JP4032108B2 - 旋回作業車における安全フレーム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックホーなどの旋回作業車に装着される安全フレームの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、バックホーなどの旋回作業車の旋回体より立設される安全フレーム、およびキャノピーに関する技術は公知となっている。例えば特開2001−180412号公報に記載の如くである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−180412号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、安全フレームを旋回体に取り付けるための部材である取付部は、安全フレームに大きな外力が加わった場合においても変形しないよう十分な強度を持たせるため、安全フレームにおける他の部分の直径よりもさらに大きな部材となる。従って、従来の安全フレームを旋回作業車の旋回体(クローラ等の走行手段の上部に旋回可能に配設され、作業機や座席等を備える部分)側面に取り付けた場合、旋回体の左右幅が大幅に増大するという問題があった。また、旋回体後部にボンネットを備え、該ボンネットが前方または後方に回動・開閉する形式の旋回作業車においては、旋回体後部に安全フレームを取り付けると、ボンネットと安全フレームとが干渉するため、ボンネットを大きく回動して開けることができず、メンテナンス時の作業性が良くないという問題があった。本発明はこのような状況に鑑み、旋回体の左右幅を大幅に増大させず、かつ、旋回体後部のボンネットと安全フレームとが干渉せずにメンテナンス時の作業性に優れる安全フレームを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
請求項1においては、旋回体前部には作業機を備え、旋回体後部には座席が設けられたボンネットを備え、該ボンネットは後方へ回動・開閉する旋回作業車における安全フレームであって、該安全フレームを正面視略門型に構成し、下部の取付部の幅を旋回体の左右幅以下とし、その上部の左右縦フレーム間の幅はボンネットの左右幅より大きく、かつ、左右縦フレーム上部に横設する横フレームは座席の上端より上方に配置され、前記縦フレーム下部は平面視で略円形の旋回体の円周方向に沿って前方に傾倒し、縦フレーム上部は平面視で略円形の旋回体の円周方向に沿って後方に傾倒しているものである。
【0007】
請求項2においては、前記縦フレーム上部を座席の背もたれ部の側方に配置して肘掛けを兼ねるものである。
【0008】
請求項3においては、前記安全フレームの横フレームよりキャノピーが立設されるものである。
【0009】
請求項4においては、前記キャノピーと安全フレームの横フレームとを着脱可能に構成したものである。
【0010】
請求項5においては、前記キャノピーの左右幅が旋回作業車のクローラの左右幅より小さいものである。
【0011】
請求項6においては、安全フレーム下部の取付部は、前記ボンネットの回動支点よりも下方に位置するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0013】
図1は安全フレームの第一実施例を備える旋回作業車の後方斜視図、図2は安全フレームの第一実施例を備える旋回作業車の左側面図、図3はフレームの第一実施例を備える旋回作業車の正面図、図4は安全フレームの第一実施例を備える旋回作業車の背面図、図5は安全フレームの第一実施例を備える旋回作業車の平面図、図6はクローラの左右間隔を縮小したときの旋回作業車を示す平面図、図7は安全フレームの第一実施例の取付部を示す斜視図、図8は安全フレームの第一実施例の肘掛けとしての使用状況を示す斜視図、図9は安全フレームの第二実施例を備える旋回作業車の後方斜視図、図10は安全フレームの第二実施例を備える旋回作業車の左側面図、図11はフレームの第二実施例を備える旋回作業車の正面図、図12は安全フレームの第二実施例を備える旋回作業車の背面図、図13は安全フレームの第二実施例を備える旋回作業車の平面図である。
【0014】
まず、図1から図8を用いて本発明の安全フレームの第一実施例である安全フレーム9を備える旋回作業車1について説明する。
【0015】
旋回作業車1は、クローラ部2の上方に旋回体3が旋回可能に配設されるとともに、クローラ部2の前部または後部には油圧装置により上下回動可能に構成されたブレード4が設けられる。
