JPH11181834A - 作業機械のカウンタウエイト - Google Patents

作業機械のカウンタウエイト

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Publication number
JPH11181834A
JPH11181834A JP35501197A JP35501197A JPH11181834A JP H11181834 A JPH11181834 A JP H11181834A JP 35501197 A JP35501197 A JP 35501197A JP 35501197 A JP35501197 A JP 35501197A JP H11181834 A JPH11181834 A JP H11181834A
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JP
Japan
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counterweight
drive mechanism
cab
weight
working arm
Prior art date
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Application number
JP35501197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shintaro Sakitani
慎太郎 崎谷
Kazutaka Yamaji
一孝 山地
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カウンタウエイトとしての重量バランス機能
を保ちながら作業機械のエンジンルームに対する保守点
検性の向上を図る。 【解決手段】 駆動機構17aの駆動によって走行およ
び所定の作業を行うパワーショベル1の中心部分に設け
られた垂直軸13回りに旋回可能に上部旋回体14が設
けられ、この上部旋回体14は、前方部分に設けられた
キャブ15および作業用アーム16と、後方部分に設け
られたカウンタウエイト2とを備えて形成され、カウン
タウエイト2は、キャブ15および作業用アーム16と
の間の重量バランス用として重量設定されてなり、カウ
ンタウエイト2は、垂直軸13の軸心を中心とした円弧
状に形成されてその内面側に駆動機構17aを収納し得
るように形状設定されているとともに、後方上縁部が下
方に向かって切り欠かれて形成した後方切欠き窓21a
と、両側縁部が後方に向かって切り欠かれて形成した幅
方向一対の側部切欠き窓22aとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーショベルや
クレーン車等の作業機械に取り付けられる重量バランス
用の作業機械のカウンタウエイトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平6−20552号公報によ
って開示されたようなパワーショベルやクレーン車等の
作業機械に取り付けられる重量バランス用のカウンタウ
エイトが知られている。このカウンタウエイトは、作業
機械の上部旋回体の後端部に設けられた錘としての鉄塊
であり、上部旋回体の前端部に設けられた作業用アーム
と垂直軸を介して重量的にバランスするように重量設定
されている。
【0003】従って、上部旋回体を垂直軸回りに旋回さ
せた場合に、作業用アームによる遠心力とカウンタウエ
イトによる遠心力とがバランスし、これによって作業用
アームおよびカウンタウエイトに起因した径方向に向け
て垂直軸に加わる力が互いに相殺され、作業機械が横転
するような不都合が防止されて上部旋回体は安定した状
態で旋回運動を行うことが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のカウ
ンタウエイトは、平面視で円弧状に形成される等、形状
的に工夫が施されて車幅内での旋回が可能であったり、
デザイン的に作業機械の全体的な外観視に適合するよう
になされているが、基本的に錘としての鉄塊であるた
め、このカウンタウエイトが旋回体のエンジンルームを
後部で閉止した状態になっており、カウンタウエイトが
邪魔をしてエンジンルームの点検・補修作業が困難であ
るという問題点を有していた。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、カウンタウエイトとしての
重量バランス機能を保ちながら作業機械のエンジンルー
ムに対する保守点検性を向上させるカウンタウエイト構
造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
作業機械のカウンタウエイトは、駆動機構の駆動によっ
て走行および所定の作業を行う作業機械が垂直軸回りに
