JP3540541B2 - スイング式油圧ショベル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行体及びその走行体に旋回可能に載置された旋回体を備えた油圧ショベルに係わり、例えば、側溝掘りを行うために旋回体の前端側位置でブームが左・右にスイング可能となっているスイング式油圧ショベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、狭所での作業を可能にするため、旋回半径を小さくして作業フロントを旋回できるようにした小旋回型の油圧ショベルが脚光を浴びている。この小旋回型の油圧ショベルは、車体位置を変えずに車幅側方付近に側溝を掘ることができることが必須機能となっており、そのためにオフセット式とスイング式とがある。
【0003】
オフセットの例としては下記▲1▼があり、スイング式の例としては下記▲2▼▲3▼がある。
▲1▼特開平3−255241号公報
この公知技術では、アームを、ブームの先端に左・右方向にオフセット回動可能なオフセットアームと、ブームとの平行を維持しつつオフセットアームに対して上・下方向に揺動可能なバケットアームとで構成しており、ブームを最大に振り上げた時にブームと旋回フレーム上における運転室以外の大部分を覆う上部カバーとの干渉を防止するために、上部カバーに縦方向の溝を形成した構造が開示されている。
▲2▼特開平5−125743号公報
この公知技術では、ブームが旋回体の前端側位置でスイングポストを中心に左・右にスイング可能となっているスイング式油圧ショベルが開示されている。
▲3▼特開平7−243223号公報
この公知技術では、上記▲2▼同様のスイング式油圧ショベルにおいて、ブームを、スイングポストに対して上・下方向に揺動可能なロアブームと、このロアブームに対して上・下方向に揺動可能なアッパーブームとを備えたツーピースブームとし、さらにロアブームの揺動角に応じてロアブームとアッパーブーム間の角度を変化させる開口角調整手段を設けた構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、油圧ショベルの旋回フレーム上の運転室以外の部分は上部カバーで覆われており、この上部カバーの内部には原動機、油圧ポンプ、タンク等の機器が収納されることから、上部カバーはそれらの機器を収納できる最小限度の容積が必要である。
【0005】
上記公知技術▲1▼のオフセット式油圧ショベルは、ブームを後方に振り上げたときにブームの背部が入り込む縦方向の溝が上部カバーに設けられている。しかし、
オフセット式はブームが上下に回動するだけなので縦方向の溝による上部カバーの容積の低下は少なく、上部カバー内には必要な機器を収納できる。また、ブームを後方に大きく傾けることができるので、フロント最小旋回姿勢ではフロント旋回半径を小さくすることができる。
【0006】
しかし、オフセット式では、作業フロントの上部(アッパーブーム)に複雑な平行リンク機構及びその駆動用シリンダが設けられている。このため作業フロントの重量が増大し、次のような問題を生じる。
(1)作業フロントの重量が非常に重くなり、作業フロントの姿勢によっては重心位置がフロント先端方向に偏るため安定性が悪くなる。
(2)作業フロントの重量が重いため、カウンタウェイトも重くする必要がある。これにより、ショベル全体の重量がオフセット式でない標準機に比べると掘削能力が1クラス上のレベルのショベルと同程度となり、運搬コストが大きくなる。
(3)機体重量が増すため、原動機の出力を大きくする必要があり、製造コスト及びランニングコストが高くなる。
またオフセット式では、ブームに対しアーム、バケットを平行にオフセットするため、次のような問題を生じる。
(4)ロアブームとアッパブーム間の連結に垂直ピンが使用されており、掘削方向に対して大きな衝撃力や振動が発生するブレーカ等のフロントアタッチメントによる破砕作業を行った場合、上記垂直ピンが曲がる等の損傷を引きおこしやすい。
(5)側溝を深く掘る場合、平行リンク機構の下部と地表とが干渉する恐れがあるため、オフセット方式を用いない標準機に比べ掘削深さを大きくとれない。
