JP3337667B2 - ゲートバルブ - Google Patents

ゲートバルブ

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JP3337667B2
JP3337667B2 JP30758999A JP30758999A JP3337667B2 JP 3337667 B2 JP3337667 B2 JP 3337667B2 JP 30758999 A JP30758999 A JP 30758999A JP 30758999 A JP30758999 A JP 30758999A JP 3337667 B2 JP3337667 B2 JP 3337667B2
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エスエムシー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、集積回路
(IC)やその部品等からなるワークを一方の真空処理
室から他方の真空処理室に移送する移送通路、または、
圧力流体、気体等の流通通路もしくは排気通路等を開閉
することが可能なゲートバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、半導体ウェハや液晶
基板等の処理装置においては、半導体ウェハや液晶基板
等を種々の処理室に通路を介して出し入れすることが行
われており、前記通路には、それぞれ、該通路を開閉す
るゲートバルブが設けられている。
【0003】この種のゲートバルブは、例えば、特許第
2613171号公報に開示されているように、シリン
ダの駆動作用下に変位する弁ロッドの直進運動によって
弁ディスクが弁座の対向位置に到達した後、前記弁ロッ
ドの傾動運動によって前記弁ディスクが弁座に押し付け
られて着座することにより、弁箱に形成された通路が閉
塞されるように設けられている。
【0004】すなわち、従来技術に係るゲートバルブ1
は、図14および図15に示されるように、ワークを出
し入れする通路2が形成された弁箱3と、前記弁箱3内
に形成された弁座4に着座することにより前記通路2を
閉塞する弁ディスク5と、前記弁ディスク5に連結され
て上下動および傾動自在に設けられた弁ロッド6とを有
する。
【0005】前記弁ロッド6の上部にはブロック7が連
結され、前記ブロック7の両側面には、一組のシリンダ
8a、8bのシリンダチューブ9の両側面にそれぞれ形
成されたガイド溝10に沿って変位する枢軸11が固着
され、前記ブロック7は、枢軸11が係合するガイド溝
10の案内作用下に上下動および傾動可能に設けられて
いる。なお、前記シリンダチューブ9、ブロック7およ
び枢軸11はそれぞれ金属製材料によって形成されてい
る。
【0006】換言すると、前記ブロック7は、枢軸11
が係合するガイド溝10の案内作用下に、引張ばね12
を介してヨーク13と一体的に上下方向に沿って直進運
動するとともに、前記ガイド溝10の湾曲する下端部に
よって支持された枢軸11を支点として矢印A方向に傾
動運動するように構成されている(図14参照)。従っ
て、前記弁ディスク5は、枢軸11を支点として矢印B
方向に傾動して弁座4に着座することにより、通路2が
気密に閉塞される。
【0007】なお、参照数字14は、断面菱形の板状カ
ムを示し、傾斜した前記板状カム14が略水平に変位す
ることにより、前記ブロック7がガイド溝10の下端部
10aを支点として矢印A方向に傾動するように設けら
れている。
【0008】さらに、従来技術に係るゲートバルブ1で
は、弁ロッド6の外周面の一部に伸縮自在な筒状ベロー
ズ15が装着され、前記筒状ベローズ15は、弁ロッド
6が直進運動および傾動運動を行う際に弁箱3の室16
内を気密に保持する機能を営む。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術に係るゲートバルブでは、シール手段として用
いられている筒状ベローズが高価であるため、製造コス
トを高騰させるという不具合がある。
【0010】また、前記筒状ベローズを用いた場合、前
記筒状ベローズの一端部および他端部をそれぞれ弁ロッ
ドに保持するリング体等の固定金具が必要となり、部品
点数が多くなって製造コストが増大するという不具合が
ある。
【0011】本発明は、前記の不具合を考慮してなされ
たものであり、製造コストを削減し且つ信頼性が高いシ
ール性能を保持することが可能なゲートバルブを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、駆動源と、前記駆動源の駆動軸に連結
され、該駆動源の駆動作用下に軸線方向に沿って変位す
る第1変位部材と、前記第1変位部材と一体的に軸線方
向に沿って変位するとともに、軸線方向に沿った変位終
端において支持部材を支点として傾動自在に設けられた
第2変位部材と、前記第2変位部材に連結された弁ロッ
ドを介して弁箱の通路を開閉する弁ディスクと、前記弁
ロッドの外周面を囲繞するように設けられ、前記弁ロッ
ドが直進運動および傾動運動を行う際にシール機能を営
む環状のシール部材と、を備え、前記シール部材の中心
点が、前記支持部材の軸線と略一致するように設定され
ることを特徴とする。
【0013】この場合、前記シール部材は、断面が楕円
形状または円形状からなり、弾性体によって形成された
パッキンを用いるとよい。また、前記パッキンと前記弁
箱との間に弁ロッドの外周面を囲繞するスクレーパを設
