JP2000356271A - ゲートバルブ - Google Patents

ゲートバルブ

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JP2000356271A
JP2000356271A JP11167545A JP16754599A JP2000356271A JP 2000356271 A JP2000356271 A JP 2000356271A JP 11167545 A JP11167545 A JP 11167545A JP 16754599 A JP16754599 A JP 16754599A JP 2000356271 A JP2000356271 A JP 2000356271A
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JP
Japan
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displacement member
displacement
gate valve
valve
piston
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JP11167545A
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English (en)
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Tsuneo Ishigaki
恒雄 石垣
Kenji Waratani
健二 藁谷
Ikuo Kamisaka
育男 神坂
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SMC Corp
Original Assignee
SMC Corp
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Publication date
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Priority to EP00111349A priority patent/EP1061301B1/en
Priority to DE60012428T priority patent/DE60012428T2/de
Priority to TW089111464A priority patent/TW475044B/zh
Priority to KR10-2000-0032783A priority patent/KR100390030B1/ko
Priority to US09/593,367 priority patent/US6390449B1/en
Priority to CN00118382A priority patent/CN1118650C/zh
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガイド手段を不要とすることにより部品点数を
削減して製造コストを低減し、しかも、塵埃等の発生を
抑制することにより清浄性が要求される環境で好適に使
用できることにある。 【解決手段】ピストンロッド64に連結されて昇降自在
なレバー部材78と、前記レバー部材78と一体的に上
下動するとともに、変位終端において支持ローラ46を
支点として傾動自在に設けられた変位部材80と、前記
レバー部材78と変位部材80との間に介装されたばね
部材84と、前記レバー部材78の側面に係止されたピ
ン部材94と、前記変位部材80の側面に形成され前記
ピン部材94が係合する係合用溝部96とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、集積回路
(IC)やその部品等のワークを一方の真空処理室から
他方の真空処理室に移送する移送通路、または、圧力流
体、気体等の流通通路もしくは排気通路等を開閉するこ
とが可能なゲートバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、半導体ウェハや液晶
基板等の処理装置においては、半導体ウェハや液晶基板
等を種々の処理室に通路を介して出し入れすることが行
われており、前記通路には、それぞれ、該通路を開閉す
るゲートバルブが設けられている。
【0003】このゲートバルブは、例えば、特許第26
13171号公報(米国特許第5415376号、米国