(6)複雑な平行リンク機構を有するため製造コストが高くなり、整備性も悪くなる。
(7)アーム及びバケットが運転室と反対側にオフセットした場合、ブームが視界を遮るため、運転室から掘削位置が見にくい。
このようなオフセット式の油圧ショベルに対し、上記▲2▼▲3▼のようなスイング式の油圧ショベルでは、作業フロント上部に複雑な平行リンク機構を用いないので、オフセット式のような重量増加はなく、かつアーム、バケットのオフセット移動による問題はない。
【0007】
しかし、スイング式では、作業フロントが上下方向だけでなく水平方向にも回動(スイング)するため、ブームを後方に大きく傾けようとするとブームと上部カバーの干渉範囲が大きくなり、上部カバーの容積の減少が大きく、上部カバー内に必要な機器が収納できなくなる。このため、従来は、ブームを後方に傾ける角度を小さくするか、スイングの中心である垂直ピンを前方に出さざるを得ず、フロント最小旋回姿勢での旋回半径を小さくできないという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、作業フロント上部に複雑な平行リンク機構を持たないスイング式の油圧ショベルにおいて、上部カバー容積の減少を最小限にとどめ、かつフロント最小旋回姿勢での旋回半径を小さくできるスイング式油圧ショベルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明によれば、下部走行体と、この下部走行体の上部に旋回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回フレームに垂直ピンを中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポストと、このスイングポストに上下方向に回動可能に取り付けられたブームを含む作業フロントと、前記旋回フレーム上の幅方向一側に設けられた運転室と、前記旋回フレーム上の運転室以外の大部分を覆い、原動機、油圧ポンプ、タンク等の機器を収納する上部カバーとを有し、前記作業フロントは、前記ブームを最大に振り上げ該ブームが前記上部カバーに最も近づいたフロント最小旋回姿勢にしたときに該ブームが前記運転室側方の位置まで後方に傾き、これにより前記フロント最小旋回姿勢での旋回半径を小さくしたスイング式油圧ショベルにおいて、前記上部カバーのフロント側端部部分に前記作業フロントの動作を許容する湾曲部を形成し、この湾曲部は、前記垂直ピンの軸心に中心軸を持ち、かつ前記フロント最小旋回姿勢で作業フロントをスイングさせたときに前記ブームの背面が描く軌跡に沿いかつこれと隙間を形成する形状の凹面を含むことを特徴とするスイング式油圧ショベルが提供される。
すなわち、ブームを上部カバーに最も近づけた最小旋回姿勢でスイングすると、ブームは旋回フレームに垂直ピンを中心にして取り付けられたスイングポストに上下方向に回動可能に取り付けられていることにより、ブーム背面の軌跡は垂直ピンの軸心に中心軸を持つ例えば略逆円錐形状の軌跡を描くことになる。したがって、最小旋回姿勢でブームを後方に大きく傾けようとすると、そのままではその軌跡のどこかでブームと上部カバーとが干渉する。ここで本発明においては、上部カバーのフロント側端部部分に形成した湾曲部に、垂直ピンの軸心に中心軸を持ち上記軌跡に沿いかつこれと隙間を形成する形状の凹面を設けることにより、最小旋回姿勢でブームを大きく後方に傾けてもブームと上部カバーとを干渉しないようにすることができる。したがって、最小旋回姿勢でブームを大きく後方に傾けることでフロント最小旋回姿勢での旋回半径を小さくすることができる。またこのとき、上部カバーの容積の減少は湾曲部に形成された凹面の分だけの最小限にとどまるので、上部カバー内への必要な機器の収納を確保することができる。
【0010】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記スイング式油圧ショベルにおいて、前記旋回フレームは、前記下部走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋回可能な寸法に形成され、前記作業フロントは、前記旋回フレームの旋回半径の範囲内で旋回可能となるよう構成されていることを特徴とするスイング式油圧ショベルが提供される。