旋回可能に設けられた上部旋回体を備えて構成され、こ
の上部旋回体は、前方部分に設けられたキャブおよび作
業用アームと、後方部分に設けられたカウンタウエイト
とを備えて形成され、上記カウンタウエイトは、上記キ
ャブおよび作業用アームとの間の重量バランス用として
重量設定されてなる作業機械のカウンタウエイトであっ
て、上記カウンタウエイトは、平面視で上記垂直軸の軸
心を中心とした円弧状に形成されてその内面側に上記駆
動機構を収納し得るように形状設定されているととも
に、後方上縁部が下方に向かって切り欠かれて形成した
後方切欠き窓と、両側縁部が後方に向かって切り欠かれ
て形成した幅方向一対の側部切欠き窓とを有しているこ
とを特徴とするものである。
【0007】この作業機械のカウンタウエイトによれ
ば、カウンタウエイトがキャブおよび作業用アームに対
して重量的にバランスしていることにより上部旋回体を
垂直軸回りに旋回させてもキャブおよび作業用アームに
起因した径方向に向かう力が垂直軸に加わらず、上部旋
回体の旋回動作が安定して作業機械が横転するような不
都合が回避される。そして、このような旋回動作の安定
性を確保した上で、カウンタウエイトの後方切欠き窓お
よび側部切欠き窓を通して駆動機構の点検整備作業を行
うことが可能であり、従来のカウンタウエイトの場合、
カウンタウエイトが駆動機構を塞ぐことにより点検整備
作業が困難であったという不都合が解消され、メンテナ
ンス性が向上する。
【0008】本発明の請求項2記載の作業機械のカウン
タウエイトは、請求項1記載の作業機械のカウンタウエ
イトにおいて、カウンタウエイトは、その両側部がキャ
ブの後部位置にまで延ばされていることを特徴とするも
のである。
【0009】この作業機械のカウンタウエイトによれ
ば、カウンタウエイトの円弧形状を維持した上で垂直軸
の軸心を支点としたカウンタウエイトのモーメントの値
を可能な限り大きくすることができる。従って、延設し
なくてもカウンタウエイトが必要重量を賄っている場合
には、延設部分に相当する重量分だけカウンタウエイト
の厚み寸法を薄くすることが可能であり、これによって
駆動機構を収容する容積を増加させることができる。ま
た、カウンタウエイトの必要重量の確保が困難な場合
は、その両側縁部を延ばすことによって対応することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るカウンタウ
エイトが適用された作業機械の一実施形態を示す斜視図
である。なお、図1において、X−X方向を幅方向、Y
−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X
方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
この実施形態においては作業機械としてパワーショベル
が採用されている。図1に示すように、パワーショベル
1は、幅方向一対の走行用のクローラ11と、これらク
ローラ11に支持された基台12と、この基台12の中
央部に立設された垂直軸13回りに正逆旋回可能に支持
された上部旋回体14と、上記上部旋回体14の後部に
付設されたカウンタウエイト2とを備えた基本構成を有
している。
【0011】上記上部旋回体14は、基台12に立設さ
れた上記垂直軸13回りに正逆旋回する底板14a上に
構築されており、底板14aの左前部上に設けられたキ
ャブ15と、同右前部上に設けられた作業用アーム16
と、同後部に図1に示された状態で底板14aを幅方向
に横断するように設けられた駆動機構部17とからなっ
ている。
【0012】上記キャブ15は、パワーショベル1のオ
ペレータが乗り込んで運転操作する運転室であり、ここ
での運転操作によってパワーショベル1を走行させたり
作業用アーム16が操作されるようになっている。上記
作業用アーム16は、土壌の掘削を行うものであって前
端部にバケット16aが設けられ、このバケット16a
の操作で土砂が掘削されたり、掘削されたバケット16
a内の土砂が作業用アーム16の旋回でダンプカー等に
移されたりしてパワーショベル1の作業が進行する。
【0013】上記駆動機構部17は、パワーショベル1
の心臓部を構成する重要な部位であって、底板14a上
にエンジンや油圧機構等からなる駆動機構17aが配設
されることによって形成されている。従って、駆動機構
17aの駆動による底板14aの垂直軸13回りの旋回
でキャブ15、作業用アーム16および駆動機構部17
が共回りするようになっている。
【0014】上記底板14aは、直径が一対のクローラ
11間の外寸法より若干小さい円形に形状設定されてい
るとともに、上記上部旋回体14、キャブ15および折
り畳まれた状態の作業用アーム16は底板14a上に配
設された状態で底板14aから外部にはみ出さないよう
にレイアウト設定されている。従って、上部旋回体14
