JPS6120133Y2

JPS6120133Y2 -

Info

Publication number: JPS6120133Y2
Application number: JP1977104001U
Authority: JP
Priority date: 1977-08-03
Filing date: 1977-08-03
Publication date: 1986-06-17
Also published as: JPS5431607U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、油圧力にて起伏自在にした土工車輛
又は建設車輛の運転席をカバーするヘツドガード
に関する。

従来のヘツドガードは組立式のものなので、土
工車輛等をトレーラー等に積込んで他の稼動地へ
移動するに際し、法規で定められた全地上高にす
るため、或は狭隘な場所を通過できるように、ヘ
ツドガードを全部取外したり或はヘツドガードを
起立させている数ケ所の部品を取外してヘツドガ
ードを倒伏して全地上高を低くするようにしてお
り、また稼動地においては同様にヘツドガードを
組立てて起立させていたが、上記のようなヘツド
ガードの着脱又は起伏のための操作はかなり固難
な労力と多大な時間とを費すもので、極めて煩し
い作業であつた。

一方、この種土工車輛および建設車輛用のヘツ
ドガードは構造上十分安定かつ堅固に支持されね
ばならない。

本考案は、上記事情に鑑みなされたものであつ
て、構造上十分安定かつ堅固であるとともに迅速
な起伏動作が可能なヘツドガードを提供すること
を目的としている。

以下、本考案の油圧起伏式のヘツドガードの構
造を第１，２図に示した実施例に基づいて説明す
る。

図において、運転席１の上方を保護するヘツド
ガード２は、運転席１の前後左右に立設される４
本のコラム部材３ａ〜３ｄにより支持されるよう
になつている。上記各コラム部材３ａ〜３ｄは、
ヘツドガード２に固定されたブラケツト４ａ〜４
ｄにピン等で回動自在に枢着された上方のコラム
部分３a′−３d′と、土工車輛等の車体フレーム５
に適宜手段にて強固に固定された下方のコラム部
分３a″〜３d″とより成つており、上記上方のコ
ラム部分３a′〜３d′と下方のコラム部分３a″〜３
d″とはヒンジ部材６ａ〜６ｄによつて屈折可能
に連結されている。そして、車体フレーム５の後
方には油圧シリンダ取付用の固定支持部材７が設
けられており、この支持部材７上には油圧シリン
ダ用下方ブラケツト８が固設してあり、このブラ
ケツト８にピン等で回動自在に油圧シリンダ９の
シリンダ部が枢着されている。また、油圧シリン
ダ９のロツド部は上記後方の一対の上方コラム部
分３ａ，３ｂの中間部相互間に横設された横行部
材１０に固設された油圧シリンダ用上方ブラケツ
ト１１にピン等で回動自在に枢着されている。そ
して、更に、ヘツドガード２を起立して運転席１
においてオペレータが土工車輛等を操作中、誤つ
て操作してヘツドガード２が倒伏されるのを防止
するため、運転席１前部の車体５とヘツドガード
２の前端部とに夫々一対の引掛具１２，１３が設
けられ、これら一対の引掛具１２，１３の間には
一対のターンバツクル等の支持部材１４が着脱自
在に設けられるようになつている。

なお、上記上下のコラム部分３a′〜３d′，３
a″〜３d″を垂直支持させこれによりヘツドガー
ド２の起立状態を安定に維持するため、上下のコ
ラム部分３a′〜３d′，３a″〜３d″を連通するヒン
ジ部材６ａ〜６ｄはそれぞれ、上方コラム部分３
a′〜３d′の下端に該コラムの軸線に対しほぼ直角
に固定された座部材６a′〜６d′を、下方コラム部
分、３a″〜３d″の上端に該コラムの軸線に対し
ほぼ直角に固定された受座６a″〜６d″と、これ
ら座部材６a′〜６d′と受座６a″〜６d″の後端部を
枢着するピンとを含んでいる。また、図中、１５
は油圧コントロールレバー、１６は油圧切換弁、
１７は油圧ホース、１８は後方の下方コラム部分
３a″，３b″間に横設された支持部材、１９は該
支持部材１８と油圧シリンダ取付用の固定支持部
材７間に設けられた補強用の支持部材を示す。