け、前記スクレーパの環状溝によって油溜まりを形成す
ることにより、潤滑性が保持される。
【0014】本発明によれば、シール部材の中心点を支
持部材の軸線上に設定することにより、弁ディスクが直
進運動および傾動運動を行う際、前記シール部材によっ
て弁箱のシール性が保持される。従って、簡素な構造に
よってシール機能を発揮することにより、部品点数を削
減し製造コストを低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るゲートバルブについ
て好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0016】図1において、参照数字20は、本発明の
第1の実施の形態に係るゲートバルブを示す。
【0017】このゲートバルブ20は、駆動部22と、
前記駆動部22の駆動作用下に上下方向に沿って変位す
るとともに、前記上下方向と略直交する方向に所定角度
だけ傾動する一組の弁ロッド24a、24bと、前記弁
ロッド24a、24bの一端部に連結された略長方形状
の弁ディスク26とを有する。
【0018】なお、前記駆動部22の上部側には、図示
しないワークを出し入れするための通路28が形成され
た弁箱30が設けられ(図7および図8参照)、前記弁
箱30の内壁面に形成された弁座32に前記弁ディスク
26が着座することにより、前記通路28が気密に閉塞
される。前記弁ディスク26には環状溝に沿ってシール
部材34が装着され、前記シール部材34によって弁デ
ィスク26が弁座32に着座した際の気密性が保持され
る。
【0019】駆動部22は、前記弁箱30の底面にねじ
部材36(図3参照)を介して固定されたベースプレー
ト38と、前記ベースプレート38に装着される有底筒
状のケーシング40と、前記ケーシング40内に配設さ
れたシリンダ機構(駆動源)42とを有する。
【0020】前記ベースプレート38には、図2に示さ
れるように、一組の弁ロッド24a、24bを挿通する
ための断面略円形状の一組の貫通孔44a、44bが形
成され、また、その下面部には、後述する支持ローラ
(支持部材)46を支持するための断面半円状の凹部4
8(図1参照)が形成されている。前記貫通孔44a、
44bの直径は、弁ロッド24a、24bの直径よりも
若干大きく形成される。
【0021】前記貫通孔44a、44bの内壁面には、
図4に示されるように、弁ロッド24a、24bの外周
面を囲繞するリング状のパッキン(シール部材)50が
環状溝を介して装着され、前記パッキン50の中心点が
前記支持ローラ46の軸線Tと略一致するように配設さ
れている。
【0022】前記パッキン50は、図4および図9に示
されるように、断面楕円形状を有するリング状の弾性体
からなり、前記断面楕円形状の長軸Cが水平軸と略平行
となるように形成されている。該パッキン50の断面形
状を長軸Cが水平軸と略平行となる楕円形状に形成する
ことにより、弁ロッド24a、24bがパッキン装着部
分を支点として傾動動作した際のシール力をより一層増
大させることができる。
【0023】この場合、前記パッキン50は、弁ロッド
24a、24bが直進運動および傾動運動を行う際に、
弁箱30の室内の圧力を気密に保持するシール機能を営
む。なお、前記パッキン50の断面形状は、楕円形状に
限定されるものではなく、例えば、円形状に形成しても
よい。
【0024】また、前記パッキン50の上部側には環状
溝を介してリング状のスクレーパ51が装着され、前記
スクレーパ51には、弁ロッド24a、24bの外周面
にリップが接触することにより、前記外周面に塗布され
たグリスを貯留する環状溝52が形成されている。従っ
て、前記環状溝52に形成されたグリスの液溜まりによ
って弁ロッド24a、24bの潤滑性を向上させること
ができる。
【0025】前記ベースプレート38には、図1に示さ
れるように、例えば、ウレタン樹脂またはポリウレタン
樹脂等の樹脂製材料によって形成された第1緩衝部材5
3が孔部内に装着され、前記第1緩衝部材53は金具5
5および止め輪57を介して孔部内に固定される。前記
第1緩衝部材53は、支持ローラ46が凹部48に係合
する際、前記支持ローラ46に当接して該支持ローラ4
6の衝撃を吸収する機能を営む。
【0026】前記シリンダ機構42は、図3に示される
ように、両側面に軸線方向に沿って延在する段部54
(図2参照)がそれぞれ形成され、図示しないねじ部材
を介して前記ベースプレート38に一端部が固定される
シリンダチューブ56と、前記シリンダチューブ56内
のシリンダ室58に沿って変位自在に収装されたピスト
ン60と、一端部が前記ピストン60に連結され、外周
面に軸線方向に沿って延在するスプライン溝62が形成
されたピストンロッド64と、前記シリンダチューブ5
6に固定され、前記ピストンロッド64のスプライン溝
62に係合する複数のボール66が設けられたスプライ
ン軸受部材68とを有する。
【0027】前記ピストン60の外周面には、該ピスト
ン60によって二分割された上部側シリンダ室58aと
下部側シリンダ室58bとをそれぞれ気密に保持するピ
ストンパッキン70が装着され、また前記ピストンパッ
キン70に近接する底面部には、ピストン60が下死点
に到達した際、前記スプライン軸受部材68の上端部に
当接し、その衝撃を吸収する第2緩衝部材72が装着さ
れている。第2緩衝部材72は、例えば、ウレタン樹
脂、あるいはポリウレタン樹脂等の樹脂製材料によって
