JP2005098492A - ゲートバルブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 弁ロッド5にゲート弁体7を取付けたバルブ本体1と、ゲート弁体7を搬入搬出可能な流路口4を塞ぐ位置まで弁ロッド5を軸芯方向へ移動させる移動操作機構10と、流路口4を塞ぐ位置まで移動させた弁ロッド5を所定角度に回転させる回転動作機構21と、弁ロッド5の移動方向に対して直角方向に移動させて流路口4を締め切る水平駆動機構22とから成るゲートバルブである。
【選択図】 図1
Description
その対応として、半導体製造装置用ゲートバルブは、弁ロッドと弁体とを一体的に取付け、弁ロッドにカムやリンクを設けて弁体を無摺動にしようとしている。殊に、このゲートバルブの動作時に、先ず、弁ロッドを軸芯方向に移動して弁体を流路口と同じ高さの位置まで移動させ、次いで、カムやリンクを利用して弁ロッドごと弁体を揺動させて弁閉するような機構を採用している。
このゲートバルブは、弁箱に形成された通路を開閉する弁ディスクを弁ロッドの軸線と略直交する方向に変位させる変位機構を備えており、この変位機構は、弁ロッド端部に固定されるボックスと、このボックス内に変位自在に設けた変位部材と軸受部材を介して弁ディスクに連結される連結部材と、変位部材に形成した長孔に係合するピン部材からなっている。動作時には、変位機構のカム作用によって弁ディスクを弁ロッドと垂直方向で流路方向に移動させるようにしている。
このように、従来のゲートバルブは、無摺動であるというこの種のゲートバルブの当初の目的を達成できず、開閉時の何れの動作でもOリングに捩れる力が大きく加わるため、パーティクルが発生し易く、寿命も短かく、更には、Oリングが脱落するおそれもあった。
弁ロッドにゲート弁体を取付けたバルブ本体と、
ゲート弁体を搬入搬出可能な流路口を塞ぐ位置まで弁ロッドを軸芯方向へ移動させる移動操作機構と、
流路口を塞ぐ位置まで移動させた弁ロッドを所定角度に回転させる回転動作機構と、
弁ロッドの移動方向に対して直角方向に移動させて流路口を締め切る水平駆動機構と
から成るゲートバルブである。
移動操作機構は、バルブ本体内に配設したシリンダーであり、
このシリンダーで弁ロッドを移動自在に設けたゲートバルブである。
移動操作機構は、バルブ本体内に配設したモーター駆動機構であり、
このモーター駆動機構で弁ロッドを移動自在に設けたゲートバルブである。
回転動作機構は、弁ロッドに設けたリード角45度程度のネジとチェンジナットから成り、
弁ロッドの移動により弁ロッドを回転可能に設ける構造であるゲートバルブである。
弁ロッドに設けたガイドローラをバルブ本体のハウジングに形成した垂直部と円弧部から成るL字形ガイド溝に案内自在に設けたゲートバルブである。
水平駆動機構は、ゲート弁体内の弁ロッドの上端に設けた偏心カムより成り、
この偏心カムが回転することにより、弁ロッドの移動方向と直角方向にゲート弁体を移動させたゲートバルブである。
偏心カムは、この偏心カムの下死点でゲート弁体を締め切る構造であるゲートバルブである。
弁ロッドの移動とともに伸縮するベローズをバルブ本体に装着し、
流路口でゲート弁体が弁ロッドの移動方向と直角方向に移動するとき、
略直角方向に変位するベローズシール構造を有するゲートバルブである。
弁ロッド5は、流路口4側位置に向けて延設したものであり、この弁ロッド5の先端側にゲート弁体7を取付けている。この弁ロッド5は、ハウジング2内に設けた移動操作機構10によって軸芯方向に移動し、更に、回転動作機構21によって回転し、このとき、水平駆動機構22によってゲート弁体7が水平方向に移動して、このゲート弁体7によってボデー3の流路口4の外周囲を密接シールするようにしながら流路口4を開閉できるようにしている。
図6におけるゲート弁体7の表面側周縁部位には凹状溝7aを設け、この凹状溝7aに断面方向において先端側中央部がやや膨出し、流路口4をシール可能に設けたフッ素ゴム製で、環状形態のシール部材8を嵌装している。このシール部材8は、断面略円形状、或はその他の断面形状であってもよく、また、このシール部材8を流路口4側に設けるようにしてもよい。
