JP3433207B2 - ゲートバルブ - Google Patents

ゲートバルブ

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JP3433207B2
JP3433207B2 JP35052799A JP35052799A JP3433207B2 JP 3433207 B2 JP3433207 B2 JP 3433207B2 JP 35052799 A JP35052799 A JP 35052799A JP 35052799 A JP35052799 A JP 35052799A JP 3433207 B2 JP3433207 B2 JP 3433207B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、半導体
装置の製造工程等に用いられる真空処理室の開口部を開
閉可能でかつ密封可能なゲートバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体装置の製造等に用いら
れる真空処理装置では、処理シャンバ内の真空度を高め
るために、ロータリーポンプ等の処理シャンバ内の気体
を粗引きする粗引き用真空ポンプと、ターボ分子ポンプ
等の高真空用ポンプとを併用し、粗引き用真空ポンプで
処理シャンバ内を低真空状態にした後、高真空用ポンプ
で高真空状態にすることが行われている。たとえば、タ
ーボ分子ポンプでは、その構造上、処理シャンバ内の空
気をある程度粗引きした状態から駆動させないと、処理
シャンバ内が大気圧に近い状態で駆動させたのではター
ビンブレードが損傷してしまうことがある。一方、処理
シャンバ内の真空状態を一気に破って速やかに大気圧に
するベントは、処理チャンバの使い勝手の観点からは必
要である。上記のターボ分子ポンプのタービンブレード
の損傷の回避およびベントを両立させるために、たとえ
ば、処理チャンバとターボ分子ポンプとの間にゲートバ
ルブを配設し、ベント時には、ターボ分子ポンプに通じ
るゲートをゲートバルブによって閉じておく方法が知ら
れている。
【0003】図12は、上記のような処理チャンバとタ
ーボ分子ポンプとの間にゲートバルブの構造の一例を示
す図である。なお、図12はゲートバルブの弁体を弁体
によって密封される開口部側から見た断面図である。図
12に示すゲートバルブ101は、弁箱102内にガイ
ドローラ103aおよび104bによって矢印A1およ
びA2方向に移動自在に案内されたシール材104aを
備えた弁体104が、アーム機構105によって保持さ
れている。なお、弁箱102はターボ分子ポンプと処理
チャンバとの間に設けられている。アーム機構105は
弁箱102とは伸縮自在なシールベローズ110でシー
ルされたエアシリンダ107のピストンロッド107a
と連結されており、ピストンロッド107aの伸縮動作
によってアーム機構105は駆動され、これによって弁
体104が矢印A1およびA2の方向に移動し、弁箱1
02の開口部を開閉する。
【0004】弁体104の裏面側には、図13に示すよ
うに、カム機構114が設けられており、このカム機構
114は、アーム機構105のアーム105aに連結さ
れている。図13(a)に示すように、弁体104がア
ーム機構105によって矢印A1の向きに移動すると、
弁体104はカム機構114によって弁箱102の開口
部120に押しつけられ、開口部120が密封される。
図13(b)に示すように、弁体104がアーム機構1
05によって矢印A2の向きに移動すると、弁体104
はカム機構114によって開口部120に対する押しつ
け状態は解除され、開口部120を開く向きに移動す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
ゲートバルブ101では、ターボ分子ポンプによる排気
によって真空状態となる弁箱102内に弁体104を駆
動するアーム機構105およびカム機構114が配設さ
れている。カム機構114やアーム機構105は、これ
らの構成部品間で摺動部分が存在しており、このため、
弁箱102内で構成部品間の摺動によってパーティクル
が発生する可能性があり、弁箱102内でパーティクル
が発生すると、このパーティクルが処理チャンバ内およ
び処理チャンバ内に存在する半導体ウェーハを汚染する
可能性がある。また、カム機構114は弁体104に直
接連結されているため、カム機構114から発生する振
動が弁体104を通じて処理チャンバに伝わりやすく、
処理チャンバが振動すると処理チャンバの内壁に付着し
たパーティクルが脱落することがあり、この脱落したパ
ーティクルが半導体ウェーハを汚染する可能性もあっ
た。さらに、上記構成のゲートバルブ101では、弁箱
102内にマジックハンド的なアーム機構105を設け
て、アーム機構105の動作範囲を狭小化して弁箱10
2を小型化しているが、弁箱102のさらなる小型化へ
の要求も強い。
【0006】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、たとえば、半導体装置の製造に用いられ