特許第5641149号)に示されるように、シリンダ
の駆動作用下に変位する弁ロッドの直進運動によって弁
ディスクが弁座の対向位置に到達した後、前記弁ロッド
の傾動運動によって前記弁ディスクが弁座に押し付けら
れて着座することにより、弁箱に形成された通路が閉塞
されるように設けられている。
【0004】すなわち、従来技術に係る前記ゲートバル
ブ1は、図15および図16に示されるように、ワーク
を出し入れする通路2が形成された弁箱3と、前記弁箱
3内に形成された弁座4に着座することにより前記通路
2を閉塞する弁ディスク5と、前記弁ディスク5に連結
されて上下動および傾動自在に設けられた弁ロッド6と
を有する。
【0005】前記弁ロッド6の上部にはブロック7が連
結され、前記ブロック7の両側面には、一組のシリンダ
8a、8bのシリンダチューブ9の両側面にそれぞれ形
成されたガイド溝10(図17参照)に沿って変位する
枢軸11が固着され、前記ブロック7は、枢軸11が係
合するガイド溝10の案内作用下に上下動および傾動す
るように設けられている。なお、前記シリンダチューブ
9、ブロック7および枢軸11はそれぞれ金属製材料に
よって形成されている。
【0006】換言すると、前記ブロック7は、枢軸11
が係合するガイド溝10の案内作用下に、引張ばね12
を介してヨーク13と一体的に上下方向に沿って直進運
動するとともに、前記ガイド溝10の湾曲する下端部1
0a(図17参照)によって支持された枢軸11を支点
として矢印A方向に傾動運動するように設けられてい
る。従って、前記弁ディスク5は、枢軸11を支点とし
て矢印B方向に傾動して弁座4に着座することにより、
通路2が気密に閉塞される。
【0007】なお、参照数字14は、断面菱形の板状カ
ムを示し、傾斜した前記板状カム14が略水平に変位す
ることにより、前記ブロック7がガイド溝10の下端部
10aを支点として矢印A方向に傾動するように設けら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術に係るゲートバルブでは、シリンダの側面に形
成されたガイド溝に沿ってブロックの枢軸が摺動変位す
るように設けられているため、長年の使用によって前記
枢軸が摩耗して変形してしまい、ガイド機能が低下する
という不具合がある。
【0009】また、従来技術に係るゲートバルブでは、
弁ブロックの両側に枢軸を設けることにより部品点数が
多くなるとともに、シリンダの側面にガイド溝を切り欠
く工程が必要となり、製造コストが高騰するという不具
合がある。
【0010】さらに、従来技術に係るゲートバルブで
は、金属製材料からなるシリンダチューブのガイド溝に
沿って金属製材料からなるブロックの枢軸が摺動変位す
ることにより塵埃等が発生する。換言すると、金属製材
料同士の摩擦によってダストが発生することによりクリ
ーンルーム等の清浄性が要求される環境では使用するこ
とができないという不具合がある。
【0011】本発明は、前記の不具合を考慮してなされ
たものであり、ガイド手段を不要とすることにより部品
点数を削減して製造コストを低減し、しかも、塵埃等の
発生を抑制することにより清浄性が要求される環境で好
適に使用することが可能なゲートバルブを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、駆動源と、前記駆動源の駆動軸に連結
され、該駆動源の駆動作用下に軸線方向に沿って変位す
る第1変位部材と、前記第1変位部材と一体的に軸線方
向に沿って変位するとともに、軸線方向に沿った変位終
端において支持部材を支点として傾動自在に設けられた
第2変位部材と、前記第2変位部材に連結された弁ロッ
ドを介して通路を開閉する弁ディスクと、前記第1変位
部材と第2変位部材とを変位方向に沿って位置決めした
状態で一体的に保持する位置決め保持手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0013】この場合、前記位置決め保持手段は、第1
変位部材と第2変位部材との間に介装されたばね部材
と、前記第1変位部材の側面に係止されたピン部材と、
前記第2変位部材の側面に形成されピン部材が係合する
係合用溝部とを含み、あるいは第1変位部材と第2変位
部材との間に介装されたばね部材と、一端部が前記第1
変位部材の長孔に遊嵌され、他端部が前記第2変位部材
に固着された連結ピンとを含むように設けると好適であ
る。
【0014】また、前記駆動源は圧力流体の作用下にピ
ストンおよびピストンロッドを軸線方向に沿って変位さ
