッパ122を鉄輪用油圧
シリンダ114のピストンロッド118に装着させる。
すなわち、ストッパ122の装着部124をピストンロ
ッド118の周面にあてがった後、ロック部130の押
さえ部132を閉じる。次いで、クランプ134の連結
部134Bのピンを押さえ部132のフック132Aへ
係止させた後、圧縮コイルバネ134Cの付勢力に抗し
てクランプ134を牽引して止める。このようにして、
ストッパ122がピストンロッド118に装着された状
態では、一方のストッパ部126がキャリー10の本体
側に当接され、他方のストッパ部126がシリンダ11
6の端面に当接される。従って、万一鉄輪用油圧シリン
ダ114もしくは油圧ポンプ等に故障が生じて油圧が急
激に低下した場合等においても、ストッパ部126によ
って鉄輪用油圧シリンダ114の短縮が阻止される。
【0065】次いで、オペレータによって、荷台14の
後壁20がアンロック状態とされると共に開度調節盤8
2の開ボタンが押圧されて荷台14の両側壁22、24
が所望の開度まで開放される。その後、オペレータによ
ってダンピングレバー84が操作されて、ダンプアップ
用油圧シリンダ92が伸長される。これにより、荷台1
4が所定の角度までダンプアップされる。
【0066】この状態で、オペレータによって鉄輪走行
用アクセルレバー78が操作され、キャリー10を所定
のスピードで前進させる。これにより、バラスト60
は、レール120間、レール120の両側に所定量散布
される。この際、荷台14の底板58が所定の下り勾配
で傾斜されているので、バラスト60は流下し易い。
【0067】ここで、オペレータがバラスト60の散布
状況を目視しながらバラスト60の散布作業を行う等の
場合には、予めシート64の向きが変更される。すなわ
ち、シート64のシートバック70が進行方向に沿って
回動されてシートクッション68の進行方向側端部(前
端部)位置にセットされる。これにより、シート64の
向きが進行方向を前向きとした状態(図5実線図示状
態)から進行方向を後ろ向きとした状態(図5二点鎖線
図示状態)へと変更される。なお、この際、オペレータ
がオペレータ室12内へ出入りする際には、図2におい
て左側の扉88は閉止状態にしておき右側の扉90を開
閉すればよい。
【0068】ところで、キャタピラ98の駆動機構、鉄
輪108の駆動機構等に万一故障が生じた場合、緊急退
避する必要があるが、このときの操作について以下に説
明する。
【0069】まず、図9に示されるように、鉄輪108
の周面にコロ付輪止136が装着される。次いで、オペ
レータによって横取り治具146の把手148が把持さ
れて、横取り治具146がレール120に対して直交し
た状態に載置される。この際、横取り治具146のスト
ッパフランジ150がレール120の側面に当接係止さ
れるようにする。次いで、コロ付輪止136の転動部1
40を横取り治具146に嵌合させる。その後、オペレ
ータによって緊急脱出用手動ポンプが駆動されて、キャ
リー10をレール120の外側へ退避させる。
【0070】このように本実施例では、キャリー10の
荷台14の両側壁22、24を開閉する際に、その開度
を調節する開度調節用油圧シリンダ46を荷台14に配
設したので、バラスト60の散布量を所望の量にするこ
とができる。従って、バラスト60の散布性能を向上さ
せることができ、キャリー10の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0071】また、本実施例では、荷台14の底壁26
に幅方向に沿って切断した断面形状が山型の底板58を
取り付けたので、バラスト60を底板58の傾斜面58
Aに沿って流下させることができ、確実にバラスト60
を散布することができる。従って、バラスト60の散布
性能を向上させることができ、キャリー10の信頼性を
向上させることができる。
【0072】さらに、本実施例では、オペレータ室12
のシートバック70を前後入替え可能に構成したので、
バラスト60の散布状況を目視しながら作業を進めたい
等の場合にも、オペレータは常に前方を見て作業を行う
ことができる。従って、その作業性を向上させることが
でき、キャリー10の信頼性を向上させることができ
る。
【0073】またさらに、本実施例では、鉄輪走行時に
鉄輪用油圧シリンダ114のピストンロッド118の周
面にストッパ122を装着させるように構成したので、
万一鉄輪用油圧シリンダ114等に故障が生じた場合に
も、急激に鉄輪用油圧シリンダ114が短縮してキャリ
ー10がキャタピラ98側からレール120上に落下す
るのを防止することができる。従って、レール120へ
の負荷を著しく低減することができ、キャリー10の信
頼性を向上させることができる。
【0074】またさらに、本実施例では、緊急退避時に
鉄輪108にコロ付輪止136を装着させ、横取り治具
146に沿ってキャリー10をレール120の外側に退
避させるように構成したので、操作が簡単であると共に
鉄輪108自体に緊急退避用の構成を付加する必要がな
くなる。従って、鉄輪108自体を90°回転させて退
避させる構造に比べ、構造の簡素化を図ることができる
と共に精度管理も不要となり、キャリー10の信頼性を
向上させることができる。
【0075】なお、本実施例では、荷台14の両側壁2
