JP3535980B2 - 旋回作業機 - Google Patents

旋回作業機

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JP3535980B2
JP3535980B2 JP27223198A JP27223198A JP3535980B2 JP 3535980 B2 JP3535980 B2 JP 3535980B2 JP 27223198 A JP27223198 A JP 27223198A JP 27223198 A JP27223198 A JP 27223198A JP 3535980 B2 JP3535980 B2 JP 3535980B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバックホー
等の旋回作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の旋回作業機では、一般に、走行
装置上に旋回台が旋回ベアリングを介して上下方向の軸
心回りに回動自在に設けられ、この旋回台上にキャビン
が搭載され、このキャビンの側面にドアが開閉自在に設
けられている。そして、かかる旋回作業機の旋回形式と
しては、ほぼ同じ重量級のものにおいて概ね次の三つの
タイプが用意されている。
【0003】(A) 旋回台の後側面だけでなく最上昇
時の掘削装置も走行装置の車幅からはみ出ない超小旋回 (B) 旋回台の後側面が走行装置の車幅からはみ出る
標準型 (C) 旋回台の後側面が走行装置の車幅からはみ出な
い後方小旋回 上記三つのタイプは、旋回台の平面形状がそれぞれ異な
るため、その上に搭載されるキャビンも各タイプでそれ
ぞれ別個に設計されるのが通常であり、比較的大型の旋
回台を有する標準型では大型のキャビンが採用され、比
較的小型の旋回台を有する超小旋回や後方小旋回では小
型のキャビンが採用される。
【0004】しかるに、ほぼ同じ重量級の旋回作業機で
ありながら、旋回形式が異なるだけでキャビンを別個に
設計していたのでは、生産管理が煩雑になるとともに、
旋回作業機の製作コストが高くなる。そこで、まったく
同じ形状のキャビンを旋回軌跡の異なる異種の旋回作業
機にそのまま搭載して共用することにより、生産管理の
容易化と製作コストの削減を図るようした提案が既にな
されている(特開平9−88124号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
まったく同じ形状のキャビンを旋回軌跡の異なる異種の
旋回作業機にそのまま搭載しているので、比較的大型の
旋回台を有する旋回作業機(例えば、標準型)の場合に
はキャビンを旋回台の平面範囲内に納めることができて
も、比較的小型の旋回台を有する旋回作業機(例えば、
超小旋回や後方小旋回)の場合にはその同じ形状のキャ
ビンを旋回台の平面範囲内に納めることができない場合
がある(特開平9−88124号公報の図2及び図3参
照)。
【0006】このため、上記従来の技術では、超小旋回
や後方小旋回の場合等において、当該キャビンの側面が
旋回台から半径方向外側へ飛び出し、旋回軌跡がキャビ
ンの側面によって肥大化してしまうため、旋回台を旋回
したときにキャビンの側面が異物に衝突する恐れがあ
り、当該旋回作業機を超小旋回や後方小旋回とした意義
が減殺されるという不都合が生じる。
【0007】また、従来では、旋回台から半径方向外側
へ飛び出したキャビンの張り出し部分を下方から支持す
る支持ブラケットを旋回台に別途取り付ける必要があ
り、この点で材料コスト及び製作コストが高くなってい
る。本発明は、このような実情に鑑み、超小旋回や後方
小旋回のものに搭載してもキャビンの側面が旋回台から
飛び出さないように当該キャビンの構成部材を可及的に
共通化するようにして、旋回規制の肥大化を防止しなが
ら材料コスト及び製作コストを低減することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明
は、キャビンの骨組みを構成するキャビンフレームを、
旋回軌跡の異なる異種の旋回作業機にそのまま使用でき
第一骨格枠と、キャビンが旋回台よりも外側に突出し
ないよう当該旋回作業機のために特別に寸法設定された
第二骨格枠との組み合わせより構成することにより、当
該キャビンフレームを異種の旋回作業機のものと部分的
に共通化し、且つ、前記キャビンを構成する各パネル部
