JP3648469B2 - 掘削作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ウォークスルー乗降を可能とした掘削作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示すような掘削作業機Xがあり、これは、クローラ式の走行装置51上に旋回台52を旋回自在に取付け、同旋回台52を、旋回中心からの車幅と略同一直径内に配置すると共に、同旋回台52の前端に掘削作業部yを作業部取付ブラケット53を介して連動連結している。54は作業機連結部、cは旋回台52の左側に設けた操縦部、55は同操縦部cの後方に配設した運転座席、56はスイングシリンダ、57は同シリンダ56の防護カバー、58はエンジン、59は燃料タンク、60はキャノピ、dは乗降口である。
【0003】
上記構成の掘削作業機Xは、所謂標準型と呼ばれるものと、超小旋回型と呼ばれるものとの中間的な性格を有するものであって、可及的に小旋回を可能としながらも、機体の重心位置を下げることができ、機体バランスを良好に維持することができる。従って、掘削作業性能、走行性能の低下を防ぐことができる。
【0004】
また、掘削作業機bの作業機連結部54が旋回台52の前端にあるため、運転座席55の反対側にウォークスルー乗降口eを設けることが可能となり、運転者は通常の乗降口dからの他、運転座席55の反対側からも乗降可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した掘削作業機Xは、未だ、下記のような課題が残されていた。
【0006】
即ち、図7に示すように、ウォークスルー乗降口eとなる空間には、作業部取付ブラケット53と旋回台52との間にスイングシリンダ56を配設しており、かかるスイングシリンダ56に取付けた防護カバー57と旋回台52との間には間隙fが形成されていた。
【0007】
従って、ウォークスルー乗降口e側から乗降する際に、誤って足を滑らせたりすると、上記間隙fに足が嵌まり込むおそれがあって大変危険であり、骨折等の事故を引き起こす要因ともなっていた。
【0008】
また、ウォークスルー乗降口eとなる空間にスイングシリンダ56が配設されていない場合にも、同ウォークスルー乗降口eが旋回台52の中心側に凹状に形成されている場合には、同ウォークスルー乗降口eを通した旋回台52への乗降が行い難いという不具合もあった。
【0009】
そこで、本発明は、上記課題を解決することのできる掘削作業機を提供せんとすることを目的とする。
【0010】
【発明が解決するための手段】
本発明は、走行装置上に旋回軸受を介して旋回台を取付け、同旋回台を、旋回軸受を中心とする車幅と略同一幅の旋回直径内に配置し、さらに、前記旋回台の前部中央の作業機連結部 (7)に掘削作業部を作業部取付ブラケットを介して取付け、同作業部取付ブラケットと旋回台とをスイングシリンダを介して連動連結した掘削作業機において、旋回台の左右いずれか一側前部に運転座席を配設すると共に、同運転座席の直前方位置から旋回台の中央部へ向けて左右方向に伸延し、かつ、旋回台の略中央部位置より運転座席の反対側前方へ向けて伸延するウォークスルー通路を旋回台上に形成し、同ウォークスルー通路の前端部にウォークスルー用の乗降ステップを張り出し状に形成すると共に、同乗降ステップの最張り出し端は、旋回台 (2) の右側前端部 (2a) より更に前方に、作業機連結部 (7) の前端部と右側前端部 (2a) の右端部とを結ぶ円弧状とし、しかも、旋回台の旋回半径より外側へ突出しないようにしたことを特徴とする掘削作業機に係るものである。
【0011】
【実施例】
以下、添付図に基づいて、本発明の実施例を具体的に説明する。
【0012】
図1は本発明に係る掘削作業機Aの平面図、図2は同掘削作業機Aの掘削作業部を省略した正面視による説明図である。
【0013】
図1及び図2に示すように、掘削作業機Aは、クローラ式の走行装置1の中央部に、旋回軸受3を介して略半円状の旋回台2を取付け、同旋回台2の上に、原動機4、燃料タンク5等を収納したボンネット6を配設している。
【0014】
また、掘削作業機Aの進行方向に対して左側前部に、運転座席15を設け、同座席15の上方にはキャノピ支柱19a を介してキャノピルーフ19を配設している。 上記運転座席15の前方には操縦部12を設け、同操縦部12にレバースタンド16を突設し、同レバースタンド16に操作レバー18を立設している。
【0015】
また、図1において、Oは旋回軸受3の中心となる旋回中心であり、旋回台2は、車幅と略同一幅となる旋回直径内に配置しており、旋回台2が前記旋回中心Oを中心として旋回した場合に走行装置1の幅内にある仮想円内から突出しないように構成している。
【0016】