せるシリンダ機構からなり、前記シリンダ機構には、前
記ピストンロッドの周方向の回動を阻止する回り止め手
段が設けられると好適である。なお、前記回り止め手段
は、軸線方向に沿って延在するスプライン溝が形成され
たピストンロッドと、前記スプライン溝に沿って転動す
る複数のボールが設けられたスプライン軸受部材とを有
する。
【0015】さらに、前記支持部材は、第2変位部材の
一端部に回動自在に軸支された一組の支持ローラからな
り、前記支持ローラを、第2変位部材の変位終端位置に
おいて湾曲する凹部に係合するように設けるとよい。
【0016】さらにまた、前記凹部に支持ローラが当接
したときの衝撃を吸収する第1緩衝部材を設け、また、
ピストンが下死点に到達した際、前記シリンダ機構に前
記ピストンに付与される衝撃を吸収する第2緩衝部材を
設け、しかも、前記ピストンが一方および他方の変位終
端位置に到達した際、弁ロッドの外周面に形成された環
状段部に接触してシールするシール部材を設けると好適
である。
【0017】本発明によれば、駆動源の駆動作用下に、
位置決め保持手段を介して第1変位部材と第2変位部材
とが変位方向に沿って位置決めされた状態で一体的に軸
線方向に沿って変位する。軸線方向に沿った変位終端位
置に到達した後、第1変位部材を軸線方向に沿ってさら
に変位させることにより、前記第2変位部材は支持部材
を支点として所定角度だけ傾動する。この結果、第2変
位部材に連結された弁ロッドが傾動し、弁ディスクによ
って通路が閉塞される。
【0018】本発明では、第1変位部材と第2変位部材
とを位置決めした状態で一体的に保持する位置決め保持
手段を設けることにより、ガイド手段を不要としたた
め、部品点数が削減される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係るゲートバルブについ
て好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0020】図1において、参照数字20は、本発明の
実施の形態に係るゲートバルブを示す。
【0021】このゲートバルブ20は、駆動部22と、
前記駆動部22の駆動作用下に上下方向に沿って変位す
るとともに、前記上下方向と略直交する方向に傾動する
一組の弁ロッド24a、24bと、前記弁ロッド24
a、24bの一端部に連結された略長方形状の弁ディス
ク26とを有する。前記弁ロッド24a、24bの一端
側および略中央部の外周面には、それぞれ、環状段部2
7a、27bが形成されている(図3参照)。
【0022】なお、前記駆動部22の上部側には、図示
しないワークを出し入れするための通路28が形成され
た弁箱30が設けられ(図7および図8参照)、前記弁
箱30の内壁面に形成された弁座32に前記弁ディスク
26が着座することにより、前記通路28が気密に閉塞
される。前記弁ディスク26には環状溝に沿ってシール
部材34が装着され、前記シール部材34によって弁デ
ィスク26が弁座32に着座した際の気密性が保持され
る。
【0023】駆動部22は、前記弁箱30の底面にねじ
部材36(図3参照)を介して固定されたベースプレー
ト38と、前記ベースプレート38に装着される有底筒
状のケーシング40と、前記ケーシング40内に配設さ
れたシリンダ機構(駆動源)42とを有する。
【0024】前記ベースプレート38には、図2に示さ
れるように、一組の弁ロッド24a、24bを挿通する
ための断面略円形状の一組の貫通孔44a、44bが形
成され、また、その下面部には、後述する支持ローラ
(支持部材)46を支持するための断面半円状の凹部4
8(図1参照)が形成されている。前記貫通孔44a、
44bの直径は、弁ロッド24a、24bの直径よりも
若干大きく形成され、また該貫通孔44a、44bに
は、弁ロッド24a、24bの所定部分を被覆するベロ
ーズ50の一端部を保持するリング体52が嵌合され
る。
【0025】前記ベローズ50と弁箱30との間には、
図9に示されるように、弁ロッド24a、24bの外周
面を囲繞するパッキン(シール部材)51が挟持され、
前記パッキン51は、ピストン60が変位終端位置であ
る上死点または下死点に到達した際、弁ロッド24a、
24bの上部側の環状段部27aまたは下部側の環状段
部27bに接触してシール機能を営む。なお、前記パッ
キン51は、ピストン60が上死点と下死点との間にあ
るとき、弁ロッド24a、24bの外周面と接触しない
ように設けられているため、摩擦による塵埃の発生が阻
止される。
