JP2000074258A - 真空ゲ―ト弁 - Google Patents

真空ゲ―ト弁

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JP2000074258A
JP2000074258A JP11173674A JP17367499A JP2000074258A JP 2000074258 A JP2000074258 A JP 2000074258A JP 11173674 A JP11173674 A JP 11173674A JP 17367499 A JP17367499 A JP 17367499A JP 2000074258 A JP2000074258 A JP 2000074258A
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JP
Japan
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valve
valve plate
support
support rod
rod
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JP11173674A
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English (en)
Inventor
Yoshichika Fukuda
祥愼 福田
Shinichi Yamabe
真一 山辺
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後の真空容器1,2間の真空ゲート弁5に
おける弁箱6内でその連通口7,8を開閉する弁板1
4,15を機械的な機構により開閉駆動するようにしつ
つ、その機構からの発塵により真空空間が汚染されるの
を防止する。 【解決手段】 弁箱6内に、開弁位置及び閉弁位置間を
昇降可能な弁板支持体18と、弁板支持体18に接離可
能に支持された前後弁板14,15と、弁板駆動体25
を昇降させて弁板14,15を開閉させる弁板駆動機構
39とを設け、内部に弁板駆動機構39を収容する機構
収容ベローズ41を弁板14,15間に架設する。弁箱
6底壁を気密状に貫通して弁板支持体18を開弁及び閉
弁位置間で移動させる筒状の支持棒46と、この支持棒
46内に挿通されて弁板駆動機構39を作動させる駆動
棒49とを設け、支持棒46及びその貫通部周囲の弁箱
6下壁間に支持棒貫通部を覆う支持棒収容ベローズ67
を架設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空容器の開口を
開閉するための真空ゲート弁に関する技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の真空ゲート弁として
種々のものが知られている。例えば実開昭64―770
号公報に示されるものでは、隣接する1対の真空容器に
連通する弁箱内に弁板支持体を、その背面に軸支したガ
イドローラで案内しながら昇降可能に配置し、この弁板
支持体の一方の真空容器側の側面に、弁箱と一方の真空
容器との間の連通部を開閉する弁板を平行リンク機構を
介して接離可能に支持し、弁箱内の下部に、弁板支持体
の下降時に弁板に当接して弁板を弁板支持体に対し閉じ
方向に相対移動させるストッパを設け、弁箱上壁外面
に、該上壁を上下方向に気密状に貫通するピストンロッ
ドを有するシリンダを取り付けて、そのピストンロッド
の下端部を弁箱内の弁板支持支持体に連結し、シリンダ
の伸縮作動により弁板支持体を弁箱内で昇降移動させて
弁板を開閉させ、シリンダの収縮作動により弁板支持体
を上昇させたときには、その弁板支持体と共に弁板を上
昇させて弁箱の真空容器との連通部を開き、両真空容器
同士を連通させる一方、シリンダの伸長動作により弁板
支持体を下降させたときには、その途中で、弁板支持体
と共に下降する弁板をストッパに当接させて平行リンク
機構により弁板支持体から離隔させ、この離隔により弁
板を弁箱と真空容器との連通部の周りに押し付けて両真
空容器同士の連通を遮断するようになされている。
【0003】また、上記のように、弁板を弁板支持体に
リンク機構を介して接離可能に連結支持し、弁板支持体
の移動により弁板を接離させて開閉するリンク式の真空
ゲート弁の他の例としては、例えば特開昭58―178
066号公報に示されるものがある。
【0004】また、例えば特開平2―186173号、
実開平7―4966号及び実開昭57―80767号の
各公報に示されるように、上記リンク機構に代えてカム
機構を用いたカム式のものも知られている。
【0005】さらに、特開昭50―152316号公報
に示されるものでは、板ばねの長さ方向中央部に弁板を
取り付け、この板ばねの湾曲変形によって弁板を弁箱に
押し付けて閉弁させるようにした板ばね式の技術も示さ
れている。
【0006】また、従来、特開昭56―90165号公
報に示されるように、弁板と弁板支持体との間を伸縮可
能なベローズにより連結し、このベローズ内に空気(圧
力流体)を供給してベローズを伸長させることで、弁板
を弁箱に押し付けて閉弁させるベローズ式のものも提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
もののうちリンク式、カム式、板ばね式のものでは、弁
板を開閉駆動するリンク機構、カム機構、板ばね機構等
の弁板駆動機構が真空空間にそのまま露出しているの
で、この各弁板駆動機構の作動に伴う摩耗粉や摺動部分
の潤滑剤等がごみや不純物となって真空域に拡がり、そ
の真空域を汚染するのは避けられない。
【0008】一方、上記ベローズ式のものでは、ベロー
ズの伸長力によって弁板を押して閉弁させるので、上記
リンク機構やカム機構等を用いたものの如き発塵は生じ
難い。しかしながら、その反面、ベローズの伸長及び収
縮に伴う弁板の開閉動作が遅いという難がある。しか
も、例えば開弁のためにベローズをそれ自体の持つ弾性
を利用して収縮させても、シール部材の溶着等の何らか
の原因によって弁板が弁箱の壁部に固着していると、ベ
ローズが確実に収縮しないことがあり、弁板の開閉動作
が不安定となる。また、ベローズに対し空気を給排して
弁板を開閉させる制御と、弁板支持体を開弁位置及び閉
弁位置間で移動させる機械的な制御とを同時に行う必要
があり、故障等のトラブルが発生したときには、両方の
制御に対する調整が面倒になるという問題もあった。
【0009】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、真空ゲート弁におけ
る弁板の開閉構造を改良することにより、弁板を機械的
な駆動機構によって開閉駆動するようにしつつ、その機
械的な機構からの発塵により真空空間が汚染されるのを
確実に防止しようとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、弁板を弁板駆動機構により機械的
に開閉駆動するようにした上で、その弁板駆動機構や弁
板支持体を移動させる機構をベローズにより密封して、
その内部空間を他の真空域とは区画された領域とし、真
空域ではベローズの伸縮変形のみが行われるようにし
た。
【0011】具体的には、請求項1の発明では、真空容
器の開口と略平行な方向に沿って開弁位置及び閉弁位置
の間を移動可能な弁板支持体と、この弁板支持体に接離
可能に支持され、弁板支持体に対し接離して上記真空容
器の開口を開閉する弁板と、上記弁板支持体の閉弁位置
で弁板を弁板支持体に対し接離するように移動させて開
閉させる弁板駆動機構と、上記弁板支持体と弁板との間
に亘り両者の接離方向に伸縮可能に設けられ、内部に、
少なくとも上記弁板駆動機構を収容する収容室が他の空
間と気密状に区画形成された機構収容ベローズと、上記
弁板支持体を開弁位置及び閉弁位置間で移動させる筒状
の支持棒と、この支持棒内に相対移動可能に挿通され、
上記弁板駆動機構を作動させる駆動棒とを備えたものと
する。
【0012】上記の構成により、真空ゲート弁が開弁し
ているときには、弁板支持体が開弁位置にあり、この状
態から支持棒の駆動により、弁板支持体が、該弁板支持
体に支持されている弁板と共に開弁位置から閉弁位置に
移動する。そして、弁板支持体が閉弁位置に位置付けら
れると、駆動棒の駆動により弁板駆動機構が作動し、弁
板支持体に連結支持されている弁板が弁板支持体から離
隔する方向に移動して真空容器の開口を閉じ、真空ゲー
ト弁が閉弁状態となる。一方、この閉弁状態から真空ゲ
ート弁を開弁させるときには、上記閉弁のための動作と
は逆の動作が行われる。すなわち、駆動棒による弁板駆
動機構の作動により弁板が真空容器の開口から離れてそ
れを開き、この弁板の離隔状態で支持棒により弁板支持
体が弁板と共に閉弁位置から開弁位置に移動すること
で、真空ゲート弁が開弁する。
【0013】そのとき、上記弁板駆動機構が機構収容ベ
ローズ内の収容室に収容され、この収容室は他の空間と
気密状に区画されており、しかも、駆動棒は、真空空間
と遮断されるように支持棒内に挿通されていることか
ら、弁板駆動機構の作動に伴って発生する摩耗粉や摺動
潤滑剤等のごみや不純物は機構収容ベローズ内の収容室
に封じ込められることとなり、これらごみや不純物が収
容ベローズ外の真空領域に拡散することはなく、真空域
への発塵を可及的に低減することができる。
【0014】また、上記弁板は弁板駆動機構により機械
的に開閉駆動されるので、弁板を素早く開閉することが
できるとともに、その開閉動作を安定して行わせること
ができ、故障等の際の対処も容易になる。
【0015】請求項2の発明では、上記支持棒は固定体
に摺動可能に貫通されている。そして、この支持棒と該
支持棒が貫通される貫通部周囲の固定体との間に、支持
棒の貫通部を気密状に覆う伸縮可能な支持棒収容ベロー
ズが架設されている構成とする。このように、支持棒と
それが貫通される貫通部周囲の固定体との間に支持棒収
容ベローズが架設されていて、この支持棒収容ベローズ
により支持棒の貫通部が気密状に覆われているので、支
持棒の貫通部で発生するごみや不純物が支持棒収容ベロ
ーズ内に封じ込められて、このごみや不純物が収容ベロ
ーズ外の真空領域に拡散せず、真空域への発塵を可及的