る真空処理装置の処理チャンバ内でパーティクルを発生
させず、処理チャンバへの振動を抑制でき、省スペース
化を図ることができるゲートバルブを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のゲートバルブ
は、気密室内に設けられ、当該気密室の略水平方向に沿
って形成された開口部を開閉可能でかつ前記開口部に対
して実質的に鉛直方向に移動することにより当該開口部
を密封可能な弁体と、一端部に前記弁体が固定され、前
記気密室内から気密室外に突出するように設けられ、水
平方向へ直動可能に、かつ、前記気密室外側の他端部に
位置する所定の傾動軸を中心に傾動可能に保持された弁
ロッドと、前記弁ロッドが移動可能に前記弁ロッドと前
記気密室との間をシールするシーリング手段と、前記弁
ロッドの気密室外側の他端部を水平方向に移動自在に支
持し、前記弁体が前記開口部を閉じる閉位置で前記弁ロ
ッドの直動を規制し、かつ、前記閉位置に前記弁ロッド
が移動したときにのみ当該弁ロッドの前記傾動軸を中心
とする傾動を可能にする案内手段と、前記弁ロッドの気
密室外側の他端部と連結され、供給される直動力によっ
て前記弁ロッドを水平方向に直動させ、かつ、供給され
る直動力を傾動力に変換して前記閉位置で直動が規制さ
れた弁ロッドを前記弁体が前記開口部を密封する向きに
前記傾動軸を中心に傾動させるカム機構と、前記カム機
構に直動力を供給する駆動手段と、前記弁ロッドが前記
閉位置に移動したときにのみ当該弁ロッドの前記気密室
外側の端部に当接可能に設けられ、前記閉位置に移動
した弁ロッドの重力による前記弁体が開口部を密封する
向きの傾動を規制し、かつ、前記カム機構による前記弁
ロッドの傾動に応じて当該傾動に抗する弾性力を前記弁
ロッドに作用させる弾性支持手段とを有する。
【0008】好適には、前記弾性支持手段は、前記閉位
置に移動した弁ロッドの気密室外側の端部に当接可能に
前記案内手段に設けられている。
【0009】好適には、前記弁ロッドは、前記気密室外
側の端部の両側部に回転自在に設けられ、前記弁体側か
ら直動方向に沿って順に配列された第1および第2ロー
ラを備え、前記案内手段は、前記第1および第2ローラ
を上下方向から挟み、当該第1および第2ローラを支持
する直動方向に沿った上下の案内面と、前記弁ロッドが
閉位置に移動したときに前記第1のローラと当接して前
記弁ロッドの直動を規制する規制面と、を備えたガイド
レールを有する。
【0010】前記ガイドレールの上側の案内面は、前記
弁ロッドが閉位置に移動した状態において、前記第1の
ローラを前記傾動軸とした前記弁ロッドの前記弁体が開
口部を密封する向きの傾動を許容する非形成領域を有す
る構成とすることにより、開位置に移動した弁ロッドの
傾動を可能にすることができる。
【0011】前記弾性支持手段は、前記ガイドレールの
上側の案内面の非形成領域に、前記第2のローラと当接
可能に配置された当接部材と、前記当接部材を前記ガイ
ドレールに連結するばねと、を有する。
【0012】好適には、前記ばねは、板ばねである。
【0013】前記カム機構は、前記弁ロッドの前記気密
室外側の端部に連結された第1のカム部材と、前記駆動
手段に連結された第2のカム部材と、備え、前記第1お
よび第2のカム部材のうち、一方が前記駆動手段から供
給される直動力を傾動力に変換するカム面を備え、他方
が前記カム面に係合する係合部を備える。
【0014】好適には、前記カム面は、傾斜面からな
り、前記係合部は、前記傾斜面上を転動可能に保持され
た転動体を備える。
【0015】前記弁体の開口部を開く方向への移動時
に、前記第1のカム部材と第2のカム部材との分離を規
制し、かつ、前記弁体の開口部を閉じる方向への移動時
に、前記弁ロッドの傾動動作を規制するように第1のカ
ム部材と第2のカム部材を連結するカム連結部材をさら
に備える。
【0016】好適には、前記駆動手段は、ロッドレスシ
リンダである。
【0017】本発明のゲートバルブでは、弁ロッドによ
って水平に保持された弁体は、開口部を開いた開位置か
ら、駆動手段の供給する直動力によって開口部を閉じる
閉位置に向かって直動する。閉位置に到達した弁ロッド
は、その気密室外側の端部の移動が案内手段によって規
制されて停止する。この状態では、弁ロッドは、弁ロッ
ドおよび弁体に作用する重力によって、弁体が開口部を
密封する向きに傾動しようとするが、弾性支持手段によ
ってこの傾動が規制される。駆動手段からカム機構を通
じて弁ロッドにさらなる直動力が供給されると、カム機
構はこの直動力を弁ロッドの所定の傾動軸を中心とする
傾動に必要な傾動力に変換する。これにより、弁ロッド
は所定の傾動軸を中心として、弁体が開口部を密封する
向きに傾動し、開口部は弁体によって密封される。
【0018】この状態では、弁ロッドの傾動動作を規制
している弾性支持手段は、弾性的に弁ロッドの傾動動作
を許容し、弁ロッドの傾動に抗する向きの弾性力を弁ロ