材を、旋回軌跡の異なる異種の旋回作業機にそのまま使
用できる第一パネルと、キャビンが旋回台よりも外側に
突出しないよう当該旋回作業機のために特別に寸法設定
された第二パネルとの組み合わせより構成することによ
り、当該キャビンの各側面の構成部材を異種の旋回作業
機のものと部分的に共通化したものである。
【0009】また、前記第一骨格枠は、三機種の旋回作
業機に共有できる部材と、二機種の旋回作業機に共有で
きる部材とから構成されており、前記三種の旋回作業機
に共有できる部材は、左右の前支柱、左右の後支柱の内
の右後支柱、左前支柱と左後支柱との間に位置する中間
支柱、右前支柱の上端から後方に延びると共に右後支柱
の上端が連結される右上端枠、左前支柱と中間支柱の上
端同士を連結する左前上端枠、中間支柱の上端から後方
に延びると共に左後支柱の上端側が連結される左後上端
枠、及び、左前支柱と中間支柱の下端同士を連結する左
前下端枠とされ、前記二機種の旋回作業機に共有できる
部材は、左右の前支柱の上端同士を連結する前上端枠、
左右の前支柱の下端同士を連結する前下端枠、右上端枠
と左後上端枠の後端同士を連結する後上端枠、及び、左
右の後支柱の下端同士を連結する後下端枠とされ、前記
第二骨格枠は、左後支柱、中間支柱の中途部から後方に
延びると共に後下端枠に連結される左後下端枠、及び右
前支柱の中途部から後方に延びると共に後下端枠に連結
される右下端枠とされ、前記キャビンを構成する各パネ
ル部材が、旋回軌跡の異なる異種の旋回作業機にそのま
ま使用できる第一パネルと、前記キャビンが前記旋回台
よりも外側に突出しないよう当該旋回作業機のために特
別に寸法設定された第二パネルとの組み合わせよりな
り、前記第一パネルは、三機種の旋回作業機に共有でき
るパネルと、二機種の旋回作業機に共有できるパネルと
から構成されており、前記三機種の旋回作業機に共有で
きるパネルは、ドアとされ、前記二機種の旋回作業機に
共有できるパネルは、前面パネル、右サイドパネル、及
び、天井パネルとされ、前記第二パネルは、後面パネ
ル、及び、左サイドパネルとされている。
【0010】上記の本発明によってキャビンを製造する
には、当該旋回作業機のために寸法設定されたキャビン
フレームに、上記天井パネルやドア等の各パネル部材を
取り付けるようにすればよい。この場合、本発明によれ
ば、キャビンの各側面の構成部材が、旋回台の旋回軌跡
が異なる異種の旋回作業機にそのまま使用できる第一パ
ネルと、キャビンが旋回台よりも外側に突出しないよう
当該旋回作業機のために特別に寸法設定された第二パネ
ルとの組み合わせよりなるので、第二パネルだけを変更
することにより、旋回軌跡を肥大化させずに当該旋回作
業機に搭載できるキャビンを構成することができる。
【0011】すなわち、キャビンが旋回台より外側に突
出しないよう第二パネルが当該旋回作業機のために特別
に寸法設定されているので、かかる第二パネルで構成さ
れたキャビンを当該旋回作業機に搭載しても、キャビン
の側面が旋回台から飛び出すことがなく、旋回軌跡が必
要以上に肥大化するのを防止することができる。また、
キャビンの構成部材として、旋回軌跡が異なる異種の旋
回作業機にそのまま使用できる同じ形状寸法に設定され
た第一パネルを部分的に使用しているので、全く別個の
形状寸法のパネル部材のみでキャビンを設計する場合に
比べて、旋回台の材料コスト及び製作コストを低減する
ことができる。
【0012】ところで、前記した超小旋回、標準型及び
後方小旋回の各機種において、旋回台上でキャビンを搭
載すべき平面範囲が変化するのは、主として後部ボンネ
ットに対する重合距離と側部ボンネットに対する収納幅
が変化するからであり、キャビンの高さ寸法については
旋回台からの制限は特に受けない。そこで、上記の本発
明において、異種の旋回作業機にそのまま使用できる第
一パネルとしては、ドアに設定することができるし、ま
た、前面パネル、右サイドパネル及び天井パネルに設定
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図面は、本発明を採用した旋回作
業機1として例示するバックホーと、これに搭載される
キャビンの詳細を示している。図4〜図9は、本発明の
共通化構想に適合する旋回台の旋回軌跡がそれぞれ異な
る異種のバックホーLA〜LCを示しており、これらの
バックホーLA〜LCは重量クラスがほぼ同じ4〜5ト
ン級のものである。