【0026】また、前記ベースプレート38には、図1
0に示されるように、例えば、ウレタン樹脂またはポリ
ウレタン樹脂等の樹脂製材料によって形成された第1緩
衝部材53が孔部内に装着され、前記第1緩衝部材53
は金具55および止め輪57を介して孔部内に固定され
る。前記第1緩衝部材53は、支持ローラ46が凹部4
8に係合する際、前記支持ローラ46に当接して該支持
ローラ46の衝撃を吸収する機能を営む。
【0027】前記シリンダ機構42は、図3に示される
ように、両側面に外方に向かって突出する凸部54(図
2参照)が形成され、図示しないねじ部材を介して前記
ベースプレート38に一端部が固定されるシリンダチュ
ーブ56と、前記シリンダチューブ56内のシリンダ室
58に沿って変位自在に収装されたピストン60と、一
端部が前記ピストン60に連結され、外周面に軸線方向
に沿って延在するスプライン溝62が形成されたピスト
ンロッド64と、前記シリンダチューブ56に固定さ
れ、前記ピストンロッド64のスプライン溝62に係合
する複数のボール66が設けられたスプライン軸受部材
68とを有する。
【0028】前記ピストン60の外周面には、該ピスト
ン60によって二分割された上部側シリンダ室58aと
下部側シリンダ室58bとをそれぞれ気密に保持するピ
ストンパッキン70が装着され、また前記ピストンパッ
キン70に近接する底面部には、ピストン60が下死点
に到達した際、前記スプライン軸受部材68の上端部に
当接し、その衝撃を吸収する第2緩衝部材72が装着さ
れている。第2緩衝部材72は、例えば、ウレタン樹
脂、あるいはポリウレタン樹脂等の樹脂製材料によって
形成されると好適である。
【0029】なお、前記上部側シリンダ室58aおよび
下部側シリンダ室58bには、圧力流体供給源(図示せ
ず)に接続された図示しないチューブを介して圧力流体
(例えば、圧縮空気)が供給され、図示しない切換弁の
切換作用下に上部側シリンダ室58aまたは下部側シリ
ンダ室58bのいずれか一方に圧力流体が供給される。
【0030】さらに、駆動部22は、図2および図3に
示されるように、ロックナット74およびスペーサ76
を介してピストンロッド64の他端部に固定されるレバ
ー部材(第1変位部材)78と、前記レバー部材78と
一体的に変位する変位部材(第2変位部材)80とを有
する。
【0031】略平行に延在する前記レバー部材78の両
側面には、横方向に向かって所定長だけ突出する一組の
突出片82a、82bが形成され、前記突出片82a、
82bには、後述するばね部材84の一端部が係着され
る略円形状の凹部86が形成されている。前記レバー部
材78の両側面には略長円状に切り欠かれた長孔88
a、88bがそれぞれ形成され、前記長孔88a、88
bにはピン部材90を介して変位部材80に固定された
ローラ92が係合するように設けられている。
【0032】さらに、前記レバー部材78の両側面の上
部側には孔部を介して一組のピン部材94が嵌着され、
前記ピン部材94の一端部は、変位部材80の両側面に
形成された係合用溝部96に係合するように設けられて
いる。
【0033】図2および図3に示されるように、変位部
材80の略平行に延在する両側面には、横方向に向かっ
て所定長だけ突出する一組のフランジ部98a、98b
が形成されている。前記フランジ部98a、98bに
は、弁ロッド24a、24bの他端部が嵌挿される断面
略円形状の孔部100が形成され、前記弁ロッド24
a、24bのねじ部に締結されるロックナット102を
介して前記弁ロッド24a、24bが変位部材80に固
定される。
【0034】前記変位部材80の一組のフランジ部98
a、98bとレバー部材78の一組の突出片82a、8
2bとの間には、それぞれ、ばね部材84が介装され、
前記ばね部材84の一端部は、フランジ部98a、98
bに固定される弁ロッド24a、24bの一端部に係着
され、該ばね部材84の他端部は、突出片82a、82
bの円形状の凹部86に係着されている。
【0035】なお、前記弁ロッド24a、24bの他端
部には、その外周面を被覆するようにベローズ50が設
けられ、前記ベローズ50の一端部はベースプレート3
8に保持されたリング体52に回動自在に連結され、他
端部は弁ロッド24a、24bに外嵌されたリング体1
04に固着されている。
【0036】また、変位部材80の両側面には、レバー
部材78に係止されたピン部材94の一端部が係合する
係合用溝部96がそれぞれ形成されている。前記係合用
溝部96の下端部96aにピン部材94が係合すること