弁ロッド5、5は、ボデー3に形成された透孔3a、3aからボデー3の流路口4側に突出し、この弁ロッド5、5の先端側にゲート弁体7が取付けられている。弁ロッド5のゲート弁体7の搭載位置においては、図6に示すように、PTFE製等のシールリング18を挟着することによりこれらをシールし、ゲート弁体7内に内蔵された後述する偏心カム部をシールすることにより、パーティクルの飛散を防いでいる。弁ロッド5は、本実施形態のような2本からなる組合わせ以外にも、1本、或は3本以上の複数に設けるようにしてもよく、移動操作機構の大きさ等に応じて適宜選択が可能である。この移動操作機構の他例としては、例えば、図示しないモーター駆動機構があり、バルブ本体内にこのモーター駆動機構を配設することにより、モーターからの回転力を適宜のギア機構を用いることで弁ロッド5の軸心Oの方向への移動が可能になり、弁ロッド5が移動自在となる。
図1におけるニードルベアリング11は、各弁ロッド5の軸心周りの2箇所に取付けられ、これによって弁ロッド5をハウジング2に形成された挿入穴2aに挿入したときに弁ロッド5がスムーズに摺動及び回動するようにしている。
シールパッキン12は、ゴム或は樹脂によって設けられ、ボデー3の下部に取付けられて内周側で弁ロッド5を摺動及び回動可能に支持し、弁ロッド5の動作時に漏れが無いようにシールしている。
スラストベアリング19は、ワッシャ20によってシールパッキン12の下部に装着されている。弁ロッド5が上昇したときには、弁ロッド5に設けたニードルベアリング11取付け用の環状突部17がこのワッシャ20に当接し、上昇時の衝撃を吸収するようにし、後述するガイドローラ13が図4においてL字形ガイド溝23の円弧部23bに沿って作動しようとするときにこのガイドローラ13が溝側面に接触するのを防ぎ、L字形ガイド溝23の円弧溝23bが磨耗するのを防いでいる。
図1に示すカムプレート14は、シリンダー10の下方に位置し、ピストンロッド10aとチェンジナット16、及び弁ロッド5を一体化し、ピストンロッド10aの上下動作に伴って弁ロッド5が上下移動又は回転可能に設けられている。カムプレート14の中央位置には穿孔部位を設けており、この穿孔部位にピストンロッド10aの下部を装入した状態でボルト30によって結合している。カムプレート14の両側付近には、穿孔部14aが設けられ、この穿孔部14aにチェンジナット16を嵌着した状態でボルト31により固着している。カムプレート14と弁ロッド5との間にはスプリング6を弾発状態で装着し、カムプレート14に対して弁ロッド5を上方向に弾発付勢している。
また、チェンジナット16の下側には、ネジ15にストッパー24を取付け、チェンジナット16が下降したときにこのストッパー24がチェンジナット16に当接することにより、ガイドローラ13が後述のL字形ガイド溝23の円弧溝23bに沿って作動しようとすると、この溝に接触するのを防いでL字形ガイド溝23の円弧溝23bの磨耗を防いでいる。
回転動作機構21の動作時には、シリンダー10のピストンロッド10aを上昇させ、このピストンロッド10aに連結されたカムプレート14を上昇させると、カムプレート14の上昇に伴って弁ロッド5が所定量上昇した後に、この上昇が停止する。このとき、カムプレート14の上昇によって弁ロッド5が回転しようとする力よりも、スプリング6の弾発力が強いため、弁ロッド5が回転することなく上昇する。弁ロッド5が上昇時の限界位置まで達すると上昇が停止し、弁ロッド5下部のネジ15とチェンジナット16の螺合によって固定側であるチェンジナット16に対する弁ロッド5の回転が開始し、弁ロッド5が上昇しようとする上昇運動が回転運動に変換される。
本実施形態においては、めねじ16aのリードを約60mmとし、ネジ15が15mmのストロークによって上下動したときに前記リード角が45度であることにより、弁ロッド5が90度回転するようにしている。
ゲート弁体7、弁ロッド5は、L字形ガイド溝23が無い場合でもL字状の動作を行うが、シール部材8が粘着した状態でゲート弁体7を下降させる場合に、先ず、このL字形ガイド溝23の水平方向の円弧部23bによってガイドされるように弁ロッド5が回転することでゲート弁体7が引き下げられることなく、確実にシール部材8を水平方向に引き離そうとする力が働く。このように、L字形ガイド溝23を設けていることで弁ロッド5の動作を確実に補助している。