本考案は、上記のように構成されているので、
通常土工車輛等を運転する際には、図示実線で示
すようにヘツドガード２がオペレータを保護する
ように起立した状態にあり、運転中たとえオペレ
ータが誤つてヘツドガード２を倒伏するように油
圧コントロールレバー１５を操作しても、引掛具
１２，１３間に設けられた一対のターンバツクル
部材１４によりヘツドガード２の倒伏が防止され
るようになつている。

そして、土工車輛等をトレーラー等に積込んで
他の稼動地に運搬する際には、ターンバツクル部
材１４を外して油圧コントロールレバー１５を操
作して油圧切換弁１６を作動させ、油圧ホース１
７を介して油圧シリンダ９に圧油を送り上方のコ
ラム部分３a′〜３d′を平行リンク移動させヒンジ
部材６ａ〜６ｄを介してコラム部材３ａ〜３ｄを
屈折することにより、ヘツドガード２を極めて迅
速に図の二点鎖線で示すような車体後方側への倒
伏位置へ下降させることができる。他の稼動地に
おいて土工車輛等を使用するに際しては同様に油
圧コントロールレバー１５の操作のみでヘツドガ
ード２は極めて簡単迅速に起立位置にセツトする
ことができる。そこで、安全のために引掛具１
２，１３間にターンバツクル部材１４を設置して
おけばよい。

以上説明したように、本考案によれば、土工車
輛等の運転席のヘツドガードを極めて簡単な支持
機構と油圧手段にて簡単迅速に起伏させることが
でき、ヘツドガードの起伏操作に要する労力およ
び時間を極めて大巾に軽減することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案による油圧起伏式のヘツドガード
の一実施例を示すもので、第１図はその側面図、
第２図はその後面図を示す。１……運転席、２……ヘツドガード、３ａ〜３
ｄ……コラム部材、３a′〜３d′……上方のコラム
部分、３a″〜３d″……下方のコラム部分、４ａ
〜４ｄ……ブラケツト、５……車体フレーム、６
ａ〜６ｄ……ヒンジ部材、７……固定支持部材、
８，１１……油圧シリンダ用ブラケツト、９……
油圧シリンダ、１０……横行部材、１２，１３…
…引掛具、１４……ターンバツクル部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

土工車輌又は建設車輌の運転席上方を保護する
ヘツドカードにおいて、夫々中間にヒンジ部材を
介在された上方の回動可能なコラム部分と下方の
固定されたコラム部分とよりなりかつ運転席の前
方および後方側において夫々左右一対ずつ配置せ
られたコラム部材と、前記各コラム部材の上方の
コラム部分により支持せられかつ前記各ヒンジ部
材を介して前記各上方のコラム部分が車体後方に
向かつて平行リンク移動ができるように前記各上
方のコラム部分に枢着されたヘツドガードと、前
記一対の後方側のコラム部材の上方コラム部分間
に横設された横行部材と、前記一対の後方側のコ
ラム部材の下方コラム部分間に横設された支持部
材と、車体フレームの後方側に位置固定された固
定支持部材と、前記横行部材と固定支持部材間に
延在配設せられた油圧シリンダと、該油圧シリン
ダの両側で前記支持部材と固定支持部材間に設け
られた左右一対の補強用の支持部材と、該油圧シ
リンダの作動手段とを備え、前記下方のコラム部
分は単体フレームにより支持され、前記各コラム
部材のヒンジ部材は上下コラム部分を垂立支持さ
せるべく上方コラム部分の下端に該コラムの軸線
に対しほぼ直角に固定された座部材と下方コラム
部分の上端に該コラムの軸線に対しほぼ直角に固
定された受座とこれら座部材と受座の後端部を枢
着するピンとを含み、前記運転席の前部車体部分
と前記ヘツドガードの前端部間にフツク係合によ
り連結自在な中間にターンバツクルを含む支持部
材を備えたことを特徴とする油圧起伏式のヘツド
ガード。