【0014】このうち、図4及び図5は、旋回台9の後
側面だけでなく最上昇時の掘削装置4も走行装置2の車
幅からはみ出ない超小旋回(以下、単に「超小旋回」と
いう。)のバックホーLAを示している。また、図6及
び図7は、旋回台9の後側面が走行装置2の車幅からは
み出る標準型(以下、単に「標準型」という。)のバッ
クホーLBを示している。
【0015】更に、図8及び図9は、旋回台9の後側面
が走行装置2の車幅からはみ出ない後方小旋回(以下、
単に「後方小旋回」という。)のバックホーLCを示し
ている。なお、以下において、バックホーLA〜LCの
走行方向(図4の左右方向)を前後方向といい、この前
後方向に直交する横方向(図4の紙面貫通方向)を左右
方向という。
【0016】図4〜図9において、各種のバックホーL
A〜LCは、走行装置2と旋回体3と掘削装置4とから
主構成されている。走行装置2は、トラックフレーム5
の左右両側にゴム製履帯を有するクローラ走行体6を左
右一対設けることによって構成されており、これらの走
行体6を走行モータ(図示せず)で駆動するようにした
クローラ式走行装置が採用されている。この走行装置2
の前部にはドーザ7が設けられている。
【0017】旋回体3は、走行装置2のトラックフレー
ム5に旋回ベアリング8を介して上下方向の旋回軸心回
りに回動自在に支持された旋回台9と、この旋回台9に
搭載された各種機器を覆うボンネット10,11と、旋
回台9の前部に配置された操縦装置や後部ボンネット1
0上に設けた座席(図示せず)等を覆う中空箱型に形成
されたキャビン12と、を備えている。
【0018】図5,図7及び図9に示すように、後部ボ
ンネット10は旋回台9の後部分に左右方向に渡るよう
に配置され、上下方向に開閉自在な蓋部材10Aを後部
に備えている。また、側部ボンネット11は旋回台9の
右側部分に前後方向に渡るように配置され、点検窓11
Aを上面部に備えている。キャビン12は、その前面が
旋回台9の前端に一致しかつその後面が後部ボンネット
11上に重なるように旋回台9の左側よりに配置されて
いる。このキャビン12の左側面は旋回フレーム13の
フレームカバー14とほぼ適合する形状に湾曲形成され
ており、その右側面は側部ボンネット11と干渉しない
ように前後方向に延びる平面状に形成されている。
【0019】旋回台9は、ベースプレート上に各種の枠
材を組み合わせてなる旋回フレーム13の外周部分をフ
レームカバー14で覆うことによって構成され、この旋
回台9の後部には、旋回フレーム13の後縁部に固定さ
れかつ旋回台9の前部の掘削装置4等との重量バランス
を図るカウンタウェイト15が設けられている。また、
この旋回台9は、前記旋回フレーム13の中央部に設け
た旋回モータ(図示せず)によって旋回軸心X回りに回
動されるようになっている。
【0020】図6及び図7に示す標準型のバックホーL
Bは、旋回体3の後側面は円弧状に形成されているが、
この後側面が走行装置2の車幅からはみ出るように、旋
回中心Xが旋回台9の前部よりに設定されている。これ
に対して、図8及び図9に示す後方小旋回のバックホー
LCは、旋回体3の円弧状の後側面が走行装置2の車幅
からはみ出ないように、旋回中心Xが旋回台9の中央部
に設定されている。すなわち、旋回体3が旋回したと
き、この旋回体3の後面が描く旋回軌跡が左右クローラ
走行体6の左右幅内に収まるようになっている。
【0021】図7及び図9に示すように、これら標準型
及び後方小旋回のバックホーLB,LCでは、旋回体3
の左右側面は、旋回体3が前方を向いた状態で前後方向
に沿う平面に形成されていて、この左右側面間同士の間
隔は旋回体3後面が描く旋回軌跡円の直径より幅狭に形
成されている。更に、同状態において、旋回体3の前面
は左右方向に沿う平面に形成されている。
【0022】また、標準型及び後方小旋回のバックホー
LB,LCでは、旋回台9の前面右側よりに、掘削装置
4を支持する上下一対の支持ブラケット17が突出され
ている。この支持ブラケット17には支軸を介してスイ
ングブラケット18が上下軸回りに左右揺動自在に枢着
され、このスイングブラケット18は旋回台9の内部に
設けたスイングシリンダ(図示せず)によって左右方向
に揺動される。
【0023】この掘削装置4は、基部がスイングブラケ
ット18に左右軸回りに揺動自在に枢着されたブーム2
0と、このブーム20の先端側に上下揺動自在に枢着さ