に低減することができる。上記「固定体」とは、例えば
密閉構造の弁箱は勿論のこと、密閉されていない単なる
フレームを含むものとする。
【0016】請求項3の発明では、隣接する1対の真空
容器間に配設され、各真空容器と連通口を介して連通す
る弁箱と、この弁箱内に設けられ、両真空容器の配列方
向と略直交する方向に沿って開弁位置及び閉弁位置の間
を移動可能な弁板支持体と、この弁板支持体に両真空容
器の配列方向に接離可能に支持され、弁板支持体に対し
接離して上記弁箱の連通口をそれぞれ開閉する1対の弁
板と、上記弁板支持体の閉弁位置で両弁板を互いに接離
するように移動させて開閉させる弁板駆動機構と、上記
両弁板間に亘り両者の接離方向に伸縮可能に設けられ、
内部に、少なくとも上記弁板駆動機構を収容する収容室
が弁箱内の他の空間と気密状に区画形成された機構収容
ベローズと、外端部が弁箱外に延びるように弁箱の壁部
を気密状に貫通し、上記弁板支持体を開弁位置及び閉弁
位置間で移動させる筒状の支持棒と、外端部が弁箱外に
延びるように上記支持棒内に相対移動可能に挿通され、
上記弁板駆動機構を作動させる駆動棒と、上記支持棒と
該支持棒が貫通される貫通部周囲の弁箱壁部との間に架
設され、その支持棒の貫通部を気密状に覆う伸縮可能な
支持棒収容ベローズとを備えたものとする。
【0017】この構成によれば、真空ゲート弁が開弁し
ているときには、弁板支持体が開弁位置にあり、この状
態から支持棒の駆動により、弁板支持体が、該弁板支持
体に支持されている弁板と共に開弁位置から閉弁位置に
移動する。そして、弁板支持体が閉弁位置に位置付けら
れると、駆動棒の駆動により弁板駆動機構が作動し、弁
板支持体に連結されている弁板が互いに離隔する方向に
移動してそれぞれ弁箱の連通口を閉じ、真空ゲート弁が
閉弁状態となる。一方、この閉弁状態から真空ゲート弁
を開弁させるときには、上記閉弁のための動作とは逆の
動作が行われる。すなわち、駆動棒による弁板駆動機構
の作動により弁板が弁箱の連通口から離れてそれを開
き、この弁板の離隔状態で支持棒により弁板支持体が弁
板と共に閉弁位置から開弁位置に移動することで、真空
ゲート弁が開弁する。
【0018】そのとき、上記弁板駆動機構が機構収容ベ
ローズ内の収容室に収容され、この収容室は弁箱内の他
の空間と気密状に区画されており、しかも、駆動棒は、
弁箱内の真空空間と遮断されるように支持棒内に挿通さ
れている。また、支持棒とそれが貫通される貫通部周囲
の弁箱壁部との間に支持棒収容ベローズが架設されてい
て、この支持棒収容ベローズにより支持棒の貫通部が気
密状に覆われている。これらのことから、弁板駆動機構
の作動に伴って発生する摩耗粉や摺動潤滑剤等のごみや
不純物は機構収容ベローズ内の収容室に、また支持棒の
弁箱の壁部への貫通部で発生するごみや不純物は支持棒
収容ベローズ内にそれぞれ封じ込められることとなり、
これらごみや不純物が各収容ベローズ外の弁箱内の真空
領域に拡散することはなく、真空域への発塵を可及的に
低減することができる。
【0019】また、上記弁板は弁板駆動機構により機械
的に開閉駆動されるので、弁板を素早く開閉することが
できるとともに、その開閉動作を安定して行わせること
ができ、故障等の際の対処も容易になる。
【0020】請求項4の発明では、請求項3の発明と同
様に、隣接する1対の真空容器間に配設され、各真空容
器と連通口を介して連通する弁箱と、この弁箱内に設け
られ、両真空容器の配列方向と略直交する方向に沿って
開弁位置及び閉弁位置の間を移動可能な弁板支持体と、
第1及び第2の1対の弁板とを備えている。この1対の
弁板のうち、第1の弁板は、請求項1の発明と同様に、
弁板支持体に両真空容器の配列方向に接離可能に支持さ
れていて、弁板支持体に対する接離により弁箱の一方の
真空容器への連通口を開閉するものであるが、第2の弁
板は、弁板支持体に一体的に固定支持されていて、弁箱
の他方の真空容器への連通口を開閉するものとされてい
る。
【0021】また、上記弁板支持体の閉弁位置で、第1
の弁板を第2の弁板に対し接離するように移動させて開
閉させる弁板駆動機構と、上記両弁板間に亘り両者の接
離方向に伸縮可能に設けられ、内部に、少なくとも上記
弁板駆動機構を収容する収容室が弁箱内の他の空間と気
密状に区画形成された機構収容ベローズと、外端部が弁
箱外に延びるように弁箱の壁部を気密状に貫通し、上記
弁板支持体を開弁位置及び閉弁位置間で移動させる筒状
の支持棒と、外端部が弁箱外に延びるように上記支持棒
内に相対移動可能に挿通され、上記弁板駆動機構を作動
させる駆動棒と、上記支持棒と該支持棒が貫通される貫
通部周囲の弁箱壁部との間に架設され、この支持棒の貫
通部を気密状に覆う伸縮可能な支持棒収容ベローズとを
備える。
【0022】さらに、上記弁板支持体が閉弁位置にある
ときには該弁板支持体の両真空容器の配列方向への移動
が許容される一方、弁板支持体が閉弁位置以外にあると
きには第2の弁板と弁箱の壁部内面との間に間隙が形成
されるように、上記支持棒を案内する支持棒案内部を備
えている。
【0023】この構成によると、開弁状態にある真空ゲ
ート弁が閉弁するとき、支持棒の駆動により、弁板支持
体が、該弁板支持体に支持されている第1の弁板及び弁
板支持体に一体的に固定支持されている第2の弁板と共
に開弁位置から閉弁位置に移動する。そのとき、上記支
持棒は支持棒案内部により案内され、この案内により第
2の弁板と弁箱の壁部内面との間に間隙が形成された状
態で移動する。そして、弁板支持体が閉弁位置に移動す
ると、上記支持棒案内部は、弁板支持体の両真空容器の
配列方向への移動が許容されるように支持棒を案内す
る。この弁板支持体が両真空容器の配列方向へ移動を許
容された状態で、駆動棒の駆動により弁板駆動機構が作
動し、第1の弁板が第2の弁板から離隔する方向に移動
して弁箱の一方の連通口を閉じる。そして、この第1の
弁板が弁箱の壁部から受ける反力により弁板支持体と共
に第2の弁板が押されて弁箱の他方の連通口を閉じ、こ
のことで真空ゲート弁が閉弁する。
【0024】したがって、この発明においても、上記請
求項3の発明と同様の作用効果を奏することができる。
特に、第2の弁板が弁板支持体に一体的に固定されてい
て接離しないので、その分、両弁板間の間隔を小さくし
て弁箱の両真空容器間の厚さ寸法を減少することができ
る。また、弁板支持体の開弁位置及び閉弁位置間の移動
時には、上記支持棒案内部による支持棒の案内によって
第2の弁板と弁箱の壁部内面との間に間隙が空けられ、
第2の弁板と弁箱の壁部内面とが接触しないので、その
接触による発塵を招くことはない。
【0025】請求項5の発明では、弁箱の壁部にポート
が開口され、このポートに、弁箱内から空気を排出する
排気バルブと、弁箱内に大気を導入する大気導入バルブ
とが接続されている構成とする。
【0026】このことで、例えば真空ゲート弁を開弁す
るときに、排気バルブを開いて弁箱内からポートを経て
排気したり、又は大気導入バルブを開いて弁箱内に大気
を導入したりすることで、予め、弁箱内の圧力を真空容
器内の圧力に合わせた圧力に調整しておくことができ
る。また、排気バルブを開くことにより、弁箱内から排
気してその内部をクリーンにすることもできる。
【0027】請求項6の発明では、弁箱内が一方の真空
容器と常時連通されている構成とする。こうすれば、上
記請求項5の発明のように、排気バルブや大気導入バル
ブを要することなく、弁箱内を真空容器内の圧力に合わ
せた圧力に調整できる。
【0028】請求項7の発明では、弁箱内と少なくとも
一方の真空容器とは連通管を介して連通され、この連通
管に開閉バルブが設けられている構成とする。このこと
で、開閉バルブを開いて弁箱内と一方又は両方の真空容
器内とを連通させることで、弁箱及び真空容器間の圧力
差をなくすことができ、真空ゲート弁の開閉動作をスム
ーズに行わせることができる。
【0029】請求項8の発明では、駆動棒は、支持棒内
で長さ方向に相対的に摺動することにより弁板駆動機構
を作動させて弁板を開閉するように構成する。また、支
持棒及び駆動棒は、駆動棒を支持棒に対し弁板駆動機構
が弁板を開く方向に相対移動させるように付勢する付勢
手段により連結する。さらに、上記駆動棒を長さ方向に
移動させて弁板支持体の移動及び弁板駆動機構の作動切
換えを行う駆動手段を設ける。
【0030】この構成によると、駆動手段の駆動により
駆動棒が長さ方向に移動する。この駆動棒は支持棒と付
勢手段により連結され、この付勢手段により、駆動棒が
支持棒に対し弁板駆動機構が弁板を開弁させる方向に相
対移動するように付勢されているので、この付勢手段に
よる連結により駆動棒の移動に伴って支持棒も弁板支持
体と共に移動する。そして、弁板支持体が開弁位置から
閉弁位置に移動するときには、付勢手段の付勢力により
弁板駆動機構が弁板を開弁させた状態であり、弁板支持
体が閉弁位置に位置付けられると、支持棒が移動停止す
る。その後は付勢手段の付勢力に抗して駆動棒が支持棒
に対し相対移動し、この駆動棒のみの移動により弁板駆
動機構が作動して弁板が開弁状態から閉弁状態に切り換
わる。このことで、1つの駆動手段を用いて、弁板支持
体の移動及び弁板の開閉切換えを行うことができる。
【0031】また、上記弁板支持体が開弁位置及び閉弁
位置間で移動するときには、上記のように付勢手段の付
勢力により弁板が閉弁状態に保持されて移動するので、
その弁板が他の部分、例えば弁箱の壁部内面に接触する
ことはなく、その発塵を確実に防止することができる。
【0032】請求項9の発明では、上記請求項8の発明
と同様に、駆動棒は、支持棒内で長さ方向に相対的に摺
動することにより弁板駆動機構を作動させて弁板を開閉
するように構成する。そして、上記支持棒及び駆動棒
は、伸長時に弁板が開弁する一方、収縮時に弁板が閉弁
するように駆動棒を支持棒に対し相対移動させて弁板駆
動機構を作動させるリンク機構を介して連結する。さら
に、上記弁板支持体が閉弁位置以外にあるときに上記リ
ンク機構を伸長状態に保持するガイド部と、上記駆動棒
を長さ方向に移動させて弁板支持体の移動及び弁板駆動
機構の開閉切換えを行う駆動手段とを備えたものとす
る。
【0033】この発明によると、駆動手段の駆動により
駆動棒が長さ方向に移動するが、この駆動棒は支持棒と
リンク機構により連結され、このリンク機構は、弁板支