また、旋回台2の前部中央には、作業機連結部7を突設し、同連結部7に、掘削作業を行うためのバケット10やアーム11等を支持するための作業部取付ブラケット8を取付け、同ブラケット8にブーム9を取付けると共に、同ブーム9の先端部に前記アーム11及びバケット10を昇降・回動自在に連結して、掘削作業部aを構成している。
【0017】
なお、図1中、10a はバケットシリンダ、11a はアームシリンダ、13は掘削作業機Aへの乗降口、31は排土作業及びスタビライザ機能を有するブレード、32は同ブレード31を昇降するための作動シリンダである。
【0018】
本実施例における掘削作業機Aの全体構成は、上記した通りであり、本発明の要旨は、旋回台2上に、運転座席15の直前方位置を左側方から中央部へ向けて左右方向に伸延し、かつ、旋回台2の略中央部位置より右側前方へ向けて伸延するウォークスルー通路Wを形成し、同ウォークスルー通路Wの前端部にウォークスルー用の乗降ステップSを張り出し状に形成すると共に、同乗降ステップSの最張り出し端(本実施例では、後述する外側縁S1)は、旋回中心から作業部取付ブラケット8の前端までを半径とする仮想円弧(本実施例では、後述する旋回台2の旋回半形R)上に位置させたことにある。
【0019】
即ち、本実施例においては、ウォークスルー通路Wは、図1に示すように、運転座席15と操縦部12との間を左側方から中央部へ向けて左右方向に伸延させると共に、旋回台2の略中央部位置より右側前方へ向けて伸延させて形成して、旋回台2の左側方と右側前方のいずれからでもウォークスルー通路Wを通して乗降して、運転座席15に離・着座することができるようにしている。
【0020】
そして、ウォークスルー用の乗降ステップSは、図1に示すように、板状体の表面に滑り止めの凹凸パターンを形成して、旋回台2の前端に設けた作業機連結部7の右側から旋回台2の右側前端部2aとにかけて固設しており、しかも、同乗降ステップSはスイングシリンダ14の上部を覆うように位置させて取付けている。
【0021】
即ち、図2に示すように、乗降ステップSの下方には旋回台2の右側前端面2bから突出して掘削作業機aのブーム8の基端部と旋回台2とを連結するスイングシリンダ14を配設しており、乗降ステップSはスイングシリンダ14の上部を覆うように位置することになる。なお、20は旋回台2の右側前端面2bに設けたシリンダ揺動用長孔であり、同長孔20内をスイングシリンダ14は左右に揺動可能としている。
【0022】
従って、運転者は旋回台2の左右いずれからも乗降可能となっており、ウォークスルー用の乗降ステップSを設けたことによって上記スイングシリンダ14と旋回台2との間に間隙がなくなり、運転座席15の反対側からも安全に乗降できるようになる。
【0023】
例えば、狭い場所での作業等において、壁や塀等で運転席15の乗降口13を塞ぐような状態になった場合でも、運転席15の反対側から安全に乗降することができるので作業能率が向上する。
【0024】
このように、運転座席15の反対側で、旋回台2の前部にウォークスルー用の乗降ステップSを設けたことことにより、運転席15の反対側からの乗降の安全性が確保され、乗降性が極めて向上し、作業能率も向上する。
【0025】
また、スイングシリンダ14が前記シリンダ揺動用長孔20内を揺動するのに支障がなく、さらに、同シリンダ揺動用長孔20から旋回台2内へ土砂等が侵入するのを防止できる。
【0026】
また、乗降ステップSはスイングシリンダ14の泥よけカバーの機能を兼ねることができるので、従来必要としていたシリンダ用防護カバー57(図7参照)を不要とすることができ、コスト低減を図ることが可能となる。
【0027】
また、乗降ステップSを旋回台2に固設しているので、旋回台2自体の強度を向上させることができる。
【0028】
なお、同乗降ステップSは、本実施例においては前記作業機連結部7と旋回台2の右側前端部2aとに溶着しているものであるが、ボルト等により固定してもよく、あるいは、旋回台2と一体的に形成してもよい。
【0029】
また、同乗降ステップSの外側縁S1が旋回台2の旋回半径Rより外側へ突出しないように、同外側縁S1を円弧状とすると共に、同外側縁S1を長辺とする略三角形状に形成して、同乗降ステップSの面積を可及的に広くすることにより、乗降が楽に行えるようにする一方、旋回台2が旋回した際にも、同乗降ステップが他物と干渉することがないようにして、旋回性を良好に確保している。
【0030】
図3の(a)、(b)に示すものは、それぞれ、ウォークスルー用の乗降ステップSの一形態を示している。
【0031】
そして、図3(a)では、同乗降ステップSを旋回台2の右側前端部2aに収納可能とすると共に、ステップとして使用する場合は、前方へ引出すことができるように構成したスライド式としている。
【0032】