により、レバー部材78と変位部材80とが上下方向お
よび前後方向(図3において、紙面と略直交する方向)
の位置ずれを防止し且つ上下方向に沿って所定間隔離間
した状態で位置決めされ、このように位置決めされた状
態で一体的に上下動する。そして、前記ピン部材94が
係合用溝部96の下端部96aから離脱して傾斜部96
b(図2参照)に沿って上昇することにより、弁ディス
ク26が傾動可能となる。
【0037】さらに、二股に分岐した変位部材80の上
部には、一組の支持ローラ46が回動自在に軸支され、
前記支持ローラ46は、変位部材80の変位終端位置に
おいてベースプレート38の湾曲する凹部48に挿入さ
れ(図1参照)、前記凹部48に係合する支持ローラ4
6を支点として、弁ディスク26、弁シャフト24a、
24bおよび変位部材80が所定角度θだけ傾動する
(図8参照)。
【0038】さらにまた、変位部材80の下部には、ピ
ストンロッド64が挿通し断面長円状からなる長孔10
6が形成され、前記変位部材80が傾動する際、前記ピ
ストンロッド64が長孔106に沿って変位するように
設けられている(図5参照)。
【0039】本発明の実施の形態に係るゲートバルブ2
0は、基本的には以上のように構成されるものであり、
次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、
以下の説明では、ピストン60がシリンダ室58の最下
端位置(下死点)にあり、弁箱30に形成された通路2
8が弁ディスク26によって閉塞されていない開成状態
を初期位置として説明する。
【0040】この場合、前記初期位置では、ばね部材8
4の弾発力によってレバー部材78が下方側に向かって
押圧されているため、レバー部材78に固着されたピン
部材94が変位部材80の係合用溝部96の下端部96
aに保持された状態にある。また、前記初期位置では、
レバー部材78の両側面に形成された長孔88a、88
bの上部にローラ92が係合した状態にある。
【0041】前記初期位置において、圧力流体供給源
(図示せず)から図示しないチューブを介して下部側シ
リンダ室58bに圧力流体を供給する。下部側シリンダ
室58bに供給された圧力流体の作用下にピストン60
が上昇し、前記ピストン60に連結されたピストンロッ
ド64も上昇する。なお、この場合、上部側シリンダ室
58aは、図示しない切換弁の作用下に大気開放状態に
あるものとする。
【0042】前記ピストンロッド64が上昇することに
より、該ピストンロッド64とともにレバー部材78、
変位部材80、弁ロッド24a、24bおよび弁ディス
ク26が一体的に上昇する。この場合、レバー部材78
はばね部材84の弾発力によって下方側に押圧された状
態にあり、前記レバー部材78の両側面に固着された一
組のピン部材94が変位部材80の係合用溝部96の下
端部96aに保持されることにより、レバー部材78と
変位部材80とは、それぞれ、上下方向および前後方向
(図3において、紙面と略直交する方向)の位置ずれを
防止した所定位置に位置決め保持された状態にある。従
って、レバー部材78および変位部材80は、前記所定
位置に位置決め保持された状態で一体的に上昇する。
【0043】ピストンロッド64が上昇する際、前記ピ
ストンロッド64に形成されたスプライン溝62に沿っ
て複数のボール66が転動して循環するとともに、該ピ
ストンロッド64はシリンダチューブ56に固着された
スプライン軸受部材68によって周方向の回転が阻止さ
れて回り止めがなされている。
【0044】ピストンロッド64が上昇して変位部材8
0の一端部がベースプレート38に当接することにより
前記変位部材80は変位終端位置に到達し、弁ディスク
26は、通路28の開口部に対峙した状態となる(図7
参照)。その際、変位部材80の上部に設けられた支持
ローラ46は、ベースプレート38の湾曲する凹部48
に係合するとともに、第1緩衝部材53に当接すること
によりその衝撃が吸収される。
【0045】変位部材80が変位終端位置に到達した
後、ピストンロッド64がさらに上昇することにより、
該変位部材80は、レバー部材78の長孔88a、88
bに対するローラ92の係合作用下に、凹部48に係合
する支持ローラ46を支点として所定角度θだけ傾動
し、弁ディスク26が弁座32に着座することにより通
路28が閉塞される(図8参照)。
【0046】すなわち、変位部材80が変位終端位置に
到達した後、ばね部材84の弾発力に抗してピストンロ
ッド64をさらに上昇させることによりレバー部材78
