JP2002039435A - 真空ゲート弁 - Google Patents

真空ゲート弁

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JP2002039435A
JP2002039435A JP2000227339A JP2000227339A JP2002039435A JP 2002039435 A JP2002039435 A JP 2002039435A JP 2000227339 A JP2000227339 A JP 2000227339A JP 2000227339 A JP2000227339 A JP 2000227339A JP 2002039435 A JP2002039435 A JP 2002039435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空容器C1に連通する弁箱1の前側開口2
を開閉する弁板5を備え、弁板5の閉じ状態で弁板5と
開口2周りの前壁1a内面との間をシール材7でシール
するようにした真空ゲート弁において、簡単で低コスト
の構造を採りながら、弁板5を効果的に冷却できるよう
にし、シール材7が弁板5を経由して加熱されるのを抑
えてシール材7の熱劣化を防止する。 【解決手段】 弁板5の外周縁部に、その閉じ状態で弁
箱1の前壁1a内面に当接して弁板5と弁箱1の前壁1
aとを熱伝導可能に接続する伝熱部材61を設け、弁板
5を輻射と弁箱1の前壁1aへの熱伝導との双方により
冷却するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空容器の開口を
開閉するための真空ゲート弁に関し、特に、シール材の
熱劣化を防止する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、真空容器内でワークの処理を行
う場合、真空ゲート弁の開弁により真空容器の開口を開
いてその真空容器内にワークを搬入し、次いで、真空ゲ
ート弁により開口を閉じた後に真空容器内を真空状態に
してワークの処理を行うようになされている。
【0003】ところで、上記のように真空ゲート弁を閉
弁して真空容器内でワークを処理する際に、そのワーク
を加熱手段により加熱することがあり、その場合、真空
ゲート弁の弁板と開口周りの容器壁面(弁座)との間を
真空シールしているシール材に熱が真空容器の壁部を経
て伝達されて、そのシール材が熱劣化するという問題が
ある。
【0004】このような真空ゲート弁におけるシール材
の熱劣化を防止するために、従来、例えば実開昭62―
199572号公報に示されるように、容器の開口周り
にシール材が配置されている構造において、そのシール
材近傍の容器壁部内に冷却流体が流れる冷却流体通路を
形成するか、或いは特開昭57―154579号や実開
昭57―77779号の各公報に示されるように、弁板
側にシール材が設けられている構造において、そのシー
ル材近傍の弁板の内部と、閉弁時にシール材が押し付け
られる弁座面近くの容器壁部内とにそれぞれ冷却流体通
路を形成することで、シール材を冷却流体により冷却す
ることが提案されている。
【0005】尚、この他、真空ゲート弁に限らず、通常
のゲート弁におけるシール部分の耐熱性を確保する技術
として、例えば実開平6―85970号公報に示される
ように、バルブボディの弁座、又は該弁座にシール面に
て着座して開閉する弁棒(弁体)のシール面のシールチ
ップにタンタルを用いることで、シール材の耐熱性や閉
弁時の密閉性を高めることが知られている。
【0006】また、特開平4―107377号公報に示
されるように、弁座及び弁板の各シール面の一方に金属
薄膜を縁部にて気密接着し、この金属薄膜の表面に耐熱
性樹脂の合成樹脂薄膜を形成し、閉弁状態では、金属薄
膜の裏面側に空気圧を作用させて、合成樹脂薄膜を他方
のシール面に圧接させることにより、シール効果を高め
ることが知られている。
【0007】さらに、実開昭59―68868号公報に
示されるものでは、バルブ台の開口の周縁部に取り付け
られ、内周面がテーパ状のシール面に形成されたバルブ
シートと、外周縁部がバルブシートのシール面と同じ角
度で傾斜し、その外周縁部にバルブシートのシール面と
摺接するOリングが取り付けられた弁板とを設け、上記
バルブシートの材料をポリイミド樹脂等の耐熱性材料で
構成するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記真空ゲ
ート弁の構造のうち前者の提案例(実開昭62―199
572号公報)のように、開口周りの容器壁部に冷却流
体通路を形成して、その中を流れる流体によりシール材
を冷却する構造では、真空容器内の加熱温度が高い場
合、シール材の冷却が不十分でその熱劣化を安定して防
止できない難がある。すなわち、ゲート弁の閉弁状態で
はシール材が圧縮変形してシールしているものの、弁板
と容器壁面(弁座)とは接触していない。従って、弁板
の冷却は真空中での輻射のみによって行われることとな
り、真空容器内の加熱温度の上昇に伴い弁板の冷却が不
十分となって、その弁板を経てシール材が加熱される。
【0009】一方、後者の提案例(特開昭57―154
579号や実開昭57―77779号の各公報)の如
く、弁板自体にも冷却流体通路を形成すれば、弁板を輻
射に加えて流体による熱伝導により冷却することができ
るので、シール材の熱劣化を安定して防止することがで
