JP3489951B2 - スイング式油圧ショベル - Google Patents

スイング式油圧ショベル

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JP3489951B2
JP3489951B2 JP00437297A JP437297A JP3489951B2 JP 3489951 B2 JP3489951 B2 JP 3489951B2 JP 00437297 A JP00437297 A JP 00437297A JP 437297 A JP437297 A JP 437297A JP 3489951 B2 JP3489951 B2 JP 3489951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行体及びその走
行体に旋回可能に載置された旋回体を備えた油圧ショベ
ルに係わり、例えば、側溝掘りを行うために旋回体の前
端側位置でブームが左・右にスイング可能となっている
スイング式油圧ショベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイング式油圧ショベルに関する
公知技術として、例えば以下の2つがある。 特開平5−125743号公報 この公知技術では、ブームが旋回体の前端側位置でスイ
ングポストを中心に左・右にスイング可能となっている
スイング式油圧ショベルが開示されている。
【0003】特開平7−243223号公報 この公知技術では、スイング式油圧ショベルにおいて、
ブームを、スイングポストに対して上・下方向に揺動可
能なロアブームと、このロアブームに対して上・下方向
に揺動可能なアッパーブームとを備えたツーピースブー
ムとし、さらにロアブームの揺動角に応じてロアブーム
とアッパーブーム間の角度を変化させる開口角調整手段
として、一端がアッパーブームに連結され他端がスイン
グポストの後方突出部に連結されたクロスロッドを設け
た構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上記公知技術
に示されるようなスイング式油圧ショベルでは、ス
イングポストを中心にブームが左・右にスイング可能と
なっている。このスイングポストの形状には種々のもの
がある。
【0005】一方、油圧ショベルの旋回フレーム上に設
けられる運転室に関しては、ISO規格による望ましい
幅方向・前後方向寸法が定められており、作業員の居住
性・操作性向上のために、幅方向にも前後方向にもなる
べく広い方が好ましい。しかしながら、上記公知技術
においては、居住性・操作性の面から運転室内のスペ
ースが十分であるとは言えない。また、運転室内スペー
スを広くするため同一幅方向寸法のまま前方へ運転室を
拡大しようとすると、そのままでは、運転室前壁又は前
縁に設けられた手すり(ステー)等とスイングポストと
が干渉してしまう。特に公知技術ではスイングポスト
の後方突出部が大きいため、それが顕著である。このよ
うな干渉を避けようとすると、運転室内スペースが小さ
くなってしまい、十分な居住性・操作性を確保すること
ができない。
【0006】本発明の目的は、スイングポストと運転室
との干渉を避けつつ、運転室内スペースを最大限にとる
ことができるスイング式油圧ショベルを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の概念によれば、下部走行体と、この
下部走行体の上部に旋回可能に搭載された旋回フレーム
と、この旋回フレーム上の幅方向の一側面側に設けられ
た運転室と、この運転室の前方かつ側方の位置で前記旋
回フレームに垂直ピンを中心にして水平方向に回動可能
に取り付けられたスイングポストと、このスイングポス
トに上下方向へ回動可能に取り付けられたブームを含む
作業フロントとを備え、前記スイングポストの回動中心
にある垂直ピンは前記旋回フレームの旋回半径内又はそ
れに近い直径内に設置されているスイング式油圧ショベ
ルにおいて、前記運転室は、正面側の前縁部と、内側の
側壁と、前記内側の側壁に連続して設けられ、それらを
平面視したときに前記作業フロント側端が前記前縁部に
至る斜壁とを有し、前記前縁部及び前記内側の側壁は、
前記作業フロントを反運転室側にスイングさせたとき、
該前縁部及び該内側の側壁の延長部が前記スイングポス
トと干渉するような位置に配置されており、前記斜壁
は、前記作業フロントを反運転室側にスイングさせたと
き、前記スイングポストの後端が描く円弧状の軌跡に近
接して位置していることを特徴とするスイング式油圧シ
ョベルが提供される。以上のように構成した本発明にお
いては、前縁部及び内側の側壁は、作業フロントを反運
転室側にスイングさせたとき、前縁部及び内側の側壁の
延長部がスイングポストと干渉するような位置に配置さ
れている。したがって、そのままでは、干渉を防止する
には前縁部を後退させるか内側の側壁を外側に移動させ
なければならず、運転室内スペースの十分な確保が困難
となる。ところで、このようなスイング時には、ブーム
はスイングポストに上下方向へ回動可能に取り付けられ