形成されると好適である。
【0028】なお、前記上部側シリンダ室58aおよび
下部側シリンダ室58bには、圧力流体供給源(図示せ
ず)に接続された図示しないチューブを介して圧力流体
(例えば、圧縮空気)が供給され、図示しない切換弁の
切換作用下に上部側シリンダ室58aまたは下部側シリ
ンダ室58bのいずれか一方に圧力流体が供給される。
【0029】さらに、駆動部22は、図2および図3に
示されるように、ロックナット74およびスペーサ76
を介してピストンロッド64の他端部に固定されるレバ
ー部材(第1変位部材)78と、前記レバー部材78と
一体的に変位する変位部材(第2変位部材)80とを有
する。
【0030】略平行に延在する前記レバー部材78の両
側面には、横方向に向かって所定長だけ突出する一組の
突出片82a、82bが形成され、前記突出片82a、
82bには、後述するばね部材84の一端部が係着され
る略円形状の凹部86が形成されている。前記レバー部
材78の両側面には略長円状に切り欠かれた長孔88
a、88bがそれぞれ形成され、前記長孔88a、88
bにはピン部材90を介して変位部材80に固定された
ローラ92が係合するように設けられている。
【0031】さらに、前記レバー部材78の両側面の上
部側には孔部を介して一組のピン部材94が嵌着され、
前記ピン部材94の一端部は、変位部材80の両側面に
形成された係合用溝部96に係合するように設けられて
いる。
【0032】図2および図3に示されるように、変位部
材80の略平行に延在する両側面には、横方向に向かっ
て所定長だけ突出する一組のフランジ部98a、98b
が形成されている。前記フランジ部98a、98bに
は、弁ロッド24a、24bの他端部が嵌挿される断面
略円形状の孔部100が形成され、前記弁ロッド24
a、24bのねじ部に締結されるロックナット102を
介して前記弁ロッド24a、24bが変位部材80に固
定される。
【0033】前記変位部材80の一組のフランジ部98
a、98bとレバー部材78の一組の突出片82a、8
2bとの間には、それぞればね部材84が介装され、前
記ばね部材84の一端部は、フランジ部98a、98b
に固定される弁ロッド24a、24bの一端部に係着さ
れ、該ばね部材84の他端部は、突出片82a、82b
の円形状の凹部86に係着されている。
【0034】また、変位部材80の両側面には、レバー
部材78に係止されたピン部材94の一端部が係合する
係合用溝部96がそれぞれ形成されている。前記係合用
溝部96の下端部96aにピン部材94が係合すること
により、レバー部材78と変位部材80とが上下方向お
よび前後方向(図3において、紙面と略直交する方向)
の位置ずれを防止し且つ上下方向に沿って所定間隔離間
した状態で位置決めされ、このように位置決めされた状
態で一体的に上下動する。そして、前記ピン部材94が
係合用溝部96の下端部96aから離脱して傾斜部96
b(図2参照)に沿って上昇することにより、弁ディス
ク26が傾動可能となる。
【0035】さらに、二股に分岐した変位部材80の上
部には、一組の支持ローラ46が回動自在に軸支され、
前記支持ローラ46は、図4に示されるように、クリア
ランスを介してシリンダチューブ56の段部54に対し
て非接触状態に設けられている。また、前記支持ローラ
46は、変位部材80の変位終端位置においてベースプ
レート38の湾曲する凹部48に挿入され(図1参
照)、前記凹部48に係合する支持ローラ46を支点と
して、弁ディスク26、弁ロッド24a、24bおよび
変位部材80が所定角度θだけ傾動する(図8参照)。
【0036】さらにまた、変位部材80の下部には、ピ
ストンロッド64が挿通し断面長円状からなる長孔10
6が形成され、前記変位部材80が傾動する際、前記ピ
ストンロッド64が長孔106に沿って変位するように
設けられている(図5参照)。
【0037】本発明の第1の実施の形態に係るゲートバ
ルブ20は、基本的には以上のように構成されるもので
あり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
なお、以下の説明では、ピストン60がシリンダ室58
の最下端位置(下死点)にあり、弁箱30に形成された
通路28が弁ディスク26によって閉塞されていない開
成状態を初期位置として説明する。
【0038】この場合、前記初期位置では、ばね部材8
4の弾発力によってレバー部材78が下方側に向かって
押圧されているため、レバー部材78に固着されたピン
部材94が変位部材80の係合用溝部96の下端部96
aに保持された状態にある。また、前記初期位置では、
レバー部材78の両側面に形成された長孔88a、88
bの上部にローラ92が係合した状態にある。
【0039】前記初期位置において、圧力流体供給源
(図示せず)から図示しないチューブを介して下部側シ
リンダ室58bに圧力流体を供給する。下部側シリンダ
室58bに供給された圧力流体の作用下にピストン60
が上昇し、前記ピストン60に連結されたピストンロッ
ド64も上昇する。なお、この場合、上部側シリンダ室
58aは、図示しない切換弁の作用下に大気開放状態に
あるものとする。
【0040】前記ピストンロッド64が上昇することに
より、該ピストンロッド64とともにレバー部材78、
変位部材80、弁ロッド24a、24bおよび弁ディス
ク26が一体的に上昇する。前記弁ロッド24a、24
bが軸線方向に沿って直進運動を行う際、該弁ロッド2
