JP3323459B2 - ゲートバルブ - Google Patents

ゲートバルブ

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JP3323459B2
JP3323459B2 JP20099199A JP20099199A JP3323459B2 JP 3323459 B2 JP3323459 B2 JP 3323459B2 JP 20099199 A JP20099199 A JP 20099199A JP 20099199 A JP20099199 A JP 20099199A JP 3323459 B2 JP3323459 B2 JP 3323459B2
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恒雄 石垣
健二 藁谷
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エスエムシー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、集積回路
(IC)やその部品等のワークを一方の真空処理室から
他方の真空処理室に移送する移送通路、または、圧力流
体、気体等の流通通路もしくは排気通路等を開閉するこ
とが可能なゲートバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、半導体ウェハや液晶
基板等の処理装置においては、半導体ウェハや液晶基板
等を種々の処理室に通路を介して出し入れすることが行
われており、前記通路には、それぞれ、該通路を開閉す
るゲートバルブが設けられている。
【0003】このゲートバルブは、例えば、特許第26
13171号公報に示されるように、シリンダの駆動作
用下に変位する弁ロッドの直進運動によって弁ディスク
が弁座の対向位置に到達した後、前記弁ロッドの傾動運
動によって前記弁ディスクが弁座に押し付けられて着座
することにより、弁箱に形成された通路が閉塞されるよ
うに設けられている。
【0004】すなわち、従来技術に係るゲートバルブ1
は、図13および図14に示されるように、ワークを出
し入れする通路2が形成された弁箱3と、前記弁箱3内
に形成された弁座4に着座することにより前記通路2を
閉塞する弁ディスク5と、前記弁ディスク5に連結され
て上下動および傾動自在に設けられた弁ロッド6とを有
する。
【0005】前記弁ロッド6の上部にはブロック7が連
結され、前記ブロック7の両側面には、一組のシリンダ
8a、8bのシリンダチューブ9の両側面にそれぞれ形
成されたガイド溝10(図15参照)に沿って変位する
枢軸11が固着され、前記ブロック7は、枢軸11が係
合するガイド溝10の案内作用下に上下動および傾動す
るように設けられている。なお、前記シリンダチューブ
9、ブロック7および枢軸11は、それぞれ金属製材料
によって形成されている。
【0006】換言すると、前記ブロック7は、枢軸11
が係合するガイド溝10の案内作用下に、引張ばね12
を介してヨーク13と一体的に上下方向に沿って直進運
動するとともに、前記ガイド溝10の湾曲する下端部1
0a(図15参照)によって支持された枢軸11を支点
として矢印A方向に傾動運動するように設けられてい
る。従って、前記弁ディスク5は、枢軸11を支点とし
て矢印B方向に傾動して弁座4に着座することにより、
通路2が気密に閉塞される。
【0007】なお、参照数字14は、断面菱形の板状カ
ムを示し、傾斜した前記板状カム14が略水平に変位す
ることにより、前記ブロック7がガイド溝10の下端部
10aを支点として矢印A方向に傾動するように設けら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術に係るゲートバルブでは、一組のシリンダの駆
動作用下に弁ロッドが上下動および傾動し、前記弁ロッ
ドに連結された弁ディスクによって通路が閉塞されるよ
うに設けられている。このため、従来技術に係るゲート
バルブでは、長年の使用により、弁ディスクが弁座に着
座して通路を閉塞した際に前記通路のシール性が劣化す
るおそれがある。
【0009】本発明は、前記の不具合を考慮してなされ
たものであり、弁箱の弁座に対し弁ディスクが略直交す
る方向から押圧してシールすることにより、擦れによる
塵埃の発生を阻止し、しかも、通路を確実にシールする
ことにより、通路に対するシール性を向上させることが