れた上下動アーム21と、この上下動アーム21の先端
側にスクイ・ダンプ自在に取付けられたバケット22と
を備えている。なお、図6及び図8では上記上下動アー
ム21とバケット22が省略されているが、これらは超
小旋回の場合である図4に示されている。
【0024】ブーム20は、スイングブラケット18と
ブーム20の中途部との間に設けたブームシリンダ23
によって揺動され、上下動アーム21は、ブーム20の
中途部と上下動アーム21の基部との間に設けたアーム
シリンダ24によって揺動され、バケット22は、上下
動アーム21の基部とバケット22の取付リンクとの間
に設けたバケットシリンダ25によってスクイ・ダンプ
される。
【0025】一方、図4及び図5に示す超小旋回のバッ
クホーLAは、旋回体3の円弧状の後側面が走行装置2
の車幅からはみ出ないように旋回中心Xが旋回台9の中
央部に設定されているとともに、最上昇時の掘削装置4
も走行装置2の車幅からはみ出ないように、掘削装置4
の基端部が旋回台9の内部に相対向状となるように前後
方向に向けて立設した左右一対の支持壁26間に枢着さ
れている。
【0026】このため、旋回体3が旋回したとき、この
旋回体3の後面が描く旋回軌跡が左右クローラ走行体5
の左右幅内に収まるとともに、最上昇状態にある掘削装
置4の先端部が描く旋回軌跡も左右クローラ走行体5の
左右幅内に収まるようになっている。また、超小旋回の
バックホーLAの場合には、ブーム20が左右一対の支
持壁26間に上下動自在に枢着されていて、ブーム20
自体は左右に揺動することができない。そこで、ブーム
20の先端部に平行リンク機構27を設けて同機構27
に上下動アーム21を上下揺動自在に枢着し、その平行
リンク機構27をオフセットシリンダ28で左右方向へ
揺動させることにより、バケット22の左右位置を変更
できるようにしている。
【0027】図4,図6及び図8に示すように、前記キ
ャビン12は、後述する中間支柱49に枢着された開閉
自在なドア41を左側面の最前部に備え、このドア41
の後方に位置する左側面の後部にリアサイドガラス42
を備えている。また、キャビン12の後側面にはリアガ
ラス43が嵌め込まれ、前側面にはフロントガラス(図
示せず)が嵌め込まれ、右側面にはサイドガラス(図示
せず)が嵌め込めれている。
【0028】次に、図1〜図3を参照しつつ、本発明に
よる前記キャビン12の構成部材の共通化について説明
する。図2及び図3に示すように、本実施形態のキャビ
ン12は、その骨組みを構成する立体枠状のキャビンフ
レーム44と、このキャビンフレーム44の各側面枠部
に組み付けられる各種のパネル部材68〜75とから構
成されている。
【0029】図1に示すように、上記キャビンフレーム
44は、左右一対の前支柱45,46と、左右一対の後
支柱47,48と、左側の中間支柱49と、を備えてい
る。左右の前支柱45,46の上端間は前上端枠50に
より互いに連結され、その下端間は前下端枠51によっ
て互いに連結されている。また、左側の前支柱45の上
端と中間支柱49の上端間は左前上端枠52により互い
に連結され、左側の前支柱45の下端と中間支柱49の
下端間は左前下端枠53により互いに連結されている。
【0030】中間支柱49の上端には左後上端枠54が
そこから後方に延びて連結され、同中間支柱49の中途
部下方よりに左後下端枠55がそこから後方に延びて連
結され、この左後上端枠54と左後下端枠55の後端間
が前記左側の後支柱47により互いに連結されている。
また、右側の前支柱46の上端には右上端枠56がそこ
から後方に延びて連結され、同前支柱46の中途部下方
よりに右下端枠57がそこから後方に延びて連結され、
この右上端枠56と右下端枠57の後端間が前記右側の
後支柱48により互いに連結されている。
【0031】更に、右上端枠56と左後上端枠54の後
端間は後上端枠58により互いに連結され、右下端枠5
7と左後下端枠55の後端間は後下端枠59により互い
に連結されている。そして、上記左前支柱45、中間支
柱49、左前上端枠52及び左前下端枠53により、前
記ドア41が開閉自在に枢着されるドアフレーム61が
構成され、上記中間支柱49、左後支柱47、左後上端
枠54及び左後下端枠55によりリアサイドフレーム6
2が構成されている。
【0032】また、上記左右の前支柱45,46、前上
端枠50及び前下端枠51により前面フレーム63が構
成され、上記左右の後支柱47,48、後上端枠58及