ていることによりスイングポストの後端は円弧状の軌跡
を描くことになる。そこで、本発明においては、運転室
の内側の側壁に連続し、かつそれらを平面視したときに
作業フロント側端が前縁部に至る斜壁を設けるととも
に、その斜壁を上記軌跡に近接して位置させるようにす
る。これにより、作業フロントを反運転室側にスイング
した場合にもその斜壁とスイングポスト後方突出部との
間にはある隙間が存在するので、これらの干渉を避ける
ことができる。すなわち、上記したような斜壁を設ける
ことにより、斜壁を設けない場合に必要である前縁部及
び側壁の移動が不要となるので、その分、運転室内スペ
ースを必要最大限にとることができる。
【0008】好ましくは、前記スイング式油圧ショベル
において、前記運転室の前縁部と斜壁は、それらを平面
視したときにそれらが接するコーナー部が、前記作業フ
ロントを運転室側に最大にスイングさせた場合に前記ブ
ームの運転室側側面が規定する平面と、前記作業フロン
トを反運転室側にスイングさせた場合に前記スイングポ
ストの後方突出部の先端が描く円弧状の軌跡の延長部と
の交点に近接して位置するように設けられていることを
特徴とするスイング式油圧ショベルが提供される。
【0009】また好ましくは、前記スイング式油圧ショ
ベルにおいて、前記運転室の斜壁は、少なくとも一部が
透過性部材で構成されていることを特徴とするスイング
式油圧ショベルが提供される。これにより、作業フロン
トをスイングさせるときに、作業員がスイング状態を十
分視認することができる。
【0010】また好ましくは、前記スイング式油圧ショ
ベルおいて、前記運転室の斜壁を、曲面で構成したこと
を特徴とするスイング式油圧ショベルが提供される。
【0011】また上記目的を達成するために、本発明の
第2の概念によれば、下部走行体と、この下部走行体の
上部に旋回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回
フレーム上の幅方向の一側面側に設けられた運転室と、
この運転室の前方かつ側方の位置で前記旋回フレームに
垂直ピンを中心にして水平方向に回動可能に取り付けら
れたスイングポストと、このスイングポストに上下方向
へ回動可能に取り付けられた作業フロントとを備え、前
記作業フロントは、ロアブームとアッパーブームとを備
えたツーピースブームと、一端が前記アッパーブームに
連結され前記ロアブームの揺動角に応じて該アッパーブ
ームと該ロアブーム間の角度を変化させるクロスロッド
とを有し、前記スイングポストは前記クロスロッドの他
端を連結した後方突出部を有し、前記旋回フレームは、
前記下部走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋
回可能な寸法に形成されているスイング式油圧ショベル
において、前記運転室は、正面側の前縁部と、内側の側
壁と、前記内側の側壁に連続して設けられ、それらを平
面視したときに前記作業フロント側端が前記前縁部に至
る斜壁とを有し、前記前縁部及び前記内側の側壁は、前
記作業フロントを反運転室側にスイングさせたとき、該
前縁部及び該内側の側壁の延長部が前記スイングポスト
と干渉するような位置に配置されており、前記斜壁は、
前記作業フロントを反運転室側にスイングさせたとき前
記スイングポストの後方突出部の先端が描く円弧状の軌
跡に近接して位置していることを特徴とするスイング式
油圧ショベルが提供される。すなわち、ブームを最大に
振り上げた最小旋回姿勢をとるためにロアブームを上昇
させ作業フロントを畳み込もうとするとき、一端がアッ
パーブームに連結され他端がスイングポストの後方突出
部に連結されたクロスロッドで、アッパーブーム・ロア
ブーム間の角度を変化させることができることにより、
作業フロントを下部走行体の車幅内又はこの車幅内に近
い直径内で容易に旋回可能とすることができる。したが
って、上部旋回体及び作業フロントを車幅内又は車幅内
に近い直径で旋回可能なスイング式油圧ショベルにおい
て、スイングポストと運転室との干渉を避けつつ、運転
室内スペースを最大限にとることができる構成を実現で
きる。
【0012】好ましくは、前記スイング式油圧ショベル
において、前記運転室の内側の側壁は、該側壁の上端近
傍に前記運転室内側に向かって凹んだ形状の凹み部分を
さらに有し、この凹み部分は、前記ロアブームを最大に
振り上げたときに、該ロアブームと前記アッパーブーム
との連結部材の一部又は前記クロスロッドの一端と前記
アッパーブームとの連結部材の一部を収納可能に構成さ
れていることを特徴とするスイング式油圧ショベルが提
供される。これにより、前記ロアブームを最大に振り上
げた最小旋回姿勢をとるときに、運転室の内側の側壁
と、ロアブームとアッパーブームとの連結部材又はクロ
スロッドの一端とアッパーブームとの連結部材との干渉
が発生するのを防止できる。したがって、さらにその
分、側壁を内側に移動させて配置することができるの
で、運転室内スペースを拡大することができる。
【0013】また上記目的を達成するために、本発明の