4a、24bの外周面を囲繞するパッキン50によって
弁箱30の室内の気密性が保持されるとともに、スクレ
ーパ51の環状溝52に形成された油溜まりによって潤
滑性が保持される。
【0041】この場合、レバー部材78はばね部材84
の弾発力によって下方側に押圧された状態にあり、前記
レバー部材78の両側面に固着された一組のピン部材9
4が変位部材80の係合用溝部96の下端部96aに保
持されることにより、レバー部材78と変位部材80と
は、それぞれ上下方向および前後方向(図3において、
紙面と略直交する方向)の位置ずれを防止した所定位置
に位置決め保持された状態にある。
【0042】従って、レバー部材78および変位部材8
0は、前記所定位置に位置決め保持された状態で一体的
に上昇する。なお、前記レバー部材78および変位部材
80が一体的に上昇する際、変位部材80の上部に軸支
された支持ローラ46は、シリンダチューブ56の段部
54に接触しておらず、該レバー部材78および変位部
材80は、支持ローラ46によってガイドされていない
(図5参照)。
【0043】ピストンロッド64が上昇する際、前記ピ
ストンロッド64に形成されたスプライン溝62に沿っ
て複数のボール66が転動して循環するとともに、該ピ
ストンロッド64はシリンダチューブ56に固着された
スプライン軸受部材68によって周方向の回転が阻止さ
れて回り止めがなされている。
【0044】ピストンロッド64が上昇して変位部材8
0の一端部がベースプレート38に当接することにより
前記変位部材80は変位終端位置に到達し、弁ディスク
26は、通路28の開口部に対峙した状態となる(図7
参照)。その際、変位部材80の上部に設けられた支持
ローラ46は、ベースプレート38の湾曲する凹部48
に係合するとともに、第1緩衝部材53に当接すること
によりその衝撃が吸収される。
【0045】変位部材80が変位終端位置に到達した
後、ピストンロッド64がさらに上昇することにより、
該変位部材80は、レバー部材78の長孔88a、88
bに対するローラ92の係合作用下に、凹部48に係合
する支持ローラ46を支点として所定角度θだけ傾動
し、弁ディスク26が弁座32に着座することにより通
路28が閉塞される(図8参照)。
【0046】すなわち、変位部材80が変位終端位置に
到達した後、ばね部材84の弾発力に抗してピストンロ
ッド64をさらに上昇させることによりレバー部材78
のみが上昇し、その際、変位部材80は、レバー部材7
8の両側面に形成された長孔88a、88bに対するロ
ーラ92の係合作用下に、支持ローラ46を支点として
所定角度θだけ傾動する(図8参照)。なお、変位部材
80が支持ローラ46を支点として傾動する際、レバー
部材78の両側面に固着されたピン部材94は、変位部
材80の係合用溝部96の下端部96aから離脱して傾
斜部96bに沿って上昇する。
【0047】従って、弁ロッド24a、24bを介して
変位部材80に固定された弁ディスク26は、前記変位
部材80が所定角度θだけ傾動することにより、通路2
8から所定間隔離間して対峙した状態から通路28側に
向かって略水平に変位する。この結果、弁ディスク26
に設けられたシール部材34が弁座32に着座して通路
28が気密に閉塞される。
【0048】弁ロッド24a、24bが支持ローラ46
の軸線Tを支点として所定角度θだけ傾動運動を行う
際、パッキン50の中心点が支持ローラ46の軸線Tと
略一致するように配設されているため、弁ロッド24
a、24bが傾動しても確実に弁箱30の室をシールす
ることができる。
【0049】すなわち、パッキン50の中心点が支持ロ
ーラ46の軸線Tと略一致するように設定されているた
め、弁ロッド24a、24bは、パッキン50が装着さ
れた部分を支点として所定角度θだけ傾動運動する。従
って、弁ロッド24a、24bが傾動運動をしても前記
弁ロッド24a、24bの外周面にパッキン50が密着
した状態が維持されてシール機能が保持されるため、シ
ール性を劣化させることなく弁箱30の室内の気密性を
保つことができる。
【0050】次に、弁ディスク26を弁座32から離間
させて通路28を開成する場合には、図示しない切換弁
の切換作用下に上部側シリンダ室58aに圧力流体を供
給することによりピストン60が下降し、ピストンロッ
ド64、レバー部材78および変位部材80が一体的に
下降することにより、初期位置に復帰する。なお、この
場合、下部側シリンダ室58bは、図示しない切換弁の
作用下に大気開放状態にある。
【0051】すなわち、変位部材80が長孔88a、8
8bに対するローラ92の係合作用下に前記とは反対方
向に向かって所定角度θだけ傾動した後、ピストンロッ
ド64と一体的にレバー部材78および変位部材80が
下降することにより初期位置に復帰する。その際、ピス
トン60の底面部に設けられた第2緩衝部材72によっ
て該ピストン60が下死点に到達したときの衝撃が吸収
される。なお、ピストン60が下降するとき、ばね部材
84の弾発力によってレバー部材78が下方側に向かっ
て押圧されるため、上部側シリンダ室58aに供給され
る圧力流体の流量を抑制することができる。
【0052】第1の実施の形態では、図4に示されるよ
うに、支持ローラ46の軸線T上に弁ロッド24a、2
4bの外周面をそれぞれ囲繞するパッキン50を設け、
前記弁ロッド24a、24bが直進運動および傾動運動
をそれぞれ行う際、前記パッキン50によって良好なシ
ール性を発揮させることができる。従って、第1の実施