持体の閉弁位置以外のときにガイド部により伸長状態に
保持されるので、弁板支持体が開弁位置から閉弁位置に
移動するときには、駆動棒の移動により、駆動棒に伸長
状態のリンク機構を介して連結されている支持棒も弁板
支持体と共に移動し、その際、伸長状態のリンク機構に
より弁板が開弁状態となる。そして、弁板支持体が閉弁
位置に位置付けられると、ガイド部による案内が解除さ
れてリンク機構が伸長状態になり、支持棒が移動停止
し、その後はリンク機構が収縮状態になりながら駆動棒
が支持棒に対し相対移動し、この駆動棒のみの移動によ
り弁板が開弁状態から閉弁状態に切り換わる。従って、
この発明でも、請求項8の発明と同様に、1つの駆動手
段を用いて、弁板支持体の移動及び弁板駆動機構の開閉
切換えを行うことができ、弁板支持体の開弁位置及び閉
弁位置間の移動時に弁板が例えば弁箱の壁部内面等に接
触して発塵するのを確実に防止できる。
【0034】請求項10の発明では、弁板は、弁板支持
体の移動方向と略直交する方向に長い形状とされ、弁板
支持体、収容ベローズ、弁板駆動機構、支持棒及び駆動
棒が上記弁板の長さ方向に沿って複数配設され、その複
数の弁板駆動機構が同期して作動するように構成されて
いるものとする。このことで、細長い形状の弁板であっ
ても、その長さ方向に沿ってバランスよく均等に駆動し
て開閉させ、弁板の閉弁シール性を確保することができ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図4及び図5は本
発明の実施形態1を示し、1は前側に位置する第1真空
容器、2は第1真空容器1の後側に隣接する第2真空容
器であって、各真空容器1,2はそれぞれ互いに対向配
置された左右方向(図4の紙面と直交する方向。図5で
は左右方向)に長い矩形状の開口3,4を有する。この
両真空容器1,2間には各々の開口3,4を開閉して両
真空容器1,2の内部空間(真空空間)同士を連通又は
連通遮断するための真空ゲート弁5が配設されている。
【0036】上記真空ゲート弁5は、両真空容器1,2
間に気密状に挟まれた薄厚矩形状の弁箱6(固定体)を
備え、この弁箱6の前壁(図4で左側壁)の上部には上
記第1真空容器1の開口3に対応する左右方向に長い矩
形状の前側連通口7が、また後壁(図4で右側壁)の上
部には第2真空容器2の開口4に対応する左右方向に長
い矩形状の後側連通口8がそれぞれ開口されており、こ
の連通口7,8を介して弁箱6内の真空空間が各真空容
器1,2と連通している。
【0037】図4に概略的に示す如く、上記弁箱6の例
えば前壁(尚、後壁等の他の壁部でもよい)にポート9
が開口され、このポート9には、開弁により弁箱6内か
ら空気を排出する排気バルブ10と、開弁時に弁箱6内
に大気を導入する大気導入バルブ11とが接続されてい
る。また、弁箱6と例えば後側の第2真空容器2(尚、
前側の第1真空容器1又は第1及び第2の真空容器1,
2であってもよい)とは連通管12で連通され、この連
通管12の途中には開閉バルブ13が設けられている。
【0038】図1及び図3に拡大して示すように、上記
弁箱6内には前側及び後側弁板14,15が前後に対向
して配置され、前側弁板14は上記前側連通口7、従っ
て該前側連通口7に連通する第1真空容器1の開口3
を、また後側弁板15は後側連通口8、従って該後側連
通口8に連通する第2真空容器2の開口4をそれぞれ開
閉する。これら両弁板14,15は、それぞれ前後の連
通口7,8に対応しかつそれよりも若干大きい左右方向
に長い矩形状の板材からなり、各々の長さ方向である左
右方向に離れた左右両側の2箇所(3箇所以上でもよ
い)で背面側、つまり他の弁板15,14との対向面側
から同期して押圧されて各連通口7,8を閉じるように
なっている。
【0039】すなわち、弁箱6内において上記前後の弁
板14,15間には上記弁板14,15の左右の押圧位
置に対応する部分にそれぞれ弁板支持体18,18が配
置されている。この各弁板支持体18は、所定厚さを有
する円環板状のもので、後述の支持棒46の昇降移動に
より、上記弁板14,15と共に、弁箱6内の下側に位
置する開弁位置と、弁箱6内の上側でかつ各連通口7,
8に対応する閉弁位置との間を上記両真空容器1,2の
配列方向たる前後方向と直交する上下方向(真空容器
1,2の開口3,4と平行な方向)に沿って移動可能と
されている。弁板支持体18の上端部には前後方向に延
びる係止ロッド20が貫通されて固定支持されている。
この係止ロッド20の前端部は、前側弁板14の後面
(背面)に取付固定した取付部材16を貫通して前側弁
板14の後面上部の有底の凹部21に、また係止ロッド
20の後端部は、後側弁板15の前面(背面)に取付固
定した取付部材17を貫通して後側弁板15の前面上部
の同様の凹部22にそれぞれ移動可能に係合されてい
る。この係止ロッド20と各凹部21,22とで係止機
構23が構成され、この係止機構23により、前後両側
の弁板14,15が弁板支持体18にそれぞれ真空容器
1,2の配列方向(真空容器1,2の開口3,4と略直
交する方向)たる前後方向に接離可能にかつ弁板支持体
18の移動方向たる上下方向に沿って相対移動不能に係
止支持されており、この弁板支持体18に対し接離する
ことで弁板14,15が弁箱の連通口7,8を開閉する
ようになっている。
【0040】上記円環状の弁板支持体18の内部には、
下端部から上側に向かって左右方向に2股状に分かれた
略U字状の弁板駆動体25が配置されている。この弁板
駆動体25は、後述の駆動棒49のみが支持棒46に対
し昇降移動することにより、弁板支持体18内で下側の
開弁状態と上側の閉弁状態との間を所定距離だけ上下方
向(弁板支持体18の移動方向)に相対的に昇降移動可
能とされている。
【0041】上記弁板駆動体25の2股状に分かれた上
部間及び下部間にはそれぞれ水平左右方向に延びる支持
軸26,27が架設されている。上側の支持軸26の左
右中央部には例えば上側前リンク28の後端部が、また
左右両側部には略U字状の上側後リンク29の分離され
た両方の前端部がそれぞれ揺動可能に支持されている。
上記上側前リンク28の前端部は、前側弁板14後面
(背面)の取付部材16の凹部に取り付けた左右方向に
延びる上側支持軸30に、また上側後リンク29の集合
された後端部は、後側弁板15前面(背面)の取付部材
17の凹部に取り付けた左右方向に延びる上側支持軸3
1にそれぞれ揺動可能に支持されている。
【0042】また、弁板駆動体25の下側支持軸27の
左右中央部には例えば上記上側前リンク28と同様の下
側前リンク32の後端部が、また左右両側部には上側後
リンク29と同様の略U字状の下側後リンク33の分離
された両前端部がそれぞれ揺動可能に支持され、下側前
リンク32の前端部は、前側弁板14後面の取付部材1
6において上記上側支持軸30よりも下側の凹部に取り
付けた左右方向に延びる下側支持軸34に、また下側後
リンク33の後端部は、後側弁板15前面の取付部材1
7において上記上側支持軸31よりも下側の凹部に取り
付けた左右方向の下側支持軸35にそれぞれ揺動可能に
支持されている。よって、上記上下両側の前リンク2
8,32により前側平行リンク機構36が、また上下両
側の後リンク29,33により後側平行リンク機構37
がそれぞれ構成されている。
【0043】そして、上記弁板支持体18が閉弁位置に
あるときに、その内部で弁板駆動体25を昇降させるこ
とで、両弁板14,15を前後の平行リンク機構36,
37を介して互いに接離するように前後方向(両真空容
器1,2の配列方向)に移動させて開閉させる弁板駆動
機構39が設けられている。すなわち、この弁板駆動機
構39は、弁板支持体18が弁箱6内上側の閉弁位置に
あるときに、駆動棒49のみの昇降移動による弁板駆動
体25の開弁状態及び閉弁状態の昇降移動(切換わり)
に伴って両弁板14,15を前後方向に接離、つまり弁
板支持体18に対し接離させて弁箱6の連通口7,8を
開閉し、弁板駆動体25を下降させて開弁状態に切り換
えたときには、前後の平行リンク機構36,37の各リ
ンク28,29,32,33を弁板駆動体25側に向か
って下側に向かうように傾斜させ、各弁板14,15を
弁板支持体18(弁板駆動体25)に接近させて連通口
7,8周りの弁箱6の前後壁から離隔させることで、そ
の連通口7,8を開く一方、弁板駆動体25を上昇させ
て閉弁状態に切り換えたときには、前後の平行リンク機
構36,37の各リンク28,29,32,33を前後
方向に水平に配置し、各弁板14,15を弁板支持体1
8から離して連通口7,8周りの弁箱6の前後壁に押し
付けることで、その連通口7,8を閉じるようになって
いる。
【0044】上記両弁板14,15の背面(対向面)間
に亘り円筒状の機構収容ベローズ41が両者の接離方向
に伸縮可能に設けられている。具体的には、機構収容ベ
ローズ41は、弁板支持体18の前面と前側弁板14の
後面(取付部材16後面)との間に架設された金属製の
前ベローズ41aと、弁板支持体18の後面と後側弁板
15の前面(取付部材17前面)との間に前ベローズ4
1aと同心に架設された同様の後ベローズ41bとに分
割され、各ベローズ41a,41bの各々の前後端部は
弁板支持体18及び各弁板14,15に気密状に溶接さ
れており、この機構収容ベローズ41内の空間、つまり
前後ベローズ41a,41b、弁板14,15及び弁板
支持体18で囲まれる空間が弁箱6内の他の空間と気密
状に区画された収容室42に形成され、この収容室42
に、上記係止機構32、弁板駆動体25、前後の平行リ
ンク機構36,37及び弁板駆動機構39が収容されて
いる。
【0045】上記弁板支持体18が弁箱6内で開弁位置
及び閉弁位置間を昇降する動きと、この弁板支持体18
内で弁板駆動体25が相対的に昇降移動する動き、すな
わち弁板駆動機構39の作動とは、いずれも弁箱6の底
壁外側からの駆動により行われるようになっている。つ
まり、図2に拡大して示すように、弁箱6の底壁におい
て各弁板支持体18の真下の部分(上記弁板14,15
の左右の押圧位置に対応する部分)には開口部6a,6
aが形成され、この各開口部6aには、上下方向に延び
かつ上端が開口する有底状の外筒44の上端部が同心状
にかつ気密状に接合されている。この外筒44の底部の
中心には中心孔44aが貫通形成され、また外筒44の
