JP3989141B2 - 掘削作業車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックホー等の作業機装置を搭載した掘削作業車において、旋回体上に設けられ、走行時等に旋回体上に設けられた運転席にて運転操作を行うオペレータが把持して体を支えるための掘削作業車のハンドホールドの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
バックホー等の作業機装置を搭載した掘削作業車においては、旋回体上に設けた運転席にて運転作業を行うオペレータが、走行時等に体を支えるために把持するハンドホールドが設けられたものがある。例えば、旋回体の前端部に枠体を立設し、該枠体を、オペレータが旋回体上の運転席へ乗降する際に把持するハンドホールド部材として用いたものがあり、この枠体は運転席のオペレータを保護するためのガード部材を兼ねている。実開昭60−87267号公報に記裁の如くである。尚、運転部近傍に設けた枠体としては、旋回体上に立設したキャビンの前面窓を開閉する把手として設けたものがあり、この把手は前面窓のフレームの補強部材としても用いられている。特開平7−186713号公報に記載の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の如く、旋回体の前端部に枠体を設けたもの等においては、該枠体等はハンドホールド部材として個別に設けたものであり、掘削作業車の構成部材が増加してコストアップの原因となっていた。
そこで、本発明においては、走行時等にオペレータが体を支えるために把持するハンドホールドを、掘削作業車の構成部材を増加させることなく設置したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
旋回体(4)に設けられる運転席(6)の一側方に、該運転席(6)と作業機装置(5)とを仕切る縦板(22)を立設し、該縦板(22)に、運転席(6)から作業機装置(5)を透視可能な透明部材(23a)で構成された窓部(23)を形成した、キャノピ構造又はキャビン構造を具備する掘削作業車において、該窓部(23)を構成する縦板(22)の前フレーム(22a)と後フレーム(22b)との間、又は、前フレーム(22a)と下フレーム(22c)との間に、一端部から他端部に渡って、該透明部材(23a)が窓部(23)から外れたり破損した場合に、オペレータが窓部(23)から作業機装置 (5)側へ身を乗り出すのを保護する複数の保護バー(25a・25b・25c)を横架し、該保護バー(25a・25b・25c)の一部を、前記縦板(22)よりも運転席(6)側へ突出させてハンドホールド部(28)に形成し、該ハンドホールド部(28)は、運転席(6)に着座して運転操作姿勢にあるオペレータが把持することができる形状としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は本発明のハンドホールドを有する掘削作業車を示す側面図、図2は同じく正面図、図3は同じく斜視図、図4は同じくキャノピの窓部に架設される保護バーを示す側面図、図5は同じくハンドホールド部が形成された保護バーを示す平面図、図6は保護バーのハンドホールド部を示す平面図、図7はハンドホールド部の別実施例を示す平面図である。
【0006】
本発明のハンドホールドを有する超小旋回作業車の構成について説明する。図1、図2において、左右一対のクローラ走行装置2を装備した走行装置1の上部に、旋回可能に旋回体4を取り付け、該旋回体4上部の一側方には運転席6を配設している。該運転席6の前方及び左右側方には各種レバー類7を配設し、該運転席6や各種レバー類7等で運転操作部9を構成し、該運転操作部9をキャノピ15で覆っている。
【0007】
該運転操作部9の反作業機装置5側には乗降バー19を設けて、オペレータが運転操作部9へ乗降する際には、該乗降バー19を把持しながら乗降することで、安定した姿勢で楽に乗降することができるようにしている。また、運転部9の左右側方には作業機装置5を配置しており、前記走行装置1の、例えば後端部にはブレード3を装着している。
【0008】
作業機装置5は、旋回体4に上下回動自在に取り付けた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、及び、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメントであるバケット14を有し、第二ブーム11の左右方向への回動によりアーム13及びバケット14を左右方向へオフセット可能に構成している。
【0009】
また、第一ブーム10と旋回体4との間にブームシリンダ29を介装して、該ブームシリンダ29の伸縮により第一ブーム10を上下回動可能とし、第三ブーム12とアーム13との間にアームシリンダ17を介装して、該アームシリンダ17の伸縮によりアーム13を上下回動可能とし、アーム13とバケット14との間にバケットシリンダ48を介装して、該バケットシリンダ48の伸縮によりバケット48を上下回動可能としている。
