JPH09228417A - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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Publication number
JPH09228417A
JPH09228417A JP4173396A JP4173396A JPH09228417A JP H09228417 A JPH09228417 A JP H09228417A JP 4173396 A JP4173396 A JP 4173396A JP 4173396 A JP4173396 A JP 4173396A JP H09228417 A JPH09228417 A JP H09228417A
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JP
Japan
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cabin
frame
mounting bracket
backhoe
elevation
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JP4173396A
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Yuji Yamashita
裕次 山下
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビン付の後方小旋回形バックホウにおい
て、乗降を軽快にし、視界を広げるとともに旋回量の判
断をよくする。 【解決手段】 旋回フレーム3上にキャビン7を搭載し
ており、前記旋回フレーム3の平面視における外周形状
を、前記縦軸芯Xを中心とする半径の円弧形に形成した
後縁部3Bと該後縁部3Bの左右両側から前方に略直線
状でかつ互いに平行として延伸する左右側縁部3C,3
Dと該左右側縁部3C,3Dの延伸端を連絡する左右方
向略直線状の前縁部3Aとによって略U字形に形成し、
該前縁部3Aの左右方向一方側寄りに前記取付ブラケッ
ト26を設け、該取付ブラケット26に縦方向のスイン
グ軸27を介して前記作業部8を設け、前記キャビン7
は、前・後立面9,10と左右立面11,12とで平面
視において略四角形の箱形に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂後方小旋回形
と呼ばれるバックホウに関する。
【0002】
【従来の技術】左右一対のクローラ形走行装置上に旋回
軸受を介して旋回フレームを縦軸芯廻りで旋回可能に配
置し、該旋回フレーム上に座席と操縦部とからなる操縦
運転装置と該操縦運転装置を包囲するキャビンとを備
え、前記操縦運転装置の前方における旋回フレームの前
縁部に作業部を設け、該旋回フレームにおける外周の旋
回軌跡を前記左右一対のクローラ形走行装置の幅内にし
ている後方小旋回形のバックホウは、特開平6−193
095号公報等々で公知であり、クローラ形走行装置の
通過可能な狭小な路地等であっても側溝掘りを可能とし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述公報にて開示のバ
ックホウ(旋回作業車)においては、狭小路地等での側
溝掘りが可能であるけれども、該バックホウの旋回フレ
ームの平面視形状は、作業部が装着される前端部を左右
方向に延伸する略直線縁部に形成し、該縁部の両側は縦
軸芯(旋回中心)を中心とする半径の円弧形とされてい
た。
【0004】この旋回フレームによると、座席に居るオ
ペレータの視界は左右側縁部が円弧形として左右外方に
突出していることから、左右下方の視野がさえぎられ、
壁際まで走行装置を近づけることが困難であった。ま
た、旋回フレームの左右側縁部が円弧形であると、該円
弧は旋回中心を半径とするものであるから、旋回量の判
断が困難であった。
【0005】更に、作業部をスイング自在に装着する取
付ブラケットは、略直線縁部に形成されている旋回フレ
ームにおける前端部の左右方向略中央部に設けられ、溝
掘り作業等を確認するため前記取付ブラケットより左右
方向外方に座席を配置しなければならないことから、該
座席およびその左右の操縦部を包囲するキャビンは、左
右方向長さを広くすることができずこれによって居住空
間が狭くなる傾向にあった。
【0006】また、キャビンの後立面および左立面(乗
降口側)は、平面視において円弧形に形成されていて、
一方、前立面および右立面は略直線状に形成されてお