【0016】
クローラ部2はトラックフレーム2aおよび左右のクローラ2L・2Rで構成される。また油圧装置によりクローラ2L・2Rの左右間隔は変更可能である。従って、狭い場所への進入時、搬送車両の荷台への積載時、あるいは保管時には図6に示す如くクローラ2L・2Rの左右間隔を小さくして車体幅を狭くし、通常作業時には安定性を向上させるためにクローラ2L・2Rの左右間隔を大きくすることが可能である。
【0017】
また、クローラ2L・2Rの左右間隔に合わせてブレード4もその左右幅が変更可能に構成される。すなわち、ブレード4の左右の側端部(延長ブレード)4L・4Rは、回動軸4b・4bにより本体部4aに回動・ロック可能に枢着される。図6に示す如くクローラ2L・2Rの左右間隔を小さくして車体幅を狭くした場合には、回動軸4b・4b中心に側端部4L・4Rを後方に回動させた状態で本体部4aにピン等の係止手段(図示せず)で係止する。本体部4aの左右幅は、左右間隔を小さくしたときのクローラ2L・2Rの左右幅と略同じに構成される。
【0018】
旋回体3は平面視略円形の構造体であり、該旋回体3の前部には作業機5が配設されている。また、旋回体3上面前部左右中央には操作コラム6が設けられるとともに、旋回体3上面後部はボンネット7で被覆される。ボンネット7は後端部においてヒンジ7aにより旋回体3の後端部に枢着され、ボンネット7内に格納されるエンジン等のメンテナンスを行う際にはボンネット7を後方に回動して開ける(図2中において二点鎖線で示す)。
【0019】
ボンネット7上面には座席8が固設される。該座席8に作業者が着座し、操作コラム6に設けられた各種レバーおよびステップ上に設けたペダルを操作することにより、ボンネット7内に格納されるエンジン(図示せず)の回転数やクローラ2の駆動(前後進や走行速度)、旋回体3の旋回操作、ブレード4の操作、作業機5の操作などを行う。さらに、旋回体3の後部より、安全フレーム9が立設されている。該安全フレーム9の詳細構成については後述する。
【0020】
作業機5は主にブーム10、アーム11、バケット12、ブームブラケット13等で構成される。
【0021】
ブームブラケット13は、旋回体3の前部左右中央より前方に突出した部分に上下方向に配置した回動軸(図示せず)により、旋回体3に対して左右方向に回動可能に枢着される。また、ブームブラケット13の上端部にはブーム10の下端部が前後方向に回動可能に枢着される。ブームブラケット13の右側面と、旋回体3の右前部との間には油圧シリンダ14が介装され、該油圧シリンダ14の伸縮により、作業機5を旋回体3に対して左右方向に回動させる。
【0022】
ブーム10はその中途部において側面視で前方に「く」の字型に屈曲した構造体であり、その下端部は前述の如くブームブラケット13に回動可能に枢着されるとともに、上端部はアーム11の基部と回動可能に枢着される。また、ブームブラケット13の前面とブーム10の屈曲部との間には油圧シリンダ15が介装され、該油圧シリンダ15の伸縮により作業機5を前後方向に回動させる。
【0023】
アーム11の基部は前述の如くブーム10に回動可能に枢着されるとともに、アーム11の先端部にはバケット12が前後方向に回動可能に枢着される。また、アーム11の基部上面に設けられたブラケット11aとブーム10の屈曲部後面に設けられたブラケット10aとの間には油圧シリンダ16が介装され、該油圧シリンダ16の伸縮により、アーム11をブーム10に対して前後方向に回動させる。
【0024】
バケット12は土や砂、瓦礫等の掘削および搬送に使用される。バケット12とブラケット11aとの間には油圧シリンダ17が介装され、該油圧シリンダ17の伸縮により、バケット12をアーム11に対して前後方向に回動させる。
【0025】
前述の油圧シリンダ14・15・16・17は油圧配管により旋回体3下部に設けられた油圧バルブ(図示せず)を介して同じく旋回体3下部に設けられた油圧ポンプ(図示せず)と連結されており、前記操作コラム6に設けられた各種レバーおよびペダルにより該油圧バルブの開閉が行われて作業機5の操作が行われる。
【0026】
続いて、本発明の安全フレームの第一実施例である安全フレーム9の詳細構成について説明する。
【0027】
安全フレーム9は、主に取付部18L・18R、縦フレーム19L・19R、横フレーム20等で構成されている。
【0028】