また、図3(b)では、旋回台2の右側前端部2a近傍にステップ支点S2を設け、同支点S2を中心に回動自在とし、ステップとして使用しない場合は旋回台2内に収納可能としている。
【0033】
次に、他の実施例として図4に示す小旋回型の掘削作業機Bについて説明する。
【0034】
これは、先の実施例と実質的に同一の構成であるが、キャノピ19に代わり、図5に示すようなキャビン41を配設している。
【0035】
上記キャビン41は後壁42を略半円筒状に形成しており、しかも、同後壁42にはキャビン41内の換気を行うための換気窓43を設けている。46は乗降用扉、47はフロントガラスである。
【0036】
同換気窓43は図6に示すように、キャビン41の後壁42と略同半径の円弧状の面を有する2枚のガラス44,44 で構成しており、各ガラス44,44 をスライドして開閉可能に構成している。45,45 は窓枠である。
【0037】
このように構成したことにより、換気の際に換気窓43を開けても、同窓43のガラス44,44 はキャビン41の後壁42から外側へはみ出すことがなく、旋回台2を旋回する場合に換気窓43が何物かに干渉するおそれがない。
【0038】
【発明の効果】
本発明では、旋回台の左右いずれか一側前部に運転座席を配設すると共に、同運転座席の直前方位置から旋回台の中央部へ向けて左右方向に伸延し、かつ、旋回台の略中央部位置より運転座席の反対側前方へ向けて伸延するウォークスルー通路を旋回台上に形成し、同ウォークスルー通路の前端部にウォークスルー用の乗降ステップを張り出し状に形成すると共に、同乗降ステップの最張り出し端は、旋回台 (2) の右側前端部 (2a) より更に前方に、作業機連結部 (7) の前端部と右側前端部 (2a) の右端部とを結ぶ円弧状とし、しかも、旋回台の旋回半径より外側へ突出しないようにしている。
【0039】
このようにして、ウォークスルー通路を形成することにより、例えば、狭い場所での作業等において、同ウォークスルー通路の側端部が壁や塀等で塞がれた場合でも、同ウォークスルー通路の前端部側から容易にかつ安全に乗降することができて、乗降性と安全性とを向上させることができ、作業能率の向上を図ることができる。
【0040】
この際、ウォークスルー通路の前端部にウォークスルー用の乗降ステップを張り出し状に形成すると共に、同乗降ステップの最張り出し端は、旋回台 (2) の右側前端部 (2a) より更に前方に、作業機連結部 (7) の前端部と右側前端部 (2a) の右端部とを結ぶ円弧状とし、しかも、旋回台の旋回半径より外側へ突出しないようにしているため、同乗降ステップの面積を可及的に広くすることができて、同乗降ステップを介して乗降が楽に行える一方、旋回台が旋回した際にも、同乗降ステップが他物と干渉することがなくて、旋回台の旋回性を良好に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削作業機の平面図である。
【図2】同掘削作業機の正面視による一部省略した説明図である。
【図3】ウォークスルー用乗降ステップの一形態を示す説明図である。
【図4】他の実施例に係る掘削作業機の平面図である。
【図5】同掘削作業機が具備するキャビンの換気窓を示す説明図である。
【図6】図6のI−I線における換気窓の断面図である。
【図7】従来における掘削作業機の平面図である。
【符号の説明】
A 掘削作業機
S 乗降ステップ
a 掘削作業部
1 走行装置
2 旋回台
3 旋回軸受
8 作業部取付ブラケット
14 スイングシリンダ
15 運転座席

Claims (1)

  1. 走行装置(1)上に旋回軸受(3)を介して旋回台(2)を取付け、同旋回台(2)を、旋回軸受(3)を中心とする車幅と略同一幅の旋回直径内に配置し、さらに、前記旋回台(2)の前部中央の作業機連結部 (7)に掘削作業部(a)を作業部取付ブラケット(8)を介して取付け、同作業部取付ブラケット(8)と旋回台(2)とをスイングシリンダ(14)を介して連動連結した掘削作業機において、
    旋回台(2)の左右いずれか一側前部に運転座席(15)を配設すると共に、同運転座席(15)の直前方位置から旋回台(2)の中央部へ向けて左右方向に伸延し、かつ、旋回台(2)の略中央部位置より運転座席(15)の反対側前方へ向けて伸延するウォークスルー通路(W)を旋回台(2)上に形成し、同ウォークスルー通路(W)の前端部にウォークスルー用の乗降ステップ(S)を張り出し状に形成すると共に、同乗降ステップ(S)の最張り出し端は、旋回台 (2) の右側前端部 (2a) より更に前方に、作業機連結部 (7) の前端部と右側前端部 (2a) の右端部とを結ぶ円弧状とし、しかも、旋回台(2)の旋回半径(R)より外側へ突出しないようにしたことを特徴とする掘削作業機。
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