の形態では、弾性体からなり簡素な構造を有するパッキ
ン50を用いることにより、従来技術で用いられていた
筒状ベローズ15と比較して、部品点数を削減して製造
コストを低減させ、しかも、前記筒状ベローズ15と略
同等のシール性能を確保することができる。
【0053】さらに、第1の実施の形態では、環状溝5
2によって油溜まりを形成するスクレーパ51を設ける
ことにより、弁ロッド24a、24bの潤滑性を保持し
て摺動抵抗を抑制することができる。この場合、前記ス
クレーパ51をパッキン50と弁箱30との間に設ける
ことにより、前記弁箱30の室内に余分なグリスが進入
することを阻止するとともに、前記パッキン50にグリ
スを略均一に塗布することができるという効果を有す
る。また、前記スクレーパ51をパッキン50と弁箱3
0との間に設けることにより、グリスによって弁箱30
の室内が汚染されることを阻止することができる。
【0054】なお、第1の実施の形態では、レバー部材
78の両側面に固着されたピン部材94を変位部材80
の係合用溝部96に係合させることにより、前記レバー
部材78と前記変位部材80とを上下方向および前後方
向に位置ずれがない所定位置に位置決めした状態で保持
し、両者が一体的に上下動するように設けられている。
この場合、変位部材80の上部に設けられた支持ローラ
46は、シリンダチューブ56の段部54に対して非接
触状態にあり、前記支持ローラ46によってガイドされ
ていない(図5参照)。
【0055】従って、この第1の実施の形態では、レバ
ー部材78および変位部材80を上下動させる際に前記
レバー部材78および変位部材80を案内するガイド手
段が不要となり、部品点数を削減してより一層製造コス
トを低減することができるという利点がある。
【0056】次に、本発明の第2の実施の形態に係るゲ
ートバルブを図10乃至図13に示す。なお、パッキン
50およびスクレーパ51については、第1の実施の形
態と同一の構成および作用効果を奏するため、同一の参
照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0057】この第2の実施の形態に係るゲートバルブ
220は、駆動部(駆動源)222と、前記駆動部22
2の駆動作用下に上下方向に沿って変位するとともに、
前記上下方向と略直交する方向に傾動する弁ロッド22
4と、前記弁ロッド224の一端部に連結された略長方
形状の弁ディスク226とを有する。
【0058】なお、前記駆動部222の上部側には、図
示しないワークを出し入れするための通路28が形成さ
れた弁箱30が設けられ、前記弁箱30の内壁面に形成
された弁座32に前記弁ディスク226が着座すること
により、前記通路28が気密に閉塞される。前記弁ディ
スク226には環状溝に沿ってシール部材234が装着
され、前記シール部材234によって弁ディスク226
が弁座32に着座した際の気密性が保持される。
【0059】駆動部222は、前記弁箱30の底面に図
示しないねじ部材を介して固定される第1ベースプレー
ト236および第2ベースプレート238と、前記第2
ベースプレート238に装着される有底筒状のケーシン
グ240と、前記ケーシング240内に略平行に配設さ
れ、同一構成要素からなる第1シリンダ機構242aお
よび第2シリンダ機構242bとを有する。
【0060】図11に示されるように、第1ベースプレ
ート236および第2ベースプレート238の略中央部
には、弁ロッド224が挿通するための断面略円形状の
貫通孔244a、244bがそれぞれ形成されている。
また、第2ベースプレート238の下面部には、後述す
る支持ローラ(支持部材)246を支持するための断面
半円状の凹部248が形成された一組の突起部249
a、249bが所定間隔離間して設けられている。前記
貫通孔244a、244bの直径は、弁ロッド224の
直径よりも大きく形成される。
【0061】第2ベースプレート238の下面部には前
記貫通孔244bを形成する環状突起部245が形成さ
れ、前記環状突起部245の内壁面には、環状溝を介し
てパッキン50およびスクレーパ51が装着されてい
る。この場合、前記パッキン50の中心点が前記支持ロ
ーラ246の軸線Tと略一致するように配設されてい
る。
【0062】また、第2ベースプレート238には、図
11および図12に示されるように、例えば、ウレタン
樹脂またはポリウレタン樹脂等の樹脂製材料によって形
成された第1緩衝部材253が孔部内に装着され、前記
第1緩衝部材253は第1ベースプレート236と第2
ベースプレート238とによって挟持される。前記第1
緩衝部材253は、支持ローラ246が凹部248に係
合する際、前記支持ローラ246に当接して該支持ロー
ラ246の衝撃を吸収する機能を営む。
【0063】前記第1シリンダ機構242aと第2シリ
ンダ機構242bとは、それぞれ、同一構成要素から構
成されるため、第1シリンダ機構242aについて詳細
に説明し、第2シリンダ機構242bについては同一の
構成要素に符号bを付してその詳細な説明を省略する。
【0064】第1シリンダ機構242aは、図12に示
されるように、図示しない固定手段を介して第2ベース
プレート238に固定されるシリンダチューブ256a
と、前記シリンダチューブ256a内のシリンダ室25
8に沿って変位自在に収装されたピストン260aと、
一端部が前記ピストン260aに連結されたピストンロ
ッド264aと、前記シリンダチューブ256aに保持