ッドに作用させている。駆動手段が弁体が開口部を開く
向きの直動力を供給すると、弁ロッドに作用する傾動力
は減少していくとともに、弾性支持手段の弾性力によっ
て、弁体は開口部から確実に離れ、傾動状態にあって弁
ロッドは水平状態になり、開位置に向かって移動する。
【0019】上記構成のゲートバルブでは、気密室内側
には、基本的に弁体および弁ロッドの一部が設けられ、
その他の構成要素は気密室外に設けられている。したが
って、気密室の開口部の弁体による開閉および密封動作
は、弁体を保持する弁ロッドの気密室内における直動お
よび傾動動作によって行われ、気密室内ではゲートバル
ブの構成要素間の摺動がなく、気密室内で摺動によるパ
ーティクルの発生がない。また、本発明のゲートバルブ
では、弁ロッドに直動および傾動動作を行わせる案内手
段、カム機構および駆動手段はすべて気密室外に配置さ
れているため、案内手段、カム機構および駆動手段から
発生する振動が気密室内に伝達されにくい構造となって
いる。さらに、本発明のゲートバルブでは、弁体および
弁ロッドは気密室内で直動および微小な角度の傾動動作
を行うのみであり、弁体および弁ロッドの可動範囲は可
能な限り狭小化された範囲であるため、気密室内での弁
体および弁ロッドの可動範囲の占めるスペースを可能な
限り狭小化できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明のゲートバ
ルブの適用対象の一例を示す図である。図1において、
たとえば、半導体装置の製造等に用いられる処理チャン
バ150の鉛直方向Gの下方には、弁箱152を介して
ターボ分子ポンプ160が設けられている。弁箱152
の内部と処理チャンバ150の内部とは、弁箱152に
形成された開口部152bと処理チャンバ150に形成
された開口部150aとによって連通しており、弁箱1
52の内部とターボ分子ポンプ160とは弁箱152に
形成された開口部152aによって連通している。ター
ボ分子ポンプ160は、弁箱152を介して
【0021】本発明のゲートバルブ1は、上記の弁箱1
52のターボ分子ポンプ160に通じる開口部152a
を開閉し、かつ、密封するのに用いられる。すなわち、
ゲートバルブ1は、弁箱152内に設けられた弁体2を
矢印B1およびB2の方向に直動させて開口部152a
を開閉し、鉛直方向Gの下方に位置する開口部152a
に対して弁体2を矢印Cの向きに移動させて開口部15
2aを密封する。
【0022】図2は、本発明の一実施形態に係るゲート
バルブの構造を示す正面図であり、図3は、図2に示す
ゲートバルブの断面図である。なお、図2では、上記し
た弁箱152は省略している。図2および図3に示すゲ
ートバルブ1は、弁体2と、弁ロッド4と、シールベロ
ーズ6と、カム機構部31と、ガイドレール61と、シ
リンダ装置50と、弾性支持部71とを備えている。こ
こで、弁体2は本発明の弁体、弁ロッド4は本発明の弁
ロッド、シールベローズ6は本発明のシーリング手段、
ガイドレール61は本発明の案内手段、カム機構部31
は本発明のカム機構、シリンダ装置50は本発明の駆動
手段、弾性支持部71は、本発明の弾性支持手段のそれ
ぞれ一具体例に対応している。
【0023】弁体2は、気密室である弁箱152内に設
けられ、平板状の円形部材から形成されている。弁体2
は、弁箱152内に水平に形成された開口部152aを
開閉可能でかつ開口部152aに対して実質的に鉛直方
向Gに移動することにより開口部152aを密封可能と
なっている。弁体2の開口部152aに対向する円形状
の面には、周方向に沿ってシール部材3が設けられてお
り、弁体2を開口部152aに押しつけたときに、シー
ル部材3が押しつぶされることによって、開口部152
aを密封する。なお、弁体2として平板状の部材を示し
ているが、開口部が曲面形状を有する場合にこれに併せ
た形状とすることも可能である。また、弁体2の形成材
料としては、極力パーティクルを発生せず、ガス等を放
出しない金属材料等の材料が望ましい。
【0024】弁ロッド4は、先端部4aに、たとえば、
ボルト等の締結手段によって弁体2が固定されており、
弁箱152内から弁箱152にゲートバルブ1を取り付
けるための取付板81に開口された孔を通じて弁箱15
2の外部に突出するように設けられている。弁ロッド6
の形成材料としては、極力パーティクルを発生せず、ガ
ス等を放出しない金属材料等の材料が望ましい。
【0025】弁ロッド4の弁箱152の外部に突出した
突出側端部4bは、角柱状に形成されており、この突出
側端部4bの弁ロッド4の長手方向に沿った両側部には
固定部材24が図示しないボルト等の締結手段によって
固定されている。さらに、弁ロッド4の突出側端部4b
は、固定部材24の両側部に回転自在に設けられ、先端
部4aから突出側端部4bに向かって順に配列された第
1および第2ローラとしての前側ローラ21および後側
ローラ22を備えている。これらの前側ローラ21およ
び後側ローラ22は、それぞれ、弁ロッド4の突出側端