きる。しかしながら、その反面、弁板は開閉動作して移
動するものであり、その弁板に対し冷却流体通路を形成
してその内部に流体を流すためには、構造が大掛かりで
複雑となり、コストアップも招いて実用上の対策とはな
り難い。
【0010】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記の如き真空ゲート弁
において、その弁板の冷却構造を改良することにより、
簡単で低コストの構造を採りながら、弁板を効果的に冷
却できるようにし、シール材が弁板を経由して加熱され
るのを抑えてシール材の熱劣化を防止することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、閉じ状態にある弁板を強制的に容
器の壁部に伝熱可能に接触させることで、弁板を輻射の
みならず熱伝導によっても冷却するようにした。
【0012】具体的には、請求項1の発明では、真空容
器の開口を開閉する弁板を備え、該弁板の閉じ状態では
弁板と開口周りの容器壁面との間をシール材によりシー
ルするようにした真空ゲート弁において、少なくとも上
記弁板の閉じ状態で弁板と容器壁部との間を熱伝導可能
に接続する伝熱手段を設けたことを特徴としている。
【0013】上記の構成によると、弁板の閉じ状態では
弁板と開口周りの容器壁面との間がシール材によりシー
ルされるが、それと同時に、この弁板と容器壁部とが伝
熱手段により熱伝導可能に接続される。この弁板と容器
壁部との熱伝導可能な接続状態により、弁板の熱が伝熱
手段を介して容器壁部に伝達される熱伝導が生じ、この
熱伝導と輻射との双方により弁板が冷却される。従っ
て、真空容器内部の加熱温度が高い場合であっても、上
記シール材が弁板を経由して加熱されるのは抑制される
ようになり、シール材の熱劣化を安定して防止すること
ができる。
【0014】しかも、弁板と容器壁部とを伝熱手段によ
り熱伝導可能に接続させるだけでよいので、弁板内に冷
却流体通路を設けて弁板を冷却する場合に比べ、構造が
極めて簡単になり、しかも低コストで製造することがで
きる。
【0015】請求項2の発明では、上記開口周りの容器
壁部に、弁板が閉じ状態にあるときのシール材の位置に
略対応して冷却流体の通路が形成されている構成とす
る。このことで、シール材は、容器壁部内の通路を流れ
る冷却流体によっても冷却されるようになり、その熱劣
化をさらに安定して防止できる。
【0016】請求項3の発明では、上記伝熱手段は、弁
板又は容器壁部の少なくとも一方に伝熱可能に固定され
かつ弁板の閉じ状態で弁板又は容器壁部の他方に接触す
る熱伝導材料からなる伝熱部材とする。このことで、弁
板の閉じ状態では、その弁板の熱が伝熱部材を経て容器
壁部に伝導されて放熱され、よって望ましい伝熱手段を
具体化することができる。
【0017】請求項4の発明では、上記伝熱部材は、弁
板の周縁部に固定されているものとする。こうすると、
同じ伝熱部材を弁板の中間部に固定する場合に比較し
て、真空容器の開口の面積を大に保ったまま、伝熱部材
の容器壁面に対する接触面積(伝熱面積)及び伝熱量を
大きく確保することができる。
【0018】請求項5の発明では、上記伝熱部材は弾性
を有するものとする。このことで、伝熱部材自体に弾性
が生じるので、弁板の閉じ状態で伝熱部材が安定して相
手側の容器壁部又は弁板に押し付けられることとなり、
弁板の冷却効果を安定維持することができる。
【0019】請求項6の発明では、上記伝熱手段は、弁
板又は容器壁部の少なくとも一方に他方に対し接離する
方向に移動可能にかつ伝熱状態で支持された熱伝導材料
からなる伝熱部材と、この伝熱部材を弁板又は容器壁部
の他方に向けて付勢する付勢手段とを備えてなるものと
する。こうすると、弁板の閉じ状態では、付勢手段によ
り付勢された伝熱部材が弁板又は容器壁部の他方に押し
付けられて、その伝熱部材を経て弁板の熱が容器壁部に
伝導されて放熱されるようになり、望ましい伝熱手段を
具体化できるとともに、弁板の冷却効果を安定維持する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図7及び図8は本
発明の実施形態1に係る真空ゲート弁Gを示す。この真
空ゲート弁Gは、図2及び図3に示すように、前後に位
置する第1及び第2真空容器C1,C2間に両真空容器
C1,C2の内部空間(真空空間)同士を連通又は連通
遮断するように配設される。
【0021】上記真空ゲート弁Gは、両真空容器C1,
C2間に気密状に挟まれた例えばステンレス鋼等からな
る矩形状の弁箱1(固定体)を備え、この弁箱1の前壁
1a(図2、図3及び図7で左側壁)の上部には第1真
空容器C1に連通する前側開口2が、また後壁1b(同
右側壁)の上部には第2真空容器C2に連通する後側開
口3がそれぞれ同じ高さ位置に形成され、これらの開口
2,3はいずれも左右方向(図7の紙面と直交する方
向。図8では左右方向)に長い矩形状でかつ同じ大きさ
とされており、この各開口2,3を介して弁箱1内の空
間が各真空容器C1,C2内部と連通している。すなわ
ち、この実施形態では、弁箱1の前壁1aが第1真空容
器C1の壁部を、また後壁1bが第2真空容器C2の壁
部をそれぞれ構成しており、前側開口2は第1真空容器
C1の開口を、また後側開口3は第2真空容器C2の開
口をそれぞれ構成している。
【0022】図2及び図3に拡大して示すように、上記
弁箱1内には、上記前側開口2(第1真空容器C1の開