取付部18L・18Rは安全フレーム9を旋回作業車1の旋回体3に固定するための部材である。本実施例では取付部18L・18Rは左右対称に構成されているので、以下では取付部18Lについて説明し、取付部18Rについての説明は省略する。
【0029】
図7に示す如く、取付部18Lはブロック21、補強部材22および補強部材23で構成される。ブロック21の一(内)側面は曲面で構成され、旋回体3の背面部のカウンターウエイト部分に密着・固定できるように形状を合わせて構成している。また、ブロック21を旋回体3に固定したときに、旋回作業車1の後端かつ側端となる部位には、断面形状が円形である縦フレーム19Lの下端部19aが嵌合・固定される凹部21aがブロック21の他(外)側面に上下方向に形成される。
【0030】
補強部材22および補強部材23はブロック21に固定された縦フレーム19Lが上外側方(左側)へ曲がる部分を補強するための部材である。
【0031】
補強部材22はブロック21上面より突設され、補強部材22の上部には補強部材23が固設される。こうして、ブロック21、補強部材22および補強部材23が一体的に構成される。
【0032】
補強部材23は瓦型の部材であり、内側に窪んだ面が縦フレームの下部19bの下面と密着するように構成されている。但し、溶接固定することで更に強度アップが図れる。
【0033】
また、図4に示す如く、取付部18Lは旋回体3の後部かつ左側面よりも側方に突出しない位置にボルト等により着脱可能に取り付けられ、組立を容易としている。そして、前記ボンネット7の回動支点となるヒンジ7aよりも下方に配置している。
【0034】
以上の如く構成することにより、縦フレーム19L・19Rの直径よりも幅が大きい部材である取付部18L(18R)は、旋回作業車1の左右幅を増大させることなく、縦フレーム19L(19R)を強固に補強しつつ旋回体3に固定することが可能である。よって、旋回作業時においても、作業者は旋回体3の後端部(すなわち取付部18L・18Rが取り付けられている部分)を周囲の障害物と接触させることを極力抑えることが可能である。また、ボンネット7の開放構造をシンプルにすることができ、かつボンネット7の開放域を大きく設定することができ、日常点検といったメンテナンス時における作業性が良い。
【0035】
縦フレーム19L・19Rはそれぞれ取付部18L・18Rにより旋回体3に固定・立設される部材である。本実施例では縦フレーム19L・19Rは左右対称に構成されているので、以下では縦フレーム19Lについて説明し、縦フレーム19Rについての説明は省略する。
【0036】
縦フレーム19Lは下から順に下端部19a、下部19b、胴体部19c、上傾斜部19dで構成され、各部位の境界部で屈曲された円筒部材である。なお、縦フレーム19L・19Rおよび後述の横フレーム20は、一本の円筒部材を屈曲させて形成しても、複数の円筒部材を屈曲部にて溶接により接合して形成しても良く、その形成方法は限定されない。
【0037】
縦フレーム19Lの下端部19aは取付部18Lを構成するブロック21の凹部21aに固設され、下端部19aの長手方向は上下方向に略一致する。また、縦フレーム19Lの下端部19aと下部19bとは、その境界部において屈曲した姿勢となっている。
【0038】
縦フレーム19Lの下部19bは、背面視では図4に示す如く旋回作業車1の旋回体3の左側方へ傾倒しており、かつ、側面視では図2に示す如く旋回作業車1の旋回体3の前方へ傾倒している。すなわち、縦フレーム19Lの下部19bは平面視で略円形の旋回体3の側面(円周方向)に沿って傾倒して上方へ延出しているのである。
【0039】
縦フレーム19Lの下部19bと胴体部19cとは、その境界部において屈曲した姿勢となっており、胴体部19cの長手方向は旋回作業車1の上下方向と略一致する。縦フレーム19Lの胴体部19cは座席8の左側方に位置する。また、左右の縦フレーム19L・19Rの胴体部19c・19cの内側開口幅(図4に示す長さW1 に相当する)は、ボンネット7の左右幅(図4に示す長さW2 に相当する)よりも大きくなるように構成されている。このとき、W1 とW2 との差を極力小さく構成することにより、旋回体3の左右側方への安全フレーム9の突出量(旋回体の最大左右幅の増大)を該縦フレーム19L・19Rの直径程度に抑えることが可能である。
【0040】
縦フレーム19Lの上傾斜部19dと胴体部19cとは、その境界部において屈曲した姿勢となっている。
【0041】