のみが上昇し、その際、変位部材80は、レバー部材7
8の両側面に形成された長孔88a、88bに対するロ
ーラ92の係合作用下に、支持ローラ46を支点として
所定角度θだけ傾動する(図8参照)。なお、変位部材
80が支持ローラ46を支点として傾動する際、レバー
部材78の両側面に固着されたピン部材94は、変位部
材80の係合用溝部96の下端部96aから離脱して傾
斜部96bに沿って上昇する。
【0047】従って、弁ロッド24a、24bを介して
変位部材80に固定された弁ディスク26は、前記変位
部材80が所定角度θだけ傾動することにより、通路2
8から所定間隔離間して対峙した状態から通路28側に
向かって略水平に変位する。この結果、弁ディスク26
に設けられたシール部材34が弁座32に着座して通路
28が気密に閉塞される。
【0048】次に、弁ディスク26を弁座32から離間
させて通路28を開成する場合には、図示しない切換弁
の切換作用下に上部側シリンダ室58aに圧力流体を供
給することによりピストン60が下降し、ピストンロッ
ド64、レバー部材78および変位部材80が一体的に
下降することにより、初期位置に復帰する。なお、この
場合、下部側シリンダ室58bは、図示しない切換弁の
作用下に大気開放状態にある。
【0049】すなわち、変位部材80が長孔88a、8
8bに対するローラ92の係合作用下に前記とは反対方
向に向かって所定角度θだけ傾動した後、ピストンロッ
ド64と一体的にレバー部材78および変位部材80が
下降することにより初期位置に復帰する。その際、ピス
トン60の底面部に設けられた第2緩衝部材72によっ
て該ピストン60が下死点に到達したときの衝撃が吸収
される。なお、ピストン60が下降するとき、ばね部材
84の弾発力によってレバー部材78が下方側に向かっ
て押圧されるため、上部側シリンダ室58aに供給され
る圧力流体の流量を抑制することができる。
【0050】本実施の形態では、レバー部材78の両側
面に固着されたピン部材94を変位部材80の係合用溝
部96に係合させることにより、前記レバー部材78と
前記変位部材80とを上下方向および前後方向に位置ず
れがない所定位置に位置決めした状態で保持し、両者が
一体的に上下動するように設けられている。従って、本
実施の形態では、レバー部材78および変位部材80を
上下動させる際に前記レバー部材78および変位部材8
0を案内するガイド手段が不要となり、従来技術と比較
して部品点数を削減して製造コストを低減することがで
きる。
【0051】また、本実施の形態では、従来技術のよう
にシリンダチューブ9の側面にガイド溝10(図14参
照)を切り欠く工程を省略することにより、製造工程を
簡素化して製造コストを低減することができる。
【0052】さらに、本実施の形態では、従来技術のよ
うにガイド溝に沿って摺動変位する際に塵埃等を発生さ
せるガイド手段を設けていないため、塵埃等の発生を抑
制することにより、例えば、クリーンルーム等の清浄性
が要求される環境で好適に使用することができる。
【0053】次に、本発明の他の実施の形態に係るゲー
トバルブ110を図11乃至図14に示す。なお、図1
に示す前記の実施の形態に係るゲートバルブ20と同一
の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明
を省略する。
【0054】この他の実施の形態に係るゲートバルブ1
10では、前記実施の形態に係るゲートバルブ20を構
成するレバー部材78に固着されたピン部材94と変位
部材80の両側面に形成された係合用溝部96とに代替
して、前記レバー部材78および変位部材80をそれぞ
れ位置決めした状態で一体的に保持する一組の連結ピン
112a、112bが設けられている点に特徴がある。
【0055】前記一組の連結ピン112a、112b
は、それぞれ、一端部が変位部材80の底面部にねじ締
結されて固定され、他端部がレバー部材78の長孔11
4内にクリアランスを介して遊嵌されている。従って、
連結ピン112a、112bの他端部は、長孔114に
沿って変位自在に設けられている。また、断面テーパ状
に形成された前記連結ピン112a、112bの頭部
は、長孔114に形成されたテーパ部116によって係
止されるように設けられている。
【0056】この場合、レバー部材78はばね部材84
の弾発力によって下方側に押圧された状態にあり、前記
レバー部材78の底面に固着された一組の連結ピン11
2a、112bの頭部が変位部材80の長孔114のテ
ーパ部116に係止されることにより、レバー部材78