可能なゲートバルブを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明に
よれば、駆動源の駆動作用下にヨークと弁ロッドとが一
体的に変位し、弁ディスクが弁箱の通路と対峙した状態
となる。弁ロッドの端部に固定されたボックスが静止し
た状態において、弁ロッドのみがさらに変位することに
より変位機構が付勢され、ボックス内の変位部材が前記
弁ロッドと一体的に変位する。その際、連結部材は、変
位部材に形成された長孔に対するピン部材の係合作用下
に、通路側に向かって接近する方向に変位する。この結
果、前記連結部材に連結された弁ディスクが通路側に接
近し、前記通路が弁ディスクによって閉塞される。弁ロ
ッドを前記とは反対方向に変位させることにより、前記
弁ディスクが通路から離間する。
【0011】
【0012】請求項2に係る本発明によれば、駆動源の
駆動作用下にヨークと弁ロッドとが一体的に変位し、弁
ディスクが弁箱の通路と対峙した状態となる。弁ロッド
の端部に固定されたボックスが静止した状態において、
弁ロッドのみがさらに変位することにより変位機構が付
勢され、ラックが前記弁ロッドと一体的に変位する。そ
の際、前記ラックの歯部に噛合する一組のピニオンがそ
れぞれ反対方向に回転し、前記一組のピニオンの雄ねじ
部と一組の軸受部材の雌ねじ部とのそれぞれの螺合作用
下に弁ディスクが通路側に向かって接近する方向に変位
する。この結果、弁ディスクが通路側に接近し、前記通
路が弁ディスクによって閉塞される。弁ロッドを前記と
は反対方向に変位させることにより、前記弁ディスクが
通路から離間する。
【0013】請求項3に係る本発明によれば、駆動源の
駆動作用下にヨークと弁ロッドとが一体的に変位し、弁
ディスクが弁箱の通路と対峙した状態となる。弁ロッド
の端部に固定されたボックスが静止した状態において、
弁ロッドのみがさらに変位することにより変位機構が付
勢され、カムレバーが前記弁ロッドと一体的に変位す
る。その際、前記カムレバーに形成されたカム孔に対す
る第1ピン部材の係合作用下に、カムが押圧される。前
記カムは、ボックスの内壁面に沿って支持ローラが回動
しながら、第2ピン部材を支点として所定角度回動す
る。従って、前記支持ローラがボックスの内壁面に沿っ
て回動することによりカムが通路側に向かって変位し、
前記カムに連結された連結部材を介して弁ディスクが通
路側に向かって接近する方向に変位する。この結果、弁
ディスクが通路側に接近し、前記通路が弁ディスクによ
って閉塞される。弁ロッドを前記とは反対方向に変位さ
せることにより、前記弁ディスクが通路から離間する。
【0014】
【0015】また、前記弁ロッドは、ヨークに連結され
該ヨークと一体的に変位する第1シャフトと、前記第1
シャフトに外嵌される第2シャフトと、前記第2シャフ
トに外嵌される第3シャフトとを有し、前記第2シャフ
トおよび第3シャフトは、ベースプレートに形成された
ガイド孔に挿入されるガイド棒を介して保持可能に設け
られる。
【0016】請求項1乃至3に係る本発明によれば、駆
動源とは別個に、弁ディスクを弁ロッドの軸線と略直交
する方向に変位させる変位機構を設けることにより、弁
ディスクによって通路が確実に閉塞され、通路のシール
性が向上する。また、前記弁ディスクは、弁箱の弁座に
対して略直交する方向から着座して通路をシールするた
め、着座するときの擦れに起因する塵埃の発生を阻止す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係るゲートバルブについ
て好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0018】図1において、参照数字20は、本発明の
実施の形態に係るゲートバルブを示す。
【0019】このゲートバルブ20は、後述する弁箱の
外部に設けられた駆動部22と、前記駆動部22の駆動
作用下に上下方向に沿って変位する一組の弁ロッド24
a、24bと、前記弁ロッド24a、24bの変位作用
下に通路(後述する)を開閉する弁ディスク26と、前
記弁ロッド24a、24bと弁ディスク26との間に設
けられ、前記弁ディスク26を前記通路側に向かって進
退動作させる変位機構28a、28bとを有する。
【0020】なお、前記駆動部22の下部側には、図示
しないワークを出し入れするための通路30が形成され
た弁箱32が設けられ(図3参照)、前記弁箱32の内
壁面に形成された弁座34に前記弁ディスク26が着座
することにより、前記通路30が気密に閉塞される。前