り、各立面に透視部(通常はガラス、透明プラスチック
板)を設けたとき、座席からの透視感覚が前後および左
右でそれぞれ異なってオペレータは違和感があり、これ
が要因となって作業性能が低下するおそれがあった。
【0007】更に、旋回フレームの左右側縁部はその全
体が平面視円弧形に形成されていて該左側縁部の前側に
乗降口を形成しているため、乗降スペースが狭くなって
いた。また、平面視においてキャビンの天井部が占める
面積が旋回フレームの面積に比べて狭すぎるため旋回フ
レーム上に搭載されるエンジン、ラジエータ等を覆うボ
ンネットは広くできてメンテナンス性は良好であるもの
のキャビンの居住空間を犠牲にしていたのである。
【0008】そこで本発明は、後方小旋回形バックホウ
の優位性、すなわち、狭小路地等での側溝掘りを可能に
しながら、前後左右の視界性を充分に確保するとともに
旋回量の判断を可能にし、併せてエンジン等のメンテナ
ンスは充分に広くとりながらキャビン内での居住空間を
可能な限り広くし、かつ、座席からの違和感をなくして
作業性能を向上するとともに乗降スペースを拡大したこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右一対の走
行装置1上に旋回軸受2を介して旋回フレーム3を縦軸
芯X廻りで旋回可能に配置し、該旋回フレーム3上に座
席4と操縦部5とからなる操縦運転装置6と該操縦運転
装置6を包囲するキャビン7とを備え、前記旋回フレー
ム3の前縁部3Aに取付ブラケット26を介して作業部
8を設け、前記旋回フレーム3における外周の旋回軌跡
Sを前記左右一対の走行装置1の左右幅内にしているバ
ックホウにおいて、前述の目的を達成するために、次の
技術的手段を講じている。
【0010】すなわち、請求項1に係る本発明では、前
記旋回フレーム3の平面視における外周形状を、前記縦
軸芯Xを中心とする半径の円弧形に形成した後縁部3B
と該後縁部3Bの左右両側から前方に略直線状でかつ互
いに平行として延伸する左右側縁部3C,3Dと該左右
側縁部3C,3Dの延伸端を連絡する左右方向略直線状
の前縁部3Aとによって略U字形に形成し、該前縁部3
Aの左右方向一方側寄りに前記取付ブラケット26を設
け、該取付ブラケット26に縦方向のスイング軸27を
介して前記作業部8を設け、前記キャビン7は、前・後
立面9,10と左右立面11,12とで平面視において
略四角形の箱形に形成されていて、該キャビン7の左右
立面11,12の一方は正対状態において前記スイング
軸27の軸芯を前後方向に通る線上の近傍に配置され、
該一方の立面11の前後端部から前記縦軸芯Xを越えて
キャビン7の前・後立面9,10が左右方向他方側に延
伸されて前記操縦運転装置6を包囲していることを特徴
とするものであり、このような構成を採用したことによ
り、座席4に居るオペレータの左右下方をさえぎる量は
小さくなり、左右の走行装置1を壁際等に一杯に近づけ
ることも可能となるし、この際、座席4からの違和感も
少なくその作業性が向上するだけでなく、前記キャビン
7は、前・後立面9,10と左右立面11,12とで平
面視において略四角形の箱形に形成されていて、該キャ
ビン7の左右立面11,12の一方は正対状態において
前記スイング軸27の軸芯を前後方向に通る線上の近傍
に配置され、該一方の立面11の前後端部から前記縦軸
芯Xを越えてキャビン7の前・後立面9,10が左右方
向他方側に延伸されて前記操縦運転装置6を包囲してい
ることから、居住空間が広くできたのである。
【0011】また、キャビン7の左右立面11,12
は、旋回フレーム3の左右側縁部3C,3Dと平行する
部分を有し、該平行関係を維持して旋回フレーム3上に
キャビン7が搭載されているとともに、キャビン7が平
面視で略四角形の箱形であることから、旋回量の判断が
クローラ側縁部1Aと旋回フレーム3の左右側縁部3
C,3Dおよびキャビン7の立面9,10,11,12
とのなす角度を視覚的に判断することで旋回度合いを正
確に視認できたのである(請求項1,2)。
【0012】更に、キャビン7の左右立面11,12の
うち右立面12が正対状態においてスイング軸27の軸
芯を前後方向に通る線上の近傍に配置され、左立面11
には乗降口14を有し、該乗降口14を開閉するドア1
5を備えていることから、乗降が軽快かつ容易にできる
とともにドア15の開閉も軽快にできたのである(請求
項3)。
【0013】また、取付ブラケット26が位置付けされ
ているキャビン7の前立面9と右立面11との交叉部
に、配管部材36の収納凹部37が形成されていること
から、作業部8が側溝掘りして荷台に土砂等を積込むた
