JP4092038B2 - 真空ゲート弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空容器に連通する弁箱等の開口を開閉する弁板を有する真空ゲート弁に関し、特に、そのコンパクト化を図る技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の真空ゲート弁としては種々のものが知られている。例えば実開昭62―199567号公報に示されるものでは、真空容器に連通する開口を有する弁箱内に弁板支持体を、その背面に軸支したガイドローラで案内しながら昇降可能に配置し、この弁板支持体の前側に、弁箱の開口を開閉する弁板を平行リンク機構を介して接離可能に連結し、弁板支持体の閉弁位置への移動時に弁板に当接して弁板を弁板支持体から離れる閉じ方向に相対移動させるストッパを設け、弁箱外に、弁箱の壁部を気密状に貫通するピストンロッドを有するシリンダを取り付けて、そのピストンロッドの先端部を弁箱内の弁板支持体に連結し、シリンダの伸縮作動により弁板支持体を弁箱内で移動させて弁板を開閉させ、シリンダにより弁板支持体を開弁位置に移動させたときには、その弁板支持体と共に弁板を移動させて弁箱の開口を開く一方、弁板支持体を閉弁位置に移動させたときには、その途中で、弁板をストッパに当接させて平行リンク機構により弁板支持体から離隔させ、平行リンク機構のリンクを弁板支持体と弁板との間で突張り状態にして弁板を弁箱の開口周りに押し付け、このことで開口を弁板によりシールして閉じるようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例のように、弁板支持体に連結されている弁板を閉じ位置で弁板支持体から離隔させることで、その弁板で開口を閉じるようにした構造では、弁板が弁板支持体に平行リンク機構を介して連結されているので、その平行リンク機構と弁板支持体との連結部の分だけ、弁箱延いては真空ゲート弁の厚さを小さくするのに限度があり、改良の余地があった。
【0004】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、真空ゲート弁の弁板の開閉構造を改良することで、弁板支持体と平行リンク機構との連結構造をなくしてゲート弁の厚さを小さくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、弁板に連結されている平行リンク機構を弁板支持体ではなく、弁板の移動方向と略直角な方向に進退移動するロッドに連結し、このロッドの進退移動により弁板を平行リンク機構を介してロッドに対し接離させて開口を開閉するようにした。
【0006】
具体的には、請求項1の発明の真空ゲート弁は、真空容器に連通する開口に対し接離する方向に移動して該開口を開閉する弁板と、この弁板の移動方向と略直角な方向に進退移動する弁板駆動ロッドと、この弁板駆動ロッド及び上記弁板を、弁板駆動ロッドの移動に伴って弁板が弁板駆動ロッドに対し接離するように連結する平行リンク機構とを備えている。そして、上記平行リンク機構は、弁板に連結される弁板側リンク軸と、弁板駆動ロッドに連結されるロッド側リンク軸とをリンクで連結してなるものとする。そして、上記ロッド側リンク軸と弁板駆動ロッドとは、各々の外周部を切り欠いてなる嵌合部同士を互いに交差した状態で嵌合して連結固定されていることを特徴としている。
【0007】
上記の構成により、ゲート弁を開閉する場合、弁板駆動ロッドが進退移動すると、このロッドに平行リンク機構を介して連結されている弁板が弁板駆動ロッドと略直角な方向に駆動ロッドに対し接離するように移動し、この弁板は開口に対し接離して該開口を開閉する。そのとき、上記弁板は平行リンク機構を介して弁板駆動ロッドに連結されているので、平行リンク機構と弁板駆動ロッドとを直接にコンパクトな構造で連結することができ、従来の如き平行リンク機構と弁板支持体との連結部を設けずとも済み、その分、真空ゲート弁の厚さを小さくしてそのコンパクト化を図ることができる。
【0008】
また、平行リンク機構のロッド側リンク軸と弁板駆動ロッドとは、各々の外周部を切り欠いてなる嵌合部同士を互いに交差した状態で嵌合して連結固定されているので、ロッド側リンク軸と弁板駆動ロッドとの切欠き状の嵌合部の分だけ両者の軸心同士が近接して配置されることとなり、これらリンク軸及びロッド間の連結構造をコンパクトにして真空ゲート弁の厚さをさらに小さくすることができる。
【0009】
請求項の発明では、上記弁板を接離可能に案内支持する弁板支持体と、この弁板支持体に移動一体に連結され、弁板駆動ロッドの移動方向と同方向に進退移動する支持体駆動ロッドとを設ける。このことで、支持体駆動ロッドを長さ方向に進退移動させると、弁板支持体をそれに弁板を支持した状態で開口に対応する位置と他の位置との間を移動させることができ、その開口に対応する位置で弁板駆動ロッドのみを長さ方向に進退移動すれば、弁板は弁板支持体に支持された状態で弁板支持体に対し接離するように案内され、その弁板の開閉動作、つまり開口に対する接離動作がスムーズに行われる。よってゲート弁の開閉のスムーズ化を図ることができる。
【0010】
その場合、請求項の発明では、上記弁板駆動ロッドと支持体駆動ロッドとが同軸状に配置されている構造とする。こうすれば、両ロッドを互いに異なる位置に配置する場合に比べ、両ロッドの配置スペースを小さくでき、ゲート弁の大きさをさらに小型化することができる。