口)を開閉する弁板5が配置収容されている。この弁板
5は前側開口2よりも若干大きい左右方向に長い矩形状
の例えばステンレス鋼等の板材からなり、その前面外周
部には弁板5の全体に亘って連続するシール収容溝6が
形成され、このシール収容溝6内には、弁箱1の前壁1
a内面(開口2周りの第1真空容器C1の壁面)に圧接
して変形して弁板5と弁箱1の前側開口2周囲の前壁1
a内面との間をシールするゴム製や樹脂製のシール材7
が収容固定されている。
【0023】上記弁板5は、その長さ方向である左右方
向に離れた左右両側の2箇所(3箇所以上でもよい)で
後面側から同期して弁板支持体10により後述の平行リ
ンク機構22,22を介して押圧されて前側開口2を閉
じるものとされている。すなわち、弁板5の後側の弁箱
1内に上記弁板支持体10が配置され、この弁板支持体
10は、弁板5と共に、弁箱1内の下側に位置する開弁
位置と、弁箱1内の上側でかつ前後の開口2,3に対応
する閉弁位置との間を上記前側開口2に沿った鉛直平面
と略平行に上下移動可能とされている。弁板支持体10
は、弁箱1の後側開口3よりも大きい矩形板状の本体1
1を有し、この本体11の前面には、上記弁板5の左右
の押圧位置に対応する部分にそれぞれ各平行リンク機構
22の各ガイドローラ31,32を案内するためのガイ
ド部材12が円環板状の取付部材20により一体的に取
付固定されている。すなわち、上記ガイド部材12は、
図4〜図6に示すように、後向きに開口する浅い略皿形
状のもので、その下側壁部が切り欠かれて開放され、こ
の切欠き部分以外の外周上半部の後端には半径方向外側
に延びるフランジ12aが形成されており、このフラン
ジ12aを取付部材20の内周部に係止した状態で該取
付部材20をボルト21,21,…(1つのみ図示す
る)により本体11に取り付けることで、各ガイド部材
12が本体11の前面に取付部材20を介して取付固定
されている。
【0024】また、上記弁板支持体10における取付部
材20の下縁部には円筒状の第1ロッド36の上端部
(内端部)が移動一体に気密状に溶接固定されており、
この第1ロッド36の昇降移動(長さ方向の移動)によ
り弁板支持体10が開弁位置と閉弁位置との間を移動す
る。
【0025】上記ガイド部材12の前壁1a(底壁)の
中心部には縦長矩形状の開口14が貫通形成されてい
る。また、ガイド部材12の前面には、上記開口14の
上下縁部からそれぞれ水平前側に平行に延びる上下1対
の突出片15,16が一体に形成され、この上側突出片
15下面は開口14の上縁部下面と、また下側突出片1
6上面は開口14の下縁部上面とそれぞれ面一とされて
いる。また、上記弁板支持体10の本体11前面には、
上記各ガイド部材12の開口14に対応して所定深さの
矩形凹部11aが形成されている。そして、上記ガイド
部材12の前壁(底壁)と本体11前面の凹部11aと
により、後述する第2ロッド37の移動方向(上下方
向)に延びる垂直ガイド部13が、また上下1対の突出
片15,16ないし開口14により、弁板5の移動方向
(前後方向)に延びる水平ガイド部17がそれぞれ形成
されている。また、図6に示すように、上記垂直ガイド
部13を形成するガイド部材12の前壁後面において開
口14の下側部と、水平ガイド部17において下側突出
片16の上面後端部との交差部には、後述の下側リンク
28との干渉を避けるために斜めに切り欠いてなる面取
部18が形成されている。
【0026】上記弁板支持体10の左右の各ガイド部材
12内には、上記弁板5を弁板支持体10に対し前後方
向に接離可能に支持するための平行リンク機構22が配
置されている。すなわち、上記各ガイド部材12におけ
る上下の突出片15,16間には水平左右方向に延びる
上下の前リンク軸23,23が上下方向に所定間隔をあ
けて配置され、この各前リンク軸23は、左右端部の前
側切欠部23a,23a(図4参照)にて弁板取付部材
25にボルト24,24により締結固定され、この弁板
取付部材25は弁板5の後面にボルト26,26,…に
より締結されている。
【0027】一方、上記各垂直ガイド部13内、つまり
ガイド部材12の開口14の左右両側部分の前壁後面と
本体11前面の各矩形凹部11a底面(前面)との間に
は、水平左右方向に延びる上下の後リンク軸27,27
が上記前リンク軸23,23と同じ間隔をあけて上下方
向に配置されている。そして、図4に示すように、上記
各前リンク軸23の左右両側寄りに位置する部分にはそ
れぞれ樹脂製等の左右リンク28,28の前端部が揺動
可能に支持され、このリンク28,28の後端部は、そ
れぞれ前リンク軸23の後側に対応して位置する後リン
ク軸27の左右両側寄り部分に揺動可能に支持されてお
り、前後のリンク軸23,27同士は左右1対のリンク
28,28により連結されている。この各リンク28の
中間部にはその下面を切り欠いた形状の凹部29が形成
されており、図3に示す如く、各リンク28が後側部を
下げるように後向きに傾斜したときに、その凹部29に
よりガイド部材12の開口14の下縁部上面後端と干渉
しないようにしている。
【0028】さらに、上記上下の後リンク軸27,27
は、その左右中央部にて、それぞれガイド部材12内を
上下方向に延びる第2ロッド37の上端部に上記間隔を
あけて取付固定されている。この上下の後リンク軸2
7,27の第2ロッド37との連結構造はいずれも同じ
で、各後リンク軸27の左右中央部にはその略前半部を