部4bおよび固定部材24を貫通する回転軸21aおよ
び回転軸22aに回転自在に連結されている。
【0026】シールベローズ6は、一端が弁ロット4の
軸部に固着され、他端が上記の取付板81に固着されて
いる。このシールベローズ6は、弁ロッド4の水平方向
への直動および傾動に伴って伸縮するとともに、弁ロッ
ド4と上記の弁箱152との間をシールする。シールベ
ローズ6は、例えば、金属材料から形成され、シールベ
ローズ6の一端部は、取付板81に形成された貫通孔の
外周に気密状態を保って、例えば溶接等の接合手段によ
って固定され、シールベローズ6の他端部は、弁ロッド
4の軸部に、例えば溶接等の接合手段によって固定され
ている。これにより、弁ロッド4が直動および傾動して
も、上記の弁箱152内をシーリングすることができ、
外部からパーティクル等の汚染物質が侵入するのを防止
することができる。
【0027】ガイドレール61は、弁ロッド4の突出側
端部4bの両側に、水平方向に沿って設けられており、
これらガイドレール61は取付板81に対して固定され
ている。ガイドレール61には、上記の前側ローラ21
および後側ローラ22に対向する面には、水平方向に沿
って鉛直方向Gの上下に上側案内部62および下側案内
部63が形成されており、上側案内部62および下側案
内部63によって形成される上側案内面62aおよび下
側案内面63aは、前側ローラ21および後側ローラ2
2を上下方向から挟み込んでいる。上側案内部62によ
って形成される上側案内面62aは、後側ローラ22を
支持し、下側案内部63の下側案内面63aは、前側ロ
ーラ21を支持する。これによって、弁ロッド4の突出
側端部4bは、ガイドレール61によって水平方向に移
動自在に支持されている。
【0028】図4は、ガイドレール61の取付板81側
の端部付近における第1および第2のローラとの関係を
示す拡大図である。ガイドレール61の取付板81側の
端部には、下側案内部63と連続して規制部64が形成
されている。この規制部64によって形成される前側ロ
ーラ21の外周面の曲率に合致した曲率をもつ凹状の曲
面からなる規制面64aは、弁ロッド4が弁体2が開口
部152aを閉じる閉位置に移動したときに、前側ロー
ラ21と当接して弁ロッド4の直動を規制する役割を果
たす。
【0029】さらに、ガイドレール61の上側案内部6
2は、規制部64との間に、非形領域65を有してお
り、後側ローラ22を支持する面が形成されていない。
この非形領域65の存在によって、弁体2が開口部15
2aを閉じる閉位置に弁ロッド4が移動したときに、後
側ローラ22は支持されなくなり、弁ロッド4および弁
体2に作用する重力によって、弁ロッド4は規制面64
aで移動が規制された前側ローラ21を中心とする傾動
が可能となる。
【0030】弾性支持部71は、図4に示すように、ガ
イドレール61の上側案内部62の非形領域65に隣接
して設けられており、弁体2が開口部152aを閉じる
閉位置に弁ロッド4が移動したときに、後側ローラ22
に当接可能な位置に設けられている。具体的には、弾性
支持部71は、ガイドレール61の上側案内部62の非
形成領域65に、後側ローラ22と当接可能に設けられ
た当接部材72と、当接部材72を上側案内部62に連
結する板バネ73とを備えており、板バネ73は当接部
材72および上側案内部62に連結部材74によってそ
れぞれ連結されている。当接部材72の当接面72a
は、板バネ73が弾性変形していない状態では、上側案
内部62の上側案内面62aと同一平面上に位置してい
る。この弾性支持部71は、閉位置に移動した弁ロッド
4の重力による弁体2が開口部152aを密封する向き
の傾動を規制するとともに、後述するカム機構31によ
る弁ロッド4の傾動に応じて当該傾動に抗する弾性力を
弁ロッド4に作用させる。すなわち、弾性支持部71の
板ばね73は、閉位置に移動した弁ロッド4および弁体
2に作用する重力を保持できる程度の剛性を有してい
る。
【0031】図5はカム機構部31周辺の構造を示す拡
大図であり、図6はカム機構部31周辺の構造を示す側
面図である。図5および図6に示すように、カム機構部
31は、弁ロッド4の弁箱152から突出した突出側端
部4bに連結された第1のカム部材としての前側カム部
材36と、シリンダ装置50に連結された第2のカム部
材としての後側カム部材32とを備える。さらに、カム
機構部31は、前側カム部材36と後側カム部材32と
を連結するカム連結部材45を備える。
【0032】前側カム部材36は、弁ロッド4の突出側
端部4bに固定された固定部材24の下面に、たとえ
ば、ボルト等の締結手段によって固定されている。この
前側カム部材36は、弁ロッド4の直動方向H1,H2
に沿った両側面には、当該側面から突出する連結用ピン
37を備えている。さらに、図6に示すように、前側カ
ム部材36は、後側カム部材32に対向する側の面に突
出部36bを備え、この突出部36bの下側の面は所定
の角度で傾斜した傾斜面からなるカム面36aとなって
いる。この、カム面36aは弁ロッド4の直動方向H