記弁ディスク26には環状溝に沿ってシール部材36が
装着され、前記シール部材36によって弁ディスク26
が弁座34に着座した際の気密性が保持される。
【0021】駆動部22は、前記弁箱32の外壁面に固
定されるベースプレート38と、前記ベースプレート3
8に装着されるケーシング40と、前記ベースプレート
38の略中央部に形成された孔部42を介して固定され
るシリンダ機構(駆動源)44とを有する。
【0022】前記ベースプレート38には、一組の弁ロ
ッド24a、24bを挿通するための断面略円形状の一
組の貫通孔が形成され、前記貫通孔に近接する部位に
は、後述するガイド棒48a、48bが挿入される一組
のガイド孔50a、50bが対向して形成されている
(図2参照)。前記貫通孔には、弁ロッド24a、24
bの所定部分を被覆するベローズ52が連結された環状
部材53が装着されている。
【0023】なお、図2に示されるように、弁箱32に
は前記一組の弁ロッド24a、24bが挿通する一組の
孔部46a、46bが形成され、前記ベースプレート3
8と弁箱32との間には、弁ロッド24a、24bの外
周面に摺接して塵埃等が弁箱32内に進入することを阻
止するシール部材54が装着されている。
【0024】前記シリンダ機構44は、図2に示される
ように、一端部がベースプレート38の孔部42内に気
密に嵌合されるシリンダチューブ56と、前記シリンダ
チューブ56内のシリンダ室58に沿って変位自在に収
装されたピストン60と、一端部が前記ピストン60に
連結され、他端部がプレート状のヨーク62に連結され
たピストンロッド64とを有する。
【0025】前記ピストン60には、該ピストン60に
よって二分割された上部側シリンダ室58aと下部側シ
リンダ室58bとをそれぞれ気密に保持するピストンパ
ッキン66と、ピストン60が変位終端位置に到達した
際にシリンダチューブ56の内壁面に当接することによ
りその衝撃を吸収する緩衝部材68とが設けられてい
る。また、シリンダチューブ56には、ピストンロッド
64の外周面を囲繞するブッシュ70と、環状のシール
部材72とが装着されている。
【0026】ピストンロッド64とヨーク62との連結
部位には、該ピストンロッド64のねじ部に係合する環
状のばね部材74と、前記ねじ部に螺合され前記ばね部
材74の弾発力によって保持されるナット部材76とが
設けられる。この場合、ばね部材74は、通常の状態に
おいて、図7に示されるように略中心部が上方に向かっ
て盛り上がった状態にあり、ピストンロッド64が下降
して下方向の荷重がばね部材74に付与されることによ
り、図8に示されるように、ばね部材74の弾発力に抗
して略中心部がへこんで略水平状態となるように設けら
れている。
【0027】一組の弁ロッド24a、24bはそれぞれ
同一構成要素からなり、一端部がロックナット78を介
してヨーク62に連結され他端部がねじ部を介して変位
部材(後述する)に連結される第1シャフト82と、前
記第1シャフト82に対して摺動自在に外嵌される第2
シャフト84と、前記第2シャフト84に外嵌される第
3シャフト86とを有する。
【0028】前記第2シャフト84の一端部には、ねじ
部に螺合されるナット部材88を介してプレート89が
締結され、前記プレート89の底面部には、下方側に向
かって突出しベースプレート38のガイド孔50a、5
0bに挿入される一組のガイド棒48a、48bが連結
されている。第2シャフト84の他端部は、図4および
図5に示されるように、ねじ部を介してボックス90に
連結されている。第3シャフト86の一端部にはベロー
ズ52の端部が係止され、他端部はボックス90に当接
するように設けられている。ヨーク62とプレート89
との間には、第1シャフト82に沿ってばね部材94が
介装されている。なお、前記プレート89とガイド棒4
8a、48bとを一体的に形成してもよい。
【0029】この場合、ピストン60の変位作用下に第
1乃至第3シャフト82、84、86が一体的に昇降す
るとともに、ガイド棒48a、48bがガイド孔50
a、50bに挿入されると第2シャフト84および第3
シャフト86が固定状態となり、固定された第2シャフ
ト84に対して第1シャフト82が摺動変位するように
設けられている。
【0030】弁ロッド24a、24bの端部に設けられ
た変位機構28a、28bは同一構成要素からなり、内
部に断面円形状の空間部96(図5参照)が形成された
ボックス90と、前記ボックス90に固定され、所定間