と変位部材80とが共に位置決めされた状態で保持され
る。従って、レバー部材78および変位部材80は、前
記位置決め保持された状態で一体的に上下動する。
【0057】なお、変位部材80が変位終端位置に到達
した後、レバー部材78はばね部材84の弾発力に抗し
てさらに上昇し、その際、連結ピン112a、112b
の頭部がレバー部材78の長孔114から抜け出して突
出することにより、変位部材80は支持ローラ46を支
点として所定角度θだけ傾動する(図14参照)。
【0058】他の実施の形態では、一組の連結ピン11
2a、112bという簡素な構造によってレバー部材7
8と変位部材80とを上下方向等に沿った所定位置に位
置決めした状態で保持することができ、より一層製造コ
ストを低減することができる。
【0059】その他の構成並びに作用効果は、前記実施
の形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
【0060】なお、本発明の実施の形態では、駆動源と
して圧力流体の作用下にピストン60およびピストンロ
ッド64を一体的に変位させるシリンダ機構42を用い
て説明しているが、これに限定されるものではなく、前
記駆動源として、例えば、図示しないリニアアクチュエ
ータ、回転駆動源または電動アクチュエータ等を用いて
もよいことは勿論である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0062】すなわち、第1変位部材と第2変位部材と
を位置決めした状態で一体的に保持する位置決め保持手
段を設けることにより、ガイド手段を不要としたため、
部品点数を削減して製造コストを低減することができ
る。
【0063】また、ガイド溝を切り欠く工程を省略する
ことができることから、製造工程が簡素化され、より一
層製造コストを低減することができる。
【0064】さらに、塵埃の発生を抑制することによ
り、クリーンルーム等の清浄性が要求される環境で好適
に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るゲートバルブの概略
斜視図である。
【図2】図1に示すゲートバルブの分解斜視図である。
【図3】前記ゲートバルブの軸線方向に沿った縦断面図
である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った横断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿った横断面図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿った横断面図である。
【図7】図3のVII−VII線に沿った縦断面図であ
る。
【図8】図7に示す状態から弁ロッドが角度θだけ傾動
して弁ディスクが弁座に着座した状態を示す縦断面図で
ある。
【図9】弁ロッドをシールするパッキンを示す部分拡大
縦断面図である。
【図10】軸線と略直交する方向に沿ったベースプレー
トの縦断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態に係るゲートバルブ
の軸線方向に沿った縦断面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿った縦断面図
である。
【図13】図11のXIII−XIII線に沿った横断
面図である。
【図14】図12に示す状態から弁ロッドが角度θだけ
傾動して弁ディスクが弁座に着座した状態を示す縦断面
図である。
【図15】従来技術に係るゲートバルブの軸線方向に沿
った縦断面図である。
【図16】図15に示すゲートバルブの軸線方向に沿っ
た縦断面図である。
【図17】図15に示すゲートバルブを構成するシリン
ダチューブの斜視図である。
【符号の説明】
20、110…ゲートバルブ 22…駆動部 24a、24b…弁ロッド 26…弁ディスク 28…通路 30…弁箱 32…弁座 38…ベースプレー
ト 40…ケーシング 42…シリンダ機構 44a、44b…貫通孔 46…支持ローラ 48、86…凹部 50…ベローズ 51…パッキン 53、72…緩衝部
材 56…シリンダチューブ 58、58a、58
b…シリンダ室 60…ピストン 62…スプライン溝 64…ピストンロッド 66…ボール 68…スプライン軸受部材 70…ピストンパッ
キン 78…レバー部材 80…変位部材 82a、82b…突出片 84…ばね部材 88a、88b、106、114…長孔 90、94…ピン部材 92…ローラ 96…係合用溝部 98a、98b…フ