【0010】
第二ブーム11は、その下端部で第一ブーム10の上端部と左右回動自在に連結され、該第二ブーム11の上端部は第三ブーム12を左右回動自在に連結しており、第二ブーム11と第一ブーム10との間にはオフセットシリンダ31が介装されている。さらに、第一ブーム10と第三ブーム12との間にはオフセットロッド30が架設されており、該オフセットロッド30の両端部は、第一ブーム10及び第三ブーム12にそれぞれ枢着されている。
【0011】
そして、オフセットシリンダ31を伸縮させることで、バケット14が第一ブーム10に対して偏心して左右方向にオフセットされるが、この場合、第一ブーム10と第三ブーム12との間に介装されるオフセットロッド30により、正面視における第一ブーム10と、第三ブーム12、アーム13、及び、バケット14とが成す角度は変化せずに、平行状態を保ったままオフセットされる。
【0012】
次に、前記キャノピ15の構成について説明する。キャノピ15は、主に、運転席6の上方に配置される天井面21、及び運転部9と作業機装置5との間に立設される縦板22にて構成されている。該天井面21は縦板22及び支持柱29・23により支持されており、運転部9と作業機装置5とは縦板22により仕切られている。
【0013】
該縦板22の上部は開口して窓部23を形成しており、該窓部23にはガラスやプラスチック等の透明部材23aが嵌装されている。即ち、該縦板22の窓部23は透明部を構成しており、該窓部23を通じて運転席6から作業機装置5を透視可能としつつ、該透明部材23aにより運転席6で運転作業を行うオペレータを保護している。
【0014】
また、図3、図4に示すように、窓部23の透明部材23aより内側(運転席6側)には、例えば、前端部から後端部に渡り該窓部23を仕切る形で、複数の保護バー25a・25b・25cが架設されている。該保護バー25a・25bは、縦板22の前フレーム22aと後フレーム22bとの間に架設されており、保護バー22cは、前フレーム22aと下フレーム22cとの間に架設されている。そして、透明部材23aが、万が一、窓部23から外れたり破損したりした場合に、該保護バー25a・25b・25cによって、オペレータが窓部23から作業機装置5側へ身を乗り出したりしないように保護している。
【0015】
窓部23の下部に配置される前記保護バー25cは、図4乃至図6等に示すように、その後端部が前記下フレーム22cに固設され、該下フレーム22cから前方へ向けて略水平方向に延設されている。該保護バー25cの前端部は、内側(運転席6側)へ突出するように屈曲されてハンドホールド部28を形成しており、該ハンドホールド部28は、運転席6に着座して運転操作姿勢にあるオペレータが把持することができる形状に形成されている。
【0016】
即ち、該ハンドホールド部28は、運転操作部9で運転操作を行うオペレータが把持して体を支えるためのハンドホールドを構成している。例えば、悪路を走行する場合等には、一方の手で掘削作業車の走行レバー等を操作しながら、他方の手で、運転席6側へ突出されたハンドホールド部28を把持することで体を支えることができ、安定した姿勢で走行操作を行うことが可能となる。
【0017】
尚、本例においては、保護バー25a・25b・25cは略水平方向に架設しているが、略垂直方向に架設したり、傾斜させて架設したりしてもよい。また、運転席6側へ突出するハンドホールド部28は保護バー25cの前端部に形成されているが、該保護バー25cの途中部に形成したり、保護バー25a・25bに形成することもでき、運転操作を行うオペレータが楽な姿勢で安定して体を支えることができる適宜箇所に形成することが可能である。
【0018】
また、ハンドホールド部28は図7に示すような形状に形成することも可能である。即ち、図5における保護バー25cは、前端部を運転席6側へ折り返して略長円形状に形成し、ハンドホールド部28’を形成している。この略長円形状に形成されたハンドホールド部28’も、前述のハンドホールド部28と同様に、運転席6に着座して運転操作姿勢にあるオペレータが把持することができる形状に形成されている。
【0019】
尚、保護バー25cに形成される、オペレータが体を支えるために把持するハンドホールドは、前記ハンドホールド部28・28’の形状に限らず、縦板22よりも運転席6側へ突出させるとともに、オペレータが把持することができる形状に形成されていればよい。
【0020】