2、24を開閉させる際の開度調節手段として開度調節
用油圧シリンダ46を用いたが、これに限らず、モータ
の駆動力によってリールが回転する巻取装置を取り付
け、プーリ、ワイヤを介して両側壁22、24の開度を
調節するようにしてもよく、荷台14の側壁22、24
の開度を確実に調節することができる構成であればすべ
て適用することが可能である。
【0076】また、本実施例では、荷台14の両側壁2
2、24の開度を調節する目的で開度調節手段を配設し
たが、これに限らず、例えば、片方の側壁22(あるい
は側壁24)だけに開度調節用油圧シリンダ46を取り
付けてもよいし、両側壁22、24に加えて後壁20に
も開度調節用油圧シリンダ46を取り付けてもよい。
【0077】さらに、本実施例では、荷台14の底壁2
6に平板を山型に屈曲させた底板58を載置させた(従
って、底板58の裏面と底壁26の表面との間は中空)
が、これに限らず、二等辺三角柱形状(従って、床板の
裏面と底壁の表面とは密着)であってもよいし、凸湾曲
形状であってもよい。
【0078】またさらに、本実施例では、荷台14と底
板58とを別体として構成したが、これに限らず、底壁
26自体を山型形状にしてもよい。
【0079】また、本実施例では、オペレータ室12の
シートバック70をリンク機構によって回動させる構成
にしたが、これに限らず、シートバック70が進行方向
及び反進行方向に沿ってシートクッション68の表面上
をスライド可能となるように構成すると共に、シートバ
ック70にリクライニング機構を設ける構成にしても同
様の効果が得られる。
【0080】さらに、本実施例では、鉄輪用油圧シリン
ダ114の伸長状態でピストンロッド118の周面にス
トッパ122を装着させ、装着状態ではピストンロッド
118の短縮が阻止されるように構成したが、これに限
らず、キャタピラ98がレール120上に接触しなけれ
ばよく、若干短縮してからストッパ122によってそれ
以上の短縮を阻止するように構成してもよい。
【0081】またさらに、本実施例では、緊急退避用と
してコロ付輪止136を用いたが、コロ144に替えて
ボールを用いてもよい。
【0082】また、本実施例では、レール120上を走
行する鉄道用のキャリー10を請求項1乃至請求項5に
係る本発明の適用対象としたが、請求項1乃至請求項3
(特に、請求項1及び請求項2)に係る本発明について
は鉄道用に限らず、下水道の基礎構築用として適用して
もよく、バラスト60を散布することを目的としたキャ
リーであればすべて適用することができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係るキャリーは、側壁部の開度を調節する開度調
節手段を荷台に設けたので、バラストの散布性能の向上
を図ることによりキャリーの信頼性を高めることができ
るという優れた効果を有する。
【0084】また、請求項2記載の本発明に係るキャリ
ーは、荷台の底部上面が荷台幅方向中間部から荷台幅方
向両端部にかけて下り勾配の斜面とされているので、バ
ラストの散布性能の向上を図ることによりキャリー信頼
性を高めることができるという優れた効果を有する。
【0085】また、請求項3記載の本発明に係るキャリ
ーは、進行方向及び反進行方向に沿ってシートクッショ
ンにおける進行方向側端部位置と反進行方向側端部位置
との間を移動可能に、シートバックをシートクッション
に取り付けたので、作業性の向上を図ることによりキャ
リーの信頼性を高めることができるという優れた効果を
有する。
【0086】また、請求項4記載の本発明に係るキャリ
ーは、鉄輪走行時に棒状部材に装着され、装着された状
態では棒状部材の短縮可能長さを制限し、棒状部材の伸
長状態保持力が解消された場合にも、キャタピラの軌道
上からの離間状態を維持させるストッパを有するので、
故障時のレールへの負荷低減を図ることによりキャリー
の信頼性を高めることができるという優れた効果を有す
る。
【0087】また、請求項5記載の本発明に係るキャリ
ーは、軌道からの緊急退避時に鉄輪に装着され、軌道上
にこれを跨いで載置された退避用レールに沿って転動可
能な転動手段を有するので、緊急退避構造の簡素化を図
ることによりキャリーの信頼性を高めることができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るキャリーを荷台がダンプアップ
された作業状態で示す斜視図である。
【図2】図1のキャリーを荷台がダンプダウンされた状
態で示す斜視図である。
【図3】図1の荷台の前側部分のみを拡大して示す斜視
図である。
【図4】図2の荷台を幅方向に沿って切断した状態で示
す断面図である。
【図5】図1のキャリーにおけるオペレータ室の室内外
観を示す斜視図である。
【図6】図1のキャリーの駆動部の一部を拡大して示す
斜視図である。
【図7】鉄輪走行時に用いられるストッパを示す斜視図
である。
【図8】緊急退避用のコロ付輪止及び横取り治具を鉄輪
から分離した状態で示す斜視図である。