1,H2に直交する向きに形成されている。
【0033】ここで、図7は連結板91の構造を示す図
である。連結板91には、図7(a)に示すように、中
央部に後側カム部材32と連結用の複数の貫通孔91a
と、これら複数の貫通孔91aの両側に、上記のカム連
結部材45との連結用の貫通孔91bとが形成されてい
る。さらに、連結板91の左右には、連結板91とシリ
ンダ装置50の可動部51の連結部51aとの連結用の
貫通孔91cが形成されている。
【0034】後側カム部材32は、その下面側に連結板
91に形成された貫通孔91aに対応して複数のねじ部
32bが形成されており、後側カム部材32の下面は連
結板91に貫通孔91aを通じてボルトによって固定さ
れている。後側カム部材32の弁ロッド4の直動方向に
沿った両側の面には、カム連結部材45に形成された嵌
合凹部と嵌合する矩形状の嵌合凸部32aが形成されて
いる。後側カム部材32の前側カム部材36のカム面3
6aに対向する位置には、弁ロッド4の直動方向に直交
する向きに沿って、すなわち、カム面36aに平行に回
転ピン33が回転自在に保持されている。この回転ピン
33は円柱面からなる外周面をもつ部材から構成されて
おり、前側カム部材36のカム面36aに当接してカム
面36a上を転動可能になっている。
【0035】カム連結部材45は、後側カム部材32の
両側に隣接して弁ロッド4の直動方向に沿って配置さ
れ、これらの下面が連結板91にボルトによって固定さ
れている。カム連結部材45の前側カム部材36の連結
用ピン37に対向する位置には、連結用ピン37が挿入
される連結用孔46が形成されている。図8は、連結用
孔46の形状の一例を示す図であって、(a)および
(b)は連結用孔46に挿入された連結用ピン37の位
置がそれぞれ異なる状態を示している。図8に示すよう
に、連結用孔46は中心位置の異なる2つの同一直径の
円形孔を合成した長孔状に形成されている。これら円形
孔の直径は、前側カム部材36の連結用ピン37の直径
と略等しくなっており、連結用ピン37が挿入可能にな
っている。連結用孔46を構成する2つの円形孔の中心
O1およびO2は、弁体2が開口部152aを閉じると
きの弁ロッド4の移動方向H1および弁体2が開口部1
52aを閉じるときの弁ロッド4の移動方向H2に関し
て、所定の距離で離れており、かつ、中心O2は鉛直方
向Gの上方に所定の距離で離れている。
【0036】連結用孔46を上記のように、直動方向H
1およびH2に対して傾斜した長孔状に形成することに
より、連結用ピン37と連結用孔46との間に相対移動
させる力がある程度大きくならないと、連結用ピン37
が連結用孔46に対して図8(a)および図8(b)に
示すような位置に移動しないようになっている。
【0037】シリンダ装置50は、弁ロッド4の両側に
沿って設けられており、取付板81に対して固定されて
いる。このシリンダ装置50は、図2に示すように、シ
リンダ部52の一端部から高圧のエアがシリンダ部52
の内部に供給され、この高圧エアの圧力によって、シリ
ンダ部52の長手方向に沿って移動自在に設けられた可
動部51を駆動する。シリンダ装置50は、装置の全長
と可動部51のストローク長が略等しい、ロッドレスシ
リンダである。なお、ロッドレスシリンダは、一般に市
販されているものであり、その構造は周知であり、説明
を省略する。
【0038】シリンダ装置50の可動部51の連結部5
1aは、連結板91と連結されており、シリンダ装置5
0を駆動すると、可動部51は弁ロッド4の直動方向H
1およびH2の向きに移動する。可動部51が直動方向
H1およびH2に移動することによって、後側カム部材
32が直動方向H1およびH2に移動する。
【0039】次に、上記構成のゲートバルブの動作の一
例について説明する。図9は、弁体2が弁箱152の開
口部152aを開いた状態にあるときのゲートバルブ1
の正面図である。なお、弁箱152の記載は省略してい
る。また、図10は図9に示す状態のゲートバルブ1の
断面図である。すなわち、図2に示したゲートバルブ1
の状態は弁体2が弁箱152の開口部152aを閉じた
状態にあり、図9に示す状態のゲートバルブ1にするに
は、シリンダ装置50の可動部51を開方向H2に駆動
し、可動部51がシリンダ部52の端部に位置させる。
【0040】図9および図10に示す状態にあるゲート
バルブ1では、カム機構部31の前側カム部材36の連
結用ピン37は、カム連結部材45の連結用孔46に対
して図8(a)に示す状態にある。この状態から、弁体
2が弁箱152の開口部152aを閉じる直動方向H1
にシリンダ装置50の可動部51を駆動する。可動部5
1が直動方向H1に移動すると、可動部51に連結板9
1を介して連結された後側カム部材32が直動方向H1
に向かって移動する。
【0041】後側カム部材32が直動方向H1に向かっ
て移動すると、前側カム部材36のカム面36aには、
後側カム部材32の回転ピン33からの直動力を受け
る。さらに、前側カム部材36の連結用ピン37は、連