され、ピストンロッド264aの外周面を囲繞するシー
ル部材266aとを有する。
【0065】前記ピストン260aの外周面には、該ピ
ストン260aによって二分割された上部側シリンダ室
258aと下部側シリンダ室258bとをそれぞれ気密
に保持するピストンパッキン270aが装着されてい
る。なお、前記ピストン260aの底面部には、該ピス
トン260aが下死点に到達した際の衝撃を吸収する図
示しない第2緩衝部材を設けてもよい。前記第2緩衝部
材は、例えば、ウレタン樹脂、あるいはポリウレタン樹
脂等の樹脂製材料によって形成されると好適である。
【0066】この場合、前記上部側シリンダ室258a
および下部側シリンダ室258bには、圧力流体供給源
(図示せず)に接続された図示しないチューブを介して
圧力流体(例えば、圧縮空気)が供給され、図示しない
切換弁の切換作用下に上部側シリンダ室258aまたは
下部側シリンダ室258bのいずれか一方に圧力流体が
供給される。
【0067】さらに、駆動部222は、図11および図
12に示されるように、ロックナット274を介して一
組のピストンロッド264a、264bの他端部にそれ
ぞれ固定され、長尺な板状に形成されたヨーク(第1変
位部材)278と、前記ヨーク278と一体的に変位す
る縦断面略H状に形成された変位ブロック(第2変位部
材)280とを有する。
【0068】図11および図12に示されるように、前
記ヨーク278の略中央部には、後述するばね部材28
4の一端部が係着される略円形状の凹部286が形成さ
れている。また、前記ヨーク278には、略長円状に切
り欠かれた長孔288a、288bを有する一組の保持
ブロック290a、290bが所定間隔離間して固着さ
れ、前記長孔288a、288bには、ピン部材291
を介して変位ブロック280に軸着されたローラ292
が係合するように設けられている。なお、前記ローラ2
92は、ピン部材291を中心として回動自在に軸支さ
れている。
【0069】さらに、前記一組の保持ブロック290
a、290bの上部には、それぞれ、ねじ部材を介して
保持プレート293が固定されている。前記保持プレー
ト293には孔部を介して一組のピン部材294が嵌着
され、前記ピン部材294の一端部は、変位ブロック2
80の両側面に形成された係合用溝部296に係合する
ように設けられている。
【0070】図11および図12に示されるように、変
位ブロック280の略中央部には、弁ロッド224の他
端部が嵌挿される断面略円形状の孔部300が形成さ
れ、前記弁ロッド224のねじ部に締結されるロックナ
ット302を介して前記弁ロッド224が変位ブロック
280に固定される。前記変位ブロック280とヨーク
278との間には、弁ロッド224とばね部材284が
介装され、前記ばね部材284の一端部は、前記ロック
ナット302に係着され、該ばね部材284の他端部
は、ヨーク278の凹部286に係着されている。
【0071】また、変位ブロック280の両側面には、
保持ブロック290a、290bおよび保持プレート2
93を介してヨーク278に係止されたピン部材294
の一端部が係合する係合用溝部296がそれぞれ形成さ
れている。前記係合用溝部296の下端部296aにピ
ン部材294が係合することにより、ヨーク278と変
位ブロック280との上下方向および前後方向(図12
において、紙面と略直交する方向)の位置ずれを防止し
且つ上下方向に沿って所定間隔離間した状態で位置決め
され、このように位置決めされた状態で一体的に上下動
する。そして、前記ピン部材294が係合用溝部296
の下端部296aから離脱し該係合用溝部296に沿っ
て上昇することにより、弁ディスク226が傾動可能と
なる。
【0072】さらに、二股に分岐した変位ブロック28
0の上部には、一組の支持ローラ246が回動自在に軸
支され、前記支持ローラ246は、変位ブロック280
の変位終端位置において第2ベースプレート238の突
起部249a、249bに形成された湾曲する凹部24
8に挿入され、前記凹部248に係合する支持ローラ2
46を支点として、弁ディスク226、弁ロッド224
および変位ブロック280が所定角度θだけ傾動する。
【0073】本発明の第2の実施の形態に係るゲートバ
ルブ220は、基本的には以上のように構成されるもの
であり、次にその動作並びに作用効果について説明す
る。なお、以下の説明では、一組のピストン260a、
260bがそれぞれシリンダ室258の最下端にあり、
弁箱30に形成された通路28が弁ディスク226によ
って閉塞されていない開成状態を初期位置として説明す
る。
【0074】この場合、前記初期位置では、ばね部材2
84の弾発力によってヨーク278が下方側に向かって
押圧されているため、保持ブロック290a、290b
および保持プレート293を介してヨーク278に係止
されたピン部材294が変位ブロック280の係合用溝
部296の下端部296aに保持された状態にある。ま
た、前記初期位置では、保持ブロック290a、290
bに形成された長孔288a、288bの上部にローラ
292が係合した状態にある。
【0075】前記初期位置において、圧力流体供給源
(図示せず)から図示しないチューブを介して第1シリ
ンダ機構242aおよび第2シリンダ機構242bの下
部側シリンダ室258bに圧力流体をそれぞれ略同時に
供給する。前記下部側シリンダ室258bに供給された
圧力流体の作用下に一組のピストン260a、260b
がそれぞれ上昇し、前記ピストン260a、260bに