閉塞側流体給気管28、開口側流体排気管29は、それぞれシリンダー10内のピストンロッド10aの上昇側・下降側に流体を給気可能に接続され、閉塞側流体給気管28、開口側流体排気管29に流体を給気してピストンロッド10aを上昇又は下降させ、ゲート弁体7が開閉動作可能に設けている。
カバー35は、ハウジング2の外周側を気密に被覆し、弁ロッド5の摺動距離である図2に示すストロークSを確保可能な容積に形成している。
図5に示すように、軸受25は、偏心カム22を取付けた状態で小径軸5cに嵌着され、この軸受25の上に凹状のリング34を載置した状態でボルト32で締め付けるようにすることで、軸受25の上部に形成した鍔部25aをゲート弁体7の内周側に突状に設けた突状部7bの上側に常に位置させてゲート弁体7が弁ロッド5から抜け出すのを防止した状態にし、また、弁ロッド5に対してゲート弁体7を遊嵌させた状態にしている。この状態で、図8及び図9に示すように、弁ロッド5を図6の軸芯Oを中心に90度回転させると、偏心カム22の作用によってこの弁ロッド5の回転運動をゲート弁体7の水平方向の直線運動に変換することができ、このとき、本実施形態において、ゲート弁体7を弁ロッド5の軸心Oと直角方向の流路方向に約2mm移動させることができる。このように、偏心カム22によって弁ロッド5の移動方向に対して当該ゲート弁体7を直角方向に移動させ、流路口4を締め切ることができるように構成したものである。
回転動作機構21によって、弁ロッド5を90度右回転させると、図9のように偏心カム22の下死点Pがゲート弁体7に設けた長穴7cのゲート弁体7閉塞位置の点に接触し、この状態においてゲート弁体7が締め切られる。偏心カム22の下死点Pは、軸心Oから外周までの水平方向の最長距離であり、この下死点Pが長穴7cの適宜の対応する位置に接触することでゲート弁体7が開閉の何れかの状態になる。具体的には、下死点Pが長穴7cの中心からの最長距離である点Q1に接しているときにはゲート弁体7が開状態となり、長穴7cの中心からの最短距離である点Q2に接しているときにはゲート弁体7が閉状態となる。なお、図8においては、弁ロッド5が軸心Oを中心に45度回転した状態であり、また、図9においては90度回転した状態を示している。
シールフランジ26は、弁ロッド5にゲート弁体7を取付けた状態でゲート弁体7の上方側から装着し、ゲート弁体7の上面側を被蓋シール可能に設けている。
なお、前記のストロークSは、弁ロッド5を垂直方向に摺動させたときの移動距離であり、一方、図示しないが、ゲート弁体7を流路口4方向に水平移動させるために必要な弁ロッド5の垂直距離であるストロークS´は、ネジ15とチェンジナット16の螺合によってなされる図2におけるカムプレート14上昇前の距離H1と図3におけるカムプレート上昇後の距離H2の差であり、カムプレート14をこのストロークS´で垂直移動することで前述のように弁ロッド5の回転運動に変換し、次いで、この回転運動をゲート弁体7を流路方向に微小量移動させる直線運動に変換している。
図1の状態からシリンダー10内に閉塞側流体給気管28からエアーを供給すると、カムプレート14が上昇し、この上昇に伴って両側の弁ロッド5、5も上方へ移動する。このとき、仮に弁ロッド5に垂直方向以外の力が働こうとしても、弁ロッド5、5の外周側に設けたガイドローラ13、13がハウジング2に設けたL字形ガイド溝23の垂直部23aにガイドされるため弁ロッド5、5は垂直方向に確実に移動し、この上昇は、弁ロッド5のニードルベアリング11、環状突部17と、スラストベアリング19、ワッシャ20が当接するまで行われ、この当接位置を予め調整しておくことでゲート弁体7を流路口4と同じ高さの位置まで移動させることができる。図2の状態まで上昇すると、この状態が保持される。このとき、カムプレート14は、ストロークSの距離を移動している。
なお、左右の弁ロッド5、5は、カムプレート14が15mm垂直移動したときに軸芯Oを中心にそれぞれ右回転し、図10(a)、図10(b)のようにガイドローラ13、13がそれぞれハウジング2の前方側と奥側のL字形ガイド溝23の円弧部23bに移動する。