【0011】
請求項の発明では、上記平行リンク機構の各リンク軸にローラが支持され、弁板支持体には、少なくとも、弁板側リンク軸上のローラを弁板の開閉移動方向と同方向に案内するガイド部が設けられている構成とする。このことで、弁板駆動ロッドの進退移動により平行リンク機構を介して弁板を開閉駆動するとき、その平行リンク機構の弁板側リンク軸上のローラがガイド部により弁板の開閉移動方向と同方向に案内される。よって、このガイド部による平行リンク機構のローラの案内により、弁板支持体をコンパクトな構造としつつ、平行リンク機構の動作のスムーズ化を図ることができる。
【0012】
請求項の発明では、上記ガイド部の弁板駆動ロッド側の角部に、平行リンク機構のリンクとの干渉を阻止する面取部を設ける。このことで、弁板の開閉移動に伴って平行リンク機構のリンクが傾動したときに、そのリンクが面取部に入り込むようになり、両者が互いに干渉せず、よってゲート弁のコンパクト化を図りながら、平行リンク機構のリンクの揺動を確保することができる。
【0013】
請求項の発明では、平行リンク機構のリンクのうち、少なくとも、弁板が弁板駆動ロッドから離隔するときの弁板駆動ロッドの移動方向後側となるリンク(換言すれば弁板が弁板駆動ロッドに接近するときの弁板駆動ロッドの移動方向前側となるリンク)の中間部に、他の部材との干渉を阻止するための凹部を設ける。この構成によると、平行リンク機構の上記リンクが傾動したときに、そのリンクの凹部に他の部材が入り込むようになる。よって、この場合も、上記請求項の発明と同様に、ゲート弁のコンパクト化を図りながら、平行リンク機構のリンクの揺動を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図6及び図7は本発明の実施形態に係る真空ゲート弁Gを示す。この真空ゲート弁Gは、図1及び図2に示すように、前後に位置する第1及び第2真空容器C1,C2間に両真空容器C1,C2の内部空間(真空空間)同士を連通又は連通遮断するように配設される。
【0015】
上記真空ゲート弁Gは、両真空容器C1,C2間に気密状に挟まれた矩形状の弁箱1を備え、この弁箱1の前壁(図1、図2及び図6で左側壁)の上部には第1真空容器C1に連通する前側開口2が、また後壁(同右側壁)の上部には第2真空容器C2に連通する後側開口3がそれぞれ同じ高さ位置に形成され、これらの開口2,3はいずれも左右方向(図6の紙面と直交する方向。図7では左右方向)に長い矩形状でかつ同じ大きさとされており、この各開口2,3を介して弁箱1内の空間が各真空容器C1,C2内部と連通している。
【0016】
図1及び図2に拡大して示すように、上記弁箱1内には、上記前側開口2に対し接離する前後方向に移動して該前側開口2を開閉する弁板5が配置されている。この弁板5は前側開口2よりも若干大きい左右方向に長い矩形状の板材からなり、その前面外周部には弁板5の全体に亘って連続するシール収容溝6が形成され、このシール収容溝6内には、弁箱1の前壁内面に圧接変形して弁板5と弁箱1の前側開口2周囲の前壁内面との間をシールするゴム製のシール部材7が収容固定されている。
【0017】
上記弁板5は、その長さ方向である左右方向に離れた左右両側の2箇所(3箇所以上でもよい)で後面側から同期して弁板支持体10により後述の平行リンク機構22,22を介して押圧されて前側開口2を閉じるものとされ、上記弁板支持体10は弁板5の後側の弁箱1内に配置されている。すなわち、この弁板支持体10は弁板5を接離可能に案内支持するもので、弁板5と共に、弁箱1内の下側に位置する開弁位置と、弁箱1内の上側でかつ前後の開口2,3に対応する閉弁位置との間を上記前側開口2に沿った鉛直平面と略平行に上下移動可能とされている。弁板支持体10は、弁箱1の後側開口3よりも大きい矩形板状の本体11を有し、この本体11の前面には、上記弁板5の左右の押圧位置に対応する部分にそれぞれ各平行リンク機構22の各ガイドローラ31,32を案内するためのガイド部材12が円環板状の取付部材20により一体的に取付固定されている。すなわち、上記ガイド部材12は、図3〜図5に示すように、後向きに開口する浅い略皿形状のもので、その下側壁部が切り欠かれて開放され、この切欠き部分以外の外周上半部の後端には半径方向外側に延びるフランジ12aが形成されており、このフランジ12aを取付部材20の内周部に係止した状態で該取付部材20をボルト21,21,…(1つのみ図示する)により本体11に取り付けることで、各ガイド部材12が本体11の前面に取付部材20を介して取付固定されている。
【0018】
また、上記弁板支持体10における取付部材20の下縁部には、弁箱1内を後述の弁板駆動ロッド37の移動方向と同方向(上下方向)に進退移動する円筒状の支持体駆動ロッド36の上端部(内端部)が移動一体に気密状に溶接固定されており、この支持体駆動ロッド36の昇降移動(長さ方向の移動)により弁板支持体10が開弁位置と閉弁位置との間を移動する。
【0019】