び後下端枠59により後面フレーム64が構成されてい
る。更に、上記右前支柱46、右後支柱48、右上端枠
56及び右下端枠57により右側面フレーム65が構成
され、各上端枠50,52,54,56,58により上
面フレーム66が構成されている。
【0033】図2及び図3に示すように、本実施形態の
キャビン12を構成するには、前記ドアフレーム61に
ドア41が嵌め込まれ、リアサイドフレーム62にリア
サイドパネル68が嵌め込まれ、前面フレーム63に前
面パネル69が嵌め込まれ、後面フレーム64に後面パ
ネル70が嵌め込まれる。また、右側面フレーム65に
は右上部パネル71が嵌め込まれ、上面フレーム66に
はエアコンユニットを内部に有する天井パネル72が嵌
め込まれ、右側面フレーム65の下方には右下部パネル
73が固定される。
【0034】本実施形態では、前面パネル69から上面
フレーム66に渡る側面視L型のスライドレール74が
左右一対設けられ、このスライドレール74に図外のフ
ロントガラスが上下移動自在に設けられる。このフロン
トガラスはスライドレール74のL形形状に沿って天井
パネル72の下方に収納できるようになっている。な
お、本実施形態では、キャビン12の左側面を構成する
左前上端枠52と左後上端枠54が旋回台9の側面形状
に合わせて湾曲形成されていることから、この湾曲部分
に固定した取付ブラケット75に左側のスライドレール
74を固定するようにしている。
【0035】図1〜図3において、キャビンフレーム4
4を構成する各骨格枠材と、同フレーム44に嵌め込ま
れる各パネル部材のうち、メッシュを施してある部材は
超小旋回、標準形及び後方小旋回のすべてのバックホー
LA〜LCについて共用する部材を示し、斜線を施して
ある部材は標準型と後方小旋回のバックホーLB,LC
について共用する部材を示している。
【0036】また、メッシュ及び斜線を施していない白
抜きの部材は、キャビン12が旋回台9から外側に突出
しないように超小旋回、標準形又は後方小旋回のバック
ホーLA〜LCのために特別に寸法設定された部材を示
している。なお、図1〜図3の各部材に付されているL
A〜LCの符号は、横並びに記載されている機種につい
て共用され、縦並びに記載されている機種については共
用されずに特別に寸法設定されることを示している。
【0037】例えば、図1に示すキャビンフレーム44
において、左右の前支柱45,46、右後支柱48、中
間支柱49、右上端枠56、左前上端枠52、左後上端
枠54及び左前下端枠53については、超小旋回、標準
形及び後方小旋回の三機種のバックホーLA〜LCにつ
いてそのまま使用される共用部材(第一骨格枠)とされ
ている。その理由は、超小旋回、標準型及び後方小旋回
の各バックホーLA〜LCにおいて、キャビン12を旋
回台9の平面範囲に納めるには、前後方向については後
部ボンネット10に対する重合距離L1(図4,図6及
び図8参照)を有効に確保し、左右方向については側部
ボンネット11の収納幅(図5,図7及び図9参照)を
有効に確保すれば足り、キャビン12の高さ寸法に関し
ては旋回台9からの制限を特に受けないからである。
【0038】また、本実施形態では、ドアフレーム61
をキャビン12の前側いっぱいに配置していることか
ら、キャビン12後部の前後長さを変化させることによ
り後部ボンネット10に対する重合距離L1を三機種に
対応するように変化させることができるので、ドアフレ
ーム61を構成する枠材45,49,52,53につい
ては三機種で共通のものを採用するようにしている。
【0039】一方、左後支柱47、左後下端枠55及び
右下端枠57については、超小旋回、標準形及び後方小
旋回の三機種のバックホーLA〜LCにおいてキャビン
12を旋回台9の平面範囲内に納めるには、後部ボンネ
ット10に対する重合距離L1の変化に適切に対応する
必要があるため、三機種のすべてにおいて特別に寸法設
定された部材(第二骨格枠)を採用している。
【0040】また、超小旋回のバックホーLAでは、掘
削装置4を支持する支持壁26との干渉を避けるため
に、キャビン12の左右寸法を他の二機種に比べて格段
に小さくする必要がある。これに対して、標準型と後方
小旋回のバックホーLB,LCでは、いずれも掘削装置
4が旋回台9の前部の支持ブラケット17に枢着され、
超小旋回の場合のような支持壁26がないので、図7及