平面状に切り欠いた嵌合部27aが、また第2ロッド3
7にはその略後半部を平面状に切り欠いてなる嵌合部3
7aがそれぞれ形成されており、後リンク軸27と第2
ロッド37とは、互いに交差しかつ各々の嵌合部27
a,37aで嵌合した状態で両者を前後方向に貫通する
ボルト38により一体的に締結固定されている。よっ
て、上記前後のリンク軸23,23,27,27及び上
下両側のリンク28,28,…により平行リンク機構2
2が構成されている。
【0029】上記各前リンク軸23の左右中央部には、
上記水平ガイド部17により水平前後方向に案内される
樹脂製等の前ガイドローラ31が回転可能に支持されて
いる。すなわち、上側に位置する前リンク軸23上の前
ガイドローラ31は、ガイド部材12の上側突出片15
下面ないし開口14の上縁部下面に沿って、また下側に
位置する前リンク軸23上の前ガイドローラ31は、下
側突出片16の上面ないし開口14の下縁部上面に沿っ
てそれぞれ前後方向に移動可能に転動案内されるように
なっており、これら上下の前ガイドローラ31,31の
案内により弁板5がガイド部材12(弁板支持体10)
に対し上下方向に相対移動不能に位置決めされた状態で
前後移動する。
【0030】また、上記各後リンク軸27の左右端部に
はそれぞれ上記垂直ガイド部13により垂直上下方向に
案内される樹脂製等の後ガイドローラ32,32が回転
可能に支持されている。つまり、これら後ガイドローラ
32,32は、ガイド部材12の開口14の左右両側の
前壁後面と本体11前面の各凹部11a底面との間を転
動して案内される。
【0031】そして、上記弁板支持体10が弁箱1内上
側の閉弁位置にあるときに、その内部で第2ロッド37
のみを昇降移動させることで、平行リンク機構22によ
り弁板5を弁板支持体10に対し接離するように前後方
向(両真空容器C1,C2の配列方向)に移動させて弁
箱1の前側開口2を開閉し、図3に示すように、第2ロ
ッド37を下降させたときには、平行リンク機構22の
各リンク28を後側に向かって下側に向かうように傾斜
させ、弁板5を弁板支持体10(第2ロッド37)に接
近させて弁箱1の前側開口2周りの前壁1aから離隔さ
せることで、その開口2を開く一方、図2に示すよう
に、第2ロッド37を上昇させたときには、平行リンク
機構22の各リンク28を前後方向に水平に配置し、弁
板5を弁板支持体10から離して前側開口2周りの前壁
1a内面に押し付けることで、その開口2を閉じるよう
になっている。
【0032】上記弁板支持体10における各取付部材2
0の前端部とその前側の各弁板取付部材25との後面と
の間に亘り金属製円筒状の機構収容ベローズ34が両者
の接離方向に伸縮可能に設けられている。この機構収容
ベローズ34の前後端部はそれぞれ弁板取付部材25及
び取付部材20に気密状に溶接されており、この機構収
容ベローズ34、弁板5(弁板取付部材25)及び弁板
支持体10で囲まれる気密状の空間に平行リンク機構2
2が収容されている。すなわち、機構収容ベローズ34
は、平行リンク機構22から発生する塵を密閉空間内に
封じ込めて弁箱1内への放出を防止するものである。
【0033】上記弁板支持体10が弁箱1内で開弁位置
及び閉弁位置間を昇降する動きと、この弁板支持体10
に対し弁板5が接離する動きとは、いずれも弁箱1の底
壁外側からの駆動により行われるようになっている。つ
まり、弁箱1の底壁において各平行リンク機構22の真
下の部分(上記弁板5の左右の押圧位置に対応する部
分)には開口部1c,1cが形成され、この各開口部1
c下面には、上下方向に延びかつ上端が開口する有底状
の筒部40の上端部が同心状にかつ気密状に接合され、
この筒部40の底部中心には中心孔40aが貫通形成さ
れている。さらに、上記筒部40の下側には円筒状のス
トッパ41が同心状に接続固定されている。
【0034】そして、上記第1ロッド36は上記弁箱1
底壁の開口部1cないし筒部40に挿通され、この第1
ロッド36の下端部(外端部)は、筒部40底部の中心
孔40aを気密状に貫通した後に弁箱1外であるストッ
パ41内を下側に延びてその下側に突出し、この下端部
には円板状の上側プレート42が移動一体に取付固定さ
れており、第1ロッド36の昇降移動(長さ方向の移
動)により弁板支持体10を開弁位置及び閉弁位置間で
移動させ、後述のベローズ取付フランジ54が略弁箱1
の底壁の位置に移動したときを弁板支持体10の開弁位
置に、また上側プレート42がストッパ41の下面に当
接したときを閉弁位置にそれぞれ設定している。
【0035】一方、上記弁板5を弁板支持体10に対し
接離させて開閉させるための上記第2ロッド37は上記
筒状の第1ロッド36内に上下方向に摺動可能に挿通さ
れている。この第2ロッド37は、上記弁板支持体10
における取付部材20の下端部に第1ロッド36と同心
状に形成した挿通孔20aに挿通され、その上端部は、
既述の如く弁板支持体10のガイド部材12内に位置し
て平行リンク機構22の後リンク軸27,27に移動一
体に連結されている。第2ロッド37の下端部(外端
部)は第1ロッド36の下端部から突出して弁箱1外に
延び、この下端部には上側プレート42と略同径の円板
状の下側プレート43が移動一体に取付固定されてお
り、第2ロッド37が第1ロッド36に対し相対的に摺
動して長さ方向に移動することにより、弁板5の開き状
態及び閉じ状態を切り換え、下側プレート43が上側プ
レート42から最も離れて後述のリンク機構46,46