第3の概念によれば、下部走行体と、この下部走行体の
上部に旋回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回
フレーム上の幅方向の一側面側に設けられた運転室と、
この運転室の前方かつ側方の位置で前記旋回フレームに
垂直ピンを中心にして水平方向に回動可能に取り付けら
れたスイングポストと、このスイングポストに上下方向
へ回動可能に取り付けられたブームを含む作業フロント
とを備え、前記作業フロントは、フロント形状を規制す
るリンク部材を有し、前記ブームを最大に振り上げたフ
ロント最小旋回姿勢で該ブームが前記運転室側方の位置
まで後方に傾き、これにより前記下部走行体の車幅内又
はこの車幅内に近い直径内で旋回可能となるよう構成さ
れ、前記スイングポストは前記リンク部材の基端を連結
した後方突出部を有し、前記旋回フレームは、前記下部
走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋回可能な
寸法に形成されているスイング式油圧ショベルにおい
て、前記運転室は、正面側の前縁部と、内側の側壁と、
前記内側の側壁に連続して設けられ、それらを平面視し
たときに前記作業フロント側端が前記前縁部に至る斜壁
とを有し、前記前縁部及び前記内側の側壁は、前記作業
フロントを反運転室側にスイングさせたとき、該前縁部
及び該内側の側壁の延長部が前記スイングポストと干渉
するような位置に配置されており、前記斜壁は前記作業
フロントを反運転室側にスイングさせたとき前記スイン
グポストの後方突出部の先端が描く円弧状の軌跡に近接
して位置しており、かつ、前記運転室の内側の側壁は、
前記フロント最小旋回姿勢で後方に傾いたブームに近接
して位置するように設けられていることを特徴とするス
イング式油圧ショベルが提供される。これにより、上部
旋回体及び作業フロントを車幅内又は車幅内に近い直径
で旋回可能なスイング式油圧ショベルにおいて、スイン
グポストと運転室との干渉を避けつつ、運転室内スペー
スを最大限にとることができる構成を実現できる。
【0014】また上記目的を達成するために、本発明の
第4の概念によれば、下部走行体と、この下部走行体の
上部に旋回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回
フレーム上の幅方向の一側面側に設けられた運転室と、
この運転室の前方かつ側方の位置で前記旋回フレームに
垂直ピンを中心にして水平方向に回動可能に取り付けら
れたスイングポストと、このスイングポストに上下方向
へ回動可能に取り付けられたブームを含む作業フロント
とを備え、前記作業フロントはフロント形状を規制する
リンク部材を有し、前記スイングポストは前記リンク部
材の基端を連結した後方突出部を有し、前記旋回フレー
ムは、前記下部走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径
内で旋回可能な寸法に形成されているスイング式油圧シ
ョベルにおいて、前記運転室は、正面側の前縁部と、内
側の側壁と、前記内側の側壁に連続して設けられ、それ
らを平面視したときに前記作業フロント側端が前記前縁
部に至る斜壁とを有し、前記前縁部及び前記内側の側壁
は、前記作業フロントを反運転室側にスイングさせたと
き、該前縁部及び該内側の側壁の延長部が前記スイング
ポストと干渉するような位置に配置されており、前記斜
壁は、前記作業フロントを反運転室側にスイングさせた
とき、前記スイングポストの後方突出部が描く円弧状の
軌跡に近接して位置していることを特徴とするスイング
式油圧ショベルが提供される。すなわち、ブームを最大
に振り上げた最小旋回姿勢をとるためにロアブームを上
昇させ作業フロントを畳み込もうとするとき、基端がス
イングポストの後方突出部に連結されたリンク部材でフ
ロント形状を規制することにより、作業フロントを車幅
内又は車幅内に近い直径で旋回可能となる。したがっ
て、上部旋回体及び作業フロントを車幅内又は車幅内に
近い直径で旋回可能としたスイング式油圧ショベルにお
いて、スイングポストと運転室との干渉を避けつつ、運
転室内スペースを最大限にとることができる構成を実現
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスイング式油圧シ
ョベルの一実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1
は、本実施形態によるスイング式油圧ショベルの全体構
造を示す上面図であり、図2は図1中A方向から見た側
面図であり、図3は図1中B方向から見た側面図であ
り、図4は図1に示された油圧ショベルの一部透視斜視
図である。これら図1〜図4において、本実施形態によ
る油圧ショベルは、走行手段としての左右の履帯4L,
4Rを備えた下部走行体1と、この下部走行体1の上部
に旋回可能に搭載された旋回フレーム8と、この旋回フ
レーム8上に設けられ座席16を備えた運転室21と、
旋回フレーム8上の運転室21以外の大部分を覆う上部
カバー20と、運転室21の前方かつ側方の位置で旋回