内底部上面には中心孔44aの周りから外筒44内を同
心状に上側に延びる内筒部44bが一体に形成されてい
る。
【0046】また、上記弁板支持体18の下端部には弁
箱6内を上下方向に延びる筒状の支持棒46の上端部
(内端部)が移動一体にかつ気密状に溶接固定されてい
る。この支持棒46は、弁板支持体18を開弁位置及び
閉弁位置間で昇降移動させるもので、上記弁箱6底壁の
開口部6aないし該開口部6aに同心に接合された外筒
44をその底部の中心孔44a及び内筒部44bに気密
状に挿通された状態で貫通している。支持棒46の下端
部(外端部)は弁箱6外に延び、この下端部には上側フ
ランジ47が移動一体に取付固定されており、支持棒4
6の昇降移動(長さ方向の移動)により弁板支持体18
を開弁位置及び閉弁位置間で移動させ、後述のベローズ
取付フランジ66が弁箱6の底壁の位置に移動したとき
を弁板支持体18の開弁位置に、また上側フランジ47
が外筒44の底部下面に当接したときを閉弁位置にそれ
ぞれ設定している。
【0047】一方、上記筒状の支持棒46内には、その
内径よりも若干小さい外径を有する駆動棒49が上下方
向に摺動可能に挿通されている。この駆動棒49は、上
記弁板駆動機構39により弁板駆動体25を開弁状態及
び閉弁状態の間で切り換えて弁体14,15を開閉させ
るもので、その上端部(内端部)は、上記弁板支持体1
8の下端部に支持棒46と同心状に貫通形成した上下方
向の挿通孔18aを経て弁板支持体18内に延び、かつ
弁板駆動体25の下端部にピン50により移動一体に連
結されている。一方、駆動棒49の下端部(外端部)は
支持棒46の下端部から突出して弁箱6外に延び、この
下端部には上側フランジ47と略同径の下側フランジ5
1が移動一体に取付固定されており、駆動棒49が支持
棒46に対し相対的に摺動して昇降移動(長さ方向の移
動)することにより、弁板駆動体25の開弁状態及び閉
弁状態を切り換え、下側フランジ51が上側フランジ4
7から最も離れて後述のリンク機構56,56,…が伸
長したときを弁板駆動体25が開弁状態に、また下側フ
ランジ51が上側フランジ47に最も接近して同リンク
機構56,56,…が収縮したときを閉弁状態にそれぞ
れなるようにしている。
【0048】上記下側フランジ51には、駆動手段とし
ての上下方向の軸心を持つシリンダ53のピストンロッ
ド53a上端部が移動一体に固定されている。このシリ
ンダ53のボディは弁箱6に相対移動不能に固定されて
おり、後述の如く、シリンダ53の伸縮作動により、そ
のピストンロッド53aの上端部に取り付けられた駆動
棒49を長さ方向に昇降移動させて弁板支持体18の開
弁位置及び閉弁位置間の昇降移動と、弁板駆動体25の
開弁状態及び閉弁状態間の移動切換えとを行うようにし
ている。
【0049】上記弁箱6の外側にある支持棒46及び駆
動棒49、つまり上側及び下側フランジ47,51間
は、駆動棒49の下端部周りに配置した付勢手段として
の圧縮ばね55により連結されており、この圧縮ばね5
5により、駆動棒49を支持棒46に対し弁板駆動機構
39が弁板14,15を開く下方向に相対移動させるよ
うに付勢している。
【0050】さらに、弁箱6の外側にある支持棒46及
び駆動棒49としての上側及び下側フランジ47,51
間は、周方向に間隔をあけて配置した複数のリンク機構
56,56,…を介して連結されている。この各リンク
機構56は、上端部が上側フランジ47に水平方向の上
側リンク軸57を介して揺動可能に連結された上側リン
ク58と、上端部が該上側リンク58の下端部に水平方
向の中間リンク軸59を介して揺動可能に連結され、下
端部が下側フランジ51に水平方向の下側リンク軸61
を介して揺動可能に連結された下側リンク60とからな
り、上記中間リンク軸59にはガイドローラ62が回転
可能に支持されている。そして、この各リンク機構56
の上下のリンク58,60を上下方向に略一直線上に並
べてリンク機構56を伸長させたときには、下側フラン
ジ51を上側フランジ47から離して弁板駆動体25を
開弁状態にすることで、前後の弁板14,15を弁板支
持体18に接近させる一方、上下のリンク58,60を
互いの連結部で中間リンク軸59が駆動棒49から離れ
るように外側に折り曲げてリンク機構56を収縮させた
ときには、下側フランジ51を上側フランジ47に接近
させて弁板駆動体25を閉弁状態にすることで、弁板1
4,15を弁板支持体18から離隔させるようにしてい
る。
【0051】また、上記シリンダ53のボディ上面に
は、シリンダ53のストロークに対応した所定長さの円
筒状のガイド部64が同心に取り付けられている。この
ガイド部64は、上記上側及び下側フランジ47,51
を少しの隙間をあけて昇降移動可能な大きさの内径を有
しており、シリンダ53の伸縮作動によるピストンロッ
ド53a及びそれと一体の下側フランジ51の昇降動作
に応じて各リンク機構56を伸長状態又は収縮状態に切
り換え、シリンダ53の伸縮作動に伴って弁板支持体1
8を開弁位置及び閉弁位置間で昇降移動させたとき、そ
の弁板支持体18が上昇端の閉弁位置以外にある状態で
は、上記各リンク機構56における上下両側リンク5
8,60の連結部にある中間リンク軸59上のガイドロ
ーラ62をガイド部64内面で転動案内しながら、各リ
ンク機構56をガイド部64内に潜らせて伸長状態に保
持する一方、弁板支持体18が上昇端の閉弁位置にある
状態では、各リンク機構56をガイド部64上端から突
出させて収縮状態に切り換えるようにしている。尚、ガ
イド部64の上端面は、上記ガイドローラ62の昇降時
のガイド部64内への出没をスムーズに行わせるように
上拡がりのテーパ面に形成されている。
【0052】そして、上記弁箱6内の下部にある支持棒
46の上端寄り部分にはベローズ取付フランジ66が気
密状に一体に取付固定されている。このベローズ取付フ
ランジ66の下面には、ベローズ取付フランジ66より
も下側の支持棒46及び外筒44底部上面の内筒部44
bの周りに配置した金属製の伸縮可能な支持棒収容ベロ
ーズ67の上端部が気密状に溶接固定されている。この
支持棒収容ベローズ67の下端部は、弁箱6の底壁にお
いて支持棒46が貫通される貫通部、つまり外筒44の
底部上面に気密状に溶接固定されており、支持棒収容ベ
ローズ67により支持棒46の貫通部を気密状に覆って
いる。
【0053】尚、前側弁板14の前面外周部及び後側弁
板15の後面外周部には、それぞれ弁箱6の内面におけ
る連通口7,8周りに当接してシールする金属製等のシ
ール部材14a,15aが取付固定されている。
【0054】次に、上記実施形態1の作動について説明
する。真空ゲート弁5が開弁しているときには、前後の
各弁板14,15の左右方向の2箇所に対応して配置さ
れている2つのシリンダ53,53は共に収縮してスト
ロークエンドにある。このため、上側及び下側フランジ
47,51は両者を連結する各リンク機構56と共にガ
イド部64内にあり、その各リンク機構56が伸長しか
つ両フランジ47,51が離隔している。このことで弁
板支持体18は開弁位置に位置しており、また、弁板駆
動体25は弁板支持体18内の下側に位置する開弁状態
にあって、前後の平行リンク機構36,37の各リンク
28,29,32,33が弁板駆動体25側に向かって
下側に向かうように斜めに傾斜し、前後の弁板14,1
5が互いに接近した位置にあって弁箱6の前後壁の内面
から離隔している。また、機構収容ベローズ41の前後
ベローズ41a,41b及び支持棒収容ベローズ67は
いずれも収縮している。
【0055】この状態からゲート弁5を開弁させるとき
には、上記両シリンダ53,53を同期して伸長させて
各々のピストンロッド53a,53aを上昇させる。こ
の各ピストンロッド53aの上昇移動に伴い、その上端
に連結されている下側フランジ51と、該下側フランジ
51に下端が連結されている駆動棒49とが上昇し、こ
の駆動棒49の上端に連結されている弁板駆動体25が
弁板支持体18内で上昇して閉弁状態に切り換わろうと
する。しかし、上記下側フランジ51と上側フランジ4
7とを連結しているリンク機構56,56,…はガイド
部64によりその内部で伸長状態に拘束されており、し
かも両フランジ47,51間には圧縮ばね55が介在さ
れているので、上記下側フランジ51の上昇移動に伴っ
て上側フランジ47も下側フランジ51と離隔したまま
で追従して上昇し、両者の相対移動は生じない。このこ
とで、支持棒収容ベローズ67が伸長しながら、上側フ
ランジ47に下端部が連結されている支持棒46も一体
的に上昇して、その上端部に連結されている弁板支持体
18が開弁位置から閉弁位置に向かって前後の弁板1
4,15と共に上昇する。また、支持棒46及び駆動棒
49間の相対移動が生じないので、弁板駆動体25が閉
弁状態に切り換わることはなく、前後の弁板14,15
は互いに接近したままに保たれ、その上昇時に弁板1
4,15が弁箱6の前後壁の内面に接触することはな
い。
【0056】そして、シリンダ53がさらに伸長して伸
長ストロークエンド近くに達すると、上側フランジ47
が、弁箱6の底壁下面に接合されている外筒44の底部
下面に当接してそれ以上の上昇移動が規制され、弁板支
持体18が閉弁位置に停止して、前後の弁板14,15
がそれぞれ弁箱6における前後の連通口7,8に対応し
た位置に位置付けられる。この状態では、上記各リンク
機構56がガイド部64の上端から抜け出し始めてお
り、シリンダ53のさらなる伸長作動により、上記各リ
ンク機構56が収縮状態に変化しかつ圧縮ばね55が圧
縮されながら、上記停止規制されている上側フランジ4
7に対し下側フランジ51のみが上昇する。このこと
で、支持棒46と共に停止保持されている弁板支持体1
8に対し、弁板駆動体25が相対的に上昇して開弁状態
から閉弁状態に切り換わり、この弁板駆動体25の上昇
移動により、機構収容ベローズ41の前後ベローズ41
a,41bを伸長させながら、前後の平行リンク機構3
6,37の各リンク28,29,32,33が前後方向
に水平に回動し、前後の弁板14,15が互いに離れる
方向に移動して弁箱6前後壁の連通口7,8周囲の内面
を押圧し、その連通口7,8が気密状に閉塞されて、ゲ
ート弁5が閉弁状態になる。
【0057】一方、上記のような閉弁状態にあるゲート