めにスイング軸27の廻りで左右揺動を繰り返しても、
配管部材36はキャビン7と干渉することがなくなり、
これによって、作業部8をキャビン7側に引き寄せ状に
近づけることが可能となって、後方小旋回の意義をより
よく達成できたのである(請求項4)。
【0014】また、旋回フレーム3の後縁部3B側にエ
ンジン22およびラジエータ38が配置され、右側縁部
3C側にタンク装置39,40が配置されており、これ
ら22,38,39,40を覆被するボンネット41を
設け、該ボンネット41には、前記エンジン22および
ラジエータ38の点検用としての開閉自在な後部カバー
41Bと、前記タンク装置39,40の補給用としての
開閉自在な側部カバー41Aとを備えていることから、
キャビン7の居住空間を充分に確保しつつエンジン22
等のメンテナンススペースを広くできたのである(請求
項5)。
【0015】なお、上述において、正対状態とは、旋回
フレーム3の左右側縁部3C,3Dを走行装置1の側縁
部1Aと平行にした旋回中立姿勢をいうものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明すると、図1〜5に、旋回作業機で
ある後方小旋回形のバックホウを示している。このバッ
クホウは、左右一対のクローラ形式とした走行装置1上
に旋回軸受2を介して旋回フレーム3を縦軸芯X廻りで
旋回可能に配置し、該旋回フレーム3上に座席4と操縦
部5とからなる操縦運転装置6と該操縦運転装置6を包
囲するキャビン7とを備えている。
【0017】すなわち、図3で示しているように流体シ
リンダ、ネジ体等によって左右間隔調節可能とされてい
る左右一対の走行装置1を最小幅としたとき、旋回フレ
ーム3が全旋回(360°)してもその外周が走行装置
1より外方に突出しないようにされている。前述構成の
バックホウにおいて、前記旋回フレーム3の平面視にお
ける外周形状を、前記縦軸芯Xを中心とする半径Rの円
弧形に形成した後縁部3Bと該後縁部3Bの左右両側か
ら前方に略直線状でかつ互いに平行に延伸する左右側縁
部3C,3Dと該左右側縁部3C,3Dの延伸端を連絡
する左右方向略直線状の前縁部3Aとによって略U字形
に形成しているのである。
【0018】上記のように構成したことにより、図4で
示しているように、座席4に居るオペレータQは左右前
下方を視認するとき、視界Q1,Q2で示す従来例に比
較して視界Q3,Q4で示すように視界のさえぎりが少
なくなって、図6で示すように壁際Tに大きく近づける
運転も支障なくできるのである。また、旋回フレーム3
の左右側縁部3C,3Dを左右一対の走行装置1におけ
る左右のクローラ側縁部1Aと略平行な直線にすること
によって、図6で示すように壁際Tに接近しての掘削と
トラックGへの土砂の積込みとを継続して繰り返すため
旋回したとき、旋回角θによって旋回フレーム3の旋回
度合いが判断され易くなったのである。
【0019】また、作業部8を装着する取付ブラケット
26を旋回フレーム3Aの左右方向一方側、実施の形態
では右側寄りに取着することにより、該取付ブラケット
26にスイング軸27を介して設けた作業部8は座席4
より右側に位置し、ここに、座席4の前方視界性が作業
部8によって狭くならないのである。更に、前記キャビ
ン7は、前・後立面9,10と左右立面11,12とで
平面視において略四角形の箱形に形成されていて、該キ
ャビン7の左右立面11,12の一方は正対状態におい
て前記スイング軸27の軸芯を前後方向に通る線上の近
傍に配置され、該一方の立面11の前後端部から前記縦
軸芯Xを越えてキャビン7の前・後立面9,10が左右
方向他方側に延伸されて前記操縦運転装置6を包囲して
いるのである。
【0020】すなわち、前記操縦運転装置6における座
席4の左右方向の中央部X1は、前記縦軸芯Xより左右
方向一方、図では左方に偏在しており、該偏在している
座席4と操縦部5とを包囲するキャビン7は、前・後立
面9,10と左右立面11,12とで図3に示している
ように、平面視において略四角形の箱形に形成されてお
り、前・後立面9,10は前記座席4の偏在方向におい
て前立面9に対して後立面10が左右方向で符号Lで示
すように長く延伸されているとともに、キャビン7は、
縦軸芯Xより左右方向の一方側(図では左側)でかつ前
後方向の前方側に偏在して配置し、前記旋回フレーム3
はキャビン7の偏在方向の前側でかつ一側縁部3Dに乗
降口14を有し、該乗降口14を開閉するドア15をキ
ャビン7が備えているのである。
【0021】このように構成したことにより、キャビン
7の居住空間は広くできて座席4の左右両側に操縦部