結板91に固定されたカム連結部材45の連結用孔46
から直動力を受ける。これによって前側カム部材36に
連結された弁ロッド4は、直動方向H1に向かって移動
する。
【0042】このとき、前側カム部材36のカム面36
aには、弁ロッド4を傾動させる向きの力が作用する。
しかしながら、弁ロッド4の突出側端部4bの両側に設
けられた前側ローラ21はガイドレール61の下側案内
面63aに支持され、後側ローラ22はガイドレール6
1の上側案内面62aに支持されながら転動しており、
さらに、前側カム部材36の連結用ピン37が連結部材
45の連結用孔46から受ける直動力は、前側カム部材
36の連結用ピン37が連結部材45の連結用孔46に
対して相対移動する向きの力であるが、上述したよう
に、前側カム部材36の連結用ピン37は図8(a)に
示す位置から図8(b)に示す位置に移動しにくくなっ
ている。このため、前側カム部材36の連結用ピン37
は、図8(a)に示す状態のままで直動方向H1に向か
って移動し、弁ロッド4は前側ローラ21を中心として
傾動することがない。
【0043】弁ロッド4の直動方向H1への移動が進む
と、図11に示すように、弁ロッド4の突出側端部4b
の両側に設けられた前側ローラ21は、ガイドレール6
1の規制部64の規制面64aに衝突し、弁ロッド4の
直動方向H1への移動が規制され、弁ロッド4が停止す
る。この状態において、弁体2は、図3に示したよう
に、弁箱152の開口部12aを閉じる位置に移動して
いる。
【0044】さらに、図11に示すように、弁ロッド4
の突出側端部4bの両側に設けられた後側ローラ22
は、ガイドレール61の上側案内部62の非形成領域6
5に設けられた弾性支持部71の当接部材72の当接面
72aに当接する位置に移動している。弁ロッド4は、
弁体2および弁ロッド4に作用する重力によって、図1
1に示す矢印Cの向きに前側ローラ21を中心に傾動し
ようとするが、当接部材72にに連結された板ばね73
の剛性によって後側ローラ22が支持されているため、
弁ロッド4は矢印Cの向きに傾動しない。弁体2に設け
られたシール部材3は弁箱152の開口部152aの周
囲の弁座に接触していない。
【0045】この状態において、シリンダ装置50から
の直動方向H1に向かう直動力がさらに後側カム部材3
2に印加されると、後側カム部材32に設けられた回転
ピン33から前側カム部材36のカム面36aに作用す
る直動力が、傾斜したカム面36aによって、弁ロッド
4を前側ローラ64を傾動軸として傾動させる傾動力に
変換する。すなわち、後側カム部材32は前側カム部材
36に向かって移動し、後側カム部材32に設けられた
回転ローラ33が前側カム部材36のカム面36aを転
動する。
【0046】これにより、弁ロッド4は前側ローラ21
を傾動軸として矢印Cの向き、すなわち、弁体2に設け
られたシール部材3を弁箱152の開口部152aの周
囲の弁座に押しつける向きに傾動を開始する。同時に、
前側カム部材36とカム連結部材45との間には、鉛直
方向Gに相対移動する大きな力が作用し、前側カム部材
36の連結用ピン37は、カム連結部材45の連結用孔
46に対して移動し、図8(b)に示した位置に向かっ
て移動する。
【0047】さらに、弁ロッド4の突出側端部4bの両
側に設けられた後側ローラ22は、前側ローラ21を傾
動軸とした弁ロッド4の矢印Cの向きの傾動によって、
当接部材72を上方に押し上げる。これによって、板バ
ネ73は弾性変形し、後側ローラ22には板バネ73か
らの弾性変形量に応じた弾性力が作用する。この板バネ
73からの弾性変形量に応じた弾性力は、弁ロッド4の
矢印Cの向きの傾動に抗する向きの力である。
【0048】板バネ73からの弾性変形量に応じた弾性
力に抗して、弁ロッド4が傾動すると、弁体2に設けら
れたシール部材3を弁箱152の開口部152aの周囲
の弁座に押しつけられる。傾動軸としての前側ローラ2
1から弁体2までの距離は十分に長いことから、弁体2
は水平方向に沿って形成された開口部152aの弁座に
対して略鉛直方向に押し付けられ、開口部152aが密
封が確実に行われる。
【0049】以上のような動作によって、弁体2が弁箱
152の開口部152aを閉じ、密封する。ゲートバル
ブ1の弁体2が開口部152aを開く動作は、まず、シ
リンダ装置50を駆動し、弁体2が開口部152aを開
く直動方向H2に駆動する。弁ロッド4に直動方向H1
に向かう直動力が作用しなくなると、弁ロッド4には板
バネ73から傾動に抗する向きの弾性力が作用している
ため、この弾性力によって、弁ロッド4は水平状態に復
帰し、弁箱152の開口部152aの密封状態が解除さ
れる。同時に、前側カム部材36の連結用ピン37は、
カム連結部材45の連結用孔46に対して移動し、図8
(a)に示した位置に向かって移動する。
【0050】シリンダ装置50の可動部51が直動方向
H2に移動することによって、連結板91に連結された
後側カム部材32が直動方向H2に移動する。連結板9