連結された一組のピストンロッド264a、264bも
それぞれ上昇する。なお、この場合、上部側シリンダ室
258aは、図示しない切換弁の作用下に大気開放状態
にあるものとする。
【0076】前記一組のピストンロッド264a、26
4bが略平行にそれぞれ上昇することにより、該ピスト
ンロッド264a、264bとともにヨーク278、変
位ブロック280、弁ロッド224および弁ディスク2
26が一体的に上昇する。この場合、ヨーク278はば
ね部材284の弾発力によって下方側に押圧された状態
にあり、保持ブロック290a、290bおよび保持プ
レート293を介して前記ヨーク278に係止された一
組のピン部材294が変位ブロック280の係合用溝部
296の下端部296aに保持されることにより、ヨー
ク278と変位ブロック280とは、それぞれ、上下方
向および前後方向(図12において、紙面と略直交する
方向)の位置ずれを防止した所定位置に位置決め保持さ
れた状態にある。従って、ヨーク278および変位ブロ
ック280は、前記所定位置に位置決め保持された状態
で一体的に上昇する。
【0077】ピストンロッド264a、264bが略同
時に上昇して変位ブロック280の一端部が第2ベース
プレート238に当接することにより前記変位ブロック
280は変位終端位置に到達し、弁ディスク226は、
通路28の開口部に対峙した状態となる。その際、変位
ブロック280の上部に設けられた一組の支持ローラ2
46は、第2ベースプレート238の突起部249a、
249bに形成された湾曲する凹部248にそれぞれ係
合するとともに、第1緩衝部材253に当接することに
よりその衝撃が吸収される。
【0078】変位ブロック280が変位終端位置に到達
した後、一組のピストンロッド264a、264bがさ
らにそれぞれ上昇することにより、該変位ブロック28
0は、ヨーク278の長孔288a、288bに対する
ローラ292の係合作用下に、凹部248に係合する支
持ローラ246を支点として所定角度θだけ傾動し、弁
ディスク226が弁座32に着座することにより通路2
8が閉塞される。
【0079】すなわち、変位ブロック280が変位終端
位置に到達した後、ばね部材284の弾発力に抗して一
組のピストンロッド264a、264bをさらに略同時
に上昇させることによりヨーク278のみが上昇し、そ
の際、変位ブロック280は、ヨーク278の両側面に
形成された長孔288a、288bに対するローラ29
2の係合作用下に、支持ローラ246を支点として所定
角度θだけ傾動する。なお、変位ブロック280が支持
ローラ246を支点として所定角度傾動する際、ヨーク
278に係止されたピン部材294は、変位ブロック2
80の係合用溝部296の下端部296aから離脱し該
係合用溝部296に沿って上昇する。
【0080】従って、弁ロッド224を介して変位ブロ
ック280に固定された弁ディスク226は、前記変位
ブロック280が所定角度θだけ傾動することにより、
通路28から所定間隔離間して対峙した状態から通路2
8側に向かって略水平に変位する。この結果、弁ディス
ク226に設けられたシール部材234が弁座32に着
座して通路28が気密に閉塞される。
【0081】次に、弁ディスク226を弁座32から離
間させて通路28を開成する場合には、図示しない切換
弁の切換作用下に第1シリンダ機構242aおよび第2
シリンダ機構242bの上部側シリンダ室258aに圧
力流体をそれぞれ略同時に供給することにより一組のピ
ストン260a、260bが略同時に下降し、ピストン
ロッド264a、264b、ヨーク278および変位ブ
ロック280が一体的に下降することにより、初期位置
に復帰する。なお、この場合、下部側シリンダ室258
bは、図示しない切換弁の作用下に大気開放状態にあ
る。
【0082】すなわち、変位ブロック280が長孔28
8a、288bに対するローラ292の係合作用下に前
記とは反対方向に向かって所定角度θだけ傾動して弁デ
ィスク226が確実に弁座32から離間した後、係合用
溝部296に対するピン部材294の係合作用下に、一
組のピストンロッド264a、264bと一体的にヨー
ク278および変位ブロック280が下降することによ
り初期位置に復帰する。その際、ピストン260a、2
60bの底面部に設けられた図示しない第2緩衝部材に
よって該ピストン260a、260bが下死点に到達し
たときの衝撃を吸収するとよい。
【0083】第2の実施の形態では、保持ブロック29
0a、290bおよび保持プレート293を介してヨー
ク278に係止されたピン部材294を変位ブロック2
80の係合用溝部296に係合させることにより、前記
ヨーク278と前記変位ブロック280とを上下方向お
よび前後方向に位置ずれがないように所定位置に位置決
めした状態で保持し、両者が一体的に上下動するように
設けられている。
【0084】従って、この第2の実施の形態では、ヨー
ク278および変位ブロック280を上下動させる際に
前記ヨーク278および変位ブロック280を案内する
ガイド手段を設ける必要がないため、部品点数を削減し
て製造コストを低減することができるという利点があ
る。
【0085】なお、本発明の第2の実施の形態では、複
数の駆動機構として圧力流体の作用下にピストン260
a、260bおよびピストンロッド264a、264b
を一体的に変位させる第1シリンダ機構242aおよび
第2シリンダ機構242bを用いて説明しているが、こ