(通常左側は旋回用、アーム用、右側はブーム用、バケ
ット用)5を設け、また座席4の前方に操縦部(走行レ
バー、ペダル類)5を設けて操縦性を確保できるし、前
・後立面9,10および左右立面11,12に透視ガラ
ス、透視樹脂等の透視可能な覆板9A,10A,11
A,12Aを装着しても、座席4にいるオペレータの透
視範囲は広くできるだけでなく、透視感覚の違和感も少
なくできたのである。
【0022】また、キャビン7の左右立面11,12
は、旋回フレーム3の左右側縁部3C,3Dと平行する
部分を有し、該平行関係を維持して旋回フレーム3上に
キャビン7が搭載されていることから、旋回フレーム3
が旋回したとき、キャビン7の左右立面11,12およ
び前・後立面9,10によって旋回量の判断が容易とな
ったのである。
【0023】更に、キャビン7の左右立面11,12の
うち右立面12が正対状態においてスイング軸27の軸
芯を前後方向に通る線上の近傍に配置され、左立面11
には乗降口14を有し、該乗降口14を開閉するドア1
5を備えていることにより、乗降口14が広くできてド
ア15の開閉も軽快にできるのである。また、図3で示
すように、旋回フレーム3の前縁部3Aは左右方向で略
直線状に延伸され、該前縁部3Aの左右両側と左右側縁
部3C,3Dとの交叉部は、後縁部3Bの円弧形と同じ
半径Rの円弧形に形成されており、キャビン7の左立面
11の前側は、前記交叉部における円弧形に沿う円弧に
形成されているとともに、前記ドア15は平面視におい
てその円弧に沿う円弧形とされることによって、乗降口
14を拡大しながらもスライド形ドア15の開閉動作も
軽快にできるようになったのであり、符号15Aはドア
15の施錠ノブである。
【0024】前記ドア15が乗降口14のステップ14
Aからキャビン7の高さ方向において略全高の高さを有
し、かつ図3で示す如く内向曲面とされていることか
ら、走行装置1を補助ステップとして利用した乗降がで
きて迅速かつ軽快な乗降が確保されるだけでなく、前方
左方の座席4からの視界性も広くなったのである。更
に、図3で示すように、操縦運転装置6は、座席4の左
右両側に操縦パネル形で作業部8を制御するための操縦
部5を有し、座席4前方の旋回フレーム3上面は、乗降
口14に連続する乗降通路とされているとともに、座席
4の前方における操縦部5が、図示のようにペダルと操
縦パネルを具備しない棒状のレバー等であることも相ま
って乗降空間を広くしているのである。
【0025】また、キャビン7の右立面12および後立
面10は図2および図5で示しているようにその覆板1
2A,10Aは広大な窓となって視界性を良好にしてい
るとともに右立面12については図2で示すように引き
戸形窓にすることで風通しを良好にしているのである。
更に、キャビン7は左右一対の前支柱16,17と左右
一対の後支柱18,19と、天井枠20を骨格体として
形成されており、キャビン高さ方向の略中間に横枠21
を前半部の一部を右側および後側にわたって有し、後側
においてはエンジン22等を覆う背面視門形の架構体2
3を立設し、該架構体23に横枠21を介して取付け固
定しており、前側においてはステップ14Aと同一水平
面上において前支柱16,17の下部を取付け固定して
おり、図5の符号24が後側取付部、図4の符号25が
前側取付部を示している。
【0026】従って、キャビン7は独立形であって、取
付部24,25によって立設されるが、取付部24,2
5には防振ゴム等の弾性体を介在してキャビン7を搭載
することにより、エンジン22の振動、走行振動等を効
果的に吸収できる点で有利となる。また、前記キャビン
7は、左右立面11,12の一方、図では左立面11
に、その前後方向中間部に中間支柱13を立設して備
え、該中間支柱13の後半側は平面視で前後方向に直線
状とされ前半側は平面視において前後方向で内向曲面と
されていて、該前半部分を乗降口14に形成するととも
に、該乗降口14を開閉自在とする本実施の形態ではス
ライド形式のドア15を備えている。
【0027】更に、図3で示すように、作業部8をスイ
ング自在に装着する取付ブラケット26が、キャビン7
の前立面9と右立面11との交叉隅部近傍における旋回
フレーム3の前縁部3Aに設けられていることによっ
て、座席4からの前方視界は良好となって、作業部8の
作業状況を確認するのに都合が良くなったのである。ま
た、図3で示すように、旋回フレーム3の前縁部3Aが
左右方向で略直線状に延伸しており、該前縁部3Aに設
けられる取付ブラケット26は、旋回フレーム3におけ
る外周の旋回軌跡S内に略収められていることにより、