弁5を開弁させるときには、左右のシリンダ53,53
を同期して収縮させればよく、上記閉弁の動作と逆の動
きが行われてゲート弁5が閉弁する。
【0058】この実施形態においては、上記弁板支持体
18と各弁板14,15との間にそれぞれ機構収容ベロ
ーズ41の前後ベローズ41a,41bが架設されてい
て、この機構収容ベローズ41内に収容室42が気密状
に密閉区画され、この収容室42に、弁板14,15及
び弁板駆動体25を連結する前後の平行リンク機構3
6,37と、弁板14,15及び弁板支持体18を係合
する係止機構23と、上記弁板駆動体25を昇降移動さ
せる弁板駆動機構39とが収容されており、しかも、駆
動棒49は、弁箱6内の真空空間と遮断されるように支
持棒46内に挿通されているので、上記平行リンク機構
36,37、係止機構23及び弁板駆動機構39の機械
的な動きに伴い、その摺接部分から摩耗粉や摺動潤滑剤
等がごみや不純物として発生したとしても、それらは機
構収容ベローズ41内の収容室42に封じ込められる。
また、弁箱6の底壁において支持棒46が貫通して摺動
する外筒44底部上面の内筒部44bを覆うように支持
棒46のベローズ取付フランジ66と外筒44底部上面
との間に支持棒収容ベローズ67が架設され、この支持
棒収容ベローズ67により支持棒46の弁箱6外への連
通部が気密状に覆われているので、この支持棒46の貫
通部で支持棒6の摺動により同様のごみや不純物が生じ
ても、それらは支持棒収容ベローズ67内に封じ込めら
れる。従って、上記ごみや不純物が各ベローズ41,6
7外の弁箱6内の真空領域に拡散することはなく、真空
域への発塵を可及的に抑制することができる。
【0059】また、上記前後の弁板14,15と弁板支
持体18とは係止機構23によって機械的に連結されて
いるので、この弁板の駆動のためにベローズに空気を給
排してそれを伸縮させる場合に比べ、弁板14,15を
素早く開閉することができる。しかも、その弁板14,
15の開閉動作を安定して行わせることができ、故障等
の対処も容易になる。
【0060】さらに、弁板支持体18に支持棒46を、
また弁板駆動体25に駆動棒49をそれぞれ連結して、
それら支持棒46及び駆動棒49の弁箱6外の下端部に
それぞれフランジ47,51を取り付け、両フランジ4
7,51同士を互いに離隔するようにばね55で付勢す
るとともに、両フランジ47,51をリンク機構56,
56,…により連結して、弁板支持体18が閉弁位置に
ないときにはガイド部64によるリンク機構56,5
6,…の拘束規制により両フランジ47,51を離隔保
持し、弁板支持体18の閉弁位置への位置付けによりガ
イド部64によるリンク機構56,56,…の拘束規制
を解除して両フランジ47,51を接近させるので、各
シリンダ53の伸縮作動のみで、弁板支持体18の開弁
位置及び閉弁位置間の昇降動作と、その閉弁位置での弁
板駆動体25の開弁状態及び閉弁状態の切換え、すなわ
ち弁板駆動機構39の作動による弁板14,15の開閉
動作とを行うことができる。
【0061】また、弁箱6の前壁にポート9が開口さ
れ、このポート9に排気バルブ10と大気導入バルブ1
1とが接続されているので、例えば閉弁状態にある真空
ゲート弁5を開弁するときに、上記排気バルブ10を開
いて弁箱6内からポート9を経て排気したり、又は大気
導入バルブ11を開いて弁箱6内に大気を導入したりす
ることで、予め、弁箱6内の圧力を真空容器1,2内の
圧力に合わせた圧力に調整しておくことができる。ま
た、排気バルブ10を開くことにより、弁箱6内から排
気してその内部をクリーンにすることもできる。尚、こ
の弁箱6にポート9を開口する代わりに、一方の真空容
器1(又は2)に対応する弁板14(又は15)の閉弁
シール性をなくすか、その弁板14(又は15)におい
て機構収容ベローズ41に囲まれていない外周部分に開
口を形成するかして、弁箱6内が一方の真空容器1(又
は2)と常時連通されている構造とすれば、上記のよう
に、排気バルブ10や大気導入バルブ11を要すること
なく、弁箱6内の圧力を真空容器1,2内の圧力に合わ
せた圧力に調整できる。
【0062】さらにまた、弁箱6と後側の真空容器2と
が開閉バルブ13を有する連通管12で連通されている
ので、開閉バルブ13を開いて弁箱6内と後側の真空容
器2内とを連通させることで、弁箱6及び真空容器2間
の圧力差をなくすことができ、真空ゲート弁5の開閉動
作をスムーズに行わせることができる。
【0063】また、弁箱6の前後の連通口7,8が左右
方向に長い矩形状とされ、この各連通口7,8を開閉す
る前後の弁板14,15も同様に左右方向に延びる矩形
状であっても、その各弁板14,15の長さ方向たる左
右方向に沿って弁板支持体18、弁板駆動体25、弁板
駆動機構39、機構収容ベローズ41、各駆動棒49、
シリンダ53等の組がそれぞれ2つずつに分散して配設
され、これら2つの組の弁板駆動機構39,39が互い
に同期して作動するので、矩形状の弁板14,15であ
っても、その長さ方向に沿ってバランスよく均等に駆動
して開閉でき、弁板14,15の良好な閉弁シール性を
確保することができる。
【0064】(実施形態2)図6〜図10は本発明の実
施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、図1〜図
5と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説
明は省略する)、一方の弁板を弁板支持体18と一体化
したものである。
【0065】すなわち、この実施形態では、上記実施形
態1とは異なり、弁板支持体18は後側弁板15(第2
の弁板)に気密シールされて一体的に固定され、前側弁
板14(第1の弁板)のみが弁板支持体18つまり後側
弁板15と接離可能とされている。そして、この弁板支
持体18と後側弁板15との間には機構収容ベローズ4
1が設けられておらず、弁板支持体18と前側弁板14
との間のみに機構収容ベローズ41が架設されている
(尚、後側弁板15に代えて前側弁板14を弁板支持体
18に固定し、後側弁板15のみを弁板支持体18に接
離可能とするとともに、この後側弁板15と弁板支持体
18との間に機構収容ベローズ41を架設するように変
更してもよい)。
【0066】さらに、図8にも示す如く、弁板駆動体2
5は駆動棒49の上端部に延設されたロッド状のもの
で、その上下部にはそれぞれ後側面を段差状に切り欠い
た切欠部25a,25aが上下方向に間隔をあけて形成
され、この各切欠部25aにそれぞれ上下の支持軸2
6,27が左右中央部の切欠部26a,27aにて係合
されてボルト70,70により締結固定されている。こ
の各支持軸26,27の左右両側にはそれぞれリンク2
8,32の後端部が揺動可能に支持され、このリンク2
8,32の前端部は前側弁板14の後面に取り付けた支
持軸30,34に揺動可能に支持されている。尚、上記
弁板支持体18側の各支持軸26,27の左右両端部に
はそれぞれローラ71,71が回転可能に支持されてお
り、このローラ71,71を弁板駆動体25の閉弁状態
で後側弁板15の前面に押し付けることで反力を得るよ
うにしている。また、前側弁板14の後面の支持軸3
0,34には、弁板支持体18の前面に凹設した上下の
ローラガイド部18b,18b内を転動して案内される
ローラ72,72が回転可能に支持されており、このロ
ーラガイド部18bとローラ72とにより係止機構23
が構成されている。
【0067】また、弁箱6の底壁に連設される外筒44
の底部には、上記支持棒46をその内部の駆動棒49と
共に案内する支持棒案内部としての案内筒74が取り付
けられている(尚、シリンダ53の伸長作動により弁板
支持体18が閉弁位置に位置付けられたときに、上側フ
ランジ47は案内筒74の下端に当接する)。この案内
筒74は支持棒46を摺動可能に挿通する筒状のもの
で、その上下端の開口部にはそれぞれ支持棒46の外面
に摺接する案内リング75,76が嵌合固定されてい
る。この上側の案内リング75は下側の案内リング76
に対し僅かに前側に偏心されており、この両案内リング
75,76間の偏心により、弁板支持体18が閉弁位置
以外にあるとき、具体的には下端の開弁位置と上端の閉
弁位置近くとの間で昇降するときには、後側弁板15と
弁箱6の後壁内面との間に間隙が形成されるように支持
棒46を弁板支持体18や前後の弁板14,15等と共
に僅かに前傾した状態で案内する。また、支持棒46の
前側外面には、弁板支持体18が閉弁位置にあるときの
下側案内リング76に対応する部分に凹部46aが切り
欠いて形成されており、この凹部46aが下側案内リン
グ76の位置に移動して弁板支持体18が閉弁位置にあ
るときに、その凹部46aの隙間分だけ支持棒46の上
端部を前後移動可能として、弁板支持体18の前後方向
(両真空容器1,2の配列方向)への移動を許容するよ
うにしている。
【0068】尚、上記案内筒74の下端部には下側案内
リング76に亘り孔部77が半径方向に貫通して形成さ
れ、この孔部77内には、下側案内リング76の内面か
ら突出可能なボール78と、このボール78を下側案内
リング76の内面から突出させて支持棒46の外面に押
し付けるばね79と、このばね79の外端部を押すよう
に孔部77を閉じる蓋部80とが収容されており、支持
棒46の凹部46aが下側案内リング76の位置に移動
して弁板支持体18が閉弁位置にあるときに、ボール7
8により支持棒46の凹部46aを押圧付勢すること
で、弁板支持体18の前後方向へのふらつきを規制して
いる。
【0069】また、図10に示すように、この実施形態
では、上記実施形態1とは異なり、各弁板14,15の
左右の押圧位置間の中央下方位置に上下方向の軸線を有
する1つのシリンダ53が配置され、このシリンダ53
のピストンロッド53aの上端(先端)にブラケット8
2の左右中央部が連結されている。このブラケット82
は左右中央部よりも左右端部が低くなるように略コ字状
に折れ曲がった部材からなるのもので、その左右端部に
それぞれ上記左右の駆動棒49,49の下端の下側フラ
ンジ51,51が連結されており、1つのシリンダ53
の駆動により左右の駆動棒49,49や支持棒46,4
6等を同期して昇降移動させるようにしている。その他
の構成は上記実施形態1と同様である。