が伸長したときを弁板5が弁板支持体10に接近した開
き状態に、また下側プレート43が上側プレート42に
最も接近して同リンク機構46,46が収縮したときを
弁板5が弁板支持体10に離隔した閉じ状態にそれぞれ
なるようにしている。
【0036】図8に示すように、上記左右の第2ロッド
37,37下端の下側プレート43,43には駆動手段
としての1つのエアシリンダ57が駆動連結されてい
る。すなわち、このエアシリンダ57は上記弁板5の左
右の押圧位置間の中央下方位置に配置された上下方向の
シリンダ軸線を有するもので、そのボディ上端部は弁箱
1に相対移動不能に固定されている。シリンダ57のピ
ストンロッド57aの上端(先端)にはブラケット58
の左右中央部が連結されている。このブラケット58は
左右中央部よりも左右端部が低くなるように略コ字状に
折れ曲がった部材からなるもので、その左右端部にそれ
ぞれ上記左右の下側プレート43,43が連結されてお
り、1つのシリンダ57の伸縮作動により、そのピスト
ンロッド57aの上端部にブラケット58を介して連結
された左右の第2ロッド37,37を長さ方向に昇降移
動させて、その第1ロッド36,36との一体移動によ
る弁板支持体10の開弁位置及び閉弁位置間の昇降移動
と、第2ロッド37,37のみの移動による弁板5の開
き状態及び閉じ状態間の切換えとを行うようにしてい
る。
【0037】上記弁箱1の外側にある上側及び下側プレ
ート42,43間には、第2ロッド37の下端部周りに
配置した圧縮ばね44が縮装されており、この圧縮ばね
44により第2ロッド37を第1ロッド36に対し、弁
板5が弁板支持体10に接近して弁箱1の前側開口2を
開く下方向に相対移動させるように付勢している。
【0038】さらに、図7に示すように、上記上側及び
下側プレート42,43同士は、直径方向に対向した位
置に配置した1対のリンク機構46,46により連結さ
れている。この各リンク機構46は、上端部が上側プレ
ート42に水平方向の軸心をもって揺動可能に軸支され
た上リンク47と、上端部が該上リンク47の下端部に
水平方向の連結軸49を介して揺動可能に連結され、下
端部が下側プレート43に水平方向の軸心をもって揺動
可能に軸支された下リンク48とからなり、上記連結軸
49にはガイドローラ50が回転可能に支持されてい
る。そして、この各リンク機構46を上下のリンク4
7,48が上下方向に略一直線上に並ぶように伸長させ
たときには、下側プレート43を上側プレート42から
離して弁板5を弁板支持体10に接近させる一方、リン
ク機構46を上下のリンク47,48が外側(連結軸4
9が第2ロッド37から離れる側)に折れ曲がるように
収縮させたときには、下側プレート43を上側プレート
42に接近させて弁板5を弁板支持体10から離隔させ
るようにしている。
【0039】また、上記各ストッパ41の真下位置に
は、シリンダ57のストロークに対応した所定長さのリ
ンク規制部52,52が配置固定されている。この両リ
ンク規制部52,52は、その間を上記上側及び下側プ
レート42,43が所定の隙間をあけて昇降移動するよ
うに前後に対向配置されたもので、両リンク規制部5
2,52間には側方から上記ブラケット58の左右端部
が昇降移動可能に挿通されており、シリンダ57の伸縮
作動による各下側プレート43の昇降動作に応じて各リ
ンク機構46を伸長状態又は収縮状態に切り換え、シリ
ンダ57の伸縮作動に伴って弁板支持体10を開弁位置
及び閉弁位置間で昇降移動させたとき、その弁板支持体
10が上昇端の閉弁位置以外にある状態では、上記各リ
ンク機構46をリンク規制部52内(両リンク規制部5
2,52間)に、上下リンク47,48間の連結軸49
上のガイドローラ50が各リンク規制部52の内面で転
動案内されるように潜らせて伸長状態に保持する一方、
弁板支持体10が上昇端の閉弁位置にある状態では、各
リンク機構46をリンク規制部52上端から突出させて
収縮状態に切り換えるようにしている。尚、各リンク規
制部52の上端面は、上記ガイドローラ50の昇降時の
リンク規制部52内に対する出没をスムーズに行わせる
ように上側に向かって外側(相手側リンク規制部42か
ら離れる側)に傾斜する傾斜面に形成されている。
【0040】そして、上記弁箱1内の下部にある第1ロ
ッド36の上端寄り部分にはベローズ取付フランジ54
が気密状に一体に取付固定されている。このベローズ取
付フランジ54の下面には、第1ロッド36の周りに配
置した金属製の伸縮可能なロッド収容ベローズ55の上
端部が気密状に溶接固定され、このロッド収容ベローズ
55の下端部は、弁箱1の底壁における筒部40の底部
上面に気密状に溶接固定されており、ロッド収容ベロー
ズ55により第1ロッド36の貫通部を気密状に覆って
いる。
【0041】さらに、本発明の特徴として、図1にも示
すように、上記弁板5の外周縁部(外周端面)にはその
周縁全体に亘り伝熱手段としての例えば銅やアルミニウ
ム等の熱伝導材料からなる伝熱部材61が伝熱可能に取
付固定されている(尚、伝熱部材61は弁板5の外周縁
部に部分的に設けてもよい)。この伝熱部材61は、弁
板5の外周縁部に伝熱状態で取付固定された取付部61
aと、この取付部61aから弁板5の外方向に直角に折
れ曲がって弁板5と平行に延びる当接部61b(伝熱
部)とからなる断面略L字状のもので、その当接部61
bは弁板5の前面(詳しくは弁板5の閉じ状態で弁箱1
の前側開口2周囲の前壁1a内面と対向する前面)より