縦フレーム19Lの上傾斜部19dは、背面視では図4に示す如く旋回作業車1の旋回体3の左側方部から中央部へ向けて傾倒しており、かつ、側面視では図2に示す如く旋回作業車1の旋回体3の後方へ傾倒して、座席8の背もたれ部の前上部の傾斜角と略等しくなるように構成している。すなわち、縦フレーム19Lの上傾斜部19dは平面視で略円形の旋回体3の側面(円周方向)に沿って下部19bとは逆の方向に傾倒しているのである。
【0042】
横フレーム20は縦フレーム19L・19Rの上傾斜部19d・19dの上端部を繋ぐ部材である。該横フレーム20の下面の高さ(図4に示す高さH1 )は着座位置にあるときの座席8の上端高さ(図4に示す高さH2 )よりも高くなるように構成される。
【0043】
取付部18L・18R、縦フレーム19L・19R、および横フレーム20により、安全フレーム9は正面視略門型の形状となる。
【0044】
以上の如く構成することにより、安全フレーム9は作業者の左右および後方を覆う形で配置され、かつボンネット7を後方に回動させてメンテナンス等を行う場合に、縦フレーム19L(19R)はボンネット7の側面と干渉することがなく、横フレーム20はボンネット7上に配設された座席8と干渉することがない。すなわち、図2に示す如く、安全フレーム9を旋回作業車1から取り外すことなくボンネット7を後方に大きく回動することが可能であり、該ボンネット7および座席8の回動域外に安全フレーム9が配設されて、両者が干渉することがなくメンテナンス時の作業性に優れる。
【0045】
また、本実施例では縦フレーム19L・19Rの下部19b・19bと上傾斜部19d・19dがそれぞれ平面視で略円形の旋回体3の側面(円周方向)に沿って傾倒することにより、胴体部19c・19cがボンネット7と干渉しないようにしている。このように構成することにより、旋回体3からの安全フレーム9の突出量(図5に示す如く、平面視における旋回体3の旋回中心3aから旋回体3側面までの距離の最大値R1 と、旋回体3の旋回中心3aから安全フレーム9の距離の最大値R2 (最大旋回半径)との差R2 −R1 で表される)を取付部18L・18Rの旋回体3からの突出量程度に抑えることができる。
【0046】
さらに、安全フレーム9の縦フレーム19L・19Rを構成する上傾斜部19d・19dは座席8の背もたれの左右外側方に位置し、かつ座席8の後方に傾倒していることから、作業者(図8中において二点鎖線で示される)が肘を載せるための肘掛け(アームレスト)としても使用可能である。すなわち、ステップ上への乗降に際しては邪魔にならず、着座時においては両手を操作レバーを握っているときには左右をガードし、離しているときには上傾斜部19d・19dに作業者の腕や肘等を載せるのに丁度良い位置となり、また、後方を目視しながら体をひねって作業を行う時には、一方の肘を載せ、他方の腕で操作コラム6のレバー類を操作することにより、作業者の姿勢が安定し、作業性が向上する。
【0047】
本発明の安全フレームの第一実施例である安全フレーム9は、その上部にキャノピー24が着脱可能に立設されている。以下ではキャノピー24の詳細構成について説明する。
【0048】
キャノピー24は、主にキャノピーフレーム25、天板26、補強部材27、取付部材28などで構成される。
【0049】
キャノピーフレーム25は円筒部材を屈曲、または溶接により接合して形成される。キャノピーフレーム25の下部は正面視略Y字状に構成されて左右方向の視界をできるだけ大きくしてあり、側面視で逆L字状に構成して、上下方向に配置した下部は前記安全フレーム9の縦フレーム19L・19Rよりも後方に位置させて居住空間を大きくしている。キャノピーフレーム25の下端部には取付部材28が固設される。キャノピーフレーム25は上部において前方に屈曲され、さらに平面視略「コ」の字型に形成されている。該キャノピーフレーム25上部の「コ」の字型部分には天板26が固設される。該天板26により雨や直射日光が遮られ、作業者の作業時における快適性が向上する。
【0050】
補強部材27は棒状部材でキャノピーフレーム25下部を形成する左右のフレーム間を水平方向に連結しており、キャノピー24の強度を向上させるものである。
【0051】
取付部材28は前述の如くキャノピーフレーム25の下端部に左右水平方向に固設される部材であり、上下方向に数箇所貫通孔が穿設される。なお本実施例では貫通孔を三箇所設けたが、その個数は限定されない。一方、安全フレーム9の横フレーム20上面には左右方向に取付台座29が固設される。取付台座29の上面と取付部材28の下面とを当接させたときに、取付台座29において取付部材28の貫通孔と一致する位置には螺孔が穿設される。