【0070】したがって、この実施形態においては、開
弁状態にある真空ゲート弁5が閉弁するとき、シリンダ
53の伸長作動により左右の駆動棒49,49が同期し
て押し上げられ、この各駆動棒49にリンク機構56,
56,…及びばね55により連結されている支持棒46
が相手側の支持棒46と同期して上昇する。この各支持
棒46の上昇移動により、弁板支持体18が、該弁板支
持体18に係止機構23を介して支持されている前側弁
板14及び弁板支持体18に一体的に固定支持されてい
る後側弁板14と共に開弁位置から閉弁位置に移動す
る。
【0071】そのとき、上記各支持棒46は案内筒74
における上下の案内リング75,76により案内され、
この案内により後側弁板15と弁箱6の後壁内面との間
に間隙が形成された前傾状態で上昇移動する。このた
め、その後側弁板15と弁箱6の後壁内面とが接触しな
いので、その接触による発塵を招くことはない。
【0072】そして、弁板支持体18が閉弁位置に移動
すると、上側フランジ47が案内筒74の下端に当接し
て移動規制されるとともに、上記支持棒46外周の凹部
46aが下側案内リング76の位置に移動し、この凹部
46aの隙間分だけ、弁板支持体18の前後方向への移
動が許容される。この弁板支持体18の前後方向への移
動を許容された状態で、駆動棒49のさらなる上昇移動
により弁板駆動体25が閉弁状態に切り換えられ、この
弁板駆動体25に平行リンク機構36を介して連結され
ている前側弁板14が後側弁板15から離隔する方向に
移動して弁箱6の前側連通口7を閉じる。そして、この
前側弁板14が弁箱6の前壁から受ける反力により後側
弁板15が後側に押されて弁箱6の後側の連通口8を閉
じ、これらにより真空ゲート弁5が閉弁する。この真空
ゲート弁5が開弁するときには、上記と逆の動作が行わ
れる。
【0073】よって、この実施形態の場合、上記実施形
態1と同様の作用効果が得られ、前側の弁板14と弁板
支持体18とを機械的に連結しつつ、平行リンク機構3
6、係止機構23及び弁板駆動機構39の摺接部分から
発生した摩耗粉や摺動潤滑剤等からなるごみや不純物を
機構収容ベローズ41内の収容室42に、また支持棒4
6の弁箱6の底壁への貫通部で同様に生じたごみや不純
物を支持棒収容ベローズ67内にそれぞれ封じ込めて、
真空域への発塵を可及的に少なくすることができる。
【0074】また、後側弁板15が弁板支持体18に一
体的に固定されているので、その分、両弁板14,15
間の間隔を小さくして弁箱6の前後方向の厚さ寸法を減
少することができる。
【0075】また、1つのシリンダ53によって左右の
駆動棒49,49や支持棒46,46等を同期して昇降
移動させるので、その同期駆動が容易になり、アクチュ
エータの数も少なくしてコストダウンを図ることができ
る。
【0076】(実施形態3)図11〜図14は実施形態
3を示し、上記各実施形態では、両真空容器1,2の開
口3,4をそれぞれ開閉する2枚の弁板14,15を設
けて、両真空容器1,2を連通又は連通遮断するように
しているのに対し、真空容器の開口を開閉して真空容器
内を大気に対し開放又は開放遮断するようにしたもので
ある。
【0077】すなわち、この実施形態3では、上記実施
形態2と略同様の構成において、弁箱6の代わりにフレ
ーム93(固定体)が真空容器1に取付固定され、この
フレーム93の例えば上壁部(他の部分でもよい)は外
部に開放されており、このフレーム93を有するゲート
弁5により真空容器1の開口3が開閉されて真空容器1
が大気に対し開放又は開放遮断される。
【0078】上記フレーム93の前壁部には真空容器1
の開口3に対応する前側開口94が、また後壁部には該
前側開口94に対応する大きさの後側開口95がそれぞ
れ形成されている。また、フレーム93内には、その前
側開口94(真空容器1の開口3)に対し接離する前後
方向に移動して該前側開口94(開口3)を開閉する弁
板14が配置され、その弁板14後側のフレーム93内
には弁板14を接離可能に案内支持する弁板支持体18
が配設されている。
【0079】上記弁板支持体18は、フレーム93の後
側開口95よりも大きい矩形板状の本体19を有し、こ
の本体19の前面には、上記弁板14の左右の押圧位置
に対応する部分にそれぞれ平行リンク機構36の各ガイ
ドローラ71,72を案内するためのガイド部材96が
円環板状の取付部材17により一体的に取付固定されて
いる。上記ガイド部材96は、図12及び図13に示す
ように、後向きに開口する浅い略皿形状のもので、その
下側壁部が切り欠かれて開放され、この切欠き部分以外
の外周上半部の後端には半径方向外側に延びるフランジ
96aが形成されており、このフランジ96aを取付部
材17の内周部に係止した状態で該取付部材17をボル
ト105,105,…(1つのみ図示する)により本体
19に取り付けることで、各ガイド部材96が本体19
の前面に取付部材17を介して取付固定されている。ま
た、上記弁板支持体18における取付部材17の下縁部
に支持棒46の上端部(内端部)が移動一体に気密状に
溶接固定されている。
【0080】上記ガイド部材96の前壁(底壁)の中心
部には縦長矩形状の開口98が貫通形成されている。ま
た、ガイド部材96の前面には、上記開口98の上下縁
部からそれぞれ水平前側に平行に延びる上下1対の突出
片99,100が上側突出片99下面にあっては開口9
8の上縁部下面と、また下側突出片100上面にあって
は開口98の下縁部上面とそれぞれ面一となるように一
体に形成されている。また、上記弁板支持体18の本体
19前面には、上記各ガイド部材96の開口98に対応
して所定深さの矩形凹部95aが形成されている。そし
て、上記ガイド部材96の前壁(底壁)と本体19前面
の凹部95aとにより、駆動棒49の進退移動方向(上
下方向)と同方向に延びる垂直ガイド部97が、また上
下1対の突出片99,100ないし開口98により、弁
板14の開閉移動方向(前後方向)と同方向に延びる水
平ガイド部101がそれぞれ形成されている。
【0081】上記弁板支持体18の左右の各ガイド部材
96内に平行リンク機構36が配置され、この平行リン
ク機構36により、上記弁板14と駆動棒49とが駆動
棒49の昇降移動に伴って弁板14が前後方向に移動し
て駆動棒49に対し接離するように連結されている。具
体的には、上記各ガイド部材96における上下の突出片
99,100間に、弁板14に連結される上下の支持軸
30,34が上下方向に所定間隔をあけて配置され、こ
の各支持軸30,34はその左右端部の前側切欠部30
a,34a(図12参照)にて、弁板14後面の取付部
材16にボルト108,108により締結固定されてい
る。
【0082】一方、上記各垂直ガイド部97内、つまり
ガイド部材96の開口98の左右両側部分の前壁後面と
本体19前面の各矩形凹部95a底面(前面)との間に
は、駆動棒49(その上端部の弁板駆動体25)に連結
される上下の支持軸26,27が上記前側の支持軸3
0,34と同じ間隔をあけて上下方向に配置されてい
る。そして、図12に示すように、上記前側の支持軸3
0,34の左右両側寄りに位置する部分にはそれぞれ樹
脂製等のリンク28,28(又は32,32)の前端部
が揺動可能に支持され、このリンク28,28(又は3
2,32)の後端部は、それぞれ支持軸30(又は3
4)の後側に対応して位置する支持軸26(又は27)
の左右両側寄り部分に揺動可能に支持されており、前後
の支持軸28,27(又は32,27)同士は左右1対
のリンク28,28(又は32,32)により連結され
ている。
【0083】さらに、上記上下の支持軸26,27は、
その左右中央部にて、それぞれガイド部材96内を上下
方向に延びる駆動棒49上端部の弁板駆動体25に上記
間隔をあけて取付固定されている。この上下の支持軸2
6,27の駆動棒49との連結構造はいずれも同じで、
各支持軸26,27の左右中央部にはその略前半部を平
面状に切り欠いた嵌合部26a,27aが、また駆動棒
49側の弁板駆動体25にはその略後半部を平面状に切
り欠いてなる嵌合部25aがそれぞれ形成されており、
支持軸26,27と駆動棒49とは、互いに交差しかつ
各々の嵌合部26a,27a,25aで嵌合した状態で
両者を前後方向に貫通するボルト110により一体的に
締結固定されている。よって、上記前後の支持軸30,
34,26,27及び上下両側のリンク28,28,3
2,32により平行リンク機構36が構成されている。
【0084】上記前側の支持軸30,34の左右中央部
には、上記水平ガイド部101により水平前後方向に案
内される樹脂製等のローラ72が回転可能に支持されて
いる。つまり、上側に位置する支持軸30上のローラ7
2は、ガイド部材96の上側突出片99下面ないし開口
98の上縁部下面に沿って、また下側の支持軸34上の
ローラ72は、下側突出片100の上面ないし開口98
の下縁部上面に沿ってそれぞれ前後方向(弁板14の開
閉移動方向と同方向)に移動可能に転動案内されるよう
になっており、これら上下のローラ72,72の案内に
より弁板14がガイド部材96(弁板支持体18)に対
し上下方向に相対移動不能に位置決めされた状態で前後
移動する。
【0085】また、上記後側の支持軸26,27の左右
端部にはそれぞれ上記垂直ガイド部97により垂直上下
方向(駆動棒49の進退移動方向と同方向)に案内され
る樹脂製等のローラ71,71が回転可能に支持されて
いる。つまり、これらローラ71,70は、ガイド部材
96の開口98の左右両側の前壁後面と本体19前面の
各凹部95a底面との間を転動して案内される。
【0086】そして、上記弁板支持体18がフレーム9
3内上側の閉弁位置にあるときに、その内部で駆動棒4
9のみを昇降移動させることで、平行リンク機構36に
より弁板14を弁板支持体18に対し接離するように前
後方向に移動させてフレーム93の前側開口94(真空
容器1の開口3)を開閉し、駆動棒49を下降させたと
きには、平行リンク機構36の各リンク28,32を後
側に向かって下側に向かうように傾斜させ、弁板14を
弁板支持体18(駆動棒49)に接近させてフレーム9
3の前側開口94周りの前壁から離隔させることで、そ
の開口94を開く一方、図11に示すように、駆動棒4
9を上昇させたときには、平行リンク機構36の各リン