隔離間して上方に向かって突出する一組のガイドロッド
98a、98bと、第1シャフト82の端部に連結され
て該第1シャフト82と一体的に前記空間部96の上下
方向に沿って変位自在に設けられる変位部材100と、
軸受部材102を介して略水平方向に沿って変位自在に
軸支される連結部材104とをそれぞれ有する。
【0031】前記連結部材104の一端部は、弁ディス
ク26の孔部に挿入され、止め輪106を介して弁ディ
スク26に固定される。また、ボックス90と弁ディス
ク26との間には、前記連結部材104を被覆するベロ
ーズ108が介装される。
【0032】前記変位部材100には、所定角度傾斜す
る断面長円形状を呈し相互に対向する一方の側面から他
方の側面に貫通する長孔110が形成され、前記長孔1
10に係合するようにピン部材112が設けられてい
る。前記ピン部材112の略中央部には連結部材104
の他端部が軸着され、前記連結部材104は、長孔11
0に対するピン部材112の係合作用下に通路30側に
向かって略水平方向に進退動作するように設けられてい
る。
【0033】また、前記変位部材100には、図5に示
されるように、一組のガイドロッド98a、98bが挿
入される第1孔部114aおよび第2孔部114bが形
成され、前記第1孔部114aと第2孔部114bとの
間には、前記連結部材104が変位するための第3孔部
114cが形成されている。なお、前記変位部材100
の上部には、所定角度傾斜する傾斜面116が形成され
ている。
【0034】本発明の実施の形態に係るゲートバルブ2
0は、基本的には以上のように形成されるものであり、
次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、
以下の説明では、ピストン60がシリンダ室58の最上
端位置(上死点)にあり、弁箱32に形成された通路3
0が弁ディスク26によって閉塞されていない開成状態
を初期位置として説明する。
【0035】前記初期位置において、圧力流体供給源
(図示せず)から図示しないチューブを介して上部側シ
リンダ室58aに圧力流体(例えば、圧縮空気)を供給
する。上部側シリンダ室58aに供給された圧力流体の
作用下にピストン60が下降し、前記ピストン60に連
結されたピストンロッド64も一体的に下降する。な
お、この場合、下部側シリンダ室58bは、図示しない
切換弁の作用下に大気開放状態にあるものとする。
【0036】前記ピストンロッド64が下降することに
より、該ピストンロッド64とともにヨーク62、一組
の弁ロッド24a、24b、変位機構28a、28bお
よび弁ディスク26が一体的に下降する。この場合、弁
ロッド24a、24bを構成する第1乃至第3シャフト
82、84、86はそれぞれ一体的に下降する。
【0037】ピストンロッド64が下降してガイド棒4
8a、48bがガイド孔50a、50bに挿入された
後、弁ロッド24a、24bを構成する第2シャフト8
4および第3シャフト86は、ガイド棒48a、48b
によって支持されて固定状態となる。従って、第2シャ
フト84および第3シャフト86の端部に連結されたボ
ックス90も静止し、弁ディスク26が弁箱32の通路
30と対峙した状態となる(図3および図4参照)。
【0038】図4に示す状態から、ばね部材94の弾発
力に抗してピストン60がさらに下降してピストンロッ
ド64およびヨーク62が下降すると、第2シャフト8
4および第3シャフト86がガイド棒48a、48bに
よって支持された状態を保持しながら、第1シャフト8
2のみが摺動変位(下降)する。従って、ボックス90
が静止した状態で、前記第1シャフト82のみがさらに
下降することにより、該第1シャフト82の端部に連結
された変位部材100が一体的に下降し、その際、連結
部材104は、変位部材100に形成された長孔110
に対するピン部材112の係合作用下に、通路30側に
向かって接近する方向に変位する。換言すると、変位部
材100がガイドロッド98a、98bの案内作用下に
下降することにより、前記変位部材100に形成された
長孔110に沿ってピン部材112が略水平方向に変位
し、前記ピン部材112に軸着された連結部材104も
該ピン部材112と一体的に略水平方向に変位する。こ
の結果、連結部材104に連結された弁ディスク26が
通路30側に接近し、前記弁ディスク26に設けられた
シール部材36が弁座34に着座して通路30が気密に
閉塞される。
【0039】なお、変位機構28a、28bの付勢作用