【0052】
そして、ボルト30・30・30を取付部材28の貫通孔を貫通して取付台座29の螺孔に締結することにより、安全フレーム9の上方にキャノピー24を着脱可能に固定することが可能である。なお、本実施例では取付台座29に螺孔が穿設される構成であるが、取付台座29側にも貫通孔を設け、ボルトとナットを用いてキャノピー24を固定してもよく、また、取付部材28と取付台座29と縦フレーム19L・19Rをボルトとナットで供締めして固定してもよく、固定方法は限定されない。
【0053】
キャノピー24の左右幅は旋回体3の左右幅と略同じであり、油圧装置により拡張されているときのクローラ2L・2Rの左右幅よりも小さくなるように構成されている。従って、油圧装置により拡張されているときのクローラ2L・2Rの左右幅と略同じ幅の狭所を旋回作業車1が走行する場合でも、キャノピー24は周囲の障害物と干渉することがなく、旋回作業車1を安心して走行させることが可能である。また、図5に示す如く、キャノピー24は平面視における旋回体3の旋回半径の最大値である旋回体3の旋回中心3aから安全フレーム9までの距離の最大値R2 (最大旋回半径)の範囲内に収まる形状であり、旋回作業時にキャノピー24が周囲の障害物と干渉することを防止可能である。
【0054】
このように構成することにより、安全フレーム9はキャノピー24を旋回体3に取り付けるための強固な構造体の一部を兼ねるとともに、キャノピー24を取り外した場合でも、旋回体3に安全フレーム9を取り付けた状態で使用することが可能である。
【0055】
続いて、図9から図13を用いて本発明の安全フレームの第二実施例である安全フレーム31を備える旋回作業車1について説明する。なお、旋回作業車1は図1から図8に示す第一実施例を備えるものと略同じ構成であることから説明を省略する。
【0056】
安全フレーム31は、主に取付部32L・32R、縦フレーム33L・33R、連結フレーム34、補強フレーム35等で構成されている。
【0057】
取付部32L・32Rは安全フレーム31を旋回作業車1の旋回体3に固定するための部材である。なお、本実施例では取付部32L・32Rは左右対称に構成されているので、以下では取付部32Lについて説明し、取付部32Rについての説明は省略する。
【0058】
取付部32Lの一側面は曲面で構成され、旋回体3の背面部の形状に合わせてボルト等により密着・固定され着脱可能としている。また取付部32Lを旋回体3に固定したときに、旋回作業車1の後端かつ側端となる部位には、断面形状が円形である縦フレーム33Lの下端部33aが嵌合・固定される凹部32aが形成される。
【0059】
また、図12に示す如く、取付部32Lは旋回体3の後部かつ左側面よりも側方に突出しない位置に設けられる。
【0060】
以上の如く構成することにより、縦フレーム33L・33Rの直径よりも幅が大きい部材である取付部32L(32R)は、旋回作業車1の左右幅を増大させることなく、縦フレーム33L(33R)を旋回体3に強固に固定することが可能である。よって、旋回作業時においても、作業者は旋回体3の後端部(すなわち取付部32L・32Rが取り付けられている部分)を周囲の障害物と接触させることを極力抑えることが可能である。
また、ボンネット7の開放構造をシンプルにすることができ、かつボンネット7の開放域を大きく設定することができ、日常点検といったメンテナンス時における作業性が良い。
【0061】
縦フレーム33L・33Rはそれぞれ取付部32L・32Rにより旋回体3に固定・立設される部材である。本実施例では縦フレーム33L・33Rは左右対称に構成されているので、以下では縦フレーム33Lについて説明し、縦フレーム33Rについての説明は省略する。
【0062】
縦フレーム33Lは下から順に下端部33a、下部33b、胴体部33c、上部33dで構成され、各部位の境界部で屈曲された円筒部材である。なお、縦フレーム33L・33Rおよび後述の連結フレーム34は、一本の円筒部材を屈曲させて形成しても、複数の円筒部材を屈曲部にて溶接により接合して形成しても良く、その形成方法は限定されない。
【0063】
縦フレーム33Lの下端部33aは取付部32Lの凹部32aに固設され、下端部33aの長手方向は上下方向に略一致する。また、縦フレーム33Lの下端部33aと下部33bとは、その境界部において屈曲した姿勢となっている。
【0064】