【図9】図8のコロ付輪止を鉄輪に装着した状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 キャリー 14 荷台 20 後壁(後壁部) 22 側壁(側壁部) 24 側壁(側壁部) 46 開度調節用油圧シリンダ(開度調節手段) 58 底板 60 バラスト 64 シート 68 シートクッション 70 シートバック 72 リンク 74 リンク 98 キャタピラ 108 鉄輪 114 鉄輪用油圧シリンダ(ジャッキ手段) 120 レール(軌道) 122 ストッパ 136 コロ付輪止(転動手段) 146 横取治具(退避用レール)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石山 隆 山形県山形市宮町3丁目14番16号 三井メ ークス株式会社内 (72)発明者 三井 郁夫 山形県山形市宮町3丁目14番16号 三井メ ークス株式会社内 (72)発明者 三井 幸太郎 山形県山形市宮町3丁目14番16号 三井メ ークス株式会社内 (72)発明者 則武 修二 京都府福知山市字長尾747番地 有限会社 サンケン内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状の荷台の後壁部及び側壁部のいずれ
    か又は両方を上縁部回りに開放状態として走行すること
    により、荷台後方及び荷台側方のいずれか又は両方へ前
    記荷台に積載されたバラストを散布するキャリーであっ
    て、 前記荷台に、前記側壁部の開度を調節する開度調節手段
    を設けたことを特徴とするキャリー。
  2. 【請求項2】 箱状の荷台の後壁部及び側壁部のいずれ
    か又は両方を上縁部回りに開放状態として走行すること
    により、荷台後方及び荷台側方のいずれか又は両方へ前
    記荷台に積載されたバラストを散布するキャリーであっ
    て、 前記荷台の底部上面を荷台幅方向中間部から荷台幅方向
    両側部にかけて下り勾配の斜面としたことを特徴とする
    キャリー。
  3. 【請求項3】 シートクッション及びシートバックから
    成り進行方向を前向きにして設置されたオペレータ着座
    用のシートを備え、走行しながらバラストを散布するキ
    ャリーであって、 進行方向及び反進行方向に沿って前記シートクッション
    における進行方向側端部位置と反進行方向側端部位置と
    の間を移動可能に、前記シートバックを前記シートクッ
    ションに取り付けたことを特徴とするキャリー。
  4. 【請求項4】 駆動回転することにより接地面上をクロ
    ーラ走行するキャタピラと、 駆動回転することにより軌道に沿って鉄輪走行する鉄輪
    と、 伸縮可能な棒状部材を介して前記鉄輪を支持し、伸縮す
    ることによってクローラ走行可能状態と鉄輪走行可能状
    態とを選択的に切り換えるジャッキ手段と、 を備え、前記鉄輪走行しながらバラストを散布するキャ
    リーであって、 前記鉄輪走行時に前記棒状部材に装着され、装着された
    状態では前記棒状部材の短縮可能長さを制限し、前記棒
    状部材の伸長状態保持力が解消された場合にも、前記キ
    ャタピラの前記軌道からの離間状態を維持させるストッ
    パを有することを特徴とするキャリー。
  5. 【請求項5】 駆動回転することにより軌道に沿って鉄
    輪走行する鉄輪を備え、走行しながらバラストを散布す
    るキャリーであって、 前記軌道からの緊急退避時に前記鉄輪に装着され、前記
    軌道上にこれを跨いで載置された退避用レールに沿って
    転動可能な転動手段を有することを特徴とするキャリ
    ー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5618401A (en) * 1992-07-16 1997-04-08 Toyo Kohan Co., Ltd. Inner-shield material to be attached inside a color cathode ray tube and manufacturing method thereof
JP2020043798A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社クボタ 作業機

Cited By (3)

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US5618401A (en) * 1992-07-16 1997-04-08 Toyo Kohan Co., Ltd. Inner-shield material to be attached inside a color cathode ray tube and manufacturing method thereof
US5821686A (en) * 1992-07-16 1998-10-13 Tokyo Kohan Co., Ltd. Inner-shield material to be attached inside a color cathode ray tube
JP2020043798A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社クボタ 作業機

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