上記ガイド部材12の前壁(底壁)の中心部には縦長矩形状の開口14が貫通形成されている。また、ガイド部材12の前面には、上記開口14の上下縁部からそれぞれ水平前側に平行に延びる上下1対の突出片15,16が一体に形成され、この上側突出片15下面は開口14の上縁部下面と、また下側突出片16上面は開口14の下縁部上面とそれぞれ面一とされている。また、上記弁板支持体10の本体11前面には、上記各ガイド部材12の開口14に対応して所定深さの矩形凹部11aが形成されている。そして、上記ガイド部材12の前壁(底壁)と本体11前面の凹部11aとにより、後述する弁板駆動ロッド37の進退移動方向(上下方向)と同方向に延びる垂直ガイド部13が、また上下1対の突出片15,16ないし開口14により、弁板5の開閉移動方向(前後方向)と同方向に延びるガイド部としての水平ガイド部17がそれぞれ形成されている。また、図5に示すように、上記垂直ガイド部13を形成するガイド部材12の前壁後面において開口14の下側部と、水平ガイド部17において下側突出片16の上面後端部との交差部(水平ガイド部17における弁板駆動ロッド37側である後側角部)には、後述の下側リンク28との干渉を避けるために斜めに切り欠いてなる面取部18が形成されている。
【0020】
上記弁板支持体10の左右の各ガイド部材12内には、上記弁板5を後述の弁板駆動ロッド37に対し弁板駆動ロッド37の昇降移動に伴って弁板5が前後方向に移動して弁板駆動ロッド37に対し接離するように連結するための平行リンク機構22が配置されている。すなわち、上記各ガイド部材12における上下の突出片15,16間には、弁板5に連結される弁板側リンク軸としての水平左右方向に延びる上下の前リンク軸23,23が上下方向に所定間隔をあけて配置され、この各前リンク軸23は、左右端部の前側切欠部23a,23a(図3参照)にて弁板取付部材25にボルト24,24により締結固定され、この弁板取付部材25は弁板5の後面にボルト26,26,…により締結されている。
【0021】
一方、上記各垂直ガイド部13内、つまりガイド部材12の開口14の左右両側部分の前壁後面と本体11前面の各矩形凹部11a底面(前面)との間には、弁板駆動ロッド37に連結されるロッド側リンク軸としての水平左右方向に延びる上下の後リンク軸27,27が上記前リンク軸23,23と同じ間隔をあけて上下方向に配置されている。そして、図3に示すように、上記各前リンク軸23の左右両側寄りに位置する部分にはそれぞれ樹脂製等の左右リンク28,28の前端部が揺動可能に支持され、このリンク28,28の後端部は、それぞれ前リンク軸23の後側に対応して位置する後リンク軸27の左右両側寄り部分に揺動可能に支持されており、前後のリンク軸23,27同士は左右1対のリンク28,28により連結されている。この各リンク28の中間部にはその下面を切り欠いた形状の凹部29が形成されており、図2に示す如く、各リンク28が後側部を下げるように後向きに傾斜したときに、その凹部29によりガイド部材12の開口14の下縁部上面後端と干渉しないようにしている(尚、弁板5が弁板駆動ロッド37から離隔して前進するときの弁板駆動ロッド37の上昇移動方向後側となる下側のリンク28の中間部のみに凹部29を形成してもよい)。
【0022】
さらに、上記上下の後リンク軸27,27は、その左右中央部にて、それぞれガイド部材12内を上下方向に延びる弁板駆動ロッド37の上端部に上記間隔をあけて取付固定されている。この上下の後リンク軸27,27の弁板駆動ロッド37との連結構造はいずれも同じで、各後リンク軸27の左右中央部にはその略前半部を平面状に切り欠いた嵌合部27aが、また弁板駆動ロッド37にはその略後半部を平面状に切り欠いてなる嵌合部37aがそれぞれ形成されており、後リンク軸27と弁板駆動ロッド37とは、互いに交差しかつ各々の嵌合部27a,37aで嵌合した状態で両者を前後方向に貫通するボルト38により一体的に締結固定されている。よって、上記前後のリンク軸23,23,27,27及び上下両側のリンク28,28,…により平行リンク機構22が構成されている。
【0023】
上記各前リンク軸23の左右中央部には、上記水平ガイド部17により水平前後方向に案内される樹脂製等の前ガイドローラ31が回転可能に支持されている。すなわち、上側に位置する前リンク軸23上の前ガイドローラ31は、ガイド部材12の上側突出片15下面ないし開口14の上縁部下面に沿って、また下側に位置する前リンク軸23上の前ガイドローラ31は、下側突出片16の上面ないし開口14の下縁部上面に沿ってそれぞれ前後方向(弁板5の開閉移動方向と同方向)に移動可能に転動案内されるようになっており、これら上下の前ガイドローラ31,31の案内により弁板5がガイド部材12(弁板支持体10)に対し上下方向に相対移動不能に位置決めされた状態で前後移動する。
【0024】
また、上記各後リンク軸27の左右端部にはそれぞれ上記垂直ガイド部13により垂直上下方向(弁板駆動ロッド37の進退移動方向と同方向)に案内される樹脂製等の後ガイドローラ32,32が回転可能に支持されている。つまり、これら後ガイドローラ32,32は、ガイド部材12の開口14の左右両側の前壁後面と本体11前面の各凹部11a底面との間を転動して案内される。
【0025】
そして、上記弁板支持体10が弁箱1内上側の閉弁位置にあるときに、その内部で弁板駆動ロッド37のみを昇降移動させることで、平行リンク機構22により弁板5を弁板支持体10に対し接離するように前後方向(両真空容器C1,C2の配列方向)に移動させて弁箱1の前側開口2を開閉し、図2に示すように、弁板駆動ロッド37を下降させたときには、平行リンク機構22の各リンク28を後側に向かって下側に向かうように傾斜させ、弁板5を弁板支持体10(弁板駆動ロッド37)に接近させて弁箱1の前側開口2周りの前壁から離隔させることで、その開口2を開く一方、図1に示すように、弁板駆動ロッド37を上昇させたときには、平行リンク機構22の各リンク28を前後方向に水平に配置し、弁板5を弁板支持体10から離して前側開口2周りの前壁内面に押し付けることで、その開口2を閉じるようになっている。