弁ロッド5、5の回転運動に伴って偏心軸5bに取付けた偏心カム22は偏心回転するが、この偏心カム22が回転するときには下死点Pが図8、9における点Q1から点Q2まで回転する。このとき、長穴7cにおいて中心から点Q1までの距離より点Q2までの距離を短くしていることによって偏心カム22の外周面がゲート弁体7を流路口4方向に押圧するため、ゲート弁体7は偏心軸5bに押されるように水平移動し、流路口4に対して直角方向から接触するようにして図5のように流路口4が締め切られる。このように弁ロッド5の回転運動は偏心カム22によって水平方向への直線運動に変換されるので、シール部材8には捩れ方向の力が加わることがなく、流路口4に対してゲート弁体7を無摺動で動作でき、パーティクルや粉塵の発生を抑えることができる。
一方、ゲート弁体7を閉状態から開状態にする際には、開口側流体排気管29にエアーを給気することで弁ロッド5、5が上記とは逆方向に回転し、上記とは逆の動作が行われてゲート弁体7が開状態となる。このときゲート弁体7は流路口4から離間されるが、この場合、例えば長期に亘ってゲート弁体7が締め切り状態であり、シール部材8が流路口4の図示しない弁座面に粘着していたとしても、このシール部材8に捩れる方向への力が加わることがないため、シール部材8の脱落を確実に防止できる。
図11においては、本発明におけるゲートバルブの他の実施形態を示す開状態の縦断正面図を示している。図において、バルブ本体40は、弁ロッド5の移動とともに伸縮するベローズ41を装着し、流路口4でゲート弁体7が弁ロッド5の移動方向と直角方向に移動するとき、略直角方向に変位するベローズシール構造を有している。従って、ゲート弁体7とハウジング2のシール性をより高めた状態にでき、ゲート弁体7の繰り返しの開閉動作が行われてもこの優れたシール性を維持することが可能となる。
2 ハウジング
4 流路口
5 弁ロッド
7 ゲート弁体
10 シリンダー(移動操作機構)
13 ガイドローラ
15 ネジ
16 チェンジナット
21 回転動作機構
22 偏心カム(水平駆動機構)
23 L字形ガイド溝
23a 垂直部
23b 円弧部
41 ベローズ
O 軸芯
P 下死点
Claims (8)
- 弁ロッドにゲート弁体を取付けたバルブ本体と、
前記ゲート弁体を搬入搬出可能な流路口を塞ぐ位置まで弁ロッドを軸芯方向へ移動させる移動操作機構と、
前記流路口を塞ぐ位置まで移動させた弁ロッドを所定角度に回転させる回転動作機構と、
前記弁ロッドの移動方向に対して直角方向に移動させて流路口を締め切る水平駆動機構と
から成るゲートバルブ。 - 前記移動操作機構は、バルブ本体内に配設したシリンダーであり、
このシリンダーで弁ロッドを移動自在に設けた請求項1に記載のゲートバルブ。 - 前記移動操作機構は、バルブ本体内に配設したモーター駆動機構であり、
このモーター駆動機構で弁ロッドを移動自在に設けた請求項1に記載のゲートバルブ。 - 前記回転動作機構は、弁ロッドに設けたリード角45度程度のネジとチェンジナットから成り、
弁ロッドの移動により弁ロッドを回転可能に設ける構造である請求項1乃至3の何れか1項に記載のゲートバルブ。 - 前記弁ロッドに設けたガイドローラをバルブ本体のハウジングに形成した垂直部と円弧部から成るL字形ガイド溝に案内自在に設けた請求項4に記載のゲートバルブ。
- 前記水平駆動機構は、ゲート弁体内の弁ロッドの上端に設けた偏心カムより成り、
この偏心カムが回転することにより、弁ロッドの移動方向と直角方向にゲート弁体を移動させた請求項1乃至5の何れか1項に記載のゲートバルブ。 - 前記偏心カムは、この偏心カムの下死点でゲート弁体を締め切る構造である請求項6に記載のゲートバルブ。
- 前記弁ロッドの移動とともに伸縮するベローズをバルブ本体に装着し、
前記流路口でゲート弁体が弁ロッドの移動方向と直角方向に移動するとき、
略直角方向に変位するベローズシール構造を有する請求項1乃至7の何れか1項に記載のゲートバルブ。
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