ク28,32を前後方向に水平に配置し、弁板14を弁
板支持体18から離して前側開口94囲りの前壁内面に
押し付けることで、その開口94を閉じるようになって
いる。
【0087】さらに、上記弁板支持体18における各取
付部材17の前端部と、その前側の弁板14における各
取付部材16の後面との間に亘り機構収容ベローズ54
が両者の接離方向に伸縮可能に設けられている。機構収
容ベローズ54の前後端部はそれぞれ取付部材16,1
7に気密状に接合されており、この機構収容ベローズ5
4、弁板14(取付部材16)及び弁板支持体18で囲
まれる気密状の空間に上記平行リンク機構36が収容さ
れている。
【0088】また、上記弁板支持体18の本体19後面
には、上記左右の平行リンク機構36の各々の上下両側
位置にそれぞれ左右方向に延びる丸棒状のゴム(樹脂製
でもよい)からなる弾性部材112,112が一部を本
体19後面から突出させた状態で取付保持されている。
この各弾性部材112は、弁板14がフレーム93の前
側開口94を閉じた状態でフレーム93の後側開口95
周囲の後壁内面(前面)に押し付けられるもので、この
押付け状態での弾性部材112の弾性反力により弁板支
持体18が弁板14の閉じ方向たる前方向に付勢される
ようになっている。
【0089】その他の構成は上記実施形態2と同様であ
る。よって、この実施形態でも上記実施形態2と同様の
作用効果を奏することができる。
【0090】(他の実施形態)尚、本発明は上記各実施
形態に限定されず、種々の変形の実施形態を包含するも
のである。例えば、上記実施形態1,2では、弁板支持
体18と弁板14,15とを係止機構23により連結
し、弁板駆動体25の昇降移動により弁体14,15を
開閉させる弁板駆動機構39を示しているが、その他の
弁板駆動機構39を用いることができる。具体的には、
例えば、図14(a)に示すように、弁板駆動体25に
おいて上下に離れた位置にそれぞれ前後の長リンク8
4,84,…の各一端部を揺動可能に軸支し、この各長
リンク84の他端部をそれぞれ前後の弁板14,15の
各背面の上下部分に揺動可能に軸支するとともに、各長
リンク84の長さ方向中央部に長リンク84の半分の長
さの短リンク85,85,…の一端部を揺動可能に軸支
し、この各短リンク85の他端部を弁板支持体18に長
リンク84の弁板14,15への軸支位置と対応して軸
支する。こうすれば、これらの各長リンク84及び各短
リンク85のみで、弁板14,15を弁板支持体18に
対し接離可能にかつ弁板支持体18の移動方向たる上下
方向に沿って相対移動不能に支持することができ、弁板
支持体18と弁板14,15とを係止支持する係止機構
23は不要となる。
【0091】また、図14(b)に示すように、湾曲し
た前後1対の板ばね87,87を中間部が相手側ばね8
7,87から離れるように配置し、その両上端部を弁板
支持体18に、また両下端部を弁板駆動体25の上端部
にそれぞれ軸支し、両板ばね87,87の中間部を弁板
14,15の背面部に連結支持し、停止している弁板支
持体18に対し弁板駆動体25を上昇させて両板ばね8
7,87を中間部が膨出するように湾曲変形させること
で、両弁板14,15を閉じるようにしてもよい。或い
は、図14(c)に示す如く、弁板支持体18にカム板
89をガイドレール90,90により前後方向に移動可
能に支持し、このカム板89に弁板14,15を取付固
定するとともに、カム板89に、上側に向かって弁板1
4,15から離れる方向に傾斜するカム部89a,89
aを形成し、このカム部89a,89aに弁板駆動体2
5に軸支したカムローラ91,91を係合させること
で、弁板駆動体25の昇降移動によりカム板89及び弁
板14,15を前後移動させるようにすることもでき
る。さらには、図示しないが、弁板支持体18に、駆動
棒と回転一体に連結される弁板駆動体を上下方向の軸心
をもって回転可能に支持し、この弁板駆動体の直径方向
の両端部に対のリンクの一端部を軸支する一方、その両
リンクの他端部をそれぞれ前後の弁板の背面に揺動可能
に軸支し、駆動棒により弁板駆動体を回動させること
で、弁板を接離させて開閉するようにしてもよく、さら
には、この弁板駆動体の回動によりカム機構を介して弁
板を開閉するようにしてもよい。要は、真空容器の開口
と略平行な方向に沿って開弁位置及び閉弁位置の間を移
動可能な弁板支持体を設けて、この弁板支持体に弁板を
接離可能に支持し、この弁板を弁板支持体に対し接離す
るように移動させて開閉させるようにすればよい。
【0092】また、上記実施形態1,2では、機構収容
ベローズ41を弁板支持体18と弁板14,15との間
に架設しているが、前後の弁板14,15の背面間に直
接架設して、その内部に弁板駆動機構39に加え弁板支
持体18をも収容できるようにしてもよい。
【0093】また、上記各実施形態では、駆動手段をシ
リンダ53としているが、その他、直線運動をする出力
部を有するものであればよく、また駆動軸を回転させる
場合には回転型のアクチュエータを用いればよい。
【0094】さらに、上記各実施形態では、弁板支持体
18及び弁板14(15)を上昇移動させて開弁し、下
降移動させて閉弁するようにしているが、逆に弁板支持
体18及び弁板14(15)の下降移動により開弁し、
上昇移動により閉弁するようにしてもよい。また、弁板
支持体18及び弁板14(15)の開閉動作の向きを必
ずしも上下方向に限定する必要はないのは勿論である。
【0095】また、上記実施形態1,2では、両真空容
器1,2の開口3,4をそれぞれ弁板14,15で開閉
して両真空容器1,2を連通又は連通遮断するようにし
ているが、いずれか一方の1枚の弁板だけで真空容器の
開口を開閉して両真空容器1,2を連通又は連通遮断す
るようにしてもよい。また、実施形態3において、支持
棒46や駆動棒49だけで閉弁時の弁板支持体18によ
る弁板14の支持剛性を確保できる場合(但し、支持棒
46や駆動棒49はフレーム93に代わる他の固定体に
支持されている)にはフレーム93自体を不要とするこ
とができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明で
は、真空容器の開口を開閉する真空ゲート弁として、真
空容器の開口と略平行な方向に沿って開弁位置及び閉弁
位置の間を移動可能な弁板支持体と、この弁板支持体に
接離可能に支持され、真空容器の開口を開閉する弁板
と、この弁板を弁板支持体に対し接離するように移動さ
せて開閉させる弁板駆動機構と、弁板及び弁板支持体間
に亘り両者の接離方向に伸縮可能に配置され、内部に、
少なくとも弁板駆動機構を収容する収容室が気密状に区
画形成された機構収容ベローズと、上記弁板支持体を開
弁位置及び閉弁位置間で移動させる筒状の支持棒と、こ
の支持棒内に挿通され、弁板駆動機構を作動させる駆動
棒とを設けた。また、請求項2の発明では、さらに、支
持棒及びその貫通部周囲の固定体の間に、支持棒の貫通
部を気密状に覆う伸縮可能な支持棒収容ベローズを架設
した。さらに、請求項3の発明では、真空容器間に配置
される真空ゲート弁の弁箱内に、両真空容器の配列方向
と略直交する方向に沿って開弁位置及び閉弁位置の間を
移動可能な弁板支持体と、この弁板支持体に接離可能に
支持され、弁箱の連通口をそれぞれ開閉する1対の弁板
と、これら両弁板を互いに接離するように両真空容器の
配列方向に移動させて開閉させる弁板駆動機構と、両弁
板間に亘り両者の接離方向に伸縮可能に配置され、内部
に、少なくとも弁板駆動機構を収容する収容室が気密状
に区画形成された機構収容ベローズとを設け、さらに、
外端部が弁箱外に延びるように弁箱の壁部を気密状に貫
通し、上記弁板支持体を開弁位置及び閉弁位置間で移動
させる筒状の支持棒と、外端部が弁箱外に延びるように
支持棒内に挿通され、弁板駆動機構を作動させる駆動棒
と、支持棒及びその貫通部周囲の弁箱の壁部の間に架設
され、支持棒の貫通部を気密状に覆う伸縮可能な支持棒
収容ベローズとを備える構成とした。また、請求項4の
発明では、上記一方の弁板を弁板支持体に一体的に固定
して、他方の弁板のみを接離可能に支持した。従って、
これら請求項1〜4の発明によると、弁板駆動機構の作
動に伴って発生する摩耗粉や摺動潤滑剤等のごみや不純
物を機構収容ベローズ内の収容室に、また請求項2〜4
の発明によると、支持棒の貫通部で発生するごみや不純
物を支持棒収容ベローズ内にそれぞれ封じ込めることが
できる。よって、弁板駆動機構による弁板に対する機械
的な開閉駆動により、弁板の開閉動作の高速化、開閉動
作の安定化、故障時等の対処の容易化を図りながら、真
空域への発塵の低減化を有効に図ることができる。
【0097】また、特に、請求項4の発明によると、一
方の弁板が弁板支持体に一体的に固定されて接離しない
ので、弁板支持体の移動時の一方の弁板と弁箱の壁部内
面との間の接触による発塵を招くことなく、ゲート弁に
おける弁箱の両真空容器間の厚さ寸法の薄型化を図るこ
とができる。
【0098】請求項5の発明によると、弁箱の壁部にポ
ートを開口して、このポートに、弁箱内から空気を排出
する排気バルブと、弁箱内に大気を導入する大気導入バ
ルブとを接続したことにより、弁箱内の圧力調整の容易
化及び排気による弁箱内部のクリーン化を図ることがで
きる。
【0099】請求項6の発明によると、弁箱内を一方の
真空容器と常時連通したことにより、上記のように、排
気バルブや大気導入バルブを要することなく、弁箱内の
圧力調整の容易化を図ることができる。
【0100】請求項7の発明によると、弁箱内と少なく
とも一方の真空容器とを開閉バルブを有する連通管を介
して連通したことにより、開閉バルブの開弁により弁箱
内と真空容器内とを連通させて弁箱及び真空容器間の圧
力差をなくすことができ、真空ゲート弁の開閉動作のス
ムーズ化を図ることができる。
【0101】請求項8の発明では、駆動棒は、支持棒内
で長さ方向に相対的に摺動することにより弁板駆動機構
を作動させて弁板を開閉するようにし、支持棒及び駆動
棒を、駆動棒を支持棒に対し弁板駆動機構が弁板を開く
方向に相対移動させるように付勢する付勢手段により連
結し、駆動手段により、駆動棒を長さ方向に移動させて
弁板支持体の移動及び弁板駆動機構の開閉切換えを行う
ようにした。また、請求項9の発明では、上記と同様
に、駆動棒は、支持棒内で長さ方向に相対的に摺動する