下に弁ディスク26のシール部材36を通路30側に向
かって押圧することにより弁ロッド24a、24bに付
与される横荷重は、ガイド孔50a、50bに挿入され
たガイド棒48a、48bによって吸収される。この場
合、前記ガイド棒48a、48bに低摩擦処理を施して
おくとよい。
【0040】次に、弁ディスク26を弁座34から離間
させて通路30を開成する場合には、図示しない切換弁
の切換作用下に下部側シリンダ室58bに圧力流体を供
給することによりピストン60が上昇し、ピストンロッ
ド64、ヨーク62、第1シャフト82および変位部材
100が一体的に上昇することにより、弁ディスク26
が通路30から離間する方向に変位して図3に示す状態
に至る。なお、ピストン60が上昇する際、ばね部材9
4の弾発力の作用下に第2シャフト84および第3シャ
フト86が下方側に向かって押圧されるため、第1シャ
フト82のみが上昇し、第2シャフト84および第3シ
ャフト86はガイド棒48a、48bによって支持され
た状態にある。
【0041】下部側シリンダ室58bに圧力流体を供給
してさらにピストン60を上昇させることにより、ピス
トンロッド64、ヨーク62、第1乃至第3シャフト8
2、84、86および変位機構28a、28bが一体的
に上昇して初期位置に復帰する。なお、上部側シリンダ
室58aは、図示しない切換弁の切換作用下に大気開放
状態にある。
【0042】本実施の形態では、弁ディスク26を通路
30側に向かって略水平方向に進退動作させる変位機構
28a、28bを弁ロッド24a、24bの端部に設け
ることにより、弁ディスク26のシール部材36によっ
て確実に通路30が閉塞され、通路30に対するシール
性を向上させることができる。この場合、弁ディスク2
6のシール部材36は、弁座34に対して略直交する方
向から着座するため、シール部材36が着座するときに
滑ることがなく、塵埃の発生を阻止することができる。
この結果、弁箱32内の清浄性を保持することができ
る。
【0043】また、本実施の形態では、変位機構28
a、28bの付勢作用下に弁ディスク26を通路30側
に向かって進退動作させてシール部材36が弁座34に
着座するように設けられ、弁ロッド24a、24bは往
復直線運動を行うだけで傾動することがないため、シリ
ンダ機構44に付与される負荷を減少させ、シリンダ機
構44の耐久性を向上させることができる。同様に、ベ
ローズ52に対して横方向の偏荷重が付与されることな
いため、前記ベローズ52の耐久性を向上させることが
できる。
【0044】さらに、本実施の形態では、ピストンロッ
ド64とヨーク62との連結部位に断面略円錐状のばね
部材74を設けることにより、シリンダ機構44の駆動
力が直接的に弁ディスク26に伝達されることがなく、
しかも弁ディスク26のシール部材36が略一定の荷重
で弁座34をシールするようにしている。
【0045】次に、変形例に係る変位機構120a(1
20b)を図9および図10に示す。
【0046】この変形例に係る変位機構120a(12
0b)は、弁ロッド24a、24bを構成する第1シャ
フト82の端部に同軸状に締結され、前記第1シャフト
82と一体的に昇降自在に設けられたラック122と、
ボックス90に設けられた第1ベアリング部材124a
および第2ベアリング部材124bに回動自在に軸支さ
れ、前記ラック122の歯部に噛合する第1ピニオン1
26aおよび第2ピニオン126bと、前記ラック12
2に形成されたガイド孔128に沿って挿入されるガイ
ドロッド130とを有する。
【0047】弁ディスク26には、前記第1ピニオン1
26aおよび第2ピニオン126bの端部に形成された
雄ねじ部132に螺合する雌ねじ部134が形成された
一組の軸受部材136a、136bが連結されている。
前記一組の軸受部材136a、136bに形成された雌
ねじ部134は、第1ピニオン126aおよび第2ピニ
オン126bの雄ねじ部132に対応して、ねじの切り
込み方向が反対となる右ねじおよび左ねじに形成されて
いる。
【0048】変形例に係る変位機構120a(120
b)では、第1シャフト82と一体的にラック122が
下降することにより、該ラック122の歯部と第1ピニ
オン126aおよび第2ピニオン126bとが噛合し、
前記第1ピニオン126aおよび第2ピニオン126b
がそれぞれ反対方向に回転する。前記第1ピニオン12
6aおよび第2ピニオン126bが回転することによ
り、該第1ピニオン126aおよび第2ピニオン126