1に連結されたカム連結部材45も直動方向H2に移動
する。前側カム部材36の連結用ピン37は、カム連結
部材45の連結用孔46に挿入されているため、カム連
結部材45の直動方向H2の移動によって、前側カム部
材36も直動方向H2に移動する。すなわち、カム連結
部材45によって後側カム部材32と前側カム部材36
とが分離することが規制される。これによって、弁ロッ
ド4は直動方向H2に移動し、この弁ロッド4の直動方
向H2の移動によって、弁箱152の開口部152aが
開く。
【0051】以上のように、本実施形態に係るゲートバ
ルブ1によれば、弁ロッド4の突出側端部4bには前側
ローラ21および後側ローラ22が設けられ、これらが
ガイドレール61の上側案内面62aおよび下側案内面
63aによって移動自在に支持されているため、弁ロッ
ド4が直動方向H1またはH2に滑らかに移動でき、振
動が発生しにくい。さらに、前側ローラ21がガイドレ
ール61の規制部64の規制面64aに衝突した際に
は、前側ローラ21と規制面64aとの衝突あるいは後
側カム部材32の回転ローラ33の前側ローラ36のカ
ム面36a上の転動等によって振動が発生するが、これ
らの振動発生部分がすべて弁箱152の外側に配置され
ているため、弁箱152や処理チャンバ150に振動が
伝わりにくい。この結果、処理チャンバ150の内壁に
付着したパーティクル等が脱落して処理チャンバ150
内にある半導体ウェーハ等を汚染することが抑制され
る。
【0052】また、本実施形態に係るゲートバルブ1に
よれば、弁箱152内には、弁体2と弁ロッド4の軸部
のみが存在するため、弁箱152内に摺動部分がなく、
摺動によるパーティクルの発生がない。さらに、本実施
形態に係るゲートバルブ1によれば、弁体2による弁箱
152の開口部152aの開閉および密封動作は、弁ロ
ッド4の直動動作および弁ロッド4の微小な角度の傾動
によって行うため、弁体2および弁ロッド4の可動範囲
は最小化され、この結果、弁箱152を非常に薄型化で
きる。また、本実施形態に係るゲートバルブ1では、シ
リンダ装置50にロッドレスシリンダを用いることで、
小型化が可能となる。
【0053】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れない。たとえば、上述した実施形態では、前側カム部
材36にカム面36aを形成し、後側カム部材32にカ
ム面36aに係合する係合部としての回転ピン33を設
ける構成としたが、たとえば、前側カム部材36に回転
ピンを設け、カム面を後側カム部材32に形成してもよ
い。
【0054】
【発明の効果】本発明のゲートバルブによれば、気密室
内にゲートバルブを構成する部品間の摺動部分が存在せ
ず、摺動によるパーティクルの発生による気密室内のコ
ンタミネーションを抑制することができる。また、本発
明のゲートバルブによれば、振動の発生源となる案内手
段、カム機構、駆動手段を気密室外に配置したことで、
気密室に伝達される振動を抑制することができ、振動に
起因する気密室内のコンタミネーションの発生を抑制す
ることができる。また、本発明のゲートバルブによれ
ば、弁体および弁ロッドの気密室内での可動範囲を最小
化でき、省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲートバルブの適用対象の一例を示す
図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るゲートバルブの構造
を示す正面図である。
【図3】図2に示すゲートバルブの断面図である。
【図4】ガイドレール61の取付板81側の端部付近に
おける第1および第2のローラとの関係を示す拡大図で
ある。
【図5】カム機構部31周辺の構造を示す拡大図であ
る。
【図6】カム機構部31周辺の構造を示す側面図であ
る。
【図7】連結板の構造を示す図である。
【図8】連結用孔46の形状の一例を示す図であって、
(a)および(b)は連結用孔46に挿入された連結用
ピン37の位置がそれぞれ異なる状態を示している。
【図9】弁体2が弁箱152の開口部152aを開いた
状態にあるときのゲートバルブ1の正面図である。
【図10】図9に示す状態のゲートバルブ1の断面図で
ある。
【図11】ガイドレール61およびカム機構31の動作
を説明するための図である。
【図12】従来のゲートバルブの一例を示す図である。
【図13】図12に示すゲートバルブにおける弁体によ
る開口部の開閉状態を示す図である。
【符号の説明】