を垂直軸13回りに旋回させても、キャブ15、折畳み
状態の作業用アーム16および駆動機構部17はクロー
ラ11の車幅内で旋回し、これによって上部旋回体14
の旋回時の安全性が確保されるようになっている。
【0015】そして、上記カウンタウエイト2は、上部
旋回体14の前方部分の垂直軸13に対するモーメント
と、同後方部分のモーメントとが同一になるように重量
設定され、これによって上部旋回体14が旋回したとき
に垂直軸13に径方方向に向かう力が加わるのを防止
し、上部旋回体14が安定して旋回し得るようになって
いる。なお、必要に応じて図1に二点鎖線で示すよう
に、増量ウエイト2aをカウンタウエイト2の後方縁部
にボルト止め等によって装着可能にしてあり、適宜選択
された所要重量の増量ウエイト2aを装着することによ
ってモーメントバランスを調節し得るようにしている。
【0016】図2は、本発明に係るカウンタウエイトの
一実施形態を示す内面視の斜視図であり、図3は図2の
A線視図、図4は図2のB線視図である。以下、図1を
参照しながら図2〜図4を基にカウンタウエイト2につ
いて説明する。図2〜図4に示すように、カウンタウエ
イト2は、底板14a(図1)の後縁部に立設されて駆
動機構17aの後方を覆う平面視で円弧状の中央板部2
1と、この中央板部21の幅方向両縁部から左右に延設
された平面視で円弧状の一対の側板部22とを備えて構
成されている。
【0017】そして、中央板部21および側板部22の
概略形状は、平面視で垂直軸13の軸心を中心とした所
定の同一径寸法の円弧になるように設定され、これによ
って上部旋回体14(図1)が垂直軸13回りに旋回し
たとき、カウンタウエイト2がクローラ11から外側に
向かって突出することはなく、従って、周りに構築物が
密集しているような狭隘な作業空間であっても支障なく
作業を行うことができるとともに、旋回中のカウンタウ
エイト2がパワーショベル1の近傍で作業している作業
者に衝突するような不都合が発生しないようになってい
る。
【0018】上記中央板部21は、その上下寸法が駆動
機構部17(図1)の上下寸法より短めに設定されてい
る一方、上記各側板部22は、その上下寸法が駆動機構
部17の上下寸法より若干長めに設定されている。そし
て、カウンタウエイト2の中央上部には、中央板部21
の上縁部と各側板部22上部の対向縁部によって三方が
囲まれた矩形状の後方切欠き窓21aが形成されてい
る。また、各側板部22には、上下方向の中央部分に前
端縁部から後方に向かって切り欠かれた側面視で矩形状
の側部切欠き窓22aが形成されている。
【0019】従って、カウンタウエイト2が底板14a
(図1)の後部に装着された状態で、後方切欠き窓21
aおよび郭側部切欠き窓22aから駆動機構部17の内
部を点検・補修することができるようになっている。
【0020】上記後方切欠き窓21aおよび駆動機構部
17の上面は、図1に示すように、普段は平面視でカウ
ンタウエイト2の円弧形状に対応した円弧形状を呈する
上面カバー17b(図1)によって閉止されているとと
もに、上記各側部切欠き窓22aは、普段はスリットを
有する側面カバー17cによって閉止され、これによっ
て駆動機構部17に塵埃や異物が侵入するのを防止して
いる。上記上面カバー17bは、前端縁部が上部旋回体
14に設けられた幅方向に延びるフレームFに蝶番を介
して開閉自在に取り付けられている。また、右方の側面
カバー17cは、側部切欠き窓22aに嵌め込み式で装
着されてねじ止めされいる一方、左方の側面カバー17
cは、蝶番を介して開閉自在にされている。
【0021】従って、駆動機構部17の点検・補修時に
は、図1に示す状態の上面カバー17bを蝶番回りに反
時計方向に回動して開放するとともに、ねじを緩めてま
たは蝶番周りに回動させて側面カバー17cを開放し、
これによって開放されたカウンタウエイト2の上面部、
後方切欠き窓21aおよび側部切欠き窓22aを通して
駆動機構部17が点検・整備される。
【0022】このようなカウンタウエイト2は、中央板
部21の前面側に図2に示すように、後方に向けて凹設
された、駆動機構17aのエンジンの一部を嵌め込むた
めの中央窪み部21bを有しているとともに、左右一対
の側板部22の中央板部21との当接部分の近傍に駆動
機構17aのラジエータの幅方向の各縁部を嵌め込むた
めの側方窪み部22bを有しており、これらの窪み部2
1b,22bにエンジンの一部およびラジエータの一部
を嵌め込むことにより狭隘な条件下で駆動機構部17が
収まる空間を確保するようにしている。なお、この実施
形態では、エンジンは、幅方向に延びるように配置され
たいわゆる横置き方式で上部旋回体14に設置されてい
る。
【0023】また、中央板部21下部の幅方向中央部に
は前方に向けて突設された係合突片21cが設けられ、
この係合突片21cには、下面から上方に向けて穿設さ