も所定寸法だけ前側に突出しており、弁板5の閉じ状態
でシール材7が弁箱1の前側開口2周囲の前壁1a内面
に圧接したときに、伝熱部材61の当接部61bが弁箱
1の前側開口2周囲の前壁1a内面においてシール材7
の圧接部分よりも外側部位に当接することで、伝熱部材
61が弁板5と弁箱1の前壁1a内面(容器壁面)との
間を熱伝導可能に接続する、換言すれば弁板5と弁箱1
の前壁1aとの間に熱伝導経路を形成するようになって
いる。
【0042】また、弁箱1の前側開口2周囲の前壁1a
内には上記弁板5が閉じ状態にあるときのシール材7が
圧接される位置に略対応して冷却流体通路63が開口2
を取り囲むように形成され、この冷却流体通路63は、
冷却水や冷却エア等からなる冷却流体を供給する図外の
冷却流体供給装置に接続されており、冷却流体供給装置
からの冷却流体を冷却流体通路63に流して前側開口2
周囲の前壁1aを冷却するようにしている。
【0043】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。真空ゲート弁Gが開弁しているときには、シリンダ
57は収縮してストロークエンドにある。このため、上
側及び下側プレート42,43は両者を連結するリンク
機構46,46と共にリンク規制部52,52間にあ
り、その各リンク機構46は伸長して両プレート42,
43が離隔している。このことで弁板支持体10は開弁
位置にあり、また、第2ロッド37の上端部は弁板支持
体10内の下側に位置していて、各平行リンク機構22
の各リンク28が後側に向かって下側に向かうように傾
斜し(図3参照)、弁板5が弁板支持体10に接近した
位置にあって弁箱1の前壁1a内面から離隔している。
また、機構収容ベローズ34及びロッド収容ベローズ5
5はいずれも収縮している。
【0044】この状態からゲート弁Gを閉弁させるとき
には、シリンダ57が伸長してピストンロッド57aが
上昇する。このピストンロッド57aの上昇移動に伴
い、その上端にブラケット58を介して連結されている
各下側プレート43と、該各下側プレート43に下端が
連結されている第2ロッド37とが上昇する。このと
き、上記下側プレート43と上側プレート42とを連結
しているリンク機構46,46はそれぞれリンク規制部
52,52によりその間に伸長状態に拘束されており、
しかも両プレート42,43間には圧縮ばね44が介在
されているので、上記下側プレート43の上昇移動に伴
って上側プレート42も下側プレート43から離隔した
ままで追従して上昇し、両者の相対移動は生じない。こ
のことで、ロッド収容ベローズ55が伸長しながら、上
側プレート42と共に第1ロッド36が上昇して、その
第1ロッド36の上端部に連結されている弁板支持体1
0が開弁位置から閉弁位置に向かって弁板5と共に上昇
する。また、第1及び第2ロッド36,37間の相対移
動が生じないので、弁板5が閉じ状態に切り換わること
はなく、その弁板5は弁板支持体10に接近したままに
保たれ、その上昇時に弁箱1の前壁1aの内面に接触し
ない。
【0045】シリンダ57がさらに伸長して伸長ストロ
ークエンド近くに達すると、上側プレート42が、弁箱
1の底壁下面の筒部40に接合されているストッパ41
の下面に当接してそれ以上の上昇移動が規制される。こ
のことで、図3に示すように、弁板支持体10が閉弁位
置に停止して、弁板5が弁箱1における前側開口2に対
応した位置に位置付けられる。この状態では、上記各リ
ンク機構46がリンク規制部52の上端から抜け出し始
めており、シリンダ57のさらなる伸長作動により、上
記各リンク機構46が収縮状態に変化しかつ圧縮ばね4
4が圧縮されながら、上記ストッパ41で停止規制され
ている上側プレート42に対し下側プレート43のみが
上昇する。このことで、図2に示すように、第1ロッド
36と共に停止保持されている弁板支持体10に対し、
第2ロッド37のみが相対的に上昇して、この第2ロッ
ド37のみの上昇移動により、機構収容ベローズ34を
伸長させながら、各平行リンク機構22の各リンク28
が前後方向に水平に回動し、弁板5が弁板支持体10か
ら離れるように前側に移動して弁箱1の前側開口2周囲
の前壁1a内面を押圧し、その開口2がシール材7によ
り気密状に閉塞されてゲート弁Gが閉弁する。
【0046】一方、上記のような閉弁状態にあるゲート
弁Gを開弁させるときには、上記シリンダ57が収縮し
てピストンロッド57aが下降する。このピストンロッ
ド57aの下降移動に伴い、各下側プレート43が第2
ロッド37と共に下降し、この第2ロッド37の下降移
動により、機構収容ベローズ34を収縮させながら、各
平行リンク機構22の各リンク28が傾斜方向に回動
し、弁板5が弁板支持体10に近付く後方向に移動して
弁箱1の前側開口2周囲の前壁1a内面から離れ、その
開口2が開かれる。この後、リンク規制部52によるリ
ンク機構46の伸長規制により第1及び第2ロッド3
6,37が一体的に下降して弁板支持体10が弁板5と
共に開弁位置に移動し、ゲート弁Gが開弁する。
【0047】そして、この実施形態においては、上記弁
板5の外周縁部の全体に亘り熱伝導材料からなる伝熱部
材61が伝熱可能に取付固定されているので、上記の如
くゲート弁Gが閉弁して弁板5が閉じ状態になり、弁板
5と弁箱1の前側開口2周囲の前壁1a内面との間がシ
ール材7によりシールされたとき、弁板5の前面と弁箱
1の前壁1a内面との間には隙間があいた状態に保たれ