【0026】
上記弁板支持体10における各取付部材20の前端部とその前側の各弁板取付部材25との後面との間に亘り金属製円筒状の機構収容ベローズ34が両者の接離方向に伸縮可能に設けられている。この機構収容ベローズ34の前後端部はそれぞれ弁板取付部材25及び取付部材20に気密状に溶接されており、この機構収容ベローズ34、弁板5(弁板取付部材25)及び弁板支持体10で囲まれる気密状の空間に平行リンク機構22が収容されている。すなわち、機構収容ベローズ34は、平行リンク機構22から発生する塵を密閉空間内に封じ込めて弁箱1内への放出を防止するものである。
【0027】
上記弁板支持体10が弁箱1内で開弁位置及び閉弁位置間を昇降する動きと、この弁板支持体10に対し弁板5が接離する動きとは、いずれも弁箱1の底壁外側からの駆動により行われるようになっている。つまり、弁箱1の底壁において各平行リンク機構22の真下の部分(上記弁板5の左右の押圧位置に対応する部分)には開口部1a,1aが形成され、この各開口部1a下面には、上下方向に延びかつ上端が開口する有底状の筒部40の上端部が同心状にかつ気密状に接合され、この筒部40の底部中心には中心孔40aが貫通形成されている。さらに、上記筒部40の下側には円筒状のストッパ41が同心状に接続固定されている。
【0028】
そして、上記支持体駆動ロッド36は上記弁箱1底壁の開口部1aないし筒部40に挿通され、この支持体駆動ロッド36の下端部(外端部)は、筒部40底部の中心孔40aを気密状に貫通した後に弁箱1外であるストッパ41内を下側に延びてその下側に突出し、この下端部には円板状の上側プレート42が移動一体に取付固定されており、支持体駆動ロッド36の昇降移動(長さ方向の移動)により弁板支持体10を開弁位置及び閉弁位置間で移動させ、後述のベローズ取付フランジ54が略弁箱1の底壁の位置に移動したときを弁板支持体10の開弁位置に、また上側プレート42がストッパ41の下面に当接したときを閉弁位置にそれぞれ設定している。
【0029】
一方、上記弁板5を弁板支持体10に対し接離させて開閉させるための上記弁板駆動ロッド37は、弁板5の開閉移動方向と略直角な上下方向に進退移動するもので、上記筒状の支持体駆動ロッド36内にそれと同軸状に上下方向に摺動可能に挿通されている。この弁板駆動ロッド37は、上記弁板支持体10における取付部材20の下端部に支持体駆動ロッド36と同心状に形成した挿通孔20aに挿通され、その上端部は、既述の如く弁板支持体10のガイド部材12内に位置して平行リンク機構22の後リンク軸27,27に移動一体に連結されている。弁板駆動ロッド37の下端部(外端部)は支持体駆動ロッド36の下端部から突出して弁箱1外に延び、この下端部には上側プレート42と略同径の円板状の下側プレート43が移動一体に取付固定されており、弁板駆動ロッド37が支持体駆動ロッド36に対し相対的に摺動して長さ方向に移動することにより、弁板5の開き状態及び閉じ状態を切り換え、下側プレート43が上側プレート42から最も離れて後述のリンク機構46,46が伸長したときを弁板5が弁板支持体10に接近した開き状態に、また下側プレート43が上側プレート42に最も接近して同リンク機構46,46が収縮したときを弁板5が弁板支持体10に離隔した閉じ状態にそれぞれなるようにしている。
【0030】
図7に示すように、上記左右の弁板駆動ロッド37,37下端の下側プレート43,43には駆動手段としての1つのエアシリンダ57が駆動連結されている。すなわち、このエアシリンダ57は上記弁板5の左右の押圧位置間の中央下方位置に配置された上下方向のシリンダ軸線を有するもので、そのボディ上端部は弁箱1に相対移動不能に固定されている。シリンダ57のピストンロッド57aの上端(先端)にはブラケット58の左右中央部が連結されている。このブラケット58は左右中央部よりも左右端部が低くなるように略コ字状に折れ曲がった部材からなるもので、その左右端部にそれぞれ上記左右の下側プレート43,43が連結されており、1つのシリンダ57の伸縮作動により、そのピストンロッド57aの上端部にブラケット58を介して連結された左右の弁板駆動ロッド37,37を長さ方向に昇降移動させて、その支持体駆動ロッド36,36との一体移動による弁板支持体10の開弁位置及び閉弁位置間の昇降移動と、弁板駆動ロッド37,37のみの移動による弁板5の開き状態及び閉じ状態間の切換えとを行うようにしている。
【0031】
上記弁箱1の外側にある上側及び下側プレート42,43間には、弁板駆動ロッド37の下端部周りに配置した圧縮ばね44が縮装されており、この圧縮ばね44により弁板駆動ロッド37を支持体駆動ロッド36に対し、弁板5が弁板支持体10に接近して弁箱1の前側開口2を開く下方向に相対移動させるように付勢している。
【0032】