以上の如く、本掘削作業車においては、運転席6の側方に配置される縦板22の窓部23に架設される保護バー25cにハンドホールドとしてのハンドホールド部28を形成しているので、本来運転席6のオペレータを保護するために設けられている保護バー25cに、体を支えるためのハンドホールドとしての把手機能を付加することができる。これにより、枠体等の体を支えるためのハンドホールドを個別に設ける必要がなくなり、構成部材を増加させることなくハンドホールドを構成することができて、掘削作業車のコストダウンを測ることができる。尚、本実施例においては、キャノピ仕様の掘削作業車について説明したが、キャビン仕様の掘削作業車においても同様に、オペレータを保護するための保護バーにハンドホールドとしての把手機能を付加することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
旋回体(4)に設けられる運転席(6)の一側方に、該運転席(6)と作業機装置(5)とを仕切る縦板(22)を立設し、該縦板(22)に、運転席(6)から作業機装置(5)を透視可能な透明部材(23a)で構成された窓部(23)を形成した、キャノピ構造又はキャビン構造を具備する掘削作業車において、該窓部(23)を構成する縦板(22)の前フレーム(22a)と後フレーム(22b)との間、又は、前フレーム(22a)と下フレーム(22c)との間に、一端部から他端部に渡って、該透明部材(23a)が窓部(23)から外れたり破損した場合に、オペレータが窓部(23)から作業機装置(5)側へ身を乗り出すのを保護する複数の保護バー(25a・25b・25c)を横架し、該保護バー(25a・25b・25c)の一部を、前記縦板(22)よりも運転席(6)側へ突出させてハンドホールド部(28)に形成し、該ハンドホールド部(28)は、運転席(6)に着座して運転操作姿勢にあるオペレータが把持することができる形状としたので、本来運転席のオペレータを保護するために設けられている保護バーは、運転や作業操作時等に体が慣性等で倒れそうになったときに握って支えることができ、ハンドホールドとしての把手の役目を果たすのである。
これにより、枠体等の体を支えるためのハンドホールドを個別に設ける必要がなくなり、構成部材を増加させることなくハンドホールドを構成することができて、掘削作業車のコストダウンを測ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のハンドホールドを有する掘削作業車を示す側面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 同じく斜視図である。
【図4】 同じくキャノピの窓部に架設される保護バーを示す側面図である。
【図5】 同じくハンドホールド部が形成された保護バーを示す平面図である。
【図6】 保護バーのハンドホールド部を示す平面図である。
【図7】 ハンドホールド部の別実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 走行装置
4 旋回体
5 作業機装置
6 運転席
9 運転操作部
15 キャノピ
22 縦板
23 窓部
23a 透明部材
25a・25b・25c 保護バー
28 ハンドホールド部
Claims (1)
- 旋回体(4)に設けられる運転席(6)の一側方に、該運転席(6)と作業機装置(5)とを仕切る縦板(22)を立設し、該縦板(22)に、運転席(6)から作業機装置(5)を透視可能な透明部材(23a)で構成された窓部(23)を形成した、キャノピ構造又はキャビン構造を具備する掘削作業車において、該窓部(23)を構成する縦板(22)の前フレーム(22a)と後フレーム(22b)との間、又は、前フレーム(22a)と下フレーム(22c)との間に、一端部から他端部に渡って、該透明部材(23a)が窓部(23)から外れたり破損した場合に、オペレータが窓部(23)から作業機装置(5)側へ身を乗り出すのを保護する複数の保護バー(25a・25b・25c)を横架し、該保護バー(25a・25b・25c)の一部を、前記縦板(22)よりも運転席(6)側へ突出させてハンドホールド部(28)に形成し、該ハンドホールド部(28)は、運転席(6)に着座して運転操作姿勢にあるオペレータが把持することができる形状としたことを特徴とする掘削作業車。
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JP24067899A JP3989141B2 (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 掘削作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP24067899A JP3989141B2 (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 掘削作業車 |
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JP2001064999A JP2001064999A (ja) | 2001-03-13 |
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-
1999
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