るが、上記伝熱部材61の当接部61bは弁箱1の前側
開口2周囲の前壁1a内面に直接に当接し、このことで
弁板5と弁箱1の前壁1a内面とが熱伝導可能に接続さ
れた状態となる。この状態により、例えば第1真空容器
C1内からの熱が輻射により前側開口2を通って弁板5
に伝導されても、その弁板5の熱は輻射によって他の部
分に伝導されるばかりでなく、伝熱部材61を介して弁
箱1の前壁1aに伝達され、この伝熱部材61を経由す
る熱伝導と輻射との双方により弁板5が冷却される。そ
の結果、第1真空容器C1内の加熱温度が高い場合であ
っても、上記シール材7が弁板5を経由して加熱される
のは抑制され、よってシール材7の熱劣化を安定して防
止することができる。
【0048】また、弁板5の外周縁部に伝熱部材61を
取付固定して、その伝熱部材61により弁板5と弁箱1
の前壁1a内面とを熱伝導可能に接続させるだけで済
み、弁板5をその内部に冷却流体通路を設けて冷却する
場合に比べ、構造が極めて簡単になり、しかも低コスト
で製造することができる。
【0049】さらに、上記伝熱部材61は弁板5の外周
縁部に固定されているので、その伝熱部材61の当接部
61bを弁板5の外側に向かう方向に拡大することがで
き、同様の大きさの当接部を有する伝熱部材を弁板5前
面においてシール材7の位置よりも中央側部分に固定す
る場合のように、弁箱1の前側開口2の面積が狭められ
ることはなく、その前側開口2の面積を大に保ったま
ま、伝熱部材61の接触面積(伝熱面積)及び伝熱量を
大きく確保することができる。
【0050】また、上記弁箱1の前側開口2周囲の前壁
1a内において弁板5が閉じ状態にあるときのシール材
7が圧接される位置に略対応して冷却流体通路63が開
口2を取り囲むように形成されているので、この冷却流
体通路63を流れる冷却流体によっても上記シール材7
が冷却されるようになり、その熱劣化をさらに安定して
防止できる。
【0051】尚、この実施形態1では、伝熱部材61を
弁板5側に設けているが、弁箱1の前側開口2周囲の前
壁1a内面に配設して、その当接部が弁板5の閉じ状態
で弁板5に接触するようにしてもよく、上記実施形態と
同様の作用効果を奏することができる。
【0052】また、伝熱部材61は弾性を有するものと
してもよい。こうすると、弁板5の閉じ状態で伝熱部材
61がその弾性により圧力をもって弁箱1の前壁1a内
面に押し付けられて、弁板5と弁箱1の前壁1a内面と
の間に安定した熱伝導経路が維持されるようになり、弁
板5の冷却効果を安定して保つことができる。
【0053】(実施形態2)図9は本発明の実施形態2
を示し(尚、図1〜図8と同じ部分については同じ符号
を付してその詳細な説明は省略する)、伝熱手段の構造
を変えたものである。
【0054】すなわち、この実施形態では、弁箱1の前
側開口2周囲の前壁1a内面において弁板5の閉じ状態
でのシール材7が当接する位置よりも開口2側(尚、開
口2と反対側であってもよい)に凹溝65が前側開口2
を取り囲むように連続して形成され、この凹溝65内に
は断面略U字状の伝熱部材61′がその凸部側を後方向
に向けた状態で弁板5に接離する前後方向に移動可能
に、つまり凹溝65から出没可能に嵌装支持され、この
伝熱部材61′は凹溝65内の側面に常時接触して弁箱
1の前壁1aと伝熱状態にある。
【0055】また、上記凹溝65の底面と伝熱部材6
1′の内底面との間には、伝熱部材61′を凹溝65か
ら突出するように弁板5側(後側)に向けて付勢する付
勢手段としての板ばね66が配置されており、弁板5の
閉じ状態で、この板ばね66により付勢された伝熱部材
61′の後面(凸部面)を弁板5の前面に当接させて弁
板5と弁箱1の前壁1a内面との間を熱伝導可能に接続
するようにしている。尚、図示しないが、弁板5が閉じ
状態にないときに伝熱部材61′が凹溝65から飛び出
して脱落するのを防止するためのストッパが設けられて
いる。その他の構成は上記実施形態1と同様である。
【0056】したがって、この実施形態においては、ゲ
ート弁Gの閉弁に伴う弁板5の閉じ状態で、板ばね66
により付勢された伝熱部材61′が凹溝65から突出し
て、その後面が弁板5の前面に押し付けられ、その伝熱
部材61′を経て弁板5の熱が弁箱1の前壁1aに放熱
されるようになり、この場合も上記実施形態1と同様の
作用効果が得られる。
【0057】尚、この実施形態2では、凹溝65及び伝
熱部材61′を弁箱1の前壁1a内面に設けているが、
それらを弁板5の前面に設けることもでき、同様の効果
が得られる。
【0058】また、上記各実施形態では、シール材7を
弁板5側に設けているが、弁箱1の前側開口2周囲の前
壁1a内面に配設してもよく、同様の作用効果を奏する
ことができる。
【0059】さらに、伝熱手段は上記各実施形態の構成
に限定されず、少なくとも弁板5の閉じ状態で弁板5と
弁箱1の壁部との間を熱伝導可能に接続するものであれ
ばよい。
【0060】また、上記実施形態では、駆動手段として
エアシリンダ57を用いているが、液圧シリンダでもよ
く、その他、回転型のアクチュエータを用いることもで
き、電磁型の各種アクチュエータを用いてもよい。ま
た、弁板支持体10とそれに対し接離する弁板5との連
結構造、弁板支持体10の駆動構造等は上記実施形態に
限定されず、本発明の技術思想を損なわない範囲で変更
することができる。
【0061】また、上記実施形態では、弁板支持体10
及び弁板5を上昇移動させて開弁し、下降移動させて閉