さらに、図6に示すように、上記上側及び下側プレート42,43同士は、直径方向に対向した位置に配置した1対のリンク機構46,46により連結されている。この各リンク機構46は、上端部が上側プレート42に水平方向の軸心をもって揺動可能に軸支された上リンク47と、上端部が該上リンク47の下端部に水平方向の連結軸49を介して揺動可能に連結され、下端部が下側プレート43に水平方向の軸心をもって揺動可能に軸支された下リンク48とからなり、上記連結軸49にはガイドローラ50が回転可能に支持されている。そして、この各リンク機構46を上下のリンク47,48が上下方向に略一直線上に並ぶように伸長させたときには、下側プレート43を上側プレート42から離して弁板5を弁板支持体10に接近させる一方、リンク機構46を上下のリンク47,48が外側(連結軸49が弁板駆動ロッド37から離れる側)に折れ曲がるように収縮させたときには、下側プレート43を上側プレート42に接近させて弁板5を弁板支持体10から離隔させるようにしている。
【0033】
また、上記各ストッパ41の真下位置には、シリンダ57のストロークに対応した所定長さのリンク規制部52,52が配置固定されている。この両リンク規制部52,52は、その間を上記上側及び下側プレート42,43が所定の隙間をあけて昇降移動するように前後に対向配置されたもので、両リンク規制部52,52間には側方から上記ブラケット58の左右端部が昇降移動可能に挿通されており、シリンダ57の伸縮作動による各下側プレート43の昇降動作に応じて各リンク機構46を伸長状態又は収縮状態に切り換え、シリンダ57の伸縮作動に伴って弁板支持体10を開弁位置及び閉弁位置間で昇降移動させたとき、その弁板支持体10が上昇端の閉弁位置以外にある状態では、上記各リンク機構46をリンク規制部52内(両リンク規制部52,52間)に、上下リンク47,48間の連結軸49上のガイドローラ50が各リンク規制部52の内面で転動案内されるように潜らせて伸長状態に保持する一方、弁板支持体10が上昇端の閉弁位置にある状態では、各リンク機構46をリンク規制部52上端から突出させて収縮状態に切り換えるようにしている。尚、各リンク規制部52の上端面は、上記ガイドローラ50の昇降時のリンク規制部52内に対する出没をスムーズに行わせるように上側に向かって外側(相手側リンク規制部42から離れる側)に傾斜する傾斜面に形成されている。
【0034】
そして、上記弁箱1内の下部にある支持体駆動ロッド36の上端寄り部分にはベローズ取付フランジ54が気密状に一体に取付固定されている。このベローズ取付フランジ54の下面には、支持体駆動ロッド36の周りに配置した金属製の伸縮可能なロッド収容ベローズ55の上端部が気密状に溶接固定され、このロッド収容ベローズ55の下端部は、弁箱1の底壁における筒部40の底部上面に気密状に溶接固定されており、ロッド収容ベローズ55により支持体駆動ロッド36の貫通部を気密状に覆っている。
【0035】
さらに、上記弁板支持体10の本体11後面には、上記左右の平行リンク機構22の各々の上下両側位置、つまり各平行リンク機構22を通りかつ弁板5が弁板支持体10に対し接離するときの各平行リンク機構22の作動方向(各リンク22の揺動方向)に沿った前後方向鉛直面に含まれる位置にそれぞれ左右方向に延びる上下の弾性部材取付溝60,60が形成され、この各取付溝60には取付溝60と略同じ長さの丸棒状のゴム(樹脂製でもよい)からなる弾性部材61が一部を本体11後面から突出させた状態で収容され、この各弾性部材61は取付溝60内部に、ねじ止めした保持部材62により取付保持されている。上記各弾性部材61は、弁板5が弁箱1の前側開口2を閉じた閉じ状態で弁箱1の後側開口3周囲の後壁内面(前面)に押し付けられるもので、この押付け状態での弾性部材61の弾性反力により弁板支持体10が弁板5の閉じ方向たる前方向に付勢されるようになっている。
【0036】
次に、上記実施形態の作動について説明する。真空ゲート弁Gが開弁しているときには、シリンダ57は収縮してストロークエンドにある。このため、上側及び下側プレート42,43は両者を連結するリンク機構46,46と共にリンク規制部52,52間にあり、その各リンク機構46は伸長して両プレート42,43が離隔している。このことで弁板支持体10は開弁位置にあり、また、弁板駆動ロッド37の上端部は弁板支持体10内の下側に位置していて、各平行リンク機構22の各リンク28が後側に向かって下側に向かうように傾斜し(図2参照)、弁板5が弁板支持体10に接近した後側位置にあって弁箱1の前壁内面から離隔している。また、機構収容ベローズ34及びロッド収容ベローズ55はいずれも収縮している。
【0037】
この状態からゲート弁Gを閉弁させるときには、シリンダ57が伸長してピストンロッド57aが上昇する。このピストンロッド57aの上昇移動に伴い、その上端にブラケット58を介して連結されている各下側プレート43と、該各下側プレート43に下端が連結されている弁板駆動ロッド37とが上昇する。このとき、上記下側プレート43と上側プレート42とを連結しているリンク機構46,46はそれぞれリンク規制部52,52によりその間に伸長状態に拘束され、しかも両プレート42,43間には圧縮ばね44が介在されているので、上記下側プレート43の上昇移動に伴って上側プレート42も下側プレート43から離隔したままで追従して上昇し、両者の相対移動は生じない。このことでロッド収容ベローズ55が伸長しながら、支持体駆動ロッド36が上側プレート42と共に上昇して、その支持体駆動ロッド36の上端部に連結されている弁板支持体10が開弁位置から閉弁位置に向かって弁板5と共に上昇する。また、両ロッド36,37間の相対移動が生じないので、弁板5は閉じ状態に切り換わることなく弁板支持体10に接近したままに保たれ、その上昇時に弁箱1の前壁の内面に接触しない。