すなわち、旋回フレームが下部走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋回可能な寸法に形成され、作業フロントが旋回フレームの旋回半径の範囲内で旋回可能となるよう構成されている場合には、上部カバーのスペースがより制約されることとなるので、より効果的である。
【0011】
(3)さらに、上記(2)において、好ましくは、前記スイング式油圧ショベルにおいて、前記作業フロントのブームはロアブームとアッパーブームとを有するツーピースブームであり、前記作業フロントは、一端が前記アッパーブームに連結され、前記ロアブームの揺動角に応じて該アッパーブームと該ロアブーム間の角度を変化させるクロスロッドを有し、前記スイングポストは前記クロスロッドの他端を連結した後方突出部を有し、前記湾曲部は、前記凹面の下端に設けられかつ前記作業フロントをスイングさせたときに前記スイングポストの後方突出部が描く軌跡と略一定の隙間を形成する第1の段差部をさらに含んでいることを特徴とするスイング式油圧ショベルが提供される。
すなわち、最小旋回姿勢をとるためにロアブームを上昇させ作業フロントを畳み込もうとするとき、一端がアッパーブームに連結され他端がスイングポストの後方突出部に連結されたクロスロッドで、アッパーブーム・ロアブーム間の角度を変化させることができることにより、作業フロントを下部走行体の車幅内又はこの車幅内に近い直径内で旋回可能とする構成を容易に実現できる。そして湾曲部が、この後方突出部がスイング時に描く軌跡と略一定の隙間を形成する第1の段差部を備えていることにより、最小旋回姿勢でスイングした場合にもその第1の段差部と後方突出部との間に常に略一定の隙間が存在し、これらの干渉を避けることができる。したがって、上部カバー内への必要な機器の収納を確保しつつ、フロント最小旋回姿勢において作業フロントを下部走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋回可能とすることができる。
【0012】
(4)さらに、上記(3)において、好ましくは、前記スイング式油圧ショベルにおいて、前記第1の段差部は、前記凹面の下端に連続して形成されかつ前記作業フロントをスイングさせたときに前記スイングポストの後方突出部の後端が描く軌跡と略一定の隙間を形成する略鉛直の曲面と、この略鉛直の曲面の前記作業フロント側に連続して形成されかつ該作業フロントをスイングさせたときに前記スイングポストの後方突出部の下端が描く軌跡と略一定の隙間を形成する略水平の面とを備え、前記略鉛直の曲面は前記垂直ピンの軸心に中心軸を持っており、前記略水平の面の自由端は前記垂直ピンの軸心に中心軸を持つ円弧形状をしていることを特徴とするスイング式油圧ショベルが提供される。
すなわち、最小旋回姿勢でブームが運転室側方の位置まで後方に傾いたときには、例えばバケット等に付着した土砂が不用意に上部カバーの湾曲部に落下し、凹面上を垂直ピンへ向かって一気に滑り落ち、垂直ピン近傍に挟まってスイングポストの回動動作を阻害したりロアブームの取り付け部近傍に挟まってロアブームの回動動作を阻害する可能性がある。そこで、第1の段差部に略鉛直の曲面と略水平の面を設け、凹面上を滑ってきた土砂をその略水平の面で一旦貯留させた後、スイングポストの回動運動で周方向に土砂を掻き出して排除することにより、垂直ピンやロアブームの取り付け部近傍を土砂から保護することができる。
【0013】
(5)さらに、上記(4)において、好ましくは、前記スイング式油圧ショベルにおいて、前記略水平の面は、周方向両端部近傍の高さが、周方向中央部近傍よりも低くなっていることを特徴とするスイング式油圧ショベルが提供される。
これにより、第1の段差部に一旦貯留される土砂を周方向両端部へ誘導できるので、垂直ピンやロアブームの取り付け部近傍をさらに確実に保護することができる。
【0014】
(6)また、上記(1)において、好ましくは、前記スイング式油圧ショベルにおいて、前記湾曲部は、前記凹面の高さ方向中間部に設けられかつ足場確保用の略水平の面を備えた第2の段差部をさらに含んでいることを特徴とするスイング式油圧ショベルが提供される。