縦フレーム33Lの下部33bは、背面視では図12に示す如く旋回作業車1の旋回体3の左側方へ傾倒しており、かつ、側面視では図10に示す如く旋回作業車1の旋回体3の前方へ傾倒している。すなわち、縦フレーム33Lの下部33bは平面視で略円形の旋回体3の側面(円周方向)に沿って傾倒しているのである。
【0065】
縦フレーム33Lの下部33bと胴体部33cとは、その境界部において屈曲した姿勢となっており、胴体部33cの長手方向は旋回作業車1の上下方向と略一致する。縦フレーム33Lの胴体部33cは座席8の左側方に位置する。また、左右の縦フレーム33L・33Rの胴体部33c・33cの内側開口幅(図12に示す長さW3 に相当する)は、ボンネット7の左右幅(図12に示す長さW2 に相当する)よりも大きくなるように構成されている。このとき、W3 とW2 との差を極力小さく構成することにより、旋回体3の左右側方への安全フレーム31の突出量を該縦フレーム33L・33Rの直径程度に抑えることが可能である。
【0066】
縦フレーム33Lの上部33dは、図10に示す如く胴体部33cの上端より前方へ屈曲して水平方向前方へ延出した姿勢となっている。
【0067】
連結フレーム34は、縦フレーム33L・33Rの上部33d・33dの前端部を繋ぐ部材で、左右水平方向に配設されている。
【0068】
補強フレーム35は、縦フレーム33L・33Rの胴体部33c・33cの上下方向中途部を左右水平方向に繋ぐ部材であり、該補強フレーム35の下面の高さ(図12に示す高さH3 )は着座位置にあるときの座席8の上端高さ(図12に示す高さH2 )よりも高くなるように構成され、平面視略コ状または円弧状に構成して左右水平部分は座席8の背もたれよりも後方に位置するように構成している。
【0069】
取付部32L・32R、縦フレーム33L・33Rの下端部33a・33aから胴体部33c・33cの中途部まで、および補強フレーム35により、正面視略門型のフレームが形成されている。
【0070】
以上の如く構成することにより、安全フレーム31は作業者の左右、上方および後方を覆う形で配置され、かつボンネット7を後方に回動させてメンテナンス等を行う場合に、縦フレーム33L(33R)はボンネット7の側面と干渉することがなく、連結フレーム34および補強フレーム35はボンネット7上に配設された座席8と干渉することがない。すなわち、図10に示す如く、安全フレーム31を旋回作業車1から取り外すことなくボンネット7を後方に大きく回動させることが可能であり、メンテナンス時の作業性に優れる。
【0071】
また、本実施例では縦フレーム33L・33Rの下部33b・33bが平面視で略円形の旋回体3の側面(円周方向)に沿って傾倒することにより、胴体部33c・33cがボンネット7と干渉しないようにしている。このように構成することにより、旋回体3からの安全フレーム31の突出量(図13に示す如く、平面視における旋回体3の旋回中心3aから旋回体3側面までの距離の最大値R1 と、旋回体3の旋回中心3aから安全フレーム31の距離の最大値R3 との差(R3 −R1 )で表される)を小さくすることができ、旋回作業時における旋回体3と障害物との干渉を防止可能である。そして作業者の後方及び上方を保護する構成としている。
【0072】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0073】
請求項1に示す如く、旋回体前部には作業機を備え、旋回体後部には座席が設けられたボンネットを備え、該ボンネットは後方へ回動・開閉する旋回作業車における安全フレームであって、該安全フレームを正面視略門型に構成し、下部の取付部の幅を旋回体の左右幅以下とし、その上部の左右縦フレーム間の幅はボンネットの左右幅より大きく、かつ、左右縦フレーム上部に横設する横フレームは座席の上端より上方に配置されるので、旋回体の最大左右幅の増大を縦フレームの直径程度に抑え、かつ安全フレームを旋回作業車から取り外すことなくボンネットを後方に大きく回動させることが可能であり、メンテナンス時の作業性に優れる。
【0074】
また、前記縦フレーム下部は平面視で略円形の旋回体の円周方向に沿って前方に傾倒し、縦フレーム上部は平面視で略円形の旋回体の円周方向に沿って後方に傾倒しているので、旋回体の最大旋回半径の増大を安全フレーム取付部の旋回体からの突出量程度に抑え、かつ安全フレームを旋回作業車から取り外すことなくボンネットを後方に大きく回動させることが可能であり、メンテナンス時の作業性に優れる。
【0075】