該取付ブラケット26にスイング軸27によって装着さ
れているブームブラケット28を介しての作業部8の装
着も、座席4側に引き寄せた状態で装着できて、旋回性
能が確保されており、作業部8とキャビン7とによって
左右重量バランスも良好にされている。
【0028】作業部8は、ブームブラケット28に起伏
自在(上下動自在)に連結されているブーム29と、該
ブーム29の先端に枢支されているアーム30と、アー
ム30の先端に枢支されているバケット31等からな
り、ブームシリンダ32、アームシリンダ33、バケッ
トシリンダ34等によって掘削作業と積込み作業が可能
とされているとともにスイングシリンダ35でスイング
自在とされている。
【0029】キャビン7を搭載し、かつ、作業部8を座
席4側に引き寄せて配置したとき、各シリンダに対する
配管部材36がキャビン7と干渉するおそれがあること
から、図2および図3で示すように、キャビン7の前右
側隅部に平面視で三角形状に切り抜いた干渉防止凹部3
7が形成されている。すなわち、取付ブラケット26が
位置付けされているキャビン7の前立面9と右立面11
との交叉部に、配管部材36の収納凹部37が形成され
ていることによって、該取付ブラケット26にスイング
軸27を介して装着した作業部8を左右方向に揺動させ
ても、図7で示すようにキャビン7と配管部材36との
干渉はなくなり、このことは、作業部8を座席4に少し
でも近づける(引き寄せる)ことを意味し、後方小旋回
形バックホウの機能を確保しているのである。
【0030】更に、図3等で示しているようにエンジン
22、その補器であるラジエータ38、作動油タンク3
9、燃料タンク40等はボンネット41で覆われてお
り、該ボンネット41はエンジン等の点検、油の補給に
当たっては、大きく開放する必要がある反面、エンジン
騒音のもれ、ラジエータの排気は確実にする必要があ
る。
【0031】そこで本発明の実施形態では、キャビン7
の右立面11および後立面10を平面視で円形に形成す
るのではなく直線状に形成することによって、側部カバ
ー41Aおよび後部カバー41Bはいずれも大きく開閉
自在な構成としているのであり、また、ラジエータ排風
(熱気)は乗降口14と反対方向に排気孔群42を形成
することにより、排風がキャビン7内に侵入するのを防
止しているとともにエンジン騒音がキャビン7内に伝播
するのが抑制されている。
【0032】すなわち、旋回フレーム3の後縁部3B側
にエンジン22およびラジエータ38が配置され、右側
縁部3C側にタンク装置39,40が配置されており、
これら22,38,39,40を覆被するボンネット4
1を設け、該ボンネット41には、前記エンジン22お
よびラジエータ38の点検用としての開閉自在な後部カ
バー41Bと、前記タンク装置39,40の補給用とし
ての開閉自在な側部カバー41Aとを備えていることに
より、キャビン7の居住空間を狭くすることなく、ボン
ネット41内部の点検スペースは充分に確保できたので
あり、側部カバー41Aの開閉支点はキャビン7の右立
面12と平行なヒンジとし、後部カバー41Bの開閉支
点はキャビン7の後立面10と平行なヒンジとすること
により、両カバー41A,41Bを解放したときには、
右立面12および後立面10に立てかけておくこともで
きるのであり、両カバー41A,41Bを閉じたときは
図外のロック金具で施錠可能としている。
【0033】その他、本発明におけるバックホウにおい
ては、そのトラックフレームの前側に起伏自在なドーザ
ー装置43を装備させることもでき、固定ボンネット機
能を併せもつ後部ウエイト44を装着することは自由で
あり、タンク装置39,40は横並びではなく、前後並
びとしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、キャ
ビン付の後方小旋回形バックホウにおいて、乗降を軽快
にできながら視野を広くできて作業性を向上できるだけ
でなく、旋回量も判断することが容易となったのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバックホウを示す左側面図である。
【図2】本発明のバックホウを示す右側面図である。
【図3】本発明のバックホウを示す平面図であって、作
業部の一部を省略して示している。
【図4】本発明のバックホウを示す正面図(前面図)で
あって、作業部を一部省略して示している。
【図5】本発明のバックホウを示す背面図(後面図)で
あって、作業部を一部省略して示している。
【図6】本発明のバックホウによる掘削、積込みを説明
した平面図である。