すなわち、第2の段差部を形成する略水平の面を作業員の足場として活用することにより、メンテナンス時におけるウォークスルーを実現することができ、作業性を向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイング式油圧ショベルの一実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本実施形態によるスイング式油圧ショベルの全体構造を示す上面図であり、図2は図1中A方向から見た側面図であり、図3は図1中B方向から見た側面図であり、図4は図1に示された油圧ショベルの一部透視斜視図である。
これら図1〜図4において、本実施形態による油圧ショベルは、走行手段としての左右の履帯1L,1Rを備えた下部走行体2と、この下部走行体2の上部に旋回可能に搭載された旋回フレーム3と、この旋回フレーム3に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポスト4と、このスイングポスト4に上下方向に回動可能に取り付けられた作業フロント5と、旋回フレーム3上に設けられ座席6を備えた運転室7と、旋回フレーム3上の運転室7以外の大部分を覆う上部カバー8とを備えている。
【0016】
下部走行体2は、略H字形状のトラックフレーム9と、このトラックフレーム9の左・右両側の後端近傍に回転自在に支持された駆動輪10L,10Rと、駆動輪10L,10Rをそれぞれ駆動する左・右走行用モータ11L,11Rと、トラックフレーム9の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、履帯1L,1Rを介し駆動輪10の駆動力でそれぞれ回転される回転輪(アイドラ)12L,12Rと、トラックフレーム9の前方側に上下動可能に設けられ、ブレードシリンダ13により上下動する排土用のブレード14とを備えている。また下部走行体2の中央部には旋回台軸受15が配置されている。
【0017】
作業フロント5は、ロアブーム16Lとアッパーブーム16Uとからなるツーピースブームであるブーム16と、アッパーブーム16Uに回動可能に結合されたアーム17と、アーム17に回動可能に結合されたバケット18と、一端がアッパーブーム16Uに連結されアッパーブーム16Uとロアブーム16Lとの間の角度を変化させるクロスロッド19を備えている。そして、ロアブーム16L、アーム17、及びバケット18は、それぞれブームシリンダ20、アームシリンダ21、及びバケットシリンダ22により動作する。
【0018】
ここで、上記の作業フロント5が取り付けられるスイングポスト4の詳細構造を図5に示す。図5(a)及び図5(b)は、それぞれスイングポスト4の側面図及び上面図であり、図5(c)は図5(a)中C方向から見た正面図である。これら図5(a)〜(c)及び図2において、スイングポスト4は、孔4a,4bに挿入される垂直ピン(図示せず)を介し、旋回フレーム3に対し軸心mまわりに回動可能となっている。またスイングポスト4は、旋回フレーム3に設けられたスイングシリンダ23に、孔4c,4dに挿入される連結ピン(図示せず)を介して連結されており、スイングシリンダ23の伸縮でスイングポスト4全体が軸心mまわりに回動することによって、作業フロント5が左・右にスイングするようになっている。
【0019】
また、スイングポスト4には、孔4e,4fに挿入される連結ピン(図示せず)を介し、ロアブーム16Lの一端が軸心nまわりに回動可能に連結される。さらに、孔4gに挿入される連結ピン(図示せず)を介し、ロアブーム16Lを作動させるブームシリンダ20のボトム部が回動可能に連結される。このとき、後方突出部4Aに設けられた孔4h,4iに挿入される連結ピン(図示せず)を介し、一端がアッパーブーム16Uに連結されたクロスロッド19の他端が、軸心lまわりに回動可能に連結される。これにより、クロスロッド19がフロント形状を規制するリンク部材として機能し、ロアブーム16Lの旋回フレーム3に対する回動角に応じて、アッパーブーム16Uとロアブーム16Lとの間の角度を変化させるようになっている。