ことにより弁板駆動機構を作動させて弁板を開閉するよ
うにし、支持棒及び駆動棒は、伸長時に弁板が開弁する
一方、収縮時に弁板が閉弁するように弁板駆動機構を作
動させるリンク機構を介して連結し、弁板支持体が閉弁
位置以外にあるときにリンク機構を伸長状態に保持する
ガイド部と、駆動棒を長さ方向に移動させて弁板支持体
の移動及び弁板駆動機構の作動切換えを行う駆動手段と
を設けた。従って、これらの発明によると、弁板支持体
が移動するときの接触による発塵を防止しながら、1つ
の駆動手段を用いて弁板支持体の移動及び弁板駆動機構
による弁板の開閉切換えを行うことができる。
【0102】請求項10の発明によると、弁板を、弁板
支持体の移動方向と略直交する方向に長い形状とし、弁
板支持体、ベローズ、弁板駆動機構、支持棒及び駆動棒
を弁板の長さ方向に沿って複数配設し、これら複数の弁
板支持体が同期して移動するように構成したことによ
り、細長い形状の弁板であっても、その長さ方向に沿っ
てバランスよく均等に駆動して開閉させることができ、
弁板のシール性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の真空ゲート弁の上半部を
示す拡大断面図である。
【図2】実施形態1の真空ゲート弁の下半部を示す拡大
断面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】実施形態1の真空ゲート弁の全体構成を示す断
面図である。
【図5】実施形態1の真空ゲート弁の全体構成を示す側
面図である。
【図6】実施形態2の真空ゲート弁の上半部を示す図1
相当図である。
【図7】実施形態2の真空ゲート弁の下半部を示す図2
相当図である。
【図8】実施形態2を示す図3相当図である。
【図9】実施形態2の真空ゲート弁を示す図4相当図で
ある。
【図10】実施形態2の真空ゲート弁を示す図5相当図
である。
【図11】実施形態3の真空ゲート弁を示す図1相当図
である。
【図12】平行リンク機構の一部を拡大して示す部分破
断平面図である。
【図13】ガイド部材の拡大正面図である。
【図14】弁板駆動機構の変形例を概略的に示す断面図
である。
【符号の説明】
1,2 真空容器 5 真空ゲート弁 6 弁箱(固定体) 7,8 連通口 9 ポート 10 排気バルブ 11 大気導入バルブ 12 連通管 13 開閉バルブ 14,15 弁板 18 弁板支持体 23 係止機構 25 弁板駆動体 36,37 平行リンク機構 39 弁板駆動機構 41 機構収容ベローズ 42 収容室 44 外筒 46 支持棒 46a 凹部 49 駆動棒 53 シリンダ(駆動手段) 55 圧縮ばね(付勢手段) 56 リンク機構 64 ガイド部 67 支持棒収容ベローズ 74 案内筒(支持棒案内部) 93 フレーム(固定体) 96 ガイド部材 97 垂直ガイド部 101 水平ガイド部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器の開口と略平行な方向に沿って
    開弁位置及び閉弁位置の間を移動可能な弁板支持体と、 上記弁板支持体に接離可能に支持され、弁板支持体に対
    し接離して上記真空容器の開口を開閉する弁板と、 上記弁板支持体の閉弁位置で弁板を弁板支持体に対し接
    離するように移動させて開閉させる弁板駆動機構と、 上記弁板支持体と弁板との間に亘り両者の接離方向に伸
    縮可能に設けられ、内部に、少なくとも上記弁板駆動機
    構を収容する収容室が他の空間と気密状に区画形成され
    た機構収容ベローズと、 上記弁板支持体を開弁位置及び閉弁位置間で移動させる
    筒状の支持棒と、 上記支持棒内に相対移動可能に挿通され、上記弁板駆動
    機構を作動させる駆動棒とを備えたことを特徴とする真
    空ゲート弁。
  2. 【請求項2】 請求項1の真空ゲート弁において、 支持棒は固定体に摺動可能に貫通されており、 上記支持棒と該支持棒が貫通される貫通部周囲の固定体
    との間に、支持棒の貫通部を気密状に覆う伸縮可能な支
    持棒収容ベローズが架設されていることを特徴とする真
    空ゲート弁。
  3. 【請求項3】 隣接する1対の真空容器間に配設され、
    各真空容器と連通口を介して連通する弁箱と、 上記弁箱内に設けられ、両真空容器の配列方向と略直交
    する方向に沿って開弁位置及び閉弁位置の間を移動可能
    な弁板支持体と、 上記弁板支持体に両真空容器の配列方向に接離可能に支
    持され、弁板支持体に対し接離して上記弁箱の連通口を
    それぞれ開閉する1対の弁板と、 上記弁板支持体の閉弁位置で両弁板を互いに接離するよ
    うに移動させて開閉させる弁板駆動機構と、 上記両弁板間に亘り両者の接離方向に伸縮可能に設けら
    れ、内部に、少なくとも上記弁板駆動機構を収容する収
    容室が弁箱内の他の空間と気密状に区画形成された機構
    収容ベローズと、 外端部が弁箱外に延びるように弁箱の壁部を気密状に貫
    通し、上記弁板支持体を開弁位置及び閉弁位置間で移動
    させる筒状の支持棒と、 外端部が弁箱外に延びるように上記支持棒内に相対移動
    可能に挿通され、上記弁板駆動機構を作動させる駆動棒
    と、 上記支持棒と該支持棒が貫通される貫通部周囲の弁箱壁
    部との間に架設され、上記支持棒の貫通部を気密状に覆
    う伸縮可能な支持棒収容ベローズとを備えたことを特徴
    とする真空ゲート弁。
  4. 【請求項4】 隣接する1対の真空容器間に配設され、
    各真空容器と連通口を介して連通する弁箱と、 上記弁箱内に設けられ、両真空容器の配列方向と略直交
    する方向に沿って開弁位置及び閉弁位置の間を移動可能
    な弁板支持体と、 上記弁板支持体に両真空容器の配列方向に接離可能に支
    持され、弁板支持体に対し接離して上記弁箱の一方の真
    空容器への連通口を開閉する第1の弁板と、 上記弁板支持体に一体的に固定支持され、上記弁箱の他
    方の真空容器への連通口を開閉する第2の弁板と、 上記弁板支持体の閉弁位置で第1の弁板を第2の弁板に
    対し接離するように移動させて開閉させる弁板駆動機構
    と、 上記両弁板間に亘り両者の接離方向に伸縮可能に設けら
    れ、内部に、少なくとも上記弁板駆動機構を収容する収
    容室が弁箱内の他の空間と気密状に区画形成された機構
    収容ベローズと、 外端部が弁箱外に延びるように弁箱の壁部を気密状に貫
    通し、上記弁板支持体を開弁位置及び閉弁位置間で移動
    させる筒状の支持棒と、 外端部が弁箱外に延びるように上記支持棒内に相対移動
    可能に挿通され、上記弁板駆動機構を作動させる駆動棒
    と、 上記支持棒と該支持棒が貫通される貫通部周囲の弁箱壁
    部との間に架設され、上記支持棒の貫通部を気密状に覆
    う伸縮可能な支持棒収容ベローズと、 弁板支持体が閉弁位置にあるときには該弁板支持体の両
    真空容器の配列方向への移動が許容される一方、弁板支
    持体が閉弁位置以外にあるときには第2の弁板と弁箱の
    壁部内面との間に間隙が形成されるように、上記支持棒
    を案内する支持棒案内部とを備えたことを特徴とする真
    空ゲート弁。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4の真空ゲート弁におい
    て、 弁箱の壁部にポートが開口され、 上記ポートに、弁箱内から空気を排出する排気バルブ
    と、弁箱内に大気を導入する大気導入バルブとが接続さ
    れていることを特徴とする真空ゲート弁。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4の真空ゲート弁におい
    て、 弁箱内が一方の真空容器と常時連通されていることを特
    徴とする真空ゲート弁。
  7. 【請求項7】 請求項3又は4の真空ゲート弁におい
    て、 弁箱内と少なくとも一方の真空容器とは連通管を介して
    連通されており、 上記連通管に開閉バルブが設けられていることを特徴と
    する真空ゲート弁。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか1つの真空ゲー
    ト弁において、 駆動棒は、支持棒内で長さ方向に相対的に摺動すること
    により弁板駆動機構を作動させて弁板を開閉するように
    構成され、 支持棒及び駆動棒は、駆動棒を支持棒に対し弁板駆動機
    構が弁板を開く方向に相対移動させるように付勢する付
    勢手段により連結され、 上記駆動棒を長さ方向に移動させて弁板支持体の移動及
    び弁板駆動機構の作動切換えを行う駆動手段が設けられ
    ていることを特徴とする真空ゲート弁。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれか1つの真空ゲー
    ト弁において、 駆動棒は、支持棒内で長さ方向に相対的に摺動すること
    により弁板駆動機構を作動させて弁板を開閉するように
    構成され、 支持棒及び駆動棒は、伸長時に弁板が開弁する一方、収
    縮時に弁板が閉弁するように駆動棒を支持棒に対し相対
    移動させて弁板駆動機構を作動させるリンク機構を介し
    て連結され、 上記弁板支持体が閉弁位置以外にあるときに上記リンク
    機構を伸長状態に保持するガイド部と、 上記駆動棒を長さ方向に移動させて弁板支持体の移動及
    び弁板駆動機構の作動切換えを行う駆動手段とを備えた
    ことを特徴とする真空ゲート弁。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4のいずれか1つの真空ゲ
    ート弁において、 弁板は、弁板支持体の移動方向と略直交する方向に長い
    形状とされ、 弁板支持体、収容ベローズ、弁板駆動機構、支持棒及び
    駆動棒が上記弁板の長さ方向に沿って複数配設され、 上記複数の弁板駆動機構が同期して作動するように構成
    されていることを特徴とする真空ゲート弁。
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