れた係合孔21dが穿設されている一方、上記底板14
aの後方縁部には係合孔21dに対応した係合棒14b
が上方に向かって突設され、係合孔21dを係合棒14
bに外嵌することによってカウンタウエイト2の底板1
4a上での位置決めが行われるとともに、カウンタウエ
イト2の底板14aに対する装着状態が安定するように
している。
【0024】また、各側板部22内側の前方の上下側縁
部には、側部切欠き窓22aを挟むようにそれぞれ上下
一対のブラケット22cが突設され、これらのブラケッ
ト22cがフレームF(図1)にボルト止めされること
によってカウンタウエイト2が底板14aに固定される
ようになっている。
【0025】また、各側板部22の側部切欠き窓22a
の上下縁部には表面側から若干凹んだ位置に上下縁部に
平行に形成された、上記側面カバー17cを装着するた
めの隠れ縁部22dが設けられている。
【0026】右方の側板部22の隠れ縁部22dには左
右上下の4つのボルト孔22eが螺設され、側面カバー
17cを上下の隠れ縁部22dに押し当てた状態で側面
カバー17cを貫通したボルトをボルト孔22eに螺着
することにより側面カバー17cがカウンタウエイト2
に取り付けられるようになっている。さらに、左方の側
板部には上下一対の蝶番取付け部22f(上方は図2で
は隠れている)が設けられており、この蝶番取付け部2
2fに取り付けられた蝶番によって側面カバー17cが
側方に開閉可能とされている。
【0027】また、本実施形態においては、カウンタウ
エイト2の側板部22の両側縁部は、可能な限り前方に
延ばされている。側板部22の前方への延設量は、カウ
ンタウエイト2の円弧形状を維持した上で垂直軸13の
軸心を支点としたカウンタウエイト2のモーメントの値
を可能な限り大きくすることができる量として設定され
る。こうすることによってカウンタウエイト2の必要重
量を径方向への延設を行うことなく、カウンタウエイト
2の必要重量を確保することが可能になる。
【0028】以上の詳述したように、本発明のカウンタ
ウエイト構造は、キャブ15および作業用アーム16と
の間の重量バランス用として作業機械に設けられるもの
であって、カウンタウエイト2を、平面視で垂直軸13
の軸心を中心とした円弧状に形成してその内面側に駆動
機構部17を収納し得るように形状設定するとともに、
その後方上縁部を下方に向かって切り欠いて後方切欠き
窓21aを形成し、さらに両側縁部を後方に向かって切
り欠いて幅方向一対の側部切欠き窓22aを形成したた
め、まず、カウンタウエイト2がキャブ15および作業
用アーム16に対して重量的にバランスしていることに
より上部旋回体14を垂直軸13回りに旋回させてもキ
ャブ15および作業用アーム16に起因した径方向に向
かう力が垂直軸13に加わらず、上部旋回体14の旋回
動作が安定して作業機械が横転するような不都合を回避
することができる。
【0029】そして、このような旋回動作の安定性を確
保した上で、カウンタウエイト2の後方切欠き窓21a
および側部切欠き窓22aを通して駆動機構部17の点
検・補修作業を行うことができ、従来のカウンタウエイ
ト2のような、カウンタウエイト2が駆動機構部17を
塞ぐことにより点検・補修作業が困難であるという不都
合を解消することが可能であり、作業機械のメンテナン
ス性を向上させることができる。
【0030】特にこの実施形態の場合、上面カバー17
bを開けることにより駆動機構部17の上方を全面開放
することが可能であり、エンジン上面に配置される要メ
ンテナンス部分の点検・補修を極めて容易に行うことが
できる。また、側面カバー17cによって側方を開放す
ることができるので、エアーフィルターや防虫網等のラ
ジエータの前面に配置される要メンテナンス部分の点検
・補修が極めて容易に行い得るようになる。
【0031】さらに、カウンタウエイト2の両側縁部を
垂直軸13の軸心を中心とした円弧に沿うように最大限
に前方に延ばしてカウンタウエイト2のモーメントの値
が大きくなるようにしているため、カウンタウエイト2
の円弧形状を維持した上で垂直軸13の軸心を支点とし
たカウンタウエイト2のモーメントの値を可能な限り大
きくすることができる。従って、延設しなくてもカウン
タウエイト2が必要重量を賄っている場合には、延設部
分に相当する重量分だけカウンタウエイト2の厚み寸法
を薄くすることが可能であり、これによって駆動機構部
17を収容する容積を増加させることができ、逆にカウ
ンタウエイト2の必要重量の確保が困難な場合は、カウ
ンタウエイト2の両側縁部を垂直軸13を中心とした円
弧に沿って延ばすことにより必要重量を確保することが
できる。
【0032】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0033】(1)上記の実施形態においては、作業機
械としてパワーショベル1が適用されているが、本発明