【0038】
シリンダ57がさらに伸長して伸長ストロークエンド近くに達すると、上側プレート42が、弁箱1の底壁下面の筒部40に接合されているストッパ41下面に当接してそれ以上の上昇移動が規制される。このことで、図2に示すように、弁板支持体10が閉弁位置に停止して、弁板5が弁箱1における前側開口2に対応した位置に位置付けられる。この状態では、上記各リンク機構46がリンク規制部52の上端から抜け出し始めており、シリンダ57のさらなる伸長作動により、上記各リンク機構46が収縮状態に変化しかつ圧縮ばね44が圧縮されながら、上記ストッパ41で停止規制されている上側プレート42に対し下側プレート43のみが上昇する。このことで、図1に示すように、支持体駆動ロッド36と共に停止保持されている弁板支持体10に対し、弁板駆動ロッド37のみが相対的に上昇して、この弁板駆動ロッド37のみの上昇移動により、機構収容ベローズ34が伸長しながら、各平行リンク機構22の各リンク28が前後方向に水平に回動し、弁板5が弁板支持体10から離れるように前側に移動して弁箱1の前側開口2周囲の前壁内面を押圧し、その開口2がシール部材7により気密状に閉塞されてゲート弁Gが閉弁する。
【0039】
一方、上記のような閉弁状態にあるゲート弁Gを開弁させるときには、上記シリンダ57が収縮してピストンロッド57aが下降する。このピストンロッド57aの下降移動に伴い、各下側プレート43が弁板駆動ロッド37と共に下降し、この弁板駆動ロッド37の下降移動により、機構収容ベローズ34が収縮しながら、各平行リンク機構22の各リンク28が傾斜方向に回動し、弁板5が弁板支持体10に近付く後方向に移動して弁箱1の前側開口2周囲の前壁内面から離れ、その開口2が開かれる。この後、リンク規制部52によるリンク機構46の伸長規制により両ロッド36,37が一体的に下降して弁板支持体10が弁板5と共に開弁位置に移動し、ゲート弁Gが開弁する。
【0040】
そして、この実施形態においては、上記弁板5は各平行リンク機構22を介して各弁板駆動ロッド37に連結されているので、平行リンク機構22と弁板駆動ロッド37とを直接に連結してコンパクトな連結構造とでき、従来の如き平行リンク機構と弁板支持体との連結部を設けずとも済み、弁箱1延いては真空ゲート弁Gの前後厚さを小さくしてそのコンパクト化を図ることができる。
【0041】
また、上記各平行リンク機構22における各後リンク軸27と弁板駆動ロッド37とは、後リンク軸27の前側が切り欠かれた嵌合部27aと弁板駆動ロッド37の後側部が切り欠かれた嵌合部37aとを互いに交差した状態で嵌合して締結されているので、これら嵌合部27a,37aの切欠き分だけ、両者の軸心を近づけることができる。このため、弁板駆動ロッド37が各後リンク軸27よりも前側に位置していて各後リンク軸27の後側に突出していないこととも相俟って、平行リンク機構22と弁板駆動ロッド37との連結構造を前後方向でコンパクトにすることができ、その分、弁箱1ないしはゲート弁Gの厚さをさらに小さくすることができる。
【0042】
また、上記弁板5は弁板駆動ロッド37に移動一体に連結されている一方、この弁板5を接離可能に案内支持する弁板支持体10は、弁板駆動ロッド37の移動方向と同方向たる上下方向に進退移動する支持体駆動ロッド36に移動一体に連結されているので、支持体駆動ロッド36の長さ方向の進退移動により、弁板支持体10をそれに弁板5を支持した状態で弁箱1の前側開口2に対応する閉弁位置と開弁位置との間を移動させ、その閉弁位置で弁板駆動ロッド37のみの進退移動により弁板5の開閉動作を行わせることができるようになり、ゲート弁Gの開閉のスムーズ化を図ることができる。
【0043】
また、上記各平行リンク機構22の各前リンク軸23の左右中央部には前ガイドローラ31が、また後リンク軸27の左右両側部には左右の後ガイドローラ32,32がそれぞれ支持され、弁板駆動ロッド37のみの昇降移動に伴う弁板5の前後移動時、上側に位置する前リンク軸23上の前ガイドローラ31は、水平ガイド部17においてガイド部材12の上側突出片15下面ないし開口14の上縁部下面に沿って、また下側に位置する前リンク軸23上の前ガイドローラ31は、下側突出片16の上面ないし開口14の下縁部上面に沿ってそれぞれ前後方向に移動可能に転動案内される一方、各後ガイドローラ32は垂直ガイド部13、つまりガイド部材12における開口14の左右両側の前壁後面と本体11前面の各矩形凹部11a底面との間で転動して案内される。この水平ガイド部17及び垂直ガイド部13による各ガイドローラ31,32の案内により各リンク28をスムーズに揺動させることができ、弁板5の弁板支持体10に対する接離動作が滑らかに行われる。すなわち、弁板支持体10に垂直ガイド部13及び水平ガイド部17が設けられて、これらガイド部13,17により平行リンク機構22の各ガイドローラ31,32を転動案内するので、弁板支持体10をコンパクトな構造としつつ、各平行リンク機構22の動作のスムーズ化を図ることができる。
【0044】
しかも、上記支持体駆動ロッド36は筒状のもので、その内部に弁板駆動ロッド37が挿通されているので、両ロッドを共に中実ロッド状のものとして異なる位置に配置する場合に比べ、ロッド36,37の配置スペースを小さくでき、弁箱1ないしゲート弁Gの大きさをさらに小型化することができる。