【0020】
図1〜図4に戻り、旋回フレーム3は、その中心近傍に、下部走行体2に対し旋回フレーム3を旋回させる旋回モータ24が配置されている。このとき、旋回フレーム3は、図1に示すように、下部走行体2の車幅内に近い直径(=車幅よりも若干大きい直径)内で旋回可能な寸法に構成されている。
【0021】
また、ブーム16を最大に振り上げブーム16が最も上部カバー8に最も近づく最小旋回姿勢(以下単にフロント最小旋回姿勢という)をとる際において、ロアブーム16Lを上昇させ作業フロント5を畳み込むと、アッパーブーム16Uとスイングポスト4の後方突出部4Aとにそれぞれ連結されたクロスロッド19がアッパーブーム16U・ロアブーム16L間の角度を変化させ、これにより、ブーム16が運転室7の側方の位置まで後方に傾いて(図2参照)、作業フロント5が旋回フレーム3の旋回半径の範囲内、すなわち下部走行体2の車幅内に近い直径内で旋回可能となるよう構成されている。そしてこのとき、前述したスイングポスト4の孔4a,4bに挿入される垂直ピン(軸心m)の位置は、図1に示すように、旋回フレーム3の旋回半径内となっている。
【0022】
なお、これまでに述べてきた油圧アクチュエータ、すなわち、ブレードシリンダ13、旋回モータ24、ブームシリンダ20、アームシリンダ21、バケットシリンダ22、スイングシリンダ23、及び左・右走行用油圧モータ11は、特に詳細な説明を行わないが、公知の油圧駆動装置(例えば特開平7−189298号公報、特開平7−26592号公報)により駆動される。
【0023】
一方、運転室7は、上記した旋回フレーム3上の左側に設けられている。この運転室7の詳細構造を図6〜図8に示す。図6は、運転室7の上面図であり、図7は、図6中D方向からみた正面図であり、図8は、図6中E方向からみた側面図である。
図6〜図8において、運転室7内の座席6より前方には、下部走行体2の左・右走行用油圧モータ11L,11Rをそれぞれ駆動するための左・右走行レバー25L,25Rと、スイングシリンダ23を駆動し作業フロント5をスイングさせるためのスイングペダル26と、オペレータの前方への転落防止のための前ステー27とが設けられている。座席6の左側には、オペレータの左側への転落防止のためのサイドステー28及びサイドカバー29が設けられ、座席6の右側には、ブレードシリンダ13を駆動しブレード14を上下動させるためのブレードレバー30と、各種スイッチ及びモニターが配置されたスイッチ・モニターパネル31と、燃料タンク32からの燃料供給を制御するための燃料レバー33とが設けられている。そして、座席6の両側には、ブームシリンダ20、アームシリンダ21、及びバケットシリンダ22を駆動してロアブーム16L、アーム17、及びバケット18をそれぞれ動作させるための左・右作業レバー34L,34Rが設けられている。
【0024】
また運転室7は、座席6の上方に設けられ天窓35を備えたルーフ36と、座席6の後方に設けられた後壁37と、座席6の内側(右側)側方に設けられた側壁38と、側壁38に連続して設けられ、それらを平面視したときに作業フロント5側端が運転室7の前縁部7Aに至る斜壁39とを有している。さらに、側壁38の上端近傍には運転室7内側に向かって凹んだ形状の凹み部分38aを備えている。これにより、フロント最小旋回姿勢時において、ロアブーム16Lとアッパーブーム16Uとの連結ピン40やクロスロッド37とアッパーブーム16Uとの連結ピン41の近傍が、側壁38に干渉するのを防止できるようになっている(図2参照)。
【0025】
なお、後壁37、側壁38、及び斜壁39はいずれも大部分が透過性材料で形成され、略鉛直に配設されている。また、斜壁39は略平面形状であり、側壁38は斜壁39側の部分は凹み部分38aを除いて略平面形状であるが後壁37側は曲面形状であり、後壁37は曲面形状である。
【0026】
また、上部カバー8は、図4に示すように、その内部に、エンジン42、このエンジン42に駆動される油圧ポンプ43、エンジン42の燃料を貯留する燃料タンク32、及びこの油圧ポンプ43の圧油源となる作動油タンク44等の機器を収納する。このとき、エンジン42、油圧ポンプ43、及び燃料タンク32は、上部カバー8内において運転室7の右側に配置されており、油圧ポンプ43の圧油源となる作動油タンク44は、上部カバー8内において運転室7の後方に配置されている。本実施形態の要部であるこの上部カバー8について図9〜図11により説明する。