フレーム8に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方
向に回動可能に取り付けられたスイングポスト9と、こ
のスイングポスト9に上下方向へ回動可能に取り付けら
れた作業フロント3とを備えている。
【0016】下部走行体1は、略H字形状のトラックフ
レーム38と、このトラックフレーム38の左・右両側
の後端近傍に回転自在に支持された駆動輪39L,39
Rと、駆動輪39L,39Rをそれぞれ駆動する左・右
走行用モータ41L,41Rと、トラックフレーム38
の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、履帯4
L,4Rを介し駆動輪39の駆動力でそれぞれ回転され
る回転輪(アイドラ)40L,40Rと、トラックフレ
ーム38の前方側に上下動可能に設けられ、ブレードシ
リンダ6により上下動する排土用のブレード5とを備え
ている。また下部走行体1の中央部には旋回台軸受7が
配置されている。
【0017】作業フロント3は、ロアブーム10Lとア
ッパーブーム10Uとからなるツーピースブームである
ブーム10と、アッパーブーム10Uに回動可能に結合
されたアーム11と、アーム11に回動可能に結合され
たバケット12と、一端がアッパーブーム10Uに連結
され、ロアブーム10Lの揺動角に応じてアッパーブー
ム10Uとロアブーム10Lとの間の角度を変化させる
クロスロッド37を備えている。そして、ロアブーム1
0L、アーム11、及びバケット12は、それぞれブー
ムシリンダ36、アームシリンダ13、及びバケットシ
リンダ14により動作する。
【0018】ここで、上記の作業フロント3が取り付け
られるスイングポスト9の詳細構造を図5に示す。図5
(a)及び図5(b)は、それぞれスイングポスト9の
側面図及び上面図であり、図5(c)は図5(a)中C
方向から見た正面図である。これら図5(a)〜(c)
及び図2において、スイングポスト9は、孔9a,9b
に挿入される垂直ピン(図示せず)を介し、旋回フレー
ム8に対し軸心mまわりに回動可能となっている。また
スイングポスト9は、孔9c,9dに挿入される連結ピ
ン(図示せず)を介し、旋回フレーム8に設けられたス
イングシリンダ15に連結されており、スイングシリン
ダ15の伸縮でスイングポスト9全体が軸心mまわりに
回動するようになっている。これにより、作業フロント
3が左・右にスイングする。作業フロント3を最も運転
室21側にスイングさせたときの様子を図6に示し、作
業フロント3を最も反運転室21側にスイングさせたと
きの様子を図7に示す。
【0019】また、図5(a)〜(c)及び図2におい
て、スイングポスト9には、孔9e,9fに挿入される
連結ピン(図示せず)を介し、ロアブーム10Lの一端
が軸心nまわりに回動可能に連結される。さらに、孔9
gに挿入される連結ピン(図示せず)を介し、ロアブー
ム10Lを作動させるブームシリンダ36のボトム部が
回動可能に連結される。このとき、後方突出部9Aに設
けられた孔9h,9iに挿入される連結ピン(図示せ
ず)を介し、一端がアッパーブーム10Uに連結された
クロスロッド37の他端(基端)が、軸心lまわりに回
動可能に連結される。これにより、クロスロッド37が
フロント形状を規制するリンク部材として機能し、ロア
ブーム10Lの旋回フレーム8に対する回動角に応じ
て、アッパーブーム10Uとロアブーム10Lとの間の
角度を変化させるようになっている。
【0020】図1〜図4に戻り、旋回フレーム8は、そ
の中心近傍に、下部走行体1に対し旋回フレーム8を旋
回させる旋回モータ35が配置されている。このとき、
旋回フレーム8は、図1に示すように、下部走行体1の
車幅内に近い直径(=車幅よりも若干大きい直径)内で
旋回可能な寸法に構成されている。また、ブーム10を
最大に振り上げブーム10が最も上部カバー20に最も
近づく最小旋回姿勢(以下単にフロント最小旋回姿勢と
いう)をとる際において、ロアブーム10Lを上昇させ
作業フロント3を畳み込むと、アッパーブーム10Uと
スイングポスト9の後方突出部9Aとにそれぞれ連結さ
れたクロスロッド37がアッパーブーム10U・ロアブ
ーム10L間の角度を変化させ、これにより、ブーム1
0が運転室21の側方の位置まで後方に傾いて(図2参
照)、作業フロント3が旋回フレーム8の旋回半径の範
囲内、すなわち下部走行体1の車幅内に近い直径内で旋
回可能となるよう構成されている。そしてこのとき、前
述したスイングポスト9の孔9a,9bに挿入される垂
直ピン(軸心m)の位置は、図1に示すように、旋回フ
レーム8の旋回半径内となっている。
【0021】なお、これまでに述べてきた油圧アクチュ
エータ、すなわち、ブレードシリンダ6、旋回モータ3
5、ブームシリンダ36、アームシリンダ13、バケッ
トシリンダ14、スイングシリンダ15、及び左・右走
行用油圧モータ41は、特に詳細な説明を行わないが、
公知の油圧駆動装置により駆動される。
【0022】上部カバー20は、図4に示すように、そ
