JP3595626B2 - 走行車両のフロントガード装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は走行車両のフロントガード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンルームを形成するボンネットを横軸ヒンジ手段を介して前後方向の回動で開閉自在に備えたトラクタ等の走行車両は公知であり、ボンネットを開閉することでエンジンルーム内のエンジン、ラジエータ等のエンジン補器の点検、交換等をしている。
【0003】
一方、この走行車両においてボンネットの前面グリル部(ランプ等を有する)を保護するため、正背面視で門形のプロテクタを備えたものがあり、ボンネットの開閉を許容するため、プロテクタをグリル部より前方に離して備えている。
このように、プロテクタを前方に離して備えると外観体裁が悪いことなどから商品価値が低下するだけでなく、土砂等の積込み等においてプロテクタが邪魔物となるし、しかも、前後重量バランスも崩れるという不具合がある。
【0004】
斯かる課題を解決するには、プロテクタを前面グリル部に近接配置すればよく、例えば実公平6−46759号公報(従来例の1)、実開平6−10061号公報(従来例の2)等で提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の1はそれなりに有用性はあるものの、フロントガード(プロテクタ)が起伏できないことから、ボンネットの開閉は、自ずと着脱構成となり、エンジン等の点検、交換作業が面倒であった。
従来例の2は、フロントガードを起伏自在としていることから、該ガードを倒伏状態でボンネットの着脱は比較的容易であるけれども、フロントガードの起伏とボンネットの着脱はそれぞれ個別に行う必要があり、これは相当面倒なものであった。
【0006】
また、従来例の1,2のいずれにおいても、フロントガードに作業時の負荷が作用すると、該ガードとグリル部が近接配置されているが故に、グリル部の変形、損傷のおそれがあった。
そこで本発明は、フロントガードをグリル部に近接配置しても、該フロントガードの起伏をボンネットの開閉を連動させることでエンジンルーム内のメンテナンスが簡単にでき、しかも、フロントガードに負荷が作用してもこれを吸収緩和又は走行機体にて担持させることでグリル部を確実に保護できるようにしたことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エンジンルーム9を形成するボンネット8を横軸ヒンジ手段18を介して前後方向の回動で開閉自在に備え、前記ボンネット8の前面グリル部17に近接して該グリル部17を保護するフロントガード21を横軸ヒンジ手段20を介して前後方向に回動自在に備えている走行車両のフロントガード装置において、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
【0008】
すなわち、本発明では、前記フロントガード21を前後方向に回動するとき、該回動に随伴して前記ボンネット8を開閉動作するように、フロントガード21とボンネット8をリンク連結体22で連係していることを特徴とするものであり、このような構成を採用したことにより、エンジンルーム9内をメンテナンスするときは、フロントガード21を起伏させるとこれに伴いボンネット8は開閉されてメンテナンスが容易迅速にできるし、このとき、フロントガード21を把手として利用できてボンネット8の開閉も軽快になるのである。
【0009】
また、リンク連結体22は左右方向の中央部分にひとつ備えることもできるが、左右対で備えることにより、前記起伏動作、開閉動作の随伴においてこじれがなくなるのである。
更に、フロントガード21を起立姿勢でボンネット8を閉じ姿勢した作業中において、前記フロントガード21に前後方向の負荷Fが作用したとき、該負荷Fの吸収部22Cをリンク連結体22に備えている構成を採用することにより、負荷Fによってグリル部17が変形したり、損傷するのを確実に防止できるに到ったのである。
【0010】
更に、前記吸収部22Cとともにまたはこれとは別に、フロントガード21を起立姿勢でボンネット8を閉じ姿勢した作業中において、前記フロントガード21に前後方向の負荷Fが作用したとき、該負荷Fを前記ブレイス(16)の上面に当接して担持する荷重担持部材23をフロントガード21に備えていることにより、グリル部17の変形、損傷を防止できるに到ったのである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明すると、本発明に係るプロテクタ(フロントガード)装置1は、図4に示しているフロントローダ2を装着している2軸4車輪形トラクタ3に採用されている。
図4において、トラクタ3は前輪4と後輪5を備え、前輪4は前車軸フレーム6に懸架されていて、走行機体7にはエンジンが搭載され、該エンジンおよびその補器(ラジエータ、バッテリ等)はボンネット8のエンジンルーム9に収められている。
【0012】
フロントローダ2は、走行機体7の前後中間部の左右に立設固定した支持台10に、左右一対のマスト11を着脱自在に備え、該マスト11の上部にブーム12を枢着して該ブーム12の先端にバケット13を備え、ブームシリンダ14およびバケットシリンダ15を備える他、左右一対のブレイス16を備えている。図1および図2を参照すると、ボンネット8は前面グリル部17を有する前ボンネット8Aが横軸ヒンジ手段18を介して前後方向に回動することで開閉自在として支持されており、該前ボンネット8Aのエンジンルーム9にはラジエータ19が収容されている。
【0013】
前ボンネット8Aは、排気窓8Bを有する固定の底ボンネット8C上に備えられ、左右一対の横軸ヒンジ手段18を介して支持されている。
ブレイス16と前車軸フレーム6とはその前端でボルト手段19によって着脱自在に取付けられており、本実施例では左右のブレイス16の先端(前端)に横ヒンジ手段20を介して正背面視で門形のプロテクタ(フロントガード)21が前後方向に回動自在に支持されていて、ここに、プロテクタ21は前面グリル部17に正対した起立姿勢で近接しているとともに伏倒姿勢に姿勢変更可能とされている。