は作業機械がパワーショベル1であることに限定される
ものではなく、クローラ式のクレーン車等、作業用アー
ムを備えた上部旋回体が垂直軸周りに旋回するものなら
どのような種類の作業機械にも適用することができる。
【0034】(2)上記の実施形態においては、カウン
タウエイト2の中央板部21の表面に増量ウエイト2a
が取り付けられているが、本発明はカウンタウエイト2
に増量ウエイト2aを取り付けることに限定されるもの
ではなく、重量バランスが達成されるのであれば特に増
量ウエイト2aを設けなくてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の作業機械のカウ
ンタウエイトによれば、キャブおよび作業用アームとの
間の重量バランス用として作業機械に設けられるカウン
タウエイト構造において、カウンタウエイトを、平面視
で垂直軸の軸心を中心とした円弧状に形成してその内面
側に駆動機構を収納し得るように形状設定するととも
に、その後方上縁部を下方に向かって切り欠いて後方切
欠き窓を形成し、さらに両側縁部を後方に向かって切り
欠いて幅方向一対の側部切欠き窓を形成したため、ま
ず、カウンタウエイトがキャブおよび作業用アームに対
して重量的にバランスしていることにより上部旋回体を
垂直軸回りに旋回させてもキャブおよび作業用アームに
起因した径方向に向かう力が垂直軸に加わらず、上部旋
回体の旋回動作が安定して作業機械が横転するような不
都合を回避することができる。
【0036】そして、このような旋回動作の安定性を確
保した上で、カウンタウエイトの後方切欠き窓および側
部切欠き窓を通して駆動機構の点検・補修作業を行うこ
とができ、従来のカウンタウエイトのような、カウンタ
ウエイトが駆動機構を塞ぐことにより点検・補修作業が
困難であるという不都合を解消することが可能であり、
作業機械のメンテナンス性を向上させることができる。
【0037】本発明の請求項2記載の作業機械のカウン
タウエイトによれば、カウンタウエイトの両側部をキャ
ブの後部位置にまで延ばしているため、カウンタウエイ
トの円弧形状を維持した上で垂直軸の軸心を支点とした
カウンタウエイトのモーメントの値を可能な限り大きく
することができる。従って、延設しなくてもカウンタウ
エイトが必要重量を賄っている場合には、延設部分に相
当する重量分だけカウンタウエイトの厚み寸法を薄くす
ることが可能であり、これによって駆動機構を収容する
容積を増加させることができる。また、カウンタウエイ
トの必要重量の確保が困難な場合は、その両側縁部を延
ばすことによって対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカウンタウエイトが適用された作
業機械の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るカウンタウエイトの一実施形態を
示す内面視の斜視図である。
【図3】図2のA線視図である。
【図4】図2のB線視図である。
【符号の説明】
1 パワーショベル 11 クローラ 12 基台 13 垂直軸 14 上部旋回体 14a 底板 14b 係合棒 15 キャブ 16 作業用アーム 16a バケット 17 駆動機構部 2 カウンタウエイト 2a 増量ウエイト 21 中央板部 21a 後方切欠き窓 21b 中央窪み部 21c 係合突片 21d 係合孔 22 側板部 22a 側部切欠き窓 22b 側方窪み部 22c ブラケット 22d 隠れ縁部 23 天井板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機構の駆動によって走行および所定
    の作業を行う作業機械が垂直軸回りに旋回可能に設けら
    れた上部旋回体を備えて構成され、この上部旋回体は、
    前方部分に設けられたキャブおよび作業用アームと、後
    方部分に設けられたカウンタウエイトとを備えて形成さ
    れ、上記カウンタウエイトは、上記キャブおよび作業用
    アームとの間の重量バランス用として重量設定されてな
    る作業機械のカウンタウエイトであって、上記カウンタ
    ウエイトは、平面視で上記垂直軸の軸心を中心とした円
    弧状に形成されてその内面側に上記駆動機構を収納し得
    るように形状設定されているとともに、後方上縁部が下
    方に向かって切り欠かれて形成した後方切欠き窓と、両
    側縁部が後方に向かって切り欠かれて形成した幅方向一
    対の側部切欠き窓とを有していることを特徴とする作業
    機械のカウンタウエイト。
  2. 【請求項2】 カウンタウエイトは、その両側部がキャ
    ブの後部位置にまで延ばされていることを特徴とする請
    求項1記載の作業機械のカウンタウエイト。
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