【0027】
図9及び図10は、上部カバー8の詳細構造を示す上面図、及び上部カバー8の概略構造を表す斜視図であり、図11は、フロント最小旋回姿勢における湾曲部(後述)とロアブーム16Lとの位置関係を示す説明用断面図である。これら図9〜図11及び図1において、上部カバー8には、作業フロント5側の端部部分に作業フロント5の動作を許容する(言い換えれば作業フロント5との干渉を回避するための)湾曲部45が形成されている。この湾曲部45は、スイングポスト4の垂直ピンの軸心m(図1参照)に中心軸を持つ凹面45Aと、凹面45Aの下端に設けられ、作業フロント5をスイングさせたときにスイングポスト4の後方突出部4Aが描く軌跡とほぼ一定の隙間を形成する(図11参照)第1の段差部45Bと、凹面45Aの高さ方向中間部に設けられかつ足場確保用の略水平の面45C1を備えた第2の段差部45Cを有している。
【0028】
凹面45Aは、フロント最小旋回姿勢で作業フロント5をスイングさせたときブーム16の背面が描く軌跡に沿いかつこれと隙間を形成する形状(例えば略すり鉢形状、図11参照)となっている。
第1の段差部45Bは、凹面45Aの下端に連続して形成され、作業フロント5をスイングさせたときにスイングポスト4の後方突出部4Aが描く軌跡とほぼ一定の隙間を形成する略鉛直の曲面45B1(図11参照)と、この曲面45B1の作業フロント5側に連続して形成され、作業フロント5をスイングさせたときにスイングポスト4の後方突出部4Aの下端が描く軌跡とほぼ一定の隙間を形成する略水平の面45B2(同)とを備えている。
略鉛直の曲面45B1は、スイングポスト4の垂直ピンの軸心mに中心軸を持った形状となっている。また略水平の面45B2は、その自由端が垂直ピンの軸心mに中心軸を持つ円弧形状をしており、かつ周方向両端部45B2l,45B2r近傍の高さが、周方向中央部45B2m近傍よりも低くなっている。
【0029】
なお、上部カバー8には、上記のほか、作動油タンク44のカバーであるオイルタンクカバー46、メンテナンス時に開閉する点検カバー47、燃料タンク32に燃料を補給するための給油穴48等が設けられている。
【0030】
以上のように構成した本実施形態によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、ブーム16を上部カバー8に最も近づけた最小旋回姿勢で作業フロント5をスイングすると、ブーム16背面の軌跡は垂直ピンの軸心mに中心軸を持つ軌跡を描くことになる。したがって、この最小旋回姿勢においてブーム16を後方に大きく傾けようとする場合には、そのままではその軌跡のどこかでブーム16と上部カバー8とが干渉する。ここで本実施形態においては、上部カバー8の作業フロント5側端部部分に湾曲部45を形成するとともに、この湾曲部45に、垂直ピンの軸心mに中心軸を持ち、上記軌跡に沿い、かつその軌跡と隙間を形成する形状の凹面45Aを設ける。これにより、最小旋回姿勢でブーム16を大きく後方に傾けても、ブーム16と上部カバー8とが干渉しないようにすることができる。なおこのとき、例えば小旋回時にバケット18から落下した土砂が凹面45Aによってずり落ちやすくなるので、上部カバー8上に土砂が堆積するのを低減できる効果もある。
【0031】
また、湾曲部45に、スイングポスト4の後方突出部4Aがスイング時に描く軌跡と略一定の隙間を形成する第1の段差部45Bを設けることにより、最小旋回姿勢でスイングした場合にもその第1の段差部45Bと後方突出部4Aとの間に常に略一定の隙間が存在し、これらの干渉を避けることができる。
【0032】
したがって、上記2つの干渉防止機能により最小旋回姿勢時にブーム16を大きく後方に傾けることができるので、作業フロント5を旋回フレーム3の旋回半径内、すなわち下部走行体2の車幅に近い直径内で旋回可能とすることができる。
【0033】