請求項2に示す如く、前記縦フレーム上部を座席の背もたれ部の側方に配置して肘掛けを兼ねるので、後方を目視しながら作業を行う時の作業者の姿勢が安定し、作業性が向上する。
【0076】
請求項3に示す如く、前記安全フレームの横フレームよりキャノピーが立設されるので、作業者の作業時における快適性が向上する。
【0077】
請求項4に示す如く、前記キャノピーと安全フレームの横フレームとを着脱可能に構成したので、キャノピーを強固な構造体とすることが可能であり、キャノピーを取り外した場合でも、旋回体に安全フレームを取り付けた状態で使用することが可能である。
【0078】
請求項5に示す如く、前記キャノピーの左右幅が旋回作業車のクローラの左右幅より小さいので、クローラの左右幅と略同じ幅の狭所を旋回作業車が走行する場合でも、キャノピーは周囲の障害物と干渉することがなく、旋回作業車を安心して走行させることが可能である。
【0079】
請求項6に示す如く、安全フレーム下部の取付部は、前記ボンネットの回動支点よりも下方に位置するので、ボンネットの開放構造をシンプルにすることができ、かつボンネットの開放域を大きく設定することができ、日常点検といったメンテナンス時における作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 安全フレームの第一実施例を備える旋回作業車の後方斜視図。
【図2】 安全フレームの第一実施例を備える旋回作業車の左側面図。
【図3】 フレームの第一実施例を備える旋回作業車の正面図。
【図4】 安全フレームの第一実施例を備える旋回作業車の背面図。
【図5】 安全フレームの第一実施例を備える旋回作業車の平面図。
【図6】 クローラの左右間隔を縮小したときの旋回作業車を示す平面図。
【図7】 安全フレームの第一実施例の取付部を示す斜視図。
【図8】 安全フレームの第一実施例の肘掛けとしての使用状況を示す斜視図。
【図9】 安全フレームの第二実施例を備える旋回作業車の後方斜視図。
【図10】 安全フレームの第二実施例を備える旋回作業車の左側面図。
【図11】 フレームの第二実施例を備える旋回作業車の正面図。
【図12】 安全フレームの第二実施例を備える旋回作業車の背面図。
【図13】 安全フレームの第二実施例を備える旋回作業車の平面図。
【符号の説明】
1 旋回作業車
3 旋回体
5 作業機
7 ボンネット
8 座席
18L・18R 取付部
19L・19R 縦フレーム
20 横フレーム
24 キャノピー
32L・32R 取付部
33L・33R 縦フレーム
34 連結フレーム
35 補強フレーム
Claims (6)
- 旋回体前部には作業機を備え、旋回体後部には座席が設けられたボンネットを備え、該ボンネットは後方へ回動・開閉する旋回作業車における安全フレームであって、該安全フレームを正面視略門型に構成し、下部の取付部の幅を旋回体の左右幅以下とし、その上部の左右縦フレーム間の幅はボンネットの左右幅より大きく、かつ、左右縦フレーム上部に横設する横フレームは座席の上端より上方に配置され、前記縦フレーム下部は平面視で略円形の旋回体の円周方向に沿って前方に傾倒し、縦フレーム上部は平面視で略円形の旋回体の円周方向に沿って後方に傾倒していることを特徴とする旋回作業車における安全フレーム。
- 前記縦フレーム上部を座席の背もたれ部の側方に配置して肘掛けを兼ねることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業車における安全フレーム。
- 前記安全フレームの横フレームよりキャノピーが立設されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の旋回作業車における安全フレーム。
- 前記キャノピーと安全フレームの横フレームとを着脱可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の旋回作業車における安全フレーム。
- 前記キャノピーの左右幅が旋回作業車のクローラの左右幅より小さいことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の旋回作業車における安全フレーム。
- 前記安全フレーム下部の取付部は、前記ボンネットの回動支点よりも下方に位置することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の旋回作業車における安全フレーム。
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