【0014】
横ヒンジ手段20は、図1(2)で示しているようにブレイス16にねじ止めしたボルト20Aに筒カラー20Bを套嵌したものであり、ボルト20Aの締付け具合によって回動抵抗を調整可能としている。
プロテクタ21を横ヒンジ手段20を支点に前後方向に回動するとき、該回動に随伴して前記ボンネット8、図では前ボンネット8Aが横ヒンジ手段18を支点に開閉動作するように、フロントガード21とボンネット8とをリンク連結体22で連係している。
【0015】
リンク連結体22は左右方向中央部に具備させることもできるが、図示のように左右対で備えることによってこじれなく回動操作することができて有利となる。
リンク連結体22は一端をガード21にピン21Aにて枢着し、他端をボンネット8にピン21Bにて枢着しておれば、その構造は棒材、平板等任意であるけれども、図1(3)で示しているように、金属板を略ゼット形状にすることによってその中間のつなぎ部21Cを弾性変形可能とすることが有利となる。
【0016】
すなわち、フロントガード21を起立姿勢でボンネット8を閉じ姿勢した作業中において、前記フロントガード21に前後方向の負荷Fが作用したとき、該負荷の吸収部としてつなぎ部21Cの弾性変形で機能し、ボンネット8の変形、損傷を防止しているのである。
更に、フロントガード21の左右脚部に後下方に傾斜する担持部材23を設け、該部材23の端部23Aを、ブレイス16の上面に滑動自在に当接することにより、前記負荷Fが軽いときには吸収部21Cを過度に弾性変形するのを防止することが望ましい。
【0017】
なお、担持部材23の端部23Aは図3に示すように左右幅を有する円弧形に形成することが、負荷Fを確実に機体に伝播して担持する点で有利となり、また、担持部材23を含めてフロントガード21を把手として利用して回動操作に利用できる。
トラクタ3の整備等するとき、フロントローダ2はブームシリンダ14を伸張動作させてその油圧回路をロックすることでブーム12の上昇姿勢を保持するのが通例である。
【0018】
しかし、油のリーク等があるとブーム12は自然落下等して望ましくない。
そこで、図示例では図5および図6で示しているように、ブームシリンダ14の枢支連結ピン14Aを共通ピンとしてピストンロッド14Bの外側を覆う断面U形の落下防止具24を装着し、ブームシリンダ14を伸張させたとき、落下防止具24の端面受部24Aをシリンダチューブ14Cの端面に係合するようにしている。
【0019】
フロントローダを使用するときは、落下防止具24は、コ形に形成したマスト11に沿って格納し、ピン25によって倒れないように保持することにより、ローダ作業時の支障とならない。
なお、防止具24の内面にはゴム、樹脂等の緩衝体24Bを装着することによって、ロッド14Bの損傷を防止することが望ましい。
【0020】
また、実施例ではローダ付のトラクタであるが、ドーザ付トラクタでも、これらを付帯していないトラクタ(車輪形、クローラ形)にも本発明は適用できる。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、フロントガードの起伏に随伴してボンネットが開閉されるので、グリル部に近接してガードを具備させてもボンネットの開閉は支障なく、従って、エンジンルーム内のメンテナンス性も良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、(1)は側面図、(2)はヒンジ部の断面図、(3)はリンク連結体の平面図である。
【図2】図1の正面(前面)図である。
【図3】本発明の他の例を示す側面図である。
【図4】本発明を採用したトラクタの側面図である。
【図5】ブーム落下防止具の分解斜視図である。
【図6】ブーム落下防止状態を示し、(1)は側面図、(2)は要部の正面図である。
【符号の説明】
8 ボンネット
9 エンジンルーム
17 グリル部
18 ヒンジ手段
20 ヒンジ手段
21 フロントガード
22 リンク連結体
Claims (4)
- エンジンルーム(9)を形成するボンネット(8)と、該ボンネット(8)の前面グリル部(17)に近接して該グリル部(17)を保護するフロントガード(21)と、前輪(4)を縣架する前車軸フレーム(6)の前端に左右一対のブレイス(16)が取り付けられているフロントローダ(2)とを有し、前記ボンネット(8)がその前下部を中心に前後方向に開閉自在とされている走行車両のフロントガード装置において、
前記フロントガード(21)の下部は、前記ブレイス(16)の先端に横軸ヒンジ手段(20)を介して前後方向に回動自在に支持されており、
前記フロントガード(21)を前後方向に回動するとき、該回動に随伴して前記ボンネット(8)を開閉動作するように、フロントガード(21)とボンネット(8)をリンク連結体(22)で連係していることを特徴とする走行車両のフロントガード装置。 - リンク連結体(22)は左右対で備えられていることを特徴とする請求項1記載の走行車両のフロントガード装置。
- フロントガード(21)を起立姿勢でボンネット(8)を閉じ姿勢した作業中において、前記フロントガード(21)に前後方向の負荷(F)が作用したとき、該負荷(F)の吸収部(22C)をリンク連結体(22)に備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行車両のフロントガード装置。
- フロントガード(21)を起立姿勢でボンネット(8)を閉じ姿勢した作業中において、前記フロントガード(21)に前後方向の負荷(F)が作用したとき、該負荷(F)を前記ブレイス(16)の上面に当接して担持する荷重担持部材(23)をフロントガード(21)に備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の走行車両のフロントガード装置。
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