bの雄ねじ部132と軸受部材136a、136bの雌
ねじ部134との螺合作用下に弁ディスク26が通路3
0側に略水平方向に変位し、シール部材36が弁座34
に着座することにより通路30が閉塞される。
【0049】変形例に係る変位機構120a(120
b)では、ラック122と第1および第2ピニオン12
6a、126bとを設けることにより、第1シャフト8
2に対して偏荷重が付与されることがなく、一組の第1
および第2ピニオン126a、126bを均等に回転さ
せて弁ディスク26を変位させることができるという利
点がある。
【0050】次に、他の変形例に係る変位機構140a
(140b)を図11および図12に示す。
【0051】この他の変形例に係る変位機構140a
(140b)は、弁ロッド24a、24bを構成する第
1シャフト82の端部に締結され、カム孔142が形成
されたカムレバー144と、前記カム孔142に係合す
る第1ピン部材146に軸支されるカム148と、前記
カム148の一端部に回動自在に軸支されてボックス9
0の内壁面に沿って回動する支持ローラ150とを有す
る。前記カム148の他端部は、第2ピン部材152を
介して連結部材104の端部に回動自在に軸支されてい
る。
【0052】他の変形例に係る変位機構140a(14
0b)では、第1シャフト82と一体的にカムレバー1
44が下降することにより、カム孔142に対する第1
ピン部材146の係合作用下に、カム148が下方側に
向かって押圧される。前記カム148は、ボックス90
の内壁面に沿って支持ローラ150が回動しながら、第
2ピン部材152を支点として所定角度回動する。前記
支持ローラ150がボックス90の内壁面に沿って回動
することによりカム148が通路30側に向かって変位
し、前記カム148に連結された連結部材104を介し
て弁ディスク26が通路30側に向かって略水平方向に
変位し、シール部材36が弁座34に着座することによ
り通路30が閉塞される。
【0053】他の変形例に係る変位機構140a(14
0b)では、カム148、カムレバー144等を設ける
ことにより、弁ディスク26のシール部材36が接触す
るシート面に対する押圧力を大きくすることができると
いう利点がある。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0055】すなわち、弁ディスクによって確実に通路
が閉塞され、通路に対するシール性を向上させることが
できる。この場合、弁ディスクは、弁箱の弁座に対して
略直交する方向から着座するため、弁ディスクが着座す
るときに滑ることがなく、塵埃の発生を阻止することが
できる。この結果、弁箱内の清浄性を保持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るゲートバルブの概略
斜視図である。
【図2】前記ゲートバルブの軸線方向に沿った縦断面図
である。
【図3】図2のIII−III線に沿った縦断面図であ
る。
【図4】図3に示す変位機構の部分拡大図である。
【図5】図4のV−V線に沿った縦断面図である。
【図6】図4に示す弁ディスクが通路側に向かって略水
平方向に変位した状態を示す部分拡大図である。
【図7】ピストンロッドとヨークとの連結部位に設けら
れたばね部材を示す部分拡大断面図である。
【図8】図7から下方側に向かって荷重が付与された状
態を示す部分拡大断面図である。
【図9】変形例に係る変位機構を示す部分拡大断面図で
ある。
【図10】図9のX−X線に沿った縦断面図である。
【図11】他の変形例に係る変位機構を示す部分拡大断
面図である。
【図12】図11に示す弁ディスクが通路側に向かって
略水平方向に変位した状態を示す部分拡大図である。
【図13】従来技術に係るゲートバルブの軸線方向に沿
った縦断面図である。
【図14】従来技術に係るゲートバルブの軸線方向に沿
った縦断面図である。
【図15】従来技術に係るゲートバルブを構成するシリ
ンダチューブの斜視図である。
【符号の説明】
20…ゲートバルブ 22…駆動部 24a、24b…弁ロッド 26…弁ディスク 28a、28b、120a、120b、140a、14
0b…変位機構 30…通路 32…弁箱 34…弁座 36、54、72
…シール部材 38…ベースプレート 44…シリンダ機
構 48a、48b…ガイド棒 50a、50b、
128…ガイド孔 52、108…ベローズ 60…ピストン 62…ヨーク 64…ピストンロ
ッド 68…緩衝部材 74、94…ばね
部材 76、88…ナット部材 78…ロックナッ