【0045】
また、上記ガイド部材12の前壁後面において開口14の下側部と、水平ガイド部17において下側突出片16の上面後端部との交差部には面取部18が形成され、一方、各平行リンク機構22の下側の各リンク28の中間部にはその下面を切り欠いた形状の凹部29が形成されているので、図2に示す如く、各リンク28が後側部を下げるように後向きに傾斜したときに、上記面取部18及び凹部29にそれぞれ相手側部材が入り込むようになり、下側リンク28の中間部とガイド部材12前壁後面の開口14の下側部とが互いに干渉することはない。つまり、ゲート弁Gのコンパクト化を図りながら、平行リンク機構22の各リンク28の揺動を確保することができる。
【0046】
また、この実施形態では、上記弁板支持体10の本体11後面で上記左右の平行リンク機構22,22の各々の上下両側位置の弾性部材取付溝60,60にそれぞれ弾性部材61,61が一部を本体11後面から突出させた状態で充填されているので、上記ゲート弁Gの閉弁時、弁板支持体10から離隔した弁板5が弁箱1の前側開口2周囲の前壁内面に押し付けられて開口2が閉じられたとき、上記各弾性部材61が弁箱1の後側開口3周囲の後壁内面(前面)に押し付けられて圧縮変形し、この圧縮変形状態にある弾性部材61の弾性反力により弁板支持体10が弁箱1に対し弁板5の閉じ方向たる前方向に付勢される。こうして閉弁時に弁板支持体10を弁板5の閉じ方向に付勢することで、仮に、ゲート弁Gの長期使用に伴って各平行リンク機構22やシール部材7の摩耗等により弁箱1の前側開口2に対する弁板5のシール構造にガタが生じたとしても、そのガタは上記弾性部材61による弁板支持体10の付勢力により吸収される。つまり、ガタが生じても、その分を補償するように弁板5が前側開口2周囲の前壁内面に常に略一定の圧力で押し付けられるようになる。その結果、ゲート弁Gの真空シール性能や耐圧性能の低下が長期間に亘り抑制され、その分、平行リンク機構22やシール部材7についてのメンテナンスのサイクルを延ばすことができる。
【0047】
また、上記各弾性部材61は弁板支持体10の本体11後面において、左右の平行リンク機構22,22の各々の上下両側位置、つまり各平行リンク機構22を通りかつ弁板5が弁板支持体10に対し接離するときの各平行リンク機構22の各リンク22の揺動方向に沿った前後方向鉛直面に含まれる位置であって、閉じ状態の弁板5から反力を集中して受ける位置に配設されているので、上記シール構造のガタを確実に吸収して有効な効果が得られる。
【0048】
さらに、上記弾性部材61のばね定数は、弁板5と前側開口2周囲の前壁内面との間をシールするシール部材7のばね定数以下であるので、弁板5の押付けストロークを適正に保ちつつ、その弾性部材61によるシール構造のガタ抑制効果が得られる。つまり、弾性部材61のばね定数が低いほどシール構造のガタを安定して抑制できるが、その反面では弁板5を弁箱1の前壁内面へ押し付けるための前後方向のストロークが大きくなる。そして、この押付けストロークを短くするには、弾性部材61のばね定数を高くする必要があるが、そのばね定数がシール部材7のばね定数よりも大きくなると、シール構造のガタを抑制するのが困難となる。従って、弾性部材61のばね定数をシール部材7のばね定数以下とすることで、弁板5の押付けストロークの適正化と、弾性部材61によるシール構造のガタ抑制効果との両立を図ることができる。
【0049】
尚、上記実施形態では、支持体駆動ロッド36を筒状のものとして、その内部に弁板駆動ロッド37を同軸状に収容しているが、両ロッドを中実状のものとして互いに異なる位置に配置してもよい。しかし、両ロッドの配置スペースを小さくできる点で上記実施形態の構造が望ましい。
【0050】
さらに、上記ガイド部材12の前壁後面において開口14の下側部と、水平ガイド部17において下側突出片16の上面後端部との交差部に形成される面取部18や、各平行リンク機構22の下側の各リンク28の中間部に形成される凹部29を省略することもできる。
【0051】
また、上記実施形態では、駆動手段としてエアシリンダ57を用いているが、液圧シリンダでもよく、その他、回転型のアクチュエータを用いることもでき、電磁型の各種アクチュエータを用いてもよい。また、弁板支持体10とそれに対し接離する弁板5との案内支持構造、弁板支持体10の駆動構造等は上記実施形態に限定されず、本発明の技術思想を損なわない範囲で変更することができる。
【0052】
また、上記実施形態では、弁板支持体10及び弁板5を上昇移動させて開弁し、下降移動させて閉弁するようにしているが、逆に弁板支持体10及び弁板5の下降移動により開弁し、上昇移動により閉弁するようにしてもよい。また、弁板支持体10及び弁板5の開閉動作の向きを必ずしも上下方向に限定する必要はないのは勿論である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項1の発明によると、真空ゲート弁における弁箱等の開口に対し接離するように移動して開口を開閉する弁板と、この弁板の移動方向と略直角な方向に進退移動する弁板駆動ロッドとを設け、これら弁板駆動ロッド及び弁板を平行リンク機構により弁板駆動ロッドの移動に伴って弁板が弁板駆動ロッドに対し接離するように連結し、平行リンク機構において弁板駆動ロッドに連結されるロッド側リンク軸と弁板駆動ロッドとを、各々の外周部を切り欠いてなる嵌合部同士を互いに交差させて嵌合して連結固定したことにより、平行リンク機構と弁板駆動ロッドとを直接にコンパクトな構造で連結することができ、真空ゲート弁の厚さを小さくしてそのコンパクト化を図ることができるとともに、ロッド側リンク軸と弁板駆動ロッドとの軸心同士を近接配置でき、両者間の連結構造をコンパクトにして真空ゲート弁のより一層のコンパクト化を図ることができる。