の内部に、エンジン51、このエンジン51に駆動され
る油圧ポンプ52、エンジン51の燃料を貯留する燃料
タンク45、及びこの油圧ポンプ52の圧油源となる作
動油タンク46等の機器を収納する。このとき、エンジ
ン51、油圧ポンプ52、及び燃料タンク45は、上部
カバー20内において運転室21の右側に配置されてお
り、油圧ポンプ52の圧油源となる作動油タンク46
は、上部カバー20内において運転室21の後方に配置
されている。
【0023】運転室21は、上記した旋回フレーム8上
の左側に設けられている。この運転室21の詳細構造を
図8〜図10に示す。図8は、運転室21の上面図であ
り、図9は、図8中D方向からみた正面図であり、図1
0は、図8中E方向からみた側面図である。図8〜図1
0において、運転室21内の座席16より前方には、下
部走行体1の左・右走行用油圧モータ41L,41Rを
それぞれ駆動するための左・右走行レバー27L,27
Rと、スイングシリンダ15を駆動し作業フロント3を
スイングさせるためのスイングペダル31と、オペレー
タの前方への転落防止のための前ステー28とが設けら
れている。座席16の左側には、オペレータの左側への
転落防止のためのサイドステー29及びサイドカバー3
0が設けられ、座席16の右側には、ブレードシリンダ
6を駆動しブレード5を上下動させるためのブレードレ
バー32と、各種スイッチ及びモニターが配置されたス
イッチ・モニターパネル34と、燃料タンク45からの
燃料供給を制御するための燃料レバー33とが設けられ
ている。そして、座席16の両側には、ブームシリンダ
36、アームシリンダ13、及びバケットシリンダ14
を駆動してロアブーム10L、アーム11、及びバケッ
ト12をそれぞれ動作させるための左・右作業レバー2
6L,26Rが設けられている。
【0024】また運転室21は、正面側に設けられ前ス
テー28が取り付けられる前縁部21Aと、座席16の
上方に設けられ天窓18を備えたルーフ17aと、座席
16の後方に設けられた後壁17bと、座席16から内
側(右側)側方に設けられた側壁17cと、側壁17c
に連続して設けられ、それらを平面視したときに作業フ
ロント3側端が前縁部21Aに至る斜壁17dとを有し
ている。このとき、これら前縁部21A、側壁17c、
及び斜壁17dは、作業フロント3との関係において、
以下の条件を満たすような位置に配置されている(前述
した図6、図7、及び図2参照)。 (1)作業フロント3を反運転室側にスイングさせたと
き、スイングポスト9と、前縁部21Aの延長部(図7
中に破線で示す)及び側壁17cの延長部(図7中に破
線で示す)とが、干渉する。 (2)作業フロント3を反運転室側にスイングさせたと
き、スイングポスト9の後方突出部9Aの後端9A1が
描く円弧状の軌跡yと、斜壁17dとが近接している。 (3)作業フロント3を運転室21側に最大にスイング
させたときにブーム10の運転室21側側面が規定する
平面xと、作業フロント3を反運転室21側にスイング
させたときのスイングポスト9の後方突出部9Aの後端
9A1が描く円弧状の軌跡yの延長部yoとの交点Qは、
それらを平面視したときに前縁部21Aと斜壁17cと
が接するコーナー部Pに近接している。
【0025】(4)フロント最小旋回姿勢時において、
後方に傾いたブーム10は側壁17cに近接している。
【0026】図8〜図10に戻り、側壁17cの上端近
傍には、運転室21内側に向かって凹んだ形状の凹み部
分17c1を備えている。これにより、フロント最小旋
回姿勢時において、ロアブーム10Lとアッパーブーム
10Uとの連結ピン143の近傍やクロスリンク37と
アッパーブーム10Uとの連結ピン144の近傍をこの
凹み部分17c1に収納する(図2参照)なお、後壁1
7b、側壁17c、及び斜壁17dはいずれも大部分が
透過性材料で形成され、略鉛直に配設されている。ま
た、特に図8に示されるように、斜壁17dは略平面形
状であり、側壁17cは斜壁17d側の部分は凹み部分
17c1を除いて略平面形状であるが後壁17b側は曲
面形状であり、後壁17bは曲面形状である。
【0027】以上のように構成した本実施形態において
は、以下の効果を奏する。すなわち、本実施形態におい
ては、条件(1)に示したように、運転室21の前縁部
21A及び側壁17cは、作業フロント3を反運転室2
1側にスイングさせたとき、それらの延長部がスイング
ポスト9と干渉するような位置に配置されている。した
がって、そのままでは、この干渉を防止するには前縁部
21Aを後方に後退させるか若しくは側壁17cを外側
に移動させなければならず、運転室21内スペースの十
分な確保が困難となる。そこで、本実施形態において
は、条件(2)に示したように、作業フロント3を反運
転室21側にスイングした場合にスイングポスト9の後
端が描く円弧状の軌跡yに近接するように、運転室21
に斜壁17dを設ける。具体的には、条件(3)に示し
たように、斜壁17cと前縁部21Aとが接するコーナ
ー部Pが、軌跡yの延長部yoとブーム10の側面が規
定する平面xとの交点Qに近接するように配置する。こ