【図7】本発明における取付ブラケットの詳細を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 走行装置 2 旋回軸受 3 旋回フレーム 3A 前縁部 3B 後縁部 3C 右側縁部 3D 左側縁部 4 座席 5 操縦部 6 操縦運転装置 7 キャビン 8 作業部 9 前立面 10 後立面 11 左立面 12 右立面 14 乗降口 15 ドア 26 取付ブラケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置(1)上に旋回軸受
    (2)を介して旋回フレーム(3)を縦軸芯(X)廻り
    で旋回可能に配置し、該旋回フレーム(3)上に座席
    (4)と操縦部(5)とからなる操縦運転装置(6)と
    該操縦運転装置(6)を包囲するキャビン(7)とを備
    え、前記旋回フレーム(3)の前縁部(3A)に取付ブ
    ラケット(26)を介して作業部(8)を設け、前記旋
    回フレーム(3)における外周の旋回軌跡(S)を前記
    左右一対の走行装置(1)の左右幅内にしているバック
    ホウにおいて、 前記旋回フレーム(3)の平面視における外周形状を、
    前記縦軸芯(X)を中心とする半径の円弧形に形成した
    後縁部(3B)と該後縁部(3B)の左右両側から前方
    に略直線状でかつ互いに平行として延伸する左右側縁部
    (3C)(3D)と該左右側縁部(3C)(3D)の延
    伸端を連絡する左右方向略直線状の前縁部(3A)とに
    よって略U字形に形成し、該前縁部(3A)の左右方向
    一方側寄りに前記取付ブラケット(26)を設け、該取
    付ブラケット(26)に縦方向のスイング軸(27)を
    介して前記作業部(8)を設け、前記キャビン(7)
    は、前・後立面(9)(10)と左右立面(11)(1
    2)とで平面視において略四角形の箱形に形成されてい
    て、該キャビン(7)の左右立面(11)(12)の一
    方は正対状態において前記スイング軸(27)の軸芯を
    前後方向に通る線上の近傍に配置され、該一方の立面
    (11)の前後端部から前記縦軸芯(X)を越えてキャ
    ビン(7)の前・後立面(9)(10)が左右方向他方
    側に延伸されて前記操縦運転装置(6)を包囲している
    ことを特徴とするバックホウ。
  2. 【請求項2】 キャビン(7)の左右立面(11)(1
    2)は、旋回フレーム(3)の左右側縁部(3C)(3
    D)と平行する部分を有し、該平行関係を維持して旋回
    フレーム(3)上にキャビン(7)が搭載されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のバックホウ。
  3. 【請求項3】 キャビン(7)の左右立面(11)(1
    2)のうち右立面(12)が正対状態においてスイング
    軸(27)の軸芯を前後方向に通る線上の近傍に配置さ
    れ、左立面(11)には乗降口(14)を有し、該乗降
    口(14)を開閉するドア(15)を備えていることを
    特徴とする請求項1記載のバックホウ。
  4. 【請求項4】 取付ブラケット(26)が位置付けされ
    ているキャビン(7)の前立面(9)と右立面(12)
    との交叉部に、配管部材(36)の収納凹部(37)が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のバック
    ホウ。
  5. 【請求項5】 旋回フレーム(3)の後縁部(3B)側
    にエンジン(22)およびラジエータ(38)が配置さ
    れ、右側縁部(3C)側にタンク装置(39)(40)
    が配置されており、これら(22)(38)(39)
    (40)を覆被するボンネット(41)を設け、該ボン
    ネット(41)には、前記エンジン(22)およびラジ
    エータ(38)の点検用としての開閉自在な後部カバー
    (41B)と、前記タンク装置(39)(40)の補給
    用としての開閉自在な側部カバー(41A)とを備えて
    いることを特徴とする請求項1記載のバックホウ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274594A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Kubota Corp 旋回作業機
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