ランジ部 112a、112b…連結ピン 116…テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神坂 育男 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内 Fターム(参考) 3H053 AA02 AA22 AA25 AA26 AA31 BD01 BD03 DA09 3H056 AA05 BB22 BB32 BB33 BB38 BB41 CA01 CB02 CD04 GG02 GG14 3H063 AA04 BB22 BB32 BB33 BB39 BB41 DA15 DB24 GG02 GG15 3H066 AA03 BA12 BA17 BA18 BA19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源と、 前記駆動源の駆動軸に連結され、該駆動源の駆動作用下
    に軸線方向に沿って変位する第1変位部材と、 前記第1変位部材と一体的に軸線方向に沿って変位する
    とともに、軸線方向に沿った変位終端において支持部材
    を支点として傾動自在に設けられた第2変位部材と、 前記第2変位部材に連結された弁ロッドを介して通路を
    開閉する弁ディスクと、 前記第1変位部材と第2変位部材とを変位方向に沿って
    位置決めした状態で一体的に保持する位置決め保持手段
    と、 を備えることを特徴とするゲートバルブ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のゲートバルブにおいて、 前記位置決め保持手段は、第1変位部材と第2変位部材
    との間に介装されたばね部材と、前記第1変位部材の側
    面に係止されたピン部材と、前記第2変位部材の側面に
    形成されピン部材が係合する係合用溝部とを含むことを
    特徴とするゲートバルブ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のゲートバルブにおいて、 前記位置決め保持手段は、第1変位部材と第2変位部材
    との間に介装されたばね部材と、一端部が前記第1変位
    部材の長孔に遊嵌され、他端部が前記第2変位部材に固
    着された連結ピンとを含むことを特徴とするゲートバル
    ブ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲ
    ートバルブにおいて、 前記駆動源は圧力流体の作用下にピストンおよびピスト
    ンロッドを軸線方向に沿って変位させるシリンダ機構か
    らなり、前記シリンダ機構には、前記ピストンロッドの
    周方向の回動を阻止する回り止め手段が設けられること
    を特徴とするゲートバルブ。
  5. 【請求項5】請求項4記載のゲートバルブにおいて、 前記回り止め手段は、軸線方向に沿って延在するスプラ
    イン溝が形成されたピストンロッドと、前記スプライン
    溝に沿って転動する複数のボールが設けられたスプライ
    ン軸受部材とを有することを特徴とするゲートバルブ。
  6. 【請求項6】請求項1記載のゲートバルブにおいて、 前記支持部材は、第2変位部材の一端部に回動自在に軸
    支された一組の支持ローラからなり、前記支持ローラ
    は、第2変位部材の変位終端位置において湾曲する凹部
    に係合するように設けられていることを特徴とするゲー
    トバルブ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のゲートバルブにおいて、 前記凹部には、支持ローラが当接したときの衝撃を吸収
    する第1緩衝部材が設けられていることを特徴とするゲ
    ートバルブ。
  8. 【請求項8】請求項4記載のゲートバルブにおいて、 前記シリンダ機構には、ピストンが下死点に到達した
    際、前記ピストンに付与される衝撃を吸収する第2緩衝
    部材が設けられることを特徴とするゲートバルブ。
  9. 【請求項9】請求項4記載のゲートバルブにおいて、 前記ピストンが一方および他方の変位終端位置に到達し
    た際、弁ロッドの外周面に形成された環状段部に接触し
    てシールするシール部材が設けられることを特徴とする
    ゲートバルブ。
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