また、最小旋回姿勢でブーム16が運転室7側方の位置まで後方に傾いたときには、例えばバケット18等に付着した土砂が不用意に湾曲部45に落下し、凹面45A上を垂直ピンへ向かって一気に滑り落ち、垂直ピン近傍に挟まってスイングポスト4の回動動作を阻害したりロアブーム16Lの取り付け部近傍に挟まってロアブーム16Lの回動動作を阻害する可能性がある。そこで、本実施形態においては、第1の段差部45Bに略鉛直の曲面45B1と略水平の面45B2を設けることにより、凹面45A上を滑ってきた土砂を略水平の面45B1で一旦貯留させた後、スイングポスト4の回動運動で周方向に土砂を掻き出して排除し、垂直ピンやロアブーム16Lの取り付け部近傍を土砂から保護することができる。さらにこのとき、周方向両端部45B2l,45B2r近傍の高さが、周方向中央部45B2m近傍よりも低くなっていることにより、第1の段差部45Bに一旦貯留される土砂を周方向両端部45B2l,45B2rへ誘導できるので、垂直ピンやロアブーム16Lの取り付け部近傍をさらに確実に保護することができる。
【0034】
さらに、第2の段差部45Cの略水平面45C1を作業員の足場として活用することにより、メンテナンス時におけるウォークスルーを実現することができ、作業性を向上することができる。
【0035】
そして、以上において、上部カバー8の容積の減少は、湾曲部45に形成された凹面45A、第1の段差部45B、及び第2の段差部45Cの分だけの最小限にとどまるので、上部カバー8内への必要な機器の収納を確保することができる。
【0036】
なお、上記実施形態においては、旋回フレーム3が下部走行体2の車幅に近い直径(車幅よりもわずかに大きい直径)内で旋回可能であり、作業フロント5は最小旋回姿勢において旋回フレーム3の旋回半径内で旋回可能となるように構成されていたが、これに限られない。すなわち、旋回フレーム3が下部走行体2よりある程度大きな直径内で旋回する油圧ショベル、逆に旋回フレーム3が下部走行体2の車幅内で旋回可能である油圧ショベル、あるいは作業フロント5が旋回フレーム3の旋回半径よりわずかに大きな(旋回半径に近い)範囲で旋回可能な油圧ショベル、作業フロント5が旋回フレーム3の旋回半径よりある程度大きな範囲で旋回可能な油圧ショベルにも本発明は適用可能である。そしてこれらの場合も、上部カバー8内の容積の減少を最小限にとどめつつ作業フロント5の最小旋回姿勢での旋回半径を小さくできるという、本発明本来の効果を得ることができる。但し、旋回フレーム3がより狭い直径で旋回する油圧ショベルほど、また作業フロント5が最小旋回姿勢においてより狭い直径で旋回可能な油圧ショベルほど、上部カバー8内のスペースがより制約されることとなるので、より効果的である。
【0037】
また、上記実施形態においては、いわゆる2ピースブームタイプのブーム16を備える場合を例に取って説明したが、これに限られず、モノブームタイプの油圧ショベルに適用してもよい。この場合も、同様の効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、最小旋回姿勢でブームを大きく後方に傾けた場合にも、湾曲部に備えた凹面によって作業フロントと上部カバーの干渉を避けることができる。したがって、上部カバー容積の減少を最小限にとどめつつ、フロント最小旋回姿勢での旋回半径を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスイング式油圧ショベルの全体構造を示す上面図である。
【図2】図1中A方向から見た側面図である。
【図3】図1中B方向から見た側面図である。
【図4】図1に示された油圧ショベルの一部透視斜視図である。
【図5】図1に示されたスイングポストの側面図、上面図、及び正面図である。
【図6】図1に示された運転室の上面図である。
【図7】図6中D方向からみた正面図である。
【図8】図6中E方向からみた側面図である。
【図9】図1に示された上部カバーの詳細構造を示す上面図である。
【図10】図1に示された上部カバーの概略構造を表す斜視図である。
【図11】フロント最小旋回姿勢における湾曲部とロアブームとの位置関係を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