れに限定されるものではなく、前記複数の駆動機構とし
て、例えば、図示しないリニアアクチュエータ、回転駆
動源、または電動アクチュエータ等を用いてもよいこと
は勿論である。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0087】すなわち、本発明では、弾性体からなり簡
素な構造を有する単一のシール部材を用いることによ
り、従来技術で用いられていた筒状ベローズと比較し
て、部品点数を削減して製造コストを低減させ、しか
も、前記筒状ベローズと略同等のシール性能を確保する
ことができる。
【0088】また、環状溝によって油溜まりを形成する
スクレーパを設けることにより、弁ロッドの潤滑性を保
持して摺動抵抗を抑制することができる。この場合、前
記スクレーパをシール部材と弁箱との間に設けることに
より、前記弁箱の室内に余分なグリスが進入することを
阻止するとともに、前記シール部材にグリスを略均一に
塗布することができるという効果を有する。さらに、グ
リスによって弁箱の室内が汚染されることを阻止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るゲートバルブ
の一部切欠斜視図である。
【図2】図1に示すゲートバルブの分解斜視図である。
【図3】図1に示すゲートバルブの軸線方向に沿った縦
断面図である。
【図4】弁ロッドの外周面を囲繞するパッキンおよびス
クレーパを示す部分拡大縦断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿った横断面図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿った横断面図である。
【図7】図3のVII−VII線に沿った縦断面図であ
る。
【図8】図7に示す状態から弁ロッドが角度θだけ傾動
して弁ディスクが弁座に着座した状態を示す縦断面図で
ある。
【図9】図4に示すパッキンの一部切欠斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るゲートバル
ブの斜視図である。
【図11】図10に示すゲートバルブの分解斜視図であ
る。
【図12】図10に示すゲートバルブの軸線方向に沿っ
た縦断面図である。
【図13】弁ロッドの外周面を囲繞するパッキンおよび
スクレーパを示す部分拡大縦断面図である。
【図14】従来技術に係るゲートバルブの軸線方向に沿
った縦断面図である。
【図15】図14に示すゲートバルブの軸線方向に沿っ
た縦断面図である。
【符号の説明】
20、220…ゲートバルブ 22、222…
駆動部 24a、24b、224…弁ロッド 26、226…
弁ディスク 30…弁箱 42、242a、242b…シリンダ機構 46、246…支持ローラ 50…パッキン 51…スクレーパ 52…環状溝 60、260a、260b…ピストン 64、264a、264b…ピストンロッド 78…レバー部材 80…変位部材 92、292…ローラ 278…ヨーク 280…変位ブロック 290a、29
0b…保持ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古舘 政一 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (72)発明者 石垣 恒雄 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (56)参考文献 特開 平9−324863(JP,A) 特開 平11−218238(JP,A) 実開 昭62−199572(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/00 - 3/36 F16K 41/00 - 41/08 F16K 51/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源と、 前記駆動源の駆動軸に連結され、該駆動源の駆動作用下
    に軸線方向に沿って変位する第1変位部材と、 前記第1変位部材と一体的に軸線方向に沿って変位する
    とともに、軸線方向に沿った変位終端において支持部材
    を支点として傾動自在に設けられた第2変位部材と、 前記第2変位部材に連結された弁ロッドを介して弁箱の
    通路を開閉する弁ディスクと、 前記弁ロッドの外周面を囲繞するように設けられ、前記
    弁ロッドが直進運動および傾動運動を行う際にシール機
    能を営む環状のシール部材と、 を備え、前記シール部材の中心点が、前記支持部材の軸
    線と略一致するように設定されることを特徴とするゲー
    トバルブ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のゲートバルブにおいて、 前記シール部材は、断面が楕円形状または円形状からな
    り、弾性体によって形成されたパッキンであることを特
    徴とするゲートバルブ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のゲートバルブにお
    いて、 前記パッキンと前記弁箱との間には、弁ロッドの外周面
    を囲繞するスクレーパが設けられ、前記スクレーパは、
    油溜まりを形成する環状溝を有することを特徴とするゲ
    ートバルブ。
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