1…ゲートバルブ 2…弁体 3…シール部材 4…弁ロッド 4a…先端部 4b…突出側端部 6…シールベローズ 21…前側ローラ 21a…回転軸 22…後側ローラ 22a…回転軸 24…固定部材 31…カム機構部 32…後側カム部材 33…回転ピン 36…前側カム部材 36a…カム面 45…カム連結部材 46…連結孔 50…シリンダ装置 61…ガイドレール 62…上側案内部 62a…上側案内面 63…下側案内部 63a…下側案内面 64…規制部 64a…規制面 71…弾性支持部 72…当接部材 73…板ばね 74…連結部材 81…取付板 91…連結板 150…処理チャンバ 152…弁箱 152a,152b…開口部 160…ターボ分子ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/00 - 3/36 F16K 51/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密室内に設けられ、当該気密室の略水平
    方向に沿って形成された開口部を開閉可能でかつ前記開
    口部に対して実質的に鉛直方向に移動することにより当
    該開口部を密封可能な弁体と、 一端部に前記弁体が固定され、前記気密室内から気密室
    外に突出するように設けられ、水平方向へ直動可能に、
    かつ、前記気密室外側の他端部に位置する所定の傾動軸
    を中心に傾動可能に保持された弁ロッドと、 前記弁ロッドが移動可能に前記弁ロッドと前記気密室と
    の間をシールするシーリング手段と、 前記弁ロッドの気密室外側の他端部を水平方向に移動自
    在に支持し、前記弁体が前記開口部を閉じる閉位置で前
    記弁ロッドの直動を規制し、かつ、前記閉位置に前記弁
    ロッドが移動したときにのみ当該弁ロッドの前記傾動軸
    を中心とする傾動を可能にする案内手段と、 前記弁ロッドの気密室外側の他端部と連結され、供給さ
    れる直動力によって前記弁ロッドを水平方向に直動さ
    せ、かつ、供給される直動力を傾動力に変換して前記閉
    位置で直動が規制された弁ロッドを前記弁体が前記開口
    部を密封する向きに前記傾動軸を中心に傾動させるカム
    機構と、 前記カム機構に直動力を供給する駆動手段と、 前記弁ロッドが前記閉位置に移動したときにのみ当該弁
    ロッドの前記気密室外側の端部に当接可能に設けら
    れ、前記閉位置に移動した弁ロッドの重力による前記弁
    体が開口部を密封する向きの傾動を規制し、かつ、前記
    カム機構による前記弁ロッドの傾動に応じて当該傾動に
    抗する弾性力を前記弁ロッドに作用させる弾性支持手段
    とを有するゲートバルブ。
  2. 【請求項2】前記弾性支持手段は、前記閉位置に移動し
    た弁ロッドの気密室外側の端部に当接可能に前記案内手
    段に設けられている請求項1に記載のゲートバルブ。
  3. 【請求項3】前記弁ロッドは、前記気密室外側の端部の
    両側部に回転自在に設けられ、前記弁体側から直動方向
    に沿って順に配列された第1および第2ローラを備え、 前記案内手段は、前記第1および第2ローラを上下方向
    から挟み、当該第1および第2ローラを支持する直動方
    向に沿った上下の案内面と、前記弁ロッドが閉位置に移
    動したときに前記第1のローラと当接して前記弁ロッド
    の直動を規制する規制面と、を備えたガイドレールを有
    する請求項1または2に記載のゲートバルブ。
  4. 【請求項4】前記ガイドレールの上側の案内面は、前記
    弁ロッドが閉位置に移動した状態において、前記第1の
    ローラを前記傾動軸とした前記弁ロッドの前記弁体が開
    口部を密封する向きの傾動を許容する非形成領域を有す
    る請求項3に記載のゲートバルブ。
  5. 【請求項5】前記弾性支持手段は、前記ガイドレールの
    上側の案内面の非形成領域に、前記第2のローラと当接
    可能に配置された当接部材と、 前記当接部材を前記ガイドレールに連結するばねと、 を有する請求項4に記載のゲートバルブ。
  6. 【請求項6】前記ばねは、板ばねである請求項5に記載
    のゲートバルブ。
  7. 【請求項7】前記カム機構は、前記弁ロッドの前記気密
    室外側の端部に連結された第1のカム部材と、 前記駆動手段に連結された第2のカム部材と、備え、 前記第1および第2のカム部材のうち、一方が前記駆動
    手段から供給される直動力を傾動力に変換するカム面を
    備え、他方が前記カム面に係合する係合部を備える請求
    項1〜6のいずれかに記載のゲートバルブ。
  8. 【請求項8】前記カム面は、傾斜面からなり、 前記係合部は、前記傾斜面上を転動可能に保持された転
    動体を備える請求項7に記載のゲートバルブ。
  9. 【請求項9】前記弁体の開口部を開く方向への移動時
    に、前記第1のカム部材と第2のカム部材との分離を規
    制し、かつ、前記弁体の開口部を閉じる方向への移動時
    に、前記弁ロッドの傾動動作を規制するように第1のカ
    ム部材と第2のカム部材を連結するカム連結部材をさら
    に備える請求項7または8に記載のゲートバルブ。
  10. 【請求項10】前記駆動手段は、ロッドレスシリンダで
    ある請求項1〜9のいずれかに記載のゲートバルブ。
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