び図9に示すように、これらの二機種の間の旋回台9に
おいては、その前後寸法だけが変化し左右寸法について
は変化していない。
【0041】そこで、本実施形態では、キャビン12の
左右方向の部材、すなわち、前上端枠50、前下端枠5
1、後上端枠58及び後下端枠59については、標準型
と後方小旋回のバックホーLB,LCの間で共用し、超
小旋回のバックホーLAについてはそれ用に特別に寸法
設定するものとした。従って、標準型と後方小旋回のバ
ックホーLB,LCの間において共用できるという意味
では、これらの部材50,51,58,59も旋回軌跡
が異なる他の旋回作業機にそのまま使用できる第一骨格
枠であると言える。
【0042】一方、キャビン12の側面を構成する各パ
ネル部材68〜75については、図2及び図3に示すよ
うに、ドア41だけが超小旋回、標準形及び後方小旋回
の三機種のバックホーLA〜LCすべてに共用される部
材(第一パネル)とされている。これに対して、リアサ
イドパネル68、後面パネル70及び右下部パネル73
については、超小旋回、標準形及び後方小旋回の三機種
のバックホーLA〜LCにおいてキャビン12を旋回台
9の平面範囲内に納めるには、後部ボンネット10に対
する重合距離L1の変化に適切に対応する必要があるた
め、三機種のすべてにおいて特別に寸法設定された部材
(第二パネル)を採用している。
【0043】例えば、リアサイドパネル68の下端縁6
8Aや右下部パネル73の後端縁73Aは、後部ボンネ
ット10の前面の湾曲形状に沿うように適宜の形状に切
断されて使用される。もっとも、リアサイドパネル68
の開口部に嵌め込まれるリアサイドガラスの窓枠は三機
種すべてにおいて兼用するようにしている。
【0044】一方、前記したように、超小旋回のバック
ホーLAではキャビン12の左右寸法を他の二機種に比
べて格段に小さくする必要があるが、標準型と後方小旋
回のバックホーLB,LCでは、キャビン12の前後寸
法だけが変化し左右寸法については変化させる必要がな
い。そこで、本実施形態では、左右方向の広がりを有す
る前面パネル69及び天井パネル72と、キャビン12
の左右寸法の変化には直接関係のない右上部パネル7
1、スライドレール74、取付ブラケット75について
は、標準型と後方小旋回のバックホーLB,LCの間で
共用し、超小旋回のバックホーLAについてはそれ用に
特別に寸法設定するものとした。
【0045】従って、標準型と後方小旋回のバックホー
LB,LCの間において共用できるという意味では、こ
れらの部材69,71,72,74,75も旋回軌跡が
異なる他の旋回作業機にそのまま使用できる第一パネル
であると言える。上記した本実施形態のキャビン12に
よれば、キャビン12が旋回台9より外側に突出しない
よう第二骨格枠や第二パネルを当該旋回作業機のために
特別に寸法設定してあるので、かかる第二骨格枠や第二
パネルを用いて構成したキャビン12を当該旋回作業機
に搭載しても、キャビン12の側面が旋回台9から飛び
出すことがなく、旋回軌跡が必要以上に肥大化するのを
防止することができる。
【0046】また、キャビンフレーム44及びキャビン
12側面の構成部材として、旋回軌跡が異なる異種の旋
回作業機にそのまま使用できる同じ形状寸法に設定され
た第一骨格枠及び第一パネルを部分的に使用しているの
で、全く別個の形状寸法の骨格枠やパネルのみでキャビ
ン12を設計する場合に比べて、旋回台9の材料コスト
及び製作コストを低減することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャビンの側面が旋回台から飛び出さないようにキャビ
ンの各側面の構成部材を可及的に共通化するようにした
ので、旋回軌跡の肥大化を防止しながら材料コスト及び
製作コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャビンフレームの斜視図であ
る。
【図2】本発明に係るキャビンの組み立て斜視図であ
る。
【図3】同キャビンの組み立て斜視図である。
【図4】本発明のキャビンを搭載した超小旋回のバック
ホーの左側面図である。
【図5】同超小旋回のバックホーの平面図である。
【図6】本発明のキャビンを搭載した標準型のバックホ
ーの左側面図である。
【図7】同標準型のバックホーの平面図である。
【図8】本発明のキャビンを搭載した後方小旋回のバッ
クホーの左側面図である。
【図9】同後方小旋回のバックホーの平面図である。