【0054】
請求項の発明によれば、弁板を案内支持する弁板支持体と、この弁板支持体に移動一体に連結され、弁板駆動ロッドの移動方向と同方向に進退移動する支持体駆動ロッドとを設けたことにより、弁板支持体をそれに弁板を支持した状態で開口に対応する位置に移動させ、その位置で弁板駆動ロッドのみの進退移動により弁板を弁板支持体に支持して案内でき、ゲート弁の開閉のスムーズ化を図ることができる。
【0055】
請求項の発明によると、弁板駆動ロッドと支持体駆動ロッドとを同軸状に配置したことにより、両ロッドの配置スペースを小さくしてゲート弁をさらに小型化することができる。
【0056】
請求項の発明によると、平行リンク機構の各リンク軸にローラを支持し、弁板支持体には、少なくとも、弁板側リンク軸上のローラを弁板の開閉移動方向と同方向に案内するガイド部を設けたことにより、ガイド部により平行リンク機構のローラをスムーズに案内でき、弁板支持体をコンパクトな構造としつつ、平行リンク機構の動作のスムーズ化を図ることができる。
【0057】
請求項の発明では、上記ガイド部の弁板駆動ロッド側の角部に、平行リンク機構のリンクとの干渉を阻止する面取部を設けた。また、請求項の発明では、平行リンク機構のリンクのうち、少なくとも、弁板が弁板駆動ロッドから離隔するときの弁板駆動ロッドの移動方向後側となるリンクの中間部に、他の部材との干渉を阻止するための凹部を設けた。従って、これら発明によると、弁板の開閉移動に伴って平行リンク機構のリンクが傾動したときの干渉を防止でき、ゲート弁のコンパクト化を図りながら、平行リンク機構のリンクの揺動を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 真空ゲート弁の閉弁状態を示す要部拡大側面断面図である。
【図2】 真空ゲート弁の弁板が弁箱の前側開口を開いた状態を示す図1相当図である。
【図3】 平行リンク機構の一部を拡大して示す部分破断平面図である。
【図4】 ガイド部材の拡大正面図である。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 真空ゲート弁の全体構成を示す側面図である。
【図7】 真空ゲート弁の全体構成を示す正面図である。
【符号の説明】
G 真空ゲート弁
1 弁箱
2 前側開口
5 弁板
7 シール部材
10 弁板支持体
12 ガイド部材
13 垂直ガイド部
17 水平ガイド部(ガイド部)
18 面取部
22 平行リンク機構
23 前リンク軸(弁板側リンク軸)
27 後リンク軸(ロッド側リンク軸)
27a 嵌合部
28 リンク
29 凹部
31,32 ガイドローラ
36 支持体駆動ロッド
37 弁板駆動ロッド
37a 嵌合部
57 シリンダ

Claims (6)

  1. 真空容器に連通する開口に対し接離する方向に移動して該開口を開閉する弁板と、
    上記弁板の移動方向と略直角な方向に進退移動する弁板駆動ロッドと、
    上記弁板駆動ロッド及び弁板を、弁板駆動ロッドの移動に伴って弁板が弁板駆動ロッドに対し接離するように連結する平行リンク機構とを備え
    上記平行リンク機構は、弁板に連結される弁板側リンク軸と、弁板駆動ロッドに連結されるロッド側リンク軸とをリンクで連結してなり、
    上記ロッド側リンク軸と弁板駆動ロッドとは、各々の外周部を切り欠いてなる嵌合部同士を互いに交差した状態で嵌合して連結固定されていることを特徴とする真空ゲート弁。
  2. 請求項の真空ゲート弁において、
    弁板を接離可能に案内支持する弁板支持体と、
    上記弁板支持体に移動一体に連結され、弁板駆動ロッドの移動方向と同方向に進退移動する支持体駆動ロッドとが設けられていることを特徴とする真空ゲート弁。
  3. 請求項の真空ゲート弁において、
    弁板駆動ロッドと支持体駆動ロッドとが同軸状に配置されていることを特徴とする真空ゲート弁。
  4. 請求項又はの真空ゲート弁において、
    平行リンク機構の各リンク軸にローラが支持されており、
    弁板支持体には、少なくとも、弁板側リンク軸上のローラを弁板の開閉移動方向と同方向に案内するガイド部が設けられていることを特徴とする真空ゲート弁。
  5. 請求項の真空ゲート弁において、
    ガイド部の弁板駆動ロッド側の角部に、平行リンク機構のリンクとの干渉を阻止する面取部が設けられていることを特徴とする真空ゲート弁。
  6. 請求項1〜のいずれかの真空ゲート弁において、
    平行リンク機構のリンクのうち、少なくとも、弁板が弁板駆動ロッドから離隔するときの弁板駆動ロッドの移動方向後側となるリンクの中間部に、他の部材との干渉を阻止するための凹部が設けられていることを特徴とする真空ゲート弁。
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