ト 82、84、86…シャフト 90…ボックス 98a、98b…ガイドロッド 100…変位部材 102、136a、136b…軸受部材 104…連結部材 110…長孔 112、146、152…ピン部材 122…ラック 126a、126b…ピニオン 142…カム孔 144…カムレバー 148…カム 150…支持ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−231939(JP,A) 特開 昭58−156780(JP,A) 実開 平2−110766(JP,U) 実開 平2−67183(JP,U) 実開 昭56−168678(JP,U) 特許2839025(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/00 - 3/36 F16K 31/44 - 31/62

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源と、 前記駆動源の駆動軸に連結され、該駆動源の駆動作用下
    に変位するヨークと、 前記ヨークに連結され、該ヨークと一体的に変位する弁
    ロッドと、 前記弁ロッドの変位作用下に、弁箱に形成された通路を
    開閉する弁ディスクと、 前記弁ロッドと弁ディスクとの間に設けられ、前記弁デ
    ィスクを弁ロッドの軸線と略直交する方向に変位させる
    変位機構と、 を備え、前記変位機構は、 前記弁ロッドの端部に固定されるボックスと、 前記ボックス内の空間部に変位自在に配設される変位部
    材と、 前記弁ディスクに連結され、軸受部材を介して弁ロッド
    の軸線と略直交する方向に沿って変位自在に軸支される
    連結部材と、 前記変位部材に形成された長孔に係合し、略中央部に前
    記連結部材が軸着されたピン部材とを有す ることを特徴
    とするゲートバルブ。
  2. 【請求項2】駆動源と、 前記駆動源の駆動軸に連結され、該駆動源の駆動作用下
    に変位するヨークと、 前記ヨークに連結され、該ヨークと一体的に変位する弁
    ロッドと、 前記弁ロッドの変位作用下に、弁箱に形成された通路を
    開閉する弁ディスクと、 前記弁ロッドと弁ディスクとの間に設けられ、前記弁デ
    ィスクを弁ロッドの軸線と略直交する方向に変位させる
    変位機構と、 を備え、 前記変位機構は、前記弁ロッドの端部に固定されるボックスと、 前記 弁ロッドの端部に同軸状に連結されたラックと、前記ボックスに固定された ベアリング部材によって回動
    自在に軸支され、前記ラックの歯部に噛合する一組のピ
    ニオンと、前記 弁ディスクに連結され、前記ピニオンの雄ねじ部に
    螺合する雌ねじ部が形成された一組の軸受部材とを有す
    ることを特徴とするゲートバルブ。
  3. 【請求項3】駆動源と、 前記駆動源の駆動軸に連結され、該駆動源の駆動作用下
    に変位するヨークと、 前記ヨークに連結され、該ヨークと一体的に変位する弁
    ロッドと、 前記弁ロッドの変位作用下に、弁箱に形成された通路を
    開閉する弁ディスクと、 前記弁ロッドと弁ディスクとの間に設けられ、前記弁デ
    ィスクを弁ロッドの軸線と略直交する方向に変位させる
    変位機構と、 を備え、 前記変位機構は、前記 弁ロッドの端部に固定されるボックスと、 前記ボックス内の空間部に配設されカム孔が形成され
    たカムレバーと、 前記カム孔に係合する第1ピン部材に軸支されるカム
    と、 前記カムの一端部に回動自在に軸支されて前記ボックス
    の内壁面に沿って回動する支持ローラと、 前記カムの他端部と前記連結部材とを軸着する第2ピン
    部材とを有することを特徴とするゲートバルブ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲ
    ートバルブにおいて、 前記弁ロッドは、ヨークに連結され該ヨークと一体的に
    変位する第1シャフトと、前記第1シャフトに外嵌され
    る第2シャフトと、前記第2シャフトに外嵌される第3
    シャフトとを有し、前記第2シャフトおよび第3シャフ
    トは、ベースプレートに形成されたガイド孔に挿入され
    るガイド棒を介して保持可能に設けられることを特徴と
    するゲートバルブ。
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