れにより、上記のようなスイング時にも、斜壁17dと
スイングポスト9の後方突出部9Aとの間にはある隙間
が存在することとなるので、これらの干渉を避けること
ができる。これにより、斜壁17dを設けない場合に必
要となる前縁部21A及び側壁17cの移動が不要とな
るので、その分、運転室21内スペースを必要最大限に
とることができる。また、フロント最小旋回姿勢時に、
側壁17cに設けられた凹み部分17c1に連結ピン1
43,144を収納することにより、これらが側壁17
cに干渉するのを防止することができる。これにより、
さらにその分、側壁17cを内側(右側)に移動させて
配置することができるので、運転室21の幅方向スペー
スを拡大することができる。
【0028】また、作業フロント3のスイング時にはオ
ペレータは斜壁17bを介して作業フロント3を見るこ
ととなるが、斜壁17dは大部分が透過性材料で形成さ
れていることにより、作業員がスイング状態を十分に視
認することができる。さらにこのとき、斜壁17dがオ
ペレータの視野に対して垂直に近い状態となることか
ら、反射・映り込み等の少ない良好な視界を得ることが
できる。
【0029】なお、上記実施形態においては、旋回フレ
ーム8が下部走行体1の車幅に近い直径(車幅よりもわ
ずかに大きい直径)内で旋回可能であり、作業フロント
3は最小旋回姿勢において旋回フレーム8の旋回半径内
で旋回可能となるように構成されていたが、これに限ら
れない。すなわち、旋回フレーム8が下部走行体1より
ある程度大きな直径内で旋回する油圧ショベル、逆に旋
回フレーム8が下部走行体1の車幅内で旋回可能である
油圧ショベル、あるいは作業フロント3が旋回フレーム
8の旋回半径よりわずかに大きな(旋回半径に近い)範
囲で旋回可能な油圧ショベル、作業フロント3が旋回フ
レーム8の旋回半径よりある程度大きな範囲で旋回可能
な油圧ショベルにも本発明は適用可能である。そしてこ
れらの場合も、スイングポスト9と運転室21との干渉
を避けつつ、運転室21内スペースを最大限にとること
ができるという、本発明本来の効果を得ることができ
る。また、上記実施形態においては、斜壁17dを略平
面で構成したが、これに限られず、上述した条件(1)
(2)を少なくとも満足するような曲面で構成してもよ
い。また上記実施形態においては、側壁17cも平面で
構成し、すなわち連続する斜壁17dと側壁17cを屈
曲して配置された2つの平面で構成したが、これに限ら
れない。すなわち、これら2つの面に相当する面を、上
述した条件(1)(2)を少なくとも満足するような1
つの曲面で構成したり、あるいは、上述した条件(1)
(2)を少なくとも満足するような3つ以上の連続する
平面の屈曲体(多面屈曲体構造)としてもよい。これら
の場合も、同様の効果を得ることができる。さらに、上
記実施形態においては、スイングポスト9のスイング軸
である、孔9a,9bに挿入される垂直ピン(軸心m)
の位置が旋回フレーム8の旋回半径内となっていたが、
これに限られず、旋回フレーム8の旋回半径に近い(=
旋回半径より若干大きい)直径内に設置されていてもよ
い。但し、この垂直ピンがより狭い直径内に配置される
ほど、スイングポスト9と運転室21との干渉が発生し
やすくなって運転室21内のスペースがより制約される
こととなるので、本発明の適用がより効果的である。ま
た、上記実施形態においては、いわゆる2ピースブーム
タイプのブーム10を備える場合を例に取って説明した
が、これに限られず、モノブームタイプの油圧ショベル
に適用してもよい。この場合も、同様の効果を得ること
ができる。さらに、上記実施形態においては、ドアを有
さないタイプの運転室21に本発明を適用した場合の実
施形態を示したが、これに限られず、ドアを有するいわ
ゆるキャブタイプの運転室にも適用でき、この場合も同
様の効果を得る。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、作業フロントを反運転
室側にスイングしたとき運転室の斜壁とスイングポスト
後方突出部との干渉を避けることができる。したがっ
て、この干渉を避けるために前縁部の後退又は内側の側
壁の外側への移動を行う必要がないので、運転室内スペ
ースを最大限確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスイング式油圧ショ
ベルの全体構造を示す上面図である。
【図2】図1中A方向から見た側面図である。
【図3】図1中B方向から見た側面図である。
【図4】図1に示された油圧ショベルの一部透視斜視図
である。
【図5】図1に示されたスイングポストの側面図、上面
図、及び正面図である。
【図6】作業フロントを最も運転室側にスイングさせた
ときの様子を示す上面図である。
【図7】作業フロントを最も反運転室側にスイングさせ
たときの様子を示す上面図である。
【図8】図1に示された運転室の詳細構造を示す上面図
である。
【図9】図8中D方向からみた正面図である。