2 下部走行体
3 旋回フレーム
4 スイングポスト
4A 後方突出部
5 作業フロント
7 運転室
8 上部カバー
16 ブーム
16L ロアブーム
16U アッパーブーム
19 クロスロッド
42 エンジン(原動機)
43 油圧ポンプ
44 作動油タンク(タンク)
45 湾曲部
45A 凹面
45B 第1の段差部
45B1 略鉛直の曲面
45B2 略水平の面
45B2l,r 周方向両端部
45B2m 周方向中央部
45C 第2の段差部
45C1 略水平の面
m 垂直ピンの軸心

Claims (6)

  1. 下部走行体と、この下部走行体の上部に旋回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回フレームに垂直ピンを中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポストと、このスイングポストに上下方向に回動可能に取り付けられたブームを含む作業フロントと、前記旋回フレーム上の幅方向一側に設けられた運転室と、前記旋回フレーム上の運転室以外の大部分を覆い、原動機、油圧ポンプ、タンク等の機器を収納する上部カバーとを有し、前記作業フロントは、前記ブームを最大に振り上げ該ブームが前記上部カバーに最も近づいたフロント最小旋回姿勢にしたときに該ブームが前記運転室側方の位置まで後方に傾き、これにより前記フロント最小旋回姿勢での旋回半径を小さくしたスイング式油圧ショベルにおいて、
    前記上部カバーのフロント側端部部分に前記作業フロントの動作を許容する湾曲部を形成し、この湾曲部は、前記垂直ピンの軸心に中心軸を持ち、かつ前記フロント最小旋回姿勢で作業フロントをスイングさせたときに前記ブームの背面が描く軌跡に沿いかつこれと隙間を形成する形状の凹面を含むことを特徴とするスイング式油圧ショベル。
  2. 請求項1記載のスイング式油圧ショベルにおいて、前記旋回フレームは、前記下部走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋回可能な寸法に形成され、前記作業フロントは、前記旋回フレームの旋回半径の範囲内で旋回可能となるよう構成されていることを特徴とするスイング式油圧ショベル。
  3. 請求項2記載のスイング式油圧ショベルにおいて、前記作業フロントのブームはロアブームとアッパーブームとを有するツーピースブームであり、前記作業フロントは、一端が前記アッパーブームに連結され、前記ロアブームの揺動角に応じて該アッパーブームと該ロアブーム間の角度を変化させるクロスロッドを有し、前記スイングポストは前記クロスロッドの他端を連結した後方突出部を有し、前記湾曲部は、前記凹面の下端に設けられかつ前記作業フロントをスイングさせたときに前記スイングポストの後方突出部が描く軌跡と略一定の隙間を形成する第1の段差部をさらに含んでいることを特徴とするスイング式油圧ショベル。
  4. 請求項3記載のスイング式油圧ショベルにおいて、前記第1の段差部は、前記凹面の下端に連続して形成されかつ前記作業フロントをスイングさせたときに前記スイングポストの後方突出部の後端が描く軌跡と略一定の隙間を形成する略鉛直の曲面と、この略鉛直の曲面の前記作業フロント側に連続して形成されかつ該作業フロントをスイングさせたときに前記スイングポストの後方突出部の下端が描く軌跡と略一定の隙間を形成する略水平の面とを備え、前記略鉛直の曲面は前記垂直ピンの軸心に中心軸を持っており、前記略水平の面の自由端は前記垂直ピンの軸心に中心軸を持つ円弧形状をしていることを特徴とするスイング式油圧ショベル。
  5. 請求項4記載のスイング式油圧ショベルにおいて、前記略水平の面は、周方向両端部近傍の高さが、周方向中央部近傍よりも低くなっていることを特徴とするスイング式油圧ショベル。
  6. 請求項1記載のスイング式油圧ショベルにおいて、前記湾曲部は、前記凹面の高さ方向中間部に設けられかつ足場確保用の略水平の面を備えた第2の段差部をさらに含んでいることを特徴とするスイング式油圧ショベル。
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