【符号の説明】
1 旋回作業機 LA 超小旋回のバックホー LB 標準型のバックホー LC 後方小旋回のバックホー 2 走行装置 9 旋回台 12 キャビン 41 ドア 44 キャビンフレーム 68 左サイドパネル(リアサイドパネル) 69 前面パネル 70 後面パネル 71 右サイドパネル(右上部パネル) 72 天井パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−316931(JP,A) 実開 平1−123786(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置(2)上に旋回台(9)が上下
    方向の軸心回りに回動自在に設けられ、この旋回台
    (9)上にキャビン(12)が搭載され、このキャビン
    (12)が、該キャビン(12)の骨組みを構成するキ
    ャビンフレーム(44)と、このキャビン(12)に組
    み付けられるドア(41)、前面パネル(69)、後面
    パネル(70)、左サイドパネル(68)、右サイドパ
    ネル(71)及び天井パネル(72)を有する中空箱型
    に形成されている旋回作業機において、前記キャビンフレーム(44)が、旋回軌跡の異なる異
    種の旋回作業機にそのまま使用できる第一骨格枠と、前
    記キャビン(12)が前記旋回台(9)よりも外側に突
    出しないよう当該旋回作業機のために特別に寸法設定さ
    れた第二骨格枠との組み合わせよりなり、 前記第一骨格枠は、三機種の旋回作業機に共有できる部
    材と、二機種の旋回作業機に共有できる部材とから構成
    されており、 前記三種の旋回作業機に共有できる部材は、左右の前支
    柱(45,46)、左右の後支柱(47,48)の内の
    右後支柱(48)、左前支柱(45)と左後支柱(4
    7)との間に位置する中間支柱(49)、右前支柱(4
    6)の上端から後方に延びると共に右後支柱(48)の
    上端が連結される右上端枠(56)、左前支柱(45)
    と中間支柱(49)の上端同士を連結する左前上端枠
    (52)、中間支柱(49)の上端から後方に延びると
    共に左後支柱(47)の上端側が連結される左後上端枠
    (54)、及び、左前支柱(45)と中間支柱(49)
    の下端同士を連結する左前下端枠(53)とされ、 前記二機種の旋回作業機に共有できる部材は、左右の前
    支柱(45,46)の上端同士を連結する前上端枠(5
    0)、左右の前支柱(45,46)の下端同士を連結す
    る前下端枠(51)、右上端枠(56)と左後上端枠
    (54)の後端同士を連結する後上端枠(58)、及
    び、左右の後支柱(47,48)の下端同士を連結する
    後下端枠(59)とされ、 前記第二骨格枠は、左後支柱(47)、中間支柱(4
    9)の中途部から後方に延びると共に後下端枠(59)
    に連結される左後下端枠(55)、及び右前支柱(4
    6)の中途部から後方に延びると共に後下端枠(59)
    に連結される右下端枠(57)とされ、 前記キャビン(12)を構成する各パネル部材が、旋回
    軌跡の異なる異種の旋回作業機にそのまま使用できる第
    一パネルと、前記キャビン(12)が前記旋回台(9)
    よりも外側に突出しないよう当該旋回作業機のために特
    別に寸法設定された第二パネルとの組み合わせよりな
    り、前記第一パネルは、三機種の旋回作業機に共有できるパ
    ネルと、二機種の旋回作業機に共有できるパネルとから
    構成されており、 前記三機種の旋回作業機に共有できるパネルは、ドア
    (41)とされ、 前記二機種の旋回作業機に共有できるパネルは、前面パ
    ネル(69)、右サイドパネル(71)、及び、天井パ
    ネル(72)とされ、 前記第二パネルは、後面パネル(70)、及び、左サイ
    ドパネル(68)とされている ことを特徴とする旋回作
    業機。
  2. 【請求項2】 第二パネルは、キャビンフレーム(4
    4)の右側面の、右下端枠(57)の下方側に固定され
    る右下部パネル(73)を含む請求項1に記載の旋回作
    業機。
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