【図10】図8中E方向からみた側面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 3 作業フロント 8 旋回フレーム 9 スイングポスト 9A 後方突出部 9A1 後端 10 ブーム 10L ロアブーム 10U アッパーブーム 11 アーム 12 バケット 17a ルーフ 17b 後壁 17c 側壁 17c1 凹み部分 17d 斜壁 21 運転室 21A 前縁部 143 ロアブームとアッパーブームとの連結
ピン 144 クロスリンクとアッパーブームとの連
結ピン m 垂直ピンの軸心 P それらを平面視したときに前縁部と斜壁と
が接するコーナー部 Q 平面xと延長部yoとの交点 x ブームの運転室側側面が規定する平面 y スイングポスト後端が描く円弧状の軌跡 yo 延長部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−243223(JP,A) 特開 平5−125743(JP,A) 実開 昭59−84063(JP,U) 実開 平5−96159(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/16 E02F 3/32

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部走行体と、この下部走行体の上部に旋
    回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回フレーム
    上の幅方向の一側面側に設けられた運転室と、この運転
    室の前方かつ側方の位置で前記旋回フレームに垂直ピン
    を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイ
    ングポストと、このスイングポストに上下方向へ回動可
    能に取り付けられたブームを含む作業フロントとを備
    え、前記スイングポストの回動中心にある垂直ピンは前
    記旋回フレームの旋回半径内又はそれに近い直径内に設
    置されているスイング式油圧ショベルにおいて、 前記運転室は、正面側の前縁部と、内側の側壁と、前記
    内側の側壁に連続して設けられ、それらを平面視したと
    きに前記作業フロント側端が前記前縁部に至る斜壁とを
    有し、 前記前縁部及び前記内側の側壁は、前記作業フロントを
    反運転室側にスイングさせたとき、該前縁部及び該内側
    の側壁の延長部が前記スイングポストと干渉するような
    位置に配置されており、 前記斜壁は、前記作業フロントを反運転室側にスイング
    させたとき、前記スイングポストの後端が描く円弧状の
    軌跡に近接して位置していることを特徴とするスイング
    式油圧ショベル。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスイング式油圧ショベルに
    おいて、前記運転室の前縁部と斜壁は、それらを平面視
    したときにそれらが接するコーナー部が、前記作業フロ
    ントを運転室側に最大にスイングさせた場合に前記ブー
    ムの運転室側側面が規定する平面と、前記作業フロント
    を反運転室側にスイングさせた場合に前記スイングポス
    トの後方突出部の先端が描く円弧状の軌跡の延長部との
    交点に近接して位置するように設けられていることを特
    徴とするスイング式油圧ショベル。
  3. 【請求項3】請求項1記載のスイング式油圧ショベルに
    おいて、前記運転室の斜壁は、少なくとも一部が透過性
    部材で構成されていることを特徴とするスイング式油圧
    ショベル。
  4. 【請求項4】請求項1記載のスイング式油圧ショベルお
    いて、前記運転室の斜壁を、曲面で構成したことを特徴
    とするスイング式油圧ショベル。
  5. 【請求項5】下部走行体と、この下部走行体の上部に旋
    回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回フレーム
    上の幅方向の一側面側に設けられた運転室と、この運転
    室の前方かつ側方の位置で前記旋回フレームに垂直ピン
    を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイ
    ングポストと、このスイングポストに上下方向へ回動可
    能に取り付けられた作業フロントとを備え、前記作業フ
    ロントは、ロアブームとアッパーブームとを備えたツー
    ピースブームと、一端が前記アッパーブームに連結され
    前記ロアブームの揺動角に応じて該アッパーブームと該
    ロアブーム間の角度を変化させるクロスロッドとを有
    し、前記スイングポストは前記クロスロッドの他端を連
    結した後方突出部を有し、前記旋回フレームは、前記下
    部走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋回可能
    な寸法に形成されているスイング式油圧ショベルにおい