弁するようにしているが、逆に弁板支持体10及び弁板
5の下降移動により開弁し、上昇移動により閉弁するよ
うにしてもよい。また、弁板支持体10及び弁板5の開
閉動作の向きを必ずしも上下方向に限定する必要はない
のは勿論である。
【0062】さらに、上記各実施形態では、弁箱1を備
えた構成であるが、この弁箱1を省略することもでき、
弁板5や弁板支持体10を案内支持する構造があればよ
い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、真空容器の開口を開閉する弁板を備え、弁板の
閉じ状態で弁板と開口周りの容器壁面との間をシール材
でシールするようにした真空ゲート弁において、弁板の
閉じ状態で弁板と容器壁部とを熱伝導可能に接続する伝
熱手段を設けたことにより、弁板を輻射と容器壁部への
熱伝導との双方により冷却でき、簡単でかつ低コストの
構造で、シール材の熱劣化を安定して防止することがで
きる。
【0064】請求項2の発明によると、開口周りの容器
壁部に弁板の閉じ状態でのシール材の位置に略対応して
冷却流体の通路を形成したことにより、シール材を冷却
流体によっても冷却して、その熱劣化をさらに安定して
防止できる。
【0065】請求項3の発明によると、伝熱手段を、弁
板又は容器壁部の少なくとも一方に伝熱可能に固定され
た熱伝導材料からなる伝熱部材としたことにより、望ま
しい伝熱手段を具体化することができる。
【0066】請求項4の発明によれば、伝熱部材を弁板
の周縁部に固定したことにより、真空容器の開口の面積
を大に保ちつつ、伝熱部材の容器壁面に対する伝熱面積
及び伝熱量を大きく確保することができる。
【0067】請求項5の発明によると、伝熱部材は弾性
を有するものとしたことにより、弁板の閉じ状態で伝熱
部材を安定して相手側の容器壁部又は弁板に押し付け
て、弁板の冷却効果を安定維持することができる。
【0068】請求項6の発明によると、伝熱手段は、弁
板又は容器壁部の少なくとも一方に移動可能にかつ伝熱
状態で支持された熱伝導材料からなる伝熱部材と、この
伝熱部材を弁板又は容器壁部の他方に向けて付勢する付
勢手段とを備えた構成としたことにより、弁板の冷却効
果が安定維持される望ましい伝熱手段を具体化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る真空ゲート弁の要部
を概略的に示す斜視図である。
【図2】真空ゲート弁の閉弁状態を示す要部拡大側面断
面図である。
【図3】真空ゲート弁の弁板が弁箱の前側開口を開いた
状態を示す図2相当図である。
【図4】平行リンク機構の一部を拡大して示す部分破断
平面図である。
【図5】ガイド部材の拡大正面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】真空ゲート弁の全体構成を示す側面図である。
【図8】真空ゲート弁の全体構成を示す正面図である。
【図9】本発明の実施形態2に係る真空ゲート弁の要部
を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
G 真空ゲート弁 1 弁箱 1a 前壁(容器壁部) 2 前側開口 5 弁板 7 シール材 61,61′ 伝熱部材 61b 当接部 63 冷却流体通路 66 板ばね(付勢手段) C1,C2 真空容器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器の開口を開閉する弁板を備え、
    該弁板の閉じ状態では弁板と開口周りの容器壁面との間
    をシール材によりシールするようにした真空ゲート弁に
    おいて、 少なくとも上記弁板の閉じ状態で弁板と容器壁部との間
    を熱伝導可能に接続する伝熱手段を設けたことを特徴と
    する真空ゲート弁。
  2. 【請求項2】 請求項1の真空ゲート弁において、 開口周りの容器壁部に、弁板が閉じ状態にあるときのシ
    ール材の位置に略対応して冷却流体の通路が形成されて
    いることを特徴とする真空ゲート弁。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の真空ゲート弁におい
    て、 伝熱手段は、弁板又は容器壁部の少なくとも一方に伝熱
    可能に固定されかつ弁板の閉じ状態で弁板又は容器壁部
    の他方に接触する熱伝導材料からなる伝熱部材であるこ
    とを特徴とする真空ゲート弁。
  4. 【請求項4】 請求項3の真空ゲート弁において、 伝熱部材は、弁板の周縁部に固定されていることを特徴
    とする真空ゲート弁。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4の真空ゲート弁におい
    て、 伝熱部材は、弾性を有するものであることを特徴とする
    真空ゲート弁。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2の真空ゲート弁におい
    て、 伝熱手段は、弁板又は容器壁部の少なくとも一方に他方
    に対し接離する方向に移動可能にかつ伝熱状態で支持さ
    れた熱伝導材料からなる伝熱部材と、 上記伝熱部材を弁板又は容器壁部の他方に向けて付勢す
    る付勢手段とを備えてなることを特徴とする真空ゲート
    弁。
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