    て、 前記運転室は、正面側の前縁部と、内側の側壁と、前記
    内側の側壁に連続して設けられ、それらを平面視したと
    きに前記作業フロント側端が前記前縁部に至る斜壁とを
    有し、 前記前縁部及び前記内側の側壁は、前記作業フロントを
    反運転室側にスイングさせたとき、該前縁部及び該内側
    の側壁の延長部が前記スイングポストと干渉するような
    位置に配置されており、 前記斜壁は、前記作業フロントを反運転室側にスイング
    させたとき前記スイングポストの後方突出部の先端が描
    く円弧状の軌跡に近接して位置していることを特徴とす
    るスイング式油圧ショベル。
  6. 【請求項6】請求項5記載のスイング式油圧ショベルに
    おいて、 前記運転室の内側の側壁は、該側壁の上端近傍に前記運
    転室内側に向かって凹んだ形状の凹み部分をさらに有
    し、この凹み部分は、前記ロアブームを最大に振り上げ
    たときに、該ロアブームと前記アッパーブームとの連結
    部材の一部又は前記クロスロッドの一端と前記アッパー
    ブームとの連結部材の一部を収納可能に構成されている
    ことを特徴とするスイング式油圧ショベル。
  7. 【請求項7】下部走行体と、この下部走行体の上部に旋
    回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回フレーム
    上の幅方向の一側面側に設けられた運転室と、この運転
    室の前方かつ側方の位置で前記旋回フレームに垂直ピン
    を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイ
    ングポストと、このスイングポストに上下方向へ回動可
    能に取り付けられたブームを含む作業フロントとを備
    え、前記作業フロントは、フロント形状を規制するリン
    ク部材を有し、前記ブームを最大に振り上げたフロント
    最小旋回姿勢で該ブームが前記運転室側方の位置まで後
    方に傾き、これにより前記下部走行体の車幅内又はこの
    車幅内に近い直径内で旋回可能となるよう構成され、前
    記スイングポストは前記リンク部材の基端を連結した後
    方突出部を有し、前記旋回フレームは、前記下部走行体
    の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋回可能な寸法に
    形成されているスイング式油圧ショベルにおいて、 前記運転室は、正面側の前縁部と、内側の側壁と、前記
    内側の側壁に連続して設けられ、それらを平面視したと
    きに前記作業フロント側端が前記前縁部に至る斜壁とを
    有し、 前記前縁部及び前記内側の側壁は、前記作業フロントを
    反運転室側にスイングさせたとき、該前縁部及び該内側
    の側壁の延長部が前記スイングポストと干渉するような
    位置に配置されており、 前記斜壁は、前記作業フロントを反運転室側にスイング
    させたとき前記スイングポストの後方突出部の先端が描
    く円弧状の軌跡に近接して位置しており、 かつ、前記運転室の内側の側壁は、前記フロント最小旋
    回姿勢で後方に傾いたブームに近接して位置するように
    設けられていることを特徴とするスイング式油圧ショベ
    ル。
  8. 【請求項8】下部走行体と、この下部走行体の上部に旋
    回可能に搭載された旋回フレームと、この旋回フレーム
    上の幅方向の一側面側に設けられた運転室と、この運転
    室の前方かつ側方の位置で前記旋回フレームに垂直ピン
    を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイ
    ングポストと、このスイングポストに上下方向へ回動可
    能に取り付けられたブームを含む作業フロントとを備
    え、前記作業フロントはフロント形状を規制するリンク
    部材を有し、前記スイングポストは前記リンク部材の基
    端を連結した後方突出部を有し、前記旋回フレームは、
    前記下部走行体の車幅内又はこの車幅に近い直径内で旋
    回可能な寸法に形成されているスイング式油圧ショベル
    において、 前記運転室は、正面側の前縁部と、内側の側壁と、前記
    内側の側壁に連続して設けられ、それらを平面視したと
    きに前記作業フロント側端が前記前縁部に至る斜壁とを
    有し、 前記前縁部及び前記内側の側壁は、前記作業フロントを
    反運転室側にスイングさせたとき、該前縁部及び該内側
    の側壁の延長部が前記スイングポストと干渉するような
    位置に配置されており、 前記斜壁は、前記作業フロントを反運転室側にスイング
    させたとき、前記スイングポストの後方突出部が描く円
    弧状の軌跡に近接して位置していることを特徴とするス
    イング式油圧ショベル。
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